説明

基板検査装置および基板検査方法

【課題】パターン形成前の検査段階において、基板コストの削減と歩留まりの向上を図ることができる基板検査装置および基板検査方法を提供する。
【解決手段】パターン形成前の基板検査において、設計データ303を利用して、検出された欠陥504がウェハ上の場所を示した検査マップ上のどの位置にあるを考慮して不良率506を計算する。また、不良率506に応じてパターンの位置を変更する情報を出力する。これにより、基板に欠陥があってもパターンに影響を与えなければ廃棄することなく、基板コストの削減を図ることができる。また、欠陥の位置を設計データ上で変更させることにより、不良率を下げて歩留まりの向上を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は微細構造の観察が可能な基板検査装置および基板検査方法に関し、特に半導体やフラットパネルディスプレイなどの製造工程における微細パターンの欠陥の検査に適用して有効な技術である。
【背景技術】
【0002】
半導体、太陽電池などの基板は、微細化が追及されている。これらの基板には、電気信号を伝える配線(パターン)が微小な領域に構築されるため、基板検査においても、微細な異物、ショートや断線などの欠陥に対して検査を行う必要がある。なぜなら、欠陥が存在すると、配線やキャパシタの絶縁不良や短絡、ゲート酸化膜などの膜破損等の不良原因となるためである。
【0003】
この欠陥を効率的に検出することを可能とするために、設計データを利用して検査する方法が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−266235号公報
【特許文献2】特開2006−250845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1および2の提案は、パターン形成後の基板を検査対象としているため、既に基板に対してパターン形成のために材料や時間を費やしておきながら、欠陥があった場合には、その基板を廃棄しなければならず、コストが嵩んでしまっていた。また、欠陥の位置によってはパターンに影響を与えない場合もあるが、パターン形成後では欠陥がそのような位置となるように調整することができず、歩留まりの向上を図ることができなかった。
【0006】
一方、パターン形成前の基板上の欠陥を検査する方法は知られているが、この方法では欠陥は数のみで管理されて位置が考慮されないことが一般的であった。そのため、歩留まりに影響を与えない欠陥であっても、欠陥数自体は多いことを理由として無駄に基板が廃棄されていた。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、パターン形成前の検査段階において、基板コストの削減と歩留まりの向上を図ることができる基板検査装置および基板検査方法を提供することにある。
【0008】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0010】
本発明の基板検査装置は、光を照射する照射部と、パターン形成前の基板が置かれるとともに、この基板に前記照射部からの前記光が照射されるステージと、前記基板からの光を検出する検出部と、前記照射部、前記ステージおよび前記検出部を制御する制御部と、を備えた基板検査装置であって、前記基板の設計データを保持する記憶部と、前記設計データに対応した前記基板の不良率を、前記基板に形成すべきパターンと前記基板から検出された欠陥との位置を考慮して計算する演算手段と、を有する。
【0011】
前記演算手段は、前記不良率を計算する際に、前記基板に形成すべきパターンの位置の近傍を計算することが好ましい。
【0012】
前記基板は前記パターンが形成されない部分としてスクライブを有し、前記演算手段は前記スクライブを利用して前記基板に形成すべきパターンの位置を変更させることが好ましい。
【0013】
前記演算手段は、計算した前記不良率を考慮することが好ましい。
【0014】
前記演算手段は、前記基板の中心を算出して、前記基板と前記設計データとの位置合わせを行うことが好ましい。
【0015】
さらに前記不良率を表示する表示画面を有することが好ましい。
【0016】
前記制御部および前記記憶部の全部または一部の処理に必要な情報を、ネットワークを介して送受信する通信部を有することが好ましい。
【0017】
本発明の基板検査方法は、光を用いてパターン形成前の基板の欠陥を検査する基板検査方法において、前記基板の設計データを用いて、この設計データに対応する前記基板の不良率を計算する際に、前記基板に形成すべきパターンの位置の近傍を計算する。
【0018】
前記基板は前記パターンが形成されない部分としてスクライブを有し、前記スクライブを利用して前記基板に前記形成すべきパターンの位置を変更させることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0020】
本発明の基板検査装置によれば、演算手段が、設計データに対応したパターン形成前の基板の不良率を、基板に形成すべきパターンと基板から検出された欠陥との位置を考慮して計算するので、基板に欠陥があってもパターンに影響を与えなければ廃棄することなく、基板コストの削減を図ることができる。また、欠陥の位置を設計データ上で変更させることにより、不良率を下げて歩留まりの向上を図ることができる。
