説明

塗布処理方法、塗布処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

【課題】スピン塗布法を用いてレジスト液をウェハに塗布する場合において、レジスト液の塗布量を減らしつつ、レジスト液を基板面内に均一に塗布する。
【解決手段】レジスト液の塗布工程S3において、開始前に第1の速度V1であったウェハWの回転を、開始後にその速度が連続的に変動するように次第に加速させ、終了時には、ウェハWの回転の加速度を次第に減少させて、ウェハWの回転を第1の速度V1より速い第2の速度V2に収束させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板の塗布処理方法、基板の塗布処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えばウェハ上にレジスト液を塗布しレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、レジスト膜を所定のパターンに露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などが順次行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成されている。
【0003】
上述のレジスト塗布処理では、高速回転されたウェハの中心部にノズルからレジスト液を供給し、遠心力によりウェハ上でレジスト液を拡散することによってウェハの表面にレジスト液を塗布する、いわゆるスピン塗布法が多く用いられている。このスピン塗布法において、レジスト液を均一に塗布する方法として、例えば高速回転のウェハにレジスト液を供給し、その後ウェハの回転を一旦減速して、ウェハ上のレジスト液を平坦化し、その後ウェハの回転を再び上げて、ウェハ上のレジスト液を乾燥させる方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2007−115936号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、半導体デバイスの回路のさらなる微細化に伴い、レジスト塗布処理におけるレジスト膜の薄膜化が進められている。また、レジスト液は高価であり、使用量を可能な限り減らす必要がある。かかる観点から、ウェハに対するレジスト液の供給量を減らすことが考えられているが、この場合、従来のように高速回転のウェハの中心にレジスト液を供給すると、レジスト液がウェハの中心から外側方向に急激に広げられ、ウェハの中心付近にスジ状の塗布斑できることがある。このような塗布斑ができると、例えば露光処理における焦点がずれて最終的にウェハ上に所望の寸法のレジストパターンが形成されなくなる。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、スピン塗布法を用いてレジスト液などの塗布液をウェハなどの基板に塗布する場合において、塗布液の塗布量を少量にしても、塗布液を基板面内に均一に塗布することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明は、基板の塗布処理方法であって、基板を回転させた状態で、その基板の中心部にノズルから塗布液を吐出して、基板上に塗布液を塗布する第1の工程と、その後、基板の回転を減速し、引き続き基板を回転させる第2の工程と、その後、基板の回転を加速して、基板上の塗布液を乾燥させる第3の工程と、を有し、前記第1の工程の直前は、第1の速度の一定速度で基板を回転させており、前記第1の工程では、開始前に前記第1の速度であった基板の回転を、開始後にその速度が連続的に変動するように次第に加速させ、終了時には、基板の回転の加速度を次第に減少させて、基板の回転を前記第1の速度より速い第2の速度に収束させることを特徴とする。
【0008】
本発明のように、第1の工程において基板の回転速度を連続的に変動させることにより、塗布液の塗布量を減らした場合でも、塗布液を均一に塗布することができる。したがって、基板上により薄い塗布膜を形成できる。また、コストも低減できる。
【0009】
前記第1の工程におけるノズルによる塗布液の吐出は、前記第2の工程の途中まで継続して行われ、その塗布液の吐出を終了させる際には、ノズルの移動により塗布液の吐出位置が基板の中心部からずらされるようにしてもよい。
【0010】
前記ノズルの移動は、前記第1の工程の終了と同時に開始するようにしてもよい。なお、ここでいう「同時」には、第1の工程の終了時の前後の0.5秒以内のほぼ同時のものも含まれる。
【0011】
