説明

収納ボックスのロック装置

【課題】収納ボックスが第三者によって開けられるのを防止できるようにしてセキュリティを高めた収納ボックスのロック装置を提供する。
【解決手段】制御部は、携帯機と無線で通信することにより、携帯機が車内に存在すると判定したとき、スライダ63を第1の保持位置に移動させ、携帯機が車内に存在しないと判定したとき、スライダ63を第2の保持位置に移動させるようにスライダ駆動部68を制御する。スライダ63が第1の保持位置にあるとき、開操作によって操作部材を変位させることによりスライダ63を解除位置に移動させ、蓋体を開けることが可能になる。スライダ63が第2の保持位置にあるとき、開操作によって操作部材が変位しても操作力がスライダ63に伝達せず、蓋体を開けることはできない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車内に設けられた収納ボックスの開閉を制御する収納ボックスのロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車(以下、車両という)においては、マスターキーと、バレットキーの二種類のキーを用意している車種がある。バレットキーは、例えば、ホテルでバレットパーキング係にキーを手渡し、駐車場等に車両の移動を委託するときに用いられる。マスターキー及びバレットキーは、共に車両のドアの解錠・施錠及びエンジンの始動・停止を行うことができる。マスターキーは、更に、トランクルームやグローブボックスの解錠・施錠を行うことができるが、バレットキーでは行えない。
【0003】
マスターキー及びバレットキーは、ドア用キーシリンダ及びエンジンスタートスイッチ用キーシリンダに挿入可能なキー溝及び鍵山を有するタイプと、エンジンスタートスイッチとの間で無線による通信を行って車両の各種の制御を非接触により行うことで、盗難等に対するセキュリティを高めたイモビライザ(Immobilizer)機能を有するタイプとがある。
【0004】
イモビライザ機能を有するキーは、キーまたは携帯機にトランスポンダと呼ばれるICチップを内蔵し、エンジンスタートスイッチにキーまたは携帯機を近づけたときにトランスポンダからIDコードを発信させ、トランスポンダからのIDコードが車両側のIDコードに一致したときにエンジンの始動を許可し、その後にエンジンスタートスイッチの押しボタンが押されることによりエンジンを始動させるシステムである。
【0005】
また、マスターキーとバレットキーの2つを別々に所持しないで済み、かつセキュリティを高めたものにスマートキーレスシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
このスマートキーレスシステムは、メカニカルキーを備えた携帯機にトランスポンダを内蔵する分離片(タング)を着脱可能に設け、このタングを外して携帯機をバレットパーキング係等に渡すと、タングが分離されたことを示すタング分離信号がID信号と共に携帯機から送信され、車両側にバレットモードが設定されるようになっている。
【0007】
【特許文献1】特開2006−225976号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来のスマートキーレスシステムによると、車両が第三者によって乗車可能な状態になったとき、車室内のグローブボックスが、施錠できない構造の場合、及び施錠できる構造であっても施錠しなかった場合等には、第三者によってグローブボックスが開けられ、収納品を見られたり盗まれたりする可能性がある。
【0009】
従って、本発明の目的は、収納ボックスが第三者によって開けられるのを防止できるようにしてセキュリティを高めた収納ボックスのロック装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、車内に設けられた収納部を開閉する蓋体と、前記収納部側に設けられたストライカに係合するラッチ部材と、前記ストライカと前記ラッチ部材との係合状態を保持する第1及び第2の保持位置、及び前記ストライカと前記ラッチ部材との係合状態を解除する解除位置に移動可能に設けられたスライダと、前記スライダを前記第1又は第2の保持位置に移動させる駆動部と、携帯機と無線で通信することにより、前記携帯機が前記車内に存在するか否かを判定し、前記携帯機が前記車内に存在すると判定したとき、前記スライダを前記第1の保持位置に移動させ、前記携帯機が前記車内に存在しないと判定したとき、前記スライダを前記第2の保持位置に移動させるように前記駆動部を制御する制御部と、前記スライダが前記第1の保持位置にあるとき、開操作によって変位することにより前記スライダを前記解除位置に移動させ、前記スライダが前記第2の保持位置にあるとき、開操作によって変位しても操作力が前記スライダに伝達しないように構成された操作部材とを備えたことを特徴とする収納ボックスのロック装置を提供する。
