説明

標準セルのレイアウト構造、標準セルライブラリ、及び半導体集積回路のレイアウト構造

【課題】半導体集積回路の製造歩留まりの低下要因の1つであるビアコンタクトの粗密を軽減して、ビアコンタクトの製造不良を改良する。
【解決手段】回路の論理動作上は不必要であるオフトランジスタ126、127を備えた標準セルのレイアウト構造において、前記各オフトランジスタ126、127の不純物拡散領域103、106にダミービアコンタクト116、117が配置される。前記各ダミービアコンタクト116、117には、ダミーメタル配線122、123が接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビアコンタクトの製造不良の抑制に対して有効な標準セル、標準セルライブラリ、及び半導体集積回路のレイアウト構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
先ず、本明細書で使用する文言の定義を以下に記す。
【0003】
「ダミーメタル配線」とはダミーでないメタル配線以外のメタル配線を指す。「ダミーでないメタル配線」とは、あるメタル配線の一領域全体を取り除き前記メタル配線と接続されているビアコンタクト以下の層又は以上の層との接続を遮断した場合に、回路が所望の論理動作を実現できなくなる時、前記メタル配線はダミーでないメタル配線であると定義される。尚、本明細書においては、ダミーでないメタル配線を単に「メタル配線」と記す。
【0004】
「ダミービアコンタクト」とは、ダミーメタル配線以外のメタル配線とは接続されていないビアコンタクトを指し、ダミービアコンタクトの有無が回路の所望の論理動作の実現を左右することはない。
【0005】
「ゲート配線」とは、ポリシリコンなどで形成されたトランジスタのゲートと同層に同物質で形成され、前記トランジスタのゲートと同層で繋がっている素子分離領域(STI:Shallow Trench Isolation)上の配線を指す。
【0006】
「活性ゲート」とは、トランジスタのゲートとゲート配線とを併せた概念である。
【0007】
「ダミーゲート」とは、活性ゲートと同層に同物質で形成されているが活性ゲートとは同層で接続されていない素子分離領域上の配線を指す。
【0008】
「ゲート領域」とは、活性ゲート及びダミーゲートと併せた概念である。
【0009】
「オフトランジスタ」とは、Pチャネルトランジスタのゲート電位を電源電位に固定又はNチャネルトランジスタのゲート電位を接地電位に固定しオフ状態に保たれているトランジスタを指す。
【0010】
一般的に、半導体集積回路の製造歩留まりの低下要因の1つであるビアコンタクトの製造不良には、ビアコンタクトの粗密が大きく関係しており、従来、様々な対策が提案されている。例えば、特許文献1では、チップ内でビアコンタクトの分布が粗な部分として、トランジスタが配置されない素子分離領域に着目し、この素子分離領域上にダミービアコンタクトを配置して、ビアコンタクトの配置分布の不均一を解消している。また、特許文献2では、ビアコンタクトが接続されている下側の層を共有してビアコンタクトと同電位のダミービアコンタクトを配置する構成を採用している。
【特許文献1】特開平6−85080号公報
【特許文献2】特開2007−129030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1記載の技術では、次の問題がある。近年の微細化技術では、トランジスタのゲート寸法ばらつきを抑制するため、ゲート間隔を均等にするレイアウト構造が一般的で、トランジスタのゲート同士の間隔だけでなく、図37に示すように、素子分離領域2007上にダミーゲート2006を配置し、このダミーゲート2006と回路の所望論理動作を実現するトランジスタの活性ゲート領域2005との間隔も所定間隔tに均一化している。この状況下で特許文献1記載の技術を実施すると、前記所定間隔tを実現することが不可能となる。また、ダミーゲート2006を確保した上で図37中のダミーゲート2006の右隣の素子分離領域上にダミービアコンタクトを配置することも可能ではあるが、標準セルのレイアウトにおける重要要素である小面積化の実現においてはダミーゲート2006の右隣の素子分離領域上には不純物拡散領域又はゲート領域が配置されることがほとんどであり、ダミービアコンタクトが配置できるだけの素子分離領域は確保できないのが現状である。よって、素子分離領域上にダミービアコンタクトを配置するという特許文献1記載の技術では、不純物拡散領域とゲート領域が大半を占める標準セルのレイアウト構造においては、ビアコンタクトの疎密はほとんど改善されない。尚、図37中、2001、2002は不純物拡散領域、2003は不純物拡散領域2002上にビアコンタクトを介して接続されたメタル配線である。
【0012】
また、特許文献2記載の技術は、回路動作上必要なビアコンタクトに隣接してダミービアコンタクトを配置する技術であるが、現実的には、ダミービアコンタクトを配置する余裕のある領域が存在していれば、この領域に更なるビアコンタクトを配置し、実動作に使われるビアコンタクトの個数を増やして、メタル配線の接続を確実にする手法を選択するため、ダミービアコンタクトを配置する余裕の領域はないのが一般的である。更に、特許文献2記載の技術では、論理動作上必要なビアコンタクトに対して同電位のダミービアコンタクトを配置する技術しか記載されておらず、また、そもそもビアコンタクトが配置されていない箇所はケアされていないため、例えば、オフトランジスタを構成している不純物拡散領域や、ダミー不純物拡散領域や、ダミーゲートや、不純物拡散領域を共有する直列トランジスタが密集している箇所に対しては、ビアコンタクトの疎密を調整することができない。更に、同電位上だけの調整となるため、逆にビアコンタクト又はダミービアコンタクトが集中配置されてしまう場合も想定される。
【0013】
本発明の目的は、前記従来の問題点を解決するように、粗の領域にできる限り多くのダミービアコンタクトを配置して、ビアコンタクトの粗密を軽減して、ビアコンタクトの製造不良を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記の目的を達成するため、本発明では、粗の領域として、回路の論理動作上は不必要であるオフトランジスタの不純物拡散領域、ダミー不純物拡散領域、トランジスタのゲート上、若しくはダミーゲート上、又は直列に接続されたトランジスタに含まれる共有不純物拡散領域を対象とし、この領域にダミービアコンタクトを配置する構成を採用する。