別の観点による本発明は、基板の塗布処理装置であって、基板を保持して回転させる回転保持部と、基板に塗布液を吐出するノズルと、前記回転保持部により基板を回転させた状態で、その基板の中心部にノズルから塗布液を吐出して、基板上に塗布液を塗布する第1の工程と、その後、基板の回転を減速し、引き続き基板を回転させる第2の工程と、その後、基板の回転を加速して、基板上の塗布液を乾燥させる第3の工程を実行し、前記第1の工程の直前は、第1の速度の一定速度で基板を回転させており、前記第1の工程では、開始前に前記第1の速度であった基板の回転を、開始後にその速度が連続的に変動するように次第に加速させ、終了時には、基板の回転の加速度を次第に減少させて、基板の回転を前記第1の速度より速い第2の速度に収束させるように、前記回転保持部と前記ノズルの動作を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0012】
前記塗布処理装置は、前記ノズルを、基板の中心部の上方から基板の径方向に移動させるノズル移動機構をさらに有し、前記制御部は、前記第1の工程におけるノズルによる塗布液の吐出を、前記第2の工程の途中まで継続して行い、その第2の工程において塗布液の吐出を終了させる際には、ノズルを移動させて塗布液の吐出位置を基板の中心部からずらすようにしてもよい。
【0013】
前記ノズルの移動は、前記第1の工程の終了と同時に開始するように
してもよい。
【0014】
別の観点による本発明によれば、上述の塗布処理方法を塗布処理装置によって実行させるために、当該塗布処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、塗布液の塗布量を減らしても、斑のない塗布膜を形成できるので、塗布膜の薄膜化を図ることができる。また、コストも低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる塗布処理装置が搭載された塗布現像処理システム1の構成の概略を示す平面図であり、図2は、塗布現像処理システム1の正面図であり、図3は、塗布現像処理システム1の背面図である。
【0017】
塗布現像処理システム1は、図1に示すように例えば外部から塗布現像処理システム1に対して複数枚のウェハWをカセット単位で搬入出するためのカセットステーション2と、フォトリソグラフィー工程の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション3と、処理ステーション3に隣接する露光装置4との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション5とを一体に接続した構成を有している。
【0018】
カセットステーション2には、カセット載置台10が設けられ、当該カセット載置台10には、複数のカセットCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置できる。カセットステーション2には、搬送路11上をX方向に沿って移動可能なウェハ搬送装置12が設けられている。ウェハ搬送装置12は、カセットCに収容されたウェハWの配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり、カセットC内の複数枚のウェハWに対して選択的にアクセスできる。またウェハ搬送装置12は、鉛直方向の軸周り(θ方向)に回転可能であり、後述する処理ステーション3の第3の処理装置群G3の各処理装置に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
【0019】
処理ステーション3は、複数の処理装置が多段に配置された、例えば5つの処理装置群G1〜G5を備えている。処理ステーション3のX方向負方向(図1中の下方向)側には、カセットステーション2側からインターフェイスステーション5側に向けて第1の処理装置群G1と、第2の処理装置群G2が順に配置されている。処理ステーション3のX方向正方向(図1中の上方向)側には、カセットステーション2側からインターフェイスステーション5側に向けて第3の処理装置群G3、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5が順に配置されている。第3の処理装置群G3と第4の処理装置群G4の間には、第1の搬送装置20が設けられている。第1の搬送装置20は、第1の処理装置群G1、第3の処理装置群G3及び第4の処理装置群G4内の各装置に対し選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。第4の処理装置群G4と第5の処理装置群G5の間には、第2の搬送装置21が設けられている。第2の搬送装置21は、第2の処理装置群G2、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5内の各装置に対して選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。
【0020】
