説明

廃棄物の再利用

都市の固形廃棄物を再利用するためのプロセス及び装置であって、前記廃棄物を150℃から200℃で、大気圧より高く、しかし大気圧の2倍未満の圧力の蒸気処理するステップ、蒸気処理の後、結果として得られた廃棄物は構成成分に分離し、そしてバイオマス、及び/又はプラスチックを更に処理するステップ、前記の更なる処理は、好ましくは前記バイオマスからバイオエタノールを生産し、前記プラスチックからディーゼルを生産するステップ、代わりとして、いくつか又は全ての前記バイオマスは、水素を生産するためにガス化してもよく、そして前記水素を燃料電池へ供給して発電してもよいステップを含む、プロセス及び装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物の再利用、特に一般廃棄物(都市ごみ)の再利用に関する。
【背景技術】
【0002】
都市の固形廃棄物として知られている一般廃棄物の処理方法はいくつかあるが、最も一般的な埋め立てと焼却という二つの方法がある。双方とも本質的な問題を抱えている。埋め立てを利用するとき、廃棄物は分別されずに埋められる。埋め立てには有用な場所を必要とし、その土地は何年も使用できなくなる。加えて、有害物質がその土地に漏れ出すことにもなる。さらに、埋立地に適する土地を探すのはだんだん困難になっている。
【0003】
焼却に関しては、一般的に廃棄物は可燃物と不燃物に分別されることが必要で、不燃物は埋め立て処分場に送られ、可燃物は焼却される。しかしながら、廃棄物の焼却は通常硫黄を排出し、高く見苦しい煙突が必要である。加えて、焼却炉は高エネルギー投入を必要とするため効率が悪い。
【0004】
より最近では、蒸気アキュムレーター(蓄圧器)から蒸気を供給し、処理用の廃棄物が詰められたオートクレーブ(耐圧釜)を利用することによって、都市ごみを処理することという提案がある。
【0005】
その例としてUS−A−5,190,226に、固形廃棄物が4バールの圧力で加工される処理方法が示されている。これらの提案は、前述した一般的な二つのごみ処理法よりも、より環境に優しい解決法ではあるが、バッチ処理のため非効率である。例えばUS−A−6,752,337では連続処理が開発されているが、高加圧蒸気を維持するために特殊な装置が提案されており、その装置は高価で危険である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5,190,226号公報
【特許文献2】米国特許第6,752,337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、エネルギー効率が良く、且つ環境に優しい一般廃棄物を再利用する解決策を提供する。処理設備はモジュール設計で、分別されていない廃棄物を処理し、そして連続的な蒸気処理を使用して廃棄物を熱処理する。好ましくは、本システムは設備から発生する臭いの問題にも対処している。
【0008】
本発明をより容易に理解するために、添付の図面を参照した具体例により実施態様を説明する。

【0009】
図1を参照すると、本発明に従って好ましいプロセスプラントを図式的に示している。ゴミ運搬車は一般廃棄物をゴミ集積場Aに運び、ゴミ集積場Aには分別されていない未処理のゴミが連続的に送られ、自動破砕ユニットBを経て蒸気処理ユニットCに送られる。図1では、二つの蒸気処理ユニットCがホッパーと共に同時に作動し、破砕された廃棄物を前記のユニットへ格納する。ここでいう「未処理」という言葉は、蒸気処理ユニットCへ送られる前の、例えば化学薬品、及び/又は水などの物質が加えられていないという意味である。
【0010】
蒸気処理ユニットCでは廃棄物はおよそ45分間処理され、ついで処理された廃棄物は分離ステージEで未処理のバイオマス、すなわちセルロース、プラスチック、鉄金属、非鉄金属、織物、そして他の残留物と異なるカテゴリーに分別される。この技術を利用することによって、最初の廃棄物量の10%未満が実際に埋め立て処分場に送られ、残りの廃棄物は分別され再利用できる。この処理により、最高70%までの廃棄物量を減らすことができる。未処理のバイオマスとプラスチックは、ユニットGとHで示された処理、及び/又は蓄積され、乾燥されるという更なるプロセスを受ける。ついで、発電用の燃料電池に供給するガスを作り出すために、ガスコンバーターユニットへ送られる。図4と5は、セルロース材料又はその一部のもう一つのプロセスを示している。その他の分別された物質はFに示したように格納される。
