説明

安定化されたボディケア製品、家庭用製品、生地及び繊維

【課題】安定化されたボディケア製品、家庭用製品、生地及び繊維の提供
【解決手段】開示されるのは、特定のヒンダードニトロキシル、ヒドロキシルアミン及びヒドロキシルアミン塩化合物並びに選択された有機UVフィルタを含む、安定化されたボディケア製品、家庭用製品、生地及び繊維である。
安定化された製品は例えば、スキンケア製品、ヘアケア製品、歯磨き剤、化粧品、洗濯用洗剤及び繊維柔軟剤、洗剤をベースとしない繊維用ケア製品、家庭用清浄剤及び生地用ケア製品である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光、熱及び酸素の悪影響に対するボディケア製品、パーソナルケア製品、家庭用製品、繊維ケア製品、業務用及び工業用製品、生地及び繊維の保護のための、選択されたヒンダードニトロキシル、ヒドロキシルアミン及びヒドロキシルアミン塩化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者は今日、非常に多種の家庭用製品及びパーソナルケア製品から選択し得るため、製造者は、それらのブランドがどれだけ独特であるかを明確に打ち出す必要がある。透明の及び半透明の包装材内に陳列された、多数のカラフルな配合物中に新規香料及び活性成分を含む高級製品は、今日非常に一般的である。
消費者用製品の明るい外観、製品効能及び新鮮な香りが、UV線に重度に曝露された場合であっても、その製品寿命の間は持続するということが、商業上の成功の鉄則である。この曝露は、製品の外観、活性成分及び香料を破壊する分解プロセス及び強い退色を生じる。
UV線の吸収による透明包装材内の製品の種々の安定化技術が一般的に使用され及び良く知られている。例えばベンゾトリアゾール類の広帯域のUV線安定剤は、主としてUV−B線が吸収されるベンゾフェノンのような他の吸収剤と比べて、その非常に良好なUV−A及びUV−B吸収特性のために、製品の安定性及び寿命を高める。
しかしながら、UV線の吸収だけで、すべての潜在的な分解経路が遮断されるわけではない。
驚くべきことに、効果的な保護が、ニトロキシル化合物、ヒンダードヒドロキシルアミン化合物及びヒンダードヒドロキシルアミン塩化合物より選択される特定の化合物、及び特定の有機UV吸収剤により達成され得ることが判った。
背景
特許文献1は、ヒンダードアミン安定剤による繊維の処理を教示している。特許文献2は、ヒンダードアミンをベースとした化合物によるパルプ及び紙の安定化を教示している。
【特許文献1】国際公開第01/07550号パンフレット
【特許文献2】米国特許第6,254,724号明細書
【発明の開示】
【0003】
詳細な開示
本発明は、
(a)ボディケア製品、家庭用製品、生地又は繊維
(b)(i)式(I)
【化1】

で表されるでヒンダードニトロキシル化合物、
(ii)式(II)
【化2】

で表されるヒンダードヒドロキシルアミン化合物及び
(iii)式(III)
【化3】

で表されるヒンダードヒドロキシルアミン塩化合物
(式中、
1及びG2は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、又は一緒になってペンタメチレン基を表し、
1及びZ2は各々メチル基を表すか、又はZ1及びZ2は一緒になって、所望によりエステル基、エーテル基、ヒドロキシ基、オキソ基、シアノヒドリン基、アミド基、アミノ基、カルボキシ基又はウレタン基により置換され得る結合部分を形成し、
Xは、リン酸塩、ホスホン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硝酸塩、塩化物塩、臭化物塩、亜硫酸水素塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸塩、ホウ酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、アクリル酸塩、ポリアクリル酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、イタコン酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩、チグリン酸塩、アスコルビン酸塩、ポリメタクリル酸塩、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、又はジエチレントリアミン五酢酸のカルボン酸塩、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸塩、アルキルスルホン酸塩又はアリールスルホン酸塩のような無機アニオン或いは有機アニオンを表し、及び
ここで、カチオンの総電荷hは、アニオンの総電荷jに等しい。)
からなる群より選択される少なくとも1種の化合物の有効安定化量;及び
(c)
(c1)ジベンゾイルメタン誘導体;
(c2)ケイ皮酸エステル;
(c3)カンファー誘導体:及び
(c4)トリアニリノ−s−トリアジン誘導体
より選択される有機UVフィルタ
を含む安定化組成物に関する。
例えば、Xは、塩化物塩、亜硫酸水素塩、硫酸水素塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、アスコルビン酸塩、アクリル酸塩、クエン酸塩、或いはエチレンジアミン四酢酸の又はジエチレントリアミン五酢酸のカルボン酸塩であり;例えばXは硫酸水素塩又はクエン酸塩である。
【0004】
成分(b)のヒンダードニトロキシル、ヒドロキシルアミン及びヒドロキシルアミン塩
化合物は例えば、式AないしEE及びAないしEE
【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

{式中、
Eは、オキシル基又はヒドロキシル基を表し、
Rは、水素原子又はメチル基を表し、
式A及びAにおいて、
nは1又は2であり、
nが1である場合、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18の
アルケニル基、プロパルギル基、グリシジル基、1ないし20個の酸素原子により中断された炭素原子数2ないし50のアルキル基、1ないし10個のヒドロキシル基により置換された前記アルキル基或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表すか、又は
1は、カルボキシ基により或いは−COOZ[式中、Zは、水素原子、炭素原子数1
ないし4のアルキル基又はフェニル基を表すか、又は式中、Zは−(COO-nn+(式中、nは1ないし3であり、及びMは周期表の第一、第二又は第三族からの金属イオンを表すか、又はZn、Cu、Ni又はCoを表すか、又はMは、式中のR2が炭素原子数1
ないし8のアルキル基又はベンジル基を表すところの基Nn+(R24を表す。)を表す。]により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
nが2である場合、
1は、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニ
レン基、キシリレン基、或いは、1ないし20個の酸素原子により中断されたか、1ないし10個のヒドロキシル基により置換されたか又は前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された炭素原子数1ないし50のアルキレン基を表し、
式B及びBにおいて、
mは1ないし4であり、
mが1である場合、
2は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、−COO−により中断された炭素原子
数3ないし18のアルキル基を表すか、又はR2は、−CH2(OCH2CH2nOCH3(式中、nは1ないし12である。)を表すか、又は
2は、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数6ないし12のアリ
ール基、又は1ないし4個の炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記アリール基を表すか、又は
2は、−NHR3(R3は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ない
し12のシクロアルキル基、炭素原子数6ないし12のアリール基、又は1ないし4個の炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記アリール基を表す。)を表すか
、又は
2は、−N(R32(式中、R3は上記定義されたとおりである。)を表し、
mが2である場合、
2は、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニ
レン基、キシリレン基、−COO−により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表すか、又はR2は、−CH2(OCH2CH2nOCH2−(式中、nは1ないし12である。)を表すか、
2は、炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数7ないし15のア
ラルキレン基、又は炭素原子数6ないし12のアリーレン基を表すか、又は
2は、−NHR4NH−(式中、R4は、炭素原子数2ないし18のアルキレン基、炭
素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数8ないし15のアラルキレン基又は炭素原子数6ないし12のアリーレン基を表す。)を表すか、又は
2は、−N(R3)R4N(R3)−(式中、R3及びR4は上記定義されたとおりである。)を表すか、又は
2は、−CO−又は−NH−CO−NH−を表し、
mが3である場合、
2は、炭素原子数3ないし8のアルカントリイル基又はベンゼントリイル基を表し、
又は
mが4である場合、
2は、炭素原子数5ないし8のアルカンテトライル基又はベンゼンテトライル基を表
し、
式C及びCにおいて、
10は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし15のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基又はベンゾイル基を表し、
xは1又は2であり、
xが1である場合、
11は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、プロパギル基、グリシジル基、1ないし20個の酸素原子により中断された炭素原子数2ないし50のアルキル基、1ないし10個のヒドロキシル基により置換されたか、或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表すか、又は
11は、カルボキシ基により或いは−COOZ[式中、Zは、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニル基を表すか、又は式中、Zは−(COO-nn+(式中、nは1ないし3であり、及びMは周期表の第一、第二又は第三族からの金属イオンを表すか、又はZn、Cu、Ni又はCoを表すか、又はMは、式中のR2が水素原子、炭
素原子数1ないし8のアルキル基又はベンジル基を表すところの基Nn+(R24を表す。)を表す。]により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、又は
xが2である場合、
11は、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニレン基、キシリレン基又は1ないし20個の酸素原子により中断されたか、1ないし10
個のヒドロキシル基により置換されたか或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された炭素原子数1ないし50のアルキレン基を表し、
式D及びDにおいて、
10は、上記定義されたとおりであり、
yは1ないし4であり、
12は、上記R2に定義されたとおりであり、
式E及びEにおいて、
kは1又は2であり、
kが1である場合、
20及びR21は独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基又は炭素原子数7ないし15のアラルキル基を表すか、又はR20はまた水素原子を表すか、又は
20及びR21は一緒になって、炭素原子数2ないし8のアルキレン基又はヒドロキシル基により置換された前記アルキレン基、又は炭素原子数4ないし22のアシルオキシ−アルキレン基を表し、又は
kが2である場合、
20及びR21は一緒になって、(−CH22C(CH2−)2を表し、
式F及びFにおいて、
30は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、ベンジル基、グリシジル基、又は炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキル基を表し、
gは1又は2であり、
gが1である場合、R31は、nが1である場合の上記R1に定義されたとおりであり、
gが2である場合、R31は、nが2である場合の上記R1に定義されたとおりであり、
式G及びGにおいて、
1は、−NR41−又は−O−を表し、
1は、炭素原子数1ないし3のアルキレン基を表すか、又はE1は、−CH2−CH(
42)−O−(式中、R42は、水素原子、メチル基又はフェニル基を表す。)を表すか、又はE1は−(CH23−NH−を表すか又はE1は直接結合を表し、
40は、水素原子又は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、
41は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし15のアラルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基を表すか、又はR41は−CH2−CH(R42)−OH(式中、R42は上記定義
されたとおりである。)を表し、
式H及びHにおいて、
pは1又は2であり、
4は、xが1又は2である場合のR11に定義されたとおりであり、
M及びYは独立して、メチレン基又はカルボニル基を表し、例えばMはメチレン基を表し及びYはカルボニル基を表し、
式I及びIにおいて、
該式は、T1がエチレン基又は1,2−プロピレン基を表すところのポリマーの反復構
造単位を示すか、或いはアルキルアクリレート又はメタクリレートとのα−オレフィンコポリマーから誘導される繰り返し構造単位を表し、及び式中、
qは2ないし100であり、
1は、−N(R41)−(式中、R41は上記定義されたとおりである。)又は−O−を
表し、
式J及びJにおいて、
rは1又は2であり、
7は、式A中のnが1又は2である場合のR1に定義されたとおりであり、
例えばT7はrが2である場合にオクタメチレン基を表し、
式L及びLにおいて、
uは1又は2であり、
13は、式A中のnが1又は2である場合のR1に定義されたとおりであるが、但し、
13は、uが1である場合に水素原子を表すことはなく、
式M及びMにおいて、
1及びE2は異なり、各々−CO−又は−N(E5)−(式中、E5は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は炭素原子数4ないし22のアルコキシカルボニルアルキル基を表す。)を表し、例えばE1は−CO−を表し及びE2は−N(E5)−を表し

3は、水素原子、炭素原子数1ないし30のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、
塩素原子により又は炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記フェニル基又は前記ナフチル基、又は炭素原子数7ないし12のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記フェニルアルキル基を表し、
4は、水素原子、炭素原子数1ないし30のアルキル基、フェニル基、ナフチル基又
は炭素原子数7ないし12のフェニルアルキル基を表し、又は
3及びE4は一緒になって、炭素原子数4ないし17のポリメチレン基を表すか、又は1ないし4個の炭素原子数1ないし4のアルキル基、例えばメチル基により置換された前記ポリメチレン基を表し、
式Nにおいて、
1は、式A中のnが1である場合のR1に定義されたとおりであり、
3は、直接結合、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、フェニレン基又は−NH
−G1−NH−(式中、G1は炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表す。)を表し、
式O及びOにおいて、
10は、式C中のR10に定義されたとおりであり、
式P及びPにおいて、
6は、脂肪族又は芳香族四価基、例えばネオペンタンテトライル基又はベンゼンテト
ライル基を表し、
式T及びTにおいて、
51は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、又は炭素原子数6ないし10のアリール基を表し、
52は、水素原子又は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、又は
51及びR52は一緒になって、炭素原子数4ないし8のアルキレン基を表し、
fは1又は2であり、
fが1である場合、
50は、式C中のxが1である場合のR11に定義されたとおりであるか、又はR50は、−(CH2zCOOR54(式中、zは1ないし4であり、及びR54は、水素原子又は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表すか、又はR54は、周期表の第一、第二又は第三族からの金属イオン又は基−N(R554(式中、R55は、水素原子、炭素原子数1ないし
12のアルキル基又はベンジル基を表す。)を表し、
fが2である場合、
50は、式C中のxが2である場合のR11に定義されたとおりであり、
式U及びUにおいて、
53、R54、R55及びR56は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか又は一緒になってペンタメチレン基を表し、
式V及びVにおいて、
57、R58、R59及びR60は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか又は一緒になってペンタメチレン基を表し、
式W及びWにおいて、
61、R62、R63及びR64は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか又は一緒になってペンタメチレン基を表し、
65は、炭素原子数1ないし5のアルキル基を表し、
Mは水素原子又は酸素原子を表し、
式XないしCC及びXないしCCにおいて、
nは2ないし3であり、
G1は、水素原子、メチル基、エチル基、ブチル基又はベンジル基を表し、
mは1ないし4であり、
xは1ないし4であり、
xが1である場合、
1及びR2は独立して、炭素原子数1ないし18のアルキル基、1ないし5個の酸素原子により中断された前記アルキル基、1ないし5個のヒドロキシル基により置換された前
記アルキル基又は前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし15のアラルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基又は1ないし3個の炭素原子数1ないし8のアルキル基により置換された前記アリール基を表すか、又はR1はまた水素原
子を表すか、又はR1及びR2は一緒になって、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基又は3−オキサペンタメチレン基を表し、
xが2である場合、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、1又は2個の酸素原子により
中断された前記アルキル基、ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基、又は1又は2個の酸素原子により中断され且つヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表し、
2は、炭素原子数2ないし18のアルキレン基、1ないし5個の酸素原子により中断
された前記アルキレン基、1ないし5個のヒドロキシル基により置換された前記アルキレン基又は前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキレン基;o−、m−又はp−フェニレン基又は1又は2個の炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記フェニレン基を表すか、又は
2は、−(CH2kO[(CH2kO]h(CH2k−(式中、kは2ないし4であり、及びhは1ないし40である。)を表すか、又は
1及びR2は、それらが結合する2個のN原子と一緒になって、ピペラジン−1,4−ジイル基を表し、
xが3である場合、
1は水素原子を表し、
2は、1個の窒素原子により中断された炭素原子数4ないし8のアルキレン基を表し

