説明

印刷装置

【課題】1枚の原稿を1枚のコピー用紙上に効率よく複数枚印刷することが可能な印刷装置を提供すること。
【解決手段】多機能機10は、原稿を読み取って画像データIDを作成するスキャナ部56と、表示パネル50とを備える。多機能機10では、コピー用紙CPの用紙サイズが決定される。また、画像データIDからトリミングされた原稿領域DAが、コピー領域PAとして設定される。また、コピー領域PAをコピー用紙CP上に複数並べて印刷できる印刷可能最大数MPが算出される。また、印刷可能最大数MPのコピー領域PAをコピー用紙CP上に並べた印刷プレビュー図が表示パネル50に表示される。また、印刷指令に応じて、コピー枚数M分のコピー領域PAがコピー用紙CPに印刷される。また、コピー領域PAが変更されると、印刷可能最大数MPが再算出され、更新された印刷プレビュー図が表示パネル50に再表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷用紙に1つの原稿を複数印刷する機能を備える印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数枚の原稿を縮小、分配して原稿枚数より少枚数の用紙上に集約コピーを行う集約モードにおいて、読み込んだ原稿の枚数と用紙1枚当たりの画像割付個数を、原稿読み込み後に選択可能とする複写機が開示されている。当該複写機では、用紙の最終枚に画像の割り付けられない余白が多数存在することなどが防止される。
【0003】
【特許文献1】特開2002−300369
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、1枚の原稿を1枚の用紙上に複数印刷する方法については開示がない。よって例えば、名刺などの小さな原稿を複数枚コピーする際には、印刷用紙上に無駄な余白が多く発生することになる。本明細書では、このような不便性を解消することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る印刷装置は、スキャナ部と、表示部と、用紙サイズ決定手段と、印刷領域設定手段と、算出手段と、プレビュー表示手段と、印刷領域変更手段と、印刷手段とを備える。印刷装置の一例としては、スキャナとプリンタとの複合機が挙げられる。
【0006】
スキャナ部は、原稿を読み取って画像データを作成する。用紙サイズ決定手段は、印刷用紙の用紙サイズを決定する。用紙サイズとしては、例えば、A4サイズやB5サイズなどが挙げられる。印刷領域設定手段は、画像データから選択した領域を、印刷用紙に印刷する印刷領域として設定する。例えば、画像データに原稿領域と余白領域とがある場合には、余白領域を除いた領域を印刷領域として選択すれば、原稿領域のみをトリミングすることができる。また、原稿の一部を印刷領域として選択することもできる。算出手段は、印刷領域を用紙サイズ決定手段で決定された印刷用紙上に複数並べて印刷できる印刷可能最大数を算出する。印刷可能最大数は、印刷領域の領域サイズと用紙サイズとに基づいて算出される。プレビュー表示手段は、印刷可能最大数の印刷領域を印刷用紙上に並べた印刷プレビュー図を表示部に表示する。印刷領域変更手段は、設定された印刷領域を変更する。例えば、原稿全体が印刷領域に設定されている場合に、原稿のある一部分を印刷領域に設定するように変更することができる。印刷手段は、印刷実行指示を受け付けることに応じて、印刷プレビュー図に従って印刷領域を印刷用紙に印刷する。印刷実行指示は、例えばユーザによって入力される。
【0007】
算出手段は、印刷領域が変更されることに応じて印刷可能最大数を再算出する。プレビュー表示手段は、再算出された印刷可能最大数および変更された印刷領域に基づいた印刷プレビュー図を、表示部に再表示する。これにより、印刷領域設定手段によって印刷領域を変更すると、当該変更が印刷可能最大数および印刷プレビュー図に反映される。よって、印刷領域の変更を繰り返すことができるため、印刷領域の設定の微調整が可能となる。
【0008】
これにより、印刷領域を印刷用紙上に効率よく並べることが可能となる。よって、1枚の原稿を1枚の印刷用紙上に複数印刷する際(例えば、名刺を複数枚コピーする際)に、印刷用紙上に無駄な余白領域が発生することを防止することができるため、印刷の効率を高めることが可能となる。
【0009】
また、表示部はタッチパネルを備えるとしてもよい。そして、印刷領域変更手段は、印刷領域表示手段と印刷領域再設定手段とを備えるとしてもよい。印刷領域表示手段は、矩形形状の印刷領域と、印刷領域の形状を変更するための矩形形状の印刷領域変更枠とを互いに重なった状態でタッチパネルに表示する。印刷領域再設定手段は、タッチパネルのタッチ入力を受け付けて印刷領域変更枠の形状を変更し、変更された印刷領域変更枠の枠内の領域を変更後の印刷領域に設定する。
