説明

現像装置、プロセスユニット、画像形成装置

【課題】回転軸とボールベアリングの内輪との間からトナーが漏出することを、長期にわたって安定的に防止することができる。
【解決手段】ハウジング21内に収容されたトナーを移動させる第1トナー搬送スクリュー22および第2トナー搬送スクリュー23のそれぞれの回転軸22aおよび23aの各端部が、ボールベアリング24によって、ハウジング21の側面21xに対して回転可能に支持されている。回転軸22aおよび23aのそれぞれの端部には、リング状の回転軸シール部材24が嵌合される溝部23cおよび24cが設けられており、回転軸シール部材24が各ボールベアリング24の内輪24aにそれぞれ圧接されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光体上の静電潜像を現像する現像装置、当該現像装置および感光体を有するプロセスユニット、および、当該プロセスユニットを有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによってフルカラー画像を電子写真方式によって形成するプリンタ、複写機等の画像形成装置には、Y、M、C、Kの各色のトナーによるトナー画像をそれぞれ形成するプロセスユニットが設けられている。各プロセスユニットによって形成される各色のトナー画像は、通常、中間転写ベルト上に転写された後に、記録シートに転写されて定着される。
【0003】
各プロセスユニットには、回転可能になった感光体ドラム、感光体ドラム上に静電潜像を形成するために感光体ドラムを帯電させる帯電器、感光体ドラム上に形成された静電潜像を所定の色のトナーにて現像する現像装置等が設けられている。現像装置には、Y、M、C、Kのそれぞれの色のトナーのみによって構成される1成分現像剤を用いる場合と、トナーと磁性のキャリアとを含む2成分現像剤を用いる場合とがある。
【0004】
各プロセスユニットの現像装置には、通常、感光体ドラムとは平行な状態で対向配置された現像ローラと、現像ローラとは平行に設けられた搬送スクリューとがハウジング内に設けられている。ハウジング内に供給されるトナーは、搬送スクリューによって、ハウジングにおける一方の端部から他方の端部に供給されて、現像ローラによって、感光体ドラム上の静電潜像に付着される。これにより、感光体ドラム上の静電潜像がトナー現像される。
【0005】
搬送スクリューは、直線状に延びる回転軸の周囲に螺旋状に搬送羽根が設けられており、回転軸のそれぞれの端部が、ハウジングの両側の各側面に、軸受け(ベアリング)によって、それぞれ回転可能に支持されている。また、現像ローラを構成する現像スリーブも、両側に設けられた回転軸が、ハウジングの両側の各側面に軸受けによって、それぞれ回転可能に支持されている。
【0006】
現像装置のハウジング内に収容されたトナーは微小な粉体であるために、搬送スクリューあるいは現像スリーブの回転軸の端部を支持する軸受けとハウジングの側面との間、あるいは軸受けと回転軸との間から、ハウジングの外部に漏出するおそれがある。
ハウジング内のトナーが外部に漏出するとトナーが浪費されるために、経済性が損なわれることになる。また、現像装置の周囲が漏出するトナーによって汚染されるために、画像形成動作に際して、高品質な画像を形成できないおそれもある。このために、搬送スクリュー等の回転軸を支持する軸受けとハウジングの側面との間、回転軸と軸受けとの間等をシールする必要がある。
【0007】
特許文献1には、2成分現像剤を用いる現像装置において、ベアリングにて支持される回転軸に嵌合された磁性体プレートと、磁性体プレートに対向するハウジング内の側面部分に設けられたマグネットとの間に、ハウジング内に収容されたキャリアを保持することによって、ハウジングの側面に設けられたベアリングに向ってトナーが流動することを防止する構成が開示されている。
【0008】
また、特許文献2には、滑り軸受け側面と、対向するハウジングの側面との間をシールする軸受けシールを設けるとともに、滑り軸受けにて回転可能に保持された回転軸と滑り軸受けとの間に第二軸受けシールを設ける構成が開示されている。第二軸受けシールは、回転軸に対して締まり嵌めによって回転軸の外周面に圧接されており、これにより、回転軸と軸受けとの間をシールしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平05−134540号公報
【特許文献2】特開2006−154431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に開示された構成では、回転軸に嵌合された磁性体プレートと、磁性体プレートに対向するマグネットとの間に保持されたキャリアによって、回転軸に沿ってトナーがベアリングに向って流動することを防止することができる。
しかしながら、回転軸が軸方向(スラスト方向)に振動するような場合には、キャリアを保持することができず、トナーがベアリングにまで流動することを確実に防止できないおそれがある。
【0011】
特許文献2に開示された構成では、回転軸を回転可能に保持する軸受けは、ハウジングの側面に対して固定された状態になっており、固定された軸受けに対して第二軸受けシールが固定されている。従って、軸受けに支持された回転軸は、固定された状態の第二軸受けシールに対して回転することになる。
