説明

画像形成装置

【課題】RFID付き記憶媒体に対するアンテナの受信精度を向上させることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録媒体にはRFIDタグ601が埋め込まれている。RFIDタグ601のリーダ部は、ピックアップローラ238等の直後に配置され、搬送パス292を搬送される記録媒体の搬送速度に同期して回転するピックアップ補助ローラ290を備える。ピックアップ補助ローラ290は、ローラ本体804と、ローラ本体804の周囲に設けられたコイル層802と、コイル層802の周囲に設けられたウレタン層803とを備える。コイル層802は、ローラ本体804とウレタン層803の間に挟まれており、コイル605,607と、その両端に接続された変復調部604及び電源回路606とを含む。ピックアップ補助ローラ290は、記録媒体と同一方向に同期して回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、電子写真方式又は静電記録方式等により形成された潜像担持体上のトナー像を記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置、又はインクジェット記録方式により直接記録媒体に画像を形成する画像形成装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録媒体に無線通信で送受信可能なRFIDタグを付けた画像形成装置が提案されており(例えば、特許文献1参照)、その応用例も提案されている。
【0003】
また、画像形成装置においては、記録媒体の種類が多く、記録媒体の種類により画像にバラツキが生じるため、画像処理条件を、記録媒体の種類や厚みに応じてその都度設定したり、又はセンサを用いて記録媒体の種類や厚みを検出し、その検出値に応じて設定したりして来た。また、画像形成に用いる記録媒体が記録媒体の収納手段にどの程度残っているかは残量センサによりおおよその数量が認識できる程度であった。
【0004】
このため、記録媒体上にあるRFIDタグから記録媒体のRFIDタグ内の情報を読み出し、この読み出された情報に基づいて画像処理条件を設定することにより、記録媒体に最適な画像を形成できるような発明が提案されている。
【0005】
一方、近年の画像形成装置は、一定時間でより多くの印刷を行う要請から、記録媒体の搬送速度が年々増加を続け、搬送中の記録媒体上のRFIDから所定の情報を読み出すためにスキャン可能な時間は記録媒体の搬送速度が速くなるにつれて短くなり、読み取り精度の低下を招く恐れがあった。また、RFIDに無線で書き込みを行う場合は、読み取りよりも更に多くの時間を必要とするため、スキャン可能な時間をより多く確保する必要がある上に、用紙等の記録媒体に埋め込む超小型RFIDは出力電波が微小であるため、読み取り部とRFIDとの対向距離を出来るだけ近づける必要があった。
【0006】
そこで、記録媒体の搬送速度が増加した場合でも読み取り精度を落さない対策として、RFIDタグ読み取り装置の読み取り部を面状のアンテナで構成し、アンテナがRFIDと対向する受信面積を用紙搬送方向に対して広げ、受信可能となる時間を増加させる方法がある。
【特許文献1】特開2002−120475号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、年々小型化が要求されつづけている画像形成装置の限られた容積の中で、しかも用紙搬送部になるべく近接させる状態で、面積の広いRFIDタグ読み取り装置のためのスペースを確保するのが困難であり、読み取り装置をなるべく少ない面積でより効率よく配置をすることが課題とされている。また、読み取り装置と記録媒体を接することにより受信精度を最大限に上げることができるが、高速で搬送している用紙に対して受信アンテナを接することにより、記録媒体に対して擦れ傷を付けたり、トナーやインク等を剥がしてしまう可能性が高く、いずれもRFIDタグの付いている高価な記録媒体を劣化させるという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、RFID付き記憶媒体に対するアンテナの受信精度を向上させることができる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、データの書き込み又は読み出し可能なRFIDタグを有するRFIDタグ付き記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記RFIDタグからの電波を受信する受信部を備え、前記受信部の受信面が前記RFIDタグに対して曲面をなすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、RFIDタグからの電波を受信する受信部を備え、受信部の受信面が前記RFIDタグに対して曲面をなすので、RFID付き記憶媒体に対するアンテナの受信精度を向上させることができる。
【0011】
具体的には、記録媒体上にあるRFIDタグから記録媒体のRFIDタグ内の情報を読み出すためのアンテナをピックアップ補助ローラ上に配置することより、アンテナ配置のためのスペースを別途も受けることなく、なお且つアンテナと転写シートが接して電波を受信するため、読み取り精度を容易に向上させることができる。さらに、給紙時にタグ情報を読み取ることにより搬送上流で記録媒体の情報を読み出すことができ、用紙給紙後の画像形成パラメータの設定を早期に準備することができる。一方、アンテナをRFIDタグに対して凹面に設置することにより、RFIDからの微弱電波を効率よく受信することができる。
