説明

画像処理装置および画像処理方法

【課題】 フラッシュ撮影に用いたストロボなどの人工照明光の色相に関わらず、所望の色相の照明光で照明した画像を得られる画像処理装置および画像処理方法を提供する。
【解決手段】 複数の色成分に対してストロボなどによる人工照明光ありの第1の画像データと人工照明光のない周囲光のみの第2の画像データを連続して撮像するとともに、各色成分毎に第1の画像データから第2の画像データを差し引いたデータに対し色補正を行った後、該補正済みの画像データに対し第2の画像データを加えることにより、所望の色相の照明光で照明した画像を生成する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを画像処理する画像処理装置および画像処理方法、特にストロボ等を用いて照明撮影を行って得られた画像データの照明光の色を画像処理により補正する画像処理装置および画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内蔵ストロボや外付ストロボを用いてフラッシュ撮影を行うカメラにおいては、ストロボの照明光の色は昼光色(色温度5500度)に合わせ込まれており、昼光色以外の色温度の照明光で撮影したい場合(例えばタングステン光照明)には、ストロボの変わりに別の照明装置(例えば白熱電球)を用いて撮影したり、ストロボの発光部に色フィルタを装着して発光させて撮影したり、一旦ストロボ光により撮影した画像データをパソコン等に取り込んで画像処理により色修正を施こすことが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらストロボ以外の照明装置を利用する場合には、ストロボ以外の照明装置を撮影現場に運搬しなければならず、また電源などの設定の手間がかかるので、撮影状況に応じて迅速に照明光の色を変えるようなことが簡便にはできなかった。またストロボの発光部に色フィルタを装着して撮影する場合も色フィルタを持参するとともに、色フィルタを装着しなければならず、撮影状況に応じて迅速に照明光の色を変えるようなことが簡便にはできなかった。色フィルタを内蔵し、自動的に色フィルタを交換することも考えられるが、ストロボが大型化するとともに、ストロボが高コストになってしまうという問題点があった。また一旦ストロボ光により撮影した画像データを画像処理により色修正を行う場合は、ストロボ光により照明された主要被写体領域と周囲光により照明された背景領域を切り分けて色修正を行わなければならず、素人が迅速に色修正を行うことは困難であった。
【0004】そこで本発明は、低コストかつ簡便かつ迅速に撮影用照明装置の照明光の色を修正できる、電子カメラを用いた画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明による画像処理装置および画像処理方法においては、フラッシュ撮影時には所定の照明装置(例えばストロボ)による照明ありの画像データと照明なしの画像データを複数の色成分毎に取得して記憶する。次に2つの画像データの差分に基づき所定の照明装置の照明による寄与分を複数の色成分毎に算出するとともに、算出された複数の色成分毎の照明の寄与分に対し、所定の照明装置の照明光の色と指定された照明光の色の相違に基づく補正を行う。さらに補正された照明の寄与分に基づき画像データを再構成し、該再構成された画像データを表示または記憶する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1および図2は、本発明を適用した画像処理装置である電子カメラ100の一実施形態の外観図(正面視および背面視)である。図1に示すように電子カメラ100の前面には被写体像を形成するための撮影レンズ10、撮影画面を確認するためのファインダ11、撮影時に被写体を照明するためのストロボ12、被写体の明るさ(定常光照明時およびストロボ光照明時)を検知するための測光/調光回路13、電子カメラ100をユーザが手でホールドしやすくするためにカメラ本体から出っ張ったグリップ部14が備えられ、上面には撮影を指示するためのレリーズボタン16、電子カメラ100の電源のON/OFF制御を行うための電源スイッチ17が備えられる。
【0007】図2に示すように、電子カメラ100の背面にはファインダ11の接眼部、テキストおよび画像表示用の略四角形の画面を備えた左LCD(左画面)21とテキスト表示用および画像表示用の略四角形の画面を備えた右LCD(右画面)22が配置され、右LCD22の下側には再生画像の切換えや各種調整に用いられる上方向ボタン23、下方向ボタン24、左方向ボタン25、右方向ボタン26、決定ボタン27が配置され、左LCD21の周辺には電子カメラ100を撮影モードに設定するための撮影モードボタン28、電子カメラ100を再生モードに設定するための再生モードボタン29、撮影モードにおいてフラッシュ撮影を行うか否かを選択するためのストロボボタン31(押すたびにストロボON/OFFが切り換わる)、フラッシュ撮影時の照明光の色をタングステンランプの色(色温度約3000度K)に指定するためのタングステンボタン32が配置されている。側面には画像データ保存用のメモリカード77を装着するためのメモリカードスロット30が備えられる。
