説明

容疑者を識別して追跡するシステム及びその方法

【課題】本発明は、容疑者を識別して追跡するシステム及びその方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の容疑者を識別して追跡するシステムは、モニターされたエリアのイメージを受信する受信モジュールと、イメージから追跡目標を選択する選択モジュールと、モニターされたエリアにおける追跡目標の移動方向及び移動距離を計算する目標追跡モジュールと、前記計算結果によって制御コマンドを生成して、追跡目標が常にカメラの視角範囲内に位置するようにカメラを移動させ、追跡目標に赤外線を照射し、赤外線の強度変化によってパルス信号を生成し、パルス信号をデジタル信号に変換するコマンド生成モジュールと、デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超えると、追跡目標が容疑者であると判断する判断モジュールと、を備える。本発明は、容疑者を識別して追跡する方法も提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モニタリングシステムに関するものであり、特に容疑者を識別して追跡するシステム及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンピューターシステムの応用、普及及びネットワーク技術の発展に随って、カメラ及びコンピューターネットワークは、遠隔のセキュリティ管理に広く使用される。カメラは、モニターされたエリアのリアルタイムイメージを捕らえて制御コンピューターに送る。制御コンピューターは、リアルタイムイメージに基づいて、モニターされたエリアに容疑者が現われたと断定し、容疑者を識別するために、カメラをコントロールする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、容疑者が込み合う人群に紛れ混むと、他人の妨害によって、カメラが続いて容疑者を識別して追跡するのは難しい。
【0004】
本発明の目的は、前記課題を解決し、モニターされたエリアの他人の妨害を排除して、容疑者を識別して追跡するシステム及びその方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る容疑者を識別して追跡するシステムは、信号線によって赤外発光ダイオード、カメラ及び赤外線受光器にそれぞれに電子的に接続されるコントローラーに接続されたコンピューターの中で実施され、前記カメラが送信したモニターされたエリアの異なる時間に対応するイメージを受信する受信モジュールと、1つのイメージから移動する人物を選択して追跡目標とする選択モジュールと、容疑者追跡演算法によって、異なる時間に対応する各々のイメージにおける追跡目標の位置を確定し、且つ異なる時間に対応する各々のイメージにおける前記追跡目標の位置に基づいて、モニターされたエリアにおける前記追跡目標の移動方向及び移動距離を計算する目標追跡モジュールと、前記計算結果によって制御コマンドを生成して、前記コントローラーが前記制御コマンドによって前記カメラを制御して所定方向へ所定距離ほど移動させて、前記追跡目標が常に前記カメラの視角範囲内に位置するようにするとともに、前記コントローラーが前記赤外発光ダイオードを駆動して前記追跡目標に赤外線を照射し、前記赤外線受光器が、前記追跡目標を透過した赤外線の強度変化によってパルス信号を生成し、且つ信号線によって前記パルス信号を前記コントローラーに伝送し、前記コントローラーが前記パルス信号をデジタル信号に変換してから前記コンピューターに送信するコマンド生成モジュールと、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲以内にあるかどうかを判断して、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超える場合に、追跡目標が容疑者であると断定して、前記目標追跡モジュール及び前記コマンド生成モジュールを利用して、続いて前記追跡目標を追跡する判断モジュールと、を備える。
【0006】
本発明に係る容疑者を識別して追跡する方法は、信号線によって赤外発光ダイオード、カメラ及び赤外線受光器にそれぞれに電子的に接続されるコントローラーに接続されたコンピューターの中で実施され、前記カメラが送信するモニターされたエリアの1つのイメージを受信し、前記イメージから移動する人物を選択して追跡目標とする第一ステップと、容疑者追跡演算法を使用して、前記イメージにおける前記追跡目標の位置を確定する第二ステップと、容疑者追跡演算法を使用して、次のイメージにおける前記追跡目標の位置を確定する第三ステップと、2つの前記イメージにおける前記追跡目標の位置に基づいて、モニターされたエリアにおける前記追跡目標の移動方向及び移動距離を計算する第四ステップと、前記計算結果によって制御コマンドを生成して、前記コントローラーが前記制御コマンドによって前記カメラを