説明

測定物保持装置及び方法並びに平面度測定装置

【課題】測定物を保持する際に測定物が自重の撓みにより変形されることのない測定物保持装置を提供する。
【解決手段】測定物11の平面度測定に用いられる測定物保持装置20であって、測定物11が載置される載置面11aを有する載置台40と、載置台40に、載置面4002から突出して測定物11を下方から複数箇所で支持し載置面4002からの高さが変更可能に設けられた複数の測定物支持部材60と、各測定物支持部材60が測定物11に対して均一な接触圧力で接するように各測定物支持部材60の載置面4002からの高さを変更する制御手段80とを備える構成にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板等に例示される測定物の平面度測定に用いられる測定物保持装置及び方法並びに平面度測定装置に関し、さらに詳しくは、測定物の自重による歪み・撓みの影響を極限にまで低減することができる測定物保持装置及びこれを用いた平面度測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体回路の微細化が顕著に進展しており、ウェハパターンの欠陥やパターン寸法値の要求特性は非常に厳しくなっている。これに伴い、半導体転写原版であるレチクルに対する要求特性も厳しく、レチクルの平面度に対する要求精度も高くなってきている。具体的には、レチクル原版(ブランクス)の平面度は、例えばブランクスの外形寸法が152mm角で板厚が6.4mmの場合、通常は平面度の規格が、0.5μm以下の基板を用いている。近年は更に高い平面度が要求されており、基板として、平面度が0.3μm以下の保証を求められる場合も必要となってきている。そのためには、高精度な平面度の測定が不可欠である。
【0003】
従来、ブランクス、レチクル(以下、基板と記載)の平面度測定は、基板の自重による撓みの影響を避けるために基板を縦置き、つまり基板を垂直に保持し、干渉計等の平面度検出装置を基板の垂直な面に設置して、基板の平面度を測定していた。縦置きの際に基板を保持するため、機械的外力を加えて保持する必要があったが、この外力により基板が歪み、平面度の測定結果に歪み成分が含まれてしまうという問題があった。
【0004】
この問題を解消するために、従来の測定物保持装置においては、図1(a)に示すように、基板100を保持する平板状の治具105を一旦水平に保ち、この治具105上に基板100を、その四隅部が係合する保持部材103により水平に保持する。しかる後、図1(b)に示すように、治具105と基板100を治具駆動部106により完全に垂直な状態ではなく、基板100が保持できる程度に垂直よりもわずかに小さな角度まで治具105を起こす。これにより、自重による基板100の撓みの影響を減らしつつ、基板100に外力を加えずに保持することが可能となった。しかし、筆者はこのように基板に外力がほぼ働かない状態で垂直に保持しても、平面度の測定結果に基板の自重に起因する若干の撓みが含まれていることを確認した。
【0005】
平面度の規定方法はいくつかあるが、本明細書ではTIR(基板表面の最小二乗平面からの最高点と最低点の絶対値との和)を平面度の指標として述べる。
【0006】
図2(a)は、外形152mm角、板厚1.4mm、TIR約0.4μmの基板を、図1(b)に図示した測定物保持装置により外力を加えずに垂直に保持した状態で平面度を測定した結果である。図2(b)は図2(a)に対し、基板の向きを時計回りに90°回転させて測定した結果であるが、画像を測定方向と逆に回転させ、図2(a)と同じ向きに表示したものである。一見図2(a)と図2(b)は平面度マップに大きな違いは見られない。
図2(c)は図2(a)と図2(b)の差分を求めたものである。図2(c)より2つの平面度は一致しておらず、また、その平面度形状から基板に外力が加わらなくとも、垂直に保持すると、基板は自重により撓んでいることが分かる。同様の傾向は図2で測定した基板だけでなく、他の基板においても観測されており、現在求められている平面度測定精度において無視できない誤差要因である。
【0007】
自重による基板歪みの問題を解決するために、図3(a),(b)に示すように、基板100を水平に保ち、その下面を、治具105の上面に設けた3つの載置部104の頂部に載置し接触することで保持する。すなわち外力を加えずに摩擦力のみで保持し、理論計算または測定によって得られた自重による撓み量を減算して、平面度を測定する方法が過去に提案されている(特許文献1参照)。
しかし、この方法は基板の材質、形状が同じであれば基板の自重による撓み量が同じになるという前提での方法であり、現在求められている0.01μm単位での平面度を議論するには精度不足である。
【0008】