【0008】なおレリーズボタン16、上方向ボタン23、下方向ボタン24、左方向ボタン25、右方向ボタン26、決定ボタン27、撮影モードボタン28、再生モードボタン29、ストロボボタン31、タングステンボタン32は全てユーザーによって操作される操作キーである。
【0009】なお左LCD21および右LCD22の表面上には、指の接触操作により指示された位置に対応する接触位置データを出力する機能を備えたいわゆるタッチスクリーン66が配置され、画面上に表示された選択項目や画像データの選択に用いることができる。このタッチスクリーン66はガラス・樹脂等の透明材料によって構成され、ユーザはタッチスクリーン66の内側に形成される画像やテキストを、タッチスクリーン66を通して観察することができる。
【0010】図3は、図1および図2に示した電子カメラ100の内部の電気構成例を示すブロック図であって、各構成要素は各種情報データおよび制御データを伝送するためのデータ/制御バス51を介して互いに接続されている。各構成要素はおおまかに、画像データの撮影動作を実行する撮影制御回路60を中心とするブロック、画像ファイルを記憶・保存するメモリカード77のブロック、画像データおよびその関連情報の表示を実行する画面制御回路92を中心とするブロック、操作キー65等のユーザーインターフェースと各制御回路に対する統括制御を行うCPU50を中心とするブロックに分けることができる。
【0011】CPU50(中央処理ユニット)は電子カメラ100全体の制御を行う手段であって、操作キー65、タッチスクリーン66、電源スイッチ17、タイマ74、測光/調光回路13からの入力情報に応じて撮影制御回路60、画面制御回路92、電源制御回路64への各種指示を行う。測光/調光回路13は定常光照明状態およびストロボ光照明状態において被写体の輝度を測定し、その測定結果である測光/調光データをCPU50に出力する。CPU50は定常光照明状態での測光/調光データに応じて、CCD55の露光時間、感度をCCD駆動回路56により設定するとともに、該設定データに応じて撮影制御回路60を介し絞り53の絞り値を絞り制御回路54により制御する。
【0012】またCPU50は定常光照明状態での測光/調光データに基づき被写体輝度が所定値以下であると判断した場合には撮影時にストロボ駆動回路73によりストロボ12を発光させるとともに、ストロボによるフラッシュ撮影中に被写体からの反射される光の累積量を測光/調光回路13により検出し、累積された反射光量が所定値に達するとストロボ駆動回路73によりストロボ12の発光を停止させることにより、フラッシュ撮影の画像データが適正になるように制御する。CPU50は操作キー65のタングステンボタン32の操作の有無に応じてフラッシュ撮影を行った画像データに対し後述のように色補正処理を行う。
【0013】また照明光色検出回路15は、ストロボ12の発光部近傍に備えられたストロボ光の色成分を検出する回路であり、ストロボ発光時にストロボ光の色を直接検出し、検出した色情報データ(色温度データ)をCPU50に送る。なお測光/調光回路13は、被写界の色成分を検出することができる回路であり、ストロボ非発光時に被写界の色(背景の色)を検出し、検出した背景光色情報データ(色温度データ)をCPU50に送る。測光/調光回路13および照明光色検出回路15の具体的構成としては、複数の光強度検出器(フォトダイオード等)のそれぞれに分光特性の異なるフィルタ(例えば赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタ)を設けたものである。
【0014】CPU50は撮影モードではレリーズボタン16の操作に応じて撮影制御回路60を介し撮影動作を制御する。タイマ74は時計回路を内蔵し、現在の日時に対応する日時情報を検出し、撮影時に撮影日時情報をCPU50に供給する。CPU50は該撮影日時情報を画像データに付加してメモリカード77に格納する。CPU50は、ROM67(リードオンリメモリ)に記憶されている制御プログラムに従い各部を制御する。EEPROM68(電気的消去書き込み可能ROM)は不揮発性のメモリであって、後述する色補正処理のためのデータおよび電子カメラ100の動作に必要な設定情報等を記憶している。RAM70は揮発性のメモリであって、CPU50の一時的作業領域として用いられる。CPU50は、電源スイッチ17の操作状態を検知して、電源制御回路64を介して電源63の制御を行う。
【0015】撮影制御回路60は、レンズ駆動回路52により撮影レンズ10のフォーカシングとズーミングを行い、絞り制御回路54により絞り53を制御してCCD55の露光量をコントロールし、CCD駆動回路56によりCCD55の動作を制御する。被写体からの光束は撮影レンズ10により光量調節のための絞り53を介し、CCD55上に被写体像として形成され、この被写体像はCCD55により撮像される。複数の画素を備えたCCD55(チャージカップルドデバイス)は被写体像を撮像するための電荷蓄積型イメージセンサーであり、CCD55上に形成された被写体像の強度に応じた電気的な画像信号をCCD駆動回路56により供給される駆動パルスに応じてアナログ処理部57に出力する。なおCCD55は3つの色成分(赤、緑、青)をそれぞれ検出する3種類の光検出部からなり、1つの画素は3種類の光検出部から構成されており、各画素に対応して3つの色成分(赤、緑、青)の画像信号が得られる。
