説明

改良されたナビゲーションデバイスおよび方法

関連付けられ且つ制御されるデジタルカメラを有する携帯ナビゲーションデバイス(PND)またはナビゲーションシステムを動作する方法が説明される。適切に使用可能なPNDまたはナビゲーションシステムも対象とされる。本発明は、デジタル画像データの撮像を含み、且つ前記撮像されたデジタル画像に対してパターン認識技術を実行して前記デジタル画像データが1つ以上の認識可能な予め定義された特徴を含むかどうか決定し、前記デジタル画像が撮像された時点におけるまたはその時点から予め定められた時間閾値の範囲内におけるデバイスの所在地と、前記デジタル画像が撮像された時点における計算され予測されたデバイスの所在地と、前記予測は以前に格納されたデバイスの位置情報に基づいてなされ、前記撮像されたデジタル画像で識別される特徴の計算された概算所在地と、のうち少なくとも1つの概算の位置を識別する地理空間的所在地データと共に、パターン認識技術が成功した特徴という指標を含む少なくともいくつかの情報の記憶装置を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良されたナビゲーションデバイスおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(グローバル・ポジショニング・システム)信号受信および処理手段を含む携帯ナビゲーションデバイス(PND)がよく知られており、車載ナビゲーションシステムとして広く用いられている。基本的に、最新のPNDは、
プロセッサと、
(揮発性および不揮発性の少なくも1つ、一般には両方の)メモリと、マップデータが前記メモリ内に格納されており、
ソフトウェアオペレーティングシステムおよびデバイスの機能を制御し且つ様々な特徴を提供するようにその上で実行する任意の1つ以上の追加のプログラムと、
所在地データを含む衛星放送信号が受信され得、デバイスの現在の所在地を決定するように次に処理され得るGPSアンテナと、
任意に、現在の角速度および直線加速度を、次に、GPS信号から取得される所在地情報と連動して、速度および、デバイスひいてはそれが備え付けられた乗り物の相対移動を決定するように処理され得る信号を生成する電子ジャイロスコープおよび加速度計と、
例えば、(ユーザ入力を可能にするタッチセンサであってもよい)視覚ディスプレイと、オン/オフ操作またはデバイスの他の特徴を制御する1つ以上の物理的ボタンと、可聴出力のためのスピーカと、電源および任意の1つ以上のデータ信号がデバイスへ送信され且つデバイスから受信され得る任意の1つ以上の物理的コネクタとを含む、入力および出力手段と、
移動体通信および他の信号およびデータネットワーク、例えばWi−Fi、Wi−Max、GSM等を介した通信を可能にする任意の1つ以上の無線送受信機と、を備える。
【0003】
PNDの有用性は、出発地または現在の所在地と目的地との間のルートを決定する能力に主に明らかにされ、その目的地は例えば、郵便番号、ストリートの名称および番号、および、予め格される既知の、お気に入りの、または最近訪れた目的地等、広範な種々の方法によって、コンピュータデバイスのユーザによって入力され得る。一般に、PNDは出発地と目的地との住所所在地の間の「最善の」または「最適な」ルートをマップデータから計算するソフトウェアによって可能となる。「最善の」または「最適な」ルートは、予め定められた基準に基づいて決定され、必ずしも最速または最短のルートである必要はない。
【0004】
運転手をガイドするルートの選択は非常に高機能であり得、選択されたルートは、現在の、予測される、動的におよび/または無線で受信された交通および道路情報、道路速度についての履歴情報、および運転手自身の道路選択を決定する要因に対する嗜好を考慮してもよい。さらに、デバイスは、継続的に道路状況および交通状況を監視してもよく、変更された状況によって行路の残りがなされるべきルートを変更することを申し出てもよくまたは選択してもよい。様々な技術(例えば、移動通話、固定カメラ、GPSフリートトラッキング)に基づく、リアルタイム交通監視システムが、交通の遅れを識別するためにおよびその情報を通知システムへ入力するために使用されている。
【0005】
ナビゲーションデバイスは一般に乗り物のダッシュボードに備え付けられてもよいが、乗り物またはカーラジオのオンボード・コンピュータの一部として形成されてもよい。ナビゲーションデバイスは、PDA(パーソナルナビゲーションデバイス)、メディアプレーヤ、移動電話、または同種のもの等の、手持ちサイズのシステム(の一部)であってもよく、これらの場合、手持ちサイズのシステムの標準機能は、ルート計算と、計算されたルートに沿ったナビゲーションとを実行するソフトウェアのデバイスへのインストールによって拡張される。
【0006】
いずれにしても、一度ルートが計算されると、ユーザはナビゲーションデバイスと情報をやり取りして、提案されたルートのリストから任意に所望の計算されたルートを選択する。例えば、あるルート、道路、所在地、または基準が避けられるべきであるまたは特定の行路に対して必須であることを特定することによって、任意に、ユーザはルート選択処理に干渉してルート選択処理をガイドしてもよい。PNDのルート計算側面は1つの主要な提供される機能であり、そのようなルートに沿ったナビゲーションはもう1つの主要な機能である。
【0007】
計算されたルートに沿ったナビゲーションの間、PNDは視覚的および/または聴覚的な命令を提供して選択されたルートに沿ってユーザをそのルートの終端、すなわち所望の目的地へとガイドする。ナビゲーションの間、マップ情報を画面上に表示することがPNDにとって通常であり、そのような情報は定期的に画面上でアップデートされ、その結果、表示されたマップ情報はデバイスの、ひいては、もしデバイスが車載ナビゲーションに使用されているならユーザまたはユーザの乗り物の、現在の所在地を代表する。表示画面上に表示されるアイコンは、一般に現在のデバイスの所在地を示し、現在のおよび周囲の道路のマップ情報、および表示されている他のマップ特徴と共に中心に置かれる。
【0008】
さらに、ナビゲーション情報は、表示されたマップ情報の上方、下方、または一方の側にあるステータスバーに任意に表示されてもよく、ナビゲーション情報の例は、ユーザによって取られることが要求される現在の道路から次の逸脱までの距離を含み、その逸脱の性質は、特定の種類の逸脱、例えば左折または右折を連想させる更なるアイコンによって恐らく表される。ナビゲーション機能は、コンテンツ、継続期間、およびユーザがそのルートに沿ってガイドされ得る可聴的な命令のタイミングも決定する。理解されるように、「100mで左折」等の単純な命令は、十分な処理および解析を要求する。前述したように、ユーザのデバイスとの情報のやり取りは、タッチスクリーンによって、または、さらにあるいは遠隔制御を備え付けられたステアリング・コラムによって、音声駆動によって、または他のあらゆる適切な方法によってなされてもよい。
【0009】
デバイスによって提供されるさらに重要な機能は、ナビゲーションの間にユーザが予め計算されたルートから逸脱する場合、リアルタイム交通状況が代替ルートがより目的にかなっていると決定し且つデバイスが自動的にそのような状況を認識することが適切に可能である場合、または、あらゆる理由でユーザが積極的にデバイスにルートの再計算を実行させる場合、の自動ルート再計算機能である。
【0010】
ユーザにより定義された基準を用いてルートが計算されることも既知である。例えば、ユーザはデバイスによって計算される景色のよいルートを好んでもよく、または交通渋滞が起こりそうな、予測される、または現在起こっているあらゆる道路を避けることを望んでもよい。デバイスソフトウェアは、その場合様々なルートを計算して、それらのルートに沿って例えば景色が美しいとしてタグを付けられた最も多数の(POIとして知られている)名所を含むルートをより好ましく評価し、または、特定の道路における現在の交通状況を示す格納された情報を使用して、その理由での渋滞または遅れの可能性の程度の観点で計算されたルートを注文する。