制御して所定方向へ所定距離ほど移動させて、前記追跡目標が常に前記カメラの視角範囲内に位置するようにする第五ステップと、前記コントローラーが前記赤外発光ダイオードを駆動して前記追跡目標に赤外線を照射し、前記赤外線受光器が、前記追跡目標を透過した赤外線の強度変化によってパルス信号を生成し、且つ信号線によって前記パルス信号を前記コントローラーに伝送し、前記コントローラーが前記パルス信号をデジタル信号に変換してから前記コンピューターに送信する第六ステップと、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲以内にあるかどうかを判断して、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超える場合、追跡目標が容疑者であると断定して、フローは第三ステップに戻って、続いて前記追跡目標を追跡するが、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超えない場合、前記追跡目標を追跡することを停止して、フローを終了する第七ステップと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
従来の技術に比べて、本発明の容疑者を識別して追跡するシステム及びその方法は、モニターされたエリアの他人の妨害を排除して、容疑者を識別して追跡することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る容疑者を識別して追跡するシステムの実施環境を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る容疑者を識別して追跡するシステムの機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る容疑者を識別して追跡する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る容疑者を識別して追跡するシステム100(以下、システム100と略称する)の実施環境を示す図である。前記システム100は、信号線によってコントローラー20に電気的に接続されるコンピューター10の中で実施される。前記コントローラー20は、信号線によって赤外発光ダイオード30、カメラ40及び赤外線受光器(infrared illuminator)50に電子的に接続される。図1は、各々の電子装置の間の電気的な接続関係を示すだけで、各々の電子装置の間の空間位置関係を示さない。本実施形態において、前記赤外発光ダイオード30は、前記カメラ40の直上方に装着されて、前記コントローラー20の駆動によって前記カメラ40が移動するとき、前記赤外発光ダイオード30は前記カメラ40とともに移動する。
【0011】
前記カメラ40は、モニターされたエリアのイメージを捕らえてから、前記コントローラー20によって前記コンピューター10に送る。前記システム100は、前記イメージを分析して、異なるイメージにおける1つの追跡目標(例えば、図1に示された人物70である)の位置に基づいて、モニターされたエリアにおける前記追跡目標の移動情報を計算し、前記移動情報に基づいて、前記コントローラー20に制御コマンドを発送する。前記コントローラー20は、前記制御コマンドによって前記カメラ40を駆動して前記追跡目標を追跡するようにして、前記追跡目標が常に前記カメラ40の視角範囲に位置するようにする。
【0012】
前記コントローラー20は、前記カメラ40を駆動して移動させるとともに、前記赤外発光ダイオード30を駆動して前記追跡目標に赤外線(図1に示した点線である)を照射する。前記赤外線受光器50は、前記追跡目標を透過した赤外線の強度変化によってパルス信号を生成し、前記パルス信号は、信号線によって前記コントローラー20に伝送される。本実施形態において、前記赤外線受光器50は、モニターされたエリアの床板60の下方に取り付けられる。他の実施形態において、前記赤外線受光器50をモニターされたエリアの側壁内に取り付けることができる。
【0013】
人の心臓の波動に伴い、人体組織の半透明度も変化し、従って耳たぶのような部位を透過する赤外線の強度も変化する。人体組織の半透明度変化頻度は、心臓の鼓動頻度と一致し、人体を透過する赤外線の強度変化頻度は、人体組織の半透明度変化頻度と一致するので、人体を透過する赤外線の強度変化頻度によって、移動する人の心臓の鼓動頻度を知ることができる。
【0014】
前記赤外線受光器50は、人体を透過する赤外線の強度変化を感知し、且つ前記赤外線の強度変化によってパルス信号を生成する。前記コントローラー20は、前記パルス信号をデジタル信号に変換してから前記コンピューター10に伝送する。前記システム100は、追跡目標が容疑者であるかどうか判断するために、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲以内にあるかどうかを判断して、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超える場合に、追跡目標が容疑者であると断定して、続いて前記追跡目標を追跡する。
