説明

基板洗浄装置及びその方法

【課題】基板洗浄装置及びその方法を提供する。
【解決手段】基板洗浄装置は、基板を支持する支持プレートと基板の上部に具備され基板を保護する遮断部とを含む。遮断部は衝撃波を形成するために光が集結される焦点と隣接する部分が変更される。これにより、基板洗浄装置は衝撃波とともに発生するプルーム及び残留ビームが遮断部の特定領域に集中することを防止し、遮断部の損傷による基板の再汚染を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体製造設備に関し、さらに詳しくはレーザ衝撃波を用いた基板洗浄装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体基板の製造工程は薄膜蒸着工程、エッチング工程及び洗浄工程などを経て形成される。特に洗浄工程は半導体基板の製造工程中に発生する残留物質やパーティクルなどを除去する。
【0003】
洗浄工程は湿式洗浄(wet cleaning)と乾式洗浄(dry cleaning)に分けられる。湿式洗浄は薬液を用いて基板を洗浄し、多量の化学薬品を使用するために環境汚染、遅い作業速度及び設備の巨大化などといった問題がある。
【0004】
一方、乾式洗浄はプラズマやレーザを用いて基板を損傷することなく基板を洗浄する。プラズマを用いた乾式洗浄はラジカル(radical)を基板表面の汚染物質と反応させて基板を洗浄する。レーザを用いた乾式洗浄はレーザ衝撃波を基板に提供して基板を損傷することなく基板表面の異物を除去する。
【0005】
具体的に、レーザを用いた乾式洗浄はレーザビームをフォーカスして基板の上部で衝撃波を生成し、衝撃波によって基板上の異物が除去される。しかし、かかる衝撃波が生成される際、衝撃波以外にもプルーム(plume)や残留ビーム(residence beam)がともに発生し、プルームや高温の残留ビームは基板の損傷を招く。
【0006】
これを防止するために、プルームと残留ビームが基板に入射することを防止するマスクを基板の上部に配置する。しかし、基板を洗浄する際、レーザの焦点及びマスクは固定された状態で基板のみが回転するため、プルームや残留ビームがマスクの特定部分にのみ持続的に入射する。これにより、マスクが損傷を受け、マスクの破片が基板に落ちて基板の汚染を招く。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、洗浄過程における基板の再汚染を防止する基板洗浄装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は前記基板洗浄装置を用いて基板を洗浄する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した本発明の目的を実現するための一つの特徴による基板洗浄装置は、支持プレート、ビーム生成部、レンズ及び遮断部からなる。
【0010】
支持プレートは基板を支持し、回転可能である。ビーム生成部は前記基板を洗浄する衝撃波を生成するための光を出射する。レンズは前記ビーム生成部から出射された前記光を基板の上部にフォーカスする。遮断部は前記レンズの焦点と前記基板との間に位置し、前記レンズの焦点と隣接する部分が変更され、前記基板を保護する。
【0011】
具体的に、前記遮断部はマスクと移動ユニットとを含むことができる。マスクは前記基板の上部で前記基板と対向するように配置され、平面から見て前記基板の一部領域をカバーする。移動ユニットは前記マスクと結合し、前記マスクを移動させる。
【0012】
また、前記本発明の目的を実現するための一つの特徴による基板の洗浄装置は支持ユニット及び洗浄ユニットからなる。
【0013】
支持ユニットは基板を支持する。洗浄ユニットは基板を洗浄するための衝撃波を生成して前記基板に提供する。具体的に、前記洗浄ユニットは衝撃波生成部と回転可能なマスクを含むことができる。衝撃波生成部はレーザビームを用いて前記基板の上部に衝撃波を生成する。マスクは前記レーザビームが集結される焦点と前記基板との間に位置し、前記基板と対向する。
【0014】
また、前記本発明の目的を実現するための一つの特徴による基板の洗浄方法は次の通りである。先ず、基板を支持プレート上に載置し、前記基板の上部にマスクを配置させる。前記マスクと隣接する地点に光をフォーカスして前記基板の上部に衝撃波を形成する。前記衝撃波を用いて前記基板を洗浄する間、前記マスクは前記光が集結される焦点と隣接する部分が変更される。
【発明の効果】
【0015】
