文書管理システム、文書管理方法、及びコンピュータプログラム
【課題】文書自体のアクセス権を変更することなく、文書へのアクセスを従来よりも適切に調整できるようにする。
【解決手段】文書のショートカットが生成されると、そのショートカットに対するアクセス回数をユーザに設定させ、更にそのショートカットを特定するショートカット識別子を生成する。そして、それらショートカット識別子とアクセス回数とを相互に関連付けてショートカット管理テーブルに登録する。その後、生成したショートカット識別子とメールの宛先となるメールアドレスとを、ショートカットに設定し、そのショートカットを添付したメールを送信する。そして、受信したメールに添付されたショートカットに設定されているメールアドレスと、メールを受信したPCが保持する自身のメールアドレスとが一致している場合に、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する。
【解決手段】文書のショートカットが生成されると、そのショートカットに対するアクセス回数をユーザに設定させ、更にそのショートカットを特定するショートカット識別子を生成する。そして、それらショートカット識別子とアクセス回数とを相互に関連付けてショートカット管理テーブルに登録する。その後、生成したショートカット識別子とメールの宛先となるメールアドレスとを、ショートカットに設定し、そのショートカットを添付したメールを送信する。そして、受信したメールに添付されたショートカットに設定されているメールアドレスと、メールを受信したPCが保持する自身のメールアドレスとが一致している場合に、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書管理システム、文書管理方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、ショートカットを介した文書へのアクセスを調整するために用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、文書管理システムのデータベースに登録されている文書に対してセキュリティポリシーに従いアクセス権を設定し、アクセス権のあるユーザに限り文書の閲覧が可能となるような文書管理システムが実現されている。
このような文書管理システムにおいて、アクセス権のないユーザにも文書を閲覧させられるようにする技術が提案されている(特許文献1、2を参照)。
具体的に特許文献1では、まず、アクセス権のない文書をユーザが閲覧したい場合、ユーザは、そのアクセス権のない文書を管理者に通知する。管理者は、利用制限付きの文書を文書管理システムに作成して保存する。このようにすることによって、ユーザは、その利用制限付きの文書に基づいて、アクセス権のない文書を閲覧できる。
また、特許文献2では、まず、文書管理システムに保存されている文書のショートカットを作成し、そのショートカットに、文書DB情報、ユーザ情報、及び利用制限を設定する。このようにすることによって、ユーザ情報に従った所定のユーザのみに、文書DB情報及び利用制限に従って、所定の文書データのみを一時的に公開することができ、アクセス権の無いユーザでも文書を閲覧できる。
【0003】
【特許文献1】特開2007−188490号公報
【特許文献2】特開2006−215665号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したように特許文献1に記載の技術では、文書のアクセス権を緩めたり、管理者や作成者にアクセス権の付与を依頼したりすることで、アクセス権のないユーザにも文書を閲覧させられるようにしている。
しかしながら、このような手法では、文書自体のアクセス権が変更される虞がある。したがって、初期のシステム設計のセキュリティポリシーから外れたアクセス権が文書に付与されてしまう虞があるという問題点があった。
また、特許文献2に記載の技術では、ショートカットに設定されたユーザ情報に基づいてログイン(ユーザ認証)が行われると、一定の制限の下で文書の閲覧が可能になる。したがって、文書の安全性が必ずしも高いものではなかった。更に、ユーザ認証のための専用のユーザ情報を設定しなければならない。したがって、ユーザビリティが必ずしも高いものではなかった。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、文書自体のアクセス権を変更することなく、文書へのアクセスを従来よりも適切に調整できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の文書管理システムは、文書のショートカットを生成するショートカット生成手段と、前記ショートカット生成手段により生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成手段と、前記ショートカット生成手段により生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定手段と、前記設定手段により識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信する送信手段と、ショートカットを含む情報を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたショートカットを起動する起動手段と、前記起動手段により起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により文書へのアクセスが許可された後に、前記起動手段により起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可手段とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明の文書管理方法は、文書のショートカットを生成するショートカット生成ステップと、前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成ステップと、前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定ステップと、前記設定ステップにより識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信する送信ステップと、ショートカットを含む情報を外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップにより受信されたショートカットを起動する起動ステップと、前記起動ステップにより起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより文書へのアクセスが許可された後に、前記起動ステップにより起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可ステップとを有することを特徴とする。
【0008】
本発明のコンピュータプログラムは、文書のショートカットを生成するショートカット生成ステップと、前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成ステップと、前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定ステップと、前記設定ステップにより識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信することを指示する送信ステップと、外部装置から受信された情報に含まれるショートカットを起動する起動ステップと、前記起動ステップにより起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより文書へのアクセスが許可された後に、前記起動ステップにより起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ショートカットの宛先となる宛先情報をショートカットに設定し、そのショートカットを含む情報を外部装置に送信する。外部装置からショートカットを受信すると、そのショートカットに設定されている情報に基づいて、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する。したがって、宛先情報を用いることにより、ユーザ認証とは別の手段で、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定することが可能になる。更に、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定するための情報として、ショートカットの送信の際に設定される宛先情報を流用することができる。よって、文書自体のアクセス権を変更することなく、文書へのアクセスを従来よりも適切に調整できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1の実施形態)
以下に、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、文書管理システムの全体の構成の一例を示すブロック図である。
図1において、画像入出力装置(デジタル複合機)100、101、102は、夫々異なる機能を有する。例えば、カラー機能の有無や、フィニッシング構成の有無等の機能が異なる。画像出力装置(プリンタ)103、104も、夫々異なる機能を有する。これらはLAN1010等のネットワーク伝送手段に接続されている。また、LAN1010には、パーソナルコンピュータ(以下の説明では、必要に応じてPCと略称する)110、111が接続されている。PC110、111は、例えば、画像入出力装置100〜102や、画像出力装置103、104と連携して、オフィス文書等の文書の保存・編集・再利用を行う。
【0011】
また、本実施形態では、PC110、111内に文書管理システムが構築される。このように本実施形態では、1台のPC110、111内に文書管理システムを構築し、PC110、111内に、サーバとしての機能と、クライアントとしての機能とが含まれている場合を例に挙げて説明する。しかしながら、サーバと、それを利用するクライアントとを個別に備えるようにした"クライアント・サーバ型の文書管理システム"を構築することも可能である。
【0012】
図2は、PC110において動作する文書管理システムの構成の一例を説明するブロック図である。尚、PC110、111は、同じ構成を有するので、ここではPC110の詳細な説明のみを行い、PC111の詳細な説明を省略する。
図2において、ユーザは、文書管理システム200におけるユーザインターフェース部2001を介して、画像入出力装置100〜102、PC111等の外部装置との接続や、データベース2009への文書の登録や、文書の印刷等のための操作を行う。コマンド制御部2002は、ユーザインターフェース部2001に対して操作された情報を解析し、適切な処理を行う。尚、クライアント・サーバ型の文書管理システムとした場合、コマンド制御部2002は、サーバとの通信を行うためのコマンドを作成する。
【0013】
画像処理制御部2004は、入出力する文書画像の用途等に応じて、TIFFやビットマップ等の画像形式変換処理や、圧縮伸長処理等の処理を、入出力する文書画像に対して行う。文書管理制御部2003は、文書管理に関する全ての処理を制御する。
データベース制御部2005は、データベース2009に保存するデータを作成して保存する処理の制御を行う。データベース2009には、例えば、ボリュームデータベースと、属性管理データベースと、全文検索データベースとを有する。ボリュームデータベースは、文書画像データそのものを保存する。属性管理データベースは、文書の名前や作成日付、コメント、及び印刷ジョブ文書における印刷体裁情報等を保存する。全文検索データベースは、登録された文書から抽出されたテキストデータのインデックス情報等を保存する。
【0014】
印刷処理制御部2006は、印刷する文書の形式に応じた印刷処理を実行するための制御を行う。デバイス制御部2007は、画像入出力装置100〜102、及び画像出力装置103、104との間で、情報の入出力を行う。ネットワーク制御部2008は、LAN1010に接続し、外部装置との間で、情報の入出力を行う。
【0015】
図3は、文書管理システム200におけるソフトウェアの構成の一例を示す図である。
文書管理システム200は、文書管理クライアント300、文書管理サーバ302、メールサーバ304、及びメールソフト(メーラ)305を有している。
図3において、ショートカット生成部301は、ユーザが指定した文書のショートカットを生成する。そして、ショートカット生成部301は、生成したショートカットをプラグイン306に送信する。
文書管理DB303は、文書データ等を保管する。また、文書管理DB303は、プラグイン306から送信された制限情報(文書へのアクセスに対する制限に関する情報)を所定のテーブルに保管する。
【0016】
プラグイン306は、アクセス回数設定部308、アクセス回数保持部309、メール生成部310、ショートカット先文書識別子取得部311、ショートカット識別子生成部312、及びショートカット識別子・アクセス回数登録部313を有する。更に、プラグイン306は、ショートカット情報設定部314、ユーザ認証部315、アクセス権取得部316、ショートカット情報取得部317、本人メールアドレス取得部318、アドレス比較部319、及びアクセス回数取得部320を有する。この他、プラグイン306は、アクセス回数判別部321、アクセス回数更新部322、及びショートカット文書表示部323を有する。
【0017】
プラグイン306は、ショートカット生成部301で生成されたショートカットを受信すると、アクセス回数設定部308を起動する。すなわち、アクセス回数設定部308は、ショートカット生成部301で生成されたショートカットを受信すると、アクセス回数設定画面をディスプレイに表示して、文書のアクセス回数の入力をユーザに促す。アクセス回数保持部309は、入力されたアクセス回数を保持する。