【0015】
図2は、本発明の実施形態に係る容疑者を識別して追跡するシステム100の機能ブロック図である。前記システム100は、受信モジュール110、選択モジュール120、目標追跡モジュール130、コマンド生成モジュール140、判断モジュール150及びアラームモジュール160を備える。
【0016】
前記受信モジュール110は、前記カメラ40が送信したモニターされたエリアの異なる時間に対応するイメージを受信する。
【0017】
前記選択モジュール120は、1つのイメージから移動する人物を選択して追跡目標とする。例えば、前記選択モジュール120は、t=1sの時間に対応するイメージから移動する人物を選択して追跡目標とする。
【0018】
前記目標追跡モジュール130は、容疑者追跡演算法を使用して、異なる時間に対応する各々のイメージにおける追跡目標の位置pn(xn,yn,zn)を確定する。本実施形態において、前記容疑者追跡演算法は、連続適応型平均値シフト(Continuously Adaptive Mean−Shift,CAMSHIFT)である。前記演算法は、追跡目標の色特徴に基づいて、イメージから追跡目標を探索して、イメージにおける追跡目標の位置及びサイズを確定する。例えば、本実施形態において、追跡目標の身なりの主な色が赤色である場合、前記目標追跡モジュール130は、前記赤色範囲を含む最小矩形をt=1sの時間に対応するイメージにおける追跡目標のサイズとして、前記最小矩形の中心点の位置をt=1sの時間に対応するイメージにおける追跡目標の位置p1(x1,y1,z1)とする。
【0019】
前記目標追跡モジュール130は、異なる時間に対応する各々のイメージにおける前記追跡目標の位置に基づいて、前記追跡目標の移動方向及び移動距離を計算する。例えば、t=2sの時間に対応するイメージにおける前記追跡目標の位置がp2(x2,y2,z2)であると、前記目標追跡モジュール130は、p2(x2,y2,z2)とp1(x1,y1,z1)との差を計算して、モニターされたエリアにおける前記追跡目標の移動方向及び移動距離を獲得する。
【0020】
前記コマンド生成モジュール140は、前記計算結果によって制御コマンドを生成して前記コントローラー20に伝送する。前記コントローラー20は、前記制御コマンドによって前記カメラ40を制御して所定方向へ所定距離ほど移動させて、前記追跡目標が常に前記カメラ40の視角範囲内に位置するようにする。例えば、前記コントローラー20は前記制御コマンドによって前記カメラ40を制御して、前記カメラ40がX軸方向へ(x2−x1)の距離ほど移動し、Y軸方向へ(y2−y1)の距離ほど移動し、Z軸方向へ(z2−z1)の距離ほど移動するようにする。前記コントローラー20は、前記カメラ40を駆動して移動させるとともに、前記赤外発光ダイオード30を駆動して前記追跡目標に赤外線を照射する。前記赤外線受光器50は、前記追跡目標を透過した赤外線の強度変化によってパルス信号を生成し、信号線によって前記パルス信号を前記コントローラー20に伝送する。前記コントローラー20は、前記パルス信号をデジタル信号に変換する。
【0021】
前記受信モジュール110は、前記コントローラー20からのデジタル信号も受信する。
【0022】
前記判断モジュール150は、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲(例えば、60〜100次/分である)以内にあるかどうかを判断して、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超える場合に、追跡目標が容疑者であると断定して、続いて前記追跡目標を追跡する。
【0023】
前記アラームモジュール160は、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超える時、前記コンピューター10のLEDランプのような警報装置をスタートオンして、監視人員にモニターされたエリアに容疑者が出現したことを知らせる。
【0024】
図3は、本発明の実施形態に係る容疑者を識別して追跡する方法のフローチャートである。
【0025】
ステップS101において、前記受信モジュール110は、前記カメラ40が送信するモニターされたエリアの1つのイメージ(例えば、t=1sの時間に対応するイメージである)を受信し、前記選択モジュール120は、前記イメージから移動する人物を選択して追跡目標とする。
【0026】