【0011】
本質的に、廃棄物は蒸気処理ユニットの受入口と排出口からそれぞれ不快な臭いを発散する。そのため、図1のDに示されたように、蒸気処理ユニットから空気を取り出し、臭気除去プロセスで処理することが提案されている。その処理は、国際出願第PCT/GB2006/000888号に記載されており、紫外線を利用することによって発生するオゾンによって前記空気を処理する。この技術の特徴は、十分なオゾンが発生して十分な期間その空気に接し続ければ、実質的な臭いの減少は成し遂げられる。しかしながら、これは前記オゾンを作り出すのに使用される、異なる波長で紫外線を追加して供給することが必要である、というのは、この処理によって大気中に排出された空気の中に、活性なオゾンが存在しないのを確実にするためである。
【0012】
【特許文献3】国際出願第PCT/GB2006/000888号公報
【0013】
図2を参照すると、ボイラー10から圧力が10バールであり、温度が150℃から200℃である蒸気が発生し、蒸気処理セクション12へ送られ、そのセクションは一つ又はそれより多い平行して作動する個々のユニットで構成される。図のブロックBで示された受入口と排出口で、廃棄物は蒸気処理ユニットへと送り込まれる。処理された廃棄物は分離機Eへ搬送される。
【0014】
そのうえ、蒸気処理ユニットから漏れ出した蒸気はダクトシステム16で捕らえられ、臭気処理ユニット17へ送られる。臭気処理ユニット17で大気中に排出される前に前述したように処理される。
【0015】
さて、図3を参照すると、図3は処理設備の蒸気処理ユニットの一形態の、より詳細な構成を示している。蒸気処理ユニットは実質的に密閉された細長いチャンバー30から成り、受入口32から排出口33へ廃棄物を動かすためにコンベヤー31が備え付けられている。
【0016】
好ましい配置としてのチャンバー30は、回転するドラム式コンベヤーにすることである。その内部の表面は一つ又は一つより多い連続したらせん状の刃が設置されている。廃棄物が処理される時間は、コンベヤーの回転速度とコンベヤーの長さの関数で、前記廃棄物がおよそ45分間で処理されるように調整されている。
【0017】
前記の廃棄物はパイプ35によって、チャンバー30又はドラムへ注入される蒸気、及び/又は水を使用することによって処理される。前記の蒸気は望ましくは160℃から180℃で、最大200℃まであってもよく、前記のチャンバー内の気圧は大気圧よりも高く、しかしながら2バール以下で、好ましくは1.25バール、又は言い換えれば0.25バール大気圧よりも高い。
【0018】
受入口32と排出口33に加えて、チャンバー30、又はドラムには蒸気処理の結果としてできた底に溜まった物質を収集し取り除くため、底部ホッパーが設置されている。また、処理によって生じるガスを除去するためにガス通気口が備えられる。これらのガスは浄化され分別される。それによって、有用な炭化水素がこの処理設備の他の部分で使用され、及び/又は前記のガスから除去された熱エネルギーを有し、そしてこのプロセスに再び導入される。
【0019】
全体の処理施設が一般廃棄物に使用されているとき、蒸気処理ユニットの受入口に送り込む前に、廃棄物を破砕、又は砕くことでより均一な大きさにする前処理を行う必要であってもよい。それによって、蒸気処理ユニットの受入口に阻害物がなくなり、より変わらない処理物を供給することができる。
【0020】
図3を参照すると、蒸気処理ユニットの構造がより詳しく記載されている。蒸気処理ユニットは、ローラー35に水平に取付けられ、且つモーター34によりチェーン(図示せず)を通して駆動されるように設置された回転ドラム30を具備する。ドラム30は長尺方向に一定の横断面部分があり、内部の表面には多くの区切られた刃が設置されている。前記の刃はドラム31の長尺方向に沿って実質的にらせん状に延びている単一の連続したらせん状のスクリュー部材、又は多くの部分的にらせん状の刃から構成されてもよい。必要であれば、ドラム内に詰め込まれる廃棄物のリフトとタンブリングを促進するために、垂直方向に配列された刃をらせん部分の回転の間に備えてもよい。
【0021】
