説明

撮像装置及びその制御方法

【課題】 オペレータが撮影した各撮影画像を調べ、その撮影画像に特定の人物が含まれているかどうかを判定し、特定の人物が含まれている場合に、その人のアドレスを検索し、その画像を特定して送信する必要があるため操作が面倒である。
【解決手段】 ネットワークを構成するカメラ等のデータ処理装置に少なくとも1つ以上の人物の属性情報及び属性情報に対応付けられた配信情報を登録しておく。画像を取得したあるデータ処理装置は、ネットワーク内の他の端末から登録情報を収集し(S42)、その登録された属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別し(S47)、登録された属性情報が含まれると判別された画像をそれぞれ対応する配信情報に基づく配信先に送信する(S48)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラや写真機能付き携帯電話の普及に伴って、ある人が撮影した撮影画像を別の人、或は複数の人で共有したいという要望が高まっている。例えば、写真機能付き携帯電話の場合には、その撮影画像を送信したい人をメールアドレスや電話番号で特定し、その特定した宛先に、その画像を送信することにより、複数の人との間で特定の撮影画像を共有することができる。
【特許文献1】特開2004−62868号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上記従来の技術では、オペレータが撮影した各撮影画像を調べ、その撮影画像に特定の人物が含まれているかどうかを判定し、特定の人物が含まれている場合に、その人のアドレスを検索し、その画像を特定して送信する必要があるため操作が面倒である。
【0004】
撮影画像に含まれる人物の顔を自動的に認識し、その人物名を記録する技術が特許文献1に記載されている。このような技術を用いれば、撮影画像に特定の人物が含まれているかどうかを自動的に判定することができる。しかしながら、この特許文献1の技術は、撮影した画像のメタデータに人物名を示す情報を書き込むものであり、上述した課題には着目していない。
【0005】
本願発明は上述した従来の課題を解決することを目的とする。
【0006】
本願発明の特徴は、特定の人物が含まれている撮影画像を、その特定の人物に自動的に送信することにより、操作者の手間をなくして複数の人物同士で撮影画像を共有できる撮像装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る撮像装置は以下のような構成を備える。即ち、
複数のネットワーク内の端末に登録したユーザの属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を問合せる問合せ手段と、
撮像した画像に、前記問合せ手段により問合せたユーザの属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記属性情報が含まれると判別された画像をそれぞれ対応する配信情報に基づく配信先に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係る撮像装置は以下のような構成を備える。即ち、
少なくとも一つ以上の人物の属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を登録する登録手段と、
撮像した画像に前記登録手段に登録された前記属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記登録手段に登録された前記属性情報が含まれると判別された画像をそれぞれ対応する配信情報に基づく配信先に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様に係る撮像装置の制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
複数のネットワーク内の端末に登録したユーザの属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を問合せる問合せ工程と、
撮像した画像に、前記問合せ工程により問合せたユーザの属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別する判別工程と、
前記判別工程により前記属性情報が含まれると判別された画像をそれぞれ対応する配信情報に基づく配信先に送信する送信工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、特定の人物が含まれている撮影画像を、その特定の人物に自動的に送信することにより、操作者の手間をなくして複数の人物同士で撮影画像を共有できるという効果がある
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0012】
[実施の形態1]
まず初めに本願の実施の形態1について説明する。この実施の形態1では、特定のカメラに複数の人物及びその配信先情報が登録されている場合、そのカメラで撮影された画像に、登録されている人物が含まれているかどうかを判定し、その人物が含まれていればその画像を、そのユーザのカメラに送信する場合で説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。
【0014】
カメラ制御部11は、このカメラ10全体の動作を統括して制御しており、物理的にはCPUと、このCPUにより実行される制御プログラムを格納しているROMと、CPUによる制御処理の実行時に、各種データを一時的に保存するRAM等によって構成されている。この制御部11における制御対象は、入力部13からのシャッタ等のトリガをもとにした撮像部12における画像撮影、撮影した画像データを有線または無線経由での出力、電源監視、及び後述する顔識別情報及び配信先の登録等である。
【0015】
撮像部12は、撮像素子(CCD)と画像バッファメモリ等を含み、撮影した画像を、一時バッファメモリに保存した後に、カメラ制御部11からの制御によって、メモリカード等の記憶媒体20に記憶したり、或は有線又は無線制御部を経由してカメラ10の外部に送信することができる。入力部13は、ユーザにより操作されるスイッチやボタン等を含み、UIを使用した操作、電源、シャッタ、カメラズーム等の操作を行うのに使用される。電池14は、カメラ10全体の電力を供給する。場合によって、コネクタ17を経由して外部に供給するようにしてもよく、また外部から電力の供給を受けるようにしてもよい。電源監視部15は、電池14の電池容量を測定してカメラ制御部11に通知する。
【0016】
有線通信部16は、コネクタ17のコントローラの役割を果たし、コネクタの接続状況の監視も行い、この監視結果をカメラ制御部11に通知する。コネクタ17は、複数の接続端子によって構成され、他の端末(例えばPCやプリンタ等)との間で、制御信号を受け渡し画像データを送信する。またこのコネクタ17には、電源線等が含まれる。
【0017】
無線通信部18は、無線通信に関する機能を有し、カメラ制御部11から受信した信号を受け取り、RF信号に変調した後にアンテナ19に送信する。またアンテナ19から受けたRF信号を復調してカメラ制御部11に渡す。アンテナ19は、RF信号の送受信を受け持つ。
【0018】
登録部21は、このカメラのユーザの顔識別情報、及びこのカメラを使用して撮影された人物の顔識別情報と、それに対応する配信先情報を登録している。ここで配信先情報は例えばIPであっても良く、また各人の携帯電話番号、メールアドレス等であっても良い。表示部20は、撮影される画像、或は撮影済みの画像、更にはUIのためのメッセージやメニューなどの表示を行う。
【0019】
図2は、登録部21に登録されている顔識別情報と、それに対応する配信先情報を説明する図である。
