説明

時計文字色自動設定装置、その方法及びそのプログラム

【課題】背景画像に応じて、視認性の高い時計文字色を判別し、時計文字色を変更する。
【解決手段】画像データを格納する記憶部と、画像解析処理部及び時計を有し、画像データ021及び時刻情報から時計文字を有する待受画面データを作成し、この待受画面データを画像解析処理部に解析させる制御部と、制御部から待受画面データを受信し、表示部に画像を表示する表示制御部と、を備え、画像処理解析部は、時計表示エリア500の背景画像の輝度平均値を算出し、この輝度平均値を基準値と比較し、輝度平均値が基準値以上の場合は待受画面データの時計文字色を黒系色に変更し、輝度平均値が基準値未満の場合は待受画面データの時計文字色を白系色に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機の待受画面にて表示される時計の文字色を時計表示エリアの背景画像に応じて、視認性の高い時計文字色を判別し、自動で時計文字色を変更する時計文字色自動設定装置、その方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の携帯電話機ユーザーは、携帯電話機の端末購入時からインストールされているコンテンツを使用する他に、インターネットでダウンロードした画像やカメラ機能で撮影した画像を待受画面に設定することが可能である。
【0003】
しかし、設定する画像によっては待受画面の時計が見づらいことがある。また、待受画面に応じてユーザーが時計文字色を変更可能であっても手動の操作が必要である。
【0004】
そのため、特許文献1には、文字や図形などの表示色と、その背景となる背景色とを同系色で輝度を異ならせて表示する発明が開示されている。
【0005】
特許文献2には、待ち受け画面の表示内容を変えずに、時計の表示色のみを予め登録した色に変更する発明が開示されている。
【0006】
特許文献3には、文字を表示する領域の背景色を参照して視認性の良い文字色を選択する発明が開示されている。
【特許文献1】特開2005−084085号公報
【特許文献2】特開2006−211393号公報
【特許文献3】特開2007−034567号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された発明は、どのようにして文字や図形の表示色と背景色との輝度を考慮して、文字や図形などの表示色と、その背景となる背景色とで異なる輝度を設定するかが説明されていない。
【0008】
又、特許文献2に開示されている発明は、予め登録してある色に時計の表示色を変更するものに過ぎず、時計の表示と画面の表示との相互の関係から最適な色彩を自動的に設定するものではない。
【0009】
更に、特許文献3に開示されている発明は、特定のイベントが生じたときに予め登録されている文字色に切り替えるものであり、領域の背景を参照して文字色を変更する手法については具体的な言及がなされていない。
【0010】
一方で、携帯電話機の液晶画面は高精細化され画素の多い画像を表示するようになり、複雑な画像を表示するようになり、画像を拡大して表示する等、画像について可能な設定も複雑化している。
【0011】
このため、特許文献1〜3に開示された発明のように設定の多くの部分をユーザーの操作に頼っていたのでは、適切な設定がなされないおそれがある。
【0012】
予め、種々の画像又は種々の設定に最適な時計色を用意することも考えられる。しかしながら、上記のように複雑な画像を表示するようになり、画像を拡大して表示する等、画像について可能な設定も複雑化している現状では、用意すべき時計色の種類が膨大なものとなり、現実的な解決策とはいえないという問題点がある。
【0013】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)及びPC(Personal Computer)等の情報処理端末の待受画面にて表示される時計の文字色を時計表示エリアの背景画像に応じて、視認性の高い時計文字色を判別し、自動で時計文字色を変更する時計文字色自動設定装置、その方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述の課題を解決するため、本発明に係る時計文字色自動設定装置は、画像及び時刻を示す時計文字を表示する表示部を有する情報処理端末において、該時計文字の色彩である時計文字色を設定する時計文字色自動設定装置であって、画像データを格納する記憶部と、画像解析処理部及び計時によって前記時刻に係る時刻情報を生成する時計を有し、前記画像データ及び該時刻情報から前記時計文字を有する待受画面データを作成し、該待受画面データを前記画像解析処理部に解析させる制御部と、前記制御部から前記待受画面データを受信し、前記制御部の制御に基づいて、前記表示部に前記待受画面データの画像を表示する表示制御部と、を備え、前記画像処理解析部は、前記待受画面データのうち、前記時計文字が表示される領域である時計表示エリアの背景画像の輝度平均値を算出し、該輝度平均値を予め設定され前記記憶部に格納されている基準値と比較し、該輝度平均値が該基準値以上の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を黒系色に変更し、該輝度平均値が該基準値未満の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を白系色に変更することを特徴とする。
