説明

化合物

式(I)の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理的に機能性の誘導体:


が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チオフェンアミド誘導体、それを含有する組成物および医薬ならびにかかる化合物、組成物および医薬の製造方法および使用に関する。かかるチオフェンアミド誘導体は、不適切なチロシンおよび/またはセリン/トレオニンキナーゼ活性が関与する疾患の治療に大変有用である。
【背景技術】
【0002】
重要で大きな酵素ファミリーの1つに、プロテインキナーゼ酵素ファミリーがある。現在のところ、約500の異なるプロテインキナーゼが知られている。プロテインキナーゼは、種々のタンパク質におけるアミノ酸側鎖にATP−Mg2+複合体のγ位のリン酸を転移させることにより、このアミノ酸側鎖のリン酸化を触媒する働きをする。これらの酵素は、細胞内のシグナル伝達プロセスの大部分を調節し、それにより、タンパク質のセリン、トレオニンおよびチロシン残基のヒドロキシル基の可逆的リン酸化を介して細胞の機能、増殖、分化および破壊(アポトーシス)を制御している。研究により、プロテインキナーゼは、シグナル伝達、転写調節、細胞運動性、および細胞分裂を含む多くの細胞機能の重要な調節剤であることが示されている。同様に、いくつかの癌遺伝子は、プロテインキナーゼをコードしていることが示され、キナーゼが腫瘍形成に役割を果たしていることを示唆されている。これらのプロセスは、しばしば、各キナーゼがそれ自体1以上のキナーゼにより調節される、複雑で相互に関連する経路により高度に調節されている。従って、異常または不適切なプロテインキナーゼ活性は、かかる異常なキナーゼ活性が関与する病状の発現の一因となりうる。その生理学的関連性、多様性および普遍性のために、プロテインキナーゼは、生化学および医学研究において、最も重要で広く研究された酵素ファミリーの1つとなった。
【0003】
プロテインキナーゼ酵素ファミリーは、一般的に、これらがリン酸化するアミノ酸残基に基づいて、タンパク質チロシンキナーゼおよびタンパク質セリン/トレオニンキナーゼの2つの主要なサブファミリーに分類される。セリン/トレオニンキナーゼ(PSTK)は、サイクリックAMPおよびサイクリックGMP依存性プロテインキナーゼ、カルシウムおよびリン脂質依存性プロテインキナーゼ、カルシウムおよびカルモジュリン依存性プロテインキナーゼ、カゼインキナーゼ、細胞分裂周期プロテインキナーゼなどを含む。通常、これらのキナーゼは細胞質性であるか、あるいは(おそらくはアンカータンパク質により)細胞の顆粒画分に結合している。異常タンパク質セリン/トレオニンキナーゼ活性は、リウマチ様関節炎、乾癬、敗血症ショック、骨量減少、多くの癌および他の増殖性疾患などの多くの病状への関与が示されており、あるいは関与が推測されている。従って、セリン/トレオニンキナーゼおよびこれが一部を構成するシグナル伝達経路は、ドラッグデザインの重要な標的である。チロシンキナーゼはチロシン残基をリン酸化する。チロシンキナーゼも、同様に細胞制御において重要な役割を果たしている。これらのキナーゼは、上皮増殖因子受容体、インスリン受容体、血小板由来増殖因子受容体などを含む増殖因子およびホルモンなどの分子に対するいくつかの受容体を含む。研究により、多くのチロシンキナーゼは、その受容体ドメインを細胞の外側に配置し、そのキナーゼドメインを内側に配置する膜貫通タンパク質であることが示されている。チロシンキナーゼのモジュレーターを特定する多くの研究もまた現在進行中である。
【0004】
細胞に利用される主要なシグナル伝達系はRhoAシグナル伝達経路である。RhoAは、増殖因子、ホルモン、機械的負荷、浸透圧変化のみならずグルコースのような高濃度の代謝物などの行くいつかの細胞外刺激により活性化されうる低分子量のGTP結合タンパク質である。RhoA活性化には、GTP結合、コンホメーション変化、翻訳後修飾(ゲラニルゲラニル化およびファルネシル化)およびそれ自体のGTPアーゼ活性の活性化を伴う。活性化RhoAは、ROCKを含むいくつかのエフェクタータンパク質と相互作用し、細胞質および細胞核にシグナルを伝達することができる。
【0005】
ROCK1および2は、物理的結合によるRhoA−GTP複合体により活性化されることができるキナーゼファミリーの構成要素である。活性化ROCKは、多くの基質をリン酸化し、枢要の細胞機能において重要な役割を果たしている。ROCKの基質は、ミオシンL鎖ホスファターゼのミオシン結合サブユニット(MBS、MYPT1ともいう)、アデュシン、モエシン、ミオシンL鎖(MLC)、LIMキナーゼおよび転写因子FHLを含む。これらの基質をリン酸化することにより、タンパク質の生物活性がモジュレートされ、それにより外部刺激に対する細胞の反応を変化させるための手段が提供される。文書により十分に立証された例の1つに、平滑筋収縮におけるROCKの関与がある。フェニレフリンによる刺激により、血管由来の平滑筋は収縮する。研究により、フェニレフリンはα−アドレナリン受容体を刺激し、RhoAの活性化をもたらす。活性化RhoAは、ついでROCK1のキナーゼ活性を刺激し、ついでそれがMBSをリン酸化する。このリン酸化により、ミオシンL鎖ホスファターゼの酵素活性が阻害され、カルシウム依存性ミオシンL鎖キナーゼ(MLCK)によるミオシンL鎖自身のリン酸化が促進され、それによりミオシン−アクチン束の収縮能が亢進され、平滑筋収縮が生じる。この現象は、カルシウム感受性増加と呼ばれる場合もある。平滑筋収縮に加えて、ROCKは、アポトーシス、細胞移動、転写活性化、線維症、細胞質分裂、炎症および細胞増殖を含む細胞機能に関与していることも示されている。さらに、ニューロンにおいて、ミエリン結合糖タンパク(MAG)などのミエリン結合阻害因子による軸策成長の抑制にROCKは重要な役割を果たしている。ROCK活性はまた、発生中のニューロンにおける成長円錐の崩壊を仲介する。両方のプロセス共に、LIMキナーゼおよびミオシンL鎖ホスファターゼなどの基質のROCK−誘発性リン酸化により仲介されると考えられ、ニューロンのアクチン−ミオシン系の収縮能の亢進をもたらす。
【0006】
ROCK阻害剤は、種々の疾患の治療における使用が示唆されてきた。疾患には、高血圧、慢性およびうっ血性心不全、心肥大、再狭窄、慢性腎不全およびアテローム性動脈硬化症などの心血管疾患を含む。さらに、その筋弛緩作用のために、喘息、男性の勃起障害、女性の性機能不全および過活動膀胱症候群にも適している。ROCK阻害剤は、抗炎症作用を有することが示されている。従って、ROCK阻害剤は、脳卒中、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症および炎症性疼痛などの神経炎症疾患ならびにリウマチ様関節炎、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患などの他の炎症性疾患の治療に使用できる。さらに、ROCK阻害剤は、その神経突起伸長促進効果に基づいて、CNS内の損傷部位の全域での新規軸策成長および軸策回路再形成を促進する、神経再生のための有用な薬物である可能性がある。従って、ROCK阻害剤は、脊髄損傷、急性ニューロン損傷(脳卒中、外傷性脳損傷)、パーキンソン病、アルツハイマー病および他の神経変性疾患などのCNS疾患の再生治療(再生処置)に有用であろうと推定される。ROCK阻害剤は、細胞増殖および細胞移動を抑制するため、癌および腫瘍転移の治療に有用である可能性がある。さらに、ROCK阻害剤はウイルス感染に際して細胞骨格再構成を抑制する証拠があり、従って、ROCK阻害剤は抗ウイルスおよび抗菌用途において潜在的治療的価値をも有する。ROCK阻害剤は、インスリン抵抗性および糖尿病の治療にも有用である可能性がある。
【0007】
本発明者らは、ROCK活性の阻害剤である、新規チオフェンアミド化合物を見いだした。かかる誘導体は、不適切なROCK活性が関与する疾患の治療に有用である。
【発明の開示】
【0008】
発明の概要
本発明の1つの側面において、式(I)の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理的に機能性の誘導体:
【化1】

【0009】
[式中:
R1は水素またはC1−6アルキルであり;
R2はC1−6アルキル、C1−4アルキルNR(ここでRおよびRは独立してHまたはC1−4アルキルである)、アリール、CH(CHOH)アリール、アリールC1−6アルキル、アリールオキシC1−6アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−6アルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルC1−6アルキルからなるグループから選択され、ここでいずれの場合にもアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基はハロゲン、NH、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、−OCHO−、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシ、アリール、アリールオキシ、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4ヒドロキシアルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、(CH0−4NHCOOC1−4アルキル、および基RNSO(ここでRおよびRは独立して水素またはC1−4アルキルである)および5〜6員ヘテロアリール基からなるグループから選択される1〜5個の基により置換されていてもよく;
あるいはR1およびR2は、それらが結合している窒素原子とともに、少なくともR1およびR2が結合している窒素原子を含有する環が非芳香族である5〜6員単環式複素環または9〜10員二環式複素環を形成し、ここで5〜6員単環式複素環または9〜10員二環式複素環はハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルカノイル、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシ、アリール、アリールオキシおよびC1−4アルコキシカルボニルからなるグループから選択される1〜4個の基により置換されていてもよく;
Xはインダゾリル、ピラゾリルまたは基
【化2】

【0010】
(式中
GはCHまたはNであり;そして
Yは水素または基NR5R6(ここでR5およびR6は独立して水素、C1−6アルキルである)、(CH0−6フェニル(ここでフェニル基はハロゲンまたはOC1−4アルキルにより置換されていてもよい)である)であり;そして
Zは水素、ハロゲン、シアノまたは5〜6員ヘテロアリールである]が提供される。
【0011】
発明の詳細な説明
本明細書においては、“C1−4アルキル”という用語は、全ての異性体において、1、2、3、または4炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖アルキルを指す。例はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを含む。本明細書においては、”C1−6アルキル”という用語は、全ての異性体において、1、2、3、4、5または6炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖アルキルを指す。例は、上記でC1−4アルキルに関して列挙したものに加えて、ペンチル、ネオペンチル、sec−ペンチル、n−ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチルおよびヘキシルを含む。
【0012】
本明細書においては、C1−4ヒドロキシアルキルと言う用語は、C1−4アルキレン基を介して結合しているヒドロキシ基を指す。
【0013】
本明細書においては、”C1−4アルカノイル”と言う用語は、メタノイル(あるいは”ホルミル”)、エタノイル(あるいは”アセチル”)、プロパノイル、イソプロパノイル、ブタノイル、イソブタノイルおよびsec−ブタノイルなどの1〜4炭素原子を有するアルカノイル基を指す。
【0014】
本明細書においては、”アリール”という用語は、フェニル、インデニル、アズレニルおよびナフチル、
【化3】