図2に示すように第1の処理装置群G1には、ウェハWに所定の液体を供給して処理を行う液処理装置、例えば本実施の形態にかかる塗布処理装置としてのレジスト塗布装置30、31、32と、露光処理時の光の反射を防止する反射防止膜を形成するボトムコーティング装置33、34が下から順に5段に重ねられている。第2の処理装置群G2には、液処理装置、例えばウェハWに現像液を供給して現像処理する現像処理装置40〜44が下から順に5段に重ねられている。また、第1の処理装置群G1及び第2の処理装置群G2の最下段には、各処理装置群G1、G2内の前記液処理装置に各種処理液を供給するためのケミカル室50、51がそれぞれ設けられている。
【0021】
例えば図3に示すように第3の処理装置群G3には、ウェハWを温調板上に載置してウェハWの温度調節を行う温調装置60、ウェハWの受け渡しを行うためのトランジション装置61、温調装置62〜64及びウェハWを加熱処理する加熱処理装置65〜68が下から順に9段に重ねられている。
【0022】
第4の処理装置群G4には、例えば温調装置70、レジスト塗布処理後にウェハWを加熱処理するプリベーク装置71〜74及び現像処理後にウェハWを加熱処理するポストベーク装置75〜79が下から順に10段に重ねられている。
【0023】
第5の処理装置群G5には、ウェハWを熱処理する複数の熱処理装置、例えば温調装置80〜83、露光後にウェハWを加熱処理する露光後ベーク装置84〜89が下から順に10段に重ねられている。
【0024】
図1に示すように第1の搬送装置20のX方向正方向側には、複数の処理装置が配置されており、例えば図3に示すようにウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョン装置90、91が下から順に2段に重ねられている。図1に示すように第2の搬送装置21のX方向正方向側には、例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光装置92が配置されている。
【0025】
インターフェイスステーション5には、例えば図1に示すようにX方向に延伸する搬送路100上を移動するウェハ搬送装置101と、バッファカセット102が設けられている。ウェハ搬送装置101は、Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり、インターフェイスステーション5に隣接した露光装置4と、バッファカセット102及び第5の処理装置群G5の各装置に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
【0026】
なお、本実施の形態における露光装置4は、例えば液浸露光処理を行うものであり、ウェハWの表面に液体、例えば純水の液膜を滞留させた状態で、当該純水の液膜を介在してウェハWの表面のレジスト膜を露光できる。
【0027】
次に、上述したレジスト塗布装置30〜32の構成について説明する。図4は、レジスト塗布装置30の構成の概略を示す縦断面の説明図であり、図5は、レジスト塗布装置30の構成の概略を示す横断面の説明図である。
【0028】
レジスト塗布装置30は、例えば図4に示すようにケーシング120を有し、そのケーシング120内の中央部には、ウェハWを保持して回転させる回転保持部としてのスピンチャック130が設けられている。スピンチャック130は、水平な上面を有し、当該上面には、例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により、ウェハWをスピンチャック130上に吸着保持できる。
【0029】
スピンチャック130は、例えばモータなどを備えたチャック駆動機構131を有し、そのチャック駆動機構131により所定の速度に回転できる。また、チャック駆動機構131には、シリンダなどの昇降駆動源が設けられており、スピンチャック130は上下動可能である。なお、スピンチャック130の回転速度は、後述する制御部160により制御されている。
【0030】
スピンチャック130の周囲には、ウェハWから飛散又は落下する液体を受け止め、回収するカップ132が設けられている。カップ132の下面には、回収した液体を排出する排出管133と、カップ132内の雰囲気を排気する排気管134が接続されている。
【0031】
図5に示すようにカップ132のX方向負方向(図5の下方向)側には、Y方向(図5の左右方向)に沿って延伸するレール140が形成されている。レール140は、例えばカップ132のY方向負方向(図5の左方向)側の外方からY方向正方向(図5の右方向)側の外方まで形成されている。レール140には、例えば二本のアーム141、142が取り付けられている。
【0032】
第1のアーム141には、図4及び図5に示すように塗布液としてのレジスト液を吐出する第1のノズル143が支持されている。第1のアーム141は、図5に示すノズル駆動部144により、レール140上を移動自在である。これにより、第1のノズル143は、カップ132のY方向正方向側の外方に設置された待機部145からカップ132内のウェハWの中心部上方まで移動でき、さらに当該ウェハWの表面上をウェハWの径方向に移動できる。また、第1のアーム141は、ノズル駆動部144によって昇降自在であり、第1のノズル143の高さを調整できる。なお、本実施の形態においては、上記第1のアーム141とノズル駆動部144により「ノズル移動機構」が構成されている。