上述した本発明によれば、基板を洗浄する際、マスクは焦点と隣接する部分が変更されるので、衝撃波とともに生成される残留ビームとプラムがマスクの特定領域にのみ集中することを防止する。これにより、基板洗浄装置はマスクの損傷及びマスクの損傷による基板の再汚染を防止し、洗浄効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面に基づき本発明の好ましい実施の形態をさらに詳しく説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施の形態による基板洗浄装置を示す図であって、図2は図1に示す遮断部を示す平面図である。
【0018】
図1に示すように、本発明の基板洗浄装置301は、基板を支持する支持ユニット100と前記基板を洗浄するための衝撃波(SW:shock wave)を提供する洗浄ユニット201とを含む。
【0019】
具体的に、前記支持ユニット100は支持プレート110、回転軸120及び固定軸130を含むことができる。前記支持プレート110は円盤状を有し、上面に前記基板が載置される。ここで、前記基板の背面は前記支持プレート110と対向する。また、前記支持プレート110は複数のチャックピン111と複数の支持ピン113とを含むことができる。前記チャックピン111は前記支持プレート110の上面に具備され、前記基板の端部を支持して前記基板を固定する。前記支持ピン113は前記チャックピン111の内側に位置し、前記基板の下部を支持する。
【0020】
また、前記支持プレート110の下には前記回転軸120と前記固定軸130が設置される。前記回転軸120は前記支持プレート110と結合し、外部の駆動装置(図示せず)と連結され回転される。前記回転軸120の回転力は前記支持プレート110に伝達され、前記支持プレート110は前記回転軸120とともに回転する。前記固定軸130は一端部が前記回転軸120と結合し、前記回転軸120を支持し、前記回転軸120とともに回転しない。
【0021】
一方、前記洗浄ユニット201は前記支持プレート110の上部に前記衝撃波SWを生成して前記基板を洗浄する。
【0022】
図1及び図2に示すように、前記洗浄ユニット201はビーム生成部210、レンズ220及び遮断部230を含む。前記ビーム生成部210はレーザビームLBを生成して前記レンズ220に提供し、前記レンズ220は前記レーザビームLBを前記支持プレート110の上部にフォーカスする。これにより、前記支持プレート110の上部で前記衝撃波SWが生成される。前記衝撃波SWは前記レンズ220により前記レーザビームLBが集結される焦点(FP:focal point)を中心として四方に伝播され、前記基板10の表面と衝突して前記基板の異物を前記基板から分離させる。これにより、前記基板の異物が除去される。
【0023】
本発明の一例として、前記レンズ220の焦点FPは前記支持プレート110の中心部上に位置し、前記基板の洗浄が行われる間固定される。
【0024】
一方、前記支持プレート110の上部には前記遮断部230が具備される。前記遮断部230は前記衝撃波SWとともに生成される残留ビーム(residence beam)P/RBとプルーム(plume)P/RBが前記基板に提供されることを遮断する。
【0025】
具体的に、前記遮断部230はマスク231、回転駆動部233、及び連結部235を含むことができる。前記マスク231は前記支持プレート110の上部に設置され、前記支持プレート110から離隔して位置し、背面が前記支持プレート110の上面と対向する。前記マスク231は前記支持プレート110と前記焦点FPとの間に位置し、前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記基板に入射することを遮断する。
【0026】
本発明の一例として、前記マスク231は前記焦点FPの一側に位置し、プレート形状を有し、シリコン材質からなることができる。
【0027】
この実施の形態において、前記マスク231は円形を有するが、楕円形を有することもできる。
【0028】
前記マスク231の上部には前記回転駆動部233と前記連結部235とが設置される。前記回転駆動部233はステッピングモータ(stepping motor)からなり、前記マスク231に回転力を提供する。前記連結部235は前記マスク231の上面に結合され、前記マスク231と前記回転駆動部233とを連結する。
【0029】
前記回転駆動部233の回転力は前記連結部235を介して前記マスク231に伝達され、前記マスク231は前記回転駆動部233の回転力により往復回転する。本発明の一例として、前記マスク231の回転角θは180度より小さい。
【0030】
具体的に、前記マスク231は第1乃至第4遮断領域231a、231b、231c、231dからなる。前記第1乃至第4遮断領域231a、231b、231c、231dは前記マスク231の中心点を横切る線により定義され、本発明の一例として、各遮断領域231a、231b、231c、231dは扇形を有する。
【0031】
