説明

画像形成装置および画像形成装置の制御方法

【課題】不要な電力消費を従来よりも低減しつつ、ユーザが望むデバイスの立ち上げ時間を短くする。
【解決手段】画像形成装置1に、コピーキーやスキャンキー等の使用する機能が明確な操作部を機能操作部として認識し、機能操作部を除く操作部であって使用する機能が明確でない操作部を一般操作部として認識する電力供給部10aと、動作モードが省電力モードに設定されている場合で、機能操作部がユーザによって操作された場合に、コピージョブを実行するエンジン10hまたはスキャンジョブを実行するスキャナ10i等に電力を供給する電力供給部10aと、を設け、動作モードが省電力モードに設定されている場合で、一般操作部がユーザによって操作された場合に、当該ユーザが所望する機能を選択させるための要求を行い、電力供給部10aは選択された機能を実行するために必要な機能構成部に電力を供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MFP等の画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成を行う画像形成装置、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリのほか、複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)と呼称される多機能機等が会社等のオフィス内で使用されている。
【0003】
画像形成装置は、各機器の不要な待機電力を抑制するために、いくつかの省電力モードを備えている。画像形成装置の省電力モードとして、通常の待機モード、定着器を通常の待機モード時よりも低温で温度制御するローパワーモード、定着器を含む駆動系への電力供給を遮断するスリープモード等が知られている。
【0004】
スリープモードからの復帰方法として、コピー、プリント、ファックス等を行う場合のユーザによる所定のキー入力がある。この場合、その機能を実現するデバイスのみ起動される。
【0005】
しかしながら、従来では、例えばテンキー、スタートキーやストップキーなど、使用する機能(デバイス)が明確でないキーがユーザによって操作された場合には、一律で画像形成装置の各デバイスを全起動してしまっていた。そのため、不要なデバイスの立ち上げやこれに伴う消費電力の浪費が課題となっていた。また、ユーザによるタッチパネル操作や原稿セットなどの行為が発生しても、各デバイスを全起動していたので、必要以上に起動時間が長くなっていた。
【0006】
そこで、画像形成装置がスリープモードに設定されている場合において、当該スリープモードからユーザが復帰させた場合に、省電力制御を効果的に行う方法が提案されている。
【0007】
例えば、スリープモード中にユーザが復帰させた場合に、稼働履歴記録手段により記録された稼働履歴に基づいて、復帰させるデバイスを決定することが可能な画像形成装置が提案されている(特許文献1)。すなわち、稼働履歴をプリンタ、スキャナ、ファックス、コピーの各処理ごとに記録し、スリープ中にユーザが復帰させたときに、使用頻度(稼働率)に応じて、必要なデバイスのみを起動する。これにより、不要なデバイスがスリープから復帰することを防ぐことができ、省エネルギー制御が可能となる。
【特許文献1】特開2006−171297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の画像形成装置は、スリープ前の稼働履歴を記憶しておき、その稼働履歴に基づいてスリープからの復帰時に起動させるデバイスを選択するものであるので、スリープ移行前とスリープからの復帰後とでは期間が空くため、装置を使用するユーザが異なっている可能性が高い。その結果、装置を使用するユーザがスリープ移行前と復帰後とで異なる場合には、新たなユーザが所望する機能を実行するためのデバイスが復帰状態ですぐに使用できないことがある。そのため、立ち上げ時間が長引くことがある。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑み、不要な電力消費を従来よりも低減しつつ、ユーザが望むデバイスの立ち上げ時間を短くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一形態に係る画像形成装置は、消費電力を低減するための省電力モードを含む動作モード備えた画像形成装置であって、コピージョブを実行するためのコピーキー、スキャンジョブを実行するためのスキャンキー、ファクシミリジョブを実行するためのファックスキー、および、画像データをユーザごとに保存管理する機能であるボックス機能を実行するためのボックスキーをそれぞれ機能操作部として認識し、当該機能操作部を除く操作部であって使用する機能が明確でない操作部を一般操作部として認識する操作部認識手段と、前記動作モードが前記省電力モードに設定されている場合で、前記機能操作部のいずれかがユーザによって操作された場合に、機能構成部としての、前記コピージョブを実行するエンジン、前記スキャンジョブを実行するスキャナ、前記ファクシミリジョブを実行するファックス部、または、前記ボックス機能を実行するハードディスク装置に電力を供給する電力供給手段と、前記動作モードが前記省電力モードに設定されている場合で、前記一般操作部がユーザによって操作された場合に、当該ユーザが所望する機能を選択させるための表示を行う機能選択要求手段と、を有し、前記電力供給手段は、前記機能選択要求手段による要求に応じてユーザによって選択された機能を実行するために必要な機能構成部に電力を供給する。
