説明

半導体レーザ素子の形成方法

【課題】水平方向の光放射角、および、発光点間隔の両方の制御性を向上させることが可能な半導体レーザ素子の形成方法を提供する。
【解決手段】この半導体レーザ素子の形成方法は、GaAs基板1上に、発光層13、エッチングストップ層15、および、p型第2クラッド層16を含む第1半導体レーザ素子部10を形成する工程と、GaAs基板上1に、発光層23、エッチングストップ層25、および、p型第2クラッド層26を含む第2半導体レーザ素子部20を形成する工程と、エッチングにより、第1半導体レーザ素子部10および第2半導体レーザ素子部20に、それぞれ、リッジ部16aおよび26aを形成する工程とを備えている。また、第1半導体レーザ素子部10を形成する工程は、p型第2クラッド層16を、p型第2クラッド層26の厚みよりも小さい厚みに形成する工程を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体レーザ素子の形成方法に関し、特に、複数の半導体レーザ素子部を有する半導体レーザ素子の形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクメディアとして、読み取り/書き込みが可能なCD−R(Compact Disk Recordable)およびDVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)が広く普及しており、従来、CD−RおよびDVD−Rを共に読み取り/書き込みが可能な光ディスクシステムが知られている。このような光ディスクシステムでは、CD−R用の赤外レーザ光(波長〜780nm)とDVD−R用の赤色レーザ光(波長〜650nm)とを同一素子で出射することが可能な半導体レーザ素子(2波長半導体レーザ素子)が用いられている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、半導体基板上に、共通の第1バッファ層を介して、赤外レーザ光を発振する赤外半導体レーザ素子部と、赤色レーザ光を発振する赤色半導体レーザ素子部とが形成された半導体レーザ素子が記載されている。この半導体レーザ素子では、赤外半導体レーザ素子部および赤色半導体レーザ素子部に、エッチングによって、凸状のリッジ部がそれぞれ形成されている。このような従来の半導体レーザ素子では、一般的に、一方の半導体レーザ素子部のリッジ部を形成した後、他方の半導体レーザ素子部のリッジ部を形成する形成方法が用いられている。
【特許文献1】特開2006−287057号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の半導体レーザ素子では、一方の半導体レーザ素子部のリッジ部を形成した後、他方の半導体レーザ素子部のリッジ部を形成する方法を用いることによって、一方の半導体レーザ素子部のリッジ部と他方の半導体レーザ素子部のリッジ部とが別工程で形成されるので、後に形成する他方の半導体レーザ素子部のリッジ部を、先に形成した一方の半導体レーザ素子部のリッジ部から所定の距離を隔てた位置に精度よく形成することが困難になるという不都合があった。このため、一方の半導体レーザ素子部の発光点と他方の半導体レーザ素子部の発光点との間隔(発光点間隔)を、精度よく制御することが困難になるという不都合があった。なお、複数の半導体レーザ素子部を含む半導体レーザ素子では、その発光点間隔は、110μmが業界標準として設定されており、その許容誤差は、±1μmと定められている。このように、発光点間隔の制御は非常に高い精度が求められている。
【0005】
一方、上記した不都合を抑制するために、一方の半導体レーザ素子部のリッジ部形成と、他方の半導体レーザ素子部のリッジ部形成とを同一工程で行う半導体レーザ素子の形成方法が知られている。
【0006】
しかしながら、このような形成方法を用いた場合には、エッチングにより除去する半導体層の厚みのばらつきなどに起因して、どちらかの半導体レーザ素子部において、エッチングの制御性が低下するという不都合がある。このため、エッチングの制御性が低下することによって、リッジ部脇のエッチング底面から発光層(活性層)までの距離がばらつくので、水平横方向の光閉じ込め効果にばらつきが生じる。これにより、半導体レーザ素子における水平方向の光放射角の制御性が低下するという不都合がある。
【0007】
このように、従来の半導体レーザ素子の形成方法では、少なくとも、水平方向の光放射角、および、発光点間隔のいずれかの制御性が低下するという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、水平方向の光放射角、および、発光点間隔の両方の制御性を向上させることが可能な半導体レーザ素子の形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による半導体レーザ素子の形成方法は、基板上に、基板側から、少なくとも、第1発光層、第1エッチングストップ層、および、第1半導体層を含む第1半導体レーザ素子部を形成する工程と、基板上に、基板側から、少なくとも、第2発光層、第2エッチングストップ層、および、第2半導体層を含む第2半導体レーザ素子部を形成する工程と、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部に、それぞれ、第1リッジ部および第2リッジ部を形成する工程とを備えている。そして、第1半導体レーザ素子部を形成する工程は、第1半導体層を、第2半導体レーザ素子部の第2半導体層の厚みよりも小さい厚みに形成する工程を含んでいる。