【0010】
これにより、タッチパネルにより印刷領域変更枠の形状を変更することで、印刷領域を変更する事が出来るため、ユーザが直感的に印刷領域を変更する事が可能となる。よって、ユーザの利便性を高めることができる。
【0011】
また、スキャナ部はフラットベッド部を備えるとしてもよい。そして、印刷領域設定手段は、画像データに原稿の領域と余白の領域とが混在する場合には、原稿の領域のみを選択して印刷領域として設定するとしてもよい。スキャナ部はフラットベッド部の全体をスキャンするため、原稿がフラットベッド部よりも小さい場合には、取得された画像データには、原稿の領域と余白の領域とが混在することになる。そして原稿の領域のみを印刷領域として設定することで、原稿の領域のみをトリミングすることができる。
【0012】
これにより、フラットベッド部よりも小さい原稿をコピーする場合においても、無駄な余白領域が発生することを防止することができるため、印刷の効率を高めることが可能となる。なお、原稿の領域のみを選択する動作は、印刷装置によって自動に行われるとしてもよいし、ユーザによって行われるとしてもよい。
【0013】
また、印刷領域表示手段は、タッチ入力が入力されていない期間においては、印刷領域を印刷領域変更枠に比して濃く表示するとしてもよい。また、タッチ入力が入力されている期間においては、印刷領域を印刷領域変更枠に比して薄く表示するとしてもよい。これにより、印刷領域を変更しないときには印刷領域がはっきりと表示されるため、印刷領域の設定の可否を確認しやすくなる一方、印刷領域を変更する際には印刷領域変更枠がはっきりと表示されるため、印刷領域の変更がしやすくなる。よって、印刷領域の視認性と変更容易性とを両立することができるため、ユーザの利便性をさらに高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図面を参照して実施例を説明する。図1に、多機能機10の外観図を示す。多機能機10は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能などを有する。図1に示すように、多機能機10は、幅広薄型の概ね直方体の外形を有している。多機能機10の上面正面側には、表示パネル50が設けられる。表示パネル50はタッチパネルであり、ユーザがタッチした位置の座標を検出することができるパネルである。また、多機能機10の正面位置に対して左右方向をX方向と定義し、前後方向をY方向と定義する。
【0015】
多機能機10の上側には、光透過可能な材質(例えば、ガラス)で構成されている、フラットベッド81が設けられている。フラットベッド81には、原稿が配置される。フラットベッド81のサイズは、A4サイズやA3サイズのコピー用紙を載置可能な大きさとされる。なお、フラットベッド81のX、Y座標は、多機能機10のX、Y座標と一致するものと定義する。
【0016】
多機能機10の上側には、カバー部83が設けられている。カバー部83は 、開閉可能に構成され、原稿の読み取り時には閉状態となる。多機能機10の内部には、原稿に光を照射するための光源を有するキャリッジ82と、原稿の反射光を撮像する撮像素子を有する撮像機構とが設けられている。キャリッジ82から照射された光は、フラットベッド81を透過して原稿に対して照射され、その反射光は、フラットベッド81を透過して撮像素子(例えば、CCD)で読み取られる。なお、撮像機構は、キャリッジ82の内部に設けてもよいし、キャリッジ82の外部に設けてもよい。
【0017】
図2に、多機能機10の構成を示す。多機能機10は、制御部12、表示パネル50、キーパッド52、印刷部54、スキャナ部56、FAX部58、ネットワークインターフェイス60、PSTNインターフェイス62、等を有する。制御部12は、CPU14、ROM16、RAM30、NVRAM40、等を有する。スキャナ部56は、原稿を載置しスキャニングを行うためのフラットベッド81や、キャリッジ82などを備える。
【0018】
CPU14は、ROM16に記憶されているプログラムに従って様々な処理を実行する。CPU14が実行する処理については、後で詳しく説明する。ROM16は、多機能機10の基本的な動作を制御するための基本機能プログラム18を記憶している。基本機能プログラム18は、例えば、印刷部54やスキャナ部56を動作させたり、表示パネル50に表示される表示データを生成するために用いられる。
【0019】
RAM30は、基本機能ワーク領域32および表示情報記憶領域36を備える。基本機能ワーク領域32は、基本機能プログラム18に従って処理が実行される過程で生成される各種データを記憶するための記憶領域である。表示情報記憶領域36は、表示パネル50に表示する表示情報を記憶するための記憶領域である。