【0011】
他のPOIに基づくおよび交通情報に基づくルート計算およびナビゲーション基準も可能である。ルート計算およびナビゲーション機能は、PNDの全ての実用性の基礎であるが、現在のデバイスの所在地に関連するマップ情報のみが表示され、ルートは計算されておらず、現在デバイスによってナビゲーションが実行されていない、「フリードライビング」という、情報ディスプレイのためにデバイスを純粋に使用することが可能である。ユーザが既に、そのルートが旅をする所望のルートであることを知っており、ナビゲーション補助を必要としない場合、そのような動作モードがしばしば適用可能である。
【0012】
より最近では、PNDは、1つ以上の電荷結合素子(CCD)を含む統合デジタルカメラと共に製造されており、従ってその場合大抵は不揮発性のデバイスメモリに格納されるデジタル画像を撮像することが可能である。専用デジタルカメラに対する従来の慣習のように、PCとデバイスとの間の物理的な、例えばUSBによる接続によって、そのような画像は次にユーザのPCまたは他のデジタル画像バンク上にダウンロードされてもよい。このように、画像はデバイス内の不揮発性メモリに、または、セキュア・デジタル・カードすなわちSDカード等の、リムーバブル・メディアストレージカードに、または、あらゆる他のそのようなリムーバブル・デジタルメディア、例えばフラッシュメモリに、格納されてもよい。デジタルカメラをPNDに統合するある特定の利点は、撮像されたデジタル画像が、一般にそのような画像に属する標準的なタグ情報、例えば時間および日付に加えて、デバイスによって受信されているまたは最近受信されたGPS信号から計算された特定の所在地情報を用いたタグを付けられてもよいことである。特に、Navman(登録商標)によって製造および販売されるS90iデバイスがこの機能を含む。
【0013】
Navman(登録商標)は、予め地理空間的にタグを付けられたPOIの画像が、PNDが接続されたユーザのPCを介して画像サーバからダウンロード利用可能であり、且つデバイスの所在地が特定のPOIの予め定められた近傍の閾値の範囲内にあると決定された場合に、デバイスのスクリーンに後で表示するためにデバイスのメモリに格納され得るというサービスも提供する。特定の地理空間的にタグを付けられたPOIの画像の記憶装置のさらに役に立つ特徴は、それらの画像が、所望の目的地、または代替の、ユーザにより選択された目的地へのルートに沿った所望の中間地点、のどちらかを識別する手段としてメモリから選択され得ることである。この機能は、文字情報のみがPNDのナビゲーション、ルート計算、およびフリードライビングモードで使用されるマップの一部として格納されている、標準的なPOIの探索および選択と広く一致しており、唯一の違いは、特定のPOIはその写真の表示によりユーザによってスクリーン上で即座に識別され得ることである。
【0014】
そのような二次的なまたは補助的な特徴は有利であり且つユーザの経験全体を高めるが、それらの特徴は、アクセス可能なPOIの数を拡大せずに、デバイスによって提供されるナビゲーション機能の強化を提供する。
【0015】
現在のマップデータを提供するTeleAtlas NVおよびNavTeq等の会社は、PNDが道路、建物、鉄道、および他のランドマークおよびPOI等の地理空間的特徴のグラフィック表現の創出に使用される情報を抽出する、1つ以上の基準データファイルの形式でデジタルマップデータを生成する。この情報はデバイスのスクリーン上に表示され、ほぼ継続的に更新され、スクリーンの中央に表示された一般に静止したグラフィックの乗り物インジケータに関連して、継続的に変化する現在の所在地および周辺地域のマップをユーザに提供する。
【0016】
マップに示される詳細の程度は、ユーザによって選択される特定のスケールマップ、移動速度、およびもちろんデバイスが現在置かれている特定の場所のために使用中である基礎をなすマップデータファイルによって提供される詳細の程度を含む多くの要因に依存する。例えば、ユーザが地方を通る高速道路を移動している時は比較的少ない情報のみがデバイスのスクリーンに表示される一方、渋滞した道路の都市を非常にゆっくり移動している時は比較的はるかに多くの詳細がスクリーンに表示される。
【0017】
この後者のシナリオでは、スクリーンに表示される沿道または道路に基づく特徴と、問題となる特定の道路に沿って運転する時に見ることができる対応する物理的特徴と、をユーザが関連付けることができる可能性が高いため、デバイスによって提供されるナビゲーション機能は、より詳細な情報のスクリーンへの表示によって拡張される。現在のマップ提供者に由来するデータファイルの1つの不利な点は、詳細の程度が次に続く全てのバージョンリリースと共に増加するのみであることである。そのようなものとして、これらは比較的まれに起こり、それ故マップ情報は、道路レイアウトの変化、および都市ではしばしば起こり市外地域ではより少ない程度で起こる通路制限の実行によって古くなり得る。さらに、道路工事、車道の減少または変化、車道通路として以前マッピングされた道路の歩行者通路化等によって引き起こされるように、マップデータは一般に一時的な道路変化を含まない。
【0018】
カメラ使用可能なPNDが、写真用に撮像されたデジタル情報を使用して前記デバイスがそのナビゲーション機能を提供するベースマップデータファイルを拡張するのを許可するマップデータ改良システムと共に制御される、PNDまたはナビゲーションシステム、その操作方法、およびコンピュータプログラムを提供することが本発明の目的である。
【発明の概要】
【0019】
本発明によれば、デジタル画像データを撮像し得る、PNDまたはナビゲーションシステムと関連付けられたデジタルカメラを有するPNDまたはナビゲーションシステムを動作する方法が提供される。前記方法は、前記デジタル画像データへパターン認識技術を実行して前記デジタル画像データが1つ以上の認識可能な特徴を含むかどうかを決定し、前記特徴は前記デバイスの前記メモリに格納されたデジタル情報によって予め定義されており、前記パターン認識技術は前記撮像されたデジタル画像情報と、特徴を代表する少なくともいくつかのデジタル情報との比較を行い、前記デジタル画像が撮像された時点またはその時点から予め定められた時間閾値内におけるデバイスの所在地と、前記デジタル画像が撮像された時点での計算されて予測されたデバイスの所在地と、のうち少なくとも1つの概算の位置を識別する地理空間的所在地データと共に、前記パターン認識が成功した識別された特徴という指標を含む少なくともいくつかの情報の記憶装置を有することをさらに特徴とし、前記予測は以前に格納されたデバイスの位置情報、および前記撮像されたデジタル画像で識別される前記特徴の位置の計算された概算の所在地に基づいていることを特徴とする。
【0020】
最も望ましくは、成功したパターン認識の後にデバイスによって格納される情報は、そこで識別される1つ以上の特徴を含む1つ以上の特定の撮像されたデジタル画像である。
【0021】
最も望ましくは、一連のデジタル識別子が提供される特徴は、例えば歩行者の横断歩道、信号機、速度カメラ、警告信号、速度制限、構台(gantry)、路面標識および同類のものを含む、現在の道路の上、中、周囲に一般に見られるような特徴であり、パターン認識技術におけるデジタル処理でおよび乗り物の運転手によって実際に、容易に認識可能であり且つ区別できる特徴である。
【0022】
望ましい実施形態では、デジタル画像データの撮像は実質的に連続して起こり、