【0010】
この一の局面による半導体レーザ素子の形成方法では、上記のように、第1半導体レーザ素子部の第1半導体層を、第2半導体レーザ素子部の第2半導体層の厚みよりも小さい厚みに形成することによって、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部を同時にエッチングした場合に、第1半導体レーザ素子部の第1エッチングストップ層を、第2半導体レーザ素子部の第2エッチングストップ層よりも先に露出させることができるので、第1エッチングストップ層が露出したタイミングで第1半導体レーザ素子部のエッチングを停止することによって、第1エッチングストップ層近傍までエッチングされた第1リッジ部を形成することができる。また、第1エッチングストップ層が露出した後、第1半導体レーザ素子部を保護してエッチングを続けることにより、第1半導体レーザ素子部のエッチング深さを変化させることなく、第2半導体レーザ素子部の第2エッチングストップ層を露出させることができるので、第2エッチングストップ層が露出したタイミングで第2半導体レーザ素子部のエッチングを停止することによって、第2エッチングストップ層近傍までエッチングされた第2リッジ部を形成することができる。このため、第1エッチングストップ層、および、第2エッチングストップ層を、それぞれ、第1発光層および第2発光層から所望の位置に形成することによって、第1半導体層および第2半導体層の厚みがばらついた場合でも、第1リッジ部脇のエッチング底面から第1発光層までの距離、および、第2リッジ部脇のエッチング底面から第2発光層までの距離を、それぞれ、所望の距離に精度よく構成することができる。これにより、第1半導体レーザ素子部、および、第2半導体レーザ素子部の両方において、水平横方向の光閉じ込め効果のばらつきを抑制することができるので、第1半導体レーザ素子部、および、第2半導体レーザ素子部の両方において、水平方向の光放射角の制御性を向上させることができる。
【0011】
また、一の局面では、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部をエッチングすることにより、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部に、それぞれ、第1リッジ部および第2リッジ部を形成する工程を備えることによって、第1リッジ部と第2リッジ部とを同一工程で形成することができるので、第1リッジ部と第2リッジ部との間隔を所望の距離に精度よく制御することができる。このため、第1半導体レーザ素子部の発光点と第2半導体レーザ素子部の発光点との間隔(発光点間隔)を、精度よく制御することができるので、発光点間隔が、業界標準である110±1μmの範囲内に入るように構成することができる。なお、発光点間隔を精度よく制御することによって、半導体レーザ素子を光ピックアップとして用いた場合に、発光点間隔が110±1μmの範囲から外れることに起因して、対物レンズに入る光の量が減少するという不都合が生じるのを抑制することができる。このため、光ピックアップとしての光の利用効率が低下するのを抑制することができる。
【0012】
上記一の局面による半導体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、第1半導体レーザ素子部を形成する工程は、第1半導体層を、第1エッチングストップ層上に接触するように形成する工程をさらに含み、第2半導体レーザ素子部を形成する工程は、第2半導体層を、第2エッチングストップ層上に接触するように形成する工程をさらに含む。このように構成すれば、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部を同時にエッチングした場合に、容易に、第1半導体レーザ素子部の第1エッチングストップ層を、第2半導体レーザ素子部の第2エッチングストップ層よりも先に露出させることができるので、第1半導体レーザ素子部に、容易に、第1エッチングストップ層近傍までエッチングされた第1リッジ部を形成することができるとともに、第2半導体レーザ素子部に、容易に、第1エッチングストップ層近傍までエッチングされた第1リッジ部を形成することができる。
【0013】
上記一の局面による半導体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、第1リッジ部および第2リッジ部を形成する工程は、第1半導体層上および第2半導体層上に、それぞれ、第1マスク層および第2マスク層を接触するように形成する工程を含む。このように構成すれば、第1マスク層と第2マスク層との間隔を所望の距離に精度よく制御することができるので、第1マスク層をマスクとしてエッチングすることにより、第1半導体レーザ素子部に第1リッジ部を形成するとともに、第2マスク層をマスクとしてエッチングすることにより、第2半導体レーザ素子部に第2リッジ部を形成した際に、第1リッジ部と第2リッジ部との間隔を所望の距離に精度よく制御することができる。このため、容易に、半導体レーザ素子の発光点間隔の制御性を向上させることができる。
