説明

携帯電話セキュリティシステム

【課題】携帯電話本体を紛失しても、該携帯電話本体を利用できないようにセキュリティを向上することができる携帯電話セキュリティシステムを提供すること。
【解決手段】携帯電話本体110と該携帯電話本体110とは別体に構成された付属品120とにより構成されており、携帯電話本体110は、付属品120からの電波を受信する本体側受信部112と、その受信状況を管理する本体側管理部114とを備えており、該本体側管理部114は、付属品120から発信され且つ携帯電話本体110の利用許可電波が本体側受信部112により受信されると、携帯電話本体110を利用可能とすることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話本体のセキュリティを向上することのできる携帯電話セキュリティシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話本体の普及率は、目を見張るほどである。理由としては、携帯電話本体の機能の多様化、通信可能エリアの拡大などが挙げられる。これにより、携帯電話にて、重要な取引先と話したり、重要なデータがメール等で送られてくるようになったため、着信履歴やメールデータ、画像データその他の情報が携帯電話内のメモリに蓄積して記憶され、いつでも、その情報を見ることができるようになった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、携帯電話を紛失した場合に、該携帯電話内のメモリに記憶されている情報が拾得者によって見られ、更には利用されてしまう危険性があった。
【0004】
そこで、案出されたのが本発明であって、本発明は、携帯電話本体を紛失しても、該携帯電話本体を利用できないようにセキュリティを向上することができる携帯電話セキュリティシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために特許請求の範囲に記載の携帯電話セキュリティシステムは、携帯電話本体と該携帯電話本体とは別体に構成された付属品とにより構成されており、前記携帯電話本体は、前記付属品からの電波(電波状の信号)を受信する本体側受信部と、その受信状況を管理する本体側管理部とを備えており、該本体側管理部は、前記付属品から発信され且つ携帯電話本体の利用許可電波が前記本体側受信部により受信されると、前記携帯電話本体を利用可能とすることを特徴としている。
【0006】
かかる構成を有するので、携帯電話本体は、付属品からの利用許可電波が届く範囲内においてのみ利用可能状態(利用可能モード)とされる。
【発明の効果】
【0007】
特許請求の範囲に記載の携帯電話セキュリティシステムは、携帯電話本体は、付属品からの利用許可電波が届く範囲内においてのみ利用可能状態(利用可能モード)とされる。従って、携帯電話本体を紛失等した場合にも、該携帯電話本体を利用禁止状態(利用禁止モード)とする(具体的には、着信状況やメール等の情報を第三者に知られることを防止するとともに、通話手段として利用されることを防止する)ことができる。即ち、セキュリティを向上することができる。
【発明を実施するための最良の実施の形態】
【0008】
以下、本発明の好ましい実施の形態の例(実施例)について説明する。下記実施例は、本発明の好ましい実施例を示すに過ぎず、本発明の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
【0009】
図1は、本発明の概念図を示す図である。図1に示すように、本発明の携帯電話セキュリティシステム100は、携帯電話本体110と、付属品120とによって構成される。携帯電話本体110と付属品120とが所定の距離内にある場合に、携帯電話本体110が利用可能となるものである。なお、図1においては、付属品120として、指輪に組み込まれた例を示しているが、指輪以外のものに組み込まれても良いことはいうまでもない。例えば、イヤリング、ピアス、ネックレス、ブレスレット、時計、ベルト、眼鏡、ネクタイピン、衣服のボタンその他の装飾品若しくは服飾品、又はカード、筆記具、本、キーホルダー、携帯電話ストラップ、入れ歯その他の携行品に組み込まれても良い。
【0010】
図2は、上記携帯電話セキュリティシステム100のブロック図である。図2に示すように、携帯電話本体110は、本体側アンテナ部111と、本体側受信部112と、本体側発信部113と、本体側管理部114と、本体側記憶部115と、本体側表示部116と、本体側操作部117と、本体側電池部118とを備えている。
【0011】
本体側アンテナ部111は、交換器(図示せず)を介して相手側の電話装置、パソコン等(以下、相手側通信装置(図示せず)という。)から送られる発呼信号(呼出信号ともいう。この信号も電波状で送られる。)や音声データ、文書データ、画像データ(以下、データという。このデータも電波状で送られる。)を受信したり、交換器を介して相手側通信装置へ送られる発呼信号やデータを送信したりするものである。また、本体側アンテナ部111は、付属品120に対して電波を発信(送信ともいう。)したり、付属品120からの電波を受信したりするものであり、コイル状に形成されている。
