説明

映像表示装置

【課題】他の映像表示装置の使用者の現在状況を把握することを可能とする。
【解決手段】撮影画像表示処理では、撮影ユニット30により撮影が開始され、撮影により得られた撮影画像は表示ユニット20に表示される。そして、サーバSVから撮影画像の要求情報が受信されると(ステップB1;Y)、撮影により得られた撮影画像が第2の通信ユニット55を介してサーバSVに送信される(ステップSB2)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの眼前に装着されて映像を光学的に表示する映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの身体に装着し、携帯することができるウェアラブルディスプレイ(以下、WDという)と呼ばれる映像表示装置が開発されている。WDは様々なタイプのものが開発されており、例えば頭部に装着するヘッドマウンテン型、眼鏡フレームと一体となった眼鏡型等が挙げられる。何れのタイプでも、WDは携帯性に優れているため使用場所を選ばず、しかも身体に装着するためユーザは映像を見ながら作業をすることができる。
【0003】
上記WDは、その作業効率の良さから、生産、修理等の作業現場等の様々な場面での使用が考えられるが、警備システムに適用することも有効である。警備員がWDを装着し、警備対象のビル内の地図や巡回経路等の指示をWDに表示させることにより、指示をその場で受けながら警備やメンテナンスを行うことが可能となる。
【特許文献1】特開平5−303053号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
警備は、安全性を確保するために通常2人一組等、複数人で行われることが多い。しかしながら、各警備員は同じ順路をすすむが、その通路に面する別々の部屋を各警備員が見回ったりすることもあり、常にお互いが見える位置にいるわけではない。従って、何れかの警備員の方で緊急事態等が発生した場合には、他の警備員はその事態に気付くのが遅れる可能性がある。このように、警備上のセキュリティ及び互いの安全確保を考慮すると、常時警備員同士がお互いの状況を把握できていることが好ましい。また、機器のメンテナンス作業を行う際にも、実際の作業者が見ている状態を管理センター側の指示者や共同作業者が確認できることが好ましい。実際の作業状態を確認しながら、管理センターや共同作業者から的確な指示や作業を行うことが可能となるからである。
【0005】
本発明の課題は、他の映像表示装置の使用者の現在状況を把握することができる映像表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
映像の光学像を投射する映像投射部と、前記映像投射部により投射された光学像を使用者の眼に導く接眼光学系とを備えて、映像の表示を行う映像表示装置において、
被写体を撮影する撮影手段と、
他の映像表示装置と通信するための第1の通信手段と、を備え、
前記第1の通信手段を介して前記撮影手段により得られた撮影画像を他の映像表示装置に送信させるとともに、他の映像表示装置で撮影された撮影画像を受信し、当該受信された撮影画像の光学像を前記映像投射部により投射させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の映像表示装置において、
前記第1の通信手段の通信回線とは異なる通信回線により、外部装置と通信を行う第2の通信手段を備え、
前記制御手段は、前記第2の通信手段を介して前記撮影手段により得られた撮影画像を外部装置に送信させることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の映像表示装置において、
音の入出力を行う音入出力手段を備え、
前記制御手段は、前記第1の通信手段を介して他の映像表示装置と撮影画像を送受信する際に、前記音入出力手段により得られた音情報も共に送受信し、他の映像表示装置から受信された撮影画像の光学像を前記映像投射部により投射する際には撮影画像とともに受信された音情報に基づいて前記音入出力手段により音を出力させることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の映像表示装置において、
前記第1の通信手段を介して他の映像表示装置から受信された撮影画像の表示又は非表示を切り替える第1の切替表示手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の映像表示装置において、
前記第1の通信手段を介して他の映像表示装置から複数の撮影画像が受信された場合、当該複数の撮影画像を切替表示する第2の切替表示手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の映像表示装置において、
緊急通報する際に操作する緊急操作手段を備え、
前記制御手段は、前記緊急操作手段が操作されると、緊急通報情報を生成して前記撮影手段により得られた撮影画像とともに前記第1の通信手段を介して他の映像表示装置に送信させることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の映像表示装置において、
前記制御手段は、前記第1の通信手段を介して、他の映像表示装置から緊急通報情報とともに撮影画像が受信されると、当該受信された撮影画像の光学像を前記映像投射部により投射させ、当該撮影画像を優先的に表示させることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の映像表示装置において、