【0014】
上記一の局面による半導体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、第1リッジ部および第2リッジ部を形成する工程は、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部を、ドライエッチングにより、第1エッチングストップ層までエッチングする工程と、その後、第2半導体レーザ素子部を、ウェットエッチングにより、第2エッチングストップ層まで、エッチングする工程とをさらに含む。このように構成すれば、第1半導体レーザ素子部に、ドライエッチングにより、第1エッチングストップ層近傍までエッチングされた第1リッジ部を容易に形成することができるとともに、第2半導体レーザ素子部に、ドライエッチングとウェットエッチングとにより、第2エッチングストップ層近傍までエッチングされた第2リッジ部を容易に形成することができるので、容易に、水平方向の光放射角、および、発光点間隔の両方の制御性を向上させることが可能な半導体レーザ素子を得ることができる。また、ドライエッチングにより、第1エッチングストップ層まで第1半導体レーザ素子部をエッチングすることによって、第1半導体レーザ素子部に形成された第1リッジ部を、側壁(側面)が上面に対してほぼ垂直になるように構成することができるので、第1半導体レーザ素子部の駆動時における動作電圧を低下させることができる。これにより、第1半導体レーザ素子部の駆動時の発熱を抑制することができるので、高温特性を向上させることができる。
【0015】
上記一の局面による半導体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、第1半導体レーザ素子部を形成する工程は、第1半導体レーザ素子部を、赤色レーザ光を発振する赤色半導体レーザ素子部に形成する工程を含み、第2半導体レーザ素子部を形成する工程は、第2半導体レーザ素子部を、赤外レーザ光を発振する赤外半導体レーザ素子部に形成する工程を含む。このように構成すれば、容易に、水平方向の光放射角、および、発光点間隔の両方の制御性が良好な、赤色半導体レーザ素子部と赤外半導体レーザ素子部とを含む半導体レーザ素子を得ることができる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、水平方向の光放射角、および、発光点間隔の両方の制御性を向上させることが可能な半導体レーザ素子の形成方法を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の構造を示した断面図であり、図2は、図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の平面図である。図3は、図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の第1半導体レーザ素子部の発光層の断面図であり、図4は、図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の第2半導体レーザ素子部の発光層の断面図である。まず、図1〜図4を参照して、一実施形態による半導体レーザ素子の構造について説明する。
【0019】
一実施形態による半導体レーザ素子では、図1および図2に示すように、650nm帯の赤色レーザ光を発振する第1半導体レーザ素子部10と、780nm帯の赤外レーザ光を発振する第2半導体レーザ素子部20とが、同一のn型GaAs基板1上に形成されている。なお、n型GaAs基板1は、本発明の「基板」の一例である。
【0020】
第1半導体レーザ素子部10と第2半導体レーザ素子部20との間には、図1に示すように、第1半導体レーザ素子部10と第2半導体レーザ素子部20とを電気的に分離するための分離溝30が設けられている。この分離溝30は、傾斜を有する側壁を含むとともに、約25μmの幅W1を有している。また、図1および図2に示すように、第1半導体レーザ素子部10および第2半導体レーザ素子部20には、それぞれ、ストライプ状(細長状)のリッジ部16aおよび26aが形成されている。なお、リッジ部16aおよび26aは、それぞれ、本発明の「第1リッジ部」および「第2リッジ部」の一例である。
【0021】
また、一実施形態による半導体レーザ素子は、図2に示すように、リッジ部16aおよび26aに沿った方向(矢印Y方向)に、約1520μmの長さLを有するとともに、リッジ部16aおよび26aと直交する方向(矢印X方向)に、約250μmの幅Wを有している。
【0022】
650nm帯の赤色レーザ光を発振する第1半導体レーザ素子部10の具体的な構造としては、n型GaAs基板1の上面上に、約0.4μmの厚みを有するn型GaInPからなるバッファ層11が形成されている。バッファ層11上には、約3.4μmの厚みを有するn型AlGaInPからなるn型クラッド層12が形成されている。n型クラッド層12上には、発光層13が形成されている。なお、発光層13は、本発明の「第1発光層」の一例である。
