説明

経管栄養補給用の装置

経管栄養補給用の装置11は、患者の胃30の中に食物、薬剤及び他の流体を供給するためのチューブ13のような供給手段を備えている。供給手段は、患者の中に収容される第1部分17を有し、最小傷害を与えながら供給手段を患者から取り外すことができるように、第1部分17は、患者に開けられた穴と実質的に同等な又はそれより小さな最大横断面を有し、第1部分17はこの穴を通って出たり入ったりする。チューブ13は、患者に開けられた第1穴31を通って患者の中に入り、胃30の中を通ってから第2穴29を通って患者からでる。装置は、チューブ13を所望の位置に保持するための保持手段19をさらに備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は胃瘻造設技術に関し、特に経皮内視鏡的胃瘻造設法(PEG)に用いられる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
患者は病気で口から栄養補給することができないことがある。このような患者のために、胃の中まで流動食を運ぶチューブが用いられる。
【0003】
チューブが鼻孔を通ってから食道に下りて胃の中に入る場合、そのチューブは経鼻胃チューブとして知られている。チューブが患者の腹部前壁を通って胃の中に入る場合、そのチューブは胃瘻チューブとして知られている。胃瘻チューブは、胃瘻チューブで栄養補給されることを永続的に必要とする患者にとって好ましい方法である。
【0004】
患者に胃瘻チューブを挿入するために利用できる方法にはいくつかある。そのうち、内視鏡的胃瘻造設術のプル法(pull-through percutaneous endoscopic gastrostomy)技術が一番広く用いられている。
【0005】
挿入技術に関係なく、胃瘻チューブは、正しい位置に保持されるために適所に置かれたときしっかり固定すべきである。固定されていないとチューブは内側へ移動してしまい、チューブの先端が胃ではなく腸の中に置かれることがある。同様に、チューブが患者から取れて外れることがある。チューブが取れると、患者から胃内容物が漏れて致死性腹膜炎を起こす恐れがある。
【0006】
現在、胃瘻チューブは腹壁を通って胃から出てくる一本のチューブの形態をとる。従来技術(図9及び図10を参考)では、チューブを固定するために、バンパー(bumper)とボルスター(bolster)を組み合わせる形態をとっている。この方式では、チューブの片方の端部が、内部バンパーとして知られている肥大な部分を有する。チューブが患者から外れることを防ぐために、この内部バンパーはチューブが通る穴よりかなり大きい。また、内部へ移動することを防ぐために、一般的に内部バンパーと同じ程度の大きさにある外部ボルスターが皮膚から表面に出るチューブに取り付けられるように設計されている。したがって、患者の皮膚及び胃壁は内部バンパーと外部ボルスターとの間に固定される。これによって、チューブが適所に保持されることができる。
【0007】
バンパーは、例えば潰瘍及び埋込みバンパー症候群などの問題を起こしている。また、胃瘻チューブを経皮的に取り替えるときも支障をもたらす。すべてのチューブは、損傷又は閉塞のために使用後取り替える必要がある。チューブを取り替えるために、新しいチューブを挿入する前にまず今のチューブを取り除く必要がある。
【0008】
ボルスター及びバンパーの組み合わせを用いて固定されているチューブを取り除くとき、小さい穴を通って大きなバンパーを引っ張り出すためにかなりの力が必要である。したがって、外傷性出血は避けられない。
【0009】
患者が胃瘻チューブを誤って又は意図的に引っ張り出すことはよくあり、様々な問題が起きた時、介護者は数時間後まで気付かない。また、介護者が、(大抵昏睡状態及び寝たきりの)患者を寝返りさせたり、移動させたり、入浴させたり、服を着せたりするとき誤って胃瘻チューブを引っ張り出すこともよくある。
【0010】
外傷を最小限にするために、小さな力でもチューブを引っ張り出すことができるように、バンパーは硬くないように作ることができる。しかしながら、可撓性の又は潰すことのできるバンパーを使うとチューブが誤って除去される頻度が高くなり、バンパーが最初の位置に留まるように作ることが問題である。
【0011】
上述の本発明の背景技術に関する説明は、本発明の理解を容易にすることのみを目的とする。当然のことながら、この説明は、出願の優先日に一般的に知られている部分としてみなされる任意材料に対する承知又は承認ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、胃瘻チューブをより少ない外傷で交換することを可能にする、より丈夫な保持手段を有する経管栄養補給用の装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は経管栄養補給用の装置を提供し、この装置は、患者の胃の中に食物、薬剤及び他の液体を供給するための供給手段を備えており、供給手段は、患者の中に収容される第1部分を有し、供給手段を最小傷害で患者から取り外すことができるように、その第1部分は、患者に開けられた穴(この穴を通って第1部分が入ったり出たりする)と実質的に同等な又はそれより小さな最大横断面を有する。この装置はさらにチューブを所望の位置に保持するための保持手段を備えている。
