説明

容器供給方法および容器供給装置

【課題】 多数個積層した複数列の容器群から多列コンベアで容器を順次搬送する際に、供給口上の容器と供給口直前の容器との間に容易にシャッタを挿入することができる容器供給方法および容器供給装置を提供する。
【解決手段】 多列の容器群11Cを多列コンベア12によって前進させ、前端12aの積層容器11Aを容器供給口13上に押出し、容器検出手段14により積層容器11Aが容器供給13口に押出されたことを検出したら、制御部18はコンベア駆動機構15を制御して多列コンベア12を逆走させて多列コンベア12の前端12aの積層容器11Aと容器供給口13の積層容器11Aとの間に、シャッタ16を挿入するための空間を設ける。そして、制御部18の制御により開閉機構17を制御してシャッタ16を閉じる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器供給方法および容器供給装置に係り、例えば微生物の培養等に用いられる多数の容器(シャーレ)を自動的に供給することができる容器供給方法および容器供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、回転円盤上に多数個積層したシャーレを、回転円盤を回転駆動させて回転円盤内の供給口に移動した後、供給口において下層側より1個ずつ取り出して、次工程へ移送するスターホイール方式の培地分注装置が知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
図9(A)(B)に示すように、スターホイール方式の容器供給装置100では、シャーレ搬送面101の上方にベースプレート102が設けられており、ベースプレート102にはシャーレ103を落下させるための円形の切欠き102aが1箇所設けられている。ベースプレート102の上面には回転円板104が回転自在に設けてられており、回転円板104には、4箇所に円形の切欠き104aが設けられると共に、この切欠き104aの周囲3箇所にガイドポール105が立設されている。
【0003】
従って、シャーレ103は、ベースプレート102上で、回転円板104の切欠き104a内において積層され、ガイドポール105によって倒れないように支持される。回転円板104は、駆動モータ106によって回転されるようになっており、回転円板104を回転させて切欠き104aをベースプレート102の切欠き102a位置に位置決めすると、積層されているシャーレ103は最下段より1個ずつシャーレ搬送面101に落下するので、落下したシャーレ103を搬送する。なお、回転円板104の回転位置を検出する位置センサ107が設けられており、回転円板104の切欠き104aがベースプレート102の切欠き102a位置に達したことを検出したら、回転円板104の回転を停止する。
【0004】
ところで、図9において前述したスターホイール方式は、供給口が1または2個の場合には適しているが、図10に示すように、供給口を2個にした回転円盤により、多列のシャーレを次工程へ同時に搬送しようとした場合には、それぞれの回転円板104上の供給口に積層されているシャーレ103を供給し尽くしたら、回転円板104を180度回転して搬送を続ける。その際、各列のピッチを等間隔に維持してシャーレ103の搬送を行うには、回転円板104を図10に示すように、千鳥状に配置しなければならず、装置の運転制御が複雑になる。また、同じ枚数をセットした場合には、千鳥配列により隣接する回転円板104で回転時期が異なるため、消費枚数に差が生じる。また、回転円板104が180度回転なので、回転終了後にすぐ次のシャーレ群をセットしなければならないため、オペレータが常時つきっきりとなり面倒である。さらに、供給口を2個設けた場合は1個の場合に較べ回転円板104が大きくなって、各列の搬送ピッチが大きくなるので、装置全体が大型化するという不都合があった。
【0005】
そこで、前述した問題点を解決するために多数個積層された複数群のシャーレを1本のコンベアベルトで次工程へ順次搬送するものが考案された。(例えば特許文献3参照)。
【特許文献1】特開平6−225753号公報
【特許文献2】特開平8−173141号公報
【特許文献3】特開平6−174732号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、図11に示すようにコンベアベルト111を用いて複数列のシャーレ103を供給する場合には、荷崩れ防止のためシャーレ供給口112上に搬送されるシャーレ103の積層状態を整えると共に、最下段のシャーレ103より順次取り出して次工程へ供給する際の、シャーレ供給口112上で上下動されるシャーレ103とシャーレ供給口112直前に位置するシャーレ103との干渉を防止して、シャーレ103を安定供給させるために、シャーレ供給口112の直前にガイド機能を有するシャッタ113が設けられている。このシャッタ113は、従来の単列の場合においてはシャーレ供給口112上のシャーレ103とシャーレ供給口112直前のシャーレ103との間に無理にこじ入れできた。