xが4である場合、
1は水素原子を表し、
2は、2個の窒素原子により中断された炭素原子数6ないし12のアルキレン基を表
し、
3は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、1又は2個の酸素原子により
中断された前記アルキル基、ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基、又は1又は2個の酸素原子により中断され且つヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表し、
pは2又は3であり、及び
Qは、アルカリ金属塩、アンモニウム塩又はN+(G14を表し、
式DD及びDDにおいて、
mは2又は3であり、
mが2である場合、
Gは、−(CH2CHR−O)rCH2CHR−(式中、rは0ないし3であり、及びR
は水素原子又はメチル基を表す。)を表し、及び
mが3である場合、
Gはグリセリル基を表し、
式EE及びEEにおいて、
2は、−CN、−CONH2又は−COOG3(式中、G3は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基又はフェニル基を表す。)を表し、
Xは、リン酸塩、ホスホン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硝酸塩、塩化物塩、臭化物塩、亜硫酸水素塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸塩、ホウ酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、アクリル酸塩、ポリアクリル酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、イタコン酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩、チグリン酸塩、アスコルビン酸塩、ポリメタクリル酸塩、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、又はジエチレントリアミン
五酢酸のカルボン酸塩、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸塩、アルキルスルホン酸塩又はアリールスルホン酸塩のような無機アニオン或いは有機アニオンを表し、及び
ここで、カチオンの総電荷hは、アニオンの総電荷jに等しい。}
で表されるものである。
【0005】
例えば、成分(b)の化合物は、式A、A、B、B、C、C、D、D、Q、Q、R、R、S、S、X、X、Y、Y、Z及びZ
[式中、
Rは水素原子を表し、
式A及びAにおいて、
nは1又は2であり、
nが1である場合、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2ないし6のアル
ケニル基、プロパルギル基、グリシジル基、1ないし10個の酸素原子により中断された炭素原子数2ないし20のアルキル基、1ないし5個のヒドロキシル基により置換された前記アルキル基或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表すか、又は
1は、カルボキシ基により又は−COOZ(式中、Zは水素原子又は炭素原子数1な
いし4のアルキル基を表す。)により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
nが2である場合、
1は、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、炭素原子数4ないし8のアルケニレン
基、1ないし10個の酸素原子により中断されたか、1ないし5個のヒドロキシル基により置換されたか、或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキレン基を表し、
式B及びBにおいて、
mは1又は2であり、
mが1である場合、
2は、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、又はR2は、CH2(OCH2CH2nOCH3(式中、nは1ないし12である。)を表すか、又は
2は、フェニル基、又は1ないし3個のメチル基により置換された前記フェニル基を
表し、
2は、−NHR3(式中、R3は、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニル基
、或いは1又は2個のメチル基により置換された前記フェニル基を表す。)を表し、
mが2である場合、
2は、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、炭素原子数4ないし8のアルケニレン
基を表すか、又はR2は、

−CH2(OCH2CH2nOCH2

(式中、nは1ないし12である。)
を表し、
2は、NHR4NH(式中、R4は、炭素原子数2ないし6のもの、炭素原子数8ない
し15のアラルキレン基又は炭素原子数6ないし12のアリーレン基を表す。)を表し、
2は、−CO−又は−NHCONHを表し、
式C及びCにおいて、
10は、水素原子、又は炭素原子数1ないし3のアルカノイル基を表し、
xは1又は2であり、
xが1である場合、
11は、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基又はグリシジル基を表し、
11は、カルボキシ基により又はCOOZ(式中、Zは、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
xが2である場合、
11は、炭素原子数1ないし6のアルキレン基を表し、
式D及びDにおいて、
10は水素原子を表し、
yは1又は2であり、
12は、上記R2に定義されたとおりであり、
式Y、Y、Z及びZにおいて、
xは1又は2であり、
xが1である場合、
1及びR2は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、又は
1及びR2は一緒に、テトラメチレン基、又はペンタメチレン基を表し、
2は、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシル基により置換
された前記アルキル基を表し、
xが2である場合、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシル基により置換さ
れた前記アルキル基を表し、
2は、炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、
3は、上記定義されたとおりである。]
で表されるものである。
【0006】
例えば、成分(b)の化合物は、式A、A、B、B、C、C、D、D、Q、Q、R及びR
[式中、
Rは水素原子を表し、
式A及びAにおいて、
hは1であり、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、グリシジル基、1又は2個の
酸素原子により中断された炭素原子数2ないし4のアルキル基、1又は2個のヒドロキシル基により置換されたか或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表すか、又は
1は、−COOZ(式中、Zは水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表
す。)により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
式B及びBにおいて、
mは1又は2であり、
2は、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、又はR2は、CH2(OCH2CH2nOCH3(式中、nは1ないし4である。)を表し、
mが2である場合、
2は、炭素原子数1ないし8のアルキレン基を表し、
式C及びCにおいて、
10は、水素原子、又は炭素原子数1又は2のアルカノイル基を表し、
xは1又は2であり、
xが1である場合、
11は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はグリシジル基を表し、
11は、COOZ(式中、Zは、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
xが2である場合、
11は、炭素原子数1ないし6のアルキレン基を表し、
式D及びDにおいて、
10は水素原子を表し、
yは1又は2であり、
12は上記R2に定義されたとおりである。]
で表されるものである。
【0007】
例えば、成分(b)のヒンダードニトロキシル、ヒドロキシルアミン及びヒドロキシルアミン塩化合物は、ビス(1−オキシル−2,2−6−6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2−6−6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;1−ヒドロキシ−2,2−6−6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウムシトレート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウムビスルフェート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウムアセテート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジン;1−ヒドロキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジニウムアセテート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジン;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジニウムアセテート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジン;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2−ヒドロキシ−4−オキサペントキシ)ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2−ヒドロキシ−4−オキサペントキシ)ピペリジニウムアセテート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムクロリド;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムアセテート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムビスルフェート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ニトリロトリアセテート;トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ニトリロトリアセテート;トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ニトリロトリアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリ
アミンペンタメチレンホスホネート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート;及びペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートより選択される。
【0008】
例えば、成分(b)のヒンダードニトロキシル、ヒドロキシルアミン及びヒドロキシルアミン塩化合物は、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムクロリド;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムアセテート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムビスルフェート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;及びペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセタートより選択される。
【0009】
例えば、成分(b)の化合物は、1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムDTPA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)DTPA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)DTPA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)DTPA;ペンタキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)DTPA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムEDTA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)EDTA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)EDTA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)EDTA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)シトレート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウムDTPA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)DTPA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)DTPA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)DTPA;ペンタキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)DTPA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウムEDTA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
−4−オキソ−ピペリジニウム)EDTA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)EDTA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)EDTA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)シトレート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウムDTPA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)DTPA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)DTPA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)DTPA;ペンタキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)DTPA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウムEDTA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)EDTA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)EDTA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)EDTA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)シトレート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウムDTPA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)DTPA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)DTPA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)DTPA;ペンタキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)DTPA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウムEDTA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)EDTA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)EDTA及びテトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)EDTAより選択される。
【0010】
上記の対イオンは、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)又はジエチレン−トリアミンペンタメチレンホスホン酸(DTPMPA)である。
【0011】
有機UV吸収剤成分(c1)は好ましくは、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチ
ルヘキシルメトキシジベンゾイルメタン及びイソプロピルジベンゾイルメタンより選択される。
成分(c1)は最も好ましくは、4−第三ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン
及び4−エチルヘキシル−4’−メトキシジベンゾイルメタンより選択される。最も好ましくは、1−(4−第三ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオンである。
成分(c2)は、オクチルメトキシシンナメート(4−メトキシケイ皮酸2−エチルヘ
キシルエステル)、ジエタノールアミンメトキシシンナメート(4−メトキシケイ皮酸のジエタノールアミン塩)、イソアミルp−メトキシシンナメート(4−エトキシケイ皮酸2−イソアミルエステル)、2,5−ジイソプロピルメチルシンナメート及びケイ皮酸アミド誘導体より選択され、及び最も好ましくはオクチルメトキシシンナメートである。
成分(c3)は好ましくは、4−メチル−ベンジリデンカンファー(3−(4’−メチ
ル)ベンジリデン−ボルナノ−2−オン)、3−ベンジリデンカンファー(3−ベンジリデン−ボルナノ−2−オン)、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー{N−[2(及び4)−2−オキシボルニ−3−イリデン−メチル)ベンジル]アクリルアミドポリマー}、トリモニウム−ベンジリデンカンファースルフェート[3−(4’−トリメチルアンモニウム)−ベンジリデン−ボルナノ−2−オンメチルスルフェート]テレフタリデンジカンファースルホン酸{3,3’−(1,4−フェニレンジメチン)−ビス(7,7−ジメチル−2−オキソ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−メタンスルホン酸}又はその塩、及びベンジリデンカンファースルホン酸[3−(4’−スルホ)ベンジリデンボルナノ−2−オン]又はその塩より選択され、及び最も好ましくは4−メチル−ベンジリデンカンファーである。
成分(c4)は、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン及びエチルヘキシルトリアゾン
より選択される。最も好ましくはエチルヘキシルトリアゾンが使用される。
【0012】
成分(c)に従う有機UVフィルタは、他の商業上利用できるUVフィルタと混合して使用され得る。使用され得る適するUV吸収剤は、以下の表:
【表1】

に列挙される。
好ましくは、ジベンゾイルメタン誘導体(成分c1)とジフェニルアクリレードとの混
合物;ジベンゾイルメタン誘導体(成分c1)とケイ皮酸エステル(成分c2)との混合物が使用される。
【0013】
本組成物は、他の慣用の添加剤、例えば抗酸化剤を含み得る。
従って、本発明は、
(a)ボディケア製品、家庭用製品、業務用製品及び工業用製品、生地又は繊維、
(b)(i)式(I)で表されるでヒンダードニトロキシル化合物、
(ii)式(II)で表されるヒンダードヒドロキシルアミン化合物及び
(iii)式(III)で表されるヒンダードヒドロキシルアミン塩化合物
からなる群より選択される少なくとも1種の化合物の有効安定化量、
(c)
(c1)ジベンゾイルメタン誘導体;
(c2)ケイ皮酸エステル;
(c3)カンファー誘導体:及び
(c4)トリアニリノ−s−トリアジン誘導体
より選択される有機UVフィルタ;及び
(d)抗酸化剤、トコフェロール、トコフェロールアセテート、ヒンダードアミン光安定剤、錯体形成剤、蛍光増白剤、界面活性剤及びポリオルガノシロキサンからなる群より選択される少なくとも1種の化合物
を含む安定化組成物に関する。
付加的な適する抗酸化剤は例えば、ヒンダードフェノール安定剤及びベンゾフラノン安定剤より選択される。
適する抗酸化剤は例えば、
【化12】

【化13】

【化14】

からなる群より選択される。
【0014】
成分(d)のヒンダードアミン光安定剤(HALS)は例えば、既知の市販化合物である。それらは例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)セバケート、n−ブチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロン酸−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)エステル、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−s−トリアジンとの縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセタート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラオエート、1
,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1、2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシと4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの混合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンと4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの縮合物(CAS登録番号[136504−96−6])、(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジ−アザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4.5]デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、テトラ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレート、テトラ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレート、2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21−オキソ−ジスピロ[5.1.11.2]−ヘンエイコサン、8−アセチル−3−ドデシル−1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチルスピロ[4.5]−デカン−2,4−ジオン、
【化15】

(式中、mは5ないし50である。)、
【化16】

からなる群から選択される。
成分(d)の錯体形成剤は例えば、窒素含有の錯体形成剤又はポリアニオン性で誘導された天然多糖類、例えばホスフェート、ホスホネート又はメチルホスホネート基を含有するもの、例えばキチン誘導体、例えばスルホキチン、カルボキシメチルキチン、ホスホキチン、或いはキトサン誘導体、例えば、スルホキトサン、カルボキシメチルキトサン又はホスホキトサンである。
錯体形成剤は例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、β−アラニン二酢酸(EDETA)又はエチレンジアミン二コハク酸(EDDS)
【化17】