ユーザの認証情報を入力する認証入力手段を備え、
前記制御手段は、前記入力された認証情報に基づいてユーザ認証を行い、ユーザが認証されない場合、映像表示装置の使用を禁止することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の映像表示装置において、
各ユーザに応じた映像表示装置における設定情報を記憶する設定記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記認証されたユーザに対応する設定情報を前記設定記憶手段から読み出し、当該設定情報に基づいて映像表示装置における設定を変更し、更新設定することを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の映像表示装置において、
前記認証情報は、生体認証情報であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、他の映像表示装置と撮影画像を交換することができるので、各映像表示装置の使用者は、他の映像表示装置の使用者の現在状況をその映像表示装置から得られた撮影画像により、容易に把握することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、映像表示装置と通信するための通信回線とは別回線により外部装置と通信を行い、撮影画像を送信するので、例えば管理用のサーバ等の外部装置へ撮影画像を送信することが必要になった場合でも、他の映像表示装置との通信を中止することなく、同時進行で外部装置にも撮影画像を送信することができる。よって、常時、他の映像表示装置の使用者の状況を把握しなければならない場合等には、特に有効である。また、通信回線を分けることにより、通信負荷を分散することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、撮影画像とともに撮影時の入力音も交換することができ、他の映像表示装置の使用者の現在状況を視覚的に把握するだけでなく、聴覚的に把握することも可能となる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、他の映像表示装置における撮影画像の表示又は非表示を切り換えることができ、他の映像表示装置の使用者の現在状況が不要な場合は非表示に切り換える等、状況に応じて表示形態を調整することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、他の映像表示装置が複数ある場合等には、それら複数の映像表示装置から受信された複数の撮影画像を順次切り換えて表示することができるので、状況に応じて表示形態を調整することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、緊急通報情報とともに撮影画像を他の映像表示装置に送信するので、他の映像表示装置の使用者に緊急事態を発生した旨を伝えることができるとともに、撮影画像によりその現在状況を知らせることができる。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、緊急通報情報とともに受信された撮影画像を優先的に表示させるので、他の映像表示装置の使用者に緊急事態が発生した場合には、その旨を早期に知ることができるとともに、撮影画像によりその現在状況を容易に把握することができる。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、映像表示装置の起動時にはユーザ認証を行うので、映像表示装置に対するセキュリティを向上させることができる。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、認証されたユーザに対応する設定に更新設定するので、映像表示装置を容易に各ユーザに応じた仕様に設定することができる。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、生体認証情報を用いてユーザ認証を行うので、本人認証の確実性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における映像表示システム1のシステム構成を示す。
図1に示すように、映像表示システム1は、監視端末(表示装置)が接続されているサーバSVと、映像表示装置A〜Cとが通信ネットワークNを介して通信可能に構成されている。また、各映像表示装置A〜C間では、通信ネットワークNを介することなく、直接通信できるように構成されている。
【0027】
以下、各構成装置について説明する。
サーバSVは、警備状況を一元的に管理するコントロールセンターに設置される管理用サーバである。サーバSVは、コントロールセンターで監視するための監視端末を備え、映像表示装置A〜Cと通信を行って各映像表示装置A〜Cから受信された撮影画像を当該監視端末に表示させる。
また、サーバSVは、大容量のHDD(Hard Disk Drive)を備えて、このHDDに、映像表示装置A〜Cを使用する各警備員(ユーザ)の認証情報に対応付けて、各ユーザに応じた映像表示装置A〜Cにおける各種設定情報(設定情報についての詳細は後述する)を記憶した設定ファイルを記憶している。すなわち、HDDは本実施形態における設定記憶手段である。サーバSVは、映像表示装置A〜Cからユーザの認証情報を受信すると、当該認証情報に対応する設定情報を前記設定ファイルから読み出し、映像表示装置A〜Cに送信する。
