広告メール通信方法および広告メール通信システム
【課題】1、広告受信の際に通信料がかかってしまうこと。2、広告への反応を認知しにくかったこと。3、広告受信者個人個人がどのような反応があるかを把握をしにくかったこと。4、本当に広告を読んでもらえたのかどうかを識別しにくかったことがあった。
【解決手段】それぞれ以下の手段によって解決する。1、広告受信の対価を当該広告受信者に支払うことにより解決。2、広告への反応に限定した選択肢を設け選定を促すことにより個々人の広告への反応を捉えることによって解決する。3、実際の購買行動を起こした人の情報を店舗等で把握したり広告主への発信能力から把握する。4、広告を携帯電話端末でスクロールする際の操作、あるいは当該の広告を読んでいると思われる時間の計測によってその広告を読んだのかどうかを判断する。
【解決手段】それぞれ以下の手段によって解決する。1、広告受信の対価を当該広告受信者に支払うことにより解決。2、広告への反応に限定した選択肢を設け選定を促すことにより個々人の広告への反応を捉えることによって解決する。3、実際の購買行動を起こした人の情報を店舗等で把握したり広告主への発信能力から把握する。4、広告を携帯電話端末でスクロールする際の操作、あるいは当該の広告を読んでいると思われる時間の計測によってその広告を読んだのかどうかを判断する。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、PHS、ポケベルなどの携帯電話端末を用いた広告メールの通信方法と通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話、PHS、ポケベル、通信機能をもった携帯可能な端末などが爆発的に普及し、個人個人が自分専用の端末を携帯所持するような状況になってきている。(以下、携帯電話、PHS、ポケベル、通信機能付携帯端末などを総称し、単に「携帯電話端末」と略す)携帯電話端末に対して広告の配信サービスも実施されており、受信者は広告主からの広告情報を携帯電話端末で受け取ることができる。また、近年携帯電話端末に広告を配信する代わりにその対価として通信料金を割り引くあるいは無料にするサービスも考えられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、携帯電話端末は常時携帯する端末であり、固定型のパソコンと比較しても、利便性や重要性が高いと考えられている。つまり利便性は、形状が小さくキーの数も少ないのでいろいろな面でシンプルになっていることなどから明らかである。重要性についても、肌身はなさず持ち歩くことから「生活密着ツール」ということができ自明であろう。
【0004】この様な特性を持つ携帯電話端末に従来型の単なる広告情報を配信すると、受信者としては迷惑の度合いが高く、広告主の立場からはかえって広告を発信すること自体が逆効果になることがあった。
【0005】このような状況をもとに、課題を更に整理すると以下のようになる。
(1)広告受信の際に通信料がかかってしまう課題携帯電話端末の場合、広告を受信するために電子メールを使用している。このため通信事業者によっては広告を受信するだけで電子メール受信料などの通信料がかかってしまうことがある。また広告を受信すると受信者は無理に広告を見せつけられている形となり煩わされる。この様なことから、通信料金の割り引きや無料にするだけでは不十分で、むしろ積極的に代金を支払うような考え方が望まれる。
【0006】(2)広告への反応を認知しにくかったという課題ある広告に対して、広告受信者がどの程度ポジティブな反応であったか、あるいはネガティブな反応であったかなどを、広告主が認知するのは必ずしも容易ではなかった。
【0007】(3)広告受信者の特性把握をしにくかったという課題多くの広告受信者の中で、誰が情報発信能力があり、誰が実際の購買行動を起こし、誰が情報発信能力もありかつ実際に購買行動もするのかということを容易には識別できなかった。
【0008】(4)本当に広告を読んでもらえたのかどうかを識別しにくかったという課題広告主としては、ある広告を発信しても実際に個々の人がその広告を読んでもらえたのか、それともほとんど読まなかったのか、あるいは全く読まずに捨てたのかを識別できなかった。
【0009】これらの課題の解決においてはそれぞれ以下に示すような問題があった。
(1)広告受信の際に通信料がかかってしまう課題代金については基本的に通信料によって支払いがなされる。従って通信料の割り引きや無料化は対応しやすいが、広告受信者にとって目に見える形での代金の支払いについては実現しにくい面があった。
【0010】(2)広告への反応を認知しにくかったという課題広告受信者に負担がない簡便な方法で対応できるものがなかなかなかった。
【0011】(3)広告受信者の特性把握をしにくかったという課題最近のマーケティング理論においては、顧客を個人個人毎に把握することが重要であるといわれている。しかし例えば何を持って「情報発信能力があるか」を識別しにくかった。
【0012】(4)本当に広告を読んでもらえたのかどうかを識別しにくかったという課題携帯電話端末の広告としては、本当に読んでもらえるのかどうかが重要であった。しかし、本当に読んだかは非常に識別が難しく読んだふりをして実際には読まなかったということを何らかの手法で解決することができなかった。
【0013】本発明は、上述の課題を解決するために、広告メールの通信方法および広告メール通信システムを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は以下に掲げる構成とした。本発明の請求項1では、以下の方法を提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、広告発信者設定手段によって設定された広告情報を携帯電話端末において受信し、広告受信者設定手段により設定される口座に、広告受信に関して所与の計算式で求められた金額が振込まれることを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項2では、以下の方法を提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者に対して前記広告に対する評価を複数の選択肢から選択するよう促し、その選択結果を、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信することを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項3では、以下の方法を提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が当該広告に対する評価・質問・意見・感想・希望などあるいは当該広告の商品・サービスの注文・利用希望などを文章で自由に入力するよう促し、その入力結果を、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信することを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項4では、以下の方法を提供する。請求項2、3において、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信された結果を自動的に集計処理し出力することを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項5では、以下の方法を提供する。請求項2、3において、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信された結果を自動的に集計処理することに加えて、広告に対する実際の来店や購入などの反応情報も集計処理し、前記2つの集計結果をまとめて出力することを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項6では、以下のシステムを提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信システムであって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が前記広告情報を読むためにスクロールしている状況を把握することを特徴とする広告メール通信システム。本発明の請求項7では、以下のシステムを提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信システムであって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が前記広告情報を読むための時間を計測することにより、当該広告情報を読んだのかを把握することを特徴とする広告メール通信システム。本発明の請求項8では、以下の方法を提供する。請求項1に記載の所与の計算式とは、期間を一定とし広告の量に応じたものとする式か、あるいは金額を一定としその一定額に達した時点を判断するような式であることを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項9では、以下の方法を提供する。請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告主への何らかのフィードバック情報の発信状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項10では、以下の方法を提供する。請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告情報を読んだかどうかを判断した状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項11では、以下の方法を提供する。請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告に対する実際の来店などの反応した状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【0015】上記発明により上記課題を以下に掲げる如く解決する。
(1)広告受信の際に通信料がかかってしまう課題広告受信者に対する広告受信の対価を、当該広告を発信した人に対して支払うことによって解決する。なお、この様な広告メールは、広告にあたかもキャッシュ(お金)が付帯している様なイメージとなる。そこでこの「キャッシュ付帯型の広告メール」のことを、以下「キャッシュメール」と呼ぶこととする。
(2)広告への反応を認知しにくかったという課題携帯電話端末においては、複雑な対話は行わず単純に「広告への反応」のみに限定した選択肢を準備し、その選択肢の選定を促すことによって、個々人の「広告への反応」を最終的に広告主にフィードバックすることによって解決する。また更にその広告に対する評価・質問・意見・感想・希望などを文章での入力を促すことによってポジティブな反応やネガティブな反応を認知することができる。更に広告の次のステップとなるが、商品・サービスの注文・利用希望なども文章での入力を促すことによって広告受信者・広告主双方の利益をもたらすことができる。すなわち広告受信者は自分が主張したいことやリクエストを即座に伝えることができる利点がある。また広告主はこれらのフィードバックに対して即時にアクションをとることにより、企業イメージの向上や、売上げの拡大といった利益がもたらされる。
(3)広告受信者の特性把握をしにくかったという課題把握したいのは、多くの広告受信者の中で以下の特性をもった人である。