【化18】

、式
【化19】

に対応するアミントリメチレンリン酸(ATMP)、式
【化20】

に対応するセリン二酢酸(SDA)、式
【化21】

に対応するアスパラギン二酢酸及び式
【化22】

に対応するメチルグリシン二酢酸(MGDA)からなる群より選択される。
【0015】
本発明の安定剤系は特に、ボディケア製品を安定化するために、特に、浴用及びシャワー製品、香料及び発香物質を含む製剤、ヘアケア製品、歯磨き剤、脱臭及び制汗製剤、化
粧製剤、光保護配合物及び活性成分を含む製剤のような、スキンケア製品における使用のために適する。
適するスキンケア製品は、特に、ボディオイル、ボディローション、ボディジェル、トリートメントクリーム、皮膚保護用の軟膏、シェービングフォーム又はジェルのようなシェービング製剤、ベビーパウダーのようなスキンパウダー、保湿用ジェル、保湿用スプレー、リバイタライジング(revitalising)ボディジェル、セルライト用ジェル及びピーリング製剤である。
香料及び発香物質を含む製剤は、特に、芳香剤、香水、コロン及びシェービングローション(アフターシェーブ製剤)である。
適するヘアケア製品は例えば、ヒト及び動物、特にイヌのためのシャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアスタイリング用及びトリートメント用薬剤、パーマ剤、ヘアスプレー及びヘアラッカー、ヘアジェル、ヘア固定剤及び染毛剤又はヘアブリーチング剤である。
適する歯磨き剤は、特に、歯磨きクリーム、歯磨きペースト、マウスウォッシュ、マウスリンス、アンチプラーク製剤及び義歯のための清浄剤である。
適する化粧剤は、特に、リップスティック、マニキュア、アイシャドウ、マスカラ、乾式又は湿式メイクアップ、ルージュ、パウダー、脱毛剤及びサンタンローションである。
活性成分を含む適する化粧品配合物は、特に、ホルモン製剤、トコフェロール、アルコルビン酸ビタミンQ、D及びKのようなビタミン剤、レチノール、レチナール、レチノイン酸及びリコペンのようなカロチノイド、植物抽出製剤及び殺菌製剤、メチオニン、システイン、シスチン、トリプトファン、フェニルアラニン、チロシンのような不安定なアミノ酸を含むジペプチド、オリゴペプチド及びポリペプチド、フェノール、ポリフェノール又はフラボノイドを含む製剤である。
本発明の他の局面は、成分(b)の少なくとも1種の化合物及び少なくとも1種の成分(c)の化合物を適用することからなる、ビタミン、カロチノイド、植物抽出製剤、殺菌製剤、フェノール、ポリフェノール又はフラボノイドより選択される活性成分の安定化である。
本ボディケア製品は、クリーム、軟膏、ペースト、フォーム、ジェル、ローション、パウダー、メイクアップ、スプレー、スティック又はエアゾール又はワイプの形態にあり得る。本発明の安定剤系は、油相中に或いは水又は水/アルコール相中に存在し得る。
【0016】
成分(b)及び(c)の添加剤は、例えば、全配合成分に基づきおよそ5ないしおよそ10000ppm、好ましくはおよそ10ないしおよそ5000ppm、及び最も好ましくはおよそ100ないしおよそ1000ppmの濃度で、ボディケア及び家庭用製品中に存在する。
例えば、成分(b)及び(c)の添加剤は、全配合量に基づきおよそ5、10、15、20、25、35、40、45又は50ppmの濃度でボディケア及び家庭用製品中に存在する。
例えば、成分(b)及び(c)の添加剤は、本発明の配合物(組成物)中におよそ5ないしおよそ1000ppm存在する。
成分(b)と成分(c)の比は、本組成物中において、1:1000ないし1000:1であり、好ましくは1:100ないし100:1であり、最も好ましくは1:10ないし10:1である。
【0017】
さらに、化粧品製剤又は医薬品製剤は、以下に記載するような他の補助剤を含み得る。
水−及びオイル含有のエマルジョン(例えば、W/O、O/W、O/W/O及びW/O/Wエマルジョン又はミクロエマルジョン)として、製剤は、例えば、組成物の総質量に基づき、1種以上のUV吸収剤を0.1ないし30質量%、好ましくは0.1ないし15質量%及びとりわけ0.5ないし10質量%含み、組成物の総質量に基づき、少なくとも1種のオイル成分を1ないし60質量%、とりわけ5ないし50質量%及び好ましくは10ないし35質量%含み、組成物の総質量に基づき、少なくとも1種の乳化剤を0ないし
30質量%、とりわけ1ないし30質量%及び好ましくは4ないし20質量%含み、組成物の総質量に基づき、水を10ないし90質量%、とりわけ30ないし90質量%含み、及び他の化粧品的に許容可能な補助剤を0ないし88.9質量%、とりわけ1ないし50質量%含む。
【0018】
本発明に従う化粧品組成物/製剤又は医薬品組成物/製剤はまた、以下に記載するような1種以上の付加的な化合物を含み得る。
脂肪アルコール
セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノールを含む、炭素原子数6ないし18、好ましくは炭素原子数8ないし10の脂肪アルコール、炭素原子数12ないし15のアルコールのベンゾエート、アセチル化ラノリンアルコール等をベーズとしたゲルベ(Guerbet)アルコール。
【0019】
脂肪酸のエステル
直鎖状の炭素原子数6ないし24の脂肪酸と直鎖状の炭素原子数3ないし24のアルコールとのエステル、枝分れ状の炭素原子数6ないし13のカルボン酸と直鎖状の炭素原子数6ないし24の脂肪アルコールとのエステル、直鎖状の炭素原子数6ないし24の脂肪酸と枝分れ状のアルコール、とりわけ2−エチルヘキサノールとのエステル、ヒドロキシカルボン酸と直鎖状又は枝分れ状の炭素原子数6ないし22の脂肪アルコールとのエステル、とりわけジオクチルマレート、直鎖状及び/又は枝分れ状脂肪酸と多価アルコール(例えばプロピレングリコール、二量体ジオール又は三量体トリオール)及び/又はゲルベアルコールとのエステル、例えばカプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エラエオステアリン酸(elaeostearic acid)、アラキジン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸及びエルカ酸並びにそれらの工業用等級の混合物(例えば、天然脂肪及びオイルの加圧除去において、ローレンのオキソ合成からのアルデヒドの還元において、又は不飽和脂肪酸の二量化において得られる)と、アルコール、例えばイソプロピルアルコール、カプロンアルコール、カプリルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセレニルアルコール(petroselinyl alcohol)、リノイルアルコール、リノレニルアルコール、エラエオステアリルアルコール(elaeostearyl alcohol)、アラキジルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びブラシジルアルコール並びにそれらの工業用等級の混合物(例えば、脂肪及びオイルをベースとした工業用等級のメチルエステル又はローレンのオキソ合成からのアルデヒドの高圧での水素化において、及び不飽和脂肪アルコールの二量化におけるモノマー画分として得られる)とのエステル。
そのようなエステルオイルの例は、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、イソプロピルイソステアレート、イソプロピルオレエート、n−ブチルステアレート、n−ヘキシルラウレート、n−デシルオレエート、イソオクチルステアレート、イソノニルステアレート、イソノニルソノナノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−ヘキシルラウレート、2−ヘキシルデシルステアレート、2−オクチルドデシルパルミテート、オレイルオレエート、オレイルエルケート、エルシルオレエート、エルシルエルケート、セテアリルオクタノエート、セチルパルミテート、セチルステアレート、セチルオレエート、セチルベヘネート、セチルアセテート、ミリスチルミリステート、ミリスチルベヘネート、ミリスチルオレエート、ミリスチルステアレート、ミリスチルパルミテート、ミリスチルラクテート、プロピレングリコールジカプリレート/カプレート、ステアリルヘプタノエート、ジイソステアリルマレート、オクチル
ヒドロキシステアレート等である。
【0020】
他の補助剤
ジエチルヘキシル2,6−ナフタレート、ジ−n−ブチルアジペート、ジ(2−エチルヘキシル)−アジペート、ジ(2−エチルヘキシル)−スクシネート及びジイソトリデシルアセラート、及びまたエチレングリコールジオレエート、エチレングリコールジイソトリデカノエート、プロピレングリコールジ(2−エチルヘキサノエート)、プロピレングリコールジイソステアレート、プロピレングリコールジペラルゴネート、ブタンジオールジイソステアレート及びネオペンチルグリコールジカプリレートのようなジオールエステル。炭素原子数6ないし24の脂肪アルコール及び/又はゲルベアルコールと芳香族カルボン酸、飽和及び/又は不飽和の、とりわけ安息香酸とのエステル、炭素原子数2ないし12のジカルボン酸と炭素原子数1ないし22の直鎖状又は枝分れ鎖状のアルコール或いは2ないし10個の炭素原子及び2ないし6個のヒドロキシ基を有するポリオールとのエステル、若しくはイミノジコハク酸及びイミノジコハク酸塩[CAS登録番号7408−20−0]又はラテックス粒子。
【0021】
グリセリルエステルを含む天然の又は合成トリグリセリド及び誘導体
他のアルコールとの反応により変性された、炭素原子数6ないし18の脂肪酸をベースとしたジ−又はトリグリセリド(カプリル/カプリン酸トリグリセリド、小麦胚芽グリセリド等)。ポリグリセリンの脂肪酸エステル(ポリグリセリル−n、例えばポリグリセリル−4カプレート、ポリグリセリル−2イソステアレート等、又はヒマシ油、水素化植物油、アーモンド油、小麦胚芽油、ゴマ油、水素化綿実油、ヤシ油、アボガド油、コーン油、水素化ヒマシ油、シアバター、ココアバター、大豆油、ミンク油、ヒマワリ油、ベニバナ油、マカダミアナッツ油、オリーブ油、水素化牛脂、アプリコット種子油、ヘーゼルナッツ油、ボラゴ(borago)油等)。
長鎖酸とアルコールとのエステルを含むワックス並びにワックス様特性を有する化合物、例えば、カルナウバワックス、ミツロウ、(白色又は黄色)、ラノリンワックス、キャンデリラワックス、オゾケライト、木ロウ、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、セテアリルエステルワックス、合成ミツロウ等。また、セテアリルアルコール又は部分グリセリドのような親水性ワックス。
【0022】
真珠様ワックス:
アルキレングリコールエステル、とりわけエチレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、とりわけヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、とりわけステアリン酸モノグリセリド;多価の、未置換又はヒドロキシ−置換されたカルボン酸と、6ないし22の炭素原子を有する脂肪アルコールとのエステル、とりわけ酒石酸の長鎖エステル;全部で少なくとも24個の炭素原子を有する脂肪物質、例えば脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテル及び脂肪炭酸塩、とりわけラウロン及びジステアリルエーテル;ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸又はベヘン酸のような脂肪酸、12ないし22個の炭素原子を有するオレフィンエポキシドと12ないし22個の炭素原子を有する脂肪アルコール及び/又は2ないし15個の炭素原子及び2ないし10個のヒドロキシ基を有するポリオールとの開環生成物、及びそれらの混合物。
【0023】
炭化水素オイル:
ミネラルオイル(軽又は重)、ワセリン(黄色又は白色)、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン及びイソパラフィン化合物、ポリデセン及びポリブテンのような水素化イソパラフィン分子、水素化ポリイソブテン、スクアラン、イソヘキサデカン、イソドデカン及び植物及び動物種からの他のもの。
【0024】
シリコン又はシロキサン(有機置換されたポリシロキサン)
室温において液体か又は樹脂形態のどちらかにあり得る、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコン、及びまたアミノ−、脂肪酸−、アルコール−、ポリエーテル−、エポキシ−、フッ素−、グリコシド−及び/又はアルキル−変性されたシリコン化合物。直鎖状ポリシロキサン、ジメチコン(ダウ コーニング(Dow Corning)200流体、ロジア ミラシル DM(Rhodia Mirasil
DM))、ジメチコノール、環状シリコン流体、シクロペンタシロキサン揮発物(ダウ
コーニング 345流体)、フェニルトリメチコン(ダウ コーニング 556流体)。また適するのは、200ないし300のジメチルシロキサン単位の平均鎖長を有するジメチコンと水素化シリケートとの混合物であるシメチコンである。適する揮発性シリコンのトッド(Todd)達による詳細な調査がまたCosm.Toil.91,27(1976)に見られ得る。
【0025】
フルオロ化又はパーフルオロ化オイル
パーフルオロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロペンタン、ポリパーフルオロメチルイソプロピルエーテル。
【0026】
乳化剤
いずれの慣用的に使用し得る乳化剤が本組成物に対して使用され得る。乳化剤系は、例えば:炭素環式酸及びその塩:ナトリウム、カリウム及びアンモニウムのアルカリセッケン、カルシウム又はマグネシウムの金属セッケン、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸等のような有機ベースのセッケンを含み得る。アルキルホスフェート又はリン酸エステル、酸ホスフェート、ジエタノールアミンホスフェート、カリウムセチルホスフェート。エトキシ化カルボン酸又はポリエチレングリコールエステル、PEG−nアシレート。炭素原子数8ないし22の直鎖状脂肪アルコール、炭素原子数12ないし22の脂肪酸及びアルキル基中に8ないし15個の炭素原子を有するアルキルフェノールを有する、枝分れ鎖状の2ないし30モルエチレンオキシド及び/又は0ないし5モルのプロピレンオキシド。ラウレス−n、セテアレス−n、ステアレス−n、オレス−nのような脂肪アルコールポリグリコールエーテル。PEG−nステアレート、PEG−nオレエート、PEG−nココエートのような脂肪酸ポリグリコールエーテル。モノグリセリド及びポリオールエステル。エチレンオキシド1ないし30モルの付加生成物とポリオールとの炭素原子数12ないし22の脂肪酸モノ−及びジエステル。モノステアレートグリセロール、ジイソステアロイルポリグリセリル−3−ジイソステアレート、ポリグリセリル−3−ジイソステアレート、トリグリセリルジイソステアレート、ポリグリセリル−2−セスキイソステアレート又はポリグリセリルジメレートのような、脂肪酸とポリグリセロールのエステル。大部分のそれら物質類からの化合物の混合物がまた適する。モノステアレートジエチレングリコール、脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステルのような脂肪酸ポリグリコールエステル、スクロエステルのような脂肪酸と糖とのエステル、スクログリセリドのようなグリセロールと糖とのエステル。ソルビトール及びソルビタン、炭素原子数6ないし22の飽和と不飽和脂肪酸及びエチレンオキシド付加生成物のソルビタンモノ−及びジ−エステル。ポリソルベート−n類、セスキイソステアレートのようなソルビタンエステル、ソルビタン、PEG−(6)−イソステアレートソルビタン、PEG−(10)−ソルビタンラウレート、PEG−17−ジ−オレエートソルビタン。糖成分として好ましくはグルコースを有する、グルコース誘導体、炭素原子数8ないし22のアルキル−モノ及びオリゴ−グリコシド及びエトキシ化類似体。メチルグルセス−20セスキステアレート、ソルビタンステアレート/スクロースココレート、メチルグルコースセスキステアレート、セテアリルアルコール/セテアリルグルコシドのようなO/W乳化剤。メチルグルコースジオレエート/メチルグルコースイソステアレートのようなW/O乳化剤。スルフェート及びスルホン化誘導体、ジアルキルスルホスクシネート、ジオクチルスクシネート、アルキルラウリルスルホネート、直鎖状スルホン化パラフィン、スルホン化テトラプロプリン(tetraproplyne)スルホネート、ナトリウムラウリルス
ルフェート、アンモニウム及びエタノールアミンラウリルスルフェート、ラウリルエーテルスルフェート、ナトリウムラウレススルフェート、スルホスクシネート、アセイル(aceyl)イソチオネート、アルカノールアミドスルフェート、タウリン、メチルタウリン、イミダゾールスルフェート。アミン誘導体、アミン塩、エトキシ化アミン、アルキルイミダゾリン、ピリジン誘導体、イソキノテイン、セチルピリジニウム塩、セチルピリジニウムブロミドのようなヘテロ環を含む鎖を有するオキシドアミン、セチルトリメチルブロミドアンモニウムブロミド(CTBA)、ステアリルアルコニウムのような四級アンモニウム。アミド誘導体、アシルアミドDEAのようなアルカノールアミド、PEG−nアシルアミドのようなエトキシ化アミド、オキシデアミド。ポリシロキサン/ポリアルキル/ポリエーテルコポリマー及び誘導体、ジメチコン、コポリオール、シリコンポリエチレンオキシドコポリマー、シリコングリコールコポリマー。プロポキシ化又はPOE−nエーテル(メロキサポール(Meroxapol))、ポラキサマー又はポリ(オキシエチレン)m−ブロック−ポリ(オキシプロピレン)n−ブロック(オキシエチレン)。分子中に少なくとも1個の四級アンモニウム基及び少なくとも1個のカルボキシレート及び/又はスルホネート基を有する双性イオン性界面活性剤。とりわけ適する双性イオン性界面活性剤は、各々アルキル基又はアシル基中に8ないし18個の炭素原子を有するN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、ココアルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N−アシルアミノ−プロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート及び2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、及びまた、ココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネート、N−アルキルベタイン、N−アルキルアミノベタインのようなベタインである。アルキルイミダゾリン、アルキロペプチド、リポアミノ酸、自己乳化型塩基、及びK.F.DePolo,コスメトロジーのショートテキストブック(A short textbook of cosmetology),第8章、第表8−7、第250ないし251頁に記載されるような化合物。
【0027】
PEG−6ミツロウ(及び)PEG−6ステアレート(及び)ポリグリセリル−2−イソステアレート[アピファック(Apifac)]、グリセリルステアレート(及び)PEG−100ステアレートのような非イオン性乳化剤。[アルラセル(Arlacel)165]、PEG−5グリセリルステアレート[アルラトン(arlatone)983S]、ソルビタンオレエート(及び)ポリグリセリル−3リシノレエート[アルラセル1689]、ソルビタンステアレート及びスクロースココエート[アルラトン2121]、グリセリルステアレート及びラウレス23[セラシンス(Cerasynth)945]、セテアリルアルコール及びセテス−20[セトマクロゴール ワックス(Cetomacrogol Wax)]、セテアリルアルコール及びポリソルベート60及びPEG−150及びステアレート−20[ポーラワックス(Polawax)GP200,ポーラワックスNF]、セテアリルアルコール及びセテアリルポリグルコシド[エマルゲードPL(Emulgade PL)1618]、セテアリルアルコール及びセテアレス−20[エマルゲード1000NI、コスモワックス(Cosmowax)]、セテアリルアルコール及びPEG−40ヒマシ油[エマルゲードFスペシャル(Special)]、セテアリルアルコール及びPEG−40ヒマシ油及びナトリウムセテアリルスルフェート[エマルゲードF]、ステアリルアルコール及びステアレス−7及びステアレス−10[エマルゲーター(Emulgator)E2155]、セテアリルアルコール及びステアレス−7及びステアレス−10[乳化ワックスU.S.N.F]、グリセリルステアレート及びPEG−75ステアレート[ゲロット(Gelot)64]、プロピレングリコールセテス−3アセテート。[ヘトエステル(Hetester)PCS]、プロピレングリコールイソセス−3アセテート[ヘトエステルPHA]、セテアリルアルコール及びセテス−12及びオレス−12[ランブリトール ワックス(Lanbritol Wax)N21]、PEG−6ステアレート及びPEG−32ステアレート[テフォス(Tefose)1500]、PEG−6ステアレート及びセテス−20及びステアレス−20[テ
フォス2000]、PEG−6ステアレート及びセテス−20及びグリセリルステアレート及びステアレス20[テフォス2561]、グリセリルステアレート及びセテアレス−20[テジンアシド(Teginacid)H、C、X]。
【0028】
PEG−2ステアレートSE、グリセリルステアレートSE[モネルジン(Monelgine)、クチナ(Cutina)KD]、プロピレングリコールステアレート[テジン(Tegin)P]、セテアリルアルコール及びナトリウムセテアリルスルフェート[ラネッテ(Lanette)N、クチナ(Cutina)LE、クロダコール(Crodacol)GP]、セテアリルアルコール及びナトリウムラウリルスルフェート[ラネッテW]、トリラネス−4ホスフェート及びグリコールステアレート及びPEG−2ステアレート[セデフォス(Sedefos)75]、グリセリルステアレート及びナトリウムラウリルスルフェート[テジンアシド スペシャル(Special)]のようなアニオン性乳化剤。セテアリルアルコール及びセトリモニウムブロミドのようなカチオン性酸性ベース。
【0029】
乳化剤は、組成物の全質量に基づき、例えば1ないし30質量%、とりわけ4ないし20質量%及び好ましくは5ないし10質量%の量で使用され得る。
O/W型エマルジョン中に配合される場合、そのような乳化剤系の好ましい量は、油相の5%ないし20%を占め得る。
【0030】
補助剤及び添加剤
化粧品製剤/医薬品製剤、例えばクリーム、ジェル、ローション、アルコール及び水/アルコール溶液、エマルジョン、ワックス/脂肪組成物、スティック状製剤、パウダー又は軟膏は、他の補助剤及び添加剤として、弱界面活性剤、過脂肪剤、稠度調節剤、増粘剤、ポリマー、安定剤、生体有効成分、脱臭有効成分、ふけ防止剤、フィルム形成剤、膨潤剤、他のUV光保護因子、抗酸化剤、ヒドロトロピー剤、防腐剤、昆虫忌避剤、セルフタンニング剤、溶解剤、香油、着色剤、抗菌剤等をさらに含み得る。
【0031】
過脂肪剤
過脂肪剤としての使用に適する物質は、例えばラノリン及びレシチン及びまたポリエトキシ化又はアクリル化ラノリン及びレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド及び脂肪酸アルカノールアミドであり、後者は同時に発泡安定剤として作用する。
【0032】
界面活性剤
適する弱界面活性剤、すなわち皮膚にとりわけ良く許容し得る界面活性剤の例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェート、モノ−及び/又はジ−アルキルスルホスクシネート、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、脂肪酸グルタメート、α−オレフィンスルホネート、エーテルカルボン酸、アルキルオリゴグルコシド、脂肪酸グルカミド、アルキルアミドベタイン及び/又はタンパク質脂肪酸縮合生成物であり、後者は好ましくは小麦タンパク質をベースとしている、を含む。
【0033】
稠度調節剤/増粘剤及びレオロジー改善剤