【0033】
第1のノズル143には、図4に示すようにレジスト液供給源146に連通する供給管147が接続されている。本実施の形態におけるレジスト液供給源146には、例えば薄いレジスト膜例えば150nm以下のレジスト膜を形成するための低粘度のレジスト液が貯留されている。また、供給管147には、バルブ148が設けられており、このバルブ148の開閉により、レジスト液の吐出をON・OFFできる。
【0034】
第2のアーム142には、レジスト液の溶剤を吐出する第2のノズル150が支持されている。第2のアーム142は、例えば図5に示すノズル駆動部151によってレール140上を移動自在であり、第2のノズル150を、カップ132のY方向負方向側の外方に設けられた待機部152からカップ132内のウェハWの中心部上方まで移動させることができる。また、ノズル駆動部151によって、第2のアーム142は昇降自在であり、第2のノズル150の高さを調節できる。
【0035】
第2のノズル150には、図4に示すように溶剤供給源153に連通する供給管154が接続されている。なお、以上の構成では、レジスト液を吐出する第1のノズル143と溶剤を吐出する第2のノズル150が別々のアームに支持されていたが、同じアームに支持され、そのアームの移動の制御により、第1のノズル143と第2のノズル150の移動と吐出タイミングを制御してもよい。
【0036】
上述のスピンチャック130の回転動作、ノズル駆動部144による第1のノズル143の移動動作、バルブ148による第1のノズル143のレジスト液の吐出のON・OFF動作、ノズル駆動部151による第2のノズル150の移動動作などの駆動系の動作は、制御部160により制御されている。制御部160は、例えばCPUやメモリなどを備えたコンピュータにより構成され、例えばメモリに記憶されたプログラムを実行することによって、レジスト塗布装置30におけるレジスト塗布処理を実現できる。なお、レジスト塗布装置30におけるレジスト塗布処理を実現するための各種プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なCDなどの記憶媒体Hに記憶されていたものであって、その記憶媒体Hから制御部160にインストールされたものが用いられている。
【0037】
なお、レジスト塗布装置31、32の構成は、上述のレジスト塗布装置30と同じであるので、説明を省略する。
【0038】
次に、以上のように構成されたレジスト塗布装置30で行われる塗布処理プロセスを、塗布現像処理システム1全体で行われるウェハ処理のプロセスと共に説明する。
【0039】
先ず図1に示すウェハ搬送装置12によって、カセット載置台10上のカセットC内から未処理のウェハWが一枚ずつ取り出され、処理ステーション3に順次搬送される。ウェハWは、処理ステーション3の第3の処理装置群G3に属する温調装置60に搬送され、所定温度に温度調節される。その後ウェハWは、第1の搬送装置20によって例えばボトムコーティング装置34に搬送されて、反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第1の搬送装置20によって例えば加熱処理装置65、温調装置70に順次搬送され、各処理装置において所定の処理が施される。その後ウェハWは、第1の搬送装置20によって例えばレジスト塗布装置30に搬送される。
【0040】
図6は、レジスト塗布装置30における塗布処理の主な工程を示すフローチャートである。図7は、この塗布処理の各工程におけるウェハWの回転速度を示すグラフである。
【0041】
先ず、レジスト塗布装置30に搬入後、ウェハWは、図4に示すようにスピンチャック130に吸着保持される。続いて第2のアーム142により待機部152の第2のノズル150がウェハWの中心部の上方まで移動する。次に、例えばウェハWが停止している状態で、第2のノズル150から所定量の溶剤が吐出され、ウェハWの中心部に溶剤が供給される(図6の溶剤吐出工程S1)。その後、図7に示すようにスピンチャック130によりウェハWが例えば500rpm程度の第1の速度V1で回転され、ウェハW上の溶剤がウェハWの表面の全面に拡散されて、ウェハWの表面に溶剤が塗布される(図6の溶剤拡散工程S2)。例えばこのとき、第1のアーム141により待機部145の第1のノズル143がウェハWの中心部の上方まで移動する。
【0042】
