画像形成装置
【課題】 同じユーザがメモリリコールモードでコピーモードを適宜変更しながらコピーを繰り返す場合に、コピーモード設定操作をが容易になるような画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、ジョブが指示されたとき、メモリから画像データおよびコピーモードを読み出す読出手段を備える。上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段を備える。上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段を備える。モード記憶手段からの情報に基づいて、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示K1と変更されていないコピーモードを示す表示K2−K5とを、互いに異なる形態で一つの画面91上に表示させる表示制御手段を備える。
【解決手段】 画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、ジョブが指示されたとき、メモリから画像データおよびコピーモードを読み出す読出手段を備える。上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段を備える。上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段を備える。モード記憶手段からの情報に基づいて、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示K1と変更されていないコピーモードを示す表示K2−K5とを、互いに異なる形態で一つの画面91上に表示させる表示制御手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置に関する。より詳しくは、或る画像データを用いて画像形成を行ったとき、その画像データをメモリに記憶しておき、指示に応じてその画像データを呼び出して画像形成するメモリリコールモードを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】この種のメモリリコールモードを備えた画像形成装置として、或る画像データを用いて或るコピーモードで画像形成を行ったとき、その画像データとコピーモードとを対応させてメモリに記憶しておき、指示に応じてその画像データおよびコピーモードを呼び出して画像形成できるものが知られている。その場合、メモリに記憶されている画像データおよびコピーモードを呼び出したとき、ユーザがそのコピーモードを変更できるようになっている。このようにコピーモードを変更できれば、大量にプリントを配布するので用紙を節約するために、4枚分の原稿の画像を縮小して1枚の用紙に並べてコピーする4in1モードにするとか、片面が画像形成済みで、残りの1面が使用可能な再利用紙を使うので、片面コピーモードにする等、ユーザがその都度使用目的に合わせたモードを設定することができる。
【0003】しかしながら、同じユーザがメモリリコールモードでコピーモードを適宜変更しながらコピーを繰り返す場合に、以前のコピーモードと今回のコピーモードとの間の相違やコピーモードの変更履歴を確認するのに手間取るため、コピーモードを設定する操作が煩雑に感じられる、という問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、同じユーザがメモリリコールモードでコピーモードを適宜変更しながらコピーを繰り返す場合に、コピーモード設定操作が容易になるような画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、メモリリコールモードを備えた画像形成装置であって、画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す読出手段と、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段と、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段と、上記モード記憶手段からの情報に基づいて、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示と変更されていないコピーモードを示す表示とを、互いに異なる形態で一つの画面上に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0006】この請求項1の画像形成装置は、メモリリコールモードでは、或る画像データを用いて或るコピーモードで画像形成を行ったとき、その画像データとコピーモードとを対応させてメモリに記憶させる。上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、読出手段は上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す。モード変更手段は、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更する。モード記憶手段は、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶する。上記モード記憶手段からの情報に基づいて、表示制御手段は、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示と変更されていないコピーモードを示す表示とを、互いに異なる形態で一つの画面上に表示させる。したがって、この画面上の表示を見たユーザは、前回変更されたコピーモードと変更されていないコピーモードとを、表示の形態の相違によって容易に認識できる。したがって、コピーモード設定操作が容易になる。
【0007】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、上記表示制御手段は、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示のエリアを、変更されていないコピーモードを示す表示のエリアよりも大きく設定することを特徴とする。
【0008】この請求項2の画像形成装置では、上記表示制御手段は、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示のエリアを、変更されていないコピーモードを示す表示のエリアよりも大きく設定する。したがって、ユーザは、前回変更されたコピーモードと変更されていないコピーモードとを、表示エリアの大きさによって容易に認識できる。したがって、コピーモード設定操作がさらに容易になる。
【0009】請求項3に記載の画像形成装置は、メモリリコールモードを備えた画像形成装置であって、画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す読出手段と、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段と、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段と、上記モード記憶手段が上記画像データについて以前に変更されたコピーモードを含む複数のコピーモードを記憶していることを記憶する再記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0010】この請求項3の画像形成装置は、メモリリコールモードでは、或る画像データを用いて或るコピーモードで画像形成を行ったとき、その画像データおよびコピーモードをメモリに記憶させる。上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、読出手段は上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す。モード変更手段は、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更する。モード記憶手段は、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶する。再記憶手段は、上記モード記憶手段が上記画像データについて以前に変更されたコピーモードを含む複数のコピーモードを記憶していることを記憶する。したがって、この再記憶手段からの情報に基づいて、上記画像データについて以前に複数のコピーモードが設定されたことを画面上に表示させることができる。したがって、ユーザにとってコピーモード設定の参考になる。
【0011】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置において、上記再記憶手段からの情報に基づいて、上記画像データについて以前に複数のコピーモードが設定されたことを示すキーを画面上に表示させる第1の表示制御手段と、上記キーが押されたとき、上記画像データについて以前に設定されたコピーモードを画面上に表示させる第2の表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0012】この請求項4の画像形成装置では、第1の表示制御手段が、上記再記憶手段からの情報に基づいて、上記画像データについて以前に複数のコピーモードが設定されたことを示すキーを画面上に表示させる。ユーザが希望に応じて上記キーを押すと、第2の表示制御手段が上記画像データについて以前に設定されたコピーモードを画面上に表示させる。したがって、この画面上の表示を見たユーザは、上記画像データについてのコピーモードの変更履歴を容易に認識できる。したがって、コピーモード設定操作が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態のデジタル複写機の構成を示す図である。図を参照して、デジタル複写機は自動原稿送り装置(以下ADFという)500によってプラテンガラス18上に原稿を1枚ずつ搬送する。デジタル複写機はプラテンガラス18上の原稿の画像を読取り、読取られた画像データに基づいてレーザビーム走査光学系60を駆動し、感光体ドラム71上に静電潜像を形成する。デジタル複写機はこの静電潜像を現像する。
【0014】デジタル複写機は、原稿画像を読取って画像データに変換する読取系10と、読取系10から送信される画像データを処理する画像データ処理ユニット20と、メモリユニット30と、メモリユニット30から送信される印字データに基づいて光学系60を駆動する印字処理ユニット40と、半導体レーザ62から放射されたレーザビームを感光体ドラム71上に照射する光学系60と、感光体ドラム71上に形成された静電潜像の現像および転写を行なう作像系70と、シート搬送系80と、原稿を搬送し両面原稿の場合はその表裏を反転する機能を備えた開閉可能なADF500とを含む。センサSE7はADF500の開閉を検出する。センサSE6は原稿がADF500にセットされたことを検出する。
【0015】そして、読取系10と、画像データ処理ユニット20と、メモリユニット30とによって読取装置IRが構成されている。また印字処理ユニット40と、光学系60と、作像系70と、シート搬送系80とによってプリンタ装置PRTが構成されている。
【0016】読取系10は、プラテンガラス18の下方を移動するスキャナ19に組付けられた露光ランプ11およびミラー12と、第2および第3ミラー13a,13bと、集光用のレンズ14と、CCDアレイなどを用いた光電変換素子16と、スキャンモータM2などとから構成されている。
【0017】メモリユニット30へは、画像データ処理ユニット20または外部インターフェイス31を介して画像データが入力される。
【0018】印字処理ユニット40は、印字データに基づいて主走査方向に1ラインずつ光学系60を駆動する。
【0019】光学系60は、印字処理ユニット40によって変調(オン/オフ)制御される半導体レーザ62と、この半導体レーザ62から放射されたレーザビームを偏向走査するポリゴンミラー65と、偏向されたレーザビームの歪曲収差などを補正するfθレンズ69と、レーザビームを感光体ドラムに導くミラー67a,67bとで構成されている。
【0020】作像系70は、矢印方向に回転させる感光体ドラム71の周囲に回転方向に沿って帯電チャージャ72と、現像器73と、転写チャージャ75と、残留トナーのクリーナ76とを配置したものである。なお、作像系70による作像プロセスは周知であるため、その説明は省略する。
【0021】シート搬送系80は、シートを積層収容した自動給紙カセットと、シートを1枚ずづ給紙するためのローラ82a,82bと、シート搬送通路83と、タイミングローラ84と、搬送ベルト85と、トナー定着器86と、排出ローラ87と、排紙トレイ88とで構成されている。このシート搬送系80および感光体ドラム71はメインモータM1によって駆動される。また、シート搬送通路の要所にはシート検出センサが設置されている。
【0022】ADF500は、原稿トレイ501と、ピックアップローラ502と、捌きローラ503と、捌きパッド504と、レジスタローラ505と、搬送ベルト506と、反転ローラ507と、排紙トレイ508とによって構成されている。トレイ501上に載置された原稿は、最下層のものから1枚ずつプラテンガラス18上に搬送される。搬送された原稿はプラテンガラス18上で停止され、読取系10によってその画像データが読取られる。読取終了後、原稿は反転ローラ507の周囲を1回転してプラテンガラス18上にへ戻される。そのため、搬送ベルト506は正逆転可能とされている。また、原稿はプラテンガラス18へ送り込まれる直前でセンサSE5によってそのサイズを検出される。
【0023】以上のような構成からなる複写機は、通常のモードでは1枚の原稿の画像を読取って、その画像データに必要な補正を加えて印字データを生成し、この印字データを光学系60で出力し、1枚のシート上に画像を形成する。