【0021】
本発明の基板検査方法によれば、パターン形成前の基板に形成すべきパターンの位置の近傍を計算するので、設計データと基板との位置合わせなどにおいて誤差が生じた場合であっても、パターンが形成される部分をパターンが形成されない部分と間違うことがなく、歩留まりの低下を防ぐことができる。これにより、基板コストの削減と歩留まりの向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施形態の光学式ウェハ表面検査装置(基板検査装置)の構成図である。
【図2】図1の光学式ウェハ表面検査装置の条件作成画面の一例を示す図である。
【図3】設計データ選択画面を示す図である。
【図4】不良率の各種設定を行う不良率判定設定画面を示す図である。
【図5】設計データを利用してウェハを検査した結果画面の一例を示す図である。
【図6】図5のウェハを検査した結果に設計データを重ね合わせた図である。
【図7】欠陥と設計データとの照らし合わせ手法に関するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を示す図である。
【図8】パターン未形成のウェハと、その一部を形成すべきパターンとともに概略的に拡大したものを示す図である。
【図9】近傍を考慮する製造工程を説明する説明図である。
【図10】パターン未形成のウェハと、その一部を拡大したものを示す図である。
【図11】図10から位置を移動させる方法を説明する説明図である。
【図12】図10から位置を移動させる方法を説明する説明図である。
【図13】ネットワークを利用した形態の一例を説明する説明図である。
【図14】ネットワークを利用した形態の他の一例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。
【0024】
本願明細書において、検出器にて検出される信号には、異物や欠陥の信号(欠陥信号)と表面粗さ信号(Haze信号;ヘイズ信号)が含まれる。また、検出器により検出することになる試料上の異物、欠陥、表面粗さを、まとめて「欠陥」と称することがある。
【0025】
さらに、最終的な製品においてパターンが形成されることになるウェハの一部分をパターン形成部と称し、最終的な製品においてパターンが形成されないことになるウェハの一部分をパターン形成なし部と称することがある。
【0026】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態の基板検査装置は、パターン未形成のウェハに対し、設計データなどを利用して不良率を計算する場合に、ウェハの検査結果と設計データを直接重ね合わせる手法を利用した装置である。
【0027】
図1は本発明の第1の実施形態の光学式ウェハ表面検査装置(基板検査装置)の構成図、図2は図1の光学式ウェハ表面検査装置の条件作成画面の一例を示す図、図3は設計データ選択画面を示す図、図4は不良率の各種設定を行う不良率判定設定画面を示す図である。また、図5は設計データを利用してウェハを検査した結果画面の一例を示す図、図6は図5のウェハを検査した結果に設計データを重ね合わせた図、図7は欠陥と設計データとの照らし合わせ手法に関するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を示す図である。
【0028】
図1に示すように、光学式ウェハ表面検査装置100は、試料検査台110、照明光源(照射部)120、散乱光検出部(検出部)130、信号合成部140、全体制御部(制御部)150、ステージ制御部(制御部)160、情報表示部170、入力操作部180、記憶部190および通信部195から構成されている。
【0029】
試料検査台110は、ウェハ101などの試料(基板)を上に載せる試料ステージ(ステージ)111、この試料ステージ111の回転中心となる回転軸112、この回転軸112を中心に試料ステージ111を回転させる回転駆動部113、および試料ステージ111を径方向に移動させるスライド駆動部114を備えている。なお、回転駆動部113およびスライド駆動部114は、後述する全体制御部150の指令信号を受けたステージ制御部160により、制御されている。
【0030】
照明光源120は、照射する光(照明光121)が試料ステージ111上のある一点(スポット)を照射するように設置されている。そのため、ステージ制御部160の制御により、試料検査台110の回転駆動部113が回転軸112を回転させつつ、スライド駆動部114が径方向に移動することで、試料ステージ111上のあらゆる場所をスポットとすることができる。つまり、照明光121を試料ステージ111上のウェハ101の特定の位置に照射することができる。
【0031】
そして、照明光121が照射されるウェハ101の特定の位置を、回転駆動部113の回転角度と、スライド駆動部114の径方向の移動距離とにより、ステージ制御部160にてXY座標化することができる。取得したXY座標のデータは全体制御部150を介して、記憶部190に保存される。なお、照明光121は、光の当たる面積をできるだけ小さくするために、レーザ光のような光の収束度が高い光であることが好ましい。