【0015】
上述の課題を解決するため、本発明に係る時計文字色自動設定方法は、画像及び時刻を示す時計文字を表示する表示部を有する情報処理端末において、該時計文字の色彩である時計文字色を設定する時計文字色自動設定方法であって、画像データ及び予め設定された基準値を格納する記憶手順と、計時によって前記時刻に係る時刻情報を生成する手順と、前記画像データ及び前記時刻情報から前記時計文字を有する待受画面データを作成し、該待受画面データを解析する手順と、前記待受画面データの画像の表示を制御する手順と、前記制御に基づいて、前記表示部に前記待受画面データの画像を表示する手順と、を備え、前記待受画面データを解析する手順は、前記待受画面データのうち、前記時計文字が表示される領域である時計表示エリアの背景画像の輝度平均値を算出し、該輝度平均値を前記基準値と比較し、該輝度平均値が前記基準値以上の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を黒系色に変更し、該輝度平均値が前記基準値未満の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を白系色に変更することを特徴とする。
【0016】
上述の課題を解決するため、本発明に係る時計文字色自動設定プログラムは、画像及び時刻を示す時計文字を表示する表示部を有する情報処理端末において、該時計文字の色彩である時計文字色を設定する時計文字色自動設定プログラムであって、画像データ及び予め設定された基準値を格納する記憶処理と、計時によって前記時刻に係る時刻情報を生成する処理と、前記画像データ及び前記時刻情報から前記時計文字を有する待受画面データを作成し、該待受画面データを解析する処理と、前記待受画面データの画像の表示を制御する処理と、前記制御に基づいて、前記表示部に前記待受画面データの画像を表示する処理と、をコンピュータに実行させ、前記待受画面データを解析する処理は、前記待受画面データのうち、前記時計文字が表示される領域である時計表示エリアの背景画像の輝度平均値を算出し、該輝度平均値を前記基準値と比較し、該輝度平均値が前記基準値以上の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を黒系色に変更し、該輝度平均値が前記基準値未満の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を白系色に変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、画像処理解析部が、時計表示エリアの背景画像の輝度平均値を算出し、この輝度平均値が基準値以上の場合は時計文字色を黒系色に変更し、この輝度平均値が基準値未満の場合は時計文字色を白系色に変更することにより、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)及びPC(Personal Computer)等の情報処理端末の待受画面にて表示される時計の文字色を時計表示エリアの背景画像に応じて、視認性の高い時計文字色を判別し、自動で時計文字色を変更する時計文字色自動設定装置、その方法及びそのプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る時計文字色自動設定装置の構成を示す図である。
【0019】
図1に示すように、本実施の形態に係る時計文字色自動設定装置は、制御部(MPU)010と、プログラム及び種々のデータを格納する記憶部020と、制御部(MPU)010からYUVデータを受信し表示部300に表示制御を行う表示制御部310と、画像及び文字を表示する表示部300とを備える。又、制御部(MPU)010は、画像解析処理部011と計時によって時刻情報を生成する時計012とを有する。
【0020】
YUVは、輝度信号をY、輝度信号と青色成分の色差をU、輝度信号と赤色成分の色差をVとする3つの情報で色を表すフォーマットである。
【0021】
制御部(MPU)010は、プログラムにより記憶部020に格納してある画像データと時計012の時刻情報とから時刻を示す時計文字を有する待受画面データを作成し、表示制御部310にYUVの画像データを出力する。又、制御部(MPU)010は表示制御部310に対して表示ON・OFF等の表示制御を行う。
