説明

回生能力を有する電力供給システムへの入力電流の平滑化法

回生能力を有する電力供給システムへの入力電流を平滑化するための方法に関し、第1の基本サイクル中の電力供給システムの入力変換器への入力電流を評価することと、第1の基本サイクル後に入力電圧の波形に関してウィンドウをシフトすることとを含む。本方法はまた、第2の基本サイクル中の入力変換器への入力電流を評価することと、第2の基本サイクルの入力電流が第1の基本サイクルの入力電流より平滑であるかどうかを判定することとを含む。本方法は、第2の基本サイクルの入力電流が第1の基本サイクルの入力電流より平滑であれば、第1の基本サイクル後にウィンドウがシフトされた方向と同じ方向にウィンドウをシフトすることと、第2の基本サイクルの入力電流が第1の基本サイクルの入力電流より平滑でなければ、第1の基本サイクル後にウィンドウがシフトされた方向とは反対の方向にウィンドウをシフトすることとを更に含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、一般的にまた種々の実施形態において、回生能力を有する電力供給システムへの入力電流を平滑化する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ACモータ駆動装置と言った電力供給システムは、一般に完全回生システム又は非回生システムの何れかとして利用可能である。非回生システムに関しては、入力電力は入力電源から負荷に流れ、他方負荷によって生成された電力は入力電源に逆流することを妨げられる。完全回生システムでは、入力電力は入力電源から負荷に流れ、また負荷によって生成された電力は入力電源に逆流し得る。
【0003】
このような完全回生システムが回生電流を制御するために活性フロントエンドを備えることは当分野では公知である。しかしながら活性フロントエンドは、入ってくるAC電力のあるレベルの歪みを生じさせる傾向があり得る。歪みを減らしてAC入力の各レッグ上の入力電流を平滑化するために、AC入力の各レッグにラインリアクタを利用することも知られている。しかしながらラインリアクタは、歪み問題にとって比較的大きくて高価な解決策になる傾向がある。
【0004】
多くの用途では、負荷によって生成された電力のほんの一部だけが、ブレーキ等のために必要とされる。このような用途では回生システムは、一般に必要とされるよりも遥かに大きな回生能力を与える。従って大抵の回生システムは、限られた回生能力を必要とする用途にはあまり費用効果的でない。
【0005】
限られた回生能力を有する駆動装置を実現するために、回生電力セルと非回生電力セルの組合せを有する駆動装置を構成することが知られている。例えば特許文献1は、このような駆動装置を開示している。特許文献1によって開示された駆動装置は、駆動装置において回生電力セル対非回生電力セルの数を変化させることにより、種々のレベルの回生能力を有するように構成されることが可能であり、また各回生電力セルはパルス幅変調によって制御される切替え装置を備える活性フロントエンドを備え得る。特許文献1に開示された駆動装置は限られた回生能力を必要とする用途のために費用効果的解決策を与えるが、不必要な活性フロントエンドによって引き起こされるいかなる歪みをも減らすためのラインリアクタの使用がこのシステムのサイズとコストに加わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第11/419,064号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの一般的態様において、本出願は、回生能力を有する電力供給システムへの入力電流を平滑化するための方法に関する。種々の実施形態で、本方法は、第1の基本サイクル中に電力供給システムの入力変換器への入力電流を評価することと、第1の基本サイクルの後に入力電圧の波形に関してウィンドウをシフトすることとを含む。本方法はまた、第2の基本サイクル中に入力変換器への入力電流を評価することと、第2の基本サイクルの入力電流が第1の基本サイクルの入力電流より平滑であるかどうかを判定することとを含む。本方法は、更に第2の基本サイクルの入力電流が第1の基本サイクルの入力電流より平滑であれば、第1の基本サイクル後にウィンドウがシフトされた方向と同じ方向にウィンドウをシフトすることと、第2の基本サイクルの入力電流が第1の基本サイクルの入力電流より平滑でなければ第1の基本サイクル後にウィンドウがシフトされた方向とは反対の方向にウィンドウをシフトすることとを含む。
【0008】
