説明

撮像装置及びその制御方法

【課題】 使用環境に対して適切な画像圧縮方式が選択できる撮像装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数の符号化方式に対応するMPEGコーデック(114,115)と、記録媒体(121)から再生された画像信号を外部に出力するマルチコネクタ(117)を具備し、前記マルチコネクタは接続された接続ケーブル、接続された外部機器または接続時の転送モードの少なくても一つの情報を検出し、その情報をMPEGコーデックにおける符号化方式の選択に用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MPEG2とMPEG4等、複数の圧縮符号化方式に対応する撮像装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオカメラはテープを記録媒体として、DV圧縮方式によって圧縮符号化した映像データを記録再生するものが主流であったが、近年ではフラッシュメモリカードやDVD等ランダムアクセス可能な記録媒体に、MPEG方式で圧縮符号化した映像データを記録再生する製品が登場している。メモリカードにMPEG画像データを記録再生する装置の構成については、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
更に、フラッシュメモリカードを記録媒体とするビデオカメラでは、パーソナルコンピュータ(パソコン)との親和性が高いといった記録媒体上の特徴を生かす為にも、ネットワーク環境に適したMPEG4による動画圧縮方式が一般的に採用されていたが、最近のフラッシュメモリの性能向上による読み書き速度の高速化やネットワークのブロードバンド化により、より高画質なMPEG2による動画圧縮方式を採用したビデオカメラも登場している。
【特許文献1】特開平10−210409号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記したビデオカメラが例えばMPEG2方式とMPEG4方式とを選択可能であるとした場合、ユーザはMPEG2方式とMPEG4方式のうち、どちらの動画圧縮方式をどのような状況で選択すればよいのか、特に初心者にとって難しい操作上の課題となっている。例えば、後にDVDなどMPEG2対応の記録媒体にコピーして使う予定であった撮影シーンが、意図せず低画質なMPEG4方式で録画してしまうなどの不都合が生じることが考えられる。
【0005】
本発明は上記の如き課題に鑑みてなされたものであり、初心者においても容易に、環境に対して適切な画像圧縮方式が選択できる撮像装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の撮像装置は、撮像によって生成した画像信号の情報量を圧縮して記録媒体に記録する撮像装置において、前記画像信号の情報量を圧縮符号化する複数の符号化方式に対応する画像符号化手段と、前記画像符号化手段で符号化された画像信号を前記記録媒体に記録及び再生する記録再生手段と、前記記録再生手段から再生された前記符号化された画像信号を外部に出力する画像出力手段と、前記出力手段に接続された接続ケーブル、接続された外部機器または接続時の転送モードのうち少なくても一つの情報を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された情報に基づいて前記画像符号化手段における符号化方式を選択するために必要な情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された情報に従って、所定の動作状態のときに前記画像符号化手段における前記複数の符号化方式から1つの符号化方式を選択する符号化方式選択手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の撮像装置の制御方法は、撮像によって生成した画像信号の情報量を圧縮して記録媒体に記録する撮像装置の制御方法において、前記画像信号の情報量を圧縮符号化する複数の符号化方式に対応する画像符号化ステップと、前記画像符号化ステップで符号化された画像信号を前記記録媒体に記録する記録ステップと、前記記録ステップで記録された前記符号化された画像信号を再生する再生ステップと、前記再生ステップで再生された前記符号化された画像信号を出力端子から外部に出力する画像出力ステップと、前記出力端子に接続された接続ケーブル、接続された外部機器または接続時の転送モードのうち少なくても一つの情報を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出された情報に基づいて前記画像符号化ステップにおける符号化方式を選択するために必要な情報を記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップで記憶された情報に従って、所定の動作状態のときに前記画像符号化ステップにおける前記複数の符号化方式から1つの符号化方式を選択する符号化方式選択ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、撮像装置をテレビと接続して行う動画再生時またはパソコンと接続して行う動画ファイル転送時に接続ケーブルまたは接続相手を検知して、例えば次回起動時にそれぞれに応じた画像圧縮方式が自動で選択されるため、ユーザの使用環境に適した画像圧縮方式が容易に選択できる。