【0022】
表示制御部310は、制御部(MPU)010の制御に基づき、表示部300にYUVデータを表示する。
【0023】
画像解析処理部011は、制御部(MPU)010の指定に従い、待受画面データを解析し、待受画面データ内の輝度信号Yの平均値及びRGBの各成分の平均値を出力する。
【0024】
続いて、図2、図3及び図4で本実施の形態に係る時計文字色自動設定装置の動作を説明する。
【0025】
ここで、図2は、本実施の形態に係る時計文字色自動設定装置の動作を示すフローチャートである。
【0026】
まず、ユーザーが新たに画像データを待受画面に設定することで本発明の動作が開始する。
【0027】
ステップ401で制御部(MPU)010が、ユーザーから指定された画像データを記憶部020から読み出し、待受画面に表示するための待受画面データを作成する。
【0028】
ステップ402では、制御部(MPU)010の指定に従い、画像解析処理部011が、ステップ401で作成した待受画面データのうち、時計文字が表示される領域である時計表示エリアの背景画像から輝度信号Yの平均値を算出する。なお、この平均値は取得した輝度信号Yの合計を時計表示エリアのピクセル数で割って算出する。
【0029】
ステップ403では、ステップ402で算出した輝度平均値と基準値の比較を行う。
【0030】
基準値は、予め設定され、記憶部020に格納されたもので、YUVの輝度信号Yの最大値の半分の値であるとする。例えば輝度信号Yが8bit構成であれば最大値255の半分である128とする。
【0031】
比較の結果、基準値未満であればステップ404へ、基準値以上であればステップ405へ遷移する。ステップ404では待受画面データの時計文字色を白系色に変更する。ステップ405では待受画面データの時計文字色を黒系色に変更する。
【0032】
時計文字色は、記憶部020に、白色系及び黒色系のデータを格納しておいてもよい。又は、ピクセル当たり24ビットでエンコードされたRGB明度であれば、輝度平均値が基準値以上の場合は文字色のRGB明度を(0,0,0)、輝度平均値が基準値未満の場合は文字色のRGB明度を(255,255,255)としてもよい。
【0033】
図3は、本実施の形態での待受画面設定時の時計文字色変更の一例を示す図である。この図3では、ユーザーが待受画面301から画像データを変更する際、設定画面302から設定を行う。
【0034】
ユーザーが設定画面302から画像データ021を選択し、待受画面に設定する。このとき図2のステップ401から順に処理が実行され全ての処理が完了した時点で設定完了とする。
【0035】
待受表示に戻ると時計文字色が変更された待受画面303を表示する。
【0036】
図4は、待受画面の一部に画像が設定された場合の時計文字色の変更例を示す図である。
【0037】
本実施の形態では、待受画面に設定する画像の色成分から適合する時計文字色を決定するのではなく、実際に表示部300に表示される待受画面データの時計表示エリア背景画像の輝度平均値から文字色の決定を行う。このため画像データ022のような待受画面より小さな画像が設定された場合でも、背景色や、画像の拡大・縮小表示等のステータスを考慮することなく同様の処理にて、待受画面306のように視認性の高い時計文字色で表示する。
[第2実施形態]
続いて、第2の実施の形態について説明する。
【0038】
第1の実施の形態では、画像解析処理部011で扱う画像データがYUVの場合について示したが、画像データがRGBの場合であっても同様の効果が得られる。図5は、画像データがRGBの場合の一例を示す図である。
【0039】
制御部(MPU)010の指定に従い、画像解析処理部011は、待受画面データ307の時計表示エリアの背景画像からRGBによる各色成分の画素値の平均値を求める。各色成分の平均値は取得した各成分値の合計を時計表示エリアのピクセル数で割って算出する。
【0040】
R成分の画素値の平均値であるR、G成分の画素値の平均値であるG及びB成分の画素値の平均値であるBから、以下の変換式にてY’を求めることができる。
【0041】
Y’=0.299R+0.587G+0.114B
RGB各成分の画素値から変換したY’を輝度平均値とし、これに第1の実施の形態を適用して、待受画面データ308に視認性の高い時計文字色を自動で設定する。
[第3実施形態]
続いて、第3の実施の形態について説明する。
【0042】
第1の実施の形態では、画像解析処理部011で扱う画像データがYUVの場合、時計表示エリアの背景画像の輝度信号Yの平均を算出し基準値と比較することで視認性の高い時計文字色を自動で設定するが、これに対して画像データがRGBの場合、本発明の輝度信号Yの平均を算出し基準値と比較する動作をRGBの各色成分に適用することで同様の効果が得られる。