デジタルビデオの供給と同種の、デジタルデータのストリームがPNDまたはシステムによって撮像され、前記パターン認識技術は前記ストリーミングデータに対して実質的に連続して実行される。
【0023】
さらに望ましい実施形態では、前記ストリーミングデジタルデータの一部のみ、望ましくはフレームのみ、が格納され、残りは廃棄され、前記デバイスまたはシステムに格納されたその一部は、前記パターン認識技術によって上手く認識される前記特徴のデジタル表現を含む一部であることが望ましい。
【0024】
さらに望ましい実施形態では、前記デバイスまたはシステムは、前記パターン認識技術によって識別されることが可能な前記1つ以上の特徴を代表する1つ以上の格納されたグラフィカルアイコンを含み、前記PNDまたはシステムは、前記識別された特徴を含むデジタル画像データの撮像に関して前記PNDシステムによって予め決定されたように、スクリーンに表示される前記マップ情報が、適切な位置における特徴を代表する前記グラフィカルアイコンの表示によって増加されるルーチンを含むことが望ましい。
【0025】
最も望ましい実施形態では、本発明の第1の側面はマップデータアップデートシステムの一部を形成し、前記PNDまたはナビゲーションシステムは、特徴およびその所在地を識別する情報を格納し、前記PNDまたはナビゲーションシステムは、全ての受信された特徴の識別情報と対応する所在地情報とを処理するデータ妥当性検証サーバにそのようなデータをアップロードする手段を含み、前記処理は、いくつかのアップロードされたデータには誤りがあるという事実を考慮し、且つ従って特定の特徴が特定の所在地であるいはその近傍閾値の範囲内で識別される回数に依存して特徴が特定の所在地に存在する相対確率を決定し、前記データ妥当性検証サーバは前記妥当な特徴情報と対応する所在地情報とを含む1つ以上のマップデータファイルも創り出し、前記マップデータアップデートシステムはその次に前記妥当な特徴データを含む前記1つ以上のマップデータファイルをもとの前記PNDまたはナビゲーションシステムに送信する。
【0026】
一実施形態において、前記妥当性検証サーバによって創り出される前記マップアップデートファイルは、識別された特徴のグラフィカルアイコン表現を含み、前記PNDまたはナビゲーションシステムのスクリーンに、前記ベースマップデータと共に重ね合わせる方法で表示される。
【0027】
代替実施形態において、前記PNDまたはシステムのメモリは、前記データ妥当性検証サーバから受信された前記マップアップデートファイルで識別されてもよい潜在的特徴のグラフィカルアイコン表現を格納し、前記マップアップデートファイルは、前記マップデータアップデートファイルに前記所在地情報を含むエリアに対するマップデータを表示する時に、前記デバイスまたはシステムのスクリーンへの表示のために適切な局所的に格納されたグラフィカルアイコンを取得することができるPNDまたはナビゲーションシステムによって識別可能である(対応する所在地情報と共に)ポインタ情報のみ含む。
【0028】
望ましくは、前記PNDは統合デジタルカメラを備え、または代替実施形態では、前記PNDまたはナビゲーションシステムは、デジタルカメラを制御することが可能なソフトウェアと関連付けられ且つそのソフトウェアを備え、デジタルカメラは物理的(例えば、ケーブル)接続または無線(例えば、ブルートゥース)接続によって前記PNDまたはナビゲーションシステムと接続されてもよい。望ましい実施形態では、前記デジタルカメラは前記PNDまたはナビゲーションシステムから取り外し可能であってもよい。
【0029】
望ましい実施形態では、前記マップアップデートファイルは、最新のPNDを用いて現在可能なように、USBケーブルによってPNDとインターネットに接続されたPCとを接続することによってインターネットを介してダウンロードされてもよい。
【0030】
本発明のさらなる側面では、要求に応じてコンピュータ読み取り可能なメディアで具体化されるコンピュータプログラムは、PNDおよび/またはナビゲーションシステムが説明された方法を実行するように構成されるように、上述の方法を実行するために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本願は、図面を用いて説明されるであろう例示的な実施形態を用いることによって以下でより詳細に説明されるだろう。
【図1】図1は、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)の例示的な図を説明する。
【図2】図2は、ナビゲーションデバイスの電子的な構成要素の例示的なブロック図を説明する。
【図3】図3は、無線通信路を介して情報を受信してもよい方法の例示的なブロック図を説明する。
【図4A】、
【図4B】図4Aおよび4Bは、ナビゲーションデバイスの実施形態の実施の斜視図である。
【図5】図5は、PNDに局所的に格納されたベースマップデータがユーザ認識可能な沿道の特徴を表すグラフィカルインジケータと共に増大し得る提案されるシステムの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、ナビゲーションデバイスによって使用可能な、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)の例示的な図を説明する。そのようなシステムは既知であり、様々な目的に使用されている。一般に、GPSは、継続して位置、速度、時間、および場合によっては方向の情報を無限のユーザに対して決定することが可能な衛星無線ベースのナビゲーションシステムである。NAVSTARとして以前より既知であるGPSは、非常に正確な軌道で地球と連携する複数の衛星を組み込む。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星はその所在地をあらゆる数の受信部に伝え得る。
【0033】
特にGPSデータを受信する機能を備えるデバイスが、GPS衛星信号に対して無線周波数のスキャンを開始すると、GPSシステムが実行される。GPS衛星から無線信号を受信するとすぐに、デバイスは複数の異なる従来の方法のうちの1つを介してその衛星の正確な所在地を決定する。デバイスは、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで、大抵の場合、信号をスキャンし続けるだろう(留意すべきは、位置は、通常決定されないが、他の三角測量技術を使用して2つの信号のみで決定され得ることである)。幾何学的な三角測量を実行すると、受信機は3つの既知の位置を利用してそれ自身の衛星に対する2次元的位置を決定する。このことは既知の方法で実行され得る。さらに、第4の衛星信号の取得は、受信デバイスが既知の方法と同じ幾何学的計算によってその3次元的位置を計算するのを許可するだろう。位置および速度データは、無数のユーザによって継続方式でリアルタイムにアップデートされ得る。
【0034】
図1に示されるように、GPSシステムは通常参照番号100によって示される。複数の衛星120は地球124についての軌道上にある。それぞれの衛星120の軌道は必ずしも他の衛星120の軌道と同期している必要はなく、実際に非同期であり得る。様々な衛星120からスペクトラム拡散GPS衛星信号160を受信するGPS受信機140が示される。
【0035】
それぞれの衛星120から継続して送信されるスペクトラム拡散信号160は、非常に正確な原始時計を用いて達成される大変正確な周波数標準を利用する。それぞれの衛星120は、そのデータ信号送信160の一部として、その特定の衛星120を示すデータストリームを送信する。GPS受信機デバイス140が三角測量によってその2次元的位置を計算するために、GPS受信機デバイス140は、少なくとも3つの衛星120から一般にスペクトラム拡散GPS信号を取得することが当業者によって理解されよう。4つの衛星120の全部からの信号160に帰結する、追加の信号の取得は、GPS受信機デバイス140が既知の方法でその3次元的位置を計算するのを許可する。図2は、ブロック構成要素形式での、ナビゲーションデバイス200の電子的構成要素の例示的なブロック図を説明する。ナビゲーションデバイス200のブロック図は、ナビゲーションデバイスの全ての構成要素を含んでおらず、多くの例示的構成要素を代表するのみであることが留意されるべきである。
