説明

画像形成装置

【課題】定着後のトナー像の色み検知をするカラーセンサを搭載した画像形成装置において、小型、低コストで、色み検知精度を向上させることができる画像形成装置の提供。
【解決手段】シートPにパッチパターン81を形成する二次転写ローラ60a、定着器61と、形成されたパッチパターンをカラーセンサS1aと、搬送方向に平行なシートPの中心線Lを対称軸としてカラーセンサS1bと線対称となる位置に配置されるカラーセンサS1bと、カラーセンサS1aとカラーセンサS1bの読取結果に基づきトナー画像の濃度を制御する制御部とを備え、カラーセンサS1aの読取範囲にはシートP上にパッチパターン81を形成し、カラーセンサS1bの読取範囲にはシートP上にパッチパターンを形成しないこととし、制御部は、カラーセンサS1aとカラーセンサS1bによる読取結果の差に基づき、シートP上に形成するトナー画像の濃度を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものであり、詳しくは、感光体に形成された潜像をトナーにより現像し、記録媒体にトナー画像を転写、定着して記録を行う電子写真方式の画像形成装置の構成に関するものである。特に複写機、プリンタ等の機能を有する画像記録装置やそれらの機能を兼ね備える複合機、ワークステーション等の出力機器として用いられるカラー画像形成装置で用いられるものに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カラープリンタがネットワークで複数のホストコンピュータに接続されて共用され、小ロットの商業印刷(POD)用に利用されることが多い。代表的なカラープリンタとして、ランニングコストが低く、故障が少ない電子写真方式のカラー画像形成装置がある。
【0003】
電子写真方式のカラー画像形成装置の短所としては、環境の変化や長時間の使用により装置各部の変動があると、得られる画像の色が変動するということがある。
【0004】
このような短所を克服するために、特許文献1で示されるように、メディア(記録媒体)に印刷された印字サンプルの色みを簡単な検知手段により検知し、検知結果を用いて、現像、転写などの設定を制御することを提案している。これにより、色変動を防止する手法(以降、カラーセンサと略す)が開示されている。
【特許文献1】特開2006−011205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1で開示されている手法では、カラーセンサによる色み検知精度の向上を記録媒体の搬送性を低下させることなく行うために、カラーセンサの検知部に記録媒体を付勢する手段を配置している。そして、検知を行う際は付勢し、それ以外は付勢を解除する状態を設けている。
【0006】
このような2つの状態を実現するためには、カム、ギア、ソレノイドなどの機構部品を使用する必要があり、カラーセンサを有するカラー画像形成装置を小型、低コストにて実現することを困難にしていた。
【0007】
また、記録媒体を付勢する手段が記録媒体を搬送する妨げになるので、特に高温高湿環境において腰の弱い記録媒体を安定して搬送することが困難であった。
【0008】
また、カラーセンサによらず、濃度センサによる濃度/位置ずれの場合にも同様の問題が想定される。
【0009】
本発明は、定着後のトナー像の色み検知をするカラーセンサを搭載した画像形成装置において、小型、低コストで、色み検知精度を向上させることができる画像形成装置を提供することを第1の課題とする。
【0010】
また、未定着のトナー像を検知する場合においても、小型、低コストで、濃度検知精度を向上させることができる画像形成装置を提供することを本発明の第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、以下の構成を備える。
【0012】
(1)記録媒体にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体に形成された前記トナー画像を読み取る第一の読取手段と、搬送方向に平行な前記記録媒体の中心線を対称軸として前記第一の読取手段と線対称となる位置に配置される第二の読取手段と、前記第一の読取手段と前記第二の読取手段の読取結果に基づきトナー画像の濃度を制御する制御手段とを備える画像形成装置であって、前記画像形成手段は、前記第一の読取手段の読取範囲には、前記記録媒体上にトナー画像を形成し、前記第二の読取手段の読取範囲には、前記記録媒体上にトナー画像を形成しないこととし、前記制御手段は、前記第一の読取手段と前記前記第二の読取手段による読取結果の差に基づき、記録媒体上に形成するトナー画像の濃度を制御することを特徴とする画像形成装置。
【0013】
