説明

無汚染の装填及び取り出しのための方法及び装置

混合機、特に転がり運動混合機内において、混合される成分が、しばしば混合の間に更に乾燥されなければならず、従って混合機の壁部分が強制導入される乾燥エアについてエア透過性を有する。そのような混合機を周囲に対し無汚染で動作させるために、混合機の部分を、外側にカバー、特にエア透過性部分の上方及び下方で混合機に漏れのないよう保持される可撓性のホイル、を有する透過性の壁で覆い、乾燥エアがホイルと混合機の間からエア透過性部分に導入されるようにすることが提案される。次いで、汚染されたホイル及びドラム再処理又は処分される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無汚染で装填されて取り出されることが必要な装置及び機械類、特に、混合機、造粒機、又は乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
特に製薬工業において、また化学工業においても、有害物質を含めて、物質が極めて頻繁に取り扱われなければならない。例えば、それらは混合され、造粒され又は乾燥される。
【0003】
よって、混合機が、混合中に漏れのないよう密封され得るものであって、有害な又は好ましくない物質が何ら外部へ又は内部の製品へ通過(相互汚染[cross contamination])しないものであっても、遅くとも混合機が開かれる際に周囲が汚染されるという点に問題がある。
【0004】
よって、このタイプの機械類(以後混合機のみが記述されるが、本発明はそれらに限定されない)は、周囲の混合室に通過した汚染が、更に外部環境へ通過し又は製品を汚染することのないように、これまで、室内に配置され、それぞれ周囲に対し密封されている。
【0005】
しかしながらこれは、それに続く事柄の複雑さを著しく増大させる。例えば、そのような物質を混合するには、混合機自体のみならず、中に混合機が配置される混合キャビティも、混合の後、混合機がその動作後に開かれて取り出された際に、洗浄されるべきだからである。
【0006】
その上、混合と共に又は混合後に、造粒、滑剤による造粒物のコーティング、又は、例えば造粒物を製造した後の、乾燥のような、更なる処理工程が行われなければならず、これらの処理工程において、実際の混合におけるのと同じ問題が発生する。
【0007】
原材料が通常通りの粉状物質である場合、混合は、混合ドラム中でほとんど2段階において行われる。一方は閉じられた混合ドラムの回転運動又は転がり運動によって引き起こされる粗混合、そして他方はそれに続く微細混合である。
【0008】
この目的のためには、混合ドラムの壁は、少なくとも部分において、ほとんどは固体であり、より稀には液体であるところの、混合される物質については非透過性であり、しかしながらエアについては、好ましくは外部から内部への、従って混合機内への流れの向きにおいてのみ、透過性である材料、例えば焼結材料、からなるものである。
【0009】
大量のそして十分な圧力下のエアが、このようにして、これらの半透過性の壁部分を通じて外部から混合機内に圧力下で導入され得、それにより、例えば混合機内の粉状内容物が強く回転させられ、完全に混合される。
【0010】
これは、混合される物質によって、粉塵爆発の危険を生じさせるかもしれないので、この微細混合は、爆発の際の爆発圧力を圧力容器により吸収するために、原則として圧力容器中で行われる。
【0011】
これらの半透過性である壁部分の問題は、理論的には混合機の内容物は何らそれらを内部から外部へと透過し得ないが、製造者は100%未満の信頼性を保証するに過ぎず、従って、混合機の外部空間の汚染の可能性が排除され得ず、よって、微小量が混合機の内部から半透過性である壁部分を通じて外部へ依然として通過するかもしれないことである。
【0012】
混合機のドラムは、少なくとも半透過性の壁部分についての密封外周カバーにより正確に密閉され、全ての他の注入部及び排出部が適切に閉じられ、部分透過性壁部を通じて内容物が内部から外部へ通過する場合でも、何らの周囲の汚染も起こらない。
【0013】
このカバーは、DE3206385A1及びDE3739976A1からわかるように、安定した形状を有する堅固な蓋であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
よって、本発明の目的は、有害物質も比較的低い複雑さで混合され得、次いで混合機が取り出されて更なる使用に備えられ得る、例えば混合機のような装置及びその作動のための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この目的は、請求項1及び29の特徴により達成される。有利な実施形態は、従属請求項に由来し得る。
【0016】
それが環状の壁部分に関係する場合は、ホイル(foil)又は蓋は、このようにドラムの外側における半透過性の端部を超えて伸び、半透過性の壁部の外部で、従って透過性の端部の上方及び下方の双方において、このためのドラムの外側に対し漏れのないよう囲繞状に接し、それが特異な表面(singular surfaces)に関する場合は、それぞれこれらの壁部分のまわりに囲繞状に閉じる。
【0017】
よって、好ましくは、ドラムは、上部において円筒形状を有し、一方下部において、最下位置において中央に配置された排出部に向かって円錐状に次第に細くなるよう、そしてその円錐状に次第に細くなる壁部分が、排出部の非透過性の口からその上方に配置された円筒形状壁部分まで、好ましくは半透過性の壁部として構成されるよう、形成される。透過性の壁部は、この場合、環状の、円周状の透過性の壁部であるから、ホース形状のホイルがカバーホイルとして用いられており、それは、透過性の壁部の上方及びまた下方に、よってこの場合、排出口体の外側及び円錐形状部の上方の円筒形状壁部の外側に、漏れのないように囲繞装着されている。
【0018】
よって、ホイルの上方の装着部を取り外すことなく、ホイルの上方装着具は前記囲繞容器に対し取り付けられたままで、ホイルがドラムと軸方向にそれからずれた圧力容器の間で、例えば、強いケーブル・タイ又は他のクランプ装置を用いてのホイルホースの径方向圧縮により、径方向に漏れのないように更に密封され得、ドラムが周囲の容器、例えば圧力容器から、完全に取り外され得るように、保護ホイルが軸方向において十分に長く形成されていることが重要である。
【0019】
また、ホイルは、ドラム又は圧力容器の何れの所要の外径に対しても、適切な、特に取り外し可能なクランプ装置を用いて、例えばしっかりと締まる円周状のO−リングを用いて、又はクランプベルトを用いて、囲繞状に取り付けられる。
【0020】
壁の半透過性部分が円錐形状部である場合、ホイルが半透過性部分に実質上漏れのないように接触するように、この円錐形状部を覆うホイルもまた円錐形状部の上方部から円錐形状部の下方部に向かって直径において次第に細くなることが好ましい。
【0021】
一方、ホイルは、ドラムにおける上方装着位置を越えたホース形状の囲繞状上方突出長を有することが重要である。上方突出長の機能は、ドラムを、受容する保護容器又は圧力容器からずらすのを容易にすることである。