また、自重による撓みが生じなくなる程度まで載置部の数を増やす方法も考えられるが、載置部104の頂部が接触する基板の下面も測定面と同様平面度に分布があり、基板下面と載置部の高さ分布が同一でないと、結局は基板が自重により撓んでしまうことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平10−260037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたもので、測定物の自重による撓みの影響を除去できる測定物保持装置及び方法並びにこれを用いた高精度の平面度測定が可能な平面度測定装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、測定物の平面度測定に用いられる測定物保持装置であって、前記測定物が載置される載置面を有する載置台と、前記載置台に、前記載置面から突出して前記測定物を下方から複数箇所で支持し前記載置面からの高さが変更可能に設けられた複数の測定物支持部材と、前記各測定物支持部材が前記測定物に対して均一な接触圧力で接するように前記各測定物支持部材の前記載置面からの高さを変更する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の測定物保持装置において、前記各測定物支持部材は、圧力流体の給排により伸縮可能に変形される材質から構成され、前記制御手段は、前記各測定物支持部材に連通路を介して接続され圧力流体を貯留する圧力室と、前記圧力室から前記各測定物支持部材への圧力流体の給排を行う流体給排機構とから構成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1記載の測定物保持装置において、前記制御手段は、前記載置台に前記測定物支持部材ごとに設けられた複数のシリンダ室と、前記各シリンダ室内に前記載置面からの高さが変更可能に設けられた複数のピストン部と、前記各シリンダ室に連通路を介して接続され圧力流体を貯留する圧力室と、前記圧力室から前記各シリンダ室への圧力流体の給排を行う流体給排機構とから構成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1乃至3に何れか1項記載の測定物保持装置において、前記圧力流体は気体であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3に何れか1項記載の測定物保持装置において、前記複数の測定物支持部材は、前記載置台に二次元方向に一定の間隔で配列されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、平面度測定装置であって、請求項1乃至5の何れか1項記載の測定物保持装置と、前記測定物の平面度を測定する測定手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項7の発明は、測定物の平面度測定に用いられる測定物保持方法であって、前記載置台の載置面から突出し前記載置面からの高さが変更可能に設けられた複数の測定物支持部材で測定物を下方から複数箇所で支持し、前記各測定物支持部材が前記測定物に対し均一な接触圧力で接するように各測定物支持部材の前記載置面からの高さを変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の測定物保持装置及び方法によれば、測定物に対し外力を加えずに保持する場合において、測定物が有する平面度のばらつきを、各測定物支持部材の載置台の載置面からの高さがパスカルの原理に従い、自動的に変位することで吸収する。これにより、各測定物支持部材が測定物に与える力が均一になるため、測定物を自重により変形することなく保持することが可能となる。
【0018】
パスカルの原理とは、「一定の容器内部に非圧縮性流体(以下、流体と記載)を満たしてある面に圧力をかけたとき、流体の一部に加えた圧力は流体内のすべての部分に同じ圧力で伝わる。」ものである。しかし、本発明のように、流体の変位がごくわずかであり、常に平衡状態に近い系においては、上記流体として気体を用いても同原理が適用できる。
【0019】
また、本発明の測定物保持装置を用いた平面度測定装置によれば、測定物が自重の影響を受けて変形することがなくなり、平面度を高精度に算出することが可能となる。さらに、通常平行方向に搬送される測定物の傾きを変化させる機構が不要となるため、平面度測定装置の搬送機構が簡便化されるだけでなく、他の分析、測定装置との統合も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】(a)は従来における基板保持装置の一例を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図2】従来における平面度測定方法での結果を示す図である。
【図3】(a)は従来における基板保持方法の一例を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図4】本発明にかかる基板等の測定物保持装置を備えた平面度測定装置の一例を示す全体の構成図である。
【図5】本発明にかかる測定物保持装置の一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図6】本発明における測定物保持装置を構成する載置台に設けられた可動可能な測定物支持部材と測定物(基板)との関係を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(実施の形態1)
以下、本発明にかかる測定物保持装置及びこれを備えた測定物の平面度測定装置について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図4乃至図6において、測定物保持装置20は、載置台40、測定物支持部材60、制御手段80等を備えて構成される。
載置台40は、フォトマスク、レチクルのような基板等の測定物11が載置されるもので、測定物11の平面積より大きい平面積の矩形の平盤状を呈している。この載置台40には複数の測定物支持部材60が設けられている。測定物支持部材60は、載置台40の載置面4002から突出して測定物11を下方から複数箇所で支持するもので、載置面4002からの高さが変更されるように測定物11に対して接近及び離間する方向に移動可能に設けられている。