【0011】
好ましくは、画像形成装置は、原稿がセットされたことを検出する検出部と、ユーザが印刷関連設定および電子メール関連設定を行うための設定部と、電子メールを送信するメール通信部と、を有し、前記電力供給手段は、前記ボックスキーが操作された後に、前記検出部によって前記原稿がセットされたことが検出された場合には、前記ハードディスク装置および前記スキャナに電力を供給し、前記ボックスキーが操作された後に、前記設定部によって前記印刷関連設定が行われた場合には、前記ハードディスク装置および前記エンジンに電力を供給し、前記ボックスキーが操作された後に、前記設定部によって前記電子メール関連設定が行われた場合には、前記ハードディスク装置および前記メール通信部に電力を供給する。
【0012】
または、前記電力供給手段は、前記ファックスキーが操作された後に、前記検出部によって前記原稿がセットされたことが検出された場合には、前記ファックス部および前記スキャナに電力を供給し、前記ファックスキーが操作された後に、前記設定部によって前記印刷関連設定が行われた場合には、前記ファックス部および前記エンジンに電力を供給し、前記ファックスキーが操作された後に、前記設定部によって前記電子メール関連設定が行われた場合には、前記ファックス部および前記メール通信部に電力を供給する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、不要な電力消費を従来よりも低減しつつ、ユーザが望むデバイスの立ち上げ時間を短くすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の概略の構成を示す図、図2は画像形成装置1のハードウェアの構成の例を示す図、図3は画像形成装置1において電力制御を行うための構成の例を示す図、図4は操作パネル10fにおける機能選択画面の例を示す図である。
【0015】
画像形成装置は、コピー、スキャナ、ファックス、ネットワークプリンティング、およびドキュメントサーバ等の様々な機能を集約した処理装置である。画像形成装置は複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)等と呼ばれることもある。
【0016】
「ドキュメントサーバ」とは、ユーザごとに「個人ボックス」または「ボックス」等と呼ばれる、パーソナルコンピュータにおけるフォルダまたはディレクトリ等に相当する記憶領域を設け、管理する機能である。「ボックス機能」と呼ばれることもある。ユーザは、自分の個人ボックスに画像データ等をファイル単位で保存しておくことができる。
【0017】
本実施形態に係る画像形成装置1は、タンデム型のデジタルカラー複合機である。画像形成装置1は、原稿台にセットされた原稿の画像を読み取ってハードディスク装置に蓄積する等の処理であるスキャンジョブ、画像データに基づく画像を用紙に印刷するコピージョブ、ファックス部からファクシミリデータを受信してハードディスク装置に蓄積する等の処理であるファクシミリジョブ等の種々のジョブを実行する機能や、画像データ等をユーザごとにハードディスク装置のボックス領域に保存管理する機能であるボックス機能等を有する。
【0018】
また、画像形成装置1は、各機器の不要な待機電力を抑制するために、通常の待機モード、定着器を通常の待機モード時よりも低温で温度制御するローパワーモード、定着器を含む駆動系への電力供給を遮断するスリープモード等の省電力モードを備えている。
【0019】
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU10a、RAM10b、ROM10c、ハードディスク装置10d、制御用回路10e、操作パネル10f、LANインタフェース10g、印刷装置(エンジン)10h、スキャナ10i、およびFAXモデム10j等によって構成される。
【0020】
制御用回路10eは、ハードディスク装置10d、操作パネル10f、LANインタフェース10g、印刷装置10h、スキャナ10i、およびFAXモデム10j等を制御するための回路である。
【0021】
スキャナ10iは、原稿に描かれている文章、数式、記号、写真、図表、またはイラスト等のコンテンツの画像を光学的に読み取って画像データを生成する。
【0022】
印刷装置10hは、スキャナ10iによって得られた画像データに基づく画像を用紙に印刷する。
【0023】
LANインタフェース10gは、他の画像形成装置等と通信を行うためのNIC(Network Interface Card)であって、画像形成装置1とハブまたはルータとを接続するために用いられる。
【0024】
FAXモデム10jは、他の画像形成装置またはFAX端末等とファックスプロトコルによる通信を行う装置である。
【0025】
操作パネル10fは、タッチパネル式の液晶ディスプレイから構成される表示部12などによって構成される。表示部12には、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが所望する処理の種類および処理条件を入力するための画面、およびCPU10a等で実行された処理の結果を示す画面等が表示される。
【0026】
ユーザは、上記の画面を見ながら表示部12などを操作することによって、画像形成装置1に対して、処理の実行開始または中断等の指令を与え、データの宛先、印刷条件、またはスキャン条件等の処理条件を指定し、その他種々の事項を指定することができる。つまり、操作パネル10fは、画像形成装置1を操作するユーザのためのユーザインタフェースの役割を果たしている。