この実施の形態において、前記第1乃至第4遮断領域231a、231b、231c、231dは中心角θの大きさが互いに同一であって、前記各遮断領域231a、231b、231c、23ldの中心角θは前記マスク231の回転角と同じである。従って、前記遮断領域231a、231b、231c、231dの個数は前記マスク231の回転角θによって変わり、前記マスク231の回転角θは前記回転駆動部233の回転運動によって決定される。即ち、前記マスク231の回転角θが90度である場合、図2に示すように、前記マスク231は四つの遮断領域231a、231b、231c、231dに区画され、前記各遮断領域231a、231b、231c、231dの中心角θは90度である。
【0032】
前記基板を洗浄する際、前記第1乃至第4遮断領域231a、23lb、231c、231dのうち、何れか一つの遮断領域が前記焦点FPと隣接して位置する。本発明の一例として、平面から見て、前記焦点FPと隣接する遮断領域は前記中心角θを二等分する任意の線が前記焦点FPと同一線上に位置する。
【0033】
前記基板を洗浄する際、前記マスク231は前記回転角θだけ往復回転運動するので、前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記焦点FPと隣接する遮断領域に主に入射する。このように、前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが特定遮断領域にのみ持続的に入射する場合、該当遮断領域が損傷を受ける可能性がある。これを防止するために、前記マスク231は前記焦点FPと隣接するように配置される遮断領域を周期的に変更する。
【0034】
このように、前記マスク231は前記焦点FPと隣接する部分が周期的に変更されるので、前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記マスク231の特定部分にのみ集中することを防止する。これにより、前記洗浄ユニット201は前記マスク231の損傷を防止し、前記マスク231の損傷による前記基板の再汚染を防止し、洗浄効率を向上させることができる。
【0035】
この実施の形態において、前記マスク231は前記基板を洗浄する間、前記回転角度θに往復回転する。しかし、前記基板を洗浄する間前記マスク231を往復回転させることなく、前記焦点FPと隣接する遮断領域のみを周期的に変更させることもできる。例えば、先ず前記第1遮断領域231aを前記焦点FPと隣接するように配置した状態で、前記基板の洗浄を進行する。既設定された時間が経過すると、前記回転駆動部233は前記マスク231を回転させて前記第2遮断領域231bを前記焦点FPと隣接して配置した後、基板の洗浄を進行する。このように、前記回転駆動部233は前記焦点FPと隣接して配置される遮断領域を変更する時のみ前記マスク231を回転させ得る。
【0036】
また、この実施の形態において、前記マスク231は前記回転駆動部233により回転されるが、直線移動されることもできる。
【0037】
一方、前記洗浄ユニット201は前記基板上の異物を吸収して外部に排出する吸入部240をさらに含むことができる。前記吸入部240は前記支持プレート110の上部に具備され、前記衝撃波SWにより前記基板から分離された異物、即ち、パーティクルを吸入して除去する。
【0038】
以下、図面を参照して、前記洗浄ユニット201が前記基板を洗浄する方法について具体的に説明する。
【0039】
図3は図1に示す基板洗浄装置における基板を洗浄する過程を示す図であって、図4及び図5は図3に示すマスクの遮断位置が変更される過程を示す平面図である。
【0040】
図3及び図4に示すように、先ず、前記支持プレート110上に基板10を載置し、前記回転軸120を回転させて前記支持プレート110上の基板10を回転させる。
【0041】
前記ビーム生成部210は前記レーザビームLBを生成して前記レンズ220に提供し、前記レンズ220は前記レーザビームLBを前記基板10の上部にフォーカスして前記衝撃波SWを生成する。前記レンズ220の焦点FPは平面から見て前記基板10の中心点に位置する。
【0042】
前記衝撃波SWは前記基板10の表面に衝突して前記基板10から異物を分離させる。前記衝撃波SWにより前記基板10が洗浄される間、前記吸入部240はパーティクルの形状に分離された異物PCを吸入して外部に排出する。
【0043】
前記基板10の洗浄が行われる間、前記マスク231は前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記基板10に入射することを遮断する。
【0044】