二酸化ケイ素、マグネシウムシリケート、アルミニウムシリケート、多糖類又はその誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンガム、グアー−グアー、アガー−アガー、アルギネート、カラギーナン、ジェラン、ペクチン又はヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのような変性セルロース。さらに、ポリアクリレート又は網状アクリル酸のホモポリマー及びポリアクリルアミド、カルボマー(カルボポール(carbopol)型980、981、1382、ETD2001、ETD2020、ウルトレズ(
Ultrez)10又はサルケア(Salcare)SC80(ステアレス−10アリルエーテル/アクリレートコポリマー)、サルケアSC81(アクリレートコポリマー)、サルケアSC91及びサルケアAST(ナトリウムアクリレートコポリマー/PPG−1トリデセス−6)のようなサルケア種、セピゲル(sepigel)305(ポリアクリルアミド/ラウレス−7)、シムルゲル(Simulgel)NS及びシムルゲルEG(ヒドロキシエチルアクリレート/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー)、スタビレン(Stabilen)30(アクリレート/ビニルイソデカノエートクロスポリマー)、ペムレン(Pemulen)TR−1(アクリレート/炭素原子数10ないし30のアルキルアクリレートクロスポリマー)、ルビゲル(Luvigel)EM(ナトリウムアクリレートコポリマー)、アクリン(Aculyn)28(アクリレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー)等。
【0034】
ポリマー
適するカチオン性ポリマーは、例えば、カチオン性セルロース誘導体、例えば、アメルコール(Amerchol)社からのポリマー JR 400(Polymer JR 400)という名称の下で得られる4級化ヒドロキシメチルセルロース、カチオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩及びアクリルアミドのコポリマー、4級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えばルビクアット(Luviquat)(登録商標)(BASF社)、ポリグリコールとアミンの縮合生成物、4級化コラーゲンポリペプチド、例えばラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(ラメクアット(Lamequat)(登録商標)(L/Grunau社))、4級化小麦ポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコンポリマー、例えばアミドメチコン、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー(カルタレチン(Cartaretin)(登録商標)(サンド(Sandoz)社))、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー(メルクアット550(Merquat)(登録商標)(ケムビロン(Chemviron)社)、例えば仏国特許出願公開第2252840号明細書に記載されるようなポリアミノポリアミド、及びそれらの架橋された水溶性ポリマー、カチオン性キチン誘導体、例えば所望により微結晶形態で流通する4級化キトサン;ジハロアルキル、例えばジブロモブタンと、ビスジアルキルアミン、例えばビスジメチルアミノ−1,3−プロパンとの縮合生成物、カチオン性グアーガム、例えば、セラニーズ(Celanese)社からのジャガー (Jaguar)(登録商標)C−17、ジャガー C−16、4級化アンモニウム塩ポリマー、例えばミラノール(Miranol)社からのミラポール(Mirapol)A−15、ミラポールAD−1、ミラポールAZ−1である。アニオン性、双性、両性及び非イオン性ポリマーとして、例えば、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、酢酸ビニル/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコポリマー、メチルビニルエーテル/マレイン酸無水物コポリマー及びそれらのエステル、未架橋のポリアクリル酸及びポリオールにより架橋されたポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メチルメタクリレート/第三ブチルアミノエチルメタクリレート/2−ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタムターポリマー及びまた所望により誘導されたセルロースエーテル及びシリコンが考慮される。さらに、欧州特許第1093796号明細書(第3ないし第8頁、第17ないし第68パラグラフ)に記載されるとおりのポリマーが使用され得る。
【0035】
生体有効成分
生体有効成分は、例えば、トコフェロール、トコフェロールアセテート、トコフェロールパルミテート、アスコルビン酸、デオキシリボ核酸、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、プソイ
ドセラミド、精油、植物抽出物及びビタミン複合体であるとして理解されるべきである。
【0036】
脱臭有効成分
脱臭有効成分として、例えば制汗剤、例えばアルミニウムクロロハイドレート(J.Soc.Cosm.Chem.24,281(1973)を参照のこと。)が考慮される。ヘキスト(Hoechst)AG,フランクフルト(ドイツ国)の商標名ロクロン(Locron)(登録商標)の下で、例えば、その使用がとりわけ好ましい、式Al2(OH
5Clx2.5H2Oに対応するアルミニウムクロロハイドレートが商業上入手可能であ
る(J.Pharm.Pharmacol.26,531(1975)を参照のこと。)。クロロハイドレートの他に、アルミニウムヒドロキシアセテート及び酸性アルミニウム/ジルコニウム塩を使用することがまた可能である。他の脱臭有効成分としてエステラーゼ阻害剤が添加され得る。そのような阻害剤は、酵素活性を阻害し及びそれ故臭気形成を低減させる、好ましくは、トリメチルシトレート、トリプロピルシトレート、トリイソプロピルシトレート、トリブチルシトレート及び特にトリエチルシトレート(ヒダゲン(Hydagen(登録商標)CAT,ヘンケル(Henkel)のようなトリアルキルシトレートである。エステラーゼ阻害剤として考慮される他の物質は、ステロールスルフェート又はホスフェート、例えばラノステロール、コレステロール、カンペステロール、スチグマステロール及びシトステロールスルフェート又はホスフェート、ジカルボン酸及びそれらのエステル、例えばグルタル酸、グルタル酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸及びマロン酸ジエチルエステル及びヒドロキシカルボン酸及びそれらのエステル、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸又は酒石酸ジエチルエステルである。細菌叢に影響し、及び汗を分解するバクテリアの成長を殺すか又は阻害する抗バクテリア有効成分も同様に、製剤(とりわけスティック状製剤)中に存在し得る。その例は、キトサン、フェノキシエタノール及びクロロヘキシジングルコネートを含む。5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール(トリクロサン(Triclosan)、イルガサン(Irgasan)、チバスペシャルティケミカルズ社)がまたとりわけ効果的でることが証明されている。
【0037】
ふけ防止剤
使用され得るふけ防止剤は、例えば、クリンバゾール、オクトピロックス及び亜鉛ピリチオンである。慣用のフィルム形成剤は、例えば、キトサン、マイクロクリスタリンキトサン、四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、高割合のアクリル酸、コラーゲン、ヒアルロン酸及びそれらの塩を含む四級セルロース誘導体のポリマー及び同様の化合物を含む。
【0038】
ヒドロトロピー剤
流動性を改良するため、ヒドロトロピー剤、例えばエトキシ化又は非エトキシ化モノアルコール、ジオール又は低炭素原子数を有するポリオール又はそれらのエステル(エタノール、イソプロパノール、1,2−ジプロパンジオール、プロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル;ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及び同様の製品)を使用することがまた可能である。本目的のために考慮されるポリオールは、好ましくは、2ないし15個の炭素原子及び少なくとも2個のヒドロキシ基を有する。ポリオールはまた、他の官能基、とりわけアミノ基をまた含み得、及び/又は窒素原子により変性され得る。典型例は以下:グリセロール、アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール及びまた100ないし1000ダルトンの
平均分子量を有するポリエチレングリコール;1.5ないし10の固有の縮合度を有する工業的なオリゴグリセロール混合物、例えば40ないし50質量%のジグリセロール含量を有する工業的なジグリセロール混合物;とりわけ、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリトリトール及びジペンタエリトリトールのようなメチロール化合物;低アルキル−グルコシド、とりわけアルキル基中に1ないし8個の炭素原子を有するもの、例えばメチル及びブチルグルコシド;5ないし12個の炭素原子を有する糖アルコール、例えばソルビトール又はマンニトール;5ないし12個の炭素原子を有する糖、例えばグルコース又はサッカロース;アミノ糖、例えばグルカミン;ジエタノールアミン又は2−アミノ−1,3−プロパンジオールのようなジアルコールアミンである。
【0039】
防腐剤
適する防腐剤は、例えば、メチル−、エチル−、プロピル−、ブチル−パラベン、ベンザルコニウムクロリド、2−ブロモ−2−ニトロ−パラベン−1,3−ジオール、デヒドロ酢酸、ジアゾリジニルウレア、2−ジクロロ−ベンジルアルコール、DMDMヒダントイン、ホルムアルデヒド溶液、メチルジブロモグルタニトリル、フェノキシエタノール、ナトリウムヒドロキシメチルグリシネート、イミダゾリジニルウレア、トリクロサン及び以下の参照文献:K.F.DePolo−コスメトロジーのショートテキストブック,第7章,第7−2表、7−3表、7−4表及び7−5表,第210頁ないし第219頁,中に列挙される他の物質類である。
【0040】
抗菌剤
抗菌剤の典型例は、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジン(1,6−ジ(4−クロロフェニル−ビグアニド)ヘキサン)又はTCC(3,4,4’−トリクロロカルバニリド)のような、グラム陽性菌に対して特異的な活性を有する防腐剤である。多数の芳香族物質及びエーテルオイルがまた、抗菌特性を有する。典型例は、チョウジ油、ミント油及びタイム油中のオイゲノール、メントール及びチモールである。興味ある天然消臭剤は、ライム花のオイル中に存在する、テルペンアルコールファルネソール(3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエノ−1−オール)である。グリセロールモノラウレートはまた、静菌性剤であることが証明されている。存在する付加的な抗菌剤の量は、製剤の固形分含量に基づき、大抵0.1ないし2質量%である。
【0041】
香油
香油として、天然の及び/又は合成の芳香物質の混合物が言及され得る。天然の芳香物質は、例えば、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、橙花、イランイラン)からの抽出物、茎及び葉(ゼラニウム、パッチュリ、プチグレン)からの抽出物、果実(アニスシード、コリアンダー、キャラウェイ、ジュニパ)からの抽出物、果実表皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)からの抽出物、根(メース、アンジェリカ、セロリ、カルダモン、フクジンソウ、アヤメ、カルモス)からの抽出物、木(マツの木、サンダルウッド、グアヤクの木、セダーウッド、ローズウッド)からの抽出物、ハーブ及び草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)からの抽出物、棘及び枝(トウヒ、マツ、ヨーロッパアカマツ、ヤママツ)からの抽出物、及び樹脂及びバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、オリバナム、オポパナックス)からの抽出物である。動物原料がまた考慮され、例えば、シベット及び海狸香である。典型的な合成の芳香物質は、例えば、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール又は炭化水素型の生成物である。エステル型の芳香物質化合物は、例えば、ベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p−第三ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、ス
チラリルプロピオネート及びベンジルサリチレートである。エーテルは例えば、ベンジルエチルエーテルを含み;アルデヒドは例えば、8ないし18個の炭化水素原子を有する直鎖状のアルカナール、シトラル、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアル(lilial)及びボージュナール(bourgeonal)を含み;ケトンは、例えばイオノン、イソメチルイオノン及びメチルセドリルケトンを含み;アルコールは、例えばアネソール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピネオールを含み;及び炭化水素は、主としてテルペン及びバルサムを含む。しかしながら、魅力的な芳香を一緒に作る異なった芳香物質の混合物を使用することが好ましい。とりわけ芳香成分として使用される、比較的低揮発性のエーテル状オイルがまた、芳香オイルとして適しており、例えば、セージオイル、カモミールオイル、チョウジ油、メリッサオイル、シナモン葉のオイル、ライム花のオイル、ジュニパ果実のオイル、ベチバーオイル、オリバナムオイル、ガルバヌムオイル、ラボラヌムオイル及びラバンジンオイルである。好ましいのは、ベルガモットオイル、ジヒドロミルセノール、リリアル、ライラル、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレンホルテ(boisambrene forte)、アンブロキサン(ambroxan)、インドール、ヘジオン(hedione)、サンデライス(sandelice)、レモンオイル、タンジェリンオイル、オレンジオイル、アリルアミルグリコレート、シクロバータル、ラバンジンオイル、ムスカテルセージオイル、ダマスコン、バーボンゼラニウムオイル、シクロヘキシルサリチレート、バートフィクス コアー(vertofix coeur)、イソ−E−スーパー(Super)、フィクスオリド(Fixolide)NP、エバーニル(evernyl)、イラルジンガンマ(iraldein
gamma)、フェニル酢酸、ゲラニルアセテート、ベンジルアセテート、ローズオキシド、ロミラット(romillat)、イロチル(irotyl)及びフロラマット(floramat)単独又は互いと混合しての使用である。
【0042】
他の補助剤
化粧品製剤に対して、補助剤として、シリコンのような消泡剤、マレイン酸のような構造剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール又はジエチレングリコールのような可溶化剤、ラテックス、スチレン/PVP又はスチレン/アクリルアミドコポリマーのような乳白剤、プロパン/ブタン混合物、N2O、ジメチルエーテル、CO2、N2又は空気のような液体発泡剤、酸化染料前駆体としてのいわゆるカップラー及び顕色
剤成分、チオグリコール酸及びその誘導体、チオ乳酸、システアミン、チオリンゴ酸又はメルカプトエタンスルホン酸のような還元剤、又は過酸化水素、臭素酸カリウム又は臭素酸ナトリウムのような酸化剤を含ませることがさらに可能である。
【0043】
適する昆虫忌避剤は、例えば、N,N−ジエチル−m−トルアミド、1,2−ペンタンジオール又は昆虫忌避剤3535であり;適するセルフタンニング剤は例えば、ジヒドロキシアセトン及び/又はエリトルロース又はジヒドロキシアセトン及び/又は国際公開第01/85124号パンフレットに記載されるとおりのジヒドロキシアセトン前駆体及び/又はエリトルロースである。
【0044】
本安定剤系は、ボディケア製品、特に:
−スキンケア製剤、例えば、タブレット形態又は液体セッケン、ソープレス洗剤又は洗浄用ペーストの形態にある皮膚洗浄及び清浄製剤、
−浴用製剤、例えば液体(フォームバス、ミルク、シャワー製剤)又は固体の浴用製剤、例えばバスキューブ及びバスソルト;
−スキンケア製剤、例えば、皮膚用エマルジョン、マルチエマルジョン又は皮膚用オイル;ボディオイル、ボディローション、ボディジェル;
−化粧品用パーソナルケア製剤、例えば、日中用クリーム又はパウダークリーム、フェイスパウダー(ルーズ又は圧縮された)、ルージュ又はクリームメイクアップの形態にある顔面用メイクアップ、アイケア用製剤、例えばアイシャドウ製剤、マスカラ、アイライナー、アイクリーム又はアイフィックスクリーム;リップケア製剤、例えばリップスティック、リップグロス、リップ輪郭用ペンシル、マニキュア、マニキュア除去剤、ネイルハードナー又は表皮除去剤のようなネイルケア製剤;
−フットケア製剤;フットバス、フットパウダー、フットクリーム又はフットバルサム、特別の脱臭剤及び制汗剤又はカルス除去製剤;
−サンミルク、ローション、クリーム又はオイル、サンブロック又はトロピカル、プレタンニング製剤又は日焼け後用製剤のような光保護製剤;
−スキンタンニング製剤、例えばセルフタンニングクリーム;
−脱色製剤、例えば皮膚をブリーチングするための製剤又はスキンライトニング製剤;
−昆虫忌避剤、例えば昆虫忌避オイル、ローション、スプレー又はスティック;
−脱臭スプレー、ポンプ作動のスプレー、脱臭ジェル、スティック又はロールオンのような脱臭剤;
−制汗剤、例えば制汗スティック、クリーム又はロールオン;
−汚れた皮膚を清浄にし及びケアするための製剤、例えば合成洗浄剤(固体又は液体)、ピーリング又はスクラブ製剤又はピーリングマスク;
−化学薬品形態にある脱毛製剤(脱毛)、例えば、脱毛パウダー、液体脱毛製剤、クリーム−又はペースト−形態の脱毛製剤、ジェル形態又はエアゾール発泡形態にある脱毛剤;−シェービング製剤、例えば、シェービングソープ、発泡シェービングクリーム、無発泡シェービングクリーム、フォーム及びジェル、ドライシェービングのためのプレシェーブ製剤、アフターシェーブ又はアフターシェーブローション;
−香料製剤、例えば、香料及び発香物質を含有する製剤(芳香剤、オーデコロン、オードトワレ、オードパヒューム、パルファンドトワレ、香水)、香油又はパヒュームクリーム;
−化粧品ヘアトリートメント製剤、例えば、シャンプー及びコンディショナーの形態にあるヘア洗浄用製剤、ヘアケア製剤、例えばプレトリートメント製剤、ヘアトニック、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ポマード、ヘアリンス、トリートメントパック、強力ヘアトリートメント、ヘアストラクチュアリング製剤、例えばパーマネントウェーブ(ホットウェーブ、マイルドウェーブ、コールドウェーブ)のためのヘアウェーブ製剤、ヘアストレートニング製剤、液体ヘアセット用製剤、ヘアフォーム、ヘアスプレー、ブリーチング製剤、例えば過酸化水素水、ライトニングシャンプー、ブリーチングクリーム、ブリーチングパウダー、ブリーチングペースト又はオイル、一時的、半永久的又は永久的染毛剤、自己酸化型染料を含む製剤、又はヘンナ又はカモミールのような天然染毛剤;−歯磨き剤、特に歯磨きクリーム、歯磨きペースト、マウスウォッシュ、マウスリンス、アンチプラーク製剤及び義歯のための清浄剤;
−化粧剤、特にリップスティック、マニキュア、アイシャドウ、マスカラ、乾式又は湿式メイクアップ、ルージュ、パウダー、脱毛剤及びサンタンローション;
−活性成分、特にホルモン製剤、ビタミン製剤、植物抽出製剤及び殺菌製剤を含む化粧品配合物
を安定化するのに特に適する。
活性成分を含む適する化粧品配合物は特に、ホルモン製剤、ビタミン製剤、植物抽出製剤及び殺菌製剤である。
【0045】
製剤形態
列挙された最終の配合物は、非常に種々の製剤形態、例えば:
−W/O、O/W、O/W/O、W/O/W又はPITエマルジョン及び全種のミクロエマルジョンとして液体製剤の形態で、
−ジェルの形態で、
−オイル、クリーム、ミルク又はローションの形態で、
−スティックの形態で、
−スプレー(発泡ガスでのスプレー又はポンプ作動のスプレー)又はエアゾールの形態で、
−フォームの形態で、又は
−ペーストの形態で、
存在し得る。
【0046】
皮膚のための化粧品製剤として特に重要なのは、サンミルク、ローション、クリーム、ワイプ、オイル、サンブロック又はトロピカル、プレタンニング製剤又は日焼け後製剤、またスキンタンニング製剤、例えばセルフタンニングクリームのような光保護製剤である。特に興味あるのは、日焼け止めクリーム、日焼け止めローション、日焼け止めオイル、日焼け止めミルク及びスプレーの形態にある日焼け止め製剤である。
【0047】
ヘアに対する化粧品製剤として特に重要なのは、ヘアトリートメントのための上述の製剤、特に、シャンプーの形態にあるヘア洗浄製剤、ヘアコンディショナー、ヘアケア製剤、例えばプレトリートメント製剤、ヘアトニック、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ポマード、ヘアリンス、トリートメントパック、強力ヘアトリートメント製剤、ヘアストレートニング製剤、液体ヘアセット用製剤、ヘアフォーム及びヘアスプレーである。特に興味あるのは、シャンプーの形態にあるヘア洗浄製剤である。
シャンプーは例えば、以下の組成を有する:本発明に従う成分(b)0.01ないし5質量%、ナトリウムラウレス−2−スルフェート12.0質量%、コカミドプロピルベタイン4.0質量%、塩化ナトリウム3.0質量%、及び総量100%となる量の水。
【0048】
例えば、とりわけ以下のヘア用化粧品配合物:
1)水及びいずれの所望の四級アンモニウム化合物、例えば4%ミンクアミドプロピル
ジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又はクオタニウム(Quaternium)80も添加される、本発明に従う成分(b)、所望により表1−3に従うUV吸収剤、PEG−6−炭素原子数10のオキソアルコール及びソルビタンセスキオレエートからなる、自己乳化型の貯蔵用配合物;
2)水及びいずれの所望の四級アンモニウム化合物、例えば4%ミンクアミドプロピル
ジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又はクオタニウム80も添加される、本発明に従う成分(b)、所望により表1−3に従うUV吸収剤、トリブチルシトレート及びPEG−20−ソルビタンモノオレエートからなる、自己乳化型の貯蔵用配合物;
b)ブチルトリグリコール及びトリブチルシトレート中の本発明に従う成分(b)の1/4ドープ溶液;及び所望により表1−3に従うUV吸収剤;
c)本発明に従う成分(b)とn−アルキルピロリドンとの混合物又は溶液;及び所望により表1−3に従うUV吸収剤
が使用され得る。
【0049】
成分(b)及び(c)の添加剤が使用時に繊維へ付着することが意図された洗濯用洗剤、洗濯用補助剤、洗濯用前処理製品、洗濯用促進剤、繊維用トリートメント剤(例えば、スプレーのり、繊維用リフレッシャー)、繊維柔軟剤又は他の製品が本発明の考慮された家庭用製品であり、及び上記の濃度がまたそれらにも当てはまる。本発明における成分(b)及び(c)の添加剤は、洗濯用洗剤及び繊維柔軟剤、並びにそれらにより処理された繊維を安定化するのに効果的である。
【0050】
以下は、本発明のボディケア製品及びその成分の例の一覧表である:
【表2】