本発明の態様は、コンピューティングデバイスおよび/又はコンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータプログラムによって実現され得る。コンピュータ可読媒体は、ディスク、デバイスおよび/又は伝播信号を備え得る。
【0009】
本発明の種々の実施形態を、下記の図に関連して例としてここで説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】電力供給システムの種々の実施形態を示す図である。
【図2】図1の電力供給システムの電力セルの入力変換器の種々の実施形態を示す図である。
【図3】図2の入力変換器で受信された例示的ライン・ニュートラル間電圧波形を示す図である。
【図4】図2の入力変換器で受信された例示的ライン間電圧波形を示す図である。
【図5】回生能力を有する電力供給システムへの入力電流を平滑化するための方法の種々の実施形態を示す図である。
【図6】電力セルの入力電流を評価するための方法の種々の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
明瞭さのために当分野で通常の知識を有する人々が認める他の要素を除きながら、本発明の明瞭な理解のために、関連があり、また本発明の一部を備え得る要素に焦点を合わせるために、本発明の図と説明の少なくとも一部が単純化されていることは理解されるべきである。しかしながらこのような要素は当分野では周知であり、またこれらは必ずしも本発明のより良い理解を容易にしないので、このような要素の説明はここでは行わない。
【0012】
図1は、電力供給システム10の種々の実施形態を示す。電力供給システム10は、回生能力を有する電力供給システムであり得る。回生能力は完全であるか、或いは限定的であってよい。例えば電力供給システム10は、少なくとも1つの回生電力セル12と少なくとも1つの非回生電力セル14とを備える特許文献1に開示されたような電力供給システムを備え得る。図1において回生電力セル又は非回生電力セルの何れかとして識別されない各電力セルは何れかであり得る。各回生電力セル12はAiello等への米国特許第6301130号(’130特許)に開示された回生電力セルの1つに類似している可能性があり、また非回生電力セル14の各々はHammondへの米国特許第5625545号(’545特許)に開示された非回生電力セルの1つに類似している可能性がある。特許文献1、’130特許および’545特許の内容は、引用することによってこれら全体が本明細書の一部をなすものとする。
【0013】
図2は、回生電力セル12の入力変換器20を示す。入力変換器20は、電圧波形が図3に示されるように時間的に概ね120°ずれている3位相のAC電力を受ける。3つの電圧波形は、Va、Vb、Vcで表され得る。当分野に精通する人は、図4に示すようなシステムに6つの異なるライン間電圧が存在することを認める。6つのライン間電圧はVab、Vac、Vba、Vbc、Vca、Vcbで表され得る。所定の基本サイクル中にライン間電圧のうちの2つが同じ高さを有する6つの事例が存在する。また各基本サイクルには、それぞれの各間隔の間にライン間電圧の異なる1つが他のライン間電圧より高さが高い6つの別々の60°間隔が存在する。例えば電圧Vabは所定の60°間隔で他のライン間電圧より高く、電圧Vacは次の60°間隔で他のライン間電圧より高く、電圧Vbcは次の60°間隔で他のライン間電圧より高い等である。これら6つの別々の60°の間隔は、まとめて1つのウィンドウと呼ばれる。
【0014】
入力変換器20は、切替え装置A+、A−、B+、B−、C+、C−を備える。これらの切替え装置は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)又は他の任意の適当なタイプの切替え装置として具現化され得る。3位相AC電力の第1のレッグ(位相A)は切替え装置A+とA−とに接続され、第2のレッグ(位相B)は切替え装置B+とB−とに接続され、第3のレッグ(位相C)は切替え装置C+とC−とに接続される。切替え装置A+、A−、B+、B−、C+、C−はまとめて1つのブリッジを形成し、切替え装置A+、B+、C+、はこのブリッジの上半分を備え、切替え装置A−、B−、C−はブリッジの下半分を備える。切替え装置A+、A−、B+、B−、C+、C−はパルス幅変調(PWM)方式によって制御され得る。種々の実施形態によれば搬送周波数は、基本周波数の約25倍であり得る。例えば60Hzという基本周波数に関して搬送周波数は約1500Hzであり得る。
【0015】