ステップS103において、前記目標追跡モジュール130は、容疑者追跡演算法を使用して、前記イメージにおける前記追跡目標の位置p1(x1,y1,z1)を確定する。本実施形態において、前記容疑者追跡演算法は、連続適応型平均値シフト(Continuously Adaptive Mean−Shift,CAMSHIFT)である。前記演算法は、追跡目標の色特徴に基づいて、イメージから追跡目標を探索して、イメージにおける追跡目標の位置及びサイズを確定する。例えば、本実施形態において、追跡目標の身なりの主な色が赤色である場合、前記目標追跡モジュール130は、前記赤色範囲を含む最小矩形をt=1sの時間に対応するイメージにおける追跡目標のサイズとして、前記最小矩形の中心点の位置をt=1sの時間に対応するイメージにおける追跡目標の位置p1(x1,y1,z1)とする。
【0027】
ステップS105において、前記目標追跡モジュール130は、容疑者追跡演算法を使用して、次のイメージ(例えば、t=s2の時間に対応するイメージである)における前記追跡目標の位置p2(x2,y2,z2)を確定する。
【0028】
ステップS107において、前記目標追跡モジュール130は、2つの前記イメージにおける前記追跡目標の位置に基づいて、モニターされたエリアにおける前記追跡目標の移動方向及び移動距離を計算する。例えば、前記目標追跡モジュール130は、p2(x2,y2,z2)とp1(x1,y1,z1)との差を計算して、t=1sからt=2sに至る時間内でモニターされたエリアにおける前記追跡目標の移動方向及び移動距離を獲得する。
【0029】
ステップS109において、前記コマンド生成モジュール140は、前記計算結果によって制御コマンドを生成して前記コントローラー20に伝送し、前記コントローラー20は、前記制御コマンドによって前記カメラ40を制御して所定方向へ所定距離ほど移動させて、前記追跡目標が常に前記カメラ40の視角範囲内に位置するようにする。例えば、前記コントローラー20は前記制御コマンドによって前記カメラ40を制御して、前記カメラ40がX軸方向へ(x2−x1)の距離ほど移動し、Y軸方向へ(y2−y1)の距離ほど移動し、Z軸方向へ(z2−z1)の距離ほど移動するようにする。
【0030】
ステップS111において、前記コントローラー20は、前記赤外発光ダイオード30を駆動して前記追跡目標に赤外線を照射する。
【0031】
ステップS113において、前記赤外線受光器50は、前記追跡目標を透過した赤外線の強度変化によってパルス信号を生成し、信号線によって前記パルス信号を前記コントローラー20に伝送する。
【0032】
ステップS115において、前記コントローラー20は、前記パルス信号をデジタル信号に変換し、信号線によって前記デジタル信号を前記コンピューター10に伝送する。
【0033】
ステップS117において、前記判断モジュール150は、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲(例えば、60〜100次/分である)以内にあるかどうかを判断する。前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超える場合、ステップS119に進む。前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超えない場合、ステップS121に進む。
【0034】
ステップS119において、前記判断モジュール150は、前記追跡目標が容疑者であると断定して、前記アラームモジュール160は、前記コンピューター10のLEDランプのような警報装置をスタートオンして、監視人員にモニターされたエリアに容疑者が出現したことを知らせる。それからステップS105から繰り返して、前記追跡目標を続いて追跡する。
【0035】
ステップS121において、前記目標追跡モジュール130は、前記追跡目標を追跡することを停止する。それから流れを終了する。
【0036】
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種種の変更が可能であることは勿論であって、本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲によって決まる。
【符号の説明】
【0037】
10 コンピューター
20 コントローラー
30 赤外発光ダイオード
40 カメラ
50 赤外線受光器
60 床板
70 人物
100 容疑者を識別して追跡するシステム
110 受信モジュール
120 選択モジュール
130 目標追跡モジュール
140 コマンド生成モジュール
150 判断モジュール
160 アラームモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号線によって赤外発光ダイオード、カメラ及び赤外線受光器にそれぞれに電子的に接続されるコントローラーに接続されたコンピューターの中で実施される容疑者を識別して追跡するシステムであって、
前記カメラが送信したモニターされたエリアの異なる時間に対応するイメージを受信する受信モジュールと、
1つのイメージから移動する人物を選択して追跡目標とする選択モジュールと、