【0023】
この発光層13は、図3に示すように、約6.3nmの厚みを有するGaInPからなる3つの井戸層13aと、約4nmの厚みを有するAlGaInPからなる2つの障壁層13bとが交互に積層された第1MQW活性層13cを含んでいる。また、第1MQW活性層13cを挟むように、約20nmの厚みを有するアンドープAlGaInPからなるn側光ガイド層13dおよびp側光ガイド層13eが設けられている。そして、第1MQW活性層13c、n側光ガイド層13d、および、p側光ガイド層13eによって、発光層13が構成されている。
【0024】
発光層13上には、図1に示すように、約0.34μmの厚みを有するp型AlGaInPからなるp型第1クラッド層14が形成されている。p型第1クラッド層14上には、約0.02μmの厚みを有するエッチングストップ層15が形成されている。このエッチングストップ層15は、約3.6nmの厚みを有する3つのp型GaInP層(図示せず)と、約5nmの厚みを有する2つのp型AlGaInP層(図示せず)とが交互に積層されることによって構成されている。なお、エッチングストップ層15は、本発明の「第1エッチングストップ層」の一例である。
【0025】
エッチングストップ層15上の所定領域には、約1.2μmの厚みを有するp型AlGaInPからなるp型第2クラッド層16が形成されており、このp型第2クラッド層16によって、リッジ部16aが構成されている。このリッジ部16aは、約2μmの幅W2を有しているとともに、側面(側壁)がリッジ部16aの上面に対してほぼ垂直になるように形成されている。また、リッジ部16aの両側には、リッジ部16aを保護するための一対のサポート部16bが、リッジ部16aを挟むように形成されている。このサポート部16bは、p型第2クラッド層16から構成されるとともに、リッジ部16aから所定の距離(約10μm)を隔てたエッチングストップ層15上の所定領域に形成されている。また、p型第2クラッド層16は、後述する第2半導体レーザ素子部20のp型第2クラッド層26の厚み(約1.6μm)よりも小さい厚み(約1.2μm)に形成されている。なお、p型第2クラッド層16は、本発明の「第1半導体層」の一例である。
【0026】
また、サポート部16bの上面上、サポート部16bの側面上、リッジ部16aの側面上、および、エッチングストップ層15上には、エッチングストップ層15側から順に、約0.4μmの厚みを有するアンドープAlInP層17aと、約0.4μmの厚みを有するn型GaAs層17bとから構成される電流ブロック層17が形成されている。また、電流ブロック層17上およびリッジ部16aの上面上には、約1.25μmの厚みを有するp型GaAsからなるp型コンタクト層18が形成されている。p型コンタクト層18上には、約4.2μmの厚みを有するp側電極19が形成されている。このp側電極19は、p型コンタクト層18側から順に形成される、約15nmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層と、約0.2μmの厚みを有するPt層と、約3μmの厚みを有するAu層とから構成されている。
【0027】
また、780nm帯の赤外レーザ光を発振する第2半導体レーザ素子部20の具体的な構造としては、n型GaAs基板1の上面上に、約0.4μmの厚みを有するn型GaInPからなるバッファ層21が形成されている。バッファ層21上には、約3.3μmの厚みを有するn型AlGaInPからなるn型クラッド層22が形成されている。n型クラッド層22上には、発光層23が形成されている。なお、発光層23は、本発明の「第2発光層」の一例である。
【0028】
この発光層23は、図4に示すように、約3.7nmの厚みを有するGaAsからなる2つの井戸層23aと、約8nmの厚みを有するAlGaAsからなる1つの障壁層23bとが交互に積層された第2MQW活性層23cを含んでいる。また、第2MQW活性層23cを挟むように、約9nmの厚みを有するアンドープAlGaAsからなるn側光ガイド層23dおよびp側光ガイド層23eが設けられている。そして、第2MQW活性層23c、n側光ガイド層23d、および、p側光ガイド層23eによって、発光層23が構成されている。
【0029】
発光層23上には、図1に示すように、約0.2μmの厚みを有するp型AlGaInPからなるp型第1クラッド層24が形成されている。p型第1クラッド層24上には、約0.02μmの厚みを有するp型GaInPからなるエッチングストップ層25が形成されている。なお、エッチングストップ層25は、本発明の「第2エッチングストップ層」の一例である。
【0030】
