説明

歩行者誘導支援システム

【課題】歩行者が向かっている方向を高精度であり高信頼度で測定をするとともに、複数の発信手段からの方向と距離を高精度であり高信頼度で測定することによって、歩行者の歩行を誘導し支援するための信頼性の高い歩行者誘導支援システムを可能とするもの。
【解決手段】少なくとも2基の指向性アンテナ21c、21dあるいは21e、21fを接続して周期的に切替えながら同期信号および報知情報を含む測定信号をバースト状に放射する複数の発信手段1a、1bと、少なくとも2基の指向性アンテナ21a、21bを接続して周期的に切替えながら前記測定信号を受信して歩行者の歩行を誘導し支援を行なうための受信手段2から構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の発信手段が2基のアンテナを周期的に切替えながら同期信号および報知情報を含む測定信号を発信し、歩行者が携帯する受信手段で2基のアンテナを周期的に切替えながら受信して前記測定信号の位相を測定することによって、前記歩行者が向かっている方向を検知するとともに、前記発信手段からの方向と距離を検知することによって、前記歩行者の歩行を誘導し支援するための歩行者誘導支援システムを可能とするものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数のアンテナを切替えながら受信して方向の検知を行なうシステムが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特開2006−023261号
【0003】
図2は、特許文献1に記載されている従来の「アクテイブタグ装置」の実施例である。
図2において、発信手段1の指向性アンテナの方向31に対して受信手段2の指向性アンテナ21aと21bを対向させ、発信手段1が高周波信号を発信中に指向性アンテナ21aと21bを切替えた時に受信した高周波信号のタイミングあるいは振幅あるいは周波数あるいは位相あるいはこれらの組合わせの変化をリアルタイムで検知し、当該発信手段1が位置する方向を検知し、当該発信手段と受信手段の距離を検知する。
【0004】
また、当該発信手段は主に路面あるいは歩道上あるいは街灯柱あるいは電柱あるいは交通信号器などに固定して設置され、識別用符号と測定用符号により変調されあるいはスペクトル拡散された高周波信号を発信し、当該受信手段は人あるいはロボットなどの移動体が携帯しあるいは装着して用い、当該識別用符号により当該発信手段を識別し、当該測定用符号により当該発信手段が位置する方向あるいは距離あるいは位置を高い精度でリアルタイムに検知する。
従来の「アクテイブタグ装置」は上記のように構成されているため、周辺の障害物によって生じるマルチパスによって通信品質が劣化するなど、歩行者の安全な歩行を支援し、誘導するためには安定性と信頼性の面で十分でない問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、歩行者の安全な歩行を支援し、誘導するためには安定性と信頼性の面で十分でない従来の問題点を解決するために、前記発信手段と受信手段との間で測定信号を送受信する際に冗長性のある伝搬経路を確保して伝搬品質を改善するとともに、前記受信手段によって受信した測定信号の品質を常時監視し、測定信号の品質に応じて測定結果を取捨選択することによって、歩行者を安全・確実に移動可能となるよう誘導支援するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係わる歩行者誘導支援システムでは、伝搬品質を改善し歩行者を安全・確実に移動可能となるよう誘導支援するために、少なくとも2基の指向性アンテナを接続して周期的に切替えながら同期信号および報知情報を含む測定信号をバースト状に放射する複数の発信手段を歩行者を誘導する方向に設置し、少なくとも2基の指向性アンテナを接続して周期的に切替えながら前記測定信号を受信することによって、前記発信手段と受信手段との間の伝搬路の冗長性を確保し、
前記受信手段において受信した測定信号の品質を常時監視する手段と、測定信号の品質に応じて測定結果を取捨選択するための手段を設けることによって周辺の障害物によって生じるマルチパスの影響を軽減する。
【0007】
更に、前記発信手段から発信される報知情報に歩行者の歩行を誘導し支援するために必要なテキスト情報を含み、前記受信手段において、前記テキスト情報を音声信号に変換して出力することで、歩行者の安全を確保するとともに、歩行者に安心感を与えるとともに、
前記受信手段を携帯する歩行者が、前記受信手段から見た前記複数の発信手段の方向から歩行者が向かっている方向を自ら調整し、前記複数の発信手段から見た方向に向かって歩行するよう誘導制御する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の歩行者誘導支援システムでは、発信手段と受信手段との間で複数の無線伝搬路を設けて冗長性を確保し、受信した測定信号の品質を常時監視することによって、歩行者を安全確実に誘導し、歩行を支援することができる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