【0009】
また本発明によれば、ドッキングステーションによる接続システムを採用する場合、電源オフ時でも、充電等のためにドッキングステーションに載せた時に接続ケーブルまたは接続相手を検知して、例えば次回起動時に状況に応じた画像圧縮方式が自動で選択されるため、ユーザの使用環境に適した画像圧縮方式が容易に選択できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0011】
<第1の実施形態>
本発明をデジタルビデオカメラで実施した第1の実施形態について図面を用いて説明する。
【0012】
図1は本実施形態のブロック図である。同図において、101は被写体を取り込む撮影レンズ、102は後述の撮像素子への光量を制御する絞り、103は、取り込んだ被写体を画像信号に変換する撮像素子、104は前記画像信号をサンプルホールドし、適正な信号レベルにするCDS/AGC、105は、前記CDS/AGCからの画像信号をA/D変換し、デジタル信号処理を行うデジタル信号処理回路、106は、デジタル信号処理回路からの生データを1フレーム分ずつ蓄積するフレームメモリ、107は、前記フレームメモリの画素を後述のMPEG2またはMPEG4方式での記録が出来るように、適切な画素数を調整する画素数調整回路である。以上の各部は撮影/記録モード時において動作する。
【0013】
108は、各ブロック間で画像データおよび後述の音声データを行き来する為の画像/音声データバス、109は、前記画像データと共に記録される音声を集音するマイクロフォン、110は前記マイクロフォンからの音声信号を適当なレベルまで増幅する増幅器、111は、前記増幅された音声信号をA/D変換するA/Dコンバータである。
【0014】
112は、再生モード時には後述のMPEG2コーデック114またはMPEG4コーデック115からの再生画像データを、撮影モード時には前記撮像素子103で撮像された映像を表示する液晶ディスプレイ、113は、前記液晶ディスプレイ112を駆動する液晶ドライバである。
【0015】
114は、撮影モード時には前記画像/音声データバス108からのデジタル画像信号を動画として、その情報量をMPEG2方式により圧縮し、再生モード時には後述のフラッシュメモリで再生された前記画像/音声データバス108からのMPEG2圧縮データを伸張するMPEG2コーデック、115は、撮影モード時には前記画像/音声データバス108からのデジタル画像信号を動画として、その情報量をMPEG4方式により圧縮し、再生モード時には後述のフラッシュメモリで再生された前記画像/音声データバス108からのMPEG4圧縮データを伸張するMPEG4コーデック、116は、MPEG2コーデック114とMPEG4コーデック115を選択的に用いる為に使用するコーデックを切り換える切り換えスイッチである。
【0016】
117は、複数のケーブルが接続可能であり、接続されるケーブルの種類に応じて、後述のNTSCエンコーダからのアナログ映像信号または後述のUSBインターフェースからのデジタル映像データを出力するとともに、接続されたケーブルの種類を検出するマルチコネクタ、118は、前記液晶ディスプレイ112で表示されるものと同一の画像をアナログ化し、マルチコネクタ117に出力するNTSCエンコーダ、119は、後述のメモリカードに記録されたMPEG2またはMPEG4方式の画像データをそのまま外部に出力するUSBインターフェースである。
【0017】
120は、後述のメモリカードに対してデータの読み書きを行うカードドライバ、121は、前記画像/音声データバス108からのMPEG2画像データまたはMPEG4画像データを記録するメモリカード、122は、使用者が本体に対する操作を行うための操作キー、123は、機器全体のモードを制御したり、前記操作キー122への命令を読んで各種機能の実行を制御するメインマイコン、124は、前記メインマイコン123の所定の状態を電源オフ時にも記憶する不揮発性メモリであるEEPROM、125は、前記メインマイコン123からの制御信号や、操作キー122からの制御信号が行き来する制御バスである。
【0018】