エッチングストップ層25上の所定領域には、約1.6μmの厚みを有するp型AlGaInPからなるp型第2クラッド層26が形成されており、このp型第2クラッド層26によって、リッジ部26aが構成されている。このリッジ部26aは、約3μmの幅W3を有しているとともに、メサ形状(台形状)に形成されている。また、リッジ部26aの両側には、リッジ部26aを保護するための一対のサポート部26bが、リッジ部26aを挟むように形成されている。このサポート部26bは、p型第2クラッド層26から構成されるとともに、リッジ部26aから所定の距離(約10μm)を隔てたエッチングストップ層25上の所定領域に形成されている。なお、p型第2クラッド層26は、本発明の「第2半導体層」の一例である。
【0031】
また、サポート部26bの上面上、サポート部26bの側面上、リッジ部26aの側面上、および、エッチングストップ層25上には、エッチングストップ層25側から順に、約0.4μmの厚みを有するアンドープAlInP層27aと、約0.4μmの厚みを有するn型GaAs層27bとから構成される電流ブロック層27が形成されている。また、電流ブロック層27上およびリッジ部26aの上面上には、約1.25μmの厚みを有するp型GaAsからなるp型コンタクト層28が形成されている。p型コンタクト層28上には、第1半導体レーザ素子部10に形成したp側電極19と同様の構成を有するp側電極29が形成されている。すなわち、p型コンタクト層28上には、p型コンタクト層28側から順に、約15nmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層と、約0.2μmの厚みを有するPt層と、約3μmの厚みを有するAu層とから構成されるp側電極29が形成されている。
【0032】
そして、n型GaAs基板1の裏面上には、約1μmの厚みを有するn側電極2が形成されている。このn型電極2は、n型GaAs基板1の裏面側から順に形成された、約7nmの厚みを有するAu層と、約20nmの厚みを有するGe層と、約160nmの厚みを有するAu層と、約30nmの厚みを有するNi層と、約800nmの厚みを有するAu層とから構成されている。
【0033】
図5〜図16は、図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。次に、図1および図3〜図16を参照して、一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法について説明する。
【0034】
まず、図5に示すように、MOCVD法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属気相成長法)を用いて、n型GaAs基板1の上面上に、赤外レーザ光を発振するための第2半導体レーザ素子部20(図1参照)を構成する半導体各層を成長させる。
【0035】
具体的には、GaAs基板1の上面上に、約0.4μmの厚みを有するn型GaInPからなるバッファ層21、約3.3μmの厚みを有するn型AlGaInPからなるn型クラッド層22、発光層23、約0.2μmの厚みを有するp型AlGaInPからなるp型第1クラッド層24、約0.02μmの厚みを有するp型GaInPからなるエッチングストップ層25、および、約1.6μmの厚みを有するp型AlGaInPからなるp型第2クラッド層26を順次成長させる。
【0036】
なお、発光層23は、図4に示したように、約9nmの厚みを有するアンドープAlGaAsからなるn側光ガイド層23d上に、第2MQW活性層23c、および、約9nmの厚みを有するアンドープAlGaAsからなるp側光ガイド層23eを順次成長させることにより形成する。また、第2MQW活性層23cは、約3.7nmの厚みを有するGaAsからなる2つの井戸層23aと、約8nmの厚みを有するAlGaAsからなる1つの障壁層23bとを交互に積層することにより形成する。
【0037】
次に、図6に示すように、フォトリソグラフィ技術とウェットエッチングとを用いて、第2半導体レーザ素子部20を構成する半導体各層の所定領域を除去する。
【0038】
続いて、図7に示すように、MOCVD法を用いて、n型GaAs基板1および第2半導体レーザ素子部20を構成する半導体各層上に、第1半導体レーザ素子部10(図1参照)を構成する半導体各層を成長させる。
【0039】
具体的には、n型GaAs基板1および第2半導体レーザ素子部20を構成する半導体各層上に、約0.4μmの厚みを有するn型GaInPからなるバッファ層11、約3.4μmの厚みを有するn型AlGaInPからなるn型クラッド層12、発光層13、約0.34μmの厚みを有するp型AlGaInPからなるp型第1クラッド層14、約0.02μmの厚みを有するエッチングストップ層15、および、約1.2μmの厚みを有するp型AlGaInPからなるp型第2クラッド層16を順次成長させる。
【0040】
なお、発光層13は、図3に示したように、約20nmの厚みを有するアンドープAlGaInPからなるn側光ガイド層13d上に、第1MQW活性層13c、および、約20nmの厚みを有するアンドープAlGaInPからなるp側光ガイド層13eを順次成長させることにより形成する。また、第1MQW活性層13cは、約6.3nmの厚みを有するGaInPからなる3つの井戸層13aと、約4nmの厚みを有するAlGaInPからなる2つの障壁層13bとを交互に積層することにより形成する。
【0041】