【0012】
本体側受信部112は、本体側アンテナ部111を介して受信した信号やデータを解読するものであり、本体側発信部113は、本体側アンテナ部111を介して信号やデータを発信するために符号化するものである。
【0013】
本体側管理部114は、携帯電話本体110を制御・管理するためのものであり、CPU等によって構成されており、後述する通話処理、データ送受信処理等の処理は、この本体側管理部114により実行される。
【0014】
本体側記憶部115は、携帯電話本体110の動作させるためのプログラムや、着歴記録、発歴記録、メール記録、画像記録その他のデータを記録するためのものである。本体側表示部116は、発呼や着呼する場合の相手側通信装置の番号や、メールデータや画像データを表示したりするためのものである。本体側操作部117は、携帯電話本体110を操作するためのものであり、通常ボタン(操作ボタン)等によって構成されている。本体側電池部118は、本体側の電源を構成するためのものである。
【0015】
付属品120は、付属品側アンテナ部121と、付属品側受信部122と、付属品側発信部123と、付属品側管理部124と、付属品側記憶部126と、付属品側2次コイル部127とによって構成されている。なお、付属品側管理部124と、付属品側記憶部125は、いわゆるICチップによって構成されている。
【0016】
付属品側アンテナ部121は、携帯電話本体110との間で電波(信号)の送受信を行うためのものであり、コイル状に形成されている。付属品側受信部122及び付属品側発信部123は、信号の符号化及びその解読を行うものである。本体側管理部124は、付属品120を制御・管理するためのものであり、CPU等の演算手段を備えている。付属品側記憶部125は、付属品120を作動させるための種々のプログラムや種々の信号等を記憶するものであり、書換可能なメモリ(例えば、EEPROM)等によって構成されており、これに携帯電話本体110の電話番号及び暗証番号を記憶することによって、携帯電話本体110と一対一に対応させることができる。また、携帯電話本体110を買い換えた場合にも、付属品120を継続して使用することが可能となる。
【0017】
付属品側2次コイル部127は、電波受信により付属品側アンテナ部121に誘起した起電力に対応する起電力を発生するものであり、この付属品側2次コイル部127により発生した起電力を利用して、利用許可電波を発信する。これにより、電池部を設けなくてもよくなり、付属品120を小型化することが可能となる。
【0018】
以下、上記のように構成された携帯電話セキュリティシステム100の動作について説明する。具体的には、携帯電話本体で実行される処理、及び付属品で実行される処理について説明する。
【0019】
まず、図3を参照して、携帯電話本体110で実行される処理(利用許可確認処理(S10))について説明する。まず、携帯電話本体118を利用するための何らかの操作が行われると(発呼操作、データ閲覧操作)等が行われるまで待機し(S11:No)、操作が行われると(S11:Yes)、個体識別電波を発信する(S12)。その後、所定時間が経過するまで(S14:No)、付属品120から発信される利用許可電波の受信を待機する(S13:No)。
【0020】
所定時間が経過するまでに(S14:No)、付属品120からの利用許可電波を受信した場合には(S13:Yes)、付属品120が携帯電話本体110の近くにあり、携帯電話本体110の所有者又は普段の利用者(所有者等という)が利用しているものとして、携帯電話本体110の利用を許可するモード(利用許可モード)に移行する(S16)。ただし、図示はしないが、所定の処理が終了したら、携帯電話本体110の利用を禁止するモード(利用禁止モード)に移行する。
【0021】
他方、付属品120からの利用許可電波を受信できないまま(S13:No)、所定時間が経過した場合には(S14:Yes)、付属品120が携帯電話本体110の近くにないことを意味するから、携帯電話本体110の所有者等が利用していないものとして、携帯電話本体110の利用を禁止する(利用禁止モードを維持する場合を含む)(S15)。ただし、この場合においても、後述する着呼処理(S30)は、可能である。
【0022】
次に、付属品で実行される処理(利用許可処理(S20))について説明する。まず、個体識別電波を受信するまで待機し(S21:No)、個体識別電波を受信したら(S21:Yes)、利用許可電波を発信する(S22)、利用許可電波の発信後(S22)、処理をS1へ移行し、個体識別電波がまた送られてくるまで待機する(S21)。
【0023】
次に、利用禁止中において、携帯電話本体110で実行される処理(着呼処理)について説明する。まず、他の電話装置(図示せず)から交換器(図示せず)を介して発呼信号を受信すると(S31:Yes)、利用禁止モード中であるか否かを判断する(S32)。利用禁止モードとなっている場合には(S32:Yes)、制限通話処理を実行する(S33)。他方、利用禁止モードとなっていない場合には(S32:No)、通常通話処理を実行する(S34)。何れの通話処理(S33,S34)が終了した後も、処理をS31へ移行して、発呼信号が送られてくるまで待機する(S31)。
