説明

新規1−アザ−ビシクロアルキル誘導体

本発明は式(I)
【化1】


〔式中、X、R、Y、D、AおよびBは本明細書に定義のとおりである〕
の化合物を提供する。これらの化合物はニック−アルファ7アンタゴニストとして、そして精神障害または神経変性障害の処置に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規1−アザ−ビシクロアルキル誘導体、それらの製造法、医薬としてのそれらの使用およびそれらを含む医薬組成物に関する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
WO2004/022556はアザ−ビシクロエーテル、およびそれらのニックアルファ7アゴニストとしての使用について記載している。この特許出願において開示されている化合物は有用な性質を有するが、欠点も示す。したがって、ニックアルファ7アゴニストとしての有用な性質を有するさらなる化合物を提供する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0003】
第1の局面において、本発明は遊離塩基または酸付加塩形の式(I)
【化1】

〔式中、
XはCHまたは単結合を意味し;
Rは置換もしくは非置換C−C10アリール、または置換もしくは非置換C−C10ヘテロアリール、またはN(R)(R)基、またはN(R)(CHR)基を意味し;
Yは式
【化2】

の基を意味し;
DはNH,NR、S、S(O)、SOを意味し、
AおよびBは互いに独立して水素またはC−Cアルキルを意味する(ただし、AおよびBが同時に水素を意味することはない)か、または
AおよびBはそれらが結合している炭素原子と一体となってC−Cシクロアルキル基を形成し、
は水素、C−Cアルキル、またはCFを意味し;
は水素、C−Cアルキル、またはCFを意味し;
は水素、C−Cアルキル、またはCFを意味し;
は置換もしくは非置換C−C10アリールまたは置換もしくは非置換C−C10ヘテロアリールを意味し;
は置換もしくは非置換C−C10アリールまたは置換もしくは非置換C−C10ヘテロアリールを意味し;
はC−Cアルキル、ベンジルまたは、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたベンジルを意味する〕
の化合物を提供する。
【0004】
本明細書において使用されている一般用語は好ましくは、特に指示がない限り、この開示の文脈の範囲内で下記の意味を有する:
複数形が化合物、塩等について使用されているとき、これは単数の化合物、塩等についても意味する。
【0005】
他に記載がない限り、本明細書で使用されている用語は下記の意味を有する:
「置換もしくは非置換」なる用語は、本明細書において使用するとき、アミノ、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−Cアルキル)−アミノ、C−Cシクロアルキルアミノ、ジ(C−C)シクロアルキルアミノ、N−C−Cアルキル−N−C−Cシクロアルキルアミノ、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキルオキシ、C−CアルコキシC−Cアルコキシ、ジ(C−Cアルキル)−アミノC−Cアルコキシ、カルバモイル、N−C−Cアルキル−カルバモイル、N,N−ジ(C−Cアルキル)−カルバモイル、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルカノイル、C−Cアルカノイルオキシ、ベンゾイル、アミジノ、グアニジノ、ウレイド、メルカプト、C−Cアルキルチオ、ピリジル、フェニル、フェノキシ、C−Cアルコキシフェニル、フェニルチオ、フェニル−C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、C−Cアルキルフェニルスルホニル、C−Cアルケニル、C−Cアルカノイル、環の隣接C原子で結合しているC−Cアルキレンジオキシ、およびハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C−Cアルコキシカルボニル、C−CアルカノイルもしくはC−Cアルカノイルオキシによって置換されているC−Cアルキルから選択される1個以上、好ましくは3個まで、とりわけ1または2個の置換基によってそれぞれの基が置換されていてもよいことを意味する。
【0006】
−C10アリールまたはC−C10ヘテロアリール基は、各々の場合において、非置換であるかまたは上記置換基によって置換されている、好ましくは各々の場合において、非置換であるかまたは、ハロゲン、例えばF、Cl、Br、I;CN、または非置換であるかもしくはハロゲンによって置換されたアルキル、例えばトリフルオロメチル;またはC−Cアルコキシから選択される1個以上の置換基によって置換されているか、あるいは、例えばベンゾ[1,3]ジオキソールまたは2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシンおよび/またはさらなるヘテロ環式環と縮合している芳香族性基として理解される基である。C−C10ヘテロアリールは、N、O、Sから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む芳香族生ヘテロ環式系、例えば所望により例えば1または2個のフェニル環および/またはさらなるヘテロ環式環と縮合している5〜7員芳香族性ヘテロ環式基である。上記C−C10アリールまたはC−C10ヘテロアリール基の例には、フェニル、ナフチルおよびイソベンゾフラニルが含まれる。
【0007】
アルキルはとりわけ1〜7、好ましくは1〜4個のC原子を有するアルキル、より好ましくはC−Cアルキルであり、そして直鎖状または分枝鎖状であり;好ましくは、アルキルはメチル、エチル、プロピル、例えばn−プロピルもしくはイソプロピル、ブチル、例えばn−ブチル、sec−ブチル、イソブチルまたはtert−ブチル、より好ましくはメチルまたはエチルである。
【0008】
アルコキシはとりわけC−Cアルコキシ、とりわけメトキシ、エトキシまたはn−プロポキシである。
【0009】
式(I)の化合物およびそれらの塩、ならびにそれらの中間体に存在する不斉炭素原子のために、光学的に活性な形態、または工学アイソマーの混合物の形態、例えばラセミ混合物の形態で存在し得る。全ての光学アイソマーおよびラセミ混合物、エナンチオマー、エナンチオ純粋ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物を含むそれらの混合物は、本発明の一部である。
【0010】
式(I)の化合物は遊離または酸付加塩形で存在する。本明細書において、他に指示がない限り、「式(I)の化合物」のような用語は、あらゆる形態、例えば遊離塩基または酸付加塩形の化合物を包含するものとして理解される。医薬用途に適していない塩、例えばピクリン酸塩または過塩素酸塩を、例えば遊離形の式(I)の化合物の単離または精製のために含む。治療的使用のために、薬学的に許容される塩または遊離化合物を使用し(医薬製剤の形態で使用し得る)、したがってそれらが好ましい。
【0011】
遊離形の新規化合物とそれらの塩形(例えば新規化合物の精製または同定における中間体として使用し得る塩を含む)のものの間の密接な関係から、本明細書におけるあらゆる遊離化合物についての記載は、適当かつ便宜であるとき、対応する塩についても言及しているものと理解される。
【0012】
式(I)の化合物および対応する中間体について、下記の意味が独立して、集合的に、または任意の組合せまたはサブコンビネーションで好ましい:
Yは好ましくは下記基:
【化3】