【0043】
第3の実施の形態の場合、コントラストが強調された8パターンの時計文字色を自動で設定する。各色成分の画素値の平均値が、RGBの各色成分ごとに予め設定され、記憶部020に格納されている基準値未満のときにその成分をON、基準値以上のときにOFFとすることで実現する。なお、基準値はRGB各成分の画素値の最大値の半分とする。
【0044】
図6は、第3の実施の形態の動作フローである。
【0045】
まず、ユーザーが画像データを新たに待受画面に設定することで本処理が開始する。
【0046】
ステップ701で制御部(MPU)010が、ユーザーから指定された画像データを記憶部020から読み出し、待受画面に表示するための待受画面データを作成する。
【0047】
ステップ702では、制御部(MPU)010の指定に従い、画像解析処理部011が、ステップ701で作成した待受画面データの時計表示エリアの背景画像からRGB各成分の画素値の平均値を算出する。
【0048】
ステップ703ではステップ702で算出したR成分の画素値の平均値をR成分の基準値と比較し、基準値未満の場合はステップ704へ、基準値以上の場合ステップ705へ遷移する。ステップ705ではR成分をONにし、ステップ706ではR成分をOFFにする。
【0049】
ステップ706ではステップ702で算出したG成分の画素値の平均値をG成分の基準値と比較し、基準値未満の場合はステップ707へ、基準値以上の場合ステップ708へ遷移する。ステップ707ではG成分をONにし、ステップ708ではG成分をOFFにする。
【0050】
ステップ709ではステップ702で算出したB成分の画素値の平均値をB成分の基準値と比較し、基準値未満の場合はステップ710へ、基準値以上の場合ステップ711へ遷移する。ステップ710ではB成分をONにし、ステップ711ではB成分をOFFにする。
【0051】
ステップ712では各成分のON・OFFから時計文字色を決定し、変更する。
【0052】
例えば青みが強い待受画面の時計表示エリアの各成分の画素値の平均値を算出したところ、基準値以上であったのがB成分だけの場合、R成分をON、G成分をON、B成分をOFFにした色へ時計文字色を自動的に変更する。
【0053】
この場合、ピクセル当たり24ビットでエンコードされたRGB明度であれば、文字色のRGB明度を(255,255,0)とすることによって、R成分をON、G成分をON、B成分をOFFにした色としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、携帯電話機、PDA及びパーソナルコンピュータ等のカラー表示部を搭載する機器に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る時計文字色自動設定装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る時計文字色自動設定装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る時計文字色自動設定装置での待受画面設定時の時計文字色変更の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る時計文字色自動設定装置での待受画面の一部に画像が設定された場合の時計文字色の変更例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る時計文字色自動設定装置で、画像データがRGBの場合の一例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る時計文字色自動設定装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0056】
010 制御部(MPU)
011 画像解析処理部
012 時計
020 記憶部
021 画像データ
022 画像データ
300 表示部
301 待受画面
302 設定画面
303 待受画面
304 待受画面
305 設定画面
306 待受画面
307 待受画面データ
308 待受画面データ
310 表示制御部
500 時計表示エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像及び時刻を示す時計文字を表示する表示部を有する情報処理端末において、該時計文字の色彩である時計文字色を設定する時計文字色自動設定装置であって、
画像データを格納する記憶部と、
画像解析処理部及び計時によって前記時刻に係る時刻情報を生成する時計を有し、前記画像データ及び該時刻情報から前記時計文字を有する待受画面データを作成し、該待受画面データを前記画像解析処理部に解析させる制御部と、