このような構成では、2成分現像剤を用いる現像装置の場合、回転軸がスラスト方向に振動すること等により、第二軸受けシールと回転軸との間にキャリアが進入するおそれがある。第二軸受けシールと回転軸との間に進入したキャリアは、第二軸受けシールにより回転軸に摺動すると、回転軸の摩耗、切削等を促進するおそれがある。これにより、第二軸受けシールによる回転軸との間のシール性が低下し、第二軸受けシールによるトナーの漏出を、長期にわたって安定的に防止できなくなる。
【0012】
現像装置が各プロセスユニットに設けられた画像形成装置では、装置全体を小型化および高速化することが要望されており、そのために、各プロセスユニットも小型化されている。しかし、各プロセスユニットは、小型化および高速化することによって、プロセスユニットを構成する部材の劣化、消耗等が促進されるために、寿命が短くなっている。しかも、2成分現像剤を用いる現像装置において、上述したように軸受けと回転軸との間のシール性が比較的短期間に低下すると、プロセスユニットの寿命がさらに短縮されることになる。
【0013】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、回転軸にスラスト方向および回転軸に対して垂直方向への振動が加わっても、確実にトナーの漏出を防止することができ、軸受けと回転軸との間のシール性を、長期にわたって安定的に確保することができる現像装置を提供することにある。本発明の他の目的は、そのような現像装置を有するプロセスユニットおよび画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、ハウジング内に収容されたトナーを用いて、感光体の外周面に形成された静電潜像を現像する現像装置であって、回転軸を有し、当該回転軸の回転によって、ハウジング内のトナーを移動させる回転部材と、前記ハウジングに対して前記回転軸を回転可能に保持するボールベアリングと、前記ボールベアリングの内輪と前記回転軸との間に介在された回転軸シール部材と、を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係るプロセスユニットは、前記現像装置を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る画像形成装置は、前記プロセスユニットが設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の現像装置は、回転軸とボールベアリングの内輪との間が、回転軸と一体となって回転する回転軸シール部材によってシールされているために、回転軸とボールベアリングの内輪との間からトナーがハウジングの外部に漏出することを防止することができる。回転軸とボールベアリングの内輪とが一体となって回転するために、それぞれが摩耗することが防止され、両者の間に隙間が生じることを防止することができる。従って、両者の間を長期にわたって安定的にシールすることができる。
【0017】
特に、キャリアとトナーとを有する2成分現像剤を使用する場合に、回転軸とボールベアリングの内輪との間にキャリアが進入することを抑制することができる。しかも、回転軸と内輪とが一体となって回転するために、利用者の間にキャリアが進入したとしても、キャリアによる回転軸の摩耗、切削等を抑制することができ、回転軸とボールベアリングの内輪との間のシール性を長期にわたって安定的に確保することができる。
【0018】
好ましくは、前記回転軸の外周面に周方向に沿って全周にわたって溝部が設けられており、前記回転軸シール部材が、前記溝部内に嵌合されていることを特徴とする。
好ましくは、前記ハウジングの側面には、前記ボールベアリングを内部に保持するベアリング保持部が設けられており、前記ベアリング保持部が前記ハウジングの側面に着脱可能になっていることを特徴とする。
【0019】
好ましくは、前記回転軸は、前記ベアリング保持部に設けられた貫通穴を貫通しており、前記ボールベアリングの内輪の側面が、前記ベアリング保持部における前記貫通穴の周縁部に、全周にわたって圧接されることによって、当該圧接部分がシールされていることを特徴とする。
好ましくは、前記回転軸は、前記ベアリング保持部に設けられた貫通穴を貫通しており、前記ボールベアリングの内輪と、前記ベアリング保持部における前記貫通穴の周縁部との間に、その間を全周にわたってシールする側面シール部材が設けられていることを特徴とする。
【0020】
好ましくは、前記ボールベアリングの内輪と外輪との間が流動性シール材によってシールされていることを特徴とする。
好ましくは、前記回転軸は、前記ベアリング保持部に設けられた貫通穴を貫通しており、前記ボールベアリングは、内輪と外輪との間における前記貫通穴の周縁部に対向する側部を、全周にわたってシールするベアリングシール材を有することを特徴とする。
【0021】
好ましくは、前記ベアリングシール材は、前記ボールベアリングの内輪と、前記周縁部との間を全周にわたってシールすることを特徴とする。
好ましくは、前記ハウジング内には、トナーとともにキャリアが収容されていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態に係る現像装置が設けられた画像形成装置であるタンデム型カラーデジタルプリンタの構成を示す模式図である。
【図2】図1に示すプリンタのプロセスユニットに設けられた現像装置の斜視図である。
