説明

基板処理装置のスケジュール作成方法及びそのプログラム

【課題】安全処理部におけるメンテナンスを考慮してスケジューリングすることにより、ロットに対する過剰処理を防止することができる。
【解決手段】乾燥処理部LPDにてメンテナンスM1が行われる場合には、仮想リソースVILの使用を一連の処理工程P2〜P5に対して排他することができるので、乾燥処理部LPDのメンテナンスM1に並行して薬液処理部CHB1のリソースが使用されることを防止できる。その結果、乾燥処理部LPDにおけるメンテナンスM1が時間的に後ろに延びた場合であっても、ロットに対する過剰処理を防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハや液晶表示装置用のガラス基板(以下、単に基板と称する)に所定の処理を施す基板処理装置のスケジュール作成方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の方法として、例えば、薬液処理部、純水洗浄処理部、乾燥処理部などの処理部とこれらの間でロットの搬送を行ってロットに処理を行う基板処理装置において、処理を開始する前に予めスケジュールを作成してから、そのスケジュールにしたがって実際の処理を開始するものがある。
【0003】
このような基板処理装置のスケジュール方法としては、レシピに応じて各ロットの処理工程を配置するが、いずれかのロットについて最初の処理工程を配置した後、各ロットのうち、各々の前の処理工程における終了予定時刻が最も早いロットに対する処理工程を配置するものが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。このような方法では、前詰めで処理工程を配置するので、待機時間を抑制でき、装置の稼働率を向上できる。
【0004】
ところで、処理部には、例えば、装置異常が発生した場合であってもロットをそこで待機させることができるものと、待機させることができないものの二種類がある。例えば、薬液処理部は、薬液による過剰処理がロットに生じる関係上、ロットを待機させることができないが、乾燥処理部は、そのような問題が生じないので、ロットを待機させることができる。前者を非安全処理部と称し、後者を安全処理部と称する。
【0005】
上記のような非安全処理部と、安全処理部と、ロットを搬送する搬送部とを備えた基板処理装置では、搬送部同士が干渉する空間をリソースとして定義して、搬送部が移動する場合には、そのリソースも同時に使用することを考慮してスケジュールするものがある(例えば、特許文献2参照)。このような方法では、一方の搬送部が使用される場合には、他方の搬送部が干渉空間を使用することができないので、そのタイミングで搬送が行われないように非安全処理部における処理工程を配置することになるので、非安全処理部で処理されるロットに対する過剰処理の発生を防止できる。
【特許文献1】特許第3758992号公報
【特許文献2】特開2003−31453号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、安全処理部によっては所定時間ごとあるいは所定の使用回数ごとにメンテナンスを行う必要があるので、スケジュールにおいてメンテナンスを配置する必要が生じる。メンテナンスとしては、例えば、乾燥処理部の内部洗浄がある。
【0007】
従来の方法では、搬送部による干渉空間を考慮してスケジュールを行っているが、安全処理部においてメンテナンスを配置するスケジュールを行った場合、そのメンテナンスに並行的に非安全処理部における処理を配置し、かつそのメンテナンスが終了した後に、並行的に配置された非安全処理部からメンテナンスを終えた安全処理部にロットを移動するようにスケジュールしている。そのため、何らかの原因により、そのメンテナンスが長引いた場合には、ロットが非安全処理部から安全処理部に移動することができず、そのロットに対して非安全処理部において過剰処理が行われることがあるという問題がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、安全処理部におけるメンテナンスを考慮してスケジューリングすることにより、ロットに対する過剰処理を防止することができる基板処理装置のスケジュール作成方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板を待機させることが可能な安全処理部と、基板を待機させることが不可能な非安全処理部とを含む処理部を備えた基板処理装置により、制御部が各処理部のリソースを使用しながら複数のロットを処理する際に、ロットによる各リソースの使用タイミングを決定する基板処理装置のスケジュール作成方法において、安全処理部に対するメンテナンスに相当するリソースと、非安全処理部による処理に続いて安全処理部による処理を行う一連の処理に相当するリソースとで共通の仮想リソースを定義する過程と、安全処理部のリソースをメンテナンスで使用する場合には、安全処理部のリソースを使用するとともに前記仮想リソースを使用する過程と、非安全処理部と安全処理部のリソースをその順に使用する場合には、非安全処理部と安全処理部のリソースを使用するとともに前記仮想リソースを使用する過程と、仮想リソースの重複を排除して各リソースの使用タイミングを決定する過程と、を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、制御部は、非安全処理部と安全処理部による一連の処理においてリソースを使用する場合には、それらのリソースを使用するとともに、それらにわたって仮想リソースも使用する。