説明

半導体発光素子

【課題】高出力及び高輝度、高寿命の半導体発光素子を提供する。
【解決手段】第1/第2導電型半導体層上に其々第1/第2電極を、同一面側に備えた半導体発光素子であり、第1電極は、第1台座部とこれを基点として同方向に延びる2以上の第1延伸部とを備え、第2電極は、第2台座部とこれから第1台座部に近づくように第1延伸部と略同方向に延びる第2延伸部とを備え、2以上の第1延伸部は、其々同方向部分に、第2電極における第1台座部から最も遠い端部を越えて素子外周方向に配置された終端部を有し、一方の第1延伸部は同方向部分に第1台座部が設けられ、他方の第1延伸部は同方向部分で、第1電極と第2電極との間隔が最短となるように配置され、第2延伸部は、他方の第1延伸部の同方向部分と第2台座部との最短間隔及び他方の第1延伸部の同方向部と第2延伸部との最短間隔が同じになるように第2台座部から延伸してなる半導体発光素子。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光素子に関し、より詳細には、一対の電極が、半導体発光素子の同一面側に形成されて構成される半導体発光素子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体層の積層構造体からなる発光素子において、大面積化を実現するために、種々の研究開発が行われている。
例えば、サファイア基板などの絶縁性基板上に窒化物半導体層を積層した素子1では、図13に示したように、このp型半導体層4及び活性層の一部が深さに除去されてn型半導体層5が露出しており、これらの半導体層表面、つまり窒化物半導体層の同一面側に、n電極2及びp電極3の一対の電極が設けられる。これらのn電極2及びp電極3は、それぞれ、台座部2d、3dと、そこから延伸させた延伸部2e、3eとによって構成されており、電流を所定の領域に過度に集中させず、広い領域に拡散させることを意図している(例えば、特許文献1〜5参照)。
【特許文献1】特開2001−345480号公報
【特許文献2】特開2000−164930号公報
【特許文献3】特開2004―56109号公報
【特許文献4】特開2002−319705号公報
【特許文献5】特開2005−19646号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、各電極において台座部と延伸部とを設けても、その形状、配置等によって、発光領域を広く均一に利用することは困難である。また、発光領域を広く利用するために、各電極を大きくしたり、変形させたりすると、電流が過度に集中する領域が出現することがあり、均一で効率的な発光特性を得ることができない。
【0004】
均一で効率的な発光特性を得るために、台座部と延伸部との形状及び配置について検討し、電流の集中を緩和したとしても、そのような発光素子に、大電流を流すと、長時間駆動させるにつれて、やはり部分的に熱を発生し、発光素子自体が破壊されることがあるという新たな問題を招くこととなった。
特に、発光素子が窒化物半導体層によって形成されている場合、n型半導体層とp型半導体層とでは比抵抗が異なるため、抵抗の高いp型半導体層に電気的に接続されたp電極において、部分的に破壊されやすいという傾向があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、半導体層の組成、膜厚、形状、導電型、抵抗値等にかかわらず、半導体層及び電極に電流が集中する領域を招くことなく、均一で効率的で、大電流を流す場合にも、高出力及び高輝度の双方を実現しながら、半導体層及び電極の破壊を回避して高寿命の半導体発光素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の半導体発光素子は、第1及び第2導電型半導体層上にそれぞれ第1及び第2電極を備え、第1及び第2電極が同一面側に配置されてなる半導体発光素子であって、
前記第1電極は、第1台座部と、該第1台座部を基点として同方向に延びる少なくとも2つの第1延伸部とを備え、前記第2電極は、第2台座部と、該第2台座部から前記第1台座部に近づくように前記第1延伸部と略同方向に延びる第2延伸部とを備え、
前記少なくとも2つの第1延伸部は、それぞれ、同方向部分において、前記第2電極における前記第1台座部から最も遠い端部を越えて素子外周方向に配置された終端部を有し、一方の第1延伸部は同方向部分に前記第1台座部が設けられ、他方の第1延伸部は同方向部分において前記第1電極と前記第2電極との間隔が最短となるように配置され、
前記第2延伸部は、前記他方の第1延伸部の同方向部分と前記第2台座部との最短間隔、及び、前記他方の第1延伸部の同方向部と前記第2延伸部との最短間隔が同じになるように、前記第2台座部から延伸されてなることを特徴とする。
【0007】
このような半導体発光素子は、前記第2電極が2以上形成され、
前記第1電極は、3つの第1延伸部を有し、