【0032】
散乱光検出部130は、基板からの光を検出する検出器131a〜131dを有している。図1では、低角度位置に配設した検出器131a、131bと高角度位置に配設した検出器131c、131dとの計4つの検出器を図示したが、検出器の数に限定はなく、例えば検出器は一つであってもよい。また、検出器が複数ある場合には、各検出器131a〜131dが、それぞれのスポットと検出器との方位角及び仰角のうち少なくとも一方が異なるように、2つ以上の検出器が配置されていればよい。各検出器131a〜131dは、照明光源120から照明光(レーザ光)121がウェハ101の表面上に照射され、スポットで発生する散乱光をそれぞれ検出する。
【0033】
また、散乱光検出部130において、各検出器131a〜131dは、それぞれ増幅器132a〜132dに接続され、次にA/D変換器133a〜133dに接続されている。これにより、各検出器131a〜131dの検出信号は、増幅器132a〜132dにて増幅され、A/D変換器133a〜133dにてディジタル信号化される。
【0034】
信号合成部140は、ディジタル信号化された検出器131a〜131dの検出信号を指定された演算条件(プログラム)にしたがって合成した合成信号を作る。信号合成部140で合成した合成信号のデータと、合成信号の基になったディジタル信号化された検出器131a〜131dの検出信号のデータは、全体制御部150を介して記憶部190に保存される。なお、信号合成部140は、検出器131a〜131dの各信号が全体制御部150において必要な場合は不要である。この場合は、検出器131a〜131dの信号の全部もしくは一部が記憶部190に格納、または検出器131a〜131dの信号の全部もしくは一部が、全体制御部150において加工された上で、記憶部190に格納されることもある。
【0035】
全体制御部150は、光学式ウェハ表面検査装置100全体の制御を行う。例えば、入力操作部180からの操作信号を受け、記憶部190に格納されているプログラムを用いて、操作信号に対応する処理を行う。そして、ステージ制御部160が試料検査台110の有する回転駆動部113およびスライド駆動部114を制御するための指令信号を出力したり、信号合成部140でディジタル信号化された検出器131a〜131dの検出信号を合成するための演算条件を変更する。
【0036】
また、全体制御部150は、信号合成部140で合成した合成信号のデータと、合成信号の基になったディジタル信号化された検出器131a〜131dの検出信号のデータとを記憶部190に記憶させるほか、記憶部190に格納された処理プログラムを用いて、それらデータを加工し、情報表示部170に表示させる。なお、図1には信号合成部140が記述されているが、検出器131a〜131dの各信号を個別または、その一部を取り出したデータを直接全体制御部150においてデータ加工し、情報表示部170に表示させる場合には信号合成部140を介す必要はない。この場合は、検出器131a〜131dの信号の全部もしくは一部が直接に記憶部190に格納、または検出器131a〜131dの信号の全部もしくは一部が、全体制御部150において加工された上で、記憶部190に格納されることもある。
【0037】
入力操作部180は、ユーザが上記のように信号合成部140による検出信号の合成条件を入力するほか、各装置の動作等を指示する。
【0038】
記憶部190は、各種制御や演算処理に必要なプログラムや定数、測定結果(合成信号や検出信号)、入力操作部180により設定された合成条件などを格納している。それぞれの検出器131a〜131dの合成信号のデータおよび検出信号のデータは、ステージ制御部160から得られるウェハ上の散乱光の測定位置(座標)と共に記憶される。
【0039】
この記憶部190には、試料の設計データの元データ全部を記憶することができるほか、元データの一部分(一部設計データとも称する)、あるいは元データを一定の手法により抽象化したデータ(抽象設計データとも称する)を利用してもよい。また、一部設計データと抽象設計データとの組み合わせ(例えば、一部設計データの抽象設計データ、抽象設計データの一部設計データなど)を利用してもよい。なお、本願明細書では、設計データとは、元データ全部のみならず、一部設計データ、抽象設計データ、および一部設計データと抽象設計データとの組み合わせも含むものとする。
【0040】
一部設計データや抽象設計データを利用することにより、元データ全部よりも記憶容量を減らすことができるため、検査装置内の演算装置、記憶媒体に多大な負担をかけずに設計データを利用することができる。また、検査装置内での演算のみならず、ネットワークを利用して検査装置以外のLAN上またはインターネット上のサーバなどの、演算装置、記憶媒体を利用する際にも、演算装置、記憶媒体の負担をかけたり、ネットワーク上での情報のやりとり(送受信)の際にネットワークに負荷をかけることがない。
【0041】
