説明

水晶発振器

【課題】1つのICで効率良く、搭載されるセットの仕様や周波数に対応できる水晶発振器を提供する。
【解決手段】発振器1の出力側を、出力側が第1の抵抗7に接続されたインバータ2の入力側と第2の抵抗8の一端とに接続し、第1の抵抗7の他端を第1の容量9の一端と第1のトランジスタ3の入力側とに接続し、第1の容量9の他端を第1のスイッチ11の一端に接続し、第1のスイッチ11の他端を接地し、前記第2の抵抗8の他端を第2の容量10の一端と第2のトランジスタ4の入力側とに接続し、第2の容量10の他端を第2のスイッチ12の一端に接続し、第2のスイッチ12の他端を接地し、第1のトランジスタ3の出力側と第2のトランジスタ4の出力側とを発振出力端子5に接続し、第1のスイッチ11と第2のスイッチ12とを記憶装置13にて制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の仕様に対して安定した発振波形を出力する機能を有する水晶発振器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話には日本国内のPDC(Personal Digital Cellular)方式を始め、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、あるいはCDMA(Code Division Multiple Access)方式などの通信方式があり、さらに各通信方式にも携帯機種ごとに各種の仕様が存在する。主に携帯電話に用いられる温度制御用水晶発振器では、これらのあらゆるセット仕様に対応することができる発振出力特性が要求される。
【0003】
以下、従来の温度制御用水晶発振器(TCXO)について説明する。図6,図7は従来のTCXOの構成図である。
【0004】
図6において、水晶振動子を備えた発振器1の出力側は、出力側に第1のトランジスタ3の入力側が接続されたインバータ2の入力側と、第2のトランジスタ4の入力側とに接続され、第1のトランジスタ3の出力側と第2のトランジスタ4の出力側は発振出力端子5に接続され、発振出力端子5には外部負荷素子6に接続されている。
【0005】
図7において、水晶振動子を備えた発振器1の出力側は、出力側が第1の抵抗7の一端に接続されたインバータ2の入力側と第2の抵抗8の一端とに接続され、第1の抵抗7の他端は第1の容量9の一端と第1のトランジスタ3の入力側とに接続され、第1の容量9の他端は接地されている。さらに前記第2の抵抗8の他端は第2の容量10の一端と第2のトランジスタ4の入力側に接続され、第2の容量10の他端は接地されている。
【0006】
また、第1のトランジスタ3の出力側と第2のトランジスタ4の出力側は発振出力端子5に接続され、発振出力端子5には外部負荷素子6が接続されている。
【0007】
以上のように構成されたTCXOについて、以下、その動作を説明する。
【0008】
図6に示すTCXOでは、水晶振動子を備えた発振器1からは、安定した発振周波数が発生され、第2のトランジスタ4の入力側のA2部と、インバータ2によって位相の反転したA1部とでは、互いに位相の反転した周波数信号となっており、第1のトランジス3と第2のトランジスタ4とを交互に動作させることにより、発振出力端子(A3)5に一定の振幅を有する安定した発振信号が出力される。
【0009】
また、携帯電話などの水晶発振器が搭載されるセットによっては、出力部の負荷あるいは高調波特性などの仕様が異なるため、図7に示すTCXOでは、インバータ2によって位相の反転したA1部と、第2のトランジスタ4の入力側のA2部などに抵抗7,8や容量9,10などの受動素子を入れ、立ち上がりや立ち下がりを遅延させて、出力波形の最適化を図っている。
【0010】
なお、外部に接続される外部負荷素子6としては、等価回路例として図8に示すようなバイパスコンデンサCp,負荷容量CL,負荷抵抗RLなどで表現されるものが用いられる。
【特許文献1】特開平11−17452号公報
【特許文献2】特開平9−294066号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従来の構成では、水晶発振器が搭載されるセットの仕様に対応させて、前記のようにA1部,A2部などの各部に抵抗7,8や容量9,10などの受動素子を設けるなどして、出力波形の最適化を行うことは可能であるが、他の仕様のセットに対しては少なからず最適な特性から外れてしまう。
【0012】
