説明

平版印刷版原版、平版印刷版の作製方法及び平版印刷版方法

【課題】紫外光、可視光あるいは赤外光を放射する固体レーザー又は半導体レーザー光を用いて、デジタルデータから直接画像記録可能であり、高耐刷かつ耐汚れ性良好な平版印刷版を与える簡易処理型平版印刷版原版及びpH2.0〜10.0の水性現像液で現像可能であり、保存安定性に優れ、且つ非画像部の汚れを防止し、耐刷性に優れる平版印刷版を与える平版印刷版原版、並びにそれを用いた平版印刷版の作製方法及び平版印刷方法を提供する。
【解決手段】支持体上に、支持体吸着性基及び酸基を有し、酸基の少なくとも一部が塩基性化合物及び有機オニウムアルカリから選択される少なくとも1つの化合物により中和されている高分子化合物を含有する下塗り層とpH10以下の水溶液により現像可能であるか印刷機上において現像可能である画像形成層をこの順に有する平版印刷版原版並びにそれを用いた平版印刷版の作製方法及び平版印刷方法。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に、(A1)支持体吸着性基及び(A2)酸基を有し、酸基の少なくとも一部が塩基性化合物及び有機オニウムアルカリから選択される少なくとも1つの化合物により中和されている高分子化合物を含有する下塗り層とpH10以下の水溶液により現像可能であるか印刷機上において現像可能である画像形成層をこの順に有する平版印刷版原版。
【請求項2】
前記酸基が、スルホン酸基、カルボン酸基、燐酸基、ホスホン酸基及び硫酸基から選択される基であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版原版。
【請求項3】
前記支持体吸着性基が、燐酸基、燐酸塩基、ホスホン酸基、ホスホン酸塩基、アンモニウム基、シロキサン基、β−ジカルボニル基、カルボン酸基及びカルボン酸塩基から選択される基であることを特徴とする請求項1又は2に記載の平版印刷版原版。
【請求項4】
前記塩基性化合物又は有機オニウムアルカリが、炭素数8以上の化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項5】
前記画像形成層が、ラジカル重合性化合物、バインダー、増感色素、ラジカル重合開始剤を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項6】
前記増感色素が、350〜1200nmの光を吸収する化合物であることを特徴とする請求項5に記載の平版印刷版原版。
【請求項7】
前記バインダーが、親水性官能基を有するバインダーであることを特徴とする請求項5に記載の平版印刷版原版。
【請求項8】
前記親水性官能基が、アルキレンオキサイド基、カルボン酸塩基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、アミノ基、アンモニウム基、水酸基、硫酸基、硫酸塩基、アミド基又はスルホンアミド基であることを特徴とする請求項7に記載の平版印刷版原版。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の平版印刷版原版を画像露光後、pHが2〜10の水溶液で現像して画像形成層の非露光部を除去して非画像部とする平版印刷版の作製方法。
【請求項10】
前記画像露光から現像までの間に、露光された平版印刷版原版を加熱処理することを特徴とする請求項9に記載の平版印刷版の作製方法。
【請求項11】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の平版印刷版原版を画像露光後、何ら処理することなく印刷機に装着し、印刷インクと湿し水を用いて印刷することを特徴とする平版印刷方法。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2009−168942(P2009−168942A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−4766(P2008−4766)
【出願日】平成20年1月11日(2008.1.11)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】