【0015】
の例を含むフェニルまたは8〜11員二環式芳香族基を指す。
【0016】
本明細書においては、”アリールC1−6アルキル”と言う用語は、C1−6アルキレン基を介して結合しているアリール基を指す。C1−6アルキレン基は、いずれの適切な異性体であることもできる。アリールC1−6アルキルの例は、ベンジル、フェネチル(フェニル−CHCH−およびフェニル−C(CH)−を含む)およびナフチルメチルを含む。
【0017】
本明細書においては、”アリールオキシ”という用語は、酸素原子を介して結合しているアリール基を指す。アリールオキシの例は、フェニルオキシおよびナフチルオキシを含む。
【0018】
本明細書においては、”アリールオキシC1−6アルキル”という用語は、C1−6アルキレン基を介して結合しているアリールオキシ基を指す。C1−6アルキレン基はいずれの適切な異性体であることもできる。アリールオキシC1−6アルキルの例は、フェノキシエチルを含む。
【0019】
本明細書においては、”ヘテロアリール”および”ヘテロ芳香族基”という用語は、1、2もしくは3炭素原子が独立してN、OおよびSから選択されるヘテロ原子により置換されている5〜6員単環式芳香族基または、全部で1〜6炭素原子が独立してN、OおよびSから選択されるヘテロ原子により置換されている8〜11員二環式芳香族基を指す。5〜6員へテロ芳香族基の例はフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、トリアゾリル、トリアジニル、ピリダジル、ピリミジニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリルおよびピリミジニルを含み、8〜11員へテロ芳香族基の例はインダゾリル、キノキサリニル、キナゾリニル、ピリドピラジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチリジニル、キノリニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ピリドピリミジニルおよびイソキノリニルを含む。
【0020】
本明細書においては、”ヘテロアリールC1−6アルキル”という用語は、C1−6アルキレン基を介して結合しているヘテロアリール基を指す。C1−6アルキレン基はいずれの適切な異性体であることもできる。アリールC1−6アルキルの例は、ピリジニルメチル、ピリジニルエチル(ピリジニル−CHCH−およびピリジニル−C(CH)−を含む)およびベンズイミダゾリルメチルを含む。
【0021】
本明細書においては、”ヘテロシクリル”という用語は、独立してN、OおよびSから選択される1、2または3のヘテロ原子を含有する5〜6員非芳香族環状基を指す。例は、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、イソチアゾリル、チアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルおよびチオモルホリニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソラニル、テトラヒドロチエニル、ジオキサニルならびにジチアニルを含む。
【0022】
本明細書においては、”ヘテロシクリルC1−6アルキル”という用語は、C1−6アルキレン基を介して結合しているヘテロシクリル基を指す。C1−6アルキレン基は、いずれの適切な異性体であることもできる。ヘテロシクリルC1−6アルキルの例は、ピペリジニルメチル、ピペリジニルエチルおよびモルホリニルエチルを含む。
【0023】
本明細書においては、”5〜6員単環式複素環または9〜10員二環式複素環”という用語は、独立してN、OおよびSから選択される1、2もしくは3のヘテロ原子を含有する5〜6員非芳香族単環式ヘテロシクリル基または独立してN、OおよびSから選択される1、2または3のヘテロ原子を含有する9〜10員二環式ヘテロシクリル基であって、環の少なくとも1つが非芳香族である該複素環を指す。二環式複素環は、縮合環系またはスピロ環系であることができる。R1およびR2により形成される5〜6員単環式複素環または9〜10員二環式複素環はNで結合していることが理解される必要がある。5〜6員単環式複素環の例は、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、イソチアゾリル、チアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルおよびチオモルホリニルを含む。縮合構造を有する9〜10員二環式複素環の例は、テトラヒドロイソキノリニルを含む。スピロ構造を有する9〜10員二環式複素環の例は、トリアザスピロ[4.5]デカノイルを含む。
【0024】
本明細書においては、”ハロゲン”という用語は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、またはヨウ素(I)を指し、”ハロ”という用語は、ハロゲン基(フルオロ(−F)、クロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)、およびヨード(−I))を指す。
【0025】
本明細書においては、”C1−6アルコキシ”という用語は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、ネオペントキシ、sec−ペントキシ、n−ペントキシ、イソペントキシ、tert−ペントキシおよびヘキソキシなどの、1〜6炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルコキシ(あるいは”アルキルオキシ”)基を指す。
【0026】
本明細書においては、”ハロC1−4アルキル”という用語は、−CFなどのハロゲン置換C1−4アルキル基を指す。同様に、”ハロC1−4アルコキシ”という用語は、CFO−などのハロゲン置換C1−4アルコキシ基を指す。
【0027】
本明細書においては、”C1−4アルコキシカルボニルと言う用語は、基(C1−4アルキル)OC(=O)−を指す。C1−4アルコキシカルボニルの例は、エチルオキシカルボニル(COC(=O)−)およびメチルオキシカルボニル(CHOC(=O)−)を含む。
【0028】
本明細書においては、”塩”という用語は、無機または有機の酸または塩基、四級アンモニウム塩および分子内塩から製造される本発明に記載の化合物のいずれの塩をも指す。親化合物と比較して高い水溶性を有するので、生理学的に許容される塩は医療用途に特に適している。かかる塩は生理学的に許容されるアニオンまたはカチオンを明確に有さなければならない。本発明の化合物の適切に生理学的に許容される塩は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸および硫酸などの無機酸と形成される酸付加塩、酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、安息香酸、ギ酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、マレイン酸、コハク酸、カンファースルホン酸、イソチオン酸、粘液酸、ゲンチジン酸、イソニコチン酸、糖酸、グルクロン酸、フロ酸、グルタミン酸、アスコルビン酸、アントラニル酸、サリチル酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エムボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、パントテン酸、ステアリン酸、スルフィン酸、アルギン酸、ガラクツロン酸ならびにアリールスルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸)などの有機酸と形成される酸付加塩;アルカリ金属、アルカリ土類金属および有機塩基(N,N−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)、リジンおよびプロカインなど)と形成される塩基付加塩;および分子内塩を含む。生理学的に許容できないアニオンまたはカチオンを有する塩は、生理学的に許容される塩の製造および/または例えばin vitroでの使用などの非治療的状況における使用のために有用な中間体として本発明の範囲内である。
【0029】
本明細書においては、”溶媒和物”という用語は、溶質(発明においては、式(I)もしくは式(Ia)の化合物またはその塩もしくは生理的に機能性の誘導体)および溶媒から形成される種々の化学量論組成の錯体を指す。本発明のためのかかる溶媒は、溶質の生物活性を妨げるものであってはならない。適切な溶媒の例は、限定するものではないが、水、メタノール、エタノールおよび酢酸を含む。好ましくは、使用溶媒は薬学的に許容される溶媒である。適切な薬学的に許容される溶媒の例は、水、エタノールおよび酢酸を含む。最も好ましくは、使用溶媒は水である。
【0030】
本明細書においては、”生理的に機能性の誘導体(phisiologically functional derivative)”という用語は、哺乳動物への投与時に本発明の化合物またはその活性代謝物を(直接または間接に)生成することができる、例えばエステルまたはアミドなどの、本発明の化合物の薬学的に許容される誘導体のいずれをも指す。かかる誘導体は、むやみに実験をするまでも無く当業者には明らかであり、Burger's Medicinal Chemistry And Drug Discovery、5th Edition、Vol 1: Principles and Practice の教えるところでもある(生理的に機能性の誘導体について教える範囲に関して、本願に引用して援用する)。
【0031】
本明細書においては、”置換”という用語は、指定された単数または複数の置換基による置換を指し、特記しない限り多重置換が可能である。
【0032】
1つの実施形態において、R1は水素である。
【0033】
1つの実施形態において、R2はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル(メチルなど)、C1−4アルコキシ(メトキシまたはエトキシなど)、ハロC1−4アルキル(CFなど)、ハロC1−4アルコキシ(CFOなど)、チアジアゾリルおよび基RNSO(ここでRおよびRは独立して水素またはC1−4アルキル(HNSO−またはHCHNSO−など)である)からなるグループから選択される1または2の基により置換されていてもよい、フェニルエチル、ベンジルまたはナフチルメチルなどのアリールC1−6アルキルである。
【0034】
他の実施形態において、R2はハロゲンおよびC1−4アルコキシ(メトキシまたはエトキシなど)からなるグループから選択される1または2の基により置換されていてもよいフェニルである。
【0035】
他の実施形態において、R2はヘテロアリール(ピリジニルまたはインダゾリルなど)またはヘテロアリールC1−6アルキル(ピリジニルメチル、ピリジニルエチルまたはベンズイミダゾイルメチルなど)である。
【0036】
他の実施形態において、R2はヘテロシクリル(ピペリジニルまたはモルホリニルなど)またはヘテロシクリルC1−6アルキル(ピペリジニルエチルまたはモルホリニルエチルなど)である。
【0037】
他の実施形態において、R1およびR2は、それらが結合している窒素原子とともに、R1およびR2が結合している窒素原子をそれぞれが含有する環が非芳香族(テトラヒドロイソキノリニルまたはトリアザスピロ[4.5]デカノイルなど)である6員単環式複素環(ピペリジニルまたはピペラジニルなど)または10員二環式複素環を形成し、ここで6員単環式複素環または10員二環式複素環は共に、オキソ、C1−4アルキル(メチルまたはエチルなど)、フェニルおよびC1−4アルコキシカルボニル(エチルオキシカルボニルまたはメチルオキシカルボニルなど)から選択される1または2の基により置換されていてもよい。
【0038】
1つの実施形態において、Xは1−H−インダゾール−5−イルなどのインダゾリルである。
【0039】
他の実施形態において、Xは1H−ピラゾール−4−イルなどのピラゾリルである。
【0040】
他の実施形態において、以下:
【化4】

【0041】
に示すように、Xは4−ピリジニルでありYは水素である。
【0042】
他の実施形態において、Xは基:
【化5】

【0043】
(式中、Yは基NR5R6(ここでR5およびR6は独立して水素または−NHまたは−NHCHなどのC1−6アルキルである)である)である。
【0044】
1つの実施形態において、Zは水素または、臭素などのハロゲンである。
【0045】
他の側面において、本発明は式(Ia)の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理的に機能性の誘導体:
【化6】

【0046】
[式中
R1は水素またはC1−6アルキルであり;
R2はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシ、チアジアゾリルおよび基RNSO(ここでRおよびRは独立して水素またはC1−4アルキルである)からなるグループから選択される1または2の基により置換されていてもよいアリールC1−6アルキルであり;
あるいはR1およびR2は、それらが結合している窒素原子とともに、6員単環式複素環または10員二環式複素環を形成し、ここで6員単環式複素環または10員二環式複素環はオキソ、C1−4アルキル、フェニルおよびC1−4アルコキシカルボニルから選択される1または2の基により置換されていてもよく;
Xはインダゾリル、ピラゾリル、4−ピリジニルまたは基
【化7】

【0047】
(式中、RおよびRは独立して水素またはメチルである)である]を提供する。
【0048】
式(Ia)の1つの実施形態において、R2はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル(メチルなど)、C1−4アルコキシ(メトキシまたはエトキシなど)、ハロC1−4アルキル(−CFなど)、ハロC1−4アルコキシ(CFO−など)、チアジアゾリルおよび基RNSO(式中、RおよびRは独立して水素またはC1−4アルキル(HNSO−またはHCHNSO−など)である)からなるグループから選択される1または2の基により置換されていてもよいフェニルエチル、ベンジルまたはナフチルメチルである。
【0049】
式(Ia)の他の実施形態において、R1およびR2は、それらが結合している窒素原子とともに、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロイソキノリニルまたはトリアザスピロ[4.5]デカノイルを形成し、ここで6員単環式複素環または10員二環式複素環は、共にオキソ、C1−4アルキル(メチルまたはエチルなど)、フェニルおよびC1−4アルコキシカルボニル(エチルオキシカルボニルまたはメチルオキシカルボニルなど)から選択される1または2の基により置換されていてもよい。
【0050】
式(Ia)の1つの実施形態において、Xは1−H−インダゾール−5−イル、1H−ピラゾール−4−イル、4−ピリジニル、2−アミノ−4−ピリミジニルまたは2−メチルアミノ−4−ピリミジニルである。
【0051】
本発明の化合物の具体例は:
N−(2−フェニルエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−(2−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(1−ナフチルメチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−エトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−クロロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−クロロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−ヨードベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−フェノキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−ヨードベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[4−(アミノスルホニル)ベンジル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−(4−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−N−メチル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−(3−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−フェノキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−{2−[4−(アミノスルホニル)フェニル]エチル}−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
2−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
5−(4−ピリジニル)−N−[2−(3−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−[2−(4−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−フェノキシエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(1−ピペリジニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−モルホリニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
1−フェニル−4−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}ピペラジン
N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
1−フェニル−8−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン
4−({[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジンカルボン酸エチル
1−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−4−ピペリジンカルボン酸エチル
N−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−[2−(2−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−ヒドロキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(1R)−1−フェニルエチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(1S)−1−フェニルエチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(1R)−1−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(1S)−1−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−イソプロピル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
1−メチル−4−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}ピペラジン
N−フェニル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−クロロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−クロロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(1H−インダゾール−5−イル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(6−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−4−ブロモ−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−4,5−ジ(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メトキシベンジル)−4,5−ジ(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−5−[2−(メチルアミノ)−4−ピリミジニル]−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メトキシベンジル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−{2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−{2−[(4−クロロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−[2−(メチルアミノ)−4−ピリミジニル]−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(フェニルメチル)−5−{2−[(フェニルメチル)アミノ]−4−ピリミジニル}−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{[3−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−{[3−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(2−フルオロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(3−フルオロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(4−フルオロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(2−クロロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(3−クロロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(4−クロロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−{[2−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(2−フルオロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{[2−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(2−メチルフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(3−クロロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(2−クロロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{(1S)−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{(1R)−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
1,1−ジメチルエチル({4−[({[5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−チエニル]カルボニル}アミノ)メチル]フェニル}メチル)カルバメート
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{1−[3−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(1−フェニルプロピル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−フェニル−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(3−ブロモフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−1−フェニルプロピル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(3−フルオロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−({3−[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}メチル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(1−メチル−1−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(3−アミノフェニル)メチル]−5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル]−2−チオフェンカルボキサミド
1,1−ジメチルエチル{3−[1−({[5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−チエニル]カルボニル}アミノ)エチル]フェニル}カルバメート
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(2,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−ビフェニリルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
4−[5−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−2−チエニル]−2−ピリミジンアミン
4−[5−(3,4−ジヒドロ−1(2H)−キノリニルカルボニル)−2−チエニル]−2−ピリミジンアミン
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
4−[5−(3,4−ジヒドロ−2(1H)−イソキノリニルカルボニル)−2−チエニル]−2−ピリミジンアミン
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−1−(3−ヒドロキシフェニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[1−(3,5−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
およびそれらの塩、溶媒和物ならびにそれらの生理的に機能性の誘導体を含む。
【0052】
式(I)および(Ia)の化合物は、多型性として知られる特徴である、2以上の形態で結晶化する能力を有し、かかる多型形態(“多型体”)も式(I)および(Ia)の範囲内である。多型性は、一般に温度もしくは圧力またはその両方における変化に反応して生じ、そして結晶化プロセスにおける変化によっても生じうる。多型体は、X線回折パターン、溶解性、および融点などの当該技術分野で公知の種々の物理的特性により識別することができる。
【0053】
本明細書に記載の特定の化合物は、立体異性体(すなわち1以上の不斉炭素原子を含有するかまたはシス−トランス異性を示すことができる)で存在できる。各立体異性体(エナンチオマーおよびジアステレオ異性体)およびそれらの混合物は本発明の範囲内である。同様に、式(I)および(Ia)の化合物は式で示されている以外の互変異性体でも存在でき、これらもまた本発明の範囲内に含まれる。
【0054】
上記の様に、式(I)および(Ia)の化合物の各エナンチオマーは製造でき、かかるエナンチオマーの好ましい立体化学構造は示される。好ましい実施形態において、光学的に純粋なエナンチオマーが所望される。”光学的に純粋なエナンチオマー”という用語は、約90重量%以上の所望の異性体、好ましくは、約95%重量以上の所望の異性体、最も好ましくは約99%重量以上の所望の異性体を含有する化合物を意味し、ここで前記重量パーセントは、化合物の異性体(単数または複数)の全重量に基づいて算出する。
【0055】
以下の実施形態は、各式の定義により特に限定されるか他に限定されない限り、上記で定義した式(I)および式(Ia)の範囲内の化合物を指すことが理解されなければならない。使用および組成物を含む、本明細書に記載の本発明の実施形態は、式(I)および式(Ia)に適用できることもまた理解されなければならない。
【0056】
本発明の化合物は、標準化学を含む種々の方法により製造できる。任意の前記の可変物は、特記しない限り前記の意味を持ち続ける。一般的合成方法の例は以下に記すが、特定の本発明の化合物は実施例により製造される。
【0057】
一般式(I)の化合物は、以下の合成スキームで部分的に述べられている有機合成分野で公知の方法により製造できる。下記のスキームの全てにおいて、一般的な化学原理に基づき、必要に応じて感受性基または反応性基の保護基が使用されることが十分に理解されるであろう。保護基は有機合成の標準的な方法に従って処理される(T. W. Green and P. G. M. Wuts (1991) Protecting Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons)。これらの基は、当業者に容易にわかる方法を用いて、化合物 合成の都合のよい段階で除去される。方法、反応条件およびそれらの実施順序の選択は、式(I)の化合物の製造方法と整合性が取られている必要がある。
【0058】
式(I)および(Ia)の化合物は、標準化学を含む種々の方法により製造できる。前記の可変物は、いずれも、特記しない限り前記の意味を持ち続ける。一般的な合成方法の例を、スキーム1、2、3および4に示す。スキームにおいてはZが水素である場合を示しているが、Zが水素でない場合においても適用可能であることに留意されたい。
【0059】
スキーム1
【化8】

