説明

搬送システム

【課題】 小型化を図ることができる上、低価格で得られる搬送システムを提供すること。
【解決手段】 移送装置1,2によるワークWの移送と台車3によるワークWの搬送とを組み合わせて行い、前記台車3が、所定の経路を走行すると共にワーク受け渡し位置P,Qで停止し、ワーク受け渡し位置P,Qに停止した台車3と前記移送装置1,2との間でワークWが受け渡しされる搬送システムであって、台車3に搭載されこの台車3を制御する台車側コントローラ6と、移送装置1,2を制御する装置側コントローラ5とを備え、前記二つのコントローラ5,6間における情報データの授受を、点滅光の投受光によって行うように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン等のワークを搬送対象とし、定位置に設置される移送装置(例えばコンベア)による移送と台車による搬送とを組み合わせて行う搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばエンジン等のワークは、工場内に点在配置されている各種の加工装置間等にわたって搬送されることがあり、その搬送に適した構成を有する搬送システムが従来より提案されている。以下、前記搬送システムの一例について、図5を参照しながら説明する。
【0003】
図5に示す搬送システムでは、定位置に設置される移送装置(例えばベルトコンベア)1,2によるワークWの移送と、台車3によるワークWの搬送とを組み合わせて行う。すなわち、前記台車3は所定の経路を走行すると共に、移送装置1,2の端部近傍にあるワーク受け渡し位置P,Qで停止するように構成されている。
【0004】
ここで、前記台車3は自動走行台車であり、下部に複数(例えば四つ)の車輪(図示していない)を備え、そのうち少なくとも一つの車輪を駆動回転させることにより、床面に設けた誘導マーク4に沿って所定の走行経路を駆動走行可能に構成されている。
【0005】
なお、台車3を誘導マーク4に沿って走行させるに際しては、種々の構成を採用可能であるが、その一例としては、高い光反射性を有する光反射式帯状体を誘導マーク4として床面に設けると共に、この誘導マーク4を検出するための光照射部および反射式光電管よりなる検出手段(図示していない)を台車3に設ける構成が挙げられる。この場合、前記検出手段による検出結果を台車3の操舵(車輪の向き)の制御に用いることにより、台車3に所定経路を走行させることができる。
【0006】
また、台車3を前記ワーク受け渡し位置P,Qで停止させるに際しても、種々の構成を採用可能であるが、その一例としては、床面上における誘導マーク4近傍の適宜の位置に減速・停止用マークプレート(図示していない)を設けると共に、この減速・停止用マークプレートを検出するための近接スイッチを台車3に設ける構成が挙げられる。この場合、前記近接スイッチによる減速・停止用マークプレートの検出を台車3の走行の減速・停止制御に用いることにより、台車3をワーク受け渡し位置P,Qに停止させることができる。
【0007】
そして、前記ワーク受け渡し位置P,Qに停止した台車3と前記移送装置1,2との間でワークWの受け渡しが行われ、この受け渡しのために、台車3にはワークWの移載手段3aとしてのベルトコンベアが設けられている。
【0008】
さらに、移送装置1,2と台車3との間でワークWの受け渡しをさせるには、台車3の作動と移送装置1,2の作動とを連携させる必要があるため、図6に示すように、移送装置1,2を制御する装置側コントローラ5と、台車3を制御する台車側コントローラ6とが相互に情報データの授受を行うように構成されている。なお、台車側コントローラ6は台車3と一体的に移動することができるように台車3に搭載されている。
【0009】
次に、上記の構成からなる搬送システムの作動について、図5および図6を参照しながら説明する。まず、台車3がワーク受け渡し位置Pに到着すると、台車側コントローラ6は、台車3がワーク受け渡し位置Pに停止しているという情報と、ワークWの受け渡しの準備が完了しているという情報とを装置側コントローラ5に送信する。一方、この送信を受けた装置側コントローラ5は、ワークWの受け渡しを開始するという情報を台車側コントローラ6に送信する。そして、この送信が行われると、実際にベルトコンベアである移送装置1と、台車3に設けられた移載手段3aとしてのベルトコンベアとがそれぞれ駆動して、ワークWが移送装置1から台車3に移載される。
【0010】