【0015】
具体的に、請求項1記載の発明の標準セルのレイアウト構造は、オフトランジスタを有する標準セルのレイアウト構造において、前記オフトランジスタを構成している不純物拡散領域のうち少なくとも1つの領域上にダミービアコンタクトを有することを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の発明の標準セルのレイアウト構造は、ダミー不純物拡散領域を有する標準セルのレイアウト構造において、前記ダミー不純物拡散領域のうち少なくとも1つの領域上にダミービアコンタクトを有することを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明の標準セルのレイアウト構造は、トランジスタを有する標準セルのレイアウト構造において、前記トランジスタのうち少なくとも1つのトランジスタのゲート上にダミービアコンタクトを有することを特徴とする。
【0018】
請求項4記載の発明の標準セルのレイアウト構造は、ダミーゲートを有する標準セルのレイアウト構造において、前記ダミーゲートのうち少なくとも1つの領域上にダミービアコンタクトを有することを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明の標準セルのレイアウト構造は、直列に接続された第1、第2及び第3のトランジスタを有し、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとは第1の不純物拡散領域を共有し、前記第2のトランジスタと前記第3のトランジスタとは第2の不純物拡散領域を共有する標準セルのレイアウト構造において、前記第1の不純物拡散領域及び前記第2の不純物拡散領域の何れか一方の領域上に当該不純物拡散領域と接続するダミービアコンタクトを有することを特徴とする。
【0020】
請求項6記載の発明は、前記請求項1〜4の何れか1項に記載の標準セルのレイアウト構造において、前記ダミーコンタクトは、ダミーメタル配線に接続されていることを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明は、前記請求項5記載の標準セルのレイアウト構造において、前記ダミーコンタクトは、ダミーメタル配線に接続されていることを特徴とする。
【0022】
請求項8記載の発明は、前記請求項5又は7記載の標準セルのレイアウト構造において、前記標準セルは3入力以上のNAND回路であり、前記第1ないし第3のトランジスタはNchトランジスタであることを特徴とする。
【0023】
請求項9記載の発明は、前記請求項5又は7記載の標準セルのレイアウト構造において、前記標準セルは3入力以上のNOR回路であり、前記第1ないし第3のトランジスタはPchトランジスタであることを特徴とする。
【0024】
請求項10記載の発明は、前記請求項5又は7記載の標準セルのレイアウト構造において、前記標準セルはインバータ回路であり、前記第1ないし第3のトランジスタはNchトランジスタ又はPchトランジスタであることを特徴とする。
【0025】
請求項11記載の発明は、前記請求項6又は7記載の標準セルのレイアウト構造において、前記ダミービアコンタクトは、1つのダミーメタル配線領域内に複数存在することを特徴とする。
【0026】
請求項12記載の発明の標準セルのレイアウト構造は、直列に接続された第1、第2のトランジスタを有し、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとは不純物拡散領域を共有する標準セルのレイアウト構造において、前記不純物拡散領域上に当該不純物拡散領域と接続するダミービアコンタクトを有することを特徴とする。
【0027】
請求項13記載の発明は、前記請求項12記載の標準セルのレイアウト構造において、前記標準セルは2入力以上のNAND回路であり、前記第1のトランジスタはNchトランジスタであることを特徴とする。
【0028】
請求項14記載の発明は、前記請求項12記載の標準セルのレイアウト構造において、前記標準セルは2入力以上のNOR回路であり、前記第1のトランジスタはPchトランジスタであることを特徴とする。
【0029】
請求項15記載の発明は、前記請求項12記載の標準セルのレイアウト構造において、前記標準セルはインバータ回路であり、前記第1のトランジスタはNchトランジスタ又はPchトランジスタであることを特徴とする。
【0030】
請求項16記載の発明の標準セルのレイアウト構造は、直列に接続された第1、第2及び第3のトランジスタを有し、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとは第1の不純物拡散領域を共有し、前記第2のトランジスタと前記第3のトランジスタとは第2の不純物拡散領域を共有する標準セルのレイアウト構造において、前記第1の不純物拡散領域及び前記第2の不純物拡散領域の少なくとも一方の領域上に当該不純物拡散領域と接続するダミービアコンタクトを有することを特徴とする。
【0031】
請求項17記載の発明は、前記請求項16に記載の標準セルのレイアウト構造において、前記ダミーコンタクトのうち何れか一方のダミーコンタクトはダミーメタル配線に覆われていることを特徴とする。
【0032】
請求項18記載の発明は、前記請求項16又は17記載の標準セルのレイアウト構造において、前記標準セルは3入力以上のNAND回路であり、前記第1ないし第3のトランジスタはNchトランジスタであることを特徴とする。
【0033】
請求項19記載の発明は、前記請求項16又は17記載の標準セルのレイアウト構造において、前記標準セルは3入力以上のNOR回路であり、前記第1ないし第3のトランジスタはPchトランジスタであることを特徴とする。
【0034】
請求項20記載の発明は、前記請求項16又は17記載の標準セルのレイアウト構造において、前記標準セルはインバータ回路であり、前記第1ないし第3のトランジスタはNchトランジスタ又はPchトランジスタであることを特徴とする。
【0035】
請求項21記載の発明は、前記請求項16又は17記載の標準セルのレイアウト構造において、前記ダミービアコンタクトは、1つのダミーメタル配線領域内に複数存在することを特徴とする。
【0036】
