説明

画像形成制御装置、画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム

【課題】各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像の少なくとも1つに対して透明な画像を重ね合わせて画像を形成する場合に、透明な画像の重ね合わせ方を固定とする場合に比べて柔軟な画像形成を可能にする。
【解決手段】各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像毎に透明な画像を重ねるか否か及び透明な画像を重ねる場合には該透明な画像を重ねる領域を設定すると共に、透明な画像及び有色部を含む複数の画像を重ねる順序を設定するための設定手段を設け、該設定手段による設定に基づいて、有色部を含む複数の画像の少なくとも1つに透明な画像を重ねることが設定されている場合には、有色部を含む複数の画像を重ね合わせて合成した合成画像及び透明な画像が形成されるように、画像形成手段を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成制御装置、画像形成装置、画像形成システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特定のトナーを用いた拡張機能を利用可能な画像形成装置において、特定のトナーが装着されているか否かを認識し、その認識結果に基づいて、画像形成の機能を拡張し、拡張した機能により特定のトナーを用いた画像形成を行う画像形成装置が知られている(特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−170474公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像の少なくとも1つに対して透明な画像を重ね合わせて画像を形成する場合に、透明な画像の重ね合わせ方を固定とする場合に比べて柔軟な画像形成が可能となる画像形成制御装置、画像形成装置、画像形成システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像毎に透明な画像を重ねるか否か及び前記透明な画像を重ねる場合には前記透明な画像を重ねる領域を設定すると共に、前記透明な画像及び前記複数の画像を重ねる順序を設定するための設定手段と、前記設定手段による設定に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに前記透明な画像を重ねることが設定されている場合には、前記複数の画像を重ね合わせて合成した合成画像及び前記透明な画像が形成されるように、有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段を制御する制御手段と、を備えた画像形成制御装置である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成制御装置において、前記設定手段を、前記重ねる透明な画像の各々の濃度を更に設定可能に構成したものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成制御装置において、前記設定手段により前記複数の画像の少なくとも2つ以上の画像に対して各々透明な画像が重ねられることが設定された場合には、該重ねられる透明な画像の各々の対応する画素毎に濃度を加算して、該重ねられる透明な画像の各々を合成した透明な画像が形成されるように前記画像形成手段を制御するものである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項記載の画像形成制御装置において、前記制御手段は、前記重ねる順序の設定によって透明な画像の上層に有色部を含む画像を重ねることになった場合には、該透明な画像の該有色部と重なった領域を除去して該透明な画像が形成されるように前記画像形成手段を制御するものである。
【0009】
請求項5の発明は、有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段と、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像毎に透明な画像を重ねるか否か及び前記透明な画像を重ねる場合には前記透明な画像を重ねる領域を設定すると共に、前記透明な画像及び前記複数の画像を重ねる順序を設定するための設定手段と、前記設定手段による設定に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに前記透明な画像を重ねることが設定されている場合には、前記複数の画像を重ね合わせて合成した合成画像及び前記透明な画像が形成されるように、前記画像形成手段を制御する制御手段と、を備えた画像形成装置である。
【0010】
請求項6の発明は、有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段を有する画像形成装置と、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像毎に透明な画像を重ねるか否か及び前記透明な画像を重ねる場合には前記透明な画像を重ねる領域を設定すると共に、前記透明な画像及び前記複数の画像を重ねる順序を設定するための設定手段、及び前記設定手段による設定に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに前記透明な画像を重ねることが設定されている場合には、前記複数の画像を重ね合わせて合成した合成画像及び前記透明な画像が形成されるように、有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段を制御する制御手段、を有する画像形成制御装置と、を備えた画像形成システムである。
【0011】
請求項7の発明は、コンピュータを、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像毎に透明な画像を重ねるか否か及び前記透明な画像を重ねる場合には前記透明な画像を重ねる領域を設定すると共に、前記透明な画像及び前記複数の画像を重ねる順序を設定するための設定手段と、前記設定手段による設定に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに前記透明な画像を重ねることが設定されている場合には、前記複数の画像を重ね合わせて合成した合成画像及び前記透明な画像が形成されるように、有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段を制御する制御手段と、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像の少なくとも1つに対して透明な画像を重ね合わせて画像を形成する場合に、透明な画像の重ね合わせ方を固定とする場合に比べて柔軟な画像形成が可能となる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、設定した濃度に応じた光沢度を有する画像を形成することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、連続して重ねられる透明な画像の各々を認識することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、透明な画像の上層に重ねられる画像の有色部に隠されて視認されない領域に該透明な画像を形成することを防止できる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像の少なくとも1つに対して透明な画像を重ね合わせて画像を形成する場合に、透明な画像の重ね合わせ方を固定とする場合に比べて柔軟な画像形成が可能となる。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像の少なくとも1つに対して透明な画像を重ね合わせて画像を形成する場合に、透明な画像の重ね合わせ方を固定とする場合に比べて柔軟な画像形成が可能となる。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像の少なくとも1つに対して透明な画像を重ね合わせて画像を形成する場合に、透明な画像の重ね合わせ方を固定とする場合に比べて柔軟な画像形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施の形態に係る画像形成装置とコンピュータとが通信手段を介して接続されている状態を示す図である。