しかしながら、コンベアベルト111により複数列のシャーレ103を同時搬送する多列搬送の場合には、シャッタ113をこじ入れることは負荷が過大となるため困難である。
【0007】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、多数個積層した複数列の容器群から多列コンベアで容器を順次搬送する際に、供給口上の容器と供給口直前の容器との間に容易にシャッタを挿入して容器を安定供給することができる容器供給方法および容器供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明にかかる容器供給方法は、多数個の容器を前後に隣接して複数個整列して容器列を形成し、この容器列が複数列並べられた容器群を多列コンベアにより前進させて該多列コンベアの前端にある容器を順次容器供給口上へ押出し、前記容器供給口にある容器を順次取り出して供給する容器供給方法であって、前記多列コンベアを前進させて前端の容器が前記容器供給口に押し出されたら、前記多列コンベアを逆走させて容器群を後退させた後、前記多列コンベアの前端と前記容器供給口との間を遮断するシャッタを閉じることを特徴としている。
【0009】
このように構成された容器供給方法においては、多列の容器群を多列コンベアによって前進させ、前端の容器を容器供給口上に押出したら多列コンベアを逆走させて後退させ、多列コンベアの前端の容器と容器供給口の容器との間に空間を設けた後、この空間にシャッタを挿入させるので、複数列の容器群を供給する場合でも容易にシャッタを閉じることができる。これにより、容器供給口に搬送される容器の状態を整えることができると共に、容器供給口上で上下動する容器と容器供給口の直前に位置する容器との干渉を防止して、容器の安定供給をすることができる。
【0010】
また、本発明にかかる容器供給装置は、多数個の容器を前後に隣接して複数個整列して容器列を形成し、この容器列が複数列並べられた容器群を多列コンベアにより前進させて該多列コンベアの前端にある容器を順次容器供給口上へ押出し、前記容器供給口にある容器を順次取り出して供給する容器供給装置であって、前記多列コンベアを正逆に走行させるコンベア駆動機構と、前記多列コンベアの前端の容器が前記容器供給口に押出されたことを検知する容器検出手段と、前記多列コンベアの前端と前記容器供給口との間を遮断するシャッタと、このシャッタを開閉する開閉機構と、前記容器検出手段からの検出信号に基づいて前記コンベア駆動機構を所定距離逆走させて後退させた後に前記開閉機構を制御して前記シャッタを閉じるべく制御する制御部とを有することを特徴としている。
【0011】
このように構成された容器供給装置においては、多列の容器群を多列コンベアによって前進させ、前端の容器を容器供給口上に押出し、容器検出手段により容器が容器供給口に押出されたことを検出したら、制御部はコンベア駆動機構を制御して多列コンベアを逆走させて多列コンベアの前端の容器を後退させて、容器供給口の容器との間に空間を設ける。その後、制御部の制御により開閉機構を制御してシャッタを閉じるので、容易に多列コンベアの前端と容器供給口との間を遮断することができる。これにより、容器供給口に搬送される容器の状態を整えることができると共に、容器供給口上で上下動する容器と容器供給口の直前に位置する容器との干渉を防止して、容器の安定供給をすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、前端の容器と容器供給口にある容器との間にシャッタを無理やりこじ入れるため容器の例えば積層状態が乱れるという従来の問題を解消でき、これにより前端の積層容器と容器供給口にある積層容器との間のシャッタを容易に閉じることができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の容器供給装置を備えた培地分注装置の正面図、図2は図1中II方向から見た平面図である。
【0014】