【0011】
また、前記解除位置は、前記第1及び第2の保持位置の間に位置し、前記駆動部は、2つのコイルのうち通電されるコイルが選択されることによってロッドが前記第1及び第2の保持位置に対応する第1及び第2の通電位置に移動し、通電停止によって前記ロッドが前記第1及び第2の通電位置の間の非通電位置に移動するように構成された3ポジションソレノイドを備えた構成としてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、収納ボックスが第三者によって開けられるのを防止できるようにしてセキュリティを高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る収納ボックスのロック装置が適用された車両の車室内の前部を示す図である。
【0014】
この車両1は、図1に示すように、エンジン等(図示せず)を搭載する車両本体11と、オーナーが所持する後述する携帯機(マスターキーともいう。)とのID認証の成立後、釦を押す操作によってエンジンの始動が可能なエンジンスイッチ12と、車両1の舵取装置の一部を成すと共に左右に回転操作することによって車両1の走行方向を決めるステアリング13と、各種電子機器、各種計器類及びスイッチ類が設置されたインストルメントパネル14と、インストルメントパネル14の助手席側に設けられ、小物入れとして用いられる収納ボックスとしてのグローブボックス15とを備えている。
【0015】
なお、図示しないが、メカニカルキーは、後述する携帯機に着脱可能に装着されている。
【0016】
グローブボックス15は、収納部140と、正面側に開閉可能な蓋体150とを備え、この蓋体150には、蓋体150を開けるための操作部材としてのレバー155が設けられている。後述するスライダが第1の保持位置にあるときに、蓋体150の正面側に設けられた指逃げ部151aからレバー155の裏側に指を差し入れてレバー155を手前に引く開操作を行うことにより蓋体150を開けることができるように構成されている。
【0017】
収納部140は、蓋体150の奥側のインストルメントパネル14側に設けられ、内部に書類や貴重品等を収納可能なスペースが確保されている。
【0018】
図2(a)は、図1のA−A線断面図、図2(b)は、グローブボックスの蓋体を開けた状態を示すA−A線断面図である。
【0019】
グローブボックス15の蓋体150は、正面側の表板部151と、表板部151との間に間隙を設けた背面側の裏板部152と、表板部151と裏板部152との間の上部を連結する上板部153とを有して樹脂により中空状に形成され、収納部140側に設けた軸154を中心に開閉できるように構成されている。
【0020】
表板部151と裏板部152との間の間隙に配置され、表板部151又は裏板部152の内面に取り付けられたラッチ機構6を備える。
【0021】
収納部140の上部には、ラッチ機構6のラッチ部材60が係合するU字状のストライカ141が設けられている。
【0022】
蓋体150の表板部151には、所定の角度で回転可能なレバー155が取り付けられている。また、表板部151には、指逃げ部151aと、レバー155との干渉を避ける開口151bとが形成されている。裏板部152の上部には、ストライカ141との干渉を避ける開口152aが形成されている。
【0023】
レバー155は、樹脂又は金属から形成され、指掛け部155aと、作用部155bとを備え、表板部151側に設けられた軸151cを中心に回転可能に支持されている。また、レバー155は、図示しないスプリングによって図2において左回転方向に付勢され、図2(a)の状態に保たれている。
【0024】
ラッチ機構6は、樹脂又は金属から形成されたラッチ部材60と、ラッチ部材60を回転可能に支持する回転軸61と、ラッチ部材60を図2において左回転方向へ付勢するスプリング62と、ラッチ部材60の回転を規制するスライダ63とを備える。
【0025】
ラッチ部材60は、ストライカ141に係止する溝60aと、スライダ63に当接する当接部60bとを備える。
【0026】
(ラッチ機構)
図3〜図5は、ラッチ機構6の正面図であり、図3は、スライダ63が第1の保持位置にある状態を示す図、図4は、スライダ63が解除位置にある状態を示す図、図5は、スライダ3が第2の保持位置にある状態を示す図である。
【0027】