【0028】
管理者は、このサーバSVにより監視端末に表示された各映像表示装置A〜Cの撮影画像を観察することにより、各警備員の警備状況を把握することができるとともに、警備の指示や緊急通報を行う際には、警備用画像や緊急通報画像をサーバSVを介して各映像表示装置A〜Cに送信させることができる。ここで、警備用画像とは、警備員への指示情報や参考情報を含む画像をいい、例えば警備対象の建物内の見取り図や、警備の順路を示す地図等が挙げられる。また、緊急通報画像とは、緊急事態が発生した旨の通知情報を含む画像をいい、例えば緊急事態が発生した場所や集合場所を示す全体地図や、警備員に対する指示を示すメッセージを含む画像等が挙げられる。
【0029】
なお、通信ネットワークNは、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種回線網を適用可能であり、それらを接続するインターネットサービスプロバイダや基地局等を含む。
【0030】
次に、映像表示装置A〜Cについて説明するが、各映像表示装置A〜Cの構成は同一であるので、映像表示装置Aを代表としてその構成について説明する。
図2に、映像表示装置Aを示す。
図2に示すように、映像表示装置Aは、表示ユニット20が設けられた眼鏡フレームと、コントロールボックス50とを備えて構成されている。
【0031】
眼鏡フレームは、左右対称に設けられたレンズ11R、11L、鼻あて12R、12L、ユーザ頭部への保持部材であるテンプル13R、13L、ブリッジ15を備えて構成されている。
表示ユニット20は、映像投射部20a、接眼光学系20bを備えて構成されている。映像投射部20aはレンズ11Rに設けられ、当該レンズ11Rにはプリズム24、ホログラフィック光学素子(以下、HOE;Holographic Optical Elementという)25が一体に形成されて、映像投射部20aから発せられた映像の光学像(以下、映像光という)をユーザの眼前に導く接眼光学系20bを構成している。
【0032】
図3に、映像投射部20a、接眼光学系20bの内部構成を示し、映像の表示方法について説明する。なお、映像には、静止画像、動画像の何れも含まれるものとする。
図3に示すように、映像投射部20aは、LED(Light Emitting Diode)21、コンデンサレンズ22、LCD(Liquid Crystal Display)23を備えて構成され、接眼光学系20bは、プリズム24、HOE25を備えて構成されている。
【0033】
LED21は、LCD23を照明するための発光源であり、コンデンサレンズ22はLED21が発した光をLCD23の全面に均一に導くための照明光学系である。LCD23は、映像を表示する透過型の表示装置であり、LED21からの照明光を受けてプリズム24側に映像光を発する。
【0034】
上記映像投射部20aは筐体により覆われ、この筐体によりプリズム24が挟まれている。プリズム24は、透明なガラス又は樹脂等からなり、平板状に形成されたものである。プリズム24は、右眼用のレンズ11Rの一部に埋め込まれており、その下端部にはHOE25が形成されている。HOE25は、プリズム24とレンズ11Rをホログラム基板として、その間に挟まれるように配置されている。HOE25は、ホログラム基板面に対して平行でない干渉縞からなる2つの干渉縞パターンを有しており、この干渉縞パターンの回折作用によって、HOE25に入射した光は回折反射してユーザの眼Eに導かれる。
【0035】
すなわち、LCD23から発せられた映像光は、プリズム24により反射を複数回繰り返しながらHOE25に導かれると、HOE25により回折して平行光に近い光束となってユーザの眼Eに入射する。これにより、ユーザに対して映像を表示することができる。
【0036】
次に、図2を参照して、他の構成部について説明する。
テンプル13Rには、撮影ユニット30が取り付けられており、この撮影ユニット30はケーブルを介して表示ユニット20及びコントロールボックス50に接続されている。
【0037】
撮影ユニット30は、光学レンズ、CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子、A/D変換部等から構成される撮影手段であり、光学レンズを介して入力される被写体像をCCDにより光電変換して画像信号を生成する。そして、A/D変換部によりアナログ画像信号からデジタル画像データを得て、当該デジタル画像データをコントロールボックス50内の制御ユニット(制御ユニットについては後述する)に出力する。これを連続的に行うことにより、動画像、つまり撮影映像のデータを出力することができる。
【0038】
コントロールボックス50は、イヤホン41、マイク42の音入出力ユニット40を備えている。また、そのボックス本体には電源をON/OFFする電源ボタン53a、表示ユニット20により表示する映像画面の切り替え操作を行うための画面切替ボタン53b、緊急通報時に押下する緊急操作手段である緊急通報ボタン53cが設けられている。また、これらボタン53a〜53cとともに、ユーザの指紋画像を入力するための認証入力手段である指紋入力部53dが設けられている。
【0039】