図1および図2に示すように、この培地分注装置1では、基台2の上の上流側(図1中左側)に本発明に係る容器供給装置10を有しており、この容器供給装置10の下流側に隣接してクリーンブース3が設けられている。クリーンブース3には、クリーンブース3内部にクリーンエアを充満させるクリーンエア発生装置3a、容器供給装置10によって供給された容器であるシャーレ11の蓋(図示省略)を開閉するシャーレ蓋開閉部3b、流動的な培地を分注する培地分注ポンプ部3cが設けられており、各列のシャーレ11の上には培地分注ポンプ部3cから送られてきた培地をシャーレ11に分注するための培地分注ノズル部3dが各々設けられている。また、クリーンブース3の下流側には、培地が分注されたシャーレ11を再び積層するシャーレ積層部4が設けられており、シャーレ積層部4に隣接して下流側には、積層されたシャーレ11を搬出して保管するシャーレ収納コンベア5が設けられている。また、基台2には、操作スイッチボックス6が設けられている。
【0015】
従って、容器供給装置10からクリーンブース3に供給されたシャーレ11は、シャーレ蓋開閉部3bによって蓋が開けられ、培地分注ノズル部3dから培地が分注された後、蓋が閉じられて搬送される。そして、シャーレ積層部4において、持上げられたシャーレ11の下に新しいシャーレ11を挿入して下から積層し、所定量積層されたらシャーレ収納コンベア5に保管される。
【0016】
次に、容器供給装置10について説明する。
図3は容器供給装置10の平面図、図4〜図7は、容器供給装置における各列のシャーレの供給動作を示す斜視図、図8はシャーレ取出機を示す斜視図である。
図1および図2に示したように、この容器供給装置10は、多数個のシャーレ11を積層するとともにこの積層容器である積層シャーレ11Aを前後に隣接して複数個整列した容器列であるシャーレ列11Bを形成し、このシャーレ列11Bが複数列並べられた容器群としてのシャーレ群11Cを多列コンベア12により前進させて該多列コンベア12の前端12aにある積層シャーレ11Aを順次容器供給口であるシャーレ供給口13上へ押出し、シャーレ供給口13にある積層シャーレ11Aの最下段から順次シャーレ11を取り出してクリーンブース3へ供給するものである。
【0017】
そして、図3、図4〜図7に示すように、多列コンベア12を正逆に走行させるコンベア駆動機構としてのプーリ駆動軸15aと、多列コンベア12の前端12aの積層シャーレ11Aがシャーレ供給口13に押出されたことを検知する容器検出手段である供給部シャーレ検出センサ14と、多列コンベア12の前端12aとシャーレ供給口13との間を遮断するシャッタ16と、このシャッタ16を開閉する開閉機構であるシャッタ駆動シリンダ17と、供給部シャーレ検出センサ14からの検出信号に基づいて図示しない駆動機構によりプーリ駆動軸15aを所定量逆転させた後にシャッタ駆動シリンダ17によりシャッタ16を閉じるべく制御する制御部18(図1参照)とを有している。なお、制御部18は、例えば操作スイッチボックス6内に設けることができる。
【0018】
図4〜図7に示すように、多列コンベア12は、プーリ駆動軸15aと従動軸15bとの間に列数に対応した本数のコンベアベルト12bが巻回されて形成されている。また、シャーレ供給口13は、供給部ベースプレート20における各列に対応する位置に、シャーレ11が通過できる丸穴を設けて形成されている。供給部ベースプレート20に対向して上方には供給部上プレート21が設けられており、両プレート20、21間には、各シャーレ供給口13の周囲における前方および左右に3本のサポートシャフト22が設けられている。これにより、シャーレ供給口13に搬入された積層シャーレ11Aは、3本のサポートシャフト22により倒れることなくシャーレ供給口13の上に位置決めされることになる。
【0019】
図4〜図7に示すように、多列コンベア12のコンベアベルト12bを挟むようにして、シャーレ11を収納する間隔で一対の板状のサイドガイド19、19が設けられており、このサイドガイド19、19間に各列のシャーレ列11Bが収納されるようになっていて、積層シャーレ11Aが左右方向に転倒しないようにガイドしている。なお、隣接する列におけるサイドガイド19の間には、隙間S(図2参照)が設けられている。
【0020】
図3にはシャッタが示されている。(A)はシャッタの正面図、(B)は(A)中B−Bから見た平面図である。
図3(A)に示すように、シャッタ16は、上下のシャッタ取付プレート16a、16b間に一定間隔で隙間Sよりも狭幅に設けられた幅Wの複数の上下部材16cを取り付けて形成されており、上のシャッタ取付プレート16aと供給部上プレート21との間にシャッタ駆動シリンダ17が取り付けられている。すなわち、供給部上プレート21の下面から下方に向かって設けられているブラケット21aにシャッタ駆動シリンダ17のピストンロッド17aの先端を取付け、シャッタ駆動シリンダ17の本体をシャッタ取付プレート16aの上面に固定している。これにより、シャッタ16は、供給部上プレート21に対して左右に開閉することになる。