前記ドラムの長尺方向に沿って伸びた多数のパイプで、蒸気をドラム内へ導入する。その場合そのパイプは前記ドラムの内部表面に設置されており、そのパイプはそれぞれのピッチセンターに集中している開孔口をもっている。それぞれのパイプの一方の端は閉じられ、もう一方の端は曲がることで前記ドラムの中心軸に位置するユニオン36で結合する。ユニオン36は回転式カップリングに接続されている。回転式カップリングは蒸気の供給源からのパイプへと順に接続されるように設置されている。前記ドラムは熱の保持を促進し、蒸気集積を促進するために、断熱された壁を有する容器39の中に収納されてもよい。前記の容器39は蒸気供給口の反対側の一方に受入口がある。前記受入口はホッパーから処理される廃棄物を供給する荷滑り路を受けるように設置されている。前記の荷滑り路は受入口を通して投入し、且つドラム30の隣接する端の方に投入するために設置されている。そして場合によって蒸気処理ユニットと外気の間を密閉する為に回転供給機構が設置されてもよい。又はらせん状の、又は部分らせん状の刃により形成された回転する樋(原語:trough)の中に廃棄物を投げ込むように防止装置を設置してもよい。蒸気供給器と隣接している容器39の反対側の端では、前記の処理された廃棄物は取り除かれる。前記のドラムの端は側板の中に配置されている。前記の側板はドラム内の蒸気を含むよう機能し、そして更に処理された廃棄物のための排出口として機能するよう設置されている。密閉機能はドラム30の中を大気圧より高く維持するために排出口に設置されうる。これは回転機構でありうる。通常、前記の蒸気処理ユニットから排出口における前記機構の作動と、及び前記の供給用の荷滑り路は通常廃棄物で満たされていることを確認することにより、大気圧よりも高い圧力が前記のドラム30内で維持される。密閉を維持できる受入口は設置する必要はないが、必要であれば設置してもよい。
【0022】
前記のドラム30は使用時には、毎分1−2回転で回転し、蒸気は前記ドラム内の前記廃棄物の表面に当たるだけでなく、前記の廃棄物が前記のパイプの一つに横たわった時に前記の廃棄物の内部にも吹き込まれる。
【0023】
図2で示された前記の基本プロセスは、大量のセルロース材料を作り出す。前記のセルロース材料はこの処理設備自体の燃料として利用可能であり、又は、バイオエタノールなどの分離された生産物として利用することも可能である。蒸気処理ユニットからの産出物であるセルロース繊維は、3kWのエネルギーを供給する11MJ/kgの総発熱量を持っている。もし乾燥されれば、総発熱量は17から18MJ/kgまで増加する。このバイオマスは実際には硫黄分を全く含んでいない、そのため燃焼しても化石燃料より遙かに清潔である。従って、前記の廃棄物処理から生じるバイオマス材料を、前記蒸気ボイラーの燃料として利用することが可能である。さらに、又は代わりになるべき物として、前記のセルロース繊維は商品として販売することも可能であり、又、前記セルロースバイオマスから気体燃料を生産するバイオマスガス化炉へ送ることも可能である。ついで、燃料電池が直流電気を発電するための水素原料を供給するために、この気体燃料はさらに処理することもできる。或いは、上述したように処理された固体残留物になる前のバイオエタノール及びバイオディーゼルを調製するために前記のセルロース材料は図4及び5に示したように処理される。
【0024】
さらに、又は代わりになるべき物として蒸気ボイラーからの蒸気は、蒸気タービン及び発電機を運転するために使用でき、その結果、この方法により発電しうる。前記の方法で発電された電気は、処理設備内で利用できる、又は燃料電池出力を交流に変換した後に、電気を標準的な電気伝送路に接続することによって販売しうる。
【0025】
次に図4と5を参照すると、前記の蒸気処理設備からの製造物から調製されるセルロース材料、及び/又はプラスチックが、どのようにバイオエタノール/バイオディーゼルを生産するために処理されるかを示している。
【0026】
第一に、図4に示される前記セルロース材料について述べると、バイオマスは、概ね引用番号50で示されたプロセスで処理される。第一に、前記のバイオマスはタンク51に投入され、タンク51では前記のバイオマスはアスペルジラム(aspergillums)酵素などの酵素を添加するか、又はセルロース分解微生物と栄養分を使用することによって処理される。更に、水も添加されてもよい。この段階で、発電機からの活性オゾンもタンク内へ注入してもよい。得られたバイオマスはしばらく放置され、ついで可溶性糖質を含む得られた液体は排出される。ついで前記の液体はタンク52へ送られ、そこではサッカロミセス・セレビシエのような酵母を添加することで処理される。そして、前記の液体は2−3時間放置される。その結果得られた液体は、エタノール及びその他の産生物を含み、ついでその液体は、凝縮装置54の排出口からエタノールを蒸発し凝縮するため、図面上の符号53で示された蒸留プロセスへ送り込まれる。