任意の所定の時点において入力変換器20を流れる電流は、ブリッジの上半分の切替え装置の位相とブリッジの下半分の切替え装置の位相というAC電力の3つの位相のうちの2つに基づいている。従って所定の半ブリッジの切替え装置のうちの1つだけが一度に導通する。一般にスイッチA+とB−はライン間電圧Vabが他のライン間電圧より高いときに導通でき、スイッチA+とC−はライン間電圧Vacが他のライン間電圧より高いときに導通でき、スイッチB+とC−はライン間電圧Vbcが他のライン間電圧より高いときに導通でき、スイッチB+とA−はライン間電圧Vbaが他のライン間電圧より高いときに導通でき、スイッチC+とA−はライン間電圧Vcaが他のライン間電圧より高いときに導通でき、スイッチC+とB−はライン間電圧Vbcが他のライン間電圧より高いときに導通できる。
【0016】
所定のライン間電圧が他のライン間電圧より高いときを判定するための種々の方法は当分野では公知である。例えば所定の時点において電圧Vaの高さは、Vaの角度が−180°と+180°との間の値である場合の電圧Vaの角度に基づいて求められ得る。上記の方法での切替え装置の制御は、一般に6ステップ制御方法と呼ばれる。公知の6ステップ制御方法は入ってくるAC電力の整流を制御するように機能するが、これらの方法は入力変換器20に供給される入力電流を平滑化するようには機能しない。
【0017】
図5は、回生能力を有する電力供給システムへの入力電流を平滑化するための方法30の種々の実施形態を示す。種々の実施形態において、本方法30は、図1の電力供給システム10を制御するために利用され得る。説明を容易にすべく、本方法30を、図1の電力供給システム10を参照しながら説明する。しかし当分野に精通する当業者は、本方法30が他の電力供給システムへの入力電流を平滑化すべく利用可能なことを認めよう。本方法30は、入力変換器20の前にラインリアクタが必要とされないほど十分に、入力変換器20への入力電流を平滑化する。一般に入力電流を平滑化すべく、上記のウィンドウ(即ち図4に示す6つの60°間隔)は、電圧波形Va、Vb、Vcに関し前方又は後方の何れかにシフトされ得る。
【0018】
本方法30は、駆動装置の電力セルへの入力電流が基本サイクル中に評価されるブロック32から始まる。電力セル入力電流は、任意の適当な周波数(例えば60Hz又は50Hz)であり得る。60Hzの周波数では基本サイクルは、1秒の1/60毎に発生する。種々の実施形態によれば電力セル入力電流は、入力周波数の各基本サイクル中に評価され得る。従って60Hzの周波数では電力セル入力電流は1秒の1/60毎に評価され得る。電力セル入力電流を評価するための方法の種々の実施形態を図6に示している。
【0019】
プロセスはブロック32からブロック34に進み、ここで所定の基本サイクル(例えば第3の基本サイクル)中の電力セル入力電流が前の基本サイクル(例えば第2の基本サイクル)中の電力セル入力電流より平滑であるかどうかが判定される。種々の実施形態によれば、第1の基本サイクルの後にウィンドウは、電圧波形Va、Vb、Vcに関して前方又は後方の何れかに任意にシフトされる。
【0020】
プロセスは、ブロック34からブロック36又はブロック38の何れかに進む。所定の基本サイクル中の電力セル入力電流が前の基本サイクル中の電力セル入力電流より平滑なら、プロセスはブロック34からブロック36に進む。ブロック36でウィンドウは、ウィンドウが前の基本サイクル中にシフトされた方向と同じ方向にシフトされる。プロセスは、ブロック36からブロック32に戻り、そこからプロセスは上記のように進む。
【0021】
所定の基本サイクル中の電力セル入力電流が前の基本サイクル中の電力セル入力電流より平滑でなければ、プロセスはブロック34からブロック38に進む。ウィンドウは、ブロック38で、ウィンドウが前の基本サイクル中にシフトされた方向とは反対の方向にシフトされる。プロセスは、ブロック38からブロック32に戻り、そこからプロセスは上記のように進む。
【0022】
ブロック36又はブロック38におけるウィンドウのシフトは、入力変換器20のどの切替え装置が所定のときに導通しているかに影響を与え得る。例えばシフトの全体的量に依存して、電圧Vaの所定の角度で切替え装置B+とA−が導通している可能性があるか或いは切替え装置C+とA−が導通している可能性がある。ブロック32〜36で説明したプロセスは、各基本サイクル中に繰り返される可能性があり、また何回でも繰り返され得る。種々の実施形態によれば、ウィンドウの各シフトは、1度の約半分の比較的小さなシフトである可能性があり、シフトの全範囲は約4〜5度であり得る。
【0023】