メール生成部310は、ショートカット生成部301で生成されたショートカットを添付したメールをユーザの操作に基づいて生成する。ショートカット識別子生成部312は、ショートカットに固有のショートカット識別子を生成する。固有のショートカット識別子は、例えば、ショートカット先文書識別子取得部311で取得された識別子と、時間(現在時刻等)と、文書管理システム200が存在するPCの固有情報(ネットワーク識別子等)とを用いて生成される。
ショートカット識別子・アクセス回数登録部313は、アクセス回数保持部309が保持しているアクセス回数と、ショートカット識別子生成部312で生成されたショートカット識別子とを文書管理DB303内のショートカット管理テーブルに登録する。
【0018】
図4は、ショートカットから文書を表示可能なアクセス回数を管理するショートカット管理テーブルの一例を示す図である。
図4において、ショートカット管理テーブル600は、ショートカット識別子601とアクセス回数602の2つのフィールドから構成される。
ショートカット識別子601は、ショートカットを一意に識別するためのショートカット識別子を保持するフィールドである。アクセス回数602は、ショートカットから文書を表示可能なアクセス回数を保持するフィールドである。
【0019】
図3の説明に戻り、ショートカット情報設定部314は、ショートカット識別子生成部312で生成されたショートカット識別子と、メールの宛先に設定されているメールアドレスとを、ショートカット生成部301で生成されたショートカットに設定する。
ユーザ認証部315は、受信したメールに添付されているショートカットがユーザの指示に基づいて起動した場合に、ユーザ認証を行う。例えば、ユーザ認証部315は、ユーザによって入力されたユーザ情報(ユーザ名等)と、文書管理サーバ302に予め設定されているユーザ情報とを用いてユーザ認証を行い、ユーザのログインの許否を判定する。
アクセス権取得部316は、起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権を、文書管理サーバ302(例えば文書管理DB303)から取得する。文書管理サーバ302(例えば文書管理DB303)には、例えば、ユーザと文書名とアクセス権とが相互に関連付けられたテーブルが登録されており、本実施形態では、このテーブルを用いて文書のアクセス権が管理される。
【0020】
ショートカット情報取得部317は、ユーザの指示に基づいて起動したショートカットに対して、ショートカット情報設定部314によって設定されているショートカット識別子及びメールアドレスを、当該ショートカットから取得する。
本人メールアドレス取得部318は、メーラ305が保持している個人のメールアドレスを取得する。
アドレス比較部319は、ショートカット情報取得部317が取得したメールアドレスと、本人メールアドレス取得部318が取得したメールアドレスとを比較して、それらが一致するか否かを判別する。
アクセス回数取得部320は、ショートカット情報取得部317が取得したショートカット識別子をキーとして、ショートカット管理テーブル600が保持しているショートカットのアクセス回数602の値を取得する。更に、アクセス回数取得部320は、ショートカット情報取得部317が取得したショートカット識別子と、ユーザ認証で使用されたユーザ名とをキーとして、アクセス回数管理テーブル700が保持しているユーザのアクセス回数703の値を取得する。
【0021】
図5は、ユーザがショートカットから文書を表示した回数を管理するアクセス回数管理テーブル700の一例を示す図である。
図5において、アクセス回数管理テーブル700は、文書管理DB303内に記憶されている。そして、アクセス回数管理テーブル700は、ショートカット識別子701、ユーザ名702、及びアクセス回数703の3つのフィールドから構成される。
ショートカット識別子701は、ショートカットを一意に識別するためのショートカット識別子を保持するフィールドである。ユーザ名702は、ショートカットからの文書の表示を指示したユーザの名前を保持するフィールドである。アクセス回数703は、ショートカットからの文書の表示をユーザが指示した回数(アクセス回数)を保持するフィールドである。
【0022】
図3の説明に戻り、アクセス回数判別部321は、アクセス回数取得部320が取得したアクセス回数(ショートカットのアクセス回数602とユーザのアクセス回数703)を比較する。そして、アクセス回数判別部321は、比較した結果に基づいて、ユーザのアクセス回数703がショートカットのアクセス回数602を超えていないかどうかを判別する。
アクセス回数更新部322は、ユーザのアクセス回数703がショートカットのアクセス回数602を超えていない場合に、アクセス回数管理テーブル700のアクセス回数703を更新する。
ショートカット文書表示部323は、ショートカットに結びついている文書を文書管理サーバ302から取得してディスプレイに表示する。
【0023】
図6は、ショートカットを作成してメールを送信する際のPC110の処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS400において、ショートカット生成部301は、ユーザが選択した任意の文書のショートカットを生成する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS400の処理を行うことによりショートカット生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS401において、アクセス回数設定部308は、ステップS400で生成されたショートカットに対するアクセス回数を設定するためのアクセス回数設定画面をディスプレイに表示する。
次に、ステップS402において、アクセス回数設定部308は、ユーザがアクセス回数設定画面に対してアクセス回数を入力するまで待機する。アクセス回数を入力する方法としては、アクセス回数を直接数字で入力する方法や、選択型のリストからアクセス回数を選択する方法等、種々の方法を採ることができる。そして、アクセス回数が入力されると、ステップS403に進む。
【0024】
ステップS403に進むと、アクセス回数設定部308は、ステップS402で入力されたと判定されたアクセス回数の値を保持する。
次に、ステップS404において、メール生成部310は、ステップS400で生成されたショートカットを添付したメールを生成する。
次に、ステップS405において、メール生成部310は、ステップS404で生成されたメールの宛先(宛先アドレス)がユーザによって入力されるまで待機する。宛先は1つでも複数でもよい。そして、ステップS404で生成されたメールの宛先が入力されると、ステップ406に進む。
ステップS406に進むと、メール生成部310は、ユーザによってメールの送信の実行が指示されるまで待機する。そして、メールの送信の実行が指示されると、ステップS407に進む。
【0025】
ステップS407に進むと、メール生成部310は、メールに添付されているショートカットに、既存情報(ショートカット識別子と宛先アドレス)が既に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、メールに添付されているショートカットに既存情報が設定されている場合には、ステップS408に進む。
ステップS408に進むと、メール生成部310は、ショートカット識別子とメールアドレスとがショートカットに既に設定されているため、メールを送信できないことをユーザに知らせるメッセージをディスプレイに表示する。そして、図6のフローチャートによる処理を終了する。
【0026】
一方、メールに添付されているショートカットに既存情報が設定されていない場合には、ステップS409に進む。ステップS409に進むと、ショートカット先文書識別子取得部311は、文書管理サーバ302から、ステップS400で生成されたショートカットに結びついている文書の識別子(文書識別子)を取得する。
次に、ステップS410において、ショートカット識別子生成部312は、ステップS409で取得された文書識別子と、時間(時分秒)と、PC110の固有情報とを用いて、ショートカット識別子を生成する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS410の処理を行うことにより識別子生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS411において、ショートカット識別子・アクセス回数登録部313は、ステップ410で生成されたショートカット識別子と、アクセス回数保持部309が保持しているアクセス回数とをショートカット管理テーブル600に登録する。
以上のように本実施形態では、例えば、アクセス回数により使用制限情報の一例が実現され、ステップS411の処理を行うことにより記憶手段の一例が実現される。
【0027】
次に、ステップS412において、ショートカット情報設定部314は、ステップS400で生成されたショートカットに、ステップ410で生成されたショートカット識別子と、ステップ407で入力されたと判定された宛先アドレスとを設定する。
以上のように本実施形態では、例えば、宛先アドレスにより宛先情報の一例が実現され、ステップS412の処理を行うことにより設定手段の一例が実現される。
次に、ステップS413において、メール生成部310は、ステップS412でショートカット識別子及び宛先アドレスが設定されたショートカットを添付したメールを、ステップ405で入力されたと判定した宛先(例えばPC111)に送信する。そして、図6のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS413の処理を行うことにより送信手段の一例が実現される。
【0028】
図7は、受信したメールに添付されているショートカットから文書を表示する際のPC110の処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS500において、ショートカット情報取得部317は、メーラ305が受信したメールに添付されているショートカットをユーザの指示に基づいて起動する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS500の処理を行うことにより受信手段、起動手段の一例が実現される。
次に、ステップS501において、ユーザ認証部315は、文書管理サーバ302に接続するために、ユーザ情報(ユーザ名、パスワード等)を入力してユーザ認証を行う。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS501の処理を行うことにより認証手段の一例が実現される。
【0029】
次に、ステップS502において、ユーザ認証部315は、ステップS501の認証の結果に基づいて、ユーザ認証に成功したか、失敗したかを判定する。この判定の結果、ユーザ認証に失敗した場合には、ステップS503に進む。そして、ステップS503において、ショートカット文書表示部323は、処理に失敗したために処理を終了することをユーザに知らせるメッセージ(エラーメッセージ)をディスプレイに表示する。そして、図7のフローチャートによる処理を終了する。
【0030】
一方、ユーザ認証に成功した場合には、ステップS504に進む。そして、ステップS504において、アクセス権取得部316は、ステップS500で起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権を、文書管理サーバ302から取得する。
次に、ステップS505において、アクセス権取得部316は、ステップS500で起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権があるか否かを判定する。この判定の結果、文書のアクセス権がある場合には、後述するステップS513に進む。一方、文書のアクセス権がない場合には、ステップS506に進む。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS505の処理を行うことにより第3の判定手段の一例が実現される。
【0031】
ステップS506に進むと、ショートカット情報取得部317は、ステップS500で起動したショートカットより、当該ショートカットに設定されているメールアドレスを取得する。
次に、ステップS507において、本人メールアドレス取得部318は、メーラ305より、当該メーラ305に設定されている個人のメールアドレス(本人メールアドレス)を取得する。
次に、ステップS508において、アドレス比較部319は、ステップS506で取得された"ショートカットに設定されているメールアドレス"と、ステップS507で取得された"メーラ305に設定されている本人メールアドレス"とを比較する。
【0032】
次に、ステップS509において、アドレス比較部319は、ステップS508で比較した結果に基づいて、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一致するか否かと判定する。
以上のように本実施形態では、例えば、本人メールアドレスにより、自身の所在を示す所在情報の一例が実現され、ステップS509の処理を行うことにより第1の判定手段の一例が実現される。
この判定の結果、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一つも一致しなかった場合には、前述したS503に進み、エラーメッセージが表示され、図7のフローチャートによる処理を終了する。
【0033】
一方、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一致した場合には、ステップS510に進む。ステップS510に進むと、アクセス回数取得部320は、ステップS500で起動したショートカットに設定されているショートカット識別子をキーとして、ショートカット管理テーブル600に登録されているアクセス回数602を取得する。更に、アクセス回数取得部320は、当該ショートカットに設定されているショートカット識別子と、ステップS501のユーザ認証で入力されたユーザ情報とをキーとして、アクセス回数管理テーブル700に登録されているアクセス回数703を取得する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS510の処理を行うことにより取得手段の一例が実現される。