【0027】
画像形成装置1は、図3に示すように、電力を各構成部に供給する上記のCPU(以下、「電力供給部」と記載)10a、検出群11、上記の操作パネル10f、コピージョブを実行する上記のエンジン10h、スキャンジョブを実行する上記のスキャナ10i、電子メールを送信するメール通信部13、ファクシミリジョブを実行するファックス部14、およびボックス機能を実行する上記のハードディスク装置10dを含む。
【0028】
検出群11は、自動原稿送り装置2に原稿がセットされたことを検出する検出部、当該自動原稿送り装置2の開閉が行われたことを検出する検出部、および前扉3の開閉が行われたことを検出する検出部等によって構成される。
【0029】
上記のCPU10aがRAM10bまたはROM10cに格納されているプログラムを実行することによって、電力供給部としての機能が実現されている。このようなプログラムは、当該プログラムが記録されたCD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体BT1や半導体メモリ等の記録媒体BT2を含む可搬型の記録媒体BTからインストールすることが可能である。また、ネットワークを介してサーバからプログラムをダウンロードすることも可能である。
【0030】
本実施形態では、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で、コピージョブを実行するための図4に示すコピーキー4aがユーザによって操作(押下操作)された場合に、電力供給部10aはエンジン10hに電力を供給する。
【0031】
また、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で、スキャンジョブを実行するためのスキャンキー4bがユーザによって操作された場合に、電力供給部10aはスキャナ10iに電力を供給する。
【0032】
また、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で、ファクシミリジョブを実行するためのファックスキー4cがユーザによって操作された場合に、電力供給部10aはファックス部14に電力を供給する。
【0033】
さらに、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で、ボックス機能を実行するためのボックスキー4dがユーザによって操作された場合に、電力供給部10aはハードディスク装置10dに電力を供給する。
【0034】
以下、図4に示すように、コピーキー4a、スキャンキー4b、ファックスキー4c、およびボックスキー4dを、ユーザが所望する機能が明確な操作部であるとして、「機能操作部4」と総称する。また、機能操作部4を除く他の操作部を、ユーザが所望する機能が明確でない操作部であるとして、「一般操作部5」と称する。一般操作部5は、ヘルプキーや拡大表示キー等を含む第1一般操作部5a、およびテンキーやスタートキー、ストップキー等を含む第2一般操作部5bによって構成される。
【0035】
一方、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で、一般操作部5がユーザによって操作された場合には、ユーザが所望する機能が明確でないので、図4に示すように、ユーザが所望する機能を当該ユーザに選択させるための表示を行う。そして、この選択要求に応じてユーザによって選択された機能を実行するために必要な構成部に電力を供給する。
【0036】
また、ユーザによって図1の画像形成装置1の自動原稿送り装置(ADF)2の開閉が行われた場合や、前扉3の開閉が行われた場合、または操作パネル10fの表示部12におけるタッチパネルが操作された場合にも、ユーザが所望する機能が明確でない操作が行われたと判断して、上記の一般操作部5が操作された場合と同様に、ユーザが所望する機能を選択させるための表示を行う。そして、この選択要求に応じてユーザによって選択された機能を実行するために必要な構成部に電力を供給する。
【0037】
ここで、ユーザによってボックスキー4dが操作された後に、検出群11によって原稿がセットされたことが検出された場合には、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がScan to Box(スキャンにより得た画像データをボックスに保存する処理)であると判断し、ハードディスク装置10dおよびスキャナ10iに電力を供給する。
【0038】
また、ユーザによってボックスキー4dが操作された後に、操作パネル10fによって用紙設定やカラー出力設定等の印刷関連設定が行われた場合には、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がBox to Print(ボックス保存された画像データに基づく画像を印字する処理)であると判断し、ハードディスク装置10dおよびエンジン10hに電力を供給する。
【0039】
また、ユーザによってボックスキー4dが操作された後に、操作パネル10fによって電子メール関連設定が行われた場合には、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がBox to E-mail(ボックス保存された画像データを添付して電子メールを送信する処理)であると判断し、ハードディスク装置10dおよびメール通信部13(図3)に電力を供給する。なお、スリープモード中にボックスキー4dが操作され、ハードディスク装置10dに電力が供給されている状態だけでは、ボックス機能(ハードディスク装置10dに対する画像データの書き込みおよび読み込み)のみしか選択できないので、操作パネル10fへの電力供給も行われる。
