説明

処理方法および処理装置

【課題】再現性よく金属表面に形成された酸化物を除去することができる処理方法およびそれに用いられる処理装置を提供する。
【解決手段】Low−k膜7およびエツチストッパ膜6に形成されたビアホール9の底面にある銅膜4上に酸化雰囲気に曝された時にできた酸化膜10を一般式が(CHO)で表される有機物(nは1を除く自然数)を、気体状で表面に酸化膜が形成された金属部分を有する被処理体に接触させ、酸化膜を除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、半導体装置に用いられる金属の表面に形成された酸化物を除去する処理方法および処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、半導体デバイスの高速化、配線パターンの微細化、高集積化の要求に対応して、配線間の容量の低下ならびに配線の導電性向上およびエレクトロマイグレーション耐性の向上が求められており、それに対応した技術として、配線材料にアルミニウム(Al)やタングステン(W)よりも導電性が高くかつエレクトロマイグレーション耐性に優れている銅(Cu)を用い、層間絶縁膜として低誘電率膜(Low−k膜)を用いたCu多層配線技術が注目されている。
【0003】
Cu多層配線形成工程では、下層のCu配線にビアコンタクトをとるためにビアホールに金属を埋め込むが、Cuは酸化されやすいためその表面に容易に酸化物が形成される。表面に酸化物が存在したままでは良好なコンタクトをとることができないことからCuとのコンタクト形成前にはCuの表面酸化層を除去し、配線抵抗を低減する必要がある。
【0004】
Cuの表面酸化層を除去する方法としては、特許文献1には、集積回路の処理中少なくとも部分的に金属酸化物の状態にある少なくとも1層の金属単体層を含む集積回路の製造方法であって、該金属酸化物層を、アルコール(−OH)、アルデヒド(−CHO)、およびカルボン酸(−COOH)の各官能基の1種以上を含む有機化合物から選択された1種以上の化合物からなる気体状還元剤を用いて少なくとも部分的に金属単体にする技術が開示されている。
【0005】
しかし、上記特許文献1では、これらの有機化合物からなる気体状還元剤を、安定して気相供給する方法については具体的に開示されておらず、必ずしもプロセスの再現性を確保するための問題が解決されているとはいえない。
【0006】
例えば、ホルムアルデヒドガスは、−30℃以下では安定であるものの、常温では不安定であるため、通常はメタノールおよび水との混合物であるホルマリンとして市販されている。このホルマリンをバブリングにより供給するかまたは直接にマスフローコントローラ(MFC)で流量制御して供給する場合、ホルマリンを構成する各成分(ホルムアルデヒド、メタノール、および水)の蒸気圧が異なるため、原料容器内のホルマリンを交換せずに使用を続けると、蒸気の組成が異なってくる。すなわち、当初は蒸気圧の高い成分であるホルムアルデヒドが優先的に気化供給され、ホルマリンの使用を続けることにより、ホルムアルデヒドが優先的に消費される。このまま使用を続けると、原料中のホルムアルデヒドの割合が使用開始当初より少なくなり、メタノールや水の気化供給される割合が高くなって、蒸気の組成が当初のものと異なってくる。このためプロセスの再現性を確保することが困難となる。
【特許文献1】特表2003−533880号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、再現性よく金属表面に形成された酸化物を除去することができる処理方法およびそれに用いられる処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、一般式が(CHO)で表される有機物(nは1を除く自然数)を、気体状で表面に酸化膜が形成された金属部分を有する被処理体に接触させ、前記酸化膜を除去することを特徴とする処理方法を提供する。
【0009】
上記第1の観点において、典型例として前記金属部分は銅からなり前記酸化膜は酸化銅であるものを挙げることができ、前記被処理体は半導体ウエハであるものを挙げることができる。
【0010】
前記有機物としては、環状構造であり、nが3〜8であるものを挙げることができる。具体的な有機物としては、1,3,5−トリオキサンまたは1,3,5,7−テトラオキサンを挙げることができる。上述のような有機物は、100〜400℃の温度で前記酸化膜を除去することが好ましい。
【0011】
本発明の第2の観点では、表面に酸化膜が形成された金属部分を有する被処理体を収容する処理容器と、一般式が(CHO)で表される有機物(nは1を除く自然数)を気体状で前記処理容器内に供給する処理ガス供給機構と、前記処理容器内を排気する排気機構と、前記処理容器内で被処理体を加熱する加熱機構とを具備し、前記処理容器内を排気して減圧雰囲気としつつ、前記有機物を気体状で前記処理容器に供給して前記加熱機構により加熱された被処理体の金属部分の表面に形成された酸化膜に接触させることにより当該酸化膜を除去することを特徴とする処理装置を提供する。
【0012】
上記第2の観点において、被処理体の金属部分の表面に形成された酸化膜が除去されるように、前記排気機構による処理容器内雰囲気、前記処理ガス供給機構による前記有機物、および前記加熱機構による被処理体の加熱温度を制御する制御部をさらに具備することができる。
