説明

消耗品の管理方法および画像形成装置

【課題】従来の道連れ制御に比べて消耗品の有効利用を図ることができ、消耗品のコストアップを抑えること。
【解決手段】交換可能に取り付けられた複数の消耗品の管理方法であって、複数の消耗品のそれぞれについて、寿命が近い状態であるニアライフ状態および寿命がきた状態であるライフ状態を、それぞれ予め設定しておき(#11)、いずれかの消耗品についてライフ状態が検出されたときに(#13)、当該消耗品についての交換要求を出力するとともに(#14)、そのときにニアライフ状態が検出された他の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態が検出された消耗品と比べて短いものについては同時に交換要求を出力し(#15、17、18)、ニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態が検出された消耗品と比べて長いものについては交換要求を出力しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置などにおいて交換可能に取り付けられた複数の消耗品の管理方法、および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来において、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)と呼称される多機能機など、電子写真方式の画像形成装置には、感光体、露光装置、帯電装置、現像装置、転写装置、定着装置、クリーニング装置など、電子写真プロセスのための種々の部材や機器が備えられている。これらの部材や機器は、使用とともに性能が低下していくので、多くは消耗品として扱われ、寿命がくると新品と交換される。つまり、これらの消耗品は、所定の回数または期間使用することによって寿命がくると、交換が必要であることを示す「交換要求」が操作パネルなどに表示される(特許文献1)。ユーザまたはサービスマンは、表示された「交換要求」を見て、その部材または機器を交換する。
【0003】
従来において、消耗品の管理方法として、いわゆる「道連れ制御」が実施されている。「道連れ制御」とは、ある消耗品が寿命がきた状態であるライフ状態となったときに、当該消耗品の「交換要求」を出力(表示)するとともに、そのときに寿命が近い状態であるニアライフ状態が検出された他の消耗品が存在する場合に、そのような他の消耗品についても同時に「交換要求」を出力する制御方法である。
【0004】
また、消耗品の稼働実績と寿命到来指標値に基づいて、消耗品の交換の必要の有無を判定し、交換の必要が有りの場合に、交換要求信号とともに他のユニットについての寿命残り時間の信号を外部に送信するようにした画像形成装置も提案されている(特許文献2)。
【特許文献1】特開2000−89625
【特許文献2】特開2007−155752
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の道連れ制御においては、画像形成装置では、通常、IU(Imaging Unit;イメージングユニット )、定着ユニット、および転写ユニットの組み合わせで実施される。つまり、これら、IU、定着ユニット、転写ユニットがセットになり、このセットの中の1つがライフ状態となったときに、残りの2つの中でニアライフ状態となるものがあれば、それを含めて同時に「交換要求」を出力する。
【0006】
しかし、これらの組み合わせの場合には、ニアライフ状態からライフ状態に至るまでの期間が、IUに比べて、定着ユニットおよび転写ユニットは長い。つまり、IUがライフ状態となったときに、定着ユニットまたは転写ユニットがニアライフ状態となっていても、ニアライフ状態となっている定着ユニットまたは転写ユニットがまだ十分に使用できる状態であることも多い。しかし、従来においては、この点を考慮することなく、ニアライフ状態であるかどうかによって一律に単純な道連れ制御を行っていたので、まだ使用可能なものまで一律に交換されることが生じ、そのため消耗品のコストアップに繋がる可能性があった。
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、従来の道連れ制御に比べて消耗品の有効利用を図ることができ、消耗品のコストアップを抑えることのできる消耗品の管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態に係る方法は、交換可能に取り付けられた複数の消耗品の管理方法であって、複数の消耗品のそれぞれについて、寿命が近い状態であるニアライフ状態および寿命がきた状態であるライフ状態を、それぞれ予め設定しておき、いずれかの消耗品についてライフ状態が検出されたときに、当該消耗品についての交換要求を出力するとともに、そのときにニアライフ状態が検出された他の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が前記ライフ状態が検出された消耗品と比べて短いものについては同時に交換要求を出力し、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が前記ライフ状態が検出された消耗品と比べて長いものについては交換要求を出力しない。
【0009】
これによって、真に交換の必要な消耗品のみについて交換要求が出力され、できるだけ消耗品を長く使用することができる。
【0010】
また、交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、その稼動実績に基づいてライフ状態に到達するまでの寿命残り期間を算出し、前記寿命残り期間が予め設定したしきい値以下であった場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する。