さらに、安全処理部のメンテナンスを行う場合には、安全処理部のリソースを使用するとともに、仮想リソースも同時に使用する。そして、仮想リソースの重複がないように各リソースの使用タイミングを決めてゆく。したがって、安全処理部にてメンテナンスが行われる場合には、仮想リソースの使用を一連の処理に対して排他することができるので、安全処理部のメンテナンスに並行して非安全処理部のリソースが使用されることを防止できる。その結果、安全処理部におけるメンテナンスが時間的に後ろに延びた場合であっても、非安全処理部におけるロットに対する過剰処理を防止することができる。
【0011】
なお、本発明における「リソース」(resource)とは、純水洗浄処理部、薬液処理部、乾燥処理部、塗布処理部、メッキ処理部、エッチング処理部、基板を搬送する搬送部、基板の姿勢を変換する姿勢変換部などのことを示す。
【0012】
本発明において、前記安全処理部は、ロットに対して乾燥処理を行う乾燥処理部であり、前記非安全処理部は、ロットに対して薬液による処理を行う薬液処理部であることが好ましい(請求項2)。乾燥処理部は、内部を清浄にする等の理由によりメンテナンスが行われるが、その時間が予定より長引いたとしても、ロットが薬液処理部を使用中に待機時間が生じて、薬液によってロットに対して過剰処理が生じることを防止できる。
【0013】
また、本発明において、前記制御部は、各処理部が安全処理部であるか非安全処理部であるかを記述した定義ファイルを参照して、処理部ごとに仮想リソースを定義することが好ましい(請求項3)。制御部は、定義ファイルを参照することで、各処理部が安全処理部か非安全処理部であるかを判断することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る基板処理装置のスケジュール作成方法によれば、制御部は、仮想リソースの重複がないように各リソースの使用タイミングを決めてゆく。したがって、安全処理部にてメンテナンスが行われる場合には、仮想リソースの使用を一連の処理に対して排他することができるので、安全処理部のメンテナンスに並行して非安全処理部のリソースが使用されることを防止できる。その結果、安全処理部におけるメンテナンスが時間的に後ろに延びた場合であっても、ロットに対する過剰処理を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図1は、実施例に係る基板処理装置の概略構成を示した平面図であり、図2は、実施例に係る基板処理装置の概略構成を示したブロック図である。
【0016】
この基板処理装置は、例えば、基板Wに対して薬液処理及び洗浄処理及び乾燥処理を施すための装置である。基板Wは、複数枚(例えば25枚)がカセット1に対して起立姿勢で収納されている。未処理の基板Wを収納したカセット1は、投入部3に載置される。投入部3は、カセット1を載置される載置台5を二つ備えている。投入部3に隣接する位置には、払出部7が備えられている。この払出部7は、処理済の基板Wをカセット1に収納してカセット1ごと払い出す。この払出部7は、投入部3と同様に、カセット1を載置するための二つの載置台9を備えている。
【0017】
投入部3と払出部7に沿う位置には、これらの間を移動可能に構成された第1搬送機構CTCが設けられている。第1搬送機構CTCは、投入部3に載置されたカセット1に収納されている全ての基板Wを取り出した後、第2搬送機構WTRに対して搬送する。また、第1搬送機構CTCは、第2搬送機構WTRから処理済みの基板Wを受け取った後に、基板Wをカセット1に収納する。また、第2搬送機構WTRは、基板処理装置の長手方向に沿って移動可能に構成されている。
【0018】
第2搬送機構WTRの移動方向における最も手前側には、複数枚の基板Wを低圧のチャンバ内に収納して乾燥させるための乾燥処理部LPDが設けられている。
【0019】
第2搬送機構WTRの移動方向であって乾燥処理部LPDに隣接する位置には、第1処理部19が配設されている。この第1処理部19は、複数枚の基板Wに対して純水洗浄処理を施すための純水洗浄処理部ONB1を備えているとともに、複数枚の基板Wに対して薬液を含む処理液によって薬液処理を施すための薬液処理部CHB1を備えている。また、第1処理部19は、第2搬送機構WTRとの間で基板Wを受け渡すとともに、純水洗浄処理部ONB1でのみ昇降可能なリフタLF1と、第2搬送機構WTRとの間で基板Wを受け渡すとともに、薬液処理部CHB1でのみ移動可能なリフタLF2を備えている。