【0012】
また、アンテナを設置するのは、給紙ローラだけではなく、他の搬送ローラ(例えば給紙ピックアップローラ、定着ローラ、転写ローラ)であってもよい。
【0013】
また、アンテナを設置するのは予転写シートを巻きつけながらトナー像を転写する転写ドラムや、後処理装置において用紙を巻きつけるバッファドラムでもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示す図である。
【0016】
図1の画像形成装置は、カラーリーダ部100と、プリンタ部110とを備える。
【0017】
<カラーリーダ部の構成>
カラーリーダ部100は、原稿台ガラス(プラテン)201、原稿台ガラス201の上に配置された原稿給紙装置(DF)202、原稿台ガラス201の下方で副査方向に速度Vで移動するキャリッジ214、同様に速度V/2で移動するキャリッジ215を備える。原稿給紙装置202に代えて不図示の鏡面圧板を装着してもよい。
【0018】
キャリッジ214は、ハロゲンランプ又は蛍光灯から成る光源203,204と、光源203,204の光を原稿に集光する反射傘205,206と、原稿からの反射光又は投影光を反射するミラー207を収容している。キャリッジ215は、ミラー207からの反射光を反射するミラー208,209を収容している。
【0019】
カードリーダ部100は、さらに、CCD101と、CCD101を実装した基板211と、ミラー209からの反射光をCCD101に集光する集光レンズ210と、画像形成装置全体を制御する制御ボード200と、デジタル画像処理部212と、他のデバイスとの外部インターフェース(I/F)213とを備える。CCD101は、原稿台ガラス201上の原稿で反射した光源203,204からの光を受容し、それをアナログ電気信号に変換して、後述するデジタル画像処理部212に送出する。CCD101はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順に一列に配列されたものでも、3ラインCCD上に夫々各CCDに対応してRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタを並べたものでもよく、フィルタがオンチップ化されてもよく、又は、フィルタがCCDと別構成になったものでもよい。
【0020】
制御ボード200は、図2に示すように、デジタル画像処理部212、外部I/F213、後述するプリンタ制御I/F253を夫々制御するための情報をやり取りする不図示のI/F及びメモリ303を内蔵するシステム制御部301と、システム制御部301に接続された操作部302とよって構成されている。操作部302は、操作者による処理実行内容の入力や操作者に対する処理情報及び警告等の通知のためのタッチパネル付き液晶表示装置により構成されている。
【0021】
外部I/F213は、画像情報やコード情報などを画像処理装置の外部とやり取りするためのインターフェースであり、具体的には、図3に示すように、ファクシミリ装置401、LANインターフェース装置402、外部大容量記憶装置403等と接続することができる。なお、ファクシミリ装置401やLANインターフェース装置402、外部大容量記憶装置403との画像情報及びコード情報のやり取り手続き制御については、各接続装置であるファクシミリ装置401、LANインターフェース装置402や外部大容量記憶装置403と制御ボード200のシステム制御部301との相互通信により行われる。
【0022】
図4は、図1におけるデジタル画像処理部212の構成を概略的に示すブロック図である。
【0023】
図4において、デジタル画像処理部212は、CCD101に接続されたS/H・増幅・A/D変換部102、シェーディング部103、つなぎ/MTF補正/原稿検知部104、入力マスキング部105、セレクタ106、色空間圧縮/下地除去/LOG変換部107、遅延処理部108、モワレ除去部109、変倍処理部110、UCR/マスキング/黒文字反映部111、γ補正部112、及びフィルタ部113を備え、これらは夫々直列に接続されている。フィルタ部113は、プリンタ部110に接続される。
【0024】
デジタル画像処理部212は、さらに、セレクタ106に接続された外部I/F部114と、セレクタ106に接続された下地除去部115と、下地除去部115に接続されると共にモワレ除去部109に接続された黒文字判定部116と、フィルタ部113と共にプリンタ部110に接続されるビデオカウント部117を備える。
【0025】
S/H・増幅・A/D変換部102は、CCD101からのアナログ画像信号を受容してサンプルホールド(S/H)し、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅した上で(これらの処理の順番は表記順とは限らない)、例えばRGB各8ビットのデジタル信号にA/D変換する。
【0026】
シェーディング部103は、RGB信号にシェーディング補正及び黒補正を施す。
【0027】
つなぎ/MTF補正/原稿検知部104は、補正後のRGB信号に、さらに、CCD101が3ラインCCDの場合にライン間の読み取り位置が同じになるように読み取り速度に応じてライン毎の遅延量を調整して信号タイミングを補正するつなぎ処理、読み取り速度や変倍率に応じて生じる読み取りのMTFの変化を補正するMTF補正、原稿台ガラス201上の原稿を走査することにより原稿サイズを認識する原稿検知を施す。