請求項22記載の発明の標準セルライブラリは、前記請求項1〜21の何れか1項に記載のレイアウト構造を持った標準セルにより構成されることを特徴とする。
【0037】
請求項23記載の発明の半導体集積回路のレイアウト構造は、LSI上に、前記請求項1〜21の何れか1項に記載のレイアウト構造を持った標準セルが混載されていることを特徴とする。
【0038】
以上により、請求項1〜23記載の発明では、回路の論理動作上は不必要であるオフトランジスタの不純物拡散領域、ダミー不純物拡散領域、トランジスタのゲート上、若しくはダミーゲート上、又は直列に接続されたトランジスタに含まれる共有不純物拡散領域を対象として、この領域にダミービアコンタクトが配置される。従って、従来のように特定の箇所に必ずダミービアコンタクトを配置する必要がないので、レイアウト効率を考えながらダミービアコンタクトを配置することができる。よって、レイアウト面積を増大させることなくビアコンタクトの粗密差を軽減することができ、ビアコンタクトの製造不良を低減させ、LSIの製造歩留まりを向上させることができる。
【発明の効果】
【0039】
以上説明したように、請求項1〜23記載の発明の標準セルのレイアウト構造によれば、レイアウト効率を考えながらダミービアコンタクトを配置できるので、レイアウト面積を増大させることなくビアコンタクトの粗密差を軽減することができ、ビアコンタクトの製造不良を低減させ、LSIの製造歩留まりを向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明にかかわる標準セルのレイアウト構造、標準セルライブラリ、及び半導体集積回路のレイアウト構造の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0041】
(第1の実施形態)
図1、図2、図3及び図4は、本発明の第1の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【0042】
図1〜図3において、101〜106は不純物拡散領域、107〜109は活性ゲート領域、110〜115はビアコンタクト、116〜117はダミービアコンタクト、118〜121はメタル配線、122〜123はダミーメタル配線である。
【0043】
不純物拡散領域101、102及び活性ゲート領域107で形成されるNチャネルトランジスタ124と、不純物拡散領域104、105及び活性ゲート領域107で形成されるPチャネルトランジスタ125と、ビアコンタクトとメタル配線とにより、Vinを入力信号、Voutを出力信号とするインバータ回路が構成されている。
【0044】
前記Nチャネルトランジスタ124と不純物拡散領域102を共有し且つ不純物拡散領域102、103及び活性ゲート領域108で形成されるNチャネルトランジスタ126は、メタル配線118及びビアコンタクト112を介して接地電位VSSが与えられているので、オフトランジスタである。また、前記Pチャネルトランジスタ125と不純物拡散領域105を共有し且つ不純物拡散領域105、106及び活性ゲート領域109で形成されるPチャネルトランジスタ127も、そのゲートに、メタル配線119及びビアコンタクト115を介して電源電位VDDが与えられているので、オフトランジスタである。このようなオフトランジスタ126、127は、ダミーゲートの代替や回路の実動作に使われるトランジスタの不純物拡散領域の拡大を図るなど、特性の向上のために配置される。
【0045】
前記図1を例に、コンタクト116〜117がダミービアコンタクトであること、及び配線122〜123がダミーメタル配線であることを説明する。
【0046】
例えば、メタル配線118を取り除くと、ビアコンタクト110を介して不純物拡散領域101に接地電位VSSが供給されなくなり、所望の論理動作が実現できなくなることは明白であり、メタル配線119〜121においても同様のことが言える。これに対し、例えば、ダミーメタル配線122を取り除いたとしても、前記インバータ回路の論理動作は左右されない。ダミーメタル配線123についても同様であり、このように存在の有無が回路の論理動作に影響しないメタル配線は、本明細書で定義しているダミーメタル配線に該当する。そして、ダミーメタル配線122、123に接続されたコンタクト116、117は、ダミーメタル配線122、123とのみ接続されているダミービアコンタクトに該当し、ダミーメタル配線122、123と同様に、ダミービアコンタクト116、117の存在の有無がインバータ回路の論理動作を左右することはない。
【0047】
次に、図1及び図4〜図9を用いて、本発明の効果を説明する。
【0048】
一般的に、オフトランジスタがレイアウトに利用される場合、図5や図6のように不純物拡散領域128〜133上には、この不純物拡散領域に接続されるビアコンタクトは配置されない。しかし、このようなレイアウト構造が密集したり、図6のようにオフトランジスタの本数が複数本数の場合には、ビアコンタクトの粗密が大きくなる。そこで、図1及び図4のようにオフトランジスタ上の論理動作上はビアコンタクトが不要な不純物拡散領域103、106上にダミービアコンタクト116、117を配置することにより、ビアコンタクトの粗密を抑えることが可能となる。尚、図1では並ぶオフトランジスタの本数が1本であるが、図4では並ぶオフトランジスタの本数が2本の場合を例示している。
【0049】
また、図7に示したように、ダミービアコンタクト135、136同士をダミーメタル配線134で接続したり、図8に示したように、ダミービアコンタクト139、140同士をダミーメタル配線137で接続したり、ダミービアコンタクト141、142同士をダミーメタル配線138で接続した形状であっても良い。
【0050】
尚、本実施形態では、例として、インバータ回路にオフトランジスタを隣接させるが、隣接させる回路は何であっても実施可能であり、効果に違いはないのは勿論である。
【0051】
また、図9に例示したように、オフトランジスタ127’において、論理動作上はビアコンタクトが不要な不純物拡散領域106に複数のダミービアコンタクト117a、117bを確保した場合にも、同様の効果が得られることは明白である。従って、このような構成についての説明は、以下の実施形態では説明を省略する。
【0052】
尚、本実施形態は、該当する全箇所に対して必ずしも適用する必要はなく、適用可能な箇所のみ実施するだけでも効果は得られる。よって、周辺のレイアウト構造の状況に応じて適用を選択することが可能である。これについても、以下の実施形態に関して同様であるので、以下では説明を省略する。