【0013】
また、前記ガス供給機構は、液体状または固体状の前記有機物を気化して前記処理容器に供給することが好ましく、気化する際には、加熱することがより好ましい。さらに、前記加熱機構は、被処理体を100〜400℃に加熱することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、一般式が(CHO)で表される有機物(nは1を除く自然数)を、気体状で金属表面に形成された酸化物に接触させてこの酸化物を除去するが、このような有機物は、常温で安定であり、蒸気圧も比較的高いことから安定して気化供給することも可能であり、かつ単体物質であることから組成の経時変化が生じないため、金属表面に形成された酸化物を再現性良く除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1の(a)〜(f)は、本発明の一実施形態に係る処理方法を示す工程断面図である。まず、Si基板1上に、層間絶縁膜として低誘電率膜(Low−k膜2)を形成し、このLow−k膜2の上にハードマスク膜5を形成した後、フォトリソグラフィによりパターン化したレジスト膜(図示せず)をマスクとしてハードマスク膜5をエッチングしてハードマスクを形成し、さらにレジスト膜およびハードマスクをエッチングマスクとしてLow−k膜2をエッチングして溝を形成し、その溝にバリアメタル膜3およびCu膜4を形成し、バリアメタル膜3、Cu膜4、ハードマスク膜5の上にエッチストッパ膜6、Low−k膜7およびハードマスク膜8を順次形成して図1の(a)に示す構造の半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)を形成する。
【0016】
次に、フォトリソグラフィによりパターン化したレジスト膜(図示せず)をマスクとしてハードマスク膜8をエッチングしてハードマスクを形成し、さらにレジスト膜およびハードマスクをエッチングマスクとしてLow−k膜7およびエッチストッパ膜6をエッチングして図1の(b)に示すようなビアホール9を形成する。
【0017】
このようにビアホール9が開孔され、酸化雰囲気に曝されると、Cuは酸化されやすいことから、Cu膜4の上には直ちに図1の(c)に示すような表面酸化膜10が形成される。このように酸化膜が形成されると、良好なコンタクトをとることができないことからCuとのコンタクト形成前にはCu膜4の表面酸化膜10を除去し、配線抵抗を低減させる必要がある。
【0018】
そこで、本実施形態では、図1の(d)に示すように、この表面酸化膜10を以下に詳細に説明するように一般式が(CHO)で表される有機物(nは1を除く自然数)を気体状でその表面に接触させることにより除去し、図1の(e)に示すように、酸化膜が存在しない状態とする。
【0019】
その後、図1の(f)に示すように、ビアホール9にバリアメタル膜11を形成し、さらに埋め込み金属としてCu膜12を埋め込んでビアコンタクトを形成する。
【0020】
次に、上記表面酸化膜の除去処理について具体的に説明する。
本実施形態では、図1の(c)のようにCu膜4に表面酸化膜10が形成された状態のウエハに対し、図1の(d)に示すように一般式が(CHO)で表される有機物(nは1を除く自然数)を気体状でその表面に接触させることにより、Cu膜4の表面に形成された表面酸化膜10を除去して表面酸化膜が存在しない状態とする。
【0021】
本発明に用いる上記有機物(以下、本発明有機物という)は、常温で安定であり、蒸気圧も比較的高いことから安定して気化供給することも可能であり、かつ単体物質であることから組成の経時変化が生じない。このような本発明有機物としては、一般式(CHO)で表わされ、nが3〜8のものを用いることが好ましい。具体例としては、以下の化1の構造式で表わされるn=3の1,3,5−トリオキサン、および、化2の構造式で表わされるn=4の1,3,5,7−テトラオキサンを挙げることができる。
【0022】
【化1】

【0023】
【化2】

【0024】
これらの有機物は100〜400℃の温度でウエハWに接触させて表面酸化膜10を除去させることが好ましい。これらの有機物は、このような温度に加熱することにより、良好な反応性を示す。また、400℃以下の温度で表面酸化膜10を除去することにより、下層配線であるCu膜4やLow−k膜2へのダメージを少なくすることができる。
【0025】
これらのうち、1,3,5−トリオキサンは、融点が61〜62℃であり、沸点が114.5〜115℃であり、常温では固体の物質である。このため、1,3,5−トリオキサンガスを供給するための原料は常温で、単一の固体状態として保存することができる。また、蒸気圧は20℃で1700Paであり、常温でも気化しやすい。このため、簡易な加熱装置などを設置するだけで、1,3,5−トリオキサンガスを安定して供給することができる。
【0026】
次に、本実施形態をより具体的に説明する。図2は、本発明の処理方法を実施するための処理装置の一例を示す概略断面図である。この処理装置100は、本発明有機物として1,3,5−トリオキサンガスを気体状でウエハに供給してウエハW上のCu膜の表面酸化膜を除去させるように構成されている。
【0027】