【図2】実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部の概略構成を示した図である。
【図3】実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図6】画像形成処理プログラムの処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図7】透明な画像の画像データを生成する生成処理のルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図8】複数の画像を合成する際の合成条件を設定するための第1の設定画面の一例を示す図である。
【図9】透明な画像の形成条件を設定するための第2の設定画面の一例を示す図である。
【図10】第1の画像及び第1の画像に重ねる透明な画像と、第2の画像及び第2の画像の重ねる透明な画像の一例を示す図である。
【図11】図10に示す各々の画像を重ねる順序の一例を示す図である。
【図12】図10に示す各々の画像を図11に示す順序で重ねて画像を形成した場合の形成結果を示す図である。
【図13】図10に示す各々の画像を重ねる順序の一例を示す図である。
【図14】図10に示す各々の画像を図13に示す順序で重ねて画像を形成した場合の形成結果を示す図である。
【図15】第1の画像及び第1の画像に重ねる透明な画像と、第2の画像及び第2の画像の重ねる透明な画像の一例を示す図である。
【図16】図15に示す各々の画像を重ねる順序の一例を示す図である。
【図17】図15に示す各々の画像を図16に示す順序で重ねて画像を形成した場合の形成結果を示す図である。
【図18】図15に示す各々の画像を重ねる順序の一例を示す図である。
【図19】図15に示す各々の画像を図18に示す順序で重ねて画像を形成した場合の形成結果を示す図である。
【図20】回転式の現像装置が設けられた画像形成部を有する画像形成装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
【0021】
本実施の形態では、図1に示すように、画像形成装置100とコンピュータ200とが通信手段150を介して接続されている。なお、通信手段150は、公衆回線であってもよいし、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークであってもよい。また、図示は省略するが、画像形成装置100とコンピュータ200とが1対1で設けられている場合には、通信手段150を、画像形成装置100とコンピュータ200とをピアツーピア接続するケーブルとしてもよい。また、通信手段150を、無線の通信手段としてもよいし、有線の通信手段としてもよい。また、画像形成装置100は、通信手段150と直接接続されずに、例えばプリントサーバのようなコンピュータ200に接続されるものであってもよい。
【0022】
画像形成装置100は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、画像を読み取る画像読取部とを備えている。図2は、画像形成装置100の画像形成部の概略構成を示した図である。なお、以下では、画像を形成することを、印刷する、という場合もある。
【0023】
この画像形成部は、図2において矢印aで示される方向に回転する中間転写ベルト42を備える。また、中間転写ベルト42の回転方向a(以下、プロセス方向)に沿って上流側から下流側に向かって、透明な画像を形成するL画像形成ユニット20L、Y(イエロー)色の画像を形成するY画像形成ユニット20Y、M(マゼンタ)色の画像を形成するM画像形成ユニット20M、C(シアン)色の画像を形成するC画像形成ユニット20C、K(ブラック)色画像を形成するK画像形成ユニット20Kが、タンデム状に配設されている。
【0024】
なお、L画像形成ユニット20Lは、可視光を透過する、視認しにくい透明な画像を形成するための透明のトナー(クリアトナー)を用いて、該透明な画像を形成する画像形成ユニットである。
【0025】
図2に示すように、画像形成部は、L画像形成ユニット20L、Y画像形成ユニット20Y、M画像形成ユニット20M、C画像形成ユニット20C、及びK画像形成ユニット20Kは、それぞれ、感光体22L、22Y、22M、22C、及び22Kと、感光体22L、22Y、22M、22C、及び22Kの表面をそれぞれ帯電させる帯電器24Y、24M、24C、24K及び24Lと、帯電した感光体22L、22Y、22M、22C、及び22Kをそれぞれに対応する画像データに基づいて露光して静電潜像を形成する露光装置26L、26Y、26M、26C、及び26Kと、静電潜像が形成された感光体22Y、22M、22C、及び22Kの表面に、それぞれクリアトナー、Y色のトナー、M色のトナー、C色のトナー、及びK色のトナーを付着させて現像する現像装置28L、28Y、28M、28C、及び28Kと、1次転写の後に感光体22L、22Y、22M、22C、及び22Kの表面を清掃して転写残留の廃トナー等を除去するクリーナ50L、50Y、50M、50C、及び50Kとを備えている。
【0026】
更に、中間転写ベルト42の内周面に接触しつつ回転することにより、中間転写ベルト42を矢印aの方向に走行させる搬送ローラ44と、搬送ローラ44と協働して中間転写ベルト42を緊張状態に保持すると共に、2次転写ユニット6を構成するバックアップローラ46と、中間転写ベルト42の内周面に接触しつつ、前記搬送ローラ44の回転に従動して回転する補助ローラ52、54と、L画像形成ユニット20Lにより形成された透明の画像を中間転写ベルト42の外周面に転写する転写ローラ48Lと、Y画像形成ユニット20Yにより形成されたY色の画像を中間転写ベルト42の外周面に転写する転写ローラ48Yと、M画像形成ユニット20Mにより形成されたM色の画像を中間転写ベルト42の外周面上に転写する転写ローラ48Mと、C画像形成ユニット20Cにより形成されたC色の画像を中間転写ベルト42の外周面に転写する転写ローラ48Cと、K画像形成ユニット20Kにより形成されたK色の画像を中間転写ベルト42の外周面に転写する転写ローラ48Kとを備える。
【0027】
転写ローラ48L、48Y、48M、48C、及び48Kは、いずれも中間転写ベルト42の内周面に接触しながら回転しつつ、上記現像された透明の画像、Y色の画像、M色の画像、C色の画像、及びK色の画像を中間転写ベルト42上に転写する転写ローラであり、転写ローラ48Y、48M、48C、48L、及び48Kの順に、中間転写ベルト42の回転方向aに沿って配設されている。転写ローラ48L、48Y、48M、48C、及び48Kは、それぞれ1次転写バイアス電源(後述)に接続されており、各々予め定められた電圧が印加される。
【0028】
更に、中間転写ベルト42に転写された画像が転写される記録媒体としての記録用紙を収容する用紙収容部14が配設されている。Pで示される矢印は、記録用紙の搬送経路を示している。
【0029】