【0060】
スキーム1に示すように、一般式(I)の化合物は、化合物A(5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸)から出発して合成できる。塩化オキサリルまたは塩化チオニルなどの適切な塩素化剤を用いて、化合物Aを酸塩化物に変換してBを得ることができる。中間体Bは、多くは適切な添加物の存在下、25〜250℃、適切な溶媒中でアミンと反応させることができる。例えば、トリエチルアミンを酸スカベンジャーとして用い、Bをフェネチルアミンのテトラヒドロフラン溶液で18時間反応させることにより化合物Cを得る。Suzuki反応条件を用い、化合物Cを適切なヘテロアリールボロン酸と反応させることにより、式(I)の化合物を得ることができる。
【0061】
一般式(I)の化合物は、当業者に公知の種々の金属媒介カップリング反応により、一般式Cの化合物から合成できる。例えば、Cなどのハロゲン化アリールとアリールスズ類またはアリールボロン酸類との反応は、適切な溶媒中、適切な触媒および適切な塩基の存在下、30℃〜250℃の温度で実施できる。これらの反応(アリールボロン酸とのSuzuki反応およびアリールスズ試薬とのStille反応)は、文献に詳しく記載されており、多くの触媒、塩基、溶媒、および温度の組み合わせが有用であることが分っている。例えば、一般式Cの適切な化合物と、アリールボロン酸、炭酸ナトリウム水溶液およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)とを、ジメトキシエタン中、150℃で10分間SmithSynthesizer電子レンジで加熱するのが、一般式(I)の化合物の合成に有用な方法の1つである。化合物Cの臭素を置換オレフィン、置換アセチレン、置換アミド、カルボン酸、またはニトリルなどの他の官能基で置換する、Heck反応、Sonogashira反応、カルボニル化反応およびシアノ化反応などの他の詳しく記載されている反応も、一般式(I)の他の化合物の製造に使用できる。SuzukiおよびStille反応と同様に、多くの触媒、塩基、溶媒、および温度の組み合わせが、Sonogashira反応、Heck反応、カルボニル化反応、およびシアノ化の実施に有用であることが分っている。
【0062】
スキーム2
【化9】

【0063】
一般式(I)の化合物は、スキーム2に図示するように合成することもできる。式Eの化合物は、化合物A(5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸)を適切なアルキル化剤と適切な溶媒中で反応させることにより合成できる。ヘテロ芳香族カルボン酸のアルキル化に有用な種々の条件が化学文献で知られている。例えば、炭酸カリウムの存在下、ジメチルホルムアミド中ヨウ化メチルを使用することができる。一般式Fの化合物は、文献に詳しく記載され当業者に公知の種々の金属媒介カップリング反応により合成できる。これらは、限定するものではないが、Heck反応、Suzuki反応、Stille反応、Sonogashira反応、カルボニル化反応、およびシアノ化反応を含む。これらの種類の反応に関して、多くの触媒、塩基、溶媒、および温度の組合せが調べられ、所望の変換を実施するために有用であることが分っている。例えば、Eなどのハロゲン化アリールとアリールボロン酸類などとの反応は、適切な触媒および適切な塩基の存在下、適切な溶媒中、30℃〜250℃の温度で実施できる。これらのSuzuki反応は文献に詳しく記載され、多くの触媒、塩基、溶媒、および温度の組み合わせが有用であることが分っている。例えば、一般式Eの適切な化合物とアリールボロン酸、炭酸ナトリウム水溶液およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)のジメトキシエタン:エタノール(2:1)混合物とをSmithSynthesizer(登録商標)電子レンジ装置中、175℃で10分間加熱することは、一般式Fの化合物の合成の有用な1つの方法である。式Eの化合物から式Fの化合物への変換後に式Eの化合物のエステル基が無変化の場合、それに続き、当業者に公知の標準条件を用いてエステル基を加水分解する必要がある。
【0064】
一般式(I)の化合物は、一般式Fの化合物のカルボン酸を、適切な溶媒中、30〜250℃の温度で適切なカルボジイミド試薬を用いて活性化し、ついでアミンを加えてアミド結合を形成させることにより合成できる。例えば、一般式Fの化合物、EDC塩酸塩、HOBtおよびフェネチルアミンをDMF溶媒中、周囲温度で18時間反応させることにより一般式(I)の化合物が得られる。
【0065】
一般式(I)の化合物は、当業者に公知の種々の金属媒介カップリング反応により一般式Eの化合物から合成できる。例えば、Eなどのハロゲン化アリールとアリールスズ類またはアリールボロン酸類との反応は、適切な溶媒中、適切な触媒および適切な塩基の存在下、30℃〜250℃の温度で実施できる。これらの反応(アリールボロン酸を用いるSuzuki反応とアリールスズ試薬を用いるStille反応)は、文献に詳しく記載されており、多くの触媒、塩基、溶媒、および温度の組み合わせが有用であることが分っている。例えば、一般式Eの適切な化合物とアリールボロン酸、炭酸ナトリウム水溶液およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)のジメトキシエタン溶液とを、SmithSynthesizer電子レンジ中、150℃で10分間加熱することは、一般式(I)の化合物の合成に有用な1つの方法である。化合物Eの臭素を置換オレフィン、置換アセチレン、置換アミド、カルボン酸、またはニトリルなどの異なる官能基と置換する、Heck反応、Sonogashira反応、カルボニル化反応およびシアノ化反応などの他の詳しく記載されている反応を、一般式(I)の他の化合物を合成するために使用できる。SuzukiおよびStille反応と同様に、多くの触媒、塩基、溶媒、および温度の組み合わせがSonogashira反応、Heck反応、カルボニル化反応、およびシアン化反応を実施するために有用であると分っている。
【0066】
スキーム3
【化10】

【0067】
スキーム3
スキーム3に、一般式(I)の化合物の代替合成方法を示す。化合物Hは、適切な溶媒中、適切な温度で適切なアミドカップリング反応を用いて化合物Gを反応させることにより合成できる。上記のスキーム2に概略を記されているヘテロ芳香族カルボン酸とアミンとのアミドカップリング反応に有用な種々の条件が化学文献で知られている。式Jの化合物は、式Hの化合物をジメチルホルムアミドジメチルアセタールと加熱することにより製造できる。前述および以下の実施例でさらに説明されるこのような条件の適用により、一般式Jの化合物が得られる。一般式Jの化合物は、エナミノケトンとホルムアミジンまたはグアニジン塩酸塩などのビス求核剤などの適切な試薬との縮合により、一般式(I)の化合物へ変換できる。例えば、強塩基の存在下、適切な溶媒中、30〜250℃の温度でJとビス求核剤とを反応させることにより式(I)の化合物が得られる。特に、ナトリウムエトキシドの存在下、エタノール還流下でJとグアニジン塩酸塩とを反応させることにより式(I)の化合物が得られる。
【0068】
スキーム4
【化11】

【0069】
スキーム4
スキーム4に、(I)の化合物を得るためのSuzukiカップリング反応におけるチオフェンボロナートエステルの使用を示す。化合物Lは、化合物K(2−カルボキシ−5−チオフェンボロン酸)とピナコールとをテトラヒドロフラン:トルエン(1:1)混合物中で反応させることにより製造できる。式Mの化合物は、前記のアミドカップリング法(上記スキーム2を参照)により式Lの化合物から製造できる。式(I)の化合物は、前記のSuzuki反応手順(上記のスキーム2を参照)を用いて式Mの化合物から製造できる。
【0070】
場合によっては、スキーム1および2に記載の化学反応は、ボロン酸またはボロナートエステルを利用する一般式(I)の化合物の合成を説明しうる。多くのボロン酸およびボロナートエステルは市販されている。市販されていない場合、ボロン酸およびボロナートエステルはスキーム5(以下を参照)に示したものを含む標準的な方法で合成できる。アリールまたはヘテロアリールボロナートエステルは、アリールまたはヘテロアリールハロゲン化物を適切な溶媒中、適切な添加剤を加えて、ビス(ピナコラト)ジボロンおよび適切なパラジウム触媒と反応させることにより合成できる。例えば、アリールハロゲン化物およびビス(ピナコラト)ジボロンを、PdCl(dppf)および酢酸カリウムを用いてDMF溶媒中、80℃で90分間反応させることにより一般式Pのボロナートエステルを得ることができる。アリールまたはヘテロアリールボロン酸は、適切なアリールハロゲン化物またはヘテロアリールハロゲン化物をTHFまたはジオキサンなどの溶媒中、n−BuLiまたはt−BuLiなどの強塩基で処理し、ついで中間体有機金属類と試薬とを反応させてホウ素を導入することにより合成できる。例えば、アリールハロゲン化物をTHF中−70℃でn−ブチルリチウムと反応させ、ついでホウ酸トリイソプロピルを加え、標準的な後処理を加えた後、一般式Rのアリールボロン酸を得る。
【0071】
スキーム5
【化12】

【0072】
スキーム5
スキーム1、2、3および4で用いられる中間体は、販売元から購入するか、または当業者で合成できる。中間体の一部は、例えば、スキーム5に概略を示した合成手順により合成でき、以下の実施例においてさらに詳しく説明される。
【0073】
スキーム6
【化13】