(2)中間転写体上にトナー画像を転写する転写手段と、前記中間転写体上に転写された前記トナー画像を読み取る第一の読取手段と、前記中間転写体の中心線を対称軸として前記第一の読取手段と線対称となる位置に配置される第二の読取手段と、前記第一の読取手段と前記第二の読取手段の読取結果に基づきトナー画像の濃度を制御する制御手段とを備える画像形成装置であって、前記転写手段は、前記第一の読取手段の読取範囲には、前記中間転写体上にトナー画像を転写し、前記第二の読取手段の読取範囲には、前記中間転写体上にトナー画像を転写しないこととし、前記制御手段は、前記第一の読取手段と前記前記第二の読取手段による読取結果の差に基づき、前記中間転写体に転写するトナー画像の濃度を制御することを特徴とする画像形成装置。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、定着後のトナー像の色み検知をするカラーセンサを搭載した画像形成装置において、小型、低コストで、色み検知精度を向上させることができる画像形成装置を提供できる。
【0015】
また、未定着のトナー像を検知する場合においても、小型、低コストで、濃度検知精度を向上させることができる画像形成装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
【実施例1】
【0017】
まず、図1を用いて画像形成装置全体について説明する。
【0018】
図1は本発明を、4つの像担持体である感光ドラムを備えたフルカラー画像形成装置に実施したときの概略を示す断面図である。
【0019】
まず、色み(色度)検知を行わない通常プリントモードの動作について説明する。
【0020】
図示した画像形成装置は4ドラムフルカラー方式のカラー画像形成装置である。ここで、50Y、50M、50C、50Kは感光ドラム(像担持体)で、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の現像材(トナー)を備えた各画像形成ステーションに設けられている。
【0021】
各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kの表面(像担持体上)には、それぞれに対応したレーザスキャナ装置51Y、51M、51C、51K(露光手段)から、次のように潜像が形成される。すなわち、図示しない画像データ入力部からの画像データに基づいて発せられたレーザ光により露光され潜像が形成される。そして、さらにそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の現像材であるトナーによって現像されトナー像が形成される。
【0022】
52は中間転写ベルトで、各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kで形成された各色のトナー像が、一次転写ローラ40Y,40M,40C,40Kで一次転写される。給紙カセット53には記録媒体であるシートPが積載されており、給紙ローラ54により給紙され、フィード・リタードローラ対55、搬送ローラ対56、57により搬送され、駆動停止しているレジストローラ対59に搬送される。
【0023】
シートPは、レジストローラ対59により斜行が補正された後、所定のタイミングで二次転写部である二次転写装置60へ搬送されて中間転写ベルト52上(中間転写体上)のトナー像が転写される。次いで二次転写装置60の二次転写ローラ60aと中間転写ベルト52(中間転写体)により、定着器61(定着手段)に搬送されてトナー像の定着が行なわれる。
【0024】
画像形成面を下にして排紙するFD(フェイスダウン)排紙が指定された場合、フラッパ67を図示しない制御装置(制御手段)及び駆動装置(駆動手段)により動かす。これにより、定着器61を通過したシートPは、フラッパ67の上側を通過し、搬送ローラ対62に搬送され記録紙搬送経路77に搬送される。記録紙搬送経路77に搬送されたシートPは搬送ローラ対68、排紙ローラ対63によって搬送され、排紙トレー64上に画像形成面を下にして排出積載される。
【0025】
また、画像形成面を上にして排紙するFU(フェイスアップ)排紙が指定された場合、フラッパ67を図示しない制御装置及び駆動装置により動かす。これにより、定着器61を通過したシートPは、フラッパ67の下側を通過し、排紙ローラ対65によって搬送され、排紙トレー66上に画像形成面を上にして排出積載される。なお、70は搬送ローラ対である。
【0026】
次に本発明の請求項1に係る発明の実施例について、図2、図3により詳細に説明する。
【0027】