・情報発信能力がある人・実際の購買行動を起こした人・情報発信能力がありかつ実際に購買行動を起こした人そこで情報発信能力については、上記(2)によって選択肢への回答あるいは文章を入力してくれたことにより判定する。選択肢あるいは文章を入力してくれた人のことを「携帯電話端末発信能力者」と以下呼ぶこととするが、一般的には「情報発信能力がある者」=「携帯電話端末発信能力者」と完全には一致しない。これは情報発信能力があっても、携帯電話端末ではあまり発信しない人もいるし、この逆もあるからである。しかし、ある相関でこの両者は一致するものと仮定しこのように判定する。一方、実際の購買行動を起こした人は店舗等で把握できるのでその状況をコンピュータに入力し個人毎の統計として処理する。特に、情報発信能力がありかつ実際に購買行動を起こした人が「上客」であるが、各々の反応状況をあわせることによって誰が「上客」であるかを容易に把握することができる。
(4)本当に広告を読んでもらえたのかどうかを識別しにくかったという課題この課題は広告の世界では非常にニーズが高い課題である。本発明はこの課題に対してひとつの解決策を与える。広告のボリュームは、携帯電話端末において画面のスクロールが最低1回は必要なものとしておく。そのスクロールしている状況を把握することによって広告を読んでもらえたのかどうかを識別する。もちろんスクロールしても実際には読んでいないケースもある。またスクロールまではしなかったが最初に表示された範囲は良く読んだというようなケースもあるだろう。しかしここでは簡単のためスクロール操作に認識あるいは実際に当該の広告を読んでいると思われる時間を計測することにによってその広告を読んだのかどうかを識別し、この課題を解決する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0017】<第1の実施形態>図1は、本実施形態1のシステム構成図である。以下、順を追って各構成を説明する。
【0018】広告処理コンピュータ10は、広告情報の管理運営を司るものである。実際にはWebサーバであるが、物理的に存在しなくてもどこかのインタネットサービスプロバイダが提供するWebサーバ内に仮想的に存在することでももちろんかまわない。広告受信者データベース11は、広告処理コンピュータ10にあって広告を受信する者の各種データが格納されている。個人情報はもとより、何らかの入力・処理によって生成したデータも併せて格納されている。
【0019】広告受信者設定手段20は、広告受信者である個人個人が必要に応じて自らの情報を設定できるものであり、実際にはWebブラウザにて実現されるものである。またWebブラウザでなくても、携帯電話などからの携帯できる装置からインターネットに接続することによって実現することでも何ら支障はない。
【0020】広告発信者設定手段30は、広告主が広告を発信するために設定できるものであり実際には、広告受信者設定手段20と同様に、Webブラウザやインターネットに接続できる機器であってもかまわない。
【0021】インターネット40は文字通りインターネット通信網である。交換局50は、携帯電話端末の基地局の最上位に位置づけられるものである。無線通信ネットワーク60は、交換局と基地局とを接続するためのネットワークである。基地局71〜73は、各地域における携帯電話端末81、81の無線通信の中核となる局である。携帯電話端末81、82は、携帯電話、PHS、ポケベル、通信機能をもった携帯可能な端末などの端末である。
【0022】次に図2の実施形態1のフローチャートを用いてキャッシュメールの動作内容について説明する。
【0023】まず、広告発信者設定手段30から発信したい情報を設定する。次に設定条件に合致する広告受信者を検索設定する。更に、発信の確認の段階を経て変更の必要があれば再設定によって前の段階にさかのぼり設定をし直す。再設定の必要がなければ次の段階として、携帯電話端末81、82に向けて広告情報を発信する。更に所与の計算式で金額を求めて所定の時期に広告受信者設定手段20にて指定した金融機関の口座に振り込む。なお、このフローチャートにおいて上から「広告受信の設定」、「発信広告の設定」、「広告の発信」と記載しているが、以下これらについては図3,4,5によってそれぞれ説明する。
【0024】図3に、実施形態1の広告受信の設定画面例を示す。この画面はWebページブラウザによってアクセスできる。アクセスにあたっては各個人がユーザーIDとパスワードを入れないとこの画面を表示することができない。ここではユーザーIDとして携帯電話あるいはPHS、ポケベル等の電話番号としている。所定のIDとパスラードを入れた後に図3にアクセスできたとしよう。性別・生年月日・受信したい広告のチェック欄が表示されている。また、広告受信に伴なって受信料を振り込むこととなる金融機関を設定できる様になっている。ここでは簡単のため、銀行名・支店名の入力欄や郵便局の場合に必要となる「記号」の表示などは省略している。実際には金額を振り込む際に必要な口座を指定できるものとする。
【0025】図4では、実施形態1の発信広告の設定画面例を示す。この画面もWebページブラウザによってアクセスできる。こちらは広告主が、発信したい相手を設定するものである。広告情報を配信したい相手が、男性なのか女性なのか両方なのか、どこのエリアなのか、年齢は何歳から何歳までとするのか、どういうジャンルに興味を持っている人への広告であるのかを指定する。更に、広告情報として発信したい内容を記入して「OK」のボタンをクリックする。
【0026】図5では、実施形態1の発信前の確認画面例を示す。これは図4で指定した広告が検索の結果569件であることを示している。またこの広告の発信料は、1件50円と仮定して29,872円と計算している。(50円*569(件)*消費税1.05=29,872円)この条件でよければ「発信(はい/いいえ)」をクリックする。すると実際に広告のメールが発信される。
【0027】以上一連の流れによってキャッシュメールが発信できることが理解できたと思う。なお1件50円については高いと思われるかもしれないが、後述の諸機能と連動することを考慮するとはがき代と同等であるにも関わらずいろいろな利点がありコストパフォーマンスの良い広告が実現できるという効果がある。
【0028】<第2の実施形態>次に第2の実施形態について説明する。
【0029】図6は、実施形態2のフローチャートである。まず、広告を受信した受信者が広告を読むことからスタートする。次に受信した各受信者は広告に対する評価を携帯電話端末81に入力する。例として3つの候補から選ぶとしているが、大体選択肢は2〜4程度までである。更に、その評価を携帯電話端末から広告処理コンピュータ10へ送信する。
【0030】図7は、実施形態2の携帯電話端末画面例である。広告としては「○△石油のガソリンスタンドでのオイル交換キャンペーン」である。上半分の文言は広告主が任意に作成したものであり、図4で指定したものである。下半分についても広告主が任意に作成するものである。ここでは広告に対する受信者の評価を求めており、以下の3つの選択肢から選ぶようになっている。
【0031】
1、ガソリンスタンドに行ってみたい2、次回行ってみよう3、興味なし以上の流れによって、受信者が広告に対する評価を簡便に入力し広告主へのフィードバックを行えることが理解頂けると思う。
【0032】<第3の実施形態>ここでは3つの実施形態を説明する。
【0033】図8は、1つ目の実施形態3の携帯電話端末画面例である。広告としては「○□カラオケ タイムサービス超ご優待」である。基本的には実施形態2と同様であるが、後半の部分で「この広告への評価・質問・意見・感想・希望を入力ください」としている点が異なっている。広告受信者は任意に自然文で記入する。ここでは「このサービス、いいですね。同じ金額だけどワンドリンクサービスなしにして、室料4割っていうのもウケるかもしれませんよ!」と意見をもらっている例を示している。従来の広告ではこの様なキメの細かさは考えられなかったが、ポジティブにしてもネガティブにしても本質的にはこの種の情報は事業の運営に役に立つ情報である。この様なチャネルを形成しておくことで例えば1000件程度という大量な人数に送付した中で、非常に有用な情報を提供してくれる人は数人いるかもしれない。更にそういう情報をくれた人には特別なサービスを提供することによってファンを拡大し、クチコミ戦略にも有用な戦略を実行することも可能となってくる。
【0034】図9は、2つ目の携帯電話端末画面例である。基本的には、図8と同様であるが、図8が広告へのフィードバックであったのに対して、こちらは注文を受付けてしまうもので更に即効性がある方法である。即注文できるということは広告主、広告受信者双方にとって利益をもたらす。広告主にしてみれば即時注文がくることによって広告=即注文という図式を実現することができる。広告受信者もあとで注文しようとすると面倒で連絡そのものを忘れてしまうことなどもあったが、これによればその危険性も少なくなる。
【0035】なお、図に説明しているが、「ボケ防止に効くと言われる」イチョウ葉という文言を例えば「健脳食品として知られる」というように入れ替えることで反応率を計測・比較することもできるし、そもそも狙う市場を変化させることによって広範囲の市場を順繰りに攻めることなどの高等テクニックを駆使することもできる。
【0036】図10は、3つ目の携帯電話端末画面例である。これは図8に類似しているが実は第2の実施形態であった複数選択肢を設けつつ、自然文の入力をも受ける複合的な実施形態である。これによって顧客の希望を把握することができ、リクエストのキャンペーンを実施することで固定ファンを獲得することも夢ではなくなる。
【0037】以上第3の実施形態によって広告主へのフィードバックの情報を自然文化することで顧客とのコミュニケーションを促進することができる。更にここで得られたフィードバックを経営に直結させることで顧客の望む企業体へのスピーディな対応が出来ることとなり「スピード経営」を実践しやすくなるという効果がある。
【0038】<第4の実施形態>ここでは2つの実施形態を説明する。
【0039】図11は、1つ目の第4実施形態の集計結果例である。図7で説明した「オイル交換キャンペーン」について集計処理した結果の例である。集計の処理は顧客からフィードバック情報をもとに、広告処理コンピュータ10にて実施される。この際広告受信者データベース11を参照し、かつ集計処理した結果はまた広告受信者データベース11に再度格納する。この表において、ID、性別、生年月日は広告受信者データベース11にもともと格納されているものである。回答時刻については順次広告処理コンピュータ10に受信した時刻を記録し、回答についても集計してゆく。図において「1」はその回答があったもので、「ブランク」は回答が無かったことを示す。(以下同様)この例では「集計中」であるが、2001年9月3日の12:34時点での集計結果が末尾の表に示されている。なお、この情報はWebページ上に表示され、広告発信者が所定のIDとパスワードを入力することによって閲覧することが可能なようにしておく。
【0040】図12は、2つ目の第4実施形態の集計結果例である。図10で説明した「開店キャンペーン」について集計処理した結果の例である。基本的には、図11R>1とほぼ同じであるが電子メールで結果を報告している点が異なる。なお出力形式については、この他紙に出力するものや、電子ファイル形式で出力するものなども考えられる。
【0041】<第5の実施形態>ここでは2つの実施形態を説明する。