該3つの第1延伸部は、同方向部分に1つのみの第1台座部が設けられる1つの第1延伸部と、同方向部分において前記第1電極と前記第2電極との間隔が最短となるように配置される他の2つの第1延伸部、または、同方向部分において前記第1電極と前記第2電極との間隔が最短となるように配置される1つの第1延伸部と、同方向部分に第1台座部が1つずつ設けられる他の2つの第1延伸部であることが好ましい。
【0008】
また、前記第2台座部と前記第1台座部との距離は、前記第2台座部と素子外周との距離と等しいか、それよりも大きいことが好ましい。
【0009】
さらに、前記第2導電型半導体層と前記第1導電型半導体層との間に発光層を有し、前記第2導電型半導体層は、一部の領域において、前記第1導電型半導体層及び前記発光層が除去されて、その表面が露出しており、
前記第2電極は、該露出表面上に設けられ、その外周が前記第1導電型半導体層に囲まれて配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、半導体層の組成、膜厚、形状、導電型、抵抗値等にかかわらず、半導体層に電流を投入した場合においても、半導体層及び電極に電流が集中する領域を招くことなく、均一で効率的に発光させることができる。また、大電流を流す場合にも、高出力及び高輝度の双方を実現しながら、半導体層及び電極の破壊を回避して高寿命の半導体発光素子を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明の半導体発光素子の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の半導体発光素子は、図1に示すように、通常、基板上に、第2導電型半導体層11、発光層12及び第1導電型半導体層13がこの順に積層されており、第1導電型半導体層13上に第1電極16が形成されている。また、この半導体発光素子では、第2導電型半導体層11は、1つの半導体発光素子の一部の領域において、第1導電型半導体層13及び発光層12、任意に第2導電型半導体層11の深さ方向の一部が除去されて、表面が露出しており、この露出表面上に第2電極14が形成されている。従って、第1電極16及び第2電極14は、半導体層の同一面側に配置されて構成されている。また、図2に示すように、第1電極16は、第2電極14に対向して、言い換えると、第2電極14の一部を取り囲むように配置されている。
【0012】
第1電極は、第1台座部と、第1台座部を基点として延設された少なくとも1つ、好ましくは2以上の第1延伸部とから構成されている。例えば、図2に示すように、第1電極16は、第1台座部16aと第1延伸部16bとを備え、さらに別の第1延伸部16cを備えていてもよい。このような構成により、第1導電型半導体層の全面に渡って、均一に電流を投入することができる。なお、第1台座部は、1つでもよいし、2以上形成されていてもよい、これに伴って、第1延伸部も、各第1台座部に対応して、上述したように形成されていることが好ましい。第1延伸部16bは、第2電極14、特に、第1延伸部16bを含む第1電極16に対向する第2電極、言い換えると、第1延伸部16bが延びている第1台座部16aにもっとも近い第2電極における第1台座部16aから最も遠い端部14aaを越えて、素子外周方向に延設されている。このことは、第1延伸部16bと、第2電極14の端部14aaとでは、第1延伸部16bと素子外周縁部との距離が、第2電極の端部14aaと素子外周部との距離よりも短いことを意味する。これにより、第1及び第2電極間の最も短い領域における第1電極の破壊を有効に防止することができる。
【0013】
図2に示すように、第1電極16が第1延伸部を2以上備える場合には、全ての第1延伸部の幅は同じであってもよいが、1つの第1延伸部16bの幅(図1中、w1)は、他の第1延伸部16cの幅(図1中、w2)と異なっていることが好ましい。このような構成により、第1延伸部の第1台座部からの距離に応じて幅を変化させることができ、第1台座電極から注入又は抽出される電流を調整することができる。特に、第1台座部16aにより遠い終端部16bbを含む第1延伸部16bが、第1台座部16aにより近い終端部16ccを含む第1延伸部16cよりも幅が広いことが好ましい。これにより、第1延伸部の長さにかかわらず、第1延伸部に流れる電流を均一にすることができる。
【0014】
例えば、第1延伸部16bの幅(w1)は、第1延伸部16cの幅(w2)よりも、1〜100%程度、特に10〜50%程度広いことが適当である。具体的には、第1延伸部16bの幅(w1)は、10〜60μm程度、第1延伸部16cの幅(w2)は、5〜55μm程度が挙げられる。
なお、第1電極16は、第1導電型半導体層13上にほぼ全面に形成された透光性の第3電極15介して第1導電型半導体層13と電気的に接続されていてもよい。これにより、より効率的に第1導電型半導体層13全面に、電流を供給することができ、均一な発光を得ることができる。
【0015】