処理装置100は、気密に構成され、ウエハWが搬入されるチャンバー20を有している。このチャンバー20の底部には、被処理基板であるウエハWを載置するためのサセプタ21が設けられている。サセプタ21にはウエハWを加熱するヒーター22が埋設されている。ヒーター22にはヒーター電源22aが接続されている。
【0028】
サセプタ21の上方には、サセプタ21に対向してシャワーヘッド23が設けられている。シャワーヘッド23はチャンバー20の上部に支持されており、内部にガス拡散空間24を有するとともに、サセプタ21との対向面には処理ガスを吐出する複数の吐出孔25が形成されている。シャワーヘッド23の上面にはガス導入口26が設けられており、このガス導入口26には、後述するガス供給部40からのガス供給配管44が接続されている。
【0029】
チャンバー20の底壁20aには、排気口27が形成され、この排気口27には排気管28が接続されている。排気管28は真空ポンプを備えた排気装置29が接続されており、これによりチャンバー20内を所定の減圧雰囲気まで真空引きできるように構成されている。また、チャンバー20の側壁には、ウエハWの搬入出を行うための搬入出口30と、この搬入出口30を開閉するゲートバルブ31が設けられている。
【0030】
上記ガス供給部40は、本発明有機物としての1,3,5−トリオキサンガスを供給する1,3,5−トリオキサンガス供給源41を有している。1,3,5−トリオキサンガス供給源41は、固体状の1,3,5−トリオキサンを貯留する貯留容器42と、その外側に設けられた加熱装置43を有する。1,3,5−トリオキサンガス供給源41からは配管44がシャワーヘッド23のガス導入口26に接続されている。この配管44には、開閉バルブ45と流量制御のためのマスフローコントローラ(MFC)46が接続されている。なお、加熱装置43は必須ではない。
【0031】
ガス供給部40は、さらに、不活性ガス供給源47を有している。不活性ガス供給源47には、配管48が接続されており、この配管48は、配管44に接続されていて、不活性ガスが圧力調整等のための希釈ガスとしてチャンバー20に供給されるようになっている。不活性ガス供給配管48には開閉バルブ49とマスフローコントローラ(MFC)50が設けられている。不活性ガスとしては、Nガス、Arガス、Heガスを例示することができる。不活性ガスラインを配管44に接続してパージガスとして用いることもできる。なお、不活性ガス供給源47は必須ではない。
【0032】
処理装置100におけるバルブ45,49、マスフローコントローラ(MFC)46,50、ヒーター電源22a、排気装置29等の各構成部は、マイクロプロセッサを備えた制御部60により制御されるようになっている。また、制御部60はプロセスレシピを記憶した記憶部や、入力手段およびディスプレイ等を備えている。
【0033】
このように構成された処理装置においては、まず、ゲートバルブ31を開にして、図1の(c)に示す構造を有するウエハWを搬入出口30からチャンバー20内に搬入し、サセプタ21上に載置する。サセプタ21はヒーター22により100〜400℃の温度に保持することが好ましい。そして、排気装置29により排気口27および排気管28を介してチャンバー20内を排気することによりチャンバー20内を0.1Pa〜101.3kPaの範囲内の所定の減圧状態にする。
【0034】
この状態で、貯留容器42内の固体状の1,3,5−トリオキサンを加熱装置43により70〜120℃に加熱し、気化させて、1,3,5−トリオキサンガスをマスフローコントローラ(MFC)46で所定の流量となるように制御しながらシャワーヘッド23を経てサセプタ21上のウエハW上に供給する。1,3,5−トリオキサンガスの流量は例えば10〜1000sccmの範囲内で制御する。この場合に、固体状の1,3,5−トリオキサンは常温でも昇華して気体となるので、十分な量の1,3,5−トリオキサンガスを供給することができれば、加熱装置43は用いなくともよい。また、不活性ガス供給源47から希釈ガスとしてNガス、Arガス、Heガス等の不活性ガスを供給してチャンバー20内の圧力調整を行ってもよい。
【0035】
このようにしてウエハWに本発明有機物である1,3,5−トリオキサンガスを接触させることによりCu膜4の表面酸化膜10を再現性良く除去することができる。また、上述のように本発明有機物を用いることにより表面酸化膜10を400℃以下で除去させることができ、ここで用いている1,3,5−トリオキサンガスを用いた場合には100〜300℃で表面酸化膜10を除去することができるので、下層配線であるCu膜4やLow−k膜2へのダメージを少なくすることができる。
【0036】
なお、輸送中の再酸化を防止する観点から、上述のようにして酸化膜除去処理を行った後は、真空を破らずに次の工程に供することが好ましく、そのためには、真空搬送室に複数のユニット(チャンバー)が接続されたマルチチャンバータイプの処理装置を用い、その一つのユニットとして上記のような除去処理を行なう処理装置を適用するようにすることが好ましい。
【0037】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態ではダマシン構造形成過程でビアホールの底に露出したCu膜表面の酸化膜を除去する場合について説明したが、CMP(Chemical Mechanical Polishing)工程後に露出したCu膜表面の酸化膜を除去する場合にも適用できるし、Cuに限らず、酸化物が本発明有機物により除去可能な金属であれば適用可能である。また、上記実施形態では半導体装置に用いられる金属部分の表面酸化膜の除去に本発明を適用したが、これに限るものではない。さらに、上記実施形態では本発明有機物を蒸発させることにより気化したが、バブリング装置を用いて気化することもできる。さらにまた、上記処理装置は一例に過ぎず、本発明の方法を実施可能な種々の形態のものを用いることができる。
