携帯電話機のタイマー補助方法、プログラム及びタイマー機能を有する携帯電話機
【課題】タイマーへの時間設定時に遅れが生じないようにする。
【解決手段】携帯電話機のタイマー補助方法において、複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する工程と、保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する工程と、表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する工程と、カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備える。
【解決手段】携帯電話機のタイマー補助方法において、複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する工程と、保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する工程と、表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する工程と、カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機のタイマーに関する。特に、本発明は、タイマーを有効に活用する携帯電話機におけるタイマー補助方法、プログラム及びタイマー機能を有する携帯電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機におけるタイマーには2種類あり、1つは、ストップウオッチとして使用されるカウントアップ式のタイマーであり、もう1つは、予め時間を設定し、その時間からカウントダウンを行うものである。本発明は後者のカウントダウン形式のタイマーに関するものとし、以降の文章の中での「タイマー」は後者を示すものとする。
図16は本発明の前提となる携帯電話機におけるタイマー設定方法について説明する図である。本図(a)に示すように、携帯電話機における機能選択画面又はメニュー一覧画面には、一例として、カメラ、めざまし時計、タイマー、スケジュール、赤外線等の機能選択のメニュー一覧が表示される。タイマー機能を使用する場合、ユーザは特定の操作を行い、メニュー一覧画面を表示させ、カーソルのスクロール操作で「タイマー」を選択し、ボタン押下などで決定することにより、本図(b)に示すように、タイマー機能の画面が表示される。
【0003】
本図(b)のタイマー機能の画面では時間入力が可能であり、ユーザは目的の時間、一例として、本図(c)に示すように、6分30秒を設定する場合には、「06:30」のように時間を入力し、特定のボタン(「スタート」)を押下することにより、本図(d)に示すように、タイマーのカウントダウンをスタートさせる。
また、時間を設定した際に、タイマー終了時の鳴動音などを設定することが可能である。すなわち、「06:30」→「06:29」→、…、のように、カウントダウンし、「00:00」になったところで、予め設定しておいた鳴動音が鳴るなどして、ユーザに6分30秒が経過したことを知らせる。
【0004】
ところで、タイマーを使用する目的として、主に料理が挙げられる。さまざまな料理において、茹で時間、煮込み時間などが決まっており、その際にはタイマーが有効活用されている。
携帯電話機におけるタイマーに限らず、カウントダウン式のタイマーとして、一般にはキッチンタイマーが知られている。キッチンタイマーは料理の際に使われることが多く、また1つの料理に対して数回キッチンタイマーを使用することも多い。料理によっては、茹でる、煮る、などといったような作業には時間が決まっており、料理の流れの中ではそれぞれの時間をスムーズに進めていくことが重要である。その場合、従来では、複数のキッチンタイマーを使用してそれぞれに対し予め時間を設定しておくことで、キッチンタイマーを使用したスムーズな料理が可能となるが、複数のキッチンタイマーを所持しているユーザは少ない。
【0005】
前述のように、一般的にはキッチンタイマーを使用することが多いが、キッチンタイマーを保持していない場合、又は外出先で使用したい場合などでは、上記の携帯電話機のタイマーを使用することにより代用が可能である。すなわち、携帯電話機を使用するユーザにとって、携帯電話機のタイマー機能は非常に便利で有効である。
但し、上記の携帯電話機でのタイマー機能では、時間を計る度に時間を再設定する必要がある。例えば、1つの料理において数回時間を計りながら煮込むものもある。5分中火で煮込み、その後10分弱火で煮込むといったような例である。その場合、以下のような手順にて料理を行うことが考えられる。
【0006】
手順1.タイマーを起動し、5分の時間設定を行う(図7(a)〜(c)参照)。
手順2.中火で料理をしかけ、5分のタイマーを開始する(図7(c)〜(d)参照)。
手順3.5分経過後、再度タイマーに対して10分の時間設定を行う(図7(a)〜(c)参照)。ここで、再度手順1と同様の操作が必要となる。
【0007】
手順4.火を弱火に変え、10分のタイマーを開始する(図7(c)〜(d)参照)。
ここで、再度手順2と同様の操作が必要となる。
上記の場合、5分から10分への作業へ移行する間にタイマーの時間の設定を行う必要があり、ある程度の時間がかかってしまう。
つまり、中火から弱火への移行をスムーズに行うことができない。上記手順3の10分の時間設定の前に火を弱火に変えたとしても、タイマー設定に時間を使ってしまえば、正確に弱火で10分間煮込むことは難しく、タイマーへの時間設定に遅れが出るという問題がある。
【0008】
また、料理には上記のような煮込み料理以外にも茹でる時間など、時間が関係しているものは数多い。料理の専門家などはこのような時間を把握しているが、一般では、料理におけるこのような時間を正確に覚えておくことは難しい。ユーザによっては一度作った料理でもその時にタイマーで測定した時間を覚えておくことは困難である。すなわち、ユーザはその度に料理の本や、メモなどで時間を確認する必要があるので、タイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題がある。
【0009】
このように、携帯電話機のタイマーの利用について、下記の従来技術がある。
近年、インターネットを通じて携帯電話機などの端末にクーポンをダウンロードさせるサービスが提供されているが、そのダウンロード後の利用率が悪く、又、どの程度の人間がダウンロードしたかの追跡データが収集不可であるといった問題があったため、携帯電話機内部で着信に応じて抽選ゲームを実行する機能と、その抽選結果が当選であった場合に、予め前記携帯電話機内部の記憶手段に記憶しておいた、クーポン表示データに基づいて携帯電話機の表示手段にクーポン画像を表示させる機能と、当該クーポン画像の有効期限を設定する機能と、この設定された有効期限に対するカウントダウン表示をタイマ手段に基いて実行させる機能とをコンピュータに実現させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
しかしながら、上記特許文献1では、携帯電話機にダウンロードしたクーポン画像の有効期限に対してタイマーのカウントダウンを行うが、前述のようにタイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題を解決するものではない。
また、従来、自動で設定された復帰時間で、規制モードから待ち受けモードに復帰するため、時間帯記憶部はユーザーから入力された複数時間帯を設定し、規制モード時間記憶部は設定された複数時間帯の各々毎に、過去に実行された規制と規制からの復帰により得られた規制継続時間(復帰時間)を記憶し、制御部はユーザーからの規制指令で、規制モードの開始時刻を取得し、開始時刻を含む時間帯を特定し、特定された時間帯に応ずる規制継続時間を規制モード時間記憶部から取得し、この規制継続時間の後に、規制モードから待ち受けモードに復帰するよう制御し、規制モードの開始時刻に応じた規制継続時間の後に、規制モードから待ち受けモードに復帰され、また、規制モードの開始時刻が特定された時間帯内で変動しても、常に一定の規制継続時間の後に、規制モードから待ち受けモードに復帰されものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0011】
しかしながら、上記特許文献2では、規制モードから待ち受けモードに復帰するため、複数時間帯を設定するものであるが、前述のようにタイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題を解決するものではない。
また、不在時間を呼出者に知らせることができる簡易且つ安価な不在電話の応答宗一を提供するため、異なる時間を設定する複数の時間セットボタンと、時間セットボタンによって指定された時間作動するタイマーと、このタイマーの作動に応じて設定された時間を音声合成する音声合成回路とを有し、音声合成されたメッセージを応答するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0012】
しかしながら、上記特許文献3では、時間セットボタンによって指定された時間作動するタイマーを有するが、前述のようにタイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題を解決するものではない。
また、従来、複数のタイマー機能及び複数の音声によるメッセージの入出力を可能にすることにより、携帯電話に視力障害者でも情報伝達できるスケジューラーとしての機能を持たせ、簡単にメッセージの入出力ができる携帯電話を提供するため、アラーム機構と操作手順文字案内機能付き液晶表示部を備えた携帯電話に複数の音声メッセージの録音再生機構とその音声メッセージの再生タイマーを組み込み、録音再生機構には内蔵送話マイクから音声信号を入力するボタンスイッチを有し、その入力音声信号を録音するメモリを備え、そのメモリに複数の音声メッセージをそれぞれ記憶できるようにし、その個々の音声メッセージに対応して時刻を設定できるタイマーを組み合わせ、各設定時刻になるとタイマースイッチが働いて前記音声メモリに格納された対応する音声メッセージが内蔵受話スピーカーにより音声出力されるものもある(例えば、特許文献4参照)。
【0013】
しかしながら、上記特許文献4では、設定時刻になるとタイマースイッチが働いて音声メモリに格納された対応する音声メッセージが内蔵受話スピーカーにより音声出力されるが、前述のようにタイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題を解決するものではない。
【0014】
【特許文献1】特開2004−164575号公報
【特許文献2】特開2005−210597号公報
【特許文献3】特開平03−007452号公報
【特許文献4】特開平11−136397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、タイマーへの時間設定時に遅れが生じない携帯電話機のタイマー補助方法、プログラム及びタイマー機能を有する携帯電話機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は前記問題点を解決するために、携帯電話機のタイマー補助方法において、複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する工程と、保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する工程と、表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する工程と、前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助方法を提供する。
【0017】
さらに、前記複数の計測時間を保存する際に、各計測時間にメモを付加する。
さらに、前記複数の計測時間を保存する場合に、携帯電話機の数字キー1〜9、0を1分〜9分、10分として分単位で入力し、1つの計測時間の入力後一定時間内に数字キーの入力がある場合には次の計測時間の入力とする。
さらに、保存された前記作業名、前記計測時間の変更を個別に行う。
【0018】
さらに、作業名がない複数の計測時間に対して保存が行われる。
さらに、前記作業名、前記複数の計測時間と共に前記作業内容を説明するメモを保存する。
さらに、前記複数の計測時間を表示する場合にカウントダウンしている計測時間以外の計測時間を表示しない。
【0019】
さらに、前記複数の計測時間を表示する場合にカウントダウンしている計測時間以外の計測時間をグレー表示する。
さらに、前記携帯電話機に受信したメール本文又はhtml本文から前記複数の計測時間を検索して検索した複数の計測時間を前記本文中にあった順番に保存する。
さらに、前記終了通知はスピーカーからの音の鳴動音、バイブレータの動作、通知画面の表示により行われる。
【0020】
さらに、前記終了通知は前記スピーカーから鳴動する音が前記複数の計測時間毎に異なるように行われる。
さらに、前記終了通知は、前記携帯電話機に音声合成の機能を含む場合、音声合成によりカウントダウンの終了のメッセージを音声で読み上げる。
さらに、前記終了通知には音楽による通知を含む。
【0021】
さらに、前記終了通知は事前にトーンの鳴動、LEDの点滅を行う。