の1個を意味する。
【0013】
Yはとりわけ好ましくは、下記基:
【化4】

の1個を意味する。
【0014】
Rは好ましくはフェニルまたは置換フェニル(置換基はハロゲン、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロゲンアルキル、C−Cハロゲンアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルキルカルボニルアミノ、フェニル、C−Cアルキルフェニル、C−Cアルコキシフェニル、ベンジルからなる群から選択される)を意味する。
【0015】
Rは好ましくはC−C10ヘテロアリールまたは置換C−C10ヘテロアリール(置換基はハロゲン、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロゲンアルキル、C−Cハロゲンアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルキルカルボニルアミノ、フェニル、C−Cアルキルフェニル、C−Cアルコキシフェニル、ベンジルからなる群から選択される)を意味する。
【0016】
Rはとりわけ好ましくは、置換フェニル(置換基はハロゲン、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロゲンアルキル、C−Cハロゲンアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルキルカルボニルアミノ、フェニル、C−Cアルキルフェニル、C−Cアルコキシフェニル、ベンジルからなる群から選択される)を意味する。
【0017】
Rはとりわけ好ましくは、C−C10ヘテロアリールまたは置換C−C10ヘテロアリール(置換基はハロゲン、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロゲンアルキル、C−Cハロゲンアルコキシ、C−Cアルキルスルホニル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルキルカルボニルアミノ、フェニル、C−Cアルキルフェニル、C−Cアルコキシフェニル、ベンジルからなる群から選択され、そしてC−C10ヘテロアリールはインドリル、チオフェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、フラニル、ベンザチアゾリル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ジベンゾチオフェニル、ベンゾ[b]チオフェニル、ピリジニル、ジベンゾフラニル、キノリニルから選択される)を意味する。
【0018】
Aは好ましくは、C−Cアルキル、より好ましくはメチルまたはエチル、もっとも好ましくはメチルを意味する。
Bは好ましくは、水素、C−Cアルキル、より好ましくは水素、メチルまたはエチル、もっとも好ましくは水素を意味する。
AおよびBは好ましくはそれらが結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル基を意味する。
【0019】
Xは好ましくはCHを意味する。
Dは好ましくはNHを意味する。
は好ましくはH、C−CアルキルまたはCFを意味する。
は好ましくはH、C−CアルキルまたはCFを意味する。
は好ましくはH、C−CアルキルまたはCFを意味する。
【0020】
は好ましくは、非置換であるか、またはハロゲン、C−Cアルコキシ、CNまたは非置換であるかもしくはハロゲンによって置換されているC−Cアルキルから選択される1個以上の置換基によって置換されているC−C10アリール;あるいは非置換であるかまたは、ハロゲン、C−Cアルコキシ、CNもしくは非置換であるかもしくはハロゲンによって置換されているC−Cアルキルから選択される1個以上の置換基によって置換されているヘテロ−C−C10アリールを意味する。
【0021】
は好ましくは水素、C−Cアルキルまたはベンジル、より好ましくは水素、メチル、エチルまたはベンジルを意味する。
はとりわけ好ましくは、水素、メチルまたはベンジルを意味する。
【0022】
本発明の好ましい態様は、
XがCHを意味し、
Rがハロゲン、NO、CN、非置換であるかもしくはハロゲンによって置換されているC−Cアルコキシ、または非置換であるかもしくはハロゲンによって置換されているC−Cアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cアルキルカルボニルアミノから選択される1個以上の置換基によって置換されているC−C10アリールを意味し;
Yが式;
【化5】

の基を意味し;
DがNHを意味し;
Aが水素またはC−Cアルキルを意味し、そしてBが水素、C−Cアルキルを意味するか、または
AおよびBがそれらが結合している炭素原子と一体となってシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基を形成する、
式(I)の化合物に関する。
【0023】
本発明のさらに好ましい態様は、
XがCHを意味し;
Rが非置換であるかまたは、ハロゲン、C−Cアルコキシ、CNまたは非置換であるかもしくはハロゲンによって置換されているC−Cアルキル、非置換であるかもしくはフェニル、C−Cアルコキシもしくはベンジルによって置換されているフェニルから選択される1個以上の置換基によって置換されているヘテロ−C−C10アリールを意味し;
Yが式
【化6】

の基を意味し;
DがNHを意味し;
Aが水素またはC−Cアルキルを意味し、そしてBが水素、C−Cアルキルを意味するか、または
AおよびBがそれらが結合している炭素原子と一体となってシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基を形成する、
式(I)の化合物に関する。
とりわけ好ましい本発明の化合物は実施例の化合物である。
【0024】
さらなる局面において、本発明は式(I)の化合物の製造法を提供する。
【0025】
第1の方法は、式(II)
【化7】

〔式中、YおよびRは式(I)の化合物について上記定義のとおりであり、そしてZは脱離基、例えばF、Cl、Br、IまたはOSOCFである〕
の化合物を式(III)
【化8】

〔式中、A、B、D、Xは式(I)の化合物について定義の意味を有する〕
の化合物と反応させ、そして遊離塩基または酸付加塩形の得られた式(I)の化合物を回収し、そして所望により得られた化合物を酸化する工程を含む。
【0026】
上記製造法は標準的な方法、例えば実施例に記載のとおりに行うことができる。
【0027】
式(II)の化合物は既知であるか、または対応する既知の化合物から、例えば実施例に記載のとおりに、例えばCoates WJ, McKillop A (1992) Synthesis 334-342と同様に製造することができる。式(III)の化合物は既知である(Vorob’eva, V. Ya.; Bondarenko, V. A.; Mikhlina, E. E.; Turchin, K. F.; Linberg, L. F.; Yakhontov, L. N. Reaction of 2-methylene-3-oxoquinuclidine with nucleophilic reagents. Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinenii (1977), (10), 1370-6)。
【0028】
式(III)の化合物は既知であるか、または対応する既知の化合物から製造することができる。
【0029】
式(I)の化合物を製造するための第2の方法は、式(IV)
【化9】

〔式中、A、B,DおよびYは式(I)の化合物について上記定義のとおりであり、そしてZは脱離基、例えばF、Cl、Br、IまたはOSOCFを意味する〕
の化合物を式(V)
【化10】

〔式中、Rは式(I)の化合物について上記定義のとおりである〕
の化合物と反応させ、そして遊離塩基または酸付加塩形の得られた式(I)の化合物を回収する工程を含む。
【0030】
式(IV)の化合物は新規であり、本発明の対象である。式(IV)の化合物を、式(III)
【化11】

〔式中、A、B、D、Xは式(I)の化合物について定義の意味を有する〕
の化合物を、式(IIX)
【化12】

〔式中、YおよびZは式(II)の化合物について定義のとおりである〕
の化合物と反応させることによって製造することができる。
【0031】
この方法において、アリールボロン酸のような1種以上の反応助剤を使用することができる。
【0032】
式(IIX)の化合物は既知であるか、または対応する既知の化合物から製造することができる。
【0033】
DがNHまたはNRである式(I)の化合物を製造するための第3の方法は、式(VI)
【化13】