【図3】その現像装置の縦断面図である。
【図4】(a)および(b)は、それぞれ、図3におけるFおよびGで示す部分の拡大図である。
【図5】図4(b)で示す部分のさらなる拡大図である。
【図6】本発明の実施形態2における第1トナー搬送スクリュー22の回転軸22aを支持する回転軸支持機構21Aの構成を説明するためのその断面模式図である。
【図7】本発明の実施形態2における回転軸支持機構の変形例の概略構成を模式的に示す断面図である。
【図8】(a)は、本発明の実施形態2における回転軸支持機構のさらなる変形例の概略構成を模式的に示す断面図、(b)は、その変形例における概略構成を示す断面図である。
【図9】回転軸支持機構の変形例の概略構成を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態に係る現像装置が設けられた画像形成装置であるタンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)の構成を示す模式図である。このプリンタは、プリント(印刷)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいて、周知の電子写真方式により、フルカラーあるいはモノクロの画像を記録用紙、OHPシート等の記録シートに形成する。
【0024】
プリンタは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによるトナー画像を記録シート上に形成する画像形成部Aと、画像形成部Aの下方に配置されて、画像形成部Aに供給される記録シートが内部に収容された複数の給紙カセットを有する給紙部Bとを備えている。
画像形成部Aは、プリンタのほぼ中央部において一対のベルト周回ローラ42および43に水平状態に巻き掛けられて周回移動可能になった中間転写ベルト41を備えている。中間転写ベルト41は、図示しないモーターによって、矢印Xで示す方向に周回移動するようになっている。
【0025】
中間転写ベルト41の下方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによって中間転写ベルト41上にトナー画像を順次形成するためのプロセスユニット10Y、10M、10C、10Kが、中間転写ベルト41の周回移動方向の上流側からその順番で配置されている。
各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれは、画像形成部Aに対して着脱可能に構成されており、プリンタにおける正面側から内奥側(背面側)に向って画像形成部A内に挿入されることにより画像形成部Aに装着される。各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれは、寿命に達すると新たなプロセスユニット10Y、10M、10C、10Kに交換される。
【0026】
各プロセスユニット10Y、10M、10Cの3つは、同様の構成になっており、K色のトナーによってトナー画像を形成するプロセスユニット10Kは、大きさが他のプロセスユニット10Y、10M、10Cよりも大きくなっている。全てのプロセスユニット10Y、10M、10C、10Kは、使用されるトナーの色が異なること以外は、同様の機能を有しているために、以下においては、主として、プロセスユニット10Yの構成について説明する。
【0027】
プロセスユニット10Yには、中間転写ベルト41に対向して配置された感光体ドラム11が設けられている。この感光体ドラム11は、軸方向が、中間転写ベルト41の幅方向に沿った状態になっており、プリンタにおける正面側の端部から内奥側の端部にわたって直線状に延びている。各感光体ドラム11は、矢印Eで示す方向に回転されるようになっている。
【0028】
各感光体ドラム11の下方には、感光体ドラム11の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する露光装置13Yが設けられている。露光装置13Yは、画像形成部Aに取り付けられている。なお、他のプロセスユニット10M、10C、10Kにおける感光体ドラム11を露光する露光装置13M、13C、13Kも、それぞれ画像形成部Aに取り付けられている。
【0029】
プロセスユニット10Yには、露光装置13Yからレーザ光が照射される感光体ドラム11の表面位置に対して回転方向の上流側には、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させる帯電装置12が、感光体ドラム11に近接して配置されており、また、回転方向の下流側には、現像装置20が配置されている。回転される感光体ドラム11の表面は、帯電装置12にて帯電された後に、露光装置13Yから照射されるレーザ光によって静電潜像が形成され、さらにその後に、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像が、現像装置20にてトナー現像される。
【0030】
感光体ドラム11の上方には、中間転写ベルト41を挟んで対向配置された1次転写ローラ15Yが設けられている。現像装置20にて現像された感光体ドラム11上のトナー画像は、1次転写ローラ15Yによって中間転写ベルト41の外周面上に転写される。なお、1次転写ローラ15Yは、画像形成部Aに取り付けられている。
