説明

有機化合物

本発明は、式(I):


で示されるXIAP阻害化合物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
要旨
本発明は、一般的に、アポトーシス阻害タンパク質(IAP)に対するSmacタンパク質の結合を阻害する新規化合物に関する。本発明は、新規化合物、新規組成物、これらの使用の方法およびこれらの製造法を含み、ここで、このような化合物は、一般的に作用メカニズムがIAP/カスパーゼ9またはSmac/IAP相互作用の阻害に依存する治療薬剤として薬理学的に有用であり、そしてさらに特に癌を含む増殖性疾患の処置のための治療に有用である。
【背景技術】
【0002】
背景
プログラム細胞死は、細胞数を調節し、ストレスを受けたまたは損傷した細胞を正常組織から除去する重要な役割を果たす。実際に、ほとんどの細胞型に内在するアポトーシスシグナル伝達メカニズムのネットワークは、ヒト癌の発症および進行に対する大きな障壁をもたらす。一般的に使用される放射線および化学療法のほとんどが、癌細胞を殺すためのアポトーシス経路の活性化に頼っているため、プログラム細胞死を回避することができる腫瘍細胞が、しばしば、処置抵抗性になる。
【0003】
アポトーシスシグナル伝達ネットワークは、死受容体−リガンド相互作用が介在する外因性または細胞ストレスおよびミトコンドリア透過性化が介在する内因性のいずれかに分類される。両方の経路は最後に個々のカスパーゼに集中する。活性化すると、カスパーゼは多くの細胞死関連基質を開裂し、細胞の破壊をもたらす。
【0004】
腫瘍細胞はアポトーシスを回避するために多くの戦略を用意している。最近、報告された1つの分子メカニズムはIAPファミリーメンバーの過剰発現を含んでいる。IAPはカスパーゼと直接相互作用して中和することによりアポトーシスを妨害する。プロトタイプIAP、XIAPおよびcIAPは、BIR1、2&3ドメインとして称される3つの機能ドメインを有する。BIR3ドメインは、カスパーゼ9と直接相互作用し、その天然基質のプロカスパーゼ3に結合して開裂させる能力を阻害する。
【0005】
アポトーシス促進性ミトコンドリアタンパク質であるSmac(DIABLOとしても知られている)が、BIR3の表面のペプチド結合ポケット(Smac結合部位)に結合し、したがってXIAPおよび/またはcIAPとカスパーゼ9の相互作用を防止することによりXIAPおよび/またはcIAPを中和することができることが報告されている。Smac由来ペプチドの結合は、また、自己触媒ポリユビキチン化、次にプロテオソーム介在のCIAP1の崩壊を引き起こすことが報告されている。本発明は、Smac結合ポケットに結合し、したがってカスパーゼ活性化を促進する治療分子に関する。このような治療分子は癌を含む増殖性疾患の処置のために有用である。
【発明の概要】
【0006】
発明の要旨
本発明は、一般にSmacタンパク質のアポトーシス阻害タンパク質(IAP)への結合を模倣する新規化合物に関する。本発明は、新規化合物、新規組成物、それらの使用法およびそれらの製造法を含み、ここで、このような化合物は一般に治療の作用メカニズムがIAP/カスパーゼ9の阻害またはSmac/IAP相互作用に依存する治療における薬剤として薬理学的に有用であり、そしてより特に癌を含む増殖性疾患の処置のための治療において有用である。
【0007】
本発明は、式I:
【化1】