【0040】
同様に、ユーザによってファックスキー4cが操作された後に、検出群11によって原稿がセットされたことが検出された場合には、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がScan to Fax(スキャンにより得た画像データをファックス送信する処理)であると判断し、ファックス部14およびスキャナ10iに電力を供給する。
【0041】
また、ユーザによってファックスキー4cが操作された後に、操作パネル10fによって用紙設定やカラー出力設定等の印刷関連設定が行われた場合には、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がFax to Print(ファックス受信された画像を印字する処理)であると判断し、ファックス部14およびエンジン10hに電力を供給する。
【0042】
また、ユーザによってファックスキー4cが操作された後に、操作パネル10fによって電子メール関連設定が行われた場合には、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がFax to E-mail(ファックス受信された画像データを添付して電子メールを送信する処理)であると判断し、ファックス部14およびメール通信部13に電力を供給する。
【0043】
また、本実施形態では、電力供給部10aは、コピーキー4aが操作された場合に、エンジン10hに電力を供給し、その後、当該コピーキー4aを除く機能操作部4(スキャンキー4b、ファックスキー4c、およびボックスキー4dのいずれか)が操作された場合には、エンジン10hへの電力の供給を遮断する。
【0044】
さらに、本実施形態では、ユーザによってコピーキー4aを除く機能操作部4が操作された場合に、電力供給部10aは、印刷目的を有する機能を実行することを所望するか否かについてユーザに問い合わせを行い、問い合わせの結果、ユーザが印刷目的を有している場合には、エンジン10hへの電力の供給を開始する。
【0045】
続いて、上で述べたような電力供給部10aの動作を、フローチャートを用いて説明する。
【0046】
図5はスリープモード中に機能操作部4または一般操作部5が操作された場合の基本的な復帰処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0047】
図5に示すように、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で(#1)、まず、ユーザによって操作パネル10f上のキーが操作された場合に(#2でYes)、その操作されたキーが機能操作部4であるか否かが判別される(#3)。
【0048】
ユーザによって操作されたキーが機能操作部4である場合には(#3でYes)、電力供給部10aは、機能操作部4のコピーキー4a、スキャンキー4b、ファックスキー4c、およびボックスキー4dのうちいずれのキーが操作されたかについて認識した後(#4)、その認識したキーに対応するデバイスに電力を供給する(#5)。この場合、例えば、スキャンキー4bが操作された場合には、スキャナ10iに電力が供給される。
【0049】
これに対して、機能操作部4が操作されていない場合、つまり、一般操作部5が操作された場合には(#3でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能を当該ユーザに選択させるための画面を表示部12に表示する(#6)。
【0050】
そして、選択要求に応じてユーザによって機能が選択された後(#7でYes)、電力供給部10aは上記#4および#5の処理を行う。
【0051】
図6および図7はスリープモード中にボックスキー4dが操作され、その後所定の操作が行われた場合の復帰処理の流れの例を説明するフローチャート、図8はボックスキー4dが操作された場合に操作パネル10fに表示される機能選択画面の例を示す図である。
【0052】
図6に示すように、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で(#11)、まず、ユーザによって操作パネル10f上のキーが操作された場合に(#12でYes)、その操作されたキーが機能操作部4であるか否かが判別される(#13)。
【0053】
ユーザによって操作されたキーが機能操作部4である場合には(#13でYes)、電力供給部10aは、機能操作部4のコピーキー4a、スキャンキー4b、ファックスキー4c、およびボックスキー4dのうちいずれのキーが操作されたかについて認識する(#14)。
【0054】
一方、一般操作部5が操作された場合には(#13でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能を当該ユーザに選択させるための画面を表示部12に表示する(#15)。そして、選択要求に応じてユーザによって機能が選択された後(#16でYes)、上記の#14の処理が行われる。
【0055】
その後、ユーザによってボックスキー4dが操作された場合には(#17でYes)、電力供給部10aは、まず、ハードディスク装置10dに電力を供給する(#18)。
【0056】
次いで、ユーザによって原稿がセットされた場合には(図7の#19でYes)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がScan to Boxであると判断し(#20)、スキャナ10iに電力を供給する(#21)。