【0028】
入力マスキング部105は、読み取位置タイミングが補正されたデジタル信号に対してCCD101の分光特性、光源203,204及び反射傘205,206の分光特性についての補正を行う。
【0029】
セレクタ106は、入力マスキング部105の出力と、外部I/F部114からの信号とを切り換えにより受容し、且つ、その出力として後述する色空間圧縮/下地除去/LOG変換部107と後述する下地除去部115とに切り換えにより送出する。
【0030】
色空間圧縮/下地除去/LOG変換部107は、読み取った画像信号がプリンタで再現できる範囲に入っているかどうか判断し、入っている場合はそのまま、入っていない場合は画像信号をプリンタで再現できる範囲に入るように補正する色空間圧縮、下地除去、RGB信号からCMY信号に変換するLOG変換を行う。
【0031】
遅延処理部108は、後述する黒文字判定部116で生成された信号と同期させるため色空間圧縮/下地除去/LOG変換部107の出力信号のタイミングを調整する。
【0032】
さらに、下地除去部115は、セレクタ6から受容した信号を下地除去する。黒文字判定部116は、原稿から黒文字信号を生成するために、原稿中の原稿の黒い文字か否かを判定して判定信号を生成する。
【0033】
モワレ除去部109は、遅延処理部108でタイミングが調整された信号と黒文字判定がなれた信号とのモワレを除去し、変倍処理部111は、主走査方向に変倍処理する。
【0034】
UCR/マスキング/黒文字反映部111は、変倍処理部111で処理されたCMY信号からCMYK信号を生成するUCR処理、プリンタの出力に適合した信号に補正するマスキング処理部、黒文字判定部116で生成された判定信号をCMYK信号にフィードバックする黒文字反映部から成る。
【0035】
γ補正部112は、UCR/マスキング/黒文字反映部111で処理された信号を濃度調整し、その後、フィルタ部113は、スムージング又はエッジ処理する。
【0036】
フィルタ部113の出力は、ビデオカウント部117の出力と併せてプリンタ部に送出される。γ補正部112の補正値はシステム制御部301からの設定により可変にできる構成になっており、濃度調整値をCMYKの各々設定し、その濃度を可変に設定できる構成となっている。
【0037】
<プリンタ部の構成>
図1において、プリンタ部110は、作像系モータにより矢印A方向に回転自在に設けられた像担持体としての感光体ドラム(以下、単に「感光体」という)225を備える。感光体ドラム225の周囲には、一次帯電器221、露光装置218、黒現像ユニット219、カラー現像ユニット223、転写帯電器220、クリーナ装置222が配置されている。
【0038】
黒現像装置219はモノクロ現像のための現像装置であり、感光体225上の潜像をKのトナーで現像する。また、カラー現像ユニット223はフルカラー現像のための3台の現像装置223Y,223M,223Cから成る。現像装置223Y,223M,223Cは、感光体225上の潜像をそれぞれY,M,Cのトナーで現像する。各色のトナーを現像する際には、現像器モータ020(図5)によって現像ユニット223を矢印R方向に回転させ、該当色の現像装置が感光体225に当接するように位置合わされる。
【0039】
感光体ドラム225上に現像された各色のトナー像は、転写帯電器220によって中間転写体としてのベルト226に順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされる。ベルト226はローラ227,228,229に張架されている。これらのうち、ローラ227は作像系モータ023(図5)に結合されてベルト226を駆動する駆動ローラとして機能し、ローラ228はベルト226の張力を調節するテンションローラとして機能し、ローラ229は2次転写装置としての転写ローラ231のバックアップローラとして機能する。また、転写ローラ脱着ユニット250は、2次転写装置231をベルト226に当接させるか、又は離脱させるための駆動ユニットである。
【0040】
ベルト226を挟んでローラ227と対向する位置にはベルトクリーナ232が設けられている。ベルトクリーナ脱着ユニット268は、ベルトクリーナ232をベルト226に当接させるか、又は離脱させるための駆動ユニットである。ベルトクリーナ脱着ユニット268によってベルトクリーナ232が当接方向に動作することによってベルト226上の残留トナーがブレードで掻き落とされる。
【0041】
カセット240,241及び手差し給紙部253に格納された記録媒体はレジストローラ255、及び給紙ローラ対235,236,237によってニップ部、即ち、転写ローラ231とベルト226との当接部に給紙駆動モータ021を駆動源として給送される。なお、その際、転写ローラ231は転写ローラ脱着ユニット250を当接方向に駆動させることによってベルト226に当接されている。ベルト226上に形成されたトナー像はこのニップ部で記録媒体上に転写され、定着装置234で熱定着されて定着駆動モータ022により装置外へ排出される。
【0042】
なお、カセット240,241及び手差し給紙部253は、夫々、記録媒体の有無を検知するためのシート検出センサ243,244,245を有し、カセット240,241及び手差し給紙部253は夫々記録媒体のピックアップ不良を検知するための給紙センサ247,248,249を有している。
【0043】
本実施の形態では、記録媒体には、後述する図6のRFIDタグが埋め込まれており、カセット240,241は、夫々、記録媒体上に埋め込まれたRFIDタグのデータを読み取る送受信機としてのデータ読み取り部273を有する。