しかし、そのため、1つの仕様ごとに1つのIC(集積回路)を開発するのは非効率的であり、管理が煩雑になるといった問題や、1つのICで複数の異なる仕様を満足させようとして、結果的に中途半端で特徴を十分に出せないICとなってしまうといった問題があった。
【0013】
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、1つのICで効率良く、搭載されるセットの仕様や周波数に対応することを可能にした水晶発振器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、水晶振動子を備えた発振器の出力側を、バッファ回路を介して発振出力端子に接続してなる水晶発振器において、前記バッファ回路内における発振特性を異ならせる部位にスイッチを接続し、前記スイッチの切り替えを制御する切替制御部を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の水晶発振器において、水晶振動子を備えた発振器の出力側を、出力側が第1の抵抗に接続されたインバータの入力側と第2の抵抗の一端とに接続し、前記第1の抵抗の他端を第1の容量の一端と第1のトランジスタの入力側とに接続し、前記第1の容量の他端を第1のスイッチの一端に接続し、前記第1のスイッチの他端を接地し、前記第2の抵抗の他端を第2の容量の一端と第2のトランジスタの入力側とに接続し、前記第2の容量の他端を第2のスイッチの一端に接続し、前記第2のスイッチの他端を接地し、前記第1のトランジスタの出力側と前記第2のトランジスタの出力側とを発振出力端子に接続し、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを切替制御部によって制御することを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の水晶発振器において、水晶振動子を備えた発振器の出力側を、出力側が第1のトランジスタの入力側に接続されたインバータの入力側と第2のトランジスタの入力側と第3のトランジスタの入力側に接続し、前記第3のトランジスタの出力側はスイッチの一端に接続し、前記スイッチの他端と前記第1のトランジスタの出力側と前記第2のトランジスタの出力側を発振出力端子に接続し、前記スイッチを切替制御部によって制御することを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の水晶発振器において、水晶振動子を備えた発振器の出力側を、出力側が第1の抵抗に接続されたインバータの入力側と第2の抵抗の一端に接続し、前記第1の抵抗の他端を第1の容量の一端と第1のトランジスタの入力側とに接続し、前記第1の容量の他端を第1のスイッチの一端に接続し、前記第1のスイッチの他端を接地し、前記第2の抵抗の他端を第2の容量の一端と第2のトランジスタの入力側と第3のトランジスタの入力側に接続し、前記第2の容量の他端を第2のスイッチの一端に接続し、前記第2のスイッチの他端を接地し、前記第3のトランジスタの出力側を第3のスイッチの一端に接続し、前記第3のスイッチの他端と前記第1のトランジスタの出力側と前記第2のトランジスタの出力側を発振出力端子に接続し、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第3のスイッチとを切替制御部によって制御することを特徴とする。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4いずれか1項記載の水晶発振器において、切替制御部を、書込可能および読出可能な記憶装置により構成したことを特徴とする
前記構成により、発振器に接続されたバッファ回路内の適所に配置した抵抗や容量などの受動素子に切替え用のスイッチを設け、スイッチを制御してデューティ,振幅特性,負荷変動特性,高調波特性などの諸特性を個々の水晶発振器のセットの仕様ごとに調整することによって、1つのICにすることが可能な構成で効率良く、あらゆるセットの仕様や周波数に対応することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、従来の特定の水晶発振器が搭載されるセットの仕様に対してのみ最適化された水晶発振器とは異なり、発振器に接続されたバッファ回路内の適所に配置したスイッチを任意に切替制御することにより、デューティ,振幅特性,負荷変動特性,高調波特性などの諸特性を個々のセットの仕様ごとに調整することができ、1つのICにすることが可能な構成で、効率良くあらゆるセットの仕様や周波数に対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0021】