さらに、本発明は、携帯電話機のタイマー補助方法において、複数の料理名と、各料理名に対する複数の料理時間を順番に保存する工程と、保存された複数の料理名から選択された任意の1つの料理名と、選択された前記料理名に対して保存されている複数の料理時間とを表示する工程と、表示された前記複数の料理時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された料理時間のカウントダウンを開始する工程と、前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助方法を提供する。
【0022】
さらに、本発明は、携帯電話機のタイマー補助をコンピュータで実行するプログラムにおいて、複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する手順と、保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する手順と、表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する手順と、前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う手順とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助をコンピュータで実行するプログラムを提供する。
【0023】
さらに、タイマー機能を有する携帯電話機において、作業欄に複数の作業名を保存し、計測時間欄に各作業名に対する複数の計測時間を保存するタイマー補助情報保存部と、前記タイマー補助情報保存部の作業欄を表示させ、新規に作業名を保存し、さらに、計測時間欄を表示させ、新規に保存された前記作業名に対して複数の計測時間を順番に保存させる計測時間保存制御部と、前記タイマー補助情報保存部の作業欄を表示し表示された複数の作業名から選択された前記作業名に対する複数の計測時間を表示させ、タイマーに前記複数の計測時間を順番に設定し、スタートの合図でカウントダウンを開始させる計測時間設定制御部と、前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う計測終了通知部とを備えることを特徴とする携帯電話機を提供する。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように、本発明によれば、タイマーを使用する際に連続して計測を行う場合、従来では再度タイマーの時間の設定を行う必要があったが、一連の作業に複数の計測時間を設定することで、タイマーへの時間設定時に遅れが生じずに、一連の作業がスムーズに進めることが可能となり、設定される複数の計測時間の保存についても簡易計測時間保存のモードを使用することで、少ないキー操作で簡単に複数の計測時間の保存ができる。また、複数の一連の作業がある場合、各一連の作業について、携帯電話機のメモリ内に複数の計測時間を保存できるようにすることで、一度保存してしまえば、それ以降その都度、従来のように計測時間をタイマーに設定する煩わしさがなくなり、且つ設定すべき計測時間を思い出せない場合でもわざわざ調べる手間がいらない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、携帯電話機100にはアンテナ101が設けられ、アンテナ101は基地局との間で無線通信を行う。
アンテナ101には無線部102が接続され、無線部102はアンテナ101で受信した信号を復調、アンテナ101に対して送信すべき信号を変調する。
【0026】
携帯電話機100にはメモリ103が設けられ、メモリ103は携帯電話機を動作させるプログラム、処理データを格納する。
携帯電話機100には音声信号処理部104、スピーカー105A、105B、マイクロフォン106が設けられ、スピーカー105Aは受話用のスピーカーであり、マイクロフォン106は送話用のマイクロフォンであり、スピーカー105Bは着信鳴動用のスピーカーであり、音声信号処理部104は音声信号をディジタルからアナログに変換する処理等を行いスピーカー105Aに出力し、マイクロフォン106から入力した音声信号をアナログからディジタルに変換する処理等を行う。
【0027】
無線部102、メモリ103、音声信号処理部104には制御部107が接続され、制御部107はCPU(中央処理装置)で構成され、メモリ103に格納されるプログラムを実行し、送信信号の変調、符号化、受信信号の復調、復号化を含む携帯電話機100の全体の制御を行う。
制御部107には操作部108が接続され、操作部108は電話番号、文字等の入力を行う複数のキー、各機能の選択等に対してカーソルのスクロールを行う機能キーから構成される。
【0028】
さらに、制御部107には表示部109が接続され、表示部109はLCD(液晶表示部)等で構成され、各種表示を行う。
すなわち、制御部107は、操作部108のキー押下を監視し、ユーザの操作を検出判断して、キー押下を認識し、操作に基づき、必要な情報を表示部109に表示を行う。
さらに、制御部107にはタイマー110が接続され、タイマー110はカウントアップ又はカウントダウンのタイマーであり、特に、カウントダウンのタイマーに対して後述する本発明に係るタイマー補助が行われる。
【0029】
さらに、制御部107には、スピーカー105B、バイブレータ111が接続され、スピーカー105Bは着信時に鳴動し、バイブレータ111は着信時に動作し、着信をユーザに知らせる。
さらに、メモリ103にはタイマー補助情報保存部103Aが設けられ、タイマー補助情報保存部103Aは作業に対してタイマー110の計測時間を入力する際の正確性を確保するための補助情報を保持する。
【0030】
さらに、制御部107にはタイマー補助部107Aが設けられ、タイマー補助部107Aは作業に対してタイマー110の計測時間を入力する際の正確性を確保するための補助を行う。
図2は図1におけるタイマー補助情報保存部103Aに保持されるタイマー補助情報を説明する図である。
【0031】
本図に示すように、メモリ103におけるタイマー補助情報保存部103Aには作業、計測時間の欄があり、作業の欄には作業名として複数の料理名が保存され、計測時間の欄には、作業の欄に保存される作業名としての各料理名に対して複数の計測時間が保存される。
好ましくは、保存される料理名は最大20種類とし、1つの料理名に対して保存される計測時間は最大5種類とする。
【0032】
保存される複数の計測時間はタイマー110に対して保存された順番に設定される時間であり、煮たり、茹でたり、蒸かしたり、炒めたり、焼いたり、炊いたりを含む料理の時間を計測するために使用される。以下、計測時間を料理時間という。
本図に示すように、一例として、料理名として、料理1、2、3が保存されているとする。
【0033】
さらに、保存される料理時間の各々に対して料理の火力の種類、例えば、強火、中火、弱火のうち1つがメモで保存されるようにしてもよい。
さらに、特定の料理などに限定せず、頻繁に計測する料理時間の場合、作業の欄に特定の料理名をつけず、料理時間だけの保存だけでもよい。
このように、タイマーへの時間設定に対して、作業である料理に名前を付け、料理名に対して複数の料理時間を保存するので、ユーザは料理名、複数の料理時間を覚える必要がなくなる。
【0034】
図3は図1におけるタイマー補助部107Aの概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、制御部107のタイマー補助部107Aには計測時間保存制御部201が設けられ、計測時間保存制御部201はメモリ103のタイマー補助情報保存部103Aにおける作業の欄に料理名を保存し、計測時間の欄に料理名に対して複数の料理時間を保存する制御を行う。
【0035】
また、計測時間保存制御部201はタイマー補助情報保存部103Aに保存した料理名、料理時間の変更を行えるようにする。
また、計測時間保存制御部201はタイマー補助情報保存部103Aへの料理時間の保存を簡易に行えるようにする。
さらに、タイマー補助部107Aには計測時間設定制御部202が設けられ、計測時間設定制御部202はメモリ103におけるタイマー補助情報保存部103Aに保存されている複数の料理名から選択された1つを表示部109に表示し、且つ、表示された料理名に対応する複数の料理時間をタイマー110への設定順番に表示し、さらに、料理の火力の種類を表示し、選択された料理時間に対してタイマー110のスタートと共にカウントダウンを計測し表示する。
【0036】
タイマー補助部107Aには計測終了通知部203が設けられ、計測終了通知部203は、タイマー110が設定された料理時間からのカウントダウンを計測し、設定された料理時間を経過し、停止状態となった場合、計測終了の通知を行う。計測終了の通知は、スピーカー105Bに対して予め設定した鳴動音が鳴り、又は、バイブレータ111が動作し、表示部109に経過通知が表示されることにより行われる。
【0037】
図4は図3における計測時間保存制御部201による具体的な動作例を説明する図である。本図(a)に示すように、携帯電話機100の表示部109にメニュー一覧画面が表示され、カーソルのスクロール、決定の押下によりタイマー補助の選択を行う。
本図(b)に示すように、表示部109にはタイマー補助の画面が表示され、タイマー補助の画面には計測時間保存制御、計測時間設定制御の項目が表示される。カーソルのスクロール、決定の押下により計測時間保存制御の選択を行う。
【0038】
本図(c)に示すように、表示部109には作業一覧の画面が表示され、作業一覧の画面には複数の料理名等が表示されるが、料理名等の表示がなく、空白の新規項目を選択する。
本図(d)に示すように、表示部109には新規保存の画面が表示され、新規保存の画面には料理名保存、料理時間保存、簡易料理時間保存の項目が表示される。カーソルのスクロール、決定の押下により料理名保存の選択を行う。
【0039】
本図(e)に示すように、表示部109には料理名入力の画面が表示され、料理名入力の画面には空きの入力欄が表示される。
本図(f)に示すように、料理名入力の画面における入力欄に料理4を入力し、決定の押下を行う。
本図(g)に示すように、表示部109に新規保存の画面が表示され、カーソルのスクロール、決定の押下により料理時間保存の選択を行う。
【0040】
本図(h)に示すように、表示部109には料理時間入力の画面が表示され、料理時間入力の画面には空きの入力欄が表示される。
本図(i)に示すように、料理時間入力の画面における入力欄に料理時間、料理の火力の種類を入力し、決定の押下を行う。
本図(j)に示すように、料理時間入力の画面における次の入力欄に次の料理時間、料理の火力の種類を入力し、決定の押下を行う。
【0041】
本図(l)に示すように、料理時間入力の画面における次の入力欄に入力を行わないで、決定の押下を行う。これにより新規保存の画面に戻る。
本図(m)に示すように、新規保存の画面に戻り、表示が行われ、新規保存の画面には入力した料理名、料理時間が表示され、保存の押下により、メモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに保存される。
【0042】
なお、本図(g)の新規保存の画面で、本図(n)に示すように、カーソルのスクロール、決定の押下により簡易料理時間保存の選択を行う場合について説明を行う。
ここで、料理時間を数種類設定することは手間を感じる場合もある。分単位のみでの登録の場合は、簡易料理時間保存のモードを提供する。携帯電話機100の操作部108の数字キー1〜9、0がそれぞれ1分〜10分に割り当ててあるものとする。
【0043】
簡易料理時間保存のモードが選択されると、本図(o)に示すように、料理時間の入力欄が表示され、数字キーを押下することで1つの料理時間設定が可能になる。例えば、「5」を押した場合は、本図(p)に示すように、「5分」と設定される。
また、1つ目の数字キー「5」を押した後、本図(q)に示すように、入力欄が次に自動的に移行し一定時間内に次に数字キーを押すことで、次の料理時間を設定することができる。予め次の数字キーまでの間隔を「5秒」と設定した場合、「5」を押して5秒経過する前に「0」を押すことで、本図(r)に示すように、第1番目の料理時間5分、第2番目の料理時間10分の設定ができることになる。なお、本図(s)では料理時間入力画面における次の入力欄に入力を行わないで、決定の押下を行う。これにより、新規保存の画面(m)に戻る。
【0044】
数字キーを押してから一定時間が経過後(この場合は5秒経過後)は、料理時間設定のモードが終了となり、自動で本図(m)の画面に遷移する。
換言すれば、料理時間設定の数が多いほど本図(e)〜(l)の画面ような設定では多少の時間がかかってしまうことになる。
タイマー設定において、1分〜10分は使用頻度が高く、このように簡易設定のモードを可能とすることで、分単位のみで計測を多く使うユーザにとっては、タイマー設定の手間をさらに省くことができる。但し、秒単位、1分〜10分を超える料理時間設定を行いたい場合は、本図(e)〜(l)での料理時間設定にて料理時間を入力することで料理時間設定が可能となる。
【0045】
このように、複数の料理時間を設定する際に、一定時間内のキー連続入力での複数の時間を即座に設定できる簡易料理時間の入力を提供することで、よりユーザの操作を間単にできる。
なお、本図の画面に表示される「決定」、「保存」は特定キーの操作で実行するようにしてもよいし、画面のタッチ操作で動作するようにしてもよい。以下同様である。
【0046】