【0022】
特に、前記上方突出長は、好ましくは、一方において、ホース形状のホイル全体が、ホイルが漏れのないように接触が保たれる外径、従って、特に、ホイルの上方突出部が装着される位置における圧力容器の外径よりも大きな直径を有する。
【0023】
排出部に近接して装着するために、排出部は、その開閉がホイル又は排出部に近接して装着されたそのクランプ装置に影響しないよう形成される。よって排出部は、排出口体の外側に対するホイルの密接な接触に影響することなく開閉され得る。
【0024】
典型的には、排出部は、そのような混合機内において排出部蓋によって漏れのないよう閉塞され、その排出部蓋は、排出口の内部に配置され、漏れのないように密封し、それは好ましくはドラムの内部に向かって凸の湾曲部をその表面に有する。排出部を開くためには、排出部蓋はドラムの内部に移動され、それにより、内容物は、蓋を過ぎて、開いた口を通じて重力に従い流出することができる。
【0025】
一方において、上方突出長は、他の囲繞状に漏れのない取り付け具を用いて、すなわち圧力容器の下端部の外周部においてクランプ装置を用いて取り付けられ、それにより、ホイルを用いることにより汚染の漏れのない空間が作られ、その汚染の漏れのない空間は、圧力容器の外方部分及びホイルによって形成され、その空間から排出口体のみが突起し、それはまた汚染の漏れがないように閉塞され得る。
【0026】
ホイル内において、圧力容器の上部内にエア注入部を開口し、ホイルとドラムの壁の間に、それを通じてエア(air)が正の圧力下に導入され得、それはドラム壁の透過性部分を通じてドラム内へ流れ、混合する材料を回転させて微細混合を起こさせる。
【0027】
流入エアが、中央部において拘束されていないホイルにおいて乱れを受けないように、圧力容器は、下部に配置されたホイルを容器の内側へと外方に吸引するために、よって混合用エアの流入を助けるために、特に下方部に真空連結部を有する。
【0028】
ドラムは更に、一つの、しかしながらほとんどの場合複数の連結口を有し、そこには、それに応じて形成された、例えばフィルタ、供給口体又は測定器具又は更なる部品のような連結部品が、通常は閉塞した口が、開かれた後に、取り付けられ得る。
【0029】
また、前記連結部品を取り付ける際、ドラムと連結部品の間の移行は、取り付けの間は開放されているが、ホース形状のホイルによって密封され、そのホイルは、連結口に連結され、他方において、取り付けられる連結部品の端部に囲繞状に漏れのないように装着され、その端面は前記連結口から見て外方を向き、よって前記装着はそれぞれの連結口が開かれる前に行われる。連結口を閉塞する閉塞栓又は閉塞システムは、その後にのみ開かれ、それによって、連結口に対し連結部品が取り付けられ続ける限り、連結口はホイル内に留まる。その後、連結部は連結口から再び取り外され、ホイルはなおそれらの間に作られた間隙を閉じ、閉塞栓がホイル内に配置された後にのみ連結口を閉じる。次に述べられるように、ホイルは閉じられて廃棄され得る。
【0030】
また、この場合、ホース形状のホイルは、できるだけ連結口から連結部品を取り外すことを容易にするために、軸方向において十分な長さを有しなければならず、それによって、それらの間のホイルの漏れのない径方向閉塞が容易になる。
【0031】
ドラムは、選択的に、再使用可能な部品として構成されることも、一度のみ使用されるべき部品として構成されることもできるが、非常にしっかりと構成される必要がある圧力容器は、一度のみ使用されるには高価すぎる。よって圧力容器は、充填されたドラムのための挿入に用いられた後、そして前記ドラム内において微細混合が行われた後、再使用のために備えられなければならず、特に汚染除去がなされなければならない。
【0032】
この目的のために、
圧力容器の下部を取り外した後、その上端部が下方から取り付けられ、それと漏れのないように連結され得る洗浄覆いを用いることができる。前記洗浄覆いは、内部に洗い流し装置を有し、洗い流し装置のための排出部を下向きに有する。
【0033】
更に、洗浄覆いは、こぶしが通り抜けるのに十分に大きく、洗浄覆いが圧力容器の下方部に取り付けられた後、上部に残る残余ホイルが位置する箇所に近接して配置される廃棄孔を有する。
【0034】
更に、洗浄覆いの廃棄孔に嵌着する汚染除去装置を使用することができ、これを用いることにより、そこに又は他の位置に配置された残余の廃棄袋が無汚染で廃棄され得る。
【0035】
これらの部品により、混合機の無汚染の装填及び取り出しのための下記手順が行われ得る:
【0036】
製造させるべき粉状混合物の特にほとんど粉状の成分がドラム内に装填される前に、そこを通じてドラム内に混合用エアを圧送するために半透過性に構成されたドラムの壁部分が、ホイル、例えばホース形状のホイルによって覆われ、半透過性の壁部から外れた位置で、ドラムの外側において囲繞状に漏れのないように装着される。次いで、ドラムは回転又は転がり動作の実行によって粗混合され得る。
【0037】
次いで、ドラムの排出部をそれに応じて形成された排出口体に取り付けて排出部を開くことにより、製造された混合物がドラムから取り出され得る。ホイルは排出部を超えて伸びないが、例えば排出口体の外周において囲繞状に漏れのないよう装着され得るので、ホイルの密封効果は排出工程によって損なわれたり中断されることがない。
【0038】
しかしながらしばしば、ドラムの動作によって行われる粗混合に加えて、半透過性の壁部を通じてドラムの内部に導入される混合用エアによる微細混合が行われなければならない。
【0039】
この場合、ドラム内の正圧が増大しないようにするために、導入された混合用エアは、またドラムから離脱することができなければならない。この目的のために、それぞれのフィルタ挿入体が、特にほとんどはドラムの上面に備える連結口に取り付けられ、そのフィルタ挿入体を通じて、ドラムから混合物の成分が除去されることなく混合用エアがドラムから離脱し得る。
【0040】
環境の汚染を避けるために、連結口の開口及び取り付け及びその後の例えばフィルタ挿入体のような連結部品の連結の際、ホース形状のホイルを用いることにより密封が行われる。
【0041】
連結口がなお閉じている間に、ホイルは、一方において、連結口の外周部に連結され、他方において、連結部品の端部に囲繞状に漏れのないように連結され、それは既に近接して移動され、その端部は連結口から見て外方に向いている。その後でのみ、連結口の蓋が開けられ、従ってホイルの内部において開けられ、全時間の間、そこに残され、その中で、例えばフィルタ挿入体のような連結部品が連結口に取り付けられ続ける。
【0042】
同様に、ホース形状のホイルを使用して予め密封が行われた後、供給口体は他の連結口に漏れのないよう取り付けられる。
【0043】
ドラム内への混合用エアの導入は、典型的には、ドラムの内部で粉塵爆発が発生したときに圧力容器により爆発圧を受けるために、ドラムが圧力容器内に予め受容された場合にのみ行われる。
【0044】
圧力容器はこのようにほとんど、ほぼ円筒形状又は卵形に形成され、その長手方向軸の中央部において、上部と下部に分離できる。次いで混合用エアは、例えばオリフィスを通じて、例えば、圧力容器の内部への自由な接近手段を提供する上部の自由端部に向かって、供給される。このために、前記オリフィスは、例えば、径方向内方に向かって後退した環状のフランジ内に配置される。
