説明

渋滞状況表示システム、端末装置、渋滞状況表示サーバ、渋滞状況表示装置、および、渋滞状況表示方法

【課題】表示画面を一瞥しただけで、感覚的に画面上に表示された現在位置の周辺の渋滞状況を把握できる渋滞状況表示システム、端末装置、渋滞状況表示サーバ、渋滞状況表示装置、および、渋滞状況表示方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、渋滞状況表示サーバ側で、端末装置の利用者の現在位置から、地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定し、渋滞リンクについての渋滞情報を取得し、分割区画内の渋滞の長さと渋滞密度を設定し、渋滞の長さと渋滞密度に基づいてレーダ図形データを生成し、レーダ図形データを端末装置へ送信し、端末装置側で、渋滞状況表示サーバからレーダ図形データを受信し、レーダ図形データを表示した表示画面を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、渋滞状況表示システム、端末装置、渋滞状況表示サーバ、渋滞状況表示装置、および、渋滞状況表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、一般的なナビゲーション装置においては、画面上の渋滞道路の横に平行したラインを表示し、これにより渋滞を表示する技術が開示されている。
【0003】
また、特許文献1に記載のナビゲーション装置においては、渋滞道路の所要通過予測時間を算出し、その算出時間に基づいて鳥瞰図の地表面の高さを変化させ、これにより渋滞の有無や、状況を表現する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−332397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような一般的なナビゲーション装置においては、道路毎に渋滞状況が示されているため、ユーザは地図に表示されている渋滞道路と現実の道路との対応付けをしなければならず、周辺の渋滞状況の確認に比較的時間がかかるという問題点を有していた。また、当該ナビゲーション装置においては、地図スケールにより渋滞を表すラインと道路とが同じような形状となってしまうため、見分けがつきづらいという問題点を有していた。
【0006】
また、特許文献1に記載のナビゲーション装置においては、渋滞状況を表現するために鳥瞰図上で渋滞道路の地表面の高度を高くしたり、低くしたり大きく改変しているため、画面に表示されている地図上の道路と現実の道路との対応付けが難しくなり、とりわけ不慣れな土地などにおいて、周辺の渋滞状況の確認に時間がかかるという問題点を有していた。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、表示画面を一瞥しただけで、感覚的に画面上に表示された現在位置の周辺の渋滞状況を把握できる渋滞状況表示システム、端末装置、渋滞状況表示サーバ、渋滞状況表示装置、および、渋滞状況表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するため、本発明の渋滞状況表示システムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示サーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した渋滞状況表示システムであって、上記渋滞状況表示サーバの上記記憶部は、少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記渋滞状況表示サーバの上記制御部は、上記端末装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定手段と、渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定手段と、上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定手段と、上記渋滞長設定手段により設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定手段により設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成手段と、上記レーダ図形データ生成手段により生成されたレーダ図形データを、上記端末装置へ送信するレーダ図形データ送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記渋滞状況表示サーバの上記レーダ図形データ送信手段により送信される上記レーダ図形データを受信するレーダ図形データ受信手段と、上記レーダ図形データ受信手段により受信された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の渋滞状況表示システムは、上記記載の渋滞状況表示システムにおいて、上記分割区画は、上記所定の範囲を、上記現在位置から所定の方向に平行な短冊型、または、上記現在位置を中心とする扇型、に分割した区画であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の渋滞状況表示システムは、上記記載の渋滞状況表示システムにおいて、上記渋滞長設定手段は、上記分割区画内の上記渋滞リンクの長さ、または、連結した上記渋滞リンクの長さのうち最長のものを、上記渋滞の長さとして設定することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の渋滞状況表示システムは、上記記載の渋滞状況表示システムにおいて、上記渋滞長設定手段は、上記分割区画内の上記渋滞リンクの長さを合計したものを、上記渋滞の長さとして設定することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の渋滞状況表示システムは、上記記載の渋滞状況表示システムにおいて、上記渋滞長設定手段は、上記分割区画内の上記現在位置から所定の方向と同一の方向の上記渋滞リンクの長さを合計したものを、上記渋滞の長さとして設定することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の渋滞状況表示システムは、上記記載の渋滞状況表示システムにおいて、上記レーダ図形データ生成手段は、上記渋滞長設定手段により設定された上記渋滞の長さに基づき、上記レーダ図形データに基づくレーダ図形の形状を設定し、上記渋滞密度設定手段により設定された上記渋滞密度に基づき、上記レーダ図形の色を設定することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の渋滞状況表示システムは、上記記載の渋滞状況表示システムにおいて、上記レーダ図形データ生成手段は、更に、上記現在位置からの方角に基づき、上記レーダ図形の上記色を設定することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の端末装置は、渋滞状況表示サーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、上記渋滞状況表示サーバから送信される、地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画内の渋滞の長さと、上記分割区画内の渋滞している道路リンクである渋滞リンクの割合を示す渋滞密度渋滞密度と、に基づくレーダ図形データを受信するレーダ図形データ受信手段と、上記レーダ図形データ受信手段により受信された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の渋滞状況表示サーバは、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示サーバであって、上記記憶部は、少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定手段と、渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定手段と、上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定手段と、上記渋滞長設定手段により設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定手段により設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成手段と、上記レーダ図形データ生成手段により生成された上記レーダ図形データを表示した表示画面を生成する表示画面生成手段と、上記表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の渋滞状況表示装置は、表示部と制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示装置であって、上記記憶部は、少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記渋滞状況表示装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定手段と、渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定手段と、上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定手段と、上記渋滞長設定手段により設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定手段により設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成手段と、上記レーダ図形データ生成手段により生成された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の渋滞状況表示方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示サーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した渋滞状況表示システムにおいて実行される渋滞状況表示方法であって、上記渋滞状況表示サーバの上記記憶部は、少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定ステップと、上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得ステップと、上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定ステップと、上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定ステップと、上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記渋滞長設定ステップにて設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定ステップにて設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成ステップと、上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記レーダ図形データ生成ステップにて生成されたレーダ図形データを、上記端末装置へ送信するレーダ図形データ送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記渋滞状況表示サーバの上記レーダ図形データ送信ステップにて送信される上記レーダ図形データを受信するレーダ図形データ受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記レーダ図形データ受信ステップにて受信された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の渋滞状況表示方法は、渋滞状況表示サーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において実行される渋滞状況表示方法であって、上記制御部において実行される、上記渋滞状況表示サーバから送信される、地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画内の渋滞の長さと、上記分割区画内の渋滞している道路リンクである渋滞リンクの割合を示す渋滞密度渋滞密度と、に基づくレーダ図形データを受信するレーダ図形データ受信ステップと、上記レーダ図形データ受信ステップにて受信された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