【0042】図13は、1つ目の第5実施形態の集計結果例である。図7で説明した「オイル交換キャンペーン」について集計処理した結果の例であり基本的には図1111とほぼ同じである。ただし右の欄に「来店オイル交換」というのがこの実施形態での特徴である。図7に記載している様にこの「メールをスタンドで提示ください」となっている。この提示の時点でどのIDの方が来店したのかを記録し別処理にて情報を収集しておく。この来店という反応について集計結果を重ねあわせて表示することによって情報発信能力のある広告受信者と、来店する者との相関関係を把握することができる。
【0043】図14は、2つ目の第5実施形態の集計結果例である。図13で明確になってきた相関関係をこの図14では更にわかりやすくしようとするものである。■〜▲○10▼は、図13でNoに相当する。横軸に回答の状況を示し、縦軸に「来店・オイル交換」という反応があったのかどうかを示す。当然のことながら実際に来店した広告受信者は「上客」と言えるだろう。ここでは1つの例で示したが、広告受信者データベース11に他の広告での反応も集積していくので重ねあわせて表示すれば全体として反応がある広告受信者とそうでない者との識別はより鮮明になってくる。また、広告受信料も反応がいい広告受信者には高いレートで受信料を支払ったり、反応があったことを受けてボーナス料を付加するなどのインセンティブを付与することもできる。
【0044】なお、図14ではたかだか10サンプルの集計例であったがこれが、100サンプル、1000〜10000サンプルとなるにつれ、多人数の母集団の中で「誰が本当の上客なのか」をあぶりだすことができる。これは携帯電話端末によってマーケテイングが実践できるということを意味し、今後の携帯電話端末の普及を考慮すると非常に利用価値の高い手法であると考えることができる。
【0045】<第6の実施形態>図15は、実施形態6のフローチャートである。まず、広告主を携帯情報端末へ広告情報を発信する。これを受けて、携帯電話端末にて広告情報が表示される。予め広告情報は複数ページにまたがるようにしているので、広告受信者は次のページへスクロールするための操作を実施する。次のページを取得する際には、広告処理コンピュータにその信号が伝達されるので、その信号をもってスクロール操作を認識しスクロールがなされた状況を把握することができる。あるいは、ページ取得の監視の代わりに、パケットの送受を携帯電話のボタンと連動させて把握し、例えばパケット受信を「次ページ」ボタン押し下げにて検知したらその信号を捉えて把握する方法もある。また、「次ページへ」とリンクを張っておいて、そこがヒットされたことをもってスクロールを認識する方法もある。この様にして、携帯電話端末におけるスクロールを把握する。
【0046】図16は、実施形態6の集計結果例である。表の右の欄に「スクロールあり」とあるがこの欄が本実施の形態で追加になった部分である。これによって「回答が無くても読んでくれた可能性がある」ことを推測できる。なお、キャッシュメールとして、広告受信者へフィードバックする金額もスクロールの有無を条件とする考え方も有効である。
【0047】<第7の実施形態>図17は、実施形態7のフローチャートである。まず、広告主を携帯情報端末へ広告情報を発信する。これを受けて、携帯電話端末にて広告情報表示が開始される。この時点で絶対時刻 t1 を記憶する。次に携帯電話端末にて広告情報表示が終了される。終了の基準はいろいろと考えられる。例えば表示が完了したあとに何らかの操作を広告受信者が実施するがその時点を基準とすることや、予め広告情報表示の末尾に「表示を終了しますか?」という記述をしておきこの設問に「はい」と応えた時点を基準とするなどがある。いずれにしても広告情報表示の終了を何らかの方法で認識し、この時点で絶対時刻 t2 を記憶する。さらに以下の計算式によって、広告情報読んでいると推定される時間 ΔTを計算する。
【0048】広告情報リード推定時間 ΔT = t2 − t1
【0049】更に、このΔTが、所与のしきい値 S よりも大きかったかどうかを条件判断する。もし、大きかったならば「広告情報を読んだと判断」し、そうでなかったならば「広告情報を読まなかったと判断」する。
【0050】なお、ここで 所与のしきい値 Sとは、例えば以下の計算によって予め計算しておく。
【0051】(1)しきい値Sの算出法−その1実際に同様な環境で当該の広告情報を読む速度を、通常の速度で読む能力を持った人によって計測しておき、その0.7倍の値とする。0.7倍とするのは、速読できる人を考慮して、速読できる人は通常の人の7割の速度で読むとしているためである。
【0052】(2)しきい値Sの算出法−その2実際に同様な環境で当該の広告情報を読む速度を、速読できる人によって計測しておき、その値とする。
【0053】(3)しきい値Sの算出法−その3(1)または(2)で得られた経験値と文字数の関係をグラフ化しこれによって値を算出する。
【0054】これ以外の方法であっても、「当該広告情報が読めるであろう値」が算出できるのであれば、もちろんその方法でかまわない。要は何らかの確からしい方法でしきい値Sを導いておけば良い。
【0055】図18は、実施形態7の集計結果例である。この場合、しきい値Sは予め算出されており、16秒となっている。広告料としては概ね2ページとなっており1ページに8秒かかる計算となっている。表の右の欄に「ΔT」と「読んだと判定」、「読まなかったと判定」という欄を設けている。この表で、No.1〜4までには、ΔTがいずれも16秒以上であり、これによって「読んだと判定」したと推測できる。No.5についてはΔTが9秒であり、1ページ程度は読んだ時点でやめたと推測できる。この方法の利点は、実施形態6のスクロールをもとに実施する場合だと単に携帯電話端末の操作によって読んだとする様に見せかけることができたが、「少なくとも読まなかったがスクロールだけした人」に関してはこの様な時間計測の考え方によって識別することができる。もちろん実際に読んではいないが適切な時間がきたら携帯電話端末を操作するような人」は識別できないがこの様な人は、さほど多くないと推定できる。またこの様な人は、実際の選択肢によるフィードバックや自然文によるフィードバック、あるいは実際の購買行動への反応が無いことで中期的にみれば「上客」でないことが識別できると考えられる。
【0056】なお、キャッシュメールとして、広告受信者へフィードバックする金額もΔTによる判定結果を条件とする考え方も有効である。
【0057】<第8の実施形態>第8の実施形態について以下に説明する。請求項1に記載の所与の計算式とは、以下の様な式を考える。
【0058】(1)期間を一定とする考え方期間を一定とし広告の量に応じたものとする式であり、例えば次の式で計算される。
【0059】広告受信者が受領する金額 = 一定期間に受信した広告数 * 受信単価
【0060】例えば、1ヶ月間に受信した広告数が25件であり、1広告あたりの受信単価を10円と設定した場合には、これらの掛け算によって250円が算出される。
【0061】(2)金額を一定とする考え方金額を一定としその一定額に達した時点を判断するような式とすることも考えられる。この場合は実際には金額を計算しているのではなく、金額計算によって「一定額を超えた時点」を算出していることになる。
【0062】計算式としては例えば以下の式で計算される。
【0063】広告受信者が受領する金額 = 期間中に受信した広告数 * 受信単価
【0064】ここで期間中に受信した広告数とは、順次累積してゆくものである。例えば、1000円という一定の額を基準とすると、上記の例では100広告を受信した時点で丁度1000円に到達する。振込に関しては、この様に一定金額毎に閾値を設ける方法である。
【0065】なお、この方法の利点は金額がある程度たまってから振り込むため支払う金額に対する振込料の占める割合を、(1)の方法に比べて小さく押えることができる。また初回は早く金額を得た経験をしてもらいたいので、1000円到達時に振り込むものとするが例えば2回目以降は3000円到達する毎に振り込むようにすれば、同様に振込料の占める割合を小さく押えることができる。また受領する広告情報受信者にとっても1000円という金額が何回も振り込まれるよりも、3000円というある程度まとまった時点で振り込まれる方が、良いとの考え方もある。
【0066】<第9の実施形態>第9の実施形態について以下に説明する。請求項1に記載の所与の計算式とは、以下の様に考える。
【0067】広告受信者が受領する金額 = 一定期間に受信した広告数 * 受信単価+ 一定期間に広告主へのフィードバック情報発信数 * フィードバック単価
【0068】つまり、これは請求項8の計算式に、広告主への何らかのフィードバック情報の発信状況を加味した式である。
【0069】例えば、1ヶ月間に受信した広告数が25件、受信単価が10円であり、同様に1ヶ月間に広告主へのフィードバック情報発信数が4件、フィードバック単価が20円であった場合には、以下の計算によって算出される。
【0070】広告受信者が受領する金額 = 25*10 + 4*20 = 330円
【0071】以上は期間を一定とする考え方であったが、金額を一定とする考え方であってももちろん良い。例えば上記の様な計算式で算出した金額が最初に1000円に到達した時点で振り込むを実施するものである。
【0072】この例では、選択肢のフィードバックも文章によるフィードバックも一律単価20円としたが、実際には文章によるフィードバックの方が広告受信者にとっては手間もかかり、かつ広告主にとっても有用な情報であることが多いので、単価に差をつけることが一般的であろう。
【0073】この様な考え方を取り入れた「キャッシュメール」は、フィードバックすればするほど受領する金額が高くなるので受信する側のインセンティブにもなる。
【0074】<第10の実施形態>第10の実施形態について以下に説明する。請求項1に記載の所与の計算式とは、以下の様に考える。
【0075】広告受信者が受領する金額 = 一定期間に受信した広告数 * 受信単価A+ 一定期間に読んだと推測される広告数 * 受信単価B
【0076】つまり、これは請求項8の計算式に、広告情報を読んだかどうかを判断した状況を加味した式である。
【0077】例えば、1ヶ月間に受信した広告数が25件、受信単価Aが5円であり、同様に1ヶ月間に読んだと推測される広告数が10件、受信単価Bが15円であった場合には、以下の計算によって算出される。
【0078】広告受信者が受領する金額 = 25*5 + 10*15 = 275円
【0079】以上は期間を一定とする考え方であったが、金額を一定とする考え方であってももちろん良い。例えば上記の様な計算式で算出した金額が最初に1000円に到達した時点で振り込むを実施するものである。
【0080】この方法によれば、広告主として本来広告を読んでくれた人に受信料を支払う構図が鮮明になる。もっと極端にしてしまえば、受信単価Aを0円とし、受信単価Bを25円とする様なことも考えられる。このことが広告受信者に浸透していれば「とりあえず広告は来たのだから読んでおこう」という気になるし、更に、広告主に対して何らかのフィードバックをすれば更に多くの金額を受領できるので、このような仕組みがないときに比べてキャッシュメールの浸透度をより高めることも可能となる。実際に20代までの若者は携帯電話・PHSなどへの通信料を多く払っているケースが多くこの様に広告主にとっても有効な情報提供をすることによって通信料の穴埋めとすることもできる可能性がある。
【0081】<第11の実施形態>第11の実施形態について以下に説明する。請求項1に記載の所与の計算式とは、以下の様に考える。
【0082】広告受信者が受領する金額 = 一定期間に受信した広告数 * 受信単価+ 広告に対する実際の来店などの反応した数 * 反応単価
【0083】つまり、これは請求項8の計算式に、広告に対する実際の来店などの反応した状況を加味した式である。
