説明

携帯電話端末

【課題】携帯電話端末のユーザの近傍にいる相手に応じて、報知手段の出力状態を、相手毎に予め設定した出力状態に一時的に自動変更できるようにする。
【解決手段】ユーザは、携帯電話端末100内の電話帳等において、相手毎に、着信の報知手段の所望の出力状態を特別マナーモードとして登録しておく。自端末の所定距離範囲内に相手端末のICタグ部113が入ったとき、自端末内のICタグリーダ114が当該ICタグ部113に記憶されているID情報を読み取る。前記ID情報に基づいて、そのICタグ部を内蔵した端末を保持する相手と前記特別マナーモードが登録された相手とが一致したことが検出された場合、当該登録された報知手段の出力状態を強制的に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マナーモードを設定する機能を備えた携帯電話端末に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話端末は、個人のコミュニケーションツールとして広く普及しているが、電車内、図書館、病院等、電話や電子メールの着信音は他者への迷惑であるため、着信音を停止し、代わりにバイブレータによる振動でユーザに着信を知らせる、バイブレータも抑止してLEDの発光のみにする、電波の発生を停止する、等のいずれかの状態とするいわゆるマナーモードが必須の機能として備えられている。
【0003】
マナーモードは、通常、ユーザが意識して自発的に手動で設定するものであるため、ユーザが気づかない場合には、設定を失念する場合がある。また、失念しない場合にも、必要時にその都度、設定および解除の操作を行う必要があり、面倒である。
【0004】
このような問題に対して、従来、自動的にマナーモードを設定する技術が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、端末所持者が身に付ける衣服や装身具又は携行品に取り付けられたICタグに対して携帯電話端末から定期的にICタグ検出電波を発信し、1〜2mの範囲に存在するICタグから発信される識別信号を検出することで動作モードを切り替える(マナーモードを設定)技術が開示されている。
【0006】
特許文献2には、ペースメーカに接続されたマナー信号送信機から微弱な電波のマナー信号が送信され、これを受けた携帯電話機は自律的に自動マナーモードを設定し基地局に向けた電波放射を停止する技術が開示されている。
【0007】
特許文献3には、病院、映画館などの出入口や駅の改札口などにコマンド送信手段を備えることで、携帯電話端末を自動的に強制送受信停止モードあるいは消音モードを設定する技術を開示している。
【特許文献1】特開2006−94395号公報
【特許文献2】特開2005−277837号公報
【特許文献3】特開2002−27557号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、従来のマナーモードでは、バイブレータON、OFF等、複数の状態の選択肢の中からユーザが所望の状態を選択して設定することができるようになっている。しかし、マナーモードに関する従来の技術ではユーザ自身の周囲に誰がいるかによってマナーモードの設定内容を変更したいような場合に対応することができなかった。
【0009】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、携帯電話端末のユーザの近傍にいる相手に応じて、報知手段の出力状態を、相手毎に予め設定した出力状態に一時的に自動変更できるようにすることを企図する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による携帯電話端末は、マナーモードを設定する機能を備えた携帯電話端末であって、ユーザに対して少なくとも通話またはメール通信の着信を知らせるための報知手段と、前記報知手段の出力状態を設定する設定手段と、予め定めた相手毎に前記報知手段の所望の出力状態を特別マナーモードとして登録する登録手段と、自端末の所定距離範囲内にICタグが入ったとき当該ICタグに記憶されているID情報を読み取るICタグリーダと、前記ID情報に基づいて、そのICタグを保持する相手と前記特別マナーモードが登録された相手とが一致したことが検出された場合、当該登録された前記報知手段の出力状態を強制的に設定するよう前記設定手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
前記所定距離範囲はICタグリーダのICタグに対する通信可能範囲により定まり、ユーザの近傍の範囲である。
【0012】
この発明により、登録した相手が近傍にいる場合は、報知手段について現在設定されている出力状態に関わらず、自動的にその相手について特別マナーモードで設定された出力状態にする。これにより、一律なマナーモードではなく、相手毎に報知手段の出力状態を個別に設定することができる。
【0013】