【0027】
図5に示されるように、前記の蒸気処理から回収された前記のプラスチック材料について述べると、前記のプラスチック材料は溶剤が添加されるタンク60に送り込まれ、その結果として調製された混合物を蒸発タンク61に移されて放置する。そして適当な時間放置した後、結果として調製された蒸気をゼオライト触媒62を通して排出し、そしてディーゼルを収集するために蒸留塔63で蒸留する。好ましくは、タンク60にオゾンも注入してもよい。
【0028】
タンク51と60に注入される前記のオゾンは、前記の蒸気プロセスユニットと発電機周辺の前記空気の臭気を取り除くのに使用されるのと同じガス発生器から発生させてもよいし、又は別のガス発生器から発生させてもよいし、又は複数のガス発生器から発生させたものを利用してもよい。
【0029】
更に、必要であれば、前記のエタノール蒸留プロセス周辺の空気を前記のタンク51と60に残っているすべての過剰の活性オゾンを除去するためにオゾンで処理してもよい。
【0030】
また、タンク51,52,60、61の内部又は全部を抗菌剤でコーティングすることが好ましい。好ましくは、前記の抗菌剤は非浸出で、不揮発性で、微生物によって消費されないものである。特に適した抗菌剤は表面にコーティングできるものである。
【0031】
適切な抗菌製剤は、活性成分として、第四級アンモニウム塩、好ましくは塩酸塩、又は臭化水素酸塩を含むものである。前記の塩の窒素原子は、好ましくはシリル基、好ましくはトリアルキルオキシシラン基、最も好ましくはトリメチルオキシシラン基で置換されている。最も好ましい前記のシリル基は、プロピル基を経由して前記の塩の窒素原子に結合している。また、前記の塩の窒素原子は、好ましくは三つの他のアルキル基で置換されていてもよい。三つの他のアルキル基のうち少なくとも一つはメチル基であり、及び、少なくとも一つはCからC20のアルキル基である。それ故、好ましい化合物は以下の一般式である有する:
【数1】

(式中、Rがメチルであり、
がメチル又はCからC20アルキル、好ましくはメチルであり、
がCからC20のアルキル、好ましくはテトラデシル又はオクタデシル、
R4はCからCのアルキル、好ましくはメチルであり、及びXはCl又はBr、好ましくはClである。)
【0032】
この発明にとって有用な抗菌剤の一例は、活性成分として、3−(トリメトキシシリル)プロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロライドを含む。もう一つの抗菌剤の一例は、活性成分として3−(トリメトキシシリル)プロピルジメチルテトラデシルアンモニウムクロライドを含む。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は本発明に関する処理工場の概略図である。
【図2】図2は本発明に利用される基本プロセスのフローチャートである。
【図3】図3は本発明に使用される蒸気処理ユニットの概略線図である。
【図4】図4は本発明によるシステムからのエタノール調製を示す概略線図である。
【図5】図5は本発明によるシステムからのディーゼル調製を示す概略線図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般廃棄物を処理するプロセスであって、
処理される廃棄物を破砕するステップ、
前記の破砕された廃棄物を、大気圧より1バール未満の高い気圧で、150℃から200℃の間の温度で、蒸気処理ユニットの端から端まで撹拌しながら継続的に動かす蒸気により処理するステップ、
を含む、プロセス。
【請求項2】
前記温度が160℃から180℃の間である、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記気圧が、0.25バール大気圧より高い、請求項1又は2に記載のプロセス。
【請求項4】
前記廃棄物の撹拌が容器を回転することによって達せられる、請求項1、2、又は3に記載のプロセス。