図2は、前記マルチコネクタ117の詳細を示す図である。同図において、201は本実施形態のデジタルビデオカメラの本体側に設置されるコネクタ、202はアナログAVケーブルのプラグ、203はUSBケーブルのプラグであり、それぞれのケーブルの反対側は汎用のピンプラグおよびUSB−Bプラグの形状となっている。前記マルチコネクタ117は9つのピンで構成されており、204はアナログのグランド、205はアナログの左チャンネル音声、206はアナログの右チャンネル音声、207は後述のS302bにてアナログケーブルを検出するための検出端子、208は、デジタル(USB)のグランド、209、210はデジタルのシリアルデータの信号端子、211はUSBバスパワーとして電源の供給が可能な電源端子(本実施形態では使用しない)、212は後述のS302bにてUSBケーブルを検出するための検出端子である。また、本実施形態でのMPEG2コーデック114は、NTSC準拠の横720x縦480画素/毎秒29.97フレームの飛び越し走査画像をそのまま符号化し、平均3〜6Mbpsの高レートにて記録を行うため、特に一般のテレビモニタにおいて最適な動画像を記録する事ができる。さらに、DVDなどにも互換性が高い事が特徴である。また、MPEG4コーデック115は、前記NTSC準拠の画像を前記画素数調整回路107によって縦320×横240画素/毎秒15フレームの順次走査画像に変換してから符号化し、平均0.5〜1Mbpsの低レートにて記録を行うため、特にパソコンによってインターネット等を通じて配信を行う場合でも負荷が軽く、スムーズな動きの動画像を得る事ができる。また、パソコン上のメディアプレーヤなどの再生ソフトとの互換性が高い事が特徴である。
【0019】
以上の構成にて、本実施形態のデジタルビデオカメラの動作を図3のフローチャートを用いて説明する。図3の(a)は、本実施形態のデジタルビデオカメラの撮影モードにおける電源オン時の動作を示すフローチャートである。同図において、S301aにて電源がオンとなった後、S302aにて前記EEPROM124に、前記MPEG2またはMPEG4のどちらのコーデックで記録を行うかの設定情報が格納されているかが検出され、格納されていればS303aにて設定情報が読み出され、S304aにて識別され、MPEG4の設定情報であればS305aにてMPEG4による記録モードに設定され、S306aにて次回起動時のために設定情報としてMPEG4を前記EEPROM124に記録し、S307aにて撮影待機状態に入る。また、S304aにてMPEG2の設定情報であると識別されると、S308aにてMPEG2による記録モードに設定され、S309aにて次回起動時のために設定情報として前記EEPROM124にMPEG2を記録し、S307aにて撮影待機状態に入る。
【0020】
また、図3の(b)は、本実施形態のデジタルビデオカメラの再生時の動作を示すフローチャートである。S301bにてユーザの操作によって再生モードが開始すると、S302bにて接続ケーブルが検出され、USBケーブルが検出されると、接続相手がパソコンであると判断され、前記USBインターフェース119から前記メモリカード121に記録された圧縮画像データが読み出せるファイル転送モードとなり、S303bにて次回起動時のための設定情報としてMPEG4を前記EEPROM124に記録し、S304bにて、パソコンによる所定の圧縮画像データの読み出しを待機する状態となる。また、S302bにてアナログAVケーブルが検出されると、前記NTSCエンコーダ118からアナログAV信号が出力される状態となり、S305bにて次回起動時のための設定情報として前記EEPROM124にMPEG2を記録し、S306bにて、ユーザによる再生操作の待機状態に入る。
【0021】
以上、説明したの構成をイラストで表わしたものが図4である。
【0022】
なお、本実施形態では電源オン時にMPEG2コーデックまたはMPEG4コーデックが選択されるようになっているが、前記選択された後に、ユーザが必要に応じて選択のし直しができる構成としてももちろんよい。また、本実施形態では接続されるケーブルの種類によってMPEG2またはMPEG4が選択されるようになっているが、接続された外部機器の情報を検出して、外部機器の種類に応じてMPEG2またはMPEG4が選択されるようにしても良いし、また、前記デジタルケーブルでの転送モードが、1倍速の再生時間に準じた転送速度であるストリーム転送の場合はMPEG2、再生時間とは関係なく、前記メモリカード121に記録されているデータそのものを最高速で読み出すファイル転送モードの場合はMPEG4を選択する構成としてもよい。さらに、ユーザの設定によって、いずれかの圧縮符号化方式の使用を禁止できる構成としてもよい。
【0023】
<第2の実施形態>
次に、本発明をデジタルビデオカメラで応用した第2の実施形態について図面を用いて説明する。
【0024】
図5は本実施形態のブロック図である。同図において、500aはデジタルビデオカメラ本体、500bは信号の入出力と後述の充電式バッテリの充電を行い、前記デジタルビデオカメラと脱着可能なドッキングステーションである。501は被写体を取り込む撮影レンズ、502は後述の撮像素子への光量を制御する絞り、503は、取り込んだ被写体を画像信号に変換する撮像素子、504は前記画像信号をサンプルホールドし、適正な信号レベルにするCDS/AGC、505は、前記CDS/AGCからの画像信号をA/D変換し、デジタル信号処理を行うデジタル信号処理回路、506は、デジタル信号処理回路からの生データを1フレーム分ずつ蓄積するフレームメモリ、507は、前記フレームメモリの画素を後述のMPEG2またはMPEG4方式での記録が出来るように、適切な画素数を調整する画素数調整回路である。