次に、図4を参照して映像表示装置Aの機能的構成について説明する。
図4に示すように、映像表示装置Aは、表示ユニット20、撮影ユニット30、音入出力ユニット40及びコントロールボックス50を備えて構成されており、コントロールボックス50内には、制御ユニット51、画像処理ユニット52、入力ユニット53、第1の通信ユニット54、第2の通信ユニット55、メモリ56の各部が内蔵されている。
なお、図4では、映像表示装置Aと、他の映像表示装置B、C又はサーバSVとの通信形態の相違を明らかにするために、映像表示装置Bの機能的構成についても示している。上述したように、映像表示装置Bは映像表示装置Aと同一構成であるので、各構成部には映像表示装置Aの各部と同一の符号を付す。
【0040】
以下、各部について説明するが、表示ユニット20及び撮影ユニット30については、上述したのここでは説明を省略する。
【0041】
音入出力ユニット40は、イヤホン41、マイク42を備えた音入出力手段であり、イヤホン41における音出力及びマイク42における音入力の処理を行う。音入出力ユニット40は、制御ユニット51から入力された音データを音信号に変換してイヤホン41により音出力させるとともに、マイク42により入力された音信号を音データに変換して制御ユニット51に出力する。
【0042】
制御ユニット51は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、メモリ56に記憶されている各種制御プログラムに従って映像表示装置Aの各部を集中制御する。
【0043】
例えば、画面切替ボタン53bの操作に応じて、表示ユニット20により表示する画面を切替表示させたり、緊急通報ボタン53cの操作に応じて緊急通報情報を生成して、第1の通信ユニット54により他の映像表示装置B、Cに送信させたりする。
【0044】
画像処理ユニット52は、入力された画像データに対して、濃度変換処理、色変換処理、縮小/拡大処理等の各種画像処理を施す。
また、指紋の画像データが入力されると、画像処理ユニット52は、当該画像データを生体認証情報(以下、BM:BioMetoricsという)に変換する変換処理を行う。
【0045】
BMとは、認証時に指紋の照合を行うための特徴点データであり、例えば指紋模様における端点や分岐点等の特徴点の位置や方向、各特徴点の位置関係等をデータ化したものである。BMへの変換処理では、まず指紋画像から各特徴点を特定し、特定した各特徴点の位置や方向、各特徴点間の位置関係を求めてBMとして生成する。このようなBMを用いて照合し認証を行うことにより、指紋画像そのものを用いて照合を行う場合と比較して本人認証を容易にかつ迅速に行うことができる。なお、本実施形態では、BMとして指紋を適用したが、これに限らず、生体に関するもので本人認証が可能なものであれば、瞳の虹彩や音声、静脈パターン等をBMとして適用することとしてもよい。
【0046】
入力ユニット53は、電源ボタン53a、画面切替ボタン53b、緊急通報ボタン53c等の各種指示ボタンを備えて構成され、操作されたボタンに対応する操作信号を生成して制御ユニット51に出力する。
【0047】
また、入力ユニット53は、指紋入力部53dを備え、この指紋入力部53dを介して入力された指紋の画像データを制御ユニット51に出力する。指紋入力部53dは、例えばコンタクトガラスの下部に発光部やCCD等の光電変換素子、A/D変換器が形成されてなり、コンタクトガラスにユーザの指が載置されたことを検知して発光を行い、その反射光をCCDにより光電変換して指紋の画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換器によりデジタルデータに変換され、制御ユニット51に出力される。
【0048】
第1の通信ユニット54は、各映像表示装置A〜C間で通信を行うための第1の通信手段である。本実施形態では、第1の通信ユニット54の通信方式としてBluetoothを適用した例を説明するが、他の映像表示装置B、Cと直接通信を行うことができるのであれば、赤外線方式、無線LAN(例えば、IEEE802.11a/b/g等)等、その他の方式を適用することとしてもよい。
【0049】
第2の通信ユニット55は、サーバSVと通信ネットワークNを介して通信を行うための第2の通信手段である。第2の通信ユニット55は、例えば携帯電話を介して通信ネットワークNに接続する等、第1の通信ユニット54とは異なる通信回線でサーバSVと通信を行う。
【0050】
メモリ56は、各種制御プログラム及びプログラムの実行に必要なパラメータや処理結果等のデータを記憶している。
また、メモリ56は、ユーザ認証を行うための認証ファイルを記憶している。認証ファイルには、ユーザの氏名、所属部署等のユーザ情報に対応付けて、予めそのユーザが登録した指紋のBMが記憶されている。
【0051】
ここで、図5を参照して、通信時における各部の動作について説明する。図5(a)は、サーバSVと通信を行う場合の動作を示すフローチャートであり、図5(b)は他の映像表示装置B、Cと通信を行う場合の動作を示すフローチャートである。
【0052】
まず、サーバSVとの通信する場合について説明する。
図5(a)に示すように、サーバSVに対して撮影画像等を送信する際には、撮影ユニット30から制御ユニット51に撮影画像データが出力され、当該撮影画像データは画像処理ユニット52において画像処理されて、映像表示装置Aにおける表示用、コントロールセンター用の2種類の処理画像データが生成される。生成された各処理画像データは、表示用が表示ユニット20に出力された表示され、コントロールセンター用が第2の通信ユニット55に出力されて、第2の通信ユニット55によりサーバSVに送信される。