【0016】アナログ処理部57はCCD55が光電変換した画像信号を所定のタイミングでサンプリングし、そのサンプリングした信号を所定のレベルに増幅する。A/D変換回路58(アナログデジタル変換回路)はアナログ処理部57でサンプリングした画像信号をデジタル化することによりデジタルデータに変換し、撮影バッファメモリ59は該デジタルデータを一旦格納する。
【0017】撮影制御回路60は撮影モード中上述の動作を繰り返すとともに、画面制御回路92はデータ/制御バス51を介して撮影バッファメモリ59に順次格納されるデジタルデータを読み出してフレームメモリ69に一旦格納し、該デジタルデータを表示用画像データに変換してフレームメモリ69に再格納し、該表示用画像データを左画面21に表示させるというスルー画像表示動作を繰り返す。また画面制御回路92は必要に応じてテキスト表示情報をCPU50から入手し、表示用テキストデータに変換してフレームメモリ69に格納し、該表示用テキストデータを左画面21、右画面22に表示させる。このようにして撮影モードにおいては、左画面21にCCD50により撮像されている画像がリアルタイムに表示されるので、このスルー画像をモニター画面として使用して撮影のための構図設定を行うことが可能になる。撮影制御回路60は撮影バッファメモリ59に格納したデジタルデータの高周波成分の度合い解析して撮影レンズ10の焦点調節状態を検出し、検出結果に応じてレンズ駆動回路52により撮影レンズ10の焦点調節を行う。
【0018】レリーズ時に撮影制御回路60はCPU50から撮影指示を受けると、CCD駆動回路56を介してCCD55により被写体像を撮像させ、撮像により生成した画像信号をアナログ処理部57、A/D変換回路58を介して撮影バッファメモリ59にデジタルデータ(生データ)として一旦格納する。撮影制御回路60は撮影バッファメモリ59に一旦格納したデジタルデータを所定の記録フォーマット(JPEGなど)に変換または圧縮して画像データを形成し、該画像データをメモリカード77に記録保存する。なお後述するようにフラッシュ撮影時はストロボ発光ありと発光なしの連続2回の撮影を行い、CPU50は2つの画像データをRAM70に一旦格納した後、EEPROM68に記憶されている色補正データを用いて照明光の色補正処理を行うことにより照明光色を補正した画像データ生成してメモリカード77に記録保存する。
【0019】なおCPU50は必要に応じて、メモリカード77に格納した画像データを無線電話回路72およびアンテナ76を介して外部に送信したり、逆に無線電話回路72およびアンテナ76を介して外部から受信した画像データをメモリカード77に格納することができる。
【0020】再生モードにおいては、画面制御回路92はメモリカード77からCPU50に指示された画像データを読み出してフレームメモリ69に一旦格納し、該画像データを左画面21に表示するとともに、CPU50の指示に従い、再生モードの説明等のテキストデータをフレームメモリ69に格納し、該テキストデータを右画面22に表示する。
【0021】図4はメモリカード77内に格納される画像ファイルのデータ構成を示す。図4に示すようにメモリカード77には複数の画像ファイルが保存される。各画像ファイルは画像データと付加情報データから構成される。付加情報データは、図5に示すように画像ファイルの識別情報(ファイル名)とフラッシュ撮影時は補助画像ファイルの識別情報(サブファイル名)と撮影日時データと撮影時の各種設定を示す撮影データとストロボ照明を行った否かを表すデータと撮影者により指定された照明光の種類データとストロボ発光時のストロボ光の色温度データと背景光の色温度データから構成される。
【0022】図6は本発明による電子カメラの実施形態の状態遷移図である。電源ON時には撮影モードとなり、レリーズボタン16の操作により撮影動作と撮影後の画像ファイル作成および画像ファイルのメモリカード77への格納が行われる。再生モードにおいてはメモリカード77に格納した画像データの再生表示動作が行われる。また撮影モードボタン28を操作すると、再生モードから撮影モードに移行し、再生モードボタン29を操作すると、撮影モードから再生モードに移行する。
【0023】図7はフラッシュ撮影時(タングステンボタン32が操作されている場合)の動作シーケンスを示す図であって、まずストロボ発光ありで第1回の撮影が行われ、画像データがRAM70に格納される。図8はストロボ発光ありの画像データの例であって、画面中央の人物の顔色はストロボ光照明により白っぽくなりすぎている。続いてストロボ発光なし第2回の撮影(他の撮影条件は第1回の撮影と同一)が行われ、画像データがRAM70に格納される。図9はストロボ発光なしの画像データの例であって、撮影条件は第1回の撮影と同一であるため、背景の露出はストロボ発光ありの画像データと同一であるが、画面中央の人物はストロボ光による照明がなく逆光状態にあるため露出が不足している。
【0024】CPU50はEEPROM68に記憶された色補正処理用データに応じてRAM70に格納されたストロボ発光ありの画像データとストロボ発光なしの画像データに後述する画像処理を施して、タングステン光照明の画像データを生成し、該画像データをメモリカード77に保存する。