【0021】
図3(B)に示すように、シャッタ16を閉じたときには、上下部材16cが左右のサイドガイド19間の中央部に位置して、積層シャーレ11Aの搬送を阻止することができるようになっている。一方、シャッタ16を開ける場合には、上下部材16cが隣接する列の隙間Sに完全に収納される位置まで移動して、搬送される積層シャーレ11Aと干渉しないようになっている。このため、シャッタ駆動シリンダ17のわずかな移動により、多列コンベア12に対応した供給路を開閉することができるようになっている。
【0022】
また、図4〜図7に示すように、多列コンベア12の前端12aとシャーレ供給口13との間にはコンベア部シャーレ検出センサ23が設けられており、多列コンベア12の前端12aとシャーレ供給口13との間にシャーレ11がないことを検出することができるようになっている。なお、コンベア部シャーレ検出センサ23は、制御部18に検出信号を送るようになっている。
【0023】
図8には、シャーレ供給口13の下方位置に設けられている分離装置30が示されている。
この分離装置30では、ベースプレート31上に、シャーレ列11Bの列数(ここでは3列)に対応する個数の1個取り機32が並設されている。各1個取り機32は、ベースプレート31上で上向きに駆動シリンダ33を有しており、駆動シリンダ33の左右両側にはガイド部34が設けられている。各駆動シリンダ33のピストンロッド33aの先端およびガイド部34のガイドシャフト34aの先端には、各々台35が水平状態を保持して上下動可能に設けられている。また、各台35の上にはブラケット36が立設されており、このブラケット36にはシャーレ11を把持する一対のアーム37、37を開閉する開閉用シリンダ38が各々取り付けられている。
従って、分離装置30は、開閉用シリンダ38によりアーム37,37を開閉してシャーレ11を把持し、駆動シリンダ33によってシャーレ11を持ち上げてシャーレ供給口13上に位置した最下段のシャーレ11を分離する。
【0024】
次に、図4〜図7に基づいて、本発明に係る容器供給方法の実施の形態であるシャーレ11の供給方法について説明する。
図4に示すように、制御部18の制御により図示省略の駆動機構を作動させることによりプーリ駆動軸15aを回転させて多列コンベア12を走行させ、多列コンベア12の上に積層されている各列の積層シャーレ11Aを前進させる。これにより、多列コンベア12の前端12aにある積層シャーレ11Aはシャーレ供給口13に押出される。シャーレ供給口13の上に供給された積層シャーレ11Aはシャーレ供給口13から取り出されて、最下段のシャーレ11から順次消費されていく。
【0025】
図5に示すように、シャーレ供給口13上のシャーレ11がシャーレ供給口13と同じ高さまで消費されると、供給部シャーレ検出センサ14が、シャーレ11が消費されたことを検知して制御部18に伝達する。制御部18は、シャッタ駆動シリンダ17を作動させてシャッタ16を開くとともに、図示省略の駆動機構によりコンベア駆動機構であるプーリ駆動軸15aを回転させて多列コンベア12を前進させる。
【0026】
図6に示すように、多列コンベア12の最前列の積層シャーレ11Aが押出されてシャーレ供給口13に供給され、供給部シャーレ検出センサ14が、積層シャーレ11Aが供給されたことを検出したら制御部18に信号を送って多列コンベア12を停止させ、さらにプーリ駆動軸15aを逆転させる
図7に示すように、プーリ駆動軸15aを逆転させて多列コンベア12の前端12aとシャーレ供給口13との間に、シャッタ16を挿入させるための隙間を形成する。コンベア部シャーレ検出センサ23が多列コンベア12の前端12aとシャーレ供給口13との間に隙間ができたことを検出して制御部18に伝達すると、制御部18はプーリ駆動軸15aの回転を停止させた後、シャッタ駆動シリンダ17を制御してシャッタ16を閉じる。そして、図4に戻って前述した工程を繰り返す。
【0027】
以上、前述した容器供給方法および容器供給装置によれば、多列コンベア12の前端12aとシャーレ供給口13との間に隙間を設けるので、複数列のシャーレ群11Cを供給する場合でも容易にシャッタ16を閉じることができる。これにより、シャーレ供給口13に搬送されるシャーレ11の積層状態を整えることができると共に、シャーレ供給口13上で上下動するシャーレ11とシャーレ供給口13の直前に位置する積層シャーレ11Aとの干渉を防止して、シャーレ11を安定供給することができる。
【0028】