【0020】
第1処理部19に隣接した位置には、第2処理部21が設けられ、第2処理部21に隣接した位置には、第3処理部23が設けられている。第2処理部21は、上述した第1処理部19と同様の構成である。つまり、純水洗浄処理部ONB2と薬液処理部CHB2とリフタLF3,LF4とを備えている。また、同様に、第3処理部23は、純水洗浄処理部ONB3と薬液処理部CHB3とリフタLF5,LF6とを備えている。
【0021】
上記のように構成された基板処理装置は、図2のブロック図に示すように制御部31によって統括的に制御される。なお、制御部31が本発明におけるコンピュータに相当する。
【0022】
制御部31は、CPUやタイマ等を備え、スケジューリング部33と、仮想リソース処理部34と、処理実行指示部35とを備えている。制御部31に接続されている記憶部37は、この基板処理装置のユーザなどによって予め作成され、基板Wをどのようにして処理するかを規定した複数の処理工程を含むレシピと、スケジュール作成プログラムと、作成されたスケジュールを実行する処理プログラムと、後述する定義ファイルなどが予め格納されている。
【0023】
スケジューリング部33は、カセット1に収納されて投入部3に載置された複数枚の基板Wを一つのロットとして取り扱い、装置のオペレータによって指示された、記憶部37に予め記憶されているレシピに応じて、実際に処理を開始する前に、ロット毎の処理工程を時系列的に効率よく配置できるようにスケジュールを作成する。作成されたスケジュールは、記憶部37に格納される。なお、スケジュールを作成する際には、後述する仮想リソースを考慮する。
【0024】
仮想リソース処理部34は、装置の処理部ごとに安全処理部であるか非安全処理部であるかを記述した定義ファイルを参照し、安全処理部にあたる処理部のメンテナンスと、安全処理部を含む一連の処理工程について仮想リソースを追加する。なお、安全処理部とは、基板を待機させることができる処理部であり、非安全処理部とは、基板を待機させることができない処理部のことをいう。具体的には、安全処理部として乾燥処理部LPDや純水洗浄処理部ONB1〜3があり、非安全処理部として薬液処理部CHB1〜CHB3がある。この例では、乾燥処理部LPDにおけるメンテナンスに対して仮想リソースVILが定義されるものとする。
【0025】
なお、ここでいうリソースとは、第1搬送機構CTC、第2搬送機構WTR、乾燥処理部LPD、純水洗浄処理部ONB1〜3、薬液処理部CHB1〜3など、制御部31の制御の下でロットの処理のために使用される資源をいう。また、ここでいう仮想リソースとは、第1搬送機構CTCなどの処理部の実体とは相違し、実体はないものの仮想的に存在するものとして取り扱うためのリソースである。この実施例では、安全処理部にあたる乾燥処理部LPDにおけるメンテナンスに相当するリソースと、第2搬送機構WTRと、薬液処理部CHB1(〜3)と、第2搬送機構WTRと、乾燥処理部LPDとによる一連の処理に相当するリソースとで共通するリソースとして仮想リソースVILを定義している。
【0026】
処理実行指示部35は、スケジューリング部33によって作成されて、記憶部37に格納されているスケジュールに基づいて、適切なタイミングで各処理部などの処理に係る動作を指示する。
【0027】
次に、具体的なスケジューリングについて、図3〜8を参照して説明する。なお、図3は、スケジュール動作を示すフローチャートであり、図4は、単バッチのスケジュール例を示すタイムチャートであり、図5は、メンテナンスを示すタイムチャートであり、図6は、単バッチに仮想リソースを追加した例を示すタイムチャートであり、図7は、メンテナンスに仮想リソースを追加した例を示すタイムチャートであり、図8は、全体のスケジュールを行った例を示すタイムチャートである。
【0028】
以下においては、説明の理解を容易にするために、単一のロットのみをスケジュールする場合を例に採って説明するが、複数のロットについても同様にしてスケジューリングすることができる。
【0029】
また、この例におけるレシピは、例えば、図4に示すようになものであるとする。
すなわち、処理工程P1は、第1搬送機構CTC(リソースa)による搬送処理であり、処理工程P2は、例えば、第2搬送機構WTR(リソースb)による搬送処理であり、処理工程P3は、例えば、薬液処理部CHB1(リソースc)による薬液処理であり、処理工程P4は、例えば、第2搬送機構WTR(リソースb)による搬送処理であり、処理工程P5は、乾燥処理部LPD(リソースd)による乾燥処理であり、処理工程P6は、第2搬送機構WTR(リソースb)による搬送処理であり、処理工程P7は、第1搬送機構CTC(リソースa)による搬送処理である。また、各処理工程P1〜P7において、ハッチングした部分の前にあたる部分は、リソースを使用するための準備にあたる前作業であり、ハッチングした部分の後ろにあたる部分は、使用したリソースの片付けにあたる後作業である。なお、リソースfは、仮想リソースVILである。