(実施形態1)
図1は本発明に係る実施形態1である水晶発振器の構成図である。
【0022】
図1において、1は水晶振動子を備えた発振器、2はインバータ、3,4はトランジスタ、5は発振出力部、6は外部負荷素子、7,8は抵抗、9,10は容量、11,12はスイッチ、13は、スイッチ11,12の切替を行う切替制御部としての書込可能および読出可能なPROM(Programmable Read Only Memory)などの記憶装置である。
【0023】
実施形態1では、インバータ2とトランジスタ3,4と抵抗7,8と容量9,10とスイッチ11,12にてバッファ回路が構成されており、発振器1の出力側を、出力側が第1の抵抗7に接続されたインバータ2の入力側と、第2の抵抗8の一端とに接続し、第1の抵抗7の他端を第1の容量9の一端と第1のトランジスタ3の入力側とに接続し、第1の容量9の他端を第1のスイッチ11の一端に接続し、第1のスイッチ11の他端を接地し、第2の抵抗8の他端を第2の容量10の一端と第2のトランジスタ4の入力側とに接続し、第2の容量10の他端を第2のスイッチ12の一端に接続し、第2のスイッチ12の他端を接地し、第1のトランジスタ3の出力側と第2のトランジスタ4の出力側とを、外部負荷素子6に接続された発振出力端子5に接続し、第1のスイッチ11と第2のスイッチ12とを記憶装置13にて制御する構成になっている。
【0024】
以上のように構成された実施形態1の水晶発振器について、以下、その動作を説明する。
【0025】
発振器1からは安定した発振周波数が発生され、インバータ2によって位相の反転したA1部と、第2のトランジスタ4の入力側のA2部とでは、互いに位相の反転した周波数信号となっており、第1のトランジスタ3と第2のトランジスタ4とを交互に動作させることにより、発振出力端子(A3部)5に一定の振幅を有する安定した発振信号が出力される。
【0026】
ところが本水晶発振器が搭載される携帯電話などのセットによっては、出力部の負荷や、高調波特性などの仕様が異なるため、実施形態1では、前記A1部,A2部などに抵抗7,8、容量9,10などの受動素子を入れ、立ち上がりや立ち下がりを遅延させて出力波形の最適化を図っている。
【0027】
さらに、容量9,10の他端に、それぞれスイッチ11,12を設けて記憶装置13によって、要求される発振特性に応じて適宜切り替えることにより、発振波形の遅延量を調整している。
【0028】
図2は実施形態1においてスイッチ11,12を切り替えた場合の発振出力端子5における出力波形例の説明図である。図2において、W1は第1のスイッチ11がオンの場合、W2は第2のスイッチ12がオンの場合、W3は両スイッチ11,12がオフの場合の出力波形を示す。
【0029】
以上のように、実施形態1によれば、従来では水晶発振器を搭載した特定のセットの仕様に対してしか最適化できないものとは異なり、出力バッファ回路内の各所に配置したスイッチ11,12を任意に切り替えることによって、デューティ,振幅特性,負荷変動特性,高調波特性などの諸特性を個々のセットの仕様ごとに調整することができ、1つのICで効率良く、あらゆるセットの仕様や周波数に対応することが可能になる。
【0030】
(実施形態2)
図3は本発明に係る実施形態2における水晶発振器の構成図である。なお、以下の説明において、既に説明した部材に対応する部材には、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0031】
実施形態2において、インバータ2とトランジスタ3,4,20とスイッチ21にてバッファ回路が構成されており、発振器1の出力側を、出力側が第1のトランジスタ3の入力側に接続されたインバータ2の入力側と、第2のトランジスタ4の入力側と、第3のトランジスタ20の入力側とに接続し、第3のトランジスタ20の出力側をスイッチ21の一端に接続し、スイッチ21の他端と第1のトランジスタ3の出力側と第2のトランジスタ4の出力側を発振出力端子5に接続し、スイッチ21を切替制御部としての書込可能および読出可能なPROMなどの記憶装置22によって制御する構成になっている。
【0032】
以上のように構成された実施形態2の水晶発振器について、以下、その動作を説明する。
【0033】