第2電極14は、例えば、図1及び図2に示すように、半導体発光素子の内部に、言い換えると、その外周が第1導電型半導体層13に囲まれて配置されていることが好ましい。つまり、第2電極が、素子端部に配置せず、素子内部に配置していることが好ましい。これにより、第1電極からの面方向への電流の広がりを、第2電極の全周囲からより効率的に抽出することができる。また、第2台座部と第1台座部との距離は、第2台座部と素子外周との距離と等しいか、それよりも大きくなるように配置することが好ましい。これにより、素子外周部においても効率よく電流を注入又は抽出でき、電流の集中を緩和することができる。なお、第2電極14は、電流の抽出がより効率的に行うことができるとともに、素子の大面積化を可能とする観点から、2以上形成されていることが好ましい。この場合には、各第2電極14の外周が第1導電型半導体層13に囲まれて配置されていることが好ましい。
【0016】
また、第2電極14は、第2台座部14aと、この第2台座部14aを基点として延びる第2延伸部14bとを備えてなることが好ましい。特に、第2延伸部14bは、第1延伸部16b、16cと同方向に延設されていることが好ましい。このような構成により、第2延伸部14bと第1延伸部16bとの対向した領域で、電流が均等に広がりやすくなり、その領域において熱による電極及び素子の破壊を回避することができる。第2延伸部14bは、通常、第2台座部14aから、対向する第1電極の第1台座部16aに近づくように延伸されていることが好ましい。
【0017】
第2延伸部14bは、第2台座部14aと第1延伸部16bとの最短間隔(図1中、x1)及び第2延伸部14bと第1延伸部16bとの最短間隔(図1中、x2及びx3)が同じになるように、第2台座部14aの端部から(特に、上述したように第1延伸部16bの延設方向と同じ方向に)、延びていることが好ましい。第1電極16の第1延伸部16bと第2電極14の第2延伸部14bとの間隔を近くすることができるために、電流の流れを発光面内で調整することができるとともに、第1延伸部16bと第2延伸部14bとの最短間隔をある程度広い領域で確保することができる。
【0018】
第1電極16と第2電極14とは、通常、例えば、図2のx1〜x6に示すように、各部位において、その間隔が異なるように配置されている。図2では、x1〜x3は同じであるが、x4〜x6は、それぞれx1〜x3とその間隔が異なっている。この半導体発光素子では、第1電極16から第2電極14までの間隔のうち、第2電極14の第2延伸部14bが、第1台座部16aにより遠い終端部16bbを含む第1延伸部16bに対して最短間隔を有して配置されていることが好ましい(x1からx3にかけての領域参照)。このような構成とすることにより、第1台座電極16aからより離れた第1延伸部16bと、第2延伸部14bとの間隔を短くすることができ、電流の流れを発光面内で調整することができる。また、発光が他と比べて暗くなる領域をなくし、均一な発光を得ることができる。
【0019】
第1電極16と第2電極14との位置関係において、第1延伸部16bと第2延伸部14bとが最短間隔となり、このように最短間隔となる部位が、点単位でなく、線単位(特に、直線単位)で、つまり複数配置されていることが好ましい。例えば、第1電極16の第1延伸部16bと、第2電極14の所定の部位とが、直線単位で最短間隔となるように配置されていることが好ましい。これにより、発光ムラを最小限に止めることができるとともに、電極及び素子の破壊を防止することができる。
例えば、図2において、x1〜x3は40〜100μm程度、x4は40〜100μm程度、x5は40〜100μm程度、x6は60〜100μm程度とすることができる。
【0020】
このような構成により、電極及び素子の破壊を有効に防止することができる。つまり、従来例(例えば、図13)では、第1延伸部と第2延伸部とに対応し、両者が最短距離で対向していた領域(図13中、X)において、特に第2延伸部での電極破壊が問題となっていたのに対して、本発明では、両者が最短間隔で対向する領域(図2中、Y)において、第1延伸部が、p型半導体層という比較的比抵抗の大きな層に接続された電極であったとしても、p電極(16)の第1延伸部16b近傍における電極の破壊及び第1延伸部16b直下における半導体層での素子の破壊を有効に防止することができる。
【0021】
なお、本発明の半導体発光素子の別の実施形態としては、第1及び第2導電型半導体層上にそれぞれ第1及び第2電極を備え、第1及び第2電極が同一面側に配置されてなる半導体発光素子であって、前記第1電極は、前記第2電極に対向して、第1台座部と該第1台座部を基点として延びる第1延伸部とを備え、該第1延伸部は、前記対向する第2電極における前記第1台座部から最も遠い端部を越えて素子外周方向に延設されてなるものであってもよい。
【0022】
このような半導体発光素子においては、第1電極は、第1延伸部を2以上有してなることが好ましく、透光性の第3電極を介して第1導電型半導体層と電気的に接続されてなることが好ましい。第1電極が第1延伸部を2以上有してなる場合には、第1導電型半導体層の全面に渡って、均一に電流を投入することができる。さらに、第1電極が、透光性の第3電極を介して第1導電型半導体層と電気的に接続されてなる場合には、より効率的に第1導電型半導体層全面に、電流を供給することができ、均一な発光を得ることができる。