【0053】
(第2の実施形態)
図10は本発明の第2の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【0054】
203、204はダミー不純物拡散領域である。前記ダミー不純物拡散領域203、204上には、各々、ダミーメタル配線205、206及びダミービアコンタクト207、208が配置されている。
【0055】
不純物拡散領域の粗密をなくすために、ダミー不純物拡散領域をチップ内に配置することは一般的であるが、前記ダミー不純物拡散領域に本実施形態に従ったダミービアコンタクト及びダミーメタル配線を配置することにより、ビアコンタクトの粗密もケアすることができる。
【0056】
(第3の実施形態)
図11、図12及び図13は、本発明の第3の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【0057】
図11〜図13において、301、302は不純物拡散領域、303は活性ゲート領域であり、不純物拡散領域301、302及び活性ゲート領域303によってNチャネルトランジスタ312が形成されている。
【0058】
また、304、305、306はビアコンタクト、307、308、309はメタル配線、310はダミーメタル配線、311はダミービアコンタクトである。図11では、前記Nチャネルトランジスタ312は、ソース電位及びドレイン電位が接地電位VSSに固定され、且つトランジスタ312のゲートは電源電位VDDに固定され、電源と接地間の容量として作用させるトランジスタ(以下、容量トランジスタと呼ぶ)になっている。そして、前記容量トランジスタ312のゲート上にダミービアコンタクト311及びダミーメタル配線310が接続されている。
【0059】
一般的に、容量トランジスタのゲート長は、容量を多く稼げるように、図11のように最小のゲート長よりも大きいゲート長を用いることが多い。このようなゲート長が大きなトランジスタが固まって多く配置されると、図14に示したようにビアコンタクトが粗になり、チップ全体で見た時にビアコンタクトの粗密が大きくなる。そこで、図11のようにトランジスタ312のゲート上を利用してダミービアコンタクト311及びダミーメタル配線310を配置し、これにより、ビアコンタクトの粗密を軽減している。
【0060】
尚、本実施形態では、Nチャネルトランジスタ312という容量トランジスタを例に説明したが、必ずしも容量トランジスタである必要はなく、また、Nチャネルトランジスタである必要もない。
【0061】
また、ゲート長も必ずしも最小より大きい必要はなく、ゲート上にビアコンタクトが置けるのであれば、本実施形態の適用が可能である。
【0062】
(第4の実施形態)
図15は、本発明の第4の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【0063】
同図において、401、402はダミーゲート領域、403、404はダミーメタル配線、405、406はダミービアコンタクトである。
【0064】
チップ内にダミーゲート領域を配置する場合、一般的には、図16に示したようにダミーゲート領域407、408上にはビアコンタクトは配置しない。本実施形態では、図15のように、ダミーゲート領域401、402を利用して、ダミービアコンタクト405、406及びダミーメタル配線403、404を配置し、これにより、ビアコンタクトの粗密を軽減している。
【0065】
また、ゲート領域の平坦性向上のために、ダミーゲートを配置する場合なども、そのダミーゲート領域を利用して本実施形態に従ってダミービアコンタクト及びダミーメタル配線を配置すれば、ビアコンタクトの平坦性も併せて軽減できる。
【0066】
(第5の実施形態)
図17は、本発明の第5の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【0067】
同図において、501、502、503、504は不純物拡散領域、505、506、507は活性ゲート領域、508、509はビアコンタクト、510、511はメタル配線、512はダミービアコンタクト、513はダミーメタル配線である。
【0068】
不純物拡散領域501、502及び活性ゲート領域505により、Nチャネルトランジスタ514が形成される。同様に、不純物拡散領域502、503及び活性ゲート505により、Nチャネルトランジスタ515が形成され、不純物拡散領域503、504及び活性ゲート領域506により、Nチャネルトランジスタ516が形成されている。
【0069】
前記Nチャネルトランジスタ514とNチャネルトランジスタ515とは、不純物拡散領域502を共有し、前記Nチャネルトランジスタ515とNチャネルトランジスタ516とは、不純物拡散領域503を共有しており、このような形で3本のNチャネルトランジスタ514、515、516が直列接続されている。
【0070】
前記3本のNチャネルトランジスタ514〜516と同様に、同図上側には3本のPチャネルトランジスタ517、518、519が形成され、これら6本のトランジスタ514〜519により、3入力NAND回路が構成されている。
【0071】
そして、前記直列接続された3本のNチャネルトランジスタ514〜516内において、共有された2つの不純物拡散領域502、503のうち、不純物拡散領域502上にのみ、ダミービアコンタクト512及びダミーメタル配線513が配置されている。
【0072】
前記3入力NAND回路において共有されている不純物拡散領域502、503には、基本的には図18に示したようにビアコンタクトは配置されない。そこで、この空き領域を利用してダミービアコンタクト512及びダミーメタル配線513を配置することにより、ビアコンタクトの粗密を軽減している。
【0073】
但し、全ての共有不純物拡散領域上、例えば図17の場合では、2つの共有不純物拡散領域502、503の両方にダミービアコンタクト及びダミーメタル配線を配置するとなると、配線可能領域が極端に制限されるため、標準セルの面積が増加する恐れがある。そこで、共有不純物拡散領域のうち1箇所以上はダミービアコンタクト及びダミーメタル配線を配置せず、自由に配線に使える領域としておく。
【0074】