具体的に、平面から見て前記マスク231は前記基板10の一部領域をカバーし、前記焦点FPの一側に位置する。また、前記マスク231は前記基板10から離隔されて位置し、背面が前記基板10と対向する。前記基板10が洗浄された間、前記マスク231は既設定された回転角θによって往復回転しながら前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBを遮断する。この時、前記焦点FPと隣接する遮断領域は周期的に順次に変更される。
【0045】
例えば、前記マスク231は洗浄する基板を変更する度に前記焦点FPと隣接する遮断領域が変更され得る。即ち、図4に示すように、前記洗浄ユニット201は前記マスク231の第1遮断領域231aが前記焦点FPと隣接して配置された状態で、前記支持プレート110に位置する基板10の洗浄を行う。次いで、図5に示すように、新しい基板20が前記支持プレート110に載置されると、前記洗浄ユニット201は前記第2遮断領域231bが前記焦点FPと隣接して配置された状態で基板20の洗浄を行う。
【0046】
かかる遮断領域の変更は同一基板を洗浄する過程において既設定された時間を単位として行うこともでき、洗浄された基板の累積枚数によって行われることもできる。
【0047】
図6は本発明の他の実施の形態による基板洗浄装置を示す図であって、図7は図6に示す遮断部を示す平面図である。
【0048】
図6及び図7に示すように、本発明の基板洗浄装置302は基板を支持する支持ユニット100と前記基板を洗浄するための衝撃波SWを生成する洗浄ユニット202とを含むことができる。前記支持ユニット100は図1に示す支持ユニット100と同じ構成を有するので、参照符号で表示し、それについての具体的な説明は省略する。
【0049】
前記洗浄ユニット202はレーザビームLBを用いて前記衝撃波SWを形成する。前記洗浄ユニット202は前記レーザビームLBを生成するビーム生成部210と、前記ビーム生成部210からのレーザビームLBをフォーカスするレンズ220と、プルームP/RB及び残留ビームP/RBを遮断する遮断部250と、を含むことができる。
【0050】
前記レンズ220は前記レーザビームLBを前記支持ユニット100の上部にフォーカスし、これにより、前記衝撃波SWが前記支持ユニット100の上部に生成される。本発明の一例として、前記レンズ220の焦点FPは前記支持ユニット100の支持プレート110の上部に位置し、前記支持プレート110の中心部上に位置する。前記焦点FPは前記衝撃波SWを用いて前記基板を洗浄する間、その位置が固定される。
【0051】
前記遮断部250は前記衝撃波SWとともに生成されたプルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記基板に入射することを遮断する。具体的に、前記遮断部250はマスク251、回転部253、固定部255、及び駆動部257を含むことができる。
【0052】
前記マスク251は前記支持プレート110の上部に配置され、背面が前記支持プレー 110と対向し、前記支持プレート110と前記焦点FPとの間に位置する。本発明の一例として、前記マスク251は前記焦点FPの一側に位置し、プレート形状を有し、シリコン材質からなることができる。この実施の形態において、前記マスク251は円形を有するが、楕円形を有することもできる。
【0053】
前記マスク251は前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記支持プレート110上の基板に入射することを遮断する。即ち、前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBは前記焦点FPを中心として広がり前記支持プレート110側に移動し、前記支持プレート110と隣接する前記マスク251に入射する。
【0054】
前記マスク251の上面には前記回転部253が結合され、前記回転部253は前記固定部255と回転可能に結合される。前記回転部253は前記駆動部257と連結され、前記駆動部257から回転力を伝達され前記マスク251に伝達する。この時、前記固定部255は前記回転部253とともに回転しない。前記マスク251は前記回転部253とともに回転し、これにより、前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記マスク251の特定領域にのみ集中することを防止できる。
【0055】
即ち、前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBは前記マスク251で前記焦点FPと隣接する部分に主に入射する。従って、本発明のように、前記マスク251を回転させながら前記基板を洗浄する場合、前記マスク251は前記焦点FPと隣接する部分が継続的に変更されるため、前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが入射する部分を分散させることができる。