【0034】
次に、ステップS511において、アクセス回数判別部321は、ステップS500で起動したショートカットに対するユーザによるアクセスが、規定回数以内であるか否かを判定する。具体的にアクセス回数判別部321は、アクセス回数管理テーブル700に登録されているアクセス回数703の値が、ショートカット管理テーブル600に登録されているアクセス回数602の値を超えていないか否かを判定する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS511の処理を行うことにより第2の判定手段の一例が実現される。
この判定の結果、アクセス回数管理テーブル700に登録されているアクセス回数703の値が、ショートカット管理テーブル600に登録されているアクセス回数602の値を超えている場合には、前述したステップS503に進む。そして、ステップS503において、エラーメッセージが表示され、図7のフローチャートによる処理を終了する。
【0035】
一方、アクセス回数管理テーブル700に登録されているアクセス回数703の値が、ショートカット管理テーブル600に登録されているアクセス回数602の値を超えていない場合には、ステップS512に進む。ステップS512に進むと、アクセス回数更新部322は、ステップS700で起動したショートカットに設定されているショートカット識別子と、ステップS501のユーザ認証で入力されたユーザ情報とに対応するアクセス回数703を1つ増やす。
次に、ステップS513において、ショートカット文書表示部323は、ステップS500で起動したショートカットに結びついている文書のデータを、文書管理サーバ302から取得してディスプレイに表示する。そして、図7のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS513の処理を行うことにより許可手段の一例が実現される。
【0036】
以上のように本実施形態では、文書のショートカットが生成されると、そのショートカットに対するアクセス回数をユーザに設定させ、更にそのショートカットを特定するショートカット識別子を生成する。そして、それらショートカット識別子とアクセス回数とを相互に関連付けてショートカット管理テーブル600に登録する。その後、生成したショートカット識別子とメールの宛先となるメールアドレスとを、ショートカットに設定し、そのショートカットを添付したメールを送信する。
【0037】
メールを受信すると、ユーザの操作に基づいて、そのメールに添付されているショートカットを起動する。その後、ユーザ認証に成功すると、そのショートカットに結びついている文書へのアクセス権がユーザにあるか否かを判定する。この判定の結果、アクセス権がない場合には、ショートカットに設定されているメールアドレスと、メールを受信したPCが保持する自身のメールアドレスとが一致しているか否かを更に判定する。そして、これらのメールアドレスが一致している場合であって、起動したショートカットへのユーザのアクセス回数が規定回数以内である場合に、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する。
【0038】
したがって、文書のアクセス権を変更したり、文書のアクセス権を管理者に要求したりすることなく、アクセス権のない文書をユーザに閲覧させることが可能になる。また、使用制限を文書管理DB303に保持させることにより、ショートカットに使用制限を保持させないようにすることができる。
また、ショートカットをメールで送信するときに、メーラ305(プラグイン)によって宛先のメールアドレスをショートカットに保存するようにし、このメールアドレスを、ユーザ認証ではなく本人確認をするために使用するようにした。よって、ショートカットから文書を開く際に、ユーザ認証した後に、メーラ305に設定されている自分のメールアドレスとショートカットに設定されているメールアドレスとを比較して一致した場合に、アクセス権のない文書をユーザに閲覧させることができる。このように、ユーザ認証の後で、本人確認をすることで、文書のセキュリティを向上させながら、アクセス権のない文書を一定の制限の下で表示することができる。
更に、ショートカットをメールで配信するときに設定される宛先アドレスを自動的にショートカットに設定するようにしたので、文書へのアクセスを希望するユーザを選択する処理とショートカットを配信する処理とを一連の操作で行うことができる。したがって、ユーザビリティを向上させることが可能である。
【0039】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態においては、ショートカットを介した文書へのアクセス回数にて文書の表示回数を制限する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これ以外の方法でも、文書の表示回数を制限することが可能である。そこで、本実施形態では、日付範囲にて文書の表示を制限する場合について説明する。このように本実施形態と前述した第1の実施形態とは、文書の表示回数を制限する方法の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図7に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
【0040】
図8は、文書管理システム1200におけるソフトウェアの構成の一例を示す図である。本実施形態の文書管理システム1200の基本的な構成は、図3に示した第1の実施形態の文書管理システム200と同じである。ただし、プラグイン800の機能の一部が、第1の実施形態のプラグイン306と異なる。以下、第1の実施形態の文書管理システム200と異なる部分について説明する。
【0041】
図8において、プラグイン800は、アクセス回数設定部308の替わりに日付範囲UI設定部801、アクセス回数保持部309の替わりに日付範囲保持部802を有している。更に、プラグイン800は、ショートカット識別子・アクセス回数登録部313の替わりにショートカット識別子・日付範囲登録部803、アクセス回数取得部320の替わりに日付範囲取得部804を有している。この他、プラグイン800は、アクセス回数判別部321の替わりに日付範囲判別部805を有している。尚、プラグイン800は、アクセス回数更新部322の機能を有さない。また、本実施形態の文書管理システム1200では、図5に示したアクセス回数管理テーブル700は不要である。
【0042】
日付範囲UI設定部801は、ショートカット生成部301で生成されたショートカットを受信すると、日付範囲設定画面をディスプレイに表示して、日付範囲の入力をユーザに促す。日付範囲保持部802は、入力された日付範囲を保持する。
ショートカット識別子・日付範囲登録部803は、日付範囲保持部802が保持している日付範囲と、ショートカット識別子生成部312で生成されたショートカット識別子とを文書管理DB303内のショートカット管理テーブルに登録する。
【0043】
図9は、ショートカットから文書を表示可能な日付範囲を管理するショートカット管理テーブルの一例を示す図である。
図9において、ショートカット管理テーブル1100は、ショートカット識別子1101、開始日付1102、及び終了日付1103の3つのフィールドから構成される。
ショートカット識別子1101は、ショートカットを一意に識別するためのショートカット識別子を保持するフィールドである。開始日付1102は、ショートカットから文書を表示可能な日付範囲の開始日付(日時)を保持するフィールドである。終了日付1103は、ショートカットから文書を表示可能な日付範囲の終了日付(日時)を保持するフィールドである。
【0044】
図8の説明に戻り、日付範囲取得部804は、ショートカット情報取得部317が取得したショートカット識別子をキーとして、ショートカット管理テーブル1100が保持しているショートカットの開始日付1102と終了日付1103とを取得する。
日付範囲判別部805は、日付範囲取得部804が取得した"開始日付1102と終了日付1103"とに基づく日付範囲内に、文書を表示しようとする日付(現在の日付やショートカットを起動した日付等)が含まれているか否かを判別する。
【0045】
図10は、ショートカットを作成してメールを送信する際のPC110の処理の一例を説明するフローチャートである
まず、ステップS900において、ショートカット生成部301は、ユーザが選択した任意の文書のショートカットを生成する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS900の処理を行うことによりショートカット生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS901において、日付範囲UI設定部801は、ステップS901で生成されたショートカットに対する日付範囲を設定する日付範囲設定画面をディスプレイに表示する。
次に、ステップS902において、日付範囲UI設定部801は、ユーザが日付範囲設定画面に対して日付範囲を入力するまで待機する。日付範囲を入力する方法としては、日付範囲を日付で直接入力する方法や、カレンダーのような画面から日付範囲を選択する方法等、種々の方法を採ることができる。そして、日付範囲が入力されると、ステップS903に進む。
【0046】
ステップS903に進むと、日付範囲保持部802は、ステップS902で入力されたと判定された日付範囲の値を保持する。
次に、ステップS904において、メール生成部310は、ステップS900で生成されたショートカットを添付したメールを生成する。
次に、ステップS905において、メール生成部310は、ステップS904で生成されたメールの宛先(宛先アドレス)がユーザによって入力されるまで待機する。宛先は1つでも複数でもよい。そして、ステップS904で生成されたメールの宛先が入力されると、ステップ906に進む。
ステップS906に進むと、メール生成部310は、ユーザによってメールの送信の実行が指示されるまで待機する。そして、メールの送信の実行が指示されると、ステップS907に進む。
【0047】
ステップS907に進むと、メール生成部310は、メールに添付されているショートカットに、既存情報(ショートカット識別子と宛先アドレス)が既に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、メールに添付されているショートカットに既存情報が設定されている場合には、ステップS908に進む。
ステップS908に進むと、メール生成部310は、ショートカット識別子とメールアドレスとがショートカットに既に設定されているため、メールを送信できないことをユーザに知らせるメッセージをディスプレイに表示する。そして、図10のフローチャートによる処理を終了する。
【0048】
一方、メールに添付されているショートカットに既存情報が設定されていない場合には、ステップS909に進む。ステップS909に進むと、ショートカット先文書識別子取得部311は、文書管理サーバ302から、ステップS900で生成されたショートカットに結びついている文書の識別子(文書識別子)を取得する。
次に、ステップS910において、ショートカット識別子生成部312は、ステップS909で取得された文書識別子と、時間(時分秒)と、PC110の固有情報とを用いて、ショートカット識別子を生成する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS910の処理を行うことにより識別子生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS911において、ショートカット識別子・日付範囲登録部803は、ステップS910で生成されたショートカット識別子と、日付範囲保持部802が保持している日付範囲とをショートカット管理テーブル1100に登録する。
以上のように本実施形態では、例えば、日付範囲により使用制限情報(使用期間)の一例が実現され、ステップS911の処理を行うことにより記憶手段の一例が実現される。
【0049】
次に、ステップS912において、ショートカット情報設定部314は、ステップS900で生成されたショートカットに、ステップ910で生成されたショートカット識別子と、ステップ907で入力されたと判定された宛先アドレスとを設定する。
以上のように本実施形態では、例えば、宛先アドレスにより宛先情報の一例が実現され、ステップS912の処理を行うことにより設定手段の一例が実現される。
次に、ステップS913において、メール生成部310は、ステップS912でショートカット識別子及び宛先アドレスが設定されたショートカットを添付したメールを、ステップ905で入力されたと判定した宛先(例えばPC111)に送信する。そして、図10のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS913の処理を行うことにより送信手段の一例が実現される。
【0050】
図11は、受信したメールに添付されているショートカットから文書を表示する際のPC110の処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS1000において、ショートカット情報取得部317は、メーラ305が受信したメールに添付されているショートカットをユーザの指示に基づいて起動する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1000の処理を行うことにより受信手段、起動手段の一例が実現される。
次に、ステップS1001において、ユーザ認証部315は、文書管理サーバ302に接続するために、ユーザ情報(ユーザ名、パスワード等)を入力してユーザ認証を行う。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1001の処理を行うことにより認証手段の一例が実現される。
次に、ステップS1002において、ユーザ認証部315は、ステップS1001の認証の結果に基づいて、ユーザ認証に成功したか、失敗したかを判定する。この判定の結果、ユーザ認証に失敗した場合には、ステップS1003に進む。そして、ステップS1003において、ショートカット文書表示部323は、処理に失敗したために処理を終了することをユーザに知らせるメッセージ(エラーメッセージ)をディスプレイに表示する。そして、図11のフローチャートによる処理を終了する。