【0025】図10は上記照明光色補正の詳細シーケンスを示す図であり、まずストロボ発光ありの3つの色成分の画像データ(TR、TG、TB)からストロボ発光なしの3つの色成分の画像データ(SR、SG、SB)を差し引きストロボ照明光のみによる3つの色成分の画像データ(QR、QG、Qb)を抽出する。なお上記処理は全ての画素に対して行われる。
【0026】図11はある1つの画素の画像データに対する上記照明光色補正の処理を図式的に表したものであり、上段が赤(R)に対する画像処理、中段が緑(G)に対する画像処理、上段が青(B)に対する画像処理を表し、各段において3つの色成分毎の画素データを棒グラフで示している。図11において左の棒グラフはストロボ発光なしの場合の3つの色成分毎の画素データ(SR、SG、SB)を表し、中央の棒グラフはストロボ発光ありの場合の3つの色成分毎の画素データ(TR、TG、TB)を表している。中央の棒グラフにおける3つの色成分毎の画素データ(TR、TG、TB)は、ストロボON以外の撮影条件がストロボ発光なしの場合と同じなので、数式1に示すようにストロボ発光なしの場合の背景光(定常光または周囲光)のみの3つの色成分毎の画素データ(SR、SG、SB)とストロボ照明光のみによる3つの色成分の画像データ(QR、QG、QB)の和となっている。
【0027】
【数1】 TR=SR+QRTG=SG+QRTB=SB+QBしたがってストロボ照明光のみによる3つの色成分の画像データ(QR、QG、QB)は、数式2に示すようにストロボ発光ありの場合の3つの色成分の画像データ(TR、TG、TB)からストロボ発光なしの場合の3つの色成分の画像データ(SR、SG、SB)を差し引いたものとなる。
【0028】
【数2】 QR=TR−SRQG=TG−SGQB=TB−SB次に図10において、検出されたストロボ光の色温度データと指定された照明光の種類に応じて、ストロボ照明光のみによる3つの色成分の画像データ(QR、QG、Qb)を補正するための補正係数を求めるために、EEPROM68に記憶されている補正係数表を参照する。ここで照明光としてタングステン光が指定されている場合には、ストロボ照明光のみによる3つの色成分の画像データ(QR、QG、Qb)に対しタングステン光の補正係数による補正を行い、照明光としてタングステン光が指定されていない場合には、ストロボ照明光のみによる3つの色成分の画像データ(QR、QG、QB)に対し昼光(色温度5500度K)の補正係数による補正を行うものとする。図12は検出されたストロボ光の色温度データと指定された照明光の種類との組み合わせに対する3つの色成分毎の補正係数の関係を示す表である。例えば指定された照明光がタングステン光である場合は、ストロボ照明光のみによる赤色成分の画像データQRを増加させるために補正係数KRは1以上になっており、ストロボ照明光のみによる青色成分の画像データQBを減少させるために補正係数KBは1以下になっている。
【0029】次に図10において、数式3のように図12の表から求められた補正係数KR、KG、KBがストロボ照明光のみによる3つの色成分の画像データ(QR、QG、QB)に乗ぜられ、ストロボ発光なしの場合の3つの色成分の画像データ(SR、SG、SB)に加えられ、照明光の色が補正された3つの色成分の画像データ(UR、UG、UB)が求められる。
【0030】
【数3】 UR=SR+KR×QRUG=SG+KB×QGUB=SB+KB×QB図11において右の棒グラフが照明光の色が補正された3つの色成分の画像データ(UR、UG、UB)を表す。上記のような画像処理が画像データの全画素について行われる。図13は、図8に示すストロボ発光ありの画像データに対しタングステン光照明を指定した場合の照明光補正を行った画像データの例であって、画面中央の人物の顔色が赤みを帯びて健康的に見えるようになったとともに、背景に対してはストロボ照明光のみによる3つの色成分の画像データ(QR、QG、QB)がないので補正が行われず、図8の露出と同じになっている。
【0031】図14は上記実施形態における電子カメラ100(CPU50)の動作のメインフローチャートである。まずS10で電源スイッチ17を操作すると電源がONとなり、S20で撮影モードのサブルーチンを実行し撮影可能状態になる。撮影モード中にレリーズボタン16を操作すると、S30のレリーズ割込み処理サブルーチンが実行され、撮影動作が行われる。撮影モード中に再生モードボタン29を操作すると、S40のモード切換割込み処理サブルーチンが実行され、S50の再生モードサブルーチンが実行され、メモリカード77に格納されている画像データが左画面21に再生表示される。逆に再生モード中に撮影モードボタン28を操作すると、S40のモード切換割込み処理サブルーチンが実行され、S20の撮影モードサブルーチンに移行する。
【0032】図15は撮影モードサブルーチンの詳細フローチャートであって、S20で起動すると、S201の処理を繰り返す。S201ではユーザが設定したカメラ設定条件で順次CCD55により生成される画像データを図16に示すように左画面21に表示し、そのときのカメラ設定データ(ストロボON/OFF状態、照明光の種類を含む)を右画面22にテキスト表示する。なおストロボのON/OFFは電子カメラ100が測光/調光データに基づいて自動的に設定するが、ユーザーはストロボボタン31の操作により自動的に設定されたストロボ発光状態を変更することができる。またタングステンボタン32の操作に応じて照明光の種類を指定することができる。