また、エッチングストップ層15は、約3.6nmの厚みを有する3つのp型GaInP層(図示せず)と、約5nmの厚みを有する2つのp型AlGaInP層(図示せず)とを交互に積層することにより形成する。
【0042】
次に、図8に示すように、フォトリソグラフィ技術とウェットエッチングとを用いて、第1半導体レーザ素子部10を構成する半導体各層の所定領域を除去する。そして、図9に示すように、p型第2クラッド層16および26の上面上の所定領域に、それぞれ、SiO層41および42を形成するとともに、p型第2クラッド層16および26の上面上の所定領域、第1半導体レーザ素子部10を構成する半導体各層の側面、n型GaAs基板1の上面、および、第2半導体レーザ素子部20を構成する半導体各層の側面を覆うように、SiO層43を形成する。なお、SiO層41は、本発明の「第1マスク層」の一例であり、SiO層42は、本発明の「第2マスク層」の一例である。
【0043】
ここで、本実施形態では、SiO層41、42および43は、同一工程で同時に形成する。また、SiO層41とSiO層42との間隔W4は、約110μm(110±1μm)に構成する。
【0044】
次に、図10に示すように、SiO層41、42および43をマスクとして、第1半導体レーザ素子部10のp型第2クラッド層16、および、第2半導体レーザ素子部20のp型第2クラッド層26をドライエッチングするとともに、第1半導体レーザ素子部10におけるエッチング深さが、エッチングストップ層15に達した(エッチングストップ層15が露出した)タイミングでドライエッチングを停止する。これにより、第1半導体レーザ素子部10に、p型第2クラッド層16から構成されるリッジ部16aおよびサポート部16bが形成される。なお、第2半導体レーザ素子部20では、p型第2クラッド層26の途中の深さまでドライエッチングがされている。
【0045】
続いて、図11に示すように、第1半導体レーザ素子部10を覆うように、レジスト44を形成する。そして、図12に示すように、SiO層42および43をマスクとして、ウェットエッチングにより第2半導体レーザ素子部20のp型第2クラッド層26をエッチングストップ層25まで除去する。これにより、第2半導体レーザ素子部20に、メサ形状(台形状)のリッジ部26aおよびサポート部26bが形成される。
【0046】
次に、図13に示すように、レジスト44、および、SiO層43を除去する。そして、図14に示すように、SiO層41および42を選択成長マスクとして、SiO層41および42が形成された領域以外の領域に、約0.4μmの厚みを有するアンドープAlInP層37aと、約0.4μmの厚みを有するn型GaAs層37bとを順次成長させることによって、電流ブロック層37を形成する。その後、SiO層41および42を除去する。
【0047】
次に、図15に示すように、全面に、約1.25μmの厚みを有するp型GaAsからなるp型コンタクト層38を形成する。
【0048】
次に、図16に示すように、ウェットエッチングにより、p型コンタクト層38からn型GaAs基板1までの所定領域を除去することによって、分離溝30を形成する。この分離溝30の形成によって、第1半導体レーザ素子部10を構成する半導体各層(バッファ層11、n型クラッド層12、発光層13、p型第1クラッド層14、エッチングストップ層15、p型第2クラッド層16、電流ブロック層17およびp型コンタクト層18)が形成されるとともに、第2半導体レーザ素子部20を構成する半導体各層(バッファ層21、n型クラッド層22、発光層23、p型第1クラッド層24、エッチングストップ層25、p型第2クラッド層26、電流ブロック層27およびp型コンタクト層28)が形成される。
【0049】
この後、図1に示したように、p型コンタクト層18および28の上面上に、蒸着法を用いて、下層から上層に向かって、約15nmの厚みを有するCr層と、約1μmの厚みを有するAu層と、約0.2μmの厚みを有するPt層と、約3μmの厚みを有するAu層とからなるp側電極19および29をそれぞれ形成する。最後に、n型GaAs基板1の裏面上に、蒸着法を用いて、n型GaAs基板1の裏面側から順に、約7nmの厚みを有するAu層と、約20nmの厚みを有するGe層と、約160nmの厚みを有するAu層と、約30nmの厚みを有するNi層と、約800nmの厚みを有するAu層とから構成されるn型電極2を形成する。このようにして、図1に示した第1半導体レーザ素子部10と第2半導体レーザ素子部20とを含む半導体レーザ素子が形成される。
【0050】