【0051】
一方、ユーザ認証に成功した場合には、ステップS1004に進む。そして、ステップS1004において、アクセス権取得部316は、ステップS1000で起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権を、文書管理サーバ302から取得する。
次に、ステップS1005において、アクセス権取得部316は、ステップS1000で起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権があるか否かを判定する。この判定の結果、文書のアクセス権がある場合には、後述するステップS1012に進む。一方、文書のアクセス権がない場合には、ステップS1006に進む。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1005の処理を行うことにより第3の判定手段の一例が実現される。
【0052】
ステップS1006に進むと、ショートカット情報取得部317は、ステップS1000で起動したショートカットより、当該ショートカットに設定されているメールアドレスを取得する。
次に、ステップS1007において、本人メールアドレス取得部318は、メーラ305より、当該メーラ305に設定されている個人のメールアドレス(本人メールアドレス)を取得する。
次に、ステップS1008において、アドレス比較部319は、ステップS1006で取得された"ショートカットに設定されているメールアドレス"と、ステップS1007で取得された"メーラ305に設定されている本人メールアドレス"とを比較する。
【0053】
次に、ステップS1009において、アドレス比較部319は、ステップS1008で比較した結果に基づいて、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一致するか否かと判定する。
以上のように本実施形態では、例えば、本人メールアドレスにより、自身の所在を示す所在情報の一例が実現され、ステップS1009の処理を行うことにより第1の判定手段の一例が実現される。
この判定の結果、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一つも一致しなかった場合には、前述したS1003に進み、エラーメッセージが表示され、図11のフローチャートによる処理を終了する。
一方、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一致した場合には、ステップS1010に進む。ステップS1010に進むと、日付範囲取得部804は、次の処理を行う。すなわち、日付範囲取得部804は、ステップS1000で起動したショートカットに設定されているショートカット識別子をキーとして、ショートカット管理テーブル1100に登録されている日付範囲(開始日付1102及び終了日付1103)を取得する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1010の処理を行うことにより取得手段の一例が実現される。
【0054】
次に、ステップS1011において、日付範囲判別部805は、ステップS1010で取得された日付範囲内(開始日付1102から終了日付1103までの範囲内)に、文書を表示しようとする日付が含まれているか否かを判定する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1011の処理を行うことにより第2の判定手段の一例が実現される。
この判定の結果、ステップS1010で取得された日付範囲内に、文書を表示しようとする日付が含まれていない場合には、前述したステップS1003に進む。そして、ステップS1003において、エラーメッセージが表示され、図11のフローチャートによる処理を終了する。
【0055】
一方、ステップS1010で取得された日付範囲内に、文書を表示しようとする日付が含まれている場合には、ステップS1012に進む。ステップS1012に進むと、ショートカット文書表示部323は、ステップS1000で起動したショートカットに結びついている文書のデータを、文書管理サーバ302から取得してディスプレイに表示する。そして、図11のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1012の処理を行うことにより許可手段の一例が実現される。
【0056】
以上のように、日付範囲にて文書の表示を制限するようにしても、前述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、アクセス回数と日付範囲との双方を用いて文書の表示を制限するようにしてもよい。また、本実施形態においても、第1の実施形態で説明した種々の変形例を採ることができる。
【0057】
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における文書管理システムを構成する各手段、並びに文書管理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0058】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0059】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図6、図7、図10、図11に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0060】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0061】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0062】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0063】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0064】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0065】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0066】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0067】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0068】
尚、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、文書管理システムの全体の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、PCにおいて動作する文書管理システムの構成の一例を説明するブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、文書管理システムにおけるソフトウェアの構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示し、ショートカットから文書を表示可能なアクセス回数を管理するショートカット管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示し、ユーザがショートカットから文書を表示した回数を管理するアクセス回数管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示し、ショートカットを作成してメールを送信する際のPCの処理の一例を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態を示し、受信したメールに添付されているショートカットから文書を表示する際のPCの処理の一例を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態を示し、文書管理システムにおけるソフトウェアの構成の一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示し、ショートカットから文書を表示可能な日付範囲を管理するショートカット管理テーブルの一例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示し、ショートカットを作成してメールを送信する際のPCの処理の一例を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態を示し、受信したメールに添付されているショートカットから文書を表示する際のPCの処理の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0070】
110、111 PC
200、1200 文書管理システム
300 文書管理クライアント
302 文書管理サーバ
304 メールサーバ
305 メーラ
306、800 プラグイン
600、1100 ショートカット管理テーブル
700 アクセス回数管理テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書管理システム、文書管理方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、ショートカットを介した文書へのアクセスを調整するために用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、文書管理システムのデータベースに登録されている文書に対してセキュリティポリシーに従いアクセス権を設定し、アクセス権のあるユーザに限り文書の閲覧が可能となるような文書管理システムが実現されている。
このような文書管理システムにおいて、アクセス権のないユーザにも文書を閲覧させられるようにする技術が提案されている(特許文献1、2を参照)。
具体的に特許文献1では、まず、アクセス権のない文書をユーザが閲覧したい場合、ユーザは、そのアクセス権のない文書を管理者に通知する。管理者は、利用制限付きの文書を文書管理システムに作成して保存する。このようにすることによって、ユーザは、その利用制限付きの文書に基づいて、アクセス権のない文書を閲覧できる。
また、特許文献2では、まず、文書管理システムに保存されている文書のショートカットを作成し、そのショートカットに、文書DB情報、ユーザ情報、及び利用制限を設定する。このようにすることによって、ユーザ情報に従った所定のユーザのみに、文書DB情報及び利用制限に従って、所定の文書データのみを一時的に公開することができ、アクセス権の無いユーザでも文書を閲覧できる。
【0003】
【特許文献1】特開2007−188490号公報
【特許文献2】特開2006−215665号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したように特許文献1に記載の技術では、文書のアクセス権を緩めたり、管理者や作成者にアクセス権の付与を依頼したりすることで、アクセス権のないユーザにも文書を閲覧させられるようにしている。
しかしながら、このような手法では、文書自体のアクセス権が変更される虞がある。したがって、初期のシステム設計のセキュリティポリシーから外れたアクセス権が文書に付与されてしまう虞があるという問題点があった。
また、特許文献2に記載の技術では、ショートカットに設定されたユーザ情報に基づいてログイン(ユーザ認証)が行われると、一定の制限の下で文書の閲覧が可能になる。したがって、文書の安全性が必ずしも高いものではなかった。更に、ユーザ認証のための専用のユーザ情報を設定しなければならない。したがって、ユーザビリティが必ずしも高いものではなかった。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、文書自体のアクセス権を変更することなく、文書へのアクセスを従来よりも適切に調整できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の文書管理システムは、文書のショートカットを生成するショートカット生成手段と、前記ショートカット生成手段により生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成手段と、前記ショートカット生成手段により生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定手段と、前記設定手段により識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信する送信手段と、ショートカットを含む情報を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたショートカットを起動する起動手段と、前記起動手段により起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により文書へのアクセスが許可された後に、前記起動手段により起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可手段とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明の文書管理方法は、文書のショートカットを生成するショートカット生成ステップと、前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成ステップと、前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定ステップと、前記設定ステップにより識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信する送信ステップと、ショートカットを含む情報を外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップにより受信されたショートカットを起動する起動ステップと、前記起動ステップにより起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより文書へのアクセスが許可された後に、前記起動ステップにより起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可ステップとを有することを特徴とする。