一部設計データを利用する場合としては、以下の場合が考えられる。例えば、設計データ内で順位がつけられる場合である。この順位の選別手法としては、コンピュータが一定の基準で選別する場合、オペレータなどが選別する場合、またはコンピュータによる選別とオペレータの選別の組み合わせ(例えば、コンピュータによる選別後にオペレータが選別する場合、オペレータの選別後にコンピュータが選別する場合など)が考えられる。上記順位は、重要性、緊急性など、さまざまな尺度で順位がつけられるし、また、上記と重複するが、オペレータが一定の尺度で順位をつけてもよい。
【0042】
抽象設計データを利用する場合としては、例えば以下の手法がある。すなわち、設計データの元データから、各パターンの位置情報のみを取り出す処理を行う手法である。元データは、詳細な情報を含むが、位置情報も含む。そのため、各データの位置情報のみを取得することができる。
【0043】
また、一部設計データを収集する場合としては、全部または一部の位置情報に対して、それらの位置情報の外郭(パターンが基板を覆うことになる最も大きい面積の位置をつなげた線)などを利用して、各パターンが占める部分の最外郭の位置を求めることができる。この各パターンが占める部分の最外郭を求める計算は、全体について行ってもよいが、途中でやめてもよい。なぜなら、途中でも一部設計データを収集できるためである。また、設計データの元データは、複数の機能的なまとまり、場所的なまとまりの複合体である場合もある。そのため、それらの機能的なまとまり、場所的なまとまりごとに考えることもできる。
【0044】
通信部195は、外部との接続に使用され、例えば全体制御部150、ステージ制御部160および記憶部190の全部または一部の処理に必要な情報を、ネットワークを介して送受信する。
【0045】
図2に示すように、光学式ウェハ表面検査装置の条件作成画面200は、検査モードやチャンネル(CH)設定などの工程条件を設定する工程条件設定欄201と照明角度や検出器パラメータなどを設定する感度条件設定欄202とから構成されている。工程条件設定欄201には不良率設定欄203を有しており、この不良率設定欄203にはチェックボックス204、設計データ選択ボタン205および不良率判定設定ボタン206が表示されている。不良率設定欄203は、チェックボックス204にチェックを入れることで不良率判定機能が有効になる。また、不良率判定に使用する設計データを選択する場合は、設計データ選択ボタン205をクリックすることで、設計データ選択画面に切り替わり、一覧から使用する設計データを選択することができる。さらに、不良率判定設定ボタン206をクリックすることで、不良率判定設定画面に切り替わり不良率の各種設定を行うことができる。
【0046】
図3に示すように、設計データ選択画面300は、ツリー構造によりデータの階層を分けた設計データ一覧画面301と設計データプレビュー画面302とから構成され、設計データ一覧画面で選択した設計データ303が設計データプレビュー画面302に表示される。また、選択した設計データ名304も同様に表示される。設計データプレビュー画面302内の設計データ303は、ドラッグすることによって範囲が指定され、設計データ303の一部を拡大して詳細を確認することができる。そして、設計データ303を拡大した際に、どの範囲を拡大したか確認するための範囲確認マップ305が、設計データプレビュー画面302に表示される。この範囲確認マップ305内をドラッグして範囲指定することによっても設計データ303の拡大縮小ができる。このようにして確認した設計データ303を不良率判定に適用するには、設計データプレビュー画面302の右下部に表示されたOKボタン306を押して条件に反映する。キャンセルする場合は、OKボタン306の隣に表示されたCancelボタン307を押して図2の条件作成画面200に戻る。
【0047】
図4に示すように、不良率判定設定画面400では、検査結果から先の設定にしたがって算出した不良率に応じたグレード401に分け、ウェハの使用可否などの判定プルダウンメニュー402で設定する。検査後の搬送先は、グレード401や判定に応じて選択する振分け先プルダウンメニュー403で設定する。不良率は、各グレードの判定基準となる不良率の値をテキストボックス404で設定する。ここで、グレードとは、個数に応じて判断する指標であり、パターンが形成される場所における異物などの許容個数を設定する。
【0048】
図4に示した例の場合、グレードAは不良率10%以下のもの、Bは不良率が10%より高く20%以下の結果となったものとなる。以下同様に、グレードC、D、Eもそれぞれ設定した値で分けられる。これらのグレード判定基準となる不良率の設定は、ユーザが自由に値を決定することができる。判定は、ユーザが不良率などを元にそのウェハで製品を次の工程に流すかどうかなどの判断をする際に設定する。この設定は、判定プルダウンメニュー402からOKまたはNGを選択する。さらに、振分け先は、不良率で決定するグレードや判定結果などを基準として、ユーザが検査の終わったウェハをポート別に選別する際に設定する。振分け先プルダウンメニュー403からは、ポート番号を設定することができる。なお、ここで示したグレードは一例であり、その数に制限はない。以上、設定した内容を適用するには、画面の右下部に表示されたOKボタン405を押して条件に反映する。キャンセルする場合は、OKボタン405の隣に表示されたCancelボタン406を押して図3の設計データ選択画面300に戻る。
【0049】