【0053】
一方、サーバSVから警備用画像等を受信する際には、第2の通信ユニット55を介して受信された警備用画像が制御ユニット51に出力される。その後、画像処理ユニット52により、縮小する、他の画像との重ね合わせる等の表示用の画像処理が施され、制御ユニット51を介して表示ユニット20に出力される。表示ユニット20は、入力された処理画像データに基づいて画像表示を行う。
【0054】
次に、他の映像表示装置B、Cと通信を行う場合について説明する。
図5(b)に示すように、他の映像表示装置B、Cに対して撮影画像等を送信する際には、サーバSVの場合と同様に撮影ユニット30により得られた撮影画像データから表示用、他の映像表示装置B、Cへの送信用の2種類の処理画像データが生成される。そして、送信用の処理画像データが第1の通信ユニット54により他の映像表示装置B、Cに送信される。
【0055】
他の映像表示装置B、Cから、映像表示装置B、Cにおける撮影画像等を受信する際にも、第1の通信ユニット54を介してそのデータを受信し、サーバSVの場合と同様に表示用の画像処理を施した後、表示ユニット20により画像表示を行う。
【0056】
次に、上記映像表示システム1の動作について説明する。
警備を開始する際には、まず警備時に使用する映像表示装置A〜Cをそれぞれ使用する警備員(ユーザ)が装着し、その電源ボタン53aを操作して電源ONにする。
以下、電源ON時に映像表示装置A〜Cにおいて実行される認証処理について、図6を参照して説明する。なお、映像表示装置Aの動作例について説明するが、他の映像表示装置B、Cでも同様の処理が行われる。
【0057】
映像表示装置Aでは、電源ボタン53aにより電源ONが指示操作されると、指紋入力部53dにおける指紋読取の待機が待機される。そして、ユーザにより指紋読取部53dに指が載置されると、映像表示装置Aでは、その指紋の読取処理が実行され、読み取られた指紋画像のデータがユーザの認証情報として映像表示装置A内に入力される(ステップA1)。指紋画像のデータは、画像処理部52においてBMに変換され、制御ユニット51に出力される。
【0058】
制御ユニット51では、入力されたBMと、メモリ56内の認証ファイルに予め記憶されている各ユーザのBM(以下、登録BMという)とが照合され、その照合結果に基づいてユーザ認証が行われる(ステップA2)。入力されたBMが、登録BMの何れとも一致しなかった場合(ステップA2;非認証)、ユーザは正規のユーザではないと判断され、映像表示装置Aの使用が禁止されるとともに、認証エラーの通知が行われる(ステップA3)。認証エラーの通知は、認証エラーの通知メッセージを表示ユニット20により表示させることとしてもよいし、認証エラーを示すブザー音をイヤホン41から出力することとしてもよい。
【0059】
一方、入力されたBMが登録BMの何れかと一致した場合(ステップA2;認証)、制御ユニット51の制御により、映像表示装置Aの使用が許可され、警備上必要なアプリケーション等が起動される(ステップA4)。次いで、認証されたユーザのユーザ情報が第2の通信ユニット55を介してサーバSVに送信される(ステップA5)。
【0060】
サーバSVでは、受信されたユーザ情報に基づいて、予め登録されている全てのユーザの中から映像表示装置Aで認証されたユーザが特定され(ステッA6)、当該特定されたユーザ(以下、特定ユーザという)に対応する設定情報が設定ファイルから読み出されて、映像表示装置Aに送信される(ステップA7)。
【0061】
サーバSVから設定情報のデータが受信された映像表示装置Aでは、当該設定情報に従って、撮影条件、表示条件等のパラメータが変更され、更新設定される(ステップA8)。例えば、サーバSVにおいて、ユーザXに対しては、メイン画像を全画面表示とし、サブ画像をその1/4サイズで表示する等の表示条件に関する設定情報が登録されていた場合、映像表示装置Aにおいてもその表示条件に設定される。これにより、ユーザ毎に映像表示装置Aにおける各種設定をカスタマイズすることができる。
【0062】
一方、サーバSVでは、設定情報が送信された後、警備用画像が映像表示装置Aに送信される(ステップA9)。
映像表示装置Aでは、サーバSVから受信された警備用画像が画像処理ユニット52により画像処理された後、表示ユニット20により表示されて(ステップA10)、本処理を終了する。
以上のようにして、映像表示装置A〜Cを正常に起動させると、各ユーザは警備に向かうことができる。
【0063】
次に、図7を参照して、起動後、各映像表示装置A〜Cにおいて実行される撮影画像表示処理について説明する。なお、認証処理時と同様に、映像表示装置Aを代表として撮影画像表示処理の流れについて説明するが、映像表示装置B、Cにおいても同様の処理が行われるものである。
【0064】
図7に示す撮影画像表示処理では、撮影ユニット30により撮影が開始され、撮影により得られた撮影画像は表示ユニット20に表示される。なお、撮影画像を表示させるか、警備用画像を表示させるか、或いはその両方を同時に表示させるかは、ユーザが選択可能である。そして、サーバSVから撮影画像の要求情報が受信されると(ステップB1;Y)、撮影により得られた撮影画像が第2の通信ユニット55を介してサーバSVに送信される(ステップSB2)。このとき、撮影画像とともにマイク42により集音された音情報をサーバSVに送信することとしてもよい。