【0020】
NVRAM40は、基本機能パラメータ記憶領域42を有する。基本機能パラメータ記憶領域42は、CPU14が基本機能プログラム18に従って処理を実行する際に利用される各種パラメータ(例:原稿検知の「自動」「手動」設定など)を記憶するための記憶領域である。
【0021】
ネットワークインターフェイス60は、LAN回線に接続されている。多機能機10は、外部に接続されたパーソナルコンピュータと通信可能であるとともに、インターネットにアクセス可能とされる。
【0022】
図3ないし図7のフローチャートを用いて、本発明の印刷処理を説明する。例として、スキャナ部56のフラットベッド81のサイズよりも小さい原稿や、コピー用紙のサイズよりも小さい原稿を、1枚のコピー用紙上に複数枚コピーする場合を説明する。原稿の例としては、名刺などが挙げられる。
【0023】
図3に印刷処理のメインフローを示す。メインフローは、S1ないしS23によって構成される。まず、ユーザがメニュー操作を行い、同一原稿を複数枚コピーするメニューが選択されることに応じて、印刷処理が開始され、S1へ進む。メニュー操作は、例えば、表示パネル50に表示されたメニューボタンによって行われる。
【0024】
S1において、CPU14は、コピー用紙サイズの選択を受け付ける。コピー用紙サイズとは、コピー用紙の長辺方向を横方向(X方向)、短片方向を縦方向(Y方向)と定義したときの、コピー用紙横サイズXcopy、コピー用紙縦サイズYcopyのことである。なお、コピー用紙のX、Y座標は、フラットベッド81のX、Y座標と一致するものと定義する。コピー用紙サイズの選択は、例えば、表示パネル50にコピー用紙の種類が複数表示され、ユーザによって何れかのコピー用紙が選択されることによって行われる。例えばA4サイズのコピー用紙が選択された場合には、コピー用紙横サイズXcopy=297(mm)、コピー用紙縦サイズYcopy=210(mm)に設定される。なお、コピー用紙の種類とコピー用紙横サイズXcopy、コピー用紙縦サイズYcopyとの対応は、予め多機能機10のROM16に記憶されている。そして、CPU14が、選択されたコピー用紙の種類に応じたコピー用紙横サイズXcopy、コピー用紙縦サイズYcopyをROM16から読み出すことで、コピー用紙サイズの選択動作が完了する。
【0025】
S3に進むと、CPU14は、コピー用紙横サイズXcopyおよびコピー用紙縦サイズYcopyを、RAM30の基本機能ワーク領域32に記憶する。
【0026】
S5において、CPU14は、原稿検知を行う。図4のフローチャートを用いて、原稿検知の動作内容を詳説する。原稿検知に先立ち、原稿が多機能機10のフラットベッド81の右上隅部に載置される。
【0027】
S21において、CPU14は、スキャンのスタートボタンがユーザによって押下されたか否かを検出する。スキャンのスタートボタンは、例えば、表示パネル50に表示される。スタートボタンが押下されていない場合(S21:NO)には、S21へ戻り、CPU14はユーザからのスタート入力を待機する。一方、スタートボタンが押下された場合(S21:YES)には、S23へ進む。
【0028】
S23において、CPU14からスキャナ部56に対して原稿のスキャン命令が出されることで、原稿のスキャンが行われる。スキャナ部56は、キャリッジ82によって、フラットベッド81の全体をスキャンする。また、本実施例では、フラットベッド81よりも小さいサイズの原稿をコピーする場合を説明している。よって、図8(A)に示すように、スキャンによって取得された画像データIDには、原稿領域DA(図8中の斜線部)と余白領域MAとが混在することになる。
【0029】
S25に進むと、CPU14は、図8(B)に示すように、画像データIDから原稿領域DAをトリミングし、余白領域MAを取り除く。ここで、原稿領域DAのX方向のサイズを原稿横サイズXgen、Y方向のサイズを原稿縦サイズYgen、と定義する。原稿領域DAのトリミングは、画像認識技術により、原稿領域DAを余白領域MAと区別して原稿検知することで、自動で行うことができる。なお、画像認識技術は一般的な方法を用いればよいため、ここでは詳細な説明は省略する。そしてCPU14は、原稿領域DAの画像データ、原稿横サイズXgen、原稿縦サイズYgenをRAM30の基本機能ワーク領域32に記憶する。そして、原稿検知のフローが終了する。
【0030】
これにより、フラットベッド81よりも小さい原稿をコピーする場合においても、無駄な余白領域MAが発生することを防止することができるため、印刷の効率を高めることが可能となる。
【0031】