【0030】
ステップS1〜S3
装置のオペレータは、未処理の基板Wが収納されたカセット1を投入台3の載置台5に載置する(ステップS1)。図示しない指示部から上述したレシピを指示する(ステップS2)。すると、制御部31は、記憶部37に記憶されているレシピのデータを読み込む(ステップS3)。
【0031】
ステップS4
スケジューリング部33は、読み込まれたレシピのデータに基づいて、各処理工程P1〜P7の時間計算を行うとともに、図4に示すように、各処理工程P1〜P7に要する時間に基づいてスケジュールを作成する。このとき、一ロット単独の各処理工程P1〜P7だけのスケジュールを行うので、単バッチのスケジュールと称する。なお、複数のロットが搬入されている場合には、この時点で各ロットについて単バッチのスケジュールを作成する。また、図5に示すように、乾燥処理部LPDのメンテナンスM1についてもスケジュールを作成する。因みに、メンテナンスM1は、乾燥処理部LPDの内部にある槽などの洗浄及び乾燥を行うものであり、時間的には各処理工程P1〜P7に比較して長時間(例えば、40分程度)である。
【0032】
ステップS5
仮想リソース処理部34は、図7に示すように、安全処理部である乾燥処理部LPDのメンテナンスM1にあわせて仮想リソースVILを追加する。
【0033】
ステップS6
仮想リソース処理部34は、単バッチのスケジュール中に、安全処理部である乾燥処理部LPDによる処理工程(P5)がある場合には、仮想リソースVILを追加する。具体的には、図6に示すように、一連の処理工程P2〜P5(前作業及び後作業を除く)で使用するリソース(第2搬送機構WTRと薬液処理部CHB1と第2搬送機構WTRと乾燥処理部LPD)と、安全処理部である乾燥処理部LPDのメンテナンスM1で使用するリソースとで共通の仮想リソースVILを追加する。
【0034】
ステップS7
スケジューリング部33は、上述した仮想リソースVILが追加された単バッチのスケジュール(図6)と、メンテナンスM1とで全体のスケジュールを行う。具体的には、図8に示すように、単バッチのスケジュールとメンテナンスとで共通の仮想リソースVILが重複することを回避してスケジュールを作成する。なお、この例では、最初に乾燥処理部LPDのメンテナンスを行ってから、ロットの処理を行うようになっている。
【0035】
このように、安全処理部である乾燥処理部LPDにてメンテナンスM1が行われる場合には、仮想リソースVILの使用を一連の処理工程P2〜P5に対して排他することができるので、安全処理部である乾燥処理部LPDのメンテナンスM1に並行して非安全処理部である薬液処理部CHB1のリソースが使用されることを防止できる。その結果、安全処理部である乾燥処理部LPDにおけるメンテナンスM1が時間的に後ろに延びた場合であっても、ロットに対する過剰処理を防止することができる。
【0036】
上述したようにして全体のスケジュールが完了すると、処理実行指示部35がそのスケジュールにしたがって各リソースを制御して実際にロットに対する処理を順次に行わせてゆく。
【0037】
因みに、メンテナンスM1が予定時刻t1よりも遅延して時刻t2となった場合には、図9に示すようにスケジュールが調整される。
【0038】
すなわち、第1搬送機構CTCから第2搬送機構WTRへのロットの搬送が待機状態とされ、ロットは第1搬送機構CTCにおいて待機される。そして、メンテナンスM1が完了した時点(t2)において、第2搬送機構WTRへのロットの搬送が行われ、それ以降が順次にスケジュールされていた時刻から待機時間wtだけ後ろにずらされてゆく。
【0039】
なお、上述した一連の処理のうち、仮想リソースVILを使用するのに第2搬送機構WTR(処理工程P2)を含むのは、第2搬送機構WTRがロットを受け取った状態で待機させると、待機状態のロットに対して悪影響が及ぶ恐れがあるからである。
【0040】
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0041】
(1)上述した実施例におけるレシピは一例であり、上記以外のレシピの場合であっても同様の効果を奏する。
【0042】
(2)上述した実施例における基板処理装置の構成は一例であり、上記以外の構成の基板処理装置であっても同様の効果を奏する。
【0043】
(3)上述した実施例では、安全処理部として乾燥処理部LPDを挙げたが、例えば、安全処理部にあたる純水洗浄処理部ONB1〜3がメンテナンスを行う場合には、上述したようにしてスケジューリングを行うことで同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】実施例に係る基板処理装置の概略構成を示した平面図である。