その後、バルブ148が開放されて、図7に示すように第1のノズル143からレジスト液の吐出が開始され、ウェハWの中心部にレジスト液が供給され始める。こうして、レジスト液の塗布工程S3(本発明における第1の工程)が開始される。この塗布工程S3では、ウェハWの回転速度が第1の速度V1から、高速の例えば2500rpm程度の第2の速度V2まで上げられる。塗布工程S3の開始前に第1の速度V1であったウェハWの回転は、その後速度が連続的に滑らかに変動するように徐々に加速される。このとき、ウェハWの回転の加速度は、例えば零から次第に増加する。そして、塗布工程S3の終了時には、ウェハWの回転の加速度が次第に減少され、ウェハWの回転速度が第2の速度V2に滑らかに収束する。こうして、塗布工程S3時においては、ウェハWの回転速度が第1の速度V1から第2の速度V2に、S字状に変動される。
【0043】
この塗布工程S3では、ウェハWの中心部に供給されたレジスト液が遠心力によりウェハWの表面の全面に拡散されて、ウェハWの表面にレジスト液が塗布される。なお、本実施の形態では、レジスト液に例えば薄膜塗布用の例えば粘度が2cp以下のものが用いられている。
【0044】
所定時間のレジスト液の塗布工程S3が終了すると、図7に示すようにウェハWの回転が低速の例えば300rpm程度の第3の速度V3に減速され、ウェハW上のレジスト液が均されて平坦化される(図6の平坦化工程S4(本発明における第2の工程))。
【0045】
所定時間の平坦化工程S4が終了すると、図7に示すようにウェハWの回転が中速の例えば1500rpm程度の第4の速度V4に加速され、ウェハW上のレジスト液が乾燥される(図6の乾燥工程S5(本発明における第3の工程))。こうして、ウェハW上に薄いレジスト膜が形成される。
【0046】
ウェハWの乾燥終了後、ウェハWの回転が停止されて、スピンチャック130上からウェハWが搬出されて、一連のレジスト塗布処理が終了する。
【0047】
レジスト塗布処理後、ウェハWは、第1の搬送装置20によって例えばプリベーク装置71に搬送され、プリベークされる。続いてウェハWは、第2の搬送装置21によって周辺露光装置92、温調装置83に順次搬送されて、各装置において所定の処理が施される。その後、ウェハWは、インターフェイスステーション5のウェハ搬送装置101によって露光装置4に搬送され、液浸露光される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置101によって例えば露光後ベーク装置84に搬送され、露光後ベークされ、その後第2の搬送装置21によって温調装置81に搬送されて温度調節される。その後、ウェハWは、現像処理装置40に搬送され、ウェハW上のレジスト膜が現像される。現像後、ウェハWは、第2の搬送装置21によってポストベーキング装置75に搬送されポストベークされる。その後ウェハWは、温調装置63に搬送され温度調節される。そしてウェハWは、第1の搬送装置20によってトランジション装置61に搬送され、ウェハ搬送装置12によってカセットCに戻されて、一連のウェハ処理が終了する。
【0048】
以上の実施の形態によれば、塗布工程S3において、開始前に第1の速度V1であったウェハWの回転を、開始後にその速度が連続的に変動するように次第に加速させ、終了時には、ウェハWの回転の加速度を次第に減少させて、ウェハWの回転を第2の速度V2に収束させるようにしたので、少量のレジスト液を塗布した場合であっても、塗布斑を抑制できる。したがって、レジスト液の使用量を減らすことができ、より薄い膜を形成できる。また、コストの削減を図ることができる。
【0049】
ここで、本実施の形態にかかる塗布処理方法で得られる効果を実証する実験結果を示す。図8は、本実施の形態のように塗布工程S3時にウェハWの速度をS字状に制御した場合(図8の(a))と、従来のように塗布工程時にウェハWの速度を初めから高速度に上げた場合(図8の(b))について、レジスト液を斑なく塗布できるときのレジスト液の吐出量を調べたものである。この実験は、直径300mmのウェハWを使用し、終了時のウェハの回転速度(第2の速度V2)の設定を変えて行った。図中の「OK」は、レジスト液がウェハW全面に渡って円滑に塗布されていることを示し、「NG」は、塗布斑等が発生していることを示す。
【0050】
図8に示すように従来の塗布処理方法では、レジスト液を斑なく塗布するためには、レジスト液の吐出量が1.2ml程度必要であった。また、本実施の形態の塗布処理方法では、レジスト液の吐出量が1.1ml程度であっても、レジスト液を適正に塗布できた。
【0051】
この実験から、本実施の形態の塗布処理方法によれば、従来の方法に比べて、レジスト液を少量にしてもウェハ面内に均一に塗布できることが確認できる。
【0052】