このように、共有不純物拡散領域のうち少なくとも1箇所以上にダミービアコンタクト及びダミーメタル配線が配置された共有不純物拡散領域と、少なくとも1箇所以上のダミービアコンタクト及びダミーメタル配線が存在しない共有不純物拡散領域とを持たせることにより、レイアウトの配線自由度を確保しつつ、ビアコンタクトの粗密差を有効に小さくすることができる。
【0075】
尚、本実施形態では、3入力NAND回路を例に説明したが、3入力NAND回路に限定されるものではない。例えば、4入力のNAND回路であれば、図19、図20、図21のようなパターンが可能であり、4入力以上のNAND回路であれば、前記NAND回路には3箇所以上の共有不純物拡散領域が含まれているので、少なくとも1箇所以上のダミービアコンタクト及びダミーメタル配線が配置された共有不純物拡散領域と、少なくとも1箇所以上のダミービアコンタクト及びダミーメタル配線が存在しない共有不純物拡散領域とを持たせることができる。
【0076】
図22及び図23、図24は、本実施形態の変形例を示し、図22は3入力のNOR回路、図23は、図24に示した回路図で表されるインバータ回路である。このように、本実施形態は、NAND回路構造に限定されるものではなく、トランジスタが3本以上直列接続されている部分を含む回路であれば、適用可能である。
【0077】
図25、図26は、本実施形態5の変形例を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。前記図17との相違点は、ダミービアコンタクト上にダミーメタル配線を配置せず、ダミービアコンタクト520のみとした点である。
【0078】
ダミービアコンタクトとダミーメタル配線とをセットで配置する場合、ダミーメタル配線と周囲のメタル配線とのスペースを確保する必要があるため、周辺のメタル配線幅を細くしたり配線間隔を狭くする必要が出てきたりと、必ずしも製造歩留まりを向上させるためのレイアウトにはできない場合がある。そこで、メタル配線を配置する充分なスペースが確保できない場合は、ダミービアコンタクトのみを配置し、ダミービアコンタクト上にダミーメタル配線は配置しない構成とする。ダミーメタル配線はそもそも回路の論理動作上必要のないメタル配線であるので、無くても問題ない。ダミーメタル配線を除去することにより、周囲のメタル配線とのスペースが広がるので、メタル配線同士のショートやビアコンタクトに対するメタル配線のカバレッジ不足などの製造歩留まりの発生を抑制することができる。また、ダミービアコンタクト上にダミーメタル配線がないので、ダミービアコンタクトと周辺のメタル配線とのショートが発生しないようにダミービアコンタクトとメタル配線との間のアライメントマージンなど異層間の関係を考慮した間隔を確保すれば良く、前記のショートが発生しないための間隔はダミーメタル配線と周辺のメタル配線との間の間隔よりも小さいため、その差分だけレイアウトを小さくできる場合もある。また、ダミービアコンタクト上にダミーメタル配線がないと、ダミーメタルと周辺のメタル配線との配線間容量を軽減することができるので、遅延時間を小さくしたい場合においては遅延特性向上にもつながる。
【0079】
このように、ダミーメタル配線の配置が難しい箇所に対しては、ダミービアコンタクトのみを配置することにより、ビアコンタクトの粗密さを少なくし、平坦化を向上して、製造歩留まりを向上させつつ、メタル配線の製造歩留まりも向上させることができ、更には、標準セルの面積削減や、遅延特性を変えることもできる。
【0080】
尚、ダミービアコンタクト上にダミーメタル配線を配置しない形状は、本実施形態では、例として第5の実施形態を取り上げて比較したが、第5の実施形態に記載された直列トランジスタ上のダミービアコンタクトに限定されるものではなく、前記第1〜第4の実施形態に記載されたダミービアコンタクトに対しても適用可能であり、全てのレイアウト形状において必ずしもダミービアコンタクトとダミーメタル配線がセットである必要はない。
(第6の実施形態)
図27は、本発明の第6の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【0081】
同図において、601、602、603は不純物拡散領域、605、606は活性ゲート領域、608、609はビアコンタクト、610、611はメタル配線、612はダミービアコンタクトである。
【0082】
不純物拡散領域601、602及び活性ゲート領域605により、Nチャネルトランジスタ614が形成される。同様に、不純物拡散領域602、603及び活性ゲート606により、Nチャネルトランジスタ615が形成されている。
【0083】
前記Nチャネルトランジスタ614とNチャネルトランジスタ615とは、不純物拡散領域602を共有しており、このような形で2本のNチャネルトランジスタ614、615が直列接続されている。
【0084】
前記2本のNチャネルトランジスタ614〜615と同様に、同図上側には2本のPチャネルトランジスタ617、618が形成され、これら4本のトランジスタ614〜615、617〜618により、2入力NAND回路が構成されている。
【0085】
そして、前記直列接続された2本のNチャネルトランジスタ614〜615内において、共有された不純物拡散領域602上に、ダミービアコンタクト612が配置されている。
【0086】
前記2入力NAND回路において共有されている不純物拡散領域602には、基本的には図28に示したようにビアコンタクトは配置されない。そこで、この空き領域を利用してダミービアコンタクト612を配置することにより、ビアコンタクトの粗密を軽減している。
【0087】
ここで、ダミービアコンタクト612上には、ダミーメタル配線を配置しない。これにより、ダミーメタル配線とダミービアコンタクト周辺のメタル配線との配線間容量が軽減される。また、ダミービアコンタクト612周辺の配線はダミーメタル配線に対して配線間隔を確保する必要がなくなるので、配線自由度が向上し、更に、ダミービアコンタクト612に対するアライメントマージンなどの異層間の関係を考慮するだけでよいので、ダミーメタル配線があった場合のダミービアコンタクトと周辺のメタル配線との間隔よりも狭い間隔で設計することが可能となり、面積削減効果が得られる。
【0088】
このように、共有不純物拡散領域上にダミービアコンタクトのみが配置された共有不純物拡散領域を持たせることにより、レイアウトの配線自由度を確保しつつ、ビアコンタクトの粗密差を有効に小さくすることができ、更には面積削減効果も得られる。