図3のメインフローに説明を戻す。S7に進むと、CPU14は、コピー枚数計算を行う。コピー枚数計算では、コピー領域PAを、S1で決定されたコピー用紙上に複数並べて印刷できる印刷可能最大数MPが算出される。ここでコピー領域PAとは、印刷時に印刷対象とされる領域である。初めてコピー領域PAが設定される際には、原稿領域DAとコピー領域PAとは一致する。また、後述するコピー領域PAの変更があった場合には、原稿領域DAとコピー領域PAとは一致しなくなる。印刷可能最大数MPは、コピー領域PAの領域サイズと、コピー用紙のサイズとに基づいて算出される。図5のフローチャートを用いて、コピー枚数計算の内容を詳説する。
【0032】
S31において、CPU14は、コピー用紙横サイズXcopyおよびコピー用紙縦サイズYcopyを、RAM30の基本機能ワーク領域32から呼び出す。また、S33において、CPU14は、原稿領域DAの原稿横サイズXgenおよび原稿縦サイズYgenを、RAM30の基本機能ワーク領域32から呼び出す。
【0033】
S35に進むと、CPU14は、コピー領域PAがコピー用紙CPに横向きに何枚入るかを計算する。ここで横向きとは、図9(B)に示すように、コピー用紙CPのX方向(長辺の方向)と、原稿領域DAの原稿横サイズXgenの方向とが一致する向きである。横向きコピー可能枚数Myの計算方法を、以下に説明する。まず、CPU14は、コピー領域PAの、コピー領域横サイズXpntおよびコピー領域縦サイズYpntを設定する。コピー領域横サイズXpntは、コピー用紙CPのX方向におけるコピー領域PAのサイズである。また、コピー領域縦サイズYpntは、コピー用紙CPのY方向におけるコピー領域PAのサイズである。横向きコピー可能枚数Myの計算時には、コピー領域横サイズXpnt=原稿横サイズXgen、コピー領域縦サイズYpnt=原稿縦サイズYgen、に設定される。横方向可能枚数Xmaiは、(Xcopy/Xpnt)の整数部分の値として求められる。また、縦方向可能枚数Ymaiは、(Ycopy/Ypnt)の整数部分の値として求められる。そして横向きコピー可能枚数Myは、(Xmai×Ymai)によって求められる。図9(B)の例では、(Xcopy/Xpnt)の整数部分の値が「3」、(Ycopy/Ypnt)の整数部分の値が「3」となる。よって、横向きコピー可能枚数My=3×3=9(枚)、となる。S37に進むと、CPU14は、横向きコピー可能枚数Myを、RAM30の基本機能ワーク領域32に記憶する。
【0034】
S39に進むと、CPU14は、コピー領域PAがコピー用紙CPに縦向きに何枚入るかを計算する。ここで縦向きとは、図9(A)に示すように、コピー用紙CPのY方向(短辺の方向)と、原稿領域DAの原稿横サイズXgenの方向とが一致する向きである。縦向きコピー可能枚数Mtの計算方法を、以下に説明する。CPU14は、縦向きコピー可能枚数Mtの計算時には、コピー領域横サイズXpnt=原稿縦サイズYgenに設定し、コピー領域縦サイズYpnt=原稿横サイズXgenに設定する。このように、縦向きコピー可能枚数Mtの計算時において、原稿横サイズXgenと原稿縦サイズYgenとを入れ替えることで、コピー領域PAを90度回転させることができる。そして、横方向可能枚数Xmaiは、(Xcopy/Xpnt)の整数部分の値として求められる。また、縦方向可能枚数Ymaiは、(Ycopy/Ypnt)の整数部分の値として求められる。そして縦向きコピー可能枚数Mtは、(Xmai×Ymai)によって求められる。図9(A)の例では、(Xcopy/Xpnt)の整数部分の値が「5」、(Ycopy/Ypnt)の整数部分の値が「2」となる。よって、縦向きコピー可能枚数Mt=5×2=10(枚)、となる。S41に進むと、CPU14は、縦向きコピー可能枚数Mtを、RAM30の基本機能ワーク領域32に記憶する。そしてS43へ進む。
【0035】
S43において、CPU14は、横向きコピー可能枚数My≧縦向きコピー可能枚数Mtであるか否かを判断する。判断方法を説明する。CPU14は、基本機能ワーク領域32から横向きコピー可能枚数Myおよび縦向きコピー可能枚数Mtを読み出し、横向きコピー可能枚数Myから縦向きコピー可能枚数Mtを減算して差分値Aを算出する。そして差分値Aが0以上の値であるか否かを判断する。差分値Aが0以上の値である場合には、CPU14は、横向きコピー可能枚数Myが縦向きコピー可能枚数Mt以上の値である(S43:YES)と判断し、S45へ進む。S45において、CPU14は、横向きコピー可能枚数Myをコピー枚数Mに設定する。そしてS47に進むと、CPU14は、横向きコピー可能枚数Myが縦向きコピー可能枚数Mt以上の値であることを、RAM30の基本機能ワーク領域32に記憶する。そして、コピー枚数計算処理を終了する。