この発明に係わる歩行者誘導支援システムでは、図1および請求項1に本発明の第1の形態を示すように、無線信号を用いる歩行者支援システムにおいて、少なくとも2基の指向性アンテナ21c、21dあるいは21e、21dを接続して周期的に切替えながら同期信号および報知情報を含む測定信号をバースト状に放射する複数の発信手段1a、1bと、少なくとも2基の指向性アンテナ21a、21bを接続して周期的に切替えながら前記測定信号を受信して歩行者の歩行を誘導し支援を行なうための受信手段2から構成されている。
【0010】
前記2基の指向性アンテナの間隔が測定信号の1波長以下の間隔であり、前記複数の発信手段の間隔が測定信号の1波長以上の間隔であり、前記報知情報には少なくとも前記複数の発信手段の間隔を示す情報と、現在測定信号を発信している発信手段の識別情報を含み、前記受信手段で受信される前記複数の発信手段からの測定信号から、前記複数の発信手段の少なくとも2基の指向性アンテナに対応した測定信号の位相差を測定することによって、前記複数の発信手段から見た前記受信手段の方向と距離を測定する。
【0011】
前記受信手段の少なくとも2基の指向性アンテナに対応した測定信号の位相差を測定することによって、前記受信手段から見た前記複数の発信手段の方向を測定し、前記受信手段において受信した測定信号の品質を常時監視する手段と、測定信号の品質に応じて測定結果を取捨選択するための手段を有する。
【0012】
また、前記複数の発信手段のそれぞれに搭載した少なくとも2基の指向性アンテナと、受信手段に搭載した少なくとも2基の指向性アンテナをお互いが対向するように配置することで、発信手段と受信手段との間で複数の無線伝搬路を設けて冗長性を確保し、前記受信手段において受信した測定信号の品質を常時監視する手段と、測定信号の品質に応じて測定結果を取捨選択しあるいは平均化するための手段を設けることによって、周辺の障害物によって生じるマルチパスの影響を軽減し、前記受信手段を携帯する歩行者が、前記受信手段から見た前記複数の発信手段の方向から歩行者が向かっている方向を自ら調整し、前記複数の発信手段から見た方向に向かって歩行するよう誘導制御することができる。
【0013】
また、前記冗長化した伝搬経路の位相を高速にリアルタイムで測定するために用いるSinのルックアップテーブルが0、1、0、−1、あるいは1、1、−1、−1、あるいはこれらの整数倍あるいは整数分の1の繰り返しであり、Cosのルックアップテーブルが1、0、−1、0あるいは1、−1、−1、1、あるいはこれらの整数倍あるいは整数分の1の繰り返しであり、前記測定信号と前記ルックアップテーブルとの積和演算を行う際に−1の乗算は補数を求めることができる。
【0014】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の形態による歩行者誘導支援システムの構成図である。図1において、1a、1bは複数の発信手段、2は受信手段、21aおよび21bは受信手段に搭載された指向性アンテナ、21cおよび21d、21eおよび21fは発信手段に搭載された指向性アンテナ、31a〜31fはそれぞれの指向性アンテナの放射パターン、31ca、31cb、31da、31db、31ea、31eb、31fa、31fbはそれぞれの指向性アンテナを結ぶ無線信号の伝搬経路、32aは受信手段の指向性アンテナの向かっている方向、32b、32cは発信手段の指向性アンテナの向かっている方向、32dは受信手段の指向性アンテナの位置、32eは発信手段の指向性アンテナの位置、33a、33b、33cはそれぞれの間隔あるいは距離である。
【0015】
前記複数の発信手段1a、1bには少なくとも2基の指向性アンテナ21cおよび21d、21eおよび21fを接続し、周期的に切替えながら同期信号および報知情報を含む測定信号をバースト状に放射する。
前記受信手段1には少なくとも2基の指向性アンテナ21aおよび21bを接続して周期的に切替えながら前記測定信号を受信し、歩行者の歩行を誘導し支援を行なうものとする。
前記2基の指向性アンテナ21aおよび21b、21cおよび21d、21eおよび21fの間隔が測定信号の1波長以下の間隔であり、前記複数の発信手段1a、1bの間隔33cが測定信号の1波長以上の間隔である。
【0016】
前記報知情報には少なくとも前記複数の発信手段1a、1bの間隔33cを示す情報と、現在測定信号を発信している発信手段1a、1bの識別情報を含み、前記受信手段2で受信される前記複数の発信手段1a、1bからの測定信号から、前記複数の発信手段1a、1bの少なくとも2基の指向性アンテナ21cおよび21d、21eおよび21fに対応した測定信号の位相差を測定することによって、前記複数の発信手段1a、1bから見た前記受信手段2の方向を測定し、
前記受信手段2の少なくとも2基の指向性アンテナ21aおよび21bに対応した測定信号の位相差を測定することによって、前記受信手段2から見た前記複数の発信手段1a、1bの方向を測定する。
【0017】