【0023】
また、第1延伸部の1つは、他の第1延伸部と、延伸方向に対する幅が異なることが好ましく、第1台座部により遠い終端部を含む第1延伸部は、第1台座部により近い終端部を含む第1延伸部よりも幅が広いことが好ましい。第1延伸部の1つは、他の第1延伸部と、延伸方向に対する幅が異なる場合には、第1延伸部の第1台座部からの距離に応じて幅を変化させることができ、第1台座電極から注入又は抽出される電流を調整することができる。特に、第1台座部により遠い終端部を含む第1延伸部が、第1台座部により近い終端部を含む第1延伸部よりも幅が広い場合には、第1延伸部の長さにかかわらず、第1延伸部に流れる電流を均一にすることができる。
【0024】
第2電極は、第2台座部と、第1延伸部と同方向に延びる第2延伸部とを備えるか、その外周が第1導電型半導体層に囲まれて配置されるか、2以上形成されてなることが好ましい。第2電極は、第2台座部と、第1延伸部と同方向に延びる第2延伸部とを備える場合には、第2延伸部と第1延伸部との対向した領域で、電流が均等に広がりやすくなり、その領域において熱による電極及び素子の破壊を回避することができる。さらに、第2電極が、その外周が第1導電型半導体層に囲まれて配置される場合には、第1電極からの面方向への電流の広がりを、第2電極の全周囲からより効率的に抽出することができる。また、第2電極が2以上形成されている場合には、電流の抽出がより効率的に行うことができるとともに、素子の大面積化を実現することができる。
【0025】
第2延伸部は、第2台座部と第1延伸部との最短間隔及び第2延伸部と第1延伸部との最短間隔が同じになるように、第2台座部の端部から延びていることが好ましい。この場合には、第1電極の第1延伸部と第2電極の第2延伸部との間隔を近くすることができるために、電流の流れを発光面内で調整することができるとともに、第1延伸部と第2延伸部との最短間隔をある程度広い領域で確保することができる。
【0026】
また、第1電極と第2電極とは、第1電極から第2電極までの間隔のうち、第1台座部により遠い終端部を含む第1延伸部から第2延伸部までの間隔が最短となるように配置されてなることが好ましい。これにより、第1台座電極からより離れた第1延伸部と、第2延伸部との間隔を短くすることができ、電流の流れを発光面内で調整することができる。また、発光が他と比べて暗くなる領域をなくし、均一な発光を得ることができる。
【0027】
さらに、第1延伸部から第2延伸部の最短間隔となるポイントが複数存在するように配置されてなることが好ましい。この場合には、発光ムラを最小限に止めることができるとともに、電極及び素子の破壊を防止することができる。
また、素子の外周領域において、第2導電型半導体層から突出した複数の突部が形成されてなるか、第1導電型半導体層に囲まれた第2電極の外周領域において、第2導電型半導体層から突出した複数の突部が形成されてなることが好ましい。これらの場合には、半導体積層構造の端面から出射した光を、効率よく上面に取り出すことができる。
【0028】
第1導電型半導体層がp型窒化物半導体層、第2導電型半導体層がn型窒化物半導体層であることが好ましい。この場合には、一般に比抵抗が大きいp型窒化物半導体層においても、半導体層の積層方向のみならず、積層方向に垂直な横方向においても、より電流を広がりやすくすることができ、電流を効率的かつ均一に電流を流すことにより、半導体層及び電極の破壊を回避することができる。
【0029】
第1及び第2電極、任意に第3電極は、例えば、ニッケル(Ni)、白金(Pt)パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タングステン(W)、ランタン(La)、銅(Cu)、銀(Ag)、イットリウム(Y)、これらの酸化物又は窒化物、ITO、ZnO、In23等の透明導電性酸化物からなる群から選択された少なくとも一種を含む金属、合金の単層膜又は積層膜により形成することができる。膜厚は特に限定されることなく、得ようとする特性を考慮して適宜調整することができる。なお、電極を構成する台座部及び延伸部は必ずしも一体的に、同一材料によって、同時に形成されていなくてもよく、異なる材料及び/又は膜厚を有していてもよい。なお、台座部は、通常、外部電極との接続のために有効に機能するのに必要な膜厚及び面積を有していることが好ましい。
【0030】
本発明の半導体発光素子を構成する第1及び第2導電型半導体層を形成するための基板は、例えば、C面、R面、及びA面のいずれかを主面とするサファイア、スピネル(MgA124)のような絶縁性基板、SiC(6H、4H、3Cを含む)、ZnS、ZnO、GaAs、Si及び窒化物半導体と格子整合する酸化物基板等用いることができる。なかでも、サファイア基板が好ましい。絶縁性基板は、最終的に取り除いてもよいし、取り除かなくてもよい。基板上には、第1及び第2導電型半導体層以外に、結晶核形成層、低温成長バッファ層、高温成長層、マスク層、中間層等の5などが下地層として形成されていてもよい。