〔式中、A、BおよびXは式(I)の化合物について上記定義のとおりである〕
の化合物を式(VII)
【化14】

〔式中、YおよびRは式(I)の化合物について上記定義のとおりである〕
の化合物と反応させ、そして遊離塩基または酸付加塩形の得られた式(I)の化合物を回収する工程を含む。
【0034】
この方法において、アリールおよび/またはヘテロアリールアミンのような反応助剤を使用することができる。
【0035】
式(VI)の化合物は既知であるか、または対応する既知の化合物から製造することができる。
【0036】
式(VII)の化合物は既知であるか、または対応する既知の化合物から製造することができる。
【0037】
場合によっては、下記事項が全ての上記方法に適用され得る:
精製/単離:上記方法による反応混合物の後処理および得られた化合物の精製を、既知の方法にしたがって行うことができる。
【0038】
塩形成:酸付加塩を遊離塩基から既知の方法で製造することができ、その逆も可能である。本発明において使用するのに適した酸付加塩には、例えば塩酸塩が含まれる。
【0039】
光学的に純粋なアイソマー:光学的に純粋な形態の式(I)の化合物を対応するラセマートから、既知の方法、例えばキラルマトリックスでのHPLCによって得ることができる。あるいは、光学的に純粋な出発物質を使用することができる。
【0040】
保護基:1個以上の他の官能基、例えばカルボキシ、ヒドロキシ、アミノまたはメルカプトは、出発物質において保護基によって保護される必要があり得る。使用する保護基は既に存在していてもよく、望ましくない2次的反応、例えばアシル化、エーテル化、エステル化、酸化、加溶媒分解および同様の反応から官能基を保護するべきである。保護基の特徴は、それら自体が容易に、すなわち望ましくない2次的反応なしに、典型的には加溶媒分解、還元、光分解または酵素活性によって、例えば生理的条件と類似の条件下で除去されること、そしてそれらが最終生成物中に存在しないことである。当業者は、いずれの保護基が本明細書に記載の反応に適しているか、既知であるかまたは容易に確立することができる。
【0041】
かかる保護基による前記官能基の保護、官能基それ自体およびそれらの除去反応は、例えば標準的概説書、例えばJ. F. W. McOmie, “Protective Groups in Organic Chemistry”, Plenum Press, London and New York 1973、T. W. Greene, “Protective Groups in Organic Synthesis”, Wiley, New York 1981、“The Peptides”; Volume 3 (editors: E. Gross and J. Meienhofer), Academic Press, London and New York 1981、“Methoden der organischen Chemie” (Methods of organic chemistry), Houben Weyl, 4th edition, Volume 15/I, Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974、H.-D. Jakubke and H. Jescheit, “Aminosauren, Peptide, Proteine” (Amino acids, peptides, proteins), Verlag Chemie, Weinheim, Deerfield Beach, and Basel 1982、およびJochen Lehmann, “Chemie der Kohlenhydrate: Monosaccharide und Derivate” (Chemistry of carbohydrates: monosaccharides and derivatives), Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974に記載されている。
【0042】
酸化:DがSを意味するとき、標準的な酸化剤、例えばH、MCPBA等をベンゼンのような常套の不活性希釈剤またはジクロロメタンのような塩化物溶媒中で使用して、S(O)またはSOへの酸化が可能である。
【発明の効果】
【0043】
本発明の化合物およびそれらの薬学的に許容される酸付加塩(本明細書において、本発明の化合物と称する)は、インビトロおよび動物実験を行ったとき有用な薬理学的特徴を示し、したがって医薬として有用である。
【0044】
したがって、本発明の化合物はnAChRのコリン作動性リガンドであることが見出される。さらに好ましい本発明の化合物は、選択的α7−nAChR活性を示す。本発明の化合物はとりわけ、受容体のアゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニストまたはアロステリック調節剤であることが見出され得る。
【0045】
それらの薬理学的プロファイルのために、本発明の化合物はCNS関連疾患、PNS関連疾患、炎症に関連する疾患、疼痛および化学物質の乱用によって引き起こされる禁断症状のような疾患または状態の処置に有用であることは明らかである。CNSに関連する疾患または障害には、全般性不安障害、認知障害、学習および記憶障害および機能不全、アルツハイマー病(AD)、前駆AD、老人の軽度認知障害(MCI)、健忘MCI、加齢による記憶障害、注意欠損および多動性障害(ADHD)、パーキンソン病、ハンチントン病、ALS、クロイツフェルト−ヤコブ病およびクル病のようなプリオン性神経変性障害、ギレ・デ・ラ・トゥレット症候群、精神病、うつおよびうつ障害、躁病、躁うつ病、統合失調症、統合失調症における認知障害、強迫神経症障害、パニック障害、摂食障害、ナルコレプシー、侵害受容、AIDS認知症、老人性認知症、年齢に関連した軽度の認知障害、自閉症、失読症、遅発性ジスキネジー、てんかん、およびけいれん性障害、外傷後ストレス障害、短期無酸素症、偽認知症、月経前症候群、黄体期後期症候群、慢性疲労症候群および時差ぼけが含まれる。さらに、本発明の化合物は甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫、高血圧および難治性不整脈のような内分泌系障害、ならびに狭心症、運動過剰症、早漏および勃起障害の処置に有用であり得る。さらに本発明の化合物は、炎症性障害(Wang et al., Nature 2003, 421, 384; de Jonge et al., Nature Immunology 2005, 6, 844; Saeed et al., JEM 2005, 7, 1113)、炎症性皮膚障害、リウマチ性関節炎、術後イレウス、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、敗血症、繊維筋肉痛、膵炎および下痢を含む障害または状態の処置に有用であり得る。本発明の化合物はさらに、ヘロイン、コカイン、タバコ、ニコチン、オピオイド、ベンゾジアゼピンおよびアルコールのような常習性物質の使用の終了によって引き起こり得る禁断症状の処置に使用することができる。最後に、本発明の化合物はさらに、例えば偏頭痛によって引き起こされる疼痛、術後疼痛、幻肢疼痛またはがんに関連した疼痛の処置に有用であり得る。疼痛には炎症性または神経因性疼痛、中心性疼痛、慢性頭痛、糖尿病性神経障害に関連した疼痛、治療後神経痛に関連した疼痛または末梢神経傷害に関連した疼痛を含み得る。
【0046】
さらに、処置され得る変性眼障害には、網膜細胞の変性に直接または間接的に関与し得る眼疾患、例えば一般的な虚血性網膜症、前虚血性視神経症、あらゆる形態の視神経炎、年齢に関連した黄斑変性(AMD)、その乾燥形態(乾燥AMD)および湿潤形態(湿潤AMD)、糖尿病性網膜症、類嚢胞黄斑浮腫(CME)、網膜剥離、網膜色素変性、スタルガルト病、ベスト卵黄様網膜変性、レーバー先天性黒内症および他の先天的な網膜変性、病的近視、未熟児網膜症,およびレーバー遺伝性視神経症が含まれる。
【0047】
少なくとも1種のニコチン酸−α7受容体アゴニストと、少なくとも1種の(a)常套の抗精神病薬および(b)非典型的な抗精神病薬からなる群から選択される化合物を含む組合せ剤の効果は、精神障害の処置において組合せた薬剤の相加効果よりも大きいことが見出される。とりわけ、本明細書に記載の組合せを、1種の組合せパートナー単独を使用する治療では難治性である統合失調症の処置に使用することができる。
【0048】
したがって、本発明の1つの局面において、少なくとも1種のニコチン酸−α7受容体アゴニストと、少なくとも1種の(a)常套の抗精神病薬および(b)非典型的な抗精神病薬からなる群から選択される化合物を含み、有効成分は各々の場合遊離形または薬学的に許容される塩形であり、所望により薬学的に許容される担体を含んでいてもよい、組合せ製剤または医薬組成物のような組合せ剤を提供する。
【0049】
かかる組合せ剤を同時、個別または逐次的使用のために投与することができる。
【0050】
「精神障害」なる用語は、本明細書において使用するとき、これらに限定されないが、統合失調症、不安障害、うつ病および双極性障害を含む。好ましくは、本明細書に記載される組合せ剤によって処置される精神障害は統合失調症、より好ましくは組合せパートナー単独を使用する治療では難治性である統合失調症である。
【0051】
「常套の抗精神病薬」なる用語は、本明細書において使用するとき、これらに限定されないが、ハロペリドール、フルフェナジン、チオチキセン(thiotixene)およびフルペンチキソール(flupentixol)を含む。
【0052】
「非典型的な抗精神病薬」なる用語は、本明細書において使用するとき、これらに限定されないが、クロザリル、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、ジプラシドンおよびアリピペラゾールを含む。
【0053】
他の局面において、本発明の化合物を例えば、様々な組織におけるニコチン酸受容体の同定および定位のための、診断薬剤および/またはPETリガンドおよび/またはSPECTリガンドとして使用する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0054】
とりわけ、本発明の薬剤はα7ニコチン酸アセチルコリン受容体(α7 nAChR)アゴニストである。
【0055】
機能アッセイにおいて、本発明の薬剤は下記試験で示すようにα7 nAChRに高い親和性を示す:
a)α7 nAChR親和性についての機能的アッセイを、安定的にα7 nAChRを発現するラット下垂体細胞系で行う(Feuerbach et al., Neuropharmacology, 2005, 48, 215)。簡潔に述べると、nAChR α7を組換えによって発現するGH3細胞を、実験の前に96ウェル黒色プレートに播種し、湿潤雰囲気で37℃でインキュベートした(5%CO/95%空気)。実験初日にプレートをフリックして培地を除去し、蛍光カルシウム感受性染料を含む増殖培地100μlで、2.5mM プロベニシド(probenicid)(Sigma)の存在下で置換した。細胞を37℃で、湿潤雰囲気(5%CO/95%空気)で1時間インキュベートした。プレートをフリックして過剰のFluo−4を除去し、Hepes緩衝化塩溶液(単位mM:NaCl 130、KCl 5.4、CaCl 2、MgSO 0.8、NaHPO 0.9、グルコース 25、Hepes 20、pH7.4;HBS)で2回洗浄し、適当なときアンタゴニストを含むHBS100μlを補充した。アンタゴニストの存在下でのインキュベーションを3〜5分間継続する。プレートをイメージングプレートリーダーに乗せ、蛍光シグナルを記録した。このアッセイにおいて、本発明の化合物は約5〜約9のpEC50値を示す。この試験において、部分および強力なアゴニストが好ましい。
【0056】
b)本発明の化合物のヒト神経性nAChR α4β2に対するアンタゴニスト活性を評価するため、同様の機能的アッセイを、ヒトα4β2サブタイプを安定して発現するヒト上皮細胞系を使用して行う(Michelmore et al., Naunyn-Schmiedeberg’s Arch. Pharmacol. (2002) 366, 235)。このアッセイにおいて、好ましい本発明の化合物はα7 nAChRサブタイプに対する選択性を示す。
【0057】
c)本発明の化合物の「神経節サブタイプ」(α3β4)、ニコチン酸受容体の筋肉タイプ(α1β1γδ)および5−HT受容体に対するアンタゴニスト活性を評価するため、a)に記載したように同様の機能的試験を、ヒト神経節サブタイプ安定して発現するヒト上皮細胞系、マウス5−HT受容体を内因的に発現する細胞系を使用して行う(Michelmore et al., Naunyn-Schmiedeberg’s Arch. Pharmacol. (2002) 366, 235)。α3β4 nAChR、ニコチン酸受容体の筋肉サブタイプおよび5−HT受容体に対してほとんどまたは全く活性を示さない化合物がとりわけ好ましい。
【0058】
S. Leonardら(Schizophrenia Bulletin 22, 431-445 (1996))に記載されている感覚ゲート欠損を示すマウスモデル(DBA/2−マウス)において、本発明の化合物は約10〜約40μMの濃度で顕著な感覚ゲートを誘導することができる。
【0059】
本発明の化合物はげっ歯類の注意試験、すなわち5−選択連続反応時間試験(5−CSRTT)において注意の増加を示すことができる(Robbins, J. Neuropsychiatry Clin. Neurosci. (2001) 13, 326-35)。この試験において、ラットは5個の穴がある壁を必ず観察する。光がそのうちの1個に現れたとき、ラットは、反対側の壁のフィーダーから供給されるフードペレットの報酬を得るために、5秒以内に正しい穴に首を入れて応答する。
【0060】
本発明の化合物はまた、マウスおよびラットにおける社会的認識試験において学習/記憶上昇効果を示すことができる(Ennaceur and Delacour, Behav. Brain Res. (1988) 31, 47-59)。本発明の化合物はまた、マウスおよびラットにおける対象認識試験において学習/記憶上昇効果を示すことができる(Ennaceur and Delacour, Behav. Brain Res. (1988) 31, 47-59)。本発明の化合物はしたがって、様々な障害、とりわけ上記のものの処置および進行の遅延(緩和および予防を含む)に有用である。神経変性におけるα7 nAChRアゴニストの有用性は文献、例えばWang et al., J. Biol. Chem. 275, 5626-5632 (2000)に記載されている。
【0061】
上記および他の傷害の処置のために適当な本発明の化合物(有効成分)の投与量は、当然、例えば宿主、投与形態および処置する状態の性質および重症度、ならびに具体的な使用する本発明の薬剤の相対的な能力に依存して変化する。例えば、必要な有効成分の量は、血漿中の具体的な活性剤の濃度が治療効果に許容されるレベルでどれほど長く残存しているかを測定する既知のインビトロおよびインビボ技術に基づいて決定することができる。一般的に、動物において満足のいく結果は、1日用量約0.01〜約30.0mg/kg p.o.で得られる。ヒトでは、指示1日用量は約0.7〜約1400mg/日 p.o.、例えば約50〜200mg(70kgのヒト)の範囲であり、簡便には1日1回または4回までの分割用量で、または徐放形態で投与することができる。
【0062】
医薬組成物は例えば、約0.1%〜約99.9%、好ましくは約20%〜約60%の有効成分を含む。
【0063】
本発明の化合物を含む組成物の例には、例えば式(I)の化合物の塩または式(I)の遊離化合物を0.1〜1%、例えば0.5%含む、例えば固体分散剤、例えば溶解剤を含む水溶液、ミクロエマルジョンおよび懸濁液が含まれる。組成物をpHを3.5〜9.5、例えばpH4.5に、適当なバッファーによって緩衝化してもよい。
【0064】
本発明の化合物はまた、調査化学に有用である。
【0065】
本発明の使用のために、式(I)の化合物および/またはその薬学的に許容される塩を、単独の有効成分として、または1種以上の他の式(I)の化合物および/またはその薬学的に許容される塩またはとりわけ上記障害またはさらなる障害の処置に一般的に使用されるとりわけ他の活性剤との組合せで、あらゆる常套の方法、例えば経口的に、例えば錠剤、カプセル剤の形態または経鼻スプレーとして、あるいは非経腸的に例えば注射溶液もしくは懸濁液の形態で投与することができる。上記組合せにおいて使用するかかる他の活性剤は、好ましくはベンゾジアゼピン、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、選択的セロトニンおよびノルエピネフリン再取り込み阻害剤(SNRI)、常套の抗精神病薬、非典型的な抗精神病薬、ブスピロン、カルバマゼピン、オクスカルバマゼピン、ガバペンチンおよびプレガバリンからなる群から選択される。
【0066】
本発明に有用なSSRIは、とりわけフルオキセチン、フボキサミン、セルトラリン、パロキセチン、シタロプラムおよびエスシタロプラムから選択される。本発明に有用なSNRIは、とりわけベンラファキシンおよびドゥロキセチンである。「ベンゾジアゼピン」なる用語は、本明細書において使用するとき、これらに限定されないが、クロナゼパム、ジアゼパムおよびロラゼパムを含む。「常套の抗精神病薬」なる用語は、本明細書において使用するとき、これらに限定されないが、ハロペリドール、フルフェナジン、チオチキセンおよびフルペンチキソールが含まれる。「非典型的な抗精神病薬」なる用語は、本明細書において使用するとき、クロザリル、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、ジプラシドンおよびアリピプラゾールに関する。
【0067】