本ボディケア製品、家庭用製品、生地及び繊維は、これら製品中に存在する成分の変色及び化学的分解に対して高い安定性を有している。例えば、染料を含む本組成物は、優れた色安定性を有することが判る。
従って、本発明は、
(a)ボディケア製品、家庭用製品、生地又は繊維
(b)(i)式(I)で表されるでヒンダードニトロキシル化合物、
(ii)式(II)で表されるヒンダードヒドロキシルアミン化合物及び
(iii)式(III)で表されるヒンダードヒドロキシルアミン塩化合物
からなる群より選択される少なくとも1種の化合物の有効安定化量;
(c)
(c1)ジベンゾイルメタン誘導体;
(c2)ケイ皮酸エステル;
(c3)カンファー誘導体:
(c4)トリアニリノ−s−トリアジン誘導体;
より選択される有機UVフィルタ;及び
(e)染料
を含む安定化組成物にさらに関する。
【0051】
本発明に従う染料は例えば:
−無機顔料、例えば酸化鉄(赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄等)、ウルトラマリン(Ultramarine)、緑酸化クロム又はカーボンブラック;
−天然又は合成有機顔料;
−HC型、例えばHCレッド(Red)No.3、HCブルー(Blue)No.2の直接ヘア用染料並びにインターナショナル コスメチック イングレジエント ディクショナリー アンド ハンドブック(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)第7版19997に列挙されるすべての他のヘア用染料のような、溶媒中に溶解され得る分散染料、或いは、カラー インデックス インターナショナル(Color Index International)又はソサイエティ オブ ダイヤー アンド カラリスト(Society of Dyers and Colourists)に列挙される分散染料;
−カラーワニス(多くのアニオン性染料のCa−、Ba−又はAl−塩のような、可溶性染料の不溶性塩);
−酸性染料(アニオン性)、塩基性染料(カチオン性)、直接染料、反応性染料または溶媒染料のような、可溶性アニオン性又はカチオン性染料;
−蛍光増白剤;
−フルオレセイン;及び
−イソチオシアネート
である。
【0052】
一般的に、家庭用製品及びボディケア製品の着色に対し、電磁放射線(波長計算値4000ないし700nm)の可視光に吸収を有するすべての物質が適する。吸収はしばしば、以下の発色団:アゾ−(モノ−、ジ、トリス−、又はポリ−)スチルベン−、カロテノイド−、ジアリールメタン−、トリアリールメタン−、キサンテン−、アクリジン−、キノリン、メチン−(またポリメチン−)、チアゾル−、インダミン−、インドフェノール−、アジン−、オキサジン、チアジン−、アントラキノン−、インディゴイド−、フタロシアニン−及び他の合成、天然及び/又は無機発色団により引き起こされる。
【0053】
本発明の安定剤系はまた、家庭用清浄剤及び処理剤において、例えば洗濯用製品及び繊維柔軟剤、液体清浄剤及び研磨剤、ガラス用洗剤、中性清浄剤(全目的用清浄剤)、酸性家庭用清浄剤(浴槽)、浴室用清浄剤中において、例えば洗浄剤、すすぎ及び食器洗浄剤、台所及びオーブン清浄剤、清澄すすぎ剤、食器洗浄器用洗剤、靴磨き剤、研磨用ワックス、床洗浄剤及び研磨剤、金属、ガラス及び陶器用清浄剤、生地用ケア製品、敷物用清浄剤及びカーペット用シャンプー、錆、色及びしみを除去する薬剤(しみ除去用塩)、家具及び多目的用研磨剤及び革及びビニル用仕上げ剤(革及びビニル用スプレー)及び空気清浄剤中において使用される。
【0054】
本発明はまた、排水管用清浄剤、消毒溶液、室内装飾材料用清浄剤、自動車用ケア製品(例えば、塗料、タイヤ、クロム、ビニル、革、繊維、ゴム、プラスチック及び繊維を清浄し及び/又は研磨及び保護するための)、脱脂剤、研磨剤(ガラス用、木材用、革用、プラスチック用、大理石用、花コウ岩用、及びタイル用等)、及び金属用研磨剤及び清浄剤のようなホームケア及び繊維ケア製品に関する。抗酸化剤は、上記製品中の並びにドライヤーシート中の香料を保護するために適する。本発明はまた、キャンドル、ジェル状キャンドル、空気清浄剤及び香料オイル(家庭用の)のようなホームケア製品に関する。
【0055】
本発明の安定剤は、繊維ケアとして言及される、繊維の使用後に起きる繊維処理において使用され得る。そのような処理は、洗剤、洗濯補助剤及び/又は繊維コンディショナーを使用する洗濯、及びスプレーオン製品のような洗剤をベースとしない繊維用ケア製品の用途を含む。この様式で使用される場合、本発明の安定剤は、繊維に対する付着が意図され、及び環境的な損傷から繊維、前記この繊維に関連する着色剤及び香料を保護するために使用される。
【0056】
家庭用清浄剤及び処理剤の典型例は:
【表3】