制御手段80は、各測定物支持部材60が測定物11に対して均一な接触圧力で接するように各測定物支持部材60の載置面4002からの高さを変更するものである。
【0023】
制御手段80は、載置台40に測定物支持部材60ごとに設けられた複数のシリンダ室8002と、各シリンダ室8002内に載置面4002からの高さが変更できるように載置台40の厚さ方向に移動可能に嵌合された複数のピストン部8004と、各シリンダ室8002に共通の流体連通路8006及び配管8012を介して接続され圧力流体を貯留する圧力室8008と、圧力室8008から各シリンダ室8002への圧力流体の給排を行う流体給排機構8010とから構成されている。
【0024】
流体給排機構8010は、図4に示すように、空気等の気体を圧縮充填した気体供給タンク8010Aと、気体供給タンク8010Aの気体吐出口8010A2に開閉バルブ8010Bを介して接続された気体給排ポンプ8010Cとを有する。気体給排ポンプ8010Cは、気体供給タンク8010Aの気体を圧力室8008に供給する。そして、圧力室8008に供給された気体は流体連通路8006を通して各測定物支持部材60に供給される。また、気体給排ポンプ8010Cは各測定物支持部材60の排気を可能にしている。
なお、図示省略したが、流体給排機構8010は、圧力制御弁や流量制御弁などを含んで構成される。
【0025】
図4において、平面度測定装置10は、測定物保持装置20の載置台40に設けられた複数の測定物支持部材60により水平に支持された測定物11の測定面11aの平面度を測定するものである。
平面度測定装置10は、測定物11の上方に配置されたレーザー光源1と、レーザー光源1のレーザービーム2の光路上に配置された発散レンズ3と、発散レンズ3のビーム射出側に配置されたビームスプリッタ4と、ビームスプリッタ4と測定物11の測定面11aとの間で測定物11寄りに配置されたコリメータレンズ7と、コリメータレンズ7と測定物11の測定面11aとの間に配置され参照面9を有する基準板8と、ビームスプリッタ4に対しその測定物11方向への光路と直交する側に結像レンズ5を介して配置された撮像素子6とを備える。
【0026】
次に、測定物保持装置20により水平に支持された測定物11の測定面11aの平面度を平面度測定装置10により測定する場合について説明する。
レーザー光源1から出射されたレーザービーム2は、発散レンズ3、ビームスプリッタ4、コリメータレンズ7を透過して平行光となり、光学的に平坦で参照面9を有する基準板8に照射される。この照射光の一部が基準板8の参照面9で反射され、参照面反射光12となる。残りの光は基準板8を透過して測定物11の測定面11aに到達して測定面反射光13となる。そして、参照面反射光12と測定面反射光13は、それぞれの光路を逆行してビームスプリッタ4に照射され、ビームスプリッタ4で光路が屈折された後、結像レンズ5を透過して受光面となる撮像素子6に投影され、干渉縞を形成する。
【0027】
この時、参照面反射光12と測定面反射光13の光路差が波長の整数倍であれば干渉光は明るくなり、整数倍の半波長だけずれていれば干渉光は暗くなる。また、干渉光の明るさは正弦波状に変化するので、干渉縞の各部の明るさに基づいて当該部位における光の初期位相が分かる。
従って、干渉縞が1周期(2π)変化するように参照面9と測定面11aの距離を変化させ、その間に複数の画像(例えば、π/2周期毎に1枚で計4枚の画像)を撮像素子6から画像処理部(図示省略)に取り込み、画像処理部による画像処理を利用して画像を画素毎に分析し、画素毎の初期位相や隣接する画素間の連続性の有無、つまり、1周期分(2π分)の位相のずれの有無を求めて画素毎の情報を関連付けるようにすれば、測定面11aの形状を正確に知ることができる。
【0028】
また、他の手法としては、参照面9と測定面11aの距離を固定した状態で、レーザー光源1の波長自体を微小な単位で変化させることにより干渉縞を変調させ、測定面11aの形状を正確に知ることができる測定方法もあり、実用化されている。
【0029】
次に、測定物保持装置20の動作について説明する。
測定物11を測定物保持装置20により支持するに際しては、流体給排機構8010から各測定物支持部材60のシリンダ室8002に共通の流体連通路8006及び圧力室8008を通して圧力気体を供給する。そして、各測定物支持部材60のシリンダ室8002への圧力気体の給排を行うことで、各測定物支持部材60が測定物11に対して均一な接触圧力で接するように各測定物支持部材60の載置面4002からの高さを変更できる。
【0030】
このように各測定物支持部材60のシリンダ室8002同士の内部が流体連通路8006を通して連通状態となり、しかも、各測定物支持部材60のシリンダ室8002内を満たしている圧力気体は共有なので、パスカルの原理により各測定物支持部材60が測定物11に与える圧力、すなわち測定物11の自重を支える力は各測定物支持部材60間で同一になる。
その結果、各測定物支持部材60から測定物11の下面に対してそれぞれ均一の力を作用させることが可能となり、測定物11が自重により変形することがなくなる。すなわち、測定物11の下面の平面度のばらつきに追従して各測定物支持部材60の載置面4002からの高さが変更されるからである。この場合、圧力流体は比重が小さいガス状物質が望ましい。
【0031】