【0036】
一方、S43において、差分値Aが0より小さい値である場合には、CPU14は、横向きコピー可能枚数Myが縦向きコピー可能枚数Mtよりも小さい値である(S43:NO)と判断し、S49へ進む。S49において、CPU14は、縦向きコピー可能枚数Mtをコピー枚数Mに設定する。そしてS51に進むと、CPU14は、縦向きコピー可能枚数Mtが横向きコピー可能枚数Myよりも大きい値であることを、RAM30の基本機能ワーク領域32に記憶する。そして、コピー枚数計算処理を終了する。
【0037】
図3のメインフローに説明を戻す。S9に進むと、CPU14は、プレビュー表示を行う。プレビュー表示では、CPU14は、コピー枚数Mの分のコピー領域PAをコピー用紙CP上に並べた印刷プレビュー図を表示パネル50に表示する。図6のフローチャートを用いて、プレビュー表示の処理内容を詳説する。
【0038】
S61において、CPU14は、横向きコピー可能枚数Myが縦向きコピー可能枚数Mt以上の値であるか否かを判断する。横向きコピー可能枚数Myが縦向きコピー可能枚数Mt以上の値である場合(S61:YES)には、S63へ進む。S63において、CPU14は、横向きのコピー領域PAをコピー枚数Mの分だけ表示パネル50の左側に表示する。そしてS67へ進む。一方、横向きコピー可能枚数Myが縦向きコピー可能枚数Mtよりも小さい値である場合(S61:NO)には、S65へ進む。S65において、CPU14は、縦向きのコピー領域PAをコピー枚数Mの分だけ表示パネル50の左側に表示する。そしてS67へ進む。
【0039】
本実施形態では、図9に示すように、横向きコピー可能枚数My(=9枚)が縦向きコピー可能枚数Mt(=10枚)よりも小さい値である場合を説明しているため、図10に示すように、縦向きのコピー領域PAが表示パネル50に10枚分表示される。
【0040】
S67において、CPU14は、表示パネル50にプレビュー表示されたコピー領域PAのうちの左上隅部に位置するコピー領域PAに重なるように、コピー領域指定ガイドCGを表示する(図10参照)。コピー領域指定ガイドCGの右下の隅部には、ドラッグすることでコピー領域指定ガイドCGの矩形形状を任意に変形することが可能な、ポインタDPが表示される。このときCPU14は、コピー領域PAに比してコピー領域指定ガイドCGを薄く表示する。
【0041】
S69に進むと、図10の例に示すように、CPU14は、表示パネル50の右側に表示された枚数変更ボタン71の中に、コピー枚数M(10枚)を表示する。そしてプレビュー表示の処理が終了される。
【0042】
図3のメインフローに説明を戻す。S11に進むと、CPU14は、表示パネル50に表示された枚数変更ボタン71がユーザによってタッチされたか否かを検出する。枚数変更ボタン71がタッチされた場合(S11:YES)には、S13へ進む。S13において、CPU14は、コピー枚数Mを変更する。コピー枚数Mの変更は、例えば、ユーザがテンキーを用いて変更後のコピー枚数Mを入力することによって行われる。なお、コピー枚数Mの値の変更は、印刷可能最大数MP以下の数の範囲内で変更可能とされる。
【0043】
コピー枚数Mの変更が終了するとS9へ戻り、CPU14は、プレビュー表示を再度行う。プレビュー表示では、変更後のコピー枚数Mの分のコピー領域PAが、表示パネル50に表示される。例えば、コピー枚数Mを10枚から5枚に減らした場合には、プレビュー表示において5枚のコピー領域PAが表示パネル50に表示される。一方、枚数変更ボタン71がタッチされなかった場合(S11:NO)には、S15に進む。
【0044】
このように、プレビュー表示(S9)とコピー枚数Mの変更(S11、S13)とが、枚数変更ボタン71がタッチされる度に繰り返されることで、コピー枚数Mの微調整が可能となる。
【0045】
S15において、CPU14は、コピー領域指定ガイドCGにユーザの指がタッチされたか否かを判断する。コピー領域指定ガイドCGにタッチされた場合(S15:YES)には、S17へ進む。S17において、CPU14は、コピー領域変更処理を行う。コピー領域変更処理では、例えば、コピー領域PAのある一部分を選択して、選択した領域を新たなコピー領域PAに設定する処理が行われる。
【0046】
図7のフローチャートを用いて、コピー領域変更処理の内容を詳説する。コピー領域変更処理が開始されると、S81において、CPU14はコピー領域指定ガイドCGを濃く表示する。S83に進むと、CPU14は、原稿プレビュー表示している全てのコピー領域PAを薄く表示する。これにより、ユーザにより表示パネル50がタッチされていない期間においては、コピー領域PAがコピー領域指定ガイドCGに比して濃く表示される(図10参照)一方、表示パネル50がタッチされている期間においては、コピー領域指定ガイドCGがコピー領域PAに比して濃く表示される(図11参照)ことになる。