また、本発明の渋滞状況表示方法は、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示サーバにおいて実行される渋滞状況表示方法であって、上記記憶部は、少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定ステップと、渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得ステップと、上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定ステップと、上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定ステップと、上記渋滞長設定ステップにて設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定ステップにて設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成ステップと、上記レーダ図形データ生成ステップにて生成された上記レーダ図形データを表示した表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明の渋滞状況表示方法は、表示部と制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示装置において実行される渋滞状況表示方法であって、上記記憶部は、少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記渋滞状況表示装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定ステップと、渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得ステップと、上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定ステップと、上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定ステップと、上記渋滞長設定ステップにて設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定ステップにて設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成ステップと、上記レーダ図形データ生成ステップにて生成された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、渋滞状況表示サーバにおいて、端末装置の利用者の現在位置から、地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定し、渋滞している道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得し、取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞の長さを設定し、取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定し、設定された渋滞の長さと、設定された渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成し、レーダ図形データを、端末装置へ送信し、端末装置において、渋滞状況表示サーバより送信されるレーダ図形データを受信し、レーダ図形データを表示した表示画面を表示部に表示させることができる。これにより、本発明は、渋滞の長さと渋滞の混み具合を一瞥で感覚的に把握することができ、どちらの方向へ自車両の進行方向を変更すれば空いている道路に出られるかを把握しやすくなるという効果を奏する。
【0023】
また、本発明によれば、分割区画は、所定の範囲を、現在位置から所定の方向に平行な短冊型、または、現在位置を中心とする扇型、に分割した区画とすることができる。これにより、本発明は、端末装置を搭載した自車両の進行方向前方の領域や自車両の周辺領域等のユーザが渋滞を把握したい領域の違いにより、分割区画を選択することができるという効果を奏する。
【0024】
また、本発明によれば、分割区画内の渋滞リンクの長さ、または、連結した渋滞リンクの長さのうち最長のものを、渋滞の長さとして設定することができる。これにより、本発明は、各分割区画の中で、連続的に長く伸びた渋滞をユーザに把握させやすくするという効果を奏する。
【0025】
また、本発明によれば、分割区画内の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定することができる。これにより、本発明は、各分割区画の中で、渋滞している道路多く存在する領域をユーザに把握させやすくするという効果を奏する。
【0026】
また、本発明によれば、分割区画内の現在位置から所定の方向と同一の方向の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定することができる。これにより、本発明は、各分割区画の中で、進行方向等の所定の方向への自車両の進みやすさをユーザに把握させやすくするという効果を奏する。
【0027】
また、本発明によれば、設定された渋滞の長さに基づき、レーダ図形データに基づくレーダ図形の形状を設定し、設定された渋滞密度に基づき、レーダ図形の色を設定することができる。これにより、本発明は、図形の高さ等の形状と、濃淡や色相等の色の違いによって、周辺の渋滞の状況をユーザに把握させやすくするという効果を奏する。
【0028】
また、本発明によれば、更に、現在位置からの方角に基づき、レーダ図形の色を設定することができる。これにより、本発明は、渋滞を回避して自車両が進行した場合等に、渋滞の状況だけでなく、どちらの方向に進行しているのかも一瞥で感覚的に把握することができるという効果を奏する。
【0029】
なお、上記において、本発明の渋滞状況表示システムを一例に効果の説明をしたが、端末装置、渋滞状況表示サーバ、渋滞状況表示装置、および、渋滞状況表示方法においても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、第1の実施形態における渋滞状況表示システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、第1の実施形態における渋滞状況表示システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本実施形態における渋滞情報とレーダ図形との対応関係の一例を示す図である。
【図4】図4は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図6】図6は、第2の実施形態における渋滞状況表示サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図7】図7は、第2の実施形態における渋滞状況表示サーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、第3の実施形態における渋滞状況表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図9】図9は、第3の実施形態における渋滞状況表示装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に、本発明にかかる渋滞状況表示システム、端末装置、渋滞状況表示サーバ、渋滞状況表示装置、および、渋滞状況表示方法、並びにプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0032】
以下、本発明の構成および処理について、第1の実施形態(渋滞状況表示システム)、第2の実施形態(渋滞状況表示サーバ(サーバ主導型))、第3の実施形態(渋滞状況表示装置(スタンドアローン型))の順にて詳細に説明する。
【0033】
[第1の実施形態]
最初に、本発明の第1の実施形態(渋滞状況表示システム)について、図1〜図5を参照して以下に説明する。
【0034】
[渋滞状況表示システムの構成]
まず、第1の実施形態における渋滞状況表示システムの構成の一例について、図1を参照して以下に説明する。ここで、図1は、第1の実施形態における渋滞状況表示システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0035】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態の渋滞状況表示システムは、概略的に、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えた渋滞状況表示サーバ200、情報取得部110と位置取得部112と表示部114と制御部102とを少なくとも備えた端末装置100、および、外部システム600、を通信可能に接続して構成される。通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら渋滞状況表示システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0036】
[渋滞状況表示サーバ200の構成]