ラッチ機構6は、ストライカ141に係止する上記のラッチ部材60と、図3において左右のスライド方向64A,64Bに移動可能に設けられた上記スライダ63と、スライダ63を左右のスライド方向64A,64Bに駆動するソレノイド65と、スライダ63を一方のスライド方向64Bに付勢するスプリング66と、スライダ63を所定の位置で保持するボール67a及びスプリング67bからなる位置決め部67とを備える。
【0028】
スライダ63は、ストライカ141とラッチ部材60との係合状態を保持する、図3に示す第1の保持位置、及び図5に示す第2の保持位置と、ストライカ141とラッチ部材60との係合状態を解除する、図4に示す解除位置に移動可能に設けられている。また、スライダ63は、略J字状を有し、スライダ主部630と、縦部631、横部632とを備える。スライダ主部630は、端部に形成された傾斜面630aと、ラッチ部材60を開放する切欠部630bと、位置決め部67のボール67aが係止するV字状のノッチ630cとが形成されている。横部632には、スライド方向64A,64Bに沿って長穴632aが形成されている。
【0029】
ソレノイド65は、L字状のロッド650を有し、ロッド650の端部651は、長穴632aにスライド可能に係合し、ソレノイド駆動部68に接続されている。ソレノイド65は、2つのコイルを有する3ポジションソレノイドを用いる。すなわち、ソレノイド駆動部68が2つのコイルのうち一方のコイルに通電すると、ロッド650がスライダ63の第1の保持位置に対応する第1の通電位置に移動する。ソレノイド駆動部68が他方のコイルに通電すると、ロッド650がスライダ63の第2の保持位置に対応する第2の通電位置に移動する。ソレノイド駆動部68による通電を停止すると、ロッド650がスライダ63の第1及び第2の位置の間の非通電位置に移動する。なお、ソレノイド65及びソレノイド駆動部68は、スライダ63をスライド方向64A,64Bに移動させる駆動部を構成する。
【0030】
レバー155の作用部155bには、傾斜面155cが形成されている。作用部155bが図3において下方向に移動することにより、スライダ63の傾斜面630aに当接し、スライダ63がスライド方向64A方向に移動するように構成されている。
【0031】
(ラッチ機構の動作)
次に、ラッチ機構6の動作を説明する。スライダ3が、図3に示すように、第1の保持位置にあるとき、ユーザが図示しないスプリングによるばね力に抗してレバー155の指掛け部155aを持ち上げると、図4に示すように、レバー155の作用部155bの端部の傾斜面155cがスライダ63の傾斜面630aに当接し、スライダ63をスライド方向64Aに移動させる。なお、図3において、ロッド650は、ソレノイド65の一方のコイルへの通電によって右のスライド方向64Bへ移動した後、通電停止で非通電位置に戻っている状態を示している。
【0032】
スライダ63が解除位置に移動すると、ラッチ部材60がスライダ63の切欠部630bに位置し、ラッチ部材60の回転規制が解かれ、図2において左回転可能となる。ユーザがレバー155の指掛け部155aを持ち、蓋体150を手前に倒すと、収納部140が開放状態になる。
【0033】
収納部140に必要な物を収納し、又は収納部140から必要な物を取り出し、ユーザがレバー155の指掛け部155aから手を放すと、図示しないスプリングによってレバー155は元の位置に戻り、スプリング66によってスライダ63はスライド方向64Bに移動し、図3に示す第1の保持位置に戻る。
【0034】
スライダ3が図5に示す第2の保持位置にあるときは、ラッチ部材60の当接部60bは、スライダ63に当接し、回転が規制され、蓋体150は、閉じた状態にある。なお、図5において、ロッド650は、ソレノイド63の他方のコイルへの通電によって左のスライド方向64Aに移動した後、通電停止で非通電位置に戻っている状態を示している。
【0035】
(グローブボックスロックシステムの制御系)
図6は、本発明の実施の形態に係るグローブボックスロックシステムの制御系を示すブロック図である。グローブボックスロックシステム2は、オーナー等によって所持される携帯機(マスターキー)3と、車両1に搭載の各種電子機器及びセンサ等を総合的に制御する制御部としてのメインECU(Electronic Control Unit)100とを備えて構成されている。
【0036】
(携帯機)
携帯機3は、図6に示すように、内蔵のメモリに携帯機3の識別番号コードであるキーID31が内蔵のメモリ(図示せず)格納されていると共に携帯機3を総合的に制御する携帯機ECU30と、車両1から送信された信号を受信し、これを復号化して携帯機ECU30へ出力する受信部32と、車両1からの電波を受信するアンテナ33と、携帯機ECU30からのキーID31を暗号化して高周波域の送信信号を生成する送信部34と、送信部34からの電波を放射するアンテナ35と、携帯機3の電源となるボタン型の電池36とを備えている。
