説明

新規テトラヒドロイソキノリン誘導体

【課題】優れたDGAT(アシルコエンザイムA)阻害作用及び摂食抑制作用を有する化合物又はその薬理上許容される塩の提供。
【解決手段】一般式(I)


[式中、Rは、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニルアミノカルボニル基、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいベンゾオキサゾール−2−イル基等;Rは、アルキル基;Rは、式−C(=O)−O−Rで表わされる基等;Rは、水素原子、置換基群Bから選択される基で独立にアルキル基等;Xは、酸素原子等;Lは、メチレン基等;……は、単結合又は二重結合;mは、1又は2;nは、0乃至5の整数;置換基群Aは、ハロゲン原子等;置換基群Bは、フェニル基等]を有する化合物又はその薬理上許容される塩。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、
は、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニルアミノカルボニル基、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいヘテロアリールアミノカルボニル基、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいベンゾオキサゾール−2−イル基、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいベンゾチアゾール−2−イル基、(C−Cシクロアルキル基で1個置換されていてもよいC−Cアルキル)アミノカルボニル基、(C−Cシクロアルキル)アミノカルボニル基又はアダマンチルアミノカルボニル基を示し、
は、独立にC−Cアルキル基を示し、
は、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基、式−C(=O)−O−Rで表わされる基又は式−C(=O)−N(R)Rで表わされる基を示し、
は、水素原子、置換基群Bから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいC−Cアルキル基又はカルボキシル基で1個置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基を示し、
は、水素原子、置換基群Bから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいC−Cアルキル基、カルボキシル基で1個置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基又は置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基を示し、
は、水素原子、置換基群Bから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいC−Cアルキル基又はカルボキシル基で1個置換されていてもよいC−Cシクロアルキル基を示し、
とRがともに置換基群Bから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいC−Cアルキル基の場合は、炭素原子同士が結合して4乃至6員飽和環を形成しても良く、
Xは、酸素原子、メチレン基、式−NH−で表わされる基、C−Cアルキル基で1個置換されているメチレン基又は式−N(R)−で表わされる基を示し、
は、C−Cアルキル基を示し、
Lは、単結合、メチレン基、1,1−ジメチルメチレン基、エチレン基、式−CH=で表わされる基又はC−Cアルキル基で1個置換されているメチレン基を示し、
……は、単結合又は二重結合を示し(ただし、Lが式−CH=で表わされる基を示す場合、……は単結合を示す。)、
mは、1又は2を示し、
nは、0乃至5の整数を示し、
置換基群Aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、C−Cアルキルチオ基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、C−Cアルキルスルフィニル基及びオキソ基からなる群を示し、
置換基群Bは、C−Cシクロアルキル基、フェニル基、カルボキシル基、アミノ基及びヒドロキシ基からなる群を示す。]を有する化合物又はその薬理上許容される塩。
ただし、Rがハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、C−Cアルキルチオ基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基及びC−Cアルキルスルフィニル基からなる群から選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニルアミノカルボニル基又は(C−Cシクロアルキル)アミノカルボニル基であり、Rが式−C(=O)−O−Rで表わされる基であり、Rが水素原子であり、Xが酸素原子であり、Lがメチレン基であり、……が単結合であり、mが2であり、nが0である化合物又はその薬理上許容される塩は除く。
【請求項2】
請求項1において、一般式(I)が、一般式(II)又は一般式(III)
【化2】


[式中、
Rは、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基又はC−Cシクロアルキル基を示し、
、X及び置換基群Aは、一般式(I)と同意義である。]である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項3】
請求項1において、一般式(I)が、一般式(II)
【化3】


[式中、
Rは、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基又はC−Cシクロアルキル基を示し、
、X及び置換基群Aは、一般式(I)と同意義である。]である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項4】
請求項2又は3において、Rが、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cハロゲン化アルコキシ基から選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいフェニル基又はC−Cシクロアルキル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項5】
請求項2又は3において、Rが、フェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、3−メチルフェニル基、3−エチルフェニル基、3−メトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、3−トリフルオロメトキシフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、2−フルオロ−5−メトキシフェニル基又は2,4,5−トリフルオロフェニル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項6】
請求項1乃至5から選択されるいずれか一項において、Rが、カルボン酸等価体と成り得る複素環基又はカルボキシル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項7】
請求項1乃至5から選択されるいずれか一項において、Rが、カルボキシル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項8】
請求項1乃至7から選択されるいずれか一項において、Xが、酸素原子又はメチレン基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項9】
請求項1乃至7から選択されるいずれか一項において、Xが、酸素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項10】
請求項1乃至9から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有するアシルコエンザイムA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤。
【請求項11】
請求項1乃至9から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する摂食抑制剤及び/又は食欲抑制剤。
【請求項12】
請求項1乃至9から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項13】
医薬組成物が、アシルコエンザイムA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害作用を有する請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
医薬組成物が、摂食抑制作用及び/又は食欲抑制作用を有する請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項15】
医薬組成物が、アシルコエンザイムA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼを阻害させ、トリグリセライドの合成を阻害し、トリグリセライドの吸収が抑制されることにより、症状の治療、改善、軽減及び/又は予防がなされる疾病の治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項16】
医薬組成物が、アシルコエンザイムA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼを阻害させ、トリグリセライドの合成が阻害されることにより、症状の治療、改善、軽減及び/又は予防がなされる疾病の治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項17】
医薬組成物が、肥満、肥満症、高脂血症、高トリグリセライド症、脂質代謝異常疾患、インスリン抵抗性症候群、耐糖能異常、糖尿病、糖尿病合併症(糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性大血管症を含む)、白内障、妊娠糖尿病、非アルコール性脂肪肝炎、多嚢胞卵巣症候群、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性動脈硬化症、虚血性心疾患又は過食症の治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項18】
医薬組成物が、肥満又は肥満症の治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬組成物。

【公開番号】特開2010−215640(P2010−215640A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110895(P2010−110895)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【分割の表示】特願2010−505647(P2010−505647)の分割
【原出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】