【0024】図2は図1のデジタル複写機の備える操作パネル90の平面図である。図を参照して操作パネル90には、液晶タッチパネル91と、テンキー92と、セットされた数値を初期値に戻すためのクリアキー93と、割込コピーを実行するための割込キー94と、コピースタートキー95と、メモリリコールモードのオン/オフを設定するメモリリコールモードオン/オフキー97と、メモリリコールモードがオンであることを示すためのメモリリコールモードオン表示LED98と、メモリリコールを実行するためのメモリリコールキー99とが設けられている。
【0025】ここにメモリリコールモードとは、読取装置IRで読取られた画像データをそのプリント後も符号メモリに記憶させておき、必要な時点で再度その画像データを読出しプリントすることを可能とするモードである。メモリリコールモードがオンの状態であるときには、読取装置IRで読取られた画像データは自動的に符号メモリに保存される。そして、メモリリコールキー99をユーザが押下することにより、符号メモリに記憶された画像データの一覧が表示され、ユーザはその中からプリントさせたい画像データ(メモリリコールさせたい画像データ)を選択することができる。
【0026】メモリリコールモードがオンの状態で或る画像データが選択されたときには、図29に示すように、液晶タッチパネル91には、ソート・ノンソートなどの仕上げモードを選択するための「仕上げ」キーK1と、片面原稿から両面コピーを得るなどの原稿・コピー間の対応を選択するための「原稿→コピー」キーK2と、コピー用紙を選択するための「用紙」キーK3と、日付印字を選択するための「日付」キーK4と、ページ印字を選択するための「ページ」キーK5と、メモリリコールキー99によって選択された画像データについて以前(過去)に設定されたコピーモードの変更履歴を表示するための「以前のコピーモード」キーK9とが表示される。
【0027】この例では、その画像データについて前回のジョブに伴ってソート・ノンソートなどの仕上げモードが変更されたので、仕上げモードを示す表示である「仕上げ」キーK1のエリアが他のキーK2〜K5のエリアよりも大きく設定されている。したがって、この画面上のキーを見たユーザは、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードと変更されていないコピーモードとを、表示エリアの大きさによって容易に認識できる。したがって、コピーモード設定の操作を容易に行なうことができる。
【0028】図29に示した画面上で、例えば「仕上げ」キーK1をユーザが押下すると、図30に示すように、液晶タッチパネル91には仕上げモードを選択するための画面が表示される。この画面には、プリントを仕分けせずに排出するノンソートモードを選択するための「ノンソート」キーK11と、プリントを1部ずつ仕分けして排出するソートモードを選択するための「ソート」キーK12と、複数ページのプリントを同じページ毎に仕分けして排出するグループモードを選択するための「グループ」キーK13と、プリントにステープルを施すステープルモードを選択するための「ステープル」キーK14と、プリントにパンチ穴を施すパンチモードを選択するための「パンチ」キーK15が表示されている。ユーザがいずれかのキーK11〜K15を押下すると、そのキーに応じたコピーモードの変更が可能となる。そして、「OK」キーK19をユーザが押下すると、図29に示した画面に戻る。
【0029】また、図29に示した画面上で、「原稿→コピー」キーK2をユーザが押下すると、図31に示すように、液晶タッチパネル91には原稿・コピー間の対応を選択するための画面が表示される。この画面には、用紙の片面に画像形成を行なう片面コピーモードを選択するための「片面」キーK21と、用紙の両面に画像形成を行なう両面コピーモードを選択するための「両面」キーK22と、2枚分の原稿画像を縮小して1枚の用紙上に並べて画像形成を行なう2in1モードを選択するための「2in1」キーK23と、4枚分の原稿画像を縮小して1枚の用紙上に並べて画像形成を行なう4in1モードを選択するための「4in1」キーK24と、複数枚のプリントを重ねて中央で綴じる週刊誌モードを選択するための「週刊誌」キーK25が表示されている。ユーザがいずれかのキーK21〜K25を押下すると、そのキーに応じたコピーモードの変更が可能となる。そして、「OK」キーK29をユーザが押下すると、図29に示した画面に戻る。
【0030】また、図29に示した画面上で、「以前のコピーモード」キーK9をユーザが押下すると、図32に示すように、液晶タッチパネル91には上記画像データについて以前に設定されたコピーモードの変更履歴が一覧の形態で表示される。この例では、最初のコピーモードに対して、まず両面コピーモードおよびパンチモードを設定され、次に2in1モードが設定されるとともにステープルモードが解除され、最後に両面コピーモードが設定されたことが分かる。このように、この画面上の表示を見たユーザは、上記画像データについてのコピーモードの変更履歴を一目で容易に認識できる。しかも、この一覧表示の各段はコピーモード番号キーK31,K32,K33,…になっており、これらのコピーモード番号キーK31,K32,K33,…のうちのいずれかをユーザが押下すると、そのキーのところに表示されている番号(1,2,3,…)のコピーモードを設定することができる。したがって、ユーザは何度も同じ設定を繰り返す手間を省くことができ、コピーモード設定の操作を容易に行なうことができる。なお、「OK」キーK39をユーザが押下すると、図29に示した画面に戻る。
【0031】一方、メモリリコールモードがオフの状態であるときには、読取装置IRで読取られた画像データはプリンタ装置PRTによるプリント後に符号メモリから自動的に削除される。
【0032】なお、デジタル複写機の備えるコピーモードはデジタル複写機の電源を投入した初期状態においては通常モードに設定される。この通常モードにおいては、メモリリコールモードはオンである。したがって、初期状態においてはメモリリコールモードオン表示LED98は点灯している。そしてユーザがメモリリコールモードオン/オフキー97を押下すると、メモリリコールモードオン表示LED98は消灯し、メモリリコールモードがオフとなる。
【0033】図3および図4は図1のデジタル複写機の備える制御部の全体構成を示すブロック図である。図を参照して制御部は6個のCPU101〜105および107を中心として構成され、各CPU101〜105および107にはそれぞれ必要なプログラムを格納したROM111〜115および117と、プログラム実行時のワークエリアとなるRAM121〜125および127が設けられている。
【0034】CPU101は、操作パネル90の各種操作キーからの信号の入力および液晶タッチパネル91への表示に関する制御を行なう。CPU102は、画像データ処理ユニット20の各部の制御を行なう。CPU103は、読取系10の駆動制御を行なう。
【0035】CPU104は、印字処理ユニット40と、光学系60と、作像系70と、シート搬送系80の制御を行なう。各部に設けられたシート検出センサからの検出信号はI/Oを介してCPU104に入力される。
【0036】CPU105は制御部の全体的なタイミング調整や動作モード設定のための制御を行なう。CPU106はメモリユニット30に含まれ、メモリユニット30を制御することによって、両像データ処理ユニット20から転送された画像データに必要な加工を施して印字データを生成する。そして、生成された印字データを印字処理ユニット40へ転送する。
【0037】CPU107は、ADF500の制御を行なうもので、シリアルI/Oを介してCPU101,102および105と接続されている。原稿の給紙、搬送および排出などの指示はCPU105によって行なわれる。
【0038】次に画像データを処理する各処理部について説明する。画像データ処理ユニット20は、A/Dコンバータと、シェーディング補正部と、MTP補正、γ補正などの画質補正や、変倍、画像編集などを行なう周知の画像補正部とから構成される。
【0039】図5はメモリユニット30の具体的な構成を示すブロック図である。図を参照して、メモリユニット30は、CPU106によって制御される。メモリユニット30は、2値データを作成する2値化処理部302と、画像メモリ304と、符号管理テーブルMTを作成するRAM126(面3)と、それぞれ独立に動作可能な圧縮器311および伸張器312を有した符号処理部305と、マルチポートを有した符号メモリ306と、回転処理部307と、多値化処理部308とによって構成されている。
【0040】画像データ処理ユニット20から転送された1頁分の画像データD2は、まず画像メモリ304に書込まれる。画像データは圧縮器311で圧縮され、符号メモリ306に書込まれる。符号メモリ306に書込まれた画像データは、CPU106の指示によって読出され、伸張器312で伸張された後、画像メモリ304に書込まれる。
【0041】画像メモリ304に書込まれた画像データは、印字データとして印字処理ユニット40へ転送され、光学系60が駆動されることにより感光体ドラム71上に印字が行なわれる。メモリユニット30内には回転処理部307が内蔵され、印字データを必要に応じて回転させる。
【0042】符号メモリ306は、RAM126に格納された符号管理テーブルMTによって管理されている。
【0043】図6は符号管理テーブルMTの具体例を示す図であり、図7は符号メモリ306の具体例を示す図である。図を参照して符号メモリは32kバイト単位のメモリ領域に区分されている。書込(原稿読取時)と読出(プリント時)との同時制御を可能とすることを考慮して、それぞれの領域には原稿画像ごとの符号データが格納されている。
【0044】符号管理テーブルMTには、圧縮伸張処理に必要な各種の情報が格納されている。これらの格納された情報に基づいて符号メモリ306は動的に管理される。図7においては1つの原稿画像は2つの領域に分割して記憶されている。すなわち画像ID1の原稿画像は、符号メモリの領域01および02に記憶されている。領域01および02に画像ID1の原稿画像が格納されていることは、管理テーブルMTに記憶されている領域番号と画像ID番号とにより管理されている。
【0045】なお、符号管理テーブルMTにおいて「前連結」とはその領域に格納されている画像データがどの領域の画像データからの続きであるかを示す欄である。具体的には、前連結の数値が「01」であるときには、その領域の画像データは領域「01」からの続きであることを示す。また前連結が「FF」である場合には、その領域は画像の先頭を記憶していることを意味している。
【0046】同様に「後連結」はその領域に続く領域の番号を示す。具体的には、後連結が「02」である場合には、その領域の画像データの続きが領域「02」に記憶されていることを示す。後連結が「FF」である場合には、その領域は画像データの最後尾のデータを記憶していることを示す。
【0047】このようにして、1つの画像データが多くの領域に分割されて記憶された場合でも、前連結および後連結の情報を用いることにより、容易に分割された画像データを繋ぎ合わせることができる。
【0048】CPU106は、画像メモリ304から画像データを読出して圧縮する際に、符号管理テーブルMTの情報を作成しながら圧縮器311を制御する。これにより画像データが符号メモリ306に書込まれる。また、CPU106は、符号メモリ306から画像データを読出すときには書込とは逆の制御を行なう。
【0049】メモリリコールモードがオフとなっている場合において、符号メモリ306から画像データの読出が行なわれ、設定されたコピー部数のコピーが終了すると符号管理テーブルMT内のその画像データに対応する情報は消去される。一方、メモリリコールモードがオンである場合には、コピーが行なわれた後にも符号管理テーブルMT内の情報は維持される。
【0050】RAM125には、このデジタル複写機のジョブを管理するためのジョブ管理テーブルが格納されている。図8(a)は、そのようなジョブ管理テーブルの一部を構成する、1つのジョブ毎に画像形成に用いるべき原稿画像情報を特定するためのISTテーブルを示している。ここに1つのジョブとは、デジタル複写機が受付けた1つのコピー動作を意味する。1つのジョブごとにジョブ番号(IST番号)が付与されており、ISTテーブルもジョブ毎に設けられる。
【0051】図8(a)は、IST番号=1のISTテーブルを例示している。画像ID=0の原稿は、図の例においてはサイズがA4Yで、その後に続く原稿は「後連結」の欄で示された画像ID=1の原稿である。また、画像ID=0の「前連結」は「FF」となっているため、画像ID=0の原稿はそのジョブにおける先頭の原稿であることがわかる。このISTテーブルを「後連結」の欄により順次たどっていくと、画像ID=0から画像ID=10までの10枚の原稿を得ることができる。そして、画像ID=10の原稿は「後連結」が「FF」であるため、最後の原稿であることがわかる。
【0052】このように、ISTテーブルを参照することによって、そのジョブで用いるべき原稿画像情報を特定することができる。
【0053】また、ジョブ管理テーブルには、図9に示すような、1つのジョブ毎に設定されたコピーモードの内容を記憶するためのパネルテーブルPTが含まれる。図9に示すパネルテーブルPTは、各コピーモード「仕上げ」、「原稿→コピー」、「用紙」、「日付」をそれぞれコードを用いて記憶している。
【0054】また、メモリリコールモードでは、或る原稿画像データおよびその原稿画像データに対応するコピーモードを呼び出したとき、ユーザがそのコピーモードを変更できるようになっている。その場合、上記原稿画像データに対応するコピーモードが変更されると、変更されたコピーモードを記憶する別のパネルテーブルPTが作成される。そこで、RAM125には、図8(b)に示すように、各ISTテーブルが特定する原稿画像データについて、以前のコピーモードの内容を記憶するパネルテーブル番号と「次のパネルテーブルの有無」とを対応付けて記憶するためのパネル管理テーブルが格納される。図8(b)に示すパネル管理テーブルから、ISTテーブルIST=1が特定する原稿画像データについて、メモリリコールによって、以前にパネルテーブル番号1,3,8が表す3種類のコピーモードが設定されたことが分かる。さらに、その原稿画像データについて、メモリリコールによって、パネルテーブル番号10が表すコピーモードが設定されたときは、図8(c)に示すように、パネル管理テーブルでは、パネルテーブル番号8に対応する「次のパネルテーブルの有無」が「有」に変更される。これとともに、パネルテーブル番号10とそれに対応する「次のパネルテーブル」の「無」が追加される。