2次転写ユニット6は、バックアップローラ46と、中間転写ベルト42を挟んでバックアップローラ46の反対側に配設されてなり、中間転写ベルト42の外周面に記録用紙を押圧しつつ回転し、中間転写ベルト42の外周面に転写された画像を記録用紙に転写する2次転写ローラ62とにより構成されている。2次転写ローラ62は、2次転写バイアス電源(後述)に接続されており、予め定められた電圧が印加される。
【0030】
また、定着装置64は、バックアップローラ46より下流側に配設されてなり、高温になるヒートローラ66とバックアップローラ68により構成されている。2次転写ユニット6において画像が転写された記録用紙が、定着装置64のヒートローラ66とバックアップローラ68とで挟み込まれ、このときトナーが溶融、凝固して記録用紙に定着される。
【0031】
すなわち、この画像形成装置100では、帯電させた感光体22L、22Y、22M、22C、及び22Kを露光することにより、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成され、その後、現像装置28L、28Y、28M、28C、及び28Kによって、感光体22L、22Y、22M、22C、及び22Kの帯電極性と同極性に帯電されたトナーを感光体22L、22Y、22M、22C、及び22Kの帯電面の電位低下部に電気的に付着させることで、静電潜像が現像される。そして、このトナーと逆極性の転写電圧が印加された転写ローラ48L、48Y、48M、48C、及び48K側に、トナーが電気的に引き寄せられる。これによって、各(トナー)画像が、感光体22L、22Y、22M、22C、及び22Kから中間転写ベルト42へ転写され重ね合わされる。更に、二次転写ユニット6では、トナーと逆極性の転写電圧が印加された2次転写ローラ62側に中間転写ベルト42上のトナーが電気的に引き寄せられ、記録用紙に転写される。そして、記録用紙に転写されたトナーは、上述したように定着装置64で記録用紙に定着される。なお、カラーではなく白黒の画像を形成する場合には、Y画像形成ユニット20Y、M画像形成ユニット20M、C画像形成ユニット20Cでは画像形成動作は行われない。
【0032】
図3は、画像形成装置100の制御系の構成を示すブロック図である。なお、図3には画像読取部も図示した。以下、L画像形成ユニット20L、Y画像形成ユニット20Y、M画像形成ユニット20M、C画像形成ユニット20C、及びK画像形成ユニット20Kを特に区別せず説明する場合には、各画像形成ユニットを単に画像形成ユニット20と呼称する。また、各画像形成ユニット20を構成する各構成要素あるいは画像形成装置100内の画像形成ユニット20毎に対応して設けられた各構成要素についても、末尾の符号(Y、M、C、K、L)を省略して説明する。
【0033】
図3に示すように、画像形成装置100は、表示操作部12、自動用紙送り装置16、画像読取部18、及び通信ユニット34が、制御装置10とそれぞれ接続されている。
【0034】
表示操作部12は、例えば、タッチパネルディスプレイ等により構成され、様々な情報を表示したり、利用者が表示操作部12に接触して指示することにより印刷指示等の指示や各種設定情報等が指定入力されたりする。なお、表示部と操作部とを個別に設けてもよい。
【0035】
制御装置10は、表示操作部12から複写指示がなされた場合には、画像読取部18に原稿を読み取らせる。このとき、自動用紙送り装置16において原稿がセットされていることを検知した場合には、制御装置10は自動用紙送り装置16を動作させて、セットされた原稿を1枚ずつプラテンガラス上に案内して、該原稿を画像読取部18に読み取らせる。画像読取部18による読取結果として、原稿に記録されている画像を表す画像データが取得される。そして、制御装置10は、取得された画像データに基づいて画像が形成されるよう画像形成部を制御する。また、表示操作部12が操作されることにより印刷要求が入力された場合には、該印刷要求に基づいて、画像が形成されるように画像形成部を制御する。なお、表示操作部12から印刷要求を行わずとも、通信ユニット34を介してコンピュータ200から送信された印刷要求を受信することにより、該受信した印刷要求を用いて画像が形成されるよう画像形成部を制御する場合もある。
【0036】
次に、画像形成装置100の画像形成部の電気的な構成について説明する。
【0037】
図3に示すように、画像形成装置100は、搬送モータ80、露光装置26のLD(レーザダイオード)26Aを点灯駆動させるためのLDドライバ82、現像装置28を駆動させるためのモータ(以下、「現像モータ」と称す)84、転写ローラ48を移動させるためのモータ(以下、「転写モータ」と称す)86、感光体22を回転させるためのモータ(以下「感光体モータ」と称す)88とを備えている。これら搬送モータ80、LDドライバ82、現像モータ84、転写モータ86、感光体モータ88は、制御装置10にそれぞれ接続されている。
【0038】
搬送モータ80は、搬送ローラ44を含め中間転写ベルト42を回転させるための中間転写体駆動系90、記録用紙を搬送するための用紙搬送系92に接続されている。搬送モータ80が駆動されると、その回転力が中間転写体駆動系90、用紙搬送系92に伝達されて、中間転写ベルト42の図2で示した矢印a方向への回転、用紙収容部14から2次転写ユニット6を介して排出部へ排出するまでの搬送経路Pに沿った記録用紙の一連の搬送が行われる。
【0039】
感光体モータ88は、画像形成ユニット20毎に設けられており、それぞれ対応する各画像形成ユニット20内の感光体22に接続されている。感光体モータ88が駆動されると、その回転力が感光体22に伝達されて、感光体22の図2で示した矢印方向への回転が行われる。
【0040】
LDドライバ82は、画像形成ユニット20毎に設けられており、それぞれ対応する画像形成ユニット20内の露光装置26の光源であるLD26Aと接続されている。LDドライバ82には、制御装置10から画像データに応じた点灯信号が入力され、LDドライバ82は入力された点灯信号に基づいてLD26Aの点灯をON/OFFする。
【0041】
現像モータ84は、画像形成ユニット20毎に設けられている。画像形成装置100では、この現像モータ84が回転されると、その回転力がそれぞれ対応する画像形成ユニット20内の現像装置28に伝達され、現像装置28が駆動する。
【0042】
転写モータ86は、画像形成ユニット20毎に設けられており、印刷中はこの転写モータ86の回転によって、それぞれ対応する画像形成ユニット20内の転写ローラ48が感光体22の周面に押圧・接触される。
【0043】
なお、帯電器24、転写ローラ48、現像装置28、2次転写ローラ62は、高圧電源を必要とする。画像形成装置100は、これらに高圧電源を供給するために、帯電器用のバイアス電源ユニット(以下、チャージバイアス電源)94、現像器用のバイアス電源ユニット(以下、現像バイアス電源)96、転写ローラ48用のバイアス電源ユニット(以下、1次転写バイアス電源)98、2次転写ローラ62用のバイアス電源ユニット(以下、2次転写バイアス電源)74、1次転写バイアス電源98、2次転写バイアス電源74は、制御装置10にそれぞれ接続されている。
【0044】
チャージバイアス電源94は、画像形成ユニット20毎に設けられ、各々対応する画像形成ユニット20内の帯電器24へ高電圧を印加可能に接続されている。画像形成装置100では、このチャージバイアス電源94から帯電器24へ高電圧が印加されると、帯電器24である帯電ローラが帯電されて、この帯電ローラにより感光体22が帯電される。
【0045】
現像バイアス電源96は、画像形成ユニット20毎に設けられ、各々対応する画像形成ユニット20内の現像装置28へ高電圧を印加可能に接続されている。画像形成装置100では、この現像バイアス電源96から現像装置28へ高電圧が印加されると、現像装置28内のトナーが帯電されて、静電的に感光体22の潜像部分にトナーを付着させて現像する。