他のプロセスユニット10M、10C、10Kにおける感光体ドラム11上にも、それぞれの感光体ドラム11上に形成された画像を中間転写ベルト41に転写する1次転写ローラ15M、15C、15Kが、それぞれ画像形成部Aに取り付けられており、それぞれの感光体ドラム11上に形成されたトナー画像は、各1次転写ローラ15Y、15M、15C、15Kによって、中間転写ベルト41上の同一領域上にそれぞれ転写される。
【0031】
プロセスユニット10Yには、トナー画像が中間転写ベルト41上に転写された感光体ドラム11の表面を清掃する清掃装置16、清掃装置16によって清掃された感光体ドラム11の表面を除電する除電装置17が設けられている。なお、他のプロセスユニット10M、10C、10Kにも、感光体ドラム11の清掃装置16および除電装置17がそれぞれ設けられている。
【0032】
中間転写ベルト41は、各1次転写ローラ15Y、15M、15C、15Kによって転写されたトナー画像を、プロセスユニット10Kに近接して配置された一方のベルト周回ローラ42にまで搬送する。このベルト周回ローラ42には、中間転写ベルト41を介して2次転写ローラ44が対向配置されている。2次転写ローラ44は中間転写ベルト41に圧接されており、その圧接部分に、トナー画像を記録シートに転写する転写ニップが形成されている。
【0033】
転写ニップには、給紙部Bに設けられた給紙カセット内の記録シートが搬送される。記録シートは、タイミングローラ対45によって、中間転写ベルト41上に形成されたトナー画像が転写ニップに搬送されるタイミングに同期して搬送される。中間転写ベルト41上に形成されたトナー画像は、転写ニップを通過する記録シートに圧接されると、2次転写ローラ44によって形成される電界の静電力によって記録シート上に一括して転写される。
【0034】
なお、中間転写ベルト41上のトナー画像を形成するトナーは、2次転写ローラ44の静電力によっては完全に記録シート上に転写されず、一部が中間転写ベルト41上に残留する場合があるが、この残留トナーは、プロセスユニット10Yに近接した配置された他方のベルト周回ローラ43に対して中間転写ベルト41を介して対向配置された残留トナー除去装置46によって、電気的および機械的に除去されるようになっている。
【0035】
転写ニップを通過した記録シートは、画像形成部Aの上部に設けられた定着部50に搬送される。定着部50には、相互に圧接された加熱ローラ51および加圧ローラ52を備えており、加熱ローラ51および加圧ローラ52が相互に圧接されていることによって両者の間に定着ニップが形成されている。加熱ローラ51の軸心部にはヒータランプ(図示せず)が配置されており、ヒータランプによって加熱ローラ51が加熱されるようになっている。
【0036】
転写ニップを通過して定着部50に搬送される記録シートのトナー画像は、記録シートが定着ニップを通過する間に、加熱および加圧されて記録シート上に定着される。定着部50においてトナー画像が定着された記録シートは、トナー画像が形成された面を下方に向けた状態で、プリンタの上部に設けられた排紙トレイ48上に排出される。
各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれに設けられた現像装置20は、2成分現像剤(キャリアおよびトナー)によって、感光体ドラム10Y、10M、10C、10K上の静電潜像を現像するようになっており、中間転写ベルト41の上方に設けられたトナーホッパー47Y、47M、47C、47KからY、M、C、Kの各色のトナーがそれぞれの現像装置20に供給される。プロセスユニット10K以外の3つのプロセスユニット10Y、10M、10Cのそれぞれに設けられた現像装置20は、それぞれ同様の構成になっている。
【0037】
図2は、3つのプロセスユニット10Y、10M、10Cのそれぞれに設けられた現像装置20の斜視図、図3は、現像装置20の縦断面図である。なお、図3の縦断面図は、図2の斜視図に対して左右方向を反転させた状態で示されている。
現像装置20は、感光体ドラム11のそれぞれの軸方向に沿って長く延びるハウジング21を有している。ハウジング21の一方の端部における上面にはトナー補給口21aが設けられている。
【0038】
各プロセスユニット10Y、10M、10Cが画像形成部Aに装着される際には、トナー補給口21aが設けられた端部とは反対側の端部から、画像形成部A内に挿入されるようになっている。各プロセスユニット10Y、10M、10Cが画像形成部Aに装着されると、画像形成部Aに設けられた各トナーホッパー47Y、47M、47CのY、M、Cの各トナーが、各プロセスユニット10Y、10M、10Cの現像装置20に対して、トナー補給口21aを介してハウジング21内に供給可能になる。
【0039】
図1および図3に示すように、ハウジング21内の下部には、ハウジング21の長手方向に沿って延びる第1トナー搬送スクリュー22が設けられており、また、ハウジング21内の上部には、第1トナー搬送スクリュー22とは平行になった第2トナー搬送スクリュー23が設けられている。図3に示すように、第1トナー搬送スクリュー22と第2トナー搬送スクリュー23との間には隔壁21bが設けられている。
【0040】