【0055】なお、RAM125には、各ISTテーブルが特定する原稿画像データの読取りに要した時間(原稿読取時間)も記憶される。原稿読取時間はタイマにより実測される時間である。原稿読取時間の測定方法については後述する。
【0056】図10および図11は、図1のデジタル複写機の基本的な動作シーケンスを示す図である。以下、各CPU101〜106の間でやり取りされる要求コマンド(Q)、レポート(A)またはデータの流れを中心に説明する。なお図において、重要でない要求コマンドまたはレポートは省略されている。
【0057】図10は、読取/書込動作の動作シーケンスを示す図である。
【0058】まず、全体のシーケンスを管理しているCPU105からCPU106に対してメモリ準備要求が出力される。これを受けて、CPU106は内部ハードウェアに対し、2値化処理のためのモード(たとえば誤差分散法、地肌消去のためのしきい値など)の設定、画像メモリ304への書込領域の開始アドレスおよびXYレングス情報などの設定を行なう。
【0059】これらの設定が終わって準備が完了すると、CPU106からCPU105に対してメモリ準備完了レポートが出される。これを受けてCPU105からCPU106およびCPU102に対して読取要求が出され、さらにCPU102からCPU103に対してスキャン要求が出され、これによってスキャンが開始される。
【0060】スキャンによってスキャナ19が原稿の画像領域に達すると、CPU102により設定された画像処理モードにおいて、読取データ(画像データD2)がメモリユニット30に出力される。スキャンによる読取が終了すると、CPU106およびCPU102からCPU105に対して読取完了レポートがそれぞれ出される。
【0061】その後、CPU105からCPU106に対し圧縮要求が出され、これを受けてCPU106は画像メモリ304からの読出アドレス、XYレングス情報、符号メモリ306への書込アドレス、および圧縮器305のモード(たとえばMH方式)などを設定し圧縮器311へ起動をかける。これによって圧縮処理が行なわれ、符号データが符号メモリ306に格納される。
【0062】圧縮処理が終わると、CPU106からCPU105に対して圧縮完了レポートが出される。
【0063】図11は、画像データの読出/プリント動作シーケンスを示す図である。
【0064】読出動作では、画像メモリ304から画像データが読出されてプリンタ装置PRTへ出力され、これにより画像が用紙にプリントされる。
【0065】まずCPU105からCPU106に対して伸張要求が出される。これを受けて、CPU106は符号メモリ306からの読出アドレス、データ量、画像メモリ304への書込アドレス、XYレングス情報、および伸張器312のモード(たとえばMH方式)などを設定し伸張器312起動をかける。これによって伸張処理が行なわれ、画像データが画像メモリ304に書込まれる。
【0066】伸張処理が終了すると、CPU106からCPU105に伸張完了レポートが出される。次に、CPU105からCPU106に対し、画像メモリ304から画像データを読出すためのメモリ準備要求が出される。これを受けて、CPU106は内部ハードウェアに対して、画像メモリ304から印字処理部40へ画像データD3を出力するための回路処理のための設定や、画像メモリ304の読出領域の開始アドレスおよびXYレングス情報などの設定を行なう。
【0067】これらの設定が終わって準備が完了すると、CPU106からCPU105に対してメモリ準備完了レポートが出される。これを受けて、CPU105からCPU106およびCPU104に対してプリント要求が出され、CPU104からCPU106に用紙の搬送状態を知らせる給紙レポートが出され、その後画像メモリ304から読出された画像データD3がプリンタ装置PRTに出力され、プリントが行なわれる。
【0068】プリントが終了すると、CPU106およびCPU104からCPU105に対してプリント完了レポートおよびイジェクト完了レポートが出される。これを受けて、CPU105は動作モードとの関連からCPU106に対してメモリクリア要求などを出力する。
【0069】次に、フローチャートに基づいてデジタル複写機の動作を説明する。以降の説明においてまずCPU101〜CPU107の実行するメインルーチンを順に説明し、その後各CPUにおけるサブルーチンを説明する。
【0070】図12はCPU101のメインルーチンを示すフローチャートである。
【0071】CPU101はまず初期設定を行なった後(ステップ#11)、内部タイマをスタートさせてルーチンの時間が一定となるように監視する(#12、16)。この内部タイマに関する説明は、CPU102〜105およびCPU107についてもCPU101と同様であるので、以降においては説明は繰返さない。
【0072】操作パネル90に対して、入力制御処理および表示制御処理が行なわれる(#13、14)。その後その他の処理を行なう(#15)。なお、割込処理によって他のCPU102〜107との通信が行なわれる。
【0073】図13は、CPU102のメインルーチンのフローチャートである。図を参照してCPU102は画像データの入力処理を行なった後(#23)、CCD16の位置ずれによる時間差を合わせるための位置合わせ処理を行なう(#24)。その後画像処理、画像データの出力処理、およびその他の処理を行なう(#25〜27)。なお、割込処理によって他のCPU101〜107との通信を行なう。
【0074】図14は、CPU103のメインルーチンのフローチャートである。図を参照して、CPU103は、読取系10を制御する走査制御を行なう(#33)。
【0075】また、スキャンモータM2の回転に同期して発生するモータパルスによる割込が発生すると、図15R>5に示されるフローチャートを実行する。図15を参照して、そのモータパルスよる割込間隔の時間の測定が行なわれ(#35)、モータヘの通電のオン/オフ(モータの駆動)が行なわれる(#36)。そしてモータのパルス数のカウントなどが行なわれる(#37)。なお、割込処理によってCPU102との間で通信が行なわれる。
【0076】図16は、CPU104のメインルーチンのフローチャートである。CPU104は、プリンタ装置PRTを制御する。まずCPU104は、作像系70を制御し(#43)、搬送系80の制御(#44)、印字処理ユニット40の制御(#45)、およびその他の処理(#46)を行なう。なお、割込処理によって他のCPU105との間で通信を行なう。
【0077】図17は、CPU105のメインルーチンのフローチャートである。CPU105は他のCPUに対して、起動、停止のコマンドおよび動作モードの設定を行ない、複写機の全体の動作を制御する。CPU105はまず割込用の通信で入力されたデータをチェックした後に内容を解析し(#53)、その内容に応じて動作モードの変更があった場合はモード設定処理を行なう(#54)。その後CPU105はコマンドの設定を行なう(#55)。また、出カデータのセットおよびその他の処理を行なう(#56、#57)。
【0078】図18は、CPU106のメインルーチンのフローチャートである。CPU106はメモリユニット30を制御する。CPU106は、他のCPUからの受信処理と他のCPUへの送信処理を行ない(#62、63)、画像メモリヘの書込制御を行なう(#64)。また、圧縮および伸張制御を行ない(#66、67)画像メモリからの読出制御を行なう(#68)。またその他の処理を実行する(井69)。
【0079】図19は、CPU107のメインルーチンのフローチャートである。CPU107は、ADF500を制御する。CPU107はまず原稿を捌いて斜行を補正し、搬送ベルト506までの搬送を制御する原稿給紙処理を行ない(#73)、搬送ベルト506による搬送量の設定を行ない(#74)、搬送ベルト506による所定の読取位置への原稿の位置決めと、反転ローラ507までの搬送を制御する原稿搬送処理を行なう(#75)。続いてCPU107は、反転ローラ507に達した原稿をそのまま排出するかまたは搬送ベルト506の方へ再度搬送するかなどを制御する原稿反転および排出処理を行なう(#76)。
【0080】図20および図21は、図12におけるCPU101の入力制御処理(#13)を示すフローチャートである。
【0081】図を参照して、メモリリコールモードオン/オフキー97のオンエッジが検出されるたびに(#101でYES)、メモリリコールモードのオンとオフとが交互に切換えられ(#102)、メモリリコールモードがオンであるかオフであるかをLED98を点灯または消灯させることにより表示する。また、メモリリコールキー99のオン/オフも他のコピーモードと同様にシリアル通信でCPU105へ通知され(#112)、パネルテーブルPTに記憶される。
【0082】具体的には、メモリリコールモードがオンであれば(#104でYES)、LED98を点灯させ、メモリリコールモードがオンであることを表示する(#105)。一方メモリリコールモードがオフであれば(#104でNO)、LED98を消灯し、メモリリコールモードがオフであることを表示する(#106)。
【0083】またメモリリコールキー99のオンエッジが検出されたのであれば(#107でYES)、CPU105にジョブ管理テーブルからジョブ情報を読出す旨要求する(#108)。この要求は、実際には送信処理(#112)でCPU105に送信される。これにより、CPU105よりジョブ情報が送信され、図22に示されるように液晶タッチパネル91に、ISTテーブル(図8(a))に登録されているIST番号とその原稿枚数(これは画像IDの先頭と最後により算出される)と、ジョブを登録した時刻とが順に表示される。
【0084】再び図20を参照して、図22に示される画面が液晶タッチパネルに表示された状態において、キー入力によってジョブ番号の選択が行なわれたのであれば(#109でYES)、CPU105にそのジョブ番号を通知する(#110)。メモリリコールモードがオンの状態で選択された画像データについて「以前のコピーモード」キーK9(図29)が押下されたのであれば(#121でYES)、図21中に示すようにCPU105に「以前のコピーモード」情報の要求を通知する(#122)。また、コピーモードの変更履歴の画面(図32)上でコピーモード番号キーK31,K32,K33,…が押下されたのであれば(#123でYES)、CPU105にそのキーに対応するコピーモード番号1,2,3,…を通知する(#123)。その他の入力であれば、そのキー入力に応じた処理が行なわれる(#111)。図20に戻って、CPU101では最後にシリアル通信での送信(#112)および受信(#113)の処理が行なわれる。
【0085】図23は図20に示される受信処理(#113)を示すフローチャートである。図を参照して、図2020のステップ#108で要求したジョブ情報がCPU105から受信されると(#114でYES)、図22に示されるように液晶タッチパネルに登録されているジョブの表示を行なう。CPU105からコピーモードを通知されたのであれば(#116でYES)、通知されたコピーモードに併せて表示を行なう(#118)。また、メモリリコールモードがオンの状態で選択された画像データについて、以前に変更されたコピーモードが通知されたのであれば(#2000でYES)、液晶タッチパネル91に図29に例示したような画面を表示させる(#2001)。図29の画面上では、既に述べたように、前回のジョブに伴って仕上げモードが変更されているので、「仕上げ」キーK1のエリアを他のキーK2〜K5のエリアよりも大きく設定している。なお、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードと変更されていないコピーモードとをユーザが一見して区別できれば良く、例えば「仕上げ」キーK1だけを2重線で囲んだり、他のキーと異なる色でカラー表示したりしても良い。さらに、図29に示した画面上で「以前のコピーモード」キーK9が押下されたことが通知されたのであれば(#2001でYES)、図32に例示したように、液晶タッチパネル91に上記画像データについて以前に設定されたコピーモードの変更履歴を一覧の形態で表示させる。その他の受信であれば、その受信データに応じた処理を行なう(#119)。
【0086】図24および図25は図17のCPU105の入カデータの解析処理(#53)を示すフローチャートである。図を参照して、CPU101よりジョブ情報の要求を受けると(#501でYES)、図8および図9に示されるテーブルから、ジョブの番号と、原稿枚数をCPU101に通知する(#502)。また、CPU101からジョブ番号が通知されたのであれば(#503でYES)、図8および図9に示されるジョブ管理テーブルを参照して、パネル管理テーブルの先頭(図8(b)の例ではパネルテーブル番号1)に登録されたパネルテーブルPTに記憶されたコピーモードをCPU101に通知する(#541)。続いて、2番目以降のパネルテーブルが有れば(#542でYES)、そのパネルテーブルと1番目のパネルテーブルとを比較して、両者の間で異なるコピーモードを通知する(#543)。そして、パネル管理テーブルに登録された全てのパネルテーブルに対してこの#542〜#543の処理を繰り返す。図8(b)に示したパネル管理テーブルの例では、まずパネルテーブル番号1のパネルテーブルとパネルテーブル番号3のパネルテーブルとを比較し、次にパネルテーブル番号1のパネルテーブルとパネルテーブル番号8のパネルテーブルとを比較することになる。
【0087】次に、メモリリコールフラグを“1”とする(#505)。さらに現在のIST番号を変数ISTSAVEに一時記憶させる(#506)。そして現在のIST番号をCPU101から通知されたジョブ番号に変更する(#507)。なお、現在のIST番号とは、RAM125に記憶されているISTテーブルのうち処理の対象となっているものの番号(IST番号)である。