【0046】
1次転写バイアス電源98は、画像形成ユニット20毎に設けられ、各々対応する画像形成ユニット20内の転写ローラ48へ高電圧を印加可能に接続されている。画像形成装置100では、この1次転写バイアス電源98から転写ローラ48へ高電圧が印加されると、転写ローラ48が帯電されて、静電的に感光体22上のトナー像が中間転写ベルト42へ転写される。
【0047】
2次転写バイアス電源74は、2次転写ローラ62へ高電圧を印加可能に接続されている。画像形成装置100では、この2次転写バイアス電源74から2次転写ローラ62へ高電圧が印加されると、2次転写ローラ62が帯電されて、静電的に中間転写ベルト42上のトナー像が記録用紙へ転写される。
【0048】
また、制御装置10には、ヒートローラ用電源69が接続されている。ヒートローラ用電源69は、ヒートローラ66を加熱するための電力をヒートローラ66の内部に設けられた発熱体に供給する。
【0049】
また、制御装置10は、画像形成部の動作を制御するために、画像データ生成部10Aと、画像形成動作を制御する画像形成制御部10B、及び設定処理部10の機能を備えている。
【0050】
画像データ生成部10Aは、印刷情報を解析して画像形成部での画像形成に用いるための画像データを生成する。
【0051】
画像形成制御部10Bは、上記の搬送モータ80、LDドライバ82、現像モータ84、転写モータ86、及び感光体モータ88の駆動や、チャージバイアス電源94、現像バイアス電源96、1次転写バイアス電源98、2次転写バイアス電源74のON/OFFあるいは印加電圧のレベル等を制御することにより、画像形成部の画像形成動作を制御するものである。
【0052】
設定処理部10Cは、有色部を有する複数の画像を合成する際の合成条件及び透明な画像の形成条件を取得し、例えば後述するRAM71の記憶領域等の予め定められた記憶手段に記憶して設定する。該合成条件及び該形成条件の詳細は後述する。
【0053】
図4は、制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0054】
本実施の形態の制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)70、RAM(Random Access Memory)71、ROM(Read Only Memory)72、HDD(Hard Disk Drive)73、及びIF(Interface)74がバス75を介して接続されて構成されている。
【0055】
CPU70は、ROM72やHDD73に記憶されているプログラム(後述する処理ルーチンのプログラムを含む)を実行し、画像形成装置100全体の動作を制御する。ROM72には、CPU70が実行するプログラムやCPU70の処理に必要なデータ等が記憶されている。RAM71は、ワークメモリとして使用される。なお、前述した画像データ生成部10A、画像形成制御部10B、及び設定処理部10Cは、CPU70がプログラムを実行することにより実現される機能である。
【0056】
なお、CPU70が実行するプログラムを記憶するための記憶媒体は、HDD73やROM72に限定されない。例えば、フレキシブルディスクやDVDディスク、光磁気ディスクやUSBメモリ等(不図示)であってもよいし、通信手段150に接続された他の装置の記憶装置であってもよい。
【0057】
HDD73には、CPU70が実行するプログラムや各種データなどが記憶されている。また、画像形成部での画像形成に用いられる画像データを生成する場合に使用されるディザマトリックス等の情報も記憶されている。
【0058】
I/F74は、表示操作部12、自動用紙送り装置16、画像読取部18、通信ユニット34、搬送モータ80、LDドライバ82、現像モータ84、転写モータ86、感光体モータ88、1次転写バイアス電源98、2次転写バイアス電源74、及びヒートローラ用電源69と接続するためのインタフェースである。
【0059】
図5は、コンピュータ200のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0060】
本実施の形態のコンピュータ200は、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、表示装置204、操作装置205、HDD(Hard Disk Drive)206、及び通信ユニット207がバス208を介して接続されて構成されている。
【0061】
CPU201は、ROM203やHDD206に記憶されているプログラムを実行し、コンピュータ200全体の動作を制御する。ROM203には、CPU201が実行するプログラム(例えば、アプリケーションソフトにより生成した画像データを印刷するための印刷情報を生成して画像形成装置100に送信するためのプログラムなど)やCPU201の処理に必要なデータ等が記憶されている。RAM202は、ワークメモリとして使用される。
【0062】
なお、CPU201が実行するプログラムを記憶するための記憶媒体は、HDD206やROM203に限定されない。例えば、フレキシブルディスクやDVDディスク、光磁気ディスクやUSBメモリ等(不図示)であってもよいし、通信手段150に接続された他の装置の記憶装置であってもよい。
【0063】
表示装置204は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成され、CPU201の制御により各種画像やメッセージ等を表示する。
【0064】
操作装置205は、例えば、キーボードやマウス等により構成され、利用者が操作装置205を操作することより各種情報が入力される。
【0065】
HDD206は、CPU201が実行するプログラムや各種データが記憶されている。 通信ユニット207は、通信手段150を介して他の装置との間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。
【0066】
次に、画像形成装置100で、各々有色部を含む複数の画像を重ね合わせて合成した画像(以下、合成画像)を形成する際の動作について説明する。本実施の形態では、各々有色部を含むフォームとデータとを重ね合わせて合成する場合を例に挙げて説明する。フォームは予め登録しておいた固定の画像である。データは、フォームに重ね合わせるために作成された画像であって、可変の画像である。また、本実施の形態では、画像形成装置100において、利用者が表示操作部12を操作して、複数の画像を合成する際の合成条件及び透明な画像の形成条件を設定する場合について説明する。
【0067】
フォームとデータとが指定された印刷要求を受け付けると、図6に示す画像形成処理プログラムの処理ルーチンが実行される。
【0068】
ステップ300では、有色部を含む複数の画像を合成する際の合成条件(以下、合成条件)及び透明な画像の形成条件(以下、形成条件)を設定する。以下、この設定について、詳細に説明する。
【0069】
設定処理部10Cは、表示操作部12に合成条件を設定するための第1の設定画面500を表示する。図8は、合成条件を設定するための第1の設定画面500の一例を示す図である。
【0070】
この第1の設定画面500で、利用者は、フォームとデータとを重ねる順序(重ね順序)を指定する。この重ね順序が前述のフォーム及びデータを合成する際の合成条件に相当する。ここでは、502に示すように、「フォームを前面レイヤーにする」及び「データを前面レイヤーにする」のいずれか一方を指定する。レイヤーとは層のことであり、合成する際にはフォームとデータとを仮想的に層状に重ねて合成する。前面レイヤー(前面層)は、仮想的に2つの画像を層状に重ねた場合において、上層に位置する層をいい、後面レイヤー(後面層)は、下層に位置する層をいう。なお、前面レイヤーの有色部と後面レイヤーの有色部とが重なる領域では、前面の有色部は視認されるが、後面の有色部は前面の有色部で隠されて視認されない。従って、実際に合成する際には、前面レイヤー及び後面レイヤーの有色部の各々が重なる領域があるときには、該領域の画像として、前面の有色部が選択され合成画像に用いられる(図12及び図13も参照。)。