ブスピロンを遊離形または塩として、例えば塩酸塩として、例えばBuspar(商標)またはBespar(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、US 3,717,634に記載されているとおりに製造および投与することができる。フルオキセチンを例えば、塩酸塩の形態で、例えばProzac(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、CA 2002182に記載されているとおりに製造および投与することができる。パロキセチン((3S,4R)−3−[(1,3−ベンゾジオキソル−5−イルオキシ)メチル]−4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン)を例えばPaxil(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、US 3,912,743に記載されているとおりに製造および投与することができる。セルトラリンを例えば、Zoloft(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、US 4,536,518に記載されているとおりに製造および投与することができる。クロナゼパムを例えば、Antelepsin(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。ジアゼパムを例えば、Diazepam Desitin(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。ロラゼパムを例えば、Tavor(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。シタロプラムを遊離形または塩として、例えばヒドロブロマイド塩として、例えばCipramil(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。エスシタロプラムを例えば、Cipralex(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、AU623144に記載されているとおりに製造および投与することができる。ベンラファキシンを例えば、Trevilor(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。Duloxetineを例えば、Cymbalta(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、CA 1302421に記載されているとおりに製造および投与することができる。カルバマゼピンを例えば、Tegretal(商標)またはTegretol(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。オクスカルバマゼピンを例えば、Trileptal(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。オクスカルバマゼピンは文献周知である[例えばSchuetz H. et al., Xenobiotica (GB), 16(8), 769-778 (1986)参照]。ガバペンチンを例えば、Neurontin(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。
【0068】
ハロペリドールを例えば、Haloperidol STADA(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。フルフェナジンを例えばジヒドロクロライド塩の形態で、例えばProlixin(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。チオチキセンを例えば、Navane(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、US 3,310,553に記載されているとおりに製造および投与することができる。フルペンチキソールを例えばジヒドロクロライド塩の形態で、例えばEmergil(商標)の商標名で例えば市販されている形態で、あるいはデカン酸塩の形態で、例えばDepixol(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、BP 925,538に記載されているとおりに製造および投与することができる。クロザリルを例えば、Leponex(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、US 3,539,573に記載されているとおりに製造および投与することができる。リスペリドンを例えば、Risperdal(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。オランザピンを例えば、Zyprexa(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。クエチアピンを例えば、Seroquel(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。ジプラシドンを例えば、Geodon(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、GB 281,309に記載されているとおりに製造および投与することができる。アリピプラゾールを例えば、Abilify(商標)の商標名で例えば市販されている形態で投与することができる。これは例えば、US 5,006,528に記載されているとおりに製造および投与することができる。
【0069】
コード番号、一般名または商品名によって同定される有効成分の構造は、標準的概説書「The Merck Index」の現行版またはデータベース、例えばPatents International(例えばIMS World Publications)から得ることができる。その対応する内容を参照により本明細書の一部とする。当業者は有効成分を同定することが十分可能であり、同様に、製造し、インビトロおよびインビボのいずれの標準的な試験モデルにおいてもその医薬適用および特徴を試験することが可能である。
【0070】
組合せの場合、組合せパートナーの個別投与のための本発明の医薬組成物および/または固定組合せ剤、すなわち少なくとも2種の組合せパートナーを含む1個のガレヌス組成物の投与のためのものを、自体公知の方法で製造することができ、そしてそれらはヒトを含む哺乳類に経腸、例えば経口または直腸、および非経腸的に投与するのに適した、治療上有効力の少なくとも1種の薬理学的に活性な組合せパートナーを単独で、または1種以上の薬学的に許容される担体を含む、とりわけ経腸または非経腸適用に適したものである。使用する組合せパートナーを市販されている単独薬剤の形態で適用するとき、他に記載がない限り、本明細書に記載の有利な効果を得るために、それらの用量および投与形態はそれぞれの市販薬剤の中入れ書に従って行うことができる。
【0071】
経腸または非経腸投与のための組合せ治療用医薬製剤は、例えば単位投与形態、例えば糖衣錠、錠剤、カプセル剤または座薬、あるいはさらに座薬である。他に指示がない限り、これらは自体公知の方法、例えば常套の混合、造粒、糖コーティング、溶解および凍結乾燥方法によって製造する。個々の用量の各投与形態を含む組合せパートナーの単位内容物は、必要な有効量を単位投与形態ではなく2種以上の投与形態の投与によって達成することができるため、それ自体が有効量を構成する必要がないことは理解されよう。
【0072】
とりわけ、治療上有効量の各組合せパートナーを同時または逐次的に、および任意の順序で投与することができ、そして成分を個別に(例えば固定または変化し得る時間間隔の後に逐次的に)、または固定組合せ剤として投与することができる。例えば本発明の障害の処置法(緩和を含む)は、(i)遊離形または薬学的に許容される塩形の組合せパートナー(a)(本発明の化合物)および(ii)遊離形または薬学的に許容される塩形の組合せパートナー(b)(例えば異なる本発明の化合物または異なる式の有効成分)を、同時または任意の順序で逐次的に、共同的に治療上有効量で、好ましくは相乗効果量で、例えば本明細書に記載の量に対応する1日用量で投与することを含んでいてもよい。個々の組合せパートナーを治療コースの間で異なる時点で、または個別もしくは1個の組合せ形態で同時に投与することができる。さらに、「投与」なる用語はまた、インビボで組合せパートナーそれ自体に変化する組合せパートナーのプロドラッグの使用を包含する。本発明はしたがって、同時および/または異なる処置の全ての上記レジメンを包含するものと理解され、そして「投与」なる用語はそのように理解される。
【0073】
使用する組合せパートナーの有効用量は例えば、使用する具体的な化合物または医薬組成物、投与形態、処置する障害および/または処置する障害の重症度に依存して変化し得る。したがって、用量レジメンは投与経路、患者の腎臓およびまたは肝臓機能による代謝を含む様々な要因に従って選択される。通常の技術を有する医師、臨床医または獣医は、障害を予防、緩和、反転または停止させるために必要な1種の有効成分の有効量を容易に決定および予測することができる。毒性を示さずに効果を達成する範囲内の有効成分の濃度を達成する最適な予測には、有効成分の標的部位に対する利用能の動力学に基づくレジメンが必要である。
【0074】
上記の通り、本発明はまた下記のものを提供する:
(1)哺乳類、とりわけヒトの診断または治療的処置に使用するための;とりわけアルファ−7受容体アゴニストとして使用するための、例えば1種以上の障害、とりわけ本明細書に記載の具体的な障害の1種以上の処置(緩和を含む)に使用するための、式(I)の化合物および/またはその塩。
(2)薬学的に許容される希釈剤または担体と共に、式(I)の化合物および/またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
(2’)アルファ−7受容体活性化が役割を果たすか、またはアルファ−7受容体活性化が関与する、および/またはアルファ−7受容体活性化が関与する障害、とりわけ本明細書に記載の1種以上の障害の処置用の、式(I)の化合物および/またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される希釈剤または担体を含む医薬組成物。
【0075】
(3)障害、とりわけ本明細書に記載の具体的な障害の1種以上の処置法であって、かかる処置を必要とする対象に薬学的に有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含んでなる方法。
(3’)アルファ−7受容体活性化が役割を果たすかまたは関与する、またはアルファ−7受容体活性化が関与する障害の処置または予防法であって、必要としている哺乳類に薬学的に有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含んでなる方法。
(4)アルファ−7受容体活性化が役割を果たすかまたは関与する、またはアルファ−7受容体活性化が関与する疾患または状態、とりわけ上記障害の1種以上の処置または予防用医薬の製造のための、式(I)の化合物および/またはその薬学的に許容される塩の使用。
【0076】
(5)例えば同時または逐次的に、治療上有効量の式(I)のアルファ−7アゴニストおよび/またはその薬学的に許容される塩、および第2の薬学的に活性な化合物および/またはその薬学的に許容される塩を共投与することを含む上記定義の方法であって、前記第2の薬学的に活性な化合物および/またはその薬学的に許容される塩はとりわけ本明細書に記載の障害の1種以上の処置に使用するためのものである方法。
(6)治療上有効量の式(I)のアルファ−7アゴニストおよび/またはその薬学的に許容される塩、および第2の薬学的に活性な化合物および/またはその薬学的に許容される塩を共投与することを含む組合せ剤であって、前記第2の薬学的に活性な化合物および/またはその薬学的に許容される塩はとりわけ本明細書に記載の障害の1種以上の処置に使用するためのものである剤。
【0077】
下記実施例を本発明の説明のために、その技術的範囲を限定することなく提供する。実施例において下記略語を使用する:
AcOEt 酢酸エチル
aq. 水性
DMF ジメチルホルムアミド
EtOH エタノール
FC フラッシュクロマトグラフィー
HV 高真空
MeOH MeOH
RP−HPLC 逆相高速液体クロマトグラフィー
rt 室温
rac. ラセマート
soln. 溶液
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
【0078】
温度は摂氏度で測定する。他に指示がない限り、反応は室温で行う。最終生成物、中間体および出発物質の構造を標準的な分析法、例えば微量分析および分光学的特性(例えばMS、IR、NMR)によって確認する。
【実施例】
【0079】
実施例1: Rac.−trans−2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−フェニル−ピリジン−3−イル)−アミンの製造
2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−オン(1.33g、9.5mmol)、6−フェニル−ピリジン−3−イルアミン(1.25g、7.3mmol)およびp−トルエンスルホン酸モノ水和物(139mg、0.73mmol)のトルエン(40ml)溶液を還流下で18時間、Dean−Stark装置を使用して加熱する。トルエンを蒸発させ、残渣を酢酸エチルに溶解し、塩水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、蒸発乾固し、残渣油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc:CHOH:NHOH;9:1:0.1)で精製して[2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−(3Z)−イリデン]−(6−フェニル−ピリジン−3−イル)−アミンを得る。LiAlH(1.03ml、1M)のTHF溶液を[2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−(3Z)−イリデン]−(6−フェニル−ピリジン−3−イル)−アミン(300mg、1.02mmol)のTHF(10ml)溶液に加える。得られた混合物を室温で18時間攪拌し、硫酸ナトリウム飽和水溶液(1ml)でクエンチする。溶媒を蒸発によって除去し、残渣を酢酸エチルに再溶解し、ろ過する。ろ液を蒸発させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc:CHOH:NHOH;8.5:1.5:0.1)で精製してRac.−trans−2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−フェニル−ピリジン−3−イル)−アミンを得る。MS(ES):m/e=294.4(MH);分取エナンチオマー分離(カラム:Chiralpak AD−H 10um;(4.6×250mm)、溶離剤:n−ヘキサン:EtOH 50:50、流速:1.0ml/分、検出器:UV210nm):ピーク1:6.29分;ピーク2:20.16分。
【0080】
実施例2:
下記化合物を適当な出発物質を使用して同様の方法で製造する:
2a)Rac.−trans−2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−p−トリル−ピリジン−3−イル)−アミン。MS(ES):m/e=308(MH)。
2b)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−フェニル−ピリダジン−3−イル)−アミン
2c)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−フェニル−ピリジン−2−イル)−アミン
2d)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−フェニル−ピリミジン−2−イル)−アミン
【0081】
実施例3:
下記化合物を適当な出発物質を使用して同様の方法で製造する:
3a)Rac.−trans−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン;
分取エナンチオマー分離(カラム:Chiralpak AD 20um;(50×500mm)、溶離剤:n−ヘキサン:CHCl3:EtOH 80:20、流速:100ml/分、検出器:UV200−400nm):ピーク1:40.46分;ピーク2:78.96分。
3b)Rac.−trans−[6−(1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3c)Rac.−trans−[5−(1H−インドール−5−イル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3d)Rac.−trans−[5−(1H−インドール−5−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3e)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(5−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリジン−3−イル]−アミン
3f)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(5−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリダジン−3−イル]−アミン
【0082】
3g)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(5−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリジン−2−イル]−アミン
3h)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(5−メチル−チオフェン−2−イル)−ピリミジン−2−
3i)Rac.−trans−[6−(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3j)Rac.−trans−[6−(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3k)Rac.−trans−[5−(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3l)Rac.−trans−[5−(2,3−ジメチル−1H−インドール−5−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0083】
3m)Rac.−trans−[6−(1H−インドール−6−イル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3n)Rac.−trans−[6−(1H−インドール−6−イル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3o)Rac.−trans−[5−(1H−インドール−6−イル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3p)Rac.−trans−[5−(1H−インドール−6−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3q)Rac.−trans−[6−(2,5−ジフルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3r)Rac.−trans−[6−(2,5−ジフルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3s)Rac.−trans−[5−(2,5−ジフルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0084】
3t)Rac.−trans−[5−(2,5−ジフルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3u) 3q)Rac.−trans−[6−(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3v)Rac.−trans−[6−(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3w)Rac.−trans−[5−(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3x)Rac.−trans−[5−(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3y)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−m−トリル−ピリジン−3−イル)−アミン