【0074】
スキーム6
スキーム6に、式(I)の化合物を得るための代替法の使用を示す。化合物Uは、化合物Tから製造でき、この酸をDMF−DMA中で加熱することにより、エステルエナミンUを得ることができる。式Vの化合物は、式Uの化合物を適切な置換グアニジンと、適切な塩基および2−メトキシエタノールなどの溶媒を用いて、加熱することにより、式Uの化合物から製造できる。式(I)の化合物は、標準的なペプチドカップリング条件(DMFまたは他の適切な溶媒中、EDCIおよびHOBtを用いる)などを用いて式Vの化合物から製造できる。
【0075】
上記のように、本発明の化合物は、不適切なROCK活性が関与する疾患の治療に有用な、ROCK活性の阻害剤である。従って、本発明のさらなる側面において、治療における使用のための、式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物、もしくは生理的に機能性の誘導体が提供される。
【0076】
本発明のさらなる側面において、哺乳動物における、不適切なROCK−1活性により仲介される疾患の治療方法であって、式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物、もしくは生理的に機能性の誘導体の治療的有効量を前記哺乳動物に投与することを含んでなる該方法が提供される。
【0077】
本発明のさらなる側面において、不適切なROCK−1活性により仲介される疾患の治療における使用のための医薬の製造における、式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物、もしくは生理的に機能性の誘導体の使用が提供される。
【0078】
”不適切なROCK−1活性により仲介される疾患”という用語は、心血管疾患(高血圧、慢性およびうっ血性心不全、心肥大、再狭窄、慢性腎不全ならびにアテローム性動脈硬化症など);喘息、男性の勃起障害、女性の性機能不全および過活動膀胱症候群;神経炎症疾患(脳卒中、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症および炎症性疼痛など);他の炎症性疾患(リウマチ様関節炎、過敏性腸症候群および炎症性腸疾患など);脊髄損傷、急性ニューロン損傷(脳卒中、外傷性脳損傷)、パーキンソン病、アルツハイマー病および他の神経変性疾患;癌および腫瘍転移;ウイルス性および細菌性疾患;ならびに糖尿病を含む。
【0079】
治療における使用のために、式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物および生理的に機能性の誘導体の治療的有効量を原料のままで投与することもできるが、医薬組成物として活性成分を提供することも可能である。従って、本発明はさらに、式(I)の化合物、またはその生理的に機能性の誘導体の治療的有効量および薬学的に許容される担体、希釈剤および賦形剤の1以上を含んでなる医薬組成物を提供する。式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物および生理的に機能性の誘導体は、前述のとおりである。担体(単数または複数)、希釈剤(単数または複数)または賦形剤(単数または複数)は、製剤の他の成分と適合し、レシピエント自身に有害ではないと言う意味で許容されるものでなければならない。本発明の他の側面に基づき、式(I)の化合物、またはその塩、溶媒和物および生理的に機能性の誘導体と1以上の薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とを混合することを含む医薬製剤の製造方法もまた提供される。
【0080】
医薬製剤は、投薬単位あたり活性成分の所定量を含有する投薬単位形で提供できる。かかる単位は、治療を受けている疾患、投与経路並びに患者の年齢、体重および状態に応じて、例えば、0.5mg〜1g、好ましくは1mg〜700mg、さらに好ましくは5mg〜100mgの式(I)の化合物を含有することができ、すなわち、医薬製剤は投薬単位あたり活性成分の所定量を含有する投薬単位形で提供できる。好ましい単位製剤は、活性成分の、上記の1日量もしくは分割投与量またはそれらの適切な分数をを含有するものを言う。さらに、かかる医薬製剤は製薬学で公知のいずれかの方法により製造できる。
【0081】
医薬製剤は、例えば経口(頬または舌下を含む)、直腸、経鼻、局所(頬、舌下または経皮を含む)、経膣または非経口(皮下、筋肉内、静脈内または皮内を含む)経路などの任意の適切な経路による投与に適合させることができる。かかる製剤は製薬学分野で公知のいずれの方法によっも製造でき、例えば、活性成分を担体(単数または複数)または賦形剤(単数または複数)と混合することにより製造できる。
【0082】
経口投与に適した医薬製剤は、カプセルまたは錠剤;粉末剤または顆粒;水性または非水性液体中の溶液またはサスペンジョン;食用のフォームまたはホイップ;あるいは水中油型液体エマルジョンまたは油中水型液体エマルジョンなどの個別単位で提供できる。
【0083】
例えば、錠剤またはカプセルの形での経口投与のために、活性薬物成分は、エタノール、グリセロール、水などの、経口用で無毒の薬学的に許容される不活性担体と混合することができる。粉末剤は、化合物を適切な微細サイズに粉砕し、食用の炭水化物(例えば、デンプンまたはマンニトール)などの医薬担体を同様に粉砕して混合し、調製される。風味剤、防腐剤、分散剤および着色剤もまた添加することができる。
【0084】
カプセルは、前述のように粉末混合物を調製し、成形ゼラチン皮膜に充填することにより製造される。コロイダルシリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたは固体ポリエチレングリコールなどの流動促進剤および滑沢剤を、充填操作の前に粉末混合物に添加することができる。寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムなどの崩壊剤または可溶化剤もまた、カプセルが摂取された場合の医薬の吸収性を改善するために加えることができる。
【0085】
さらに、必要または望ましい場合、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤もまた混合物に添加することができる。適切な結合剤は、デンプン、ゼラチン、グルコースまたはβ−ラクトースなどの天然糖類、コーン甘味料、アカシアゴム、トラガントまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然および合成増粘剤、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどを含む。これらの製剤に用いられる滑沢剤は、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどを含む。崩壊剤は、限定するものではないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどを含む。錠剤は、例えば、粉末混合物を調製し、顆粒化またはスラッグ造粒し、滑沢剤および崩壊剤を加え、錠剤に成形することにより製剤化される。粉末混合物は、適切に粉砕した本化合物と前述の希釈剤または基剤とを混合し、さらに所望によりカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、またはポリビニルピロリドンなどの結合剤、パラフィンなどの溶液遅硬剤、四級塩などの吸収促進剤および/またはベントナイト、カオリンまたは第2リン酸カルシウムなどの吸収剤とを混合して調製される。この粉末混合物は、シロップ、スターチペースト、アカシアゴムまたはセルロース性もしくはポリマー物質溶液などの結合剤で湿潤させ、ふるいに押し込むことにより造粒できる。顆粒化の代わりに、粉末混合物を錠剤機にかけて、不完全に形成されたスラッグを顆粒に崩壊させることもできる。顆粒は、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクまたは鉱油を添加して、錠剤形成ダイスに固着することを防ぐために滑沢化することができる。ついで滑沢化した混合物を圧縮して錠剤にする。本発明の化合物はまた、流動性の不活性担体と混合し、顆粒化またはスラッグ造粒工程を経ることなく、直接錠剤に圧縮することもできる。セラックのシーリングコート、糖またはポリマー物質のコーティングおよびワックスのつやだしコーティングからなる透明または不透明の保護コーティングを施すことができる。異なる単位投与量を識別するために、これらのコーティングに染料を加えることができる。
【0086】
溶液、シロップおよびエリキシル剤などの経口液は、一定量が化合物の所定量を含有するような投与単位形で調製できる。シロップは、化合物を適切なフレーバー入り水溶液に溶解することにより調製でき、エリキシル剤は、無毒のアルコールビヒクルの使用により調製できる。サスペンジョンは、無毒のビヒクル中に化合物を分散することにより製剤化できる。エトキシル化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテルなどの可溶化剤および乳化剤、防腐剤、ペパーミントオイル、天然甘味料、サッカリンまたは他の人口甘味料などのフレーバー添加物などもまた添加できる。
【0087】
適切な場合には、経口投与のための投与単位製剤はマイクロカプセル化できる。この製剤は、例えばコーティングまたはポリマー、ワックス中への微粒子物質の埋め込みなどによる長期または持続放出のための製剤を調製することもできる。
【0088】
式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物および生理的に機能性の誘導体は、小さな1枚膜リポソーム、大きな1枚膜リポソームおよび多重層リポソームなどのリポソームデリバリーシステムの形でも投与できる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンなどの種々のリン脂質から製造できる。
【0089】
式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物および生理的に機能性の誘導体は、化合物分子がカップリングされているそれぞれの担体としてモノクローナル抗体の使用により送達することもできる。化合物は、標的薬剤担体として可溶性ポリマーとカップリングさせることもできる。かかるポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタアクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリシンを含むことができる。さらに、化合物は、例えば、ポリ乳酸、ポレプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレートおよびハイドロゲルの架橋性または両性ブロックコポリマーなどの、放出制御を達成するために有用な生分解性ポリマー類とカップリングさせることもできる。
【0090】
経皮投与に適した医薬製剤は、長期間レシピエントの表皮に密接な接触を保ち続けることを目的とする不連続なパッチで提供できる。例えば、活性成分は、Pharmaceutical Research, 3(6), 318 (1986) に一般的に記載されているように、イオントフォレシスによりパッチから送達できる。
【0091】
局所投与に適した医薬製剤は、軟膏、クリーム剤、サスペンジョン、ローション、粉末剤、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、エアゾールまたはオイルとして製剤化できる。目または他の外部組織(例えば口および皮膚)の治療に関しては、製剤は、好ましくは、局所軟膏またはクリームで適用できる。軟膏に製剤化する場合、活性成分は、パラフィン系または水混和性軟膏基剤のいずれかと共に使用できる。あるいはまた、活性成分は、水中油型クリーム基剤または油中水型基剤を用いるクリームとして製剤化できる。
【0092】
目への局所投与に適した医薬製剤は、活性成分が適切な担体(特に水性溶媒)中に溶解または懸濁化された点眼剤を含む。
【0093】
口中での局所投与に適した医薬製剤は、ロゼンジ、トローチおよび口内洗浄剤を含む。
【0094】
直腸投与に適した医薬製剤は、座剤または浣腸剤として提供できる。
【0095】
担体が固体である、経鼻投与に適した医薬製剤は、鼻から吸入する方法(すなわち、鼻の近くまで持っていった粉末容器から鼻孔を通して迅速に吸入すること)で投与される、例えば20〜500ミクロンの粒子径を有する粗粉を含む。点鼻スプレーまたは点鼻剤での投与のための、担体が液体である適切な製剤は、活性成分の水性または油性の溶液を含む。
【0096】
吸入投与に適した医薬製剤は、種々のタイプの定量噴霧式加圧エアゾール、ネブライザーまたは吹き入れ器により生成される、微粒子ダストまたはミストを含む。
【0097】
経膣投与に適した医薬製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤で提供できる。
【0098】
非経口投与に適した医薬製剤は、抗酸化薬、緩衝液、静菌剤および製剤を被提供者の血液と等張にする溶質を含有することができる水性および非水性滅菌注射液、ならびに縣濁化剤および増粘剤を含有することができる水性および非水性滅菌サスペンジョンを含む。この製剤は、投薬単位または複数回投与容器(例えば密封アンプルおよびバイアル)に入れて提供でき、使用の直前に滅菌液体担体(例えば注射用蒸留水)の添加だけを必要とする凍結乾燥(フリーズドライ)条件で保存することもできる。即座に使用できる注射液およびサスペンジョンは、滅菌粉末剤、顆粒および錠剤から調製することができる。
【0099】
上記に具体的に述べた成分に加えて、製剤は、当該分野において当該製剤のタイプが通常含有すると考えられる他の成分を含有することができる(例えば、経口投与に適した製剤は風味剤を含有することができる)ことが理解されなければならない。
【0100】
本発明の化合物の治療的有効量は、例えば、ヒトまたはそれ以外の動物の年齢および体重、治療を要する正確な状態およびその重篤度、製剤の性質ならびに投与経路を含む多くの要素によって決まり、最終的には担当医師または獣医の判断によって決まる。しかしながら、腫瘍増殖(例えば結腸癌または乳癌)の治療のための式(I)の化合物の有効量は、一般に、1日あたりレシピエント(哺乳動物)の0.1〜100mg/体重(kg)であり、さらに一般的には、1日あたり1〜10mg/体重(kg)である。従って、70kgの成人の哺乳動物に関して言えば、1日あたりの実際量は通常70〜700mgであり、この量を1日あたり単回投与で投与するか、あるいはさらに一般的には1日総量が同じになるように、1日あたり数回(2、3、4、5または6回)の分割投与量で投与することができる。塩もしくは溶媒和物またはそれらの生理的に機能性の誘導体の有効量は、式(I)の化合物自体の有効量の比として決定できる。同様な投与量は、上記の他の疾患の治療に適切であると考えられる。
【実施例】
【0101】
本明細書においては、プロセス、スキームおよび実施例において用いる記号および慣用語は、例えば、Journal of the American Chemical Society またはJournal of Biological Chemistry などの、最新の科学文献に用いられているものと一致する。アミノ酸残基を示すために、標準的な1文字または3文字略語を一般に用いるが、特記しない限り、これらはL配置であると仮定されている。特記しない限り、全ての出発物質は販売業者から入手し、さらに精製せずに用いた。特に、実施例中および明細書全体にわたって以下の略語を用いることができる:
g(グラム);mg(ミリグラム);L(リットル);mL(ミリリットル);μL(マイクロリットル);psi(平方インチあたりのポンド);M(モル);mM(ミリモル);i.v.(静脈内);Hz(ヘルツ);MHz(メガヘルツ);mol(モル);mmol(ミリモル);rt(室温);min(分);h(時間);mp(融点);TLC(薄層クロマトグラフィー);Tr(保持時間);RP(逆相);MeOH(メタノール);i−PrOH(イソプロパノール);TEA(トリエチルアミン);TFA(トリフルオロ酢酸);TFAA(無水トリフルオロ酢酸);THF(テトラヒドロフラン);DMSO(ジメチルスルホキシド);AcOEt(酢酸エチル);DME(1,2−ジメトキシエタン);DCM(ジクロロメタン);DCE(ジクロロエタン);DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);DMPU(N,N’−ジメチルプロピレン尿素);CDI(1,1’−カルボニルジイミダゾール);IBCF(クロロギ酸イソブチル);HOAc(酢酸);HOSu(N−ヒドロキシスクシンイミド);HOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール);mCPBA(メタクロロ過安息香酸);EDC(1−[(3−ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩);BOC(tert−ブチルオキシカルボニル);FMOC(9−フルオレニルメトキシカルボニル);DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド);CBZ(ベンジルオキシカルボニル);Ac(アセチル);atm(気圧);TMSE(2−(トリメチルシリル)エチル);TMS(トリメチルシリル);TIPS(トリイソプロピルシリル);TBS(t−ブチルジメチルシリル);DMAP(4−ジメチルアミノピリジン);BSA(ウシ血清アルブミン)ATP(アデノシン三リン酸);HRP(西洋ワサビペルオキシダーゼ);DMEM(ダルベッコ変法イーグル培地);HPLC(高圧液体クロマトグラフィー);BOP(ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド);TBAF(テトラ−n−ブチルフッ化アンモニウム);HBTU(O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート);HEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸);DPPA(アジ化ジフェニル
ホスホリル);fHNO(発煙HNO);およびEDTA(エチレンジアミン四酢酸)。
【0102】
エーテルと呼ぶ場合は、すべてジエチルエーテルを指し、ブラインはNaClの飽和水溶液を指す。特記しない限り、全ての温度は、℃(摂氏温度)表示である。特記しない限り、全ての反応は、不活性雰囲気下、室温で行う。
【0103】
1H NMRスペクトルは、Varian VXR-300、Varian Unity-300、Varian Unity-400装置 、Brucker AVANCE-400、またはGeneral Electric QE-300で測定した。化学シフトは百万文率で表してある(ppm、δ値)。結合定数はヘルツ(Hz)単位で示してある。分裂パターンは見掛けの多重度を記載したものであり、s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、quint(五重線)、m(多重線)、br(広い)で表す。
【0104】
HPLCは、以下の条件により、Gilson HPLCまたは島津HPLCシステムで記録した。カラム:50X4.6mm(id)ステンレススチールに5μm Phenomenex Luna C−18を充填;流速:2.0mL/min;移動層:A層=50mM酢酸アンモニウム(pH7.4)、B層=アセトニトリル、0〜0.5min(A:100%,B:0%)、0.5〜3.0min(A:100〜0%,B:0〜100%)、3.0〜3.5min(A:0%、B:100%)、3.5〜3.7min(A:0〜100%、B:100〜0%)、3.7〜4.5min(A:100%,B:0%);検出:UV254nm;注入量:3μL。
【0105】
低分解能マススペクトル(MS)は、JOEL JMS-AX505HA、JOEL SX-102、またはSCIEX-APIiii スペクトロメータで測定した。LC−MSは、2MDおよびWaters2690で測定した。高分解能MSは、JOEL SX-102Aスペクトロメータを用いて測定した。全てのマススペクトルは、エレクトロスプレーイオン化法(ESI)、化学イオン化法(CI)、電子衝撃法(EI)または高速原子衝撃法(FAB)により測定した。赤外(IR)スペクトルは、1-mm NaClセルを用い、Nicolet 510 FT-IR スペクトロメータにより測定した。大部分の反応は、E.メルクシリカゲルプレート(60F−254)を用いる薄層クロマトグラフィー(厚さ0.25mm)により、紫外光、5%エタノール性リンモリブデン酸またはp−アニスアルデヒド溶液を用いて可視化することによりモニターした。フラッシュカラムクロマトグラフィーはシリカゲル(230〜400メッシュ,メルク)を用いて行った。
【0106】
実施例1
方法A(スキーム1参照)
N−(2−フェニルエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化14】

【0107】
(a)塩化5−ブロモ−2−チオフェンカルボニルの製造
【化15】

【0108】
5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸(4.00g,22.9mmol)およびトルエン(100mL)の混合物に塩化チオニル(5.01mL,68.7mmol)を加えた。混合物を4時間還流し、グラスウールの栓で熱時濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで濃縮乾固した。冷却により、明るい琥珀色のオイルを結晶化させ、塩化5−ブロモ−2−チオフェンカルボニル(4.02g)を淡黄褐色固体で得た。
【0109】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.16 (d, J=4.2 Hz, 1 H), 7.72 (d, J=4.2 Hz, 1 H).
(b)5−ブロモ−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化16】

【0110】
2−フェネチルアミン(55.6μL,0.443mmol)、TEA(61.7μL,0.443mmol)およびTHF(1.0mL)の溶液を、塩化5−ブロモ−2−チオフェンカルボニル(100mg,0.443mmol)のTHF(1.0mL)溶液に加えた。反応物をシェーカーテーブル上に18時間置き、AcOEt(10mL)および水(1.0mL)間で分配した。2層を分離し、水層をAcOEt(2x10mL)で抽出した。エマルジョンを分離させるために、飽和ブライン(1.0mL)を用いた。合わせた有機層を乾燥(MgSO4)し、濃縮乾固して5−ブロモ−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド(107mg)を白色固体で得、精製せずに次のステップに用いた。
【0111】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.82 (pseudo t, J=7.4 Hz, 2 H), 3.43 (dd, J=6.5 Hz, 2 H), 7.18-7.31 (m, 6 H), 7.54 (d, J=4.0 Hz, 1 H) 8.67 (t, J=5.5 Hz, 1 H); MS m/z 310/312 (M+1)
【0112】
(c)N−(2−フェニルエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化17】