【請求項5】
前記の請求項のいずれかに記載のプロセスに従い、且つ前記廃棄物をその構成成分に分離するステップを更に含む、プロセス。
【請求項6】
前記構成成分が、更に処理されるセルロース材料を含む、請求項5に記載のプロセス。
【請求項7】
前記の更なるステップが、液体燃料を生産するためのセルロース材料を処理するステップを含む、請求項6に記載のプロセス。
【請求項8】
前記セルロール材料がバイオマス及びプラスチックに分離され、それぞれ更に別々に処理される、請求項7に記載のプロセス。
【請求項9】
前記バイオマスを分解し、その結果得られた材料を、蒸留するとバイオエタノールを製造できる液体を生産するために、酵母で処理することにより、バイオエタノールへ転化させる、請求項8に記載のプロセス。
【請求項10】
前記バイオマスの分解が酵素を使用して達せられる、請求項9に記載のプロセス。
【請求項11】
前記酵素が、アスペルジラム(aspergillums)である、請求項10に記載のプロセス。
【請求項12】
前記分解が、セルロース分解微生物と栄養分を使用することにより達せられる、請求項9に記載のプロセス。
【請求項13】
前記酵母が、サッカロミセス・セレビシエ(saccharomyces cerevisiae)である、請求項9と12にいずれかに記載のプロセス。
【請求項14】
前記プラスチックを溶媒に溶かし、得られた液体を蒸発コンテナに入れ、その蒸気を触媒で処理し、ディーゼル燃料を製造するために蒸留することによりディーゼル燃料へ転化する、請求項8に記載のプロセス。
【請求項15】
前記セルロール材料がガス化され、水素が抽出される、請求項6に記載のプロセス。
【請求項16】
前記水素が発電のために燃料電池へ送られる、請求項15に記載のプロセス。
【請求項17】
紙、プラスチック類、及び金属類を含む一般廃棄物を処理する装置であって、
一方の端に受入口、もう一方の端に排出口を有する細長い容器であり、
前記受入口から前記排出口へ廃棄物を連続的に動かす手段、及び、
容器の長尺方向に沿って前記容器の内部へ蒸気を供給する手段であって、内部が大気圧より1バール未満の高い気圧で、且つ温度を150℃から200℃にする手段を含む、装置。
【請求項18】
前記受入口と前記排出口の少なくとも一方に、連続的な作動を可能にし、且つ前記容器内の気圧を維持する密閉手段を有する、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記容器は回転し、少なくとも1枚以上のらせん状の刃が装備されている、請求項17又は請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記容器の内部の長尺方向に沿って伸びた、少なくとも1本のパイプにより蒸気が供給され、且つ廃棄物を処理するのに蒸気を吹き込む口を有する、請求項17,18又は19に記載の装置。
【請求項21】
前記容器の内部の長尺方向に沿った3本のパイプが延びている、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記廃棄物を前記容器の排出口から受容する更なる容器であって、前記の容器又はそれぞれ更なる容器の内部が抗菌剤でコーティングされている容器を含む、
前記請求項のいずれかに記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−545434(P2009−545434A)
【公表日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−522330(P2009−522330)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【国際出願番号】PCT/GB2007/002920
【国際公開番号】WO2008/015424
【国際公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(509031235)リクレイム リソーシズ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】RECLAIM RESOURSESLIMITED
【住所又は居所原語表記】Wolfelands,High Street, Westerham, Kent TN16 1RQ (GB).
【Fターム(参考)】