【0089】
尚、本実施形態では、2入力NAND回路を例に説明したが、2入力NAND回路に限定されるものではない。例えば、3入力のNAND回路であれば、図29のようなパターンも可能であり、3入力以上のNAND回路であれば、前記NAND回路には2箇所以上の共有不純物拡散領域が含まれているので、少なくとも1箇所以上のダミービアコンタクトが配置された共有不純物拡散領域を持たせることができる。
【0090】
図30及び図31は、本実施形態の変形例を示し、図30は2入力のNOR回路、図31はインバータ回路である。このように、本実施形態は、NAND回路構造に限定されるものではなく、トランジスタが2本以上直列接続されている部分を含む回路であれば、適用可能である。
【0091】
(第7の実施形態)
図32は、本発明の第7の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【0092】
同図において、701、702、703、704は不純物拡散領域、705、706、707は活性ゲート領域、708、709はビアコンタクト、710、711はメタル配線、712、713はダミービアコンタクト、720はダミーメタル配線である。
【0093】
不純物拡散領域701、702及び活性ゲート領域705により、Nチャネルトランジスタ714が形成される。同様に、不純物拡散領域702、703及び活性ゲート706により、Nチャネルトランジスタ715が形成され、不純物拡散領域703、704及び活性ゲート領域706により、Nチャネルトランジスタ716が形成されている。
【0094】
前記Nチャネルトランジスタ714とNチャネルトランジスタ715とは、第1の不純物拡散領域702を共有し、前記Nチャネルトランジスタ715とNチャネルトランジスタ716とは、第2の不純物拡散領域703を共有しており、このような形で3本のNチャネルトランジスタ714、715、716が直列接続されている。
【0095】
前記3本のNチャネルトランジスタ714〜716と同様に、同図上側には3本のPチャネルトランジスタ717、718、719が形成され、これら6本のトランジスタ714〜719により、3入力NAND回路が構成されている。
【0096】
そして、前記直列接続された3本のNチャネルトランジスタ714〜716内において、共有された第1及び第2の不純物拡散領域702、703には、ダミービアコンタクト712、713が配置されており、ダミービアコンタクト712上にはダミーメタル配線720が配置されている。
【0097】
前記3入力NAND回路において共有されている不純物拡散領域702、703には、基本的には図18に示したようにビアコンタクトは配置されない。そこで、この空き領域を利用してダミービアコンタクト712、713及びダミーメタル配線720を配置することにより、ビアコンタクトの粗密を軽減している。
【0098】
前記第5の実施形態との違いは、第5の実施形態はダミービアコンタクトを配置しない共有不純物拡散領域を設けて配線自由度を向上させるという配線自由度を優先した方法であるが、本実施形態は、論理動作上必要なビアコンタクトが配置されていない全ての共有不純物拡散領域にダミービアコンタクト配置した上で、ダミーメタル配線の有無で配線自由度を確保するというダミービアコンタクトの平坦化を優先した方法である。
【0099】
このように、共有不純物拡散領域上にダミービアコンタクトが配置された共有不純物拡散領域と、少なくとも1箇所以上のダミーメタル配線が存在しない共有不純物拡散領域とを持たせることにより、レイアウトの配線自由度を確保しつつ、ビアコンタクトの粗密差を有効に小さくすることができる。
【0100】
尚、本実施形態では、3入力NAND回路を例に説明したが、3入力NAND回路に限定されるものではない。例えば、4入力のNAND回路であれば、図33、図34などのパターンも可能であり、4入力以上のNAND回路であれば、前記NAND回路には3箇所以上の共有不純物拡散領域が含まれているので、ダミービアコンタクト配置された共有不純物拡散領域と、少なくとも1箇所以上のダミーメタル配線が存在しない共有不純物拡散領域とを持たせることができる。
【0101】
図35及び図36は、本実施形態の変形例を示し、図35は3入力のNOR回路、図36はインバータ回路である。このように、本実施形態は、NAND回路構造に限定されるものではなく、トランジスタが3本以上直列接続されている部分を含む回路であれば、適用可能である。
【0102】
前記第1〜第7の実施形態で説明した標準セルのレイアウト構造は標準セルライブラリとして予め記憶されており、この標準セルライブラリの標準セルと、この標準セルライブラリ以外のライブラリに記憶された標準セルとを混載、使用してLSI(半導体集積回路)が形成される。
【産業上の利用可能性】
【0103】
以上説明したように、本発明は、レイアウト効率を考えながらダミービアコンタクトを配置できるので、レイアウト面積を増大させることなく、ビアコンタクトの粗密差を軽減することができ、ビアコンタクトの製造不良を低減させ、LSIの製造歩留まりを向上させることができるので、標準セル、標準セルライブラリ、半導体集積回路のレイアウト構造や各種電子機器に搭載される半導体集積回路等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【図2】同レイアウト構造のA−A’線断面図である。
【図3】同レイアウト構造のB−B’線断面図である。
【図4】同実施形態を示す標準セルの他のレイアウト構造の簡略図である。
【図5】従来の標準セルのレイアウト構造の概略図である。
【図6】従来の標準セルの他のレイアウト構造の概略図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図8】同レイアウト構造の他の変形例を示す簡略図である。
【図9】同レイアウト構造の更に他の変形例を示す簡略図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【図12】同レイアウト構造のA−A’線断面図である。
【図13】同レイアウト構造のB−B’線断面図である。
【図14】従来の標準セルのレイアウト構造の概略図である。
【図15】本発明の第4の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【図16】従来の標準セルのレイアウト構造の概略図である。