本発明の安定剤は例えば、必要であれば高温で、油相又はアルコール又は水相中での溶解により配合される。
【0057】
本発明はまた、成分(b)の少なくとも1種及び成分(c)の少なくとも1種、好ましくは式AないしEE及びAないしEEで表される少なくとも1種の化合物を配合するか又は塗布することからなる、ボディケア製品、家庭用製品、生地又は繊維を安定化する方法に関する。
好ましくは、成分(c)として、ジベンゾイルメタン誘導体(=成分c1)、最も好ま
しくは、1−(4−第三ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオンが使用される。
安定化された繊維、例えば染色された繊維の場合において、本発明の安定剤は、例えば洗剤、繊維コンディショナー又は洗剤をベースとしない繊維用ケア製品からの付着を介して塗布される。
本発明に係る繊維は、天然又は合成であり、及び織られているか又は不織であり得る。
本発明はまた、式(I)、(II)及び(III)(=成分(b))で表される少なくとも1種の化合物、及び成分(c)の少なくとも1種、例えば式AないしEE及びAないしEEで表される少なくとも1種の化合物、及び成分(c)の少なくとも1種の化合物を配合するか又は塗布することからなる、各々染料を含有するボディケア製品、家庭用製品、生地又は繊維を安定化する方法に関する。
好ましくは、ジベンゾイルメタン誘導体(=成分c1)が成分(c)として使用され、
及び最も好ましくは、1−(4−第三ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオンである。
有機UV吸収剤(成分(c))と一緒の式(I)、(II)及び(III)で表される安定剤(=成分(b))は、本組成物中の染料の安定化に対して非常に効果的である。
本発明の生地は例えば、生地の繊維材、例えば窒素含有の又はヒドロキシ基含有の繊維材、例えば、セルロース、シルク、ウール、合成ポリアミド、革及びポリウレタンから選択される生地の繊維材である。コットン、リネン及び麻、パルプ及び再生セルロースが含まれる。セルロースブレンド、例えばコットンとポリアミドの混合物又はコットン/ポリエステルブレンドがまた含まれる。
【0058】
本発明の添加剤は例えば、染色又は印刷プロセスにおいて、或いは仕上げプロセスにおいて生地に塗布される。例えば、添加剤は、染色配合物の一部として塗布され得る。添加剤は、例えばインクジェット印刷プロセスにおいて生地に塗布され得る。添加剤は例えば、水性染料溶液又は印刷ペーストの一部として塗布される。それらは、エキゾースト法(exhaust method)又は生地に塩を含み得る水性染色溶液を含浸し、及び適切には加熱作用により又は室温にて数時間保管することにより、アルカリ処理後又はアルカリの存在下に染料及び添加剤が固定されるパッダー染色法(padder dyeing method)による染色において塗布される。固定後、染色物及び印刷物は、適切には分散作用を有し及び固定されていない部分の拡散を促進する薬剤の添加と共に、冷水及び熱水により十分にすすがれる。
生地に対する塗布のための染料又はインク配合物は、他の慣用の添加剤、例えば、参照文献により開示部分が本明細書に組み込まれている米国特許第6,281,339号明細書及び第6,353,094号明細書及び第6,323,327号明細書に開示されるような界面活性剤、消泡剤、抗菌剤等を含み得る。
【0059】
本発明の他の局面は、成分(c)に従うUVフィルタの光安定化である。
それ故、本発明はまた、成分(b)の少なくとも1種の化合物を適用することからなる、成分(c)に従う化合物を光安定化する方法に関する。
【0060】
以下の実施例は本発明を例示する。パーセンテージは他に示されない限り質量%である。
【実施例】
【0061】
実施例
以下の安定剤を、以下の実施例において使用した:
【表4】

【表5】

【0062】
【表6】

【表7】

成分を、50℃にて記載順に完全に混合し、清澄で均質な溶液を得た。優れた結果が達成された。
【0063】
【表8】

【表9】

ヒドロキシプロピルセルロースを、アルコールの半量中に前溶解し(ボルテックス(Vortex)ミキサー)、そしてアミノメチルプロパノールを入れた。他の成分−アクリレート樹脂を除き、−を、アルコール中に溶解し、そして該溶液を、撹拌しながらヒドロキシプロピルセルロースに添加した。その後、アクリレート樹脂を添加し、そして完全に溶解するまで撹拌した。優れた結果が達成された。
【0064】
【表10】

成分を、それらが完全に溶解するまで、室温にて撹拌しながら混合した。pHは6.5であった。優れた結果が達成された。
【0065】
【表11】

成分を、それらが完全に溶解するまで、室温にて撹拌しながら混合した。pHは6.5であった。優れた結果が達成された。
【0066】
【表12】

【表13】

調製:成分を、均質な混合物が得られるまで、示された順で溶解した。
【0067】
【表14】

調製:成分を、均質な混合物が得られるまで、示された順で溶解した。
【0068】
実施例37ないし42:アイライナーの調製
【表15】

【0069】
【表16】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ボディケア製品、家庭用製品、生地又は繊維
(b)(i)式(I)
【化1】