【0057】
一方、ユーザによって印刷関連設定が行われた場合には(#22でYes、#19でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がBox to Printであると判断し(#23)、エンジン10hに電力を供給する(#24)。
【0058】
一方、ユーザによって電子メール関連設定が行われた場合には(#25でYes、#22でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がBox to E-mailであると判断し(#26)、メール通信部13に電力を供給する(#27)。
【0059】
なお、上記のように、ボックスキー4dが操作された後、ユーザによる所定動作を検出することによって当該ユーザが所望する機能を判断する代わりに、図8に示すような機能選択画面を表示し、ユーザが所望する機能を選択させる方法を採用してもよい。
【0060】
図9および図10はスリープモード中にファックスキー4dが操作され、その後所定の操作が行われた場合の復帰処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0061】
図9に示すように、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で(#31)、まず、ユーザによって操作パネル10f上のキーが操作された場合に(#32でYes)、その操作されたキーが機能操作部4であるか否かが判別される(#33)。
【0062】
ユーザによって操作されたキーが機能操作部4である場合には(#33でYes)、電力供給部10aは、機能操作部4のコピーキー4a、スキャンキー4b、ファックスキー4c、およびファックスキー4cのうちいずれのキーが操作されたかについて認識する(#34)。
【0063】
一方、一般操作部5が操作された場合には(#33でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能を当該ユーザに選択させるための画面を表示部12に表示する(#35)。そして、選択要求に応じてユーザによって機能が選択された後(#36でYes)、上記の#34の処理が行われる。
【0064】
その後、ユーザによってファックスキー4cが操作された場合には(#37でYes)、電力供給部10aは、まず、ファックス部14に電力を供給する(#38)。
【0065】
次いで、ユーザによって原稿がセットされた場合には(図10の#39でYes)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がScan to Faxであると判断し(#40)、スキャナ10iに電力を供給する(#41)。
【0066】
一方、ユーザによって印刷関連設定が行われた場合には(#42でYes、#39でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がFax to Printであると判断し(#43)、エンジン10hに電力を供給する(#44)。
【0067】
一方、ユーザによって電子メール関連設定が行われた場合には(#45でYes、#42でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能がFax to E-mailであると判断し(#46)、メール通信部13に電力を供給する(#47)。
【0068】
図11および図12はスリープモード中にコピーキー4aが操作され、その後所定の操作が行われた場合にエンジン10hへの電力供給を遮断する処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0069】
図11に示すように、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で(#51)、まず、ユーザによって操作パネル10f上のキーが操作された場合に(#52でYes)、その操作されたキーが機能操作部4であるか否かが判別される(#53)。
【0070】
ユーザによって操作されたキーが機能操作部4である場合には(#53でYes)、電力供給部10aは、機能操作部4のコピーキー4a、スキャンキー4b、ファックスキー4c、およびボックスキー4dのうちいずれのキーが操作されたかについて認識する(#54)。
【0071】
一方、一般操作部5が操作された場合には(#53でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能を当該ユーザに選択させるための画面を表示部12に表示する(#55)。そして、選択要求に応じてユーザによって機能が選択された後(#56でYes)、上記の#54の処理が行われる。
【0072】
その後、ユーザによってコピーキー4aが操作された場合には(#57でYes)、電力供給部10aは、エンジン10hに電力を供給する(#58)。
【0073】
次いで、ユーザによってスキャンキー4b、ファックスキー4c、またはボックスキー4dが操作された場合には(図12の#59でYes、#61でYes、#62でYes)、電力供給部10aは、エンジン10hへの電力供給を遮断し、当該エンジン10hを停止させる(#60)。なお、その後、電力供給部10aは、スキャナ10i、ファックス部14、またはハードディスク装置10dへの電力供給を開始する。
【0074】