【0011】
また、交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、異常が検出された消耗品がある場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、従来の道連れ制御に比べて消耗品の有効利用を図ることができ、消耗品のコストアップを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置1の概略の構成を示す断面正面図、図2はイメージングユニットIUの構成を示す図、図3は画像形成装置1の制御システム3の構成を示すブロック図、図4は寿命管理および稼動実績管理のための情報の例を示す図、図5は本実施形態の寿命管理モードMD1における消耗品管理制御方法の第1例を示す図、図6は本実施形態の寿命管理モードMD1における消耗品管理制御方法の第2例を示す図、図7は本実施形態の寿命管理モードMD1における消耗品管理制御方法の第3例を示す図である。
【0014】
図1において、画像形成装置1は、電子写真方式を用いたデジタル複合機またはプリンタなどであり、タンデム方式のプリントエンジンを内蔵している。
【0015】
すなわち、画像出力装置1には、Y(イエロー),M(マジェンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色のイメージングユニットIUY,IUM,IUC,IUKが、タンデム形式で一列に配置されている。
【0016】
図2をも参照して、各イメージングユニットIUY,IUM,IUC,IUKは、それぞれ、感光体ドラム11、感光体ドラム11の表面を均一に帯電させる帯電チャージャ12、静電潜像を各色のトナーで現像してトナー像を形成する現像部13、感光体ドラム11の表面に残留するトナーを掻き落としてクリーニングするクリーナ15、および、掻き落とされたトナーを廃棄トナーとしてイメージングユニットIUの外部へ排出するトナー搬送スクリュー(トナー回収スクリュー)31などからなる。
【0017】
感光体ドラム11は、イメージングユニットIUの外部に設けられた露光部14により、各色の画像データに応じて変調されたレーザ光により露光され、その表面に静電潜像を形成する。また、現像により形成されたトナー像は、感光体ドラム11に対向する位置に設けられた転写ローラ16の動作によって中間転写ベルト18に転写される。
【0018】
なお、本明細書および図面において、Y,M,C,Kの各色に対応する部材について、それぞれの符号の末尾にY,M,C,Kの符号をそれぞれ付すことがある。
【0019】
原稿画像はスキャナ21によって読み取られ、得られた画像データに必要な処理が施され、その画像データによって露光部14のレーザ光が変調される。これにより、各イメージングユニットIUにおいて各色のトナー像が形成された後、それらのトナー像は中間転写ベルト18に一次転写される。中間転写ベルト18は、各感光体ドラム11Y,M,C,Kの上部に沿うように、両側にある2つのローラ間に張りわたされており、ローラの回転によって走行する。
【0020】
中間転写ベルト18に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラ19によって、給紙カセット22から給紙された記録紙に二次転写される。記録紙は、その後、定着部23で定着され、排紙トレイ24に排出される。
【0021】
なお、中間転写ベルト18を回転支持する一方のローラの近辺には、中間転写ベルト18に残留したトナーを掻き落とす図示しないベルトクリーナ、および、ベルトクリーナで掻き落とされたトナーを廃棄トナーとして外部へ排出するためのトナー搬送スクリュー33が設けられている。
【0022】
上の説明でも分かるように、各色のイメージングユニットIUは、それぞれユニット化されており、装置本体10におけるそれぞれの装着場所への装着および取り出しが各色ごとに容易に行われ、交換やメンテナンスが容易である。つまり、画像形成装置1において、イメージングユニットIUは消耗部材(消耗品)であり、使用によって寿命がくればそれぞれ新品と交換される。
【0023】
なお、各イメージングユニットIUには、感光体ドラム11、現像部13、およびトナー搬送スクリュー31などを回転駆動するためのモータがそれぞれ設けられており、それぞれのイメージングユニットIUの動作を独立して行うことが可能となっている。
【0024】
また、中間転写ベルト18は、それを回転駆動するローラ、ベルトクリーナ、およびトナー搬送スクリュー33などとともに、転写ユニットTUとしてユニット化されている。したがって、転写ユニットTUについても、装置本体10への装着および取り出しが容易に行われ、交換やメンテナンスが容易である。つまり、転写ユニットTUも消耗部材の1つであり、使用によって寿命がくれば新品と交換される。転写ユニットTUには、ローラおよびトナー搬送スクリュー33などを回転駆動するためのモータが設けられており、他の部材とは独立して動作することが可能となっている。
【0025】
また、定着部23についても、それを構成する定着ローラおよび接離機構などが、定着ユニットEUとしてユニット化されている。したがって、定着ユニットEUについても、装置本体10への装着および取り出しが容易に行われ、交換やメンテナンスが容易である。つまり、定着ユニットEUも消耗部材の1つであり、使用によって寿命がくれば新品と交換される。
【0026】
イメージングユニットIU、転写ユニットTU、定着ユニットEUを除く他の制御ユニットSUも設けられることがあり、そのような制御ユニットSUについても、消耗部材の1つとして扱われ、使用によって寿命がくれば新品と交換される。