【0020】
図において、Aは、このカメラ10のユーザの顔識別情報を示している。B〜Dは、写真の配信先として登録されている人物の顔識別情報及びそれに対応する配信先情報を示し、ここでは配信先情報は、その人物が所有しているデジタルカメラのIPアドレスで示されている。
【0021】
図3は、本実施の形態に係るデジタルカメラ10における顔情報及び配信先情報の登録処理を説明するフローチャートで、この処理はカメラ制御部11により実行される。
【0022】
まずステップS1で、登録したい人物を撮影して、その撮影した画像情報を入力する。次にステップS2で、その撮影されている人物の顔の特徴情報を抽出する。そしてステップS3で、その顔の識別情報を生成する。次にステップS4で、その顔識別情報の生成に成功したかどうかを判定し、成功していないときは表示部22に、再度登録のための操作を行うようにユーザに指示するメッセージを表示する。
【0023】
こうして顔識別情報が生成されるとステップS6に進み、ユーザ名、配信先情報を入力するための画面を表示部22に表示し、入力部13を使用してそれらが入力されるとステップS7に進み、顔識別情報及び配信先情報を登録部21に登録する。
【0024】
図4は、顔識別情報及び配信先情報を登録するためのUI画面例を示す図である。
【0025】
図4(A)は、図3のステップS1の時点で、顔識別情報を登録するモードの開始時に表示部22に表示される画面例を示している。図4(B)は、図3のステップS6において、顔識別情報の抽出が完了した後、配信先情報(ここではIPアドレス)の入力を促すための画面例を示している。ここでまず現在登録作業を行っているカメラへの配信を行うか任意のIPアドレスに設定するかを、入力部13にあるユーザインターフェースを用いながら図4(B)上のカーソル402を移動して決定する。例えば所有者Aの配信を登録する際には、カーソル402を自カメラに設定することで自動的に配信先を登録できる。一方、他のカメラへの配信を指定する場合は、カーソル402を移動して任意のIPアドレスを設定する。
【0026】
本実施の形態では、他の配信先を設定する場合で説明する。任意のIPアドレス設定の場合には欄400に、そのユーザのカメラのIPアドレスを入力し、OKボタン401を指示する。これにより、その顔識別情報に対応付けて配信先情報が登録される。尚、配信先情報には、登録しているカメラのIPアドレスに限定されるものではなく、例えばこのカメラを所有するユーザが常時撮影した画像を蓄積するストレージのIPアドレスを指定しても良い。また、自分の所有するカメラであっても、撮像した画像の配信先として別のストレージ等を登録しても良い。
【0027】
次に前述の図3のフローチャートに基づいて、カメラで撮影された画像に、登録されている人物が含まれているかどうかを判定し、その人物が含まれていればその画像を、そのユーザのカメラに送信する場合で説明する。
【0028】
図5は、本発明の実施の形態1に係るカメラ10における処理を説明するフローチャートである。
【0029】
まずステップS11で、撮影画像を入力する。これは自機の撮像部12により撮影した画像でも良く、或は他のカメラで撮影された画像が記憶されているメモリカードを装着することにより入力された画像でも良い。次にステップS12で、その画像に含まれている人物の顔を認識し、その顔の特徴情報を抽出して顔識別情報を求める。次にステップS13で、ステップS12で抽出した顔識別情報に対応する顔識別情報が登録部21に登録されているかどうかを判別する。登録されていないときはステップS16に進むが、登録されているときはステップS14に進み、その顔識別情報に対応する配信先情報を読み出す。そしてステップS15で、その配信先情報に基づいて無線通信部17から無線によりその画像情報を送信する。そしてステップS16で、その画像に含まれている全ての顔の識別が完了したかを調べ、まだ未処理の顔が含まれているときはステップS12に戻り、前述の処理を実行する。こうして、その画像に含まれている全ての人の顔の認識及び送信処理が完了すると、この処理を終了する。ここで本実施の形態では、ステップS12からステップS14で識別する毎にその画像の送信を行っているが、全ての画像の識別を完了した上で一度に送信することも可能である。
【0030】
また本実施の形態では、一台のカメラによって複数台のカメラの顔識別情報とその配信先情報の登録処理を行っている。しかし本発明はこの形態に限定されるものではなく、各カメラで関連付けた顔識別情報と配信先情報の組み合わせを配信元となる一台のカメラの登録部21に送信することによって登録しても良い。
【0031】
更に本実施の形態では、識別情報及び配信先情報の登録情報の保持は全て、識別情報の元データを取得可能、或いは算出可能な装置に限定していた。つまり顔識別情報の登録先はカメラ等の撮像装置としていた。しかし、識別情報の元データを取得可能、或いは算出可能な装置で登録した登録情報を、識別情報の元データ取得が不可能なデータ処理装置、例えばプリンタ等に送信しても良い。また、データ処理装置に付属している着脱可能な記憶媒体のスロットに記憶媒体を挿入し、その記憶媒体に記憶されている画像を自動配信しても良い。
【0032】
[実施の形態2]
次に本発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態2では、複数のデジタルカメラ同士でグルーピング(仲間として登録)を行い、そのグループ内で画像を撮影したカメラから他のカメラに対して、そのカメラのユーザの顔識別情報及び配信先情報を問合せる。この問合せに対して各カメラから送信されたカメラのユーザの顔識別情報に基づいて、その画像にその人物が含まれているかどうかを判別する。そして含まれていれば、その画像をそのユーザのカメラが指定する送信先に送信するものである。尚、この実施の形態2に係るカメラの構成は前述の実施の形態1のカメラの構成と同様であるため、その説明を省略する。
【0033】
図6は、本発明の実施の形態2の特徴を最も良く示す図である。
【0034】
ここではユーザA〜Eのそれぞれが自分用のカメラを有しており、これらユーザA〜Eのカメラは1つのグループに含まれるものとしてグルーピングされている。また各カメラには、そのユーザの顔識別情報及びIPアドレスが登録されているものとする。ここで前述の実施の形態1と異なる点は、ユーザの顔識別情報及びIPアドレスの登録情報が配信元のカメラの登録部21に一元的に管理されているのではなく、それぞれのカメラの登録部21に格納されることである。従って、配信前に配信候補先の端末と交信を行う必要がある。以降、この場合の識別手順について説明する。まずユーザAのカメラを使用して、人物A,D,Eが含まれている画像を撮影した場合、そのカメラは、予めグルーピングされている他のカメラのそれぞれに対して、各カメラに登録されているユーザの顔識別情報及びIPアドレスを要求する。この要求を受け取った各カメラは、それに対して顔識別情報及び配信先情報を送信して応える。これを受信したカメラAは、その受信した顔識別情報に基づいて、撮影画像600に含まれている人物を特定し、その特定した人物に対応する配信先に、その撮影画像を送信する。
【0035】
図7は、複数のカメラ同士でグルーピングを行う場合に、各カメラで行われる処理を説明するフローチャートである。
【0036】
まずステップS31で、無線ネットワーク内に存在しているカメラを検索する。ステップS32で、カメラを検知するとステップS33に進み、そのカメラに対して、そのカメラの識別情報を要求し、その要求に応答したカメラの識別情報をネットワーク登録リストとして制御部11のメモリに記憶する。これによりグルーピングされている各カメラの、このネットワーク内における識別情報を取得して登録することができる。尚、このステップS33で、1つのグループとして登録されたカメラの優先順位を登録順とすることにより、これ以降の問合せや画像の送信の際のカメラの優先順位が、この登録順に準じるようにしても良い。