第1トナー搬送スクリュー22および第2トナー搬送スクリュー23は、それぞれ、軸心部に設けられた回転軸22aおよび23aと、回転軸22aおよび23aにおける両側の各端部を除いた周囲に螺旋状に設けられた搬送羽根22bおよび23bとを有している。第1トナー搬送スクリュー22および第2トナー搬送スクリュー23は、搬送羽根22bおよび23bがハウジング21の内部に位置するように、回転軸22aおよび23aにおける両側の各端部が、同様の構成の回転軸支持機構21Aによってハウジング21の両側の各側面21xに取り付けられている。
【0041】
第1トナー搬送スクリュー22および第2トナー搬送スクリュー23の回転軸22aおよび23aは、トナー補給口21aが設けられた端部とは反対側の端部において、ハウジング10の側面21xを貫通しており、それぞれの端部にギア28および29が取り付けられている。ギア28および29は相互に噛み合っており、一方のギア28は、プロセスユニットが画像形成部Aに装着されることによって、画像形成部Aに設けられたギア(図示せず)と噛み合った状態になる。
【0042】
これにより、第1トナー搬送スクリュー22の回転軸22aは、画像形成部Aを駆動するモーターの動力が伝達されて回転する。また、第1トナー搬送スクリュー22の回転軸22aに伝達された動力が、ギア28および29を介して第2トナー搬送スクリュー23の回転軸23aに伝達されて、その回転軸23aが、第1トナー搬送スクリュー22の回転軸22aとは反対方向に回転される。
【0043】
図1および図2に示すように、ハウジング21内の上部には、感光体ドラム11の表面に対向して配置された現像ローラ25が、第2トナー搬送スクリュー23に隣接して設けられている。現像ローラ25は、従来の2成分現像剤を用いた現像装置において使用される現像ローラと同様に、ハウジング21に固定的に設けられた磁気ローラと、磁気ローラの外側に嵌合された現像スリーブとを有しており、現像スリーブの両側の端部に、軸方向に沿って外側に突出する回転軸25a(図2参照)がそれぞれ設けられている。
【0044】
現像ローラ25は、感光体ドラム11の軸方向長さと同程度の長さを有しており、図2に示すように、第2トナー搬送スクリュー23とは平行な状態に配置されている。なお、図2に示すように、現像ローラ25は、第1トナー搬送スクリュー22および第2トナー搬送スクリュー23よりも短く、トナー補給口21aに近接した端部よりも長手方向の中央部寄りの位置に一方の端部が位置している。
【0045】
図3に示すように、トナー補給口21aを通ってハウジング21の内部に供給されたトナーは、隔壁21bにおける一方の端部に設けられた第1現像剤通過穴21mを通って、図3に矢印D1で示すように、ハウジング21の下部にまで落下し、第1トナー搬送スクリュー22の回転によって、図3に矢印D2で示すように、トナー補給口21aとは反対側の端部に向って搬送される。第1トナー搬送スクリュー22によって搬送されるトナーは、その搬送の間に、ハウジング21の内部に収容された磁性のキャリアと撹拌される。
【0046】
トナー補給口21aとは反対側の端部に搬送されたトナーは、キャリアとともに、隔壁21bに設けられた第2現像剤通過穴21nを通って、図3に矢印D3で示すように、ハウジング21内の第2トナー搬送スクリュー23が設けられた上部へと搬送される。
第2トナー搬送スクリュー23は、第1トナー搬送スクリュー22とは反対方向に回転されていることによって、図3に矢印D4で示すように、第1トナー搬送スクリュー22とは反対方向に、現像ローラ25の軸方向に沿ってトナーおよびキャリアを搬送する。そして、第2トナー搬送スクリュー23によって搬送されるトナーおよびキャリアが、その搬送途中において、現像ローラ25に供給される。
【0047】
ハウジング21内のキャリアおよびトナーは、固定状態になったマグネットローラに嵌合された現像スリーブの回転によって、現像スリーブの外周面上を搬送される。現像スリーブの外周面上を搬送されるキャリアは、マグネットローラの磁極によって磁気ブラシを形成し、磁気ブラシに付着したトナーが、感光体ドラム11の静電潜像にトナーが付着する。これにより、感光体ドラム11の静電潜像がトナー現像される。
【0048】
図4(a)および(b)は、それぞれ、図3におけるFおよびGで示す部分の拡大図である。また、図5は、図4(b)に示された回転軸支持機構21Aの拡大図である。
図4(a)および(b)に示すように、ハウジング21における長手方向の両側の各端部に位置するそれぞれの側面21xには、円筒形状のベアリング保持部27が設けられている。各ベアリング保持部27は、ハウジング21の各側面21xに設けられた開口部21w内にそれぞれ着脱可能に嵌合されている。各ベアリング保持部27内には、第1トナー搬送スクリュー22の回転軸22aおよび第2トナー搬送スクリュー23の回転軸23aのそれぞれの端部を保持するボールベアリング24が保持されている。
【0049】
円筒形状の各ベアリング保持部27は、開口部21wとは同心状態になっており、ハウジング21の内部側に位置する端面が、それぞれの回転軸22aおよび22bの各端部が貫通する貫通穴27bが設けられた側壁部27aになっている。各貫通穴27bは、それぞれを貫通する回転軸22aおよび22bの外径よりも若干大きな直径(図5において「d1」で示す)になっている。
【0050】
各ベアリング保持部27の内部に設けられたボールベアリング24は、一般的に使用されているボールベアリングと同様の構成であり、内輪24aと、外輪24bと、内輪24aおよび外輪24bの間に周方向に一定の間隔をあけた状態で配置された複数のボール24cとを有しており、各ボール24cがボール保持部材(図示せず)によって、周方向に一定の間隔をあけた状態で保持されている。