容疑者追跡演算法によって、異なる時間に対応する各々のイメージにおける追跡目標の位置を確定し、且つ異なる時間に対応する各々のイメージにおける前記追跡目標の位置に基づいて、モニターされたエリアにおける前記追跡目標の移動方向及び移動距離を計算する目標追跡モジュールと、
前記計算結果によって制御コマンドを生成して、前記コントローラーが前記制御コマンドによって前記カメラを制御して所定方向へ所定距離ほど移動させて、前記追跡目標が常に前記カメラの視角範囲内に位置するようにするとともに、前記コントローラーが前記赤外発光ダイオードを駆動して前記追跡目標に赤外線を照射し、前記赤外線受光器が、前記追跡目標を透過した赤外線の強度変化によってパルス信号を生成し、且つ信号線によって前記パルス信号を前記コントローラーに伝送し、前記コントローラーが前記パルス信号をデジタル信号に変換してから前記コンピューターに送信するコマンド生成モジュールと、
前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲以内にあるかどうかを判断して、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超える場合に、追跡目標が容疑者であると断定して、前記目標追跡モジュール及び前記コマンド生成モジュールを利用して、続いて前記追跡目標を追跡する判断モジュールと、
を備えることを特徴とする容疑者を識別して追跡するシステム。
【請求項2】
前記容疑者を識別して追跡するシステムは、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超える時、前記コンピューターの警報装置をスタートオンして、監視人員にモニターされたエリアに容疑者が出現したことを知らせるアラームモジュールをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の容疑者を識別して追跡するシステム。
【請求項3】
信号線によって赤外発光ダイオード、カメラ及び赤外線受光器にそれぞれに電子的に接続されるコントローラーに接続されたコンピューターの中で実施される容疑者を識別して追跡する方法であって、
前記カメラが送信するモニターされたエリアの1つのイメージを受信し、前記イメージから移動する人物を選択して追跡目標とする第一ステップと、
容疑者追跡演算法を使用して、前記イメージにおける前記追跡目標の位置を確定する第二ステップと、
容疑者追跡演算法を使用して、次のイメージにおける前記追跡目標の位置を確定する第三ステップと、
2つの前記イメージにおける前記追跡目標の位置に基づいて、モニターされたエリアにおける前記追跡目標の移動方向及び移動距離を計算する第四ステップと、
前記計算結果によって制御コマンドを生成して、前記コントローラーが前記制御コマンドによって前記カメラを制御して所定方向へ所定距離ほど移動させて、前記追跡目標が常に前記カメラの視角範囲内に位置するようにする第五ステップと、
前記コントローラーが前記赤外発光ダイオードを駆動して前記追跡目標に赤外線を照射し、前記赤外線受光器が、前記追跡目標を透過した赤外線の強度変化によってパルス信号を生成し、且つ信号線によって前記パルス信号を前記コントローラーに伝送し、前記コントローラーが前記パルス信号をデジタル信号に変換してから前記コンピューターに送信する第六ステップと、
前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲以内にあるかどうかを判断して、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超える場合、追跡目標が容疑者であると断定して、フローは第三ステップに戻って、続いて前記追跡目標を追跡するが、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超えない場合、前記追跡目標を追跡することを停止して、フローを終了する第七ステップと、
を備えることを特徴とする容疑者を識別して追跡する方法。
【請求項4】
前記容疑者を識別して追跡する方法は、前記デジタル信号の周波数が人の平常の心臓鼓動頻度範囲を超えると、前記コンピューターの警報装置をスタートオンして、監視人員にモニターされたエリアに容疑者が出現したことを知らせる第八ステップをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の容疑者を識別して追跡する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−95292(P2012−95292A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224741(P2011−224741)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(503023069)鴻富錦精密工業(深▲セン▼)有限公司 (399)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】