なお、本例では、不良率の計算について述べたが、感度の調整によっても、上記と同様の効果を実現できる。すなわち、パターンが形成されない部分では、検査を不要としてもよい。そのため、パターンが形成されない部分については、検査をしない、または感度を低下させることも可能である。
【0050】
図5に示すように、設計データを利用した結果画面500は、測定情報欄501、検査マップ欄502および不良率判定結果欄503から構成されている。測定情報欄501には、測定日、レシピ名、欠陥検出数などの測定に用いた各種情報が表示される。検査マップ欄502には、光学式ウェハ表面検査装置で検出された欠陥504と検出された欠陥のウェハ上の場所を示した検査マップ505が表示される。不良率判定結果としては、図3で選択した設計データを用いて不良率506を算出した結果が表示される。不良率判定結果欄503では、不良率506の他、ウェハを次工程に流すかどうかの判定結果507、判定結果から設定にしたがってウェハの搬送先を振分けた振分け先508などを表示する。また、検査マップ欄502に設置された設計データボタン509を押すことで、図6に示すように、光学式ウェハ表面検査装置を用いてウェハを検査した結果に対して選択した設計データ303を重ね合わせた、重ね合せマップ601を表示することができる。これにより、製造工程を進めていく上で、どの検出欠陥が不良の原因となる可能性があるか製造工程を実際に進めることなくパターンなしウェハの検査の時点で判定が可能となる。なお、図5、6および後述する図7において、CHとは、異物などのサイズを区別する指標である。
【0051】
次に、欠陥と設計データとの照らし合わせ手法に関して説明する。ウェハでは、実際の欠陥の場所を設計データと照らし合わせたい場合がある。しかし、本検査システムは、欠陥の場所が微小領域であるために、全体における場所が分からなくなる場合がある。その場合には、検査マップ欄502の検査マップ505の一部をドラッグすることにより、図7に示すように、範囲を指定してウェハ拡大マップ701を表示することができる。このウェハ拡大マップ701により、検出欠陥702と設計データとの位置関係をより詳細に確認することができる。また、マップを拡大表示した際に、ウェハ全体の中のどの箇所を拡大しているかを確認するためのウェハ縮小マップ703が検査マップ欄502に一緒に表示される。このウェハ縮小マップ703をクリックすることにより、表示箇所を移動することができる。さらに、ウェハ縮小マップ703は、ドラッグして範囲指定することで拡大表示範囲を変更することもできる。
【0052】
ここで、パターンが形成されない部分としては、例えば基板がウェハであった場合には、切断されることになる部分(スクライブ)などが挙げられる。すなわち、切断される部分は、その際の衝撃、誤差などからパターンを防止するため、一定の幅が必要となる。
【0053】
具体的には、ウェハにおいては、以下の式で導出される確率分は、スクライブ上の欠陥となるため、異物として考慮する必要がない。
【0054】
〔式〕スクライブの面積/ウェハの面積
一般例として、半径150mmのウェハにて、100μmの幅のスクライブを考えると、ウェハ面積の約2%がスクライブということになる。そのため、従来はこの2%分も含めて欠陥の個数を検討していたが、この約2%分は無視してよい。つまり、従来に比べて、1−(スクライブの面積/ウェハの面積)の欠陥の割合分を考慮すればよい。
【0055】
特に、近年のウェハは大きさを拡大させる傾向にあるため、切断によって最終製品においてパターンが形成されない部分は増える。例えば、ウェハの半径が200mmになると、半径150mmのウェハと比較してスクライブの総面積は1.8倍になり、パターンが形成されない部分の欠陥を除外する効果はより大きくなる。
【0056】
このように、第1の実施形態の光学式ウェハ表面検査装置100では、例えば基板がウェハである場合において、ウェハ上に形成された半導体製品を区分けするための半導体製品間の場所であるスクライブなどのように、パターンが形成されず欠陥が最終製品に影響を与えない場所にあれば、多数の欠陥が存在しても、そのウェハを利用することができる。そのため、従来の手法では廃棄されていたウェハを利用でき、ウェハを無駄に廃棄することがなくなるため、ウェハコストの削減につながる。
【0057】
また、第1の実施形態の光学式ウェハ表面検査装置100では、検出されたウェハ上の欠陥の場所を、設計データと重ね合わせた上で、不良率を算出するので、欠陥位置を設計データ上でパターンが形成されない場所へ変更させれば、不良率を下げて歩留まりの向上を図ることが可能となる。
【0058】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態の基板検査装置は、実際に製造するプロセスを考慮する方法として、ウェハの検査結果と設計データとを直接重ね合わせるのみならず、基板の製造工程を考慮して、不良率を計算する手法を利用した装置である。
【0059】
図8はパターン未形成のウェハと、その一部を形成すべきパターンとともに概略的に拡大したものを示す図であり、図9は近傍を考慮する製造工程を説明する説明図である。なお、本形態と後述する第3の実施形態では、装置構成自体は第1の実施形態の光学式ウェハ表面検査装置100と同じであるので、説明を省略する。