【0027】
図3において、画像形成装置1の制御システム3は、イメージングユニットIUなどの画像形成手段を制御するエンジン制御部101、およびエンジン制御部101を制御するコントローラ制御部102を有する。コントローラ制御部102には、操作パネル104が接続されている。
【0028】
制御システム3は、CPU、ROMおよびRAMなどのメモリ、その他の周辺素子などを有しており、メモリには消耗品交換判定処理およびその他の制御のためのコンピュータプログラムが格納されており、そのコンピュータプログラムがCPUによって実行される。そのようなコンピュータプログラムなどは、プログラムが記録されたCD−ROM、DVS−ROM、半導体メモリ、その他の可搬型の記録媒体5a,5bからインストールすることが可能である。また、ネットワークを介して適当なサーバからプログラムをダウンロードすることも可能である。
【0029】
エンジン制御部101とコントローラ制御部102とは、通信インタフェース103a、103bによって接続され、画像形成装置1の全体の制御または表示などのために必要な種々の情報または信号の授受を行う。例えば、通信インタフェース103aにより、エンジン制御部101からコントローラ制御部102へ消耗品交換情報S1が送られ、通信インタフェース103bにより、コントローラ制御部102からエンジン制御部101へ消耗品交換報知S2および設定情報S3が送られる。
【0030】
制御システム3においては、特に、複数の消耗品のそれぞれについて、寿命が近い状態であるニアライフ状態および寿命がきた状態であるライフ状態を、それぞれ予め設定しておく。いずれかの消耗品についてライフ状態が検出されたときに、当該消耗品についての交換要求を出力する。それとともに、そのときにニアライフ状態が検出された他の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態が検出された消耗品と比べて短いものについては同時に交換要求を出力し、ニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態が検出された消耗品と比べて長いものについては交換要求を出力しない。
【0031】
なお、ニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態が検出された消耗品と同じものについては、交換要求を出力するように制御してもよく、または出力しないように制御してもよい。
【0032】
各ユニットのニアライフ状態からライフ状態までの期間に応じて、それらユニットを予めグループ化しておいてもよい。つまり、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が同じかまたは類似するユニット同士を1つのグループとし、グループ間において、ニアライフ状態からライフ状態までの期間に応じて順位を付けておく。このようにすると、ニアライフ状態であるユニットについて交換要求を出力するかしないかの判断を迅速に行うことができる。
【0033】
また、交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が予め設定したしきい値以下であった場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する。
【0034】
また、交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、その稼動実績に基づいてライフ状態に到達するまでの寿命残り期間を算出し、寿命残り期間が予め設定したしきい値以下であった場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する、
また、交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、異常が検出された消耗品がある場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する。
【0035】
このように、ある消耗品がライフ状態となったときに、その消耗品について交換要求を出力するが、オプションのモードを設定しておくことによって、他の消耗品について、ライフ状態となった消耗品の交換要求と同時に、それらの寿命カウンタの状態または異常の有無などによって交換要求を出力する。その場合に、交換要求を出力するかしないか、つまりそのようなオプションのモードを有効とするが無効とするかについて、ユーザは予め選択的に設定しておくことができる。そして、有効とされたモードにおいてしきい値以下でありまたは異常が検出された場合に、それぞれの消耗品についても交換要求を出力する。
【0036】
また、それとは別に、さらに第1モードまたは第2モードを選択的に設定可能としておき、
第1モードが設定されているときには、そのときにニアライフ状態が検出された他の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態が検出された消耗品と比べて短いものについては同時に交換要求を出力し、ニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態が検出された消耗品と比べて長いものについては交換要求を出力することなく、第2モードが設定されているときには、ニアライフ状態が検出された他の全ての消耗品についても交換要求を出力する。
【0037】
つまり、ユーザは画像形成装置1の近辺に常に存在するので、ユーザによって消耗品の交換をこまめに行うことが可能である。この状態を想定して、第1モードでは、真に交換の必要な消耗品のみについて交換要求を出力し、できるだけ消耗品を長く使用するということができる。