で表されるでヒンダードニトロキシル化合物、
(ii)式(II)
【化2】

で表されるヒンダードヒドロキシルアミン化合物及び
(iii)式(III)
【化3】

で表されるヒンダードヒドロキシルアミン塩化合物
(式中、
1及びG2は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、又は一緒になってペンタメチレン基を表し、
1及びZ2は各々メチル基を表すか、又はZ1及びZ2は一緒になって、所望によりエステル基、エーテル基、ヒドロキシ基、オキソ基、シアノヒドリン基、アミド基、アミノ基、カルボキシ基又はウレタン基により置換され得る結合部分を形成し、
Xは、リン酸塩、ホスホン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硝酸塩、塩化物塩、臭化物塩、亜硫酸水素塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸塩、ホウ酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、アクリル酸塩、ポリアクリル酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、イタコン酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩、チグリン酸塩、アスコルビン酸塩、ポリメタクリル酸塩、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、又はジエチレントリアミン五酢酸のカルボン酸塩、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸塩、アルキルスルホン酸塩又はアリールスルホン酸塩のような無機アニオン或いは有機アニオンを表し、及び
ここで、カチオンの総電荷hは、アニオンの総電荷jに等しい。)
からなる群より選択される少なくとも1種の化合物の有効安定化量;及び
(c)
(c1)ジベンゾイルメタン誘導体;
(c2)ケイ皮酸エステル;
(c3)カンファー誘導体:及び
(c4)トリアニリノ−s−トリアジン誘導体
より選択される有機UVフィルタ
を含む安定化組成物。
【請求項2】
前記Xは、リン酸塩、ホスホン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硝酸塩、塩化物塩、臭化物塩、亜硫酸水素塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸塩、ホウ酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、アクリル酸塩、ポリアクリル酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、イタコン酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩、チグリン酸塩、アスコルビン酸塩、ポリメタクリル酸塩、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、又はジエチレントリアミン五酢酸のカルボン酸塩、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸塩、アルキルスルホン酸塩又はアリールスルホン酸塩である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記成分(b)の化合物は、式AないしEE及びAないしEE
【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

{式中、
Eは、オキシル基又はヒドロキシル基を表し、
Rは、水素原子又はメチル基を表し、
式A及びAにおいて、
nは1又は2であり、
nが1である場合、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18の
アルケニル基、プロパルギル基、グリシジル基、1ないし20個の酸素原子により中断された炭素原子数2ないし50のアルキル基、1ないし10個のヒドロキシル基により置換された前記アルキル基或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表すか、又は
1は、カルボキシ基により或いは−COOZ[式中、Zは、水素原子、炭素原子数1
ないし4のアルキル基又はフェニル基を表すか、又は式中、Zは−(COO-nn+(式中、nは1ないし3であり、及びMは周期表の第一、第二又は第三族からの金属イオンを表すか、又はZn、Cu、Ni又はCoを表すか、又はMは、式中のR2が炭素原子数1
ないし8のアルキル基又はベンジル基を表すところの基Nn+(R24を表す。)を表す。]により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
nが2である場合、
1は、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニ
レン基、キシリレン基、或いは、1ないし20個の酸素原子により中断されたか、1ないし10個のヒドロキシル基により置換されたか又は前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された炭素原子数1ないし50のアルキレン基を表し、
式B及びBにおいて、
mは1ないし4であり、
mが1である場合、
2は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、−COO−により中断された炭素原子
数3ないし18のアルキル基を表すか、又はR2は、−CH2(OCH2CH2nOCH3(式中、nは1ないし12である。)を表すか、又は
2は、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数6ないし12のアリ
ール基、又は1ないし4個の炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記アリール基を表すか、又は
2は、−NHR3(R3は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ない
し12のシクロアルキル基、炭素原子数6ないし12のアリール基、又は1ないし4個の
炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記アリール基を表す。)を表すか、又は
2は、−N(R32(式中、R3は上記定義されたとおりである。)を表し、
mが2である場合、
2は、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニ
レン基、キシリレン基、−COO−により中断された炭素原子数2ないし12のアルキレン基を表すか、又はR2は、−CH2(OCH2CH2nOCH2−(式中、nは1ないし12である。)を表すか、
2は、炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数7ないし15のア
ラルキレン基、又は炭素原子数6ないし12のアリーレン基を表すか、又は
2は、−NHR4NH−(式中、R4は、炭素原子数2ないし18のアルキレン基、炭
素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数8ないし15のアラルキレン基又は炭素原子数6ないし12のアリーレン基を表す。)を表すか、又は
2は、−N(R3)R4N(R3)−(式中、R3及びR4は上記定義されたとおりである。)を表すか、又は
2は、−CO−又は−NH−CO−NH−を表し、
mが3である場合、
2は、炭素原子数3ないし8のアルカントリイル基又はベンゼントリイル基を表し、
又は
mが4である場合、
2は、炭素原子数5ないし8のアルカンテトライル基又はベンゼンテトライル基を表
し、
式C及びCにおいて、
10は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし15のアラルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基又はベンゾイル基を表し、
xは1又は2であり、
xが1である場合、
11は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、プロパギル基、グリシジル基、1ないし20個の酸素原子により中断された炭素原子数2ないし50のアルキル基、1ないし10個のヒドロキシル基により置換されたか、或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表すか、又は
11は、カルボキシ基により或いは−COOZ[式中、Zは、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニル基を表すか、又は式中、Zは−(COO-nn+(式中、nは1ないし3であり、及びMは周期表の第一、第二又は第三族からの金属イオンを表すか、又はZn、Cu、Ni又はCoを表すか、又はMは、式中のR2が水素原子、炭
素原子数1ないし8のアルキル基又はベンジル基を表すところの基Nn+(R24を表す。)を表す。]により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、又は
xが2である場合、
11は、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニレン基、キシリレン基又は1ないし20個の酸素原子により中断されたか、1ないし10
個のヒドロキシル基により置換されたか或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された炭素原子数1ないし50のアルキレン基を表し、
式D及びDにおいて、
10は、上記定義されたとおりであり、
yは1ないし4であり、
12は、上記R2に定義されたとおりであり、
式E及びEにおいて、
kは1又は2であり、
kが1である場合、
20及びR21は独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基又は炭素原子数7ないし15のアラルキル基を表すか、又はR20はまた水素原子を表すか、又は
20及びR21は一緒になって、炭素原子数2ないし8のアルキレン基又はヒドロキシル基により置換された前記アルキレン基、又は炭素原子数4ないし22のアシルオキシ−アルキレン基を表し、又は
kが2である場合、
20及びR21は一緒になって、(−CH22C(CH2−)2を表し、
式F及びFにおいて、
30は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、ベンジル基、グリシジル基、又は炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキル基を表し、
gは1又は2であり、
gが1である場合、R31は、nが1である場合の上記R1に定義されたとおりであり、
gが2である場合、R31は、nが2である場合の上記R1に定義されたとおりであり、
式G及びGにおいて、
1は、−NR41−又は−O−を表し、
1は、炭素原子数1ないし3のアルキレン基を表すか、又はE1は、−CH2−CH(
42)−O−(式中、R42は、水素原子、メチル基又はフェニル基を表す。)を表すか、又はE1は−(CH23−NH−を表すか又はE1は直接結合を表し、
40は、水素原子又は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、
41は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし15のアラルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基を表すか、又はR41は−CH2−CH(R42)−OH(式中、R42は上記定義
されたとおりである。)を表し、
式H及びHにおいて、
pは1又は2であり、
4は、xが1又は2である場合のR11に定義されたとおりであり、
M及びYは独立して、メチレン基又はカルボニル基を表し、例えばMはメチレン基を表し及びYはカルボニル基を表し、
式I及びIにおいて、
該式は、T1がエチレン基又は1,2−プロピレン基を表すところのポリマーの反復構
造単位を示すか、或いはアルキルアクリレート又はメタクリレートとのα−オレフィンコポリマーから誘導される繰り返し構造単位を表し、及び式中、
qは2ないし100であり、
1は、−N(R41)−(式中、R41は上記定義されたとおりである。)又は−O−を
表し、
式J及びJにおいて、
rは1又は2であり、
7は、式A中のnが1又は2である場合のR1に定義されたとおりであり、
例えばT7はrが2である場合にオクタメチレン基を表し、
式L及びLにおいて、
uは1又は2であり、
13は、式A中のnが1又は2である場合のR1に定義されたとおりであるが、但し、
13は、uが1である場合に水素原子を表すことはなく、
式M及びMにおいて、
1及びE2は異なり、各々−CO−又は−N(E5)−(式中、E5は、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は炭素原子数4ないし22のアルコキシカルボニルアルキル基を表す。)を表し、例えばE1は−CO−を表し及びE2は−N(E5)−を表し

3は、水素原子、炭素原子数1ないし30のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、
塩素原子により又は炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記フェニル基又は前記ナフチル基、又は炭素原子数7ないし12のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記フェニルアルキル基を表し、
4は、水素原子、炭素原子数1ないし30のアルキル基、フェニル基、ナフチル基又
は炭素原子数7ないし12のフェニルアルキル基を表し、又は
3及びE4は一緒になって、炭素原子数4ないし17のポリメチレン基を表すか、又は1ないし4個の炭素原子数1ないし4のアルキル基、例えばメチル基により置換された前記ポリメチレン基を表し、
式Nにおいて、
1は、式A中のnが1である場合のR1に定義されたとおりであり、
3は、直接結合、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、フェニレン基又は−NH
−G1−NH−(式中、G1は炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表す。)を表し、
式O及びOにおいて、
10は、式C中のR10に定義されたとおりであり、
式P及びPにおいて、
6は、脂肪族又は芳香族四価基、例えばネオペンタンテトライル基又はベンゼンテト
ライル基を表し、
式T及びTにおいて、
51は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、又は炭素原子数6ないし10のアリール基を表し、
52は、水素原子又は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し、又は
51及びR52は一緒になって、炭素原子数4ないし8のアルキレン基を表し、
fは1又は2であり、
fが1である場合、
50は、式C中のxが1である場合のR11に定義されたとおりであるか、又はR50は、−(CH2zCOOR54(式中、zは1ないし4であり、及びR54は、水素原子又は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表すか、又はR54は、周期表の第一、第二又は第三族からの金属イオン又は基−N(R554(式中、R55は、水素原子、炭素原子数1ないし
12のアルキル基又はベンジル基を表す。)を表し、
fが2である場合、
50は、式C中のxが2である場合のR11に定義されたとおりであり、
式U及びUにおいて、
53、R54、R55及びR56は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか又は一緒になってペンタメチレン基を表し、
式V及びVにおいて、
57、R58、R59及びR60は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか又は一緒になってペンタメチレン基を表し、
式W及びWにおいて、
61、R62、R63及びR64は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか又は一緒になってペンタメチレン基を表し、
65は、炭素原子数1ないし5のアルキル基を表し、
Mは水素原子又は酸素原子を表し、
式XないしCC及びXないしCCにおいて、
nは2ないし3であり、
G1は、水素原子、メチル基、エチル基、ブチル基又はベンジル基を表し、
mは1ないし4であり、
xは1ないし4であり、
xが1である場合、
1及びR2は独立して、炭素原子数1ないし18のアルキル基、1ないし5個の酸素原
子により中断された前記アルキル基、1ないし5個のヒドロキシル基により置換された前記アルキル基又は前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし15のアラルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基又は1ないし3個の炭素原子数1ないし8のアルキル基により置換された前記アリール基を表すか、又はR1はまた水素原
子を表すか、又はR1及びR2は一緒になって、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基又は3−オキサペンタメチレン基を表し、
xが2である場合、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、1又は2個の酸素原子により
中断された前記アルキル基、ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基、又は1又は2個の酸素原子により中断され且つヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表し、
2は、炭素原子数2ないし18のアルキレン基、1ないし5個の酸素原子により中断
された前記アルキレン基、1ないし5個のヒドロキシル基により置換された前記アルキレン基又は前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキレン基;o−、m−又はp−フェニレン基又は1又は2個の炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換された前記フェニレン基を表すか、又は
2は、−(CH2kO[(CH2kO]h(CH2k−(式中、kは2ないし4であり、及びhは1ないし40である。)を表すか、又は
1及びR2は、それらが結合する2個のN原子と一緒になって、ピペラジン−1,4−ジイル基を表し、
xが3である場合、
1は水素原子を表し、
2は、1個の窒素原子により中断された炭素原子数4ないし8のアルキレン基を表し