【0024】
次に、図6を参照して、制限通話処理(S33)について説明する。まず、鳴動又は振動をして(S33a)、着呼(発呼信号の受信)を報知する。その後、発呼信号を受信中であるかを確認し(S33b)、発呼信号を受信した場合には(S33b:Yes)、接続ボタン(本体側操作部118の一部)が押下されたか否かを確認し(S33c)、発呼信号を受信中である場合に(S33b:Yes)、接続ボタンが押下されたときは(S33c:Yes)、回線を接続する(S33d)。回線の接続後、切断ボタン(本体側操作部118の一部)が押下されるか(S33e:Yes)、所定時間が経過するまで(S33f:Yes)、回線の接続状態を維持し(S33d)、切断ボタンが押下されるか(S33e:Yes)又は接続後に所定時間が経過した場合には(S33f:Yes)、回線を切断して(S33g)、処理を終了する。これにより、携帯電話本体110を所有者等が紛失しても、紛失後に取得している者又は保管している者により待ち受け電話として悪意に利用されることを防止できるとともに、かかる者に連絡を取ることが可能となる。
【0025】
鳴動又は振動処理(S33a)中に接続ボタンが押下される前に(S33c)、発呼信号が受信中でなくなった場合には(S33b:No)、鳴動又は振動を停止して(S33h)、処理を終了する。
【0026】
図7は、携帯電話セキュリティシステム100において、携帯電話本体110と付属品120との距離に対応する動作状況を示す図であり、携帯電話本体110と付属品120との距離が電波到達圏内である場合には(図7(a)参照)、携帯電話本体110からの個体識別電波の付属品120への到達に応じて該付属品120より発信される利用許可電波を携帯電話本体110が受信するので、携帯電話本体110が利用可能となる。一方、携帯電話本体110と付属品120との距離が電波到達圏外である場合には(図7(b)参照)、携帯電話本体110から付属品120への個体識別電波は到達するものの、付属品120の電波発信力が弱く(付属品120が電池をもたないことを理由とする。)、付属品120から送られる利用許可電波を携帯電話本体110が受信できず、携帯電話本体110は利用できない。ただし、この場合においても、発呼信号を受信した場合には、通話することができる(図7(c)参照)。
(第2実施例)
次に、図8から図12を参照して、上述の実施例とは別の実施例(第2実施例)について説明する。第2実施例を説明するに当たっては、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0027】
図8に示すように、第2実施例の携帯電話セキュリティシステム200は、携帯電話本体110と付属品120とが電波到達圏内にある場合に、携帯電話本体110が利用可能となる点において第1実施例と同一であるが、携帯電話本体110より最初に電波を発信するのではなく、付属品120より最初に電波を発信する点において異なる。
【0028】
図9に示すように、第2実施例の携帯電話セキュリティシステム200は、携帯電話本体110と付属品120とを備えている。ここで、付属品120は、付属品側アンテナ部121と、付属品側受信部122と、付属品側発信部123と、ICチップ128と、付属品側電池部221と、付属品側操作部222とを備えている。
【0029】
付属品側電池部221は、付属品120の電源を構成するものであり、これにより、利用許可電波の到達圏を広範囲とすることが可能となる。すると、自宅等において付属品120を身体から取外している場合にも、自宅内であれば、利用可能とすることもできる。付属品側操作部222は、利用許可電波を強制的に発信するためのものである。更に、携帯電話セキュリティシステム200においては、付属品側操作部222が押下されない場合にも、付属品120は所定時間毎に携帯電話本体110に対して電波を発信する。
【0030】
次に、図10及び図11を参照して、上記の構成を有する携帯電話セキュリティシステム200の動作について説明する。
【0031】
まず、図10を参照して、付属品120で実行される処理(利用許可処理(S40))について説明する。まず、ボタン操作が行われるまで(S41:No)又は所定時間が経過するまで(S42:No)待機し、ボタン操作が行われ(S41:Yes)又は所定時間が経過したら(S42:Yes)、利用許可電波を発信する(S43)。
【0032】
次に、図11を参照して、携帯電話本体110で実行される処理(利用許可対応処理(S50))について説明する。まず、前の利用許可電波の受信から所定時間を経過していないか又は新たな利用許可電波を受信しなければ(S51:No)、携帯電話本体の利用(着信通話以外)を禁止し(利用禁止モードとし又は利用許可モードを維持し)(S52)、前の利用許可電波の受信から所定時間を経過していないか又は新たな利用許可電波を受信した場合には(S51:Yes)、利用を許可する(利用許可モードとする)(S53)。利用が許可されたら(S53)、処理をS1へ移行する。
【0033】