また、本実施の形態の塗布処理方法を用いた場合に、少量のレジスト液であっても塗布斑を抑制できる理由の一つとして、以下のことが推察できる。例えば従来のように塗布工程時にウェハWの回転速度を一気に上昇させ、ウェハWを初めから高速回転させた場合、図9(a)に示すようにレジスト液RがウェハWの中心部に供給された直後に、当該レジスト液Rに強い遠心力がかかる。このため、レジスト液Rが外側方向に不規則にスジ状に広げられる。レジスト液Rが少量の場合、その後レジスト液RがウェハWの全面に広げられたときに、スジ状の斑が塗布斑となって残る。一方、本実施の形態のように、ウェハWの回転速度をS字状に制御した場合、図9(b)に示すようにレジスト液がウェハWの中心部に供給された直後には、ウェハWの回転速度が低速のままあまり変動しないので、強い遠心力がかからず、レジスト液Rが外側方向に均等に広げられる。また、その後ウェハWの回転速度が連続的に変動するので、ウェハW上のレジスト液Rが滑らかに広げられ、レジスト液が少量であっても塗布斑が発生しないと考えられる。
【0053】
以上の実施の形態において、塗布工程S3における第1のノズル143によるレジスト液の吐出が、平坦化工程S4の途中まで継続して行われ、そのレジスト液の吐出を終了させる際に、第1のノズル143を移動させてレジスト液の吐出位置をウェハWの中心部からずらすようにしてもよい。
【0054】
例えば、塗布工程S3の終了と同時に、第1のノズル143が、図10に示すようにレジスト液Rを引き続き吐出した状態で、ウェハWの中心部Aの上方からウェハWの径方向に所定距離、例えば5mm以上、より好ましくは5〜30mm程度移動する。これにより、ウェハWの表面におけるレジスト液の吐出位置PがウェハWの中心部Aからずらされる。なお、このときのウェハWの回転速度は、低速の100rpm程度の第3の速度V3に変更されている。第1のノズル143は、ウェハWの中心部A上方から所定距離ずれたところで停止し、このときバルブ148が閉鎖されてレジスト液の吐出が停止される。その後、引き続きウェハWが第3の速度V3で回転され、ウェハW上のレジスト液が均されて平坦化される。つまり、図11に示すようにレジスト液の吐出は、レジスト液の塗布工程S3からレジスト液の平坦化工程S4の途中まで行われ、その平坦化工程S4においてレジスト液の吐出が終了する際に、第1のノズル143が移動してレジスト液の吐出位置PがウェハWの中心部Aからずらされる。
【0055】
この例によれば、例えば第1のノズル143の液切れ時のレジスト液が平坦化工程S4の低速度で回転しているウェハWに落下するので、そのレジスト液の急激な乾燥が防止される。加えてそのレジスト液がウェハWの中心部Aよりずれた位置Pに落下するので、ウェハWの中心部よりも強い遠心力によりウェハ面内に適正に広げられる。この結果、第1のノズル143の吐出終了時の不安定な量や形のレジスト液が吐出された場合であっても、ウェハWの中心部付近に塗布斑ができることなく、少量のレジスト液を使用した場合であっても、最終的にウェハWの表面の全面において均一なレジスト膜を形成できる。以下に、この効果を実証する実験結果を示す。
【0056】
図12には、上記実施の形態の塗布処理方法を用いた場合のウェハ面内のレジスト膜の厚みを測定した実験結果を示す。この実験結果から、ウェハWの中心部にレジスト膜の厚みの乱れがなく、レジスト膜がウェハ面内で均一に形成されていることが確認できる。また、図13は、各種塗布処理方法を用いた場合のウェハ中心付近のレジスト膜の厚みのばらつき度(3σ)を示すグラフである。図13からも、本実施の形態の塗布処理方法を用いた場合(本発明の場合)には、ノズルをウェハWの中心部から移動させない比較例の場合に比べてレジスト膜の厚みのばらつきが0.5nm以下に飛躍的に小さくなっていることが確認できる。
【0057】
ここで、本実施の形態では、レジスト液の吐出終了タイミングを平坦化工程S4の途中に設定し、そのレジスト液の吐出終了の間際に第1のノズル143の移動によりレジスト液の吐出位置Pをずらしたが、この場合のレジスト液の吐出終了タイミングの適否と、レジスト液の吐出位置Pのずらしの要否について検証する。
【0058】
図14には、塗布工程S3中にノズルを移動させてレジスト液の吐出位置PをウェハWの中心部からずらし、塗布工程S3の終了と同時にレジスト液の吐出を終了させた場合、つまりレジスト液の吐出終了タイミングを塗布工程S3の終了時とし、レジスト液の吐出位置Pのずらしを行った場合のウェハ面内のレジスト膜の厚みを測定した実験結果を示す。また、図13には、この場合(検証例1)のウェハ中心付近のレジスト膜の厚みのばらつき度(3σ)を示す。
【0059】
図15には、ノズルをウェハWの中心部の上方に固定した状態で、塗布工程S3から平坦化工程S4の途中までレジスト液の吐出を行った場合、つまりレジスト液の吐出終了タイミングを平坦化工程S4の途中とし、レジスト液の吐出位置Pのずらしを行わなかった場合のウェハ面内のレジスト膜の厚みを測定した実験結果を示す。図13には、この場合(検証例2)のウェハ中心付近のレジスト膜の厚みのばらつき度(3σ)を示す。
【0060】