〔式中、
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−CアルキニルまたはC−C10シクロアルキルであり、ここで、Rは、非置換であるか、または置換されてもよく;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−CアルキニルまたはC−C10シクロアルキルであり、ここで、Rは、非置換であるか、または置換されてもよく;
およびRは、一体となって、環またはhetを形成してもよく;
およびR’は、独立して、H、CF、C、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、CH−Zであるか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、hetを形成し、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはhetは、非置換であるか、または置換されてもよく;
Zは、H、OH、F、Cl、CH、CHCl、CHFまたはCHOHであり;
それぞれのQは、独立して、H、F、Cl、Br、I、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、アリールC−C10アルコキシ、hetC−C10アルコキシ、OH、O−C−C10−アルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、アリール、het、アリールC−C10アルキル、hetC−C10アルキル、O−(CH0−6アリール、O−(CH0−6het、−OR11、C(O)R11、−C(O)N(R11)(R12)、N(R11)(R12)、SR11、S(O)R11、S(O)11、S(O)−N(R11)(R12)、NR11−C(O)−R12またはNR11−S(O)−R12であり、ここで、アルキル、シクロアルキル、アリールおよびhetは、非置換であるか、または置換されており、nは0、1、2または3であり、そして、個々のQは、一体となって、5−10員環を形成してもよく;
Mは、C(R)(R)、C(O)、C(S)、S、S(O)、S(O)または結合であり;
Aは、芳香環、5−7het、または、芳香環または1、2もしくは3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ環原子を含む1個の5−7hetを含んでもよい8−12員縮合環系であり、ここで、該環の任意の位置は非置換であるか、または1個以上のQで置換されており;
【0008】
Dは、
(a)結合、−CO−、−C(O)−C0−7アルキレンまたはアリーレン、−CF−、−O−、−S(O)、1,3−ジオキソラン、C1−7アルキル−OH(ここで、アルキル、アルキレンまたはアリーレンは、非置換であるか、または、1個以上のハロゲン、OH、−O−C−Cアルキル、−S−C−Cアルキルまたは−CFで置換されていてもよく、ここで、mは、0、1または2である);または、
(b)−N(R)(ここで、Rは、H、非置換であるか、または置換されていてもよいC1−7アルキル、アリール、het、非置換であるか、または置換されていてもよい−O(C1−7シクロアルキル)、非置換であるか、または置換されていてもよいO(C1−7アルキル)、C(O)−C−C10アルキル、C(O)−C−C10アルキル−アリール、C(O)C−C10アルキル、C−(O)−C−C10アルキル−het、SO−C−C10−アルキル、SO−(C−C10−アルキルアリール)またはSO−(C−C10−アルキルhet)から選択され;
それぞれのYは、独立して、H、F、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、アリールC−C10アルコキシ、hetC−C10アルコキシ、OH、O−C−C10−アルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、アリール、het、アリールC−C10アルキル、hetC−C10アルキル、O−(CH0−6アリール、(CH1−6アリール、(CH1−6het、O−(CH0−6het、−OR11、C(O)R11、−C(O)N(R11)(R12)、N(R11)(R12)、SR11、S(O)R11、S(O)11、S(O)−N(R11)(R12)またはNR11−S(O)−(R12)であり、ここで、アルキル、シクロアルキルアリール、hetは、非置換であるか、または置換されており;
それぞれのpは、独立して、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり;
Qは、R、RまたはYと一体となって、シクロアルキル、アリールまたはhetを形成してもよく;
Xは、アリール、シクロアルキル、het、または、芳香環または1、2もしくは3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ環原子を含む1個の5−7hetを含んでもよい8−12員縮合環系であり、ここで、いずれもが、置換されているか、または非置換であってよく、ここで、アリール、シクロアルキルおよびhetの置換基は、アルキル、ハロ、低級アルコキシ、NR、CN、NO、SR、OR、S(O)、C(O)N(R)R、S(O)N(R)R、N(R)C(O)RまたはN(R)S(O)であり、ここで、mは0、1または2であり、そして、R、RおよびRは、独立して、H、ハロ、C0−10アルキル、C0−10アルキル−アリール、C0−10アルキル−het、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル−アリール、(CR0−6−(CH)0−1(アリール)1−2または(CR0−6−(CH)0−1(het)1−2であり、ここで、R、RおよびRは、独立して、置換されているか、または非置換であってよく、一体となって、4−10員環を形成してもよく;
Hetは、1−4個のN、OおよびSから選択されるヘテロ環原子を含む、芳香族性または非芳香族性であってよい5−7員単環式ヘテロ環式環;または、1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ環原子を含む、1個の芳香族性または非芳香族性であってよい5−7員ヘテロ環式環を含む8−12員縮合環系であり、このhetは、非置換であるか、または置換されており;
【0009】
11およびR12は、独立して、H、C−C10アルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、(CH0−6−(CH)0−1(アリール)1−2、C(O)−C−C10アルキル、−C(O)−(CH1−6−C−Cシクロアルキル、−C(O)−O−(CH0−6−アリール、−C(O)−(CH0−6−O−フルオレニル、C(O)−NH−(CH0−6−アリール、C(O)−(CH0−6−アリール、C(O)−(CH1−6−het、−C(S)−C−C10アルキル、−C(S)−(CH1−6−C−Cシクロアルキル、−C(S)−O−(CH0−6−アリール、−C(S)−(CH0−6−O−フルオレニル、C(S)−NH−(CH0−6−アリール、−C(S)−(CH0−6−アリール、C(S)−(CH1−6−het、C(O)R11、C(O)NR1112、C(O)OR11、S(O)11、S(O)NR1112、C(S)R11、C(S)NR1112またはC(S)OR11であり、そして、m=0、1または2であり、ここで、アルキル、シクロアルキルおよびアリールは、非置換であるか、または置換されているか;または、R11およびR12は、細胞膜を介する分子の輸送を容易にする置換基であるか;または、R11およびR12は、窒素原子と一体となって、hetを形成し;
ここで、R11およびR12のアルキル置換基は、非置換であるか、または、C−C10アルキル、ハロゲン、OH、O−C−Cアルキル、−S−C−Cアルキル、CFまたはNR1112から選択される1個以上の置換基により置換されていてもよく;
11およびR12の置換シクロアルキル置換基は、C−C10アルケン、C−Cアルキル、ハロゲン、OH、O−C−Cアルキル、S−C−Cアルキル、CFまたはNR1112から選択される1個以上の置換基により置換されており;そして、
11およびR12の置換hetまたは置換アリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ニトロ、CN、O−C(O)−C−CアルキルまたはC(O)−O−C−C−アルキルから選択される1個以上の置換基により置換されており;
ここで、R、R、R、R、R、R、Q、AおよびX基の置換基は、独立して、ハロ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、低級アルカノイル、低級アルコキシ、アリール、アリール低級アルキル、アミノ、アミノ低級アルキル、ジ低級アルキルアミノ、低級アルカノイル、アミノ低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、シアノ低級アルキル、カルボキシ、低級カルバルコキシ、低級アルカノイル、アリーロイル、低級アリールアルカノイル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ低級アルキルカルバモイル、低級アルキルカルバミン酸エステル、アミジノ、グアニジン、ウレイド、メルカプト、スルホ、低級アルキルチオ、スルホアミノ、スルホンアミド、ベンゾスルホンアミド、スルホネート、スルファニル低級アルキル、アリールスルホンアミド、ハロゲン置換アリールスルホネート、低級アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル;アリール−低級アルキルスルフィニル、低級アルキルアリールスルフィニル、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリール−低級アルキルスルホニル、低級アルキルアリールスルフィニル、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリール−低級アルキルスルホニル、低級アリールアルキル低級アルキルアリールスルホニル、ハロゲン−低級アルキルメルカプト、ハロゲン−低級アルキルスルホニル、ホスホノ(−P(=O)(OH))、ヒドロキシ−低級アルコキシホスホリルまたはジ−低級アルコキシホスホリル、(R)NC(O)−NR1013、低級アルキルカルバミン酸エステルもしくはカルバメートまたは−NR14であり、ここで、RおよびR14は、同じか、または異なっていてよく、そして、独立して、Hまたは低級アルキルであるか、または、RおよびR14は、N原子と一体となって、窒素ヘテロ環原子を含み、そして、所望により、窒素、酸素および硫黄から選択される1または2個のさらなるヘテロ環原子を含む3から8員ヘテロ環式環を形成し、このヘテロ環式環は、非置換であるか、または、低級アルキル、ハロ、低級アルケニル、低級アルキニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ニトロ、アミノ、低級アルキル、アミノ、ジ低級アルキルアミノ、シアノ、カルボキシ、低級カルバルコキシ、ホルミル、低級アルカノイル、オキソ、カルバモイル、N−低級もしくはN、N−ジ低級アルキルカルバモイル、メルカプトまたは低級アルキルチオで置換されていてよく、そして、R、R10およびR13は、独立して、水素、低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、ハロゲン置換アリール、ハロゲン置換アリール低級アルキルである〕
で示される化合物およびその薬学的に許容される塩に関する。
【0010】