【0036】
ナビゲーションデバイス200は筐体内に配置されている(不図示)。筐体は入力デバイス220と接続されたプロセッサ210と、ディスプレイスクリーン240とを含む。入力デバイス220はキーボードデバイス、音声入力デバイス、タッチパネル、および/または情報を入力するために使用されるあらゆる他の既知の入力デバイスを含み得、ディスプレイスクリーン240は例えばLCDディスプレイ等のあらゆるタイプのディスプレイスクリーンを含み得る。入力デバイス220およびディスプレイスクリーン240は統合入力ディスプレイデバイスに統合され、タッチパッドまたはタッチスクリーン入力を含み、ユーザは、複数のディスプレイ選択のうちの1つを選択するために、または、複数の仮想ボタンのうちの1つを起動するために、ディスプレイスクリーン240の一部をタッチすることのみが必要である。
【0037】
さらに、他のタイプの出力デバイス250は、可聴式出力デバイスを含み得るが、それに限定されない。出力デバイス241はナビゲーションデバイス200のユーザに対して可聴情報を生成するので、入力デバイス240は入力音声コマンドも受信するマイクロフォンおよびソフトウェアを含み得ることが同様に理解される。ナビゲーションデバイス200において、プロセッサ210は、接続225を介して入力デバイス240から入力情報を受信するように動作可能に接続され且つ設定され、出力接続245を介して、そこへ情報を出力するディスプレイスクリーン240と出力デバイス241とのうち少なくとも1つと動作可能に接続される。さらに、プロセッサ210は、接続235を介して動作可能にメモリ230と接続され、接続275を介して入力/出力(I/O)ポート270から/へ情報を受信/送信するようにさらに構成され、I/Oポート270はナビゲーションデバイス200外部のI/Oデバイス280と接続可能である。外部I/Oデバイス280は、例えばイヤホン等の外部リスニングデバイスを含んでもよいが、それに限定されない。
【0038】
I/Oデバイス280との接続は、例えばイヤホンまたはヘッドホンとの接続、および/または、移動電話との接続のために、例えばハンズフリー操作及び/または音声起動操作のためのカー・ステレオユニット等のあらゆる外部デバイスとの有線または無線接続であり得、移動電話接続は、ナビゲーションデバイス200と、例えばインターネットまたはあらゆる他のネットワークとの間のデータ接続を確立するために、および/または、例えばインターネットまたはいくつかの他のネットワークを介してサーバとの接続を確立するために使用されてもよい。
【0039】
ナビゲーションデバイス200は、(例えば既知のブルートゥース技術を介したデジタル接続等の)デジタル接続を確立する(移動電話、PDA、および/または移動電話技術を伴うあらゆるデバイス等の)移動デバイス400を介してサーバ302との「移動(mobile)」ネットワーク接続または電気通信接続を確立してもよい。その後、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動デバイス400は、(例えばインターネットを介して)サーバ302とのネットワーク接続を確立し得る。そのようなものとして、「移動」ネットワーク接続が、(単独でおよび/または乗り物で旅をするにつれて移動可能であり得、しばしば移動可能な)ナビゲーションデバイス200と「リアルタイム」または少なくとも「最新」のゲートウェイを情報に提供するためのサーバ302との間で確立される。
【0040】
例えばインターネット410を使用して、(サービスプロバイダを介した)移動デバイス400とサーバ302等の別のデバイスとの間でネットワーク接続を確立することは、既知の方法でなされ得る。このことは、例えばTCP/IP層プロトコルの使用を含み得る。移動デバイス400は、CDMA、GSM、WAN等のあらゆる通信標準を利用し得る。
【0041】
そのようなものとして、データ接続を介して、例えば移動電話またはナビゲーションデバイス200内の移動電話技術を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続のために、サーバ302とナビゲーションデバイス200との間のインターネット接続が確立される。このことは、例えば移動電話または他の移動デバイス、およびGPRS(汎用パケット無線通信システム)接続を介してなされ得る(GPRS接続は通信事業者によって提供される移動デバイスのための高速データ接続であり、GPRSはインターネットに接続するための方法である)。
【0042】
ナビゲーションデバイス200は、移動デバイス400を用いて、結局はインターネット410およびサーバ302を用いて、既知の方法で、例えば既存のブルートゥース技術を介して、データ接続をさらに達成し得、データプロトコルは、例えばGSRM、GSM標準のためのデータプロトコル標準等のあらゆる標準を利用し得る。
【0043】
ナビゲーションデバイス200は、自身の移動電話技術をナビゲーションデバイス200それ自体の内に含んでもよい(例えばアンテナを含み、ナビゲーションデバイス200の内部アンテナがさらに代わりに使用され得る)。ナビゲーションデバイス200内の移動電話技術は、上記で特定されるような内部構成要素を含み得、および/または、例えば必要な移動電話技術および/またはアンテナを備えた挿入可能カード(例えば、加入者識別モジュールすなわちSIMカード)を含み得る。そのようなものとして、ナビゲーションデバイス200内の移動電話技術は、あらゆる移動デバイス400のそれと類似の方法で、例えばインターネット410を介して、ナビゲーションデバイス200とサーバ303との間でネットワーク接続を同様に確立する。
【0044】
GPRS電話の設定のために、ブルートゥース使用可能デバイスが、絶え間無く変わる一連の移動電話モデル、製造業者等と正確に連携するために使用されてもよく、例えばモデル/製造業者に特有の設定がナビゲーションデバイス200に格納されてもよい。この情報のために格納されるデータはアップデートされ得る。
【0045】
図2は、接続255を介してプロセッサ210とアンテナ/受信機250との間で動作可能な接続をさらに説明し、アンテナ/受信機250は、例えばGPSアンテナ/受信機250であり得る。参照番号250によって示されるアンテナおよび受信機は、説明のために概略的に組み合わされているが、アンテナおよび受信機は分離して配置された構成要素であってもよく、アンテナは例えばGPSパッチアンテナまたはヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるだろう。
【0046】
さらに、図2に示される電子的構成要素は、従来の方法で(不図示の)電源によって電力を供給されることが当業者によって理解されるだろう。当業者によって理解されるように、図2に示される構成要素の異なる配置が本願の範囲内であるとみなされる。例えば、図2に示される構成要素は、有線接続および/または無線接続および同様のものを介してお互い通信してもよい。従って、本願のナビゲーションデバイス200の範囲は、携帯または手持ちサイズのナビゲーションデバイス200を含む。
【0047】
さらに、図2の携帯または手持ちサイズのナビゲーションデバイス200は、例えば車またはボート等の電動の乗り物と既知の方法で接続または「ドッキング」され得る。そのようなナビゲーションデバイス200はその場合、携帯または手持ちサイズのナビゲーションデバイス200の使用ために、ドッキングされた位置から取り外し可能である。