サーバSVでは、各映像表示装置A〜Cから受信された撮影画像が監視端末により表示される。なお、一定時間毎に映像表示装置Aの方から自動的にサーバSVに対し、撮影画像を送信する構成としてもよい。
【0065】
一方、サーバSVから撮影画像が要求されていない場合(ステップB1;N)、第1の通信ユニット54において他の映像表示装置B、Cの検知が行われ、映像表示装置B、Cが第1の通信ユニット54の通信範囲に存在すると、当該他の映像表示装置B、Cに対して撮影画像の要求情報が送信される(ステップB3)。なお、通信時には、通信先の映像表示装置B、Cと、各映像表示装置A〜Cに予め与えられているID情報の交換(送受信)行い、通信先の映像表示装置B、Cを特定することとする。また、ID情報により通信先が特定できない場合は、その通信を中止し、不特定の通信先との通信を防止することとする。
【0066】
他の映像表示装置B、Cでは、映像表示装置Aからの要求情報に応じて、映像表示装置B、Cで撮影された撮影画像が映像表示装置Aに送信される。このとき、撮影時に集音された音情報もともに送信されることとしてもよい。
映像表示装置Aでは、第1の通信ユニット54を介して他の映像表示装置B、Cから撮影画像が受信されると、当該撮影画像が画像処理ユニット52により、サブ画像用に縮小され、メイン画像の画像に重ねられた後、表示ユニット20により表示される(ステップB4)。また、撮影画像とともに音情報が受信されている場合は、この音情報に基づいて音入出力ユニット40によりイヤホン41に撮影時の音が出力される。
【0067】
例えば、図8(a)に示すように、映像表示装置Aの起動時当初にはサーバSVから受信された警備用画像、或いは映像表示装置Aにおける撮影画像がメイン画像d1として全画面表示されているが、他の映像表示装置B、Cから撮影画像が受信されると、図8(b)に示すように、メイン画像d1上に、他の映像表示装置B、Cにおける撮影画像、サーバSVから受信された警備用画像がサブ画像d2として重ねられた分割画面が表示される。
【0068】
そして、画面切替ボタン53bが押下されると(ステップB5;Y)、その押下回数に応じて、制御ユニット51により表示画面が切替表示される(ステップB6)。例えば、図8(b)に示す分割画面が表示された状態で画面切替ボタン53bが押下されると、画面切替ボタン53bが押下される毎に、分割画面→映像表示装置Bにおける撮影画像(全画面表示)→映像表示装置Cにおける撮影画像(全画面表示)→サーバSVから受信された警備用画像(全画面表示)と、順にサブ画像であった画像がメイン画像に切り替えられる。そして、さらに画面切替ボタン53bが押下されると、他の映像表示装置B、Cの撮影画像及び警備用画像が非表示にされ、映像表示装置Aにおける撮影画像をメイン画像とする画面(図8(a)参照)に切り替えられる。ここで、もう一度画面切替ボタン53bが押下されると、元の分割画面(図8(b)参照)に切り替えられる。
【0069】
各映像表示装置A〜Cのユーザは、必要に応じて表示画面を切替ながら、警備を行う。そして、警備中に緊急事態が発生した場合は、緊急通報ボタン53cを押下する。
【0070】
次に、上述した撮影画像表示処理時に緊急事態が発生した場合に、映像表示装置A〜Cで行われる緊急表示処理について、図9を参照して説明する。
図9に示す緊急表示処理では、映像表示装置A、B、Cにおいて、それぞれの撮影画像が表示されているところ(ステップC11、C12)、映像表示装置Aにおいて緊急通報ボタン53cが押下操作されると(ステップC2)、映像表示装置Aでは、緊急事態が発生した旨を示す緊急通報情報が生成され、当該緊急通報情報とともに撮影ユニット30により得られた撮影画像のデータが他の映像表示装置B、Cに送信される(ステップC3)。
【0071】
他の映像表示装置B、Cでは、映像表示装置Aから受信された緊急通報情報に応じて、緊急通報情報とともに受信された映像表示装置Aにおける撮影画像が優先的に表示ユニット20により表示される(ステップC4)。
【0072】
例えば、映像表示装置Bを例に説明すると、図10(a)に示すように、平常時には、映像表示装置Bにおける撮影画像がメイン画像d3として表示されていた場合でも、映像表示装置Aから緊急通報情報が受信されると、図10(b)に示すように、映像表示装置Aにおける撮影画像が優先的にメイン画像d4として表示される。このとき、緊急通報情報とともに受信された撮影画像が他の表示画像より目立って表示されるのであれば、図10(b)に示すように全画面表示でもよいし、図11に示すようにサブ画像としてそれまで表示されていた画像上に重ねるように表示することとしてもよい。
【0073】
なお、コントロールセンターのサーバSVから緊急通報情報を全映像表示装置A〜Cに発して、緊急通報画像を配信することとしてもよい。この場合、図11に示すように、各映像表示装置A〜Cでは、サーバSVから受信された緊急通報情報に応じて、緊急通報情報とともに受信された緊急通報画像d6がそれまで表示されていた画像d5上に重ねて優先的に表示される。
【0074】