【0037】
図8は、本発明の実施の形態2に係るカメラにおける撮影画像のグループ内での転送処理を説明するフローチャートである。
【0038】
ステップS41で撮影画像を入力する。これは自機の撮像部12により撮影した画像でも良く、或は他のカメラで撮影された画像が記憶されているメモリカードを装着することにより入力された画像でも良い。次にステップS42で、グルーピングされているカメラのそれぞれに対して、各カメラに登録されている顔識別情報及び配信先情報を問合せる。この場合の問合せ順は、例えば前述の登録順としても良い。次にステップS43では、その問合せ先のカメラからの応答があるかどうかを調べ、あればステップS47に進むが、応答がないときはステップS44に進み、所定回数問合せを行ったかを調べ、所定回数に達していないときはステップS45で、その問合せを再送してステップS43に戻る。一方、ステップS44で所定回数再送を行った場合はステップS46に進み、そのカメラが、このネットワーク内に存在しないか、或は電源がオフであると判定して、そのカメラに対する問合せを断念してステップS49に進む。
【0039】
一方、ステップS43で、問合せ先のカメラからの応答がある時は顔識別情報及び配信先情報が送信されるためステップS47で、受信した顔識別情報及び配信先情報を記憶する。そしてその撮影画像に、その受信した顔識別情報に対応する顔が含まれているかどうかを判定する。含まれている場合はステップS48に進み、その顔識別情報に対応する配信先情報に対応するカメラに、その撮影画像を送信する。そしてステップS49で、そのグループ内の全てのカメラに対して問合せを行ったかどうかを調べ、全てに対して問合せを行った場合は処理を終了するが、そうでない場合はステップS42に戻り、前述の処理を実行する。
【0040】
こうして、あるグループに登録されているカメラ同士で撮影画像のやり取りを行うことができる。
【0041】
尚、本実施の形態2では、あるグループ内で画像情報をやり取りする場合、各カメラがそれぞれ対等に送信を行うことができる場合で説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば最初にグルーピングを開始したカメラにサーバと同様の機能を持たせ、他のカメラはクライアントとして機能するようにしても良い。こうしてカメラ間での画像送信の競合を、サーバにより調停できるようにしても良い。
【0042】
図9は、本実施の形態2に係るカメラ同士の画像送信の順番を決定する処理を説明するフローチャートである。ここでサーバは、グルーピングを開始したカメラであり、クライアントは、このグループに参加しているカメラとする。図9のステップS51〜S54はクライアントにおける処理を示し、図9のステップS61〜S66はサーバにおける処理を示している。尚、この処理は図5のステップS15及び図8のステップS48で実行されても良い。
【0043】
まずステップS51で、クライアントが画像の送信(配信)を要求する。これによりサーバはステップS61で、その送信要求を受信する。次にステップS62で、その送信要求を送信待ちリストに追加する。次にステップS63で、このグループ内で、データを送信中のカメラがあるかどうかを調べる。送信中のカメラがあるときはステップS63で待機するが、送信中のカメラがなくなるとステップS64に進み、送信待ちリストに含まれている最先に登録されたカメラに対して送信許可を通知する。そしてステップS65で、その送信要求を送信待ちリストから削除する。サーバは更にステップS66で、送信待ちリストが空であるか否かを確認し、空でないとき、即ち、送信待ちのクライアントがある場合はステップS63に戻り、前述の処理を実行する。そして送信待ちリストが空になると、この処理を終了する。
【0044】
こうして発行された送信許可を受信したクライアントでは、ステップS52からステップS53に進み、送信対象であるカメラに対して画像情報を送信する。そして送信を完了すると送信完了をサーバに通知する。
【0045】
図10(A)(B)は、送信先のカメラが圏外に移動している場合のリカバリ処理を説明する図である。
【0046】
図10(A)において、画像情報の送信が指示されるとステップS71に進み、送信が可能かどうかをみる。送信が可能な場合はステップS72に進み、前述のステップS15或はステップS48に示すような画像情報の送信処理に進む。
【0047】
一方、ステップS71で送信が不可能な場合はステップS73に進み、送信予約を行うかどうかを判定する。行わないときはステップS74で、その送信要求をキャンセルする。一方ステップS73で送信予約を行う場合はステップS75に進み、その送信要求を送信待ちリストに追加する。次にステップS76で送信が可能かどうかを判断し、可能であればステップS78に進んで、その送信要求を送信待ちリストから削除してステップS72に進む。またステップS76で送信可能でないときはステップS77に進み、所定時間ウエイトしてステップS76を繰り返す。
【0048】
図10(B)は、ステップS73で、送信の予約を行うかどうかをユーザに問い合わせる際に表示部22に表示されるUI画面例を示す図である。
【0049】
ここでは、ステップS71で送信が不可能な場合にステップS73に進み、「送信できません」と表示し、更に「送信先端末は圏外にあります。送信予約しますか?」というメッセージを表示する。ここで「YES」が選択されてOKボタンが指示されることによりステップS75に進んで、その送信要求が送信予約リストに追加登録される。
【0050】
このようにすることにより、相手先のカメラが圏外にある状態でも、再び圏内に戻ってきた場合に、自動的にその相手先に送信することができる。
【0051】
また複数のカメラ間での画像情報が同時に送信されることによる送信の競合を防止できる。
【0052】
尚、これらグループ内でやり取りされる画像に、そのグループ内の画像であることを示す特定のマーク(アイコン)を追加して配信するようにしても良い。
【0053】
また前述の図8のステップS42における各カメラへの問合せは、各カメラごとに行う場合で説明したが本発明はこれに限定されるものでなく、グループ内のカメラにブロードキャストで送信しても良い。
【0054】
また本実施の形態では、顔の識別情報を基に、その写真にその人物が含まれているかどうかを判定するようにしたが本発明はこれに限定されるものでなく、その人物の服装或は他の識別できる情報であれば何でも良い。特に服装の特徴を登録する場合は、例えば、旅行中などのように短い期間だけのグルーピング或は人物及び配信情報の登録であれば問題ない。同様に撮影画像の解像度が十分であれば虹彩情報といった画像に写った生体情報を利用することが可能である。
【0055】
また本実施の形態では、静止画像について自動配信の方法を説明したが、動画像についても動画を構成する単位時間の静止画像に前述した処理を適用することができる。
【0056】
更に本実施の形態では、識別情報及び配信先情報の登録情報の保持は全て、識別情報の元データが取得可能、或いは算出可能な装置に限定していた。つまり顔識別情報の登録先はカメラ等の撮像装置としていた。しかし、識別情報の元データが取得可能、或いは算出可能な装置で登録した登録情報を、識別情報の元データ取得が不可能なデータ処理装置、例えばプリンタ等に送信したり、データ処理装置付属の着脱可能な記憶媒体のスロットに記憶媒体を挿入し、その中に含まれる画像を自動配信しても良い。
【0057】
[実施の形態3]
前述の実施の形態1,2では、顔識別情報と配信情報を対応付けて登録する際に、顔識別情報に必要な顔画像の撮影をユーザに要求していた。これに対して本実施の形態3では、予め撮影した画像を再生し、その再生画像から顔識別情報を抽出して配信情報と対応付けて登録する。尚、この実施の形態3に係るカメラの構成は前述の実施の形態1のカメラの構成と同様であるため、その説明を省略する。