【0038】
これに対して、サービスマンは画像形成装置1のメンテナンスのために必要に応じてやって来るだけであるから、消耗品の交換をこまめに行うことができない。この状態を想定して、第2モードでは、サービスマンがやってきてメンテナンスが行われている機会に、ニアライフ状態となった全ての消耗品について交換要求を出力し、それらの交換を行っておくということができる。
【0039】
以下において詳しく説明する。
【0040】
エンジン制御部101は、イメージングユニットIU、転写ユニットTU、定着ユニットEU、制御ユニットSUのそれぞれの寿命情報(ライフ情報)を管理し、道連れ制御を含む消耗品交換判定を行う。消耗品交換判定によってそれらのユニットの交換が必要であると判断された場合には、消耗品交換情報S1をコントローラ制御部102に送る。
【0041】
エンジン制御部101には、画像形成装置1における駆動源である種々のモータが接続され、制御される。そのモータの例を挙げると、イメージングユニットIUのモータ、転写ユニットTUのモータ(転写ベルトモータ)、その他のモータがある。
【0042】
コントローラ制御部102は、装置本体10の表面、例えばスキャナ21の上面に設けられた操作パネル104の表示部104aに、消耗品交換報知サインを表示し、ユーザにその消耗品の交換を促す。
【0043】
また、ユーザが操作パネル104の操作部104bを操作することによって、消耗品交換判定処理におけるモードの切り替えを行うことが可能であり、そのモードの設定情報S3がエンジン制御部101に送られる。なお、消耗品交換判定処理におけるモードには、寿命管理モード(道連れ制御モード)MD1、稼動実績管理モードMD2、その他のモードがあり、また、これらを組み合わせたモードもある。また、これとは別に、上に述べた第1モードおよび第2モードが設定可能である。
【0044】
すなわち、エンジン制御部101には、IU寿命管理部111、IU稼動実績管理部112、TU寿命管理部113、TU稼動実績管理部114、EU寿命管理部115、EU稼動実績管理部116、SU稼動実績管理部117、および交換判定部118が設けられる。
【0045】
コントローラ制御部102には、消耗品交換報知制御部131、および設定処理部132が設けられる。
【0046】
IU寿命管理部111は、イメージングユニットIUの寿命管理情報JHLを保持する。IU稼動実績管理部112は、イメージングユニットIUの稼動実績管理情報JHKを保持する。TU寿命管理部113は、転写ユニットTUの寿命管理情報JHLを保持する。TU稼動実績管理部114は、転写ユニットTUの稼動実績管理情報JHKを保持する。EU寿命管理部115は、定着ユニットEUの寿命管理情報JHLを保持する。EU稼動実績管理部116は、定着ユニットEUの稼動実績管理情報JHKを保持する。SU稼動実績管理部117は、制御ユニットSUの稼動実績管理情報JHKを保持する。
【0047】
交換判定部118は、それらの寿命管理情報JHLおよび稼動実績管理情報JHKに基づいて消耗品交換判定処理を行う。つまり、各ユニットのライフ状態およびニアライフ状態を判断し、これらに基づいてライフ判定を行う。また、稼動実績などに基づいて寿命の残り期間などを判断し、稼動寿命判定を行う。ライフ判定および稼動寿命判定などに基づいて、それら消耗品の交換要求を行うかどうかを判定する。
【0048】
また、エンジン制御部101において、各ユニットの異常の有無を監視しており、異常が検出されたユニットがあった場合には、そのようなユニットについても消耗品の交換要求を出力する。
【0049】
図4に示すように、寿命管理情報JHLには、寿命カウント値C1、寿命しきい値TH1、およびしきい値TH3がある。寿命しきい値TH1には、ライフ状態のための寿命しきい値TH1aとニアライフ状態のための寿命しきい値TH1bとがある。
【0050】
稼動実績管理情報JHKには、残りカウント値C3、残り期間Y1、残りしきい値TH2、プリント実績C2、および稼動実績TDがある。
【0051】
寿命カウント値C1は、寿命カウンタのカウント値である。寿命カウント値C1は、プリント枚数をカウントする枚数カウンタに基づいた値であり、ユニットごとに管理される。したがって、寿命カウンタは、複数のユニットごとに設けられる。
【0052】
したがって、例えば、プリント枚数の実績をカウントするために設けられた枚数カウンタのカウント値CMが1つ増加したときに、寿命カウント値C1は、モノクロプリントの場合に1、カラープリントの場合に4、それぞれ増加する。また、記録紙のサイズに応じて、適当な倍数によって乗算される。
【0053】
寿命しきい値TH1は、消耗品交換判定処理のライフ判定において用いられる値であり、ユニットごとに管理される。寿命しきい値TH1として、ライフ状態を示すライフしきい値TH1a、およびニアライフ状態を示すニアライフしきい値TH1bが設定されている。これらの寿命しきい値TH1が寿命カウント値C1と比較されることによって、ライフ状態またはニアライフ状態に至ったことが判断される。
【0054】
残りカウント値C3は、寿命カウント値C1の最大値(つまりライフ状態の値)から現在の寿命カウント値C1を差し引いた値である。つまり、残りカウント値C3は、現時点における寿命カウント値C1のライフ状態に達するまでの残りのカウント値である。
【0055】
残り期間Y1は、ライフ状態に達するまでの残り期間であり、残りカウント値C3を稼動実績TDで除した値である。つまり、Y1=(C3/TD)で示される。残り期間Y1は、例えば、残り日数、残り時間、または残り回数などで示される。
【0056】
残りしきい値TH2は、稼動実績管理における稼動寿命判定のためのしきい値である。
【0057】