【0088】最後に、パネル管理テーブルを更新して、パネル管理テーブルに新たなパネルテーブルを追加しておく(#508)。例えばパネルテーブル番号10のパネルテーブルが追加された場合、図8(b)に示したパネル管理テーブルは図8(c)に示す状態になる。追加したパネルテーブルの内容には、異なるコピーモードを除いて、先頭のパネルテーブルの内容をコピーしておく。
【0089】一方、CPU101からの通知がジョブ番号でなければ(#503でNO)、図25に示すように、その通知が「以前のコピーモード」情報の要求であるか否かを確認する(#1001)。その通知が「以前のコピーモード」情報の要求であれば(#1001でYES)、コピーモード番号を1とする(#1002)。次に、2番目以降のコピーモードが有れば(#1003でYES)、そのコピーモード番号と、そのコピーモードと先頭のパネルテーブルのコピーモードとを比較して得られたコピーモードの差分をCPU101に通知する(#1004)。そして、コピーモード番号を1ずつ繰り上げながら(#1005)、パネルテーブルに登録された全てのコピーモードに対してこの#1003〜#1004の処理を繰り返す。次のコピーモードが無くなれば(#1003でNO)、リターンする。
【0090】また、CPU101からの通知が「以前のコピーモード」情報の要求でなければ(#1001でNO)、その通知がコピーモード番号(図32中の1,2,3,…)であるか否かを判断する(#1010)。その通知がコピーモード番号であれば(#1010でYES)、そのコピーモード番号に対応するパネルテーブルに記憶されているコピーモードをCPU101に通知する(#1011)。図8(b)の例では、コピーモード番号2が通知された場合、それに対応するパルテーブル番号3のパネルテーブルに記憶されているコピーモードを通知する。さらに、そのパネルテーブルの内容を最後に追加されたパネルテーブルの内容にコピーしておく(#1012)。図8(b)の例では、パルテーブル番号3のパネルテーブルの内容を、追加されたパネルテーブル番号10のパネルテーブルの内容としてコピーすることになる。
【0091】また、CPU101からの通知がコピーモード番号でなければ(#1010でNO)、その通知がコピーモードであるか否かを判断する(#1020)。その通知がコピーモードであれば(#1020でYES)、そのコピーモードを最後に追加されたパネルテーブルに記憶しておく(#1021)。このようにして、メモリリコールモードがオンの状態で選択された画像データについて複数のコピーモードを登録してゆく。
【0092】なお、CPU101からの通知がコピーモードでなければ(#1020でNO)、その他の処理を行なってリターンする(#1022)。
【0093】図26は図17のCPU105が行なうコマンドの設定処理(#55)を示すフローチャートである。まずメモリリコールフラグに“1”がセットされていなければ(#511でNO)、読取装置IRによって画像データを読取りメモリヘ書込む動作を行なう(#512)。その後、メモリに格納された画像データの読出およびプリント動作を行なう(#513)。
【0094】一方メモリリコールフラグが“1”であれぼ(#511でYES)、原稿の読取は行なわずにそのまま読出/プリント動作に移る(#513)。読出動作がすべて終了したかどうかをイジェクト完了レポート、コピーモードなどから判断する。読出がすべて終了していれば(#514でYES)、さらにメモリリコールモードがオンであるかどうかを判断する(#515)。メモリリコールモードがオフであれば(#515でNO)、読出した画像をメモリから消去するようにCPU106に指示を送る(#516)。
【0095】これにより、ユーザがメモリリコールモードをオフとしたときには原稿情報は保持されないため、ユーザは原稿の機密を保つことができる。
【0096】続いて、ジョブ(ここではプリント動作)が終了したかどうかを判断し、ジョブが終了したのであれば(#517でYES)、メモリリコールフラグが“1”であるかを判断する(#558)。メモリリコールフラグが“1”でなければ(#518でNO)、現在のIST番号を1インクリメントする。こうして、次のIST番号に対するジョブの実行が行なわれる。
【0097】一方、メモリリコールフラグが“1”であれば(#518でYES)、現在のIST番号に変数ISTSAVEに記録されている数値を代入する。こうすることによって、メモリリコールが行なわれる前に使用されていたIST番号が次のジョブで使用されることになる。その後、メモリリコールフラグを“0”にリセットする(#521)。
【0098】なお、メモリリコールを行なうときの読出動作においては、リコールさせたいジョブに対応したIST番号から得られるコピーモードに従って、複写機のモード設定を行なうことにより、そのジョブが複写機に設定されたときのコピーモードを再現することができる。また、リコールするジョブの原稿画像データは、IST番号に対応するジョブの画像IDの先頭と最後とに基づき特定することができる。
【0099】図27は、図26の読取/書込動作(#512)での処理を示すフローチャートである。図を参照して、まず符号メモリ306の残量は画像データを記憶するのに十分であるかが判定される(#601)。残量が十分であれば(#601でYES)、原稿を読取り、符号メモリ306に記憶させる書込動作が行なわれる(#602)。ここで画像の書込とともに、そのジョブの内容が図8(a)に示されるISTテーブルに書込まれる。
【0100】一方、メモリの残量が十分にないのであれば(#601でNO)、図8(a)のISTテーブルの原稿読取時間がすべての登録されているジョブに対して読出される。そして、原稿読取時間の最も短いジョブが特定され、そのジョブの画像データが符号メモリ306から消去され、同時にそのジョブはISTテーブルから消去される。その後、ステップ#601へ移り、ステップ#601でYESとなるまでステップ#603の動作を繰返す。
【0101】このように、本実施形態においては画像の読取時にメモリの残量が十分でないときには、原稿読取時間の最も短いジョブから順に画像データが削除されていく。これは、読取時間の短かったジョブはメモリから消去させ、もう一度画像を読取っても長い時間がかからず、ユーザにとって負担が少ないからである。また、本実施形態においては、最も読取時間が短いジョブのデータを削除した後に、まだメモリの残量が十分でないのであれば、次に読取時間の短いものを削除し、以降は同様に原稿の読取時間の短いものから順に画像データを削除していく。これにより、メモリの残量が十分となるまで画像データを削除していくことができる。
【0102】なお、本実施形態においてはメモリの残量が十分であるか否かを判定することとしたが、それに代えてメモリに所定量以上のデータが記憶されているか否かを判断し、所定量以上のデータが記憶されているときにメモリからデータを削除するようにしてもよい。
【0103】図28は図17のその他の処理(#57)のフローチャートである。図を参照して、その他の処理ではまずコピースタートの要求が出されたかが判定される(#701)。要求が出されたのであれば、原稿の読取時間を測定するためのタイマ1がリセットされる(#702)。そしてタイマ1をカウントアツプさせ(#703)、その他の処理を行なう(#704)。
【0104】一方、コピースタート要求がないのであれば(#701でNO)、原稿の読取が終了したかが判定され(#705)、YESであればタイマ1を読出し図8R>8(a)のISTテーブルの原稿読取時間の欄に記録する(#706)。
【0105】このようにして、ISTテーブルにそのジョブの原稿読取時間を記録することができる。
【0106】今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0107】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1乃至4の画像形成装置によれば、同じユーザがメモリリコールモードでコピーモードを適宜変更しながらコピーを繰り返す場合に、コピーモード設定操作を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるデジタル複写機の構成を示すブロック面である。
【図2】 デジタル複写機の操作パネルの平面図である。
【図3】 デジタル複写機の制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に続くブロック図である。
【図5】 メモリユニット部30の構成を示すブロック図である。
【図6】 符号管理テーブルMTの具体例を示す面である。
【図7】 符号メモリの具体例を示す図である。
【図8】 (a)はジョブ管理テーブルに含まれるISTテーブルの具体例を示す図、(b)および(c)はジョブ管理テーブルに含まれるパネル管理テーブルの具体例を示す図である。
【図9】 パネルテーブルPTの内容を示す図である。
【図10】 デジタル複写機の読取/書込動作のシーケンスを示す図である。
【図11】 デジタル複写機の読出/プリント動作のシーケンスを示す図である。
【図12】 CPU101のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図13】 CPU102のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図14】 CPU103のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図15】 CPU103の割込ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】 CPU104のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図17】 CPU105のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図18】 CPU106のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図19】 CPU107のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図20】 図12の入力制御処理(#13)のフローチャートである。
【図21】 図12の入力制御処理(#13)のフローチャートである。
【図22】 メモリリコールキーが押された後の操作パネルの状態を示す平面図でゆる。
【図23】 図20の受信処理(#113)のフローチャートである。
【図24】 図17の入カデータの解析(#53)のフローチャートである。
【図25】 図17の入カデータの解析(#53)のフローチャートである。
【図26】 図17のコマンドの設定(#55)のフローチャートである。
【図27】 図26の読取/書込動作(#512)のフローチャートで函6。
【図28】 図17のその他の処理(#57)のフローチャートである。
【図29】 メモリリコールモードがオンの状態で画像データが選択されたとき、液晶タッチパネルに表示される画面を示す図である。
【図30】 図29の画面で「仕上げ」キーが押されたとき、液晶タッチパネルに表示される画面を示す図である。
【図31】 図29の画面で「原稿→コピー」キーが押されたとき、液晶タッチパネルに表示される画面を示す図である。
【図32】 図29の画面で「以前のコピーモード」キーが押されたとき、液晶タッチパネルに表示される画面を示す図である。
【符号の説明】
30 メモリユニット部
97 メモリリコールモードオン/オフキー
99 メモリリコールキー
306 符号メモリ
500 自動原稿送り装置(ADF)
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置に関する。より詳しくは、或る画像データを用いて画像形成を行ったとき、その画像データをメモリに記憶しておき、指示に応じてその画像データを呼び出して画像形成するメモリリコールモードを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】この種のメモリリコールモードを備えた画像形成装置として、或る画像データを用いて或るコピーモードで画像形成を行ったとき、その画像データとコピーモードとを対応させてメモリに記憶しておき、指示に応じてその画像データおよびコピーモードを呼び出して画像形成できるものが知られている。その場合、メモリに記憶されている画像データおよびコピーモードを呼び出したとき、ユーザがそのコピーモードを変更できるようになっている。このようにコピーモードを変更できれば、大量にプリントを配布するので用紙を節約するために、4枚分の原稿の画像を縮小して1枚の用紙に並べてコピーする4in1モードにするとか、片面が画像形成済みで、残りの1面が使用可能な再利用紙を使うので、片面コピーモードにする等、ユーザがその都度使用目的に合わせたモードを設定することができる。