図5は図4の計測時間保存制御部201の動作に基づき、図2のタイマー補助情報保存部103Aに保持されるタイマー補助情報を説明する図である。
本図に示すように、図2と比較して、作業欄に料理1,2,3の料理名に対して料理4の料理名が追加される。料理4に対して、料理時間、料理の火力が設定される。
図6は図3における計測時間設定制御部202、計測終了通知部203による具体的な動作例を説明する図である。
【0047】
本図(a)に示すように、携帯電話機100の表示部109にメニュー一覧画面が表示され、カーソルのスクロール、決定の押下によりタイマー補助を選択する。
本図(b)に示すように、表示部109にはタイマー補助の画面が表示され、タイマー補助の画面には計測時間保存制御、計測時間設定制御の項目が表示される。カーソルのスクロール、決定の押下により計測時間設定制御の選択を行う。
【0048】
本図(c)に示すように、表示部109には作業一覧の画面が表示され、作業一覧の画面には複数の料理名等が表示され、一例として、カーソルのスクロール、決定の押下により所望の料理1を選択する。
本図(d)に示すように、表示部109には料理時間設定の画面が表示され、料理時間設定の画面には、「料理1」の料理名、「1.20分/中火」、「2.5分/弱火」の料理時間が表示され、選択された「1.20分/中火」の料理時間に対して、ユーザは料理の火力の調整を完了させ、画面の「スタート」を押す。
【0049】
本図(e)に示すように、表示部109にはカウントダウンの画面が表示され、料理時間が設定されたタイマー110のカウントダウンがスタートの合図で実行される。なお、タイマー110の中断は画面の「ストップ」を押すことにより可能である。
本図(f)に示すように、タイマー110のカウントダウンが終了すると、計測終了通知部203は計測終了の通知を行う。計測終了通知部203は、スピーカー105Bから予め指定した音を鳴動させ、バイブレータ111に動作させる。また、表示部109の画面上にもタイマー110が終了したことを知らせる通知が表示される。ユーザは特定キー操作をすることでスピーカー105Bからの音の鳴動、バイブレータ111の動作を停止し、表示部109の通知表示を削除する。
【0050】
本図(g)に示すように、表示部109には料理時間設定の画面が表示され、料理時間設定の画面では次の料理時間である「2.5分/弱火」の表示に切り替わる。切り替わった「2.5分/弱火」の料理時間に対して、ユーザは料理の火力の調整を完了させ、画面の「スタート」を押す。
本図(h)に示すように、表示部109にはカウントダウンの画面が表示され、料理時間が設定されたタイマー110のカウントダウンが実行される。なお、タイマー110の中断は画面の「ストップ」を押すことにより可能である。
【0051】
本図(i)に示すように、タイマー110のカウントダウンが終了すると、計測終了通知部203は計測終了の通知を行う。計測終了通知部203は、スピーカー105Bから予め指定した音を鳴動させ、バイブレータ111に動作させる。また、表示部109の画面上にもタイマー110が終了したことを知らせる通知が表示される。ユーザは特定キー操作をすることでスピーカー105Bからの音の鳴動、バイブレータ111の動作を停止し、表示部109の通知表示を削除する。
【0052】
本図(d)〜(i)の画面では、アクティブになっている料理時間のみの表示となっているが、カウントダウンの計測していない料理時間についてはグレー表示になっていてもよいものとする。これにより、これから設定する料理時間、既に計測終了した料理時間の確認が可能になる。また、カウントダウンの計測していない料理時間を表示するようにしてもよい。
【0053】
本図(f)、(i)におけるスピーカー105Bからの音の鳴動に対して、それぞれ異なる音を鳴動させるようにしてもよい。これにより、音によって、それぞれの料理時間の計測終了を聞き分けることが可能となる。
このようにして、料理名をつけて料理時間を保存するため、一例として、料理3が「ゆでたまご」である場合、作業の欄から料理3を選択して実行するだけで、タイマーをスタートさせ、同時に「ゆでたまご」であることを携帯電話機100に記憶させることができ、あらためて料理の本などを確認する必要がなくなる。
【0054】
また、予め保存してある料理時間を使用する場合、従来のように、時間の設定は必要なく、複数の料理時間が保存されているため、料理時間を数段階に分けて設定でき、上記のように、20分と5分の2段階で設定した場合、20分経過後にタイマー110が停止し、そこで一旦ユーザに知らせる。そこで、ユーザは次の料理時間を再設定することなく、1つの操作で次の料理時間5分のスタートさせることができる。1つの料理で数回に分けた料理時間の計測、例えば、煮込み料理で中火20分、その後弱火5分などのように、スムーズに料理を進めることができる。
【0055】
図7はタイマー設定部201による料理名、料理時間の変更例を説明する図である。
本図(a)に示すように、図4(a)、(b)を経由して、表示部109には作業一覧の画面が表示され、タイマー補助部107Aのタイマー設定部201により、作業一覧の画面において、カーソルのスクロール、決定の押下により、一例として、「料理1」が変更対象として選択される。
【0056】
本図(b)に示すように、表示部109には作業変更の画面が表示され、作業変更の画面には、「料理1」の料理名、「1.20分」、「2.5分」の料理時間が表示され、カーソルのスクロールにより「料理1」を選択し、「料理A」に変更し、決定の押下を行う。
本図(c)に示すように、作業変更の画面において、カーソルのスクロールにより「1.20分」を選択し、「1.15分」に変更し、決定の押下を行う。
【0057】
本図(d)に示すように、作業変更の画面において、カーソルのスクロールにより、任意の1つ、一例として、「2.5分」を選択し、変更せず、決定の押下を行う。
本図(e)に示すように、表示部109には変更保存の画面が表示され、保存の押下により、変更した料理名、料理時間がメモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに上書き保存される。
【0058】
このようにして、タイマー110に対して料理時間を設定する際に、料理名を編集したり、数種類の料理時間を編集したりとユーザが行う操作は煩雑であるが、近年、携帯電話機100では、メールの作成などの文字編集を行うユーザが多いため、ユーザは携帯電話機100での文字編集に慣れていることが考えられる。
図8は図7の計測時間保存制御部201の変更によりタイマー補助情報保存部103Aに保持されているタイマー補助情報の変更を説明する図である。
【0059】
本図に示すように、図2と比較して、図7の計測時間保存制御部201の変更に基づき、メモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに保持されている料理名、料理時間について変更が行われる。
図9は本発明に係る携帯電話機のタイマー補助方法について一連の動作を説明するフローチャートである。
【0060】
本図に示すように、ステップS301において、携帯電話機100の表示部109にメニュー画面を表示する。
ステップS302において、表示されたメニュー画面からタイマー補助を選択し、タイマー補助画面を表示する。
ステップS303において、タイマー補助の画面から計測時間保存制御が選択されたか否かを判断し、選択された場合にはステップS304に進み、選択されない場合にはステップS316に進む。
【0061】
ステップS304において、計測時間保存制御が選択された場合、作業一覧の画面を表示部109に表示する。
ステップS305において、作業一覧の画面において、料理名の表示がなく、空白の新規項目が選択されたか否かの判断を行う。
ステップS306において、新規項目の選択の場合には表示部109に新規保存の画面が表示され、新規保存の画面には料理名保存、料理時間保存、簡易料理時間保存の項目が表示される。新規保存の画面で料理名保存が選択され、料理名入力の画面が表示される。料理名入力の画面で、料理名が入力され、入力後に新規保存の画面になる。
【0062】
ステップS307において、新規保存の画面で、簡易料理時間保存を選択したか否かを判断する。
ステップS308において、簡易料理時間保存が選択されず、料理時間保存の項目が選択された場合には、料理時間入力の画面が表示部109に表示される。料理時間入力の画面で、入力された料理名に対する料理時間を入力する。入力された料理名、タイマー補助情報保存部103Aに料理時間を保存する。
【0063】
ステップS309において、次の料理時間の設定があるか否かを判断する。次の料理時間の設定がない場合には処理を終了し、次の料理時間の設定がある場合にはステップS307に進み、以上の処理を繰り返す。
ステップS310において、簡易料理時間保存が選択されている場合には、設定された料理名に対する料理時間の簡易保存を行い、ステップS309に進む。なお、前述のように、簡易料理時間保存では、分単位で1分〜10分の料理時間に対して、数字キー1〜9、0の操作の設定、自動切換え等が行われる。
【0064】
ステップS311において、作業一覧の画面で、新規項目が選択されず、保存されている料理名から選択を行う。
ステップS312において、選択された料理名の変更を行うか否かを判断し、変更を行わない場合にはステップS315に進む。
ステップS313において、選択された料理名の変更を行う場合には、料理名の変更を行う。
【0065】
ステップS314において、料理名に対する料理時間の変更を行うか否かを判断する。変更をしない場合には処理を終了し、変更をする場合にはステップS315に進む。
ステップS315において、料理名に対する料理時間の変更を行う
ステップS316において、計測時間保存制御の選択ではなく、計測時間設定制御の選択であるか否かを判断する。計測時間設定制御の選択でない場合には処理を終了する。
【0066】
ステップS317において、計測時間設定制御の選択である場合には、作業一覧の画面を表示部109に表示する。
ステップS318において、作業一覧の画面では、所望の料理名を選択する。
ステップS319において、料理時間設定の画面が表示部109に表示され、料理時間設定の画面では選択された料理名に対応する料理時間を選択する。
【0067】
ステップS319において、選択された料理名に対する料理時間、料理の火力の種類が表示される。
ステップS320において、表示された画面に表示される「スタート」を押下してタイマー110に選択された料理時間をタイマー110に設定してカウントダウンを開始する。
【0068】
ステップS321において、計測終了通知部203はカウントダウンが終了するのを監視する。
ステップS322において、カウントダウンが終了すると、計測終了通知部203はスピーカー105Bの音の鳴動、バイブレータ111の動作、表示部109への通知表示等により計測終了の通知を行う。
【0069】
ステップS323において、次の計測があるか否かを判断する。次の計測がない場合には処理を終了し、次のタイマー計測がある場合にはステップS319に戻り、上記処理を繰り返す。
したがって、本発明によれば、タイマーを使用する際に連続して計測を行う場合、従来では再度タイマーの時間の設定を行う必要があったが、一連の作業に複数の計測時間を設定することで、タイマーへの時間設定時に遅れが生じずに、一連の作業がスムーズに進めることが可能となり、設定される複数の計測時間の保存についても簡易計測時間保存のモードを使用することで、少ないキー操作で簡単に複数の計測時間の保存ができる。また、複数の一連の作業がある場合、各一連の作業について、携帯電話機のメモリ内に複数の計測時間を保存できるようにすることで、一度保存してしまえば、それ以降その都度、従来のように計測時間をタイマーに設定する煩わしさがなくなり、且つ設定すべき計測時間を思い出せない場合でもわざわざ調べる手間がいらない。
【0070】
タイマーを多く使用する作業例として料理があげられる。料理によっては、時間刻みで料理を進めていくものも多く、1つの料理の中でタイマーを数回使用する。従来では、料理をしている最中に何度もタイマーの時間設定を行う必要があり、料理に支障を与えることもあったが、本発明では、予め1つのタイマーに複数の時間設定を行っておくことで、計測の度に時間の設定を行う必要もなく、スムーズに料理を進めることができる。
【0071】
携帯電話機のタイマー機能に本発明のタイマー補助機能を加え、より使い易いタイマー機能を提供すると同時に、タイマー操作におけるユーザの操作の負担を軽減し、また、携帯電話機を外出する際にも持ち歩くユーザは多いため、外出先で使える携帯電話機のタイマー機能は便利になる。
【実施例1】
【0072】
図10は図4(d)の新規保存の画面、図6(d)の料理時間設定の変形例であり、メモを保存し、開く例を示す図である。本図(a)に示すように、図4(d)の新規保存の画面にメモ保存の項目を追加し、本図(b)に示す料理のレシピをメモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに保存させる。
本図(c)に示すように、図6(d)の料理時間設定にメモの項目を追加し、カーソルのスクロール、決定の押下によりメモを選択することにより、本図(b)に示すように、料理のレシピーを開くことが可能になる。これにより、タイマーと同時に料理メモとして活用可能となる。
【実施例2】
【0073】
近年、音楽をダウンロードしたり、又は、自分で音楽を作成することもできる携帯電話機100が多い。一般のタイマーとは異なり、ユーザが好きな音を各タイマーのお知らせ音に設定することが可能である。