前記受信手段2において受信した測定信号の品質を、例えば受信電力(RSSI)などによって、常時監視する手段と、測定信号の品質に応じて測定結果を取捨選択するための手段を有し、
前記受信手段2を携帯する歩行者が、前記受信手段2から見た前記複数の発信手段1a、1bの方向から歩行者が向かっている方向を自ら調整し、前記複数の発信手段1a、1bから見た方向に向かって歩行するよう誘導制御する。
【0018】
前記複数の発信手段1a、1bの複数組のアンテナ21cおよび21d、21eおよび21fに対応して受信する測定信号に含まれる搬送波信号あるいは副搬送波信号の位相を測定して前記複数の発信手段1a、1bから受信手段までの距離33bと、受信手段2の位置33aを下記により算出することができる。
【0019】
前記複数の発信手段1a、1bのアンテナグループ21cおよび21d、21eおよび21fが水平方向を向いている場合
33c=33b×{Cosα1×Cosα2)/Sin(α1+α2)} −−−−(1)
33a=33b×(Tanα1+Tanα2) −−−−(2)
ここで、α1は、無線信号の伝搬経路31ca、31cb、31da、31dbから求めた方向の平均値、α2は、無線信号の伝搬経路31ea、31えb、31fa、31fbから求めた方向の平均値であり、単一の伝搬路から求めた方向よりはるかに高精度で方向を測定できる他、測定結果の信頼性も高くなる。
【0020】
また、前記位相差の測定精度として±0.5°程度が容易に実現できるので、相対距離の測定誤差として±30cm程度以下を実現できる。
また、前記複数の発信手段1a、1bから送信される測定信号が、時間率1%以下の短いパルス信号の場合、複数の発信手段1a、1bの間で相互に干渉する確率は低く、同期を取る必要がなく、ランダムな時間間隔を選んで発信することで、15台程度の発信手段を1箇所に設置することが可能である。
【0021】
以上の説明では無線信号を用いるものとしたが、無線信号には、超音波信号、高周波信号、あるいは光信号を含めることができる。
また、高周波信号を用いる場合、900MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯などの免許が不要な帯域を利用しても、歩行者の誘導支援に必要は無線信号の伝搬距離は数m〜数十mであること、伝搬経路に冗長性を持たせることができることなどから、必要な信頼性を確保することができる。
また、前記測定信号は、無変調の搬送波信号あるいは副搬送波信号が望ましいが、BPSK変調の他に任意の変調方式が用いでも、搬送波信号を再生することで方向を測定することが可能となる。
【0022】
また、前記測定信号には、起動信号、MACレイヤ、および測定信号などの他に任意の信号を含むことが可能であり、あるいはこれらの全部あるいは任意の組合せによって構成できる。
また、前記MACレイヤには、少なくとも前記発信手段の識別符号あるいは識別番号が含まれ、その他の局情報が含まれ、時間率1%を越えない範囲で符号長を選択できる。
また、前記MACレイヤには、歩行者を誘導支援するために必要な情報をテキスト情報として含め、前記受信手段において音声信号に変換してイヤホンなどを通して歩行者に聞かせることができる。
【0023】
また、前記品質を常時監視する手段において、前記受信手段に搭載された少なくとも2基の指向性アンテナと、前記発信手段に搭載された少なくとも2基の指向性アンテナとの全ての組合せで送受信される測定信号の品質を受信入力あるいは信号帯雑音比などの方法で監視し、品質に応じて測定結果を取捨選択することができる。
また、前記発信手段に搭載される少なくとも2基の指向性アンテナと、前記受信手段に搭載される少なくとも2基の指向性アンテナが、歩行者が進行する方向に対して左右方向に相対して配置することで、伝搬路の信頼性を向上させることができる。
【0024】
また、前記受信手段に搭載される少なくとも2基の指向性アンテナを歩行者が進行する方向に面して装着しあるいは携帯することで、歩行者が向かっている方向を感度良く検知することができる。
また、前記発信手段から発信される報知情報に歩行者の歩行を誘導し支援するために必要なテキスト情報を含み、前記受信手段において、前記テキスト情報を音声信号に変換して出力し、歩行者が音声の指示にしたがって歩行を行なうことができる。
また、前記発信手段が、少なくとも2基の指向性アンテナを複数組を接続した単一の発信手段であり、前記複数組の間隔が測定信号の1波以上の間隔をおいて配置される。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、上記のように構成されているため、歩行者に対して横断歩道を安全に渡らせるための誘導支援を行い、あるいはバスの停留所あるいは列車の駅などで乗客を乗車口まで安全に誘導し、あるいは歩道、通路、あるいは階段などを経路に沿って安全に歩行できるよう誘導支援するなど、歩行者の誘導支援システムに適用できる。
また、ロボットなどの自律歩行を誘導支援することも可能である他、信頼性が高く、応用範囲が広い基幹技術であることから、利用範囲が広い特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施の形態1による歩行者誘導支援システムの構成図