プリント実績C2は、特定期間内にプリントされたプリント枚数の実績値である。特定期間として、例えば、1週間、または1ヶ月などが用いられる。
【0058】
稼動実績TDは、プリント実績C2を、画像形成装置1の電源がオンの時間を示すカウント値T1で除した値である。つまり、TD=(C2/T1)で示される。
【0059】
なお、図4(A)に示す寿命管理情報JHLおよび稼動実績管理情報JHKは、各ユニットごとに保持されており、図4(A)に示す稼動実績管理情報JHKは、エンジン制御部101の全体で1つずつ保持されている。
【0060】
これら寿命管理情報JHLおよび稼動実績管理情報JHKは、例えば、エンジン制御部101に設けられた不揮発性メモリ、例えばEEPROMなどに記憶される。
【0061】
次に、寿命管理モードMD1について説明する。
【0062】
図5(A)において、左側に各ユニットの寿命カウント値C1のスケールが示され、その右側に、定着ユニットEU、転写ユニットTU、およびイメージングユニットIUのそれぞれのライフ状態およびニアライフ状態の寿命しきい値TH1が示されている。
【0063】
図5(A)で分かるように、定着ユニットEUと転写ユニットTUとは、ニアライフ状態からライフ状態に至るまでの期間が長く、イメージングユニットIUはそれらに比べて短い。そして、現時点における各ユニットの寿命カウント値C1が、図の矢印F1〜3で示されている。矢印F1〜3の位置つまり寿命カウント値C1は、画像形成装置1の使用とともに図の上方へ移動する。図6および図7においても同様である。
【0064】
すなわち、図5に示す場合には、イメージングユニットIUはライフ状態であり、定着ユニットEUはニアライフ状態であり、転写ユニットTUはまだニアライフ状態に達していないノーマル状態である。
【0065】
この場合に、図5(B)に示すように、イメージングユニットIUについては、エンジン制御部101が交換要求を出力し、これを受けて、コントローラ制御部102の消耗品交換報知制御部131が操作パネル104の表示部104aにおいて交換報知を行う。
【0066】
しかし、定着ユニットEUおよび転写ユニットTUについてのニアライフ状態からライフ状態に至るまでの期間が、イメージングユニットIUのそれよりも長いので、定着ユニットEUがニアライフ状態となっているにも係わらず交換要求を出力しない。なお、転写ユニットTUについては、ノーマル状態であるので、いずれにしても交換要求を出力する必要はない。
【0067】
これに対して、従来の方法によると、定着ユニットEUについてはニアライフ状態であるので、従来の道連れ制御によって交換要求が出力される。
【0068】
図6(A)において、転写ユニットTUはライフ状態となり、定着ユニットEUはニアライフ状態であり、イメージングユニットIUはまだニアライフ状態に達していないノーマル状態である。
【0069】
この場合に、図6(B)に示すように、転写ユニットTUに対しては交換要求を出力する。また、定着ユニットEUについては、ニアライフ状態であり、かつニアライフ状態からライフ状態に至るまでの期間が転写ユニットTUと同じであるので、交換要求を出力する。しかし、イメージングユニットIUについては、ノーマル状態であるので、交換要求を出力しない。
【0070】
この場合には、従来の方法と結果的に同じとなる。
【0071】
図7(A)において、転写ユニットTUはライフ状態であり、定着ユニットEUおよびイメージングユニットIUはニアライフ状態である。
【0072】
この場合に、図7(B)に示すように、転写ユニットTUに対しては交換要求を出力する。また、定着ユニットEUおよびイメージングユニットIUについても、ニアライフ状態であり、かつニアライフ状態からライフ状態に至るまでの期間が転写ユニットTUと同じかそれよりも短いので、交換要求を出力する。
【0073】
この場合にも、従来の方法と結果的に同じとなる。
【0074】
なお、表示部104aにおける交換報知に際して、例えば、「イメージングユニットを交換してください」などのメッセージが表示される。
【0075】
次に、稼動実績管理モードMD2について説明する。
【0076】
稼動実績管理モードMD2では、上に述べたように、寿命カウント値C1の最大値と現在の寿命カウント値C1とから残りカウント値C3を求め、プリント実績C2とカウント値T1とから稼動実績TDを求める。そして、残りカウント値C3と稼動実績TDとから残り期間Y1を求める。求めた残り期間Y1を、残りしきい値TH2と比較する。そして、残り期間Y1が残りしきい値TH2よりも小さいときに、つまり、Y1<TH2が成り立つときに、交換要求を出力し、表示部104aにおいて交換報知を行う。
【0077】
なお、寿命管理モードMD1、稼動実績管理モードMD2、第1モード、第2モードなどは、操作パネル104の操作部104bによってユーザが設定可能である。その場合に、寿命管理モードMD1と稼動実績管理モードMD2とを択一的に設定することも可能であり、またこれらのモードが同時に併存するよう設定することも可能である。その場合には、寿命管理モードMD1と稼動実績管理モードMD2とが同時に実施されることとなる。また、寿命管理モードMD1および稼動実績管理モードMD2に対して、第1モードまたは第2モードを設定することが可能である。
【0078】
いずれにしても、ユーザは、これら寿命管理モードMD1、稼動実績管理モードMD2、第1モード、および第2モードを、個別に設定し、または種々の組み合わせとなるように設定することが可能である。
【0079】
また、上に述べた寿命しきい値TH1、残りしきい値TH2なども、操作パネル104の操作部104bによってユーザが設定可能である。
【0080】
ユーザが操作パネル104を操作することによって、コントローラ制御部102の設定処理部132は、それらの設定のための処理を行い、必要に応じて設定情報S3としてエンジン制御部101に送る。