【0045】
外周部にホイルが装着されたドラムが圧力容器の上部に下方から挿入された場合、ホイルの上部装着具は、なお圧力容器の上部の外側に位置する。上部装着具を超えて突起するホイルの上部長手方向突起部は、一方、圧力容器の上部の外周に装着されるために十分に長く、それは既に新鮮なエアのための排出部の外側に、例えば、上部の下端部における径方向内方に窪んだ環状のフランジ部に配置されている。ホイルはその上に囲繞状に装着されていないので、圧力容器の下部構成部品は上部構成部品に対し漏れのないように取り付けられ得る。もし連結部品がドラムに対し取り付けられるならば、混合ドラムはそれぞれの位置に連結アダプタをそれぞれのサイズで有し、圧力容器内に配置されたドラムに対し、そしてその中に配置された連結部品に対し、漏れのないよう嵌合する。
【0046】
混合用エアを圧力容器を通じてドラム内に圧送する前に、ホイルは、ホイルの部分すなわちほとんど圧力容器の下部、における真空連結部を通じて圧力容器の内表面に吸引され、それによって、ホイルとドラムの外側の間に、最初に半透過性の壁部に、そしてそこからドラムの内部に導入するための、十分な距離が維持される。
【0047】
この目的のために、混合用のエアを導入する前に、そしてホイルの上部長手方向突起部を圧力容器の外径に装着した後に、ドラムにおけるホイルの上部装着具は取り外され、それは必要な混合用エアの通過を自由にする。
【0048】
このように、ドラム内の混合材料は、ドラム内への混合用エアの導入により、微細混合、又は他の処理工程、例えば供給口体を通じての追加の微量液体により行われる造粒を受けることができる。また、造粒物の外周に滑り層を設けることは、そのような連結口を通じてほとんどは液体の滑剤を更に導入することにより可能である。
【0049】
混合材料の全ての所望の処理工程がドラム内で行われた場合、次のようにして、ドラムは圧力容器から取り外され、次いで中身が取り出される:
【0050】
圧力容器の上部構成部品について記載された全ての方法及び機能的特徴は、下部構成部品も備え得るものであり、その逆も同様である。
【0051】
ドラムは、圧力容器の上部構成部品の外径からホイルの上方突起部の装着具を取り外すことなく、圧力容器の上部から取り外され得る。前提条件として、ホイルは、圧力容器の上部構成部品からドラムを完全に取り出すことができないように、しかしながら、更にホース形状のホイルを圧縮することができ、1又は軸方向にずれた2つの閉塞位置において径方向において密封することができるように、軸方向において十分に長いサイズである。
【0052】
次に、漏れのないように閉塞されたホイルは、一つの閉塞位置又は2つの閉塞位置の間において分離され、それにより、残余ホイルは圧力容器の上部構成部品に留まり、一方ホイルの主要部は、分離されたドラムを、ドラムの排出部を除いて完全に漏れのないよう封入する。このように、ドラムがその排出部において漏れのないよう取り付けられる排出口体又は同様のものへ、なお内容物が満杯のドラムが移動され得、次いで、ドラムの排出部の閉塞栓が開かれ、ドラムの内容物が取り出される。
【0053】
ドラムが再使用可能な部品として構成されているか、使い捨て部品として構成されているかに従って、なお排出部を除いてホイルの中に漏れのないように受容されたドラムは、次いで、適切な処分又は再処理の便宜に供される。
【0054】
一方圧力容器は、再使用されなければならず、このために汚染除去されなければならない。このことは、圧力容器の上部のみが汚染され得、下部は汚染される可能性のあるホイル内部に何ら関係を有しないので、なお残余ホイルを備える圧力容器の上部構成部品に対する洗浄覆いの装着によって行われる。
【0055】
洗浄覆いは、こぶしを中へ通すのに十分な大きさの廃棄孔を有する。その廃棄孔は、洗浄覆いが上部構成部品の位置に配置された際に残余ホイルの位置に十分に近接し、それにより、廃棄孔を通じて手を伸ばして、場合によっては上部クランプ装置を取り外した後、残余ホイルを掴み、それを上部構成部品から取り外すことができるものであり、その間、残余ホイルはなお上部構成部品の外周に取り付けられている。
【0056】
これは素手で行われるのではなく、開口側が廃棄孔の外周に漏れのないよう装着される廃棄袋を手袋として用いて行われる。残余ホイルは廃棄孔を通じて洗浄覆いの外部へ引き出され、廃棄袋内に封入され、それは径方向に漏れのないよう圧縮され、残余ホイルと廃棄孔の間で少なくとも一つの閉塞位置において分離される。
【0057】
このようにして、残余ホイルは廃棄袋内に漏れのないように封入され、この際自由に到達し得る上部構成部品の開口側及び圧力容器の上部構成部品の内表面全体も、洗浄覆いの内部の洗い流し装置を用いて洗浄され、これは洗浄工程の間に行われなければならない。
【0058】
このようにして、圧力容器の上部は使用し得る状態となる。
【0059】
もし洗浄覆いに残っている残余廃棄袋が汚染のおそれを有するならば、外部からこの廃棄孔に汚染除去装置を取り付けることができ、その汚染除去装置は内部に洗浄装置を有すると共に洗浄液のための排出部を有し、逆側に、廃棄孔に連結するためのそれ自身のもう一つの廃棄孔を有し、その廃棄孔に、第1の廃棄袋の残余を掴むための手袋として使用される廃棄袋を装着し得る。
【0060】
このように、汚染除去装置は、その機能及び用途において洗浄装置と同様であり;しかしながら、それは他の開口に対してのみ、すなわち、圧力容器の開口側に取り付ける代わりに洗浄装置の廃棄孔に対して、取り付けられる。
【0061】
類似の汚染除去装置は、ドラム1の連結口への取り付けのために用いられ得る。それぞれの連結部品が同様に最初に取り外された後、ドラムと連結部品の間に位置するホイルが径方向に漏れのないように密封され、分離される。
【0062】
採用されるホイルは、加熱によって分離が可能であるように、熱可塑性プラスチックホイル、特に熱封止が可能なホイルであり、分離位置の溶着は分離と同時に行われ、開口端と次の接合部分の間のホイル口から汚染が解き放たれるのが回避される。
【0063】
発明の実施形態は、次の図において説明される。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】空の状態の混合ドラムを示す。
【図2】充填工程を示す。
【図3】充填工程を示す。
【図4】充填工程を示す。
【図5】充填された状態を示す。
【図6】充填された状態を示す。
【図7】粗混合を示す。
【図8】粗混合された状を示す。
【図9】付属品の取り付けを示す。
【図10】付属品の取り付けを示す。
【図11】付属品の取り付けを示す。
【図12】付属品の取り付けを示す。
【図13】付属品の取り付けを示す。
【図14】付属品の取り付けを示す。
【図15】圧力容器を示す。
【図16】圧力容器を示す。
【図17】圧力容器への混合ドラムの挿入を示す。
【図18】圧力容器への混合ドラムの挿入を示す。
【図19】圧力容器への混合ドラムの挿入を示す。
【図20】圧力容器への混合ドラムの挿入を示す。