【0058】
図11は、本発明の実施の形態3に係るカメラにおける再生画像からの顔識別情報及び配信情報の登録処理を示すフローチャートである。
【0059】
まず再生モードで登録対象の顔画像を含む画像を再生し、登録モードに遷移する。このとき登録モードへの遷移は、入力部13に含まれるユーザインターフェースを介してユーザが任意に行うことができるものとする。こうして登録モードへ遷移するとステップS111で、そのとき再生している画像に顔画像が存在するか否かを判定する。もし顔画像が存在しない場合は、その旨をGUI上に表示して登録モードを終了する。
【0060】
図12(A)は、顔画像が存在しない再生画像から登録モードへ遷移したときのGUI画面例を示す図である。
【0061】
このGUI画面は、表示部22により表示されるのは実施の形態1の場合と同様である。この場合ユーザは、このGUIでOKボタン1201を入力部13により指示して終了する。
【0062】
ステップS111で、画像内に顔画像が存在する場合はステップS112に進み、その画像から顔を検出する。ここでは画像には複数人物の顔が写っていることを想定し、顔画像の認識アルゴリズムの認識順に従って以降の処理を行う。但し、本実施の形態3では、顔画像の認識アルゴリズムの詳細、及びそのアルゴリズムに依存する顔画像の認識順については言及しない。
【0063】
こうして画像から顔が検出されるとステップS113に進み、ユーザに対して、その顔画像が登録対象の人物か否かを問合せる画面を表示する。
【0064】
図12(B)は、3人の顔画像を含む画像を再生した状態で登録モードに遷移したときのGUI画面例を示す図である。
【0065】
ここでは顔画像認識プログラムで人物Aの顔画像1202を検出し、ユーザにこの画像で登録するか否かを問合せる。ここでユーザがOKボタン1203を指示するとステップS113からステップS115に進み、顔画像1202から顔の識別情報を生成する。次にステップS116で、顔画像1202から顔識別情報が生成できて正常に処理できたことを確認するとステップS117に進み、配信先設定をユーザに促すGUI画面を表示する。そのときのGUI画面は、前述の図4(B)と同様である。こうして配信先が設定されると、この登録作業を完了する。
【0066】
一方、ステップS113で、登録対象の顔画像でないことを示すスキップボタン1204が指示されるとステップS114に進み、顔認識アルゴリズムにより対象画面中の全ての顔画像を検出した否かを判断する。全ての顔画像を検出できた場合はそのまま処理を終了するが、まだ検出を完了していない顔画像がある場合はステップS112に進み、前述した作業を繰り返す。
【0067】
本実施の形態3では、一度顔画像の登録処理が成功すると登録作業はそこで終了している。これは一台のカメラに一つの登録情報のみを登録することを前提としているためであるが本発明はこの処理に限定されるものではない。複数人物の画像を同時登録する場合においても、例えばステップS117の処理終了後に再びステップS114に制御を移して登録処理を継続して複数の課を画像を登録することも可能である。
【0068】
以上のように実施の形態3によれば、顔画像の登録処理をカメラの再生モードから行うことができる。そして撮像画像の配信処理を前述の実施の形態1,2のいずれかの方法と同様に行うことで本発明の実施が可能となる。
【0069】
本実施の形態3では、顔識別情報及び配信先情報の登録は全て、識別情報の元データが取得可能、或いは算出可能な装置に限定していた。つまり顔識別情報の登録先はカメラ等の撮像装置としていた。しかし識別情報の元データが取得不可能だが、再生のみが可能なデータ処理装置、例えばビューワ付きプリンタなどのデータ処理装置付属の着脱可能な記憶媒体のスロットに記憶媒体を挿入し、その中に含まれる画像をビューワを通じて登録処理を行う場合についても同様にできる。
【0070】
更に、その取得した登録情報を他のデータ処理装置に転送し、そのデータ処理装置に登録することも可能である。
【0071】
[実施の形態4]
本実施の形態4では、動画情報から音声識別情報を抽出し、撮影した動画を音声識別情報に基づいて所定のデータ処理装置に配信する場合で説明する。尚、この実施の形態4に係るカメラの構成は前述の実施の形態1のカメラの構成と同様であるため、その説明を省略する。
【0072】
図13は、本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラ10における音声識別情報及び配信先情報の登録処理を説明するフローチャートで、この処理はカメラ制御部11により実行される。
【0073】
登録モードを選択すると、まずステップS1301で音声を録音する。次にステップS1302で、その音声の識別情報を生成する。次にステップS1303で、その音声識別情報の生成に成功したかどうかを判定し、成功していないときはステップS1305に進み、表示部22に、再度登録のための操作を行うように、ユーザに指示するメッセージを表示する。こうしてステップS1303で音声識別情報が生成されるとステップS1304に進み、ユーザ名、配信先情報を入力するための画面を表示部22に表示する。そして、この画面を参照して入力部13を使用して、ユーザ名、配信先情報が入力されると、その音声識別情報及び配信先情報を登録部21に登録する。
【0074】
ここで音声識別情報の詳細、及び生成のアルゴリズムに関しては特に言及しない。従って、後述する音声識別の特定アルゴリズムについても言及しない。例えば、音声識別情報として取得した音声情報を周波数分解し、周波数と振幅から構成されるヒストグラムデータを保持しておく。そして識別の際、そのヒストグラムをサンプリング周波数毎の、振幅の差の絶対値を計算し、その総和がある閾値以下のものを同一音声とするアルゴリズムなどが挙げられるが、この手法に限定されるものではない。
【0075】
図14(A)〜(C)は、本実施の形態4に係る音声識別識別情報及び配信先情報を登録するためのUI画面例を示す図である。
【0076】
図14(A)は、図13のステップS1301で、音声識別情報を登録するモードの開始時に表示部22に表示される画面例を示している。ここでは「登録する人物の音声を録音して下さい」というメッセージと共に、「録音開始」及び「キャンセル」ボタンが表示されている。ここでユーザが「録音開始」ボタン1401を指示することにより録音が開始される。一方、「キャンセル」ボタン1402が指示されると、この音声識別登録モードを終了する。
【0077】
図14(B)は、図14(A)で録音開始ボタン1401が指示された直後の画面例を示す図で、「録音中」を示すメッセージが表示されている。この間、登録対象者は発声して入力部13の例えば、マイク等の入力デバイスから音声を入力する。こうして音声の入力を完了すると、「録音終了」ボタン1403を指示して録音を終了する。ここで「キャンセル」ボタン1404が指示されると再度、図14(A)の状態に戻る。
【0078】
図14(B)で「録音終了」ボタン1403が指示されると図14(C)に示す画面に遷移する。図14(C)では、配信先情報(ここではIPアドレス)の入力を促すためのメッセージ「音声識別情報の抽出を完了しました。登録配信先を設定して下さい。」が表示されている。ここで、現在、登録作業を行っているカメラへの配信を行うか、或は任意のIPアドレスに設定するかを入力部13のユーザインターフェースを用いて設定する。例えば、所有者Aへの配信を登録する場合には、カーソル1405を自カメラ、即ち、「このカメラ」に設定する。
【0079】