図13及び図14に示す検証例1によれば、塗布工程S3中にレジスト液の吐出位置Pをずらして、なおかつレジスト液の吐出を終了させると、ウェハWの中心付近のレジスト液の膜厚が顕著にばらつき、ウェハ面内の膜厚ばらつき度も極端に大きくなることが確認できる。これは、ウェハの中心部に吐出されたレジスト液が十分に広がらずに乾燥することが起因していると考えられる。
【0061】
図13及び図15に示す検証例2によれば、レジスト液の吐出位置Pをずらさずに、平坦化工程S4の途中までレジスト液の吐出を行うと、ウェハWの中心付近のレジスト液の膜厚について従来例と比べて変わらず、ウェハ面内の膜厚ばらつき度も改善されないことが確認できる。
【0062】
したがって、本実施の形態のように、レジスト液の吐出を平坦化工程S4の途中まで行い、なおかつレジスト液の吐出終了の間際にレジスト液の吐出位置PをウェハWの中心部からずらすことにより、初めてウェハ面内のレジスト膜の均一性を飛躍的に向上できることが確認できる。
【0063】
図16は、第1のノズル143の移動時のウェハWの回転速度を変えた場合のウェハ中心付近のレジスト膜の厚みのばらつき度(3σ)を示す実験結果である。図16に示すように1000rpm以下にした場合に、レジスト膜の厚みのばらつき度が0.5nm以下の極めて小さい値になることが分かる。したがって、以上の実施の形態のようにノズル143をウェハWの中心部A上からずらす時にウェハWの回転速度を1000rpm以下にすることにより、レジスト膜の厚みのばらつきを飛躍的に改善できる。なお、ノズル移動時のウェハWの回転速度は、平坦化工程S4において膜を平坦化することを考慮すると、50rpm以上が好ましい、
【0064】
また、図17は、第1のノズル143のずらし量を変えた場合のウェハ中心付近のレジスト膜の厚みのばらつき度(3σ)を示す実験結果である。図17に示すように5mm以上ずらした場合に、レジスト膜の厚みのばらつき度が0.5nm以下の極めて小さい値になることが分かる。したがって、以上の実施の形態のようにレジスト液の吐出位置PをウェハWの中心部Aから5mm以上ずらすことにより、ウェハW面内のレジスト膜のばらつきを飛躍的に改善できる。
【0065】
以上の実施の形態では、第1のノズル143の移動開始時が塗布工程S3の終了と同時であったが、その移動開始タイミングは、塗布工程S3の終了前であってもよい。こうすることにより、より早い段階で第1のノズル143の移動を終了させることができ、その分平坦化工程S4時のより早い段階でレジスト液の吐出を終了させることができる。この結果、プロセス全体のレジスト液の使用量を減らすことができるので、コストを低減できる。なお、第1のノズル143の移動は、ウェハ全面へのレジスト液の拡散を考慮すると、塗布工程S3の50%以上が終了した後に開始するとなおよい。
【0066】
以上の実施の形態では、乾燥工程S5が予め設定された一定時間行われていたが、少なくとも乾燥工程S5時に、センサによりウェハW上のレジスト液の膜厚を継続的に検出し、膜厚の変動がなくなった時点で乾燥を終了するようにしてもよい。レジスト液が乾燥すると、膜厚変動が収束し一定になることが確認されているので、この方法によれば、乾燥の終点を正確に把握できる。また、かかる場合、例えばレジスト液の種類やウェハWの乾燥時の回転速度に応じて、個別に乾燥時間を管理することができるので、従前のように乾燥時間を長めに設定する必要がなく、より早くウェハ処理を次の工程に移行できる。この結果、ウェハ処理のスループットを向上できる。
【0067】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0068】
例えば以上の実施の形態では、レジスト液の塗布処理を例に採って説明したが、本発明は、レジスト液以外の他の塗布液、例えば反射防止膜、SOG(Spin On Glass)膜、SOD(Spin On Dielectric)膜などを形成する塗布液の塗布処理にも適用できる。また、以上の実施の形態では、ウェハWに塗布処理を行う例であったが、本発明は、ウェハ以外の例えばFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板の塗布処理にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、少量の塗布液を用いて塗布斑がないように塗布液を塗布する際に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。
【図2】塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】レジスト塗布装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
【図5】レジスト塗布装置の構成の概略を示す横断面の説明図である。
【図6】レジスト塗布処理の主な工程を示すフロー図である。
【図7】レジスト塗布処理の各工程おけるウェハの回転速度を示すグラフである。