【0008】
本発明のコンピュータプログラムは、文書のショートカットを生成するショートカット生成ステップと、前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成ステップと、前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定ステップと、前記設定ステップにより識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信することを指示する送信ステップと、外部装置から受信された情報に含まれるショートカットを起動する起動ステップと、前記起動ステップにより起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより文書へのアクセスが許可された後に、前記起動ステップにより起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ショートカットの宛先となる宛先情報をショートカットに設定し、そのショートカットを含む情報を外部装置に送信する。外部装置からショートカットを受信すると、そのショートカットに設定されている情報に基づいて、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する。したがって、宛先情報を用いることにより、ユーザ認証とは別の手段で、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定することが可能になる。更に、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定するための情報として、ショートカットの送信の際に設定される宛先情報を流用することができる。よって、文書自体のアクセス権を変更することなく、文書へのアクセスを従来よりも適切に調整できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1の実施形態)
以下に、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、文書管理システムの全体の構成の一例を示すブロック図である。
図1において、画像入出力装置(デジタル複合機)100、101、102は、夫々異なる機能を有する。例えば、カラー機能の有無や、フィニッシング構成の有無等の機能が異なる。画像出力装置(プリンタ)103、104も、夫々異なる機能を有する。これらはLAN1010等のネットワーク伝送手段に接続されている。また、LAN1010には、パーソナルコンピュータ(以下の説明では、必要に応じてPCと略称する)110、111が接続されている。PC110、111は、例えば、画像入出力装置100〜102や、画像出力装置103、104と連携して、オフィス文書等の文書の保存・編集・再利用を行う。
【0011】
また、本実施形態では、PC110、111内に文書管理システムが構築される。このように本実施形態では、1台のPC110、111内に文書管理システムを構築し、PC110、111内に、サーバとしての機能と、クライアントとしての機能とが含まれている場合を例に挙げて説明する。しかしながら、サーバと、それを利用するクライアントとを個別に備えるようにした"クライアント・サーバ型の文書管理システム"を構築することも可能である。
【0012】
図2は、PC110において動作する文書管理システムの構成の一例を説明するブロック図である。尚、PC110、111は、同じ構成を有するので、ここではPC110の詳細な説明のみを行い、PC111の詳細な説明を省略する。
図2において、ユーザは、文書管理システム200におけるユーザインターフェース部2001を介して、画像入出力装置100〜102、PC111等の外部装置との接続や、データベース2009への文書の登録や、文書の印刷等のための操作を行う。コマンド制御部2002は、ユーザインターフェース部2001に対して操作された情報を解析し、適切な処理を行う。尚、クライアント・サーバ型の文書管理システムとした場合、コマンド制御部2002は、サーバとの通信を行うためのコマンドを作成する。
【0013】
画像処理制御部2004は、入出力する文書画像の用途等に応じて、TIFFやビットマップ等の画像形式変換処理や、圧縮伸長処理等の処理を、入出力する文書画像に対して行う。文書管理制御部2003は、文書管理に関する全ての処理を制御する。
データベース制御部2005は、データベース2009に保存するデータを作成して保存する処理の制御を行う。データベース2009には、例えば、ボリュームデータベースと、属性管理データベースと、全文検索データベースとを有する。ボリュームデータベースは、文書画像データそのものを保存する。属性管理データベースは、文書の名前や作成日付、コメント、及び印刷ジョブ文書における印刷体裁情報等を保存する。全文検索データベースは、登録された文書から抽出されたテキストデータのインデックス情報等を保存する。
【0014】
印刷処理制御部2006は、印刷する文書の形式に応じた印刷処理を実行するための制御を行う。デバイス制御部2007は、画像入出力装置100〜102、及び画像出力装置103、104との間で、情報の入出力を行う。ネットワーク制御部2008は、LAN1010に接続し、外部装置との間で、情報の入出力を行う。
【0015】
図3は、文書管理システム200におけるソフトウェアの構成の一例を示す図である。
文書管理システム200は、文書管理クライアント300、文書管理サーバ302、メールサーバ304、及びメールソフト(メーラ)305を有している。
図3において、ショートカット生成部301は、ユーザが指定した文書のショートカットを生成する。そして、ショートカット生成部301は、生成したショートカットをプラグイン306に送信する。
文書管理DB303は、文書データ等を保管する。また、文書管理DB303は、プラグイン306から送信された制限情報(文書へのアクセスに対する制限に関する情報)を所定のテーブルに保管する。
【0016】
プラグイン306は、アクセス回数設定部308、アクセス回数保持部309、メール生成部310、ショートカット先文書識別子取得部311、ショートカット識別子生成部312、及びショートカット識別子・アクセス回数登録部313を有する。更に、プラグイン306は、ショートカット情報設定部314、ユーザ認証部315、アクセス権取得部316、ショートカット情報取得部317、本人メールアドレス取得部318、アドレス比較部319、及びアクセス回数取得部320を有する。この他、プラグイン306は、アクセス回数判別部321、アクセス回数更新部322、及びショートカット文書表示部323を有する。
【0017】
プラグイン306は、ショートカット生成部301で生成されたショートカットを受信すると、アクセス回数設定部308を起動する。すなわち、アクセス回数設定部308は、ショートカット生成部301で生成されたショートカットを受信すると、アクセス回数設定画面をディスプレイに表示して、文書のアクセス回数の入力をユーザに促す。アクセス回数保持部309は、入力されたアクセス回数を保持する。
メール生成部310は、ショートカット生成部301で生成されたショートカットを添付したメールをユーザの操作に基づいて生成する。ショートカット識別子生成部312は、ショートカットに固有のショートカット識別子を生成する。固有のショートカット識別子は、例えば、ショートカット先文書識別子取得部311で取得された識別子と、時間(現在時刻等)と、文書管理システム200が存在するPCの固有情報(ネットワーク識別子等)とを用いて生成される。
ショートカット識別子・アクセス回数登録部313は、アクセス回数保持部309が保持しているアクセス回数と、ショートカット識別子生成部312で生成されたショートカット識別子とを文書管理DB303内のショートカット管理テーブルに登録する。
【0018】
図4は、ショートカットから文書を表示可能なアクセス回数を管理するショートカット管理テーブルの一例を示す図である。
図4において、ショートカット管理テーブル600は、ショートカット識別子601とアクセス回数602の2つのフィールドから構成される。
ショートカット識別子601は、ショートカットを一意に識別するためのショートカット識別子を保持するフィールドである。アクセス回数602は、ショートカットから文書を表示可能なアクセス回数を保持するフィールドである。
【0019】
図3の説明に戻り、ショートカット情報設定部314は、ショートカット識別子生成部312で生成されたショートカット識別子と、メールの宛先に設定されているメールアドレスとを、ショートカット生成部301で生成されたショートカットに設定する。
ユーザ認証部315は、受信したメールに添付されているショートカットがユーザの指示に基づいて起動した場合に、ユーザ認証を行う。例えば、ユーザ認証部315は、ユーザによって入力されたユーザ情報(ユーザ名等)と、文書管理サーバ302に予め設定されているユーザ情報とを用いてユーザ認証を行い、ユーザのログインの許否を判定する。
アクセス権取得部316は、起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権を、文書管理サーバ302(例えば文書管理DB303)から取得する。文書管理サーバ302(例えば文書管理DB303)には、例えば、ユーザと文書名とアクセス権とが相互に関連付けられたテーブルが登録されており、本実施形態では、このテーブルを用いて文書のアクセス権が管理される。
【0020】
ショートカット情報取得部317は、ユーザの指示に基づいて起動したショートカットに対して、ショートカット情報設定部314によって設定されているショートカット識別子及びメールアドレスを、当該ショートカットから取得する。
本人メールアドレス取得部318は、メーラ305が保持している個人のメールアドレスを取得する。
アドレス比較部319は、ショートカット情報取得部317が取得したメールアドレスと、本人メールアドレス取得部318が取得したメールアドレスとを比較して、それらが一致するか否かを判別する。
アクセス回数取得部320は、ショートカット情報取得部317が取得したショートカット識別子をキーとして、ショートカット管理テーブル600が保持しているショートカットのアクセス回数602の値を取得する。更に、アクセス回数取得部320は、ショートカット情報取得部317が取得したショートカット識別子と、ユーザ認証で使用されたユーザ名とをキーとして、アクセス回数管理テーブル700が保持しているユーザのアクセス回数703の値を取得する。
【0021】
図5は、ユーザがショートカットから文書を表示した回数を管理するアクセス回数管理テーブル700の一例を示す図である。
図5において、アクセス回数管理テーブル700は、文書管理DB303内に記憶されている。そして、アクセス回数管理テーブル700は、ショートカット識別子701、ユーザ名702、及びアクセス回数703の3つのフィールドから構成される。
ショートカット識別子701は、ショートカットを一意に識別するためのショートカット識別子を保持するフィールドである。ユーザ名702は、ショートカットからの文書の表示を指示したユーザの名前を保持するフィールドである。アクセス回数703は、ショートカットからの文書の表示をユーザが指示した回数(アクセス回数)を保持するフィールドである。
【0022】
図3の説明に戻り、アクセス回数判別部321は、アクセス回数取得部320が取得したアクセス回数(ショートカットのアクセス回数602とユーザのアクセス回数703)を比較する。そして、アクセス回数判別部321は、比較した結果に基づいて、ユーザのアクセス回数703がショートカットのアクセス回数602を超えていないかどうかを判別する。
アクセス回数更新部322は、ユーザのアクセス回数703がショートカットのアクセス回数602を超えていない場合に、アクセス回数管理テーブル700のアクセス回数703を更新する。
ショートカット文書表示部323は、ショートカットに結びついている文書を文書管理サーバ302から取得してディスプレイに表示する。
【0023】
図6は、ショートカットを作成してメールを送信する際のPC110の処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS400において、ショートカット生成部301は、ユーザが選択した任意の文書のショートカットを生成する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS400の処理を行うことによりショートカット生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS401において、アクセス回数設定部308は、ステップS400で生成されたショートカットに対するアクセス回数を設定するためのアクセス回数設定画面をディスプレイに表示する。
次に、ステップS402において、アクセス回数設定部308は、ユーザがアクセス回数設定画面に対してアクセス回数を入力するまで待機する。アクセス回数を入力する方法としては、アクセス回数を直接数字で入力する方法や、選択型のリストからアクセス回数を選択する方法等、種々の方法を採ることができる。そして、アクセス回数が入力されると、ステップS403に進む。
【0024】
ステップS403に進むと、アクセス回数設定部308は、ステップS402で入力されたと判定されたアクセス回数の値を保持する。
次に、ステップS404において、メール生成部310は、ステップS400で生成されたショートカットを添付したメールを生成する。
次に、ステップS405において、メール生成部310は、ステップS404で生成されたメールの宛先(宛先アドレス)がユーザによって入力されるまで待機する。宛先は1つでも複数でもよい。そして、ステップS404で生成されたメールの宛先が入力されると、ステップ406に進む。