【0081】
次に、消耗品交換判定処理について、フローチャートを参照して説明する。
【0082】
図8は画像形成装置1における消耗品交換判定処理のライフ判定の手順を示すフローチャート、図9は画像形成装置1における消耗品交換判定処理の他の手順を示すフローチャートである。
【0083】
図8において、各ユニットについて、ニアライフ状態およびライフ状態を、例えば寿命しきい値TH1として予め設定する(#11)。各ユニットのニアライフ状態からライフ状態までの期間に応じて、それらユニットをグループ化する(#12)。例えば、図5に示す例では、転写ユニットTUと定着ユニットEUとが1つのグループとなり、イメージングユニットIUが他の1つのグループとなる。
【0084】
いずれかのユニットについてライフ状態が検出されたときに(#13でイエス)、当該ユニットについての交換要求を出力する(#14)。そのときに、他のユニットについてニアライフ状態が検出されると(#15でイエス)、第1モードである場合に(#16でイエス)、そのユニットのニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態が検出されたユニットと比べて短い場合にのみ(#17でイエス)、そのニアライフ状態のユニットについても交換要求を出力する(#18)。第1モードでない場合、つまり第2モードである場合には(#16でノー)、ニアライフ状態のユニットについては常に交換要求を出力する(#18)。
【0085】
図9においては、定着ユニットEU、転写ユニットTU、およびイメージングユニットIUについて、図5に示すように寿命しきい値TH1(ライフ状態およびニアライフ状態)が設定されているとする。したがって、定着ユニットEUと転写ユニットTUとがグループAに属し、イメージングユニットIUがグループBに属するものとする。つまり、ニアライフ状態からライフ状態までの期間は、グループAに属するユニットの方がグループBに属するユニットよりも長い。
【0086】
図9において、プリント動作実行中に(#21)、定着ユニットEU、転写ユニットTU、またはイメージングユニットIUのいずれかでライフ状態が検出される(#22)。ライフ状態が検出されると、そのユニットの交換報知が行われる(#23)。
【0087】
そして、定着ユニットEU、転写ユニットTU、またはイメージングユニットIUのいずれかでニアライフ状態が検出される(#24)。ニアライフ状態が検出されたユニットがイメージングユニットIUであった場合、つまり、定着ユニットEUまたは転写ユニットTUのいずれかがライフ状態でイメージングユニットIUがニアライフ状態であった場合に(#25でイエス)、ニアライフ状態であるイメージングユニットIUの交換報知が行われる(#26)。
【0088】
これとは逆に、グループBのイメージングユニットIUがライフ状態で、グループAに属する定着ユニットEUまたは転写ユニットTUがニアライフ状態であった場合には(#25でノー)、ニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態のイメージングユニットIUよりも長いので、ニアライフ状態のユニットについては交換報知が行われない。
【0089】
次に、上のステップ#26までで交換報知を行っていない全てのユニットについて、ユニットごとに保持する寿命カウント値C1としきい値TH3とから以下の判定を行い、該当するユニットの交換報知を行う。
【0090】
すなわち、定着ユニットEU、転写ユニットTU、およびイメージングユニットIUの寿命カウント値C1を確認する(#27)。寿命カウント値C1がしきい値TH3を越えている場合には(#28でイエス)、そのユニットの交換報知を行う(#29)。寿命カウント値C1がしきい値TH3よりも小さい場合は(#28でノー)、そのユニットについて、ここでの交換報知を行わない。このような処理を行うことによって、ニアライフ状態とは異なる設定によって交換要求を行うことができる。
【0091】
上のステップ#29までで交換報知を行っていない全てのユニットについて、それぞれの稼動実績から、寿命(例えばライフ状態)に到達するまでの残日数を算出する(#30)。画像形成装置1の使用環境に応じて設定された残りしきい値TH2を用いて、次の判定を行う。すなわち、残り日数が残りしきい値TH2より小さい場合には(#31でイエス)、そのユニットについて交換報知を行う(#32)。残り日数が残りしきい値TH2よりも大きい場合には(#31でノー)、そのユニットについての交換報知は行わない。このような処理を行うことによって、稼動実績の状態に応じて交換要求を行うことができる。
【0092】
そして、警告異常が発生しているユニットがあるか否かを確認し(#33)、警告異常のユニットがある場合に(#34でイエス)、そのユニットについて交換報知を行う(#35)。このような処理を行うことによって、異常のある消耗品についての稼交換要求を行うことができる。
【0093】
なお、上に述べたステップ#29での交換要求、ステップ#32での交換要求、ステップ#35での交換要求は、いずれもオプションによる処理であり、そのようなオプションによる交換要求を行うか否かを、ユーザは予め選択して設定しておくことができる。
【0094】
上に述べた実施形態によると、ニアライフ状態が検出された消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間がライフ状態が検出された消耗品と比べて長いものについては交換要求を行わないので、真に交換の必要な消耗品のみが交換され、できるだけ消耗品を長く使用することができる。したがって、従来の道連れ制御に比べて消耗品の有効利用を図ることができ、消耗品のコストアップを抑えることができる。