【0051】
ボールベアリング24は、外輪24bの外周面がベアリング保持部27の内周面に圧接されるように、ベアリング保持部27内に嵌合されており、外輪24bがベアリング保持部27に対して固定状態で取り付けられている。内輪24aの外径d2(図5参照)は、貫通穴27bの直径d1よりも大きくなっており(d2>d1)、内輪24aは、貫通穴27bが設けられた側壁部27aの周縁部に圧接されている。
【0052】
各ベアリング保持部27内に位置する回転軸22aおよび23aの端部の外周面には、周方向に沿った溝部22cおよび23cがそれぞれ全周にわたって形成されている。溝部22cおよび23cは断面矩形状になっており、それぞれの溝部22cおよび23c内にリング状の回転軸シール部材26が嵌合されている。回転軸シール部材26は、例えば、弾性力を有するウレタンゴムによって形成されており、回転軸シール部材26の内周側部分が溝部22cおよび23cの底面に全周にわたってそれぞれ圧接されている。
【0053】
また、回転軸シール部材26の外周側部分は、内輪24aの内周面に全周にわたって圧接されており、これにより、内輪24aと回転軸22aおよび23cのそれぞれとが一体的に回転するようになっている。
このような構成により、ハウジング21の内部のトナーが、貫通穴27bから流出しても、ボールベアリング24の内輪24aと回転軸22aおよび23aとの間を通って外部に流出することを、内輪24aと回転軸22aおよび23aのそれぞれと一体となって回転する回転軸シール部材26によって、確実に防止することができる。
【0054】
また、回転軸22aおよび23aのそれぞれと内輪24aとが、回転軸シール部材26とが摺動しないことにより、回転軸シール部材26、回転軸シール部材26、内輪24aのそれぞれが摩耗することが抑制される。これにより、回転軸シール部材26によるシール性を長期にわたって安定的に維持することができる。
さらには、回転軸22aおよび23aのそれぞれと、回転軸シール部材26とが一体となって回転することにより、回転軸22aおよび23aのそれぞれがスラスト方向に振動しても、回転軸シール部材26と回転軸22aおよび23aのそれぞれとの間にキャリアが進入することが抑制される。これにより、キャリアによる回転軸22aおよび23aの摩耗、切削等を防止することができ、これによっても、回転軸シール部材26による回転軸22aおよび23aとの間のシール性を長期にわたって安定的に確保することができる。
【0055】
なお、回転軸シール部材26は、ウレタンゴムに限らず、シリコーンゴムであってもよい。また、回転軸シール部材26は、内輪24aと、回転軸22aおよび23aのそれぞれに対して摺動しないために、発泡ウレタン等の発泡材であってもよい。
また、ハウジング21の内部のトナーは、貫通穴27bから、回転軸22aおよび23aのそれぞれに沿って流出するが、この場合、回転軸22aおよび23aのそれぞれの直径方向に沿って流出するトナーの圧力は、回転軸22aおよび23aのそれぞれの軸方向に沿って流動するトナーの圧力よりも低くなっている。従って、内輪24aとベアリング保持部27の側壁部27aとが相互に圧接された状態になっていることにより、トナーがその間を通って外部に漏出することを防止することができる。
【0056】
さらに、本実施形態では、ボールベアリング24を保持する各ベアリング保持部27が、ハウジング21の各側面21xを貫通する開口部21w内にそれぞれ着脱可能に嵌合されている。従って、第1トナー搬送スクリュー22および第2トナー搬送スクリュー23をハウジング21に対して組み付ける際に、回転軸22aまたは23aの各端部に装着されたボールベアリング24を各ベアリング保持部27によって保持した状態で、各ベアリング保持部27を、ハウジング21の各側面21xに設けられた開口部21w内にそれぞれ装着すればよい。このように、第1トナー搬送スクリュー22および第2トナー搬送スクリュー23をハウジング21に対して容易に組み付けることができる。
【0057】
なお、現像ローラ25における現像スリーブの回転軸も、同様の構成の回転軸支持機構21Aによってハウジング21に対して回転可能に支持されている。従って、ハウジング21内に収容されたトナーは、それぞれの回転軸支持機構21Aに設けられた回転軸シール部材26によって、ハウジング21の外部に漏出することを確実に防止することができる。
【0058】
これにより、ハウジング21内のトナーが浪費されることを抑制することができ、経済性を向上させることができる。また、プリンタの画像形成部Aにおける現像装置の周囲が、現像装置から漏出するトナーによって汚染するおそれがなく、従って、画像形成部Aにおいて形成される画像も、トナーによって汚染されないために、高品質な画像を得ることができる。
【0059】
なお、K色のトナーによってトナー画像を形成するプロセスユニット10Kに設けられた現像装置20では、図1に示すように、ハウジング21の下部に、第1トナー搬送スクリュー22および第2トナー搬送スクリュー23が水平方向に並んで配置されて、第2トナー搬送スクリュー23の上方に現像ローラ25が配置されている。また、現像ローラ25が、ハウジング21の上部に設けられた開口部21cを介して感光体ドラム11に対向した状態になっている。その他の構成は、他の3つのプロセスユニット10Y、10M、10Cのそれぞれに設けられた現像装置20と同様の構成になっている。