【0113】
2〜5mL Emrys(登録商標)プロセスバイアル(Personal Chemistry製)中で、5−ブロモ−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド(114mg,0.367mmol)およびDME(2.0mL)の混合物を、4−ピリジルボロン酸(88mg,0.716mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(0.358mL,0.716mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(17mg,0.024mmol)およびDME(1.0mL)の混合物に加えた。バイアルに蓋をし、Personal Chemistry Creator(登録商標)マイクロ波装置中、175℃で10分間加熱した。反応物を水(1.0mL)で希釈し、AcOEt(2x10mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、揮発物を0.5〜1.0gのシリカゲル60(40〜63μ)の存在下で除去した。吸着処理した物質を、プレパックISCOシリカゲルカートリッジ(4グラム)を用いてクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン:AcOEt直線勾配液(0%〜100%AcOEt)で溶出し、N−(2−フェニルエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(37mg)をオフホワイト固体で得た。 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.88 (pseudo t, J=7.4 Hz, 2 H), 3.50 (dd, J=6.4 Hz, 2 H), 7.22-7.45 (m, 5 H), 7.72/8.64 (AB q, 4 H), 7.80 (d, J=3.9 Hz, 1 H) 7.84 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 8.77 (t, J=5.6 Hz, 1 H); MS m/z 309 (M+1)
【0114】
方法B(スキーム2参照)
N−(2−フェニルエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化18】

【0115】
(a)5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸メチルの製造
5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸(5.00g,28.6mmol)、炭酸セシウム(14.0g,42.9mmol)およびアセトニトリル(100mL)の混合物を、数分間撹拌し、ついでヨウ化メチル(8.90mL,143mmol)を加えた。反応物を2時間還流し、ついで室温で64時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固して、5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸メチル(4.61g)を白色固体で得た。
【0116】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.82 (s, 3 H), 7.38 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.64 (d, J=4.1 Hz, 1 H).
(b)5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸の製造
【化19】

【0117】
5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸メチル(4.61g,20.9mmol)、4−ピリジルボロン酸(3.86g,31.4mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(15.7mL,31.4mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.730g,1.04mmol)およびDME(100mL)の混合物を3日間還流した。冷却した反応混合物を0.5M NaOH水溶液(100mL)で処理し、MeOH(200mL)で希釈した。液体部分をデカントしてセライトパッドを通過させ、ついで残った固体を0.5M NaOH水溶液(100mL)を用いて加熱および超音波処理で処理し、完全に溶解した。残った混合物をセライトで濾過し、合わせた濾液を濃縮して過剰のMeOHを除去した。水性混合物を濃塩酸でpH4に酸性化した。固体を吸引濾過で回収し、乾燥してケーキにした。エーテル(150mL)およびMeOH(15mL)の混合物中でケーキを粉末化し、超音波処理した。固体を吸引濾過で回収し、乾燥して5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸(4.31g)をオフホワイト粉末で得た。
【0118】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.75/8.64 (AB q, J=6.1 Hz, 4 H), 7.79 (d, J=3.8 Hz, 1 H), 7.86 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 13.39 (br s, 1H).
(c)N−(2−フェニルエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化20】

【0119】
Argonautポリスチレン担持カルボジイミド樹脂(208mg,0.20mmol;0.96mmol/g充填)、HOBt(20mg,0.15mmol)、およびDMF(3.0mL)を含有するBohdanフィルターカートリッジに、5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸(20.5mg,0.10mmol)を加え、混合物を25分間振盪した。反応物に2−フェネチルアミン(10.7μL,0.085mmol)を加え、室温で18時間振盪を続けた。ついで、Argonaut MP−カーボネート樹脂(208mg,0.50mmol)を加えて過剰のカルボン酸およびHOBtを除去し、振盪を4時間続けた。濾液をカートリッジから排出し、樹脂を含有しているカートリッジにDMF(2.0mL)を加えた。30分間振盪後、再度濾液を排出し、合わせた濾液を加熱しながら高真空下で濃縮乾固した。残渣を、プレパックISCOシリカゲルカートリッジ(4グラム)を用い、ヘキサン:AcOEt直線勾配液(0%〜100%AcOEt)で溶出して、N−(2−フェニルエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を白色固体で得た。
【0120】
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.88 (pseudo t, J=7.4 Hz, 2 H), 3.50 (dd, J=6.3 Hz, 2 H), 7.22-7.36 (m, 5 H), 7.72/8.64 (AB q, J=6.6 Hz, 4 H), 7.81 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 7.84 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 8.77 (t, J=5.6 Hz, 1 H); MS m/z 309 (M+1)
【0121】
実施例2
N−(3−メトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化21】

【0122】
(a)5−ブロモ−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化22】

【0123】
5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸(0.436g,2.49mmol)、HOBt(0.404g,2.99mmol)、EDC(0.573g,2.99mmol)およびDMF(10mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。ついで、3−メトキシベンジルアミン(0.351mL,2.74mmol)を加え、反応物を室温で20時間撹拌した。減圧下、DMFをロータリーエバポレーターで除去し、オイルをAcOEt:水(50mL:10mL)間で分配した。2層を分離し、水層をAcOEt(25mL)で抽出した。合わせた有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液(3x10mL)、水(2x10mL)で洗浄し、20時間乾燥(MgSO)した。揮発物を除去して5−ブロモ−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(0.584g)を黄色オイルで得た。
【0124】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.71 (s, 3 H), 4.38 (d, J=5.8 Hz, 2H), 6.79-6.86 (m, 3H), 7.23 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.62 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 9.09 (t, J=5.9 Hz, 1 H); MS m/z 326/328 (M+1)
【0125】
(b)N−(3−メトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化23】

【0126】
5−ブロモ−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(150mg,0.460mmol)、4−ピリジルボロン酸(85mg,0.690mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(0.345mL,0.690mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(16mg,0.023mmol)、DME(2.0mL)およびEtOH(1.0mL)の混合物を2〜5mL Emrys(登録商標)プロセスバイアル(Personal Chemistry製)に入れた。バイアルに蓋をし、Personal Chemistry Creator(登録商標)マイクロ波装置中、175℃で10分間加熱した。反応混合物を水(5.0mL)で希釈し、AcOEt(25mL)で抽出した。2層を分離し、有機層を水(5.0mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、1.0gのシリカゲル60(40〜63μ)の存在下で揮発物を除去した。吸着処理した物質をプレパックISCOシリカゲルカートリッジ(4グラム)を用いるクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン:AcOEt直線勾配液(0%〜100%AcOEt)で溶出して、N−(3−メトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(68mg)を黄白色固体で得た。
【0127】
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.77 (s, 3 H), 4.48 (d, J=5.9 Hz, 2 H), 6.85-6.94 (m, 3 H), 7.29 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.73/8.65 (AB q, J=6.0 Hz, 4 H), 7.86 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.90 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 9.20 (t, J=5.8 Hz, 1 H); MS m/z 325 (M+1)
【0128】
実施例3
5−(4−ピリジニル)−N−(2−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化24】

【0129】
実施例1b方法Bと同様な方法で、5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−ピリジルメタンアミンから製造した。反応混合物を、LC−MS質量起動型フラクション収集手順を用いて逆相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、5−(4−ピリジニル)−N−(2−ピリジニル−メチル)−2−チオフェンカルボキサミド(9.7mg)を固体で得た。
【0130】
MS m/z 296 (M+1)
【0131】
実施例4
N−(1−ナフチルメチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化25】

【0132】
実施例3と同様な方法で、5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および1−ナフチルメタンアミンから製造し、N−(1−ナフチル−メチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(10.4mg)を固体で得た。
【0133】
MS m/z 345 (M+1)
【0134】
実施例5
N−(2−エトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化26】

【0135】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(2−エトキシフェニル)メタンアミンから製造し、N−(2−エトキシ−ベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0136】
MS m/z 339 (M+1)
【0137】
実施例6
N−(2−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化27】

【0138】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸およ(2−ブロモフェニル)メタンアミンから製造し、N−(2−ブロモ−ベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0139】
MS m/z 373/375 (M+1)
【0140】
実施例7
N−(2−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化28】

【0141】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(2−フルオロフェニル)メタンアミンから製造し、N−(2−フルオロ−ベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(11mg)を固体で得た。
【0142】
MS m/z 313 (M+1)
【0143】
実施例8
N−(2−クロロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化29】

【0144】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(2−クロロフェニル)メタンアミンから製造し、N−(2−クロロ−ベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(11mg)を固体で得た。
【0145】
MS m/z 329 (M+1)
【0146】
実施例9
N−(2−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化30】

【0147】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(2−メチルフェニル)メタンアミンから製造し、N−(2−メチル−ベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(10mg)を固体で得た。
【0148】
MS m/z 309 (M+1)
【0149】
実施例10
N−(2−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化31】

【0150】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(2−トリフルオロメチルフェニル)メタンアミンから製造し、N−(2−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(19mg)を固体で得た。
【0151】
MS m/z 363 (M+1)
【0152】
実施例11
N−(2−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化32】

【0153】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(2−トリフルオロメトキシフェニル)メタンアミンから製造し、N−(2−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0154】
MS m/z 379 (M+1)
【0155】
実施例12
N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化33】

【0156】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(3−トリフルオロメチルフェニル)メタンアミンから製造し、N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0157】
MS m/z 363 (M+1)
【0158】
実施例13
N−(3−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化34】

【0159】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(3−フルオロフェニル)メタンアミンから製造し、N−(3−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0160】
MS m/z 313 (M+1)
【0161】
実施例14
N−(3−クロロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化35】

【0162】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(3−クロロフェニル)メタンアミンから製造し、N−(3−クロロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0163】
MS m/z 329 (M+1)
【0164】
実施例15
N−(3−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化36】

【0165】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(3−ブロモフェニル)メタンアミンから製造し、N−(3−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0166】
MS m/z 373/375 (M+1)
【0167】
実施例16
N−(3−ヨードベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化37】

【0168】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(3−ヨードフェニル)メタンアミンから製造し、N−(3−ヨードベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0169】
MS m/z 421 (M+1)
【0170】
実施例17
N−(3−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化38】

【0171】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(3−メチルフェニル)メタンアミンから製造し、N−(3−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(9.2mg)を固体で得た。
【0172】
MS m/z 309 (M+1)
【0173】
実施例18
N−(3−メトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化39】

【0174】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(3−メトキシフェニル)メタンアミンから製造し、N−(3−メトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(8.8mg)を固体で得た。
【0175】
MS m/z 325 (M+1)
【0176】
実施例19
N−(3−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化40】

【0177】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(3−トリフルオロメトキシフェニル)メタンアミンから製造し、N−(3−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(15mg)を固体で得た。
【0178】
MS m/z 379 (M+1)
【0179】
実施例20
N−(3−フェノキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化41】

【0180】
実施例3と同様な方法で、5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(3−フェノキシフェニル)メタンアミンから製造し、N−(3−フェノキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0181】
MS m/z 387 (M+1)
【0182】
実施例21
N−(4−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化42】

【0183】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(4−フルオロフェニル)メタンアミンから製造し、N−(4−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(11mg)を固体で得た。
【0184】
MS m/z 313 (M+1)
【0185】
実施例22
N−(4−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化43】

【0186】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(4−ブロモフェニル)メタンアミンから製造し、N−(4−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(11mg)を固体で得た。
【0187】
MS m/z 373/375 (M+1)
【0188】
実施例23
N−(4−ヨードベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化44】

【0189】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(4−ヨードフェニル)メタンアミンから製造し、N−(4−ヨードベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(4.2mg)を固体で得た。
【0190】
MS m/z 421 (M+1)
【0191】
実施例24
N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化45】

【0192】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(4−トリフルオロメチルフェニル)メタンアミンから製造し、N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(15mg)を固体で得た。
【0193】
MS m/z 363 (M+1)
【0194】
実施例25
N−(4−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化46】

【0195】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(4−メチルフェニル)メタンアミンから製造し、N−(4−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(3.9mg)を固体で得た。
【0196】
MS m/z 309 (M+1)
【0197】
実施例26
N−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化47】

【0198】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(4−トリフルオロメトキシフェニル)メタンアミンから製造し、N−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(14mg)を固体で得た。
【0199】
MS m/z 379 (M+1)
【0200】
実施例27
N−[4−(アミノスルホニル)ベンジル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化48】

【0201】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および4−(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミドから製造し、N−[4−(アミノスルホニル)ベンジル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(8.0mg)を固体で得た。
【0202】
MS m/z 374 (M+1)
【0203】
実施例28
N−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化49】

【0204】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および[4−(メチルスルホニル)フェニル]メタンアミンから製造し、N−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0205】
MS m/z 373 (M+1)
【0206】
実施例29
5−(4−ピリジニル)−N−(4−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化50】

【0207】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および4−ピリジルメタンアミンから製造し、5−(4−ピリジニル)−N−(4−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド(14mg)を固体で得た。
【0208】
MS m/z 296 (M+1)
【0209】
実施例30
N−ベンジル−N−メチル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化51】

【0210】
実施例2aと同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸およびN−メチル(フェニル)メタンアミンから製造し、N−ベンジル−N−メチル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(23mg)を固体で得た。
【0211】
MS m/z 309 (M+1)
【0212】
実施例31
5−(4−ピリジニル)−N−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化52】

【0213】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および4−ピリジルメタンアミンから製造し、5−(4−ピリジニル)−N−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−2−チオフェンカルボキサミド(7.3mg)を固体で得た。
【0214】
MS m/z 381 (M+1)
【0215】
実施例32
5−(4−ピリジニル)−N−(3−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化53】

【0216】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および3−ピリジルメタンアミンから製造し、5−(4−ピリジニル)−N−(3−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド(6.7mg)を固体で得た。
【0217】
MS m/z 296 (M+1)
【0218】
実施例33
N−[2−(2−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化54】

【0219】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(2−メチルフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(2−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(9.9mg)を固体で得た。
【0220】
MS m/z 323 (M+1)
【0221】
実施例34
N−[2−(3−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化55】

【0222】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(3−メチルフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(3−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(11mg)を固体で得た。
【0223】
MS m/z 323 (M+1)
【0224】
実施例35
N−[2−(4−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化56】

【0225】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−メチルフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(4−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(5.5mg)を固体で得た。
【0226】
MS m/z 323 (M+1)
【0227】
実施例36
N−[2−(2−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化57】