【0071】
「フォームを前面レイヤーにする」を指定した場合には、フォームを前面レイヤー、データを後面レイヤーとして、データの上にフォームを重ねて合成する。すなわち、データとフォームとを合成する場合において、データとフォームとで有色部が重なる領域があるときには、該領域の画像としてフォームの有色部が選択される。一方、「データを前面レイヤーにする」を指定した場合には、データを前面レイヤー、フォームを後面レイヤーとして、フォームの上にデータを重ねて合成する。すなわち、データとフォームとを合成する場合において、データとフォームとで有色部が重なる領域があるときには、該領域の画像としてデータの有色部が選択される。
【0072】
上記重ね順序が指定された後、プレビューボタン504が押下されると、上記指定通りにデータとフォームとが合成された合成画像のプレビュー画面が表示操作部12に表示される。
【0073】
上記重ね順序が指定された後、OKボタン506が押下されると、データとフォームの合成条件が予め定められた記憶領域に記憶されて設定される。また、キャンセルボタン512が押下されると、上記重ね順序の指定がキャンセルされる。
【0074】
図9は、透明な画像の形成条件を設定するための設定画面(以下、第2の設定画面600)の一例を示す図である。この第2の設定画面600は、3つのエリア610、630、650を有する。
【0075】
エリア610では、フォームに対して透明な画像を重ねるか否かの指定、及び重ねる場合には重ねる領域の指定を行い、エリア630では、データに対して透明な画像を重ねるか否かの指定、及び重ねる場合には重ねる領域の指定を行い、エリア650では、透明な画像、フォーム、及びデータの各々を重ねる順序(重ね順序)の指定を行う。
【0076】
フォームの上層に透明な画像を重ねない場合には、エリア610において、「なし」612を指定し、フォームの上層に透明な画像を重ねる場合には、「あり」614を指定する。また、「あり」614を指定した場合(フォームに透明な画像を重ねる場合)には、616で透明な画像を重ねる領域も指定する。ここでは、以下のいずれかを指定して、透明な画像を重ねる領域(実際にクリアトナーをのせる領域)を指定する。
【0077】
・全面
・有色部
・非有色部
・写真
・パターン
・特色
・指定版を置換
【0078】
フォーム全体に透明な画像を重ねたい場合には、「全面」を指定する。フォーム内の有色部に透明な画像を重ねたい場合には、「有色部」を指定する。フォーム内の非有色部に透明な画像を重ねたい場合には、「非有色部」を指定する。フォーム内の写真が配置された領域に透明な画像を重ねたい場合には、「写真」を指定する。
【0079】
フォーム内の予め登録されているパターンに透明な画像を重ねたい場合には、「パターン」を指定する。なお、利用者は、「パターン」に対応する設定ボタン620を押下することにより、登録されているパターンの一覧を表示操作部12に表示させ、どのパターンに透明な画像を重ねるのかを選択する。
【0080】
フォーム内の特定の色が配置された部分に透明な画像を重ねたい場合には、「特色」を指定する。なお、利用者は、「特色」に対応する設定ボタン622を押下することにより、RGBの各色の値、又はCMYKの各色の値を指定するための指定画面を表示させ、各色の値を指定することによって特定の色を指定する。例えば、赤色(R色)を指定する場合には、R:100%、G:0%、B:0%、というように数値を指定する。
【0081】
フォームを印刷するときに生成されるCMYKのいずれかの色を形成する領域に透明な画像を形成したい場合には、「指定版を置換」を指定する。なお、利用者は、「指定版を置換」を指定した場合には、「指定版を置換」に対応する設定ボタン624を押下することにより、CMYKのいずれかの版(画像データ)を指定するための指定画面を表示させ、CMYKのいずれかを指定する。ここで指定した色の画像データがフォームに重ねる透明な画像の画像データとして用いられる。
【0082】
また、本実施の形態では、フォームに透明な画像を重ねる場合、該重ねる透明な画像の濃度618も指定する。透明な画像の濃度とは、透明な画像の網点面積率をいう。ここでは、実際にクリアトナーをのせる領域の濃度として、0から100%の数値を指定する。なお、濃度を表す数値として、階調値を指定してもよい。例えば、8ビット階調で表す場合には、0から255のいずれかの階調値を指定する。透明な画像の濃度に応じて反射の度合いや光沢の状態も変化する。例えば、濃度が高いほど、入射光に対する反射光の比率や、光沢度(例えば60度法測定等で測定される)が高くなったりする。
【0083】
一方、データの上層に透明な画像を重ねない場合には、エリア630において、「なし」632を選択し、データの上層に透明な画像を重ねる場合には、「あり」634を選択する。また、利用者は、「あり」634を選択した場合(データに透明な画像を重ねる場合)には、636で透明な画像を重ねる領域を指定すると共に638で濃度を指定する。重ねる領域及び濃度の指定は、フォームの場合と同様であるため説明を省略する。
【0084】
なお、利用者が、エリア610で「あり」614を指定した場合、及びエリア630で「あり」634を指定した場合の少なくとも一方の場合には、エリア650で、「クリアトナーを前面にする」及び「前面レイヤーを前面にする」のいずれか一方を指定することにより各画像を重ねる順序を指定する。
【0085】
以下では、フォーム及びデータのうち、上記第1の設定画面500で、前面レイヤーに設定した画像を第1の画像と呼称し、後面レイヤーに設定した画像を第2の画像と呼称する。また、第1の画像に重ねる透明な画像を第1の透明な画像と呼称し、第2の画像に重ねる透明な画像を第2の透明な画像と呼称する。また、第1の透明な画像を重ねる領域を第1の透明画像領域と呼称し、第2の透明な画像を重ねる領域を第2の透明画像領域と呼称する。
【0086】
なお、ここでは、第1の画像は有色部を含む複数の画像の中で(仮想的に)最前面に配置される画像であるため、何も指定せずとも、第1の画像に重ねる第1の透明な画像は、各画像の各々の中での最前面の画像に定められる。
【0087】
一方、第2の画像の前面(上層)に重ねられる第2の透明な画像は、第1の画像の前面(上層)であって第1の透明な画像の後面(下層)に重ねてもよいし(図11、図16参照。)、第2の画像の前面(上層)であって第1の画像の後面(下層)に重ねてもよい(図13、図18参照。)。エリア650で、「クリアトナーを前面にする」を指定すると、第2の透明な画像は、第1の画像の前面(上層)であって第1の透明な画像の後面(下層)に仮想的に重ねられる。エリア650で、「前面レイヤーを前面にする」を指定すると、第2の透明な画像は、第2の画像の前面(上層)であって第1の画像の後面(下層)に仮想的に重ねられる。
【0088】
上記のように透明な画像の形成条件が指定された後、プレビューボタン660が押下されると、上記指定どおりに上記データとフォームとが合成された合成画像と該合成画像に透明な画像が重ね合わされた画像のプレビュー画面が表示操作部12に表示される。
【0089】
また、上記のように透明な画像の形成条件が指定された後、OKボタン662が押下されると、該形成条件は予め定められた記憶領域に記憶されて設定される。また、上記のように透明な画像の形成条件が指定された後、キャンセルボタン664が押下されると、該指定がキャンセルされる。
【0090】