【図17】本発明の第5の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【図18】従来の標準セルのレイアウト構造の概略図である。
【図19】本発明の第5の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図20】本発明の第5の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図21】本発明の第5の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図22】本発明の第5の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図23】同レイアウト構造の他の変形例を示す簡略図である。
【図24】同レイアウト構造の回路図である。
【図25】本発明の第5の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の他の変形例を示す簡略図である。
【図26】同レイアウト構造のC−C’線断面図である。
【図27】本発明の第6の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【図28】従来の標準セルのレイアウト構造の概略図である。
【図29】本発明の第6の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図30】本発明の第6の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図31】同レイアウト構造の他の変形例を示す簡略図である。
【図32】本発明の第7の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の簡略図である。
【図33】本発明の第7の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図34】本発明の第7の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図35】本発明の第7の実施形態を示す標準セルのレイアウト構造の変形例を示す簡略図である。
【図36】同レイアウト構造の他の変形例を示す簡略図である。
【図37】従来の標準セルのレイアウト構造の要部構成図である。
【符号の説明】
【0105】
101〜106 不純物拡散領域
107〜109 活性ゲート領域
110〜115 ビアコンタクト
116、117 ダミービアコンタクト
118〜121 メタル配線
122、123 ダミーメタル配線
124、126 Nチャネルトランジスタ
125、127 Pチャネルトランジスタ
128、129 不純物拡散領域
130〜133 不純物拡散領域
134 ダミーメタル配線
135、136 ダミービアコンタクト
137、138 ダミーメタル配線
139〜142 ダミービアコンタクト
201、202 不純物拡散領域
203、204 ダミー不純物拡散領域
205、206 ダミーメタル配線
207、208 ダミービアコンタクト
301、302 不純物拡散領域
303 活性ゲート領域
304〜306 ビアコンタクト
307〜309 メタル配線
310 ダミーメタル配線
311 ダミービアコンタクト
401、402 ダミーゲート
403、404 ダミーメタル配線
405、406 ダミービアコンタクト
501〜504 不純物拡散領域
505〜507 活性ゲート領域
508、509 ビアコンタクト
510、511 メタル配線
512 ダミービアコンタクト
513 ダミーメタル配線
514〜516 Nチャネルトランジスタ
517〜519 Pチャネルトランジスタ
520 ダミービアコンタクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフトランジスタを有する標準セルのレイアウト構造において、
前記オフトランジスタを構成している不純物拡散領域のうち少なくとも1つの領域上にダミービアコンタクトを有する
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項2】
ダミー不純物拡散領域を有する標準セルのレイアウト構造において、
前記ダミー不純物拡散領域のうち少なくとも1つの領域上にダミービアコンタクトを有する
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項3】
トランジスタを有する標準セルのレイアウト構造において、
前記トランジスタのうち少なくとも1つのトランジスタのゲート上にダミービアコンタクトを有する
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項4】
ダミーゲートを有する標準セルのレイアウト構造において、
前記ダミーゲートのうち少なくとも1つの領域上にダミービアコンタクトを有する
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項5】
直列に接続された第1、第2及び第3のトランジスタを有し、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとは第1の不純物拡散領域を共有し、前記第2のトランジスタと前記第3のトランジスタとは第2の不純物拡散領域を共有する標準セルのレイアウト構造において、
前記第1の不純物拡散領域及び前記第2の不純物拡散領域の何れか一方の領域上に当該不純物拡散領域と接続するダミービアコンタクトを有する
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項6】
前記請求項1〜4の何れか1項に記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記ダミーコンタクトは、ダミーメタル配線に接続されている
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項7】
前記請求項5記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記ダミーコンタクトは、ダミーメタル配線に接続されている
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項8】