【0048】
図3は、汎用通信路318を介して通信可能なサーバ302とナビゲーションデバイス200の例示的なブロック図を説明する。サーバ302およびナビゲーションデバイス200は、通信路318を介した接続がサーバ302とナビゲーションデバイス200との間で確立されると、通信し得る(そのような接続は移動デバイスを介したデータ接続、インターネットを介したパーソナルコンピュータを介した直接接続等であり得ることに留意すべきである)。
【0049】
サーバ302は、図解されていない他の構成要素に加えて、メモリ306と動作可能に接続され、有線接続または無線接続314を介して、大容量記憶デバイス312とさらに動作可能に接続されたプロセッサ304を含む。プロセッサ304は、通信路318を介してナビゲーションデバイス200へ情報を送信し且つナビゲーションデバイス200から情報を受信する送信機308および受信機310とさらに動作可能に接続される。送受信される信号は、データ信号、通信信号、および/または他の伝播信号を含んでもよい。送信機308および受信機310は、ナビゲーションデバイス200に対する通信設計で使用される伝達要件(communication requirement)および通信技術に従って選択されまたは設計されてもよい。さらに、送信機308および受信機310の機能は、信号送受信機に組み込まれてもよいことが留意されるべきである。サーバ302は、大容量記憶デバイス312とさらに接続され(または大容量記憶デバイス312をさらに含み)、ここで留意すべきはその大容量記憶デバイス312は通信リンク314を介してサーバ302と連結されてもよいことである。大容量記憶デバイス312は、ナビゲーションデータおよびマップ情報の格納場所を含み、さらにサーバ302とは分離したデバイスであり得、または、サーバ302に組み込まれ得る。
【0050】
ナビゲーションデバイス200は、通信路318を介してサーバ302と通信するように構成され、且つ通信路318を介して信号および/またはデータを送信および受信する送信機320および受信機322だけでなく、図2に関して前に説明したように、プロセッサ、メモリ等を含み、留意すべきはこれらのデバイスはサーバ302以外のデバイスと通信するためにさらに使用され得ることである。さらに、送信機320および受信機322は、ナビゲーションデバイス200に対する通信設計で使用される伝達要件および通信技術に従って選択または設計され、且つ送信機320および受信機322の機能は単一の送受信機に組み込まれてもよい。
【0051】
サーバメモリ306に格納されるソフトウェアはプロセッサ304に対して命令を提供し且つサーバ302がナビゲーションデバイス200にサービスを提供するのを許可する。サーバ302によって提供される1つのサービスは、ナビゲーションデバイス200からの要求の処理および大容量記憶デバイス312からナビゲーションデバイス200へのナビゲーションデータの送信を含む。サーバ302によって提供されるもう1つのサービスは、所望のアプリケーションに対する様々なアルゴリズムを使用したナビゲーションデータの処理およびこれらの計算結果のナビゲーションデバイス200への送信を含む。
【0052】
通信路318は一般にナビゲーションデバイス200およびサーバ302を接続する伝播媒体またはパスを表す。サーバ302およびナビゲーションデバイス200の両方は、通信路を介してデータを送信する送信機と、通信路を介して送信されたデータを受信する受信機とを含む。
【0053】
通信路318は特定の通信技術に限定されない。さらに、通信路318は単一の通信技術に限定されない。すなわち、通信路318は様々な技術を使用するいくつかの通信リンクを含んでもよい。例えば、通信路318は、電子的通信、光学的通信、および/または電磁気的通信等のためのパスを提供するように構成され得る。そのようなものとして、通信路318は、電子回路、ワイヤおよび同軸ケーブル等の導体、光ファイバー・ケーブル、コンバータ、無線周波、大気、空間等のうちの1つまたは組み合わせを含むが、それに限定されない。さらに、通信路318は、例えばルータ、リピータ、バッファ、送信機、および受信機等の中間デバイスを含み得る。
【0054】
例えば、通信路318は電話およびコンピュータネットワークを含む。さらにその上、通信路318は、無線周波数、マイクロ波振動数、赤外線通信等の無線通信に適合することが可能であってもよい。さらに、通信路318は衛星通信に適合し得る。
【0055】
通信路318を介して送信された通信信号は所与の通信技術のために要求または設計されてもよい信号を含むが、それに限定されない。例えば、信号は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)等の移動体通信技術で使用されるように構成されてもよい。デジタル信号およびアナログ信号の両方が通信路318を介して送信され得る。これらの信号は、通信技術に望ましいように変調、暗号化、および/または圧縮された信号であってもよい。
【0056】
サーバ302は無線チャネルを介してナビゲーションデバイス200によってアクセス可能な遠隔サーバを含む。サーバ302は、ローカルエリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)等に配置されるネットワークサーバを含んでもよい。
【0057】
サーバ302はデスクトップコンピュータまたはラップトップコンピュータ等のパーソナルコンピュータを含んでもよく、且つ通信路318はパーソナルコンピュータとナビゲーションデバイス200との間を接続されたケーブルであってもよい。あるいは、パーソナルコンピュータは、サーバ302とナビゲーションデバイス200との間でインターネット接続を確立するために、ナビゲーションデバイス200とサーバ302との間に接続されてもよい。あるいは、携帯電話または他の手持ちサイズのデバイスが、インターネットを介してナビゲーションデバイス200をサーバ302に接続して、インターネットへの無線接続を確立してもよい。
【0058】
ナビゲーションデバイス200は、ユーザがナビゲーションデバイス200をサーバ302に接続するとすぐに定期的にアップデートされてもよく、および/または例えば無線移動接続デバイスおよびTCP/IP接続を介してサーバ302とナビゲーションデバイス200との間でなされているより常時または頻繁な接続に応じてより動的であってもよい、情報ダウンロードを介してサーバ302から情報を提供されてもよい。多くの動的計算に対して、サーバ302におけるプロセッサ304は処理ニーズの大部分に対処するために使用されてもよいが、しかしながら、ナビゲーションデバイス200のプロセッサ210はサーバ302への接続とはしばしば独立して多くの処理および計算にも対処し得る。図2において前述したように、ナビゲーションデバイス200は、プロセッサ210、入力デバイス220、およびディスプレイスクリーン240を含む。入力デバイス220およびディスプレイスクリーン240は、例えばタッチパネルスクリーンを介した(直接入力、メニュー選択等による)情報の入力および情報の表示を可能にする統合入力ディスプレイデバイスに統合される。当業者によく知られているように、そのようなスクリーンは例えばタッチ入力LCDスクリーンであってもよい。さらに、ナビゲーションデバイス200は、例えば音声入力/出力デバイス等の、あらゆる追加の入力デバイス220および/または追加の出力デバイス241も含み得る。
【0059】
図4Aおよび4Bは、ナビゲーションデバイス200の斜視図である。図4Aに示されるように、ナビゲーションデバイス200は統合入力ディスプレイデバイス290および(内部GPS受信機250、マイクロプロセッサ210、電源、メモリシステム220等を含むがこれらに限定されない)図2の他の構成要素を含むユニットであってもよい。