【0044】
このデータ読み取り部273は、カセット240,241内に記録媒体が収納されてカセット内の収納開閉検知センサ(図示せず)からの閉信号からRFIDタグのデータを読み出すように構成されている。収納開閉検知センサの閉検知によらなくても、記録媒体のRFIDタグのデータを常時監視により読み出してもよい。データ読み取り部273は、カセット240,241以外に、記録媒体が収納されたカセットデッキ、手差し給紙部253のような記録媒体を載置するところに設けてもよい。
【0045】
上記のように構成されたカラープリンタ100は、次のようにして画像形成処理を実行する。
【0046】
まず、給紙部における記録媒体の搬送動作について説明する。
【0047】
カセット240,241及び手差し給紙部253に格納された記録媒体は、ピックアップローラ238,239及び254により搬送された後、その直後に配置された搬送パス292を介して後述するピックアップ補助ローラ290により(図8、図13)、1枚毎に給紙パス266上に搬送される。給紙パス266上の記録媒体は、給紙ローラ対235,236,237によりレジストローラ255へと搬送され、その直前のレジセンサ256により記録媒体の通過が検知される。レジセンサ256により記録媒体の通過が検知された時点で、本実施の形態では、適当な時間経過の後に、一端搬送動作を中断する。その結果、記録媒体は停止しているレジストローラ255に突き当たり搬送が停止されるが、その際記録媒体の進行方向端部が搬送経路に対して垂直になるように位置固定がなされ、記録媒体の搬送方向が搬送経路に対してずれることにより斜行が発生している場合の給紙パス搬送方向補正がなされる。この処理を通常「給紙レジ取り」と称する。給紙レジ取りは以降の記録媒体に対する画像形成方向の傾きを最小化するために必須となる。給紙レジ取り後、レジストローラ255を起動させることにより、記録媒体は転写ローラ231へ供給される。
【0048】
次に、転写ローラ231に供給された記録媒体の上へ画像を形成する手順について説明する。
【0049】
まず、帯電装置221に電圧を印加して感光体225の表面を所定の帯電部電位で一様にマイナス帯電させ、続いて、帯電された感光体225上の画像部分が予定の露光部電位になるようにレーザースキャナからなる露光装置218で露光を行い潜像が形成される。露光装置218は画像信号に基づいてオン・オフすることにより、画像に対応した潜像を形成する。
【0050】
黒現像装置219及びカラー現像装置223の現像ローラには各色毎に予め設定された現像バイアスが印加されており、潜像は該現像ローラの位置を通過時にトナーで現像され、トナー像として可視化される。トナー像は転写装置220でベルト226に転写され、さらに転写ローラ231により給紙部から搬送された記録媒体に転写された後、定着搬送ベルト230を介して定着装置234へと搬送される。定着装置234では、まずトナーの吸着力を補って画像乱れを防止するために、定着前帯電器252で帯電され、さらに、定着ローラ233でトナー画像が熱定着された後、排紙フラッパ257により排紙パス258側に搬送パスを切替えられて、フィニッシャーユニット280に送られる。ここで、フィニッシャーユニット280の後処理工程が不要な記録媒体は装置内をそのまま搬送され、そのまま排紙トレイ242に排紙される。また、後処理工程、例えばステイプルが必要なモードの場合には、フィニッシャーユニット280内で画像形成が終了した記録媒体が必要枚数積載され整合ユニット281のより整合され、ステイプルユニット282でステイプル処理が行われ、その後排紙トレイ242に排出される。
【0051】
フルカラープリント時はベルト226上で4色のトナーが重ね合わされた後、記録媒体に転写される。感光体225上に残留したトナーは予備清掃装置(不図示)でトナーの帯電をクリーニングし易い状態にし、クリーナ装置222で除去・回収され、最後に、感光体225は除電装置(不図示)で一様に0ボルト付近まで除電されて、次の画像形成サイクルに備える。
【0052】
カラープリンタの画像形成タイミングは、ベルト226上の所定位置を基準として制御されている。ベルト226は駆動ローラ227、テンションローラ228、バックアップローラ229からなるローラ類に掛け渡されていて、テンションローラ228によって所定の張力が与えられている。
【0053】
駆動ローラ227及びローラ229の間には、基準位置を検知する反射型センサ224が配置されている。反射型センサ224はベルト212の外周面端部に設けられた反射テープ等のマーキングを検知してI-top信号を出力する。
【0054】
感光体225の外周の長さとベルト226の周長は、1:n(nは整数)で表される整数比になっている。このように設定しておくと、ベルト226が1周する間に、感光体225が整数回回転し、ベルト226の1周前とまったく同じ状態に戻るため、中間転写ベルト226上に4色を重ね合わせる際に(ベルトは4周回る)、感光体225の回転ムラによる色ズレを回避することが可能である。
【0055】
上記のような中間転写方式の画像形成装置においては、I-top信号を検知したのち、所定時間経過後にレーザースキャナからなる露光装置218で露光を開始する。また、前述したとおり、ベルト226が1周する間に、感光体1が整数回回転し、ベルト226の1周前とまったく同じ状態に戻るため、ベルト226上では常に同じ位置にトナー像が形成される。用紙サイズによって、トナー像サイズも変化するが、ベルト226上にはトナー像が絶対にのらない範囲が存在する。