【0047】
S85において、CPU14は、ドラッグ動作が行われたか否かを判断する。ドラッグ動作とは、ポインタDPをユーザが指で押下した状態のまま、指を動かす動作である。ドラッグ動作が行われた場合(S85:YES)には、S87へ進み、CPU14は、ドラッグ動作に合わせてコピー領域指定ガイドCGを変形する。コピー領域指定ガイドCGの変形は、図11に示すように、ドラッグ動作によって移動されたポインタDPを、コピー領域指定ガイドCGの新たな右下の角部に設定することで行われる。
【0048】
S89に進むと、CPU14は、ユーザの指が表示パネル50の表面から離れたか否かを判断する。ユーザの指が離れていない場合(S89:NO)には、S89へ戻り、CPU14はドラッグ動作に応じたコピー領域指定ガイドCGの変形処理を継続する。一方、ユーザの指が離れた場合(S89:YES)にはS91へ進み、CPU14は、コピー領域指定ガイドCGの変形動作を終了する。そしてCPU14は、変更後のコピー領域指定ガイドCGの矩形領域の領域内に存在する領域を、変更後のコピー領域PAとして再設定する。これにより、表示パネル50のユーザのタッチ入力を受け付けてコピー領域指定ガイドCGの形状を変更し、変更後のコピー領域指定ガイドCGの枠内の領域を変更後のコピー領域PAに設定することができる。そしてCPU14は、コピー領域PAを変更したことを、RAM30の基本機能ワーク領域32に記憶する。
【0049】
S93に進むと、CPU14は、変更後のコピー領域PA内の画像データや、変更後のコピー領域PAのコピー領域横サイズXpntおよびコピー領域縦サイズYpntを、RAM30の基本機能ワーク領域32に記憶する。そして、コピー領域変更処理が終了される。
【0050】
一方、S85において、ドラッグ動作が行われていないとCPU14が判断した場合(S85:NO)には、S95へ進む。S95において、CPU14は、ユーザによって枚数変更ボタン71がタッチされたか否かを判断する。枚数変更ボタン71がタッチされた場合(S95:YES)には、S97へ進み、CPU14は、コピー枚数Mを変更する。コピー枚数Mの変更は、例えば、ユーザがテンキーを用いて変更後のコピー枚数Mを入力することによって行われる。そして、コピー領域変更処理が終了される。
【0051】
一方、S95において、枚数変更ボタン71がタッチされなかったとCPU14が判断した場合(S95:NO)には、S99へ進む。S99において、CPU14は、ユーザによってOKボタン72がタッチされたか否かを判断する。OKボタン72がタッチされた場合(S99:YES)には、コピー領域変更処理が終了される。また、OKボタン72がタッチされなかった場合(S99:NO)には、S85へ戻り、CPU14はユーザからのドラッグ動作を待機する。
【0052】
図3のメインフローに説明を戻す。S17のコピー領域変更処理が終了するとS19へ進み、CPU14は、コピー領域PAが変更されたか否かを判断する。コピー領域PAが変更された場合(S19:YES)には、S7へ戻り、CPU14は、コピー枚数計算を再度行うことで印刷可能最大数MPを算出する。そしてS9へ進み、CPU14は、再算出された印刷可能最大数MPおよび変更後のコピー領域PAに基づいた印刷プレビュー図を、表示パネル50に再表示する。図12の例では、再算出された印刷可能最大数MP=21枚がコピー枚数Mとして表示され、印刷プレビュー図には21枚の変更後のコピー領域PAが表示される。これにより、コピー領域PAが変更されると、当該変更がコピー枚数Mおよび印刷プレビュー図に反映される。
【0053】
一方、コピー領域PAが変更されなかったとCPU14が判断した場合(S19:NO)には、S9へ戻る。よって、図10の例に示すように、現状のコピー領域PAおよびコピー枚数Mが表示される。
【0054】
また、S15において、コピー領域指定ガイドCGにユーザの指がタッチされなかったとCPU14が判断した場合(S15:NO)には、S21へ進む。S21において、CPU14は、ユーザによってOKボタン72がタッチされたか否かを判断する。OKボタン72がタッチされなかった場合(S21:NO)には、S11へ戻り、CPU14は、表示パネル50に表示された枚数変更ボタン71がタッチされたか否かを判断する。一方、OKボタン72がタッチされた場合(S21:YES)には、S23へ進む。
【0055】
S23において、ユーザにより印刷スタートボタンが押されることを検出して、CPU14は、印刷部54に対してコピー開始を指令する。印刷部54は、印刷プレビュー図に従って、コピー枚数M分のコピー領域PAを、1枚のコピー用紙に印刷する。