【図21】圧力容器への混合ドラムの挿入を示す。
【図22】微細混合を示す。
【図23】微細混合を示す。
【図24】微細混合を示す。
【図25】混合ドラムの取り外しを示す。
【図26】混合ドラムの取り外しを示す。
【図27】混合ドラムの取り外しを示す。
【図28】混合ドラムの取り外しを示す。
【図29】混合ドラムからの排出を示す。
【図30】混合ドラムからの排出を示す。
【図31】混合ドラムの洗浄を示す。
【図32】混合ドラムの洗浄を示す。
【図33】混合ドラムの洗浄を示す。
【図34】混合ドラムの洗浄を示す。
【図35】混合ドラムの洗浄を示す。
【図36】混合ドラムの洗浄を示す。
【図37】混合ドラムの洗浄を示す。
【発明を実施するための形態】
【0065】
図1は、混合機1を、従って混合ドラム2を、部分的にのみ示し、その中に、生成させるべき混合物17の特定の成分、典型的には、粉状の又は粒状の固体が、次々に充填され、その後、その中で十分に混合され、場合により、その後更に処理される、例えば、
- 造粒され;
- 造粒物の核が滑剤によりコーティングされ;及び
- その造粒物又は混合物は予め乾燥される。
【0066】
混合ドラム2は、上部において円筒形状に構成され、下部において排出部6に向かって円錐状に次第に細くなる。
【0067】
ドラム2の壁の一部は、半透過性であり、それは、ドラム2の円筒形状部から排出部6の少し前までの円錐状壁部2aである。
【0068】
前記壁部2aは、図1においては未だ空の状態で図示されているドラム2の内部における混合物17の成分については透過性であるべきでなく、一方、その後微細混合のために必要な、吹き込まれるエアについては、外部から内部へ透過性であるべきである。しかしながら、最小量の混合物17もまた、典型的には焼結材料により製造される前記壁部2aを通じて、逆向きに、すなわち内部から外部へ、通過し得ることを100%排除することはできない。
【0069】
これらが有害な物質又は例えば相互汚染により環境において好ましくない物質である場合、これらは実質的な不利点となり得る
【0070】
混合ドラムは、一方において、口部として備える注入部3を有し、注入部3は閉塞栓22aによって開閉され得る。
【0071】
それに隣接して、上面にフィルタを適用するための少なくとも一つの連結口7bを有する。
【0072】
前記フィルタは、エアがドラム2内に導入される場合に、混合物の成分が取り除かれることなく余分なエアをそのようなフィルタを通じてドラムから外へ流出させるために必要とされる。
【0073】
更に、上面に、追加の成分、例えば粉状物質を造粒するための液体又は造粒物の核の外表面に適用するための液状滑剤を導入するための連結口7aを有する。
【0074】
円錐状に次第に細くなる下方の端部において、図1に示されるように、排出部6は排出部蓋12によって閉塞され得る。排出部蓋12は、このようにほとんどドラム2を構成し、ドラム2の内部へ凸に湾曲し、混合ドラム2の管状の下端部に位置する。
【0075】
図1は更に、円錐状壁部は半透過性の壁部2aとして構成されていることを示し;後で詳述されるように、これは、外部から前記半透過性の壁部2aを通じてドラム2内に大量のエアを正の圧力と併せて送り込ませ、ここに供給された混合物17をエア流により回転させ、このようにして混合物を提供するために必要とされる。エアの導入は、混合に用いられるのみならず、造粒後の乾燥又はコーティング中における製品の回転にも用いられる。
【0076】
他の全ての注入部及び排出部が正しく閉じられているならば混合物の成分が前記半透過性の壁部2aを通じて外部へ通過することを100%の信頼性で排除する、ということはできないので、前記壁部2aは、ドラム2の外側において、半透過性の壁部2aの上方及び下方に対し漏れのないように押圧されたホース形状のホイル4によって囲繞状に覆われており;この場合、一方において、円筒形状外径上に、及び、他方において排出部に対し、漏れのない押圧がドラム2の外表面に沿う全周にわたり行われる。
【0077】
よって、ホース形状のホイル4は、上部クランプ装置8aを越えて上方長さを有する突出部4aを有することが重要であり、その機能は後述される。
【0078】
以下の図は、混合機1の前記ドラム2の中で混合物17が製造される際の手順、及び場合によって追加の製造工程を示す:
【0079】
図2は、外部から注入部3への、充填口体の接近を示し、図2において注入部3は未だ栓22aによって閉じられている。
【0080】
図3において、充填口体は既に注入部3に対し漏れのないように接しており、注入部は未だ閉じている。
【0081】
次いで、注入部3の閉塞栓22aが、及び場合によってもし別個に閉塞されているならば充填口体の閉塞栓も、開かれ、ドラム2の他の全ての開口は好ましくは閉じられており、第1の成分17aが図4に示されるようにドラム2内に充填される。
【0082】
このように、製造されるべき混合物17の特定の成分が、注入部3を通じて充填され、場合によっては充填口体の変更が必要とされ、その場合、閉塞栓22aにより漏れのないよう密封された注入部3からそれぞれ充填口体のみが取り外されるように行われる。
【0083】
図5に示されるように、このようにして特定の成分が充填される場合、注入部3は再び閉塞栓22aにより閉じられ、充填口体は、図6に示されるように、ドラム2内において特定の成分がお互いの上部上に層を成して収容されているようにするために取り外される。
【0084】
次いで、結局図8に示されるようにドラムの内容物のできるだけ均一な粗混合物を提供するための回転軸線20のまわりのドラム2の回転又は転がり動作により、混合物17の粗混合が図7に従って行われる。
【0085】
このように機械的な転がり動作により粗製された混合物17は、半透過性の壁部2aを通じて導入されるエアにより、一層微細に混合される。
【0086】
このように導入されるエアは、その他は閉じているドラム2から離脱し得るものでなければならない。この目的のために、フィルタ挿入体28が連結口7bに対し配置される。
【0087】
図9は、未だ閉塞栓22bにより閉塞された連結口7bにフィルタ挿入体28が近接して位置している状態を示す。連結口7bの前記閉塞栓22bが開かれる前であるにもかかわらず、同様にホース形状のホイル4’が、適当なクランプ装置8c,dによって囲繞状に漏れのないように、一方の側において連結口7bの外周に装着され、そこから見て外方に向く他方の側においてフィルタ挿入体28の端部の外周に装着されている。
【0088】
連結口7bに配置された閉塞栓22bは、このようにホイル4’及びその両囲繞状取付装置の内側に配置されている。
【0089】
次いで、図10に示されるように、閉塞栓22bが先ず開かれ、そしてそれがホイル4’及びその2つの囲繞状装着部内に支持され得る、その目的のためにホイル4’はその直径及び軸方向長について十分な寸法を有しなければならない。典型的には、閉塞栓22bの作動は装置によって外部から、ここに示さない機械装置によって制御される。
【0090】