一方、他のカメラを配信先として指定する場合は、任意のIPアドレスを設定する。この場合は、欄1406に、そのカメラのIPアドレスを入力して「OK」ボタン1407を指示する。これにより、図14(B)で登録された音声識別情報に対応付けて、欄1406に入力された配信先情報が登録される。一方、「キャンセル」ボタン1408が指示されると登録処理を中止する。
【0080】
尚、配信先情報は、登録を行っているカメラのIPアドレスに限定されるものではなく、例えばこのカメラを所有するユーザが常時撮影した画像を蓄積するストレージのIPアドレスを指定しても良い。また自分の所有するカメラであっても、撮像した画像を別のストレージ等を配信先として登録しても良い。
【0081】
次に、こうして登録した音声識別情報を基に、撮影した動画像をネットワーク内の端末に配信する方法について説明する。本実施の形態4では、前述の実施の形態2と同様に、ユーザA〜Eのそれぞれが自分のカメラを有しており、これらユーザA〜Eのカメラは1つのグループに含まれるものとしてグルーピングされているものとする。また各カメラには、そのユーザの音声識別情報及びIPアドレスが登録されているものとする。本実施の形態4におけるシステム構成は前述の図6の場合と同じである。
【0082】
ここでユーザの音声識別情報及びIPアドレスの登録情報が配信元のカメラの登録部21に一元的に管理されているのではなく、それぞれのカメラの登録部21に格納されているものとする。従って、配信前に配信候補先の端末と交信を行う必要がある。以下、この場合の識別手順について説明する。
【0083】
カメラA〜Eがグルーピングされている場合、ユーザAのカメラを使用して、人物A,D,Eの声が含まれる動画像を撮影する。カメラAは、予めグルーピングされている他のカメラB〜Eの夫々に対して、各カメラに登録されているユーザの音声識別情報及びIPアドレスを要求する。この要求を受信したカメラB〜Eの夫々は、それに対して音声識別情報及び配信先情報をカメラAに送信して応える。これを受信したカメラAは、その受信した音声識別情報に基づいて、撮影画像に含まれる音声を解析する。そして、その解析した音声情報から人物を特定し、その特定した人物に対応する配信先に、その撮影画像を送信する。
【0084】
ここで撮影画像の配信を行う複数のカメラ同士でグルーピングする方法は、前述の実施の形態2と同様であり図7のフローチャートを参照して説明することができる。
【0085】
図15は、本発明の実施の形態4に係るカメラにおける撮影画像のグループ内での転送処理を説明するフローチャートである。
【0086】
ステップS1501で撮影画像を入力する。これは自機の撮像部12により撮影した画像でも良く、或は他のカメラで撮影された画像が記憶されているメモリカードを装着することにより画像を入力しても良い。次にステップS1502で、グルーピングされているカメラのそれぞれに対して、各カメラに登録されている音声識別情報及び配信先情報を問合せる。この場合の問合せ順は、例えば前述の登録順としても良い。次にステップS1503で、その問合せ先のカメラからの応答があるかどうかを調べ、あればステップS1507に進むが、応答がないときはステップS1504に進み、所定回数問合せを行ったかを調べ、所定回数に達していないときはステップS1505で、その問合せを再送してステップS1503に戻る。一方、ステップS1504で所定回数再送を行った場合はステップS1506に進み、そのカメラが、このネットワーク内に存在しないか、或は電源がオフであると判定して、そのカメラに対する問合せを断念してステップS1509に進む。
【0087】
一方、ステップS1503で、問合せ先のカメラからの応答がある場合は音声識別情報及び配信先情報が送信されるためステップS1507に進み、受信した音声識別情報及び配信先情報を記憶する。そしてその撮影画像に、その受信した音声識別情報に対応する音声が含まれているかどうかを判定する。本実施の形態4では、音声を含む動画像に対して判定するが、その判定を行う前に動画像データから画像フォーマット情報に従って音声データを抽出する。尚、本発明は画像フォーマットに限定されるものでなく、いずれの動画像フォーマットでも良い。そして抽出した音声データに対して、音声識別情報とのマッチングを行い、同一の人物の声が含まれているかどうかを判定する。前述した通り音声データの識別アルゴリズムは、特定のそれに限定されることはない。ステップS1507で、その撮影画像に、その受信した音声識別情報に対応する音声が含まれている場合はステップS1508に進み、その音声識別情報に対応する配信先情報に対応するカメラに、その撮影画像を送信する。そしてステップS1509で、そのグループ内の全てのカメラに対して問合せを行ったかどうかを調べ、全てに対して問合せを行った場合は処理を終了するが、そうでない場合はステップS1502に戻り、前述の処理を実行する。
【0088】
このようにして、あるグループに登録されているカメラ同士で撮影画像のやり取りを行うことができる。
【0089】
尚、本実施の形態4では、あるグループ内で画像情報をやり取りする場合、各カメラがそれぞれ対等に送信できる場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば最初にグルーピングを開始したカメラにサーバと同様の機能を持たせ、他のカメラはクライアントとして機能するようにしても良い。こうすることにより、カメラ間での画像データの送信の競合をサーバにより調停できるようにしても良い。その方法については、前述の実施の形態2と同様であり、前述の図9と同様にして処理できる。
【0090】
または、送信先のカメラが圏外に移動している場合のリカバリ処理についても実施の形態2と同様であり、この場合も図10(A)(B)と同様に処理できる。
【0091】
以上説明したように本実施の形態4によれば、動画情報から音声データを抽出し、その音声を識別し、その音声に対応する配信先にその画像を送信することができる。尚、本実施の形態4では、動画像の音声データに着目して動画像の自動配信について説明したが本発明はこれに限定されるものでない。例えば、音声メモを含む静止画像についても音声データを含む別フォーマットファイルの一形態として同様に取り扱うことが可能である。
【0092】
本実施の形態4では、識別情報及び配信先情報の登録情報の保持は、全て識別情報の原データが取得可能、或いは算出可能な装置に限定していた。つまり音声識別情報の登録先はマイク等の音声入力装置を含むデータ処理装置としていた。しかし識別情報の原データが取得可能、或いは算出可能な装置で登録した登録情報を識別情報の元データ取得が不可能なデータ処理装置、例えばプリンタ等に送信しても良い。またデータ処理装置付属の着脱可能な記憶媒体のスロットに記憶媒体を挿入し、その中に含まれる画像を自動配信しても良い。
【0093】
[実施の形態5]
本実施の形態5では、予め音声識別情報と顔画像情報を登録しておき、撮影画像を双方の識別情報に基づいて所定のデータ処理装置に配信する方法について説明する。尚、この実施の形態5に係るカメラの構成は、前述の実施の形態1のカメラの構成と同様であるため、その説明を省略する。
【0094】
顔識別情報、音声識別情報、及び配信先情報の登録処理は、前述の実施の形態1から実施の形態4に示す方法と同様である。この処理はカメラ制御部11により実行される。しかし前述の実施の形態と異なる点は、配信先情報に対応付けられる識別情報が複数存在している点にある。
【0095】
図16(A)(B)は、本実施の形態5において、登録部21に登録される識別情報のデータ構造の違いを説明する図である。
【0096】
前述の実施の形態1では、顔識別情報の取得に伴い、登録された配信先情報を図16(A)に示す同じデータ構造体のそれぞれのメンバに代入しておく。これにより顔識別情報と配信先情報の対応付けを実現できる。しかし音声識別情報は登録することができない。同様に、前述の実施の形態4では、音声識別情報と配信先情報の対応付けを実現しているが、顔識別情報は登録することができない。つまりそれぞれシステムで特定種類の識別情報を唯一持っているため、識別情報が顔識別情報なのか、或いは音声識別情報なのかを登録処理や判定処理が意識する必要はない。