【0037】
更に、携帯機3には、携帯機3の電池36の電池切れや室内外照合部101との間に通信不能が生じたとき、緊急用として用いられるキー溝又は鍵山付きのメカニカルキー(図示せず)が携帯機3の本体内に着脱可能に装着されている。
【0038】
(メインECU)
メインECU100は、CPUを主体に構成されており、更に、プログラムを格納するROM、データを格納するRAM等を備えて構成されている。このメインECU100には、図3に示すように、エンジンを制御するエンジンECU5、上記ソレノイド駆動部68、及び室内外照合部101が接続されている。
【0039】
(室内外照合部)
室内外照合部101は、図6に示すように、電波を送信すると共に携帯機3からの電波を受信する室内用のアンテナ102A及び室外用のアンテナ102Bと、電波による送受信回路を備えた室内用送受信部103A及び室外用送受信部103Bと、車両1のID(車両ID)105(キーID31と同じ内容)を記憶するメモリを備えると共にIDの照合を行う認証ECU104とを備えている。
【0040】
認証ECU104は、一定の時間間隔で携帯機3と通信を行うと共に携帯機3からキーID31を含む信号を受信し、この受信信号を復号化してキーID31を得、この受信したキーID31と認証ECU104に記憶されている車両ID105とが一致するか否かを比較して認証を行うプログラム及び回路を備えている。
【0041】
(グローブボックスロックシステムの動作)
次に、グローブボックスロックシステム2の動作を説明する。
【0042】
(1)携帯機が車室内に存在するか否かの判定
まず、メインECU100は、携帯機3が車室内に存在するか否かを判定する。すなわち、メインECU100は、室内外照合部101を駆動し、携帯機3にID送信要求を送信する。携帯機3は室内外照合部101の送受信部103からのID送信要求を受けて、キーID31を携帯機ECU30及び送信部34によりアンテナ35から送信する。室内外照合部101は、室内用のアンテナ102A及び室内用送受信部103AによってキーID31を受信ならびに復調し、更に、認証ECU104によりキーID31と車両ID105とを比較し、両者が一致したとき、携帯機3が車室内にあるものと判定する。また、不一致のときや、オーナーが車両1から離れ、携帯機3と室内外照合部101との間の距離が長くなったために通信不能状態になり、キーID31を受信できなかったときは、人が乗車していないものと判定する。
【0043】
(2)携帯機が車室内に存在する場合
認証ECU104によって車室内に携帯機3が存在すると判定されたとき、メインECU100は、ソレノイド駆動部68を制御してスライダ63を第1の保持位置に移動させ、図1に示すグローブボックス15の蓋体150を開けることを可能にする。ここで、オーナーが、蓋体150を開ければ、収納部140は開放状態になる。
【0044】
(3)携帯機が車室外に存在する場合
認証ECU104によって人が車両1に乗車していないと判定されたとき、メインECU100は、ソレノイド駆動部68を制御してスライダ63を第2の保持位置に移動させる。この状態では、グローブボックス15の蓋体150はロック状態にあり、レバー155を操作してもレバー155がスライダ63に接触せずに操作力がスライダ63に伝達されず、蓋体150を開けることができない。
【0045】
なお、室外用のアンテナ102B及び室外用送受信部103Bによって受信したキーID31とが一致している場合でも、携帯機3が車室外に存在すると判定し、上述した携帯機3が車室外に存在する場合と同様の動作を行ってもよい。
【0046】
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(イ)携帯機3が車両1の外にあるとき、即ち、オーナーが車両1から離れているとき、グローブボックス15の蓋体150を開けることができないので、グローブボックス15が他人によって開けられる虞はなく、収納品に対するセキュリティ及び防犯性を高めることができる。
(ロ)また、携帯機3が車両1の外にあるとき、グローブボックス15のレバー155を操作して開けようとしても、レバー155は空透かしとなり、レバー155及びスライダ63に無理な力が加わらないため、ラッチ機構6等の破損を防ぐことができる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々に変形実施が可能である。
【0048】