【0085】
3z)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−m−トリル−ピリダジン−3−イル)−アミン
3aa)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−m−トリル−ピリジン−2−イル)−アミン
3ab)(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−m−トリル−ピリミジン−2−イル)−アミン
3ac)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(3−ニトロ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−アミン
3ad)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(3−ニトロ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−アミン
3ae)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(3−ニトロ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−アミン
3af)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(3−ニトロ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
3ak)Rac.−trans−[6−(5−エチル−2−フルオロ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3al)Rac.−trans−[6−(5−エチル−2−フルオロ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3am)Rac.−trans−[5−(5−エチル−2−フルオロ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0086】
3an)Rac.−trans−[5−(5−エチル−2−フルオロ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ao)Rac.−trans−(6−ベンゾ[1,3]ジオキソl−5−イル−ピリジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ap)Rac.−trans−(6−ベンゾ[1,3]ジオキソl−5−イル−ピリダジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3aq)Rac.−trans−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソl−5−イル−ピリジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ar)Rac.−trans−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソl−5−イル−ピリミジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0087】
3as)Rac.−trans−[6−(3−メトキシ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3at)Rac.−trans−[6−(3−メトキシ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3au)Rac.−trans−[5−(3−メトキシ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3av)Rac.−trans−[5−(3−メトキシ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bd)Rac.−trans−N−{4−[2−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルオキシ)−ピリミジン−5−イル]−フェニル}−アセトアミド
3be)Rac.−trans−[6−(2−フルオロ−5−メトキシ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bf)Rac.−trans−[6−(2−フルオロ−5−メトキシ−4−メチル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0088】
3bg)Rac.−trans−[5−(2−フルオロ−5−メトキシ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bh)Rac.−trans−[5−(2−フルオロ−5−メトキシ−4−メチル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bi)Rac.−trans−[6−(3,5−ジメチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン;
分取エナンチオマー分離(カラム: Chiralpak AD−H 10um;(4.6×250mm)、溶離剤:n−ヘキサン:EtOH:DEA 50:50:0.5(v:v:v)、流速:1.0ml/分、検出器:UV220nm):ピーク1:8.25分;ピーク2:23.57分。
【0089】
3bj)Rac.−trans−[6−(3,5−ジメチル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bk)Rac.−trans−[5−(3,5−ジメチル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bl)Rac.−trans−[5−(3,5−ジメチル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bm)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−アミン
3bn)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イル]−アミン
3bo)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
【0090】
3bp)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−ピリジン−2−イル]−アミン
3bq)Rac.−trans−[6−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3br)Rac.−trans−[6−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bs)Rac.−trans−[5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bt)Rac.−trans−[5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bu)Rac.−trans−[6−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0091】
3bv)Rac.−trans−[6−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bw)Rac.−trans−[5−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bx)Rac.−trans−[5−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3by)Rac.−trans−[6−(4−フルオロ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3bz)Rac.−trans−[6−(4−フルオロ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ca)Rac.−trans−[5−(4−フルオロ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cb)Rac.−trans−[5−(4−フルオロ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cc)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−アミン
【0092】
3cd)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−アミン
3ce)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−アミン
3cf)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
3cg)Rac.−trans−[6−(1H−インドール−4−イル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ch)Rac.−trans−[6−(1H−インドール−4−イル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ci)Rac.−trans−[5−(1H−インドール−4−イル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cj)Rac.−trans−[5−(1H−インドール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0093】
3ck)Rac.−trans−[6−(4−エチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cl)Rac.−trans−[6−(4−エチル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cm)Rac.−trans−[5−(4−エチル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cn)Rac.−trans−[5−(4−エチル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3co)Rac.−trans−[6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cp)Rac.−trans−[6−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cq)Rac.−trans−[5−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cr)Rac.−trans−[5−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0094】
3cs)Rac.−trans−[6−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ct)Rac.−trans−[6−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cu)Rac.−trans[5−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cv)Rac.−trans−[5−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cw)Rac.−trans−[6−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0095】
3cx)Rac.−trans−[6−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cy)Rac.−trans−[5−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3cz)Rac.−trans−[5−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3da)Rac.−trans−[6−(3−クロロ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3db)Rac.−trans−[6−(3−クロロ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3dc)Rac.−trans−[5−(3−クロロ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3dd)Rac.−trans−[5−(3−クロロ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3de)Rac.−trans−(6−フラン−3−イル−ピリジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0096】
3df)Rac.−trans−(6−フラン−3−イル−ピリダジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3dg)Rac.−trans−(5−フラン−3−イル−ピリジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3dh)Rac.−trans−(5−フラン−3−イル−ピリミジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3di)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−ピリジン−3−イル]−アミン
3dj)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−ピリダジン−3−イル]−アミン
3dk)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−ピリジン−2−イル]−アミン
【0097】
3dl)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
3dm)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(1−フェニル−1H−インドール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−アミン
3dn)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(1−フェニル−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イル]−アミン
3do)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(1−フェニル−1H−インドール−5−イル)−ピリジン−2−イル]−アミン
3dp)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(1−フェニル−1H−インドール−5−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
3dq)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(2−メチル−ベンゾチアゾール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−アミン
【0098】
3dr)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(2−メチル−ベンゾチアゾール−5−イル)−ピリダジン−3−イル]−アミン
3ds)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(2−メチル−ベンゾチアゾール−5−イル)−ピリジン−2−イル]−アミン
3dt)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(2−メチル−ベンゾチアゾール−5−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
3du)Rac.−trans−[6−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3dv)Rac.−trans−[6−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0099】
3dw)Rac.−trans−[5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3dx)Rac.−trans−[5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3dy)Rac.−trans−[6−(2−フルオロ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3dz)Rac.−trans−[6−(2−フルオロ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ea)Rac.−trans−[5−(2−フルオロ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3eb)Rac.−trans−[5−(2−フルオロ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0100】
3ec)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−ピリジン−3−イル]−アミン
3ed)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−ピリダジン−3−イル]−アミン
3ee)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−ピリジン−2−イル]−アミン
3ef)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
3eg)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−チオフェン−2−イル−ピリジン−3−イル)−アミン
【0101】
3eh)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−チオフェン−2−イル−ピリダジン−3−イル)−アミン
3ei)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−チオフェン−2−イル−ピリジン−2−イル)−アミン