ステップS406に進むと、メール生成部310は、ユーザによってメールの送信の実行が指示されるまで待機する。そして、メールの送信の実行が指示されると、ステップS407に進む。
【0025】
ステップS407に進むと、メール生成部310は、メールに添付されているショートカットに、既存情報(ショートカット識別子と宛先アドレス)が既に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、メールに添付されているショートカットに既存情報が設定されている場合には、ステップS408に進む。
ステップS408に進むと、メール生成部310は、ショートカット識別子とメールアドレスとがショートカットに既に設定されているため、メールを送信できないことをユーザに知らせるメッセージをディスプレイに表示する。そして、図6のフローチャートによる処理を終了する。
【0026】
一方、メールに添付されているショートカットに既存情報が設定されていない場合には、ステップS409に進む。ステップS409に進むと、ショートカット先文書識別子取得部311は、文書管理サーバ302から、ステップS400で生成されたショートカットに結びついている文書の識別子(文書識別子)を取得する。
次に、ステップS410において、ショートカット識別子生成部312は、ステップS409で取得された文書識別子と、時間(時分秒)と、PC110の固有情報とを用いて、ショートカット識別子を生成する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS410の処理を行うことにより識別子生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS411において、ショートカット識別子・アクセス回数登録部313は、ステップ410で生成されたショートカット識別子と、アクセス回数保持部309が保持しているアクセス回数とをショートカット管理テーブル600に登録する。
以上のように本実施形態では、例えば、アクセス回数により使用制限情報の一例が実現され、ステップS411の処理を行うことにより記憶手段の一例が実現される。
【0027】
次に、ステップS412において、ショートカット情報設定部314は、ステップS400で生成されたショートカットに、ステップ410で生成されたショートカット識別子と、ステップ407で入力されたと判定された宛先アドレスとを設定する。
以上のように本実施形態では、例えば、宛先アドレスにより宛先情報の一例が実現され、ステップS412の処理を行うことにより設定手段の一例が実現される。
次に、ステップS413において、メール生成部310は、ステップS412でショートカット識別子及び宛先アドレスが設定されたショートカットを添付したメールを、ステップ405で入力されたと判定した宛先(例えばPC111)に送信する。そして、図6のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS413の処理を行うことにより送信手段の一例が実現される。
【0028】
図7は、受信したメールに添付されているショートカットから文書を表示する際のPC110の処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS500において、ショートカット情報取得部317は、メーラ305が受信したメールに添付されているショートカットをユーザの指示に基づいて起動する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS500の処理を行うことにより受信手段、起動手段の一例が実現される。
次に、ステップS501において、ユーザ認証部315は、文書管理サーバ302に接続するために、ユーザ情報(ユーザ名、パスワード等)を入力してユーザ認証を行う。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS501の処理を行うことにより認証手段の一例が実現される。
【0029】
次に、ステップS502において、ユーザ認証部315は、ステップS501の認証の結果に基づいて、ユーザ認証に成功したか、失敗したかを判定する。この判定の結果、ユーザ認証に失敗した場合には、ステップS503に進む。そして、ステップS503において、ショートカット文書表示部323は、処理に失敗したために処理を終了することをユーザに知らせるメッセージ(エラーメッセージ)をディスプレイに表示する。そして、図7のフローチャートによる処理を終了する。
【0030】
一方、ユーザ認証に成功した場合には、ステップS504に進む。そして、ステップS504において、アクセス権取得部316は、ステップS500で起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権を、文書管理サーバ302から取得する。
次に、ステップS505において、アクセス権取得部316は、ステップS500で起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権があるか否かを判定する。この判定の結果、文書のアクセス権がある場合には、後述するステップS513に進む。一方、文書のアクセス権がない場合には、ステップS506に進む。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS505の処理を行うことにより第3の判定手段の一例が実現される。
【0031】
ステップS506に進むと、ショートカット情報取得部317は、ステップS500で起動したショートカットより、当該ショートカットに設定されているメールアドレスを取得する。
次に、ステップS507において、本人メールアドレス取得部318は、メーラ305より、当該メーラ305に設定されている個人のメールアドレス(本人メールアドレス)を取得する。
次に、ステップS508において、アドレス比較部319は、ステップS506で取得された"ショートカットに設定されているメールアドレス"と、ステップS507で取得された"メーラ305に設定されている本人メールアドレス"とを比較する。
【0032】
次に、ステップS509において、アドレス比較部319は、ステップS508で比較した結果に基づいて、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一致するか否かと判定する。
以上のように本実施形態では、例えば、本人メールアドレスにより、自身の所在を示す所在情報の一例が実現され、ステップS509の処理を行うことにより第1の判定手段の一例が実現される。
この判定の結果、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一つも一致しなかった場合には、前述したS503に進み、エラーメッセージが表示され、図7のフローチャートによる処理を終了する。
【0033】
一方、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一致した場合には、ステップS510に進む。ステップS510に進むと、アクセス回数取得部320は、ステップS500で起動したショートカットに設定されているショートカット識別子をキーとして、ショートカット管理テーブル600に登録されているアクセス回数602を取得する。更に、アクセス回数取得部320は、当該ショートカットに設定されているショートカット識別子と、ステップS501のユーザ認証で入力されたユーザ情報とをキーとして、アクセス回数管理テーブル700に登録されているアクセス回数703を取得する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS510の処理を行うことにより取得手段の一例が実現される。
【0034】
次に、ステップS511において、アクセス回数判別部321は、ステップS500で起動したショートカットに対するユーザによるアクセスが、規定回数以内であるか否かを判定する。具体的にアクセス回数判別部321は、アクセス回数管理テーブル700に登録されているアクセス回数703の値が、ショートカット管理テーブル600に登録されているアクセス回数602の値を超えていないか否かを判定する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS511の処理を行うことにより第2の判定手段の一例が実現される。
この判定の結果、アクセス回数管理テーブル700に登録されているアクセス回数703の値が、ショートカット管理テーブル600に登録されているアクセス回数602の値を超えている場合には、前述したステップS503に進む。そして、ステップS503において、エラーメッセージが表示され、図7のフローチャートによる処理を終了する。
【0035】
一方、アクセス回数管理テーブル700に登録されているアクセス回数703の値が、ショートカット管理テーブル600に登録されているアクセス回数602の値を超えていない場合には、ステップS512に進む。ステップS512に進むと、アクセス回数更新部322は、ステップS700で起動したショートカットに設定されているショートカット識別子と、ステップS501のユーザ認証で入力されたユーザ情報とに対応するアクセス回数703を1つ増やす。
次に、ステップS513において、ショートカット文書表示部323は、ステップS500で起動したショートカットに結びついている文書のデータを、文書管理サーバ302から取得してディスプレイに表示する。そして、図7のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS513の処理を行うことにより許可手段の一例が実現される。
【0036】
以上のように本実施形態では、文書のショートカットが生成されると、そのショートカットに対するアクセス回数をユーザに設定させ、更にそのショートカットを特定するショートカット識別子を生成する。そして、それらショートカット識別子とアクセス回数とを相互に関連付けてショートカット管理テーブル600に登録する。その後、生成したショートカット識別子とメールの宛先となるメールアドレスとを、ショートカットに設定し、そのショートカットを添付したメールを送信する。
【0037】
メールを受信すると、ユーザの操作に基づいて、そのメールに添付されているショートカットを起動する。その後、ユーザ認証に成功すると、そのショートカットに結びついている文書へのアクセス権がユーザにあるか否かを判定する。この判定の結果、アクセス権がない場合には、ショートカットに設定されているメールアドレスと、メールを受信したPCが保持する自身のメールアドレスとが一致しているか否かを更に判定する。そして、これらのメールアドレスが一致している場合であって、起動したショートカットへのユーザのアクセス回数が規定回数以内である場合に、ショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する。
【0038】
したがって、文書のアクセス権を変更したり、文書のアクセス権を管理者に要求したりすることなく、アクセス権のない文書をユーザに閲覧させることが可能になる。また、使用制限を文書管理DB303に保持させることにより、ショートカットに使用制限を保持させないようにすることができる。
また、ショートカットをメールで送信するときに、メーラ305(プラグイン)によって宛先のメールアドレスをショートカットに保存するようにし、このメールアドレスを、ユーザ認証ではなく本人確認をするために使用するようにした。よって、ショートカットから文書を開く際に、ユーザ認証した後に、メーラ305に設定されている自分のメールアドレスとショートカットに設定されているメールアドレスとを比較して一致した場合に、アクセス権のない文書をユーザに閲覧させることができる。このように、ユーザ認証の後で、本人確認をすることで、文書のセキュリティを向上させながら、アクセス権のない文書を一定の制限の下で表示することができる。
更に、ショートカットをメールで配信するときに設定される宛先アドレスを自動的にショートカットに設定するようにしたので、文書へのアクセスを希望するユーザを選択する処理とショートカットを配信する処理とを一連の操作で行うことができる。したがって、ユーザビリティを向上させることが可能である。
【0039】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態においては、ショートカットを介した文書へのアクセス回数にて文書の表示回数を制限する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これ以外の方法でも、文書の表示回数を制限することが可能である。そこで、本実施形態では、日付範囲にて文書の表示を制限する場合について説明する。このように本実施形態と前述した第1の実施形態とは、文書の表示回数を制限する方法の一部が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図7に付した符号と同一の符号を付すこと等により、詳細な説明を省略する。
【0040】
図8は、文書管理システム1200におけるソフトウェアの構成の一例を示す図である。本実施形態の文書管理システム1200の基本的な構成は、図3に示した第1の実施形態の文書管理システム200と同じである。ただし、プラグイン800の機能の一部が、第1の実施形態のプラグイン306と異なる。以下、第1の実施形態の文書管理システム200と異なる部分について説明する。
【0041】
図8において、プラグイン800は、アクセス回数設定部308の替わりに日付範囲UI設定部801、アクセス回数保持部309の替わりに日付範囲保持部802を有している。更に、プラグイン800は、ショートカット識別子・アクセス回数登録部313の替わりにショートカット識別子・日付範囲登録部803、アクセス回数取得部320の替わりに日付範囲取得部804を有している。この他、プラグイン800は、アクセス回数判別部321の替わりに日付範囲判別部805を有している。尚、プラグイン800は、アクセス回数更新部322の機能を有さない。また、本実施形態の文書管理システム1200では、図5に示したアクセス回数管理テーブル700は不要である。
【0042】