本実施形態による半導体レーザ素子の形成方法では、上記にように、第1半導体レーザ素子部10のp型第2クラッド層16を、第2半導体レーザ素子部20のp型第2クラッド層26の厚み(約1.6μm)よりも小さい厚み(約1.2μm)に形成することによって、第1半導体レーザ素子部10および第2半導体レーザ素子部20を同時にドライエッチングした際に、第1半導体レーザ素子部10のエッチングストップ層15を、第2半導体レーザ素子部20のエッチングストップ層25よりも先に露出させることができるので、エッチングストップ層15が露出したタイミングでドライエッチングを停止することによって、第1半導体レーザ素子部10に、エッチングストップ層15近傍までエッチングされたリッジ部16aを形成することができる。また、エッチングストップ層15が露出した後、第1半導体レーザ素子部10をレジスト44で保護してウェットエッチングを行うことにより、第1半導体レーザ素子部10のエッチング深さを変化させることなく、第2半導体レーザ素子部20のエッチングストップ層25を露出させることができるので、第2半導体レーザ素子部20にエッチングストップ層25近傍までエッチングされたリッジ部26aを形成することができる。これにより、p型第2クラッド層16および26の厚みがばらついた場合でも、第1半導体レーザ素子部10におけるリッジ部16a脇のエッチング底面から発光層13までの距離、および、第2半導体レーザ素子部20におけるリッジ部26a脇のエッチング底面から発光層23までの距離を、それぞれ、所望の距離に精度よく構成することができる。その結果、第1半導体レーザ素子部10、および、第2半導体レーザ素子部20の両方において、水平横方向の光閉じ込め効果のばらつきを抑制することができるので、第1半導体レーザ素子部10、および、第2半導体レーザ素子部20の両方において、水平方向の光放射角の制御性を向上させることができる。
【0051】
また、本実施形態では、ドライエッチングにより、第1半導体レーザ素子部10のp型第2クラッド層16をエッチングストップ層15まで除去することによって、リッジ部16aを、その側壁(側面)が上面に対してほぼ垂直になるように構成することができるので、第1半導体レーザ素子部10の駆動時における動作電圧を低下させることができる。これにより、第1半導体レーザ素子部10の駆動時の発熱を抑制することができるので、高温特性を向上させることができる。
【0052】
また、本実施形態では、第1半導体レーザ素子部10のp型第2クラッド層16上、および、第2半導体レーザ素子部20のp型第2クラッド層26上に、それぞれ、SiO層41、および、SiO層42を同一工程で形成することによって、SiO層41とSiO層42との間隔W4を所望の距離に精度よく制御することができるので、SiO層41をマスクとしてエッチングすることにより、第1半導体レーザ素子部10にリッジ部16aを形成するとともに、SiO層42をマスクとしてエッチングすることにより、第2半導体レーザ素子部20にリッジ部26aを形成した際に、リッジ部16aとリッジ部26aとの間隔を所望の距離(110±1μm)に精度よく制御することができる。このため、第1半導体レーザ素子部10の発光点と第2半導体レーザ素子部20の発光点との間隔(発光点間隔)を、容易に、精度よく制御することができるので、容易に、発光点間隔が業界標準である110±1μmの範囲内に入るように構成することができる。なお、発光点間隔を精度よく制御することによって、半導体レーザ素子を光ピックアップとして用いた場合に、発光点間隔が110±1μmの範囲から外れることに起因して、対物レンズに入る光の量が変化するという不都合が生じるのを抑制することができる。このため、光ピックアップとしての光の利用効率が低下するのを抑制することができる。
【0053】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0054】
たとえば、上記実施形態では、赤色レーザ光を発振する第1半導体レーザ素子部と、赤外レーザ光を発振する第2半導体レーザ素子部とがモノリシックに集積された半導体レーザ素子について説明したが、本発明はこれに限らず、他の異なる波長のレーザ光を発振する半導体レーザ素子部がモノリシックに集積された半導体レーザ素子の形成方法にも適用可能である。
【0055】
また、上記実施形態では、MOCVD法を用いて、半導体各層を結晶成長させた例を示したが、本発明はこれに限らず、MOCVD法以外の方法を用いて、半導体各層を結晶成長させるようにしてもよい。MOCVD法以外の方法としては、たとえば、HVPE法(Hydride Vapor Phase Epitaxy:ハライド気相成長法)、および、ガスソースMBE法(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシャル成長法)などが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。
【図2】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の平面図である。
【図3】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の第1半導体レーザ素子部の発光層の断面図である。
【図4】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の第2半導体レーザ素子部の発光層の断面図である。