3ej)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−チオフェン−2−イル−ピリミジン−2−イル)−アミン
3ek)Rac.−trans−(6−ジベンゾチオフェン−4−イル−ピリジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3el)Rac.−trans−(6−ジベンゾチオフェン−4−イル−ピリダジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3em)Rac.−trans−(5−ジベンゾチオフェン−4−イル−ピリジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3en)Rac.−trans−(5−ジベンゾチオフェン−4−イル−ピリミジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3eo)Rac.−trans−(6−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−ピリジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0102】
3ep)Rac.−trans−(6−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−ピリダジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3eq)Rac.−trans−(5−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−ピリジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3er)Rac.−trans−(5−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル−ピリミジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3es)Rac.−trans−(6’−メトキシ−[2,3’]ビピリジニル−5−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3et)Rac.−trans−[6−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0103】
3eu)Rac.−trans−(6’−メトキシ−[3,3’]ビピリジニル−6−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ev)Rac.−trans−[5−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ew)Rac.−trans−[6−(1−ベンジル−1H−インドール−5−イル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ex)Rac.−trans−[6−(1−ベンジル−1H−インドール−5−イル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ey)Rac.−trans−[5−(1−ベンジル−1H−インドール−5−イル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ez)Rac.−trans−[5−(1−ベンジル−1H−インドール−5−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0104】
3fa)Rac.−trans−(6−ジベンゾフラン−4−イル−ピリジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−−イル)−アミン
3fb)Rac.−trans−(6−ジベンゾフラン−4−イル−ピリダジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]oct−3−イル)−アミン
3fc)Rac.−trans−(5−ジベンゾフラン−4−イル−ピリジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fd)Rac.−trans−(5−ジベンゾフラン−4−イル−ピリミジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]oct−3−イル)−アミン
3fe)Rac.−trans−[6−(2,3−ジフルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ff)Rac.−trans−[6−(2,3−ジフルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fg)Rac.−trans−[5−(2,3−ジフルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fh)Rac.−trans−[5−(2,3−ジフルオロ−4−メチル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0105】
3fi)Rac.−trans−{6−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−インドール−5−イル]−ピリジン−3−イル}−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fj)Rac.−trans−{6−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−インドール−5−イル]−ピリダジン−3−イル}−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fk)Rac.−trans−{5−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−インドール−5−イル]−ピリジン−2−イル}−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fl)Rac.−trans−{5−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−インドール−5−イル]−ピリミジン−2−イル}−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0106】
3fm)Rac.−trans−[6−(4−メトキシ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fn)Rac.−trans−[6−(4−メトキシ−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fo)Rac.−trans−[5−(4−メトキシ−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fp)Rac.−trans−[5−(4−メトキシ−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fq)Rac.−trans−(6−ビフェニル−4−イル−ピリジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fr)Rac.−trans−(6−ビフェニル−4−イル−ピリダジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fs)Rac.−trans−(5−ビフェニル−4−イル−ピリジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ft)Rac.−trans−(5−ビフェニル−4−イル−ピリミジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3fu)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−アミン
【0107】
3fv)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−アミン
3fw)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−アミン
3fX)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−[5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
3fy)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−キノリン−5−イル−ピリジン−3−イル)−アミン
3fz)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(6−キノリン−5−イル−ピリダジン−3−イル)−アミン
3ga)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−キノリン−5−イル−ピリジン−2−イル)−アミン
3gb)Rac.−trans−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−キノリン−5−イル−ピリミジン−2−イル)−アミン
【0108】
3gc)Rac.−trans−[6−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソl−5−イル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gd)Rac.−trans−[6−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソl−5−イル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3ge)Rac.−trans−[5−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソl−5−イル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gf)Rac.−trans−[5−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソl−5−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0109】
3gg)Rac.−trans−(6−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−ピリジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gh)Rac.−trans−(6−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−ピリダジン−3−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gi)Rac.−trans−(5−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−ピリジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gj)Rac.−trans−(5−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−ピリミジン−2−イル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gk)Rac.−trans−[6−(1H−インドール−2−イル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0110】
3gl)Rac.−trans−[6−(1H−インドール−2−イル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gm)Rac.−trans−[5−(1H−インドール−2−イル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gn)Rac.−trans−[5−(1H−インドール−2−イル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3go)Rac.−trans−5−[5−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルアミノ)−ピリジン−2−イル]−チオフェン−2−カルボニトリル
3gp)Rac.−trans−5−[6−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルアミノ)−ピリダジン−3−イル]−チオフェン−2−カルボニトリル
【0111】
3gq)Rac.−trans−5−[6−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルアミノ)−ピリジン−3−イル]−チオフェン−2−カルボニトリル
3gr)Rac.−trans−5−[2−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルアミノ)−ピリミジン−5−イル]−チオフェン−2−カルボニトリル
3gs)Rac.−trans−[6−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gt)Rac.−trans−[6−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピリダジン−3−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gu)Rac.−trans−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピリジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
【0112】
3gv)Rac.−trans−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピリミジン−2−イル]−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン
3gw)Rac.−trans−[6−(4−クロロ−フェニル)−ピリジン−3−イル]−(−2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン;分取エナンチオマー分離(カラム:Chiralcel OD−H 5um;(4.6×250mm)、溶媒A:n−ヘキサン:EtOH 95:5(v:v)+0.1%DEA、溶媒B:EtOH、溶媒組成:85%A、15%B(v:v)、流速:1.0ml/分、検出器:UV270nm):ピーク1:7.85分;ピーク2:17.56分。
【0113】
実施例4:(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−フェニル−ピリミジン−2−イル)−アミン
2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−オン(500mg、3.59mmol)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(1.2g、7.18mmol)を無水1,2−ジクロロエタン(10ml)に溶解した。トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(1.1g、5.0mmol)、次いで氷酢酸(0.21ml、3.59mmol)および得られた泡状懸濁液を周囲温度で12時間攪拌した。反応を1M NaOHの添加によってクエンチし、そして層を分離した。水相をさらに酢酸エチルで抽出した。有機部分を合併し、NaSOで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。粗反応混合物をクロマトグラフィー[溶離剤グラジエント:10−30% MeOH/EtN(9:1)、EtOAc中)で精製して純粋な(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミンを得た。
【0114】
(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン(70mg、0.24mmol)および5−ブロモクロロピリミジン(93mg、0.48mmol)を1,4−ジオキサン(1ml)に溶解した。氷酢酸(42□L、0.72mmol)を加え、反応混合物をマイクロウェーブ放射下で150℃で30分間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、EtOAcに再溶解し、1M 炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、ろ過し真空下で濃縮した。粗反応混合物をクロマトグラフィー[溶離剤グラジエント:10−30% MeOH/EtN(9:1)、EtOAc中)で精製して純粋な(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミンを得た。
【0115】
(5−ブロモ−ピリミジン−2−イル)−(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−アミン(30mg、66□mol)、パラジウム(II)アセテート(1mg、3.2□mol)、カリウムフルオライド(12mg、198□mol)および2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(1.6mg、6.4□mol)を合併し、アルゴンおよび真空で3回パージした。無水THF(1ml)を加え、反応混合物をマイクロウェーブ放射下で150℃で40分間攪拌した。粗反応混合物を直接シリカゲルカラムにアプライし、クロマトグラフィー[溶離剤グラジエント:5−20% MeOH/EtN(9:1)、EtOAc中)によって純粋な(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−(2−メチル−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−(5−フェニル−ピリミジン−2−イル)−アミンを得た。MS(ES):m/e=445.3(MH)。
【0116】
実施例5:ソフトカプセル剤
各々上記実施例に記載の式(I)の化合物の1種を有効成分として0.05g含む5000個のソフトゼラチンカプセル剤を下記の通り製造した:
組成:有効成分:250g、ラウログリコール:2リットル
製造法:粉末有効成分をLauroglykol(登録商標)(プロピレングリコールラウレート、Gattefosse S.A., Saint Priest, France)に懸濁し、湿潤粉砕機で製粉し、約1〜3μmのサイズの粒子を製造する。0.419g部の混合物をカプセル充填機を使用してソフトゼラチンカプセルに導入する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊離塩基形または酸付加塩形の式(I)
【化1】