本発明は、また、治療有効量の上記定義の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩およびそれらの医薬担体を含む医薬組成物に関する。さらなる態様において、本発明は、増殖性疾患、とりわけsmacタンパク質のアポトーシス阻害タンパク質(IAP)への結合に依存している疾患、例えば、癌を発症している哺乳動物、とりわけヒトを処置するための方法であって、処置を必要とする該哺乳動物に抗増殖的に有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法に関する。本発明は、また、該疾患の処置に使用するための式Iの化合物の製造法に関する。
【0011】
詳細な説明
1つの態様において、本発明は、Rが、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;Rが、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;RおよびRが、一体となって、環またはhetを形成してもよく;RおよびR’が、独立して、H、CF、C、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、CH−Zであるか、または、RおよびRが、それらが結合している窒素原子と一体となって、hetを形成し、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはhetが、非置換であるか、または置換されてもよく;そして、Zが、H、OH、F、Cl、CH、CHCl、CHFまたはCHOHであり;そして、それぞれのQが、独立して、H、F、Cl、Br、I、C−C10アルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、アリール、hetであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、アリールおよびhetが、非置換であるか、または置換されており、nが0、1または2であり、そして、独立して、個々のQが、一体となって、5−10員環を形成してもよく;Mが、C(R)(R)、C(O)、C(S)または結合であり;そして、Dが、C(O)、het、−O−、NRまたは結合である、式Iの化合物に関する。
【0012】
他の態様において、本発明は、Rが、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;Rが、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;RおよびR’が、独立して、HまたはC−Cアルキルであり;Qが、非置換であるか、または置換されてもよい、C−Cアルキル、hetまたはアリールであり;Mが、C(R)(R)、C(O)、C(S)または結合であり;そして、Dが、C(O)、het、−O−、NRまたは結合であり;そして、Aが、非置換であるか、または置換されてもよい、hetまたはアリールであり;そして、Xが、置換されているか、または非置換であってもよい、hetまたはアリールである、式Iの化合物に関する。
【0013】
さらに他の態様において、本発明は、Rが、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;Rが、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;RおよびR’が、独立して、HまたはC−Cアルキルであり;Qが、C−Cアルキル、ベンゼンまたはフルオロベンゼンであり;Mが、C(R)(R)、C(O)、C(S)または結合であり;そして、Dが、C(O)、het、−O−、NRまたは結合であり;Aが、ピリジン(pydirine)、ピリミジン、チアゾールまたはhet−アリール縮合環もしくはアリール−het縮合環であり、ここで、het−アリール縮合環およびアリール−het縮合環が、非置換であるか、または置換されてもよく;そして、Xが、フルオロベンゼンまたはhet−アリール縮合環もしくはアリール−het縮合環であり、ここで、het−アリール縮合環またはアリール−het縮合環が、非置換であるか、または置換されてもよい。1つの態様において、AおよびXのhet−アリール縮合環またはアリール−het縮合環が、ベンゼンと縮合したチアゾール、ジオキソランと縮合したベンゼンまたはベンゼンと縮合したNを含む5員het環であり得る、式Iの化合物に関する。
【0014】
他の態様において、本発明は、治療有効量の式Iの化合物を含む、医薬組成物に関する。さらに他の態様において、本発明は、増殖性疾患に罹患している哺乳動物を処置するための方法であって、処置の必要な該哺乳動物に治療有効量の式Iの化合物を投与することを含む方法に関する。さらに他の態様において、本発明は、細胞増殖を阻害する方法であって、処置を必要とする細胞または哺乳動物に細胞増殖を阻害するために有効量の式Iの化合物を投与することを含む方法に関する。
【0015】
本明細書で使用される“アリール”なる用語は、6から14個の環炭素原子を有し、そして環ヘテロ原子を有さない芳香族性ラジカルとして定義される。アリール基は単環式または縮合二環式もしくは三環式であってよい。非置換であるか、または1個以上の、好ましくは1または2個の置換基により置換されていてよく、ここで置換基は本明細書に記載されているとおりである。本明細書に定義のアリール部分は、単環式または二環式にかかわらず、完全に芳香族であってよい。しかしながら、本明細書に定義の1個以上の環を含むとき、アリールなる用語は少なくとも1個の環が完全に芳香族である部分を含むが、他の環が部分的に不飽和または飽和または完全に芳香族であってよい。
【0016】
本明細書で使用される“Het”は、少なくとも1個のS、OまたはN環ヘテロ原子を含むヘテロアリールおよびヘテロ環式化合物に関する。さらに具体的に、“het”は、1−4個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を含む5−7員ヘテロ環式環、または、1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ原子を含む少なくとも1個の5−7員ヘテロ環式環を含む8−12員縮合環系である。本明細書で使用されるhetの例は、非置換または置換ピロリジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフリル、ピペリジル、ピペラジル、プリニル、テトラヒドロピラニル、モルホリノ、1,3−ジアゼパニル(diazapanyl)、1,4−ジアゼパニル、1,4−オキサゼパニル、1,4−オキサチアパニル、フリル、チエニル、ピリル(pyrryl)、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、インダゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル、ピロリジル、ピロリジニル、チアゾリル、オキサゾリル、ピリジル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、ピラジニル、キノリル、イソキノリル、ピリドピラジニル、ピロロピリジル、フロピリジル、インドリル、ベンゾフリル、ベンゾチオフリル、ベンゾインドリル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、ピペリジル、ピペラジニル、インドリニル、モルホリニル、ベンゾオキサゾリル、ピロロキノリル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ベンゾトリアゾリル、オキソベンゾ−オキサゾリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ベンゾイミダゾリル、キノリニル、インダニルなどを含むが、これらに限定されない。ヘテロアリールはhetの定義の範囲内である。ヘテロアリールの例は、ピリジル、ピリミジニル、キノリル、チアゾリルおよびベンゾチアゾリルである。より好ましいhetはピリジル、ピリミジニルおよびチアゾリルである。hetは非置換であるか、または本明細書に記載のとおりに置換されていてもよい。非置換であるか、または、置換されているとき、炭素原子でハロゲン、とりわけフッ素または塩素、ヒドロキシ、C−Cアルキル、例えば、メチルおよびエチル、C−Cアルコキシ、とりわけメトキシおよびエトキシ、ニトロ、−O−C(O)−C−Cアルキルまたは−C(O)−O−C−Cアルキル、SCNまたはニトロにより、または、窒素原子でC−Cアルキル、とりわけメチルまたはエチル、−O−C(O)−C−Cアルキルまたは−C(O)−O−C−Cアルキル、例えば、カルボメトキシまたはカルボエトキシにより置換されていることが好ましい。
【0017】
2個の置換基が共通して結合している窒素と一体となってhetであるとき、ヘテロ環式環は、窒素含有環、例えば、アジリジン、アゼチジン、アゾール、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン(morphiline)、ピロール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジン、イソキサゾールなどであり、ここで、このようなhetは非置換であるか、または上記定義のとおりに置換されていてもよいと理解する。
【0018】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、とりわけフッ素および塩素である。
特記されない限り、上記または組み合わさった“アルキル”は、直鎖または分岐鎖アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルおよび分岐ペンチル、n−ヘキシルおよび分岐ヘキシルなどを含む。
【0019】
“シクロアルキル”基は、3から10個の環炭素原子を有するCからC10シクロアルキルを意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチル、シクロノニルなどであってよい。シクロアルキル基は単環式または縮合二環式であってよい。さらに、好ましいシクロアルキル基はシクロペンチルまたはシクロヘキシルである。より好ましくは、シクロアルキルはシクロヘキシルである。シクロアルキル基は完全に飽和または部分的に不飽和であってよいが、完全に飽和が好ましい。本明細書に定義のとおり、アリール基を除外する。シクロアルキル基は非置換であるか、または下記定義の置換基のいずれか、好ましくはハロ、ヒドロキシまたはC−Cアルキル、例えば、メチルで置換されていてもよい。
【0020】
細胞膜を介する分子の輸送を容易にする置換基は、薬物化学分野の当業者に既知である[例えば、Gangewar S., Pauletti G. M., Wang B., Siahaan T. J., Stella V. J., Borchardt R. T., Drug Discovery Today, vol. 2. p148-155 (1997)およびBundgaard H. and Moss J., Pharmaceutical Research, vol. 7, p 885 (1990)参照]。一般的に、このような置換基は脂肪親和性置換基である。このような脂肪親和性置換基は、メチレンで中断されたポリエン、フェニル、1または2個のC−Cアルキル基により置換されているフェニル、C−Cシクロアルキル、1または2個のC−Cアルキル基により置換されているC−Cシクロアルキル、−X−フェニル、フェニル環で1または2個のC−Cアルキル基により置換されている−X−フェニル、X−C−Cシクロアルキルまたは1または2個のC−Cアルキル基により置換されているX−C−Cシクロアルキルを含む、飽和、モノ不飽和、ポリ不飽和であるC−C30アルキルを含み;ここで、Xは飽和、モノ不飽和またはポリ不飽和であり直鎖または分岐鎖であるC−C24アルキルである。
【0021】
非置換とは水素のみが置換基であることを意図する。