前記制御部から前記待受画面データを受信し、前記制御部の制御に基づいて、前記表示部に前記待受画面データの画像を表示する表示制御部と、
を備え、
前記画像処理解析部は、前記待受画面データのうち、前記時計文字が表示される領域である時計表示エリアの背景画像の輝度平均値を算出し、該輝度平均値を予め設定され前記記憶部に格納されている基準値と比較し、該輝度平均値が該基準値以上の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を黒系色に変更し、該輝度平均値が該基準値未満の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を白系色に変更することを特徴とする時計文字色自動設定装置。
【請求項2】
前記画像処理解析部は、前記待受画面データを、輝度信号をY、該輝度信号と青色成分の色差をU及び該輝度信号と赤色成分の色差をVとする3つの情報で色を表すフォーマットであるYUVデータとして扱い、前記輝度平均値は該Yの平均値であり、前記基準値は該Yの最大値の半分の値であることを特徴とする請求項1に記載の時計文字色自動設定装置。
【請求項3】
前記画像処理解析部は、前記待受画面データの前記時計表示エリアの背景画像から、R成分の画素値の平均値であるR、G成分の画素値の平均値であるG及びB成分の画素値の平均値であるBをそれぞれ算出し、以下の変換式にてY’を算出し、該Y’を前記輝度平均値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の時計文字色自動設定装置。
Y’=0.299R+0.587G+0.114B
【請求項4】
前記記憶部は、前記基準値に代えて、RGB各成分の画素値の最大値の半分の値を、RGBの各色成分ごとに予め設定された基準値として格納し、
前記画像処理解析部は、前記輝度平均値に代えて、前記待受画面データの前記時計表示エリアの背景画像から、RGBの各色成分ごとに画素値の平均値を算出し、該RGBの各色成分ごとに算出した画素値の平均値と、該基準値と、を各色成分別に比較し、該比較の結果、前記画素値の平均値が該基準値以上の色成分は、該色成分を前記時計文字色においてOFFにし、前記画素値の平均値が該基準値未満の色成分は、該色成分を前記時計文字色においてONにし、これら各色成分のON及びOFFの結果に基づいて前記時計文字色を決定することを特徴とする請求項1に記載の時計文字色自動設定装置。
【請求項5】
前記情報処理端末は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)及びPC(Personal Computer)であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の時計文字色自動設定装置。
【請求項6】
画像及び時刻を示す時計文字を表示する表示部を有する情報処理端末において、該時計文字の色彩である時計文字色を設定する時計文字色自動設定方法であって、
画像データ及び予め設定された基準値を格納する記憶手順と、
計時によって前記時刻に係る時刻情報を生成する手順と、
前記画像データ及び前記時刻情報から前記時計文字を有する待受画面データを作成し、該待受画面データを解析する手順と、
前記待受画面データの画像の表示を制御する手順と、
前記制御に基づいて、前記表示部に前記待受画面データの画像を表示する手順と、
を備え、
前記待受画面データを解析する手順は、前記待受画面データのうち、前記時計文字が表示される領域である時計表示エリアの背景画像の輝度平均値を算出し、該輝度平均値を前記基準値と比較し、該輝度平均値が前記基準値以上の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を黒系色に変更し、該輝度平均値が前記基準値未満の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を白系色に変更することを特徴とする時計文字色自動設定方法。
【請求項7】
前記待受画面データを解析する手順は、前記待受画面データを、輝度信号をY、該輝度信号と青色成分の色差をU及び該輝度信号と赤色成分の色差をVとする3つの情報で色を表すフォーマットであるYUVデータとして扱い、前記輝度平均値は該Yの平均値であり、前記基準値は該Yの最大値の半分の値であることを特徴とする請求項6に記載の時計文字色自動設定方法。
【請求項8】
前記待受画面データを解析する手順は、前記待受画面データの前記時計表示エリアの背景画像から、R成分の画素値の平均値であるR、G成分の画素値の平均値であるG及びB成分の画素値の平均値であるBをそれぞれ算出し、以下の変換式にてY’を算出し、該Y’を前記輝度平均値とすることを特徴とする請求項6又は7に記載の時計文字色自動設定方法。
Y’=0.299R+0.587G+0.114B