【0056】
また、ベルト226は短い用紙サイズ画像の場合には、2画像分のトナー像を形成することが可能なベルト長になっており、特に4色重ね合わせたカラー画像を形成するために2枚分の画像をベルト4回転だけの時間で形成可能とすることによって生産性を向上させている。
【0057】
さらに、記録媒体の裏面に画像を形成する場合の動作について詳細に説明する。
【0058】
記録媒体の裏面に画像を形成する際には、まず記録媒体の表面への画像形成が先んじて実行される。表面のみの画像形成であれば、画像形成後定着器234でトナー画像が熱定着された後に、排紙フラッパ257により排紙パス258側に搬送パスを切替えられて、そのまま排紙トレイ235に排紙されるが、引き続いて裏面の画像形成を行う場合には排紙フラッパ257により裏面パス259側に搬送パスが切替えられ、それに併せた反転ローラ260の回転駆動によって記録媒体は両面反転パス261内に両面搬送モータ024により一旦搬送される。その後、記録媒体は、記録媒体の送り方向幅の分だけ両面反転パス261内に搬送された後に反転ローラの逆回転駆動及び両面パス搬送ローラ262の駆動により両面反転パスガイド269によって進行方向が切り替えられ、表面に画像形成された画像面を下向きにして両面パス263に搬送される。
【0059】
続いて、記録媒体は両面パス263上を再給紙ローラ264に向って搬送されると、その直前の再給紙センサ265により記録媒体の通過が検知される。再給紙センサ265により記録媒体の通過が検知された時点で、本実施の形態では、適当な時間経過の後に一端搬送動作を中断する。その結果、記録媒体は停止している再給紙ローラ264に突き当たり搬送が一時停止されるが、その際、記録媒体の進行方向端部が搬送経路に対して垂直になるように位置固定がなされ、記録媒体の搬送方向が再給紙パス内の搬送経路に対してずれることにより斜行が発生している場合の再給紙パス搬送方向補正がなされる。この処理を通常「再給紙レジ取り」と称する。再給紙レジ取りは以降の記録媒体裏面に対する画像形成方向の傾きを最小化するために必須となる。再給紙レジ取り後、再給紙ローラ264を起動させることにより、記録媒体は、表裏が逆転した状態で再度給紙パス266上に搬送される。その後の画像形成動作については先に述べた表面の画像形成動作と同じである。
【0060】
こうして、表裏両面に画像形成がなされた記録媒体は、そのまま排紙フラッパ257により排紙パス258側に搬送パスを切替えられて、そのまま排紙トレイ235に排紙される。
【0061】
以上のような動作により、本実施の形態では、操作者が記録媒体の表裏を改めてセットし直すことなく、自動的に記録媒体の両面へ画像形成を行うことができる。
【0062】
図6は、記録媒体上に埋め込まれたRFIDタグを説明する図であり、(a)は記録媒体がタブなしの場合を示し、(b)は記録媒体がタブ付きの場合を示す。
【0063】
図6において、タブなし記録媒体(図6(a))にもタブ付き記録媒体(図6(b))にも夫々後述する図7のRFIDタグ601が埋め込まれている。
【0064】
図7は、図6におけるRFIDタグ601の内部構成を概略的に示す図である。
【0065】
図7において、RFIDタグ601は、ワンチップIC内に、データを記憶するため電源が切れてもデータを失わないEEPROM等のメモリ602、メモリ制御部603、変復調部604、コイル605,電源回路606、及びコイル607を有する。
【0066】
メモリ602は、容量に応じたアドレスを有しており、アドレス毎に16ビットのデータ記憶部が構成されている。メモリ制御部603は、コイル605からのデータを変復調部604を介して送られてきたリーダからのコマンドに従ってメモリ602に対して、データの読み出し、書き込み等を行う。メモリ制御部603は、変復調部604から送信されるコマンドに従ってメモリ602のリード制御を行う。
【0067】
電源回路606は、外部からの電磁誘導によるコイル607からの誘導起電力により、RFIDタグの回路に電力を供給している。
【0068】
図8は、図6におけるRFIDタグ601のリーダ部の構成を説明する図である。
【0069】
図8において、RFIDタグ601のリーダ部は、ピックアップローラ238,239及び254の夫々の直後に配置され、搬送パス292を搬送される記録媒体の搬送速度に同期して回転するピックアップ補助ローラ290を備える。このピックアップ補助ローラ290は、プラスチック製のローラ本体804と、ローラ本体804の周囲に設けられたコイル層802と、コイル層802の周囲に設けられたウレタン層803とを備える。
【0070】
コイル層802は、ローラ本体804とウレタン層803の間に挟まれており、図7に示すコイル605,607と、その両端に接続された変復調部604及び電源回路606とを含む。また、ウレタン層803は記録媒体と接する層であるが、コイル層802とRFIDタグ601との通信及び電源供給のための電磁波を通す素材で構成されている。
【0071】
ここで、ピックアップ補助ローラ290は、記録媒体よりも幅が狭いため、記録媒体上のRFIDタグの埋め込み位置は記録媒体とピックアップ補助ローラ290が直接接する区間に埋め込むことにより、RFIDタグ601とアンテナとの距離は記録媒体に対するRFIDの埋め込み深さ分だけになるため、読み取り精度を向上させることができる。
【0072】
