説明

硬化性高分子化合物の製造方法および組成物、ならびに平版印刷版原版

【課題】反応性に優れ、さらに得られた硬化性高分子化合物の反応液中での安定性に優れる硬化性高分子化合物の製造方法、ならびに、その製造方法により得られた硬化性高分子化合物を含む、組成物および平版印刷版原版を提供する。
【解決手段】エチレン性不飽和基を有するエポキシ化合物を高分子化合物中に存在する酸基に付加させる硬化性高分子化合物の製造方法であって、触媒として、pKaが3.0以下であるカルボン酸の塩を用いることを特徴とする硬化性高分子化合物の製造方法、ならびに、その製造方法により得られた硬化性高分子化合物を含む、組成物および平版印刷版原版。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
エチレン性不飽和基を有するエポキシ化合物を高分子化合物中に存在する酸基に付加させる硬化性高分子化合物の製造方法であって、触媒として、pKaが3.0以下であるカルボン酸の塩を用いることを特徴とする硬化性高分子化合物の製造方法。
【請求項2】
前記カルボン酸の塩がカルボン酸のオニウム塩であることを特徴とする請求項1記載の硬化性高分子化合物の製造方法。
【請求項3】
前記カルボン酸が、少なくとも一つのフッ素原子を有することを特徴とする請求項1または2に記載の硬化性高分子化合物の製造方法。
【請求項4】
エチレン性不飽和基を有するエポキシ化合物が下記一般式(A)で表される化合物および下記一般式(B)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記1〜3のいずれかに記載の硬化性高分子化合物の製造方法。
【化1】

〔一般式(A)中、R〜Rは、各々独立に、水素原子、カルボニル基、アルキルオキシ基、アルキル基、アリール基、複素環基、またはヒドロキシ基を表す。Yは単結合または2価の連結基を表す。一般式(B)中、R〜R18は、各々独立に、水素原子、カルボニル基、アルキルオキシ基、アルキル基、アリール基、複素環基、またはヒドロキシ基を表す。Yは単結合または2価の連結基を表す。〕
【請求項5】
硬化性高分子化合物が下記一般式(1)で表される基および下記一般式(2)で表される基から選ばれる少なくとも1種を側鎖に有する高分子化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の硬化性高分子化合物の製造方法。
【化2】

〔一般式(1)中、R〜Rは、各々独立に、水素原子、カルボニル基、アルキルオキシ基、アルキル基、アリール基、複素環基、またはヒドロキシ基を表す。Yは単結合または2価の連結基を表す。一般式(2)中、R〜R18は、各々独立に、水素原子、カルボニル基、アルキルオキシ基、アルキル基、アリール基、複素環基、またはヒドロキシ基を表す。Yは単結合または2価の連結基を表す。〕
【請求項6】
硬化性高分子化合物の酸価が、3.0mgKOH/g未満であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の硬化性高分子化合物の製造方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法により得られた硬化性高分子化合物を含有することを特徴とする硬化性高分子化合物組成物。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法により得られた硬化性高分子化合物を含有することを特徴とする平版印刷版原版。
【請求項9】
請求項8記載の平版印刷版原版が、支持体上に、露光後に印刷機上で印刷インキと湿し水とを供給して未露光部分を除去することにより画像形成可能な感光層を有することを特徴とする平版印刷版原版。

【公開番号】特開2010−59371(P2010−59371A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−228991(P2008−228991)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】