【0003】しかしながら、同じユーザがメモリリコールモードでコピーモードを適宜変更しながらコピーを繰り返す場合に、以前のコピーモードと今回のコピーモードとの間の相違やコピーモードの変更履歴を確認するのに手間取るため、コピーモードを設定する操作が煩雑に感じられる、という問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、同じユーザがメモリリコールモードでコピーモードを適宜変更しながらコピーを繰り返す場合に、コピーモード設定操作が容易になるような画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の画像形成装置は、メモリリコールモードを備えた画像形成装置であって、画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す読出手段と、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段と、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段と、上記モード記憶手段からの情報に基づいて、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示と変更されていないコピーモードを示す表示とを、互いに異なる形態で一つの画面上に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0006】この請求項1の画像形成装置は、メモリリコールモードでは、或る画像データを用いて或るコピーモードで画像形成を行ったとき、その画像データとコピーモードとを対応させてメモリに記憶させる。上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、読出手段は上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す。モード変更手段は、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更する。モード記憶手段は、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶する。上記モード記憶手段からの情報に基づいて、表示制御手段は、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示と変更されていないコピーモードを示す表示とを、互いに異なる形態で一つの画面上に表示させる。したがって、この画面上の表示を見たユーザは、前回変更されたコピーモードと変更されていないコピーモードとを、表示の形態の相違によって容易に認識できる。したがって、コピーモード設定操作が容易になる。
【0007】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、上記表示制御手段は、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示のエリアを、変更されていないコピーモードを示す表示のエリアよりも大きく設定することを特徴とする。
【0008】この請求項2の画像形成装置では、上記表示制御手段は、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示のエリアを、変更されていないコピーモードを示す表示のエリアよりも大きく設定する。したがって、ユーザは、前回変更されたコピーモードと変更されていないコピーモードとを、表示エリアの大きさによって容易に認識できる。したがって、コピーモード設定操作がさらに容易になる。
【0009】請求項3に記載の画像形成装置は、メモリリコールモードを備えた画像形成装置であって、画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す読出手段と、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段と、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段と、上記モード記憶手段が上記画像データについて以前に変更されたコピーモードを含む複数のコピーモードを記憶していることを記憶する再記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0010】この請求項3の画像形成装置は、メモリリコールモードでは、或る画像データを用いて或るコピーモードで画像形成を行ったとき、その画像データおよびコピーモードをメモリに記憶させる。上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、読出手段は上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す。モード変更手段は、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更する。モード記憶手段は、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶する。再記憶手段は、上記モード記憶手段が上記画像データについて以前に変更されたコピーモードを含む複数のコピーモードを記憶していることを記憶する。したがって、この再記憶手段からの情報に基づいて、上記画像データについて以前に複数のコピーモードが設定されたことを画面上に表示させることができる。したがって、ユーザにとってコピーモード設定の参考になる。
【0011】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置において、上記再記憶手段からの情報に基づいて、上記画像データについて以前に複数のコピーモードが設定されたことを示すキーを画面上に表示させる第1の表示制御手段と、上記キーが押されたとき、上記画像データについて以前に設定されたコピーモードを画面上に表示させる第2の表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0012】この請求項4の画像形成装置では、第1の表示制御手段が、上記再記憶手段からの情報に基づいて、上記画像データについて以前に複数のコピーモードが設定されたことを示すキーを画面上に表示させる。ユーザが希望に応じて上記キーを押すと、第2の表示制御手段が上記画像データについて以前に設定されたコピーモードを画面上に表示させる。したがって、この画面上の表示を見たユーザは、上記画像データについてのコピーモードの変更履歴を容易に認識できる。したがって、コピーモード設定操作が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態のデジタル複写機の構成を示す図である。図を参照して、デジタル複写機は自動原稿送り装置(以下ADFという)500によってプラテンガラス18上に原稿を1枚ずつ搬送する。デジタル複写機はプラテンガラス18上の原稿の画像を読取り、読取られた画像データに基づいてレーザビーム走査光学系60を駆動し、感光体ドラム71上に静電潜像を形成する。デジタル複写機はこの静電潜像を現像する。
【0014】デジタル複写機は、原稿画像を読取って画像データに変換する読取系10と、読取系10から送信される画像データを処理する画像データ処理ユニット20と、メモリユニット30と、メモリユニット30から送信される印字データに基づいて光学系60を駆動する印字処理ユニット40と、半導体レーザ62から放射されたレーザビームを感光体ドラム71上に照射する光学系60と、感光体ドラム71上に形成された静電潜像の現像および転写を行なう作像系70と、シート搬送系80と、原稿を搬送し両面原稿の場合はその表裏を反転する機能を備えた開閉可能なADF500とを含む。センサSE7はADF500の開閉を検出する。センサSE6は原稿がADF500にセットされたことを検出する。
【0015】そして、読取系10と、画像データ処理ユニット20と、メモリユニット30とによって読取装置IRが構成されている。また印字処理ユニット40と、光学系60と、作像系70と、シート搬送系80とによってプリンタ装置PRTが構成されている。
【0016】読取系10は、プラテンガラス18の下方を移動するスキャナ19に組付けられた露光ランプ11およびミラー12と、第2および第3ミラー13a,13bと、集光用のレンズ14と、CCDアレイなどを用いた光電変換素子16と、スキャンモータM2などとから構成されている。
【0017】メモリユニット30へは、画像データ処理ユニット20または外部インターフェイス31を介して画像データが入力される。
【0018】印字処理ユニット40は、印字データに基づいて主走査方向に1ラインずつ光学系60を駆動する。
【0019】光学系60は、印字処理ユニット40によって変調(オン/オフ)制御される半導体レーザ62と、この半導体レーザ62から放射されたレーザビームを偏向走査するポリゴンミラー65と、偏向されたレーザビームの歪曲収差などを補正するfθレンズ69と、レーザビームを感光体ドラムに導くミラー67a,67bとで構成されている。
【0020】作像系70は、矢印方向に回転させる感光体ドラム71の周囲に回転方向に沿って帯電チャージャ72と、現像器73と、転写チャージャ75と、残留トナーのクリーナ76とを配置したものである。なお、作像系70による作像プロセスは周知であるため、その説明は省略する。
【0021】シート搬送系80は、シートを積層収容した自動給紙カセットと、シートを1枚ずづ給紙するためのローラ82a,82bと、シート搬送通路83と、タイミングローラ84と、搬送ベルト85と、トナー定着器86と、排出ローラ87と、排紙トレイ88とで構成されている。このシート搬送系80および感光体ドラム71はメインモータM1によって駆動される。また、シート搬送通路の要所にはシート検出センサが設置されている。
【0022】ADF500は、原稿トレイ501と、ピックアップローラ502と、捌きローラ503と、捌きパッド504と、レジスタローラ505と、搬送ベルト506と、反転ローラ507と、排紙トレイ508とによって構成されている。トレイ501上に載置された原稿は、最下層のものから1枚ずつプラテンガラス18上に搬送される。搬送された原稿はプラテンガラス18上で停止され、読取系10によってその画像データが読取られる。読取終了後、原稿は反転ローラ507の周囲を1回転してプラテンガラス18上にへ戻される。そのため、搬送ベルト506は正逆転可能とされている。また、原稿はプラテンガラス18へ送り込まれる直前でセンサSE5によってそのサイズを検出される。
【0023】以上のような構成からなる複写機は、通常のモードでは1枚の原稿の画像を読取って、その画像データに必要な補正を加えて印字データを生成し、この印字データを光学系60で出力し、1枚のシート上に画像を形成する。
【0024】図2は図1のデジタル複写機の備える操作パネル90の平面図である。図を参照して操作パネル90には、液晶タッチパネル91と、テンキー92と、セットされた数値を初期値に戻すためのクリアキー93と、割込コピーを実行するための割込キー94と、コピースタートキー95と、メモリリコールモードのオン/オフを設定するメモリリコールモードオン/オフキー97と、メモリリコールモードがオンであることを示すためのメモリリコールモードオン表示LED98と、メモリリコールを実行するためのメモリリコールキー99とが設けられている。
【0025】ここにメモリリコールモードとは、読取装置IRで読取られた画像データをそのプリント後も符号メモリに記憶させておき、必要な時点で再度その画像データを読出しプリントすることを可能とするモードである。メモリリコールモードがオンの状態であるときには、読取装置IRで読取られた画像データは自動的に符号メモリに保存される。そして、メモリリコールキー99をユーザが押下することにより、符号メモリに記憶された画像データの一覧が表示され、ユーザはその中からプリントさせたい画像データ(メモリリコールさせたい画像データ)を選択することができる。
【0026】メモリリコールモードがオンの状態で或る画像データが選択されたときには、図29に示すように、液晶タッチパネル91には、ソート・ノンソートなどの仕上げモードを選択するための「仕上げ」キーK1と、片面原稿から両面コピーを得るなどの原稿・コピー間の対応を選択するための「原稿→コピー」キーK2と、コピー用紙を選択するための「用紙」キーK3と、日付印字を選択するための「日付」キーK4と、ページ印字を選択するための「ページ」キーK5と、メモリリコールキー99によって選択された画像データについて以前(過去)に設定されたコピーモードの変更履歴を表示するための「以前のコピーモード」キーK9とが表示される。
【0027】この例では、その画像データについて前回のジョブに伴ってソート・ノンソートなどの仕上げモードが変更されたので、仕上げモードを示す表示である「仕上げ」キーK1のエリアが他のキーK2〜K5のエリアよりも大きく設定されている。したがって、この画面上のキーを見たユーザは、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードと変更されていないコピーモードとを、表示エリアの大きさによって容易に認識できる。したがって、コピーモード設定の操作を容易に行なうことができる。
【0028】図29に示した画面上で、例えば「仕上げ」キーK1をユーザが押下すると、図30に示すように、液晶タッチパネル91には仕上げモードを選択するための画面が表示される。この画面には、プリントを仕分けせずに排出するノンソートモードを選択するための「ノンソート」キーK11と、プリントを1部ずつ仕分けして排出するソートモードを選択するための「ソート」キーK12と、複数ページのプリントを同じページ毎に仕分けして排出するグループモードを選択するための「グループ」キーK13と、プリントにステープルを施すステープルモードを選択するための「ステープル」キーK14と、プリントにパンチ穴を施すパンチモードを選択するための「パンチ」キーK15が表示されている。ユーザがいずれかのキーK11〜K15を押下すると、そのキーに応じたコピーモードの変更が可能となる。そして、「OK」キーK19をユーザが押下すると、図29に示した画面に戻る。
【0029】また、図29に示した画面上で、「原稿→コピー」キーK2をユーザが押下すると、図31に示すように、液晶タッチパネル91には原稿・コピー間の対応を選択するための画面が表示される。この画面には、用紙の片面に画像形成を行なう片面コピーモードを選択するための「片面」キーK21と、用紙の両面に画像形成を行なう両面コピーモードを選択するための「両面」キーK22と、2枚分の原稿画像を縮小して1枚の用紙上に並べて画像形成を行なう2in1モードを選択するための「2in1」キーK23と、4枚分の原稿画像を縮小して1枚の用紙上に並べて画像形成を行なう4in1モードを選択するための「4in1」キーK24と、複数枚のプリントを重ねて中央で綴じる週刊誌モードを選択するための「週刊誌」キーK25が表示されている。ユーザがいずれかのキーK21〜K25を押下すると、そのキーに応じたコピーモードの変更が可能となる。そして、「OK」キーK29をユーザが押下すると、図29に示した画面に戻る。