【0097】
しかし本実施の形態5では、登録処理や判定処理が顔識別情報、音声識別情報を複数種類の識別情報を意識する必要があるため、これらを区別する何らかの情報が新たに必要となる。
【0098】
図16(B)は、本実施の形態5に係る登録情報のデータ構造を説明する図である。
【0099】
このデータ構造は、識別情報フラグ、識別情報、配信先情報をメンバとして持つ。従って、これら識別情報を配信先情報と対応付けして同時に格納できる。本実施の形態5では、顔識別情報、及び音声識別情報の2つを対象とし、これらを区別する識別情報フラグは最低1ビットを確保できる。しかし本発明はこの手法に限定されることなく、その他の識別情報を用いたり、3種類以上の識別情報を対象としたり、その他の識別情報フラグを定義しても良い。また識別情報フラグをデータ構造体に含める代わりに、登録部21での管理領域をそれぞれの識別情報毎に用意しても良い。ここで、それぞれの識別情報の登録処理は、前述の実施の形態1,4に示す方法と同様であるため説明を省略する。
【0100】
次に登録した顔識別情報、音声識別情報を基に、撮影した画像をネットワーク内の端末に配信する方法について説明する。本実施の形態5では、前述の実施の形態2,4と同様に、ユーザA〜Eのそれぞれが自分用のカメラA〜Eを有しており、これらユーザA〜EのカメラA〜Eは1つのグループに含まれるものとしてグルーピングされている。また各カメラには、そのユーザの顔識別情報か音声識別情報のいずれか、及びIPアドレスが登録されているものとする。本実施の形態5に係るシステム構成は前述の図6と同様である。ここでユーザの顔識別情報か音声識別情報のいずれか、及びIPアドレスの登録情報が配信元のカメラの登録部21に一元的に管理されているのではなく、それぞれのカメラの登録部21に格納されている。従って、配信前に配信候補先の端末と交信を行う必要がある。以下、この場合の識別手順について説明する。
【0101】
まずユーザAのカメラを使用して、人物A,D,Eの声が含まれる画像を撮影した場合、そのカメラは、予めグルーピングされている他のカメラA〜Eのそれぞれに対して、各カメラに登録されているユーザの顔識別情報か音声識別情報のいずれか、及びIPアドレスを要求する。この要求を受け取った各カメラは、それに対して顔識別情報か音声識別情報のいずれか、及び配信先情報を送信してカメラAに応える。これを受信したカメラAは、その受信した顔識別情報か音声識別情報のいずれかに基づいて、撮影画像に含まれる顔画像、或は音声を解析して人物を特定し、その特定した人物に対応する配信先に、その撮影画像を送信する。
【0102】
ここで撮影画像の配信を行う複数のカメラ同士でのグルーピングの方法は、前述の実施の形態2と同様であり図7のフローチャートと同様にして実施できる。
【0103】
図17は、本発明の実施の形態5に係るカメラにおける撮影画像のグループ内での転送処理を説明するフローチャートである。
【0104】
ステップS1701で画像を入力する。これは自機の撮像部12により撮影した画像でも良く、或は他のカメラで撮影された画像が記憶されているメモリカードを装着することにより入力しても良い。次にステップS1702で、グルーピングされているカメラのそれぞれに対して、各カメラに登録されている顔識別情報か音声識別情報のいずれか、及び配信先情報を問合せる。この場合の問合せ順は、例えば前述の登録順としても良い。次にステップS1703では、その問合せ先のカメラからの応答があるかどうかを調べ、応答があればステップS1707に進むが、応答がないときはステップS1704に進み、所定回数問合せを行ったかを調べ、所定回数に達していないときはステップS1705で、その問合せを再送してステップS1703に戻る。一方、ステップS1704で所定回数再送を行った場合はステップS1706に進み、そのカメラが、このネットワーク内に存在しないか、或は電源がオフであると判定して、そのカメラに対する問合せを断念してステップS1710に進む。
【0105】
一方、ステップS1703で、問合せ先のカメラからの応答がある場合は、顔識別情報か音声識別情報のいずれか、及び配信先情報が送信されるためステップS1707に進み、受信した顔識別情報か音声識別情報のいずれか、及び配信先情報を記憶する。そしてまずその撮影画像に、その受信した顔識別情報に対応する顔が含まれているかどうかを判定する。ここで含まれている場合はステップS1709に進み、その顔識別情報に対応する配信先情報に対応するカメラに、その撮影画像を送信する。
【0106】
一方ステップS1707で、顔識別情報に対応する顔が含まれていなければステップS1708に進み、その撮影画像に、受信した音声識別情報に対応するが音声が含まれているかどうかを判定する。音声が含まれている場合はステップS1709に進み、その音声識別情報に対応する配信先情報に対応するカメラに、その撮影画像を送信する。ステップS1708で、その画像に音声が含まれていない場合、或はステップS1706、またステップS1709の実行後ステップS1710に進み、そのグループ内の全てのカメラに対して問合せを行ったかどうかを調べ、全てに対して問合せを行った場合は処理を終了するが、そうでない場合はステップS1702に戻り、前述の処理を実行する。
【0107】
このようにして、あるグループに登録されているカメラ同士で撮影画像のやり取りを行うことができる。
【0108】
尚、本実施の形態5では、あるグループ内で画像情報をやり取りする場合、各カメラがそれぞれ対等に送信を行うことができる場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。例えば、最初にグルーピングを開始したカメラにサーバと同様の機能を持たせ、他のカメラはクライアントとして機能するようにしても良い。こうすることにより、カメラ間での画像送信の競合を、サーバにより調停できるようにしても良い。その方法は前述の実施の形態2と同様であり、図9のフローチャートと同様にして実行できる。
【0109】
また、送信先のカメラが圏外に移動している場合のリカバリ処理は前述の実施の形態2と同様であり、図10(A)(B)と同様にして実行できる。
【0110】
以上説明したように本実施の形態5によれば、撮影した画像から複数種類の識別情報を登録し、各識別情報に基づいた自動配信を実現することができる。本実施の形態5では、顔識別情報、及び音声識別情報による識別と自動配信について説明したが、識別情報の種類、及びその個数はこれに限定されるものではない。例えば、人物の服装或は他の識別できる情報であれば何でも良い。特に服装の特徴を登録する場合は、例えば、旅行中などのように短い期間だけのグルーピング或は人物及び配信情報の登録であれば問題ない。同様に、撮影画像の解像度が十分であれば虹彩情報といった画像に写った生体情報を利用することが可能である。尚、本実施の形態5は、静止画像、動画像、音声情報の有無に関わらず適用可能である。
【0111】
更に本実施の形態5によれば、識別情報及び配信先情報の登録情報の保持は全て、識別情報の元データが取得可能、或いは算出可能な装置に限定していた。つまり顔識別情報の登録先はカメラ等の撮像装置であって、音声識別情報の登録先はマイク等の音声入力装置を含むデータ処理装置である。しかし識別情報の元データが取得可能、或いは算出可能な装置で登録した登録情報を、識別情報の元データの取得が不可能なデータ処理装置、例えばプリンタ等に送信しても良い。また或は、データ処理装置に付属している着脱可能な記憶媒体のスロットに記憶媒体を挿入し、その中に含まれる画像を自動配信しても良い。