ここで、図1において、渋滞状況表示サーバ200は、端末装置100の利用者の現在位置から、記憶部206に記憶された地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定し、外部システム600から、渋滞している道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得し、取得した渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞の長さを設定し、取得した渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定し、設定された渋滞の長さと、設定された渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成し、生成されたレーダ図形データを、端末装置100へ送信する等の機能を有する。渋滞状況表示サーバ200は、通信制御インターフェース部204を介してネットワーク300を経由し、端末装置100および外部システム600と相互に通信可能に接続されており、制御部202と記憶部206とを備えて構成される。制御部202は、各種処理を行う制御手段であり、レーダ図形データ生成等を行う。通信制御インターフェース部204は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、渋滞状況表示サーバ200とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部204は、端末装置100および外部システム600等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部206は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル(地図データベース206a等)を格納する。
【0037】
これら記憶部206の各構成要素のうち、地図データベース206aは、少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース206aに記憶される地図データは、本発明において、主に、例えば、基本道路データとして道路リンクデータ等を含む、GPS等で使用する全国および各地方の道路地図等の屋外地図データである。また、地図データベース206aは、例えば高さ情報を持つ建築物(例えば、立体駐車場等)に関するフロア案内地図等の屋内地図データをさらに記憶してもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース206aに予め記憶されており、渋滞状況表示サーバ200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータをダウンロードして地図データベース206aに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。ここで、道路リンクデータは、リンク番号(起終点ノード番号)、道路種別、路線番号、リンク長、属性(橋、高架、トンネル等)、位置座標(緯度、経度等)、車線数、幅員等を含むデータ等であってもよい。
【0038】
また、制御部202は、OS(Operating System)等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、現在位置情報受信部202a、分割区画設定部202b、渋滞情報取得部202c、渋滞長設定部202d、渋滞密度設定部202e、レーダ図形データ生成部202f、および、レーダ図形データ送信部202gを備えて構成される。
【0039】
このうち、現在位置情報受信部202aは、端末装置100から送信される当該端末装置100の利用者の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段である。
【0040】
また、分割区画設定部202bは、端末装置100の利用者の現在位置から、地図データベース206aに記憶された地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定手段である。ここで、所定の範囲は、端末装置100の進行方向前方の所定の距離を含む矩形の領域であってもよく、端末装置100を中心とする所定の距離を半径とする円形の領域であってもよい。また、分割区画は、所定の範囲を、端末装置100の利用者の現在位置から所定の方向に平行な短冊型、または、現在位置を中心とする扇型、に分割した区画であってもよい。
【0041】
また、渋滞情報取得部202cは、渋滞している道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段である。ここで、渋滞情報取得部202cは、ネットワーク300を介して外部システム600、または、端末装置100から渋滞リンクについての渋滞情報を受信してもよい。また、外部システム600は、VICS(Vehicle Information and Communication System)、ATIS(Advanced Traffic Information Service)、日本道路交通情報センター(JARTIC)等の道路交通情報を提供する交通情報通信システムであってもよい。
【0042】
また、渋滞長設定部202dは、渋滞情報取得部202cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定手段である。ここで、渋滞長設定部202dは、分割区画内の渋滞リンクの長さ、または、連結した渋滞リンクの長さのうち最長のものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞長設定部202dは、分割区画内の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞長設定部202dは、分割区画内の端末装置100の利用者の現在位置から所定の方向と同一の方向の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。
【0043】
また、渋滞密度設定部202eは、渋滞情報取得部202cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定手段である。ここで、渋滞密度は、外部システム600により渋滞情報を検知し、配信することが可能な分割区画内の道路リンクである渋滞情報配信リンクの数で、渋滞リンクの数を割った値(すなわち、「渋滞密度」=「渋滞リンク」/「渋滞情報配信リンク」)であってもよい。
【0044】
また、レーダ図形データ生成部202fは、渋滞長設定部202dにより設定された渋滞の長さと、渋滞密度設定部202eにより設定された渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成手段である。ここで、レーダ図形データ生成部202fは、渋滞長設定部202dにより設定された渋滞の長さに基づき、レーダ図形データに基づくレーダ図形の形状を設定し、渋滞密度設定部202eにより設定された渋滞密度に基づき、レーダ図形の色を設定してもよい。また、レーダ図形データ生成部202fは、更に、現在位置からの方角に基づき、レーダ図形の色を設定してもよい。
【0045】
また、レーダ図形データ送信部202gは、レーダ図形データ生成部202fにより生成されたレーダ図形データを、端末装置100へ送信するレーダ図形データ送信手段である。ここで、レーダ図形データ送信部202gは、地図データベース206aに記憶された所定の範囲を含む地図データを、端末装置100へ送信してもよい。
【0046】
[端末装置100の構成]
また、図1において、端末装置100は、渋滞状況表示サーバ200から送信されるレーダ図形データを受信し、受信したレーダ図形データを表示した表示画面を表示部114に表示させる等の機能を有する。端末装置100は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、携帯電話やPHSやPDA等の携帯端末装置等である。本実施形態において、端末装置100は、主に、例えば、カーナビゲーションを行う車載の情報処理端末である。また、端末装置100は、渋滞情報を含む道路交通情報を受信できるよう、ビーコンユニット等を備えた情報取得部110を備えている。また、端末装置100は、リアルタイムに現在位置情報の取得が行えるよう、GPS機能やIMES機能等を有する位置取得部112を備えていてもよい。また、端末装置100は、渋滞状況表示サーバ200から受信したレーダ図形データを表示した表示画面等を表示する表示部114(例えば、液晶や有機EL等から構成されるディスプレイやモニタ等)を備えている。また、入出力制御インターフェース部108は、情報取得部110、位置取得部112、および、表示部114等の制御を行う。
【0047】
ここで、情報取得部110は、外部システム600から発信される渋滞情報を含む道路交通情報を受信する情報取得手段であってもよい。ここで、外部システム600は、道路上に設置されている準マイクロ波等の電波を発射する電波ビーコン(超音波式車両感知器)、赤外線等を発射する光ビーコン(光学式車両感知器)等を備えたVICS等のシステムであってもよい。また、情報取得部110は、電波ビーコンからの電波、光ビーコンからの赤外線、FM放送に道路交通情報が重畳された放送波、データ放送の放送波等を受信するビーコンユニット等であってもよい。
【0048】
また、位置取得部112は、例えば、方位センサにて検出した端末装置100の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて端末装置100の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置100の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置100の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。また、距離センサは、端末装置100が車載の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。また、位置取得部112は、端末装置100が車載の情報処理端末である場合、各車両に搭載された通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。
【0049】
また、位置取得部112は、例えば、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置は、位置情報信号(GPS信号)を発信するGPS装置であってもよく、また、GPS信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするIMES(Indoor Message System)技術を実現するIMES装置であってもよい。なお、IMES技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置は、屋外で受信したGPS信号を屋内で発信するGPSリピータであってもよい。また、位置発信装置は、建物(例えば、立体駐車場等)内の各フロアや地下構造物(例えば、トンネル、地下駐車場等)の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報(位置ID等)が割り振られている。そして、端末装置100が通信可能範囲に入ると、端末装置100は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置は、無線LANのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。また、位置取得部112は、無線LAN信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。
【0050】