【0030】また、図29に示した画面上で、「以前のコピーモード」キーK9をユーザが押下すると、図32に示すように、液晶タッチパネル91には上記画像データについて以前に設定されたコピーモードの変更履歴が一覧の形態で表示される。この例では、最初のコピーモードに対して、まず両面コピーモードおよびパンチモードを設定され、次に2in1モードが設定されるとともにステープルモードが解除され、最後に両面コピーモードが設定されたことが分かる。このように、この画面上の表示を見たユーザは、上記画像データについてのコピーモードの変更履歴を一目で容易に認識できる。しかも、この一覧表示の各段はコピーモード番号キーK31,K32,K33,…になっており、これらのコピーモード番号キーK31,K32,K33,…のうちのいずれかをユーザが押下すると、そのキーのところに表示されている番号(1,2,3,…)のコピーモードを設定することができる。したがって、ユーザは何度も同じ設定を繰り返す手間を省くことができ、コピーモード設定の操作を容易に行なうことができる。なお、「OK」キーK39をユーザが押下すると、図29に示した画面に戻る。
【0031】一方、メモリリコールモードがオフの状態であるときには、読取装置IRで読取られた画像データはプリンタ装置PRTによるプリント後に符号メモリから自動的に削除される。
【0032】なお、デジタル複写機の備えるコピーモードはデジタル複写機の電源を投入した初期状態においては通常モードに設定される。この通常モードにおいては、メモリリコールモードはオンである。したがって、初期状態においてはメモリリコールモードオン表示LED98は点灯している。そしてユーザがメモリリコールモードオン/オフキー97を押下すると、メモリリコールモードオン表示LED98は消灯し、メモリリコールモードがオフとなる。
【0033】図3および図4は図1のデジタル複写機の備える制御部の全体構成を示すブロック図である。図を参照して制御部は6個のCPU101〜105および107を中心として構成され、各CPU101〜105および107にはそれぞれ必要なプログラムを格納したROM111〜115および117と、プログラム実行時のワークエリアとなるRAM121〜125および127が設けられている。
【0034】CPU101は、操作パネル90の各種操作キーからの信号の入力および液晶タッチパネル91への表示に関する制御を行なう。CPU102は、画像データ処理ユニット20の各部の制御を行なう。CPU103は、読取系10の駆動制御を行なう。
【0035】CPU104は、印字処理ユニット40と、光学系60と、作像系70と、シート搬送系80の制御を行なう。各部に設けられたシート検出センサからの検出信号はI/Oを介してCPU104に入力される。
【0036】CPU105は制御部の全体的なタイミング調整や動作モード設定のための制御を行なう。CPU106はメモリユニット30に含まれ、メモリユニット30を制御することによって、両像データ処理ユニット20から転送された画像データに必要な加工を施して印字データを生成する。そして、生成された印字データを印字処理ユニット40へ転送する。
【0037】CPU107は、ADF500の制御を行なうもので、シリアルI/Oを介してCPU101,102および105と接続されている。原稿の給紙、搬送および排出などの指示はCPU105によって行なわれる。
【0038】次に画像データを処理する各処理部について説明する。画像データ処理ユニット20は、A/Dコンバータと、シェーディング補正部と、MTP補正、γ補正などの画質補正や、変倍、画像編集などを行なう周知の画像補正部とから構成される。
【0039】図5はメモリユニット30の具体的な構成を示すブロック図である。図を参照して、メモリユニット30は、CPU106によって制御される。メモリユニット30は、2値データを作成する2値化処理部302と、画像メモリ304と、符号管理テーブルMTを作成するRAM126(面3)と、それぞれ独立に動作可能な圧縮器311および伸張器312を有した符号処理部305と、マルチポートを有した符号メモリ306と、回転処理部307と、多値化処理部308とによって構成されている。
【0040】画像データ処理ユニット20から転送された1頁分の画像データD2は、まず画像メモリ304に書込まれる。画像データは圧縮器311で圧縮され、符号メモリ306に書込まれる。符号メモリ306に書込まれた画像データは、CPU106の指示によって読出され、伸張器312で伸張された後、画像メモリ304に書込まれる。
【0041】画像メモリ304に書込まれた画像データは、印字データとして印字処理ユニット40へ転送され、光学系60が駆動されることにより感光体ドラム71上に印字が行なわれる。メモリユニット30内には回転処理部307が内蔵され、印字データを必要に応じて回転させる。
【0042】符号メモリ306は、RAM126に格納された符号管理テーブルMTによって管理されている。
【0043】図6は符号管理テーブルMTの具体例を示す図であり、図7は符号メモリ306の具体例を示す図である。図を参照して符号メモリは32kバイト単位のメモリ領域に区分されている。書込(原稿読取時)と読出(プリント時)との同時制御を可能とすることを考慮して、それぞれの領域には原稿画像ごとの符号データが格納されている。
【0044】符号管理テーブルMTには、圧縮伸張処理に必要な各種の情報が格納されている。これらの格納された情報に基づいて符号メモリ306は動的に管理される。図7においては1つの原稿画像は2つの領域に分割して記憶されている。すなわち画像ID1の原稿画像は、符号メモリの領域01および02に記憶されている。領域01および02に画像ID1の原稿画像が格納されていることは、管理テーブルMTに記憶されている領域番号と画像ID番号とにより管理されている。
【0045】なお、符号管理テーブルMTにおいて「前連結」とはその領域に格納されている画像データがどの領域の画像データからの続きであるかを示す欄である。具体的には、前連結の数値が「01」であるときには、その領域の画像データは領域「01」からの続きであることを示す。また前連結が「FF」である場合には、その領域は画像の先頭を記憶していることを意味している。
【0046】同様に「後連結」はその領域に続く領域の番号を示す。具体的には、後連結が「02」である場合には、その領域の画像データの続きが領域「02」に記憶されていることを示す。後連結が「FF」である場合には、その領域は画像データの最後尾のデータを記憶していることを示す。
【0047】このようにして、1つの画像データが多くの領域に分割されて記憶された場合でも、前連結および後連結の情報を用いることにより、容易に分割された画像データを繋ぎ合わせることができる。
【0048】CPU106は、画像メモリ304から画像データを読出して圧縮する際に、符号管理テーブルMTの情報を作成しながら圧縮器311を制御する。これにより画像データが符号メモリ306に書込まれる。また、CPU106は、符号メモリ306から画像データを読出すときには書込とは逆の制御を行なう。
【0049】メモリリコールモードがオフとなっている場合において、符号メモリ306から画像データの読出が行なわれ、設定されたコピー部数のコピーが終了すると符号管理テーブルMT内のその画像データに対応する情報は消去される。一方、メモリリコールモードがオンである場合には、コピーが行なわれた後にも符号管理テーブルMT内の情報は維持される。
【0050】RAM125には、このデジタル複写機のジョブを管理するためのジョブ管理テーブルが格納されている。図8(a)は、そのようなジョブ管理テーブルの一部を構成する、1つのジョブ毎に画像形成に用いるべき原稿画像情報を特定するためのISTテーブルを示している。ここに1つのジョブとは、デジタル複写機が受付けた1つのコピー動作を意味する。1つのジョブごとにジョブ番号(IST番号)が付与されており、ISTテーブルもジョブ毎に設けられる。
【0051】図8(a)は、IST番号=1のISTテーブルを例示している。画像ID=0の原稿は、図の例においてはサイズがA4Yで、その後に続く原稿は「後連結」の欄で示された画像ID=1の原稿である。また、画像ID=0の「前連結」は「FF」となっているため、画像ID=0の原稿はそのジョブにおける先頭の原稿であることがわかる。このISTテーブルを「後連結」の欄により順次たどっていくと、画像ID=0から画像ID=10までの10枚の原稿を得ることができる。そして、画像ID=10の原稿は「後連結」が「FF」であるため、最後の原稿であることがわかる。
【0052】このように、ISTテーブルを参照することによって、そのジョブで用いるべき原稿画像情報を特定することができる。
【0053】また、ジョブ管理テーブルには、図9に示すような、1つのジョブ毎に設定されたコピーモードの内容を記憶するためのパネルテーブルPTが含まれる。図9に示すパネルテーブルPTは、各コピーモード「仕上げ」、「原稿→コピー」、「用紙」、「日付」をそれぞれコードを用いて記憶している。
【0054】また、メモリリコールモードでは、或る原稿画像データおよびその原稿画像データに対応するコピーモードを呼び出したとき、ユーザがそのコピーモードを変更できるようになっている。その場合、上記原稿画像データに対応するコピーモードが変更されると、変更されたコピーモードを記憶する別のパネルテーブルPTが作成される。そこで、RAM125には、図8(b)に示すように、各ISTテーブルが特定する原稿画像データについて、以前のコピーモードの内容を記憶するパネルテーブル番号と「次のパネルテーブルの有無」とを対応付けて記憶するためのパネル管理テーブルが格納される。図8(b)に示すパネル管理テーブルから、ISTテーブルIST=1が特定する原稿画像データについて、メモリリコールによって、以前にパネルテーブル番号1,3,8が表す3種類のコピーモードが設定されたことが分かる。さらに、その原稿画像データについて、メモリリコールによって、パネルテーブル番号10が表すコピーモードが設定されたときは、図8(c)に示すように、パネル管理テーブルでは、パネルテーブル番号8に対応する「次のパネルテーブルの有無」が「有」に変更される。これとともに、パネルテーブル番号10とそれに対応する「次のパネルテーブル」の「無」が追加される。
【0055】なお、RAM125には、各ISTテーブルが特定する原稿画像データの読取りに要した時間(原稿読取時間)も記憶される。原稿読取時間はタイマにより実測される時間である。原稿読取時間の測定方法については後述する。
【0056】図10および図11は、図1のデジタル複写機の基本的な動作シーケンスを示す図である。以下、各CPU101〜106の間でやり取りされる要求コマンド(Q)、レポート(A)またはデータの流れを中心に説明する。なお図において、重要でない要求コマンドまたはレポートは省略されている。
【0057】図10は、読取/書込動作の動作シーケンスを示す図である。
【0058】まず、全体のシーケンスを管理しているCPU105からCPU106に対してメモリ準備要求が出力される。これを受けて、CPU106は内部ハードウェアに対し、2値化処理のためのモード(たとえば誤差分散法、地肌消去のためのしきい値など)の設定、画像メモリ304への書込領域の開始アドレスおよびXYレングス情報などの設定を行なう。
【0059】これらの設定が終わって準備が完了すると、CPU106からCPU105に対してメモリ準備完了レポートが出される。これを受けてCPU105からCPU106およびCPU102に対して読取要求が出され、さらにCPU102からCPU103に対してスキャン要求が出され、これによってスキャンが開始される。
【0060】スキャンによってスキャナ19が原稿の画像領域に達すると、CPU102により設定された画像処理モードにおいて、読取データ(画像データD2)がメモリユニット30に出力される。スキャンによる読取が終了すると、CPU106およびCPU102からCPU105に対して読取完了レポートがそれぞれ出される。
【0061】その後、CPU105からCPU106に対し圧縮要求が出され、これを受けてCPU106は画像メモリ304からの読出アドレス、XYレングス情報、符号メモリ306への書込アドレス、および圧縮器305のモード(たとえばMH方式)などを設定し圧縮器311へ起動をかける。これによって圧縮処理が行なわれ、符号データが符号メモリ306に格納される。
【0062】圧縮処理が終わると、CPU106からCPU105に対して圧縮完了レポートが出される。
【0063】図11は、画像データの読出/プリント動作シーケンスを示す図である。
【0064】読出動作では、画像メモリ304から画像データが読出されてプリンタ装置PRTへ出力され、これにより画像が用紙にプリントされる。
【0065】まずCPU105からCPU106に対して伸張要求が出される。これを受けて、CPU106は符号メモリ306からの読出アドレス、データ量、画像メモリ304への書込アドレス、XYレングス情報、および伸張器312のモード(たとえばMH方式)などを設定し伸張器312起動をかける。これによって伸張処理が行なわれ、画像データが画像メモリ304に書込まれる。
【0066】伸張処理が終了すると、CPU106からCPU105に伸張完了レポートが出される。次に、CPU105からCPU106に対し、画像メモリ304から画像データを読出すためのメモリ準備要求が出される。これを受けて、CPU106は内部ハードウェアに対して、画像メモリ304から印字処理部40へ画像データD3を出力するための回路処理のための設定や、画像メモリ304の読出領域の開始アドレスおよびXYレングス情報などの設定を行なう。
【0067】これらの設定が終わって準備が完了すると、CPU106からCPU105に対してメモリ準備完了レポートが出される。これを受けて、CPU105からCPU106およびCPU104に対してプリント要求が出され、CPU104からCPU106に用紙の搬送状態を知らせる給紙レポートが出され、その後画像メモリ304から読出された画像データD3がプリンタ装置PRTに出力され、プリントが行なわれる。