ここに記載されているときを除いて、全ての上記定義のアリール、het、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルは、非置換であるか、または、独立して、4個までの、好ましくは1、2または3個の:ハロ(例えば、ClまたはBr);ヒドロキシ;低級アルキル(例えば、C−Cアルキル);本明細書で定義のいずれかの置換基で置換されていてもよい低級アルキル;低級アルケニル;低級アルキニル;低級アルカノイル;低級アルコキシ(例えば、メトキシ);アリール(例えば、フェニルまたはナフチル);置換アリール(例えば、フルオロフェニルまたはメトキシフェニル);アリール低級アルキル、例えば、ベンジル、アミノ、モノもしくはジ−低級アルキル(例えば、ジメチルアミノ);低級アルカノイルアミノアセチルアミノ;アミノ低級アルコキシ(例えば、エトキシアミン);ニトロ;シアノ;シアノ低級アルキル;カルボキシ;低級カルバルコキシ(例えば、メトキシカルボニル;n−プロポキシカルボニルまたはイソ−プロポキシカルボニル)、低級アリーロイル、例えば、ベンゾイル;カルバモイル;N−モノ−もしくはN,Nジ−低級アルキルカルバモイル;低級アルキルカルバミン酸エステル;アミジノ;グアニジン;ウレイド;メルカプト;スルホ;低級アルキルチオ;スルホアミノ;スルホンアミド;ベンゾスルホンアミド;スルホネート;スルファニル低級アルキル(例えば、メチルスルファニル);スルホアミノ;アリールスルホンアミド;ハロゲン置換または非置換アリールスルホネート(例えば、クロロ−フェニルスルホネート);低級アルキルスルフィニル;アリールスルフィニル;アリール−低級アルキルスルフィニル;低級アルキルアリールスルフィニル;低級アルカンスルホニル;アリールスルホニル;アリール−低級アルキルスルホニル;低級アリールアルキル;低級アルキルアリールスルホニル;ハロゲン−低級アルキルメルカプト;ハロゲン−低級アルキルスルホニル;例えば、トリフルオロメタンスルホニル;ホスホノ(−P(=O)(OH));ヒドロキシ−低級アルコキシホスホリルまたはジ−低級アルコキシホスホリル;ウレアおよび置換ウレア;アルキルカルバミン酸エステルまたはカルバメート(例えば、エチル−N−フェニル−カルバメート);または低級アルキル(例えば、メチル、エチルまたはプロピル)からなる群から選択される置換基により置換されていてもよい。
【0022】
1つの態様において、上記アルキル、シクロアルキルおよびアリール基は、独立して、非置換であるか、または、低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、カルボキシ、低級カルバルコキシ、とりわけハロゲン、−OH、−SH、−OCH、−SCH、−CN、−SCNまたはニトロにより置換されている。
【0023】
本明細書に定義の、“低級アルキル”なる用語は、単独または組合せで使用されているとき、1−6個の炭素原子を含むアルキルを意味する。アルキル基は分岐鎖または直鎖であってよく、上記定義のとおりである。
【0024】
“低級アルケニル”なる用語は、2−6個の炭素原子を含むアルケニル基を意味する。アルケニル基は少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含むヒドロカルビル基である。本明細書に定義のとおり、非置換であるか、または本明細書に記載の置換基で置換されていてもよい。炭素−炭素二重結合はアルケニル基のいずれか2個の炭素原子間であってよい。1または2個の炭素−炭素二重結合を含み、さらに好ましくは1個の炭素−炭素二重結合を含むことが好ましい。アルケニル基は直鎖または分岐鎖であってよい。例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、2−メチル−1−プロペニル、1,3−ブタジエニルなどを含むが、これらに限定されない。
【0025】
本明細書で使用される“低級アルキニル”は、2−6個の炭素原子を含むアルキニル基を意味する。アルキニル基は少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含むヒドロカルビル基である。炭素−炭素三重結合はアルキニル基のいずれか2個の炭素原子間であってよい。1つの態様において、アルキニル基は1または2個の炭素−炭素三重結合、さらに好ましくは1個の炭素−炭素三重結合を含む。アルキニル基は直鎖または分岐鎖であってよい。例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニルなどを含むが、これらに限定されない。
【0026】
本明細書で使用される“アリールアルキル”なる用語は、主鎖に架橋アルキレン基により結合しているアリール基を意味する。例えば、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどを含むが、これらに限定されない。同様に、シアノアルキル基は主鎖に架橋アルキレン基により結合しているシアノ基を意味する。
【0027】
他方、“アルキルアリール”なる用語は、主鎖にフェニレン基を介して架橋したアルキル基を意味する。例えば、メチルフェニル、エチルフェニルなどを含むが、これらに限定されない。
【0028】
本明細書で使用される低級アルカノイルなる用語は、1個の炭素原子がC=O基により置換されている低級アルキル鎖を意味する。C=O基は、置換基の一方の末端に、または部分の中に存在してもよい。例えば、ホルミル、アセチル、2−プロパノイル、1−プロパノイルなどを含むが、これらに限定されない。
【0029】
“アルコキシ”なる用語は、主鎖に酸素原子により結合している本明細書に定義のアルキル基を意味する。例えば、メトキシ、エトキシなどを含むが、これらに限定されない。
“低級チオアルキル”なる用語は、主鎖に硫黄原子により結合している本明細書に定義のアルキル基を意味する。例えば、チオメチル(またはメルカプトメチル)、チオエチル(メルカプトエチル)などを含むが、これらに限定されない。
【0030】
“低級カルバルコキシ”なる用語またはその同義語は、主鎖への結合がアリール基(C(O))を介するアルコキシカルボニル基を意味する。例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどを含むが、これらに限定されない。
【0031】
ケトン、アルデヒドまたは酸または酸誘導体であるとき、用語C(O)は−C=O基を意味すると理解する。同様に、S(O)は−S=O基を意味する。
【0032】
上記のとおり、本発明の化合物は増殖性疾患の処置のために有用である。したがって、本発明は、さらに増殖性疾患を処置するための方法であって、治療有効量の本発明の化合物をこのような処置を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに投与することを含む方法に関する。
【0033】
増殖性疾患は、主に腫瘍(または癌)(および/または何らかの転移)である。本発明の化合物は、腫瘍、例えば、乳癌、尿生殖器癌、肺癌、消化器癌、類表皮癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、神経芽腫、頭頚部癌または膀胱癌、または広義で腎臓、脳または胃癌;特に、(i)乳房腫瘍;類表皮腫瘍、例えば、類表皮頭頚部腫瘍または口腔腫瘍;肺腫瘍、例えば、小細胞または非小細胞肺腫瘍;消化器腫瘍、例えば、結腸直腸腫瘍;または尿生殖器腫瘍、例えば、前立腺腫瘍(とりわけホルモン−難治性前立腺腫瘍);または(ii)他の化学療法での処置に難治性である増殖性疾患;または(iii)多剤耐性により他の化学療法での処置に難治性である腫瘍を処置するために有用である。
【0034】
本発明の広義において、増殖性疾患は、さらに過増殖性状態、例えば、白血病、過形成、線維症(とりわけ肺であるが、他の型の線維症、例えば、腎臓線維症も)、血管形成、乾癬、アテローム性動脈硬化症および血管の平滑筋増殖、例えば、狭窄または血管形成術後の再狭窄であってもよい。
腫瘍、腫瘍疾患、癌腫または癌が記載されているとき、腫瘍および/または転移の位置がどこであれ、起源の臓器または組織および/または何らかの他の位置における転移も、それに変えて、またはそれに加えて意味する。
【0035】
本発明の化合物は、正常細胞よりも急速に増殖する細胞に対して選択的に毒性または非常に毒性であり、特にヒト癌細胞、例えば、癌腫瘍において、該化合物は、有意の抗増殖作用を有し、分化、例えば、細胞サイクル阻止およびアポトーシスを促進する。
【0036】
本発明は、さらに、急速に増殖する細胞のアポトーシスを促進するための方法であって、急速に増殖する細胞を、アポトーシスを促進するために有効量のXIAPおよび/またはcIAPタンパク質のSmac結合部位に結合する非天然化合物と接触させることを含む方法に関する。好ましくは、非天然化合物は式Iの化合物である。
【0037】
本発明は、また、式Iの化合物を含む医薬組成物、キナーゼ依存疾患、とりわけ上記好ましい疾患の治療的(本発明の広い局面において、また予防的)処置または処置法におけるその使用、該使用のための該化合物およびとりわけ該使用のための医薬およびそれらの製造法に関する。
【0038】
本発明は、また、インビボで、それ自体、式Iの化合物に変換する式Iの化合物のプロドラッグに関する。式Iの化合物のすべての言及は、したがって、適当であり、好都合なとき、式Iの化合物の対応するプロドラッグにも言及すると理解すべきである。
【0039】
本発明の薬理学的に許容される化合物は、例えば、活性成分として有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を1種以上の無機または有機固体または液体の薬学的に許容される担体(担体物質)と共に組み合わせて含む医薬組成物に存在してよく、またはその製造のために使用してもよい。
【0040】
本発明は、また、タンパク質キナーゼ活性の阻害に応答する疾患を処置(これは、本発明の広い局面において、予防(=防止)も含む)するために、温血動物、とりわけヒトへの(温血動物、とりわけヒト由来の細胞または細胞系、例えば、リンパ球へ)投与に対して適当であり、好ましくは該阻害に対して有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を少なくとも1種の薬学的に許容される担体と一緒に含む医薬組成物に関する。
【0041】
本発明の医薬組成物は、温血動物(とりわけヒト)への経腸、例えば、経鼻、経直腸または経口、または非経腸、例えば、筋肉内または静脈内投与のためのものであり、薬理学的活性成分の有効量を、単独または有効量の薬学的に許容される担体と共に含む。活性成分の用量は温血動物の種、体重、個々の年齢および状態、個々の薬物動態学データ、処置される疾患および投与経路に依存する。
【0042】
本発明は、また、タンパク質キナーゼの阻害に応答する疾患および/または増殖性疾患を処置するための方法であって、このような処置を必要とする記載されている疾患の1つのために、(記載されている疾患に対して)予防または、とりわけ治療有効量の本発明の式Iの化合物もしくはその互変異性体、それらの薬学的に許容される塩を、とりわけ温血動物、例えば、ヒトに投与することを含む方法に関する。
【0043】
温血動物、例えば、体重約70kgのヒトに投与すべき式Iの化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の用量は、好ましくは例えば同用量であってよい1−3個の単一用量に分割した、好ましくは約3mgから約10g、より好ましくは約10mgから約1.5g、さらに好ましくは約100mgから約1000mg/人/日である。通常、子供は成人の半分を使用する。
【0044】
医薬組成物は、約1%から約95%、好ましくは約20%から約90%の活性成分を含む。本発明の医薬組成物は、例えば単位用量型、例えばアンプル剤、バイアル剤、座薬、糖衣錠、錠剤またはカプセル剤の形態であってよい。
【0045】
本発明の医薬組成物は、それ自体既知の方法、例えば慣用の溶解、凍結乾燥、混合、造粒または糖衣プロセスの手段で製造される。
【0046】
本発明の化合物は、下記スキーム1で製造される。例えば、式(I)の化合物は、カルボン酸またはそのアシル化誘導体、例えば、式(II)の酸ハロゲン化物を式(III)のアミンとアミド形成条件下で反応させることにより製造される:
スキーム1
【化2】