なお、本発明の容器供給方法および容器供給装置は、前述した実施の形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した実施の形態においては、容器としてシャーレ11を用いる場合について説明したが、シャーレ11に限らず、一定の厚みがある容器あるいはその他の製品にも適用することができる。
また、前述した実施の形態においては、シャッタ16の開閉機構としてシャッタ駆動シリンダ17を用いた場合について例示したが、そのほか、モータを用いることも可能である。
【0029】
また、前述した実施の形態においては、多列コンベア12を逆走させる際に、コンベア部シャーレ検出センサ23によって、多列コンベア12の前端12aとシャーレ供給口13との間にシャーレ11がないことを検出した後に停止するようにしたが、コンベア部シャーレ検出センサ23を用いずに、所定距離だけ逆走させたり、あるいは、所定時間だけ逆走させるようにすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
以上のように、本発明に係る容器供給方法および容器供給装置は、前端の積層容器と容器供給口にある積層容器との間にシャッタを無理やりこじ入れるための負荷の増大と容器の積層状態が乱れるという従来の問題を解消でき、これにより前端の積層容器と容器供給口にある積層容器との間のシャッタを容易に閉じることができるという効果を有し、例えば微生物を培養等に用いられる多数の容器を自動的に供給することができる容器供給方法および容器供給装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の容器供給装置を備えた培地分注装置の正面図である。
【図2】図1中II方向から見た平面図である。
【図3】(A)はシャッタの正面図、(B)は(A)中B−Bから見た平面図である。
【図4】シャッタの開閉動作を示す説明図である。
【図5】シャッタの開閉動作を示す説明図である。
【図6】シャッタの開閉動作を示す説明図である。
【図7】シャッタの開閉動作を示す説明図である。
【図8】シャーレ取り出す分離装置の斜視図である。
【図9】従来の円形の容器供給装置を示す(A)平面図及び、(B)側面図である。
【図10】円形の容器供給装置の問題点を示す平面図である。
【図11】多列コンベアを用いた容器供給装置を示す断面図である。
【符号の説明】
【0032】
10 容器供給装置
11 シャーレ(容器)
11A 積層シャーレ(積層容器)
11B シャーレ列(容器列)
11C シャーレ群(容器群)
12 多列コンベア
12a 前端
13 シャーレ供給口(容器供給口)
15 プーリ駆動軸(コンベア駆動機構)
14 供給部シャーレ検出センサ(容器検出手段)
16 シャッタ
17 シャッタ駆動シリンダ(開閉機構)
18 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数個の容器を前後に隣接して複数個整列して容器列を形成し、この容器列が複数列並べられた容器群を多列コンベアにより前進させて該多列コンベアの前端にある容器を順次容器供給口上へ押出し、前記容器供給口にある容器を順次取り出して供給する容器供給方法であって、
前記多列コンベアを前進させて前端の容器が前記容器供給口に押し出されたら、前記多列コンベアを逆走させて容器群を後退させた後、前記多列コンベアの前端と前記容器供給口との間を遮断するシャッタを閉じることを特徴とする容器供給方法。
【請求項2】
多数個の容器を前後に隣接して複数個整列して容器列を形成し、この容器列が複数列並べられた容器群を多列コンベアにより前進させて該多列コンベアの前端にある容器を順次容器供給口上へ押出し、前記容器供給口にある容器を順次取り出して供給する容器供給装置であって、
前記多列コンベアを正逆に走行させるコンベア駆動機構と、前記多列コンベアの前端の容器が前記容器供給口に押出されたことを検知する容器検出手段と、前記多列コンベアの前端と前記容器供給口との間を遮断するシャッタと、このシャッタを開閉する開閉機構と、前記容器検出手段からの検出信号に基づいて前記コンベア駆動機構を所定距離逆走して後退させた後に前記開閉機構を制御して前記シャッタを閉じるべく制御する制御部とを有することを特徴とする容器供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−219257(P2006−219257A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−34260(P2005−34260)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(000227250)日鉄鉱業株式会社 (82)
【Fターム(参考)】