図6(f)、(i)において、計測終了通知部203による通知を行うためにスピーカー105Bから鳴動させる音に、ダウンロードした音楽、自分で作成した音楽を用いるようにしてもよい。これにより、一般のキッチンタイマーと比較し、携帯電話機には好きな音楽をダウンロードでき、それをタイマーの通知の音に設定できるので、ユーザにとっては料理時間の設定をすると同時に好きな音楽を家族、友人等と一緒に楽しむことができる。
【実施例3】
【0074】
図11は図1の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図1と比較して、制御部107に音声合成装置112が接続され、音声合成装置112は携帯電話機100のメールの本文などを音声で読み上げるのに使用される。本発明では、各作業に名前をつけて保存しているので、タイマー補助機能として、音声合成装置112を用いて予め保存したカウントダウン終了時のメッセージを読み上げるようにする。
【0075】
すなわち、設定した料理時間が経過すると、設定してある料理名と料理時間をおりまぜて、例えば、「ゆでたまご、6分」の場合、「ゆでたまご、6分経過しました」などのよう読み上げて音声で知らせるため、ユーザは聞いただけで何をしていたかを即座に思い出すことができる。
また、複数の料理時間が設定してある場合は、「5分経過しました。次は10分です。」といったように次の時間を音声のメッセージで促す。
【0076】
好ましくは、読み上げる音声については、携帯電話機100に特定のサイトからダウンロードしたり、外部より転送を行うなどして、オリジナルの音声を使用するようにしてもよい。
例えば、有名人の声で「次は10分弱火で煮込んでください。」といったように、ユーザの好みの声でお知らせすることも可能となる。
【実施例4】
【0077】
図12は図1の別の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図1と比較して、制御部107にLED(発光ダイオード)113が接続され、LED113は、料理時間の経過を事前に知らせる一手段として使用される。
図13は図6(g)における料理時間の経過を事前に知らせる例を説明する図である。
【0078】
本図(a)に示すように、表示部109には計測時間設定の画面が表示され、料理時間設定の画面では次の料理時間である「2.5分/弱火」の表示に切り替わり、「スタート」の押下が行われる。
本図(b)に示すように、表示部109にはカウントダウンの画面が表示され、料理時間が経過する。
【0079】
本図(c)に示すように、カウントダウンの画面で料理時間5分の経過の10秒前になったところで、同時にスピーカー105Bからトーンが鳴動する。そこから、本図(d)、(e)に示すように、「9秒前」→「8秒前」、…とカウントダウンすると同時に1秒間隔にてトーンを鳴動する。これにより、ユーザはもうすぐ5分が経過することを事前に知ることができる。
【0080】
さらに、トーン鳴動と同時に1秒間隔でLED113を点滅させることで、トーン音が聞こえにくい環境下においても5分経過を事前に知ることが可能になる。
【実施例5】
【0081】
図14は図1の他の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図1と比較して、制御部107に文字認識部114が接続され、文字認識部114は携帯電話機100に受信したメール本文の文字を認識する。
本実施例では、携帯電話機100におけるメール機能について、受信したメールに料理のレシピなどがあった場合、メール本文内の時間すべてを1つの料理時間として保存する機能について、以下に説明する。
【0082】
図15は料理時間保存、料理時間設定の別の例を示す図である。本図(a)に示すように、携帯電話機100に受信したメール本文を開いた状態である。文字認識部114はメール本文から時間(時、分、秒)を検索する。メール本文には「10分」、「30秒」、「5分30秒」の3種類が存在する。
本図(b)に示すように、文字認識部114による検索が終了すると、表示部109に料理時間保存の画面が表示され、料理時間保存の画面では、文字認識部114により検索されたすべての時間を順番に、「1.10分」、「2.30秒」、「3.5分30秒」の料理時間がメモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに保存される。決定の押下が行われる。
【0083】
本図(c)に示すように、表示部109には料理時間設定の画面が表示され、料理時間設定の画面には、「1.10分」、「2.30秒」、「3.5分30秒」の料理時間が表示され、選択された「1.10分」の料理時間に対して、「スタート」を押す。
本実施例ではメール本文からの料理時間保存であったが、他にもhtmlの本文からの料理時間保存も可能とする。
【産業上の利用可能性】
【0084】
以上の説明では、タイマーを利用する作業を料理に限定したが、これらに限らず、例えば、フィットネスクラブで数種類の体操を行う場合に、各体操に自分に合った時間を割り振る場合に本発明を利用できる。
また、プールで水泳の練習、陸上のインタバルトレーニングを行う場合には、泳ぎ、走る時間、休憩を取る時間を割り振る場合に本発明を利用できる。
【0085】
また、携帯電話機に対してタイマー補助の説明を行ったが、PHS(簡易型携帯電話機)、PDA(携帯情報端末)にも本発明の利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、携帯電話機100にはアンテナ101が設けられ、アンテナ101は基地局との間で無線通信を行う。
【図2】図1におけるタイマー補助情報保存部103Aに保持されるタイマー補助情報を説明する図である。
【図3】図1におけるタイマー補助部107Aの概略構成を示すブロック図である。
【図4】図3における計測時間保存制御部201による具体的な動作例を説明する図である。
【図5】図4の計測時間保存制御部201の動作に基づき、図2のタイマー補助情報保存部103Aに保持されるタイマー補助情報を説明する図である。
【図6】図3における計測時間設定制御部202、計測終了通知部203による具体的な動作例を説明する図である。
【図7】タイマー設定部201による料理名、料理時間の変更例を説明する図である。
【図8】図7の計測時間保存制御部201の変更によりタイマー補助情報保存部103Aに保持されているタイマー補助情報の変更を説明する図である。
【図9】本発明に係る携帯電話機のタイマー補助方法について一連の動作を説明するフローチャートである。
【図10】図4(d)の新規保存の画面、図6(d)の料理時間設定の変形例であり、メモを保存し、開く例を示す図である。
【図11】図1の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図12】図1の別の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図13】図6(g)における料理時間の経過を事前に知らせる例を説明する図である。
【図14】図1の他の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図15】料理時間保存、料理時間設定の別の例を示す図である。
【図16】本発明の前提となる携帯電話機におけるタイマー設定方法について説明する図である。
【符号の説明】
【0087】
100…携帯電話機
101…アンテナ
102…無線部
103…メモリ
103A…タイマー補助情報保存部
104…音声信号処理部
105A、105B…スピーカー
106…マイクロフォン
107…制御部
107A…タイマー補助部
108…操作部
109…表示部
110…タイマー
111…バイブレータ
112…音声合成装置
113…LED
114…文字認識部
201…計測時間保存制御部
202…計測時間設定制御部
203…計測終了通知部
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機のタイマーに関する。特に、本発明は、タイマーを有効に活用する携帯電話機におけるタイマー補助方法、プログラム及びタイマー機能を有する携帯電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機におけるタイマーには2種類あり、1つは、ストップウオッチとして使用されるカウントアップ式のタイマーであり、もう1つは、予め時間を設定し、その時間からカウントダウンを行うものである。本発明は後者のカウントダウン形式のタイマーに関するものとし、以降の文章の中での「タイマー」は後者を示すものとする。
図16は本発明の前提となる携帯電話機におけるタイマー設定方法について説明する図である。本図(a)に示すように、携帯電話機における機能選択画面又はメニュー一覧画面には、一例として、カメラ、めざまし時計、タイマー、スケジュール、赤外線等の機能選択のメニュー一覧が表示される。タイマー機能を使用する場合、ユーザは特定の操作を行い、メニュー一覧画面を表示させ、カーソルのスクロール操作で「タイマー」を選択し、ボタン押下などで決定することにより、本図(b)に示すように、タイマー機能の画面が表示される。
【0003】
本図(b)のタイマー機能の画面では時間入力が可能であり、ユーザは目的の時間、一例として、本図(c)に示すように、6分30秒を設定する場合には、「06:30」のように時間を入力し、特定のボタン(「スタート」)を押下することにより、本図(d)に示すように、タイマーのカウントダウンをスタートさせる。
また、時間を設定した際に、タイマー終了時の鳴動音などを設定することが可能である。すなわち、「06:30」→「06:29」→、…、のように、カウントダウンし、「00:00」になったところで、予め設定しておいた鳴動音が鳴るなどして、ユーザに6分30秒が経過したことを知らせる。
【0004】
ところで、タイマーを使用する目的として、主に料理が挙げられる。さまざまな料理において、茹で時間、煮込み時間などが決まっており、その際にはタイマーが有効活用されている。
携帯電話機におけるタイマーに限らず、カウントダウン式のタイマーとして、一般にはキッチンタイマーが知られている。キッチンタイマーは料理の際に使われることが多く、また1つの料理に対して数回キッチンタイマーを使用することも多い。料理によっては、茹でる、煮る、などといったような作業には時間が決まっており、料理の流れの中ではそれぞれの時間をスムーズに進めていくことが重要である。その場合、従来では、複数のキッチンタイマーを使用してそれぞれに対し予め時間を設定しておくことで、キッチンタイマーを使用したスムーズな料理が可能となるが、複数のキッチンタイマーを所持しているユーザは少ない。
【0005】
前述のように、一般的にはキッチンタイマーを使用することが多いが、キッチンタイマーを保持していない場合、又は外出先で使用したい場合などでは、上記の携帯電話機のタイマーを使用することにより代用が可能である。すなわち、携帯電話機を使用するユーザにとって、携帯電話機のタイマー機能は非常に便利で有効である。
但し、上記の携帯電話機でのタイマー機能では、時間を計る度に時間を再設定する必要がある。例えば、1つの料理において数回時間を計りながら煮込むものもある。5分中火で煮込み、その後10分弱火で煮込むといったような例である。その場合、以下のような手順にて料理を行うことが考えられる。
【0006】
手順1.タイマーを起動し、5分の時間設定を行う(図7(a)〜(c)参照)。
手順2.中火で料理をしかけ、5分のタイマーを開始する(図7(c)〜(d)参照)。
手順3.5分経過後、再度タイマーに対して10分の時間設定を行う(図7(a)〜(c)参照)。ここで、再度手順1と同様の操作が必要となる。
【0007】
手順4.火を弱火に変え、10分のタイマーを開始する(図7(c)〜(d)参照)。
ここで、再度手順2と同様の操作が必要となる。
上記の場合、5分から10分への作業へ移行する間にタイマーの時間の設定を行う必要があり、ある程度の時間がかかってしまう。
つまり、中火から弱火への移行をスムーズに行うことができない。上記手順3の10分の時間設定の前に火を弱火に変えたとしても、タイマー設定に時間を使ってしまえば、正確に弱火で10分間煮込むことは難しく、タイマーへの時間設定に遅れが出るという問題がある。
【0008】
また、料理には上記のような煮込み料理以外にも茹でる時間など、時間が関係しているものは数多い。料理の専門家などはこのような時間を把握しているが、一般では、料理におけるこのような時間を正確に覚えておくことは難しい。ユーザによっては一度作った料理でもその時にタイマーで測定した時間を覚えておくことは困難である。すなわち、ユーザはその度に料理の本や、メモなどで時間を確認する必要があるので、タイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題がある。
【0009】
このように、携帯電話機のタイマーの利用について、下記の従来技術がある。
近年、インターネットを通じて携帯電話機などの端末にクーポンをダウンロードさせるサービスが提供されているが、そのダウンロード後の利用率が悪く、又、どの程度の人間がダウンロードしたかの追跡データが収集不可であるといった問題があったため、携帯電話機内部で着信に応じて抽選ゲームを実行する機能と、その抽選結果が当選であった場合に、予め前記携帯電話機内部の記憶手段に記憶しておいた、クーポン表示データに基づいて携帯電話機の表示手段にクーポン画像を表示させる機能と、当該クーポン画像の有効期限を設定する機能と、この設定された有効期限に対するカウントダウン表示をタイマ手段に基いて実行させる機能とをコンピュータに実現させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