例えば、上記実施の形態においては、マスターキーが携帯機3であるとしたが、図6に示した携帯機3の構成によらないキーであっても、ID付きのキーであれば使用可能である。
【0049】
また、上記実施の形態では、本発明を助手席側に設けられているグローブボックスに適用した場合について説明したが、これに限定されず、車内の他の場所に設けられている収納ボックスに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る収納ボックスのロック装置が適用された車両の車室内の前部を示す図である。
【図2】図2(a)は、図1のA−A線断面図、図2(b)は、グローブボックスの蓋体を開けた状態のA−A線断面図である。
【図3】図3は、スライダが第1の保持位置にある状態を示すラッチ機構の正面図である。
【図4】図4は、スライダが保持解除位置にある状態を示すラッチ機構の正面図である。
【図5】図5は、スライダが第2の保持位置にある状態を示すラッチ機構の正面図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態に係るグローブボックスロックシステムの制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0051】
1 車両、2 グローブボックスロックシステム、3 携帯機、5 エンジンECU、6 ラッチ機構、11 車両本体、12 エンジンスイッチ、13 ステアリング、14 インストルメントパネル、15 グローブボックス、30 携帯機ECU、31 キーID、32 受信部、33 アンテナ、34 送信部、35 アンテナ、36 電池、60 ラッチ部材、60a 溝、60b 当接部、61 回転軸、62 スプリング、63 スライダ、64A,64B スライド方向、65 ソレノイド、66 スプリング、67 位置決め部、67a ボール、67b スプリング、68 ソレノイド駆動部、100 メインECU、101 室内外照合部、102A,102B アンテナ、103A 室内用送受信部、103B 室外用送受信部、104 認証ECU、105 車両ID、140 収納部、141 ストライカ、150 蓋体、151 表板部、151a 指逃げ部、151b 開口、151c 軸、152 裏板部、152a 開口、153 上板部、154 軸、155 レバー、155a 指掛け部、155b 作用部、155c 傾斜面、630 スライダ主部、630c ノッチ、630a 傾斜面、630b 切欠部、631 縦部、632 横部、632a 長穴、650 ロッド、651 端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車内に設けられた収納部を開閉する蓋体と、
前記収納部側に設けられたストライカに係合するラッチ部材と、
前記ストライカと前記ラッチ部材との係合状態を保持する第1及び第2の保持位置、及び前記ストライカと前記ラッチ部材との係合状態を解除する解除位置に移動可能に設けられたスライダと、
前記スライダを前記第1又は第2の保持位置に移動させる駆動部と、
携帯機と無線で通信することにより、前記携帯機が前記車内に存在するか否かを判定し、前記携帯機が前記車内に存在すると判定したとき、前記スライダを前記第1の保持位置に移動させ、前記携帯機が前記車内に存在しないと判定したとき、前記スライダを前記第2の保持位置に移動させるように前記駆動部を制御する制御部と、
前記スライダが前記第1の保持位置にあるとき、開操作によって変位することにより前記スライダを前記解除位置に移動させ、前記スライダが前記第2の保持位置にあるとき、開操作によって変位しても操作力が前記スライダに伝達しないように構成された操作部材とを備えたことを特徴とする収納ボックスのロック装置。
【請求項2】
前記解除位置は、前記第1及び第2の保持位置の間に位置し、
前記駆動部は、2つのコイルのうち通電されるコイルが選択されることによってロッドが前記第1及び第2の保持位置に対応する第1及び第2の通電位置に移動し、通電停止によって前記ロッドが前記第1及び第2の通電位置の間の非通電位置に移動するように構成された3ポジションソレノイドを備えたことを特徴とする請求項1に記載の収納ボックスのロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−299282(P2009−299282A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−151921(P2008−151921)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】