【0056】
これにより、ユーザは、枚数変更(S11)と、コピー領域変更(S15、S17)とをOKボタン72が押されるまで繰り返すことで、印刷内容の微調整を行うことが可能となる。そして、枚数変更およびコピー領域変更が行われる度に、変更結果がコピー枚数Mおよび印刷プレビュー図に反映される。ユーザは表示パネル50に表示されたプレビュー図を見ることで、印刷内容を印刷前に確認でき、印刷内容に満足した場合にはOKボタン72を押すことで、印刷を行うことができる。
【0057】
本実施形態に係る発明の効果を以下に説明する。本実施形態に係る多機能機10では、コピー領域PAを変更する度に、変更結果がコピー枚数Mおよび印刷プレビュー図に反映される。これにより、コピー領域PAをコピー用紙CP上に効率よく並べることが可能となる。よって、1枚の原稿を1枚のコピー用紙上に複数印刷する際(例えば、名刺を複数枚コピーする際)に、コピー用紙上に無駄な余白領域が発生することを防止することができるため、印刷の効率を高めることが可能となる。またこれにより、ユーザは、コピー領域PAの変更の結果を、表示パネル50を用いて印刷前に確認することができるため、コピーにかかる時間を短縮することができる。
【0058】
また、本実施形態に係る多機能機10では、コピー領域PAと、コピー領域PAの形状を変更するためのコピー領域指定ガイドCGとが、互いに重なった状態で表示パネル50に表示される。そしてCPU14は、ユーザのタッチ入力を受け付けてコピー領域指定ガイドCGの形状を変更し、変更されたコピー領域指定ガイドCGの枠内の領域を変更後のコピー領域PAに再設定する。これにより、表示パネル50を見ながらコピー領域PAを変更する事が出来るため、ユーザが直感的にコピー領域PAを変更する事が可能となる。よって、ユーザの利便性を高めることができる。
【0059】
また、本実施形態に係る多機能機10では、画像データIDに原稿領域DAと余白領域MAとが混在する場合には、原稿領域DAをトリミングし、余白領域MAを取り除くことができる。これにより、フラットベッド81よりも小さい原稿をコピーする場合においても、無駄な余白領域MAが発生することを防止することができるため、印刷の効率を高めることが可能となる。なお、原稿領域DAをトリミングは、多機能機10によって自動に行われるとしてもよいし、ユーザによって手動で行われるとしてもよい。
【0060】
また、本実施形態に係る多機能機10では、ユーザにより表示パネル50がタッチされていない期間においては、コピー領域PAがコピー領域指定ガイドCGに比して濃く表示される一方、表示パネル50がタッチされている期間においては、コピー領域指定ガイドCGがコピー領域PAに比して濃く表示される。これにより、コピー領域PAを変更しないときにはコピー領域PAがはっきりと表示されるため、コピー領域PAの画像データの内容を確認しやすくなる一方、コピー領域PAを変更する際にはコピー領域指定ガイドCGがはっきりと表示されるため、コピー領域PAの変更がしやすくなる。よって、コピー領域PAの視認性と変更容易性とを両立することができるため、ユーザの利便性をさらに高めることができる。
【0061】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0062】
本実施形態では、コピー領域PAの印刷倍率が100%(等倍)の場合を説明したが、この形態に限られない。本実施形態の印刷処理に、コピー領域PAの拡大・縮小処理を追加してもよいことは言うまでもない。コピー領域PAの拡大・縮小処理は、例えば、倍率変更ボタン73がタッチされたことに応じて行われるとしてもよい。また、倍率の決定方法としては、例えば、コピー倍率指定ガイドSGを用いる方法が挙げられる。コピー倍率指定ガイドSGは、図10に示すコピー領域指定ガイドCGと同様の表示方法で、表示パネル50に表示される。この場合、ポインタDPのドラッグ動作に合わせてコピー倍率指定ガイドSGを変形し、変形後のコピー倍率指定ガイドSGの大きさに応じて倍率を設定するとすればよい。
【0063】
また、本実施形態では、画像データIDから原稿領域DAをトリミングする動作は、多機能機10によって自動に行われるとしたが、この形態に限られない。ユーザによって手動で行われるとしてもよい。トリミング方法としては、例えば、トリミングガイドTGを用いる方法が挙げられる。トリミングガイドTGは、図10に示すコピー領域指定ガイドCGと同様の表示方法で表示される。そして、表示パネル50に画像データIDとトリミングガイドTGとが表示され、ポインタDPのドラッグ動作に合わせてトリミングガイドTGが変形される。そして、変形後のトリミングガイドTG内の領域を原稿領域DAとしてトリミングすればよい。
【0064】