次いで、図11によれば、フィルタ挿入体28は連結口7bに対し漏れのないように配置され固定される。よって、ドラム2の内部からフィルタ挿入体28を通じてエアが離脱する場合、混合物17の成分がフィルタ挿入体28中に残る。混合物17の成分が、開いた連結口7b及びフィルタ挿入体28の位置から出た場合、それは漏れのないよう接している囲繞状のホイル4’内に位置する。
【0091】
図12−14に、ドラム2の内部へある長さ突出する供給口体29が、どのようにして同様に連結口7aに対し配置され得るかが示されている。
【0092】
供給口体29は、ほとんどドラム2の内部に液体を導入するために用いられ、粉状混合物17に液体を導入し、それにより、追加のエアがドラム2の内部に吹き込まれる際に造粒させるため、或いは、既に製造された造粒物の核の外表面にコーティング、例えば薬剤分野においてしばしば必要とされる滑剤
を設けるために、排出口及び排出ノズルを正面に有する。
【0093】
ホイル4’を装着すること及び閉塞栓22cを開く時についての工程は、フィルタ挿入体28について典型的な方法で記述したのと同様である。
【0094】
透過性の壁部2aを通じてのドラムの内部へのエア導入は、混合物17の微細混合又は混合物17の造粒のために行われる。
【0095】
これは典型的には、図15(閉)又は図16(開)においてそれだけで示されるように、保護容器、特に圧力容器11の内部において行われる。
【0096】
そのような圧力容器11は、ドラム2中で粉塵爆発が起こった場合に爆発圧を受けて吸収するものであり、特にドラムが非繰り返し使用構成部品としてでなく、一回使用の使い捨て構成部品として提供され、よって、より安定性低く構成されている場合、その安定性がより低い構造のため、ドラム2によっては行われ得ない。
【0097】
圧力容器11は、中空体のほぼ円筒形状に構成され、その内部は、図20及び21に示されるように、ドラム2が圧力容器11内に嵌まり込む寸法とされている。
【0098】
圧力容器11は、上部構成部品11aと下部構成部品11bより構成され、相互に、漏れのないように結合され得る。
【0099】
上部構成部品11aに、連結口7a,7bにおいてドラム2に備え得る連結部品、例えば1又は複数のフィルタ挿入体28、及び供給口体29のために構成されている連結アダプタ30a,30bを備え得るものであり、そのために、各供給及び取り出し導管を圧力容器11に備え、それらの導管は、ドラム2の各連結部品に漏れのないよう確実に連結されることが必要である。
【0100】
図16において上部構成部品11a及び下部構成部品11bは、図17に示されるように、連結口7a,7bを有する上面を備えるドラム2が順方向において上部構成部品11a内に挿入され得るように、既に互いに分離した状態で示されており、上部構成部品11aには、位置決めのための各ストッパ部を備える。
【0101】
このように、上部構成部品11aは、半透過性の壁部2aの上のドラム2の外表面にホイル4を取り付ける上部クランプ装置8aの少し上におけるドラム2の外部に端部が位置し、ホイル4’の突出部4aは、上部構成部品11aの下端縁と衝突することを避けるために、前記クランプ装置8a上で外方下向きに折り返されている。
【0102】
上部構成部品11aの下方縁は、環状のフランジ11’に構成されており、その外径は圧力容器11の残りの部分の外径よりも小さい。
【0103】
この直径の差によって、図20に示されるように上部構成部品11aに対し圧力容器11の下部構成部品11bの上方環状自由端が取り付けられている。
【0104】
しかしながらその前に、下向きに折り返されたホイル4の突出部4aは、前記環状のフランジ11’に対し上向きに配置され、ホース形状のホイル4の他端に近接した位置にもう一つのクランプ装置8a’が装着されている。
【0105】
好ましくは、環状のフランジ11’の下端部及び上端部にそれぞれ軸方向に近接して二つの適切なクランプ装置8a’
が取り付けられ、次いで図19に示すように、半透過性の壁部2aの上方のドラム2の外周においてホイルを保持していたクランプ装置8aは、外される。
【0106】
これらのクランプ装置8a,8a’及び8bは、ホイル4を所要の外径において囲繞状に漏れのないように保持する限り、異なるタイプのクランプ装置であり得る。例えば、それぞれのサイズのO-リング5又はクランプベルトが使用され得る。
【0107】
次いで、図20に示すように、今度は、ホイル4及び16図以下では明瞭化のためにもう描かれていないが、それらのクランプ装置を含めて装着された状態のままでであるホイル4’も含むドラム2全体が圧力容器11内に配置されるように、上部構成部品11aが圧力容器11の下部構成部品11bに対し取り付けられる。
【0108】
図21は、どのようにしてホイル4の部分における下部構成部品11bにおける真空連結部24を通じて圧力容器11の内部キャビティに真空が適用されるか、そしてホイル4が、特にドラム2の透過性の壁2aの部分において、圧力容器11の下部構成部品11bの内周へ、外向きに吸引されるかを示す。
【0109】
これは、次いで、図22に示されるように、大量のエアを、上部構成部品11aの環状のフランジ11’の端面に開口するエア注入部18を通じて、そして、ホイル4と半透過性の壁部2aの間の、損傷なくもたらされたオフセット部を通じ、ホイル4を通じて半透過性の壁部2aへ、及びその壁部を通じてドラム2の内部へ流入させるために、必要である。
【0110】
このようにドラム2の内部に導入されたエアは、この場合、連結口7b及びその中に挿入されたフィルタ挿入体28を通じて離脱しなければならず、混合物17の成分はドラム内に残り、フィルタ挿入体28により保持される。
【0111】
図24は、透過性の壁部2aからフィルタ口28へ通過する乾燥用エアによって、混合機の内容物17がどのように乾燥され得るかを示す。
【0112】
図24は、供給口体29を通じてどのように添加物、例えば造粒のための微量の液体および/または湿潤性の滑剤が導入され得るかを示す。
【0113】
ドラム2の内部において全ての所要の工程が完了した際に、図25に示されるように、圧力容器11の下部構成部品11bは上部構成部品11aから取り外され、図26に示されるように、上部クランプ装置8aがドラム2の外周におけるホイル4に再装着されるか又は半透過性の壁部2aの上方に囲繞状に漏れのないように装着される。
【0114】
最後に、そしてこれが本発明の最も重要な工程の一つであるが、ドラム2における、一方において排出部6に近接し、他方において環状のフランジ11’に近接した、ホイル4の一方の下部クランプ装置8b及び上部クランプ装置8a’を取り外すことなく、ドラム2が圧力容器11の上部構成部品11aから取り出される。もし二つのクランプ装置8a’が軸方向において重畳して配されているならば、環状のフランジ11’の自由端に近接した下方のクランプ装置8a’は必要時に取り外される。
【0115】
この目的のために、一方において、圧力容器の上部構成部品11aにおいてクランプ装置8a’によりホイル4の上部に取り付けられ続けるために、他方において、下方のクランプ装置8bがドラム2の下端に取り付けられ続けるように、ホイル4は確実に軸方向において十分に長いサイズでなければならない。
【0116】