【0068】プリントが終了すると、CPU106およびCPU104からCPU105に対してプリント完了レポートおよびイジェクト完了レポートが出される。これを受けて、CPU105は動作モードとの関連からCPU106に対してメモリクリア要求などを出力する。
【0069】次に、フローチャートに基づいてデジタル複写機の動作を説明する。以降の説明においてまずCPU101〜CPU107の実行するメインルーチンを順に説明し、その後各CPUにおけるサブルーチンを説明する。
【0070】図12はCPU101のメインルーチンを示すフローチャートである。
【0071】CPU101はまず初期設定を行なった後(ステップ#11)、内部タイマをスタートさせてルーチンの時間が一定となるように監視する(#12、16)。この内部タイマに関する説明は、CPU102〜105およびCPU107についてもCPU101と同様であるので、以降においては説明は繰返さない。
【0072】操作パネル90に対して、入力制御処理および表示制御処理が行なわれる(#13、14)。その後その他の処理を行なう(#15)。なお、割込処理によって他のCPU102〜107との通信が行なわれる。
【0073】図13は、CPU102のメインルーチンのフローチャートである。図を参照してCPU102は画像データの入力処理を行なった後(#23)、CCD16の位置ずれによる時間差を合わせるための位置合わせ処理を行なう(#24)。その後画像処理、画像データの出力処理、およびその他の処理を行なう(#25〜27)。なお、割込処理によって他のCPU101〜107との通信を行なう。
【0074】図14は、CPU103のメインルーチンのフローチャートである。図を参照して、CPU103は、読取系10を制御する走査制御を行なう(#33)。
【0075】また、スキャンモータM2の回転に同期して発生するモータパルスによる割込が発生すると、図15R>5に示されるフローチャートを実行する。図15を参照して、そのモータパルスよる割込間隔の時間の測定が行なわれ(#35)、モータヘの通電のオン/オフ(モータの駆動)が行なわれる(#36)。そしてモータのパルス数のカウントなどが行なわれる(#37)。なお、割込処理によってCPU102との間で通信が行なわれる。
【0076】図16は、CPU104のメインルーチンのフローチャートである。CPU104は、プリンタ装置PRTを制御する。まずCPU104は、作像系70を制御し(#43)、搬送系80の制御(#44)、印字処理ユニット40の制御(#45)、およびその他の処理(#46)を行なう。なお、割込処理によって他のCPU105との間で通信を行なう。
【0077】図17は、CPU105のメインルーチンのフローチャートである。CPU105は他のCPUに対して、起動、停止のコマンドおよび動作モードの設定を行ない、複写機の全体の動作を制御する。CPU105はまず割込用の通信で入力されたデータをチェックした後に内容を解析し(#53)、その内容に応じて動作モードの変更があった場合はモード設定処理を行なう(#54)。その後CPU105はコマンドの設定を行なう(#55)。また、出カデータのセットおよびその他の処理を行なう(#56、#57)。
【0078】図18は、CPU106のメインルーチンのフローチャートである。CPU106はメモリユニット30を制御する。CPU106は、他のCPUからの受信処理と他のCPUへの送信処理を行ない(#62、63)、画像メモリヘの書込制御を行なう(#64)。また、圧縮および伸張制御を行ない(#66、67)画像メモリからの読出制御を行なう(#68)。またその他の処理を実行する(井69)。
【0079】図19は、CPU107のメインルーチンのフローチャートである。CPU107は、ADF500を制御する。CPU107はまず原稿を捌いて斜行を補正し、搬送ベルト506までの搬送を制御する原稿給紙処理を行ない(#73)、搬送ベルト506による搬送量の設定を行ない(#74)、搬送ベルト506による所定の読取位置への原稿の位置決めと、反転ローラ507までの搬送を制御する原稿搬送処理を行なう(#75)。続いてCPU107は、反転ローラ507に達した原稿をそのまま排出するかまたは搬送ベルト506の方へ再度搬送するかなどを制御する原稿反転および排出処理を行なう(#76)。
【0080】図20および図21は、図12におけるCPU101の入力制御処理(#13)を示すフローチャートである。
【0081】図を参照して、メモリリコールモードオン/オフキー97のオンエッジが検出されるたびに(#101でYES)、メモリリコールモードのオンとオフとが交互に切換えられ(#102)、メモリリコールモードがオンであるかオフであるかをLED98を点灯または消灯させることにより表示する。また、メモリリコールキー99のオン/オフも他のコピーモードと同様にシリアル通信でCPU105へ通知され(#112)、パネルテーブルPTに記憶される。
【0082】具体的には、メモリリコールモードがオンであれば(#104でYES)、LED98を点灯させ、メモリリコールモードがオンであることを表示する(#105)。一方メモリリコールモードがオフであれば(#104でNO)、LED98を消灯し、メモリリコールモードがオフであることを表示する(#106)。
【0083】またメモリリコールキー99のオンエッジが検出されたのであれば(#107でYES)、CPU105にジョブ管理テーブルからジョブ情報を読出す旨要求する(#108)。この要求は、実際には送信処理(#112)でCPU105に送信される。これにより、CPU105よりジョブ情報が送信され、図22に示されるように液晶タッチパネル91に、ISTテーブル(図8(a))に登録されているIST番号とその原稿枚数(これは画像IDの先頭と最後により算出される)と、ジョブを登録した時刻とが順に表示される。
【0084】再び図20を参照して、図22に示される画面が液晶タッチパネルに表示された状態において、キー入力によってジョブ番号の選択が行なわれたのであれば(#109でYES)、CPU105にそのジョブ番号を通知する(#110)。メモリリコールモードがオンの状態で選択された画像データについて「以前のコピーモード」キーK9(図29)が押下されたのであれば(#121でYES)、図21中に示すようにCPU105に「以前のコピーモード」情報の要求を通知する(#122)。また、コピーモードの変更履歴の画面(図32)上でコピーモード番号キーK31,K32,K33,…が押下されたのであれば(#123でYES)、CPU105にそのキーに対応するコピーモード番号1,2,3,…を通知する(#123)。その他の入力であれば、そのキー入力に応じた処理が行なわれる(#111)。図20に戻って、CPU101では最後にシリアル通信での送信(#112)および受信(#113)の処理が行なわれる。
【0085】図23は図20に示される受信処理(#113)を示すフローチャートである。図を参照して、図2020のステップ#108で要求したジョブ情報がCPU105から受信されると(#114でYES)、図22に示されるように液晶タッチパネルに登録されているジョブの表示を行なう。CPU105からコピーモードを通知されたのであれば(#116でYES)、通知されたコピーモードに併せて表示を行なう(#118)。また、メモリリコールモードがオンの状態で選択された画像データについて、以前に変更されたコピーモードが通知されたのであれば(#2000でYES)、液晶タッチパネル91に図29に例示したような画面を表示させる(#2001)。図29の画面上では、既に述べたように、前回のジョブに伴って仕上げモードが変更されているので、「仕上げ」キーK1のエリアを他のキーK2〜K5のエリアよりも大きく設定している。なお、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードと変更されていないコピーモードとをユーザが一見して区別できれば良く、例えば「仕上げ」キーK1だけを2重線で囲んだり、他のキーと異なる色でカラー表示したりしても良い。さらに、図29に示した画面上で「以前のコピーモード」キーK9が押下されたことが通知されたのであれば(#2001でYES)、図32に例示したように、液晶タッチパネル91に上記画像データについて以前に設定されたコピーモードの変更履歴を一覧の形態で表示させる。その他の受信であれば、その受信データに応じた処理を行なう(#119)。
【0086】図24および図25は図17のCPU105の入カデータの解析処理(#53)を示すフローチャートである。図を参照して、CPU101よりジョブ情報の要求を受けると(#501でYES)、図8および図9に示されるテーブルから、ジョブの番号と、原稿枚数をCPU101に通知する(#502)。また、CPU101からジョブ番号が通知されたのであれば(#503でYES)、図8および図9に示されるジョブ管理テーブルを参照して、パネル管理テーブルの先頭(図8(b)の例ではパネルテーブル番号1)に登録されたパネルテーブルPTに記憶されたコピーモードをCPU101に通知する(#541)。続いて、2番目以降のパネルテーブルが有れば(#542でYES)、そのパネルテーブルと1番目のパネルテーブルとを比較して、両者の間で異なるコピーモードを通知する(#543)。そして、パネル管理テーブルに登録された全てのパネルテーブルに対してこの#542〜#543の処理を繰り返す。図8(b)に示したパネル管理テーブルの例では、まずパネルテーブル番号1のパネルテーブルとパネルテーブル番号3のパネルテーブルとを比較し、次にパネルテーブル番号1のパネルテーブルとパネルテーブル番号8のパネルテーブルとを比較することになる。
【0087】次に、メモリリコールフラグを“1”とする(#505)。さらに現在のIST番号を変数ISTSAVEに一時記憶させる(#506)。そして現在のIST番号をCPU101から通知されたジョブ番号に変更する(#507)。なお、現在のIST番号とは、RAM125に記憶されているISTテーブルのうち処理の対象となっているものの番号(IST番号)である。
【0088】最後に、パネル管理テーブルを更新して、パネル管理テーブルに新たなパネルテーブルを追加しておく(#508)。例えばパネルテーブル番号10のパネルテーブルが追加された場合、図8(b)に示したパネル管理テーブルは図8(c)に示す状態になる。追加したパネルテーブルの内容には、異なるコピーモードを除いて、先頭のパネルテーブルの内容をコピーしておく。
【0089】一方、CPU101からの通知がジョブ番号でなければ(#503でNO)、図25に示すように、その通知が「以前のコピーモード」情報の要求であるか否かを確認する(#1001)。その通知が「以前のコピーモード」情報の要求であれば(#1001でYES)、コピーモード番号を1とする(#1002)。次に、2番目以降のコピーモードが有れば(#1003でYES)、そのコピーモード番号と、そのコピーモードと先頭のパネルテーブルのコピーモードとを比較して得られたコピーモードの差分をCPU101に通知する(#1004)。そして、コピーモード番号を1ずつ繰り上げながら(#1005)、パネルテーブルに登録された全てのコピーモードに対してこの#1003〜#1004の処理を繰り返す。次のコピーモードが無くなれば(#1003でNO)、リターンする。
【0090】また、CPU101からの通知が「以前のコピーモード」情報の要求でなければ(#1001でNO)、その通知がコピーモード番号(図32中の1,2,3,…)であるか否かを判断する(#1010)。その通知がコピーモード番号であれば(#1010でYES)、そのコピーモード番号に対応するパネルテーブルに記憶されているコピーモードをCPU101に通知する(#1011)。図8(b)の例では、コピーモード番号2が通知された場合、それに対応するパルテーブル番号3のパネルテーブルに記憶されているコピーモードを通知する。さらに、そのパネルテーブルの内容を最後に追加されたパネルテーブルの内容にコピーしておく(#1012)。図8(b)の例では、パルテーブル番号3のパネルテーブルの内容を、追加されたパネルテーブル番号10のパネルテーブルの内容としてコピーすることになる。
【0091】また、CPU101からの通知がコピーモード番号でなければ(#1010でNO)、その通知がコピーモードであるか否かを判断する(#1020)。その通知がコピーモードであれば(#1020でYES)、そのコピーモードを最後に追加されたパネルテーブルに記憶しておく(#1021)。このようにして、メモリリコールモードがオンの状態で選択された画像データについて複数のコピーモードを登録してゆく。
【0092】なお、CPU101からの通知がコピーモードでなければ(#1020でNO)、その他の処理を行なってリターンする(#1022)。
【0093】図26は図17のCPU105が行なうコマンドの設定処理(#55)を示すフローチャートである。まずメモリリコールフラグに“1”がセットされていなければ(#511でNO)、読取装置IRによって画像データを読取りメモリヘ書込む動作を行なう(#512)。その後、メモリに格納された画像データの読出およびプリント動作を行なう(#513)。
【0094】一方メモリリコールフラグが“1”であれぼ(#511でYES)、原稿の読取は行なわずにそのまま読出/プリント動作に移る(#513)。読出動作がすべて終了したかどうかをイジェクト完了レポート、コピーモードなどから判断する。読出がすべて終了していれば(#514でYES)、さらにメモリリコールモードがオンであるかどうかを判断する(#515)。メモリリコールモードがオフであれば(#515でNO)、読出した画像をメモリから消去するようにCPU106に指示を送る(#516)。
【0095】これにより、ユーザがメモリリコールモードをオフとしたときには原稿情報は保持されないため、ユーザは原稿の機密を保つことができる。
【0096】続いて、ジョブ(ここではプリント動作)が終了したかどうかを判断し、ジョブが終了したのであれば(#517でYES)、メモリリコールフラグが“1”であるかを判断する(#558)。メモリリコールフラグが“1”でなければ(#518でNO)、現在のIST番号を1インクリメントする。こうして、次のIST番号に対するジョブの実行が行なわれる。