【0033】図17はレリーズ割込み処理サブルーチンの詳細フローチャートであって、S30で起動すると、S301で撮影モードであるかチェックし、撮影モードでない場合はS306でリターンする。撮影モードの場合は、S302でユーザまたはカメラにより設定されている撮影条件(ストロボONの場合はストロボを発光させる)で撮像動作を実行し、ストロボOFFの場合は得られた画像データに付加情報データを付加してメモリカード77に格納するとともに、ストロボONの場合は得られた画像データをRAM70に格納する。S303でストロボONであるかチェックし、ストロボONでない場合はS306でリターンする。ストロボONの場合は、S304でストロボを発光させない以外はS302の撮影条件と同じ設定で撮像動作を実行し、得られた画像データをRAM70に格納する。S305では、上述のように、ストロボONの画像データとストロボOFFの画像データと検出したストロボ照明光の色温度と指定された照明光の種類に基づき、ストロボONの画像データを補正し、指定された照明光による画像データを生成し、該照明光の色が補正された3つの色成分の画像データ(UR、UG、UB)により構成される主ファイルとストロボ発光なしの場合の3つの色成分の画像データ(SR、SG、SB)により構成されるサブファイルと付加情報データ(ストロボONの有無、指定照明光種類、照明光色温度、背景光色温度、撮影データ)をメモリカード77に格納し、S306でリターンする。
【0034】図18はモード切換割込み処理サブルーチンの詳細フローチャートであって、S40で撮影モードボタン28または再生モードボタン29の操作により起動すると、S401で操作されたボタンが撮影モードボタン28であるかチェックし、撮影モードボタン28である場合は再生モードを終了し、S20の撮影モードサブルーチンに移行する。操作されたボタンが撮影モードボタン28でない場合は撮影モードを終了し、S50の再生モードサブルーチンに移行する。
【0035】図19は再生モードサブルーチンの詳細フローチャートであって、S50で起動すると、S501の処理を繰り返す。S501では左方向ボタン25、右方向ボタン26の操作に応じてメモリカード77に格納された画像データを順次読み出し、図20に示すように左画面21に再生表示するとともに、右画面22に操作方法の説明を表示する。なお電源ON直後は最新の画像データを表示し、以後は左方向ボタン25の操作に応じて順次時間データの古い画像データを表示するとともに、右方向ボタン26の操作に応じて順次時間データの新しい画像データを表示する。
【0036】上記実施形態(図1〜図20)においては、フラッシュ撮影時に照明ありと照明なしの2回の撮像動作を行い、照明ありと照明なしの画像データの3つの色成分の差成分に対して、撮影時の照明光と指定された照明光の相違に基づいた補正を行うことにより、自動的に照明光色の補正を行って指定された照明光による画像データを生成するので、フラッシュ撮影において簡便かつ迅速かつ正確に照明ムラ補正を行うことができる。またフラッシュ撮影時の照明光の色を直接検出して照明光の補正に用いているので、ストロボ発光色の経年変化、発光量によるストロボ発光色の変化、ストロボ個体毎の発光色の相違等にも対応でき、正確な照明光色の再現が可能である。これによりストロボ発光管の設計の制約事項を緩和でき、小型でかつ低コストなストロボを使用することも可能になる。(変形形態の説明)本発明は以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能である。
【0037】上記実施形態(図1〜図20)における照明光色補正の画像処理はストロボ発光ありの画像データとストロボ発光なしの画像データを短期間に連続して撮像することにより電子カメラのブレをなくし、同一画素の3つの色成分ごとの画像データに対し差分演算を行っているが、2回の撮影の間に発生する被写体の移動やカメラブレが問題となるような場合には、図21に示すようにストロボ発光ありの画像データとストロボ発光なしの画像データ間で周知の方法で動きベクトルを検出し、該動きベクトルに基づいてストロボ発光なしの画像データとストロボ発光ありの画像データの間の対応する画素の関係を変更して数式1から数式3の演算を行うようにしてもよい。図21において画面中で破線で示す被写体がストロボ発光なしの画像データであり、実線で示す被写体がストロボ発光ありの画像データである。動きベクトルの検出の方法としては、ブロック・マッチング法やグラジエント法が知られている。またカメラブレのみを検出する場合には電子カメラ100に角速度センサーなどのフレ検出センサーを内蔵し、該センサーによりストロボ発光なしの撮像時点とストロボ発光ありの撮像時点間のカメラブレを検出し、検出したカメラブレデータに基づいて動きベクトルを算出するようにしてもよい。このようにすれば、ストロボ発光なしの撮像時点とストロボ発光ありの撮像時点間のカメラブレや被写体移動を補償することができるので、本発明の適用範囲を手持ち撮影に対しても拡大することができる。