以上のように、本実施形態によれば、各映像表示装置A〜Cに撮影ユニット30を設け、映像表示装置Aでは、この撮影ユニット30により得られた撮影画像を他の映像表示装置B、Cからの要求に応じて送信する。逆に、他の映像表示装置B、Cに撮影画像を要求し、得られた撮影画像を表示する。よって、各映像表示装置A〜Cにおいて撮影された撮影画像を交換することができ、各映像表示装置A〜Cの使用者は、他の映像表示装置A〜Cの使用者の現在状況を容易に把握することができる。
【0075】
また、撮影画像とともに撮影時の入力音を送信するので、他の映像表示装置B、Cの使用者の現在状況を、視覚的に把握するだけでなく、聴覚的に把握することも可能となる。
【0076】
また、映像表示装置A〜Cの起動時には、BMによりユーザ認証を行うので、映像表示装置A〜Cに対するセキュリティを向上させることができる。さらに、認証されたユーザに対応する設定情報をサーバSVから取得し、当該設定情報に従って映像表示装置A〜Cにおける各種環境設定を行うので、ユーザ自身が設定操作を行う手間を省くことができる。また、容易にユーザ仕様に設定することができるので、どのユーザがどの映像表示装置A〜Cを使用しても使い勝手が良い。
【0077】
さらに、映像表示装置A〜C間では、第1の通信ユニット54により通信し、コントロールセンターのサーバSVと通信する際には、第2の通信ユニット55により通信するので、他の映像表示装置A〜Cにおける撮影画像を表示すると同時に、サーバSVに撮影画像を送信する等、並行で処理を進めることができる。警備時等には、常時ペア(或いは、グループ)となった相手の現在状況を表示できる構成が好ましいため、サーバSVに撮影画像を送信する間、他の映像表示装置B、Cの撮影画像を観察できない等の状況は避けるべきである。また、第1の通信ユニット54及び第2の通信ユニット55の通信回線を別回線とすることにより、通信負荷を分散することができるという効果も得られる。
【0078】
また、画面切替ボタン53bにより、他の映像表示装置B、Cにおける撮影画像の表示/非表示を切り替えることができるので、ペアとなった相手が目の届く位置にいる等、相手の撮影画像が不要であるときは、非表示にすることができる。また、他の映像表示装置がB、Cと複数ある場合は、その複数の映像表示装置B、Cにおける撮影画像を順次切替表示することができるので、状況に応じた表示形態に調整することができる。
【0079】
また、緊急通報ボタン53cにより、緊急通報ボタン53cを押下したユーザが所有する映像表示装置Aにおける撮影画像を、他の映像表示装置B、Cにおいて優先的に表示させるので、ボタン操作だけで離れた位置にいる他のユーザに緊急事態が発生した旨を知らせることができる。また、他のユーザは、映像表示装置B、Cに表示された映像表示装置Aの撮影画像により、緊急事態が発生したユーザの現在状況を容易に把握することができる。
【0080】
なお、本実施形態における映像表示装置A〜Cは、本発明を適用した一例に過ぎない。
上記実施形態では、警備に関して説明したが、複数人数でメンテナンス作業を行ったり、工事作業を行うような場合においても全く同様の機能で本発明を適用することができる。例えば、非熟練者であっても熟練者からの指示を常に得られるようになったり、センターで同時に作業進行を監視したり、突発現象が発生した場合に緊急連絡を行ったりすることができる。
【0081】
また、上述した実施形態では、眼鏡フレームに映像投射部20a及び接眼光学系20bを備えた眼鏡型の映像表示装置A〜Cを例に説明したが、これに限らず、頭部装着型等、他のタイプの映像表示装置であっても、本発明を適用可能である。
【0082】
また、右眼のレンズ11Rのみに映像投射部20a及び接眼光学系20bを搭載した単眼式の映像表示装置A〜Cを例に説明したが、左眼のレンズ11Lにも映像投射部20a及び接眼光学系20bを設けた両眼式であってもよい。この場合、両眼ともに同じ映像を表示させることとしてもよいし、右眼側には映像表示装置Bにおける撮影画像、左眼側には映像表示装置Cにおける撮影画像を表示させる等、異なる映像を表示させることとしてもよい。
【0083】
また、ユーザ認証時にBMを使用して、本人認証の確実性を高めることとしたが、単にパスワード等の認証情報であってもよいし、パスワードとBMを組み合わせることとしてもよい。
【0084】
また、サーバSV側で各ユーザに応じた映像表示装置A〜Cにおける設定情報が記憶された設定ファイルを有し、映像表示装置A〜C側で認証ユーザに対応する設定情報をダウンロードする構成としたが、映像表示装置A〜Cのメモリ56を設定記憶手段として設定ファイルを記憶させる構成としてもよい。これにより、ダウンロードする工程を省くことができ、処理効率が良い。
【0085】
また、脈拍等のユーザの生体情報を測定する機器を映像表示装置A〜Cに備えて、当該測定機器により測定された生体情報を各映像表示装置A〜C間で交換することとしてもよい。これにより、各ユーザの生存確認ができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本実施の形態における映像表示システム1のシステム構成を示す図である。
【図2】映像表示装置Aを示す図である。
【図3】映像投射部20a及び接眼光学系20bを示す図である。
【図4】映像表示装置A、Bの内部構成を示す図である。
【図5】映像表示装置Aの各部における信号の流れを示す図であり、(a)は外部装置であるサーバSVとの通信時における信号の流れを示し、(b)は他の映像表示装置B、Cとの通信時における信号の流れを示す。
【図6】映像表示装置Aにおいて実行される認証処理を説明するフローチャートである。