【0228】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(2−フルオロフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(2−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(11mg)を固体で得た。
【0229】
MS m/z 327 (M+1)
【0230】
実施例37
N−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化58】

【0231】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(3−フルオロフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0232】
MS m/z 327 (M+1)
【0233】
実施例38
N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化59】

【0234】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−フルオロフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0235】
MS m/z 327 (M+1)
【0236】
実施例39
N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化60】

【0237】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(2−メトキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(7.7mg)を固体で得た。
【0238】
MS m/z 339 (M+1)
【0239】
実施例40
N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化61】

【0240】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(3−メトキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(7.1mg)を固体で得た。
【0241】
MS m/z 339 (M+1)
【0242】
実施例41
N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化62】

【0243】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−メトキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(7.6mg)を固体で得た。
【0244】
MS m/z 339 (M+1)
【0245】
実施例42
N−[2−(2−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化63】

【0246】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(2−クロロフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(2−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0247】
MS m/z 343 (M+1)
【0248】
実施例43
N−[2−(3−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化64】

【0249】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(3−クロロフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(3−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(14mg)を固体で得た。
【0250】
MS m/z 343 (M+1)
【0251】
実施例44
N−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化65】

【0252】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−クロロフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0253】
MS m/z 343 (M+1)
【0254】
実施例45
N−[2−(2−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化66】

【0255】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(2−エトキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(2−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(14mg)を固体で得た。
【0256】
MS m/z 353 (M+1)
【0257】
実施例46
N−[2−(3−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化67】

【0258】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(3−エトキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(3−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0259】
MS m/z 353 (M+1)
【0260】
実施例47
N−[2−(4−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化68】

【0261】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−エトキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(4−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(11mg)を固体で得た。
【0262】
MS m/z 353 (M+1)
【0263】
実施例48
N−[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化69】

【0264】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(2−ブロモフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0265】
MS m/z 387/389 (M+1)
【0266】
実施例49
N−[2−(3−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化70】

【0267】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(3−ブロモフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(3−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0268】
MS m/z 387/389 (M+1)
【0269】
実施例50
N−[2−(4−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化71】

【0270】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−ブロモフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(4−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0271】
MS m/z 387/389 (M+1)
【0272】
実施例51
N−[2−(2−フェノキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化72】

【0273】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(2−フェノキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(2−フェノキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(18mg)を固体で得た。
【0274】
MS m/z 401 (M+1)
【0275】
実施例52
N−[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化73】

【0276】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−フェノキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(10mg)を固体で得た。
【0277】
MS m/z 401 (M+1)
【0278】
実施例53
N−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化74】

【0279】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−ヒドロキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(4.7mg)を固体で得た。
【0280】
MS m/z 325 (M+1)
【0281】
実施例54
N−[2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化75】

【0282】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)を固体で得た。
【0283】
MS m/z 377 (M+1)
【0284】
実施例55
N−{2−[4−(アミノスルホニル)フェニル]エチル}−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化76】

【0285】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホンアミドから製造し、N−{2−[4−(アミノスルホニル)フェニル]エチル}−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0286】
MS m/z 388 (M+1)
【0287】
実施例56
2−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
【化77】

【0288】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンから製造し、2−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(5.8mg)を固体で得た。
【0289】
MS m/z 321 (M+1)
【0290】
実施例57
5−(4−ピリジニル)−N−[2−(3−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化78】

【0291】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(3−ピリジニル)エタンアミンから製造し、5−(4−ピリジニル)−N−[2−(3−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0292】
MS m/z 310 (M+1)
【0293】
実施例58
5−(4−ピリジニル)−N−[2−(4−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化79】

【0294】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−ピリジニル)エタンアミンから製造し、5−(4−ピリジニル)−N−[2−(4−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(8.5mg)を固体で得た。
【0295】
MS m/z 310 (M+1)
【0296】
実施例59
N−(2−フェノキシエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化80】

【0297】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−フェノキシエタンアミンから製造し、N−(2−フェノキシエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(12mg)を固体で得た。
【0298】
MS m/z 325 (M+1)
【0299】
実施例60
N−[2−(1−ピペリジニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化81】

【0300】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(1−ピペリジニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(1−ピペリジニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(7.5mg)を固体で得た。
【0301】
MS m/z 316 (M+1)
【0302】
実施例61
N−[2−(4−モルホリニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化82】

【0303】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(4−モルホリニル)エタンアミンから製造し、N−[2−(4−モルホリニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(7.4mg)を固体で得た。
【0304】
MS m/z 318 (M+1)
【0305】
実施例62
1−フェニル−4−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}ピペラジン
【化83】

【0306】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および1−フェニルピペラジンから製造し、1−フェニル−4−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}ピペラジン(3.8mg)を固体で得た。
【0307】
MS m/z 350 (M+1)
【0308】
実施例63
N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化84】

【0309】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および1H−インダゾール−5−アミンから製造し、N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(4.7mg)を固体で得た。
【0310】
MS m/z 321 (M+1)
【0311】
実施例64
1−フェニル−8−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン
【化85】

【0312】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オンから製造し、1−フェニル−8−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン(9.2mg)を固体で得た。
【0313】
MS m/z 419 (M+1)
【0314】
実施例65
4−({[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジンカルボン酸エチル
【化86】

【0315】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および4−アミノ−1−ピペリジンカルボン酸エチルから製造し、4−({[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジンカルボン酸エチル(9.1mg)を固体で得た。
【0316】
MS m/z 360 (M+1)
【0317】
実施例66
1−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−4−ピペリジンカルボン酸エチル
【化87】

【0318】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および4−ピペリジンカルボン酸エチルから製造し、1−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−4−ピペリジンカルボン酸エチル(10mg)を固体で得た。
【0319】
MS m/z 345 (M+1)
【0320】
実施例67
N−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化88】

【0321】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および1H−ベンズイミダゾール−2−イルメタンアミンから製造し、N−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(3.3mg)を固体で得た。
【0322】
MS m/z 335 (M+1)
【0323】
実施例68
5−(4−ピリジニル)−N−[2−(2−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化89】

【0324】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および2−(2−ピリジニル)エタンアミンから製造し、5−(4−ピリジニル)−N−[2−(2−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド(28mg)を固体で得た。
【0325】
MS m/z 310 (M+1)
【0326】
実施例69
N−[2−(3−ヒドロキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化90】

【0327】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および3−(2−アミノエチル)フェノールから製造し、N−[2−(3−ヒドロキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(3.3mg)を固体で得た。
【0328】
MS m/z 325 (M+1)
【0329】
実施例70
N−[(1R)−1−フェニルエチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化91】

【0330】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(1R)−1−フェニルエタンアミンから製造し、N−[(1R)−1−フェニルエチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(42mg)を固体で得た。
【0331】
MS m/z 309 (M+1)
【0332】
実施例71
N−[(1S)−1−フェニルエチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化92】

【0333】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(1S)−1−フェニルエタンアミンから製造し、N−[(1S)−1−フェニルエチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(39mg)を固体で得た。
【0334】
MS m/z 309 (M+1)
【0335】
実施例72
N−[(1R)−1−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化93】

【0336】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(1R)−1−(3−メトキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[(1R)−1−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(40mg)を固体で得た。
【0337】
MS m/z 339 (M+1)
【0338】
実施例73
N−[(1S)−1−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化94】

【0339】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および(1S)−1−(3−メトキシフェニル)エタンアミンから製造し、N−[(1S)−1−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(44mg)を固体で得た。
【0340】
MS m/z 339 (M+1)
【0341】
実施例74
N−イソプロピル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化95】

【0342】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸およびイソプロピルアミンから製造し、N−イソプロピル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(3.8mg)を固体で得た。
【0343】
MS m/z 247 (M+1)
【0344】
実施例75
1−メチル−4−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}ピペラジン
【化96】

【0345】
実施例3と同様な方法で5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボン酸および1−メチルピペラジンから製造し、1−メチル−4−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}ピペラジン(9.7mg)を固体で得た。
【0346】
MS m/z 288 (M+1)
【0347】
実施例76
N−フェニル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化97】

【0348】
実施例1(方法A)と同様な方法で塩化5−ブロモ−2−チオフェンカルボニルおよびアニリンから製造し、ついでパラジウム触媒により4−ピリジルボロン酸とカップリングさせてN−フェニル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(33mg)を固体で得た。
【0349】
MS m/z 281 (M+1)
【0350】
実施例77
N−(2−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化98】

【0351】
実施例1(方法A)と同様な方法で塩化5−ブロモ−2−チオフェンカルボニルおよびo−アニシジンから製造し、ついでパラジウム触媒により4−ピリジルボロン酸とカップリングさせてN−(2−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(31mg)を固体で得た。
【0352】
MS m/z 311 (M+1)
【0353】
実施例78
N−(2−クロロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化99】

【0354】
実施例1(方法A)と同様な方法で塩化5−ブロモ−2−チオフェンカルボニルおよび2−クロロアニリンから製造し、ついでパラジウム触媒により4−ピリジルボロン酸とカップリングさせてN−(2−クロロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(45mg)を固体で得た。
【0355】
MS m/z 315 (M+1)
【0356】
実施例79
N−(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化100】

【0357】
実施例1(方法A)と同様な方法で塩化5−ブロモ−2−チオフェンカルボニルおよびp−アニシジンから製造し、ついでパラジウム触媒により4−ピリジルボロン酸とカップリングさせてN−(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(38mg)を固体で得た。
【0358】
MS m/z 311 (M+1)
【0359】
実施例80
N−(4−クロロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化101】

【0360】
実施例1(方法A)と同様な方法で塩化5−ブロモ−2−チオフェンカルボニルおよび4−クロロアニリンから製造し、ついでパラジウム触媒により4−ピリジルボロン酸とカップリングさせてN−(4−クロロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(38mg)を固体で得た。
【0361】
MS m/z 315 (M+1)
【0362】
実施例81
N−ベンジル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化102】

【0363】
実施例1(方法A)と同様な方法で塩化5−ブロモ−2−チオフェンカルボニルおよびベンジルアミンから製造し、ついでパラジウム触媒により4−ピリジルボロン酸とカップリングさせてN−ベンジル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(40mg)を固体で得た。
【0364】
MS m/z 295 (M+1)
【0365】
実施例82
方法C(スキーム3参照)
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化103】

【0366】
(a)5−アセチル−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化104】

【0367】
実施例2aと同様な方法で、5−アセチル−2−チオフェン−カルボン酸、HOBt、EDCおよび3−メトキシベンジルアミンを反応させて5−アセチル−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(0.593g)を固体で得た。
【0368】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.52 (s, 3H), 3.70 (s, 3 H), 4.40 (d, J=5.8 Hz, 2H), 6.79-6.86 (m, 3H), 7.22 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.82 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.90 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 9.24 (t, J=5.9 Hz, 1 H); MS m/z 290 (M+1)
【0369】
(b)5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化105】

【0370】
5−アセチル−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(0.59g)およびジメチルホルムアミドジメチルアセタール(3mL)の混合物を還流条件下で2時間加熱し、室温に冷却した。揮発物を減圧下ロータリーエバポレーターで除去し、残存固体をエーテルで粉末化し、ついで固体を濾過して、5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(0.657g)を褐色固体で得た。
【0371】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.89/3.12 (2 x s, 6H), 3.70 (s, 3 H), 4.38 (d, J=5.9 Hz, 2H), 5.74 (d, J=12.3 Hz, 1H), 6.78-6.86 (m, 3H), 7.21 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J=12.3 Hz, 1H), 7.72 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 7.73 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 9.06 (t, J=5.9 Hz, 1 H); MS m/z 345 (M+1)
【0372】
(c)5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化106】

【0373】
ナトリウムの小球(10mg,0.44mmol)をEtOH(4.0mL)に溶解した。ナトリウムエトキシド/EtOHにグアニジン塩酸塩(42mg,0.44mmol)を加え、15分後、反応物に5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(150mg,0.44mmol)を加え、還流条件下で3日間加熱した。反応物を水(4mL)で希釈し、沈殿した固体を濾過で回収した。固体を少量のエーテルで洗浄し、乾燥して5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェン−カルボキサミド(81mg)を固体で得た。
【0374】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.70 (s, 3 H), 4.40 (d, J=5.9 Hz, 2H), 6.71 (s, 2H), 6.78-6.87 (m, 3H), 7.06 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.22 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.79 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 7.84 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.26 (d, J=5.1 Hz, 1H), 9.10 (t, J=6.0 Hz, 1 H); MS m/z 341 (M+1)
【0375】
実施例83
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド
【化107】

【0376】
(a)5−アセチル−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミドの製造
実施例82aと同様な方法で、5−アセチル−2−チオフェン−カルボン酸(5.00g,29.4mmoL)、HOBt、EDCおよびベンジルアミンを反応させて5−アセチル−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド(6.63g)を固体で得た。
【0377】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.59 (s, 3H), 4.50 (d, J=6.0 Hz, 2H), 7.26-7.40 (m, 5H), 7.88 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 7.96 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 9.33 (t, J=5.9 Hz, 1 H); MS m/z 260 (M+1)
【0378】
(b)5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミドの製造
実施例82bと同様な方法で、5−アセチル−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド(2.00g,7.71mmoL)およびジメチルホルムアミドジメチルアセタール(10mL)を反応させて5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド(2.33g)を固体で得た。
【0379】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.90/3.13 (2 x s, 6H), 4.43 (d, J=6.0 Hz, 2H), 5.76 (d, J=12.2 Hz, 1H), 7.23-7.34 (m, 5H), 7.68 (d, J=12.2 Hz, 1H), 7.74 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.75 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 9.11 (t, J=6.0 Hz, 1 H); MS m/z 345 (M+1)
【0380】
(c)5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化108】

【0381】
実施例82cと同様な方法で、ナトリウム(16mg)をEtOH(4.0mL)に溶解させたもの、グアニジン塩酸塩(65mg)および5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド(0.215g,0.683mmoL)を反応させて5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−ベンジル−2−チオフェン−カルボキサミド(155mg)を固体で得た。
【0382】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.44 (d, J=6.0 Hz, 2H), 6.73 (s, 2H), 7.08 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.24-7.33 (m, 5H), 7.80 (d, J=4.1 Hz, 1 H), 7.86 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.27 (d, J=5.1 Hz, 1H), 9.14 (t, J=5.9 Hz, 1 H); MS m/z 311 (M+1)
【0383】
実施例84
5−(4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化109】