図6のステップ300の設定後、ステップ302で、画像データ生成部10Aは、第1の画像と第2の画像とを合成した合成画像の画像データを生成する。具体的には、上記設定された合成条件に応じて第1の画像及び第2の画像の各々の多値のビットマップの画像データを合成する。
【0091】
図10及び図15の上段に、第1の画像及び第2の画像の一例を示す。また、図12及び図14の上段左側に該第1の画像及び該第2の画像の合成画像を示す。これら図から明らかなように、第1の画像と第2の画像とで有色部が重なる領域においては前面の第1の画像が用いられる。
【0092】
ステップ304では、画像データ生成部10Aは、上記合成画像を表す画像データから、CMYK各色の二値の画像データを生成する。なお、上記合成画像を表す画像データが、CMYK各色の画像データではない場合(例えばRGB各色の画像データ)である場合には、RGBの各々の多値の画像データをCMYKの各色の多値の画像データに変換し、更に、CMYKの多値の画像データをディザマトリクスを用いて二値化処理する。これにより、CMYK各色の二値の画像データが生成される。上記合成画像を表す画像データが、CMYK各色の画像データである場合には、二値化処理を行ってCMYK色の二値の画像データを生成する。
【0093】
ステップ306では、画像データ生成部10Aは、上記設定された透明な画像の形成条件に基づいて透明な画像の画像データを生成する。
【0094】
図7は、透明な画像の画像データを生成する生成処理のルーチンの流れを示すフローチャートである。
【0095】
ステップ400では、画像データ生成部10Aは、第1の画像に透明な画像を重ねることが設定されているか否かを判定する。
【0096】
ステップ400で肯定判定した場合には、画像データ生成部10Aは、ステップ402で、第1の透明画像領域及び濃度の設定に従って、第1の透明な画像を形成するための画像データを生成する。具体的には、第1の透明画像領域以外は濃度0となり、第1の透明画像領域は該設定された濃度となるように多値の画像データを生成して第1の透明な画像の画像データを生成する。
【0097】
ステップ404では、画像データ生成部10Aは、第2の画像に透明な画像を重ねることが設定されているか否かを判定する。
【0098】
ステップ404で肯定判定した場合には、画像データ生成部10Aは、ステップ402で、第2の透明画像領域及び濃度の設定に従って、第2の透明な画像を形成するための画像データを生成する。具体的には、第2の透明画像領域以外は濃度0となり、第2の透明画像領域は該設定された濃度となるように多値の画像データを生成して第2の透明な画像の画像データを生成する。
【0099】
ステップ408では、画像データ生成部10Aは、透明な画像及び有色部を含む複数の画像の各々の重ね順序の設定を確認し、第2の透明な画像が第1の画像より前(上)に重ねられるのか後(下)に重ねられるのかを判定する。
【0100】
エリア650で「クリアトナーを前面にする」が指定され設定された場合には、透明な画像及び有色部を含む画像の各々は、図11に示す重ね順序で仮想的に重ねられる。そこで、ステップ410において、画像データ生成部10Aは、第2の透明な画像が第1の画像より上(前面)になるように第1の透明な画像と第2の透明な画像とを合成した合成透明画像の画像データ(多値)を生成する。この重ね順序では、第1の透明な画像と第2の透明な画像とが連続して重ねられている(有色部を有する画像ははさまれていない)。そこで、第1の透明な画像及び第2の透明な画像の各々の対応する画素毎に濃度を加算して、合成透明画像の画像データを生成する。従って、第1の透明画像領域と第2の透明画像領域とが重なる領域の濃度は、第1の透明な画像の濃度と第2の透明な画像の濃度とを加算した濃度となる。
【0101】
図10の下段に、第1の透明な画像及び第2の透明な画像の一例を示す。太線で囲み斜線を施した領域が第1又は第2の透明画像領域である。この例では、第1の画像の有色部の領域が第1の透明画像領域、第2の画像の有色部の領域が第2の透明画像領域となっている。更に、この第1の透明な画像と第2の透明な画像とを図11に示す重ね順序で重ねて合成した場合の合成透明画像を図12の上段右側に示す。第1の透明画像領域と第2の透明画像領域とが重なる領域の濃度は、第1の透明な画像の濃度50%と第2の透明な画像の濃度50%を加算した100%となっている。
【0102】
一方、エリア650で、「前面レイヤーを前面にする」が指定され設定された場合には、透明な画像及び有色部を含む画像の各々は、図13に示す重ね順序で仮想的に重ねられる。そこで、ステップ412において、画像データ生成部10Aは、第2の透明な画像が第1の画像より下層(後面)になるように第1の透明な画像と第2の透明な画像とを合成した合成透明画像の画像データ(多値)を生成する。
【0103】
図10に示す第1の透明な画像と第2の透明な画像とを図13に示す重ね順序で重ねて合成した場合の合成透明画像を図14の上段右側に示す。第1の透明画像領域と第2の透明画像領域とが重なる領域の濃度は、第1の透明な画像の濃度(50%)となっている。図13に示すように仮想的に各画像を重ねて仮想的に前面から画像を見た場合、第1の画像の有色部の後面に配置された第2の透明な画像は、第1の画像の有色部で隠されて視認されない。従って、第2の透明画像領域から該上記第1の画像の有色部と重なった領域を除去した領域に第2の透明な画像が形成され、それ以外の領域には第2の透明な画像が形成されないよう合成透明画像の画像データが生成される。
【0104】
画像データ生成部10Aは、上記ステップ410又はステップ412で合成透明画像の画像データを生成した場合には、ステップ430で、該合成透明画像の画像データを二値化する。これがL画像形成ユニット20Lが透明な画像を形成する際に用いられる画像データとなる。
【0105】
一方、画像データ生成部10Aは、ステップ400で否定判定すると、ステップ420で、第2の画像に透明な画像を重ねることが設定されているか否かを判定する。
【0106】
ステップ420で肯定判定した場合には、ステップ422で、画像データ生成部10Aは、ステップ402で、第2の透明画像領域及び濃度の設定に従って、第2の透明な画像を形成するための画像データを生成する。なお、ステップ400で否定判定し、ステップ420で肯定判定した場合には、第1の透明な画像は形成されない。従って、図15の下段に示すように、第2の透明な画像の画像データのみが生成される。
【0107】
ステップ424では、画像データ生成部10Aは、透明な画像及び有色部を含む複数の画像の各々の重ね順序の設定を確認し、第2の透明な画像が第1の画像より前(上)に重ねられるのか後(下)に重ねられるのかを判定する。
【0108】
エリア650で「クリアトナーを前面にする」が指定され設定された場合には、透明な画像及び有色の画像の各々は、図16に示す重ね順序で仮想的に重ねられる。従って、ステップ426をスキップして(すなわちステップ422で生成した第2の透明な画像の画像データは修正せずに)、ステップ430に進む。すなわち、図17の上段右側に示すように第2の透明画像領域に透明な画像を形成するための多値の画像データが、ステップ430の二値化処理にそのまま用いられる。
【0109】
エリア650で、「前面レイヤーを前面にする」が指定され設定された場合には、透明な画像及び有色の画像の各々は、図18に示す重ね状態で仮想的に重ねられる。従って、ステップ426において、画像データ生成部10Aは、第2の透明な画像が第1の画像より下層(後面)になるように上記生成した第2の透明な画像の画像データを補正した画像データを生成する(図19の上段右側も参照)。すなわち、第2の透明画像領域から第1の画像の有色部と重なった領域を除去した領域に透明な画像が形成されるように(クリアトナーがのるように)第2の透明な画像の画像データを修正してステップ430に進む。