また、通信制御インターフェース部104は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、端末装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部104は、渋滞状況表示サーバ200等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク300は、端末装置100と渋滞状況表示サーバ200等の外部機器とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網(携帯端末回線網、一般電話回線網を含む。)、イントラネット、電力線通信(PLC)等であってもよい。
【0051】
また、制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、現在位置情報取得部102a、現在位置情報送信部102b、渋滞情報送信部102c、レーダ図形データ受信部102d、および、レーダ図形表示部102eを備えて構成される。
【0052】
このうち、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を所定周期ごと(例えば、1秒ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および/または、位置取得部112の方位センサにて検出した端末装置100の進行方向等の方位情報を含む端末装置100の利用者の現在位置情報を取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、利用者により入力部(図示せず)を介して入力された現在位置についての位置座標等を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部(図示せず)を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。具体的には、現在位置情報取得部102aは、入力部(図示せず)を介して利用者に表示部114に表示された地図データを表示した表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の表示部114での指定操作等)させた座標、および/または、方位情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、車両の位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【0053】
また、現在位置情報送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより取得された当該端末装置100の現在位置情報を、渋滞状況表示サーバ200に送信する現在位置情報送信手段である。
【0054】
また、渋滞情報送信部102cは、情報取得部110にて外部システム600から受信した渋滞情報を渋滞状況表示サーバ200に送信する渋滞情報送信手段である。ここで、渋滞情報送信部102cは、ネットワーク300を介して送信された渋滞情報を受信し、渋滞状況表示サーバ200に送信してもよい。
【0055】
また、レーダ図形データ受信部102dは、渋滞状況表示サーバ200のレーダ図形データ送信部202gにより送信されるレーダ図形データを受信するレーダ図形データ受信手段である。ここで、レーダ図形データ受信部102dは、渋滞状況表示サーバ200のレーダ図形データ送信部202gにより送信される所定の範囲を含む地図データを受信してもよい。
【0056】
また、レーダ図形表示部102eは、レーダ図形データ受信部102dにより受信されたレーダ図形データを表示した表示画面を表示部114に表示させるレーダ図形表示手段である。ここで、レーダ図形表示部102eは、レーダ図形データ受信部102dにより受信された所定の範囲を含む地図データ上に、レーダ図形データ受信部102dにより受信されたレーダ図形データを重畳して表示した表示画面を表示部114に表示させてもよい。また、レーダ図形表示部102eは、レーダ図形データ受信部102dにより受信された所定の範囲を含む地図データ上に、現在位置情報取得部102aにより取得された端末装置100の利用者の現在位置情報に基づく現在位置表示データを重畳して表示し、その周辺にレーダ図形データ受信部102dにより受信されたレーダ図形データを表示した表示画面を表示部114に表示させてもよい。
【0057】
以上で、第1の実施形態における渋滞状況表示システムの構成の一例の説明を終える。
【0058】
[渋滞状況表示システムの処理]
次に、このように構成された第1の実施形態における渋滞状況表示システムの処理の一例について、以下に図2〜図5を参照して詳細に説明する。ここで、図2は、第1の実施形態における渋滞状況表示システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【0059】
図2に示すように、まず、端末装置100の現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を取得する(ステップSA−1)。
【0060】
そして、端末装置100の現在位置情報送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより取得された当該端末装置100の利用者の現在位置情報を、渋滞状況表示サーバ200に送信する(ステップSA−2)。
【0061】
そして、渋滞状況表示サーバ200の現在位置情報受信部202aは、端末装置100の現在位置情報送信部102bから、当該端末装置100の利用者の現在位置情報を受信する(ステップSA−3)。
【0062】
そして、渋滞状況表示サーバ200の分割区画設定部202bは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報に基づく端末装置100の利用者の現在位置から、地図データベース206aに記憶された地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する(ステップSA−4)。ここで、所定の範囲は、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報に基づく端末装置100の利用者の進行方向前方の所定の距離を含む矩形の領域であってもよく、端末装置100を中心とする所定の距離を半径とする円形の領域であってもよい。また、分割区画は、所定の範囲を、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報に基づく端末装置100の利用者の現在位置から所定の方向(例えば、端末装置100の利用者の進行方向等)に平行な短冊型、または、現在位置を中心とする扇型、に分割した区画であってもよい。
【0063】
ここで、図3を参照して、本実施形態における分割区画の一例について説明する。図3は、本実施形態における渋滞情報とレーダ図形との対応関係の一例を示す図である。なお、図3に示す一例は、本実施形態に限らず、図6および図8等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【0064】
図3(a)に示すように、一例として、分割区画は、端末装置100の利用者の進行方向前方の所定の距離を含む矩形の領域を、端末装置100の利用者の進行方向等に平行な短冊型に分割した領域(すなわち、点線ではさまれた領域)である。ここで、図3(a)において、道路上の渋滞部分は、道路内を塗りつぶし表示で表されている。
【0065】
再び図2に戻り、渋滞状況表示サーバ200の渋滞情報取得部202cは、インターネット等のネットワーク300を介して外部システム600から、渋滞している道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を受信する(ステップSA−5)。また、渋滞状況表示サーバ200の渋滞情報取得部202cは、端末装置100の渋滞情報送信部102cにより端末装置100の情報取得部110にて外部システム600から受信した渋滞情報が送信された場合(ステップSA−6)、当該渋滞情報を受信してもよい。ここで、端末装置100の渋滞情報送信部102cにより送信される渋滞情報は、一例として、自車両に搭載された端末装置100の情報取得部110にて外部システム600(例えば、道路上に設置された電波ビーコン、光ビーコン等)から受信した道路交通情報に含まれる渋滞情報であってもよい。また、端末装置100の渋滞情報送信部102cにより送信される渋滞情報は、一例として、ネットワーク300を介して受信した渋滞情報であってもよく、無線LANのアクセスポイント等を介して受信した渋滞情報であってもよい。
【0066】
そして、渋滞状況表示サーバ200の渋滞長設定部202dは、渋滞情報取得部202cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞の長さを設定する(ステップSA−7)。ここで、渋滞長設定部202dは、分割区画内の渋滞リンクの長さ、または、連結した渋滞リンクの長さのうち最長のものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞長設定部202dは、分割区画内の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞長設定部202dは、分割区画内の端末装置100の利用者の現在位置から所定の方向(例えば、端末装置100の利用者の進行方向等)と同一の方向の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。
【0067】
そして、渋滞状況表示サーバ200の渋滞密度設定部202eは、渋滞情報取得部202cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を、外部システム600により渋滞情報を検知し、配信することが可能な分割区画内の道路リンクである渋滞情報配信リンクの数で、渋滞リンクの数を割った値(すなわち、「渋滞密度」=「渋滞リンク」/「渋滞情報配信リンク」)と設定する(ステップSA−8)。
【0068】
そして、渋滞状況表示サーバ200のレーダ図形データ生成部202fは、渋滞長設定部202dにより設定された渋滞の長さに基づき、レーダ図形データに基づくレーダ図形の形状(例えば、レーダ図形の高さ)を設定し、渋滞密度設定部202eにより設定された渋滞密度に基づき、レーダ図形の色(例えば、渋滞密度が高い場合濃色、渋滞密度が低い場合淡色)を設定し、レーダ図形データを生成する(ステップSA−9)。ここで、レーダ図形データ生成部202fは、更に、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報に基づく端末装置100の利用者の現在位置からの方角(例えば、東西南北等)に基づき、レーダ図形の色(例えば、東:赤、西:青、南:黄、北:黒等)を設定してもよい。
【0069】
ここで、再び図3を参照して、本実施形態におけるレーダ図形の一例について説明する。図3(b)に示すように、レーダ図形は、図3(a)に示す分割区画ごとの渋滞情報に基づいて、分割区画内の端末装置100の利用者の現在位置から所定の方向と同一の方向(すなわち、図3(a)の縦方向)の渋滞リンクの長さを合計した渋滞の長さを図形の高さとして表現し、分割区間内の渋滞密度が高い場合に色を濃色として表現している。ここで、当該レーダ図形は、各分割区画の中心に代表点を置き、代表点同士を結んだ図形として表現されている。