【0038】上記実施形態(図1〜図20)における照明光色補正の画像処理においては、電子カメラは内蔵ストロボを用いてフラッシュ撮影を行っているが、外付ストロボを用いてフラッシュ撮影する場合は、該外付ストロボからフラッシュ撮影時の照明光の色温度データと図12に示すような補正係数の表データを受信し、該フラッシュ撮影時の照明光の色温度データと補正係数の表データに基づいて照明光色補正を行うようにしてもよい。図22は外付ストロボを電子カメラのストロボシューを用いて取り付けた場合の構成を示し、外付ストロボ内のストロボCPUからフラッシュ撮影時の照明光の色温度データと補正係数の表データがストロボシューを介した通信経路を通じて電子カメラ側のカメラCPUに送信され記憶される。電子カメラは外付ストロボを用いてフラッシュ撮影を行う場合は、前記カメラCPUが受信したに照明光の色温度データと補正係数の表データに基づいて照明光色補正を行う。
【0039】外付ストロボと内蔵ストロボを併用してフラッシュ撮影を行う場合や、多灯フラシュ撮影を行う場合は、照明光色補正において各ストロボの発光色の相違が問題となるので、各ストロボを単独に発光させて複数回の撮影を行い、各画像データに対しそれぞれのストロボの照明光色補正を施した上で、補正済み画像データを合成して、複数のストロボを同時に使用した場合の照明光色を補正した画像データを生成するようにしてもよい。
【0040】上記実施形態(図1〜図20)における照明光色補正の画像処理においては、指定できる照明光の種類は昼光とタングステン光のみであるが、補正係数表を複数種類の照明光に対して用意しておけば、複数種類の照明光を指定することもできる。また照明光の種類を指定する代わりに、直接照明光の色温度を指定するようにしてたり、上方向ボタン23や下方向ボタン24の操作に応じて色温度の調整を行うようにしても構わない。
【0041】上記実施形態(図1〜図20)における照明光色補正の画像処理においては、照明光の種類は手動で指定しているが、背景光の色検出に応じて自動的に照明光の種類の指定を行っても良い。例えば背景光の色温度と同じ色温度の照明光を自動指定することにより、画像データ全体は同一の照明光により照明されたものとなる。このようにすれば、照明光の指定の手間が省けるとともに、フラッシュ撮影であることを感じさせないより自然なムードの画像データを生成することができる。
【0042】上記実施形態(図1〜図20)における照明光色補正の画像処理においては、照明光成分の色のみを補正しているが、補正された照明光のみの3つの色成分(KR×QR、KB×QG、KB×QB)にさらに一様な係数を乗ずることにより、ストロボ光量の調整を行うことができる。例えばフラッシュ撮影した画像データに対してはストロボ光なしの画像データ(SR、SG、SB)と照明光の色補正を行った画像データ(UR、UG、UB)が別々にメモリカード77に格納されているので、再生時にこの2つの画像データより照明光のみの3つの色成分(KR×QR、KB×QG、KB×QB)を求め、該3つの色成分を上ボタン23の操作に応じて増倍させ、増倍させたストロボ光成分とストロボ光なしの画像データ成分を加算した画像データを表示させることにより、ストロボ光量を増した画像データを生成することができる。反対に再生時に下ボタン24の操作に応じて3つの色成分を縮小させ、縮小させたストロボ光成分とストロボ光なしの画像データ成分を加算した画像データを表示させることにより、ストロボ光を押さえた画像データを生成することができる。ユーザは所望のストロボ効果が得られた画像データが表示された時点で決定ボタン27を操作することにより、該画像データをメモリカード77に保存することができる。このようにすれば、照明光色補正のほかにストロボ光量不足やストロボ光量オーバーがあった場合でも事後的に適正なストロボ光量の画像データをえることができる。
【0043】またストロボ光量の調整の他に、背景光成分(SR、SG、SB)の調整(色、光量)を行うようにしても構わない。このようにすれば、更に自然光と人工照明光のバランスのとれた画像データを生成することが可能になる。また複数のストロボを使用してフラッシュ撮影した画像データに対しては、各ストロボ毎の光量を上方向ボタン23や下方向ボタン24の操作に応じて調整するようにしても構わない。
【0044】上記実施形態(図1〜図20)における照明光色補正の画像処理は電子カメラ100内のCPU50で行われているが、図23に示すように電子カメラ100側では撮影したストロボ発光なしの画像データとストロボ発光ありの画像データと撮影時の照明光色データをメモリカード77に格納するまでを行い、該メモリカード77をパソコン140に装着し、前記2つの画像データと撮影時の照明光色データとパソコンに格納してある補正係数の表に基づきパソコン140側で指定した照明光に寄る画像データとなるように照明光色補正の画像処理を行うようにしても構わない。このようにすれば、電子カメラ100側で大規模な画像処理を行う必要がなく、パソコン140側の高性能なCPUで画像処理を行うことができるので、画像処理を迅速に行うことができるとともに、電子カメラ100のCPU50の負担を軽減することができる。