【0025】
508は、各ブロック間の画像データおよび後述の音声データが行き来する画像/音声データバス、509は、前記画像データと共に記録される音声を集音するマイクロフォン、510は前記マイクロフォンからの音声信号を適当なレベルまで増幅する増幅器、511は、前記増幅された音声信号をA/D変換するA/Dコンバータ、512は、再生モード時には後述のMPEG2コーデック514または後述のMPEG4コーデック515からの再生画像データ、撮影時には前記撮像素子503で撮像された映像を表示する液晶ディスプレイ、513は、前記液晶ディスプレイ512を駆動する液晶ドライバである。
【0026】
514は、前記画像/音声データバス508からのデジタル画像信号を動画としてMPEG2方式による圧縮すると共に、後述のフラッシュメモリに記録されたMPEG2圧縮データを伸張するMPEG2コーデック、515は、前記画像/音声データバス508からのデジタル画像信号を動画としてMPEG4方式による圧縮すると共に、後述のフラッシュメモリに記録されたMPEG4圧縮データを伸張するMPEG4コーデック、516は、前記MPEG2コーデック514と前記MPEG4コーデック515を切り換える切り換えスイッチである。
【0027】
517は、前記デジタルビデオカメラ本体500aとドッキングステーション500bを接続するステーションコネクタ、518は、前記液晶ディスプレイ512で表示される物と同一の画像をアナログ化し、マルチコネクタ529に出力するNTSCエンコーダ、519は、後述のメモリカードに記録されたMPEG2またはMPEG4方式の画像データをそのまま外部に出力するUSBインターフェースである。
【0028】
520は、後述のメモリカードに対してデータの読み書きを行うカードドライバ、521は、前記画像/音声データバス508からのMPEG2画像データまたはMPEG4画像データを記録するメモリカード、522は、使用者が本体に対する操作を行うための操作キー、523は、機器全体のモードを制御したり、前記操作キー522の状態を読んで各種機能の実行を制御するメインマイコン、524は、前記メインマイコンの所定の状態を電源オフでも記憶する不揮発性メモリであるEEPROM、525は、前記メインマイコン523からの制御信号や、操作キー522からの信号が行き来する制御バスである。
【0029】
526は、前記デジタルビデオカメラ500aの電源である充電式バッテリ、527は、前記充電式バッテリの充電を行うと共に満充電を検知し、充電を止める充電制御部、528は、前記デジタルビデオカメラ本体500aとドッキングステーション500bを接続するステーションコネクタ、529は、接続されるケーブルの種類に応じて、前記NTSCエンコーダ518からのアナログ映像信号または前記USBインターフェース519からのデジタル映像データを出力するとともに、接続されたケーブルの種類を検出するマルチコネクタである。
【0030】
本実施形態のマルチコネクタ529の詳細は、前記実施形態1の前記マルチコネクタ117の詳細を示す図3と同様であるが、前記デジタルビデオカメラ500a本体ではなく、前記ドッキングステーション500bに設置されている点が前記実施形態1とは異なる。また、本実施形態でのMPEG2コーデックは、NTSC準拠の横720x縦480画素/毎秒29.97フレームの飛び越し走査画像をそのまま符号化し、平均3〜6Mbpsの高レートにて記録を行うため、特に一般のテレビモニタにおいて最適な動画像を記録する事ができる。さらに、DVDなどにも互換性が高い事が特徴である。また、MPEG4コーデックは、前記NTSC準拠の画像を前記画素数調整回路107によって縦320x横240画素/毎秒15フレームの順次走査画像に変換してから符号化し、平均0.5〜1Mbpsの低レートにて記録を行うため、特にパソコンによってインターネット等を通じて配信を行う場合でも負荷が軽く、スムーズな動きの動画像を得る事ができる。また、パソコン上のメディアプレーヤなどの再生ソフトとの互換性が高い事が特徴である。
【0031】
以上の構成にて、本実施形態のデジタルビデオカメラの動作をフローチャートを用いて説明する。本実施形態のデジタルビデオカメラの撮影モードにおける電源オン時の動作は前記実施形態1の図3(a)に示すフローチャートである。また、図6は、本実施形態のデジタルビデオカメラが前記ドッキングステーションと接続された時の動作を示すフローチャートである。なお前記デジタルビデオカメラの電源はオフの状態である。S601にてユーザが前記ドッキングステーションと接続すると、S602にて前記メインマイコン523の内にある接続検知プログラムが起動し、S603にて接続ケーブルが検出され、USBケーブルが検出されると、接続相手がパソコンであると判断され、S604にて次回起動時のための設定情報としてMPEG4を前記EEPROM524に記録し、S605にて、前記接続検知プログラムが終了する。また、S603にてアナログAVケーブルが検出されると、S606にて次回起動時のための設定情報として前記EEPROM124にMPEG2を記録し、S605にて、前記接続検知プログラムが終了する。