【0084】例えば、1ヶ月間に受信した広告数が25件、受信単価が10円であり、同様に1ヶ月間に読んだと来店などの反応した数が2件、反応単価が100円であった場合には、以下の計算によって算出される。
【0085】広告受信者が受領する金額 = 25*10 + 2 *100=450円
【0086】以上は期間を一定とする考え方であったが、金額を一定とする考え方であってももちろん良い。例えば上記の様な計算式で算出した金額が最初に1000円に到達した時点で振り込むを実施するものである。
【0087】この方法によれば、実際に広告に反応してくれた人に多くの金額を支払うことができる。ここでは100円としたがもっと大きい金額にしてもいいかもしれない。ただしこの単価を高くしすぎると反応が多くあった場合に予め想定していた予算を大幅に超えてしまうケースも考えられる。そこで広告主の立場からは予め来店などの反応に支払う予算(以下「反応予算」)を決めておき、一定期間において広告に反応してくれた人の度合いによってその金額を配分するというった方法も考えられる。
【0088】例えば、1ヶ月間の反応予算を100000円としておき、その1ヶ月間の延べ反応数が10であったならば、1反応数あたり10000円という金額となる。逆に延べ反応数が100であったならば、1反応数あたり1000円という金額になる。
【0089】反応数が少ないときに反応予算が多くプールされていると、実際に反応した人は予想外に多くの金額を手にし、購入商品や購入サービス以上の収入を得る可能性も出てくる。広告の目的は究極的には商品やサービスを来店や来店しなくても何らかの購入申込を促進することであるからこの反応予算を多く投入することは広告から良好な反応を得ることに寄与すると言えよう。
【0090】以上が各実施形態に対する説明である。本発明の他の実施例は各実施形態の中でも述べてきたが全体を通じて以下のような変形も考えられる。
【0091】<他の実施形態その1>実施形態1におけるインターネット40は、必ずしも必須ではなく例えば衛星系で形成されるネットワークによって代替することも可能である。つまり「無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供できる」システムであれば何でも構わない。
【0092】<他の実施形態その2>実施形態2における、広告情報受信者の広告への評価選択肢として「3、興味なし」といのがあったが、図11に示した様に集計結果として保管し、次回全く同様の広告を送信する際には、送信対象からはずすことも考えられる。これを自動的に実施すれば広告主にとっても手間が省けるし、広告受信者にとっても「興味がない広告を何度も送付されること」を避けることができる。実際に、車に無縁な人にとってオイル交換などは全く興味が無い話しである。その意味ではより積極的に「次回からオイル交換に関しては送付無用」という選択肢を準備しておき、この返事が来た広告受信者には次回からオイル交換情報を送付しないことができる。結果として企業のイメージ向上の効果もある。
【0093】<他の実施形態その3>実施形態3の図8による画面例で「文章で自由に入力できる」機能を提供しているがこれは、入力されたコメントによっては広告主にとって非常にプラスになる情報もある。そこで例えば、この様な有効なプラス情報を与えてくれた場合には、一定金額に満たされていなくてもその不足分をボーナス的に充当して振り込みに直結させるようなことも可能である。例えば3000円単位で振り込みを指定しておけば、広告主としても多額の負担ではないし、広告受信者にとっても「振込の実施が自分のコメントによって促された」と明確に記憶するので、将来に向けてのインセンティブを醸成することもできる。
【0094】<他の実施形態その4>請求項間の任意の組合せによるシステムも可能である。具体的には以下に示す様なものが可能である。
【0095】(1)請求項2と請求項3の組合せ広告情報に対して何らかのフィードバックを得る手法として、請求項2では当該広告に対する評価を複数の選択肢から選択するものとした。一方、請求項3では当該広告に対する評価・質問・意見・感想・希望などあるいは当該広告の商品・サービスの注文・利用希望などを文章で自由に入力することとした。この両者を組合せて「複数選択肢から選びかつ文章で自由に入力できるもの」も考えることができる。
【0096】(2)請求項6と請求項7の組合せ当該広告情報を読んだのかを把握する手法として、請求項6では「広告情報を読むためにスクロールしている状況」に注目した。一方、請求項7では「広告情報を読むための時間を計測することによりこと」に注目した。いずれの手法も単独では完全でないがこの両者を組合せて把握すれば広告を読んだのかを把握することがより容易となる。具体的には以下の様な判断手法を考えることができる。
【0097】判断手法1:スクロールしていることを把握し、かつしきい値を超えている場合に限り当該広告情報を読んだと判断する。
【0098】判断手法2:スクロールしていることを把握するか、しきい値を超えている場合のいずれか一方が満たされた場合に当該広告情報を読んだと判断する。
【0099】
【発明の効果】各実施形態における効果は、適宜各実施形態の説明文章において説明をしてきたので、ここでは最初に4つ説明した課題についてどのような効果をもたらしたのかを述べることとする。
(1)広告受信の際に通信料がかかってしまう課題口座振込という目に見える形で広告受信者に対して代金を支払うこととなり「キャシュメール」という名にふさわしい方法やシステムを提供することができた。これにより広告の受信には通信料がかからないばかりか、受信料を受領することができるようになり安心して広告を受信することができるという効果がある。
(2)広告への反応を認知しにくかったという課題広告受信者に負担がない簡便な方法で対応できるものがなかなかなかったが、本発明によれば広告受信者に負担の無い形で簡便に広告情報の反応を認知することができるという効果がある。
(3)広告受信者の特性把握をしにくかったという課題顧客を個人個人毎に把握することができるようになり、広告主へのフィードバックや、広告受信者が実際に来店し購買行為をしたなどが容易に把握できるようになった。
(4)本当に広告を読んでもらえたのかどうかを識別しにくかったという課題携帯電話端末の広告としては、本当に読んでもらえるのかどうかが重要であったが、ある程度の確度で実際に広告を読んだのかどうかを把握するひとつの解を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のシステム構成図である。
【図2】実施形態1のフローチャートである。
【図3】実施形態1の広告受信の設定画面例である。
【図4】実施形態1の発信広告の設定画面例である。
【図5】実施形態1の発信前の確認画面例である。
【図6】実施形態2のフローチャートである。
【図7】実施形態2の携帯電話端末画面例である。
【図8】実施形態3の携帯電話端末画面例である。
【図9】実施形態3の携帯電話端末画面例である。
【図10】実施形態3の携帯電話端末画面例である。
【図11】実施形態4の集計結果例である。
【図12】実施形態4の集計結果例である。
【図13】実施形態5の集計結果例である。
【図14】実施形態5の集計結果例である。
【図15】実施形態6のフローチャートである。
【図16】実施形態6の集計結果例である。
【図17】実施形態7のフローチャートである。
【図18】実施形態7の集計結果例である。
【符号の説明】
10:広告処理コンピュータ
11:広告受信者データベース
20:広告受信者設定手段
30:広告発信者設定手段
40:インターネット
50:交換局
60:無線通信ネットワーク
71〜73:基地局
81、82:携帯電話端末
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、PHS、ポケベルなどの携帯電話端末を用いた広告メールの通信方法と通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話、PHS、ポケベル、通信機能をもった携帯可能な端末などが爆発的に普及し、個人個人が自分専用の端末を携帯所持するような状況になってきている。(以下、携帯電話、PHS、ポケベル、通信機能付携帯端末などを総称し、単に「携帯電話端末」と略す)携帯電話端末に対して広告の配信サービスも実施されており、受信者は広告主からの広告情報を携帯電話端末で受け取ることができる。また、近年携帯電話端末に広告を配信する代わりにその対価として通信料金を割り引くあるいは無料にするサービスも考えられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、携帯電話端末は常時携帯する端末であり、固定型のパソコンと比較しても、利便性や重要性が高いと考えられている。つまり利便性は、形状が小さくキーの数も少ないのでいろいろな面でシンプルになっていることなどから明らかである。重要性についても、肌身はなさず持ち歩くことから「生活密着ツール」ということができ自明であろう。
【0004】この様な特性を持つ携帯電話端末に従来型の単なる広告情報を配信すると、受信者としては迷惑の度合いが高く、広告主の立場からはかえって広告を発信すること自体が逆効果になることがあった。
【0005】このような状況をもとに、課題を更に整理すると以下のようになる。
(1)広告受信の際に通信料がかかってしまう課題携帯電話端末の場合、広告を受信するために電子メールを使用している。このため通信事業者によっては広告を受信するだけで電子メール受信料などの通信料がかかってしまうことがある。また広告を受信すると受信者は無理に広告を見せつけられている形となり煩わされる。この様なことから、通信料金の割り引きや無料にするだけでは不十分で、むしろ積極的に代金を支払うような考え方が望まれる。
【0006】(2)広告への反応を認知しにくかったという課題ある広告に対して、広告受信者がどの程度ポジティブな反応であったか、あるいはネガティブな反応であったかなどを、広告主が認知するのは必ずしも容易ではなかった。
【0007】(3)広告受信者の特性把握をしにくかったという課題多くの広告受信者の中で、誰が情報発信能力があり、誰が実際の購買行動を起こし、誰が情報発信能力もありかつ実際に購買行動もするのかということを容易には識別できなかった。
【0008】(4)本当に広告を読んでもらえたのかどうかを識別しにくかったという課題広告主としては、ある広告を発信しても実際に個々の人がその広告を読んでもらえたのか、それともほとんど読まなかったのか、あるいは全く読まずに捨てたのかを識別できなかった。
【0009】これらの課題の解決においてはそれぞれ以下に示すような問題があった。
(1)広告受信の際に通信料がかかってしまう課題代金については基本的に通信料によって支払いがなされる。従って通信料の割り引きや無料化は対応しやすいが、広告受信者にとって目に見える形での代金の支払いについては実現しにくい面があった。
【0010】(2)広告への反応を認知しにくかったという課題広告受信者に負担がない簡便な方法で対応できるものがなかなかなかった。
【0011】(3)広告受信者の特性把握をしにくかったという課題最近のマーケティング理論においては、顧客を個人個人毎に把握することが重要であるといわれている。しかし例えば何を持って「情報発信能力があるか」を識別しにくかった。
【0012】(4)本当に広告を読んでもらえたのかどうかを識別しにくかったという課題携帯電話端末の広告としては、本当に読んでもらえるのかどうかが重要であった。しかし、本当に読んだかは非常に識別が難しく読んだふりをして実際には読まなかったということを何らかの手法で解決することができなかった。