【0070】
再び図2に戻り、渋滞状況表示サーバ200のレーダ図形データ送信部202gは、レーダ図形データ生成部202fにより生成されたレーダ図形データを、端末装置100へ送信する(ステップSA−10)。ここで、レーダ図形データ送信部202gは、地図データベース206aに記憶された所定の範囲を含む地図データを、端末装置100へ送信してもよい。
【0071】
そして、端末装置100のレーダ図形データ受信部102dは、渋滞状況表示サーバ200のレーダ図形データ送信部202gにより送信されるレーダ図形データを受信する(ステップSA−11)。ここで、レーダ図形データ受信部102dは、渋滞状況表示サーバ200のレーダ図形データ送信部202gにより所定の範囲を含む地図データが送信された場合、所定の範囲を含む地図データを受信してもよい。
【0072】
そして、端末装置100のレーダ図形表示部102eは、レーダ図形データ受信部102dにより受信されたレーダ図形データを表示した表示画面を表示部114に表示させる(ステップSA−12)。ここで、レーダ図形表示部102eは、レーダ図形データ受信部102dにより所定の範囲を含む地図データを受信した場合、レーダ図形データ受信部102dにより受信された所定の範囲を含む地図データ上に、レーダ図形データ受信部102dにより受信されたレーダ図形データを重畳して表示した表示画面を表示部114に表示させてもよい。また、レーダ図形表示部102eは、レーダ図形データ受信部102dにより所定の範囲を含む地図データを受信した場合、レーダ図形データ受信部102dにより受信された所定の範囲を含む地図データ上に、現在位置情報取得部102aにより取得された端末装置100の利用者の現在位置情報に基づく現在位置表示データ(例えば、自車マーク等)を重畳して表示し、その周辺にレーダ図形データ受信部102dにより受信されたレーダ図形データを表示した表示画面を表示部114に表示(例えば、地図周辺部付近に表示等)させてもよい。
【0073】
ここで、図4および図5を参照して、本実施形態における表示画面の一例について説明する。図4は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。図5は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。なお、図4および図5に示す一例は、本実施形態に限らず、図6および図8等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【0074】
図4に示す表示画面には、自車両に搭載された端末装置100の現在位置から所定の範囲を含む鳥瞰図の地図データ上に、端末装置100の現在位置情報に基づく自車マークを表示し、当該鳥瞰図の空の部分にレーダ図形データを重畳して表示している。
【0075】
また、図5に示す表示画面には、自車両に搭載された端末装置100の現在位置から所定の範囲を含む2次元の地図の地図データ上に、端末装置100の現在位置情報に基づく自車マークを表示し、その周辺に自車マークの一部としてレーダ図形データを表示している。
【0076】
以上で、第1の実施形態における渋滞状況表示システムの処理の一例の説明を終える。
【0077】
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態(渋滞状況表示サーバ200(サーバ主導型))について、図6および図7を参照して以下に説明する。ここで、図6は、第2の実施形態における渋滞状況表示サーバ200の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図7は、第2の実施形態における渋滞状況表示サーバ200の処理の一例を示すフローチャートである。
【0078】
なお、第2の実施形態においては、渋滞状況表示サーバ200にて端末装置100の表示部114に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置100へ送信することにより、当該端末装置100の表示部114を機能させている。このように、第2の実施形態は、渋滞状況表示サーバ200にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【0079】
[渋滞状況表示サーバ200(サーバ主導型)の構成]
まず、第2の実施形態における渋滞状況表示サーバ200(サーバ主導型)の構成の一例について、図6を参照して以下に説明する。
【0080】
図6に示すように、本発明の第2の実施形態の渋滞状況表示サーバ200は、情報取得部110と位置取得部112と表示部114と制御部102とを少なくとも備えた端末装置100に通信可能に接続された、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら渋滞状況表示サーバ200および端末装置100の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0081】
図6において、渋滞状況表示サーバ200は、端末装置100の利用者の現在位置から、記憶部206に記憶された地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定し、渋滞している道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得し、取得した渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞の長さを設定し、取得した渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定し、設定された渋滞の長さと、設定された渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成し、生成されたレーダ図形データを表示した表示画面を生成し、生成された表示画面を端末装置100へ送信することにより、当該端末装置100の表示部114に当該表示画面を表示させる等の機能を有する。
【0082】
なお、渋滞状況表示サーバ200における通信制御インターフェース部204および記憶部206(地図データベース206a等)の機能、また、端末装置100における情報取得部110、位置取得部112、および、表示部114の機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0083】
また、図6において、制御部202は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、現在位置情報受信部202a、分割区画設定部202b、渋滞情報取得部202c、渋滞長設定部202d、渋滞密度設定部202e、レーダ図形データ生成部202f、表示画面生成部202h、および、表示制御部202iを備えて構成される。なお、現在位置情報受信部202a、分割区画設定部202b、渋滞情報取得部202c、渋滞長設定部202d、渋滞密度設定部202e、および、レーダ図形データ生成部202fの機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0084】
このうち、表示画面生成部202hは、レーダ図形データ生成部202fにより生成されたレーダ図形データを表示した表示画面を生成する表示画面生成手段である。
【0085】
また、表示制御部202iは、表示画面生成部202hにより生成された表示画面を端末装置100へ送信することにより、当該端末装置100の表示部114に当該表示画面を表示させる表示制御手段である。
【0086】
以上で、第2の実施形態における渋滞状況表示サーバ200の構成の一例の説明を終える。
【0087】
[渋滞状況表示サーバ200(サーバ主導型)の処理]
次に、このように構成された第2の実施形態における渋滞状況表示サーバ200の処理の一例について、以下に図7を参照して詳細に説明する。
【0088】
図7に示すように、まず、端末装置100の制御部102は、当該端末装置100の利用者の現在位置情報を渋滞状況表示サーバ200へ送信する(ステップSB−1)。
【0089】
そして、渋滞状況表示サーバ200の現在位置情報受信部202aは、当該端末装置100の利用者の現在位置情報を受信する(ステップSB−2)。
【0090】
そして、渋滞状況表示サーバ200の分割区画設定部202bは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報に基づく端末装置100の利用者の現在位置から、地図データベース206aに記憶された地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する(ステップSB−3)。
【0091】
そして、渋滞状況表示サーバ200の渋滞情報取得部202cは、インターネット等のネットワーク300を介して外部システム600から、渋滞している道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を受信する(ステップSB−4)。また、渋滞状況表示サーバ200の渋滞情報取得部202cは、端末装置100の制御部102により端末装置100の情報取得部110にて外部システム600から受信した渋滞情報が送信された場合(ステップSB−5)、当該渋滞情報を受信してもよい。
【0092】
そして、渋滞状況表示サーバ200の渋滞長設定部202dは、渋滞情報取得部202cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞の長さを設定する(ステップSB−6)。ここで、渋滞状況表示サーバ200の渋滞長設定部202dは、分割区画内の渋滞リンクの長さ、または、連結した渋滞リンクの長さのうち最長のものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞状況表示サーバ200の渋滞長設定部202dは、分割区画内の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞状況表示サーバ200の渋滞長設定部202dは、分割区画内の端末装置100の利用者の現在位置からの所定の方向(例えば、端末装置100の利用者の進行方向等)と同一の方向の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。
【0093】
そして、渋滞状況表示サーバ200の渋滞密度設定部202eは、渋滞情報取得部202cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を、外部システム600により渋滞情報を検知し、配信することが可能な分割区画内の道路リンクである渋滞情報配信リンクの数で、渋滞リンクの数を割った値(すなわち、「渋滞密度」=「渋滞リンク」/「渋滞情報配信リンク」)と設定する(ステップSB−7)。
【0094】
そして、渋滞状況表示サーバ200のレーダ図形データ生成部202fは、渋滞長設定部202dにより設定された渋滞の長さに基づき、レーダ図形データに基づくレーダ図形の形状(例えば、レーダ図形の高さ)を設定し、渋滞密度設定部202eにより設定された渋滞密度に基づき、レーダ図形の色(例えば、渋滞密度が高い場合濃色、渋滞密度が低い場合淡色)を設定し、レーダ図形データを生成する(ステップSB−8)。ここで、渋滞状況表示サーバ200のレーダ図形データ生成部202fは、更に、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報に基づく端末装置100の利用者の現在位置からの方角に基づき、レーダ図形の色を設定してもよい。