特に、長い軸方向長のホース形状のホイル4が、図28に示されるように、ホース形状のホイル4を上部構成部品11aと圧力容器11の間において圧縮し、径方向に漏れのないようにホイル内にドラム2が封入され、二つの閉塞位置19a,bにおいて閉塞され、次いでその閉塞位置の間で分離されるために必要である。
【0117】
ドラム2は、ホイル4内に漏れのないように封入された状態で別個に取り扱われ得、例えばその排出部6において排出口体15に近接して下向きに移動され得、図29a,bに示されるように配置され得る部品として提供される。
【0118】
排出口体15に対する漏れのない取り付けの後、一般には排出部蓋12を軸方向にドラム2内へ移動させることにより、排出部蓋12は排出口体15の閉塞システムと共に開かれ得、それにより、図30aに示されるように、生成した混合物17が排出部蓋12とドラム2の周壁との間隙を側面に沿って排出口体15内に流出し得、、排出部蓋12は排出部6を再び漏れのないよう密封し得、再び閉じられたドラム2は排出口体15から分離され得る(図30b)。
【0119】
これは全て、ドラム2の排出部6がホイル4により塞がれず、下部クランプ装置8bを備えたホイル4が、排出部6を形成する口部の、外周を限りに、少し下方で終るので、可能なものである。
【0120】
このようにして、無汚染の供給及びドラム2からの取り出しが完了し、再使用可能な部品である場合においてドラム2は、ホイル4内に含まれた状態で処理及び洗浄場所に供給され、又はそれが使い捨てドラム2であるならば、無汚染廃棄に供される。
【0121】
何れにせよ再使用されるべき構成部品は圧力容器11であり、その上部構成部品11aは、洗浄され、再使用に備えられなければならず、それは図31及びそれ以降に示されている。
【0122】
上部構成部品11aの環状のフランジ11’に、残余ホイル44が依然として存在し、それは理論的に内部において汚染され得る。
【0123】
図31に示されるように、作り付けの洗い流し装置(flushing device)25a及び洗浄液用の排出部26を有する洗浄覆い25は、圧力容器11の上部構成部品11aに対し底部から取り付けられる。
【0124】
洗浄覆い25は、更に、廃棄孔13を有し、それは、その廃棄孔を通じて手が内部に到達することができるよう位置しており、残余のホイル44は、場合によっては上部クランプ装置8’を開いた後で、引き出され得る。
【0125】
これは勿論素手では行われず(図32参照)、開口側において廃棄孔13の外部に漏れのないよう装着された廃棄袋14を用いて行われ、それは、洗浄覆い25の内部において前述の行為のために手袋のように用いられ得る。
【0126】
残余ホイル44を引き出した後、それは図33に示されるように廃棄袋14の内部に配置され、それによって、廃棄袋14は廃棄孔13とその廃棄袋14中に受容された残余ホイル44の間で、好ましくは二つの閉塞位置19a,bにおいて、径方向に縛られて閉じられ得、それらの間で分離され得るものであり、それにより、漏れのないよう封入された残余ホイル44が別の構成部品として取り扱われ、又は処分され、又は更に処理され得る。
【0127】
廃棄孔13に残っている残余袋14’がなお汚染されている懸念がある場合、前記残余袋14’もまた、図34−37に示されるように他の工程において無汚染で処分され得る。
【0128】
汚染除去装置23(図34)は、廃棄孔13の口部に対し漏れのないように取り付けられ、正確に残余袋14’を覆う。前記装置23は、口部23と逆の側に係合開口27を有し、その係合開口に追加の廃棄袋114が漏れのないように装着され得る。その装置は、最も低い位置に更に排出部126を有し、洗い流し装置23aがその装置23の内部に設けられている。
【0129】
人が手袋としての廃棄袋114で装置23に手を伸ばし、廃棄孔13から残余袋14’を取り外して装置23から取り出して他の廃棄袋114内に取り込む。
【0130】
次いで、廃棄袋114(図35)は、係合開口27と封入された残余袋14’の間で漏れのないよう閉塞されて分離され、それにより残余袋14’は、漏れのないように封入され、更に別個に処理され得る。
【0131】
好ましくは、係合開口27は、次いで残っている残余袋114’を内方に凸の形状とする閉塞栓によって閉塞される(図36)。
【0132】
次に、汚染除去装置23の内部は、単独で、又は洗浄覆い25及びまた上部構成部品11aの内部と共に、それぞれに設けられた洗い流し装置25a,23を用いて洗い流され得、従って汚染除去され得る。
【0133】
使用済み洗浄液は、排出部を通じて排出される。
【0134】
その後、圧力容器11及び汚染除去装置23のみならず混合機1も更なる使用に用いられ得る。
【符号の説明】
【0135】
1 混合機
2 ドラム
2a 半透過性の壁部
3 注入部
4,4’,4'' ホイル
4a 突出部
5 Oリング
6 排出部
7a 連結口
7b 連結口
8a,b,c,d クランプ装置
9 カバー
10 軸方向
11 圧力容器
11’ 環状のフランジ
12 排出部蓋
13 廃棄孔
14,14’ 廃棄袋
15 排出口体
16 蓋
17 混合物/混合
18 エア注入部
19a,b 閉塞位置
20 回転軸線
21 ホイル口
22 栓
22a 閉塞栓
23 汚染除去装置
24 真空連結部
25 洗浄覆い
25a 洗い流し装置
26 排出部
27a,b 蓋
28 フィルタ挿入体
29 供給口体
30a,b 連結アダプタ
44 残余ホイル
114 廃棄袋
126 排出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無汚染での装填及び取り出しのための装置、特に混合機(1)であって、
注入部(3)及び排出部(6);及び乾燥用エアを導入するための少なくとも半透過性の壁部(2a)を有し、その他は完全に漏れのないように密封されている混合ドラム(2)、
半透過性の壁部(2a)に達してそれを漏れのないように囲繞状に密封するカバー
を備え、
そのカバーは可撓性のホイル(4)であり、そのホイルは半透過性の壁部(2a)の外側に、特にドラム(2)の外側に、取り外し可能に取り付けられている、装置。
【請求項2】
少なくとも半透過性の壁部(2a)が排出部(6)の上方に伸びる、特に円錐状に上向きに拡大する、
請求項1記載の装置。
【請求項3】
ホイル(4)が、ホース形状に形成され、一方において囲繞状に漏れのないように半透過性の壁部(2a)の下方に、他方において囲繞状に漏れのないように半透過性の壁部(2a)の上方に、特にドラム(2)の外側に、取り外し可能に取り付けられている前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項4】
ドラム(2)が内に嵌る圧力容器(11)を有する前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項5】
特にホイル(4)内における圧力容器(11)の外側における、上方の取付装置を取り外すことなく、ドラム(2)が圧力容器(11)の部分から完全に取り外され得ると共にホイル(4)が圧力容器(11)とドラム(2)の間で漏れのないよう密封され得るように、保護ホイルが軸方向(10)において十分に長い前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項6】