【0112】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、または一つの機器からなる装置に適用しても良い。また適用の用途としては必ずしもコンシューマ仕様のカメラに限定するものではなく、プリンタやセキュリティ、管理を目的とした監視カメラについても同様である。
【0113】
なお本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが、その供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0114】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。その他のプログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0115】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件を満足するユーザに対してインターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0116】
またコンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0117】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係るデジタルカメラの登録部に登録されている顔識別情報と、それに対応する配信先情報を説明する図である。
【図3】本実施の形態に係るデジタルカメラにおける撮影モードからの顔情報及び配信先情報の登録処理を説明するフローチャートである。
【図4】顔識別情報及び配信先情報を登録するためのUI画面例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るカメラにおける処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2の特徴を最も良く示す図である。
【図7】実施の形態2において、複数のカメラ同士でグルーピングを行う場合に、各カメラで行われる処理を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態2に係るカメラにおける撮影画像のグループ内での顔識別情報に基づく転送処理を説明するフローチャートである。
【図9】実施の形態2に係るカメラ同士の画像送信の順番を決定する処理を説明するフローチャートである。
【図10】送信先のカメラが圏外に移動している場合のリカバリ処理を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係るカメラにおける再生画像からの顔識別情報及び配信情報の登録処理を示すフローチャートである。
【図12】顔画像が存在しない再生画像から登録モードへ遷移したときのGUI画面例を示す図(A)と、3人の顔画像を含む画像を再生した状態で登録モードに遷移したときのGUI画面例を示す図(B)である。
【図13】本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラにおける音声識別情報及び配信先情報の登録処理を説明するフローチャートである。
【図14】本実施の形態4に係る音声識別識別情報及び配信先情報を登録するためのUI画面例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態4に係るカメラにおける撮影画像のグループ内での転送処理を説明するフローチャートである。
【図16】本実施の形態5において、登録部に登録される識別情報のデータ構造の違いを説明する図である。
【図17】本発明の実施の形態5に係るカメラにおける撮影画像のグループ内での転送処理を説明するフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のネットワーク内の端末に登録したユーザの属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を問合せる問合せ手段と、
撮像した画像に、前記問合せ手段により問合せたユーザの属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記属性情報が含まれると判別された画像をそれぞれ対応する配信情報に基づく配信先に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
少なくとも一つ以上の人物の属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を登録する登録手段と、
撮像した画像に前記登録手段に登録された前記属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記登録手段に登録された前記属性情報が含まれると判別された画像をそれぞれ対応する配信情報に基づく配信先に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
前記属性情報は、人物の生体識別情報或は服装の特徴情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記生体識別情報は顔識別情報であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記生体識別情報は、声の音声識別情報であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記生体識別情報は、虹彩識別情報であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記特徴情報は、前記撮像装置で撮像した画像に基づいて作成されることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記問合せ手段は前記ネットワーク内の端末から前記ユーザの属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を取得することを特徴とし、
前記判定手段は撮像した画像に前記属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記問合せ手段は前記ネットワーク内の端末へ前記撮像装置によって撮像した前記画像を送信し、
前記判定手段は前記端末で記属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別した結果を取得することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記撮像した画像は少なくとも一枚以上の静止画であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記撮像した画像は、少なくとも一枚以上の音声メモを有する静止画であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記撮像した画像は、動画を構成する少なくとも一枚以上の静止画であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記撮像した画像は音声データを有する動画であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記登録手段は前記撮像装置が撮影モード中に登録モードに遷移し、撮影した画像から前記属性情報を抽出し、前記配信情報と対応付けて前記撮像装置に格納することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項15】
前記登録手段は前記撮像装置が再生モード中に登録モードに遷移し、再生した画像から前記属性情報を抽出し、前記配信情報と対応付けて前記撮像装置に格納することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項16】