【0095】
そして、渋滞状況表示サーバ200の表示画面生成部202hは、レーダ図形データ生成部202fにより生成されたレーダ図形データを表示した表示画面を生成する(ステップSB−9)。
【0096】
そして、渋滞状況表示サーバ200の表示制御部202iは、表示画面生成部202hにより生成された表示画面を端末装置100へ送信することにより、当該端末装置100の表示部114に当該表示画面を表示させる(ステップSB−10)。
【0097】
以上で、第2の実施形態における渋滞状況表示サーバ200の処理の一例の説明を終える。
【0098】
[第3の実施形態]
続いて、本発明の第3の実施形態(渋滞状況表示装置400(スタンドアローン型))について、図8および図9を参照して以下に説明する。ここで、図8は、第3の実施形態における渋滞状況表示装置400の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図9は、第3の実施形態における渋滞状況表示装置400の処理の一例を示すフローチャートである。
【0099】
なお、第3の実施形態においては、全ての機能を渋滞状況表示装置400に集約し、渋滞状況表示サーバ200に接続することなく、渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置から、地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定し、渋滞している道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得し、取得した渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞の長さを設定し、取得した渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定し、設定された渋滞の長さと、設定された渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成し、生成されたレーダ図形データを表示した表示画面を表示部に表示させている。このように、第3の実施形態は、渋滞状況表示装置400がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。本実施形態において、渋滞状況表示装置400は、主に、例えば、カーナビゲーションを行う車載の情報処理端末である。
【0100】
[渋滞状況表示装置400(スタンドアローン型)の構成]
まず、第3の実施形態における渋滞状況表示装置400(スタンドアローン型)の構成の一例について、図8を参照して以下に説明する。
【0101】
図8に示すように、本発明の第3の実施形態の渋滞状況表示装置400は、情報取得部410と位置取得部412と表示部414と制御部402と記憶部406とを少なくとも備えて構成される。これら渋滞状況表示装置400の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0102】
図8において、通信制御インターフェース部404、入出力制御インターフェース部408、情報取得部410、位置取得部412、および、表示部414の各機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部406の各部(地図データベース406a等)についても、渋滞状況表示サーバ200ではなく渋滞状況表示装置400に備えられている点を除き、各機能が第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0103】
また、制御部402の各部(現在位置情報取得部402a〜レーダ図形表示部402g等)については、本実施形態の渋滞状況表示装置400がスタンドアローン型であり、制御部402が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第1の実施形態と基本的に同様である。
【0104】
また、図8において、制御部402は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部402は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部402は、機能概念的に、現在位置情報取得部402a、分割区画設定部402b、渋滞情報取得部402c、渋滞長設定部402d、渋滞密度設定部402e、レーダ図形データ生成部402f、および、レーダ図形表示部402gを備えて構成される。
【0105】
このうち、現在位置情報取得部402aは、渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部402aは、渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置情報を所定周期ごと(例えば、1秒ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、位置取得部412にて位置発信装置から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および/または、位置取得部412の方位センサにて検出した渋滞状況表示装置400の進行方向等の方位情報を含む渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置情報を取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、利用者により入力部(図示せず)を介して入力された現在位置についての位置座標等を渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部(図示せず)を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。具体的には、現在位置情報取得部402aは、入力部(図示せず)を介して利用者に表示部414に表示された地図データを表示した表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の表示部414での指定操作等)させた座標、および/または、方位情報を渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部402aは、車両の位置情報を渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【0106】
また、分割区画設定部402bは、渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置から、地図データベース406aに記憶された地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定手段である。
【0107】
また、渋滞情報取得部402cは、渋滞している道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段である。ここで、渋滞情報取得部402cは、ネットワーク300を介して外部システム600から送信される渋滞リンクについての渋滞情報を受信してもよい。また、渋滞情報取得部402cは、情報取得部410にて外部システム600から受信した渋滞情報を取得してもよい。
【0108】
また、渋滞長設定部402dは、渋滞情報取得部402cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定手段である。ここで、渋滞長設定部402dは、分割区画内の渋滞リンクの長さ、または、連結した渋滞リンクの長さのうち最長のものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞長設定部402dは、分割区画内の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞長設定部402dは、分割区画内の渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置から所定の方向と同一の方向の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。
【0109】
また、渋滞密度設定部402eは、渋滞情報取得部402cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定手段である。
【0110】
また、レーダ図形データ生成部402fは、渋滞長設定部402dにより設定された渋滞の長さと、渋滞密度設定部402eにより設定された渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成手段である。ここで、レーダ図形データ生成部402fは、渋滞長設定部402dにより設定された渋滞の長さに基づき、レーダ図形データに基づくレーダ図形の形状を設定し、渋滞密度設定部402eにより設定された渋滞密度に基づき、レーダ図形の色を設定してもよい。また、レーダ図形データ生成部402fは、更に、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報に基づく渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置からの方角に基づき、レーダ図形の色を設定してもよい。
【0111】
また、レーダ図形表示部402gは、レーダ図形データ生成部402fにより生成されたレーダ図形データを表示した表示画面を表示部414に表示させるレーダ図形表示手段である。ここで、レーダ図形表示部402gは、地図データベース406aに記憶された所定の範囲を含む地図データ上に、レーダ図形データ生成部402fにより生成されたレーダ図形データを重畳して表示した表示画面を表示部414に表示させてもよい。また、レーダ図形表示部402gは、地図データベース406aに記憶された所定の範囲を含む地図データ上に、現在位置情報取得部402aにより取得された渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置情報に基づく現在位置表示データを重畳して表示し、その周辺にレーダ図形データ生成部402fにより生成されたレーダ図形データを表示した表示画面を表示部414に表示させてもよい。
【0112】
以上で、第3の実施形態における渋滞状況表示装置400の構成の一例の説明を終える。
【0113】
[渋滞状況表示装置400(スタンドアローン型)の処理]
次に、このように構成された第3の実施形態における渋滞状況表示装置400の処理の一例について、以下に図9を参照して詳細に説明する。
【0114】
図9に示すように、まず、現在位置情報取得部402aは、渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置情報を取得する(ステップSC−1)。
【0115】