日付範囲UI設定部801は、ショートカット生成部301で生成されたショートカットを受信すると、日付範囲設定画面をディスプレイに表示して、日付範囲の入力をユーザに促す。日付範囲保持部802は、入力された日付範囲を保持する。
ショートカット識別子・日付範囲登録部803は、日付範囲保持部802が保持している日付範囲と、ショートカット識別子生成部312で生成されたショートカット識別子とを文書管理DB303内のショートカット管理テーブルに登録する。
【0043】
図9は、ショートカットから文書を表示可能な日付範囲を管理するショートカット管理テーブルの一例を示す図である。
図9において、ショートカット管理テーブル1100は、ショートカット識別子1101、開始日付1102、及び終了日付1103の3つのフィールドから構成される。
ショートカット識別子1101は、ショートカットを一意に識別するためのショートカット識別子を保持するフィールドである。開始日付1102は、ショートカットから文書を表示可能な日付範囲の開始日付(日時)を保持するフィールドである。終了日付1103は、ショートカットから文書を表示可能な日付範囲の終了日付(日時)を保持するフィールドである。
【0044】
図8の説明に戻り、日付範囲取得部804は、ショートカット情報取得部317が取得したショートカット識別子をキーとして、ショートカット管理テーブル1100が保持しているショートカットの開始日付1102と終了日付1103とを取得する。
日付範囲判別部805は、日付範囲取得部804が取得した"開始日付1102と終了日付1103"とに基づく日付範囲内に、文書を表示しようとする日付(現在の日付やショートカットを起動した日付等)が含まれているか否かを判別する。
【0045】
図10は、ショートカットを作成してメールを送信する際のPC110の処理の一例を説明するフローチャートである
まず、ステップS900において、ショートカット生成部301は、ユーザが選択した任意の文書のショートカットを生成する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS900の処理を行うことによりショートカット生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS901において、日付範囲UI設定部801は、ステップS901で生成されたショートカットに対する日付範囲を設定する日付範囲設定画面をディスプレイに表示する。
次に、ステップS902において、日付範囲UI設定部801は、ユーザが日付範囲設定画面に対して日付範囲を入力するまで待機する。日付範囲を入力する方法としては、日付範囲を日付で直接入力する方法や、カレンダーのような画面から日付範囲を選択する方法等、種々の方法を採ることができる。そして、日付範囲が入力されると、ステップS903に進む。
【0046】
ステップS903に進むと、日付範囲保持部802は、ステップS902で入力されたと判定された日付範囲の値を保持する。
次に、ステップS904において、メール生成部310は、ステップS900で生成されたショートカットを添付したメールを生成する。
次に、ステップS905において、メール生成部310は、ステップS904で生成されたメールの宛先(宛先アドレス)がユーザによって入力されるまで待機する。宛先は1つでも複数でもよい。そして、ステップS904で生成されたメールの宛先が入力されると、ステップ906に進む。
ステップS906に進むと、メール生成部310は、ユーザによってメールの送信の実行が指示されるまで待機する。そして、メールの送信の実行が指示されると、ステップS907に進む。
【0047】
ステップS907に進むと、メール生成部310は、メールに添付されているショートカットに、既存情報(ショートカット識別子と宛先アドレス)が既に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、メールに添付されているショートカットに既存情報が設定されている場合には、ステップS908に進む。
ステップS908に進むと、メール生成部310は、ショートカット識別子とメールアドレスとがショートカットに既に設定されているため、メールを送信できないことをユーザに知らせるメッセージをディスプレイに表示する。そして、図10のフローチャートによる処理を終了する。
【0048】
一方、メールに添付されているショートカットに既存情報が設定されていない場合には、ステップS909に進む。ステップS909に進むと、ショートカット先文書識別子取得部311は、文書管理サーバ302から、ステップS900で生成されたショートカットに結びついている文書の識別子(文書識別子)を取得する。
次に、ステップS910において、ショートカット識別子生成部312は、ステップS909で取得された文書識別子と、時間(時分秒)と、PC110の固有情報とを用いて、ショートカット識別子を生成する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS910の処理を行うことにより識別子生成手段の一例が実現される。
次に、ステップS911において、ショートカット識別子・日付範囲登録部803は、ステップS910で生成されたショートカット識別子と、日付範囲保持部802が保持している日付範囲とをショートカット管理テーブル1100に登録する。
以上のように本実施形態では、例えば、日付範囲により使用制限情報(使用期間)の一例が実現され、ステップS911の処理を行うことにより記憶手段の一例が実現される。
【0049】
次に、ステップS912において、ショートカット情報設定部314は、ステップS900で生成されたショートカットに、ステップ910で生成されたショートカット識別子と、ステップ907で入力されたと判定された宛先アドレスとを設定する。
以上のように本実施形態では、例えば、宛先アドレスにより宛先情報の一例が実現され、ステップS912の処理を行うことにより設定手段の一例が実現される。
次に、ステップS913において、メール生成部310は、ステップS912でショートカット識別子及び宛先アドレスが設定されたショートカットを添付したメールを、ステップ905で入力されたと判定した宛先(例えばPC111)に送信する。そして、図10のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS913の処理を行うことにより送信手段の一例が実現される。
【0050】
図11は、受信したメールに添付されているショートカットから文書を表示する際のPC110の処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS1000において、ショートカット情報取得部317は、メーラ305が受信したメールに添付されているショートカットをユーザの指示に基づいて起動する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1000の処理を行うことにより受信手段、起動手段の一例が実現される。
次に、ステップS1001において、ユーザ認証部315は、文書管理サーバ302に接続するために、ユーザ情報(ユーザ名、パスワード等)を入力してユーザ認証を行う。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1001の処理を行うことにより認証手段の一例が実現される。
次に、ステップS1002において、ユーザ認証部315は、ステップS1001の認証の結果に基づいて、ユーザ認証に成功したか、失敗したかを判定する。この判定の結果、ユーザ認証に失敗した場合には、ステップS1003に進む。そして、ステップS1003において、ショートカット文書表示部323は、処理に失敗したために処理を終了することをユーザに知らせるメッセージ(エラーメッセージ)をディスプレイに表示する。そして、図11のフローチャートによる処理を終了する。
【0051】
一方、ユーザ認証に成功した場合には、ステップS1004に進む。そして、ステップS1004において、アクセス権取得部316は、ステップS1000で起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権を、文書管理サーバ302から取得する。
次に、ステップS1005において、アクセス権取得部316は、ステップS1000で起動したショートカットに結びついている文書のアクセス権があるか否かを判定する。この判定の結果、文書のアクセス権がある場合には、後述するステップS1012に進む。一方、文書のアクセス権がない場合には、ステップS1006に進む。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1005の処理を行うことにより第3の判定手段の一例が実現される。
【0052】
ステップS1006に進むと、ショートカット情報取得部317は、ステップS1000で起動したショートカットより、当該ショートカットに設定されているメールアドレスを取得する。
次に、ステップS1007において、本人メールアドレス取得部318は、メーラ305より、当該メーラ305に設定されている個人のメールアドレス(本人メールアドレス)を取得する。
次に、ステップS1008において、アドレス比較部319は、ステップS1006で取得された"ショートカットに設定されているメールアドレス"と、ステップS1007で取得された"メーラ305に設定されている本人メールアドレス"とを比較する。
【0053】
次に、ステップS1009において、アドレス比較部319は、ステップS1008で比較した結果に基づいて、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一致するか否かと判定する。
以上のように本実施形態では、例えば、本人メールアドレスにより、自身の所在を示す所在情報の一例が実現され、ステップS1009の処理を行うことにより第1の判定手段の一例が実現される。
この判定の結果、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一つも一致しなかった場合には、前述したS1003に進み、エラーメッセージが表示され、図11のフローチャートによる処理を終了する。
一方、本人メールアドレスが、ショートカットに設定されているメールアドレスと一致した場合には、ステップS1010に進む。ステップS1010に進むと、日付範囲取得部804は、次の処理を行う。すなわち、日付範囲取得部804は、ステップS1000で起動したショートカットに設定されているショートカット識別子をキーとして、ショートカット管理テーブル1100に登録されている日付範囲(開始日付1102及び終了日付1103)を取得する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1010の処理を行うことにより取得手段の一例が実現される。
【0054】
次に、ステップS1011において、日付範囲判別部805は、ステップS1010で取得された日付範囲内(開始日付1102から終了日付1103までの範囲内)に、文書を表示しようとする日付が含まれているか否かを判定する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1011の処理を行うことにより第2の判定手段の一例が実現される。
この判定の結果、ステップS1010で取得された日付範囲内に、文書を表示しようとする日付が含まれていない場合には、前述したステップS1003に進む。そして、ステップS1003において、エラーメッセージが表示され、図11のフローチャートによる処理を終了する。
【0055】
一方、ステップS1010で取得された日付範囲内に、文書を表示しようとする日付が含まれている場合には、ステップS1012に進む。ステップS1012に進むと、ショートカット文書表示部323は、ステップS1000で起動したショートカットに結びついている文書のデータを、文書管理サーバ302から取得してディスプレイに表示する。そして、図11のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS1012の処理を行うことにより許可手段の一例が実現される。
【0056】
以上のように、日付範囲にて文書の表示を制限するようにしても、前述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、アクセス回数と日付範囲との双方を用いて文書の表示を制限するようにしてもよい。また、本実施形態においても、第1の実施形態で説明した種々の変形例を採ることができる。
【0057】
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における文書管理システムを構成する各手段、並びに文書管理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0058】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0059】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図6、図7、図10、図11に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0060】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0061】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0062】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0063】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0064】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0065】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0066】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0067】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0068】