しかしながら、上記特許文献1では、携帯電話機にダウンロードしたクーポン画像の有効期限に対してタイマーのカウントダウンを行うが、前述のようにタイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題を解決するものではない。
また、従来、自動で設定された復帰時間で、規制モードから待ち受けモードに復帰するため、時間帯記憶部はユーザーから入力された複数時間帯を設定し、規制モード時間記憶部は設定された複数時間帯の各々毎に、過去に実行された規制と規制からの復帰により得られた規制継続時間(復帰時間)を記憶し、制御部はユーザーからの規制指令で、規制モードの開始時刻を取得し、開始時刻を含む時間帯を特定し、特定された時間帯に応ずる規制継続時間を規制モード時間記憶部から取得し、この規制継続時間の後に、規制モードから待ち受けモードに復帰するよう制御し、規制モードの開始時刻に応じた規制継続時間の後に、規制モードから待ち受けモードに復帰され、また、規制モードの開始時刻が特定された時間帯内で変動しても、常に一定の規制継続時間の後に、規制モードから待ち受けモードに復帰されものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0011】
しかしながら、上記特許文献2では、規制モードから待ち受けモードに復帰するため、複数時間帯を設定するものであるが、前述のようにタイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題を解決するものではない。
また、不在時間を呼出者に知らせることができる簡易且つ安価な不在電話の応答宗一を提供するため、異なる時間を設定する複数の時間セットボタンと、時間セットボタンによって指定された時間作動するタイマーと、このタイマーの作動に応じて設定された時間を音声合成する音声合成回路とを有し、音声合成されたメッセージを応答するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0012】
しかしながら、上記特許文献3では、時間セットボタンによって指定された時間作動するタイマーを有するが、前述のようにタイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題を解決するものではない。
また、従来、複数のタイマー機能及び複数の音声によるメッセージの入出力を可能にすることにより、携帯電話に視力障害者でも情報伝達できるスケジューラーとしての機能を持たせ、簡単にメッセージの入出力ができる携帯電話を提供するため、アラーム機構と操作手順文字案内機能付き液晶表示部を備えた携帯電話に複数の音声メッセージの録音再生機構とその音声メッセージの再生タイマーを組み込み、録音再生機構には内蔵送話マイクから音声信号を入力するボタンスイッチを有し、その入力音声信号を録音するメモリを備え、そのメモリに複数の音声メッセージをそれぞれ記憶できるようにし、その個々の音声メッセージに対応して時刻を設定できるタイマーを組み合わせ、各設定時刻になるとタイマースイッチが働いて前記音声メモリに格納された対応する音声メッセージが内蔵受話スピーカーにより音声出力されるものもある(例えば、特許文献4参照)。
【0013】
しかしながら、上記特許文献4では、設定時刻になるとタイマースイッチが働いて音声メモリに格納された対応する音声メッセージが内蔵受話スピーカーにより音声出力されるが、前述のようにタイマーへの時間設定に遅れが生じるという問題を解決するものではない。
【0014】
【特許文献1】特開2004−164575号公報
【特許文献2】特開2005−210597号公報
【特許文献3】特開平03−007452号公報
【特許文献4】特開平11−136397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、タイマーへの時間設定時に遅れが生じない携帯電話機のタイマー補助方法、プログラム及びタイマー機能を有する携帯電話機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は前記問題点を解決するために、携帯電話機のタイマー補助方法において、複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する工程と、保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する工程と、表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する工程と、前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助方法を提供する。
【0017】
さらに、前記複数の計測時間を保存する際に、各計測時間にメモを付加する。
さらに、前記複数の計測時間を保存する場合に、携帯電話機の数字キー1〜9、0を1分〜9分、10分として分単位で入力し、1つの計測時間の入力後一定時間内に数字キーの入力がある場合には次の計測時間の入力とする。
さらに、保存された前記作業名、前記計測時間の変更を個別に行う。
【0018】
さらに、作業名がない複数の計測時間に対して保存が行われる。
さらに、前記作業名、前記複数の計測時間と共に前記作業内容を説明するメモを保存する。
さらに、前記複数の計測時間を表示する場合にカウントダウンしている計測時間以外の計測時間を表示しない。
【0019】
さらに、前記複数の計測時間を表示する場合にカウントダウンしている計測時間以外の計測時間をグレー表示する。
さらに、前記携帯電話機に受信したメール本文又はhtml本文から前記複数の計測時間を検索して検索した複数の計測時間を前記本文中にあった順番に保存する。
さらに、前記終了通知はスピーカーからの音の鳴動音、バイブレータの動作、通知画面の表示により行われる。
【0020】
さらに、前記終了通知は前記スピーカーから鳴動する音が前記複数の計測時間毎に異なるように行われる。
さらに、前記終了通知は、前記携帯電話機に音声合成の機能を含む場合、音声合成によりカウントダウンの終了のメッセージを音声で読み上げる。
さらに、前記終了通知には音楽による通知を含む。
【0021】
さらに、前記終了通知は事前にトーンの鳴動、LEDの点滅を行う。
さらに、本発明は、携帯電話機のタイマー補助方法において、複数の料理名と、各料理名に対する複数の料理時間を順番に保存する工程と、保存された複数の料理名から選択された任意の1つの料理名と、選択された前記料理名に対して保存されている複数の料理時間とを表示する工程と、表示された前記複数の料理時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された料理時間のカウントダウンを開始する工程と、前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助方法を提供する。
【0022】
さらに、本発明は、携帯電話機のタイマー補助をコンピュータで実行するプログラムにおいて、複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する手順と、保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する手順と、表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する手順と、前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う手順とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助をコンピュータで実行するプログラムを提供する。
【0023】
さらに、タイマー機能を有する携帯電話機において、作業欄に複数の作業名を保存し、計測時間欄に各作業名に対する複数の計測時間を保存するタイマー補助情報保存部と、前記タイマー補助情報保存部の作業欄を表示させ、新規に作業名を保存し、さらに、計測時間欄を表示させ、新規に保存された前記作業名に対して複数の計測時間を順番に保存させる計測時間保存制御部と、前記タイマー補助情報保存部の作業欄を表示し表示された複数の作業名から選択された前記作業名に対する複数の計測時間を表示させ、タイマーに前記複数の計測時間を順番に設定し、スタートの合図でカウントダウンを開始させる計測時間設定制御部と、前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う計測終了通知部とを備えることを特徴とする携帯電話機を提供する。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように、本発明によれば、タイマーを使用する際に連続して計測を行う場合、従来では再度タイマーの時間の設定を行う必要があったが、一連の作業に複数の計測時間を設定することで、タイマーへの時間設定時に遅れが生じずに、一連の作業がスムーズに進めることが可能となり、設定される複数の計測時間の保存についても簡易計測時間保存のモードを使用することで、少ないキー操作で簡単に複数の計測時間の保存ができる。また、複数の一連の作業がある場合、各一連の作業について、携帯電話機のメモリ内に複数の計測時間を保存できるようにすることで、一度保存してしまえば、それ以降その都度、従来のように計測時間をタイマーに設定する煩わしさがなくなり、且つ設定すべき計測時間を思い出せない場合でもわざわざ調べる手間がいらない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、携帯電話機100にはアンテナ101が設けられ、アンテナ101は基地局との間で無線通信を行う。
アンテナ101には無線部102が接続され、無線部102はアンテナ101で受信した信号を復調、アンテナ101に対して送信すべき信号を変調する。
【0026】
携帯電話機100にはメモリ103が設けられ、メモリ103は携帯電話機を動作させるプログラム、処理データを格納する。
携帯電話機100には音声信号処理部104、スピーカー105A、105B、マイクロフォン106が設けられ、スピーカー105Aは受話用のスピーカーであり、マイクロフォン106は送話用のマイクロフォンであり、スピーカー105Bは着信鳴動用のスピーカーであり、音声信号処理部104は音声信号をディジタルからアナログに変換する処理等を行いスピーカー105Aに出力し、マイクロフォン106から入力した音声信号をアナログからディジタルに変換する処理等を行う。
【0027】
無線部102、メモリ103、音声信号処理部104には制御部107が接続され、制御部107はCPU(中央処理装置)で構成され、メモリ103に格納されるプログラムを実行し、送信信号の変調、符号化、受信信号の復調、復号化を含む携帯電話機100の全体の制御を行う。
制御部107には操作部108が接続され、操作部108は電話番号、文字等の入力を行う複数のキー、各機能の選択等に対してカーソルのスクロールを行う機能キーから構成される。
【0028】
さらに、制御部107には表示部109が接続され、表示部109はLCD(液晶表示部)等で構成され、各種表示を行う。
すなわち、制御部107は、操作部108のキー押下を監視し、ユーザの操作を検出判断して、キー押下を認識し、操作に基づき、必要な情報を表示部109に表示を行う。
さらに、制御部107にはタイマー110が接続され、タイマー110はカウントアップ又はカウントダウンのタイマーであり、特に、カウントダウンのタイマーに対して後述する本発明に係るタイマー補助が行われる。
【0029】
さらに、制御部107には、スピーカー105B、バイブレータ111が接続され、スピーカー105Bは着信時に鳴動し、バイブレータ111は着信時に動作し、着信をユーザに知らせる。
さらに、メモリ103にはタイマー補助情報保存部103Aが設けられ、タイマー補助情報保存部103Aは作業に対してタイマー110の計測時間を入力する際の正確性を確保するための補助情報を保持する。
【0030】
さらに、制御部107にはタイマー補助部107Aが設けられ、タイマー補助部107Aは作業に対してタイマー110の計測時間を入力する際の正確性を確保するための補助を行う。
図2は図1におけるタイマー補助情報保存部103Aに保持されるタイマー補助情報を説明する図である。
【0031】
本図に示すように、メモリ103におけるタイマー補助情報保存部103Aには作業、計測時間の欄があり、作業の欄には作業名として複数の料理名が保存され、計測時間の欄には、作業の欄に保存される作業名としての各料理名に対して複数の計測時間が保存される。
好ましくは、保存される料理名は最大20種類とし、1つの料理名に対して保存される計測時間は最大5種類とする。
【0032】
保存される複数の計測時間はタイマー110に対して保存された順番に設定される時間であり、煮たり、茹でたり、蒸かしたり、炒めたり、焼いたり、炊いたりを含む料理の時間を計測するために使用される。以下、計測時間を料理時間という。
本図に示すように、一例として、料理名として、料理1、2、3が保存されているとする。
【0033】