そして、分割区画設定部402bは、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報に基づく渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置から、地図データベース406aに記憶された地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する(ステップSC−2)。ここで、所定の範囲は、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報に基づく渋滞状況表示装置400の利用者の進行方向前方の所定の距離を含む矩形の領域であってもよく、渋滞状況表示装置400を中心とする所定の距離を半径とする円形の領域であってもよい。また、分割区画は、所定の範囲を、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報に基づく渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置から所定の方向に平行な短冊型、または、現在位置を中心とする扇型、に分割した区画であってもよい。
【0116】
そして、渋滞情報取得部402cは、ネットワーク300を介して外部システム600から送信される渋滞している道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を受信する(ステップSC−3)。ここで、渋滞情報取得部402cは、情報取得部410にて外部システム600から受信した渋滞情報を取得してもよい。
【0117】
そして、渋滞長設定部402dは、渋滞情報取得部402cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞の長さを設定する(ステップSC−4)。ここで、渋滞長設定部402dは、分割区画内の渋滞リンクの長さ、または、連結した渋滞リンクの長さのうち最長のものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞長設定部402dは、分割区画内の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。また、渋滞長設定部402dは、分割区画内の渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置から所定の方向(例えば、渋滞状況表示装置400の利用者の進行方向等)と同一の方向の渋滞リンクの長さを合計したものを、渋滞の長さとして設定してもよい。
【0118】
そして、渋滞密度設定部402eは、渋滞情報取得部402cにより取得された渋滞情報に基づいて、分割区画内の渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を、外部システム600により渋滞情報を検知し、配信することが可能な分割区画内の道路リンクである渋滞情報配信リンクの数で、渋滞リンクの数を割った値(すなわち、「渋滞密度」=「渋滞リンク」/「渋滞情報配信リンク」)と設定する(ステップSC−5)。
【0119】
そして、レーダ図形データ生成部402fは、渋滞長設定部402dにより設定された渋滞の長さと、渋滞密度設定部402eにより設定された渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成する(ステップSC−6)。ここで、レーダ図形データ生成部402fは、渋滞長設定部402dにより設定された渋滞の長さに基づき、レーダ図形データに基づくレーダ図形の形状を設定し、渋滞密度設定部402eにより設定された渋滞密度に基づき、レーダ図形の色を設定してもよい。また、レーダ図形データ生成部402fは、更に、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報に基づく渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置からの方角に基づき、レーダ図形の色を設定してもよい。
【0120】
そして、レーダ図形表示部402gは、レーダ図形データ生成部402fにより生成されたレーダ図形データを表示した表示画面を表示部414に表示させる(ステップSC−7)。ここで、レーダ図形表示部402gは、地図データベース406aに記憶された所定の範囲を含む地図データ上に、レーダ図形データ生成部402fにより生成されたレーダ図形データを重畳して表示した表示画面を表示部414に表示させてもよい。また、レーダ図形表示部402gは、地図データベース406aに記憶された所定の範囲を含む地図データ上に、現在位置情報取得部402aにより取得された渋滞状況表示装置400の利用者の現在位置情報に基づく現在位置表示データを重畳して表示し、その周辺にレーダ図形データ生成部402fにより生成されたレーダ図形データを表示した表示画面を表示部414に表示させてもよい。
【0121】
以上で、第3の実施形態における渋滞状況表示装置400の処理の一例の説明を終える。
【0122】
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【0123】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0124】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0125】
また、端末装置100、渋滞状況表示サーバ200、渋滞状況表示装置400、および、外部システム600に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0126】
例えば、端末装置100、渋滞状況表示サーバ200、および、渋滞状況表示装置400の各装置が備える処理機能、特に制御部102、制御部202、および、制御部402にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100、渋滞状況表示サーバ200、および、渋滞状況表示装置400に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHD等の記憶部206および記憶部406等は、OSとして協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0127】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100、渋滞状況表示サーバ200、および、渋滞状況表示装置400に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0128】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、Blu−ray Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、LAN、WAN、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【0129】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0130】
記憶部206および記憶部406に格納される各種のデータベース等(地図データベース206a、406a等)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【0131】
また、端末装置100、渋滞状況表示サーバ200、および、渋滞状況表示装置400は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0132】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0133】
以上詳述したように、本発明によれば、表示画面一瞥しただけで、感覚的に画面上に表示された現在位置の周辺の渋滞状況を把握できる渋滞状況表示システム、端末装置、渋滞状況表示サーバ、渋滞状況表示装置、および、渋滞状況表示方法を提供することができるので、地図表示を支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【0134】
100 端末装置
102 制御部
102a 現在位置情報取得部
102b 現在位置情報送信部
102c 渋滞情報送信部
102d レーダ図形データ受信部
102e レーダ図形表示部
104 通信制御インターフェース部
108 入出力制御インターフェース部
110 情報取得部
112 位置取得部
114 表示部
200 渋滞状況表示サーバ
202 制御部
202a 現在位置情報受信部
202b 分割区画設定部
202c 渋滞情報取得部
202d 渋滞長設定部
202e 渋滞密度設定部
202f レーダ図形データ生成部
202g レーダ図形データ送信部
202h 表示画面生成部
202i 表示制御部
204 通信制御インターフェース部
206 記憶部
206a 地図データベース
300 ネットワーク
400 渋滞状況表示装置(スタンドアローン型)
402 制御部
402a 現在位置情報取得部
402b 分割区画設定部
402c 渋滞情報取得部
402d 渋滞長設定部
402e 渋滞密度設定部
402f レーダ図形データ生成部
402g レーダ図形表示部
404 通信制御インターフェース部
406 記憶部
406a 地図データベース
408 入出力制御インターフェース部
410 情報取得部
412 位置取得部
414 表示部
600 外部システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示サーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した渋滞状況表示システムであって、
上記渋滞状況表示サーバの上記記憶部は、
少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記渋滞状況表示サーバの上記制御部は、
上記端末装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定手段と、
渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、
上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定手段と、
上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定手段と、
上記渋滞長設定手段により設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定手段により設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成手段と、
上記レーダ図形データ生成手段により生成されたレーダ図形データを、上記端末装置へ送信するレーダ図形データ送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記渋滞状況表示サーバの上記レーダ図形データ送信手段により送信される上記レーダ図形データを受信するレーダ図形データ受信手段と、
上記レーダ図形データ受信手段により受信された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示手段と、
を備えたことを特徴とする、渋滞状況表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の渋滞状況表示システムにおいて、
上記分割区画は、