前記登録手段は前記配信情報を自動的に前記撮像装置とすることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項17】
前記登録手段は前記配信情報を前記撮像装置の登録モードにおいて任意に設定可能であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項18】
少なくとも一つ以上の人物の属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を登録する登録手段を備える撮像装置において、
前記登録手段で登録した前記属性情報に対応付けられた配信情報を、撮像装置を有さないデータ処理装置に送信する送信手段を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項19】
前記データ処理装置は、プリンタであることを特徴とする請求項18に記載の撮像装置。
【請求項20】
前記送信手段は、前記配信情報に対応する配信先に無線で送信することを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項21】
複数のネットワーク内の端末に登録したユーザの属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を問合せる問合せ工程と、
撮像した画像に、前記問合せ工程により問合せたユーザの属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別する判別工程と、
前記判別工程により前記属性情報が含まれると判別された画像をそれぞれ対応する配信情報に基づく配信先に送信する送信工程と、
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項22】
少なくとも一つ以上の人物の属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を登録する登録工程と、
撮像した画像に前記登録工程に登録された前記属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別する判別工程と、
前記判別工程により前記登録工程に登録された前記属性情報が含まれると判別された画像をそれぞれ対応する配信情報に基づく配信先に送信する送信工程と、
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項23】
前記属性情報は人物の生体識別情報或は服装の特徴情報を含むことを特徴とする請求項21又は22に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項24】
前記生体識別情報は、顔識別情報であることを特徴とする請求項23に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項25】
前記生体識別情報は声の音声識別情報であることを特徴とする請求項23に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項26】
前記生体識別情報は虹彩識別情報であることを特徴とする請求項23に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項27】
前記特徴情報は、前記撮像装置の制御方法で撮像した画像に基づいて作成されることを特徴とする請求項19に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項28】
前記問合せ工程は前記ネットワーク内の端末から前記ユーザの属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を取得することを特徴とし、
前記判定工程は撮像した画像に前記属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別することを特徴とする請求項21に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項29】
前記問合せ工程は前記ネットワーク内の端末へ前記撮像装置によって撮像した前記画像を送信し、
前記判定工程は前記端末で前記属性情報に対応する人物が含まれるか否かを判別した結果を取得することを特徴とする請求項21に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項30】
前記撮像した画像は少なくとも一枚以上の静止画であることを特徴とする請求項21又は22に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項31】
前記撮像した画像は少なくとも一枚以上の音声メモを有する静止画であることを特徴とする請求項21又は22に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項32】
前記撮像した画像は動画を構成する少なくとも一枚以上の静止画であることを特徴とする請求項21又は22に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項33】
前記撮像した画像は音声データを有する動画であることを特徴とする請求項21又は22に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項34】
前記登録工程は、前記撮像装置の制御方法が撮影モード中に登録モードに遷移し、撮影した画像から前記属性情報を抽出し、前記配信情報と対応付けて前記撮像装置の制御方法に格納することを特徴とする請求項22に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項35】
前記登録工程は前記撮像装置が再生モード中に登録モードに遷移し、再生した画像から前記属性情報を抽出し、前記配信情報と対応付けて前記撮像装置の制御方法に格納することを特徴とする請求項22に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項36】
前記登録工程は前記配信情報を自動的に前記撮像装置の制御方法とすることを特徴とする請求項22に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項37】
前記登録工程は前記配信情報を前記撮像装置の制御方法の登録モードにおいて任意に設定可能であることを特徴とする請求項22に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項38】
少なくとも一つ以上の人物の属性情報及び前記属性情報に対応付けられた配信情報を登録する登録工程を備える撮像装置の制御方法において、
前記登録工程で登録した前記属性情報に対応付けられた配信情報を、撮像装置の制御方法を有さないデータ処理装置に送信する送信工程を備えた撮像装置の制御方法。
【請求項39】
前記データ処理装置は、プリンタであることを特徴とする請求項38に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項40】
前記送信工程は、前記配信情報に対応する配信先に無線で送信することを特徴とする請求項21乃至39のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−166408(P2006−166408A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−252678(P2005−252678)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】