【0110】
ステップ430では、画像データ生成部10Aは、第2の透明な画像の画像データを二値化する。これがL画像形成ユニット20Lが透明な画像を形成する際に用いられる画像データとなる。
【0111】
また、ステップ400で肯定判定され、ステップ404で否定判定された場合には、第1の透明な画像は形成されるが、第2の透明な画像は形成されない。この場合、エリア650の設定によらず、透明な画像及び有色の画像の各々は、図示は省略するが図11に示す重ね状態から第2の透明な画像が削除された順序で仮想的に重ねられる。従って、第1の透明な画像の画像データと第2の透明な画像の画像データとを合成する必要はなく、また、第1の透明な画像は最前面に重ねられるため、ステップ426のように補正する必要がなく、そのままステップ430に進む。
【0112】
ステップ430では、画像データ生成部10Aは、上記生成した第1の透明な画像の画像データを二値化する。これがL画像形成ユニット20Lが透明な画像を形成する際に用いられる画像データとなる。
【0113】
上記のように透明な画像の画像データを生成した後は、ステップ308で、画像形成制御部10Bは、ステップ304で生成された合成画像のCMYK各色の画像データ、及びステップ306で生成された透明な画像の画像データに基づいて画像が形成されるように画像形成部を制御する。なお、上記ステップ400及びステップ420で否定判定された場合には、透明な画像の画像データは生成されないことになるため、ステップ308では、合成画像だけが形成されることになる。
【0114】
ここで、図10〜図19で説明した具体例の画像形成結果をまとめて説明する。
【0115】
図10上段に示す第1の画像に対して図10下段に示す第1の透明画像領域に第1の透明な画像が重ねられるよう設定され、図10上段に示す第2の画像に対して図10下段に示す第2の透明画像領域に第2の透明な画像が重ねられるよう設定された場合において、図11に示す重ね順序に設定されたときには、図12上段に示すように合成画像及び合成透明画像が形成されて、最終的に図12の下段に示すように合成画像の上に合成透明画像が重ねられた画像が形成される。図12に示すように、第1の透明画像領域と第2の透明画像領域とが重なる部分の透明な画像の濃度は、第1の透明な画像の濃度と第2の透明な画像の濃度とを加算した濃度となっている。
【0116】
図10上段に示す第1の画像に対して図10下段に示す第1の透明画像領域に第1の透明な画像が重ねられるよう設定され、図10上段に示す第2の画像に対して図10下段に示す第2の透明画像領域に第2の透明な画像が重ねられるよう設定された場合において、図13に示す重ね順序に設定されたときには、図14上段に示すように合成画像及び合成透明画像が形成されて、最終的に図14の下段に示すように合成画像の上に合成透明画像が重ねられた画像が形成される。図14に示すように、第1の画像の有色部の領域と第2の透明画像領域とが重なる部分の透明な画像の濃度は、第1の透明な画像の濃度となっている。
【0117】
図15上段に示す第1の画像に対して図15下段に示すように透明な画像を重ねないよう設定され、図15上段に示す第2の画像に対して図15下段に示す第2の透明画像領域に第2の透明な画像が重ねられるよう設定された場合において、図16に示す重ね順序に設定されたときには、図17上段に示すように合成画像及び第2の透明な画像が形成されて、最終的に図17の下段に示すように合成画像上に透明な画像が重ねられた画像が形成される。
【0118】
図15上段に示す第1の画像に対して図15下段に示すように透明な画像を重ねないよう設定され、図15上段に示す第2の画像に対して図15下段に示す第2の透明画像領域に第2の透明な画像が重ねられるよう設定された場合において、図18に示す重ね順序に設定されたときには、図19上段に示すように合成画像及び第2の透明な画像が形成されて、最終的に図19の下段に示すように合成画像上に透明な画像が重ねられた画像が形成される。図19に示すように、第1の画像の有色部と第2の透明画像領域とが重なる領域には透明な画像が形成されない。
【0119】
なお、本実施の形態では、各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像がフォーム及びデータの2つである場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、3つ以上であってもよい。この場合も、上記実施の形態と同様に、それぞれの画像に対して透明な画像を重ねるか否かを設定し、且つ重ねる場合には重ねる領域を設定する。更に各画像の重ね順序も設定する。そして、該3つ以上の画像の少なくとも2つ以上の画像に対して各々透明な画像が重ねられることが設定された場合には、該重ねられる透明な画像の各々の対応する画素毎に濃度を加算して、該重ねられる透明な画像の各々を合成した透明な画像が形成されるように透明な画像の画像データを生成して形成する。また、各々有色部を含み重ね合わせて合成される画像が3つ以上の場合であっても、上記重ねる順序の設定によって透明な画像の上層に有色部を含む画像を重ねることになった場合には、該透明な画像の該有色部と重なった領域を除去して該透明な画像が形成されるように透明な画像の画像データを生成して形成する。
【0120】
なお、上記実施の形態では、カラーの合成画像を形成する場合を例に挙げて説明したが、CMYKいずれかの色の単色の合成画像を形成する場合には、ステップ304でCMYK各色の画像データを生成する代わりに単色の画像データを生成する以外は上記と同様に処理する。
【0121】
また、上記実施の形態では、フォームとデータとを合成して印刷する合成印刷の場合について説明したが、有色部を含む複数の画像を合成する印刷であればよく、これに限定されるものではない。例えば、ウォーターマーク印刷の場合にも上記合成条件や形成条件を設定して該設定に応じて印刷するようにしてもよい。ウォーターマーク印刷とは、原稿の画像に対して該原稿の画像よりも薄く見えにくい画像(すかし画像)を埋め込んで印刷する印刷方法をいい、上記フォーム及びデータと同様に原稿の画像とすかし画像とを合成して印刷する。従って、原稿の画像に対して透明な画像を重ねるか否か、重ねる場合にはその領域を設定し、すかし画像についても透明な画像を重ねるか否か、重ねる場合にはその領域を設定し、更に各画像の重ね順序を設定し、該設定に応じて印刷する。
【0122】
また、上記実施の形態では、各透明な画像の濃度を設定する例について説明したが、これに限定されない。例えば、濃度を設定するための手段は設けずに、第1及び第2の透明な画像の濃度を予め定められた濃度で固定としてもよい。
【0123】
また、上記実施の形態では、画像形成装置100において、表示操作部12を利用者が操作することにより、合成条件及び形成条件が指定され設定される場合について説明したが、これに限定されない。例えば、コンピュータ200で該合成条件及び該形成条件を設定し、該設定に応じたCMYK各色の画像データ及び透明な画像データの各々を生成して、印刷要求と共に該生成した画像データの各々を画像形成装置100に送信して、画像形成装置100で該画像データを用いて画像が形成されるよう制御してもよい。この場合には、画像データ生成部10A及び設定処理部10Cの機能がコンピュータ200で実現されるよう、該画像データ生成部10A及び設定処理部10CのプログラムをHDD206等の記憶手段に記憶しておき、CPU201で該プログラムを実行してもよい。これにより、コンピュータ200を利用する利用者は、表示装置204に表示された第1の設定画面500及び第2の設定画面600に対して操作装置24を操作して上記設定を行う。
【0124】
また、画像形成装置100は、上記タンデム型の構成に限定されない。例えば、図20に示すように、回転式の現像装置410が設けられた画像形成部を有する画像形成装置400であってもよい。