〔式中、Rは、保護基またはRであり;R、R、R、R‘、Q、n、p、M、A、XおよびYは、上記定義のとおりである〕。式(II)の化合物は、市販されているか、またはアミノ基がアミノ保護基と当業者に既知の条件下で反応させることにより式(IV):
【化3】

から製造される。式(III)の化合物は、市販されているか、または下記スキーム2で製造され得る。
スキーム2
【化4】

〔ここで、
式(V)、(VII)および(VIII)は、市販されているか、または当分野で既知の技術により製造され;Lは脱離基であり;P1は保護基である〕。
【0047】
反応物のいずれかの基が記載されている条件下で反応性であるとき、それは上記反応の実施前に当分野で既知の保護基により保護され、反応を行った後除去される。これらの反応で通常使用される保護基は、Protective Groups in Organic Synthesis, Theodora W. Greene, John Wiley & Sons, NY, NY (1981)という文献(この内容を出典明示により包含させる)に記載されている。
【実施例】
【0048】
実施例
下記実施例は説明することを意図するが、本発明をさらに限定はしない。下記化合物は、類似の出発物質を使用して本明細書に記載されているものと類似の方法により製造する:
【表1】

【表2】

【0049】
【表3】

【表4】

【0050】
実施例5の(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミドの製造。表題化合物(実施例5)の合成は下記スキーム3の製造にしたがって製造される:
スキーム3
【化5】

【0051】
【化6】

3−アミノ−6−ブロモ−1H−ピリジン−2−オン(1B)
酢酸(50mL)およびHBr(50mL)中の6−ブロモ−2−メトキシ−ピリジン−3−イルアミン(1A)(5.2g、25.6mmol)の溶液を120℃の油浴で1時間還流温度に加熱する。反応溶液を室温に冷却し、濃縮し、乾燥させる。粗生成物をクロマトグラフィー(CHCl95%、MeOH5%)により精製し、3−アミノ−6−ブロモ−1H−ピリジン−2−オン(1B)(3.5g、収率72%)を深紫色に変わる褐色の固体として得る。MS(ESI) m/e 189、191(M+H)。
【0052】
【化7】

[(S)−1−(6−ブロモ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル)−エチル]−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(1C)
10mLのCHCl中の(S)−2−(ベンジルオキシカルボニル−メチル−アミノ)−プロピオン酸(2.7g、11.4mmol)の溶液に0℃で1−クロロ−N,N−2−トリメチル−1−プロペニルアミン(1.5g、11.4mmol)を滴下する。0℃で20分撹拌後、溶液を40mLのCHCl中の3−アミノ−6−ブロモ−1H−ピリジン−2−オン(1B)(1.8g、9.5mmol)の溶液に0℃でゆっくり加える。次にトリエチルアミン(3.2ml、22.8mmol)をゆっくり加える。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次に2×15mLの水で洗浄し、濃縮する。粗生成物をクロマトグラフィー(CHCl95%、MeOH5%)により精製し、[(S)−1−(6−ブロモ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル)−エチル]−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(1C)(3.0g、収率79%)を紫色の固体として得る。MS(ESI) m/e 408、410(M+H)。
【0053】
【化8】

((S)−1−{6−ブロモ−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル}−エチル)−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(1D)
ジメトキシエタン(DME)(3mL)中の[(S)−1−(6−ブロモ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル)−エチル]−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(1C)(100mg、0.25mmol)の溶液に室温でヨウ化リチウム(36mg、0.27mmol)を一度に加える。室温で5分撹拌後、反応混合物に4−フルオロ−フェニル−(5−クロロメチル−ピリジン−3−イル)−メタノン(1F)(80mg、0.32mmol)を一度に加える。室温で5分撹拌後、反応混合物にジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.09mL、0.50mmol)を滴下する。反応混合物を60℃で6時間撹拌する。反応溶液を酢酸エチル(EtOAc)(30mL)で希釈し、2×8mLの水で洗浄する。濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィー(ヘプタンs60%、EtOAc40%)により精製し、((S)−1−{6−ブロモ−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル}−エチル)−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(1D)(95.7mg、収率63%)を明黄色の固体として得る、MS(ESI) m/e 621.2、623.3(M+H)。
【0054】
【化9】

((S)−1−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル}−エチル)−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(1E)
8mLのトルエン、3mLのエタノールおよびNaCO(0.5mL、0.5mmol、1Mの水溶液)中の((S)−1−{6−ブロモ−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル}−エチル)−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(1D)(79mg、0.13mmol)およびフェニルボロン酸(19mg、0.15mmol)の混合物を真空下で脱気する。PdCl(PPh(5mg、0.006mmol)を混合物に加える。反応混合物を80℃で1時間撹拌し、室温に冷却し、20mLのEtOAcで希釈する。有機相を2×5mLの水で洗浄し、濃縮する。粗生成物をクロマトグラフィー(ヘプタン60%、EtOAc40%)により精製し、((S)−1−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル}−エチル)−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(1E)(72mg、収率91%)を明黄色の固体として得る。MS(ESI) m/e 619(M+H)。
【0055】
【化10】

(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド(1)
8mLのエタノール中の((S)−1−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イルカルバモイル}−エチル)−メチル−カルバミン酸ベンジルエステル(1E)(68mg、0.11mmol)および10%パラジウム炭素(45mg、含水)の混合物をpar−shakerで水素ガスと50ポンド平方インチ(psi)で1.5時間撹拌する。反応混合物を濾過し、触媒を除去し、濃縮する。粗生成物を分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)(カラム:Waters Sunfire、30×100mm;移動相:0.1%TFAを有するCHCN22% HO78%から0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を有するCHCN45% HO55%勾配 10分;流速45mL/分;検出器:215nmUV)により精製し、(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド(1)(48mg、収率73%、TFA塩として)のTFA塩を明黄色の固体として得る。MS(ESI) m/e 485(M+H)。
【0056】
【化11】