【図7】映像表示装置Aにおいて実行される撮影画像表示処理を説明するフローチャートである。
【図8】撮影画像の表示例を示す図であり、(a)は映像表示装置Aの撮影画像の表示例を示し、(b)は他の映像表示装置B、Cにおける撮影画像及びサーバSVからの警備用画像がともに表示された例を示す。
【図9】映像表示装置Aにおいて実行される緊急通報処理を説明するフローチャートである。
【図10】撮影画像の表示例を示す図であり、(a)は平常時、(b)は緊急通報時に表示される撮影画像を示す図である。
【図11】緊急通報時に、サーバSVから受信された緊急通報画像の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
1 映像表示システム
SV サーバ
A〜C 映像表示装置
11R、11L 眼鏡レンズ
13R、13L テンプル
20 表示ユニット
20a 映像投射部
20b 接眼光学系
30 撮影ユニット
40 音入出力ユニット
50 コントロールボックス
51 制御ユニット
52 画像処理ユニット
53 入力ユニット
53b 画面切替ボタン
53c 緊急通報ボタン
53d 指紋入力部
54 第1の通信ユニット
55 第2の通信ユニット
56 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像の光学像を投射する映像投射部と、前記映像投射部により投射された光学像を使用者の眼に導く接眼光学系とを備えて、映像の表示を行う映像表示装置において、
被写体を撮影する撮影手段と、
他の映像表示装置と通信するための第1の通信手段と、を備え、
前記第1の通信手段を介して前記撮影手段により得られた撮影画像を他の映像表示装置に送信させるとともに、他の映像表示装置で撮影された撮影画像を受信し、当該受信された撮影画像の光学像を前記映像投射部により投射させる制御手段と、
を備えることを特徴とする映像表示装置。
【請求項2】
前記第1の通信手段の通信回線とは異なる通信回線により、外部装置と通信を行う第2の通信手段を備え、
前記制御手段は、前記第2の通信手段を介して前記撮影手段により得られた撮影画像を外部装置に送信させることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項3】
音の入出力を行う音入出力手段を備え、
前記制御手段は、前記第1の通信手段を介して他の映像表示装置と撮影画像を送受信する際に、前記音入出力手段により得られた音情報も共に送受信し、他の映像表示装置から受信された撮影画像の光学像を前記映像投射部により投射する際には撮影画像とともに受信された音情報に基づいて前記音入出力手段により音を出力させることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像表示装置。
【請求項4】
前記第1の通信手段を介して他の映像表示装置から受信された撮影画像の表示又は非表示を切り替える第1の切替表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の映像表示装置。
【請求項5】
前記第1の通信手段を介して他の映像表示装置から複数の撮影画像が受信された場合、当該複数の撮影画像を切替表示する第2の切替表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の映像表示装置。
【請求項6】
緊急通報する際に操作する緊急操作手段を備え、
前記制御手段は、前記緊急操作手段が操作されると、緊急通報情報を生成して前記撮影手段により得られた撮影画像とともに前記第1の通信手段を介して他の映像表示装置に送信させることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の映像表示装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記第1の通信手段を介して、他の映像表示装置から緊急通報情報とともに撮影画像が受信されると、当該受信された撮影画像の光学像を前記映像投射部により投射させ、当該撮影画像を優先的に表示させることを特徴とする請求項6に記載の映像表示装置。
【請求項8】
ユーザの認証情報を入力する認証入力手段を備え、
前記制御手段は、前記入力された認証情報に基づいてユーザ認証を行い、ユーザが認証されない場合、映像表示装置の使用を禁止することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の映像表示装置。
【請求項9】
各ユーザに応じた映像表示装置における設定情報を記憶する設定記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記認証されたユーザに対応する設定情報を前記設定記憶手段から読み出し、当該設定情報に基づいて映像表示装置における設定を変更し、更新設定することを特徴とする請求項8に記載の映像表示装置。
【請求項10】
前記認証情報は、生体認証情報であることを特徴とする請求項8又は9に記載の映像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−165763(P2006−165763A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−351233(P2004−351233)
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】