その後、ワークWの移載が完了したという情報が台車側コントローラ6から装置側コントローラ5へと送信され、この送信後、移載手段3aの駆動が停止すると共に、台車3は移送装置2に向けて走行を開始する。一方、移送装置1は、新たにワーク受け渡し位置Pに到着する台車3に移載するための次のワークWの移送を開始する。
【0011】
また、台車3がワーク受け渡し位置Qに到着すると、この台車3から移送装置2へとワークWが移載されるのであり、このときの作動も上記と同様に行われる。
【0012】
なお、台車3がワーク受け渡し位置P,Qに到着したときに、前記装置側コントローラ5と台車側コントローラ6との間で、前記ワークWの移載に関する情報と共に、台車3に走行ルート等を指示するための情報の授受を行う場合もあり、この場合、台車3は指示されたルート等に従って走行することとなる。
【0013】
そして、上述した両コントローラ5,6は、通常、相互にインターロック機構を備え、相互間の情報の授受は、図7に示すように行われる。すなわち、各コントローラ5,6は、移送装置1,2、台車3の所定の作動が完了するまで次の作動を促す情報(信号)を出力しないように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかし、従来の搬送システムは、前記装置側コントローラ5と台車側コントローラ6との間における情報データの授受を、光通信ユニット7(図5参照)を介したインターロック対応の光信号の送受信により行うように構成されていた。そのため、上記両コントローラ5,6間でワークWの移載や走行ルート指示に関する情報など多数の情報(信号)を授受するためには多数の入出力点が必要となり、これに伴い、各コントローラ5,6が大型化し、特に台車側コントローラ6の大型化は台車3に搭載する上で不都合となっていた。また、前記光通信ユニット7は通信専用のユニットであるため、高価であるという問題もあった。
【0015】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化を図ることができる上、低価格で得られる搬送システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明に係る搬送システムは、移送装置によるワークの移送と台車によるワークの搬送とを組み合わせて行い、前記台車が、所定の経路を走行すると共にワーク受け渡し位置で停止し、ワーク受け渡し位置に停止した台車と前記移送装置との間でワークが受け渡しされる搬送システムであって、台車に搭載されこの台車を制御する台車側コントローラと、移送装置を制御する装置側コントローラとを備え、前記二つのコントローラ間における情報データの授受を、点滅光の投受光によって行うように構成されていることを特徴としている(請求項1)。
【0017】
具体的には、前記台車が前記ワーク受け渡し位置に停止したときに、台車側コントローラの投光部からの点滅光を装置側コントローラの受光部が受光すると共に、装置側コントローラの投光部からの点滅光を台車側コントローラの受光部が受光するように構成されており、台車側および装置側コントローラによる台車および移送装置の作動の制御が、各コントローラの受光部が受光した点滅光の点滅パターンに基づいて行われるように構成されている(請求項2)。
【0018】
そして、前記各投光部からの点滅光の点滅パターンが、所定時間で実行される基本信号と、前記所定時間以上の時間で実行されOFF信号のみからなるブランク信号とにより決定され、前記基本信号の先頭部分はON信号で形成され、また、基本信号における先頭部分より後ろの本体部分が、前記台車および移送装置の状態を示す情報と対応するようにON信号またはOFF信号を適宜に組み合わせることによって形成されていてもよい(請求項3)。
【0019】
また、前記各投光部からの点滅光の点滅パターンが、所定時間で実行される基本信号と、OFF信号のみからなるブランク信号とにより決定され、前記基本信号が、先頭部分と、この先頭部分の後ろに設けられ、前記台車および移送装置の状態を示す情報と対応するように設定される本体部分とからなり、また、前記先頭部分がON信号で形成されていると共に、実行時間が同一のON信号またはOFF信号を組み合わせることによって本体部分が構成され、さらに、前記先頭部分の実行時間が、前記本体部分のON信号またはOFF信号の実行時間の整数倍とならないように構成されており、かつ、先頭部分と本体部分との間にOFF信号のみからなる中継部分を設けてあってもよい(請求項4)。