3−ブロモ−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン(1G)
100mLのDMF中の(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−メタノール(8.44g、44.9mmol)およびtert−ブチル−ジメチル−シリルクロライド(8.12g、53.9mmol)の溶液に室温でイミダゾール(3.67g、53.9mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(0.55g、0.49mmol)を加える。室温で一晩撹拌後、反応溶液を水でクエンチし、2時間撹拌する。混合物をヘプタン(3×)で抽出し、水、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させる。濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィー(CHCl中で0−10%EtOAc)により精製し、3−ブロモ−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン(1G)(10.93g、収率82%)を無色の油状物として得る。MS(ESI) m/e 302、304(M+H)。
【0057】
【化12】

[5−(Tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−(4−フルオロ−フェニル)−メタノン(1H)
15mLのエーテル中の3−ブロモ−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン(1G)(1.0g、3.3mmol)の溶液に−75℃でn−ブチルリチウム(1.4mL、3.6mmol、ヘキサン中で2.5M)を滴下する。−75℃で30分撹拌後、5mLのエーテル中の4−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド(0.69g、3.8mmol)の溶液を反応溶液に滴下する。−75℃で1時間撹拌後、反応溶液を室温に1時間温め、10mLの水の添加によりクエンチする。混合物を2×15mLのEtOAcで抽出する。濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィー(ヘプタン90%、EtOAc10%)により精製し、[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−(4−フルオロ−フェニル)−メタノン(1H)(0.79g、収率69%)を無色液体として得る。MS(ESI) m/e 346(M+H)。
【0058】
【化13】

(4−フルオロ−フェニル)−(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−3−イル)−メタノン(1I)
20mLのテトラヒドロフラン(THF)中の[5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピリジン−3−イル]−(4−フルオロ−フェニル)−メタノン(1H)(1.7g、4.9mmol)の溶液に0℃でテトラ−ブチル−アンモニウム−フロリド(9.8mL、9.9mmol、THF中で1M)をゆっくり加える。室温で1時間撹拌後、反応溶液を5mLの水の添加によりクエンチし、3×10mLのEtOAcで抽出する。濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィー(ヘプタン80%、EtOAc20%)により精製し、(4−フルオロ−フェニル)−(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−3−イル)−メタノン(1I)(0.97g、収率86%)を白色固体として得る。MS(ESI) m/e 232(M+H)。
【0059】
【化14】

(5−クロロメチル−ピリジン−3−イル)−(4−フルオロ−フェニル)−メタノン(1J)
25mLのアセトニトリル中の(4−フルオロ−フェニル)−(5−ヒドロキシメチル−ピリジン−3−イル)−メタノン(1I)(410mg、1.8mmol)の溶液に0℃で塩化チオニル(0.65mL、8.9mmol)を滴下する。室温で2時間乾燥後、反応混合物を濃縮し、塩化チオニルおよびアセトニトリルの大部分を除去する。残渣を30mLのCHClに溶解し、飽和重炭酸ナトリウムによりPH〜8.0に塩基性化する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、(5−クロロメチル−ピリジン−3−イル)−(4−フルオロ−フェニル)−メタノン(1J)(390mg、収率87%)を明黄色のロウ状固体として得る。MS(ESI) m/e 250(M+H)。
【0060】
【化15】

(4−フルオロ−フェニル)−(5−ヨードメチル−ピリジン−3−イル)−メタノン(1F)
5mLのアセトン中の(5−クロロメチル−ピリジン−3−イル)−(4−フルオロ−フェニル)−メタノン(1J)(220mg、0.88mmol)の溶液に室温でヨウ化カリウムアイオダイド(590mg、3.6mmol)を加える。室温で3時間撹拌後、反応混合物を50mLのCHClで希釈し、5mLの水で洗浄する。濃縮後、残渣を15mLのCHClに溶解し、2mLの飽和次亜硫酸ナトリウムで洗浄する。乾燥後、溶液を濃縮し、(4−フルオロ−フェニル)−(5−ヨードメチル−ピリジン−3−イル)−メタノン(1F)および出発クロライド(1J)の80/20混合物(H NMRによる)を明黄色の固体として得、これを次の工程反応のためにさらなる精製なしで使用する。MS(ESI) m/e 342(M+H)。
【0061】
表2
【表5】

【表6】

【0062】
【表7】

【表8】

【0063】
【表9】

【表10】

【0064】
【表11】

【表12】

【0065】
【表13】

【表14】

【0066】
【表15】

【表16】

【0067】
【表17】

【表18】

【0068】
【表19】

【表20】

【0069】
【表21】

【表22】

【0070】
【表23】

【0071】
生物活性
TR−FRETは、ドナー標識のユウロピウム(Eu−ストレプトアビジン)およびアクセプター標識のAPC(抗−GST−APC)を必要とする近接ベース検出方法である。競合小分子の非存在下で、GST−BIR3融合タンパク質は、その天然リガンドSmac、または、本アッセイの状況においては、B−Smac(ビオチン化Smac)に特異的に結合する。次にドナーおよびアクセプター標識複合体を添加すると、ユウロピウム(ストレプトアビジン:ビオチン相互作用を介して)およびAPC(抗−GST:GST−BIR3相互作用を介して)が蛍光エネルギー転移が可能になるほど近接になる。615nMの波長によるユウロピウムの励起は、一重項酸素のAPCアクセプター複合体への転移を起こす。これが、APCの励起および665nMの波長で検出されるエネルギーの放出をもたらす。Bir3結合活性を有する化合物は、GST−BIR3の表面溝の占有に関してビオチン−Smacと競合し、シグナルの濃度依存的消失となる。アッセイプレートは、励起および蛍光フィルター(ユウロピウム 615nMおよびAPC 665nM、各々)ならびに光学モジュールLance Eu/APC Dual 452を使用して、マルチ−ラベルプレートリーダーで読む。IC50(50%のSmac結合を阻害する化合物の濃度)は、XLfit4(IDBS)またはSpotfireを使用して決定する。化合物23−74は、0.001−10uMのIC50範囲を有する。
【0072】
上記好ましい態様は本発明の範囲および精神を説明するためである。本明細書で提供されている記載は、他の態様および実施例を当業者に明白にさせる。これらの他の態様および実施例は本発明の意図する範囲内である。したがって、本発明は、特許請求の範囲にのみ限定されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