【0032】
以上、説明したの構成をイラストで表わしたものが図4である。
【0033】
なお、本実施形態では電源オン時にMPEG2またはMPEG4が選択されるようになっているが、前記選択された後に、ユーザが必要に応じて選択のし直しができる構成としてももちろんよい。また、ユーザの設定によって、いずれかの圧縮符号化方式の使用を禁止できる構成としてもよい。また、前記デジタルビデオカムコーダ本体と前記ドッキングステーションが接続された時に、前記充電式バッテリ526の充電量が低下していれば、前記充電制御部527によって充電が行われる構成としてもよい。
【0034】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、ブルーレイディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。
【0035】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0036】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャート図に対応するプログラムコードが格納されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるデジタルビデオカメラのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態および第2の実施形態におけるマルチコネクタの詳細を示す図である。
【図3】(a)、(b)は本発明の第1の実施形態におけるデジタルビデオカメラの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるシステム概要を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態におけるデジタルビデオカメラ及びドッキングステーションのブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるデジタルビデオカメラの動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるのシステム概要を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
101 撮影レンズ
102 絞り
103 撮像素子
104 CDS/AGC
105 デジタル信号処理回路
106 フレームメモリ
107 画素数調整回路
108 画像/音声データバス
109 マイクロフォン
110 増幅器
111 A/Dコンバータ
112 液晶ディスプレイ
113 液晶ドライバ
114 MPEG2コーデック
115 MPEG4コーデック
116 切り替えスイッチ
117 マルチコネクタ
118 NTSCエンコーダ
119 USBインターフェース
120 カードドライバ
121 メモリカード
122 操作キー
123 メインマイコン
124 EEPROM
125 制御バス
201 本体側コネクタ
202 アナログAVケーブルのプラグ
203 USBケーブルのプラグ
204 アナログのグランド
205 アナログの左チャンネル音声
206 アナログの右チャンネル音声
207 検出端子
208 デジタルのグランド
209 デジタルのシリアルデータ信号端子
210 デジタルのシリアルデータ信号端子
211 電源端子
212 検出端子
500a デジタルビデオカメラ
500b ドッキングステーション
501 撮影レンズ
502 絞り
503 撮像素子
504 CDS/AGC
505 デジタル信号処理回路
506 フレームメモリ
507 画素数調整回路
508 画像/音声データバス
509 マイクロフォン
510 増幅器
511 A/Dコンバータ
512 液晶ディスプレイ
513 液晶ドライバ
514 MPEG2コーデック
515 MPEG4コーデック
516 切り替えスイッチ
517 ステーションコネクタ
518 NTSCエンコーダ
519 USBインターフェース
520 カードドライバ
521 メモリカード
522 操作キー
523 メインマイコン
524 EEPROM
525 制御バス
526 充電式バッテリ
527 充電制御部
528 ステーションコネクタ
529 マルチコネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像によって生成した画像信号の情報量を圧縮して記録媒体に記録する撮像装置において、
前記画像信号の情報量を圧縮符号化する複数の符号化方式に対応する画像符号化手段と、
前記画像符号化手段で符号化された画像信号を前記記録媒体に記録及び再生する記録再生手段と、
前記記録再生手段から再生された前記符号化された画像信号を外部に出力する画像出力手段と、