【0045】またメモリカードを介して画像データを電子カメラ100からパソコン140に転送する代わりに、通信回線により電子カメラ100からパソコン140に画像データなどを転送するようにしてもよい。この場合電子カメラ100は無線通信回路72により無線通信回線130と基地局120とインターネット130を経由してパソコン140に接続し、画像データをパソコン140に送信する。またパソコン140で画像処理をした画像データをパソコン140から電子カメラ100に送り返してもよい。このようにすれば、電子カメラ100側で大規模な画像処理を行う必要がなく、パソコン140側の高性能なCPUで画像処理を行うことができるので、画像処理を迅速に行うことができるとともに、電子カメラ100のCPU50の負担を軽減することができる。
【0046】上記実施形態(図1〜図20)においてはフラッシュ撮影時にストロボの照明光の色を検出しているが、照明光色の変化が少ない場合はストロボの照明光の色を検出しないで、固定の色温度データを使用してもよい。このようにすればストロボの照明光の色を検出するための照明光色検出回路15が不要となるので、電子カメラをさらに低コストで小型化することができるとともに、図12の補正係数表が簡易になり、EEPROM68の容量を少なくすることができる。
【0047】上記実施形態(図1〜図20)において電子カメラ100は被写体を照明するためにストロボ光を用いているが、他の人工照明光(フラッドランプ、蛍光灯など)であっても構わない。
【0048】上記実施形態(図1〜図20)において、照明光色補正を行うためにストロボ光ありとストロボ光なしの2回の撮影を行っているが、ストロボ光なしの撮影ではほとんど真っ暗な場合は、ストロボ光なしの撮影は省略し、ストロボ光なしの3つの色成分(SR、SG、SB)を0として取り扱っても良い。例えば測光/調光回路13で検出した画面全体の輝度が所定値以下の場合はストロボ光なしの撮影の必要なしと判断する。このようにすれば、フラッシュ撮影時に無駄な処理を行う必要がなくなる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による画像処理装置および画像処理方法においては、フラッシュ撮影時に照明ありと照明なしの撮像動作を行って画像データの組を生成し、該画像データの組に対して画像処理を行って照明光の寄与量を色成分毎に算出し、該色成分毎に算出した照明光の寄与量を撮影時の照明光の色と指定された照明光の色の相違に基づいて補正することにより、指定された照明光による画像データを生成するので、所望の照明光色を備えていない照明手段を使用しても、簡便かつ迅速に照明光の色を補正できる。またこれによりストロボの照明光の色を厳密に揃える必要がなくなるので、ストロボの設計、部品の性能の制約が緩和でき、低コストで小型なストロボを使用することができる。
【0050】また本発明による画像処理装置および画像処理方法においては、照明光の色補正が自動的に行われるので、撮影後に画像データを見ながら人の判断に応じて照明光色の補正を行うといった手間も省ける。
【0051】また本発明による画像処理装置および画像処理方法においては、画面中に照明光の寄与が異なる領域(主要被写体と遠距離にある背景)が存在しても、照明ありの画像データと照明画像なしの画像データの差分に対して照明光色の補正を行うので、背景部分に対して主要被写体部分を分離して補正すると言った手間がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子カメラの外観図(正面視)である。
【図2】電子カメラの外観図(背面視)である。
【図3】電子カメラの電気構成を示すブロック図である。
【図4】メモリカードのデータの構成図である。
【図5】付加情報データの構成図である。
【図6】電子カメラの状態遷移図である。
【図7】照明光の色補正処理の説明図である。
【図8】画像の表示例である。
【図9】画像の表示例である。
【図10】照明光の色補正処理の説明図である。
【図11】照明光の色補正処理の説明図である。
【図12】照明光の補正係数の表である。
【図13】画像の表示例である。
【図14】CPUのメインフローチャートである。
【図15】サブルーチンのフローチャートである。
【図16】画面の表示例である。
【図17】サブルーチンのフローチャートである。
【図18】サブルーチンのフローチャートである。
【図19】サブルーチンのフローチャートである。
【図20】画面の表示例である。
【図21】画像処理の説明図である。
【図22】電子カメラの構成例である。
【図23】画像処理システムの構成例である。
【符号の説明】
10 撮影レンズ
12 ストロボ
13 測光/調光回路
15 照明光色検出回路
21 左LCD(左画面)
22 右LCD(右画面)
23 上方向ボタン
24 下方向ボタン
25 左方向ボタン
26 右方向ボタン
27 決定ボタン
28 撮影モードボタン
29 再生モードボタン
31 ストロボボタン
32 タングステンボタン
50 CPU
51 データ/制御バス
55 CCD
60 撮影制御回路
65 操作キー
77 メモリカード