【0125】
感光体401は図示しないモータで矢印Aの方向に回転されるように設けられている。感光体401の周囲には、帯電ロール408、露光装置409、現像装置410、一次転写器402、及びクリーニング装置411が配置されている。
【0126】
帯電ロール408は、感光体401の表面を帯電し、露光装置409は、画像データに応じて、帯電した感光体401の表面をレーザビームによって露光して静電潜像を形成する。
【0127】
現像装置410には、Y、M、C、K色のトナーを用いる現像器410Y、410M、410C、410Kと、クリアトナーを用いる現像器410Lが周方向に沿って配置されており、各現像器410Y,410M,410C,410K、410Lは、感光体401上の静電潜像をそれぞれC,M、Y、K色のトナーと、クリアトナーで現像する。現像する際には、図示しないモータによって現像装置410を矢印R方向に回転させ、当該現像器が感光体401の潜像画像に対向するように位置合わせされる。
【0128】
感光体401上に現像された各トナー画像は、一次転写器402によって中間転写ベルト403に順次転写されて、各トナー画像が重ね合わされる。中間転写ベルト403にはベルトクリーニング416が設けられ、中間転写ベルト403上の残留トナーがクリーニングブレードで掻き落とされる。
【0129】
記録用紙カセット417,418から引き出しロール419,420で搬送路に引き出された記録用紙はロール対421,422,423によって2次転写器404の転写位置に搬送される。中間転写ベルト403上に形成されたトナー像はこの転写位置で記録用紙上に転写され、定着装置424で熱定着されて排出部425又は本体上面に排出される。
【0130】
このような画像形成装置400も、上記実施の形態で説明したように合成画像に対して透明の画像を形成する画像形成装置として適用される。
【0131】
また、上記実施の形態では、画像データの生成をソフトウェアにより実行するようにしたが、ハードウェアで実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0132】
2 画像形成部
6 二次転写ユニット
10A 画像データ生成部
10B 画像形成制御部
10 画像形成装置
10 制御装置
18 画像読取部
20L L画像形成ユニット
20Y Y画像形成ユニット
20M M画像形成ユニット
20C C画像形成ユニット
20K K画像形成ユニット
42 中間転写ベルト
48L、48Y、48M、48C、48K 転写ローラ
62 2次転写ローラ
64 定着装置
70 CPU
71 RAM
72 ROM
73 HDD
100 画像形成装置
150 通信手段
200 コンピュータ
204 表示装置
205 操作装置
207 通信ユニット
208 バス
400 画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像毎に透明な画像を重ねるか否か及び前記透明な画像を重ねる場合には前記透明な画像を重ねる領域を設定すると共に、前記透明な画像及び前記複数の画像を重ねる順序を設定するための設定手段と、
前記設定手段による設定に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに前記透明な画像を重ねることが設定されている場合には、前記複数の画像を重ね合わせて合成した合成画像及び前記透明な画像が形成されるように、有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段を制御する制御手段と、
を備えた画像形成制御装置。
【請求項2】
前記設定手段を、前記重ねる透明な画像の各々の濃度を更に設定可能に構成した
請求項1に記載の画像形成制御装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記設定手段により前記複数の画像の少なくとも2つ以上の画像に対して各々透明な画像が重ねられることが設定された場合には、該重ねられる透明な画像の各々の対応する画素毎に濃度を加算して、該重ねられる透明な画像の各々を合成した透明な画像が形成されるように前記画像形成手段を制御する
請求項1又は請求項2に記載の画像形成制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記重ねる順序の設定によって透明な画像の上層に有色部を含む画像を重ねることになった場合には、該透明な画像の該有色部と重なった領域を除去して該透明な画像が形成されるように前記画像形成手段を制御する
請求項1から請求項3のいずれか1項記載の画像形成制御装置。
【請求項5】
有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段と、
各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像毎に透明な画像を重ねるか否か及び前記透明な画像を重ねる場合には前記透明な画像を重ねる領域を設定すると共に、前記透明な画像及び前記複数の画像を重ねる順序を設定するための設定手段と、
前記設定手段による設定に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに前記透明な画像を重ねることが設定されている場合には、前記複数の画像を重ね合わせて合成した合成画像及び前記透明な画像が形成されるように、前記画像形成手段を制御する制御手段と、
を備えた画像形成装置。
【請求項6】
有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段を有する画像形成装置と、
各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像毎に透明な画像を重ねるか否か及び前記透明な画像を重ねる場合には前記透明な画像を重ねる領域を設定すると共に、前記透明な画像及び前記複数の画像を重ねる順序を設定するための設定手段、及び前記設定手段による設定に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに前記透明な画像を重ねることが設定されている場合には、前記複数の画像を重ね合わせて合成した合成画像及び前記透明な画像が形成されるように、有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段を制御する制御手段、を有する画像形成制御装置と、
を備えた画像形成システム。
【請求項7】
コンピュータを、
各々有色部を含み重ね合わせて合成される複数の画像毎に透明な画像を重ねるか否か及び前記透明な画像を重ねる場合には前記透明な画像を重ねる領域を設定すると共に、前記透明な画像及び前記複数の画像を重ねる順序を設定するための設定手段と、
前記設定手段による設定に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに前記透明な画像を重ねることが設定されている場合には、前記複数の画像を重ね合わせて合成した合成画像及び前記透明な画像が形成されるように、有色の画像形成剤を用いて有色の画像を形成すると共に透明な画像形成剤を用いて透明な画像を形成することが可能な画像形成手段を制御する制御手段と、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−123424(P2011−123424A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−283089(P2009−283089)
【出願日】平成21年12月14日(2009.12.14)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】