前記請求項5又は7記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記標準セルは3入力以上のNAND回路であり、
前記第1ないし第3のトランジスタはNchトランジスタである
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項9】
前記請求項5又は7記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記標準セルは3入力以上のNOR回路であり、
前記第1ないし第3のトランジスタはPchトランジスタである
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項10】
前記請求項5又は7記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記標準セルはインバータ回路であり、
前記第1ないし第3のトランジスタはNchトランジスタ又はPchトランジスタである
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項11】
前記請求項6又は7記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記ダミービアコンタクトは、1つのダミーメタル配線領域内に複数存在する
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項12】
直列に接続された第1、第2のトランジスタを有し、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとは不純物拡散領域を共有する標準セルのレイアウト構造において、
前記不純物拡散領域上に当該不純物拡散領域と接続するダミービアコンタクトを有する
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項13】
前記請求項12記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記標準セルは2入力以上のNAND回路であり、
前記第1のトランジスタはNchトランジスタである
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項14】
前記請求項12記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記標準セルは2入力以上のNOR回路であり、
前記第1のトランジスタはPchトランジスタである
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項15】
前記請求項12記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記標準セルはインバータ回路であり、
前記第1のトランジスタはNchトランジスタ又はPchトランジスタである
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項16】
直列に接続された第1、第2及び第3のトランジスタを有し、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとは第1の不純物拡散領域を共有し、前記第2のトランジスタと前記第3のトランジスタとは第2の不純物拡散領域を共有する標準セルのレイアウト構造において、
前記第1の不純物拡散領域及び前記第2の不純物拡散領域の少なくとも一方の領域上に当該不純物拡散領域と接続するダミービアコンタクトを有する
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項17】
前記請求項16に記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記ダミーコンタクトのうち何れか一方のダミーコンタクトはダミーメタル配線に覆われている
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項18】
前記請求項16又は17記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記標準セルは3入力以上のNAND回路であり、
前記第1ないし第3のトランジスタはNchトランジスタである
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項19】
前記請求項16又は17記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記標準セルは3入力以上のNOR回路であり、
前記第1ないし第3のトランジスタはPchトランジスタである
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項20】
前記請求項16又は17記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記標準セルはインバータ回路であり、
前記第1ないし第3のトランジスタはNchトランジスタ又はPchトランジスタである
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項21】
前記請求項16又は17記載の標準セルのレイアウト構造において、
前記ダミービアコンタクトは、1つのダミーメタル配線領域内に複数存在する
ことを特徴とする標準セルのレイアウト構造。
【請求項22】
前記請求項1〜21の何れか1項に記載のレイアウト構造を持った標準セルにより構成される
ことを特徴とする標準セルライブラリ。
【請求項23】
LSI上に、前記請求項1〜21の何れか1項に記載のレイアウト構造を持った標準セルが混載されている
ことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2009−267094(P2009−267094A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−115188(P2008−115188)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】