100 電子カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 被写体を撮影し、複数の色成分からなる画像データを生成する撮像手段と、前記被写体を照明する照明手段と、照明光の種類を指定する照明光指定手段と、前記撮像手段により同一シーンの被写体に対し前記照明手段による照明がある場合とない場合で撮像した2つの画像データを生成させる撮影制御手段と、前記照明光指定手段により指定された照明光と前記照明手段の照明光との相違に基づき、前記2つの画像データから抽出された複数の色成分に補正を施すことにより、照明光色を補正した画像データ生成する照明光色補正手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置において、前記照明光色補正手段は、前記照明手段による照明がある場合の画像データの色成分から前記照明手段による照明がない場合の画像データの色成分を差し引いた差分成分に対し、前記照明光指定手段により指定された照明光と前記照明手段による照明光の相違に基づいて求められた色成分毎の補正係数を乗ずる補正処理を施すことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】 請求項2に記載の画像処理装置において、照明光色補正された前記差分成分の量を手動操作に応じて一率に調整する調整手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】 請求項2に記載の画像処理装置において、前記照明手段による照明がある場合とない場合の2つの画像データが撮影される間の画面上での被写体の動き情報を検出する動き検出手段をさらに備えるとともに、前記照明光色補正手段は、前記動き情報に応じて前記照明手段による照明がある場合の画像データと前記照明手段による照明がない場合の画像データの相対的な位置関係を対応付けて、照明がある場合の画像データから照明がない場合の画像データを差し引くことを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】 請求項1に記載の画像処理装置において、前記照明手段の照明光の色情報を検出する照明光色検出手段を設けるとともに、前記照明光色補正手段は、前記照明光指定手段により指定された照明光の色情報と前記照明光色検出手段により検出された照明光の色情報の相違に基づき、前記2つの画像データから抽出された複数の色成分に補正を施すことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】 請求項1に記載の画像処理装置において、定常光の色情報を検出する定常光色検出手段を設けるとともに、前記照明光指定手段は、前記定常光色検出手段により検出された色情報に応じて照明光の種類を指定することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記照明手段を収納する付属構体が前記撮像手段と撮影制御手段と照明光色補正手段を収納する本体に対し着脱可能に構成されることを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】 被写体を人工照明して撮影することにより複数の色成分からなる第1の画像データを生成する工程と、被写体を人工照明なしで撮影することにより複数の色成分からなる第2の画像データを生成する工程と、前記第1の画像データから前記第2の画像データを差し引くことにより色成分毎の照明成分を抽出する工程と、照明光の種類を指定する工程と、前記人工照明光の色と指定された照明光の色との相違に基づいて、前記色成分毎の照明成分を補正する工程と、前記補正された前記色成分毎の前記照明成分に前記色成分毎の非照明成分を加算することにより照明光色補正された画像データを生成する工程とからなることを特徴とする画像処理方法。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図15】
image rotate


【図3】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【図8】
image rotate


【図9】
image rotate


【図12】
image rotate


【図19】
image rotate


【図10】
image rotate


【図11】
image rotate


【図13】
image rotate


【図14】
image rotate


【図16】
image rotate


【図18】
image rotate


【図17】
image rotate


【図20】
image rotate


【図21】
image rotate


【図22】
image rotate


【図23】
image rotate


【公開番号】特開2003−296720(P2003−296720A)
【公開日】平成15年10月17日(2003.10.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−100027(P2002−100027)
【出願日】平成14年4月2日(2002.4.2)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】