携帯電話端末には元々、相手の電話番号およびメールアドレスの少なくとも一方を登録する電話帳データ登録手段を備えており、前記登録手段としては、この電話帳データ登録手段を用いて、必要に応じて相手毎に前記特別マナーモードを登録することができる。
【0014】
但し、前記登録手段は、前記報知手段の出力状態の異なる組み合わせである複数のマナーセットを別途用意してもよい。この場合、必要に応じて各マナーセットに対して相手を割り当てて登録する。
【0015】
前記登録手段は前記特別マナーモードを登録した相手毎に優先度を登録し、前記制御手段は、前記特別マナーモードが登録された複数の相手の複数のICタグが前記所定距離範囲内に入った場合、前記優先度に従って当該複数の相手について登録された前記報知手段の出力状態の競合を調整することができる。
【0016】
また、前記制御手段は、前記特別マナーモードが登録された複数の相手の複数のICタグが前記所定距離範囲内に入った場合、各報知手段の複数の出力状態の間に予め設定された優先度に従って、当該複数の相手について登録された前記報知手段の出力状態の競合を調整するようにしてもよい。
【0017】
好ましくは、前記設定手段の現在の設定状態を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記ICタグが自端末の所定距離範囲内に入ったとき前記報知手段の現在の出力状態を前記記憶手段に退避するとともに、前記特別マナーモードの出力状態に変更し、その後、前記ICタグが所定距離範囲外に出たとき、前記設定手段による設定を前記退避された出力状態に戻す。これにより、自動的に切り替えられた出力状態は、その切替が必要な状況から脱したとき、再び元の状態に自動的に切り替えられる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、着信音を鳴らしてはいけない状況で、マナーモードが不設定だった場合にも自動的に着信音の鳴動を抑止するのみならず、周りにいる人が誰であるかによってマナーモードの内容を異ならせることができる。したがって、相手に応じて、着信音が鳴って欲しくない時に鳴ったり、知られたくない着信を知られたりすることがなくなる。その結果、携帯電話端末に関する人間関係上の不具合を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本実施の形態に係る携帯電話端末の概略のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0021】
携帯電話端末100は、バス120で相互に接続された、制御部101、通信部103、表示部104、操作部105、メモリ106、発光部107、バイブレータ108、音声処理部110、ICタグ部113、ICタグリーダ114、および音声処理部110に接続されたスピーカ111、マイク112を備えている。
【0022】
制御部101は、CPU等を含み、携帯電話端末100の各部を制御する。本発明における登録手段、設定手段は制御部101の機能により実現される。
【0023】
通信部103は、RF部、変調回路等を含み、アンテナ102を介して基地局との間で、通話およびメール通信等のための無線通信を行う。
【0024】
表示部104は、LCD、有機EL等の表示デバイスおよび表示駆動回路を有し、テキストや画像等の表示情報の表示を行う。
【0025】
操作部105は、制御キー、テンキー等の各種のキーを有し、ユーザによる指示やデータの入力を受け付ける。
【0026】
メモリ106は、ROM,RAM等を含み、CPUが実行するOSや各種アプリケーション等のプログラムやデータを記憶する。ROMには、フラッシュメモリのような再書き込み可能な不揮発性メモリを含みうる。本実施の形態における電話帳データ等もメモリ106に記憶される。
【0027】
発光部107は、LED等の発光素子を含み、ユーザに対して光による着信通知等を行う。バイブレータ108は、振動によりユーザに電話やメールの着信等を知らせる。音声処理部110は、音声のエンコーダ、デコーダ、DA変換器、AD変換器等を含み、スピーカ111(イヤホン含む)に対する音声出力およびマイクからの音声入力を行う。スピーカ111による音の発生、発光部107により光の発生、バイブレータ108により振動の発生がユーザに対する報知手段を構成する。マナーモード(特別マナーモードを含む)の利用時には、スピーカ111による音の発生は抑止され、バイブレータは必要に応じてONまたはOFFが選択される。発光部107により光の発生は直接的に他者への迷惑にならないので、通常、マナーモードの設定とは無関係に設定される。
【0028】
ICタグ部113は、情報を記憶するICチップを含み、外部のリーダで無線(電波)により当該ICチップに対して情報が読み出される。当該ICチップ内には、携帯電話端末のユーザを識別することができるID情報が記憶される。このID情報は、電話番号、メールアドレス、端末ID等、相手を識別できる任意のデータである。ICタグは、RDタグ、RFID、無線タグ等とも呼ばれ、通常、物の管理のために物に付随して利用されるものである。
【0029】