図12は、携帯電話セキュリティシステム200において、携帯電話本体110と付属品120との距離に対応する動作状況を示す図であり、前記の通り、携帯電話本体110と付属品120との距離が電波到達圏内である場合には(図12(a)参照)、付属品120から携帯電話本体110への電波も到達するので、携帯電話本体110が利用可能となる。一方、携帯電話本体110と付属品120との距離が電波到達圏外である場合には(図12(b)参照)、付属品120からの携帯電話本体110への電波が到達しないので、携帯電話本体110は利用できない。ただし、この場合においても、発呼信号(呼出信号)を受信した場合には、通話することができる(図12(c)参照)。
(第3実施例)
次に、図13及び図14を参照して、上述の実施例とは別の実施例(第2実施例)について説明する。第2実施例を説明するに当たっては、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0034】
図13に示すように、第3実施例の携帯電話セキュリティシステム300は、携帯電話本体110と付属品220とが電波到達圏内にある場合に、携帯電話本体110が利用可能となる点において第1実施例と同一である。しかしながら、第3実施例の携帯電話セキュリティシステム300は、携帯電話本体110と付属品220とによって構成されている。このため、付属品120には、電池が設けられているために、付属品120の電波発信力は携帯電話本体110と同等となり、携帯電話本体110の利用可能となる距離が携帯電話本体110の電波発信力によって決まる点において第1実施例と異なる。すなわち、第3実施例においては、携帯電話本体110が利用可能となる距離が第1実施例に比して長くなる。
【0035】
図14は、携帯電話セキュリティシステム100において、携帯電話本体110と付属品120との距離に対応する動作状況を示す図であり、携帯電話本体110と付属品120との距離が電波到達圏内である場合には(図14(c)参照)、携帯電話本体110から付属品120への電波が到達するとともに、付属品120から携帯電話本体110への電波も到達するので、携帯電話本体110が利用可能となる。一方、携帯電話本体110と付属品120との距離が電波到達圏外である場合には(図14(b)参照)、携帯電話本体110から付属品120への電波が到達しないので、携帯電話本体110は付属品120からの利用許可電波を受信できず、携帯電話本体110は利用できない。ただし、この場合においても、発呼信号(呼出信号)を受信した場合には、通話することができる(図14(c)参照)。
【0036】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明の実施例は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能である。勿論、本発明の技術的範囲には、これらの改良変形も含まれる。
【0037】
例えば、上記実施例において、付属品120側に設けられる電池(付属品側電池部221)を太陽電池とするようにしても良い。また、太陽電池とその太陽電池と接続する2次電池との組み合わせによって構成するようにしても良い。
【0038】
また、第1実施例においては、付属品側2次コイル部126に発生する起電力を利用して利用可能電波を発信するようにされている。しかしながら、付属品120側において、利用許可電波の発信に必要な電力発生方式は、付属品側2次コイル部126に限定されるものではない(例えば、1次側のコイルである付属品側アンテナ部121に発生する起電力を用いても良い)。
【0039】
更に、第1実施例においては、付属品120が電池を有していないため、携帯電話本体110が利用可能となる付属品120との距離は、付属品120の電波発信力によって決まるが、付属品220が電池を有していても、この電池の出力が携帯電話本体110側よりも小さい場合も、同様となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1実施例の携帯電話セキュリティシステムの概念図を示す図である。
【図2】第1実施例の携帯電話セキュリティシステムのブロック図である。
【図3】第1実施例の携帯電話セキュリティシステムのうち、携帯電話本体で実行される処理(利用許可確認処理)を示す図である。
【図4】第1実施例の携帯電話セキュリティシステムのうち、付属品で実行される処理(利用許可処理)を示す図である。
【図5】第1実施例の携帯電話セキュリティシステムのうち、携帯電話本体で実行される処理(着呼処理)を示す図である。
【図6】第1実施例の携帯電話セキュリティシステムのうち、携帯電話本体で実行される処理(制限通話処理)を示す図である。
【図7】第1実施例の携帯電話セキュリティシステムの携帯電話本体と付属品との距離に対応する動作状況を示す図である。
【図8】第2実施例の携帯電話セキュリティシステムの概念図を示す図である。
【図9】第2実施例の携帯電話セキュリティシステムのブロック図である。
【図10】第2実施例の携帯電話セキュリティシステムのうち、付属品で実行される処理(利用許可処理)を示す図である。
【図11】第2実施例の携帯電話セキュリティシステムのうち、携帯電話本体で実行される処理(利用許可対応処理)を示す図である。
【図12】第2実施例の携帯電話セキュリティシステムの携帯電話本体と付属品との距離に対応する動作状況を示す図である。
