説明

平版印刷版原版および平版印刷方法

【課題】支持体上の各層に含まれるハロゲン化物イオンの合計を0ないし5.0μmol/mとすることによって、微小の画像記録層の残存を抑制でき、微小の画像記録層の残存が抑制された、保存性に優れた平版印刷版原版を得ることができる。
【解決手段】支持体上に少なくとも下塗り層、画像記録層および層状化合物を含有する保護層をこの順に有する平版印刷版原版であって、支持体上の各層に含まれるハロゲン化物イオンの合計が、0〜5.0μmol/mであることを特徴とし、下塗り層または画像記録層に、式 X(−Y)(Xは、脂肪族炭化水素等からn個の水素原子を除いたn価の基を、Yは−COOM等を、Mは水素原子等を、nは1〜20の整数を表す。)表される化合物を含有することが好ましい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に少なくとも下塗り層、画像記録層および層状化合物を含有する保護層をこの順に有する平版印刷版原版であって、支持体上の各層に含まれるハロゲン化物イオンの合計が、0ないし5.0μmol/mであることを特徴とする平版印刷版原版。
【請求項2】
下塗り層および画像記録層の少なくとも一方に、下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1記載の平版印刷版原版。
一般式(1) X(−Y)
(式中、Xは、炭素原子数1〜30を含む脂肪族もしくは芳香族炭化水素、炭素原子数1〜30および窒素原子数1〜8を含む脂肪族アミン、炭素原子数1〜30および酸素原子数1〜10の脂肪族エーテルならびに炭素原子数1〜30を含む複素環化合物から選ばれる化合物からn個の水素原子を除いたn価の基を表す。Xで表される基は、さらに置換基を有してもよい。Yは−COOM、−OP=O(OM)、または、−P=O(OM)を表し、Mは水素原子または対カチオンを表す。nは1〜20の整数を表す。)
【請求項3】
前記一般式(1)で表される化合物において、nが2〜10であることを特徴とする請求項1または2に記載の平版印刷版原版。
【請求項4】
前記画像記録層が、さらに(A)増感色素、(B)重合開始剤、および(C)重合性化合物を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【請求項5】
前記画像記録層が、さらに、バインダーポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【請求項6】
前記(A)増感色素が赤外線吸収剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかにに記載の平版印刷版原版。
【請求項7】
前記画像記録層が、さらに、マイクロカプセルまたはミクロゲルを含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【請求項8】
前記画像記録層が、印刷インキおよび湿し水のうちの少なくともいずれかにより除去可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【請求項9】
支持体がアルミニウムであって、支持体中の鉄含有量が 0.07〜0.25質量%の範囲であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【請求項10】
支持体中の鉄含有量が0.07〜0.15質量%の範囲であることを特徴とする請求項11記載の平版印刷版原版。
【請求項11】
支持体がアルミニウムであって、支持体中のマグネシウム含有量が0.005〜0.20質量%の範囲であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【請求項12】
請求項1〜11に記載の平版印刷版原版を、赤外線レーザーにより画像露光した後に印刷機に装着するか、印刷機に装着した後に赤外線レーザーにより画像露光し、印刷インキと湿し水とを供給して機上現像処理を行い、印刷することを特徴とする平版印刷方法。

【図1】
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【公開番号】特開2009−255506(P2009−255506A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−249215(P2008−249215)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】