【図2】従来の実施例を示す構成図
【符号の説明】
【0027】
1a、1b 複数の発信手段
2 受信手段
21a、21b 受信手段に搭載された指向性アンテナ
21c、21d、21e、21f 発信手段に搭載された指向性アンテナ
31a〜31f 指向性アンテナの放射パターン
31ca、31cb、31da 指向性アンテナを結ぶ無線信号の伝搬経路
31db、31ea、31eb 指向性アンテナを結ぶ無線信号の伝搬経路
31fa、31fb 指向性アンテナを結ぶ無線信号の伝搬経路
32a 受信手段の指向性アンテナの向かっている方向
32b、32c 発信手段の指向性アンテナの向かっている方向
32d 受信手段の指向性アンテナの位置
32e 発信手段の指向性アンテナの位置
33a、33b、33c 間隔あるいは距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線信号を用いる歩行者支援システムにおいて、
少なくとも2基の指向性アンテナを接続して周期的に切替えながら同期信号および報知情報を含む測定信号をバースト状に放射する複数の発信手段と、少なくとも2基の指向性アンテナを接続して周期的に切替えながら前記測定信号を受信して歩行者の歩行を誘導し支援を行なうための受信手段から構成され、
前記2基の指向性アンテナの間隔が測定信号の1波長以下の間隔であり、前記複数の発信手段の間隔が測定信号の1波長以上の間隔であり、
前記報知情報に少なくとも前記複数の発信手段の間隔を示す情報と、現在測定信号を発信している発信手段の識別情報を含み、
前記受信手段で受信される前記複数の発信手段から発信される測定信号から、前記複数の発信手段の少なくとも2基の指向性アンテナに対応した測定信号の位相差を測定することによって、前記複数の発信手段から見た前記受信手段の方向と距離を測定し、
前記受信手段の少なくとも2基の指向性アンテナに対応した測定信号の位相差を測定することによって、前記受信手段から見た前記複数の発信手段の方向を測定し、
前記受信手段において受信した測定信号の品質を常時監視する手段と、測定信号の品質に応じて測定結果を取捨選択するための手段を有し、
前記受信手段を携帯する歩行者が、前記受信手段から見た前記複数の発信手段の方向から歩行者が向かっている方向を自ら調整し、前記複数の発信手段から見た方向に向かって歩行するよう誘導制御することを特徴とする歩行者誘導支援システム。
【請求項2】
前記品質を常時監視する手段において、前記受信手段に搭載された少なくとも2基の指向性アンテナと、前記複数の発信手段に搭載された少なくとも2基の指向性アンテナとの全ての組合せで冗長化された伝搬経路を経由して送受信される測定信号の品質を監視し、品質に応じて測定結果を取捨選択しあるいは平均化することを特徴とする請求項第1項に記載する歩行者誘導支援システム。
【請求項3】
前記複数の発信手段に搭載される少なくとも2基の指向性アンテナと、前記受信手段に搭載される少なくとも2基の指向性アンテナが、歩行者が進行する方向に対して左右方向に相対して配置されることを特徴とする請求項第1項から第2項までのいずれかに該当する歩行者誘導支援システム。
【請求項4】
前記受信手段に搭載される少なくとも2基の指向性アンテナが、歩行者が進行する方向に面して装着されあるいは携帯されることを特徴とする請求項第1項から第3項までのいずれかに該当する歩行者誘導支援システム。
【請求項5】
前記発信手段から発信される報知情報に歩行者の歩行を誘導し支援するために必要なテキスト情報を含み、前記受信手段において、前記テキスト情報を音声信号に変換して出力することを特徴とする請求項第1項から第4項までのいずれかに該当する歩行者誘導支援システム。
【請求項6】
前記発信手段が、少なくとも2基の指向性アンテナを複数組搭載しあるいは接続した単一の発信手段であり、前記複数組の間隔が測定信号の1波以上の間隔をおいて配置されることを特徴とする請求項第1項から第5項までのいずれかに該当する歩行者誘導支援システム。
【請求項7】
前記冗長化した伝搬経路の位相を高速にリアルタイムで測定するために用いるSinのルックアップテーブルが0、1、0、−1、あるいは1、1、−1、−1、あるいはこれらの整数倍あるいは整数分の1の繰り返しであり、Cosのルックアップテーブルが1、0、−1、0あるいは1、−1、−1、1、あるいはこれらの整数倍あるいは整数分の1の繰り返しであり、前記測定信号と前記ルックアップテーブルとの積和演算を行う際に−1の乗算は補数を求めることを特徴とする請求項第1項から第6項までのいずれかに該当する3次元測位システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−101711(P2010−101711A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−272460(P2008−272460)
【出願日】平成20年10月22日(2008.10.22)
【出願人】(395007299)有限会社アール・シー・エス (51)
【Fターム(参考)】