第1及び第2導電型半導体層において、第1導電型とは、p型又はn型を指し、第2導電型とは、第1導電型とは異なる導電型、つまりn型又はp型を示す。好ましくは、第1導電型半導体層がp型半導体層であり、第2導電型半導体層がn型半導体層である。
【0031】
半導体層は、特に限定されるものではなく、InAlGaP系、InP系、AlGaAs系、これらの混晶、GaN系等の窒化物半導体のいずれでもよい。窒化物半導体としては、GaN、AlNもしくはInN、又はこれらの混晶であるIII−V族窒化物半導体(IInXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1))が挙げられる。さらに、III族元素として一部又は全部にBを用いたり、V族元素としてNの一部をP、As、Sbで置換した混晶であってもよい。これらの半導体層は、通常、n型、p型のいずれかの不純物がドーピングされている。
【0032】
半導体層は、単層構造でもよいが、MIS接合、PIN接合又はPN接合を有したホモ構造、ヘテロ構造又はダブルへテロ構造等の積層構造であってもよい。
半導体層は、例えば、有機金属気相成長法(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシャル成長法(MBE)等の公知の技術により形成することができる。半導体層の膜厚は特に限定されるものではなく、種々の膜厚のものを適用することができる。
【0033】
第2導電型半導体層は、不純物を含有し、電極形成面内及び発光層へのキャリアの供給、拡散を実現するような層構造であることが適当であり、特に電極から発光層に向かってキャリアを面内拡散して供給するために、比較的高濃度ドープされたコンタクト層を有していることが好ましい。さらに、積層方向において発光層へ電荷を移動・供給させる介在層、第2導電型のキャリアを発光層に閉じこめるクラッド層等を有していることが好ましい。発光層とコンタクト層との間に設ける層は、比較的低濃度ドープ量又はアンドープ層及び/又は多層膜層を設けることが好ましい。これにより、その上に成長させるクラッド層及び/又は発光層等の結晶性を良好にし、駆動時には電流の面内拡散を促進させるとともに、耐圧性も向上させることができる。多層膜層は、少なくとも2種の層を交互に積層させたような周期構造、超格子構造で形成することが好ましい。
【0034】
発光層としては、特に、窒化物半導体においてはInを含む窒化物半導体を発光層に用いたものが、紫外域から可視光(赤色光)の領域において好適な発光効率が得られ好ましい。また、単一量子井戸構造、多重量子井戸構造等の量子井戸構造であることが好ましい。
第1導電型半導体層としては、キャリアを発光層に閉じこめるクラッド層、電極が形成されるコンタクト層等を有していることが好ましい。窒化物半導体においては、クラッド層としてAlを含む窒化物半導体であることが好ましい。また、コンタクト層とクラッド層との間にそれらの層より低不純物濃度の層を介在させてもよい。これにより、静電耐圧の高い素子を構成することができ、コンタクト層を高濃度にドープしても結晶性を改善することができる。
具体的には、例えば、図5に示すように、サファイア基板10上に、GaNバッファ層10a、ノンドープGaN層10bが積層され、第2導電型半導体層11として、n型コンタクト層11aとなるSiドープGaN層、n型クラッド層11bとなるSiドープGaN層;活性層12としてInGaN層;第1導電型半導体層13として、p型クラッド層13aとなるMgドープAlGaN層、p型コンタクト層13bとなるMgドープGaN層が、順次積層された層構造を有する。
【0035】
(実施の形態2)
本発明の半導体発光素子は、図3に示したように、素子の外周領域において、第2導電型半導体層から突出した複数の突部29が形成されていてもよい。これにより、半導体積層構造の端面から出射した光を、効率よく上面に取り出すことができる。さらに、図4に示したように、第1導電型半導体層に囲まれた第2電極の外周領域において、第2導電型半導体層から突出した複数の突部29が形成されていてもよい。これにより、第2電極側の半導体積層構造の端面から出射した光が、第2電極によって遮られることなく、効率よく上面に取り出すことができる。
【0036】
突部は、その断面形状が、四角形、台形、半円等どのような形状であってもよいが、図5に示すように、台形、つまり、突部29自体が徐々に細くなる円錐台形状であることが好ましい。この場合の突部の傾斜角は、例えば、30°〜80°が挙げられ、40°〜70°が好ましい。つまり、突部が先端に向かって徐々に細くなるように傾斜させることにより、発光層からの光を突部表面にて全反射させて、あるいは、第2導電型半導体層11を導波した光を散乱させ、結果として第1導電型半導体層13側への光取り出しを効果的に行うことができる。加えて、光の指向性制御がより容易になるとともに、全体としてより均一な光取り出しが可能となる。