【0013】本発明は、上述の課題を解決するために、広告メールの通信方法および広告メール通信システムを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は以下に掲げる構成とした。本発明の請求項1では、以下の方法を提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、広告発信者設定手段によって設定された広告情報を携帯電話端末において受信し、広告受信者設定手段により設定される口座に、広告受信に関して所与の計算式で求められた金額が振込まれることを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項2では、以下の方法を提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者に対して前記広告に対する評価を複数の選択肢から選択するよう促し、その選択結果を、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信することを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項3では、以下の方法を提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が当該広告に対する評価・質問・意見・感想・希望などあるいは当該広告の商品・サービスの注文・利用希望などを文章で自由に入力するよう促し、その入力結果を、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信することを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項4では、以下の方法を提供する。請求項2、3において、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信された結果を自動的に集計処理し出力することを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項5では、以下の方法を提供する。請求項2、3において、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信された結果を自動的に集計処理することに加えて、広告に対する実際の来店や購入などの反応情報も集計処理し、前記2つの集計結果をまとめて出力することを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項6では、以下のシステムを提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信システムであって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が前記広告情報を読むためにスクロールしている状況を把握することを特徴とする広告メール通信システム。本発明の請求項7では、以下のシステムを提供する。無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信システムであって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が前記広告情報を読むための時間を計測することにより、当該広告情報を読んだのかを把握することを特徴とする広告メール通信システム。本発明の請求項8では、以下の方法を提供する。請求項1に記載の所与の計算式とは、期間を一定とし広告の量に応じたものとする式か、あるいは金額を一定としその一定額に達した時点を判断するような式であることを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項9では、以下の方法を提供する。請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告主への何らかのフィードバック情報の発信状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項10では、以下の方法を提供する。請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告情報を読んだかどうかを判断した状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。本発明の請求項11では、以下の方法を提供する。請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告に対する実際の来店などの反応した状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【0015】上記発明により上記課題を以下に掲げる如く解決する。
(1)広告受信の際に通信料がかかってしまう課題広告受信者に対する広告受信の対価を、当該広告を発信した人に対して支払うことによって解決する。なお、この様な広告メールは、広告にあたかもキャッシュ(お金)が付帯している様なイメージとなる。そこでこの「キャッシュ付帯型の広告メール」のことを、以下「キャッシュメール」と呼ぶこととする。
(2)広告への反応を認知しにくかったという課題携帯電話端末においては、複雑な対話は行わず単純に「広告への反応」のみに限定した選択肢を準備し、その選択肢の選定を促すことによって、個々人の「広告への反応」を最終的に広告主にフィードバックすることによって解決する。また更にその広告に対する評価・質問・意見・感想・希望などを文章での入力を促すことによってポジティブな反応やネガティブな反応を認知することができる。更に広告の次のステップとなるが、商品・サービスの注文・利用希望なども文章での入力を促すことによって広告受信者・広告主双方の利益をもたらすことができる。すなわち広告受信者は自分が主張したいことやリクエストを即座に伝えることができる利点がある。また広告主はこれらのフィードバックに対して即時にアクションをとることにより、企業イメージの向上や、売上げの拡大といった利益がもたらされる。
(3)広告受信者の特性把握をしにくかったという課題把握したいのは、多くの広告受信者の中で以下の特性をもった人である。
・情報発信能力がある人・実際の購買行動を起こした人・情報発信能力がありかつ実際に購買行動を起こした人そこで情報発信能力については、上記(2)によって選択肢への回答あるいは文章を入力してくれたことにより判定する。選択肢あるいは文章を入力してくれた人のことを「携帯電話端末発信能力者」と以下呼ぶこととするが、一般的には「情報発信能力がある者」=「携帯電話端末発信能力者」と完全には一致しない。これは情報発信能力があっても、携帯電話端末ではあまり発信しない人もいるし、この逆もあるからである。しかし、ある相関でこの両者は一致するものと仮定しこのように判定する。一方、実際の購買行動を起こした人は店舗等で把握できるのでその状況をコンピュータに入力し個人毎の統計として処理する。特に、情報発信能力がありかつ実際に購買行動を起こした人が「上客」であるが、各々の反応状況をあわせることによって誰が「上客」であるかを容易に把握することができる。
(4)本当に広告を読んでもらえたのかどうかを識別しにくかったという課題この課題は広告の世界では非常にニーズが高い課題である。本発明はこの課題に対してひとつの解決策を与える。広告のボリュームは、携帯電話端末において画面のスクロールが最低1回は必要なものとしておく。そのスクロールしている状況を把握することによって広告を読んでもらえたのかどうかを識別する。もちろんスクロールしても実際には読んでいないケースもある。またスクロールまではしなかったが最初に表示された範囲は良く読んだというようなケースもあるだろう。しかしここでは簡単のためスクロール操作に認識あるいは実際に当該の広告を読んでいると思われる時間を計測することにによってその広告を読んだのかどうかを識別し、この課題を解決する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0017】<第1の実施形態>図1は、本実施形態1のシステム構成図である。以下、順を追って各構成を説明する。
【0018】広告処理コンピュータ10は、広告情報の管理運営を司るものである。実際にはWebサーバであるが、物理的に存在しなくてもどこかのインタネットサービスプロバイダが提供するWebサーバ内に仮想的に存在することでももちろんかまわない。広告受信者データベース11は、広告処理コンピュータ10にあって広告を受信する者の各種データが格納されている。個人情報はもとより、何らかの入力・処理によって生成したデータも併せて格納されている。
【0019】広告受信者設定手段20は、広告受信者である個人個人が必要に応じて自らの情報を設定できるものであり、実際にはWebブラウザにて実現されるものである。またWebブラウザでなくても、携帯電話などからの携帯できる装置からインターネットに接続することによって実現することでも何ら支障はない。
【0020】広告発信者設定手段30は、広告主が広告を発信するために設定できるものであり実際には、広告受信者設定手段20と同様に、Webブラウザやインターネットに接続できる機器であってもかまわない。
【0021】インターネット40は文字通りインターネット通信網である。交換局50は、携帯電話端末の基地局の最上位に位置づけられるものである。無線通信ネットワーク60は、交換局と基地局とを接続するためのネットワークである。基地局71〜73は、各地域における携帯電話端末81、81の無線通信の中核となる局である。携帯電話端末81、82は、携帯電話、PHS、ポケベル、通信機能をもった携帯可能な端末などの端末である。
【0022】次に図2の実施形態1のフローチャートを用いてキャッシュメールの動作内容について説明する。
【0023】まず、広告発信者設定手段30から発信したい情報を設定する。次に設定条件に合致する広告受信者を検索設定する。更に、発信の確認の段階を経て変更の必要があれば再設定によって前の段階にさかのぼり設定をし直す。再設定の必要がなければ次の段階として、携帯電話端末81、82に向けて広告情報を発信する。更に所与の計算式で金額を求めて所定の時期に広告受信者設定手段20にて指定した金融機関の口座に振り込む。なお、このフローチャートにおいて上から「広告受信の設定」、「発信広告の設定」、「広告の発信」と記載しているが、以下これらについては図3,4,5によってそれぞれ説明する。
【0024】図3に、実施形態1の広告受信の設定画面例を示す。この画面はWebページブラウザによってアクセスできる。アクセスにあたっては各個人がユーザーIDとパスワードを入れないとこの画面を表示することができない。ここではユーザーIDとして携帯電話あるいはPHS、ポケベル等の電話番号としている。所定のIDとパスラードを入れた後に図3にアクセスできたとしよう。性別・生年月日・受信したい広告のチェック欄が表示されている。また、広告受信に伴なって受信料を振り込むこととなる金融機関を設定できる様になっている。ここでは簡単のため、銀行名・支店名の入力欄や郵便局の場合に必要となる「記号」の表示などは省略している。実際には金額を振り込む際に必要な口座を指定できるものとする。
【0025】図4では、実施形態1の発信広告の設定画面例を示す。この画面もWebページブラウザによってアクセスできる。こちらは広告主が、発信したい相手を設定するものである。広告情報を配信したい相手が、男性なのか女性なのか両方なのか、どこのエリアなのか、年齢は何歳から何歳までとするのか、どういうジャンルに興味を持っている人への広告であるのかを指定する。更に、広告情報として発信したい内容を記入して「OK」のボタンをクリックする。