【0060】
上記では、設計パターンとパターンが形成されるウェハとの対応部分に関し、感度を変更することについて述べたが、完全に対応する部分のみならず、以下のようにパターンが形成されるウェハの近傍部分を考慮することもできる。
【0061】
すなわち、パターン形成なしウェハ部分かパターン形成ウェハ部分かを判断するためには、各半導体製造工程においてウェハと設計データとを位置合わせする必要がある。しかし、ウェハ上の突起物(たとえばノッチ、アライメントなど)で位置合わせをした場合であっても、位置ずれが生じる場合もある。
【0062】
そこで、設計データとウェハとの位置合わせに誤差が生じたとしても、本来パターン形成部が、パターン形成なし部と判断されないように、パターン形成部の近傍の部分を考慮する。この近傍の程度を考慮するための要素としては、欠陥種(異物、結晶欠陥、高Hazeなど)、パターン形成などの製造工程等が挙げられる。
【0063】
つまり、図8に示すように、パターンが形成されることになるパターン未形成のウェハ801において、ウェハの一部802では、パターン803のない場所について、感度を下げてもよい。しかし、上述のように近傍を考慮する場合には、パターン803がある場所から、横の距離はA、縦の距離はBだけ離して、線の右下部分をパターンが形成されない場所804として感度を下げることができる。なお、AおよびBは、機差、補正に影響を与える環境などを考慮して決定する。
【0064】
次に、近傍を考慮する製造工程について以下に説明する。半導体製造装置の工程では様々な処理が施され、その工程によっては、膜厚が厚くなる場合がある。そして、その後のパターン形成などで厚い膜の蒸着等の工程がある場合、欠陥種の面積が広がることになる。また、そのほかにも、異物の性質によっては、基板の製造過程で使用される物質の影響により、欠陥種の幅、大きさなどが大きくなり、欠陥種の面積が広がることがある。その結果、将来パターンが形成されることになる位置にまで欠陥種が広がる場合がある。欠陥種が広がると、当該パターンが形成されても欠陥種がパターン形成位置に存在するため、欠陥種を持つパターンになってしまう。そこで、その後の製造工程を考慮して、設計データの近傍を計算する。
【0065】
図9に示すように、901をウェハのクリーニングをするクリーニング工程とし、902をウェハのパターン形成の第1の工程、903をウェハのパターン形成の第2の工程、904をウェハのパターン形成の第3の工程、905を本発明の基板検査装置によるパターン未形成のウェハに対する検査工程とする。そして、パターン形成の第1の工程902を、膜厚を厚くする工程とした場合、基板の製造過程で使用される物質が欠陥の大きさを大きくするような場合には、検査工程905において、設計データの近傍を広くとる。特に、ダブルパターニングなどパターンの間隔を極めて微小にする工程では、近傍を広くとる。
【0066】
なお、上記では、設計データとウェハとの位置合わせの誤差が生じる場合について述べたが、設計データとウェハとの位置合わせに誤差が生じない場合においても、製造工程の不測の事態に備えるため、例えば欠陥種、パターン形成などの製造工程により、近傍を広くとったり狭くとったりする必要がある場合もある。
【0067】
このように、第2の実施形態では、不良率を計算する際に、パターンが形成されるウェハの近傍を考慮するので、設計データとウェハとの位置合わせなどにおいて誤差が生じた場合であっても、パターン形成ウェハ部分をパターン形成ウェハなし部分と間違うことはなく、歩留まりが低下することがない。
【0068】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態の基板検査装置は、パターン未形成のウェハに対し、設計データを利用して不良率を計算した上で、パターンをずらすための情報を出力する装置である。つまり、パターン未形成の基板に対して、不良率を計算する際に、設計データを利用することで、欠陥の場所を考慮しつつ、その基板の不良率を計算し、不良率を元に、パターンの位置を変更する情報を出力する手法を利用した装置である。
【0069】
図10はパターン未形成のウェハと、その一部を拡大したものを示す図であり、図11および図12は図10から位置を移動させる方法を説明する説明図である。
【0070】
パターン形成なし部としてスクライブを取り上げ、パターン形成部を製品として、以下説明する。図10に示すように、ウェハ1001では、拡大したウェハの一部1002に対して、1003〜1005が最終的に製品となる部分であり、1006がスクライブ、1007が異物である。この場合、異物1007が長方形の製品1004の一部に入っているため、製品1004が正常に機能されない可能性が高い。
【0071】
そこで、図11に示すように、パターンである製品1004の場所を移動する情報を出力する。図11においては、異物1007の上に製品1004が形成されないよう、製品の位置が移動する情報を出力する。具体的には、製品1004および製品1005が、図11において右方に移動する情報を出力する。また、図11においては、一つの異物に対して製品の縦の列が一律に移動されているが、図12に示すように行ってもよい。すなわち、一方の製品1004のみが図12において右方に移動されるが、他方の製品1005は右方にずらされず、移動前のスクライブの間隔にて形成されるようにする。本手法は、無駄にスクライブの場所を広げる必要がないため、基板を有効に使用できることになる。