【0056】
このように、前記遮断部250は前記マスク251を回転させて前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記マスク251の特定領域にのみ集中することを防止する。これにより、前記遮断部250は前記マスク251の損傷を防止し、前記マスク251の損傷による前記基板の再汚染を防止し、洗浄効率を向上させることができる。
【0057】
この実施の形態において、前記基板の洗浄が行われる間、前記マスク251は一方向にのみ連続回転する。しかし、前記駆動部257は前記基板の洗浄が行われる間、前記マスク251を連続的に回転させず、既設定された単位時間毎に前記マスク251を360度以下の角度に回転させて前記マスク251で前記焦点FPと隣接して配置される部分を周期的に変更させることができる。
【0058】
一方、前記洗浄ユニット202は前記衝撃波SWにより前記基板から分離される異物を吸入する吸入部240をさらに含むことができる。前記吸入部240は図1に示す吸入部240と同じであるので、参照符号で表示し、それについての具体的な説明は省略する。
【0059】
以下、図面に基づき前記洗浄ユニット202が前記基板を洗浄する方法について具体的に説明する。
【0060】
図8は図6に示す基板洗浄装置で基板を洗浄する過程を示す図であって、図9は図8に示す遮断部を示す平面図である。
【0061】
図8及び図9に示すように、先ず、前記支持プレート110上に基板10を載置し、前記回転軸120を回転させて前記支持プレート110上の基板10を回転させる。
【0062】
前記ビーム生成部210は前記レーザビームLBを生成して前記レンズ220に提供し、前記レンズ220は前記レーザビームLBを前記基板10の上部にフォーカスして前記衝撃波SWを生成する。前記レンズ220の焦点FPは平面から見て前記基板10の中心点に位置する。
【0063】
前記衝撃波SWは前記基板10の表面に衝突して前記基板10から異物を分離させる。前記衝撃波SWにより前記基板10の洗浄が行われる間、前記吸入部240はパーティクルの形状に分離された異物PCを吸入して外部に排出する。
【0064】
前記基板10を洗浄する間、前記マスク251は前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記基板10に入射することを遮断する。
【0065】
具体的に、前記マスク251は平面から見て前記基板10の一部領域をカバーし、前記焦点FPの一側に位置する。また、前記マスク251は前記基板10から離隔して位置し、背面が前記基板10と対向する。前記衝撃波SWを用いて前記基板10を洗浄する間、前記マスク251は一方向に連続回転しながら前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが前記基板10に入射することを遮断する。
【0066】
このように、前記マスク251が連続回転しながら前記基板10の洗浄が行われるので、前記マスク251の特定領域にのみ前記プルームP/RB及び残留ビームP/RBが入射することを防止する。これにより、前記洗浄ユニット202は前記マスク251の損傷を防止し、前記マスク251の損傷による前記基板10の再汚染を防止できる。
【0067】
以上、本発明について実施の形態を参照して説明した。しかし、この技術分野における熟練した技術を有する当業者は、上記特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から離脱しない範囲内で、本発明を多様に修正、又は変更することが可能であることを理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施の形態による基板洗浄装置を示す図である。
【図2】図1に示す遮断部を示す平面図である。
【図3】図1に示す基板洗浄装置における基板を洗浄する過程を示す図である。
【図4】図3に示すマスクの遮断位置が変更する過程を示す平面図である。
【図5】図3に示すマスクの遮断位置が変更する過程を示す平面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態による基板洗浄装置を示す図である
【図7】図6に示す遮断部を示す平面図である。
【図8】図6に示す基板洗浄装置で基板を洗浄する過程を示す図である。
【図9】図8に示す遮断部を示す平面図である。
【符号の説明】
【0069】
100 支持ユニット
201、202 洗浄ユニット
301、302 基板洗浄装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を支持し、回転可能な支持プレートと、