【図8】(a)は、本実施の形態における塗布処理方法を用いた場合の、レジスト液を斑なく塗布するためのレジスト液の吐出量を示す実験結果である。(b)は、従来の塗布処理方法を用いた場合の、レジスト液を斑なく塗布するためのレジスト液の吐出量を示す実験結果である。
【図9】(a)は、従来の塗布処理方法を用いた場合のレジスト液の広がり方を示す説明図である。(b)は、本実施の形態における塗布処理方法を用いた場合のレジスト液の広がり方を示す説明図である。
【図10】第1のノズルを移動させてレジスト液の吐出位置をウェハの中心部からずらした状態を示す説明図である。
【図11】レジスト液の吐出位置をずらす場合のレジスト塗布処理の各工程おけるウェハの回転速度を示すグラフである。
【図12】本実施の形態における塗布処理方法を用いた場合のウェハ面内のレジスト膜の厚みの測定結果を示すグラフである。
【図13】各種塗布処理方法を用いた場合のウェハ面内のレジスト膜の厚みのばらつき度を示すグラフである。
【図14】検証例1の塗布処理方法を用いた場合のウェハ面内のレジスト膜の厚みの測定結果を示すグラフである。
【図15】検証例2の塗布処理方法を用いた場合のウェハ面内のレジスト膜の厚みの測定結果を示すグラフである。
【図16】ノズル移動時のウェハの回転速度を変えた場合のウェハ中心付近のレジスト膜の厚みのばらつき度を示すグラフである。
【図17】ノズルのずらし距離を変えた場合のウェハ中心付近のレジスト膜の厚みのばらつき度を示すグラフである。
【符号の説明】
【0071】
1 塗布現像処理システム
30 レジスト塗布装置
130 スピンチャック
143 第1のノズル
160 制御部
W ウェハ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の塗布処理方法であって、
基板を回転させた状態で、その基板の中心部にノズルから塗布液を吐出して、基板上に塗布液を塗布する第1の工程と、
その後、基板の回転を減速し、引き続き基板を回転させる第2の工程と、
その後、基板の回転を加速して、基板上の塗布液を乾燥させる第3の工程と、を有し、
前記第1の工程の直前は、第1の速度の一定速度で基板を回転させており、
前記第1の工程では、開始前に前記第1の速度であった基板の回転を、開始後にその速度が連続的に変動するように次第に加速させ、終了時には、基板の回転の加速度を次第に減少させて、基板の回転を前記第1の速度より速い第2の速度に収束させることを特徴とする、塗布処理方法。
【請求項2】
前記第1の工程におけるノズルによる塗布液の吐出は、前記第2の工程の途中まで継続して行われ、その塗布液の吐出を終了させる際には、ノズルの移動により塗布液の吐出位置が基板の中心部からずらされることを特徴とする、請求項1に記載の塗布処理方法。
【請求項3】
前記ノズルの移動は、前記第1の工程の終了と同時に開始することを特徴とする、請求項2に記載の塗布処理方法。
【請求項4】
基板の塗布処理装置であって、
基板を保持して回転させる回転保持部と、
基板に塗布液を吐出するノズルと、
前記回転保持部により基板を回転させた状態で、その基板の中心部にノズルから塗布液を吐出して、基板上に塗布液を塗布する第1の工程と、その後、基板の回転を減速し、引き続き基板を回転させる第2の工程と、その後、基板の回転を加速して、基板上の塗布液を乾燥させる第3の工程を実行し、前記第1の工程の直前は、第1の速度の一定速度で基板を回転させており、前記第1の工程では、開始前に前記第1の速度であった基板の回転を、開始後にその速度が連続的に変動するように次第に加速させ、終了時には、基板の回転の加速度を次第に減少させて、基板の回転を前記第1の速度より速い第2の速度に収束させるように、前記回転保持部と前記ノズルの動作を制御する制御部と、を有することを特徴とする、塗布処理装置。
【請求項5】
前記ノズルを、基板の中心部の上方から基板の径方向に移動させるノズル移動機構をさらに有し、
前記制御部は、前記第1の工程におけるノズルによる塗布液の吐出を、前記第2の工程の途中まで継続して行い、その第2の工程において塗布液の吐出を終了させる際には、ノズルを移動させて塗布液の吐出位置を基板の中心部からずらすことを特徴とする、請求項4に記載の塗布処理装置。
【請求項6】
前記ノズルの移動は、前記第1の工程の終了と同時に開始することを特徴とする、請求項5に記載の塗布処理装置。
【請求項7】
請求項1〜3のいずれかに記載の塗布処理方法を塗布処理装置によって実行させるために、当該塗布処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−78250(P2009−78250A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−251056(P2007−251056)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000219967)東京エレクトロン株式会社 (5,184)
【Fターム(参考)】