【0060】
ナビゲーションデバイス200は、大型吸着カップ294を使用してそれ自体が乗り物のダッシュボード/窓/等に固定されてもよいアーム292上に据え置かれてもよい。このアーム292は、ナビゲーションデバイス200がドッキングされ得るドッキングステーションの一例である。図4Bに示されるように、ナビゲーションデバイス200は、例えばナビゲーションデバイス200をアーム292にスナップ式で接続することによって、ドッキングステーションのアーム292とドッキングされるかあるいは接続され得る(これはほんの一例であり、ドッキングステーションと接続する他の既知の代替方法が本願の範囲内である)。ナビゲーションデバイス200はその場合、図4Bの矢印によって示されるように、アーム292上で回転可能であってもよい。ナビゲーションデバイス200とドッキングステーションとの間の接続を解除するために、例えばナビゲーションデバイス200上のボタンが押下されてもよい(これはほんの一例であり、ドッキングステーションとの接続を解除する他の既知の代替方法が本願の範囲内である)。
【0061】
図5を参照すると、PNDを備えたカメラ使用可能な乗り物を含む、本発明に従ったシステムの概観図が示されている。特に、乗り物500はPND502を備えたダッシュボードを通常含む。車のフロントガラスを介した運転手の視界506だけでなく、PND502が見られ得る典型的な配置がピクチャ504に示され、その視界は信号機508を含む。理想的には、PND502はデバイスにインストールされたオペレーティング・ソフトウェアまたはそこで実行する代替ソフトウェアプログラムの制御の下で動作する統合デジタルカメラまたは他のデジタル画像撮像デバイスを備える。本発明の特に望ましい特徴では、そのようなソフトウェアは、デバイスは一般に手持ちサイズであり且つ従来のデジタルカメラが使用されてもよいように使用される、従来のカメラモードをユーザが選択してもよいオプションと、図5で想定されるように、デバイスが自由画像撮像モードで使用されてもよい代替オプションと、を含む。この動作モードでは、(510に表示されたその装着デバイスにそれが取り付けられることが決定するとすぐに、)デバイスによって自動的に選択されてもよい。
【0062】
本発明の一実施形態において、デジタル画像データが継続してカメラを介して撮像され、乗り物が移動するので、ストリーミングビデオと同種の、継続したデジタル画像データのストリームがデバイスの処理電子機器にとって利用可能となる。別の実施形態において、デジタル画像データの撮像は比較的短い周期で、例えば数秒ごとに、定期的に生じ、パターン認識技術または物体認識技術がそのデータに基づいて実行されることを可能にするために十分な量のデジタル画像データがデバイスによって撮像される。
【0063】
適用される特定の認識技術は多くの利用可能な技術の1つであるが、原則として、その技術は、信号機、街灯、路面標識、および他の道路に基づくランドマークまたは沿道のランドマーク等の基本的または一般の物体を記述する一連の格納されたデジタル記述子または物体定義を用いる。画像認識技術または物体認識技術は、受信されたデジタル画像データに関して定期的または継続的のどちらかで起こるが、何れにせよ、処理されているその時に、多数の物体の何れか1つが撮像された画像データにおいて認識されるどうかに応じて、撮像された画像データの処理は肯定的または否定的な結果を与える。ピクチャ512では、信号機特徴508が認識され、且つデバイスはその場合、514、516で示されるように、認識された物体の種類およびその地理空間的所在地のいくつかの指標、の両方を代表する高圧縮メッセージまたは他のデータを格納し得ることが見られる。
【0064】
そのようなデータにおける物体識別子を含む地理空間的所在地情報に関して様々なオプションがある。1つのオプションは、パターン認識技術または他の画像処理技術によって関連する特徴が識別されたデジタル情報の撮像時に、デバイスが現在の所在地座標またはGPS情報を記録することである。所在地情報を記録する代替方法は、デバイスが、デジタル画像撮像時におけるデバイスの所在地と、デジタル画像撮像時における概算のデバイスの所在地を提供するために要求に応じて訂正された、最後に格納された既知のデバイスの位置と、の何れかに基づいたさらなる所在地処理ルーチンを実行することであり、そのさらなる処理ルーチンは、デジタル画像撮像時における実際のまたは概算のデバイス所在地と関連して識別された特徴の位置を概算するさらなる画像処理ルーチンを含む。もちろん、上記の全ての場合、デジタル画像撮像の関連時間は、ひいては現在の実際または概算のデバイスの所在地を決定する時間は、撮像されたデジタル画像が認識された特徴を含む時間である。
【0065】
理想的には、関連する実際のまたは概算のデバイスの位置を決定する関連時間は、認識可能な特徴を含むデジタル画像データの撮像が生じた時と正確に同一であるが、これは、いつも使用可能とは限らず、もちろん時間閾値が適用されてもよい。このことはもちろん現在の実際のまたは概算のデバイスの所在地が、また、適切な場合関連する認識された特徴の取得された位置が、決定され得る正確性を低減するが、そのような正確性の低減は以下で説明されるマップデータアップデートシステム全体によって平均化されてもよい。
【0066】
再び図5を参照すると、デバイス502において、統合または関連デジタルカメラが継続的にまたは定期的にデジタル画像データを撮像し且つそれについて1つ以上のパターン認識技術を実行する、適合した「継続監視」オプションが可能な場合、格納されるデータ量は、撮像された画像データにおいて識別される沿道の物体の数に比例して増加するだろう。適当な時に、例えばアップデートデータ量があるサイズに到達した時に、または、インターネット接続PCに、無線でまたはより標準的なUSB接続を介しての何れかで、デバイスが遠隔サーバ518とデータを通信する設備を検出した時に、デバイスは、デジタル画像の撮像および処理能力を有する全てのデバイスから受信された全てのアップデート情報を検証し且つ提供すべきあらゆる格納されたアップデート情報を有する、そのサーバへアップデート情報のアップデートを行う。
【0067】
検証手順は、1つ以上の地理的所在地に他よりも高密度で分布された所在地座標を含む検証サーバによって受信された全てのアップデートに対する平均的および/または他の統計的手順を事実上意味する。例えば、道路交差点においてまたは周辺の信号機を示すアップデートデータの高密度分布は、その交差点における信号機を確かに示唆する。そのような決定をするとすぐに、検証サーバは、可能なら「オンザフライ」で、特定のデバイス製造業者の全ユーザベースによる後のダウンロードのために利用可能にされるグラフィックアイコンを含む1つ以上のマップパッチを創り出す。デバイススクリーンにマップ情報の表示例を与える520に示されるように、信号機アイコン522は所定位置におけるベースマップデータ524上に置かれて現れ得る。
【0068】
マップパッチは、TomTom HOMETMブランドの下で出願人から利用可能なソフトウェア等のソフトウェアがインストールされ、デバイスが接続されてもよいインターネット接続PCからの要求に応じてサーバ518からダウンロードされるか、あるいは、予め定められた時間における無線を介してあるいはまたユーザの命令を受けた要求に応じて、デバイスが無線通信機能または電気通信機能を備える場合にサーバ518からダウンロードされる。さらなる代替方法は、マップパッチの数またはサイズがあるレベルに到達した時に、無線でデバイスのユーザベースへとマップパッチが「転送(push)」されることである。
【0069】