【0037】
突部は、円錐台形状である場合、台形の上辺(第2半導体層側)において、さらに凹部が形成されていてもよい。これにより、第1半導体層内を導波してきた光が突部内部に侵入した際に、突部の頂部に形成された凹部により、第2半導体層側に光が出射されやすくなる。
突部は、半導体層の出射端面とほぼ垂直をなす方向において、2以上、好ましくは3以上、少なくとも部分的に重複して配置されていることが好ましい。これにより、発光層からの光が、高確率で突部に作用させることができるため、上記効果をより容易に得ることができる。
【0038】
突部の密度は特に限定されるものではなく、1つの半導体発光素子において、少なくとも100個以上、好ましくは200個以上、さらに好ましくは300個以上、より好ましくは500個以上とすることができる。これにより、上記効果をより向上させることができる。なお、電極形成面側から見て、第2導電型半導体層の露出領域において突部が形成される領域が占める面積の割合は、20パーセント以上、好ましくは30パーセント以上、さらに好ましくは40パーセント以上とすることができる。上限は特に限定されないが、80パーセント以下とすることが好ましい。また、1つの突部の面積は、突部の根本で、3〜300μm2、好ましくは6〜80μm2、さらに好ましくは12〜50μm2である。
【0039】
このように、突部が形成されていることにより、(1)第2導電型半導体層内を導波する光が、突部内部に取り込まれ、突部の頂部又はその途中部分から取り出され、(2)第2導電型半導体層内を導波する光が、突部の根本にて乱反射し、取り出され、(3)発光層端面から側方に出射した光が、複数の突部により反射散乱され、取り出されると考えられ、つまり、横方向(半導体発光素子の側面方向)に出射する光を凹凸によって第1導電型半導体層側に選択的に出射させることができ、これにより、光取り出し効率を、例えば、10〜20%程度向上させることができるとともに、光指向性の制御を行うことができ
る。特に、発光層をそれよりも屈折率の低い層で挟んだ構造(所謂、ダブルヘテロ構造)の半導体発光素子においては、これら屈折率の低い層間で光が閉じ込められてしまうために、側面方向への光が主となってしまうが、このような構造の発光素子に対して特に効果的である。さらに、凹凸を複数設けることにより、第1導電型半導体層側の全領域に渡って均一な光取り出しが可能となる。
【0040】
突部は、露出した第2導電型半導体層上に、半導体層を成長させるなどして、突部を形成するための特別な工程を行ってもよいが、第2導電型半導体層を露出させる際又は各チップに分割するために所定の領域を薄膜化する際などに、その工程を利用して同時に形成することが好ましい。これにより、製造工程の増加を抑えることができる。このように、突部は、半導体発光素子の半導体積層構造と同じ積層構造、つまり、異なる材料の複数層から構成されているために、各層の屈折率の差異により、突部に取り込まれた光が、各層の界面で反射し易くなり、結果として、第1導電型半導体層側への光取り出し向上に寄与
することができると考えられる。
【0041】
突部は、図5に示すように、半導体発光素子断面において、少なくとも発光層12とそれに隣接する第2導電型半導体層11との界面より高ければよいが、発光層12よりも第1導電型半導体層13側にその頂部が位置することが好ましく、さらに、第1導電型半導体層13と実質的に同じ高さであることがより好ましい。つまり、突部29の頂部が発光層12よりも高くなるように形成されていることが好ましい。突部を、第1導電型半導体層を含むように構成することにより、それらの頂部が略同じ高さとなるので、後述する第1電極などに遮られることなく、突部の頂部から第1導電型半導体層側に効果的に光を取り出すことができる。突部を第1導電型半導体層、好ましくは第1電極よりも高くなるように構成することにより、より効果的に光を取り出すことができる。また、突部間の凹部は、少なくとも発光層とそれに隣接する第1導電型半導体層との界面より低ければよく、発光層よりも低くなるように形成されていることが好ましい。
【0042】
(実施の形態3)
この実施の形態の半導体発光素子は、図6に示すように、第1電極(16)が、第1台座部16a1つのみ、第1延伸部16b、16cが2つで構成されており、第2電極(14)が、第2台座部14a及び第2延伸部14bそれぞれ1つずつで構成されている以外、実質的に実施の形態1と同様である。
【0043】
(実施の形態4)
この実施の形態の半導体発光素子は、図7に示すように、p電極(16)における第1台座部16aが1つのみ、第1延伸部16b、16cが3つ、n電極(14)における第2台座部14a及び第2延伸部14bがそれぞれ2つ形成されており、素子外周領域に、突部29が形成されている以外、実質的に実施の形態1と同様である。
この半導体発光素子では、第1延伸部16bは、第2電極14における第1台座部16aから最も遠い端部14aaを越えて、素子外周方向に延設されている。また、第1台座部16aにより遠い終端部16bbを含む第1延伸部16bが、第1台座部16aにより近い終端部16ccを含む第1延伸部16cよりも幅が広い。