本実施の形態のICタグ部113は、電源の要らないパッシブ型のICタグを想定しているが、携帯電話端末100の電源を利用すればアクティブ型のものとすることもできる。
【0030】
ICタグリーダ114は、他の携帯電話端末のICタグ部113に記憶されたID情報を無線(電波)により読み出すためのリーダである。本実施の形態では、ユーザ自身の携帯電話端末100の数メートル以内、好ましくは約1.5メートル以内に相手端末が入ったとき、相手端末のICタグ部113を検出する。
【0031】
なお、近年、電子マネーや電子乗車券として利用できる非接触ICカードやその機能を搭載した携帯電話端末が普及してきている。非接触ICカードも無線(電波)により情報が読み書きできるICチップを内蔵しており、外部のリーダライタで情報の書き込み、読み出しができる点でICタグと類似している。現状の非接触ICカードの通信距離は比較的短いが、本実施の形態の用途における通信距離での検出ができれば、非接触ICカードであってもよい。したがって、本発明における「ICタグ」には非接触ICカードも含むものとする。
【0032】
図2は、携帯電話端末の電話帳機能の一人の相手の表示画面(登録画面)200を示している。この画面には、相手の氏名(または名称)201、携帯電話番号202、携帯電話用メールアドレス203、パソコン用メールアドレス204、住所205、グループ名称206、登録画像ファイル207、特別マナーモード設定項目208、操作ガイド209を含んでいる。本実施の形態では、既存の電話帳の登録項目に対して、特別マナーモード設定項目208を追加している。当該相手について特別マナーモード設定項目208が“OFF”であれば、特別マナーモードの「設定なし」、“ON”であれば特別マナーモードの「設定あり」、となる。ユーザは、この画面から各項目の設定や変更を行うことができる。
【0033】
図3は、図2の表示画面200において、特別マナーモード設定項目208を選択したときの設定画面300を示している。この画面は、特別マナーモード設定欄301、優先順位設定欄302、電話着信時の報知手段の出力状態を選択するメニュー欄303、メール着信時の報知手段の出力状態を選択するためのメニュー欄304、操作ガイド309を含んでいる。特別マナーモード設定欄301は、ONまたはOFFを選択的に設定するための入力欄である。この設定欄301にONが設定されたときに、以下の欄の設定が可能となる。優先順位設定欄302は、特別マナーモードの出力状態が複数の相手について競合する場合の優先度を定めるための入力欄であり、ここでは10人までの相手に対して1〜10の優先順位を選択的に設定する例を示している。数字の小さい方が優先度が高い。但し、登録する相手は10人までに限る必要はない。複数の相手に対して同じ優先順位を割り当てることができるようにしてもよい。その場合、同じ優先順位の相手の出力状態が競合した場合、予め定めた複数の出力状態の間の優先度に応じて設定する出力状態を選択したり、電話帳への登録順にしたがって優先度を判断したりすることが可能である。
【0034】
メニュー欄303およびメニュー欄304は、電話およびメールの着信時にユーザに対してその旨を報知するための手段(ここではバイブレータ)の出力状態を選択的に設定するための欄である。メニュー欄303およびメニュー欄304については、例えば図4に示すように、ユーザがこれらの欄を選択したとき、「バイブレータON」と「バイブレータOFF」の選択肢が提示され、いずれかの選択肢を選択して設定することができる。バイブレータはONかOFFかのみ選択できる例を示したが、バイブレータONの場合には、その複数の振動のパターンからいずれかのパターンを選択できるようにしてもよい。また、他の選択肢として電波出力OFFのような項目を追加してもよい。
【0035】
上記出力状態の競合調整のための優先度については、上記のような相手毎の優先順位の設定を行う以外の方法も考えられる。その方法の一つは、複数の出力状態自体に相互の間の優先度を予め定めておくものである。これにより、例えば「バイブレータON」と「バイブレータOFF」とは「バイブレータOFF」の方が優先度が高いと予め定めておく。そこで、特別マナーモードが登録された複数の相手、例えばAさんとBさんが所定距離範囲内に入っている場合、Aさんの電話着信が「バイブレータON」、Bさんの電話着信が「バイブレータOFF」と設定されているとき、「バイブレータOFF」の方が優先度が高いので、バイブレータはOFF状態に設定される。このような優先度の設定を採用した場合には、特別マナーモードの設定画面は、図5に示すような画面500から分かるように、「優先順位」の入力欄が不要となる。
【0036】