上記所定の範囲を、上記現在位置から所定の方向に平行な短冊型、または、上記現在位置を中心とする扇型、に分割した区画であることを特徴とする、渋滞状況表示システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の渋滞状況表示システムにおいて、
上記渋滞長設定手段は、
上記分割区画内の上記渋滞リンクの長さ、または、連結した上記渋滞リンクの長さのうち最長のものを、上記渋滞の長さとして設定することを特徴とする、渋滞状況表示システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載の渋滞状況表示システムにおいて、
上記渋滞長設定手段は、
上記分割区画内の上記渋滞リンクの長さを合計したものを、上記渋滞の長さとして設定することを特徴とする、渋滞状況表示システム。
【請求項5】
請求項1または2に記載の渋滞状況表示システムにおいて、
上記渋滞長設定手段は、
上記分割区画内の上記現在位置から所定の方向と同一の方向の上記渋滞リンクの長さを合計したものを、上記渋滞の長さとして設定することを特徴とする、渋滞状況表示システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一つに記載の渋滞状況表示システムにおいて、
上記レーダ図形データ生成手段は、
上記渋滞長設定手段により設定された上記渋滞の長さに基づき、上記レーダ図形データに基づくレーダ図形の形状を設定し、上記渋滞密度設定手段により設定された上記渋滞密度に基づき、上記レーダ図形の色を設定することを特徴とする、渋滞状況表示システム。
【請求項7】
請求項6に記載の渋滞状況表示システムにおいて、
上記レーダ図形データ生成手段は、更に、
上記現在位置からの方角に基づき、上記レーダ図形の上記色を設定することを特徴とする、渋滞状況表示システム。
【請求項8】
渋滞状況表示サーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えた端末装置であって、
上記制御部は、
上記渋滞状況表示サーバから送信される、地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画内の渋滞の長さと、上記分割区画内の渋滞している道路リンクである渋滞リンクの割合を示す渋滞密度渋滞密度と、に基づくレーダ図形データを受信するレーダ図形データ受信手段と、
上記レーダ図形データ受信手段により受信された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項9】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示サーバであって、
上記記憶部は、
少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定手段と、
渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、
上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定手段と、
上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定手段と、
上記渋滞長設定手段により設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定手段により設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成手段と、
上記レーダ図形データ生成手段により生成された上記レーダ図形データを表示した表示画面を生成する表示画面生成手段と、
上記表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする、渋滞状況表示サーバ。
【請求項10】
表示部と制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示装置であって、
上記記憶部は、
少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記渋滞状況表示装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定手段と、
渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、
上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定手段と、
上記渋滞情報取得手段により取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定手段と、
上記渋滞長設定手段により設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定手段により設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成手段と、
上記レーダ図形データ生成手段により生成された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示手段と、
を備えたことを特徴とする、渋滞状況表示装置。
【請求項11】
制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示サーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した渋滞状況表示システムにおいて実行される渋滞状況表示方法であって、
上記渋滞状況表示サーバの上記記憶部は、
少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定ステップと、
上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得ステップと、
上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定ステップと、
上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定ステップと、
上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記渋滞長設定ステップにて設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定ステップにて設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成ステップと、
上記渋滞状況表示サーバの上記制御部において実行される、上記レーダ図形データ生成ステップにて生成されたレーダ図形データを、上記端末装置へ送信するレーダ図形データ送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記渋滞状況表示サーバの上記レーダ図形データ送信ステップにて送信される上記レーダ図形データを受信するレーダ図形データ受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記レーダ図形データ受信ステップにて受信された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示ステップと、
を含むことを特徴とする、渋滞状況表示方法。
【請求項12】
渋滞状況表示サーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において実行される渋滞状況表示方法であって、
上記制御部において実行される、
上記渋滞状況表示サーバから送信される、地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画内の渋滞の長さと、上記分割区画内の渋滞している道路リンクである渋滞リンクの割合を示す渋滞密度渋滞密度と、に基づくレーダ図形データを受信するレーダ図形データ受信ステップと、
上記レーダ図形データ受信ステップにて受信された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示ステップと、
を含むことを特徴とする、渋滞状況表示方法。
【請求項13】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示サーバにおいて実行される渋滞状況表示方法であって、
上記記憶部は、
少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定ステップと、
渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得ステップと、
上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定ステップと、
上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定ステップと、
上記渋滞長設定ステップにて設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定ステップにて設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成ステップと、
上記レーダ図形データ生成ステップにて生成された上記レーダ図形データを表示した表示画面を生成する表示画面生成ステップと、
上記表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする、渋滞状況表示方法。
【請求項14】
表示部と制御部と記憶部とを少なくとも備えた渋滞状況表示装置において実行される渋滞状況表示方法であって、
上記記憶部は、
少なくとも道路リンクについての地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記渋滞状況表示装置の利用者の現在位置から、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上の所定の範囲を複数に区切った分割区画を設定する分割区画設定ステップと、
渋滞している上記道路リンクである渋滞リンクについての渋滞情報を取得する渋滞情報取得ステップと、
上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の渋滞の長さを設定する渋滞長設定ステップと、
上記渋滞情報取得ステップにて取得された上記渋滞情報に基づいて、上記分割区画内の上記渋滞リンクの割合を示す渋滞密度を設定する渋滞密度設定ステップと、
上記渋滞長設定ステップにて設定された上記渋滞の長さと、上記渋滞密度設定ステップにて設定された上記渋滞密度と、に基づいてレーダ図形データを生成するレーダ図形データ生成ステップと、
上記レーダ図形データ生成ステップにて生成された上記レーダ図形データを表示した表示画面を上記表示部に表示させるレーダ図形表示ステップと、
を含むことを特徴とする、渋滞状況表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−27531(P2011−27531A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−173167(P2009−173167)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】