【0060】
このような構成のプロセスユニット10Kの現像装置20においても、他の3つのプロセスユニット10Y、10M、10Cと同様に、第1トナー搬送スクリュー22および第2トナー搬送スクリュー23の回転軸22aおよび23a、現像ローラ25における現像スリーブの回転軸が、それぞれ、同様の構成の回転軸支持機構21Aによってハウジング21に対して回転可能に支持されている。従って、全てのプロセスユニット10Y、10M、10C、10Kにおいて、それぞれの現像装置20のハウジング21からトナーが漏出することを,確実に、しかも、長期にわたって安定的に防止することができる。
【0061】
<実施形態2>
図6は、本発明の実施形態2における第1トナー搬送スクリュー22の回転軸22aを支持する回転軸支持機構21Aの構成を説明するための断面図である。なお、図6においては、回転軸支持機構21Aの構成の理解を容易にするために、その断面を模式的に示している。
【0062】
本実施形態では、円筒形状のベアリング保持部27が、ハウジング21と一体に形成されており、ベアリング保持部27の側壁部27aがハウジング21の側面を構成している。ベアリング保持部27の側壁部27aに設けられた貫通穴27bは、ベアリング保持部27と同軸状態で設けられている。ベアリング保持部27の内部には、回転軸22aの端部を回転可能に保持するボールベアリング24が装着されている。
【0063】
このような構成において、前記実施形態1と同様に、回転軸22aの端部の外周面に設けられた溝部22c内に、リング状の回転軸シール部材26が嵌合されており、回転軸シール部材26が、溝部22cの底面に圧接された状態で、ボールベアリング24の内輪24aに圧接されている。また、内輪24aとベアリング保持部27の側壁部27aとが相互に圧接された状態になっている。その他の構成は、前記実施形態1と同様になっている。
【0064】
なお、第2トナー搬送スクリュー23の回転軸23a、現像ローラ25における現像スリーブの回転軸も、同様の構成の回転軸支持機構21Aによって、それぞれハウジング21に回転可能に支持されている。
このような構成によっても、ハウジング21内のトナーが外部に漏出することを確実に防止することができる。
【0065】
<変形例>
なお、図6に示す実施形態において、図7に示すように、ボールベアリング24の内輪24aと外輪24bとの間を、流動性シール材24dによってシールする構成としてもよい。この場合には、流動性シール材24dが内輪24aと外輪24bとの間から流出することを防止するために、内輪24aと外輪24bとの間におけるボール24cを挟んだ両側に、平板状のシールド部材24gがそれぞれ設けられている。流動性シール材24dとして、例えば、グリース等の潤滑剤を使用することができる。
【0066】
このような構成により、ボールベアリング24の内輪24aとベアリング保持部27の側壁部27aとの間からトナー流出した場合にも、内輪24aと外輪24bとの間を通ってトナーが外部に漏出することを防止することができる。
また、図8(a)に示すように、ボールベアリング24の内輪24aと外輪24bとの間における側壁部27aに対向する側部を、全周にわたってシールする平板状のベアリングシール材24eを設ける構成としてもよい。
【0067】
ベアリングシール材24eは、例えば、ウレタンゴム等の弾性体、金属等によって形成されており、内輪24aおよび外輪24bの相互に対向する面におけるベアリング保持部27の側壁部27aに近接した部分間を全周にわたって覆っている。
このような構成によっても、ボールベアリング24の内輪24aと外輪24bとの間からトナーが漏出することも防止することができる。
【0068】
さらには、図8(b)に示すように、内輪24aと外輪24bとの間をシールするベアリングシール材24eに、内輪24aに対向する側壁部27aと内輪24aとの間をシールする第2シール部24hを設ける構成としてもよい。この場合は、内輪24aに対向する側壁部27aと内輪24aとを相互に圧接させる必要がなく、第2シール部24hの先端部が側壁部27aに突き当てられる。これにより、第2シール部24hによって、内輪24aに対向する側壁部27aと内輪24aとの間をシールすることができる。この場合には、ベアリングシール材24eは、ウレタンゴム等の弾性体によって形成されている。
【0069】
また、ボールベアリング24の内輪24aに対向する側壁部27aと、内輪24aとを相互に圧接する構成に代えて、図9に示すように、ボールベアリング24の内輪24aに対向する側壁部27aと、内輪24aとの間に、貫通穴27bの周縁部を全周にわたってシールするリング状の側面シール材24fを設ける構成としてもよい。側面シール材24fは、ボールベアリング24の内輪24aに摺接するために、発泡ウレタン等の弾性体によって、平板状に構成されている。
【0070】
このような構成によっても、内輪24aと側壁部27aとの間を通って内輪24aの外周側にトナーが流出することを、より一層確実に防止することができる。
なお、この場合には、図7に示すように、内輪24aと外輪24bとの間を流動性シール材24dによってシールする構成、あるいは、図8(a)に示すように、内輪24aと外輪24bとの間に架設されたベアリングシール材24eを設ける構成を、同時に適用するようにしてもよい。