前記基板を洗浄する衝撃波を生成するための光を出射するビーム生成部と、
前記ビーム生成部から出射された前記光を基板の上部にフォーカスするレンズと、
前記レンズの焦点と前記基板との間に位置し、前記焦点と隣接する部分が変更され、前記基板を保護する遮断部と、を含むことを特徴とする基板洗浄装置。
【請求項2】
前記遮断部は、
前記基板の上部で前記基板と対向するように配置され、平面から見て前記基板の一部領域をカバーするマスクと、
前記マスクと結合し、前記マスクを移動させる移動ユニットと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄装置。
【請求項3】
前記マスクは円形、又は楕円形を有することを特徴とする請求項2に記載の基板洗浄装置。
【請求項4】
前記マスクは中心点を横切る少なくとも一つの線により複数の遮断領域に分離区画され、前記遮断領域の中心角は互いに同じであって、各遮断領域の中心角は前記マスクの回転角と同じであることを特徴とする請求項3に記載の基板洗浄装置。
【請求項5】
前記移動ユニットは、
前記マスクの上面に結合された連結部と、
前記連結部と結合され、前記マスクを回転させる回転駆動部と、を含むことを特徴とする請求項4に記載の基板洗浄装置。
【請求項6】
前記移動ユニットは、
前記マスクの上面に結合され、前記マスクを回転させる回転部と、
前記回転部と結合された固定部と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の基板洗浄装置。
【請求項7】
前記マスクは平面から見て前記基板の中心点を横切って前記基板を二等分する任意の線の一側に位置することを特徴とする請求項2に記載の基板洗浄装置。
【請求項8】
前記基板の上部に具備され、前記遮断部と隣接して位置し、パーティクルを吸入する吸入部をさらに含むことを特徴とする第1項乃至第6項のうち、何れか一項に記載の基板洗浄装置。
【請求項9】
基板を支持する支持ユニットと、
基板を洗浄するための衝撃波を生成して前記基板に提供する洗浄ユニットと、を含み、
前記洗浄ユニットは、
レーザビームを用いて前記基板の上部に衝撃波を生成する衝撃波生成部と、
前記レーザビームが集結される焦点と前記基板との間に位置し、前記基板と対向し、回転可能なマスクと、を含むことを特徴とする基板洗浄装置。
【請求項10】
前記マスクは平面から見て前記基板の一部領域をカバーし、円形又は楕円形状を有することを特徴とする請求項9に記載の基板洗浄装置。
【請求項11】
前記マスクは平面から見て前記基板の中心点を横切って前記基板を二等分する任意の線の一側に位置することを特徴とする請求項9に記載の基板洗浄装置。
【請求項12】
前記洗浄ユニットは、
前記基板の上部に配置され、前記基板の異物を吸入する吸入部をさらに含むことを特徴とする第9項乃至第11項のうち、何れか一項に記載の基板洗浄装置。
【請求項13】
基板を支持プレート上に載置するステップと、
前記基板の上部にマスクを配置するステップと、
前記マスクと隣接する地点に光をフォーカスして前記基板の上部に衝撃波を形成するステップと、
前記光が集結される焦点と隣接するマスクの部分を変更しながら、前記衝撃波を用いて前記基板を洗浄するステップと、を含むことを特徴とする基板洗浄方法。
【請求項14】
前記マスクは前記基板を洗浄する間、回転されることを特徴とする請求項13に記載の基板洗浄方法。
【請求項15】
前記マスクは中心点を横切る少なくとも一つの線により複数の遮断領域に分離区画され、前記遮断領域の中心角は互いに同じであって、前記遮断領域のうち、何れか一つは前記焦点と隣接して配置され、
前記基板を洗浄するステップは、既設定された単位時間毎に前記焦点と隣接する遮断領域を変更させながら、前記マスクを前記遮断領域の中心角と同じ角度に往復回転させるステップを含むことを特徴とする請求項14に記載の基板洗浄方法。
【請求項16】
前記基板を洗浄する間、前記マスクは一方向に連続回転されることを特徴とする請求項14に記載の基板洗浄方法。
【請求項17】
前記基板を洗浄するステップは、
前記衝撃波が生成される間、前記衝撃波により前記基板から分離された異物を前記基板の上側から吸入して外部に排気するステップを含むことを特徴とする第14項乃至第16項のうち、何れか一項に記載の基板洗浄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−272604(P2009−272604A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294391(P2008−294391)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(500376449)セメス株式会社 (61)
【Fターム(参考)】