【0044】
第2延伸部14bは、第1延伸部16b、16cと同方向に延設されており、第2延伸部14bと第1延伸部16bとの最短間隔(図7中、x7)及び第2延伸部14bと第1延伸部16bとの最短間隔(図7中、x8及びx9)が同じになるように、第2台座部14aの端部から延びている。
第1電極16と第2電極14とは、例えば、図7のx7〜x11に示すように、各部位において、その間隔が異なるように配置されている。図7では、x10、x11は、それぞれx7〜x9とその間隔が異なっており、第1電極16から第2電極14までの間隔のうち、第2電極14の第2延伸部14bが、第1台座部16aにより遠い終端部16bbを含む第1延伸部16bに対して最短間隔を有して配置されている(x8からx9にかけての領域参照)。例えば、図2において、x1〜x3は80μm、x4は85μm、x5は80μm、x6は95μmとすることができる。
【0045】
(実施の形態5)
この実施の形態の半導体発光素子は、図8に示すように、第2延伸部14bの先端が垂直方向に屈曲しており、その第2延伸部14bに対向する第1電極(16)の延伸部16cとの距離(図8中、x12)もx9と同じになっている以外、実施の形態4と同様の構成を有する。
さらに、図7に加えて、n電極(14)の外周領域に、第2導電型半導体層から突出した複数の突部29(nディンプル)が形成されている。
【0046】
(実験例1)
図2において、x1〜x3は80μm程度、x4は85μm程度、x5は80μm程度、x6は95μm程度とした素子を形成し、得られた素子について、室温で、ヒートシンクを設置しない中空にて、1.2Aの大電流を流し、素子の破壊までの時間を調べた。
その結果、図2の素子では7.6秒であった。
一方、比較例として図13に示した素子(図2の素子と同じチップサイズ)について、同様に大電流を流したところ、素子破壊までの時間は、6.5秒であり、X部において、延伸部に垂直な方向で2つに割れた。
【0047】
(実験例2)
図3において、x1〜x3は80μm程度、x4は85μm程度、x5は80μm程度、x6は95μm程度に対応するサイズにした素子を形成し、得られた素子について、順方向電圧の低下と、発光効率の向上との関係を測定した。
その結果、図3の素子では順方向電圧は、350mAで3.52Vであった。また、電流密度は78.6A/cm2で13.3lm/Wと、高電流密度の状態で高い発光効率であった。
一方、実験例1で用いた図13の素子では、順方向電圧は、350mAで、図3の素子と比較して、約4〜5%程度高い値を示した。また、電流密度は78.6A/cm2で、図3の素子と比較して、7〜8%程度低かった。
【0048】
(実験例3)
図4において、x1〜x3は80μm程度、x4は85μm程度、x5は80μm程度、x6は95μm程度に対応するサイズにした素子を形成し、得られた素子について、Vfを測定した。
その結果、図4の素子では、動作後60秒間では、0.044V程度の順方向電圧の上昇に止めることができ、これは熱による素子劣化に関係があると考えられる。
一方、実験例1で用いた図13の素子では、動作後60秒の間に0.124V程度と、図4の素子の約3倍の順方向電圧の上昇が見られた。
【0049】
(模擬実験例1)
実験例1と同様の図2の素子について、図2のx6のみを変えて、電流密度の分布のシミュレーションを行った。その結果を図9〜図11に示す。
図2に示すような配置の場合、電流密度は、第2電極近傍をピークとして、素子全体にほぼ均等に広がる(図9)。しかし、x6を小さくし、第2電極の第2台座部を素子外周方向へ近づけると、素子外周近傍に電流密度の高い領域が集中する(図10)。一方、x6を大きくして第2台座部を第1台座部方向へ近づけるに従って、第2電極近傍の電流密度が高くなっていき、さらに、第2台座部と第1台座部との距離が、第2台座部と素子外周との距離のよりも小さくなるように配置すると、素子外周近傍の電流密度が他の部分よりも低くなった(図11)。
【0050】
(模擬実験例2)
実験例1と同様の図2の素子について、図2の第1延伸部16b、16cの長さのみを変えて、シミュレーションを行い、電流密度の分布と電位差を求めた。
第1延伸部の長さは、図2に示す第1延伸部16b、16cの長さを基準として、50μmずつ、250μmまで短くした。基準のときと、基準よりも50μm短いときに、第1延伸部が第2電極の第1台座部から最も遠い端部を越えて素子外周方向に延設されており、基準よりも100μm以上短くしたときには、第1延伸部の終端部が第2電極の端部よりも第1台座部側に配置された。
電位差から予想される順方向電圧を算出したものを、図12に示す。図12では、横軸に第1延伸部の長さを基準からの差で示し、縦軸には予想される順方向電圧を同じく基準からの差で示している。図12に示すように、第1延伸部が短くなるにつれて順方向電圧は増加すると予想されるが、第1延伸部が第2電極を越えて素子外周方向に延設されている50μm程度までは、ほとんど増加しないと考えられる。