【0026】図5では、実施形態1の発信前の確認画面例を示す。これは図4で指定した広告が検索の結果569件であることを示している。またこの広告の発信料は、1件50円と仮定して29,872円と計算している。(50円*569(件)*消費税1.05=29,872円)この条件でよければ「発信(はい/いいえ)」をクリックする。すると実際に広告のメールが発信される。
【0027】以上一連の流れによってキャッシュメールが発信できることが理解できたと思う。なお1件50円については高いと思われるかもしれないが、後述の諸機能と連動することを考慮するとはがき代と同等であるにも関わらずいろいろな利点がありコストパフォーマンスの良い広告が実現できるという効果がある。
【0028】<第2の実施形態>次に第2の実施形態について説明する。
【0029】図6は、実施形態2のフローチャートである。まず、広告を受信した受信者が広告を読むことからスタートする。次に受信した各受信者は広告に対する評価を携帯電話端末81に入力する。例として3つの候補から選ぶとしているが、大体選択肢は2〜4程度までである。更に、その評価を携帯電話端末から広告処理コンピュータ10へ送信する。
【0030】図7は、実施形態2の携帯電話端末画面例である。広告としては「○△石油のガソリンスタンドでのオイル交換キャンペーン」である。上半分の文言は広告主が任意に作成したものであり、図4で指定したものである。下半分についても広告主が任意に作成するものである。ここでは広告に対する受信者の評価を求めており、以下の3つの選択肢から選ぶようになっている。
【0031】
1、ガソリンスタンドに行ってみたい2、次回行ってみよう3、興味なし以上の流れによって、受信者が広告に対する評価を簡便に入力し広告主へのフィードバックを行えることが理解頂けると思う。
【0032】<第3の実施形態>ここでは3つの実施形態を説明する。
【0033】図8は、1つ目の実施形態3の携帯電話端末画面例である。広告としては「○□カラオケ タイムサービス超ご優待」である。基本的には実施形態2と同様であるが、後半の部分で「この広告への評価・質問・意見・感想・希望を入力ください」としている点が異なっている。広告受信者は任意に自然文で記入する。ここでは「このサービス、いいですね。同じ金額だけどワンドリンクサービスなしにして、室料4割っていうのもウケるかもしれませんよ!」と意見をもらっている例を示している。従来の広告ではこの様なキメの細かさは考えられなかったが、ポジティブにしてもネガティブにしても本質的にはこの種の情報は事業の運営に役に立つ情報である。この様なチャネルを形成しておくことで例えば1000件程度という大量な人数に送付した中で、非常に有用な情報を提供してくれる人は数人いるかもしれない。更にそういう情報をくれた人には特別なサービスを提供することによってファンを拡大し、クチコミ戦略にも有用な戦略を実行することも可能となってくる。
【0034】図9は、2つ目の携帯電話端末画面例である。基本的には、図8と同様であるが、図8が広告へのフィードバックであったのに対して、こちらは注文を受付けてしまうもので更に即効性がある方法である。即注文できるということは広告主、広告受信者双方にとって利益をもたらす。広告主にしてみれば即時注文がくることによって広告=即注文という図式を実現することができる。広告受信者もあとで注文しようとすると面倒で連絡そのものを忘れてしまうことなどもあったが、これによればその危険性も少なくなる。
【0035】なお、図に説明しているが、「ボケ防止に効くと言われる」イチョウ葉という文言を例えば「健脳食品として知られる」というように入れ替えることで反応率を計測・比較することもできるし、そもそも狙う市場を変化させることによって広範囲の市場を順繰りに攻めることなどの高等テクニックを駆使することもできる。
【0036】図10は、3つ目の携帯電話端末画面例である。これは図8に類似しているが実は第2の実施形態であった複数選択肢を設けつつ、自然文の入力をも受ける複合的な実施形態である。これによって顧客の希望を把握することができ、リクエストのキャンペーンを実施することで固定ファンを獲得することも夢ではなくなる。
【0037】以上第3の実施形態によって広告主へのフィードバックの情報を自然文化することで顧客とのコミュニケーションを促進することができる。更にここで得られたフィードバックを経営に直結させることで顧客の望む企業体へのスピーディな対応が出来ることとなり「スピード経営」を実践しやすくなるという効果がある。
【0038】<第4の実施形態>ここでは2つの実施形態を説明する。
【0039】図11は、1つ目の第4実施形態の集計結果例である。図7で説明した「オイル交換キャンペーン」について集計処理した結果の例である。集計の処理は顧客からフィードバック情報をもとに、広告処理コンピュータ10にて実施される。この際広告受信者データベース11を参照し、かつ集計処理した結果はまた広告受信者データベース11に再度格納する。この表において、ID、性別、生年月日は広告受信者データベース11にもともと格納されているものである。回答時刻については順次広告処理コンピュータ10に受信した時刻を記録し、回答についても集計してゆく。図において「1」はその回答があったもので、「ブランク」は回答が無かったことを示す。(以下同様)この例では「集計中」であるが、2001年9月3日の12:34時点での集計結果が末尾の表に示されている。なお、この情報はWebページ上に表示され、広告発信者が所定のIDとパスワードを入力することによって閲覧することが可能なようにしておく。
【0040】図12は、2つ目の第4実施形態の集計結果例である。図10で説明した「開店キャンペーン」について集計処理した結果の例である。基本的には、図11R>1とほぼ同じであるが電子メールで結果を報告している点が異なる。なお出力形式については、この他紙に出力するものや、電子ファイル形式で出力するものなども考えられる。
【0041】<第5の実施形態>ここでは2つの実施形態を説明する。
【0042】図13は、1つ目の第5実施形態の集計結果例である。図7で説明した「オイル交換キャンペーン」について集計処理した結果の例であり基本的には図1111とほぼ同じである。ただし右の欄に「来店オイル交換」というのがこの実施形態での特徴である。図7に記載している様にこの「メールをスタンドで提示ください」となっている。この提示の時点でどのIDの方が来店したのかを記録し別処理にて情報を収集しておく。この来店という反応について集計結果を重ねあわせて表示することによって情報発信能力のある広告受信者と、来店する者との相関関係を把握することができる。
【0043】図14は、2つ目の第5実施形態の集計結果例である。図13で明確になってきた相関関係をこの図14では更にわかりやすくしようとするものである。
【0044】なお、図14ではたかだか10サンプルの集計例であったがこれが、100サンプル、1000〜10000サンプルとなるにつれ、多人数の母集団の中で「誰が本当の上客なのか」をあぶりだすことができる。これは携帯電話端末によってマーケテイングが実践できるということを意味し、今後の携帯電話端末の普及を考慮すると非常に利用価値の高い手法であると考えることができる。
【0045】<第6の実施形態>図15は、実施形態6のフローチャートである。まず、広告主を携帯情報端末へ広告情報を発信する。これを受けて、携帯電話端末にて広告情報が表示される。予め広告情報は複数ページにまたがるようにしているので、広告受信者は次のページへスクロールするための操作を実施する。次のページを取得する際には、広告処理コンピュータにその信号が伝達されるので、その信号をもってスクロール操作を認識しスクロールがなされた状況を把握することができる。あるいは、ページ取得の監視の代わりに、パケットの送受を携帯電話のボタンと連動させて把握し、例えばパケット受信を「次ページ」ボタン押し下げにて検知したらその信号を捉えて把握する方法もある。また、「次ページへ」とリンクを張っておいて、そこがヒットされたことをもってスクロールを認識する方法もある。この様にして、携帯電話端末におけるスクロールを把握する。
【0046】図16は、実施形態6の集計結果例である。表の右の欄に「スクロールあり」とあるがこの欄が本実施の形態で追加になった部分である。これによって「回答が無くても読んでくれた可能性がある」ことを推測できる。なお、キャッシュメールとして、広告受信者へフィードバックする金額もスクロールの有無を条件とする考え方も有効である。
【0047】<第7の実施形態>図17は、実施形態7のフローチャートである。まず、広告主を携帯情報端末へ広告情報を発信する。これを受けて、携帯電話端末にて広告情報表示が開始される。この時点で絶対時刻 t1 を記憶する。次に携帯電話端末にて広告情報表示が終了される。終了の基準はいろいろと考えられる。例えば表示が完了したあとに何らかの操作を広告受信者が実施するがその時点を基準とすることや、予め広告情報表示の末尾に「表示を終了しますか?」という記述をしておきこの設問に「はい」と応えた時点を基準とするなどがある。いずれにしても広告情報表示の終了を何らかの方法で認識し、この時点で絶対時刻 t2 を記憶する。さらに以下の計算式によって、広告情報読んでいると推定される時間 ΔTを計算する。
【0048】広告情報リード推定時間 ΔT = t2 − t1
【0049】更に、このΔTが、所与のしきい値 S よりも大きかったかどうかを条件判断する。もし、大きかったならば「広告情報を読んだと判断」し、そうでなかったならば「広告情報を読まなかったと判断」する。
【0050】なお、ここで 所与のしきい値 Sとは、例えば以下の計算によって予め計算しておく。
【0051】(1)しきい値Sの算出法−その1実際に同様な環境で当該の広告情報を読む速度を、通常の速度で読む能力を持った人によって計測しておき、その0.7倍の値とする。0.7倍とするのは、速読できる人を考慮して、速読できる人は通常の人の7割の速度で読むとしているためである。
【0052】(2)しきい値Sの算出法−その2実際に同様な環境で当該の広告情報を読む速度を、速読できる人によって計測しておき、その値とする。
【0053】(3)しきい値Sの算出法−その3(1)または(2)で得られた経験値と文字数の関係をグラフ化しこれによって値を算出する。
【0054】これ以外の方法であっても、「当該広告情報が読めるであろう値」が算出できるのであれば、もちろんその方法でかまわない。要は何らかの確からしい方法でしきい値Sを導いておけば良い。
【0055】図18は、実施形態7の集計結果例である。この場合、しきい値Sは予め算出されており、16秒となっている。広告料としては概ね2ページとなっており1ページに8秒かかる計算となっている。表の右の欄に「ΔT」と「読んだと判定」、「読まなかったと判定」という欄を設けている。この表で、No.1〜4までには、ΔTがいずれも16秒以上であり、これによって「読んだと判定」したと推測できる。No.5についてはΔTが9秒であり、1ページ程度は読んだ時点でやめたと推測できる。この方法の利点は、実施形態6のスクロールをもとに実施する場合だと単に携帯電話端末の操作によって読んだとする様に見せかけることができたが、「少なくとも読まなかったがスクロールだけした人」に関してはこの様な時間計測の考え方によって識別することができる。もちろん実際に読んではいないが適切な時間がきたら携帯電話端末を操作するような人」は識別できないがこの様な人は、さほど多くないと推定できる。またこの様な人は、実際の選択肢によるフィードバックや自然文によるフィードバック、あるいは実際の購買行動への反応が無いことで中期的にみれば「上客」でないことが識別できると考えられる。