【0072】
そして、上記のようなパターンの位置の情報については、図1における全体制御部150において、信号合成部140から送られる検査信号と記憶部190に格納されている設計データとを照合して、計算で求める。この際、欠陥の種類として、例えば異物とヘイズでは、異物のほうが製品により重大な影響を与えるため、パターンの位置の決定のためには、異物をより避けて、ヘイズの上にパターンを形成するように位置づける情報を出力する。もちろん、欠陥の量と種類に応じて、パターンの数、あるいは図10の例においては製品の数を減らすこととしてもよい。
【0073】
このように、第3の実施形態では、位置を変更する情報を出力するので、本手法により得られた情報に基づき、各基板の欠陥の場所に対応したパターン形成が可能になり、パターン未形成の基板に対してより適した位置にパターンを形成できる。これにより、不良率を下げて、歩留まりの向上を図ることができる。
【0074】
次に、上述の各実施形態例における、ウェハ半径がより大きい、いわゆる次世代ウェハへの対応について説明する。設計データの座標系とウェハの座標系との誤差を最小限にするために、例えば、次に説明する位置合わせを行う。ウェハの最外周部を数点とウェハ上の突起物(例えばノッチやオリフラ)を検出することで、ウェハの中心を算出し、位置合わせを行う。あるいは、ウェハを回転させ、その偏心量からウェハ中心を算出し、位置合わせを行う。これらの方法などにより高精度に位置合わせが可能である。これらの方法は、ウェハのサイズに関係なく行えるため、今後ウェハサイズがさらに大きくなった場合でも対応可能である。すなわち、ウェハサイズがさらに大きくなった場合でも、そのサイズに関係なく本発明が適用可能である。そして、ウェハサイズが大きくなるとスクライブの総面積が増加するため、本発明はウェハサイズが大きくなるにつれて、その効果はより大きくなる。
【0075】
次に、上述の各実施形態例において、ネットワークを利用した形態を説明する。設計データは大きなデータであるため、基板検査装置内部で本発明を実施する場合には、大きなメモリおよび演算装置が必要であった。そこで、メモリおよび演算装置で行う計算の一部について、ネットワークを経由した他の演算装置およびメモリで行う。
【0076】
他の演算装置およびメモリとしては、基板検査装置がネットワークで接続された場合におけるそのネットワークに接続されたサーバ内の演算装置およびメモリ、基板検査装置がインターネットに接続された場合におけるインターネットに接続されたサーバ内の演算装置およびメモリが考えられる。
【0077】
本手法の一例について説明する。図13はネットワークを利用した形態の一例を説明する説明図であり、図14はネットワークを利用した形態の他の一例を説明する説明図である。図13に示す例では、本発明の基板検査装置1301および1302は、バス1303により、記憶装置(記憶部)1304やサーバ(演算手段)1305と接続されている。なお、図13においては、設計データなどが大量である場合を想定して基板検査装置1301および1302をバス1303と接続したが、記憶装置1304が、バス1303に結びつかずにサーバ1305の内部に入っていてもよい。また、図13では、バス1303によって基板検査装置1301および1302をサーバ1305に接続したが、大量のデータ処理の場合などでは、基板検査装置1301とサーバ1305を直接接続し、基板検査装置1302をサーバ1305と直接接続することも可能である。
【0078】
さらに、本手法では、図14に示す例のように、本発明の基板検査装置1401および1402を、インターネット1403を介してサーバ1404と接続し、インターネットワーク上の他のサーバ内の演算装置およびメモリを利用することもできる。つまり、一つの閉じられたネットワークを越えて、複数の異なる地域にある基板検査装置について、記憶装置およびメモリなどを共通化した上で、本願発明を実施することもできる。
【0079】
本手法では、サーバ内の演算装置およびメモリで演算させることで、基板検査装置自体に高性能なメモリおよび演算装置を付加する必要がなくなる。また高性能な演算装置およびメモリを他の検査装置と共通化できる。
【0080】
なお、以上の実施形態は、基板が半導体のウェハである場合を例として説明したが、これに限らず、例えば太陽電池や液晶の基板にも、同様にして本発明の基板検査装置および基板検査方法を適用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、微細構造の観察が可能な基板検査装置および基板検査方法に利用可能である。
【符号の説明】
【0082】
100 光学式ウェハ表面検査装置(基板検査装置)
101 ウェハ
110 試料検査台
111 試料ステージ(ステージ)
112 回転軸
113 回転駆動部
114 スライド駆動部
120 照明光源(照射部)
121 照明光(レーザ光)
130 散乱光検出部(検出部)
131a 検出器
131b 検出器
131c 検出器
131d 検出器
132a 増幅器