ホイル(4)が、取り外し可能なクランプ装置、特に囲繞状のクランプ装置(8a, b)によってドラム(2)に取り付けられている前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項7】
クランプ装置が、ホイルの外周における外側においてホイルを包囲する円周Oリング(5)又は円周引張ベルトからなる請求項6記載の装置。
【請求項8】
ホイル(4)が、半透過性部分(2a)の上方部分から排出部(6)まで円錐状に次第に細くなる前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項9】
ホイル(4)が、上方のクランプ装置(8a)の部分を越える上方突出部を有する請求項6乃至8記載の装置。
【請求項10】
少なくとも上方突出部(4a)、特にホイル(4)の上部全体が、ドラム(2)の外径よりも大きい直径、特にドラム(2)が内に嵌る圧力容器(11)の外径よりも大きい外径を有する請求項9記載の装置。
【請求項11】
排出部(6)が、その開閉が排出部(6)に近接して配置された取付装置、特にドラム(2)におけるホイル(4)のクランプ装置(8b)を損なわないように形成されている前記請求項6乃至10の1つに記載の装置。
【請求項12】
排出部が、排出口体内に配置されて排出部を漏れのないように閉じる排出部蓋(12)によって閉じられ、その排出部蓋は特に円錐形状であると共にドラム(2)内に移動され得る前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項13】
圧力容器(11)の外周に囲繞状に漏れのないようにホイル(4)を取り付けるために、少なくとも一つの追加のクランプ装置(8c,・・・)を圧力容器(11, 12)の外側に備える前記請求項4乃至12の1つに記載の装置。
【請求項14】
圧力容器がエア注入部(18)を有し、その注入部は、圧力容器(11)に挿入されたドラム(2)の外周と圧力容器(11)の外側に取り付けられたホイル(4)の内側との径方向間に配置されている前記請求項4乃至13の1つに記載の装置。
【請求項15】
圧力容器(11)が、挿入されたドラムに取り付けられたホイル(4)の部分に、ホイル(4)を圧力容器(11)の内側へ吸引するための真空連結部(24)を有する前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項16】
ホイル(4)が、圧力容器(11)に対し吸引された際にドラム(2)又は圧力容器(11)の外側におけるその漏れのない取り付けから外れることがないように、径方向に十分に大きい直径を有する前記請求項4乃至15の1つに記載の装置。
【請求項17】
ホイル(4)が、熱可塑性プラスチックホイル、特に熱封止ホイル(4)である前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項18】
ドラム(2)が、少なくとも一つの連結口(7a, …)を、特にその上側に有し、ホース形状のホイル(4'')が、囲繞状に漏れのないように、それぞれ、一方は連結口(7a, …)に、他方は、そのドラムに挿入されそれから見て外方を向く連結部品の端部に取り付けられる前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項19】
保護ホイルは、連結口(7a)の外部における上方の取付装置を取り外すことなく、連結部品が保護ホイル(4)内の連結口(7a)の一つの部品から完全に取り外され得、ホイル4が連結口(7a)と連結部品の間で漏れのないよう密封され得るように、軸方向(10)において十分に長い請求項18記載の装置。
【請求項20】
連結口(7a, b)が、蓋(27a, b)により閉塞され得、その蓋は、ホイル(4'')が既に連結口(7a)及び連結部品に取り付けられている場合に、ホイルを通じて取り外され得、連結口に加えてホイル内で支持され得ると共に連結口(7a,…)内に再び挿入され得るように形成されている請求項19記載の装置。
【請求項21】
ホース形状のホイル(4'')が、連結部品に加えて連結口(7a, …)を閉塞する蓋(27a)を中に受容するために、軸方向および/または径方向において十分な寸法を有する前記請求項18乃至20の1つに記載の装置。
【請求項22】
蓋部品がフィルタ挿入体(28)である前記請求項18乃至21の1つに記載の装置。
【請求項23】
連結部品が供給口体(29)である前記請求項18乃至22の1つに記載の装置。
【請求項24】
圧力容器(11)が、圧力容器(11)の上方部分(11a)に対し漏れのないよう適用する洗浄覆い(25)を有する前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項25】
洗浄覆い(25)が洗い流し装置(25a)を有する請求項24記載の装置。
【請求項26】
洗浄覆い(25)が、こぶしが通るために十分な寸法であると共に圧力容器(11)の上部構成部品(11a)におけるホイル(4)の取付装置に非常に近い廃棄孔(13)を有し、それにより、その取付装置が廃棄孔(13)を通じて挿入される手によって掴まれ得るようにする前記請求項24乃至25の1つに記載の装置。
【請求項27】
圧力容器(11)が、 廃棄孔(13)に対し漏れのないよう適用する汚染除去装置(23)を有する前記請求項4乃至26の1つに記載の装置。
【請求項28】
ドラム(2)が使い捨てのドラムである前記請求項の1つに記載の装置。
【請求項29】
前記請求項の1つに記載の装置、特に混合機に対する無汚染での装填及び取り出しの方法であって、
a) ホイル(4)が、少なくとも半透過性の壁部(2a)に対し、その外周に、囲繞状に漏れのないように取り付けられ、それにより、半透過性部分(2a)が外側においてホイル(4)により覆われ、そのホイル(4)は、上部取付装置の上方に、上方突出部(4a)を有し;
b) その他は漏れのないよう閉じられたドラム(2)の中に、開口した注入部(3)を通じて、成分が相次いで入れられ、その注入部(3)が閉じられ;
c) ドラム(2)の内容物は、ドラム(2)を動かすことにより、特にドラム(2)を回転軸線(20)のまわりに回転させること、および/または回転軸線(20)を転動させることにより、粗く混合され;
d) 排出部(6)を除いてホイル中に漏れのないよう封入されたドラム(2)が、排出部(6)に嵌合する排出口体(15)に対し取り付けられて排出部蓋(12)が開かれ;
e) 混合物(17)がドラム(2)から排出口体(15)へ取り出され、次いで排出部蓋(12)が閉じられ;及び
f) ホイル(4)によって漏れのないよう取り囲まれたドラムが適切な処理装置に供給され又は廃棄される
方法。
【請求項30】
ドラム(2)を圧力容器の上部構成部品(11a)内に配置し;
ホイル(4)の上方突出部(4a)が、上部構成部品(11a)、特に、その余の外径に比し縮小した外径の、自由端を有する環状のフランジ(11’)の外部に、少なくとも一つの、囲繞状に漏れのないよう取り付けられる環状位置において取り付けられ;