さらに別の実施形態において、マップパッチは非常に制限されたデータ、例えば物体インジケータ、対応する所在地データ、および選択的に他の設定または情報を含んでもよい。この例では、PNDまたはシステムはメモリに格納された複数のグラフィックアイコンを含み、それはユーザに拡張ナビゲーションを提供するために、ナビゲーションの間表示されたマップデータと重複関連して表示するために選択されている。もちろん、グラフィックアイコンはデバイスが関連する識別物体の所在地と最も近くなった時にのみ表示され、それは表示されているマップデータが特定の所在地を含む時である。
【0070】
それ故要約すると、本発明のシステムの側面の主要な構成要素は、
・PNDは統合されまたは装着されまたは関連付けられた低コストカメラを有する。
【0071】
・カメラおよび/またはデバイスは予め定義された一連の物体を効率的に認識するソフトウェアを備える。
【0072】
・所在地データと共に認識された物体は検証サーバに送信される。
【0073】
・サーバは認識された物体および1つ以上のマップパッチの妥当性を検証する。
【0074】
・マップパッチは、選択的に無線でまたは他の電気通信ネットワークを介して、サーバからインターネットを介してPNDにダウンロードされる。
【0075】
この発明は同様に乗り物統合ナビゲーションシステムにも適用してもよいことが述べられるべきである。
【0076】
カメラが統合されたPND、または、カメラが備えられ且つPNDが接続またはインタフェース接続するドッキングステーション、を調整する時にユーザを効率的に補助するソフトウェアルーチンが提供されてもよいことも述べられるべきである。もちろん、製造時に自動車に備えられまたは統合されてもよいナビゲーションシステムの場合、ナビゲーションシステムが通信するカメラが車の一部として備えられてもよく、従って調整および(まぶしい入射光からの適切なシールドの提供等の)他の問題も考慮されてもよい。
【0077】
PNDおよびナビゲーションシステムにおけるパターン認識技術の使用に対する様々な他の可能性があるが、それらも本発明の範囲内に包含される。例えば、カメラ使用可能なPNDおよびナビゲーションシステムは、検証設備または他のバックエンド処理設備への将来の送信のために自動的にマップ訂正データを創り出すことが可能である。そのような実施形態では、撮像された画像データに対してパターン認識技術が継続的にまたは定期的に実行され、且つ認識されてもよい特徴の種類は、道路ジャンクション、レイアウトおよび配置、道路に沿った交通制限を示す道路案内標識、および、基礎をなすマップデータファイルの一部、またはその基礎をなすデータファイルと連動して一般に使用される次のパッチまたはPOIデータファイルの一部である格納されたデジタルデータによって適切に表されてもよいあらゆる他の道路ベースのまたは沿道の特徴である。
【0078】
さらに具体的には、基礎をなすマップデータファイルまたはそれに適用可能な補助的データファイル、に適用可能な訂正データを自動的に創り出す場合、本発明の方法は、認識された特徴と基礎をなすマップデータ(または補助的記述パッチまたはPOIデータファイル)とを比較する工程と、有効に訂正され得る種類のそれらの間の相違を識別する工程と、をさらに含む。例えば、最新のマップ情報が有する最も一般的に困難なことは、地方の道路構造または配置を変更する権限を有する道路当局、地方自治体、または他の行政当局によって、以前「十字路(cross−road)」タイプだったより少ないジャンクションがロータリー(roundabout)スタイルのジャンクションにしばしば変えられていることである。別の例は、以前コントロールされていなかったジャンクションにおける信号機または正式ジャンクションの導入であってもよい。
【0079】
PNDまたはナビゲーションシステムによって実行されるパターン認識技術によって、基礎をなすマップデータに基づいてデバイスによって識別され且つスクリーンに表示されるように、特定の種類のジャンクションまたはそれに適用可能な交通管理指標は、フリードライビングモードまたはナビゲーションモードの何れかで運転中に、関連付けられたまたは統合されたデバイスカメラによって見られる実際のジャンクションタイプまたは交通管理指標とは異なることを、デバイスは自動的に決定することが可能である。
【0080】
この特徴はデバイスのユーザ全体にとって非常に有益であり、その大多数は、デバイスのソフトウェアに提供されてもよいマップ訂正特徴の使用とは対照的に、一般にデバイスを使用して所望の目的地への基本的ナビゲーションを実行することのみに関心がある。従って、ユーザの最新のまたは以前旅した所在地(デバイスの最初の起動時に大抵設定されるオプション)に関して、デバイスが無線で自動的にデータをデバイスから送信するのを許可する準備ができていることをユーザが既に示しているならば、デバイスが自動的に訂正データを送信するためのさらなるアクションは必要ない。
【0081】
もちろん、パターン認識技術によって認識されることが望まれる特徴を代表する局所的に格納されたデータは、概略データ、カラーデータ、パターンデータ、外観特徴またはプロフィールデータ、および同様のもの、のうち1つ以上を含む多数の異なる形式の何れをとってもよい。さらに、予め格納されたデータは、パターン認識技術の一部として、それらの画像にアニメーション効果も提供する多数の徐々に撮像された画像と比較されてもよいアニメーション画像を含んでもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル画像データが撮像され得るデジタルカメラを有する携帯ナビゲーションデバイスPNDまたはナビゲーションシステムを動作する方法であって、
前記方法は、前記撮像されたデジタル画像に対してパターン認識技術を実行して前記デジタル画像が1つ以上の認識可能な予め定義された特徴を含むかどうか決定し、
前記携帯ナビゲーションデバイスPNDまたはナビゲーションシステムは、
前記デジタル画像が撮像された時点におけるまたはその時点から予め定められた時間閾値の範囲内における前記デバイスの所在地と、
前記デジタル画像が撮像された時点における、計算されて予測されたデバイスの所在地と、前記予測は以前に格納されたデバイスの位置情報に基づいてなされ、
前記撮像されたデジタル画像において識別される前記特徴の計算された概算所在地と、
のうち少なくとも1つの概算の位置を識別する地理空間的所在地データと共に、
前記パターン認識技術が成功して識別された特徴という指標を含む少なくともいくつかの情報を記憶する記憶装置を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記認識可能な予め定義された特徴は、前記PNDまたはナビゲーションシステムのメモリに格納されたデジタル情報によって表され、
前記パターン認識技術は、前記撮像されたデジタル画像情報と、特徴を代表する少なくともいくつかのデジタル情報と、を比較することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
パターン認識が成功した後に前記デバイスによって格納された情報が、前記認識された物体と関連する対応所在地情報と共に、前記認識された物体を識別するメッセージデータであることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記デジタル画像データの撮像は、実質的に継続して起こり、その結果、デジタルビデオ供給と同種のデジタルデータのストリームは、前記PNDまたはナビゲーションシステムによって撮像され、前記パターン認識技術が前記ストリーミングデジタルデータに対して継続して実行されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記PNDまたはナビゲーションシステムは、前記パターン認識技術によって識別されることが可能な1つ以上の特徴を代表する1つ以上のグラフィックアイコンを格納し、