図13はスリープモード中に機能操作部4またはユーザによる所定動作が行われた場合の復帰処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0075】
図13に示すように、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で(#71)、まず、ユーザによって操作パネル10f上のキーが操作された場合に(#72でYes)、その操作されたキーが機能操作部4であるか否かが判別される(#73)。
【0076】
ユーザによって操作されたキーが機能操作部4である場合には(#73でYes)、電力供給部10aは、機能操作部4のコピーキー4a、スキャンキー4b、ファックスキー4c、およびボックスキー4dのうちいずれのキーが操作されたかについて認識した後(#74)、その認識したキーに対応するデバイスに電力を供給する(#75)。この場合、例えば、スキャンキー4bが操作された場合には、スキャナ10iに電力が供給される。
【0077】
これに対して、操作パネル10f上のキーが操作されていない場合で(#72でNo)、原稿がセットされたり、自動原稿送り装置2の開閉が行われたり、前扉3の開閉が行われたり、操作パネル10fのタッチパネルが操作された場合(#76でYes)、および、一般操作部5が操作された場合には(#73でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能を当該ユーザに選択させるための画面を表示部12に表示する(#77)。
【0078】
そして、選択要求に応じてユーザによって機能が選択された後(#78でYes)、電力供給部10aは上記#74および#75の処理を行う。
【0079】
図14はスリープモード中にコピーキー4aを除く他の機能操作部4が操作された場合に印字目的の有無を問い合わせる処理の流れの例を説明するフローチャート、図15は印字目的の有無の問合せ画面の例を示す図である。
【0080】
図14に示すように、画像形成装置1の動作モードがスリープモードに設定されている場合で(#81)、まず、ユーザによって操作パネル10f上のキーが操作された場合に(#82でYes)、その操作されたキーが機能操作部4であるか否かが判別される(#83)。
【0081】
ユーザによって操作されたキーが機能操作部4である場合には(#83でYes)、電力供給部10aは、機能操作部4のコピーキー4a、スキャンキー4b、ファックスキー4c、およびボックスキー4dのうちいずれのキーが操作されたかについて認識する(#84)。
【0082】
これに対して、機能操作部4が操作されていない場合、つまり、一般操作部5が操作された場合には(#83でNo)、電力供給部10aは、ユーザが所望する機能を当該ユーザに選択させるための画面を表示部12に表示する(#85)。そして、選択要求に応じてユーザによって機能が選択された後(#86でYes)、上記の#84の処理を行う。
【0083】
#84の処理の後、電力供給部10aは、選択された機能操作部4がコピーキー4aである場合には(#87でYes)、エンジン10hに電力を供給する(#88)。
【0084】
一方、選択された機能操作部4がコピーキー4aでなく、機能操作部4の他のいずれかのキーである場合には(#87でNo)、電力供給部10aは、図15に示すような、印字目的の有無の問合せ画面を表示部12に表示させる(#89)。そして、印字目的がある場合には(#90でYes)、電力供給部10aはエンジン10hへの電力供給を開始し(#88)、印字目的がない場合には(#90でNo)、エンジン10hへの電力供給は行わない。
【0085】
[本実施形態における効果]
本実施形態では、画像形成装置1の動作モードが省電力モード(例えばスリープモード)に設定されている場合の復帰に際して、ユーザが所望する当該画像形成装置1の機能(使用目的)を明確にし、当該機能を実行する場合に必要となるデバイス(機能構成部)にのみ電力を供給することによって、各デバイスを一律で起動することがなく、消費電力を低減することができる。
【0086】
すなわち、ユーザが所望する機能が明確である機能操作部4が操作された場合には、対応するデバイスにのみ電力を供給し、ユーザが所望する機能が明確でない一般操作部5が操作された場合、およびユーザによる原稿セット等の所定動作が行われた場合には、ユーザに機能選択要求を行い、ユーザの選択に対応するデバイスにのみ電力を供給する。これにより、各デバイスを一律で起動することがなく、消費電力を低減することができる。
【0087】
また、上で述べたように、従来では、稼働履歴に基づく使用頻度に応じて画像形成装置の各デバイスを立ち上げるので、画像形成装置を使用するユーザがスリープ移行前と復帰後とで異なる場合には、新たなユーザが所望する機能を実行するためのデバイスが復帰状態ですぐに使用できないことがある。そのため、立ち上げ時間が長引くことがある。
【0088】
これに対して、本実施形態では、スリープ移行前と復帰後とでユーザが異なる場合でも、ユーザが所望する機能を実行するデバイスのみが起動するので、各デバイスの立ち上げ時間が長引くことがなく、消費電力も低減できる。
【0089】
また、本実施形態では、ボックス機能やファックス機能のように、当該機能の中に複数種類の機能がある場合にも、ユーザが所望する機能を実行するデバイスにのみ電力を供給するので、より有効に消費電力を低減することができる。
【0090】
さらに、ユーザによってコピーキー4aを除く他の機能操作部4が操作された場合で印字目的があると判断された直後に、エンジン10hへの電力供給が開始されるので、エンジン10hの立ち上げ時間を短縮することができる。また、上記の場合で印字目的がないと判断された場合には、エンジン10hへの電力供給は行われないので、不要な電力消費がなくなる。