【0020】
さらに、前記各受光部を光センサにより構成してあってもよい(請求項5)。
【発明の効果】
【0021】
請求項1〜5に係る発明では、台車側コントローラと装置側コントローラとの間における情報データの授受を、点滅光の投受光によって行うので、少数の入出力点によって多数の情報を扱うことができ、それだけ小型化を図ることができる上、低価格である搬送システムが得られる。
【0022】
特に、請求項5に係る発明では、従来の搬送システムのように専用の光通信ユニットを用いず、安価な光センサを用いるので、それだけ低コストで構築することができる搬送システムが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る搬送システムの構成を概略的に示す説明図、図2は前記搬送システムの要部の構成を概略的に示す説明図である。なお、図5および図6に示した部材等と同一または同等のものについては同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0024】
この実施の形態に係る搬送システムは、図5および図6に示した搬送システムと比べて、装置側コントローラ5および台車側コントローラ6間における情報データの授受を、光通信ユニット7を介してではなく、点滅光の投受光によって行うように構成されている点で異なる。
【0025】
すなわち、この実施の形態に係る搬送システムの各コントローラ5,6にはそれぞれ投受光器8が設けられており、各投受光器8は、光センサからなる受光部9と、この受光部9が検出可能な光を投光する投光部10とを備えている。そして、前記台車3が前記ワーク受け渡し位置P,Qに停止したときに、台車側コントローラ6の投光部10からの点滅光を装置側コントローラ5の受光部9が受光すると共に、装置側コントローラ5の投光部10からの点滅光を台車側コントローラ6の受光部9が受光するように構成されている。
【0026】
上記のように構成された搬送システムでは、装置側コントローラ5による移送装置1,2の作動の制御と、台車側コントローラ6による台車3の作動の制御とは、各コントローラ5,6の受光部9が受光した相手側コントローラ6,5の各投光部10からの点滅光の点滅パターンに基づいて行われる。
【0027】
そして、装置側コントローラ5の投光部10からの点滅光の点滅パターンに変換される信号(以下、装置側信号という)と、台車側コントローラ6の投光部10からの点滅光の点滅パターンに変換される信号(以下、台車側信号という)とは、例えば、以下のように形成することができる。
【0028】
すなわち、前記装置側信号および台車側信号は、図3に示すように、所定時間(t×5=5t)で実行される基本信号Xと、前記所定時間5t以上の時間(この実施の形態では所定時間5tと同一時間)で実行されOFF信号のみからなるブランク信号Yとにより形成される。また、前記基本信号Xは、先頭部分S0 と、実行時間が同一(t)である複数(この実施の形態では四つ)の信号からなる本体部分とで形成されている。そして、先頭部分S0 はON信号のみからなる一方、本体部分はON信号およびOFF信号を適宜に組み合わせることによって形成されている。すなわち、本体部分を構成する第1〜第4信号S1 〜S4 は、ON信号またはOFF信号のいずれかに適宜に設定され、各信号S1 〜S4 のON、OFFが、前記台車3および移送装置1,2の状態を示す情報と対応するように設定されている。
【0029】
また、前記装置側信号および台車側信号は投受光器8を介して繰り返し相手側のコントローラに伝達され、相手側のコントローラからの相手側の状態が変わったことを示す信号、あるいは次の作動を起こすことを要求する信号を受信すると、次に相手側に送信すべき内容の信号となるように構成されている。
【0030】
そして、上記装置側信号および台車側信号に基づく各投光部10の点滅光はいずれも、相手側の受光部9によってON/OFF信号として検出される。ここで、前記基本信号Xの先頭部分S0 の前に所定時間5t以上のブランク信号Yを設けてあることにより、各点滅光に変換された装置側信号および台車側信号の先頭部分S0 をそれぞれのコントローラ5,6が判別することができる。
【0031】