さらに、保存される料理時間の各々に対して料理の火力の種類、例えば、強火、中火、弱火のうち1つがメモで保存されるようにしてもよい。
さらに、特定の料理などに限定せず、頻繁に計測する料理時間の場合、作業の欄に特定の料理名をつけず、料理時間だけの保存だけでもよい。
このように、タイマーへの時間設定に対して、作業である料理に名前を付け、料理名に対して複数の料理時間を保存するので、ユーザは料理名、複数の料理時間を覚える必要がなくなる。
【0034】
図3は図1におけるタイマー補助部107Aの概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、制御部107のタイマー補助部107Aには計測時間保存制御部201が設けられ、計測時間保存制御部201はメモリ103のタイマー補助情報保存部103Aにおける作業の欄に料理名を保存し、計測時間の欄に料理名に対して複数の料理時間を保存する制御を行う。
【0035】
また、計測時間保存制御部201はタイマー補助情報保存部103Aに保存した料理名、料理時間の変更を行えるようにする。
また、計測時間保存制御部201はタイマー補助情報保存部103Aへの料理時間の保存を簡易に行えるようにする。
さらに、タイマー補助部107Aには計測時間設定制御部202が設けられ、計測時間設定制御部202はメモリ103におけるタイマー補助情報保存部103Aに保存されている複数の料理名から選択された1つを表示部109に表示し、且つ、表示された料理名に対応する複数の料理時間をタイマー110への設定順番に表示し、さらに、料理の火力の種類を表示し、選択された料理時間に対してタイマー110のスタートと共にカウントダウンを計測し表示する。
【0036】
タイマー補助部107Aには計測終了通知部203が設けられ、計測終了通知部203は、タイマー110が設定された料理時間からのカウントダウンを計測し、設定された料理時間を経過し、停止状態となった場合、計測終了の通知を行う。計測終了の通知は、スピーカー105Bに対して予め設定した鳴動音が鳴り、又は、バイブレータ111が動作し、表示部109に経過通知が表示されることにより行われる。
【0037】
図4は図3における計測時間保存制御部201による具体的な動作例を説明する図である。本図(a)に示すように、携帯電話機100の表示部109にメニュー一覧画面が表示され、カーソルのスクロール、決定の押下によりタイマー補助の選択を行う。
本図(b)に示すように、表示部109にはタイマー補助の画面が表示され、タイマー補助の画面には計測時間保存制御、計測時間設定制御の項目が表示される。カーソルのスクロール、決定の押下により計測時間保存制御の選択を行う。
【0038】
本図(c)に示すように、表示部109には作業一覧の画面が表示され、作業一覧の画面には複数の料理名等が表示されるが、料理名等の表示がなく、空白の新規項目を選択する。
本図(d)に示すように、表示部109には新規保存の画面が表示され、新規保存の画面には料理名保存、料理時間保存、簡易料理時間保存の項目が表示される。カーソルのスクロール、決定の押下により料理名保存の選択を行う。
【0039】
本図(e)に示すように、表示部109には料理名入力の画面が表示され、料理名入力の画面には空きの入力欄が表示される。
本図(f)に示すように、料理名入力の画面における入力欄に料理4を入力し、決定の押下を行う。
本図(g)に示すように、表示部109に新規保存の画面が表示され、カーソルのスクロール、決定の押下により料理時間保存の選択を行う。
【0040】
本図(h)に示すように、表示部109には料理時間入力の画面が表示され、料理時間入力の画面には空きの入力欄が表示される。
本図(i)に示すように、料理時間入力の画面における入力欄に料理時間、料理の火力の種類を入力し、決定の押下を行う。
本図(j)に示すように、料理時間入力の画面における次の入力欄に次の料理時間、料理の火力の種類を入力し、決定の押下を行う。
【0041】
本図(l)に示すように、料理時間入力の画面における次の入力欄に入力を行わないで、決定の押下を行う。これにより新規保存の画面に戻る。
本図(m)に示すように、新規保存の画面に戻り、表示が行われ、新規保存の画面には入力した料理名、料理時間が表示され、保存の押下により、メモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに保存される。
【0042】
なお、本図(g)の新規保存の画面で、本図(n)に示すように、カーソルのスクロール、決定の押下により簡易料理時間保存の選択を行う場合について説明を行う。
ここで、料理時間を数種類設定することは手間を感じる場合もある。分単位のみでの登録の場合は、簡易料理時間保存のモードを提供する。携帯電話機100の操作部108の数字キー1〜9、0がそれぞれ1分〜10分に割り当ててあるものとする。
【0043】
簡易料理時間保存のモードが選択されると、本図(o)に示すように、料理時間の入力欄が表示され、数字キーを押下することで1つの料理時間設定が可能になる。例えば、「5」を押した場合は、本図(p)に示すように、「5分」と設定される。
また、1つ目の数字キー「5」を押した後、本図(q)に示すように、入力欄が次に自動的に移行し一定時間内に次に数字キーを押すことで、次の料理時間を設定することができる。予め次の数字キーまでの間隔を「5秒」と設定した場合、「5」を押して5秒経過する前に「0」を押すことで、本図(r)に示すように、第1番目の料理時間5分、第2番目の料理時間10分の設定ができることになる。なお、本図(s)では料理時間入力画面における次の入力欄に入力を行わないで、決定の押下を行う。これにより、新規保存の画面(m)に戻る。
【0044】
数字キーを押してから一定時間が経過後(この場合は5秒経過後)は、料理時間設定のモードが終了となり、自動で本図(m)の画面に遷移する。
換言すれば、料理時間設定の数が多いほど本図(e)〜(l)の画面ような設定では多少の時間がかかってしまうことになる。
タイマー設定において、1分〜10分は使用頻度が高く、このように簡易設定のモードを可能とすることで、分単位のみで計測を多く使うユーザにとっては、タイマー設定の手間をさらに省くことができる。但し、秒単位、1分〜10分を超える料理時間設定を行いたい場合は、本図(e)〜(l)での料理時間設定にて料理時間を入力することで料理時間設定が可能となる。
【0045】
このように、複数の料理時間を設定する際に、一定時間内のキー連続入力での複数の時間を即座に設定できる簡易料理時間の入力を提供することで、よりユーザの操作を間単にできる。
なお、本図の画面に表示される「決定」、「保存」は特定キーの操作で実行するようにしてもよいし、画面のタッチ操作で動作するようにしてもよい。以下同様である。
【0046】
図5は図4の計測時間保存制御部201の動作に基づき、図2のタイマー補助情報保存部103Aに保持されるタイマー補助情報を説明する図である。
本図に示すように、図2と比較して、作業欄に料理1,2,3の料理名に対して料理4の料理名が追加される。料理4に対して、料理時間、料理の火力が設定される。
図6は図3における計測時間設定制御部202、計測終了通知部203による具体的な動作例を説明する図である。
【0047】
本図(a)に示すように、携帯電話機100の表示部109にメニュー一覧画面が表示され、カーソルのスクロール、決定の押下によりタイマー補助を選択する。
本図(b)に示すように、表示部109にはタイマー補助の画面が表示され、タイマー補助の画面には計測時間保存制御、計測時間設定制御の項目が表示される。カーソルのスクロール、決定の押下により計測時間設定制御の選択を行う。
【0048】
本図(c)に示すように、表示部109には作業一覧の画面が表示され、作業一覧の画面には複数の料理名等が表示され、一例として、カーソルのスクロール、決定の押下により所望の料理1を選択する。
本図(d)に示すように、表示部109には料理時間設定の画面が表示され、料理時間設定の画面には、「料理1」の料理名、「1.20分/中火」、「2.5分/弱火」の料理時間が表示され、選択された「1.20分/中火」の料理時間に対して、ユーザは料理の火力の調整を完了させ、画面の「スタート」を押す。
【0049】
本図(e)に示すように、表示部109にはカウントダウンの画面が表示され、料理時間が設定されたタイマー110のカウントダウンがスタートの合図で実行される。なお、タイマー110の中断は画面の「ストップ」を押すことにより可能である。
本図(f)に示すように、タイマー110のカウントダウンが終了すると、計測終了通知部203は計測終了の通知を行う。計測終了通知部203は、スピーカー105Bから予め指定した音を鳴動させ、バイブレータ111に動作させる。また、表示部109の画面上にもタイマー110が終了したことを知らせる通知が表示される。ユーザは特定キー操作をすることでスピーカー105Bからの音の鳴動、バイブレータ111の動作を停止し、表示部109の通知表示を削除する。
【0050】
本図(g)に示すように、表示部109には料理時間設定の画面が表示され、料理時間設定の画面では次の料理時間である「2.5分/弱火」の表示に切り替わる。切り替わった「2.5分/弱火」の料理時間に対して、ユーザは料理の火力の調整を完了させ、画面の「スタート」を押す。
本図(h)に示すように、表示部109にはカウントダウンの画面が表示され、料理時間が設定されたタイマー110のカウントダウンが実行される。なお、タイマー110の中断は画面の「ストップ」を押すことにより可能である。
【0051】
本図(i)に示すように、タイマー110のカウントダウンが終了すると、計測終了通知部203は計測終了の通知を行う。計測終了通知部203は、スピーカー105Bから予め指定した音を鳴動させ、バイブレータ111に動作させる。また、表示部109の画面上にもタイマー110が終了したことを知らせる通知が表示される。ユーザは特定キー操作をすることでスピーカー105Bからの音の鳴動、バイブレータ111の動作を停止し、表示部109の通知表示を削除する。
【0052】
本図(d)〜(i)の画面では、アクティブになっている料理時間のみの表示となっているが、カウントダウンの計測していない料理時間についてはグレー表示になっていてもよいものとする。これにより、これから設定する料理時間、既に計測終了した料理時間の確認が可能になる。また、カウントダウンの計測していない料理時間を表示するようにしてもよい。
【0053】
本図(f)、(i)におけるスピーカー105Bからの音の鳴動に対して、それぞれ異なる音を鳴動させるようにしてもよい。これにより、音によって、それぞれの料理時間の計測終了を聞き分けることが可能となる。
このようにして、料理名をつけて料理時間を保存するため、一例として、料理3が「ゆでたまご」である場合、作業の欄から料理3を選択して実行するだけで、タイマーをスタートさせ、同時に「ゆでたまご」であることを携帯電話機100に記憶させることができ、あらためて料理の本などを確認する必要がなくなる。
【0054】
また、予め保存してある料理時間を使用する場合、従来のように、時間の設定は必要なく、複数の料理時間が保存されているため、料理時間を数段階に分けて設定でき、上記のように、20分と5分の2段階で設定した場合、20分経過後にタイマー110が停止し、そこで一旦ユーザに知らせる。そこで、ユーザは次の料理時間を再設定することなく、1つの操作で次の料理時間5分のスタートさせることができる。1つの料理で数回に分けた料理時間の計測、例えば、煮込み料理で中火20分、その後弱火5分などのように、スムーズに料理を進めることができる。
【0055】
図7はタイマー設定部201による料理名、料理時間の変更例を説明する図である。
本図(a)に示すように、図4(a)、(b)を経由して、表示部109には作業一覧の画面が表示され、タイマー補助部107Aのタイマー設定部201により、作業一覧の画面において、カーソルのスクロール、決定の押下により、一例として、「料理1」が変更対象として選択される。
【0056】
本図(b)に示すように、表示部109には作業変更の画面が表示され、作業変更の画面には、「料理1」の料理名、「1.20分」、「2.5分」の料理時間が表示され、カーソルのスクロールにより「料理1」を選択し、「料理A」に変更し、決定の押下を行う。
本図(c)に示すように、作業変更の画面において、カーソルのスクロールにより「1.20分」を選択し、「1.15分」に変更し、決定の押下を行う。
【0057】
本図(d)に示すように、作業変更の画面において、カーソルのスクロールにより、任意の1つ、一例として、「2.5分」を選択し、変更せず、決定の押下を行う。
本図(e)に示すように、表示部109には変更保存の画面が表示され、保存の押下により、変更した料理名、料理時間がメモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに上書き保存される。
【0058】
このようにして、タイマー110に対して料理時間を設定する際に、料理名を編集したり、数種類の料理時間を編集したりとユーザが行う操作は煩雑であるが、近年、携帯電話機100では、メールの作成などの文字編集を行うユーザが多いため、ユーザは携帯電話機100での文字編集に慣れていることが考えられる。
図8は図7の計測時間保存制御部201の変更によりタイマー補助情報保存部103Aに保持されているタイマー補助情報の変更を説明する図である。
【0059】
本図に示すように、図2と比較して、図7の計測時間保存制御部201の変更に基づき、メモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに保持されている料理名、料理時間について変更が行われる。