【図2】実施例に係る基板処理装置の概略構成を示したブロック図である。
【図3】スケジュール動作を示すフローチャートである。
【図4】単バッチのスケジュール例を示すタイムチャートである。
【図5】メンテナンスを示すタイムチャートである。
【図6】単バッチに仮想リソースを追加した例を示すタイムチャートである。
【図7】メンテナンスに仮想リソースを追加した例を示すタイムチャートである。
【図8】全体のスケジュールを行った例を示すタイムチャートである。
【図9】メンテナンスが延びた場合の動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
【0045】
W … 基板
1 … カセット
CTC … 第1搬送機構
WTR … 第2搬送機構
LPD … 乾燥処理部
19 … 第1処理部
ONB1〜ONB3 … 純水洗浄処理部
CHB1〜CHB3 … 薬液処理部
LF1〜LF6 … リフタ
31 … 制御部
33 … スケジューリング部
34 … 仮想リソース処理部
35 … 処理実行指示部
37 … 記憶部
P1〜P7 … 処理工程
VIL … 仮想リソース
M1 … メンテナンス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を待機させることが可能な安全処理部と、基板を待機させることが不可能な非安全処理部とを含む処理部を備えた基板処理装置により、制御部が各処理部のリソースを使用しながら複数のロットを処理する際に、ロットによる各リソースの使用タイミングを決定する基板処理装置のスケジュール作成方法において、
安全処理部に対するメンテナンスに相当するリソースと、非安全処理部による処理に続いて安全処理部による処理を行う一連の処理に相当するリソースとで共通の仮想リソースを定義する過程と、
安全処理部のリソースをメンテナンスで使用する場合には、安全処理部のリソースを使用するとともに前記仮想リソースを使用する過程と、
非安全処理部と安全処理部のリソースをその順に使用する場合には、非安全処理部と安全処理部のリソースを使用するとともに前記仮想リソースを使用する過程と、
仮想リソースの重複を排除して各リソースの使用タイミングを決定する過程と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置のスケジュール作成方法。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置のスケジュール作成方法において、
前記安全処理部は、ロットに対して乾燥処理を行う乾燥処理部であり、
前記非安全処理部は、ロットに対して薬液による処理を行う薬液処理部であることを特徴とする基板処理装置のスケジュール作成方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の基板処理装置のスケジュール作成方法において、
前記制御部は、各処理部が安全処理部であるか非安全処理部であるかを記述した定義ファイルを参照して、処理部ごとに仮想リソースを定義することを特徴とする基板処理装置のスケジュール作成方法。
【請求項4】
基板を待機させることが可能な安全処理部と、基板を待機させることが不可能な非安全処理部とを含む処理部を備えた基板処理装置により、制御部が各処理部のリソースを使用しながら複数のロットを処理する際に、ロットによる各リソースの使用タイミングを決定する基板処理装置のスケジュール作成プログラムにおいて、
安全処理部に対するメンテナンスに相当するリソースと、非安全処理部による処理に続いて安全処理部による処理を行う一連の処理に相当するリソースとで共通の仮想リソースを定義するステップと、
安全処理部のリソースをメンテナンスで使用する場合には、安全処理部のリソースを使用するとともに前記仮想リソースを使用するステップと、
非安全処理部と安全処理部のリソースをその順に使用する場合には、非安全処理部と安全処理部のリソースを使用するとともに前記仮想リソースを使用するステップと、
仮想リソースの重複を排除して各リソースの使用タイミングを決定するステップと、
を前記制御部であるコンピュータに実行させることを特徴とする基板処理装置のスケジュール作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−238916(P2009−238916A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−81291(P2008−81291)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(000207551)大日本スクリーン製造株式会社 (2,640)
【Fターム(参考)】