次に、上記の構成からなる搬送システムの作動について、図1〜図3を参照しながら説明する。まず、図1に示すように、台車3がワーク受け渡し位置Pに到着すると、台車側コントローラ6が、台車3がワーク受け渡し位置Pに停止しているという情報と、ワークWの受け渡しの準備が完了しているという情報とを装置側コントローラ5に送信する。具体的には、前記台車側信号の第1信号S1 がONの場合、台車3がワーク受け渡し位置Pに停止していることを示し、また、第2信号S2 がONの場合、台車3のワークWの受け渡しの準備が完了していることを示すように構成されている。従って、第1信号S1 、第2信号S2 の両方がONとなっている台車側信号が、投受光器8を介して装置側コントローラ5に送信されることになる。
【0032】
一方、この送信を受けた装置側コントローラ5は、ワークWの受け渡しを開始するという情報を台車側コントローラ6に送信する。具体的には、前記装置側信号の第1信号S1 がONの場合、移送装置1がワークWの移載を開始することを示すように構成されており、第1信号S1 がONとなっている装置側信号が、投受光器8を介して台車側コントローラ6に送信されることになる。そして、この送信が行われると、実際にベルトコンベアである移送装置1と、台車3に設けられた移載手段3aとしてのベルトコンベアとがそれぞれ駆動して、ワークWが移送装置1から台車3に移載される。
【0033】
その後、ワークWの移載が完了したという情報が台車側コントローラ6から装置側コントローラ5へと送信される。具体的には、前記台車側信号の第3信号S3 がONの場合、台車3に対するワークWの移載が完了したことを示すように構成されており、この第3信号S3 がONとなっている台車側信号が、投受光器8を介して装置側コントローラ5に送信されることになる。
【0034】
この送信後、移載手段3aの駆動が停止すると共に、移送装置1は、新たにワーク受け渡し位置Pに到着する台車3に移載するための次のワークWの移送を開始する。さらに、装置側コントローラ5は、台車3に走行ルート等を指示するための情報を台車側コントローラ6に送信する。具体的には、前記装置側信号の第2信号S2 〜第4信号S4 のON/OFFが、台車3の走行ルート等に対応するように構成されており、指示するべき走行ルート等に対応するように第2信号S2 〜第4信号S4 のON/OFFが設定された装置側信号が、投受光器8を介して台車側コントローラ6に送信されることになる。
【0035】
そして、この送信を受けた台車側コントローラ6は、走行ルート等の受け取りを完了したという情報を装置側コントローラ5に送信する。具体的には、前記台車側信号の第4信号S4 がONの場合、走行ルート等の受け取りを完了したことを示すように構成されており、第4信号S4 がONとなっている台車側信号が、投受光器8を介して装置側コントローラ6に送信されることになる。
【0036】
この送信後、台車3は指示されたルート等に従った走行を開始し、この実施の形態では、ワークWの移載先となる移送装置2の端部近傍にあるワーク受け渡し位置Qに向けて走行を開始する。なお、台車3がワーク受け渡し位置Qに到着すると、この台車3から移送装置2へとワークWが移載されるのであり、このときの作動も上記と同様に行われる。
【0037】
上記のように、装置側信号および台車側信号の本体部分の各信号S1 〜S4 は、台車3がワーク受け渡し位置P,Qに到着してからワークWの移載を完了し、走行ルートデータを受け取って走行を開始するまで、ON/OFFに適宜に変化する。そして、装置側コントローラ5、台車側コントローラ6では、受光部9にて検出した台車側信号、装置側信号の本体部分S1 〜S4 のON/OFFの時間(時間差)または順番の検出結果を各信号に変換するなどして処理する。
【0038】
ここで、図3に示した装置側信号および台車側信号を、図4に示すように構成してもよい。すなわち、図3に示す装置側信号および台車側信号では、先頭部分S0 と本体部分の各部S1 〜S4 の実行時間を共に同一(t)としていたが、図4に示すように、先頭部分S0 の実行時間を各部S1 〜S4 の実行時間の整数倍とならないような時間(例えば1.5t)としてもよい。この場合、先頭部分S0 と本体部分S1 〜S4 との間にOFF信号のみからなる中継部分Saを設けてあることが望ましい。
【0039】
上記の構成からなる装置側信号および台車側信号では、先頭部分S0 が、本体部分の各部S1 〜S4 の実行時間と異なる時間だけONになるので、装置側コントローラ5および台車側コントローラ6でこれを先頭部分S0 と判別することができ、その後に中継部分Saを挟んで続く本体部分S1 〜S4 のON/OFF状態が検出されデータとして取り込まれる。