また、ピックアップ補助ローラ290は、記録媒体と同一方向に同期して回転しているため、読み取り面でのアンテナとRFIDタグ601との相対速度はゼロになる。従って、電磁波を安定して送受信することができ、情報の受信精度を向上させることができる。
【0073】
以下、変復調部604から送信されるデータフォーマットを図9及び図10を参照して説明する。
【0074】
図9は、一般的なEEPROMの制御とほぼ等価なメモリ602のリード制御の一例を示す図である。図10は、読み出し時のデータフォーマットを説明する図であり、(a)は、リードコマンドを示し、(b)はアドレスデータを示す。
【0075】
まず、後述するリード回路から電力伝送波が送出されると、コイル607がこの電力伝送波を受信し、電源回路606から誘導起電力が発生する。この誘導起電力によってRFIDタグ601に電源が供給されると、メモリ制御部603はコイル605から変復調部604を介して受信するシリアルデータDIを監視し、ビットが0から1に変移することを検出する。DIの監視から最初の0から1への変移はスタートビットを示し、スタートビットから連続する2ビットのデータがコマンドデータとなる。図9では、データの変移タイミングは、あらかじめ決められた周波数fで変移するよう不図示のリード回路とRFIDタグで回路構成してあるが、同期を確実にとれるように別途周期fで発振する同期クロックを発生させるようにしてもよい。図9では、コマンドデータが「1」、「0」となっており、これは、図10に示すようにリードコマンドを意味する。リードコマンドを受信したメモリ制御部603は、メモリ602をリードモードに制御し、コマンドデータに続く4ビットデータで示されるアドレスに格納されているデータをシリアルデータDOとしてメモリ制御部603に送出し、変復調部604を介して、コイル605より変調波を不図示のデータ書き込み回路に送出する。
【0076】
メモリ602は、アドレスが4ビット、データ16ビットの仕様なので256ビットの容量を有している。メモリ602のアドレスマップを、例えば、図10のように00h番地から03h番地をRFIDタグ自身のIDに、04h番地をRFIDタグが埋め込まれた記録媒体の製造メーカのIDに、05h番地を製造年月に、06h番地を記録媒体の紙種情報、07h番地を記録媒体のサイズ情報、08h番地に記録媒体の厚み情報、09h番地に記録媒体の色情報、10h番地に記録媒体のタブ位置情報……というように予め決められたアドレスマップに従ってデータのリードを実施すれば、記録媒体の情報を読み出すことができる。
【0077】
図11は、図1におけるRFIDタグ読み出し部273に実装されたリード回路の構成を説明する図である。
【0078】
図11において、このリード回路は、R/Wコイル(リーダ又は/及びライタコイル)1401を備える。このR/Wコイル1401は、図4のRFIDタグ601に形成されたコイル605との間で、図12に示す電力伝送波及びデータ通信変調波からなる電磁波(無線)を使って電力の伝送及び通信の送受信の両方を行う。電力伝送波と信号波とは、各々別のアンテナにより送信してもよい。
【0079】
図12に示す27.02MHzの電力伝送波1501は、図7のコイル607によって受信され、RFIDタグ601を駆動する電源を供給する。
【0080】
また、27.02MHzを中心周波数とするデータ通信変調波1502は図7のコイル605によって送受信されRFIDタグ601中のメモリ602に対してリードライトのアクセスを行う。なお、コイル605、及びコイル607の設置場所については、図10で詳述する。
【0081】
図11のリード回路は、符号化回路1403と、変調器1404と、整合回路1408と、コイル1401と、フィルタ回路1409と、復調器1411と、復号化回路1412とを備える。
【0082】
復号化回路1403は、キャリア信号発生回路1402から発生する27.02MHzのキャリア信号を、RFIDタグ601へ送信するデータを符号化する。変調器1404は、27.02MHzの駆動信号に符号化回路1043で符号化された信号を振幅変調(Amplitude Shift Keying変調:ASK変調)により重畳させる。送信アンプ1405は、該変調器1404で27.02MHzの駆動信号上にASK変調された信号を増幅する。整合回路(給電回路)1408は、送信アンプ1405で増幅された信号をインダクタンス結合1406により結合させる。コンデンサ1407を有してインピーダンスをマッチングさせて反射防止をする。コイル(リーダ又は/及びライタコイル)1401は、該整合回路1408の出力に応じて電力の伝送及びデータの送信を行うべく電磁波を発生し、RFIDのコイル605から電磁波によって送信されてきたデータを受信する。フィルタ回路1409、コイル(リーダ又は/及びライタコイル)1401で受信した信号を整合回路1408で整合させてインダクタンス結合1406により生じた信号からノイズ成分を取り除く。受信アンプ1410は、フィルタ回路1409を通して得られる信号を増幅する。復調器1411は、受信アンプ1410で増幅された信号を前述の27.02MHzの駆動信号を用いて復調する。復号化回路1412は、復調器1411で復調された信号を復号化して受信データとして出力するとを備える。
【0083】
このように構成されたリード回路は、不図示のデータ処理部から送信される送信データを、コイル1401からASK変調して発信、又はコイル1401から受信したASK変調データを受信する。
【0084】
次に、記録媒体に埋め込まれたRFIDタグ601からの情報を読み出し、データを基に、画像形成装置の制御に関する説明を行う。