図9は本発明に係る携帯電話機のタイマー補助方法について一連の動作を説明するフローチャートである。
【0060】
本図に示すように、ステップS301において、携帯電話機100の表示部109にメニュー画面を表示する。
ステップS302において、表示されたメニュー画面からタイマー補助を選択し、タイマー補助画面を表示する。
ステップS303において、タイマー補助の画面から計測時間保存制御が選択されたか否かを判断し、選択された場合にはステップS304に進み、選択されない場合にはステップS316に進む。
【0061】
ステップS304において、計測時間保存制御が選択された場合、作業一覧の画面を表示部109に表示する。
ステップS305において、作業一覧の画面において、料理名の表示がなく、空白の新規項目が選択されたか否かの判断を行う。
ステップS306において、新規項目の選択の場合には表示部109に新規保存の画面が表示され、新規保存の画面には料理名保存、料理時間保存、簡易料理時間保存の項目が表示される。新規保存の画面で料理名保存が選択され、料理名入力の画面が表示される。料理名入力の画面で、料理名が入力され、入力後に新規保存の画面になる。
【0062】
ステップS307において、新規保存の画面で、簡易料理時間保存を選択したか否かを判断する。
ステップS308において、簡易料理時間保存が選択されず、料理時間保存の項目が選択された場合には、料理時間入力の画面が表示部109に表示される。料理時間入力の画面で、入力された料理名に対する料理時間を入力する。入力された料理名、タイマー補助情報保存部103Aに料理時間を保存する。
【0063】
ステップS309において、次の料理時間の設定があるか否かを判断する。次の料理時間の設定がない場合には処理を終了し、次の料理時間の設定がある場合にはステップS307に進み、以上の処理を繰り返す。
ステップS310において、簡易料理時間保存が選択されている場合には、設定された料理名に対する料理時間の簡易保存を行い、ステップS309に進む。なお、前述のように、簡易料理時間保存では、分単位で1分〜10分の料理時間に対して、数字キー1〜9、0の操作の設定、自動切換え等が行われる。
【0064】
ステップS311において、作業一覧の画面で、新規項目が選択されず、保存されている料理名から選択を行う。
ステップS312において、選択された料理名の変更を行うか否かを判断し、変更を行わない場合にはステップS315に進む。
ステップS313において、選択された料理名の変更を行う場合には、料理名の変更を行う。
【0065】
ステップS314において、料理名に対する料理時間の変更を行うか否かを判断する。変更をしない場合には処理を終了し、変更をする場合にはステップS315に進む。
ステップS315において、料理名に対する料理時間の変更を行う
ステップS316において、計測時間保存制御の選択ではなく、計測時間設定制御の選択であるか否かを判断する。計測時間設定制御の選択でない場合には処理を終了する。
【0066】
ステップS317において、計測時間設定制御の選択である場合には、作業一覧の画面を表示部109に表示する。
ステップS318において、作業一覧の画面では、所望の料理名を選択する。
ステップS319において、料理時間設定の画面が表示部109に表示され、料理時間設定の画面では選択された料理名に対応する料理時間を選択する。
【0067】
ステップS319において、選択された料理名に対する料理時間、料理の火力の種類が表示される。
ステップS320において、表示された画面に表示される「スタート」を押下してタイマー110に選択された料理時間をタイマー110に設定してカウントダウンを開始する。
【0068】
ステップS321において、計測終了通知部203はカウントダウンが終了するのを監視する。
ステップS322において、カウントダウンが終了すると、計測終了通知部203はスピーカー105Bの音の鳴動、バイブレータ111の動作、表示部109への通知表示等により計測終了の通知を行う。
【0069】
ステップS323において、次の計測があるか否かを判断する。次の計測がない場合には処理を終了し、次のタイマー計測がある場合にはステップS319に戻り、上記処理を繰り返す。
したがって、本発明によれば、タイマーを使用する際に連続して計測を行う場合、従来では再度タイマーの時間の設定を行う必要があったが、一連の作業に複数の計測時間を設定することで、タイマーへの時間設定時に遅れが生じずに、一連の作業がスムーズに進めることが可能となり、設定される複数の計測時間の保存についても簡易計測時間保存のモードを使用することで、少ないキー操作で簡単に複数の計測時間の保存ができる。また、複数の一連の作業がある場合、各一連の作業について、携帯電話機のメモリ内に複数の計測時間を保存できるようにすることで、一度保存してしまえば、それ以降その都度、従来のように計測時間をタイマーに設定する煩わしさがなくなり、且つ設定すべき計測時間を思い出せない場合でもわざわざ調べる手間がいらない。
【0070】
タイマーを多く使用する作業例として料理があげられる。料理によっては、時間刻みで料理を進めていくものも多く、1つの料理の中でタイマーを数回使用する。従来では、料理をしている最中に何度もタイマーの時間設定を行う必要があり、料理に支障を与えることもあったが、本発明では、予め1つのタイマーに複数の時間設定を行っておくことで、計測の度に時間の設定を行う必要もなく、スムーズに料理を進めることができる。
【0071】
携帯電話機のタイマー機能に本発明のタイマー補助機能を加え、より使い易いタイマー機能を提供すると同時に、タイマー操作におけるユーザの操作の負担を軽減し、また、携帯電話機を外出する際にも持ち歩くユーザは多いため、外出先で使える携帯電話機のタイマー機能は便利になる。
【実施例1】
【0072】
図10は図4(d)の新規保存の画面、図6(d)の料理時間設定の変形例であり、メモを保存し、開く例を示す図である。本図(a)に示すように、図4(d)の新規保存の画面にメモ保存の項目を追加し、本図(b)に示す料理のレシピをメモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに保存させる。
本図(c)に示すように、図6(d)の料理時間設定にメモの項目を追加し、カーソルのスクロール、決定の押下によりメモを選択することにより、本図(b)に示すように、料理のレシピーを開くことが可能になる。これにより、タイマーと同時に料理メモとして活用可能となる。
【実施例2】
【0073】
近年、音楽をダウンロードしたり、又は、自分で音楽を作成することもできる携帯電話機100が多い。一般のタイマーとは異なり、ユーザが好きな音を各タイマーのお知らせ音に設定することが可能である。
図6(f)、(i)において、計測終了通知部203による通知を行うためにスピーカー105Bから鳴動させる音に、ダウンロードした音楽、自分で作成した音楽を用いるようにしてもよい。これにより、一般のキッチンタイマーと比較し、携帯電話機には好きな音楽をダウンロードでき、それをタイマーの通知の音に設定できるので、ユーザにとっては料理時間の設定をすると同時に好きな音楽を家族、友人等と一緒に楽しむことができる。
【実施例3】
【0074】
図11は図1の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図1と比較して、制御部107に音声合成装置112が接続され、音声合成装置112は携帯電話機100のメールの本文などを音声で読み上げるのに使用される。本発明では、各作業に名前をつけて保存しているので、タイマー補助機能として、音声合成装置112を用いて予め保存したカウントダウン終了時のメッセージを読み上げるようにする。
【0075】
すなわち、設定した料理時間が経過すると、設定してある料理名と料理時間をおりまぜて、例えば、「ゆでたまご、6分」の場合、「ゆでたまご、6分経過しました」などのよう読み上げて音声で知らせるため、ユーザは聞いただけで何をしていたかを即座に思い出すことができる。
また、複数の料理時間が設定してある場合は、「5分経過しました。次は10分です。」といったように次の時間を音声のメッセージで促す。
【0076】
好ましくは、読み上げる音声については、携帯電話機100に特定のサイトからダウンロードしたり、外部より転送を行うなどして、オリジナルの音声を使用するようにしてもよい。
例えば、有名人の声で「次は10分弱火で煮込んでください。」といったように、ユーザの好みの声でお知らせすることも可能となる。
【実施例4】
【0077】
図12は図1の別の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図1と比較して、制御部107にLED(発光ダイオード)113が接続され、LED113は、料理時間の経過を事前に知らせる一手段として使用される。
図13は図6(g)における料理時間の経過を事前に知らせる例を説明する図である。
【0078】
本図(a)に示すように、表示部109には計測時間設定の画面が表示され、料理時間設定の画面では次の料理時間である「2.5分/弱火」の表示に切り替わり、「スタート」の押下が行われる。
本図(b)に示すように、表示部109にはカウントダウンの画面が表示され、料理時間が経過する。
【0079】
本図(c)に示すように、カウントダウンの画面で料理時間5分の経過の10秒前になったところで、同時にスピーカー105Bからトーンが鳴動する。そこから、本図(d)、(e)に示すように、「9秒前」→「8秒前」、…とカウントダウンすると同時に1秒間隔にてトーンを鳴動する。これにより、ユーザはもうすぐ5分が経過することを事前に知ることができる。
【0080】
さらに、トーン鳴動と同時に1秒間隔でLED113を点滅させることで、トーン音が聞こえにくい環境下においても5分経過を事前に知ることが可能になる。
【実施例5】
【0081】
図14は図1の他の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図1と比較して、制御部107に文字認識部114が接続され、文字認識部114は携帯電話機100に受信したメール本文の文字を認識する。
本実施例では、携帯電話機100におけるメール機能について、受信したメールに料理のレシピなどがあった場合、メール本文内の時間すべてを1つの料理時間として保存する機能について、以下に説明する。
【0082】
図15は料理時間保存、料理時間設定の別の例を示す図である。本図(a)に示すように、携帯電話機100に受信したメール本文を開いた状態である。文字認識部114はメール本文から時間(時、分、秒)を検索する。メール本文には「10分」、「30秒」、「5分30秒」の3種類が存在する。
本図(b)に示すように、文字認識部114による検索が終了すると、表示部109に料理時間保存の画面が表示され、料理時間保存の画面では、文字認識部114により検索されたすべての時間を順番に、「1.10分」、「2.30秒」、「3.5分30秒」の料理時間がメモリ103のタイマー補助情報保存部103Aに保存される。決定の押下が行われる。
【0083】
本図(c)に示すように、表示部109には料理時間設定の画面が表示され、料理時間設定の画面には、「1.10分」、「2.30秒」、「3.5分30秒」の料理時間が表示され、選択された「1.10分」の料理時間に対して、「スタート」を押す。
本実施例ではメール本文からの料理時間保存であったが、他にもhtmlの本文からの料理時間保存も可能とする。
【産業上の利用可能性】
【0084】
以上の説明では、タイマーを利用する作業を料理に限定したが、これらに限らず、例えば、フィットネスクラブで数種類の体操を行う場合に、各体操に自分に合った時間を割り振る場合に本発明を利用できる。
また、プールで水泳の練習、陸上のインタバルトレーニングを行う場合には、泳ぎ、走る時間、休憩を取る時間を割り振る場合に本発明を利用できる。
【0085】
また、携帯電話機に対してタイマー補助の説明を行ったが、PHS(簡易型携帯電話機)、PDA(携帯情報端末)にも本発明の利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、携帯電話機100にはアンテナ101が設けられ、アンテナ101は基地局との間で無線通信を行う。
【図2】図1におけるタイマー補助情報保存部103Aに保持されるタイマー補助情報を説明する図である。
【図3】図1におけるタイマー補助部107Aの概略構成を示すブロック図である。
【図4】図3における計測時間保存制御部201による具体的な動作例を説明する図である。
【図5】図4の計測時間保存制御部201の動作に基づき、図2のタイマー補助情報保存部103Aに保持されるタイマー補助情報を説明する図である。
【図6】図3における計測時間設定制御部202、計測終了通知部203による具体的な動作例を説明する図である。
【図7】タイマー設定部201による料理名、料理時間の変更例を説明する図である。
【図8】図7の計測時間保存制御部201の変更によりタイマー補助情報保存部103Aに保持されているタイマー補助情報の変更を説明する図である。
【図9】本発明に係る携帯電話機のタイマー補助方法について一連の動作を説明するフローチャートである。
【図10】図4(d)の新規保存の画面、図6(d)の料理時間設定の変形例であり、メモを保存し、開く例を示す図である。