【0091】
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、不要な電力消費を従来よりも低減しつつ、ユーザが望むデバイスの立ち上げ時間を短縮することが可能となる。
【0092】
なお、上記実施形態では、画像形成装置1の動作モードとしてスリープモードが設定されている場合の復帰方法について説明したが、通常の待機モードやローパワーモード等の他の省電力モードが設定されている場合でも同様に本発明を適用することが可能である。
【0093】
また、上記実施形態では、機能操作部4として、コピーキー4a、スキャンキー4b、ファックスキー4c、およびボックスキー4dの4つのキーを挙げたが、その他の機能を実現するためのキーを機能操作部4として採用してもよい。
【0094】
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、処理内容、処理順序等は、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが可能であり、この場合にも上記の特有かつ格別の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す図である。
【図2】画像形成装置のハードウェアの構成の例を示す図である。
【図3】画像形成装置において電力制御を行うための構成の例を示す図である。
【図4】操作パネルにおける機能選択画面の例を示す図である。
【図5】スリープモード中に機能操作部または一般操作部が操作された場合の基本的な復帰処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図6】スリープモード中にボックスキーが操作され、その後所定の操作が行われた場合の復帰処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図7】スリープモード中にボックスキーが操作され、その後所定の操作が行われた場合の復帰処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図8】ボックスキーが操作された場合に操作パネルに表示される機能選択画面の例を示す図である。
【図9】スリープモード中にファックスキーが操作され、その後所定の操作が行われた場合の復帰処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図10】スリープモード中にファックスキーが操作され、その後所定の操作が行われた場合の復帰処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図11】スリープモード中にコピーキーが操作され、その後所定の操作が行われた場合にエンジンへの電力供給を遮断する処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図12】スリープモード中にコピーキーが操作され、その後所定の操作が行われた場合にエンジンへの電力供給を遮断する処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図13】スリープモード中に機能操作部またはユーザによる所定動作が行われた場合の復帰処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図14】スリープモード中にコピーキーを除く他の機能操作部が操作された場合に印字目的の有無を問い合わせる処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図15】印字目的の有無の問合せ画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0096】
1 画像形成装置
4 機能操作部
4a コピーキー
4b スキャンキー
4c ファックスキー
4d ボックスキー
5 一般操作部
10a CPU(操作部認識手段、電力供給手段)
10d ハードディスク装置
10f 操作パネル(機能選択要求手段、設定部、問合せ手段)
10h エンジン
10i スキャナ
11 検出群(検出部)
13 メール通信部
14 ファックス部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費電力を低減するための省電力モードを含む動作モードを備えた画像形成装置であって、
使用する機能が明確な操作部を機能操作部として認識し、当該機能操作部を除く操作部を一般操作部として認識する操作部認識手段と、
前記動作モードが前記省電力モードに設定されている場合で、前記機能操作部がユーザによって操作された場合に、当該機能操作部に対応する前記機能を実行するために必要な機能構成部に電力を供給する電力供給手段と、
前記動作モードが前記省電力モードに設定されている場合で、前記一般操作部がユーザによって操作された場合に、当該ユーザが所望する前記機能を選択させるための表示を行う機能選択要求手段と、を有し、
前記電力供給手段は、前記機能選択要求手段による要求に応じてユーザによって選択された機能を実行するために必要な機能構成部に電力を供給する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
消費電力を低減するための省電力モードを含む動作モード備えた画像形成装置であって、