【図13】第3実施例の携帯電話セキュリティシステムの概念図を示す図である。
【図14】第3実施例の携帯電話セキュリティシステムの携帯電話本体と付属品との距離に対応する動作状況を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
100 携帯電話セキュリティシステム
110 携帯電話本体
111 本体側アンテナ部
112 本体側受信部
113 本体側発信部
114 本体側管理部
115 本体側記憶部
116 本体側表示部
117 本体側操作部
120 付属品
121 付属品側アンテナ部
122 付属品側受信部
123 付属品側発信部
124 付属品側管理部
125 付属品側記憶部
126 付属品側2次コイル部
127 ICチップ
200 携帯電話セキュリティシステム
211 本体側電池部
221 付属品側電池部
222 付属品側操作部
300 携帯電話セキュリティシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話本体と該携帯電話本体とは別体に構成された付属品とにより構成されており、
前記携帯電話本体は、前記付属品からの電波を受信する本体側受信部と、その受信状況を管理する本体側管理部とを備えており、
該本体側管理部は、前記付属品から発信され且つ携帯電話本体の利用許可電波が前記本体側受信部により受信されると、前記携帯電話本体を利用可能とすることを特徴とする携帯電話セキュリティシステム。
【請求項2】
前記携帯電話本体は、個体識別電波を発信する本体側発信部を備え、
前記付属品は、前記本体側発信部からの電波を受信する付属品側受信部と、該付属品側受信部による電波の受信に応じて前記携帯電話本体に利用許可電波を発信する付属品側発信部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項3】
前記本体側発信部は、前記携帯電話本体に所定の操作が行われた場合にのみ、前記付属品に対して個体識別電波を発信することを特徴とする請求項2記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項4】
前記付属品は、前記携帯電話本体からの電波を受信するコイル状のアンテナ部を備えており、該アンテナ部で受信するエネルギーを利用して利用許可電波を発信することを特徴とする請求項1乃至3記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項5】
前記アンテナ部には、二次コイル部が併設されていることを特徴とする請求項4記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項6】
前記携帯電話セキュリティシステムにおいて、前記付属品は、ICチップを備えていることを特徴とする請求項1乃至5記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項7】
前記携帯電話セキュリティシステムにおいて、前記本体側管理部は、前記付属品からの利用許可電波を受信しなくても、発呼信号を受信した場合に、着信を知らせる音の鳴動又は振動のうち少なくとも何れか一方を実行する着信報知部を作動することを特徴とする請求項1乃至6記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項8】
前記本体側管理部は、前記付属品からの電波を受信しなくても、時間を限定して通話を可能とすることを特徴とする請求項7記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項9】
前記付属品は、指輪、イヤリング、ピアス、ネックレス、ブレスレット、時計、ベルト、眼鏡、ネクタイピン、衣服その他の装飾品若しくは服飾品、又はカード、筆記具、本、キーホルダー、携帯電話ストラップ、入れ歯その他の携行品に組み込まれていることを特徴とするとする請求項1乃至8記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項10】
前記携帯電話本体又は付属品の少なくとも何れか一方は、文字又は数字等を利用して識別番号を記憶する記憶部を備えており、該記憶部に識別番号を記憶することによって相手側と一対一に対応することを特徴とする請求項9記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項11】
前記記憶部は、書換可能なメモリによって構成されていることを特徴とする請求項10記載の携帯電話セキュリティシステム。
【請求項12】
前記記憶部は、書換不能なメモリによって構成されていることを特徴とする請求項10記載の携帯電話セキュリティシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−5413(P2006−5413A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−176641(P2004−176641)
【出願日】平成16年6月15日(2004.6.15)
【出願人】(391028155)株式会社山辰組 (11)
【Fターム(参考)】