〔式中、
XはCHまたは単結合を意味し;
Rは置換もしくは非置換C−C10アリール、または置換もしくは非置換C−C10ヘテロアリール、またはN(R)(R)基、またはN(R)(CHR)基を意味し;
Yは式
【化2】

の基を意味し;
DはNH,NR、S、S(O)、SOを意味し、
AおよびBは互いに独立して水素またはC−Cアルキルを意味する(ただし、AおよびBが同時に水素を意味することはない)か、または
AおよびBはそれらが結合している炭素原子と一体となってC−Cシクロアルキル基を形成し、
は水素、C−Cアルキル、またはCFを意味し;
は水素、C−Cアルキル、またはCFを意味し;
は水素、C−Cアルキル、またはCFを意味し;
は置換もしくは非置換C−C10アリールまたは置換もしくは非置換C−C10ヘテロアリールを意味し;
は置換もしくは非置換C−C10アリールまたは置換もしくは非置換C−C10ヘテロアリールを意味し;
はC−Cアルキル、ベンジルまたは、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたベンジルを意味する〕
の化合物。
【請求項2】
XがCHを意味し、
Rが、ハロゲン、NO、CN、非置換であるかもしくはハロゲンによって置換されているC−Cアルコキシ、または非置換であるかもしくはハロゲンによって置換されているC−Cアルキル、C−Cアルキルスルホニル、C−Cアルキルカルボニルアミノから選択される1個以上の置換基によって置換されているC−C10アリールを意味し;
Yが式
【化3】