【0384】
実施例82cと同様な方法で、KCO(301mg,2.18mmol)、ホルムアミジン塩酸塩(105mg,1.31mmol)および5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド(150mg,0.436mmoL)のEtOH(3mL)溶液を反応させ、クロマトグラフィーで精製して、5−(4−ピリミジニル)−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド(28mg)を固体で得た。
【0385】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.71 (s, 3H), 4.41 (d, J=5.8 Hz, 2H), 6.79-6.88 (m, 3H), 7.23 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.02 (d, J=5.5 Hz, 1 H), 8.05 (d, J=4.0 Hz, 1H), 8.82 (d, J=5.4 Hz, 1H), 9.12 (s, 1 H), 9.17 (t, J=6.0 Hz, 1H); MS m/z 326 (M+1)
【0386】
実施例85
方法D(スキーム4)
5−(1H−インダゾール−5−イル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化110】

【0387】
(a)5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボン酸の製造
【化111】

【0388】
2−カルボキシ−5−チオフェンボロン酸(1.04g,6.05mmol)およびピナコール(0.715g,6.05mmol)をTHF(15mL)およびトルエン(15mL)の混合物に溶解した。揮発物を減圧下ロータリーエバポレーターで除去した。固体を再度THF:トルエン(10mL:10mL)で3回処理し、ついでそれぞれについて留去して、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェン−カルボン酸(1.43g)を白色固体で得た。
【0389】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.27 (s, 12H), 7.51 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.71 (d, J=3.7 Hz, 1 H), 13.26 (br s, 1H).
(b)N−(3−メトキシベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化112】

【0390】
実施例2aと同様な方法で、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボン酸(0.700g,2.75mmol)、HOBt(0.446g,3.30mmol)、EDC(0.633g,3.30mmol)、3−メトキシベンジルアミン(0.386mL,3.02mmol)およびDMF(10mL)からN−(3−メトキシベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボキサミド(0.762g)を黄色固体で得た。
【0391】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.26 (s, 12H), 3.71 (s, 3 H), 4.39 (d, J=6.0 Hz, 2H), 6.78-6.85 (m, 3H), 7.21 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J=3.7 Hz, 1H), 7.80 (d, J=3.7 Hz, 1 H), 9.09 (t, J=6.0 Hz, 1 H).
(b)5−(1H−インダゾール−5−イル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化113】

【0392】
実施例2bと同様な方法で、N−(3−メトキシベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボキサミド(0.100g,0.27mmol)、5−ヨード−1H−インダゾール(0.054g,0.22mmol)、1M NaCO水溶液(0.135mL,0.27mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(7.7mg,0.011mmol)、DME(1.0mL)およびEtOH(0.5mL)から5−(1H−インダゾール−5−イル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(10mg)を固体で得た。
【0393】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.71 (s, 3 H), 4.41 (d, J=3.9 Hz, 2H), 6.78-6.88 (m, 3H), 7.23 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.49 (d, J=3.7 Hz, 1H), 7.57 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.77 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 8.09 (s+d, J=9.3 Hz, 2 H), 9.00 (t, J=5.9 Hz, 1 H), 13.17 (s, 1H); MS m/z 364 (M+1)
【0394】
実施例86
5−(6−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化114】

【0395】
(a)N−アリル−6−クロロ−4−ピリミジンアミンの製造
(ref. =Botta, Maurizio; Saladino, Raffaele; Pedraly-Noy, Guido; Nicoletti, Rosario. Synthesis of 4-[alkyl(hydroxypropyl)amino]pyrimidine and 4-[alkyl(dihydroxypropyl)amino]pyrimidine derivatives. Structural analogues of 9-(2',3'-dihydroxypropyl)adenine [(S)-DHPA] as inhibitors of human DNA methyltransferase. Medicinal Chemistry Research (1994), 4(5), 323-34.)
【化115】

【0396】
4,6−ジクロロピリミジン(1.00g,6.71mmol)、アリルアミン(0.528mL,7.05mmol)およびTHF(25mL)の混合物を室温で20時間撹拌した。揮発物を減圧下ロータリーエバポレーターで除去した。残渣のオイルをAcOEt:水(50mL:10mL)間で分配し、2層を分離した。水層をAcOEt(50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥(NaSO)し、濾過し濃縮乾固してN−アリル−6−クロロ−4−ピリミジンアミン(1.02g)を白色固体で得た。
【0397】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.94 (br s, 2 H), 5.07 (d, J=10.2 Hz, 1H), 5.14 (d, J=17.2 Hz, 1H), 5.84 (br s, 1H), 6.51 (br s, 1H), 7.86 (br s, 1H), 8.23 (s, 1H); MS m/z 170 (M+1)
【0398】
(b)5−[6−(アリルアミノ)−4−ピリミジニル]−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化116】

【0399】
実施例2bと同様な方法で、N−(3−メトキシベンジル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チオフェンカルボキサミド(0.132g,0.35mmol)、N−アリル−6−クロロ−4−ピリミジンアミン(0.050g,0.29mmol)、2M NaCO水溶液(0.175mL,0.35mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(9.8mg,0.014mmol)、DME(1.0mL)およびEtOH(0.5mL)から5−[6−(アリルアミノ)−4−ピリミジニル]−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(22mg)を固体で得た。
【0400】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.70 (s, 3 H), 3.95 (br s, 2H), 4.39 (d, J=5.5 Hz, 2H), 5.08 (d, J=10.3 Hz, 1H), 5.18 (d, J=17.1 Hz, 1H), 5.87 (m, 1H), 6.78-6.87 (m, 3H), 7.22 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.78 (d, J=3.5 Hz, 1 H), 8.37 (s, 2 H), 9.09 (t, J=5.9 Hz, 1 H); MS m/z 381 (M+1)
【0401】
(c)5−(6−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化117】

【0402】
5−[6−(アリルアミノ)−4−ピリミジニル]−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(16mg,0.042mmol)、1,3−ジメチルバルビツール酸(6.6mg,0.042mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(2.4mg,0.0021mmol)およびDCM(0.5mL)の混合物をCreator(登録商標)マイクロ波装置(Personal Chemistry製)中、140℃で25分間加熱した。揮発物を減圧下ロータリーエバポレーターで除去し、残存固体を実施例1cと同様に精製して5−(6−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(6.8mg)を固体で得た。
【0403】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.72 (s, 3 H), 4.41 (d, J=5.8 Hz, 2H), 6.79 (s, 1H), 6.79-6.88 (m, 3H), 7.00 (br s, 2H), 7.23 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.78 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.33 (s, 1H), 9.11 (t, J=6.0 Hz, 1 H); MS m/z 341 (M+1)
【0404】
実施例87
N−ベンジル−4−ブロモ−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化118】

【0405】
(a)N−ベンジル−4,5−ジブロモ−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化119】

【0406】
実施例2と同様にして、4,5−ジブロモ−2−チオフェンカルボン酸(5.00g,17.5mmol)、HOBt(2.84g,21.0mmol)、EDC(4.03g,21.0mmol)、ベンジルアミン(2.10mL,19.2mmol)およびDMF(50mL)からN−ベンジル−4,5−ジブロモ−2−チオフェンカルボキサミド(0.584g)を黄色固体で得た。
【0407】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.44 (d, J=5.8 Hz, 2H), 7.26-7.36 (m, 5H), 7.84 (s, 1H), 9.20 (t, J=5.9 Hz, 1 H); MS m/z 374/376/378 (M+1)
【0408】
(b)の製造N−ベンジル−4−ブロモ−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化120】

【0409】
実施例2と同様にして、N−ベンジル−4,5−ジブロモ−2−チオフェンカルボキサミド(0.200g,0.533mmol)、4−ピリジルボロン酸(98mg,0.800mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(0.400mL,0.800mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(19mg,0.027mmol)、およびDME(2.0mL)からN−ベンジル−4−ブロモ−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(56mg)を固体で得た。
【0410】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.46 (d, J=5.5 Hz, 2H), 7.25-7.35 (m, 5H), 7.69/8.70 (AB q, J=6.1 Hz, 4 H), 7.98 (s, 1H), 9.27 (t, J=5.6 Hz, 1 H); MS m/z 373/375 (M+1)
【0411】
実施例88
N−ベンジル−4,5−ジ(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化121】

【0412】
実施例87から、カラムクロマトグラフィーにより、N−ベンジル−4,5−ジ(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(13mg)をクロマトグラフィーの少量成分として得た。
【0413】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.48 (s, 2H), 7.24-7.32 (m, 9H), 8.06 (s, 1H), 8.56 (2 x d, 4H), 9.22 (br s, 1 H); MS m/z 372 (M+1)
【0414】
実施例89
N−(3−メトキシベンジル)−4,5−ジ(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化122】

【0415】
(a)N−(3−メトキシベンジル)−4,5−ジブロモ−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化123】

【0416】
実施例87aと同様にして、4,5−ジブロモ−2−チオフェンカルボン酸(0.632g,2.49mmol)、HOBt(0.404g,2.99mmol)、EDC(0.573g,2.99mmol)、3−メトキシベンジルアミン(0.351mL,2.74mmol)およびDMF(10mL)からN−(3−メトキシベンジル)−4,5−ジブロモ−2−チオフェンカルボキサミド(0.831g)を固体で得た
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.72 (s, 3H), 4.39 (d, J=6.0 Hz, 2H), 6.80-6.86 (m, 3H), 7.23 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 9.16 (t, J=5.8 Hz, 1 H).
(b)N−(3−メトキシベンジル)−4,5−ジ(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化124】

【0417】
実施例87bと同様にして、カラムクロマトグラフィーにより、N−(3−メトキシベンジル)−4,5−ジ(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド(45mg)を固体で得た。
【0418】
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.78 (s, 3H), 4.49 (d, J=5.9 Hz, 2H), 6.86-6.95 (m, 3H), 7.27-7.34 (m, 5H), 8.11 (s, 1H), 8.61 (2 x d, J=5.9 Hz, 4H), 9.24 (t, J=6.0 Hz, 1 H); MS m/z 402 (M+1)
【0419】
実施例90
N−ベンジル−5−[2−(メチルアミノ)−4−ピリミジニル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化125】

【0420】
実施例83cと同様な方法で、ナトリウム(10.5mg,0.456mmol)をEtOH(2.0mL)に溶解したもの、1−メチルグアニジン塩酸塩(50mg,0.456mmol)および5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド(96mg,0.304mmoL)からN−ベンジル−5−[2−(メチルアミノ)−4−ピリミジニル]−2−チオフェン−カルボキサミド(73mg)を固体で得た。
【0421】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.81 (d, J=4.4 Hz, 3H), 4.45 (d, J=5.9 Hz, 2H), 7.08 (d, J=5.1 Hz, 1H), 7.17-7.35 (m, 6H), 7.81 (d, J=3.8 Hz, 1 H), 7.87 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 8.31 (br s, 1H), 9.14 (t, J=6.0 Hz, 1 H); MS m/z 325 (M+1)
【0422】
実施例91
N−ベンジル−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化126】

【0423】
実施例2bと同様にして、N−ベンジル−5−ブロモ−2−チオフェンカルボキサミド(148mg,0.50mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(194mg,1.00mmol)、炭酸カリウム(138mg,1.00mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(35mg,0.050mmol)、DMF(3.0mL)および水(0.8mL)からN−ベンジル−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−2−チオフェン−カルボキサミド(45mg)を固体で得た。
【0424】
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.40 (d, 2H), 7.15-7.35 (m, 5H), 7.68 (d, 1H), 7.80 (br s, 1H), 8.14 (br s, 1H), 8.94 (t, 1H) 13.08 (br s, 1H); MS m/z 284 (M+1)
【0425】
実施例92
N−(3−メトキシベンジル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化127】

【0426】
実施例2bと同様にして、5−ブロモ−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド(150mg,0.460mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(134mg,0.690mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(0.345mL,0.690mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(16mg,0.023mmol)、DME(2.0mL)およびEtOH(1.0mL)からN−(3−メトキシベンジル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−2−チオフェンカルボキサミド(34mg)を固体で得た。
【0427】
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.77 (s, 3 H), 4.45 (d, J=5.9 Hz, 2 H), 6.84-6.93 (m, 3 H), 7.25 (d, J=3.8 Hz, 1 H), 7.28 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.75 (d, J=3.8 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.98 (t, J=6.0 Hz, 1H) 13.14 (br s, 1H); MS m/z 314 (M+1)
【0428】
実施例93
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
(スキーム6参照)
【化128】

【0429】
(a)5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−2−チオフェンカルボン酸メチルの製造
【化129】

【0430】
4−アセチル安息香酸(25g,147mmol)をジメチルホルムアミドジメチルアセタール(51mL,3.5当量)に懸濁し、混合物を18時間還流した。溶媒を除去し、残渣をEtOAcおよび水間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)した。溶媒を留去し、生成物(27.8g,79%)を栗色粉末で得た。
【0431】
(b)5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボン酸の製造
【化130】

【0432】
5−[(2E)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペノイル]−2−チオフェンカルボン酸メチル(27.81g,116mmol)の2−メトキシエタノール(650mL)溶液にグアニジンHCl塩(12.18g,127.8mmol)およびKCO(68.1g,348.6mmol)を加えた。混合物を還流条件下で6時間加熱し、ついで室温に終夜置いた。1当量のKCO(16g)を加え、反応混合物を還流条件下で2時間撹拌した。沈殿物が生成し、これを濾過した。濾液を濃縮し、エーテルで洗浄した。両方の固体を合わせ、メタノールおよび塩化アセチル(5.5当量)に溶解し、溶液を酸性にした。溶液を2時間撹拌し、溶媒を除去して94.7gの固体(KClおよび2−メトキシエタノールを含有する)を得た。この固体をDMF(500mL)に溶解し、還流条件下で3時間撹拌した。溶けない固体を濾過し、MeOHで洗浄し、再度DMF(500mL)に溶解した。懸濁液を還流条件下で2時間撹拌した。溶けない固体を濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を合わせ、濃縮して、生成物(24.6g(少量のDMFを含有する))を褐色固体で得た。
【0433】
(c)5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミドの製造
【化131】