図2にカラーセンサS1(第一の読取手段、第二の読取手段)を含む記録紙搬送ユニット100を示す。これは図1における定着後の記録紙搬送経路77内における記録紙搬送部である。記録紙であるシートPは図2中上矢印方向に複数のガイドリブおよび図示されていない複数の対向ガイドリブによって形成される空間内を、搬送方向の上流側の搬送ローラ対62および下流側の搬送ローラ対68によって狭持搬送される。ここで、CRはカラーセンサS1に対向して配置される対向ローラである。
【0028】
図3にカラーセンサS1ユニット部を含む要部拡大図を示す。
【0029】
カラーセンサS1ユニット部は、カラーセンサS1を支持し、記録紙搬送ユニット100に対して揺動自在に指示される。そして、図示されていない付勢部材によって、対向ローラCRに向かって押圧されるセンサーフォルダ101、センサーフォルダ101に回転自在に指示され、対向ローラCRに対して、シートPを介して従動回転する従動ローラにより、構成されている。なお、Rはカラーセンサコロ対である。
【0030】
次に、色みを検知するテストモードの動作について説明する。
【0031】
プリンタ上の図示しない操作パネルまたはプリンタに接続されたパーソナルコンピュータ等でテストモードが指定された場合の動作を説明する。この動作は、図示しない制御部(制御手段)が環境の変化、装置各部の変動等の検知結果により自動的にテストモードを行う場合にも行なわれる。すなわち、図示しない信号発生回路からテストパターン(パッチ)信号を発生し、テストパターン(パッチ)信号データに基づいて発せられたレーザ光により各感光ドラム50Y、50M、50C、50Kの表面が露光され潜像が形成される。
【0032】
以下通常プリントモードの動作と同じプロセスにて中間転写ベルト52上にテストパターンが形成された後、二次転写ローラ60a(画像形成手段)部にて別途搬送されたシートP上にテストパターントナー像(トナー画像)が転写される。その後、更に定着器61(画像形成手段)へ搬送されてテストパターントナー像が記録シートP上に定着される。このようにして、シートP上にテストパターントナー像が形成される。
【0033】
図4にシートP上に形成されたパッチパターン81a、81b、81c・・・(以下、単にパッチパターン81ともいう)(トナー画像)およびカラーセンサS1等の設置状態を示す。カラーセンサS1はシートP上の表面となるP1側に形成されたパッチパターン81をパッチパターン81aから順次検知し、各パッチパターンの色みを得る。そして、検知した結果を図示しない画像形成部へフィードバックし、記録媒体上に形成するトナー画像の色み制御を行う。なお、カラーセンサにより検知される色みにはLが含まれており明度Lを検知しているということで、カラーセンサにより色みを検知することを濃度を検知するということもある。
【0034】
その後、搬送ローラ対68で搬送されたシートPは排紙ローラ対63によって搬送され排紙トレー64上にパッチ形成面を下にして排出積載される。
【0035】
カラーセンサS1は、シートPの搬送方向に対して等しく、幅方向(搬送方向に対して垂直な方向)に対してシートPの中心に対して対称に2つ配置されている。すなわち、カラーセンサS1は、シートPの中心線L(搬送方向に対して平行な中心線)を対称軸として、線対称となる位置に2つ配置されている。カラーセンサS1の一方S1a(第一の読取手段)は、シートPの幅方向、検知用のトナー像(パッチパターン81)に対向する位置に配置されている。また、パッチパターン81は、カラーセンサS1aの読取範囲に形成されている。一方、カラーセンサS1の他方S1b(第二の読取手段)は、検知用のトナー像(パッチパターン81)に対向しない位置に配置されている。
【0036】
図5にカラーセンサS1ユニット部を含む要部側断面図を示す。
【0037】
カラーセンサS1の筐体の一部は、シートPと接触するガイドを構成している。カラーセンサS1の内部には、発光素子としてLED201、受光素子としてフォトダイオード202が配置されていて、LED201が発光した光の反射光量をフォトダイオード202によって検知可能となっている。
【0038】
ここで、図6のグラフを用いて説明する。図6は、検知用のトナー像(パッチパターン81)を印字されたシートPが、搬送ローラ対62、搬送ローラ対68に狭持され、カラーセンサS1上を通過したときに得られる時間を横軸にとっている。また、カラーセンサS1a内に配置されているフォトダイオード202、カラーセンサS1b内に配置されているフォトダイオード202により検知される反射光量を縦軸にプロットしている。
【0039】
カラーセンサS1aに配置されているフォトダイオード202により検知される反射光量Va(読取結果)は、次のような量である。すなわち、トナー像(パッチパターン81)の載り量に応じた反射光量とシートPとフォトダイオード202との距離の微小な変動、すなわちシートPのバタツキによる反射光量の微小な変動が重畳された結果である。
【0040】