【0095】
また、従来の道連れ制御とは別に、しきい値TH3に基づいて消耗品の管理を行うことができ、これによりきめ細かな管理を行うことができる。
【0096】
また、稼動実績に基づいた別の観点から消耗品の寿命を管理することができるので、消耗品の交換の要否の管理をより確実に行うことができる。
【0097】
また、第1モードと第2モードとを切り替えることができるので、画像形成装置1の使用される環境に応じてきめ細かな消耗品の管理を行うことが可能である。
【0098】
このように、本実施形態によると、道連れ制御における消耗品の交換報知を適切なタイミングで行うことが可能となり、従来の道連れ制御では交換要求を行っていた未だ使用可能な消耗品を有効に利用することができ、これによって経済性を高めることが可能となる。
【0099】
上に述べた実施形態において、定着ユニットEU、転写ユニットTU、イメージングユニットIU、制御ユニットSU、エンジン制御部101、コントローラ制御部102、制御システム3、または画像形成装置1の全体または各部の構成、構造、形状、寸法、個数、材質、各種情報の種類および形式などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す断面正面図である。
【図2】イメージングユニットの構成を示す図である。
【図3】画像形成装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
【図4】寿命管理および稼動実績管理のための情報の例を示す図である。
【図5】本実施形態における消耗品管理制御方法の第1例を示す図である。
【図6】本実施形態における消耗品管理制御方法の第2例を示す図である。
【図7】本実施形態における消耗品管理制御方法の第3例を示す図である。
【図8】消耗品交換判定処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】消耗品交換判定処理の他の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0101】
1 画像形成装置
3 制御システム
101 エンジン制御部
102 コントローラ制御部
104 操作パネル
104a 表示部
104b 操作部(設定する手段)
111 IU寿命管理部
112 IU稼動実績管理部
113 TU寿命管理部
114 TU稼動実績管理部
115 EU寿命管理部
116 EU稼動実績管理部
117 SU稼動実績管理部
118 交換判定部(検出する手段、交換要求出力手段)
131 消耗品交換報知制御部
132 設定処理部(設定する手段)
EU 定着ユニット(消耗品)
TU 転写ユニット(消耗品)
IU イメージングユニット(消耗品)
SU 制御ユニット(消耗品)
C1 寿命カウント値
TH1a,TH1b 寿命しきい値
TH3 しきい値
Y1 残り期間
TH2 残りしきい値
TD 稼動実績

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換可能に取り付けられた複数の消耗品の管理方法であって、
複数の消耗品のそれぞれについて、寿命が近い状態であるニアライフ状態および寿命がきた状態であるライフ状態を、それぞれ予め設定しておき、
いずれかの消耗品についてライフ状態が検出されたときに、当該消耗品についての交換要求を出力するとともに、
そのときにニアライフ状態が検出された他の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が前記ライフ状態が検出された消耗品と比べて短いものについては同時に交換要求を出力し、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が前記ライフ状態が検出された消耗品と比べて長いものについては交換要求を出力しない、
ことを特徴とする消耗品の管理方法。
【請求項2】
交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が予め設定したしきい値以下であった場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する、
請求項1記載の消耗品の管理方法。
【請求項3】
交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、その稼動実績に基づいてライフ状態に到達するまでの寿命残り期間を算出し、前記寿命残り期間が予め設定したしきい値以下であった場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する、
請求項1または2記載の消耗品の管理方法。
【請求項4】
交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、異常が検出された消耗品がある場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する、
請求項1ないし3のいずれかに記載の消耗品の管理方法。
【請求項5】
交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が予め設定したしきい値以下であるかどうかを判断するモードと、
交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、その稼動実績に基づいてライフ状態に到達するまでの寿命残り期間を算出し、前記寿命残り期間が予め設定したしきい値以下であるかどうかを判断するモードと、