【0434】
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボン酸(100mg,0.45mmol)のDMF(3.3mL)溶液にEDCI(190.6mg,0.99mmol)を加えた。室温で10分間撹拌後、HOBT(67.2mg,0.50mmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、ついで1−[4−(メチルオキシ)フェニル]メタンアミン(68mg,0.50mmol)を加えた。30分撹拌後、EDCI(95.3mg)を反応混合物にさらに加えた。ついで反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、17mgの生成物(11%)を得た。
【0435】
MS m/z 341.1 (M+1)
【0436】
以下の化合物は、全て上記の実施例93と同様にして製造した。
【0437】
実施例94
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化132】

【0438】
MS m/z 334.2 (M+1)
【0439】
実施例95
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化133】

【0440】
MS m/z 325.1 (M+1)
【0441】
実施例96
5−{2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化134】

【0442】
MS m/z 405.0 (M+1)
【0443】
実施例97
5−{2−[(4−クロロフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化135】

【0444】
MS m/z 421.2 (M+1)
【0445】
実施例98
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化136】

【0446】
MS m/z 417.1 (M+1)
【0447】
実施例99
5−[2−(メチルアミノ)−4−ピリミジニル]−N−(フェニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化137】

【0448】
MS m/z 325.1 (M+1)
【0449】
実施例100
N−(フェニルメチル)−5−{2−[(フェニルメチル)アミノ]−4−ピリミジニル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化138】

【0450】
MS m/z 401.1 (M+1)
【0451】
実施例101
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{[3−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化139】

【0452】
MS m/z 341.1 (M+1)
【0453】
実施例102
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−{[3−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化140】

【0454】
MS m/z 447.0 (M+1)
【0455】
実施例103
N−[(2−フルオロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化141】

【0456】
MS m/z 435.0 (M+1)
【0457】
実施例104
N−[(3−フルオロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化142】

【0458】
MS m/z 435.0 (M+1)
【0459】
実施例105
N−[(4−フルオロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化143】

【0460】
MS m/z 435.0 (M+1)
【0461】
実施例106
N−[(2−クロロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化144】

【0462】
MS m/z 451.0 (M+1)
【0463】
実施例107
N−[(3−クロロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化145】

【0464】
MS m/z 451.0 (M+1)
【0465】
実施例108
N−[(4−クロロフェニル)メチル]−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化146】

【0466】
MS m/z 451.1 (M+1)
【0467】
実施例109
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−{[2−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化147】

【0468】
MS m/z 447.0 (M+1)
【0469】
実施例110
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化148】

【0470】
MS m/z 447.0 (M+1)
【0471】
実施例111
N−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化149】

【0472】
MS m/z 443.0 (M+1)
【0473】
実施例112
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−(2−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化150】

【0474】
実施例113
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化151】

【0475】
MS m/z 431.1 (M+1)
【0476】
実施例114
5−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化152】

【0477】
MS m/z 431.1 (M+1)
【0478】
実施例115
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(2−フルオロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化153】

【0479】
MS m/z 329.1 (M+1)
【0480】
実施例116
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{[2−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化154】

【0481】
MS m/z 341.1 (M+1)
【0482】
実施例117
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(2−メチルフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化155】

【0483】
MS m/z 325.1 (M+1)
【0484】
実施例118
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(3−クロロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化156】

【0485】
MS m/z 345.0 (M+1)+
実施例119
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(2−クロロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化157】

【0486】
MS m/z 345.1 (M+1)
【0487】
実施例120
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{(1S)−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化158】

【0488】
MS m/z 355.1 (M+1)
【0489】
実施例121
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{(1R)−1−[3−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化159】

【0490】
MS m/z 355.1 (M+1)
【0491】
実施例122
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化160】

【0492】
MS m/z 345.0 (M+1)
【0493】
実施例123
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化161】

【0494】
MS m/z 329.1 (M+1)
【0495】
実施例124
1,1−ジメチルエチル({4−[({[5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−チエニル]カルボニル}アミノ)メチル]フェニル}メチル)カルバメート
【化162】

【0496】
MS m/z 440.1 (M+1)
【0497】
実施例125
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{1−[3−(メチルオキシ)フェニル]エチル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化163】

【0498】
MS m/z 355.1 (M+1)
【0499】
実施例126
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(1−フェニルプロピル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化164】

【0500】
MS m/z 339.1 (M+1)
【0501】
実施例127
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−フェニル−2−チオフェンカルボキサミド
【化165】

【0502】
実施例128
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(3−ブロモフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化166】

【0503】
MS m/z 390.0 (M+1)
【0504】
実施例129
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−1−フェニルプロピル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化167】

【0505】
MS m/z 339.1 (M+1)
【0506】
実施例130
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化168】

【0507】
MS m/z 325.1 (M+1)
【0508】
実施例131
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(3−フルオロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化169】

【0509】
MS m/z 329.1 (M+1)
【0510】
実施例132
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−({3−[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}メチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化170】

【0511】
実施例133
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(1−メチル−1−フェニルエチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化171】

【0512】
MS m/z 339.1 (M+1)
【0513】
実施例134
N−[(3−アミノフェニル)メチル]−5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化172】

【0514】
MS m/z 326.1 (M+1)
【0515】
実施例135
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化173】

【0516】
MS m/z 337.1 (M+1)
【0517】
実施例136
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化174】

【0518】
MS m/z 351.1 (M+1)
【0519】
実施例137
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化175】

【0520】
MS m/z 351.1 (M+1)
【0521】
実施例138
1,1−ジメチルエチル{3−[1−({[5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−チエニル]カルボニル}アミノ)エチル]フェニル}カルバメート
【化176】

【0522】
MS m/z 440.1 (M+1)
【0523】
実施例139
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(2,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化177】

【0524】
MS m/z 379.0 (M+1)
【0525】
実施例140
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化178】

【0526】
MS m/z 325.1 (M+1)
【0527】
実施例141
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−チオフェンカルボキサミド
【化179】

【0528】
MS m/z 379.1 (M+1)
【0529】
実施例142
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−ビフェニリルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化180】

【0530】
MS m/z 387.1 (M+1)
【0531】
実施例143
4−[5−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イルカルボニル)−2−チエニル]−2−ピリミジンアミン
【化181】

【0532】
MS m/z 323.1 (M+1)
【0533】
実施例144
4−[5−(3,4−ジヒドロ−1(2H)−キノリニルカルボニル)−2−チエニル]−2−ピリミジンアミン
【化182】

【0534】
MS m/z 337.1 (M+1)
【0535】
実施例145
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化183】

【0536】
実施例146
4−[5−(3,4−ジヒドロ−2(1H)−イソキノリニルカルボニル)−2−チエニル]−2−ピリミジンアミン
【化184】

【0537】
MS m/z 337.1 (M+1)
【0538】
実施例147
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
【化185】

【0539】
MS m/z 355.0 (M+1)
【0540】
実施例148
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−1−(3−ヒドロキシフェニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化186】

【0541】
MS m/z 341.1 (M+1)
【0542】
実施例149
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化187】

【0543】
MS m/z 353.1 (M+1)
【0544】
実施例150
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化188】

【0545】
MS m/z 341.1 (M+1)
【0546】
実施例151
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化189】

【0547】
MS m/z 353.1 (M+1)
【0548】
実施例152
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[1−(3,5−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化190】

【0549】
MS m/z 409.0 (M+1)
【0550】
実施例153
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化191】

【0551】
MS m/z 341.1 (M+1)
【0552】
生物学的データ
ROCKキナーゼアッセイ:
ROCK阻害活性は、Sf9細胞(WO9967283参照)内で発現させたヒト組み換えROCK1キナーゼドメイン(アミノ酸2−543)を用いて測定した。この酵素は、HisタグNTAカラムおよびSource15 HPLCクロマトグラフィーを用いて精製した。Rock−1活性アッセイには、ペプチド基質およびATP33とのインキュベーションを含み、それに続いてペプチドへのP33の取り込みをシンチレーション近接アッセイ(SPA - Amersham Pharmacia)により定量した。
【0553】
IC50の決定のためには、一般的に、試験化合物を100%DMSOで10mMの濃度に溶解し、続いて100%DMSOで連続希釈液を作成した。一般的に、3倍希釈液を用い、50uM〜0.8nMのアッセイ濃度を有する11点希釈の範囲で化合物をアッセイした。注文品の曲線近似ソフトウェアによりIC50値を算出し、ついでpIC50に変換した。
【0554】
総アッセイ容量20ulの384ウェルプレート(不透明、白)で、アッセイを行った。アッセイ液は以下を含有した:1nM hROCK1;1uMビオチン化ペプチド(ビオチン−Ahx−AKRRRLSSLRA−CONH2);1uMATP;1.85kBq/ウェルのATP(γ−33P);25mM Hepes(pH7.4);15mM MgCl;0.015%BSA。反応物を22℃で120分間インキュベートし、ついで60mM EDTAおよびストレプトアビジンPVT SPAビーズを含有する50ul溶液を加えて反応を停止した。SPAビーズは、0.14mg/ウェルの濃度で加えた。22℃で10分間プレートをインキュベートし、ついで1500rpmで1分間遠心分離した。P33の取り込みは、Packardトップカウントによるシンチレーション計数により定量した。
【0555】
例示した全ての実施例について上記のアッセイを行ったところ、Rock−1に対して、pIC505.0以上の阻害活性を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
R1は水素またはC1−6アルキルであり;
R2はC1−6アルキル、C1−4アルキルNR(ここでRおよびRは独立してHまたはC1−4アルキルである)、アリール、CH(CHOH)アリール、アリールC1−6アルキル、アリールオキシC1−6アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−6アルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルC1−6アルキルからなるグループから選択され、ここでいずれの場合にもアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基はハロゲン、NH、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、−OCHO−、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシ、アリール、アリールオキシ、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4ヒドロキシアルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、(CH0−4NHCOOC1−4アルキル、および基RNSO(ここでRおよびRは独立して水素またはC1−4アルキルである)および5〜6員ヘテロアリール基からなるグループから選択される1〜5個の基により置換されていてもよく;
あるいはR1およびR2は、それらが結合している窒素原子とともに、少なくともR1およびR2が結合している窒素原子を含有する環が非芳香族である5〜6員単環式複素環または9〜10員二環式複素環を形成し、ここで5〜6員単環式複素環または9〜10員二環式複素環はハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルカノイル、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシ、アリール、アリールオキシおよびC1−4アルコキシカルボニルからなるグループから選択される1〜4個の基により置換されていてもよく;
Xはインダゾリル、ピラゾリルまたは基
【化2】

(式中
GはCHまたはNであり;そして
Yは水素または基NR5R6(ここでR5およびR6は独立して水素、C1−6アルキルである)、(CH0−6フェニル(ここでフェニル基はハロゲンまたはOC1−4アルキルにより置換されていてもよい)である)であり;そして
Zは水素、ハロゲン、シアノまたは5〜6員ヘテロアリールである]
の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは生理的に機能性の誘導体。
【請求項2】
R1が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R2が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシ、チアジアゾリルおよび基RNSO(ここでRおよびRは独立して水素またはC1−4アルキルである)からなるグループから選択される1または2の基により置換されていてもよいアリールC1−6アルキルである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
R1およびR2が、それらが結合している窒素原子とともに、少なくともR1およびR2が結合している窒素原子をそれぞれが含有する環が非芳香族である、6員単環式複素環または10員二環式複素環を形成し、ここで6員単環式複素環または10員二環式複素環は共にオキソ、C1−4アルキル、フェニルおよびC1−4アルコキシカルボニルから選択される1または2の基により置換されていてもよい、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
Xがインダゾリルまたはピラゾリルである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
Xが4−ピリジニルであり、Yが水素である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
Xが基:
【化3】

(式中Yは、R5およびR6が独立して水素またはC1−6アルキルである基NR5R6である)である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
Zが水素またはハロゲンである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
N−(2−フェニルエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−(2−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(1−ナフチルメチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−エトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−クロロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−クロロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−ヨードベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−フェノキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−フルオロベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−ブロモベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−ヨードベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−メチルベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[4−(アミノスルホニル)ベンジル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−(4−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−N−メチル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−(3−ピリジニルメチル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−メチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−エトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−ブロモフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(2−フェノキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−{2−[4−(アミノスルホニル)フェニル]エチル}−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
2−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
5−(4−ピリジニル)−N−[2−(3−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−[2−(4−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−フェノキシエチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(1−ピペリジニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(4−モルホリニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
1−フェニル−4−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}ピペラジン
N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
1−フェニル−8−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン
4−({[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}アミノ)−1−ピペリジンカルボン酸エチル
1−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}−4−ピペリジンカルボン酸エチル
N−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリジニル)−N−[2−(2−ピリジニル)エチル]−2−チオフェンカルボキサミド
N−[2−(3−ヒドロキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(1R)−1−フェニルエチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(1S)−1−フェニルエチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(1R)−1−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−[(1S)−1−(3−メトキシフェニル)エチル]−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−イソプロピル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
1−メチル−4−{[5−(4−ピリジニル)−2−チエニル]カルボニル}ピペラジン
N−フェニル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−クロロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(4−クロロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−N−ベンジル−2−チオフェンカルボキサミド
5−(4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(1H−インダゾール−5−イル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
5−(6−アミノ−4−ピリミジニル)−N−(3−メトキシベンジル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−4−ブロモ−5−(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−4,5−ジ(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メトキシベンジル)−4,5−ジ(4−ピリジニル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−5−[2−(メチルアミノ)−4−ピリミジニル]−2−チオフェンカルボキサミド
N−ベンジル−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
N−(3−メトキシベンジル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−2−チオフェンカルボキサミド
である請求項1に記載の化合物、またはその塩、溶媒和物もしくは生理的に機能性の誘導体。
【請求項10】
治療における使用のための、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
不適切なROCK−1活性により仲介される疾患の治療における使用のための、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
哺乳動物における、不適切なROCK−1活性により仲介される疾患の治療方法であって、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物の治療的有効量を前記哺乳動物に投与することを含んでなる該方法。
【請求項13】
不適切なROCK−1活性により仲介される疾患の治療における使用のための医薬の製造における請求項1〜9のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項14】
請求項1〜9のいずれかに記載の化合物の治療的有効量ならびに薬学的に許容される担体、希釈剤および賦形剤の1以上を含んでなる医薬組成物。

【公表番号】特表2007−519753(P2007−519753A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551625(P2006−551625)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【国際出願番号】PCT/US2005/003478
【国際公開番号】WO2005/074642
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(597173680)スミスクライン ビーチャム コーポレーション (157)
【Fターム(参考)】