前述したように、記録媒体に埋め込まれたRFIDタグ601の情報としては、図10に示したように00h番地から03h番地をRFIDタグ自身のID、04h番地に記録媒体の製造メーカのID、05h番地を製造年月、06h番地に紙種情報、07h番地に記録媒体のサイズ情報、08h番地に記録媒体の厚み情報、09h番地に記録媒体の色情報、10h番地に記録媒体のタブ位置情報が記憶されており、これらの情報を、画像形成装置の電源が投入された後に、記録媒体が収納されたカセット240,241の近傍に配置された、データ読み出し部273により読み出される。
【0085】
図5のプリンタ制御部001は、読み出されたデータを基に、画像形成条件の設定を行う。
【0086】
まず、00hから03h番地のデータのはRFIDタグ自身のIDであり、これを読み取ることにより、記録媒体の数量をプリンタ制御回路001で把握することができる。例えば、タグのIDが300個読み出されれば記録媒体が300枚収納されていることが判断できる。その数量を操作部302の表示部に表示すれば正確な記録媒体の残量表示が可能となる。また操作部302から設定された画像形成モードで必要な記録媒体が300枚以内であれば、そのまま画像形成動作を可能とし、必要な記録媒体が300枚を超えるようであれば、画像形成動作を開始せずに、操作部302内の表示部に記録媒体が不足していること警告表示し、あるいは不足分を演算することにより不足枚数を表示する制御をおこなう。
【0087】
また記録媒体のIDの読み出しにあたっては、すべての記録媒体のIDを読み出す必要はなく、たとえばIDを500以上、読み出せた場合は十分に記録媒体があると判断し、読み取り最大数を設定しておけば、それ以上のIDは読み出しを行わなくともよい。
【0088】
04h番地の製造メーカのID、05h番地の製造年月の情報からは、その紙の製造元、年月を判断し、記録媒体が画像形成装置の予めプリンタ制御部001で記憶されているデータを基に、推奨できる記録媒体であるか、又は記録媒体が製造されてから時間が経過しすぎて、劣化していないか等を判断し、推奨記録媒体でない場合、又は経年時間が大きい場合には操作部302内の表示部その旨を表示する制御を行う。
【0089】
06h番地から記録媒体の紙種情報が読み出され、記録媒体の表面性、弾性等の情報を読み取ることができる。また07h番地では記録媒体のサイズ情報、08h番地からは記録媒体の厚み情報が得られ、これらの情報をもとにプリンタ制御部001では画像形成時の記録媒体の最適な搬送速度を設定し、駆動回路部002により現像器モータ020、給紙駆動モータ021、定着駆動モータ022、作像系モータ023、両面搬送モータ、露光装置218内のポリゴンモータ(図示せず)の速度制御を行い最適速度で画像形成を行う。また、06h番地の紙主情報と08h番地から読み出された記録媒体の厚み情報からは、記録媒体の種類や、厚みに最適な転写条件、具体的には2次転写装置に供給する電圧値及び電流値を高圧電源003から供給できるようにプリンタ制御部001から設定するとともに、記録媒体の種類や、厚みに最適な定着装置234の定着温度設定をおこなう制御をプリンタ制御部001で行う。また、転写装置のみならず、一次帯電器221、現像ユニット219,223に印加する、高圧電源003の電圧値や電流値の設定も併せて変えることにより最適画像条件を設定してもよい。
【0090】
また、06h番地から記録媒体の紙種情報が読み出され認識された記録媒体の種類と、操作部302等から設定された画像形成モードで設定された記録媒体の種類を比較して、認識された記録媒体の種類と、設定された記録媒体の種類が一致していない場合は、画像形成動作を開始せずに、その旨を表示し、一致している場合は画像形成動作を開始する制御を行う。
【0091】
また08h番地から読み出された記録媒体の厚み情報に関しては操作部302等から設定された、画像形成モードから画像形成後に行われるステイプル等の後処理時に積載される記録媒体の総厚み量を算出し、ステイプルユニット280のステイプル動作可能な記録媒体の最大積載総厚み量と比較することにより、設定された画像形成モードの積載総厚み量がステイプル可能積載総厚み量を超えている場合は、画像形成動作を開始せずに、操作部302の表示部にその旨を表示する。設定された画像形成モードの積載総厚み量がステイプル可能積載総厚み量を超えていなければ、画像形成動作を開始する制御をおこなう。
【0092】
09h番地からは記録媒体の色情報が読み出され、本実施の形態のようにカラーの画像形成装置の場合には、記録媒体の下地色の影響により画像形成色が変わってくるために、記録媒体の色情報を基に、図5に示した画像処理ブロック内のγ補正部112で、YMCK各色の補正値を変えることにより、記録媒体の下地色の影響による画像形成部の色見変動を最小限に抑え、最適な画像の色味が得られるような制御が可能となる。
【0093】
10h番地にはタブ紙のタブ位置情報、具体的にはタブ位置が記録媒体の上部から順番に下部の方向に向かって順位を決め、その順位を16ビットの情報として読み出し、画像形成中は前述した順位をタブ紙毎に読み出しを行いながら画像形成を行えるため、何らかの原因で画像形成中にジャムが発生した場合でも、ジャムの発生したタブ紙の順位、すなわちタブ位置がわかるので、リカバリーの際には、タブ紙の給紙部から必要なタブ位置のタブ紙になるまでは図2のフラッパ274を排紙トレイ276側パスに切り替えることにより、画像形成を行わず排紙し、タブ紙が再利用できるように制御する。そして必要なタブ位置のタブ紙になったら、フラッパ274を画像形成パス側に切り替えて画像形成を行う。