〔式中、
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−CアルキニルまたはC−C10シクロアルキルであり、ここで、Rは、非置換であるか、または置換されてもよく;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−CアルキニルまたはC−C10シクロアルキルであり、ここで、Rは、非置換であるか、または置換されてもよく;
およびRは、一体となって、環またはhetを形成してもよく;
およびR’は、独立して、H、CF、C、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、CH−Zであるか、または、RおよびRは、一体となって、hetを形成し、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはhetは、非置換であるか、または置換されてもよく;
Zは、H、OH、F、Cl、CH、CHCl、CHFまたはCHOHであり;
それぞれのQは、独立して、H、F、Cl、Br、I、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、アリールC−C10アルコキシ、hetC−C10アルコキシ、OH、O−C−C10−アルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、アリール、het、アリールC−C10アルキル、hetC−C10アルキル、O−(CH0−6アリール、O−(CH0−6het、−OR11、C(O)R11、−C(O)N(R11)(R12)、N(R11)(R12)、SR11、S(O)R11、S(O)11、S(O)−N(R11)(R12)、NR11−C(O)−R12またはNR11−S(O)−R12であり、ここで、アルキル、シクロアルキル、アリールおよびhetは、非置換であるか、または置換されており、nは0、1、2または3であり、そして、個々のQは、一体となって、5−10員環を形成してもよく;
Mは、C(R)(R)、C(O)、C(S)、S、S(O)、S(O)または結合であり;
Aは、芳香環、5−7het、または、芳香環または1、2もしくは3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ環原子を含む1個の5−7hetを含んでもよい8−12員縮合環系であり、ここで、該環の任意の位置は非置換であるか、または1個以上のQで置換されており;
Dは、
(a)結合、−CO−、−C(O)−C0−7アルキレンまたはアリーレン、−CF−、−O−、−S(O)、1,3−ジオキソラン、C1−7アルキル−OH(ここで、アルキル、アルキレンまたはアリーレンは、非置換であるか、または、1個以上のハロゲン、OH、−O−C−Cアルキル、−S−C−Cアルキルまたは−CFで置換されていてもよく、ここで、mは、0、1または2である);または、
(b)−N(R)(ここで、Rは、H、非置換であるか、または置換されていてもよいC1−7アルキル、アリール、het、非置換であるか、または置換されていてもよい−O(C1−7シクロアルキル)、非置換であるか、または置換されていてもよいO(C1−7アルキル)、C(O)−C−C10アルキル、C(O)−C−C10アルキル−アリール、C(O)C−C10アルキル、C−(O)−C−C10アルキル−het、SO−C−C10−アルキル、SO−(C−C10−アルキルアリール)またはSO−(C−C10−アルキルhet)から選択され;
それぞれのYは、独立して、H、F、C−C10アルキル、C−C10アルコキシ、アリールC−C10アルコキシ、hetC−C10アルコキシ、OH、O−C−C10−アルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、アリール、het、アリールC−C10アルキル、hetC−C10アルキル、O−(CH0−6アリール、(CH1−6アリール、(CH1−6het、O−(CH0−6het、−OR11、C(O)R11、−C(O)N(R11)(R12)、N(R11)(R12)、SR11、S(O)R11、S(O)11、S(O)−N(R11)(R12)またはNR11−S(O)−(R12)であり、ここで、アルキル、シクロアルキルアリール、hetは、非置換であるか、または置換されており;
それぞれのpは、独立して、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり;
Qは、R、RまたはYと一体となって、シクロアルキル、アリールまたはhetを形成してもよく;
Xは、アリール、シクロアルキル、het、または、芳香環または1、2もしくは3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ環原子を含む1個の5−7hetを含んでもよい8−12員縮合環系であり、ここで、いずれもが、置換されているか、または非置換であってよく、ここで、アリール、シクロアルキルおよびhetの置換基は、アルキル、ハロ、低級アルコキシ、NR、CN、NO、SR、OR、S(O)、C(O)N(R)R、S(O)N(R)R、N(R)C(O)RまたはN(R)S(O)であり、ここで、mは0、1または2であり、そして、R、RおよびRは、独立して、H、ハロ、C0−10アルキル、C0−10アルキル−アリール、C0−10アルキル−het、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル−アリール、(CR0−6−(CH)0−1(アリール)1−2または(CR0−6−(CH)0−1(het)1−2であり、ここで、R、RおよびRは、独立して、置換されているか、または非置換であってよく、一体となって、4−10員環を形成してもよく;
hetは、1−4個のN、OおよびSから選択されるヘテロ環原子を含む、芳香族性または非芳香族性であってよい5−7員単環式ヘテロ環式環;または、1、2または3個のN、OおよびSから選択されるヘテロ環原子を含む、1個の芳香族性または非芳香族性であってよい5−7員ヘテロ環式環を含む8−12員縮合環系であり、このhetは、非置換であるか、または置換されており;
11およびR12は、独立して、H、C−C10アルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、(CH0−6−(CH)0−1(アリール)1−2、C(O)−C−C10アルキル、−C(O)−(CH1−6−C−Cシクロアルキル、−C(O)−O−(CH0−6−アリール、−C(O)−(CH0−6−O−フルオレニル、C(O)−NH−(CH0−6−アリール、C(O)−(CH0−6−アリール、C(O)−(CH1−6−het、−C(S)−C−C10アルキル、−C(S)−(CH1−6−C−Cシクロアルキル、−C(S)−O−(CH0−6−アリール、−C(S)−(CH0−6−O−フルオレニル、C(S)−NH−(CH0−6−アリール、−C(S)−(CH0−6−アリール、C(S)−(CH1−6−het、C(O)R11、C(O)NR1112、C(O)OR11、S(O)11、S(O)NR1112、C(S)R11、C(S)NR1112またはC(S)OR11であり、そして、m=0、1または2であり、ここで、アルキル、シクロアルキルおよびアリールは、非置換であるか、または置換されているか;または、R11およびR12は、細胞膜を介する分子の輸送を容易にする置換基であるか;または、R11およびR12は、窒素原子と一体となって、hetを形成し;
ここで、R11およびR12のアルキル置換基は、非置換であるか、または、C−C10アルキル、ハロゲン、OH、O−C−Cアルキル、−S−C−Cアルキル、CFまたはNR1112から選択される1個以上の置換基により置換されていてもよく;
11およびR12の置換シクロアルキル置換基は、C−C10アルケン、C−Cアルキル、ハロゲン、OH、O−C−Cアルキル、S−C−Cアルキル、CFまたはNR1112から選択される1個以上の置換基により置換されており;そして、
11およびR12の置換hetまたは置換アリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ニトロ、CN、O−C(O)−C−CアルキルまたはC(O)−O−C−C−アルキルから選択される1個以上の置換基により置換されており;
ここで、R、R、R、R、R、R、Q、AおよびX基の置換基は、独立して、ハロ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、低級アルカノイル、低級アルコキシ、アリール、アリール低級アルキル、アミノ、アミノ低級アルキル、ジ低級アルキルアミノ、低級アルカノイル、アミノ低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、シアノ低級アルキル、カルボキシ、低級カルバルコキシ、低級アルカノイル、アリーロイル、低級アリールアルカノイル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ低級アルキルカルバモイル、低級アルキルカルバミン酸エステル、アミジノ、グアニジン、ウレイド、メルカプト、スルホ、低級アルキルチオ、スルホアミノ、スルホンアミド、ベンゾスルホンアミド、スルホネート、スルファニル低級アルキル、アリールスルホンアミド、ハロゲン置換アリールスルホネート、低級アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル;アリール−低級アルキルスルフィニル、低級アルキルアリールスルフィニル、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリール−低級アルキルスルホニル、低級アルキルアリールスルフィニル、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリール−低級アルキルスルホニル、低級アリールアルキル低級アルキルアリールスルホニル、ハロゲン−低級アルキルメルカプト、ハロゲン−低級アルキルスルホニル、ホスホノ(−P(=O)(OH))、ヒドロキシ−低級アルコキシホスホリルまたはジ−低級アルコキシホスホリル、(R)NC(O)−NR1013、低級アルキルカルバミン酸エステルもしくはカルバメートまたは−NR14であり、ここで、RおよびR14は、同じか、または異なっていてよく、そして、独立して、Hまたは低級アルキルであるか、または、RおよびR14は、N原子と一体となって、窒素ヘテロ環原子を含み、そして、所望により、窒素、酸素および硫黄から選択される1または2個のさらなるヘテロ環原子を含む3から8員ヘテロ環式環を形成し、このヘテロ環式環は、非置換であるか、または、低級アルキル、ハロ、低級アルケニル、低級アルキニル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ニトロ、アミノ、低級アルキル、アミノ、ジ低級アルキルアミノ、シアノ、カルボキシ、低級カルバルコキシ、ホルミル、低級アルカノイル、オキソ、カルバモイル、N−低級もしくはN、N−ジ低級アルキルカルバモイル、メルカプトまたは低級アルキルチオで置換されていてよく、そして、R、R10およびR13は、独立して、水素、低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、アリール、アリール低級アルキル、ハロゲン置換アリール、ハロゲン置換アリール低級アルキルである〕
で示される化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
が、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;
が、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;
およびRが、一体となって、環またはhetを形成してもよく;
およびR’が、独立して、H、CF、C、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、CH−Zであるか、または、RおよびRが、それらが結合している窒素原子と一体となって、hetを形成し、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはhetが、非置換であるか、または置換されてもよく;
Zが、H、OH、F、Cl、CH、CHCl、CHFまたはCHOHであり;
それぞれのQが、独立して、H、F、Cl、Br、I、C−C10アルキル、(CH0−6−C−Cシクロアルキル、アリール、hetであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、アリールおよびhetが、非置換であるか、または置換されており、nが0、1または2であり、そして、独立して、個々のQが、一体となって5−10員環を形成してもよく;
Mが、C(R)(R)、C(O)、C(S)または結合であり;そして、
Dが、C(O)、het、−O−、NRまたは結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;
が、HまたはC−Cアルキルであり、ここで、Rが、非置換であるか、または置換されてもよく;
およびR’が、独立して、HまたはC−Cアルキルであり;
Qが、非置換であるか、または置換されてもよい、C−Cアルキル、hetまたはアリールであり;
Aが、非置換であるか、または置換されてもよい、hetまたはアリールであり;そして、
Xが、置換されているか、または非置換であってもよい、hetまたはアリールである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Qが、C−Cアルキル、ベンゼンまたはフルオロベンゼンであり;
Aが、ピリジン、ピリミジン、チアゾール、het−アリール縮合環またはアリール−het縮合環であり、ここで、het−アリール縮合環またはアリール−het縮合環が、非置換であるか、または置換されてもよく;
Xが、フルオロベンゼン、het−アリール縮合環またはアリール−het縮合環であり、ここで、het−アリール縮合環またはアリール−het縮合環が、非置換であるか、または置換されてもよい、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
治療有効量の請求項1に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項6】
増殖性疾患に罹患している哺乳動物を処置するための方法であって、処置の必要な該哺乳動物に治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項7】
細胞増殖を阻害する方法であって、処置を必要とする細胞または哺乳動物に細胞増殖を阻害するために有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項8】
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[2−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−4−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[4−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−2−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[6−(4−フルオロ−ベンゾイル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−ブチル−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−カルボニル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[5’−(4−フルオロ−ベンゾイル)−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−2H−[1,3’]ビピリジニル−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(4−フルオロ−フェニル)−1−[5−(1H−インドル−3−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−(6−(4−フルオロ−フェニル)−1−{5−[(4−フルオロ−フェニル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イルメチル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(4−フルオロ−フェニル)−1−[1−(4−フルオロ−フェニル)−1H−インドル−4−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−ピリジン−3−イルメチル)−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[2−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−4−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−2−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[6−(4−フルオロ−フェノキシ)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[4−(4−フルオロ−ベンゾイル)−チアゾル−2−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[4−(4−フルオロ−ベンゾイル)−チアゾル−2−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[7−(4−フルオロ−フェニル)−ベンゾチアゾル−2−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−イソプロピル−ベンズアミド;