【0056】なお、キャッシュメールとして、広告受信者へフィードバックする金額もΔTによる判定結果を条件とする考え方も有効である。
【0057】<第8の実施形態>第8の実施形態について以下に説明する。請求項1に記載の所与の計算式とは、以下の様な式を考える。
【0058】(1)期間を一定とする考え方期間を一定とし広告の量に応じたものとする式であり、例えば次の式で計算される。
【0059】広告受信者が受領する金額 = 一定期間に受信した広告数 * 受信単価
【0060】例えば、1ヶ月間に受信した広告数が25件であり、1広告あたりの受信単価を10円と設定した場合には、これらの掛け算によって250円が算出される。
【0061】(2)金額を一定とする考え方金額を一定としその一定額に達した時点を判断するような式とすることも考えられる。この場合は実際には金額を計算しているのではなく、金額計算によって「一定額を超えた時点」を算出していることになる。
【0062】計算式としては例えば以下の式で計算される。
【0063】広告受信者が受領する金額 = 期間中に受信した広告数 * 受信単価
【0064】ここで期間中に受信した広告数とは、順次累積してゆくものである。例えば、1000円という一定の額を基準とすると、上記の例では100広告を受信した時点で丁度1000円に到達する。振込に関しては、この様に一定金額毎に閾値を設ける方法である。
【0065】なお、この方法の利点は金額がある程度たまってから振り込むため支払う金額に対する振込料の占める割合を、(1)の方法に比べて小さく押えることができる。また初回は早く金額を得た経験をしてもらいたいので、1000円到達時に振り込むものとするが例えば2回目以降は3000円到達する毎に振り込むようにすれば、同様に振込料の占める割合を小さく押えることができる。また受領する広告情報受信者にとっても1000円という金額が何回も振り込まれるよりも、3000円というある程度まとまった時点で振り込まれる方が、良いとの考え方もある。
【0066】<第9の実施形態>第9の実施形態について以下に説明する。請求項1に記載の所与の計算式とは、以下の様に考える。
【0067】広告受信者が受領する金額 = 一定期間に受信した広告数 * 受信単価+ 一定期間に広告主へのフィードバック情報発信数 * フィードバック単価
【0068】つまり、これは請求項8の計算式に、広告主への何らかのフィードバック情報の発信状況を加味した式である。
【0069】例えば、1ヶ月間に受信した広告数が25件、受信単価が10円であり、同様に1ヶ月間に広告主へのフィードバック情報発信数が4件、フィードバック単価が20円であった場合には、以下の計算によって算出される。
【0070】広告受信者が受領する金額 = 25*10 + 4*20 = 330円
【0071】以上は期間を一定とする考え方であったが、金額を一定とする考え方であってももちろん良い。例えば上記の様な計算式で算出した金額が最初に1000円に到達した時点で振り込むを実施するものである。
【0072】この例では、選択肢のフィードバックも文章によるフィードバックも一律単価20円としたが、実際には文章によるフィードバックの方が広告受信者にとっては手間もかかり、かつ広告主にとっても有用な情報であることが多いので、単価に差をつけることが一般的であろう。
【0073】この様な考え方を取り入れた「キャッシュメール」は、フィードバックすればするほど受領する金額が高くなるので受信する側のインセンティブにもなる。
【0074】<第10の実施形態>第10の実施形態について以下に説明する。請求項1に記載の所与の計算式とは、以下の様に考える。
【0075】広告受信者が受領する金額 = 一定期間に受信した広告数 * 受信単価A+ 一定期間に読んだと推測される広告数 * 受信単価B
【0076】つまり、これは請求項8の計算式に、広告情報を読んだかどうかを判断した状況を加味した式である。
【0077】例えば、1ヶ月間に受信した広告数が25件、受信単価Aが5円であり、同様に1ヶ月間に読んだと推測される広告数が10件、受信単価Bが15円であった場合には、以下の計算によって算出される。
【0078】広告受信者が受領する金額 = 25*5 + 10*15 = 275円
【0079】以上は期間を一定とする考え方であったが、金額を一定とする考え方であってももちろん良い。例えば上記の様な計算式で算出した金額が最初に1000円に到達した時点で振り込むを実施するものである。
【0080】この方法によれば、広告主として本来広告を読んでくれた人に受信料を支払う構図が鮮明になる。もっと極端にしてしまえば、受信単価Aを0円とし、受信単価Bを25円とする様なことも考えられる。このことが広告受信者に浸透していれば「とりあえず広告は来たのだから読んでおこう」という気になるし、更に、広告主に対して何らかのフィードバックをすれば更に多くの金額を受領できるので、このような仕組みがないときに比べてキャッシュメールの浸透度をより高めることも可能となる。実際に20代までの若者は携帯電話・PHSなどへの通信料を多く払っているケースが多くこの様に広告主にとっても有効な情報提供をすることによって通信料の穴埋めとすることもできる可能性がある。
【0081】<第11の実施形態>第11の実施形態について以下に説明する。請求項1に記載の所与の計算式とは、以下の様に考える。
【0082】広告受信者が受領する金額 = 一定期間に受信した広告数 * 受信単価+ 広告に対する実際の来店などの反応した数 * 反応単価
【0083】つまり、これは請求項8の計算式に、広告に対する実際の来店などの反応した状況を加味した式である。
【0084】例えば、1ヶ月間に受信した広告数が25件、受信単価が10円であり、同様に1ヶ月間に読んだと来店などの反応した数が2件、反応単価が100円であった場合には、以下の計算によって算出される。
【0085】広告受信者が受領する金額 = 25*10 + 2 *100=450円
【0086】以上は期間を一定とする考え方であったが、金額を一定とする考え方であってももちろん良い。例えば上記の様な計算式で算出した金額が最初に1000円に到達した時点で振り込むを実施するものである。
【0087】この方法によれば、実際に広告に反応してくれた人に多くの金額を支払うことができる。ここでは100円としたがもっと大きい金額にしてもいいかもしれない。ただしこの単価を高くしすぎると反応が多くあった場合に予め想定していた予算を大幅に超えてしまうケースも考えられる。そこで広告主の立場からは予め来店などの反応に支払う予算(以下「反応予算」)を決めておき、一定期間において広告に反応してくれた人の度合いによってその金額を配分するというった方法も考えられる。
【0088】例えば、1ヶ月間の反応予算を100000円としておき、その1ヶ月間の延べ反応数が10であったならば、1反応数あたり10000円という金額となる。逆に延べ反応数が100であったならば、1反応数あたり1000円という金額になる。
【0089】反応数が少ないときに反応予算が多くプールされていると、実際に反応した人は予想外に多くの金額を手にし、購入商品や購入サービス以上の収入を得る可能性も出てくる。広告の目的は究極的には商品やサービスを来店や来店しなくても何らかの購入申込を促進することであるからこの反応予算を多く投入することは広告から良好な反応を得ることに寄与すると言えよう。
【0090】以上が各実施形態に対する説明である。本発明の他の実施例は各実施形態の中でも述べてきたが全体を通じて以下のような変形も考えられる。
【0091】<他の実施形態その1>実施形態1におけるインターネット40は、必ずしも必須ではなく例えば衛星系で形成されるネットワークによって代替することも可能である。つまり「無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供できる」システムであれば何でも構わない。
【0092】<他の実施形態その2>実施形態2における、広告情報受信者の広告への評価選択肢として「3、興味なし」といのがあったが、図11に示した様に集計結果として保管し、次回全く同様の広告を送信する際には、送信対象からはずすことも考えられる。これを自動的に実施すれば広告主にとっても手間が省けるし、広告受信者にとっても「興味がない広告を何度も送付されること」を避けることができる。実際に、車に無縁な人にとってオイル交換などは全く興味が無い話しである。その意味ではより積極的に「次回からオイル交換に関しては送付無用」という選択肢を準備しておき、この返事が来た広告受信者には次回からオイル交換情報を送付しないことができる。結果として企業のイメージ向上の効果もある。
【0093】<他の実施形態その3>実施形態3の図8による画面例で「文章で自由に入力できる」機能を提供しているがこれは、入力されたコメントによっては広告主にとって非常にプラスになる情報もある。そこで例えば、この様な有効なプラス情報を与えてくれた場合には、一定金額に満たされていなくてもその不足分をボーナス的に充当して振り込みに直結させるようなことも可能である。例えば3000円単位で振り込みを指定しておけば、広告主としても多額の負担ではないし、広告受信者にとっても「振込の実施が自分のコメントによって促された」と明確に記憶するので、将来に向けてのインセンティブを醸成することもできる。
【0094】<他の実施形態その4>請求項間の任意の組合せによるシステムも可能である。具体的には以下に示す様なものが可能である。
【0095】(1)請求項2と請求項3の組合せ広告情報に対して何らかのフィードバックを得る手法として、請求項2では当該広告に対する評価を複数の選択肢から選択するものとした。一方、請求項3では当該広告に対する評価・質問・意見・感想・希望などあるいは当該広告の商品・サービスの注文・利用希望などを文章で自由に入力することとした。この両者を組合せて「複数選択肢から選びかつ文章で自由に入力できるもの」も考えることができる。
【0096】(2)請求項6と請求項7の組合せ当該広告情報を読んだのかを把握する手法として、請求項6では「広告情報を読むためにスクロールしている状況」に注目した。一方、請求項7では「広告情報を読むための時間を計測することによりこと」に注目した。いずれの手法も単独では完全でないがこの両者を組合せて把握すれば広告を読んだのかを把握することがより容易となる。具体的には以下の様な判断手法を考えることができる。
【0097】判断手法1:スクロールしていることを把握し、かつしきい値を超えている場合に限り当該広告情報を読んだと判断する。
【0098】判断手法2:スクロールしていることを把握するか、しきい値を超えている場合のいずれか一方が満たされた場合に当該広告情報を読んだと判断する。
【0099】
【発明の効果】各実施形態における効果は、適宜各実施形態の説明文章において説明をしてきたので、ここでは最初に4つ説明した課題についてどのような効果をもたらしたのかを述べることとする。
(1)広告受信の際に通信料がかかってしまう課題口座振込という目に見える形で広告受信者に対して代金を支払うこととなり「キャシュメール」という名にふさわしい方法やシステムを提供することができた。これにより広告の受信には通信料がかからないばかりか、受信料を受領することができるようになり安心して広告を受信することができるという効果がある。
(2)広告への反応を認知しにくかったという課題広告受信者に負担がない簡便な方法で対応できるものがなかなかなかったが、本発明によれば広告受信者に負担の無い形で簡便に広告情報の反応を認知することができるという効果がある。