実施形態1と同様に、発振器1からは安定した発振周波数が発生され、インバータ2によって位相の反転したA1部と、第2のトランジスタ4の入力側のA2部とでは、互いに位相の反転した周波数信号となっており、第1のトランジスタ3と第2のトランジスタ4とを交互に動作させることにより、発振出力端子(A3部)5に一定の振幅を有する安定した発振信号が出力される。
【0034】
既述したように、本水晶発振器が搭載される携帯電話などのセットによっては、出力部の負荷や、高調波特性などの仕様が異なるため、実施形態2では、第2のトランジスタ4に対して並列に第3のトランジスタ20およびスイッチ21を接続し、これを記憶装置22により切り替えることにより、出力部の駆動能力を切り替えることができるようにしている。
【0035】
図4は実施形態2においてスイッチ21を切り替えた場合の発振出力端子5における出力波形例の説明図である。図4において、W21はスイッチ21がオンの場合、W22はスイッチ21がオフの場合の出力波形を示す。
【0036】
以上のように第2の実施形態によれば、従来では特定のセットの仕様に対してしか最適化できないものとは異なり、出力部に配置したスイッチ21を任意に切り替えることによって、デューティ,振幅特性,負荷変動特性,高調波特性などの諸特性を個々のセットの仕様ごとに調整することができ、1つのICで効率良く、あらゆるセットの仕様や周波数に対応することが可能になる。
【0037】
(実施形態3)
図5は本発明に係る実施形態3である水晶発振器の構成図である。
【0038】
実施形態3において、インバータ2とトランジスタ3,4,20と抵抗7,8と容量9,10とスイッチ11,12,21にてバッファ回路が構成されており、発振器1の出力側を、出力側が第1の抵抗7に接続されたインバータ2の入力側と、第2の抵抗8の一端とに接続し、第1の抵抗7の他端を第1の容量9の一端と第1のトランジスタ3の入力側とに接続し、第1の容量9の他端を第1のスイッチ11の一端に接続し、第1のスイッチ11の他端を接地し、第2の抵抗8の他端を第2の容量10の一端と第2のトランジスタ4の入力側と第3のトランジスタ20の入力側とに接続し、第2の容量10の他端を第2のスイッチ12の一端に接続し、第2のスイッチ12の他端を接地し、第3のトランジスタ20の出力側を第3のスイッチ21の一端に接続し、第3のスイッチ21の他端と第1のトランジスタ3の出力側と第2のトランジスタ4の出力側とを発振出力端子5に接続し、第1のスイッチ11と第2のスイッチ12と第3のスイッチ21とを切替制御部としての書込可能および読出可能なPROMなどの記憶装置25によって制御する構成になっている。
【0039】
以上のように構成された実施形態3の水晶発振器について、以下、その動作を説明する。
【0040】
実施形態1,2と同様に、発振器1からは安定した発振周波数が発生され、インバータ2によって位相の反転したA1部と、第2のトランジスタ4の入力側のA2部とでは、互いに位相の反転した周波数信号となっており、第1のトランジスタ3と第2のトランジスタ4とを交互に動作させることにより、発振出力端子(A3部)5に一定の振幅を有する安定した発振信号が出力される。
【0041】
そして本水晶発振器が搭載される携帯電話などのセットによっては、出力部の負荷や、高調波特性などの仕様が異なるため、実施形態1では、前記A1部,A2部などに抵抗7,8、および容量9,10などの受動素子を入れ、立ち上がりや立ち下がりを遅延させて出力波形の最適化を図るため、容量9,10の他端に、それぞれ第1のスイッチ11,第2のスイッチ12を設けて記憶装置25によって、要求される発振特性に応じて適宜切り替えることにより、発振波形の遅延量を調整したり、第2のトランジスタ4に対して並列に第3のトランジスタ20および第3のスイッチ21を接続し、これを切り替えたりすることにより、出力部の駆動能力を切り替えることができるようにしている。
【0042】
以上のように実施形態3によれば、実施形態1および実施形態2と同様の作用効果を得ることができる。
【0043】
なお、実施形態1〜3における外部負荷素子6としては、等価回路例として図8に示すようなバイパスコンデンサCp,負荷容量CL,負荷抵抗RLなどで表現されるものが用いられる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、温度制御用水晶発振器を主な利用分野とし、デューティ,振幅特性,負荷変動特性,高調波特性などの諸発振特性を、水晶発振器が搭載される個々のセットの仕様ごとに調整することができるため、1つのICで効率良く、あらゆるセットの仕様や周波数に対応することが要求される水晶発振器として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る実施形態1である水晶発振器の構成図