(S)−N−{6−シクロプロピルエチニル−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(3−クロロ−フェニル)−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−シクロヘキシル−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(3−シアノ−フェニル)−1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−5−モルホリン−4−イル−ベンジル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−[3−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[3−ブロモ−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
(S)−N−{6−シクロヘキサ−1−エニル−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(3−アミノ−フェニル)−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(3−シアノ−フェニル)−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(3−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{2’−フルオロ−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[2,4’]ビピリジニル−5−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−イソブチル−ベンズアミド;
(S)−N−{6−(4−シアノ−フェニル)−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
4−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
(S)−N−{5’−ブロモ−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[2,3’]ビピリジニル−5−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−5−モルホリン−4−イル−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−5−モルホリン−4−イル−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−イソブチル−ベンズアミド;
(S)−N−{6−(3−アセチルアミノ−フェニル)−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(2−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−o−トリル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(3−ヒドロキシメチル−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−安息香酸エチルエステル;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(3−ヒドロキシ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−m−トリル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
(S)−N−{6’−フルオロ−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[2,3’]ビピリジニル−5−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[2,4’]ビピリジニル−5−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(3−ヒドロキシ−ブタ−1−イニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−4’−メトキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[2,3’]ビピリジニル−5−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−キノリン−3−イル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンズアミド;
(S)−N−{6−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−5−イル−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−[2,3’]ビピリジニル−5−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(4−エチル−フェニル)−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(3−シアノ−フェニル)−1−[4−(5−フルオロ−1H−インドール−2−カルボニル)−チアゾル−2−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{6−(3−エチル−フェニル)−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(4−メトキシ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−(3−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−[1−[3’−シアノ−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ビフェニル−3−イルメチル]−6−(3−シアノ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−イソブチル−ベンズアミド;
3−[1−[4−(5−フルオロ−1H−インドール−2−カルボニル)−チアゾル−2−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−ベンズアミド;
(S)−N−{6−(3−シアノ−フェニル)−1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
N−エチル−3−[1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−ベンズアミド;
N−シクロプロピル−3−[1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−ベンズアミド;
(S)−N−{6−ブロモ−1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−オキソ−2’−ピロリジン−1−イル−1,6−ジヒドロ−[2,4’]ビピリジニル−5−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−オキソ−2’−ピロリジン−1−イル−1,6−ジヒドロ−[2,4’]ビピリジニル−5−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−[3−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−[3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−[3−(1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−フェニル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−[3−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−[3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−[3−(1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−フェニル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−[3−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−[3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−[3−(1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−フェニル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−[4−(1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−フェニル]−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[1−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピペリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
(S)−N−{6−(4−シアノ−フェニル)−1−[1−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピペリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[6−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[6−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[6−(5−フルオロ−インドル−1−イル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[6−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[6−(4−フルオロ−ベンゾイル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[6−(4−フルオロ−ベンゾイル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−{5−((R)−3−フルオロ−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル}−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
(R)−N−{6−(3−シアノ−フェニル)−1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−5−モルホリン−4−イル−ベンジル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−3−フルオロ−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
−[1−[3−フルオロ−5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−トリフルオロメチル−5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−5−ピロリジン−1−イル−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−トリフルオロメチル−5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−5−ピロリジン−1−イル−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−トリフルオロメチル−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−5−ピロリジン−1−イル−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[5−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ピリジン−3−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[6−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[6−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−2−メチル−ピリミジン−4−イルメチル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−5−イソプロピル−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−5−イソプロピル−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N,N−トリメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(5−フルオロ−3−メチル−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N,N−トリメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N,N−トリメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N,N−トリメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−トリフルオロメチル−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−トリフルオロメチル−5−(4−フルオロ−ベンゾイル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−5−ピロリジン−1−イル−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−2,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−(4−フルオロ−ベンゾイル)−5−ピロリジン−1−イル−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−4,N−ジメチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−インドル−1−イル)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;
(S)−N−{1−[5−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−インドル−1−イル)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−o−トリル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[1−[3−フルオロ−5−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンジル]−5−((S)−2−メチルアミノ−プロピオニルアミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド;または
(S)−N−{1−[5−(4−フルオロ−フェノキシ)−ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−6−o−トリル−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミドから選択される化合物。

【公表番号】特表2010−512322(P2010−512322A)
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540316(P2009−540316)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/025097
【国際公開番号】WO2008/073306
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】