【請求項9】
前記記憶手順は、前記基準値に代えて、RGB各成分の画素値の最大値の半分の値を、RGBの各色成分ごとに予め設定された基準値として格納し、
前記待受画面データを解析する手順は、前記輝度平均値に代えて、前記待受画面データの前記時計表示エリアの背景画像から、RGBの各色成分ごとに画素値の平均値を算出し、該RGBの各色成分ごとに算出した画素値の平均値と、該基準値と、を各色成分別に比較し、該比較の結果、前記画素値の平均値が該基準値以上の色成分は、該色成分を前記時計文字色においてOFFにし、前記画素値の平均値が該基準値未満の色成分は、該色成分を前記時計文字色においてONにし、これら各色成分のON及びOFFの結果に基づいて前記時計文字色を決定することを特徴とする請求項6に記載の時計文字色自動設定方法。
【請求項10】
前記情報処理端末は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)及びPC(Personal Computer)であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の時計文字色自動設定方法。
【請求項11】
画像及び時刻を示す時計文字を表示する表示部を有する情報処理端末において、該時計文字の色彩である時計文字色を設定する時計文字色自動設定プログラムであって、
画像データ及び予め設定された基準値を格納する記憶処理と、
計時によって前記時刻に係る時刻情報を生成する処理と、
前記画像データ及び前記時刻情報から前記時計文字を有する待受画面データを作成し、該待受画面データを解析する処理と、
前記待受画面データの画像の表示を制御する処理と、
前記制御に基づいて、前記表示部に前記待受画面データの画像を表示する処理と、
をコンピュータに実行させ、
前記待受画面データを解析する処理は、前記待受画面データのうち、前記時計文字が表示される領域である時計表示エリアの背景画像の輝度平均値を算出し、該輝度平均値を前記基準値と比較し、該輝度平均値が前記基準値以上の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を黒系色に変更し、該輝度平均値が前記基準値未満の場合は前記待受画面データの前記時計文字色を白系色に変更することを特徴とする時計文字色自動設定プログラム。
【請求項12】
前記待受画面データを解析する処理は、前記待受画面データを、輝度信号をY、該輝度信号と青色成分の色差をU及び該輝度信号と赤色成分の色差をVとする3つの情報で色を表すフォーマットであるYUVデータとして扱い、前記輝度平均値は該Yの平均値であり、前記基準値は該Yの最大値の半分の値であることを特徴とする請求項11に記載の時計文字色自動設定プログラム。
【請求項13】
前記待受画面データを解析する処理は、前記待受画面データの前記時計表示エリアの背景画像から、R成分の画素値の平均値であるR、G成分の画素値の平均値であるG及びB成分の画素値の平均値であるBをそれぞれ算出し、以下の変換式にてY’を算出し、該Y’を前記輝度平均値とすることを特徴とする請求項11又は12に記載の時計文字色自動設定プログラム。
Y’=0.299R+0.587G+0.114B
【請求項14】
前記記憶処理は、前記基準値に代えて、RGB各成分の画素値の最大値の半分の値を、RGBの各色成分ごとに予め設定された基準値として格納し、
前記待受画面データを解析する処理は、前記輝度平均値に代えて、前記待受画面データの前記時計表示エリアの背景画像から、RGBの各色成分ごとに画素値の平均値を算出し、該RGBの各色成分ごとに算出した画素値の平均値と、該基準値と、を各色成分別に比較し、該比較の結果、前記画素値の平均値が該基準値以上の色成分は、該色成分を前記時計文字色においてOFFにし、前記画素値の平均値が該基準値未満の色成分は、該色成分を前記時計文字色においてONにし、これら各色成分のON及びOFFの結果に基づいて前記時計文字色を決定することを特徴とする請求項11に記載の時計文字色自動設定プログラム。
【請求項15】
前記情報処理端末は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)及びPC(Personal Computer)であることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の時計文字色自動設定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−91617(P2010−91617A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−258659(P2008−258659)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】