また、本実施形態では、スキャナ部56はフラットベッド81を備えるとしたが、この形態に限られない。ラインセンサを備える場合においても、ラインセンサ幅よりも狭い幅の原稿をスキャンする際には、画像データIDには原稿領域DAと余白領域MAとが混在する場合がある。よって、本発明を適用可能であることは言うまでもない。
【0065】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0066】
なお、表示パネル50は表示部の一例、コピー領域PAは印刷領域の一例、コピー用紙CPは印刷用紙の一例、コピー領域指定ガイドCGは印刷領域変更枠の一例、である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】多機能機10の外観図である。
【図2】多機能機10の構成を示す図である。
【図3】印刷処理のメインフローを示す図である。
【図4】原稿検知動作を示すフロー図である。
【図5】コピー枚数計算動作を示すフロー図である。
【図6】プレビュー表示動作を示すフロー図である。
【図7】コピー領域変更処理を示すフロー図である。
【図8】原稿領域DAを示す図である。
【図9】コピー枚数計算例を示す図である。
【図10】印刷プレビュー図の表示例(その1)を示す図である。
【図11】印刷プレビュー図の表示例(その2)を示す図である。
【図12】印刷プレビュー図の表示例(その3)を示す図である。
【符号の説明】
【0068】
10 多機能機
50 表示パネル
54 印刷部
56 スキャナ部
81 フラットベッド
Xcopy コピー用紙横サイズ
Ycopy コピー用紙縦サイズ
PA コピー領域
DA 原稿領域
My 横向きコピー可能枚数
Mt 縦向きコピー可能枚数
MP 印刷可能最大数
CG コピー領域指定ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取って画像データを作成するスキャナ部と、表示部とを備える印刷装置であって、
印刷用紙の用紙サイズを決定する用紙サイズ決定手段と、
前記画像データから選択した領域を、前記印刷用紙に印刷する印刷領域として設定する印刷領域設定手段と、
前記印刷領域を前記用紙サイズ決定手段で決定された前記印刷用紙上に複数並べて印刷できる印刷可能最大数を、前記印刷領域の領域サイズと前記用紙サイズとに基づいて算出する算出手段と、
前記印刷可能最大数の前記印刷領域を前記印刷用紙上に並べた印刷プレビュー図を前記表示部に表示するプレビュー表示手段と、
設定された前記印刷領域を変更する印刷領域変更手段と、
印刷実行指示を受け付けることに応じて、前記印刷プレビュー図に従って前記印刷領域を前記印刷用紙に印刷する印刷手段と
を備え、
前記算出手段は、前記印刷領域変更手段によって前記印刷領域が変更されることに応じて前記印刷可能最大数を再算出し、
前記プレビュー表示手段は、再算出された前記印刷可能最大数および変更された前記印刷領域に基づいた前記印刷プレビュー図を前記表示部に再表示する
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記表示部はタッチパネルを備え、
前記印刷領域変更手段は、
矩形形状の前記印刷領域と、前記印刷領域の形状を変更するための矩形形状の印刷領域変更枠とを互いに重なった状態で前記タッチパネルに表示する印刷領域表示手段と、
前記タッチパネルのタッチ入力を受け付けて前記印刷領域変更枠の形状を変更し、変更された前記印刷領域変更枠の枠内の領域を変更後の前記印刷領域に設定する印刷領域再設定手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記スキャナ部はフラットベッド部を備え、
前記印刷領域設定手段は、前記原稿が前記フラットベッド部よりも小さく、前記画像データに前記原稿の領域と余白の領域とが混在する場合には、前記原稿の領域のみを選択して前記印刷領域として設定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記印刷領域表示手段は、
前記タッチ入力が入力されていない期間においては、前記印刷領域を前記印刷領域変更枠に比して濃く表示し、
前記タッチ入力が入力されている期間においては、前記印刷領域を前記印刷領域変更枠に比して薄く表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−147655(P2010−147655A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−320927(P2008−320927)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】