以上の説明では、電話帳データの登録項目の1項目として、相手毎に特別マナーモードの設定を行える例を示した。これに対して、直接的に電話帳データを利用してその中に各相手の設定画面毎に特別マナーモードの設定項目を設けるのではなく、他の設定画面で特別マナーモードの設定を行うようにすることも可能である。例えば、図6に示した画面600でマナーモードの設定を行うことが可能である。これは、図7(a)のマナーセットテーブル701に示すように、予め各種通信の種別(電話、メール等)毎に、報知手段の出力状態の異なる組み合わせである複数のマナーセットを用意しておくものである。その後、図7(b)のマナーセット割当テーブル702に示すように、必要に応じて各マナーセットに対して相手を割り当てて登録する。1つのマナーセットに対して割り当てる相手の数は0でも1でも複数でも、任意である。この相手の割り当て時には、電話帳データや発信データ、着信データ等を利用することができる。マナーセット割当テーブル702に登録する「相手」のデータとしては、電話番号、メールアドレス、端末ID等、相手を識別できる任意のデータであってよく、好ましくは上記ICタグ部113に記憶されるID情報に対応するものである。
【0037】
なお、図5の画面500において、他の報知手段としてのスピーカの発生について設定する入力欄は存在しないが、特別マナーモードでは通常マナーモードと同様に、スピーカは常時OFF状態となされる。
【0038】
図6の画面600には、特別マナーモード設定欄301と同様の特別マナーモード設定欄601、マナーセット選択欄602、相手指定欄603、割当相手表示欄604、表示ガイド609が設けられている。ユーザは、特別マナーモード設定欄601で特別マナーモードを“ON”に設定した場合、マナーセット選択欄602で選択したマナーセットについて、相手指定欄603で相手を指定して、当該マナーセットに相手を割り当てることができる。それらの相手(複数可)については割当相手表示欄604に表示される。
【0039】
図8は、本実施の形態における携帯電話端末100における特別マナーモード関連の処理手順例を示すフローチャートである。
【0040】
携帯電話端末100は、周期的に、ICタグリーダ114の検出対象のICタグが近傍に存在するか否かをチェックする(S10)。本実施の形態では、その通信可能な距離は約1.5mである。ICタグを検出したとき(S10,Yes)、その相手について特別マナーモードがONに設定されているか否かをチェックする(S11)。ONに設定されていれば(S11,Yes)、既に他の相手について特別マナーモードが設定されているか否かをチェックする(S12)。既に設定されている場合には(S12,Yes)、それらの複数の相手について、特別マナーモードの報知手段の出力状態の競合の調整を行う(S15)。この競合の調整は、上述したような優先度に基づいて行う。
【0041】
ステップS12で他の相手について特別マナーモードを設定中でなければ、マナーモード関連の現在の設定内容をメモリ106に待避する(S13)。特別マナーモードがONに設定されている当該相手について、その設定されている特別マナーモードの内容を確認する(S14)。
【0042】
ステップS14またはステップS15の後、特別マナーモードの設定(既に設定されている場合には必要時にその変更)を行う(S16)。
【0043】
その後、ICタグリーダ114の出力にもとづいて、ICタグが通信可能範囲外に出たことが検出されたら(S17,Yes)、すべてのICタグが通信可能範囲外に出たか否かをチェックする(S18)。そうであれば、特別マナーモードを解除し、先にステップS13で待避したマナーモード関連の設定内容に基づいて、元の状態に復帰させ(S19)、ステップS10へ戻る。
【0044】
ステップS18で通信可能範囲内にあるICタグが残っている場合(S18,No)、その検出中のICタグの個数をチェックする(S20)。その個数が単一個であれば(S20,Yes)、当該相手についての特別マナーモードの内容を確認する(S21)。単一でなければ、先のステップS15と同様に複数の相手について競合の調整を行う(S22)。
【0045】
ステップS21またはステップS22の後、特別マナーモードを再設定し(S23)、ステップ10へ戻る。
【0046】
本実施の形態における特別マナーモードの設定の具体的な例としては、例えば、次のようなものが考えられる。
・上司Aと話をしている時には、電話・メール着信、共にバイブレータOFF(サイレント)にする。
・恋人Bといる時には電話着信はバイブレータONで、メール着信はバイブレータOFFにする。
・友人Cといる時には電話・メール着信を共にバイブレータONにする。
【0047】
このような特別マナーモードの設定状況で、例えば恋人Bと友人Cが近傍に居る場合、メール着信について設定された出力状態がバイブレータOFFとONで異なっている。このような場合、図3の例で言えば、優先順位が高く設定されている方の出力状態が選択される。また、図5の例で言えば、予め定められた出力状態同士の間での優先度によってその一方(例えばバイブレータOFF)が選択される。
【0048】
通常、バイブレータの振動による着信通知でもその端末の近傍に居る人には認識されるので、相手によってバイブレータをOFFに設定することにより、当該相手についてのみ、着信があったことを認知されないようにすることができる。