前記PNDまたはナビゲーションシステムは、スクリーンに表示されるマップ情報が、適切な位置において前記特徴を表す前記グラフィックアイコンの表示によって増加するルーチンを含み、
前記ルーチンは、ダウンロード手順の間に前記デバイスによって受信された1つ以上のマップパッチファイル内の情報を使用することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記認識された特徴と、基礎をなすマップデータとを比較する工程と、それらの相違を識別する工程と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
次なる情報の前記記憶装置は、前記認識された特徴、対応所在地データ、という指標、および、前記基礎をなすマップデータにおける誤りを示すさらなる情報を含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
コンピュータ上で動作する時に、請求項1乃至7の何れか1項の全ての工程を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な媒体で具体化されることを特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか1項に記載のPNDまたはナビゲーションシステム、およびデータ検証サーバ、を含むマップデータアップデートシステムであって、
前記PNDまたはナビゲーションシステムは、
複数の適切に使用可能なデバイスまたはシステムからデータを受信し且つ受信されたデータの統計処理を実行してその正確性を決定する前記データ検証サーバへ、認識された物体および対応位置データをアップデートする手段を含み、
前記データ検証サーバは、少なくとも、認識された物体データと、前記統計処理が特定の所在地において前記認識された特徴が存在する可能性を決定した、前記受信されたデータにおいて識別された特定の物体に対する対応所在地データと、を含む1つ以上のマップパッチファイルを次に創り出し、
前記PNDまたはナビゲーションシステムおよび前記データ検証サーバは、前記1つ以上のマップパッチファイルが前記PNDまたはナビゲーションシステムに戻される通信を次に確立することを特徴とするマップデータアップデートシステム。
【請求項11】
前記データ検証サーバによって創り出された前記1つ以上のマップパッチファイルは、前記PNDまたはナビゲーションシステムのスクリーン上で基礎をなすマップデータと共に重ね合わせ方法で表示されている、識別された特徴のグラフィックアイコン表現を含むことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記PNDまたはナビゲーションシステムのメモリは、前記データ検証サーバから受信されたマップアップデートファイルにおいて識別されてもよい潜在特徴のグラフィックアイコン表現を格納し、
前記マップアップデートファイルは、前記マップパッチにおける所在地情報を含む領域にマップデータを表示する時に、前記デバイスまたはシステムのスクリーンに表示するための前記適切な局所的に格納されたグラフィックアイコンを取得する前記PNDまたはナビゲーションシステムによって識別可能な、対応所在地情報と共に少なくとも識別子情報を含むことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
統合されたデジタルカメラと、さらに少なくとも処理手段と、メモリと、GPS信号受付手段とを有するPNDであって、前記PNDは、
前記デジタルカメラを介してデジタル画像データを撮像することが可能であり、
パターン認識技術が前記撮像されたデジタル画像データに対して実行されて前記デジタル画像データが1つ以上の認識可能な予め定められた特徴を含むかどうか決定し、且つ前記撮像されたデジタル画像データに含まれるなら、前記PNDは、
前記デジタル画像が撮像された時点またはその時点から予め定められた時間閾値の範囲内における前記デバイスの所在地と、
前記デジタル画像が撮像された時点における計算され予測されたデバイスの所在地と、前記予測は以前に格納されたデバイスの位置情報に基づいており、
前記撮像されたデジタル画像において識別された特徴の計算された概算所在地と、
のうち少なくとも1つの概算位置を識別する地理空間的所在地データと共に、識別された特徴という指標を含むいくつかの情報を格納することを特徴とするPND。
【請求項14】
少なくとも統合デジタルカメラと、処理手段と、メモリと、GPS信号受付手段とを含むナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーションシステムは、デジタル画像データを撮像可能であり、
パターン認識技術が前記撮像されたデジタル画像データに対して実行されて前記デジタル画像データが1つ以上の認識可能な予め定められた特徴を含むかどうかを決定し、且つ前記撮像されたデジタル画像データに含まれるなら、前記ナビゲーションシステムは、
前記デジタル画像が撮像された時点またはその時点から予め定められた時間閾値の範囲内におけるナビゲーションシステムの所在地と、
前記デジタル画像が撮像された時点における計算され予測されたナビゲーションシステムの所在地と、前記予測は以前に格納されたナビゲーションシステムの位置情報に基づいており、
前記撮像されたデジタル画像において識別された特徴の計算された概算所在地と、
のうち少なくとも1つの概算位置を識別する地理空間的所在地データと共に、識別された特徴という指標を含むいくつかの情報を格納することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項15】
請求項2乃至7の何れか1項に記載の方法を実行するように構成されたことを特徴とする請求項13に記載のPND。
【請求項16】
請求項2乃至7の何れか1項に記載の方法を実行するように構成されたことを特徴とする請求項14に記載のナビゲーションシステム。
【請求項17】
デジタルカメラが撮像し得るデジタル画像データを受信するPNDであって、少なくとも処理手段と、メモリと、GPS信号受付手段と、をさらに有し、
パターン認識技術が前記撮像されたデジタル画像データに対して実行されて前記デジタル画像データが1つ以上の認識可能な予め定められた特徴を含むかどうかを決定し、且つ前記撮像されたデジタル画像データに含まれるなら、前記PNDは、
前記デジタル画像が撮像された時点またはその時点から予め定められた時間閾値の範囲内における前記デバイスの所在地と、
前記デジタル画像が撮像された時点における計算され予測された前記デバイスの所在地と、前記予測は以前に格納されたデバイスの位置情報に基づいており、
前記撮像されたデジタル画像において識別された特徴の計算された概算所在地と、
のうち少なくとも1つの概算位置を識別する地理空間的所在地データと共に、識別された特徴という指標を含むいくつかの情報を格納することを特徴とするPND。
【請求項18】
デジタルカメラの接続を認識し、且つデジタルカメラから受信されるデジタル画像データを処理することが可能なソフトウェアを備えることを特徴とする請求項17に記載のPND。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−506983(P2011−506983A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538352(P2010−538352)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/EP2007/011250
【国際公開番号】WO2009/080070
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】