132b 増幅器
132c 増幅器
132d 増幅器
133a A/D変換器
133b A/D変換器
133c A/D変換器
133d A/D変換器
140 信号合成部
150 全体制御部(制御部)
160 ステージ制御部(制御部)
170 情報表示部
180 入力操作部
190 記憶部
195 通信部
200 条件作成画面
201 工程条件設定欄
202 感度条件設定欄
203 不良率設定欄
204 チェックボックス
205 設計データ選択ボタン
206 不良率判定設定ボタン
300 設計データ選択画面
301 設計データ一覧画面
302 設計データプレビュー画面
303 設計データ
304 設計データ名
305 範囲確認マップ
306 OKボタン
307 Cancelボタン
400 不良率判定設定画面
401 グレード
402 判定プルダウンメニュー
403 振分け先プルダウンメニュー
404 テキストボックス
405 OKボタン
406 Cancelボタン
500 結果画面
501 測定情報欄
502 検査マップ欄
503 不良率判定結果欄
504 検出された欠陥
505 検査マップ
506 不良率
507 判定結果
508 振分け先
509 設計データボタン
601 重ね合せマップ
701 ウェハ拡大マップ
702 検出欠陥
703 ウェハ縮小マップ
801 ウェハ
802 ウェハの一部
803 パターン
804 パターンが形成されない場所
901 クリーニング工程
902 パターン形成の第1の工程
903 パターン形成の第2の工程
904 パターン形成の第3の工程
905 検査工程
1001 ウェハ
1002 ウェハの一部
1003 製品
1004 製品
1005 製品
1006 スクライブ
1007 異物
1301 基板検査装置
1302 基板検査装置
1303 バス
1304 記憶装置(記憶部)
1305 サーバ(演算手段)
1401 基板検査装置
1402 基板検査装置
1403 インターネット
1404 サーバ
A 横の距離
B 縦の距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を照射する照射部と、
パターン形成前の基板が置かれるとともに、この基板に前記照射部からの前記光が照射されるステージと、
前記基板からの光を検出する検出部と、
前記照射部、前記ステージおよび前記検出部を制御する制御部と、を備えた基板検査装置であって、
前記基板の設計データを保持する記憶部と、
前記設計データに対応した前記基板の不良率を、前記基板に形成すべきパターンと前記基板から検出された欠陥との位置を考慮して計算する演算手段と、を有することを特徴とする基板検査装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板検査装置において、
前記演算手段は、前記不良率を計算する際に、前記基板に形成すべきパターンの位置の近傍を計算することを特徴とする基板検査装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の基板検査装置において、
前記基板は前記パターンが形成されない部分としてスクライブを有し、前記演算手段は前記スクライブを利用して前記基板に形成すべきパターンの位置を変更させることを特徴とする基板検査装置。
【請求項4】
請求項3に記載の基板検査装置において、
前記演算手段は、計算した前記不良率を考慮することを特徴とする基板検査装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の基板検査装置において、
前記演算手段は、前記基板の中心を算出して、前記基板と前記設計データとの位置合わせを行うことを特徴とする基板検査装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の基板検査装置において、
さらに前記不良率を表示する表示画面を有することを特徴とする基板検査装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の基板検査装置において、
前記制御部および前記記憶部の全部または一部の処理に必要な情報を、ネットワークを介して送受信する通信部を有することを特徴とする基板検査装置。
【請求項8】
光を用いてパターン形成前の基板の欠陥を検査する基板検査方法において、前記基板の設計データを用いて、この設計データに対応する前記基板の不良率を計算する際に、前記基板に形成すべきパターンの位置の近傍を計算することを特徴とする基板検査方法。
【請求項9】
請求項8に記載の基板検査方法において、前記基板は前記パターンが形成されない部分としてスクライブを有し、前記スクライブを利用して前記基板に前記形成すべきパターンの位置を変更させることを特徴とする基板検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−7648(P2011−7648A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−151810(P2009−151810)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【Fターム(参考)】