【0094】
以下、本発明の第2の実施の形態に係るデジタル複写機について説明する。図8を除く図1〜図12までの構成は、第1の実施の形態のものと同じであり、重複した説明を省略する。
【0095】
図13は、搬送パス292とピックアップ補助ローラ290を説明する図である。
【0096】
図13において、アンテナ802は、RFIDタグ電波を受信する受信面が搬送パス内側に貼り付けられている。従って、転写シートがピックアップ補助ローラと搬送パス290に挟まれて搬送される時、アンテナ802によってRFIDタグ内の情報が読み取られる。
【0097】
図14は、凹面に設置されてアンテナと転写シートに埋め込まれたRFIDタグとの位置関係、RFIDタグが発信する電波の反射経路を説明する図である。
【0098】
図14において、RFID1401から発信した電波はアンテナ1402により受信される(実線部の矢印)が、受信し切れず反射した残電波(矢印点線部)の一部が、アンテナ面1402が曲率を持っているために、再度アンテナ面に吸収され、結果的に受信感度が向上するため、図13の例においても、直線パス上にアンテナを配置するよりもより受信感度を向上することが可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1における制御ボードの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図1における外部I/Fの接続形態を説明する図である。
【図4】図1におけるデジタル画像処理部212の構成を概略的に示すブロック図である。
【図5】図1の画像形成装置の画像形成部の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図6】記録媒体上に埋め込まれたRFIDタグを説明する図であり、(a)は記録媒体がタブなしの場合を示し、(b)は記録媒体がタブ付きの場合を示す。
【図7】図6におけるRFIDタグ601の内部構成を概略的に示す図である。
【図8】図6におけるRFIDタグ601のリーダ部の構成を説明する図である。
【図9】一般的なEEPROMの制御とほぼ等価なメモリ602のリード制御の一例を示す図である
【図10】読み出し時のデータフォーマットを説明する図であり、(a)は、リードコマンドを示し、(b)はアドレスデータを示す。
【図11】図1におけるRFIDタグ読み出し部273に実装されたリード回路の構成を説明する図である。
【図12】図7におけるコイル607によって受信される電力電送波及び図7におけるコイル605によって送受信されるデータ通信変調波を説明するグラフである。
【図13】搬送パス292とピックアップ補助ローラ290を説明する図である。
【図14】凹面に設置されてアンテナと転写シートに埋め込まれたRFIDタグとの位置関係、RFIDタグが発信する電波の反射経路を説明する図である。
【符号の説明】
【0100】
100 カラーリーダ部
110 プリンタ部
235,236,237 給紙ローラ
238,239,254 ピックアップローラ
240,241 カセット
243,244,245 シート検出センサ
253 手差し給紙部
255 レジストローラ
266 給紙パス
273 データ読み取り部
290 補助ローラ
292 搬送パス
601 RFIDタグ
605,607 コイル
802 コイル層
803 ウレタン層
804 ローラ本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの書き込み又は読み出し可能なRFIDタグを有するRFIDタグ付き記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記RFIDタグからの電波を受信する受信部を備え、前記受信部の受信面が前記RFIDタグに対して曲面をなすことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記受信部は、前記記録媒体の搬送中にデータを受信することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記受信部の受信面が前記RFIDタグを含む前記記録媒体の面と接していることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記記録媒体を搬送する湾曲した搬送路を備え、前記前記受信部の受信面は、前記搬送路の凹面側において前記搬送路に対して凸面をなすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記受信部の受信面は、前記画像形成装置の搬送ローラの面近傍に設けられていることを特徴とする請求項第4項の画像形成装置。
【請求項6】
前記搬送ローラは、前記画像形成装置の給紙ローラ、定着ローラ、転写ドラム、又はバッファドラムを含むこと特徴とする請求項5の画像形成装置。
【請求項7】
前記記録媒体を搬送する湾曲した搬送路を備え、前記前記受信部の受信面は、前記搬送路の凹面近傍に配置され且つ凹面をなすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−145480(P2007−145480A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−340955(P2005−340955)
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】