コピージョブを実行するためのコピーキー、スキャンジョブを実行するためのスキャンキー、ファクシミリジョブを実行するためのファックスキー、および、画像データをユーザごとに保存管理する機能であるボックス機能を実行するためのボックスキーをそれぞれ機能操作部として認識し、当該機能操作部を除く操作部であって使用する機能が明確でない操作部を一般操作部として認識する操作部認識手段と、
前記動作モードが前記省電力モードに設定されている場合で、前記機能操作部のいずれかがユーザによって操作された場合に、機能構成部としての、前記コピージョブを実行するエンジン、前記スキャンジョブを実行するスキャナ、前記ファクシミリジョブを実行するファックス部、または、前記ボックス機能を実行するハードディスク装置に電力を供給する電力供給手段と、
前記動作モードが前記省電力モードに設定されている場合で、前記一般操作部がユーザによって操作された場合に、当該ユーザが所望する機能を選択させるための表示を行う機能選択要求手段と、を有し、
前記電力供給手段は、前記機能選択要求手段による要求に応じてユーザによって選択された機能を実行するために必要な機能構成部に電力を供給する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
原稿がセットされたことを検出する検出部と、
ユーザが印刷関連設定および電子メール関連設定を行うための設定部と、
電子メールを送信するメール通信部と、を有し、
前記電力供給手段は、
前記ボックスキーが操作された後に、前記検出部によって前記原稿がセットされたことが検出された場合には、前記ハードディスク装置および前記スキャナに電力を供給し、
前記ボックスキーが操作された後に、前記設定部によって前記印刷関連設定が行われた場合には、前記ハードディスク装置および前記エンジンに電力を供給し、
前記ボックスキーが操作された後に、前記設定部によって前記電子メール関連設定が行われた場合には、前記ハードディスク装置および前記メール通信部に電力を供給する、
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記電力供給手段は、
前記ファックスキーが操作された後に、前記検出部によって前記原稿がセットされたことが検出された場合には、前記ファックス部および前記スキャナに電力を供給し、
前記ファックスキーが操作された後に、前記設定部によって前記印刷関連設定が行われた場合には、前記ファックス部および前記エンジンに電力を供給し、
前記ファックスキーが操作された後に、前記設定部によって前記電子メール関連設定が行われた場合には、前記ファックス部および前記メール通信部に電力を供給する、
請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記電力供給手段は、前記コピーキーが操作された場合に前記エンジンに電力を供給し、その後、当該コピーキーを除く前記機能操作部が操作された場合には、前記エンジンへの電力の供給を遮断する、
請求項2ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記機能選択要求手段は、前記動作モードが前記省電力モードに設定されている場合で、外的要因が生じた場合に、ユーザが所望する機能を選択させるための表示を行い、
前記電力供給手段は、前記機能選択要求手段による要求に応じてユーザによって選択された機能を実行するために必要な前記機能構成部に電力を供給する、
請求項2ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記外的要因は、原稿がセットされたこと、自動原稿送り装置の開閉が行われたこと、および前扉の開閉が行われたことを含む、
請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記コピーキーを除く前記機能操作部が操作された場合に、印刷目的を有する機能を実行することを所望するか否かについてユーザに問い合わせを行う問合せ手段を有し、
前記電力供給手段は、前記問合せ手段による問い合わせの結果、ユーザが印刷目的を有している場合には、前記エンジンへの電力の供給を開始する、
請求項2ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
消費電力を低減するための省電力モードを含む動作モードを備えた画像形成装置の制御方法であって、
使用する機能が明確な操作部を機能操作部として認識し、当該機能操作部を除く操作部を一般操作部として認識する操作部認識ステップと、
前記動作モードが前記省電力モードに設定されている場合で、前記機能操作部がユーザによって操作された場合に、当該機能操作部に対応する前記機能を実行するために必要な機能構成部に電力を供給する第1電力供給ステップと、
前記動作モードが前記省電力モードに設定されている場合で、前記一般操作部がユーザによって操作された場合に、当該ユーザが所望する前記機能を選択させるための要求を行い、当該要求に応じてユーザによって選択された機能を実行するために必要な機能構成部に電力を供給する第2電力供給ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−297926(P2009−297926A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−152196(P2008−152196)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】