図6は、電力セル入力電流を評価する方法40の種々の実施形態を示す。プロセスは、電力セル入力電流の絶対値と、その二乗値を定期的に求めるブロック42から始まる。種々の実施形態によれば、電力セル入力電流の絶対値とそれ二乗値は、複数の期間内の各期間中に求められる。例えば電力セル入力電流の絶対値とその二乗値は、搬送周波数の各半サイクル中に求められ得る。従って1500Hzの搬送周波数に関しては、電力セル入力電流の絶対値とそれ二乗値は、1秒の1/3000毎に求められる。ブロック42で説明したプロセスは、コントローラによって実行可能であって、入力周波数の全1基本サイクル中、繰り返され得る。従って1500Hzの搬送周波数と60Hzの入力周波数とに関しては、ブロック42で説明したプロセスが、1基本サイクル中に50回繰り返される。コントローラは、あらゆる数の基本サイクルに関するそれぞれの値も記憶し得る。
【0024】
種々の実施形態(例えば1500Hzの搬送周波数と60Hzの入力周波数の場合)によれば、コントローラは、1秒間隔の第1の1/3000の間に電力セル入力電流の絶対値とそれの二乗値とを求め、これらの求めた値を記憶する。それからコントローラは、1秒間隔の第2の1/3000の間の電力セル入力電流の絶対値とそれの二乗値とを求め、第1の間隔における絶対値に第2の間隔における絶対値を加算し、第1の間隔における二乗値に第2の間隔における二乗値を加算し、そして絶対値と二乗値のそれぞれの合計を記憶する。それからコントローラは、1秒間隔の第3の1/3000の間の電力セル入力電流の絶対値とそれの二乗値とを求め、第1、第2の間隔における絶対値の和に第3の間隔における絶対値を加算し、第1、第2の間隔における二乗値の和に第3の間隔における二乗値を加算し、そして絶対値と二乗値のそれぞれの合計を記憶する。このプロセスは、全1基本サイクル中継続する。従って全1基本サイクルの終了時において電力セル入力電流の絶対値に関して記憶された値は50個の絶対値の合計によって表され、二乗値に関して記憶された値は50個の二乗値の合計によって表される。
【0025】
プロセスは、ブロック42からブロック44に進み、そこで1つの基本サイクルが終了したかどうかが判定される。プロセスは、ブロック44からブロック46に進むか、ブロック42に戻る。1つの基本サイクルが終了していなければ、プロセスはブロック42に戻り、プロセスはそこから上記のように進む。1つの基本サイクルが終了していれば、プロセスはブロック44からブロック46に進み、そこで電力セル入力電流の平均値と電力セル入力電流のRMS値とが最も新しい基本サイクルに関して求められる。種々の実施形態では、電力セル入力電流の平均値は、電力セル入力電流の絶対値に関して記憶された値(例えば50個の絶対値の合計)を、記憶された値を形成するために合計された絶対値の数(例えば50)で除算することによって求め得る。電力セル入力電流のRMS値は、例えば二乗値に関して記憶された値(例えば50個の二乗値の合計)を、この記憶された値を形成するために合計された二乗値の数(例えば50)で除算し、それからこれの二乗根を取ることによって求め得る。コントローラは、如何なる数の基本サイクルに関しても平均値とRMS値とに関するそれぞれの値を記憶し得る。
【0026】
プロセスはブロック46からブロック48に進み、そこで最も新しい基本サイクルに関する平均値とRMS値との比率が求められる。この比率は、種々の実施形態では、ブロック46で求められた平均値をブロック46で求められたRMS値で除算することで求め得る。コントローラは、如何なる数の基本サイクルに関してもこれらの比率を記憶し得る。
【0027】
プロセスは、ブロック48からブロック50に進み、そこで最も新しい基本サイクル(例えば第3の基本サイクル)に関連する比率が前の基本サイクル(例えば第2の基本サイクル)に関連する比率と比較される。
【0028】
プロセスは、ブロック50からブロック52又はブロック54の何れかに進む。最も新しい基本サイクルに関連する比率が前の基本サイクルに関連する比率より大きいとブロック50における比較が判定すれば、プロセスはブロック50からブロック52に進み、そこで最も新しい基本サイクル中の電力セル入力電流は前の基本サイクル中の電力セル入力電流より平滑であると判断される。最も新しい基本サイクルの比率が前の基本サイクルの比率より小さいとブロック50における比較が判定すれば、プロセスはブロック50からブロック54に進み、そこで最も新しい基本サイクル中の電力セル入力電流は前の基本サイクル中の電力セル入力電流より平滑でないと判断する。ブロック52/54における、より平滑である/より平滑でないという電力セル入力電流の判断は、上記の方法30のブロック34における、より平滑であり又はより平滑でないという判定のための根拠を与える。一般に同じ平均値を有する2つの波形に関して、より低いRMS値を有する波形は、より高いRMS値を有する波形より歪が少ない。
【0029】