交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、異常が検出された消耗品があるかどうかを判断するモードとを、それぞれ有効とするか無効とするかをユーザが選択できるようにしておき、
有効とされたモードにおいてしきい値以下でありまたは異常が検出された場合に、それぞれの消耗品についても交換要求を出力する、
請求項1記載の消耗品の管理方法。
【請求項6】
交換可能に取り付けられた複数の消耗品の管理方法であって、
複数の消耗品のそれぞれについて、寿命が近い状態であるニアライフ状態および寿命がきた状態であるライフ状態を、それぞれ予め設定しておき、
第1モードまたは第2モードを選択的に設定可能としておき、
いずれかの消耗品についてライフ状態が検出されたときに、当該消耗品についての交換要求を出力するとともに、
第1モードが設定されているときには、
そのときにニアライフ状態が検出された他の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が前記ライフ状態が検出された消耗品と比べて短いものについては同時に交換要求を出力し、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が前記ライフ状態が検出された消耗品と比べて長いものについては交換要求を出力することなく、
第2モードが設定されているときには、
ニアライフ状態が検出された他の全ての消耗品についても交換要求を出力する、
ことを特徴とする消耗品の管理方法。
【請求項7】
複数の消耗品が交換可能に取り付けられてなる電子写真方式の画像形成装置であって、
前記複数の消耗品のそれぞれについて、寿命が近い状態であるニアライフ状態および寿命がきた状態であるライフ状態を、それぞれ予め設定する手段と、
前記複数の消耗品について、ニアライフ状態およびライフ状態を検出する手段と、
いずれかの消耗品についてライフ状態が検出されたときに当該消耗品についての交換要求を出力するとともに、そのときにニアライフ状態が検出された他の消耗品については、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が前記ライフ状態が検出された消耗品と比べて短いものについてのみ同時に交換要求を出力する、交換要求出力手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
前記交換要求出力手段は、
交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が予め設定したしきい値以下であった場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する、
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記交換要求出力手段は、
交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、その稼動実績に基づいてライフ状態に到達するまでの寿命残り期間を算出し、前記寿命残り期間が予め設定したしきい値以下であった場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する、
請求項7または8記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記交換要求出力手段は、
交換要求を出力した消耗品以外の消耗品について、異常が検出された消耗品がある場合に、当該消耗品についても交換要求を出力する、
請求項7ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
複数の消耗品が交換可能に取り付けられてなる電子写真方式の画像形成装置であって、
前記複数の消耗品のそれぞれについて、寿命が近い状態であるニアライフ状態および寿命がきた状態であるライフ状態を、それぞれ予め設定する手段と、
前記複数の消耗品について、ニアライフ状態およびライフ状態を検出する手段と、
第1モードまたは第2モードを設定する手段と、
いずれかの消耗品についてライフ状態が検出されたときに当該消耗品についての交換要求を出力するとともに、そのときにニアライフ状態が検出された他の消耗品について、前記第1モードが設定されているときにはニアライフ状態からライフ状態までの期間が前記ライフ状態が検出された消耗品と比べて短いものについてのみ同時に交換要求を出力し、第2モードが設定されているときにはニアライフ状態が検出された他の全ての消耗品についても交換要求を出力する、交換要求出力手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
交換可能に取り付けられた複数の消耗品の管理のためのコンピュータプログラムであって、
複数の消耗品のそれぞれについて、寿命が近い状態であるニアライフ状態および寿命がきた状態であるライフ状態を、それぞれ予め設定する処理と、
前記複数の消耗品について、ニアライフ状態およびライフ状態を検出する処理と、
いずれかの消耗品についてライフ状態が検出されたときに当該消耗品についての交換要求を出力するとともに、そのときにニアライフ状態が検出された他の消耗品については、ニアライフ状態からライフ状態までの期間が前記ライフ状態が検出された消耗品と比べて短いものについてのみ同時に交換要求を出力する、処理と、
をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−271114(P2009−271114A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−118732(P2008−118732)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】