カラーセンサS1b内に配置されているフォトダイオード202により検知される反射光量Vb(読取結果)は、シートPとフォトダイオード202との距離の微小な変動、すなわちシートPのバタツキによる反射光量の微小な変動が検知された結果である。
【0041】
カラーセンサS1a、カラーセンサS1bの反射光量検知位置、および搬送ローラ対62、搬送ローラ対68の配置は、シートPの中心線Lに対して、線対称に配置されている。このため、カラーセンサS1a、カラーセンサS1bの反射光量検知位置においてシートPのバタツキは等しい。
【0042】
すなわち、シートPのバタツキによる影響を除いた、トナー像(パッチパターン81)の載り量に応じた反射光量は、Va−Vbとなる。
【0043】
以上説明したように本実施例によれば、簡単な構成でシートPの影響を除いた、トナー像の載り量に応じた反射光量をシートPの搬送を妨げることなく検知できるカラーセンサシステムを実現することが可能である。このため、環境の変化や長時間の使用により装置各部の変動によらず、得られる画像の色みが安定する、小型、低コストで搬送性能良好なカラー画像形成装置を提供するという本発明の目的が達成される。
【0044】
定着後のシートPで色みを検知するので、ユーザが使用する最終的に得られるシートP上での色みが安定する。
【0045】
本実施例で説明したセンサシステムにより、トナー像の検知パターンをトナー像の位置を検知するために適するパターンに変更すれば、同様に簡単な構成で記録媒体の微小なバタツキの影響を除いた、シートP上のトナー像の位置を検知できる。検知によって得られるトナー像位置情報を用いて、感光ドラム50Y,50M,50C,50K上の潜像位置(露光位置)を制御し、トナー像位置を制御することが可能である。これにより、環境の変化や長時間の使用により装置各部の変動によらず、得られる画像の色ずれが少ない、小型で低コストのカラー画像形成装置を提供するという本発明の目的が達成される。定着後のシートP上でトナー像位置を検知するので、ユーザが使用する最終的に得られる記録媒体での色ずれを低減できる。
【実施例2】
【0046】
本発明は、最終的に得られる記録媒体であるシートP以外に転写されたトナー像によって、色みを検知し、トナー画像を制御する場合にも適用される。
【0047】
実施例1で説明した図1におけるD1は、一次転写ローラ40Y,40M,40C,40K(転写手段)で中間転写ベルト52上に転写されたトナー像の色みを検知するための濃度センサである。なお、本実施例のフルカラー画像形成装置は、実施例1で説明した図1の構成と同様であるので、説明を省略し同じ符号を使用する。
【0048】
濃度センサD1、中間転写ベルト52、二次転写ローラ60a近傍の拡大側断面図を図7に示す。中間転写ベルト52は3本のローラにより張架されていて、内1本の近傍に濃度センサD1が配置されている。濃度センサD1を中間転写ベルト52の搬送方向(図中矢印)に対して等しく、搬送方向に直交する方向に異なる位置に配置する。すなわち、中間転写ベルト52の中心線を対称軸として、線対称となる位置に2つ配置する。また、濃度センサD1a(第一の読取手段)は、パッチパターン80(トナー画像)に対向する位置、濃度センサD1b(第二の読取手段)は、パッチパターン80に対向しない位置に、各々配置されている。
【0049】
図8は、濃度センサD1とパッチパターン80(80a,80b,80c・・・)の配置を示す上方概念図である。
【0050】
濃度センサD1aで検知用のトナー像(パッチパターン)80と中間転写ベルト52の微小なバタツキを含んだ反射光量を検知し、濃度センサD1bで中間転写ベルト52の微小なバタツキのみによる反射光量を検知する。そして、その差分を算出することでトナー像(パッチパターン)80による反射光量を正確に読み取ることが可能になる。
【0051】
以上説明したように本実施例によれば、簡単な構成で中間転写ベルト52の微小なバタツキの影響を除いた、トナー像の載り量に応じた反射光量を検知できる濃度センサシステムを実現することが可能である。これにより、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動によらず、得られる画像の色みが安定し、小型で低コストのカラー画像形成装置を提供するという本発明の目的が達成される。
【0052】
また、色み検知時に最終的に得られる記録媒体であるシートPを使用しないので、ユーザが最終に得られるシートPを、ユーザが目的とする画像形成のみの用途に使用できる。
【0053】