本発明の幾つかの実施形態が例としてここで説明してきたが、当分野に精通する人々は添付の請求項に記載された本発明の精神と範囲から逸脱せずに、これらの説明した実施形態に種々の修正、変更および適応を施すことが可能であろう。
【符号の説明】
【0030】
10 電力供給システム、12 回生電力セル、14 非回生電力セル、20 入力変換器、32、34、36、38、42、44、46、48、50、52、54 ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回生能力を有する電力供給システムへの入力電流を平滑化する方法であって、
第1の基本サイクル中の前記電力供給システムの入力変換器への入力電流を評価することと、
前記第1の基本サイクル後に入力電圧の波形に関してウィンドウをシフトすることと、
第2の基本サイクル中の前記入力変換器への入力電流を評価することと、
前記第2の基本サイクルの前記入力電流が前記第1の基本サイクルの前記入力電流より平滑であるかどうかを判定することと、
前記第2の基本サイクルの前記入力電流が前記第1の基本サイクルの前記入力電流より平滑であれば、前記第1の基本サイクル後に前記ウィンドウがシフトされた方向と同じ方向に前記ウィンドウをシフトすることと、
前記第2の基本サイクルの前記入力電流が前記第1の基本サイクルの前記入力電流より平滑でなければ、前記第1の基本サイクル後に前記ウィンドウがシフトされた方向とは反対の方向に前記ウィンドウをシフトすることとを含む方法。
【請求項2】
前記第1の基本サイクル中の前記入力電流を評価することが、
前記第1の基本サイクルにわたる前記入力電流の平均値を求めることと、
前記第1の基本サイクルにわたる前記入力電流のRMS値を求めることとを含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第1の基本サイクルにわたる前記入力電流の平均値を求めることが、
複数の期間の各期間中の前記入力電流の絶対値を求めることと、
前記複数の期間の各期間に関して求められた前記絶対値を合計することと、
前記絶対値の合計を期間の数で除算することとを含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第1の基本サイクルにわたる前記入力電流のRMS値を求めることが、
前記複数の期間の各期間中の前記入力電流の前記絶対値の二乗値を求めることと、
前記複数の期間の各期間に関して求められた前記二乗値を合計することと、
前記二乗値の合計を期間の数で除算することと、
前記期間の数で除算された前記二乗値の合計の二乗根を求めることとを含む請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記第1の基本サイクル後に前記ウィンドウをシフトすることが、前記波形に関して前記ウィンドウを前方にシフトすることを含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記第1の基本サイクル後に前記ウィンドウをシフトすることが、前記波形に関して前記ウィンドウを後方にシフトすることを含む請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記第2の基本サイクル中の前記入力電流を評価することが、
前記第2の基本サイクルにわたる前記入力電流の平均値を求めることと、
前記第2の基本サイクルにわたる前記入力電流のRMS値を求めることとを含む請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記第2の基本サイクルにわたる前記入力電流の平均値を求めることが、
複数の期間の各期間中の前記入力電流の絶対値を求めることと、
前記複数の期間の各期間に関して求められた前記絶対値を合計することと、
前記絶対値の合計を期間の数で除算することとを含む請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記第2の基本サイクルにわたる前記入力電流のRMS値を求めることが、
前記複数の期間の各期間中の前記入力電流の前記絶対値の二乗値を求めることと、
前記複数の期間の各期間に関して求められた前記二乗値を合計することと、
前記二乗値の合計を期間の数で除算することと、
前記期間の数で除算された前記二乗値の合計の二乗根を求めることとを含む請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記第2の基本サイクルの前記入力電流が前記第1の基本サイクルの前記入力電流より平滑であるかどうかを判定することが、
前記第1の基本サイクル中の前記入力電流の平均値と前記入力電流のRMS値との比率を求めることと、