xが4である場合、
1は水素原子を表し、
2は、2個の窒素原子により中断された炭素原子数6ないし12のアルキレン基を表
し、
3は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、1又は2個の酸素原子により
中断された前記アルキル基、ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基、又は1又は2個の酸素原子により中断され且つヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表し、
pは2又は3であり、及び
Qは、アルカリ金属塩、アンモニウム塩又はN+(G14を表し、
式DD及びDDにおいて、
mは2又は3であり、
mが2である場合、
Gは、−(CH2CHR−O)rCH2CHR−(式中、rは0ないし3であり、及びR
は水素原子又はメチル基を表す。)を表し、及び
mが3である場合、
Gはグリセリル基を表し、
式EE及びEEにおいて、
2は、−CN、−CONH2又は−COOG3(式中、G3は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基又はフェニル基を表す。)を表し、
Xは、リン酸塩、ホスホン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硝酸塩、塩化物塩、臭化物塩、亜硫酸水素塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸塩、ホウ酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、アクリル酸塩、ポリアクリル酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、イタコン酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩、チグリン酸塩、アスコルビン酸塩、ポリメタクリル酸塩、ニトリロ三酢酸、ヒドロキ
シエチルエチレンジアミン三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、又はジエチレントリアミン五酢酸のカルボン酸塩、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸塩、アルキルスルホン酸塩又はアリールスルホン酸塩のような無機アニオン或いは有機アニオンを表し、及び
ここで、カチオンの総電荷hは、アニオンの総電荷jに等しい。}
で表されるものである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記Xは、リン酸塩、ホスホン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硝酸塩、塩化物塩、臭化物塩、亜硫酸水素塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸塩、ホウ酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、アクリル酸塩、ポリアクリル酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、イタコン酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩、チグリン酸塩、アスコルビン酸塩、ポリメタクリル酸塩、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、又はジエチレントリアミン五酢酸のカルボン酸塩、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸塩、アルキルスルホン酸塩又はアリールスルホン酸塩である、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
前記成分(b)の化合物は、式A、A、B、B、C、C、D、D、Q、Q、R、R、S、S、X、X、Y、Y、Z及びZ
[式中、
Rは水素原子を表し、
式A及びAにおいて、
nは1又は2であり、
nが1である場合、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数2ないし6のアル
ケニル基、プロパルギル基、グリシジル基、1ないし10個の酸素原子により中断された炭素原子数2ないし20のアルキル基、1ないし5個のヒドロキシル基により置換された前記アルキル基或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表すか、又は
1は、カルボキシ基により又は−COOZ(式中、Zは水素原子又は炭素原子数1な
いし4のアルキル基を表す。)により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
nが2である場合、
1は、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、炭素原子数4ないし8のアルケニレン
基、1ないし10個の酸素原子により中断されたか、1ないし5個のヒドロキシル基により置換されたか、或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキレン基を表し、
式B及びBにおいて、
mは1又は2であり、
mが1である場合、
2は、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、又はR2は、CH2(OCH2CH2nOCH3(式中、nは1ないし12である。)を表すか、又は
2は、フェニル基、又は1ないし3個のメチル基により置換された前記フェニル基を
表し、
2は、−NHR3(式中、R3は、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニル基
、或いは1又は2個のメチル基により置換された前記フェニル基を表す。)を表し、
mが2である場合、
2は、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、炭素原子数4ないし8のアルケニレン
基を表すか、又はR2は、

−CH2(OCH2CH2nOCH2

(式中、nは1ないし12である。)
を表し、
2は、NHR4NH(式中、R4は、炭素原子数2ないし6のもの、炭素原子数8ない
し15のアラルキレン基又は炭素原子数6ないし12のアリーレン基を表す。)を表し、
2は、−CO−又は−NHCONHを表し、
式C及びCにおいて、
10は、水素原子、又は炭素原子数1ないし3のアルカノイル基を表し、
xは1又は2であり、
xが1である場合、
11は、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基又はグリシジル基を表し、
11は、カルボキシ基により又はCOOZ(式中、Zは、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
xが2である場合、
11は、炭素原子数1ないし6のアルキレン基を表し、
式D及びDにおいて、
10は水素原子を表し、
yは1又は2であり、
12は、上記R2に定義されたとおりであり、
式Y、Y、Z及びZにおいて、
xは1又は2であり、
xが1である場合、
1及びR2は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、又は
1及びR2は一緒になって、テトラメチレン基、又はペンタメチレン基を表し、
2は、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシル基により置換
された前記アルキル基を表し、
xが2である場合、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシル基により置換さ
れた前記アルキル基を表し、
2は、炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表し、
3は、上記定義されたとおりである。]
で表されるものである、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
前記成分(b)の化合物は、式A、A、B、B、C、C、D、D、Q、Q、R及びR
[式中、
Rは水素原子を表し、
式A及びAにおいて、
hは1であり、
1は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、グリシジル基、1又は2個の
酸素原子により中断された炭素原子数2ないし4のアルキル基、1又は2個のヒドロキシル基により置換されたか或いは前記酸素原子により中断され且つ前記ヒドロキシル基により置換された前記アルキル基を表すか、又は
1は、−COOZ(式中、Zは水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表
す。)により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
式B及びBにおいて、
mは1又は2であり、
2は、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、又はR2は、CH2(OCH2CH
2nOCH3(式中、nは1ないし4である。)を表し、
mが2である場合、
2は、炭素原子数1ないし8のアルキレン基を表し、
式C及びCにおいて、
10は、水素原子、又は炭素原子数1又は2のアルカノイル基を表し、
xは1又は2であり、
xが1である場合、
11は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はグリシジル基を表し、
11は、COOZ(式中、Zは、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
xが2である場合、
11は、炭素原子数1ないし6のアルキレン基を表し、
式D及びDにおいて、
10は水素原子を表し、
yは1又は2であり、
12は上記R2に定義されたとおりである。]
で表されるものである、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記成分(b)の化合物は、ビス(1−オキシル−2,2−6−6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2−6−6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;1−ヒドロキシ−2,2−6−6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウムシトレート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウムビスルフェート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウムアセテート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジン;1−ヒドロキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジニウムアセテート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジン;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジニウムアセテート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジン;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2−ヒドロキシ−4−オキサペントキシ)ピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2−ヒドロキシ−4−オキサペントキシ)ピペリジニウムアセテート;1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムクロリド;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムアセテート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムビスルフェート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)エチ
レンジアミンテトラアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ニトリロトリアセテート;トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ニトリロトリアセテート;トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ニトリロトリアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート;及びペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートからなる群より選択される、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
前記成分(b)の化合物は、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムクロリド;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムアセテート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムビスルフェート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;及びペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセタートからなる群より選択される、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
前記成分(b)の化合物は、1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムDTPA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)DTPA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)DTPA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)DTPA;ペンタキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)DTPA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムEDTA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)EDTA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)EDTA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニ
ウム)EDTA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)シトレート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウムDTPA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)DTPA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)DTPA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)DTPA;ペンタキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)DTPA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウムEDTA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)EDTA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)EDTA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウム)EDTA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)シトレート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウムDTPA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)DTPA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)DTPA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)DTPA;ペンタキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)DTPA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウムEDTA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)EDTA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)EDTA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)EDTA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウムシトレート;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)シトレート;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)シトレート;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウムDTPA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)DTPA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)DTPA;テトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)DTPA;ペンタキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)DTPA;1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウムEDTA;ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)EDTA;トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)EDTA及びテトラキス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウム)EDTAからなる群より選択される、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
前記(c1)は、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルメトキシジベンゾ
イルメタン及びイソプロピルジベンゾイルメタンより選択される、請求項1ないし9のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
前記(c1)は、4−第三ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン及び4−エチルヘ
キシル−4’−メトキシジベンゾイルメタンより選択される、請求項10に記載の組成物

【請求項12】
前記(c1)は、1−(4−第三ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロ
パン−1,3−ジオンである、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記(c2)は、オクチルメトキシシンナメート(4−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキ
シルエステル)、ジエタノールアミンメトキシシンナメート(4−メトキシケイ皮酸のジエタノールアミン塩)、イソアミルp−メトキシシンナメート(4−エトキシケイ皮酸2−イソアミルエステル)、2,5−ジイソプロピルメチルシンナメート及びケイ皮酸アミド誘導体より選択される、請求項1ないし9のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
前記(c2)は、オクチルメトキシシンナメートである、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記(c3)は、4−メチル−ベンジリデンカンファー(3−(4’−メチル)ベンジリ
デン−ボルナノ−2−オン)、3−ベンジリデンカンファー(3−ベンジリデン−ボルナノ−2−オン)、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー{N−[2(及び4)−2−オキシボルニ−3−イリデン−メチル)ベンジル]アクリルアミドポリマー}、トリモニウム−ベンジリデンカンファースルフェート[3−(4’−トリメチルアンモニウム)−ベンジリデン−ボルナノ−2−オンメチルスルフェート]、テレフタリデンジカンファースルホン酸{3,3’−(1,4−フェニレンジメチン)−ビス(7,7−ジメチル−2−オキソ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−メタンスルホン酸}又はその塩より選択される、請求項1ないし9のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
前記(c3)は、4−メチル−ベンジリデンカンファーである、請求項15に記載の組成
物。
【請求項17】
前記(c4)は、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン及びエチルヘキシルトリアゾンよ
り選択される、請求項1ないし9のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
前記(c4)は、エチルヘキシルトリアゾンである、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
(d)抗酸化剤、トコフェロール、トコフェロールアセテート、ヒンダードアミン光安定剤、錯体形成剤、蛍光増白剤、界面活性剤及びポリオルガノシロキサンからなる群より選択される少なくとも1種の化合物
をさらに含む、請求項1ないし18のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
成分(b)及び(c)の化合物は、全配合物に基づき、およそ5ないしおよそ10000ppmの濃度でボディケア製品又は家庭用製品中に存在する、請求項1ないし19のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
前記成分(b)と成分(c)の比は1:1000ないし1000:1である、請求項1ないし20のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
前記成分(b)と成分(c)の比は1:100ないし100:1である、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記ボディケア製品は、スキンケア製品、浴用及びシャワー製品、液体セッケン、棒状セッケン、香料及び発香物質を含む製剤、ヘアケア製品、歯磨き剤、脱臭及び制汗製剤、化粧製剤、光保護配合物及び活性成分を含む製剤より選択される、請求項1ないし22のうちいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
前記スキンケア製品は、ボディオイル、ボディローション、ボディジェル、トリートメントクリーム、皮膚保護用の軟膏、シェービング製剤及びスキンパウダーより選択される、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記香料及び発香物質を含む製剤は、芳香剤、香水、コロン及びシェービングローションより選択される、請求項23に記載の組成物。
【請求項26】
前記ヘアケア製品は、シャンプー、ヘアコンディショナー、2イン1コンディショナー、リーブイン及びリンスオフコンディショナー、ヘアスタイリング用及びトリートメント用薬剤、パーマ剤、弛緩剤、ヘアスプレー及びヘアラッカー、染毛剤系、永久的、部分永久的、半永久的及び一時的染毛剤系、及びヘアブリーチング剤より選択される、請求項23に記載の組成物。
【請求項27】
前記化粧製剤は、リップスティック、マニキュア、アイシャドウ、マスカラ、乾式又は湿式メイクアップ、ルージュ、パウダー、脱毛剤、日焼け止め製品及び日焼け後用製品より選択される、請求項23に記載の組成物。
【請求項28】
前記活性成分を含む製剤は、ホルモン製剤、ビタミン製剤、植物抽出製剤及び殺菌製剤より選択される、請求項23に記載の組成物。
【請求項29】
前記家庭用製品は、家庭用洗浄及び処理剤から選択される、請求項1ないし22のうちいずれか1項に記載組成物。
【請求項30】
前記家庭用洗浄及び処理剤は、洗濯用洗剤及び繊維柔軟剤、洗剤をベースとしない繊維用ケア製品、液体洗浄剤及び磨き剤、ガラス用洗剤、中性清浄剤(全目的用清浄剤)、酸性家庭用清浄剤(浴槽)、浴室用清浄剤、洗浄剤、すすぎ剤及び食器洗浄剤、台所及びオーブン清浄剤、清澄すすぎ剤、食器洗浄器用洗剤、靴磨き剤、研磨用ワックス、床洗浄剤及び研磨剤、金属、ガラス及び陶器用清浄剤、生地用ケア製品、敷物用清浄剤及びカーペット用シャンプー、錆、色及びしみを除去する薬剤(しみ除去用塩)、家具及び多目的用研磨剤及び革及びビニル用仕上げ剤(革及びビニル用スプレー)及び固体及び液体の空気清浄剤からなる群より選択される、請求項28に記載の組成物。
【請求項31】
請求項1に記載の成分(b)の少なくとも1種の化合物及び成分(c)の少なくとも1種の化合物を配合するか又は塗布することからなる、ボディケア製品、家庭用製品、生地又は繊維を安定化する方法。
【請求項32】
請求項3に記載の式AないしEE及びAないしEE(=成分(b))で表される少なくとも1種の化合物及び成分(c)の少なくとも1種の化合物を配合するか又は塗布することからなる、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
ジベンゾイルメタン誘導体(=成分c1)が成分(c)として使用される、請求項32に
記載の方法。
【請求項34】
1−(4−第三ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオンが成分(c1)として使用される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
請求項1に記載の式(I)、(II)及び(III)(=成分(b))で表される少なくとも1種の化合物並びに成分(c)で表される少なくとも1種の化合物を配合するか又は塗布することからなる、各々染料を含むボディケア製品、家庭用製品、生地又は繊維を安
定化する方法。
【請求項36】
請求項3に記載の式AないしEE及びAないしEEで表される少なくとも1種の化合物及び成分(c)の少なくとも1種の化合物を配合するか又は塗布することからなる、各々染料を含むボディケア製品、家庭用製品、生地又は繊維を安定化する方法。
【請求項37】
ジベンゾイルメタン誘導体(=成分c1)が成分(c)として使用される、請求項36に
記載の方法。
【請求項38】
1−(4−第三ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオンが成分(c1)として使用される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
ビタミン、カロチノイド、植物抽出物、殺菌剤、フェノール、ポリフェノール又はフラボノイドより選択される活性成分を安定化する方法であって、前記方法は、成分(b)の少なくとも1種の化合物及び成分(c)の少なくとも1種の化合物を適用することからなる方法。
【請求項40】
請求項1に記載の成分(b)の少なくとも1種の化合物を適用することからなる、成分(c)に記載の化合物を安定化する方法。

【公表番号】特表2007−515396(P2007−515396A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538835(P2006−538835)
【出願日】平成16年10月25日(2004.10.25)
【国際出願番号】PCT/EP2004/052644
【国際公開番号】WO2005/042828
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】