【図5】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図6】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図7】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図8】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図9】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図10】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図11】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図12】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図13】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図14】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図15】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【図16】図1に示した本発明の一実施形態による半導体レーザ素子の形成方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
【0057】
1 n型GaAs基板(基板)
2 n側電極
10 第1半導体レーザ素子部
11 バッファ層
12 n型クラッド層
13 発光層(第1発光層)
14 p型第1クラッド層
15 エッチングストップ層(第1エッチングストップ層)
16 p型第2クラッド層(第1半導体層)
16a リッジ部(第1リッジ部)
17 電流ブロック層
18 p型コンタクト層
19 p側電極
20 第2半導体レーザ素子部
21 バッファ層
22 n型クラッド層
23 発光層(第2発光層)
24 p型第1クラッド層
25 エッチングストップ層(第2エッチングストップ層)
26 p型第2クラッド層(第2半導体層)
26a リッジ部(第2リッジ部)
27 電流ブロック層
28 p型コンタクト層
29 p側電極
30 分離溝
41 SiO層(第1マスク層)
42 SiO層(第2マスク層)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に、前記基板側から、少なくとも、第1発光層、第1エッチングストップ層、および、第1半導体層を含む第1半導体レーザ素子部を形成する工程と、
前記基板上に、前記基板側から、少なくとも、第2発光層、第2エッチングストップ層、および、第2半導体層を含む第2半導体レーザ素子部を形成する工程と、
前記第1半導体レーザ素子部および前記第2半導体レーザ素子部に、それぞれ、第1リッジ部および第2リッジ部を形成する工程とを備え、
前記第1半導体レーザ素子部を形成する工程は、
前記第1半導体層を、前記第2半導体レーザ素子部の前記第2半導体層の厚みよりも小さい厚みに形成する工程を含むことを特徴とする、半導体レーザ素子の形成方法。
【請求項2】
前記第1半導体レーザ素子部を形成する工程は、前記第1半導体層を、前記第1エッチングストップ層上に接触するように形成する工程をさらに含み、
前記第2半導体レーザ素子部を形成する工程は、前記第2半導体層を、前記第2エッチングストップ層上に接触するように形成する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体レーザ素子の形成方法。
【請求項3】
前記第1リッジ部および前記第2リッジ部を形成する工程は、
前記第1半導体層上および前記第2半導体層上に、それぞれ、第1マスク層および第2マスク層を接触するように形成する工程を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体レーザ素子の形成方法。
【請求項4】
前記第1リッジ部および前記第2リッジ部を形成する工程は、
前記第1半導体レーザ素子部および前記第2半導体レーザ素子部を、ドライエッチングにより、前記第1エッチングストップ層までエッチングする工程と、
その後、前記第2半導体レーザ素子部を、ウェットエッチングにより、前記第2エッチングストップ層まで、エッチングする工程とをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子の形成方法。
【請求項5】
前記第1半導体レーザ素子部を形成する工程は、前記第1半導体レーザ素子部を、赤色レーザ光を発振する赤色半導体レーザ素子部に形成する工程を含み、
前記第2半導体レーザ素子部を形成する工程は、前記第2半導体レーザ素子部を、赤外レーザ光を発振する赤外半導体レーザ素子部に形成する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子の形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−186828(P2008−186828A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−16428(P2007−16428)
【出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】