の基を意味し;
DがNHを意味し;
Aが水素またはC−Cアルキルを意味し、そしてBが水素、C−Cアルキルを意味するか、または
AおよびBがそれらが結合している炭素原子と一体となってシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基を形成する、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
XがCHを意味し、
Rが、非置換であるか、あるいはハロゲン、C−Cアルコキシ、CNまたは非置換であるかもしくはハロゲンによって置換されているC−Cアルキル、非置換であるかもしくはフェニルによって置換されているフェニル、C−Cアルコキシまたはベンジルから選択される1個以上の置換基によって置換されているヘテロ−C−C10アリールを意味し;
Yが式
【化4】

の基を意味し;
DがNHを意味し;
Aが水素またはC−Cアルキルを意味し、そしてBが水素、C−Cアルキルを意味するか、または
AおよびBがそれらが結合している炭素原子と一体となってシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基を意味する、
請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
請求項1に定義の式(I)の化合物の製造法であって、式(II)
【化5】

〔式中、YおよびRは式(I)の化合物について上記定義のとおりであり、そしてZは脱離基、例えばF、Cl、Br、IまたはOSOCFである〕
の化合物を式(III)
【化6】

〔式中、A、B、D、Xは式(I)の化合物について定義の意味を有する〕
の化合物と反応させ、そして遊離塩基または酸付加塩形の得られた式(I)の化合物を回収し、そして所望により得られた化合物を酸化する工程を第1の方法に含む、
および
式(IV)
【化7】

〔式中、A、B,DおよびYは式(I)の化合物について上記定義のとおりであり、そしてZは脱離基、例えばF、Cl、Br、IまたはOSOCFを意味する〕
の化合物を式(V)
【化8】

〔式中、Rは式(I)の化合物について上記定義のとおりである〕
の化合物と反応させ、そして遊離塩基または酸付加塩形の得られた式(I)の化合物を回収する工程を第2の方法に含む、
および
式(VI)
【化9】

〔式中、A、BおよびXは式(I)の化合物について上記定義のとおりである〕
の化合物を式(VII)
【化10】

〔式中、YおよびRは式(I)の化合物について上記定義のとおりである〕
の化合物と反応させ、そして遊離塩基または酸付加塩形の得られた式(I)の化合物を回収する工程を、DがNHまたはNRである第3の方法に含む方法。
【請求項5】
医薬として使用するための、遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
精神障害および神経変性障害の予防、処置および進行の遅延において、それのみでまたは既に存在する薬剤との組合せで使用するための、遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を医薬担体または希釈剤と共に含む医薬組成物。
【請求項8】
精神障害および神経変性障害の予防および処置用医薬としての、遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項9】
精神障害および神経変性障害の予防、処置および進行の遅延用医薬の製造のための、遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項10】
処置を必要とする対象における精神障害および神経変性障害の予防、処置および進行遅延の方法であって、かかる対象に治療上有効量の遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項11】
α7 nAChR活性化が役割を果たすかもしくは関与する疾患または状態の予防、処置および/または進行の遅延に使用するための、遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
α7 nAChR活性化が役割を果たすかもしくは関与する疾患または状態の予防、処置および/または進行の遅延のための医薬としての、遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項13】
処置を必要とする対象におけるα7 nAChR活性化が役割を果たすかもしくは関与する疾患または状態の予防、処置および/または進行遅延の方法であって、かかる対象に治療上有効量の遊離塩基または薬学的に許容される酸付加塩形の請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項14】
式(IV)
【化11】

〔式中、A、B、DおよびYは式(I)の化合物について請求項1に定義のとおりであり、そしてZはF、Cl、Br、IまたはOSOCFを意味する〕
の化合物。
【請求項15】
請求項14に定義の式(IV)の化合物またはその塩の製造法であって、式(III)
【化12】

〔式中、A、B、D、Xは式(I)の化合物について請求項1に定義の意味を有する〕
の化合物を、式(IIX)
【化13】

〔式中、Yは式(I)の化合物について請求項1に定義のとおりであり、そしてZは脱離基、例えばF、Cl、Br、IまたはOSOCFである〕
の化合物と、所望によりアリールボロン酸のような1種以上の反応助剤の存在下で反応させる工程を含む方法。
【請求項16】
少なくとも1種のニコチン酸α7受容体アゴニストと、
(a)常套の抗精神病薬;および
(b)非典型的な抗精神病薬からなる群から選択される少なくとも1種の化合物の医薬組合せ剤。

【公表番号】特表2009−515820(P2009−515820A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−534950(P2008−534950)
【出願日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際出願番号】PCT/EP2006/010099
【国際公開番号】WO2007/045478
【国際公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】