例えば、単位体積あたりの質量が大きい液体を使用すると、通常完全に平坦ではない測定物11の下面に接触する各測定物支持部材60の高さが異なることになり、各測定物支持部材60の先端に伝わる力が等しくならない。つまり、他に比べてより高い測定物支持部材60には、より高い領域に含まれる液体の分だけ重力の影響により下方向への力として働き、測定物支持部材60の先端に伝わる力が減少することになる。結果として、各測定物支持部材60に均一な圧力が加わらなくなってしまう。
上記と逆に、圧力流体が単位体積あたりの質量が小さな気体の場合は、各測定物支持部材60の高さの違いによる各測定物支持部材60に伝わる力の差は無視できるほど小さい。
【0032】
なお、測定物支持部材60の個数及び配置位置は特に限定しないが、保持中に測定物11の傾きならびに位置が変動せず、かつ測定物11が自重の撓みにより変形しないように、測定物支持部材60の配置の重心に偏りが生じないように、複数の測定物支持部材60を図6に示すように二次元方向に一定の間隔で配置し、測定物に接触させることが望ましい。
【0033】
このような本実施の形態による測定物保持装置によれば、測定物11を自重により変形させずに水平方向に保持することがで、平面度をはじめとする正確な基板情報の測定が可能となる。
【0034】
なお、本発明は前記に例示される測定物の平面度測定に限定されるものではなく、パターンが形成された測定物上のパターン位置座標を正確測定する際にも応用することができるなど、様々な基板の精密測定の保持に用いることができる。
また、上記実施の形態では、載置台40のシリンダ室8002に嵌合されたピストン部8004に測定物支持部材60を設けることで、測定物支持部材60を載置台40の厚さ方向に移動できる場合について説明したが、本発明はこれに限らず、測定物支持部材を圧力流体の給排により伸縮可能に変形されるゴム等の材質から構成することも可能である。
【符号の説明】
【0035】
1…レーザー光源、2…レーザービーム、3…発散レンズ、4…ビームスプリッタ、5…結像レンズ、6…撮像素子、7…コリメータレンズ、8…基準板、9…参照面、10…平面度測定装置、11…測定物、11a…測定面、12…参照面反射光、13…測定面反射光、20…測定物保持装置、40…載置台、4002…載置面、60…測定物支持部材、80…制御手段、8002…シリンダ室、8004…ピストン部、8006…流体連通路、8008…圧力室、8010…流体給排機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定物の平面度測定に用いられる測定物保持装置であって、
前記測定物が載置される載置面を有する載置台と、
前記載置台に、前記載置面から突出して前記測定物を下方から複数箇所で支持し前記載置面からの高さが変更可能に設けられた複数の測定物支持部材と、
前記各測定物支持部材が前記測定物に対して均一な接触圧力で接するように前記各測定物支持部材の前記載置面からの高さを変更する制御手段とを備える、
ことを特徴とする測定物保持装置。
【請求項2】
前記各測定物支持部材は、圧力流体の給排により伸縮可能に変形される材質から構成され、
前記制御手段は、前記各測定物支持部材に連通路を介して接続され圧力流体を貯留する圧力室と、前記圧力室から前記各測定物支持部材への圧力流体の給排を行う流体給排機構とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の測定物保持装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記載置台に前記測定物支持部材ごとに設けられた複数のシリンダ室と、前記各シリンダ室内に前記載置面からの高さが変更可能に設けられた複数のピストン部と、前記各シリンダ室に連通路を介して接続され圧力流体を貯留する圧力室と、前記圧力室から前記各シリンダ室への圧力流体の給排を行う流体給排機構とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の測定物保持装置。
【請求項4】
前記圧力流体は気体であることを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の測定物保持装置。
【請求項5】
前記複数の測定物支持部材は、前記載置台に二次元方向に一定の間隔で配列されていることを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の測定物保持装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項記載の測定物保持装置と、
前記測定物の平面度を測定する測定手段とを備える、
ことを特徴とする平面度測定装置。
【請求項7】
測定物の平面度測定に用いられる測定物保持方法であって、
前記載置台の載置面から突出し前記載置面からの高さが変更可能に設けられた複数の測定物支持部材で測定物を下方から複数箇所で支持し、
前記各測定物支持部材が前記測定物に対し均一な接触圧力で接するように各測定物支持部材の前記載置面からの高さを変更する、
ことを特徴とする測定物保持方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−153906(P2011−153906A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15421(P2010−15421)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】