(3)広告受信者の特性把握をしにくかったという課題顧客を個人個人毎に把握することができるようになり、広告主へのフィードバックや、広告受信者が実際に来店し購買行為をしたなどが容易に把握できるようになった。
(4)本当に広告を読んでもらえたのかどうかを識別しにくかったという課題携帯電話端末の広告としては、本当に読んでもらえるのかどうかが重要であったが、ある程度の確度で実際に広告を読んだのかどうかを把握するひとつの解を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のシステム構成図である。
【図2】実施形態1のフローチャートである。
【図3】実施形態1の広告受信の設定画面例である。
【図4】実施形態1の発信広告の設定画面例である。
【図5】実施形態1の発信前の確認画面例である。
【図6】実施形態2のフローチャートである。
【図7】実施形態2の携帯電話端末画面例である。
【図8】実施形態3の携帯電話端末画面例である。
【図9】実施形態3の携帯電話端末画面例である。
【図10】実施形態3の携帯電話端末画面例である。
【図11】実施形態4の集計結果例である。
【図12】実施形態4の集計結果例である。
【図13】実施形態5の集計結果例である。
【図14】実施形態5の集計結果例である。
【図15】実施形態6のフローチャートである。
【図16】実施形態6の集計結果例である。
【図17】実施形態7のフローチャートである。
【図18】実施形態7の集計結果例である。
【符号の説明】
10:広告処理コンピュータ
11:広告受信者データベース
20:広告受信者設定手段
30:広告発信者設定手段
40:インターネット
50:交換局
60:無線通信ネットワーク
71〜73:基地局
81、82:携帯電話端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、広告発信者設定手段によって設定された広告情報を携帯電話端末において受信し、広告受信者設定手段により設定される口座に、広告受信に関して所与の計算式で求められた金額が振込まれることを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項2】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者に対して前記広告に対する評価を複数の選択肢から選択するよう促し、その選択結果を、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信することを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項3】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が当該広告に対する評価・質問・意見・感想・希望などあるいは当該広告の商品・サービスの注文・利用希望などを文章で自由に入力するよう促し、その入力結果を、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信することを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項4】 請求項2、3において、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信された結果を自動的に集計処理し出力することを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項5】 請求項2、3において、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信された結果を自動的に集計処理することに加えて、広告に対する実際の来店や購入などの反応情報も集計処理し、前記2つの集計結果をまとめて出力することを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項6】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信システムであって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が前記広告情報を読むためにスクロールしている状況を把握することを特徴とする広告メール通信システム。
【請求項7】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信システムであって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が前記広告情報を読むための時間を計測することにより、当該広告情報を読んだのかを把握することを特徴とする広告メール通信システム。
【請求項8】 請求項1に記載の所与の計算式とは、期間を一定とし広告の量に応じたものとする式か、あるいは金額を一定としその一定額に達した時点を判断するような式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項9】 請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告主への何らかのフィードバック情報の発信状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項10】 請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告情報を読んだかどうかを判断した状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項11】 請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告に対する実際の来店などの反応した状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項1】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、広告発信者設定手段によって設定された広告情報を携帯電話端末において受信し、広告受信者設定手段により設定される口座に、広告受信に関して所与の計算式で求められた金額が振込まれることを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項2】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者に対して前記広告に対する評価を複数の選択肢から選択するよう促し、その選択結果を、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信することを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項3】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信方法であって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が当該広告に対する評価・質問・意見・感想・希望などあるいは当該広告の商品・サービスの注文・利用希望などを文章で自由に入力するよう促し、その入力結果を、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信することを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項4】 請求項2、3において、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信された結果を自動的に集計処理し出力することを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項5】 請求項2、3において、携帯電話端末から広告処理コンピュータに送信された結果を自動的に集計処理することに加えて、広告に対する実際の来店や購入などの反応情報も集計処理し、前記2つの集計結果をまとめて出力することを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項6】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信システムであって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が前記広告情報を読むためにスクロールしている状況を把握することを特徴とする広告メール通信システム。
【請求項7】 無線通信ネットワークを介して携帯電話端末に対して広告情報を提供する広告メール通信システムであって、前記携帯電話端末において広告情報を受信した受信者が前記広告情報を読むための時間を計測することにより、当該広告情報を読んだのかを把握することを特徴とする広告メール通信システム。
【請求項8】 請求項1に記載の所与の計算式とは、期間を一定とし広告の量に応じたものとする式か、あるいは金額を一定としその一定額に達した時点を判断するような式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項9】 請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告主への何らかのフィードバック情報の発信状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項10】 請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告情報を読んだかどうかを判断した状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【請求項11】 請求項1に記載の所与の計算式とは、請求項8の計算式に、広告に対する実際の来店などの反応した状況を加味した式であることを特徴とする広告メール通信方法。
【図1】
【図3】
【図2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図4】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図14】
【図16】
【図17】
【図18】
【図3】
【図2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図4】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図14】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2003−87440(P2003−87440A)
【公開日】平成15年3月20日(2003.3.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−279987(P2001−279987)
【出願日】平成13年9月14日(2001.9.14)
【出願人】(596072601)日本商工株式会社 (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成15年3月20日(2003.3.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成13年9月14日(2001.9.14)
【出願人】(596072601)日本商工株式会社 (2)
【Fターム(参考)】
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