尚、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、文書管理システムの全体の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、PCにおいて動作する文書管理システムの構成の一例を説明するブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、文書管理システムにおけるソフトウェアの構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示し、ショートカットから文書を表示可能なアクセス回数を管理するショートカット管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示し、ユーザがショートカットから文書を表示した回数を管理するアクセス回数管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示し、ショートカットを作成してメールを送信する際のPCの処理の一例を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態を示し、受信したメールに添付されているショートカットから文書を表示する際のPCの処理の一例を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態を示し、文書管理システムにおけるソフトウェアの構成の一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示し、ショートカットから文書を表示可能な日付範囲を管理するショートカット管理テーブルの一例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示し、ショートカットを作成してメールを送信する際のPCの処理の一例を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態を示し、受信したメールに添付されているショートカットから文書を表示する際のPCの処理の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0070】
110、111 PC
200、1200 文書管理システム
300 文書管理クライアント
302 文書管理サーバ
304 メールサーバ
305 メーラ
306、800 プラグイン
600、1100 ショートカット管理テーブル
700 アクセス回数管理テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書のショートカットを生成するショートカット生成手段と、
前記ショートカット生成手段により生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成手段と、
前記ショートカット生成手段により生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定手段と、
前記設定手段により識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信する送信手段と、
ショートカットを含む情報を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信されたショートカットを起動する起動手段と、
前記起動手段により起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により文書へのアクセスが許可された後に、前記起動手段により起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可手段とを有することを特徴とする文書管理システム。
【請求項2】
前記識別子生成手段により生成された識別子と、前記文書の使用制限に関する使用制限情報とを相互に関連付けて記憶媒体に記憶する記憶手段と、
前記起動手段により起動されたショートカットに設定されている識別子に関連付けられて前記記憶手段により記憶されている使用制限情報を取得する取得手段とを有し、
前記判定手段は、前記起動手段により起動されたショートカットに設定されている宛先情報が、自身の所在を示す所在情報に対応しているか否かを判定する第1の判定手段と、
前記取得手段により取得された使用制限情報に基づいて、前記起動手段により起動されたショートカットに対応する文書の使用が制限されているか否かを判定する第2の判定手段とを有し、
前記許可手段は、前記第1の判定手段により宛先情報が所在情報に対応していると判定され、且つ前記第2の判定手段により文書の使用が制限されていると判定された後に、前記起動手段により起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
【請求項3】
前記判定手段は、前記起動手段によりショートカットが起動されると、その起動を指示したユーザの認証を行う認証手段を有し、
前記第1の判定手段は、前記認証手段によりユーザが認証された後に、宛先情報が所在情報に対応しているか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の文書管理システム。
【請求項4】
前記判定手段は、前記起動手段によるショートカットの起動を指示したユーザが、そのショートカットに結びついている文書に対するアクセス権を有するか否かを判定する第3の判定手段を有し、
前記第1の判定手段は、前記第3の判定手段によりアクセス権を有さないと判定された後に、宛先情報が所在情報に対応しているか否かを判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の文書管理システム。
【請求項5】
前記使用制限情報は、前記文書に対するアクセス回数、又は前記文書の使用期間であることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の文書管理システム。
【請求項6】
文書のショートカットを生成するショートカット生成ステップと、
前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成ステップと、
前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定ステップと、
前記設定ステップにより識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信する送信ステップと、
ショートカットを含む情報を外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信されたショートカットを起動する起動ステップと、
前記起動ステップにより起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより文書へのアクセスが許可された後に、前記起動ステップにより起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可ステップとを有することを特徴とする文書管理方法。
【請求項7】
文書のショートカットを生成するショートカット生成ステップと、
前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成ステップと、
前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定ステップと、
前記設定ステップにより識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信することを指示する送信ステップと、
外部装置から受信された情報に含まれるショートカットを起動する起動ステップと、
前記起動ステップにより起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより文書へのアクセスが許可された後に、前記起動ステップにより起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項1】
文書のショートカットを生成するショートカット生成手段と、
前記ショートカット生成手段により生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成手段と、
前記ショートカット生成手段により生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定手段と、
前記設定手段により識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信する送信手段と、
ショートカットを含む情報を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信されたショートカットを起動する起動手段と、
前記起動手段により起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により文書へのアクセスが許可された後に、前記起動手段により起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可手段とを有することを特徴とする文書管理システム。
【請求項2】
前記識別子生成手段により生成された識別子と、前記文書の使用制限に関する使用制限情報とを相互に関連付けて記憶媒体に記憶する記憶手段と、
前記起動手段により起動されたショートカットに設定されている識別子に関連付けられて前記記憶手段により記憶されている使用制限情報を取得する取得手段とを有し、
前記判定手段は、前記起動手段により起動されたショートカットに設定されている宛先情報が、自身の所在を示す所在情報に対応しているか否かを判定する第1の判定手段と、
前記取得手段により取得された使用制限情報に基づいて、前記起動手段により起動されたショートカットに対応する文書の使用が制限されているか否かを判定する第2の判定手段とを有し、
前記許可手段は、前記第1の判定手段により宛先情報が所在情報に対応していると判定され、且つ前記第2の判定手段により文書の使用が制限されていると判定された後に、前記起動手段により起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
【請求項3】
前記判定手段は、前記起動手段によりショートカットが起動されると、その起動を指示したユーザの認証を行う認証手段を有し、
前記第1の判定手段は、前記認証手段によりユーザが認証された後に、宛先情報が所在情報に対応しているか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の文書管理システム。
【請求項4】
前記判定手段は、前記起動手段によるショートカットの起動を指示したユーザが、そのショートカットに結びついている文書に対するアクセス権を有するか否かを判定する第3の判定手段を有し、
前記第1の判定手段は、前記第3の判定手段によりアクセス権を有さないと判定された後に、宛先情報が所在情報に対応しているか否かを判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の文書管理システム。
【請求項5】
前記使用制限情報は、前記文書に対するアクセス回数、又は前記文書の使用期間であることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の文書管理システム。
【請求項6】
文書のショートカットを生成するショートカット生成ステップと、
前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成ステップと、
前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定ステップと、
前記設定ステップにより識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信する送信ステップと、
ショートカットを含む情報を外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信されたショートカットを起動する起動ステップと、
前記起動ステップにより起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより文書へのアクセスが許可された後に、前記起動ステップにより起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可ステップとを有することを特徴とする文書管理方法。
【請求項7】
文書のショートカットを生成するショートカット生成ステップと、
前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットを特定する識別子を生成する識別子生成ステップと、
前記ショートカット生成ステップにより生成されたショートカットに対し、そのショートカットを特定する識別子と、そのショートカットの宛先となる宛先情報とを設定する設定ステップと、
前記設定ステップにより識別子、及び宛先情報が設定されたショートカットを含む情報を外部装置に送信することを指示する送信ステップと、
外部装置から受信された情報に含まれるショートカットを起動する起動ステップと、
前記起動ステップにより起動されたショートカットに設定されている情報に基づいて、そのショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより文書へのアクセスが許可された後に、前記起動ステップにより起動されたショートカットに結びついている文書へのアクセスを許可する許可ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−295038(P2009−295038A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149796(P2008−149796)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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