【0097】一方、メモリリコールフラグが“1”であれば(#518でYES)、現在のIST番号に変数ISTSAVEに記録されている数値を代入する。こうすることによって、メモリリコールが行なわれる前に使用されていたIST番号が次のジョブで使用されることになる。その後、メモリリコールフラグを“0”にリセットする(#521)。
【0098】なお、メモリリコールを行なうときの読出動作においては、リコールさせたいジョブに対応したIST番号から得られるコピーモードに従って、複写機のモード設定を行なうことにより、そのジョブが複写機に設定されたときのコピーモードを再現することができる。また、リコールするジョブの原稿画像データは、IST番号に対応するジョブの画像IDの先頭と最後とに基づき特定することができる。
【0099】図27は、図26の読取/書込動作(#512)での処理を示すフローチャートである。図を参照して、まず符号メモリ306の残量は画像データを記憶するのに十分であるかが判定される(#601)。残量が十分であれば(#601でYES)、原稿を読取り、符号メモリ306に記憶させる書込動作が行なわれる(#602)。ここで画像の書込とともに、そのジョブの内容が図8(a)に示されるISTテーブルに書込まれる。
【0100】一方、メモリの残量が十分にないのであれば(#601でNO)、図8(a)のISTテーブルの原稿読取時間がすべての登録されているジョブに対して読出される。そして、原稿読取時間の最も短いジョブが特定され、そのジョブの画像データが符号メモリ306から消去され、同時にそのジョブはISTテーブルから消去される。その後、ステップ#601へ移り、ステップ#601でYESとなるまでステップ#603の動作を繰返す。
【0101】このように、本実施形態においては画像の読取時にメモリの残量が十分でないときには、原稿読取時間の最も短いジョブから順に画像データが削除されていく。これは、読取時間の短かったジョブはメモリから消去させ、もう一度画像を読取っても長い時間がかからず、ユーザにとって負担が少ないからである。また、本実施形態においては、最も読取時間が短いジョブのデータを削除した後に、まだメモリの残量が十分でないのであれば、次に読取時間の短いものを削除し、以降は同様に原稿の読取時間の短いものから順に画像データを削除していく。これにより、メモリの残量が十分となるまで画像データを削除していくことができる。
【0102】なお、本実施形態においてはメモリの残量が十分であるか否かを判定することとしたが、それに代えてメモリに所定量以上のデータが記憶されているか否かを判断し、所定量以上のデータが記憶されているときにメモリからデータを削除するようにしてもよい。
【0103】図28は図17のその他の処理(#57)のフローチャートである。図を参照して、その他の処理ではまずコピースタートの要求が出されたかが判定される(#701)。要求が出されたのであれば、原稿の読取時間を測定するためのタイマ1がリセットされる(#702)。そしてタイマ1をカウントアツプさせ(#703)、その他の処理を行なう(#704)。
【0104】一方、コピースタート要求がないのであれば(#701でNO)、原稿の読取が終了したかが判定され(#705)、YESであればタイマ1を読出し図8R>8(a)のISTテーブルの原稿読取時間の欄に記録する(#706)。
【0105】このようにして、ISTテーブルにそのジョブの原稿読取時間を記録することができる。
【0106】今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0107】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1乃至4の画像形成装置によれば、同じユーザがメモリリコールモードでコピーモードを適宜変更しながらコピーを繰り返す場合に、コピーモード設定操作を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるデジタル複写機の構成を示すブロック面である。
【図2】 デジタル複写機の操作パネルの平面図である。
【図3】 デジタル複写機の制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に続くブロック図である。
【図5】 メモリユニット部30の構成を示すブロック図である。
【図6】 符号管理テーブルMTの具体例を示す面である。
【図7】 符号メモリの具体例を示す図である。
【図8】 (a)はジョブ管理テーブルに含まれるISTテーブルの具体例を示す図、(b)および(c)はジョブ管理テーブルに含まれるパネル管理テーブルの具体例を示す図である。
【図9】 パネルテーブルPTの内容を示す図である。
【図10】 デジタル複写機の読取/書込動作のシーケンスを示す図である。
【図11】 デジタル複写機の読出/プリント動作のシーケンスを示す図である。
【図12】 CPU101のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図13】 CPU102のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図14】 CPU103のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図15】 CPU103の割込ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】 CPU104のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図17】 CPU105のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図18】 CPU106のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図19】 CPU107のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図20】 図12の入力制御処理(#13)のフローチャートである。
【図21】 図12の入力制御処理(#13)のフローチャートである。
【図22】 メモリリコールキーが押された後の操作パネルの状態を示す平面図でゆる。
【図23】 図20の受信処理(#113)のフローチャートである。
【図24】 図17の入カデータの解析(#53)のフローチャートである。
【図25】 図17の入カデータの解析(#53)のフローチャートである。
【図26】 図17のコマンドの設定(#55)のフローチャートである。
【図27】 図26の読取/書込動作(#512)のフローチャートで函6。
【図28】 図17のその他の処理(#57)のフローチャートである。
【図29】 メモリリコールモードがオンの状態で画像データが選択されたとき、液晶タッチパネルに表示される画面を示す図である。
【図30】 図29の画面で「仕上げ」キーが押されたとき、液晶タッチパネルに表示される画面を示す図である。
【図31】 図29の画面で「原稿→コピー」キーが押されたとき、液晶タッチパネルに表示される画面を示す図である。
【図32】 図29の画面で「以前のコピーモード」キーが押されたとき、液晶タッチパネルに表示される画面を示す図である。
【符号の説明】
30 メモリユニット部
97 メモリリコールモードオン/オフキー
99 メモリリコールキー
306 符号メモリ
500 自動原稿送り装置(ADF)
【特許請求の範囲】
【請求項1】 メモリリコールモードを備えた画像形成装置であって、画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す読出手段と、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段と、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段と、上記モード記憶手段からの情報に基づいて、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示と変更されていないコピーモードを示す表示とを、互いに異なる形態で一つの画面上に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置において、上記表示制御手段は、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示のエリアを、変更されていないコピーモードを示す表示のエリアよりも大きく設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】 メモリリコールモードを備えた画像形成装置であって、画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す読出手段と、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段と、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段と、上記モード記憶手段が上記画像データについて以前に変更されたコピーモードを含む複数のコピーモードを記憶していることを記憶する再記憶手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】 請求項3に記載の画像形成装置において、上記再記憶手段からの情報に基づいて、上記画像データについて以前に複数のコピーモードが設定されたことを示すキーを画面上に表示させる第1の表示制御手段と、上記キーが押されたとき、上記画像データについて以前に設定されたコピーモードを画面上に表示させる第2の表示制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】 メモリリコールモードを備えた画像形成装置であって、画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す読出手段と、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段と、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段と、上記モード記憶手段からの情報に基づいて、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示と変更されていないコピーモードを示す表示とを、互いに異なる形態で一つの画面上に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置において、上記表示制御手段は、前回のジョブに伴って変更されたコピーモードを示す表示のエリアを、変更されていないコピーモードを示す表示のエリアよりも大きく設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】 メモリリコールモードを備えた画像形成装置であって、画像データとコピーモードとを対応させて記憶し得るメモリと、上記メモリに記憶された画像データを用いるジョブが指示されたとき、上記メモリから画像データおよびこの画像データに対応するコピーモードを読み出す読出手段と、上記ジョブに伴う指示に応じて上記コピーモードを変更するモード変更手段と、上記ジョブと対応させて上記変更されたコピーモードを記憶するモード記憶手段と、上記モード記憶手段が上記画像データについて以前に変更されたコピーモードを含む複数のコピーモードを記憶していることを記憶する再記憶手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】 請求項3に記載の画像形成装置において、上記再記憶手段からの情報に基づいて、上記画像データについて以前に複数のコピーモードが設定されたことを示すキーを画面上に表示させる第1の表示制御手段と、上記キーが押されたとき、上記画像データについて以前に設定されたコピーモードを画面上に表示させる第2の表示制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】
【図14】
【図3】
【図5】
【図8】
【図9】
【図15】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】
【図14】
【図3】
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【図8】
【図9】
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【図13】
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【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公開番号】特開2002−211047(P2002−211047A)
【公開日】平成14年7月31日(2002.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−4850(P2001−4850)
【出願日】平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願人】(000006079)ミノルタ株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成14年7月31日(2002.7.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願人】(000006079)ミノルタ株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
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