前記出力手段に接続された接続ケーブル、接続された外部機器または接続時の転送モードのうち少なくても一つの情報を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された情報に基づいて前記画像符号化手段における符号化方式を選択するために必要な情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された情報に従って、所定の動作状態のときに前記画像符号化手段における前記複数の符号化方式から1つの符号化方式を選択する符号化方式選択手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記符号化方式選択手段は、前記記憶手段に記憶された情報に従って、次回の記録動作を実行するときに、前記画像符号化手段における前記複数の符号化方式から1つの符号化方式を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記符号化方式選択手段は、前記記憶手段に記憶された情報に従って、撮像装置が電源オフまたはスタンバイの状態から復帰して稼働状態になったときに、前記画像符号化手段における前記複数の符号化方式から1つの符号化方式を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記検出手段がアナログ映像ケーブル、テレビモニタまたは前記転送モードが記録した時間軸に準じた速度の読み出しであるストリーム転送モードであることを検出した場合は、前記記憶手段が解像度およびフレームレートが、NTSC方式またはPAL方式を原画像とする画像符号化方式を選択する為の情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記検出手段がシリアルによるデジタル転送ケーブル、コンピュータ機器または前記転送モードが記録した時間軸とは関連のない速度で読み出し可能なファイル転送モードであることを検出した場合は、前記記憶手段が縦の解像度が480画素以下で、毎秒30フレーム以下の順次走査画像を原画像とする画像符号化方式を選択する為の情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記符号化方式選択手段は、前記記憶手段に符号化方式を選択するために必要な情報が記憶されていないときには、予め定められた符号化方式を自動で選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
さらに、前記撮像装置に対して着脱可能なステーションを備え、前記検出手段は前記ステーション側に搭載され、前記ステーションに接続された接続ケーブル、接続された外部機器または接続時の転送モードの少なくても一つの情報を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項8】
さらに、前記ステーション内に、前記撮像装置内のバッテリを充電する為の充電手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記ステーションは、前記撮像装置に装着された際、少なくとも前記符号化された画像信号の受信と、前記検出手段で検出した情報の送信と、バッテリ充電の為の電力供給とを行うことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
撮像によって生成した画像信号の情報量を圧縮して記録媒体に記録する撮像装置の制御方法において、
前記画像信号の情報量を圧縮符号化する複数の符号化方式に対応する画像符号化ステップと、
前記画像符号化ステップで符号化された画像信号を前記記録媒体に記録する記録ステップと、
前記記録ステップで記録された前記符号化された画像信号を再生する再生ステップと、
前記再生ステップで再生された前記符号化された画像信号を出力端子から外部に出力する画像出力ステップと、
前記出力端子に接続された接続ケーブル、接続された外部機器または接続時の転送モードのうち少なくても一つの情報を検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された情報に基づいて前記画像符号化ステップにおける符号化方式を選択するために必要な情報を記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップで記憶された情報に従って、所定の動作状態のときに前記画像符号化ステップにおける前記複数の符号化方式から1つの符号化方式を選択する符号化方式選択ステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−33709(P2006−33709A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−213016(P2004−213016)
【出願日】平成16年7月21日(2004.7.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】