本実施例で説明したセンサシステムにより、トナー像の検知パターンをトナー像の転写位置を検知するために適するパターンに変更すれば、同様に簡単な構成で中間転写ベルト52の微小なバタツキの影響を除いた、トナー像の転写位置を検知できる。検知によって得られるトナー像位置情報を用いて、感光ドラム50Y,50M,50C,50K上の潜像位置(露光位置)を制御し、トナー像位置を制御することが可能である。これにより、環境の変化や長時間の使用により装置各部の変動によらず、得られる画像の色ずれが少ない、小型で低コストのカラー画像形成装置を提供するという本発明の目的が達成される。
【0054】
トナー像位置検知時に最終的に得られるシートPを使用しないので、ユーザが最終的に得られるシートPを、ユーザが目的とする画像形成のみの用途に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】カラー画像形成装置全体を示す側断面概念図
【図2】記録紙搬送ユニット構成を示す斜視図
【図3】実施例1に係るカラーセンサユニット構成を示す斜視図
【図4】実施例1に係るカラーセンサとパッチパターン配置を示す上方概念図
【図5】実施例1に係るカラーセンサとパッチパターン配置を示す側断面概念図
【図6】実施例1に係るカラーセンサで色み検知を行った際の時間と反射光量のプロット図
【図7】実施例2に係る濃度センサとパッチパターン配置を示す上方概念図
【図8】実施例2に係る濃度センサとパッチパターン配置を示す上方概念図
【符号の説明】
【0056】
40Y,40M,40C,40K 一次転写ローラ(転写手段)
50Y,50M,50C,50K 感光ドラム(像担持体)
51Y,51M,51C,51K レーザスキャナ装置(露光手段)
52 中間転写ベルト(中間転写体)
53 給紙カセット
54 給紙ローラ
55 フィード・リタードローラ
56,57,70 搬送ローラ対
59 レジストローラ対
60 二次転写部(二次転写装置)
60a 二次転写ローラ(転写手段)(画像形成手段)
61 定着器(画像形成手段)
62,68 搬送ローラ対
63,65 排紙ローラ対
64,66 排紙トレー
67 フラッパ
77 記録紙搬送経路
81 濃度パッチ
100 搬送ユニット
101 センサーフォルダ
201 LED(発光素子)
202 フォトダイオード(受光素子)
CR 対向ローラ
D1 濃度センサ
D1a 濃度センサ(第一の読取手段)
D1b 濃度センサ(第二の読取手段)
P シート(記録媒体)
R カラーセンサコロ対
S1 カラーセンサ
S1a カラーセンサ(第一の読取手段)
S1b カラーセンサ(第二の読取手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体に形成された前記トナー画像を読み取る第一の読取手段と、搬送方向に平行な前記記録媒体の中心線を対称軸として前記第一の読取手段と線対称となる位置に配置される第二の読取手段と、前記第一の読取手段と前記第二の読取手段の読取結果に基づきトナー画像の濃度を制御する制御手段とを備える画像形成装置であって、
前記画像形成手段は、前記第一の読取手段の読取範囲には、前記記録媒体上にトナー画像を形成し、前記第二の読取手段の読取範囲には、前記記録媒体上にトナー画像を形成しないこととし、
前記制御手段は、前記第一の読取手段と前記前記第二の読取手段による読取結果の差に基づき、記録媒体上に形成するトナー画像の濃度を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
中間転写体上にトナー画像を転写する転写手段と、前記中間転写体上に転写された前記トナー画像を読み取る第一の読取手段と、前記中間転写体の中心線を対称軸として前記第一の読取手段と線対称となる位置に配置される第二の読取手段と、前記第一の読取手段と前記第二の読取手段の読取結果に基づきトナー画像の濃度を制御する制御手段とを備える画像形成装置であって、
前記転写手段は、前記第一の読取手段の読取範囲には、前記中間転写体上にトナー画像を転写し、前記第二の読取手段の読取範囲には、前記中間転写体上にトナー画像を転写しないこととし、
前記制御手段は、前記第一の読取手段と前記前記第二の読取手段による読取結果の差に基づき、前記中間転写体に転写するトナー画像の濃度を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像形成装置において、
像担持体上に潜像を形成する露光手段を備え、
前記制御手段は、前記第一の読取手段と前記第二の読取手段による読取結果の差に基づき、前記露光手段の露光位置を制御することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−128885(P2009−128885A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−307285(P2007−307285)
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】