【0038】
本発明は一般式が(CHO)で表される有機物(nは1を除く自然数)により酸化膜を除去するものであるが、一般式が(CHOR)で表される他の環状有機物(Rは炭化水素基)、例えば2,4,6−トリメチル−1,3,5−トリオキサン、2,4,6−トリエチル−1,3,5−トリオキサンおよび2,4,6−トリプロピル−1,3,5−トリオキサンについても、本発明有機物には及ばずともある程度の除去作用を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】Cu膜の表面酸化膜を除去する工程例を示す図。
【図2】本発明の処理方法を実施するための処理装置の一例を示す概略断面図。
【符号の説明】
【0040】
1;Si基板
2,7;Low−k膜
3,11;バリアメタル膜
4,12;Cu膜
5,8;ハードマスク膜
6;エッチストッパ膜
9;ビアホール
10;表面酸化膜
20;チャンバー
21;サセプタ
22;ヒーター
22a;ヒーター電源
23;シャワーヘッド
24;ガス拡散空間
25;吐出孔
26;ガス導入口
27;排気口
28;排気管
29;排気装置
30;搬入出口
31;ゲートバルブ
40;ガス供給部
41;トリオキサンガス供給源
42;貯留容器
43;加熱装置
44,48;配管
45,49;バルブ
46,50;マスフローコントローラ(MFC)
47;不活性ガス供給源
60;制御部
100;処理装置
W…半導体ウエハ(被処理体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式が(CHO)で表される有機物(nは1を除く自然数)を、気体状で表面に酸化膜が形成された金属部分を有する被処理体に接触させ、前記酸化膜を除去することを特徴とする処理方法。
【請求項2】
前記金属部分は銅からなり前記酸化膜は酸化銅であることを特徴とする請求項1に記載の処理方法。
【請求項3】
前記被処理体は半導体ウエハであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の処理方法。
【請求項4】
前記有機物は、環状構造であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の処理方法。
【請求項5】
前記有機物のnの値は3〜8であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の処理方法。
【請求項6】
前記有機物は、1,3,5−トリオキサンまたは1,3,5,7−テトラオキサンであることを特徴とする請求項5に記載の処理方法。
【請求項7】
100〜400℃の温度で前記酸化膜を除去することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の処理方法。
【請求項8】
表面に酸化膜が形成された金属部分を有する被処理体を収容する処理容器と、
一般式が(CHO)で表される有機物(nは1を除く自然数)を気体状で前記処理容器内に供給する処理ガス供給機構と、
前記処理容器内を排気する排気機構と、
前記処理容器内で被処理体を加熱する加熱機構と
を具備し、
前記処理容器内を排気して減圧雰囲気としつつ、前記有機物を気体状で前記処理容器に供給して、前記加熱機構により加熱された被処理体の金属部分の表面に形成された酸化膜に接触させることにより当該酸化膜を除去することを特徴とする処理装置。
【請求項9】
被処理体の金属部分の表面に形成された酸化膜が除去されるように、前記排気機構による処理容器内雰囲気、前記処理ガス供給機構による前記有機物、および前記加熱機構による被処理体の加熱温度を制御する制御部をさらに具備することを特徴とする請求項8に記載の処理装置。
【請求項10】
前記ガス供給機構は、液体状または固体状の前記有機物(nは1を除く自然数)を気化して前記処理容器に供給することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の処理装置。
【請求項11】
前記ガス供給機構は、液体状または固体状の前記有機物を加熱して気化することにより供給することを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の処理装置。
【請求項12】
前記加熱機構は、被処理体を100〜400℃に加熱することを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の処理装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−324328(P2007−324328A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−152047(P2006−152047)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(000219967)東京エレクトロン株式会社 (5,184)
【Fターム(参考)】