【0071】
また、上記の各変形例は、実施形態1においても適用することができる。
さらに、本発明は、2成分現像剤を用いる現像装置に限らず、1成分現像剤を用いる現像装置にも適用できる。また、上記の回転軸支持機構は、現像装置に設けられた少なくとも1つの回転軸に対して適用できる。
さらに、本発明は、画像形成部Aに対して、現像装置20のみが装着可能になっている場合にも適用することができる。また、本発明に係る画像形成装置は、タンデム型カラーデジタルプリンタに限るものではなく、モノクロ画像を形成するプリンタであってもよく、しかも、プリンタに限らず、カラーまたはモノクロの画像を形成できる複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、感光体ドラムの外周面に形成された静電潜像を現像する現像装置において、現像装置からのトナーの漏出を防止する技術として有用である。
【符号の説明】
【0073】
A 画像形成部
B 給紙部
10Y、10M、10C、10K プロセスユニット
11 感光体ドラム
12 帯電装置
13Y、13M、13C、13K 露光装置
20 現像装置
21 ハウジング
21A 回転軸支持機構
21x 側面
22 第1トナー搬送スクリュー
22a 回転軸
22b 搬送羽根
22c 溝部
23 第2トナー搬送スクリュー
23a 回転軸
23b 搬送羽根
24 ボールベアリング
24a 内輪
24b 外輪
24c ボール
24e ベアリングシール材
24d 流動性シール材
24f 側面シール材
25 現像ローラ
26 回転軸シール部材
27 ベアリング保持部
27a 側壁部
27b 貫通穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング内に収容されたトナーを用いて、感光体の外周面に形成された静電潜像を現像する現像装置であって、
回転軸を有し、当該回転軸の回転によって、ハウジング内のトナーを移動させる回転部材と、
前記ハウジングに対して前記回転軸を回転可能に保持するボールベアリングと、
前記ボールベアリングの内輪と前記回転軸との間に介在された回転軸シール部材と、
を有することを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記回転軸の外周面に周方向に沿って全周にわたって溝部が設けられており、
前記回転軸シール部材が、前記溝部内に嵌合されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記ハウジングの側面には、前記ボールベアリングを内部に保持するベアリング保持部が設けられており、
前記ベアリング保持部が前記ハウジングの側面に着脱可能になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記回転軸は、前記ベアリング保持部に設けられた貫通穴を貫通しており、
前記ボールベアリングの内輪の側面が、前記ベアリング保持部における前記貫通穴の周縁部に、全周にわたって圧接されることによって、当該圧接部分がシールされていることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
【請求項5】
前記回転軸は、前記ベアリング保持部に設けられた貫通穴を貫通しており、
前記ボールベアリングの内輪と、前記ベアリング保持部における前記貫通穴の周縁部との間に、その間を全周にわたってシールする側面シール部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
【請求項6】
前記ボールベアリングの内輪と外輪との間が流動性シール材によってシールされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の現像装置。
【請求項7】
前記回転軸は、前記ベアリング保持部に設けられた貫通穴を貫通しており、
前記ボールベアリングは、内輪と外輪との間における前記貫通穴の周縁部に対向する側部を、全周にわたってシールするベアリングシール材を有することを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
【請求項8】
前記ベアリングシール材は、前記ボールベアリングの内輪と、前記周縁部との間を全周にわたってシールすることを特徴とする請求項7に記載の現像装置。
【請求項9】
前記ハウジング内には、トナーとともにキャリアが収容されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の現像装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の現像装置を有することを特徴とするプロセスユニット。
【請求項11】
請求項10に記載のプロセスユニットが設けられていることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−128403(P2011−128403A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−287320(P2009−287320)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】