また、第1延伸部の終端部が第2電極の端部よりも第1台座部側に配置された場合には、第2電極から第1延伸部の終端部に向かって電流密度が高い領域が集中する傾向があった。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、照明用光源、LEDディスプレイ、携帯電話機等のバックライト光源、信号機、照明式スイッチ、車載用ストップランプ、各種センサおよび各種インジケータ等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の半導体発光素子の構造を説明するための概略断面図である。
【図2】本発明の半導体発光素子の構造を説明するための概略平面図である。
【図3】本発明の半導体発光素子の別の構造を説明するための概略平面図である。
【図4】本発明の半導体発光素子のさらに別の構造を説明するための概略平面図である。
【図5】図3のB−B’線断面図である。
【図6】本発明の半導体発光素子のさらに別の構造を説明するための概略平面図である。
【図7】本発明の半導体発光素子のさらに別の構造を説明するための概略平面図である。
【図8】本発明の半導体発光素子のさらに別の構造を説明するための概略平面図である。
【図9】模擬実験例1の半導体発光素子の電流密度の分布を示す図である。
【図10】模擬実験例1の半導体発光素子の電流密度の分布を示す図である。
【図11】模擬実験例1の半導体発光素子の電流密度の分布を示す図である。
【図12】模擬実験例2の半導体発光素子の第1延伸部の長さと予想される順方向電圧の関係を示すグラフである。
【図13】従来の半導体発光素子の構造を説明するための概略平面図である。
【符号の説明】
【0053】
10 サファイア基板
10a GaNバッファ層
10b ノンドープGaN層
11 第2導電型半導体層
11a n型コンタクト層
11b n型クラッド層
12 発光層
13 第1導電型半導体層
13a p型クラッド層
13b p型コンタクト層
14 第2電極
15 第3電極
16 第1電極
16a 第1台座部
16b、16c 第1延伸部
14aa 端部
16bb、16cc 終端部
29 突部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2導電型半導体層上にそれぞれ第1及び第2電極を備え、第1及び第2電極が同一面側に配置されてなる半導体発光素子であって、
前記第1電極は、第1台座部と、該第1台座部を基点として同方向に延びる少なくとも2つの第1延伸部とを備え、前記第2電極は、第2台座部と、該第2台座部から前記第1台座部に近づくように前記第1延伸部と略同方向に延びる第2延伸部とを備え、
前記少なくとも2つの第1延伸部は、それぞれ、同方向部分において、前記第2電極における前記第1台座部から最も遠い端部を越えて素子外周方向に配置された終端部を有し、一方の第1延伸部は同方向部分に前記第1台座部が設けられ、他方の第1延伸部は同方向部分において前記第1電極と前記第2電極との間隔が最短となるように配置され、
前記第2延伸部は、前記他方の第1延伸部の同方向部分と前記第2台座部との最短間隔、及び、前記他方の第1延伸部の同方向部と前記第2延伸部との最短間隔が同じになるように、前記第2台座部から延伸されてなることを特徴とする半導体発光素子。
【請求項2】
前記第2電極が2以上形成され、
前記第1電極は、3つの第1延伸部を有し、
該3つの第1延伸部は、同方向部分に1つのみの第1台座部が設けられる1つの第1延伸部と、同方向部分において前記第1電極と前記第2電極との間隔が最短となるように配置される他の2つの第1延伸部、または、同方向部分において前記第1電極と前記第2電極との間隔が最短となるように配置される1つの第1延伸部と、同方向部分に第1台座部が1つずつ設けられる他の2つの第1延伸部である請求項1に記載の半導体発光素子。
【請求項3】
前記第2台座部と前記第1台座部との距離は、前記第2台座部と素子外周との距離と等しいか、それよりも大きい請求項1または2に記載の半導体発光素子。
【請求項4】
前記第2導電型半導体層と前記第1導電型半導体層との間に発光層を有し、前記第2導電型半導体層は、一部の領域において、前記第1導電型半導体層及び前記発光層が除去されて、その表面が露出しており、
前記第2電極は、該露出表面上に設けられ、その外周が前記第1導電型半導体層に囲まれて配置される請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体発光素子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−16809(P2008−16809A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−26271(P2007−26271)
【出願日】平成19年2月6日(2007.2.6)
【出願人】(000226057)日亜化学工業株式会社 (993)
【Fターム(参考)】