【0040】
そして、上記のように装置側信号および台車側信号を構成した場合、ブランク信号Yの実行時間も本体部分の各部S1 〜S4 の実行時間と同一(t)とすることができ、基本信号Xとブランク信号Yとを短時間で繰り返すことができる。
【0041】
なお、上記各実施の形態では、本体部分をS1 〜S4 からなる4ビットとしているが、3ビット以下あるいは5ビット以上としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態に係る搬送システムの構成を概略的に示す説明図である。
【図2】上記搬送システムの要部の構成を概略的に示す説明図である。
【図3】上記実施の形態における装置側信号および台車側信号の構成を概略的に示す説明図である。
【図4】上記実施の形態における装置側信号および台車側信号の変形例の構成を概略的に示す説明図である。
【図5】従来の搬送システムの構成を概略的に示す説明図である。
【図6】上記従来の搬送システムの要部の構成を概略的に示す説明図である。
【図7】上記従来の搬送システムにおける装置側コントローラおよび台車側コントローラ間の情報の授受の方法を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1 移送装置
2 移送装置
3 台車
5 装置側コントローラ
6 台車側コントローラ
P ワーク受け渡し位置
Q ワーク受け渡し位置
W ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移送装置によるワークの移送と台車によるワークの搬送とを組み合わせて行い、前記台車が、所定の経路を走行すると共にワーク受け渡し位置で停止し、ワーク受け渡し位置に停止した台車と前記移送装置との間でワークが受け渡しされる搬送システムであって、台車に搭載されこの台車を制御する台車側コントローラと、移送装置を制御する装置側コントローラとを備え、前記二つのコントローラ間における情報データの授受を、点滅光の投受光によって行うように構成されていることを特徴とする搬送システム。
【請求項2】
前記台車が前記ワーク受け渡し位置に停止したときに、台車側コントローラの投光部からの点滅光を装置側コントローラの受光部が受光すると共に、装置側コントローラの投光部からの点滅光を台車側コントローラの受光部が受光するように構成されており、台車側および装置側コントローラによる台車および移送装置の作動の制御が、各コントローラの受光部が受光した点滅光の点滅パターンに基づいて行われるように構成されている請求項1に記載の搬送システム。
【請求項3】
前記各投光部からの点滅光の点滅パターンが、所定時間で実行される基本信号と、前記所定時間以上の時間で実行されOFF信号のみからなるブランク信号とにより決定され、前記基本信号の先頭部分はON信号で形成され、また、基本信号における先頭部分より後ろの本体部分が、前記台車および移送装置の状態を示す情報と対応するようにON信号またはOFF信号を適宜に組み合わせることによって形成されている請求項2に記載の搬送システム。
【請求項4】
前記各投光部からの点滅光の点滅パターンが、所定時間で実行される基本信号と、OFF信号のみからなるブランク信号とにより決定され、前記基本信号が、先頭部分と、この先頭部分の後ろに設けられ、前記台車および移送装置の状態を示す情報と対応するように設定される本体部分とからなり、また、前記先頭部分がON信号で形成されていると共に、実行時間が同一のON信号またはOFF信号を組み合わせることによって本体部分が構成され、さらに、前記先頭部分の実行時間が、前記本体部分のON信号またはOFF信号の実行時間の整数倍とならないように構成されており、かつ、先頭部分と本体部分との間にOFF信号のみからなる中継部分を設けてある請求項2に記載の搬送システム。
【請求項5】
前記各受光部を光センサにより構成してある請求項2〜4のいずれかに記載の搬送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−260069(P2006−260069A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−75682(P2005−75682)
【出願日】平成17年3月16日(2005.3.16)
【出願人】(000191353)新明工業株式会社 (75)
【Fターム(参考)】