前記第2の基本サイクル中の前記入力電流の平均値と前記入力電流のRMS値との比率を求めることと、
前記第1の基本サイクルに関する前記比率を前記第2の基本サイクルに関する前記比率と比較することとを含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記第1の基本サイクルに関する前記比率を求めることが、
前記第1の基本サイクルにわたる前記入力電流の平均値を求めることと、
前記第1の基本サイクルにわたる前記入力電流のRMS値を求めることとを含む請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記平均値を求めることが、
複数の期間の各期間中の前記入力電流の絶対値を求めることと、
前記複数の期間の各期間に関して求められた前記絶対値を合計することと、
前記絶対値の合計を期間の数で除算することとを含む請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記RMS値を求めることが、
前記複数の期間の各期間中の前記入力電流の前記絶対値の二乗値を求めることと、
前記複数の期間の各期間に関して求められ前記二乗値を合計することと、
前記二乗値の合計を期間の数で除算することと、
前記期間の数で除算された前記二乗値の合計の二乗根を求めることとを含む請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記第2の比率を求めることが、
前記第2の基本サイクルにわたる前記入力電流の平均値を求めることと、
前記第2の基本サイクルにわたる前記入力電流のRMS値を求めることとを含む請求項10記載の方法。
【請求項15】
前記平均値を求めることが、
複数の期間の各期間中の前記入力電流の絶対値を求めることと、
前記複数の期間の各期間に関して求められた前記絶対値を合計することと、
前記絶対値の合計を期間の数で除算することとを含む請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記RMS値を求めることが、
前記複数の期間の各期間中の前記入力電流の前記絶対値の二乗値を求めることと、
前記複数の期間の各期間に関して求められた前記二乗値を合計することと、
前記二乗値の合計を期間の数で除算することと、
前記期間の数で除算された前記二乗値の合計の二乗根を求めることと、
前記第2のサイクルにわたる平均値の合計を求めることと、
前記第2のサイクルにわたるRMS値の合計を求めることとを含む請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記第1の基本サイクルに関する前記比率が前記第2の基本サイクルに関する前記比率より大きければ、前記入力電流がより平滑であると判断することを更に含む請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の基本サイクルに関する前記比率が前記第2の基本サイクルに関する前記比率より小さければ、前記入力電流がより平滑でないと判断することを更に含む請求項10記載の方法。
【請求項19】
第3の基本サイクル中の前記入力変換器への入力電流を評価することと、
前記第3の基本サイクルの前記入力電流が前記第2の基本サイクルの前記入力電流より平滑であるかどうかを判定することと、
前記第3の基本サイクルの前記入力電流が前記第2の基本サイクルの前記入力電流より平滑であれば、前記第2の基本サイクル後に前記ウィンドウがシフトされた方向と同じ方向に前記ウィンドウをシフトすることと、
前記第3の基本サイクルの前記入力電流が前記第2の基本サイクルの前記入力電流より平滑でなければ、前記第2の基本サイクル後に前記ウィンドウがシフトされた方向とは反対の方向に前記ウィンドウをシフトすることとを更に含む請求項1記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−505380(P2010−505380A)
【公表日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−530337(P2009−530337)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【国際出願番号】PCT/US2007/014424
【国際公開番号】WO2008/042028
【国際公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(500524637)シーメンス エナジー アンド オートメーション インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】