【0049】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話端末の概略のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯電話端末の電話帳機能の一人の相手の表示画面(登録画面)を示す図である。
【図3】図2の表示画面において、特別マナーモード項目を選択したときの設定画面を示す図である。
【図4】図3の画面におけるメニュー欄をユーザが選択したとき選択肢が提示される様子を示した図である。
【図5】図2の表示画面の変形例を示す図である。
【図6】図2に示した特別マナーモードの設定画面と異なる他の設定方法に関する設定画面を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるマナーセットテーブルおよびマナーセット割当テーブルの構成例を示す図である。
【図8】図1に示した携帯電話端末における特別マナーモード関連の処理手順例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0051】
100…携帯電話端末、101…制御部、102…アンテナ、103…通信部、104…表示部、105…操作部、106…メモリ、107…発光部、108…バイブレータ、110…音声処理部、111…スピーカ、112…マイク、113…ICタグ部、114…ICタグリーダ、120…バス、200…表示画面、202…携帯電話番号、203…携帯電話用メールアドレス、204…パソコン用メールアドレス、205…住所、206…グループ名称、207…登録画像ファイル、208…特別マナーモード設定項目、209…操作ガイド、300…設定画面、301…特別マナーモード設定欄、302…優先順位設定欄、303…メニュー欄、304…メニュー欄、309…操作ガイド、500…画面、600…画面、601…特別マナーモード設定欄、602…マナーセット選択欄、603…相手指定欄、604…割当相手表示欄、609…表示ガイド、701…マナーセットテーブル、702…マナーセット割当テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マナーモードを設定する機能を備えた携帯電話端末であって、
ユーザに対して少なくとも通話またはメール通信の着信を知らせるための報知手段と、
前記報知手段の出力状態を設定する設定手段と、
予め定めた相手毎に前記報知手段の所望の出力状態を特別マナーモードとして登録する登録手段と、
自端末の所定距離範囲内にICタグが入ったとき当該ICタグに記憶されているID情報を読み取るICタグリーダと、
前記ID情報に基づいて、そのICタグを保持する相手と前記特別マナーモードが登録された相手とが一致したことが検出された場合、当該登録された前記報知手段の出力状態を強制的に設定するよう前記設定手段を制御する制御手段と
を備えた携帯電話端末。
【請求項2】
前記報知手段は少なくとも振動発生手段である請求項1記載の携帯電話端末。
【請求項3】
前記登録手段は、相手の電話番号およびメールアドレスの少なくとも一方を登録する電話帳データ登録手段であり、必要に応じて相手毎に前記特別マナーモードを登録する請求項1記載の携帯電話端末。
【請求項4】
前記登録手段は、前記報知手段の出力状態の異なる組み合わせである複数のマナーセットを用意し、必要に応じて各マナーセットに対して相手を割り当てて登録する請求項1〜3のいずれかに記載の携帯電話端末。
【請求項5】
前記登録手段は前記特別マナーモードを登録した相手毎に優先度を登録し、
前記制御手段は、前記特別マナーモードが登録された複数の相手の複数のICタグが前記所定距離範囲内に入った場合、前記優先度に従って当該複数の相手について登録された前記報知手段の出力状態の競合を調整する請求項1〜3のいずれかに記載の携帯電話端末。
【請求項6】
前記制御手段は、前記特別マナーモードが登録された複数の相手の複数のICタグが前記所定距離範囲内に入った場合、各報知手段の複数の出力状態の間に予め設定された優先度に従って、当該複数の相手について登録された前記報知手段の出力状態の競合を調整する請求項1〜4のいずれかに記載の携帯電話端末。
【請求項7】
前記設定手段の現在の設定状態を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記ICタグが自端末の所定距離範囲内に入ったとき前記報知手段の現在の出力状態を前記記憶手段に退避するとともに、前記特別マナーモードの出力状態に変更し、その後、前記ICタグが所定距離範囲外に出たとき、前記設定手段による設定を前記退避された出力状態に戻す請求項1〜6のいずれかに記載の携帯電話端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−263287(P2008−263287A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−102896(P2007−102896)
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】