【図11】図1の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図12】図1の別の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図13】図6(g)における料理時間の経過を事前に知らせる例を説明する図である。
【図14】図1の他の変形例であり、本発明に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図15】料理時間保存、料理時間設定の別の例を示す図である。
【図16】本発明の前提となる携帯電話機におけるタイマー設定方法について説明する図である。
【符号の説明】
【0087】
100…携帯電話機
101…アンテナ
102…無線部
103…メモリ
103A…タイマー補助情報保存部
104…音声信号処理部
105A、105B…スピーカー
106…マイクロフォン
107…制御部
107A…タイマー補助部
108…操作部
109…表示部
110…タイマー
111…バイブレータ
112…音声合成装置
113…LED
114…文字認識部
201…計測時間保存制御部
202…計測時間設定制御部
203…計測終了通知部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機のタイマー補助方法において、
複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する工程と、
保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する工程と、
表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する工程と、
前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項2】
前記複数の計測時間を保存する際に、各計測時間にメモを付加することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項3】
前記複数の計測時間を保存する場合に、携帯電話機の数字キー1〜9、0を1分〜9分、10分として分単位で入力し、1つの計測時間の入力後一定時間内に数字キーの入力がある場合には次の計測時間の入力とすることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項4】
保存された前記作業名、前記計測時間の変更を個別に行うことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項5】
作業名がない複数の計測時間に対して保存が行われることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項6】
前記作業名、前記複数の計測時間と共に前記作業内容を説明するメモを保存することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項7】
前記複数の計測時間を表示する場合にカウントダウンしている計測時間以外の計測時間を表示しないことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項8】
前記複数の計測時間を表示する場合にカウントダウンしている計測時間以外の計測時間をグレー表示することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項9】
前記携帯電話機に受信したメール本文又はhtml本文から前記複数の計測時間を検索して検索した複数の計測時間を前記本文中にあった順番に保存することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項10】
前記終了通知はスピーカーからの音の鳴動音、バイブレータの動作、通知画面の表示により行われることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項11】
前記終了通知は前記スピーカーから鳴動する音が前記複数の計測時間毎に異なるように行われることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項12】
前記終了通知は、前記携帯電話機に音声合成の機能を含む場合、音声合成によりカウントダウンの終了のメッセージを音声で読み上げることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項13】
さらに、前記終了通知には音楽による通知を含むことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項14】
前記終了通知は事前にトーンの鳴動、LEDの点滅を行うことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項15】
携帯電話機のタイマー補助方法において、
複数の料理名と、各料理名に対する複数の料理時間を順番に保存する工程と、
保存された複数の料理名から選択された任意の1つの料理名と、選択された前記料理名に対して保存されている複数の料理時間とを表示する工程と、
表示された前記複数の料理時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された料理時間のカウントダウンを開始する工程と、
前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項16】
携帯電話機のタイマー補助をコンピュータで実行するプログラムにおいて、
複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する手順と、
保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する手順と、
表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する手順と、
前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う手順とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助をコンピュータで実行するプログラム。
【請求項17】
タイマー機能を有する携帯電話機において、
作業欄に複数の作業名を保存し、計測時間欄に各作業名に対する複数の計測時間を保存するタイマー補助情報保存部と、
前記タイマー補助情報保存部の作業欄を表示させ、新規に作業名を保存し、さらに、計測時間欄を表示させ、新規に保存された前記作業名に対して複数の計測時間を順番に保存させる計測時間保存制御部と、
前記タイマー補助情報保存部の作業欄を表示し表示された複数の作業名から選択された前記作業名に対する複数の計測時間を表示させ、タイマーに前記複数の計測時間を順番に設定し、スタートの合図でカウントダウンを開始させる計測時間設定制御部と、
前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う計測終了通知部とを備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項1】
携帯電話機のタイマー補助方法において、
複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する工程と、
保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する工程と、
表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する工程と、
前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項2】
前記複数の計測時間を保存する際に、各計測時間にメモを付加することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項3】
前記複数の計測時間を保存する場合に、携帯電話機の数字キー1〜9、0を1分〜9分、10分として分単位で入力し、1つの計測時間の入力後一定時間内に数字キーの入力がある場合には次の計測時間の入力とすることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項4】
保存された前記作業名、前記計測時間の変更を個別に行うことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項5】
作業名がない複数の計測時間に対して保存が行われることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項6】
前記作業名、前記複数の計測時間と共に前記作業内容を説明するメモを保存することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項7】
前記複数の計測時間を表示する場合にカウントダウンしている計測時間以外の計測時間を表示しないことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項8】
前記複数の計測時間を表示する場合にカウントダウンしている計測時間以外の計測時間をグレー表示することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項9】
前記携帯電話機に受信したメール本文又はhtml本文から前記複数の計測時間を検索して検索した複数の計測時間を前記本文中にあった順番に保存することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項10】
前記終了通知はスピーカーからの音の鳴動音、バイブレータの動作、通知画面の表示により行われることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項11】
前記終了通知は前記スピーカーから鳴動する音が前記複数の計測時間毎に異なるように行われることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項12】
前記終了通知は、前記携帯電話機に音声合成の機能を含む場合、音声合成によりカウントダウンの終了のメッセージを音声で読み上げることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項13】
さらに、前記終了通知には音楽による通知を含むことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項14】
前記終了通知は事前にトーンの鳴動、LEDの点滅を行うことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項15】
携帯電話機のタイマー補助方法において、
複数の料理名と、各料理名に対する複数の料理時間を順番に保存する工程と、
保存された複数の料理名から選択された任意の1つの料理名と、選択された前記料理名に対して保存されている複数の料理時間とを表示する工程と、
表示された前記複数の料理時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された料理時間のカウントダウンを開始する工程と、
前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助方法。
【請求項16】
携帯電話機のタイマー補助をコンピュータで実行するプログラムにおいて、
複数の作業名と、各作業名に対する複数の計測時間を順番に保存する手順と、
保存された複数の作業名から選択された任意の1つの作業名と、選択された前記作業名に対して保存されている複数の計測時間とを表示する手順と、
表示された前記複数の計測時間を保存された順番でタイマーに設定し、スタートの合図により、前記タイマーに設定された計測時間のカウントダウンを開始する手順と、
前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う手順とを備えることを特徴とする携帯電話機のタイマー補助をコンピュータで実行するプログラム。
【請求項17】
タイマー機能を有する携帯電話機において、
作業欄に複数の作業名を保存し、計測時間欄に各作業名に対する複数の計測時間を保存するタイマー補助情報保存部と、
前記タイマー補助情報保存部の作業欄を表示させ、新規に作業名を保存し、さらに、計測時間欄を表示させ、新規に保存された前記作業名に対して複数の計測時間を順番に保存させる計測時間保存制御部と、
前記タイマー補助情報保存部の作業欄を表示し表示された複数の作業名から選択された前記作業名に対する複数の計測時間を表示させ、タイマーに前記複数の計測時間を順番に設定し、スタートの合図でカウントダウンを開始させる計測時間設定制御部と、
前記カウントダウンの終了により、終了通知を行う計測終了通知部とを備えることを特徴とする携帯電話機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−26291(P2008−26291A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−202609(P2006−202609)
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
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