圧力容器(11)の下部構成部品(11b)が、ホイル(4)及び突出部(4a)の外側において上部構成部品(11a)に対し漏れのないよう取り付けられることによって、
混合する材料が充填されたドラム(2)が、適合するよう形成されたドラム(2)を封入する保護容器、特に圧力容器(11)内に挿入される、請求項29記載の方法。
【請求項31】
ホイル(4)が、ドラム(2)の下端部及び圧力容器(11)の上部構成部品(11a)の外側においてホイル(4)の取付装置を取り外すことなく圧力容器(11)の下部構成部品(11b)の内側に対し吸引される請求項30記載の方法。
【請求項32】
下部構成部品(11b)が上部構成部品(11a)に対し適用される前に、ホイル(4)の上部クランプ装置(8b)が半透過性の壁部(2a)の上方のドラム(2)において取り外され;及び
エアが、ホイル(4)と少なくとも半透過性の壁部(2a)の間隙に、特に壁、特に圧力容器(11)の上部構成部品(11a)の環状のフランジ(11’)を介して、導入される
前記方法の請求項30乃至31の1つに記載の方法。
【請求項33】
特にドラム(2)を圧力容器(11)に挿入する前に、
この位置に適用されるべき連結部品が、少なくとも一つの連結口(7a)に外部において近接して位置し、ホース形状のホイル(4'')が、一方の側において連結口(7a)に、他方の側において、連結口から見て外方を向く連結部品の端部に、囲繞状に漏れのないようにそれらの外周に取り付けられ;
連結口(7a)を閉塞する蓋が、ホイル(4'')内で開かれ、ホイル(4'')内で支持され;及び
その少なくとも一つの連結部品が連結口(7a)に対し取り付けられる
前記方法の請求項30乃至32の1つに記載の方法。
【請求項34】
ドラム(2)の圧力容器への挿入の間、連結口(27a, …)における連結部品が、圧力容器内に入って、適合する連結アダプタ(30 a, b)に漏れのないよう連結される前記方法の請求項30乃至33の1つに記載の方法。
【請求項35】
少なくとも半透過性の壁部(2a)を通過してドラム(2)の内部に導入されるエアにより、ドラム(2)の内部における混合物が分散及び微細混合され、および/または混合物の乾燥が行われ、混合用エアは、ドラム(2)についての圧力容器(11)を閉じた後、少なくとも一つの連結口(7a)におけるフィルタ挿入体(28)を通じてドラム(2)から脱離される前記方法の請求項の1つに記載の方法。
【請求項36】
造粒、コーティング又は他の成果のための追加の物質(湿気、滑剤、
その他)が、微細混合の間に、連結口(7b)の一つにおける供給口体(29)を通じて混合物に加えられる前記方法の請求項の1つに記載の方法。
【請求項37】
ホイル(4)が、特に混合用エアの供給の間に真空をかけることにより、圧力容器(11)の下部構成部品(11b)の内側に対し吸引し続けられる前記方法の請求項30乃至36の1つに記載の方法。
【請求項38】
ドラム(2)が、下部構成部品(11b)を取り外した後、次のことが行われることにより圧力容器(11)から取り外される前記方法の請求項30乃至37の1つに記載の方法:
一方では上部構成部品(11a)において、他方ではドラム(2)の排出部(6)において、上方及び下方のホイルの装着を解除することなく、場合によっては上部構成部品(11)の環状のフランジ(11’)に格納された上方突出部(4a)を引き出すことにより、上部構成部品(11a)からドラム(2)を取り外すこと;
少なくとも一つの閉塞位置(19a, …)において、上部構成部品(11a)とドラム(2)の間で径方向に漏れのないようにホース形状のホイル(4)を閉塞すること;
一つの閉塞位置又は二つの閉塞位置(19a, b)の間において、径方向に漏れのないように閉塞されたホイル(4)を分離すること;
ホイル(4)によって漏れのないよう封入されたドラム(2)を排出口体(14)へ移動させること。
【請求項39】
圧力容器(11)の上部構成部品(11a)に残っている残余ホイル(4’)の処分が、
残余ホイル(4’)に対し、上部構成部品(11a)に対し取り付けるよう形成された洗浄覆い(25)を適用すること;
洗浄覆い(25)の廃棄孔(13)の外部に囲繞状に漏れのないよう取り付けられ、洗浄覆い(25)の内部の中へ折り返され得る廃棄袋(14)を用いて残余ホイル残余ホイル(4’)を掴むこと;
場合により上部構成部品(11a)における残余ホイル(4’)の上部クランプ装置(8c)を取り外した後、廃棄孔(13)を通じて残余ホイル(4’)を掴んでそれを外方の廃棄袋(14)の内部へ引き出すこと;少なくとも一つの、特に二つのずれた閉塞位置(19a, b)において、廃棄孔(13)と受容された残余ホイルの間で廃棄袋(14)を径方向に漏れのないように閉塞すること;
閉塞位置で又は二つの閉塞位置(19a, b)間で分離すること;及び
漏れのないように封入された残余ホイル(4’)を更なる処分のために移動させること;
洗浄覆い(25)及びそれと連結した上部構成部品(11a)の内部を、洗浄覆い(25)内に配設された洗い流し装置(25a)を用いて洗浄すること;及び
洗浄覆い(25)の排出部(26)を通じて洗浄液を除去すること
によって行われる前記方法の請求項30乃至38の1つに記載の方法。
【請求項40】
廃棄孔(13)に対し、この位置に有する残余袋(14’)を覆って外部から汚染除去装置(23)を漏れのないよう適用すること;
汚染除去装置(23)の廃棄袋(14'')における残余袋(4’)を受容すること;及び
同様に漏れのないように残余袋(14’)を封入し、次いで洗浄覆い(25)について行われる工程と同様に汚染除去装置(23)の内部においてその中に配設された洗い流し装置により洗浄すること
を特徴とする請求項39記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29a】
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【図29b】
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【図30a】
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【図30b】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公表番号】特表2010−536550(P2010−536550A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521444(P2010−521444)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【国際出願番号】PCT/EP2008/061048
【国際公開番号】WO2009/024617
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(509240620)
【氏名又は名称原語表記】DENK,Richard
【住所又は居所原語表記】Eichenstr. 7a,85298 Scheyern,Germany
【Fターム(参考)】