【図2】実施形態1においてスイッチを切り替えた場合の発振出力端子における出力波形例の説明図
【図3】本発明に係る実施形態2である水晶発振器の構成図
【図4】実施形態2においてスイッチを切り替えた場合の発振出力端子における出力波形例の説明図
【図5】本発明に係る実施形態3である水晶発振器の構成図
【図6】従来のTCXOの構成図
【図7】従来の他のTCXOの構成図
【図8】発信出力端子に接続される外部負荷素子の等価回路を示す構成図
【符号の説明】
【0046】
1 発振器
2 インバータ
3,4,20 トランジスタ
5 発振出力部
6 外部負荷回路
7,8 抵抗
9,10 容量
11,12,21 スイッチ
13,22,25 記憶装置
Cp バイパスコンデンサ
CL 負荷容量
RL 負荷抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水晶振動子を備えた発振器の出力側を、バッファ回路を介して発振出力端子に接続してなる水晶発振器において、前記バッファ回路内における発振特性を異ならせる部位にスイッチを接続し、前記スイッチの切り替えを制御する切替制御部を備えたことを特徴とする水晶発振器。
【請求項2】
前記水晶振動子を備えた発振器の出力側を、出力側が第1の抵抗に接続されたインバータの入力側と第2の抵抗の一端とに接続し、前記第1の抵抗の他端を第1の容量の一端と第1のトランジスタの入力側とに接続し、前記第1の容量の他端を第1のスイッチの一端に接続し、前記第1のスイッチの他端を接地し、前記第2の抵抗の他端を第2の容量の一端と第2のトランジスタの入力側とに接続し、前記第2の容量の他端を第2のスイッチの一端に接続し、前記第2のスイッチの他端を接地し、前記第1のトランジスタの出力側と前記第2のトランジスタの出力側とを前記発振出力端子に接続し、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを前記切替制御部によって制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の水晶発振器。
【請求項3】
前記水晶振動子を備えた発振器の出力側を、出力側が第1のトランジスタの入力側に接続されたインバータの入力側と第2のトランジスタの入力側と第3のトランジスタの入力側に接続し、前記第3のトランジスタの出力側はスイッチの一端に接続し、前記スイッチの他端と前記第1のトランジスタの出力側と前記第2のトランジスタの出力側を前記発振出力端子に接続し、前記スイッチを切替制御部によって制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の水晶発振器。
【請求項4】
前記水晶振動子を備えた発振器の出力側を、出力側が第1の抵抗に接続されたインバータの入力側と第2の抵抗の一端に接続し、前記第1の抵抗の他端を第1の容量の一端と第1のトランジスタの入力側とに接続し、前記第1の容量の他端を第1のスイッチの一端に接続し、前記第1のスイッチの他端を接地し、前記第2の抵抗の他端を第2の容量の一端と第2のトランジスタの入力側と第3のトランジスタの入力側に接続し、前記第2の容量の他端を第2のスイッチの一端に接続し、前記第2のスイッチの他端を接地し、前記第3のトランジスタの出力側を第3のスイッチの一端に接続し、前記第3のスイッチの他端と前記第1のトランジスタの出力側と前記第2のトランジスタの出力側を前記発振出力端子に接続し、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第3のスイッチとを前記切替制御部によって制御することを特徴とする請求項1記載の水晶発振器。
【請求項5】
前記切替制御部を、書込可能および読出可能な記憶装置により構成したことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の水晶発振器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−259052(P2007−259052A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−80575(P2006−80575)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】