【0014】
先行技術と対照的に、本発明は外傷を起こすことなく患者から取り外すことができる。患者の中に入るチューブの第1部分の横断面は、患者に開けられた穴と同等な又はそれより小さなため、供給手段は、供給手段が取り外されることを可能とするより大きな穴を必要としない。
【0015】
供給手段はチューブの形態をとることが好ましい。
【0016】
チューブは、患者に開けられた第1穴を通って患者の中に入り、患者の胃を通ってから第2穴を通って患者から出てもよい。
【0017】
本発明の一実施形態において、チューブの第1部分の外径は均一である。
【0018】
他の実施形態において、第1部分は異なる直径を有してもよく、この場合、最大直径は、患者に開けられた穴と実質的に同等であり、又はそれより小さいことがよい。
【0019】
チューブは可撓性の透明な材料で作られてもよい。
【0020】
曲線状又はループ状にあるとき、チューブの内径は実質的に同等に維持されることが好ましい。
【0021】
第1部分は、流体がチューブから胃の中に入るための流出手段を含んでもよい。流出手段は少なくとも一つの開口部の形態をとることが好ましい。使用の際、患者に供給される流体が胃の中に入れるように、開口部は患者の胃の中に置かれる。
【0022】
少なくとも一つの開口部は細長い形をしてもよい。その少なくとも一つの開口部は楕円形であってもよい。
【0023】
その少なくとも一つの開口部はチューブの内径より大きくてもよい。これにより、開口部は胃の中に入る流体の流れを妨げなくなる。
【0024】
チューブは、チューブの長さに沿って複数の標識を有してもよい。これにより、チューブが患者の中に置かれたとき、医学専門家は開口部の位置を判断することができ、開口部を胃に対して確実に位置合わせすることができる。また、標識は、印側に少なくとも一つの穴が設置されるように印を設けている。
【0025】
チューブの各端部は互いに同等であり、患者を通ってチューブを引き込むことができるように構成されている(PEG法挿入)。チューブは、PEG法挿入とは別の技術で挿入されるように構成されてもよい。
【0026】
チューブは中実部分を含んでもよい。
【0027】
チューブは金属で補強されてもよい。
【0028】
チューブは二つの開口部を有してもよく、この場合、その二つの開口部はチューブの壁で二つに仕切られるとよい。これによって、ゆっくり与える薬剤が求められるような場合には、異なる流体を胃に供給することができる。
【0029】
チューブは、U字状、ループ状又は円形等の所望の形状を与えることができるように成型されてもよい。
【0030】
胃内容物の逆流を防ぐために、チューブの各開口端部には弁が取り付けられてもよい。
【0031】
保持手段は開放位置から閉鎖位置まで動作できるクランプの形態をとってもよい。クランプは供給手段の第2部分及び第3部分を互いに対して保持するように構成されてもよく、これによって、第1部分は第2部分と第3部分との間に配置されてもよい。第2部分及び第3部分が固定されているとき、第2部分と第3部分との間で延びているチューブは円形にあってもよい。
【0032】
クランプは、第2部分及び第3部分を横に並べて保持するように受けてもよい。
【0033】
クランプが閉鎖位置にあるとき、第2部分及び第3部分は互いに対して固定されてもよい。クランプを開けるためにキーが必要とされることが好ましい。これによって、クランプは誤って開けられなくなる。
【0034】
クランプが閉鎖されていて、チューブがそこに保持されているとき、少なくとも一つの開口部がクランプと反対側に面することが好ましい。
【0035】
保持手段は、アラーム手段を含んでもよく、アラーム手段は、装置を引き離すような誤って施された力を保持手段が検知したとき作動されてもよい。
【0036】
装置はコネクタをさらに備えてもよい。その場合、コネクタの第1端部は第1チューブの一端に挿入されるように構成されてもよく、コネクタの第2端部は第2チューブの一端に挿入されるように構成されてもよく、コネクタは第1チューブ及び第2チューブの外径と同等な又はそれより小さな直径を有してもよい。患者に最小衝撃を与えながら現在のチューブが新しいチューブに取り替えられるよう、コネクタは、既に患者の中の適所に置かれているチューブと代替チューブとを接続させるために用いられてもよい。
【0037】
装置は、供給機構用万能ポート、チューブが取り外されたときに鳴るセンサー/アラーム、流量調整弁及び/又は薬収納室(drug chamber)の中で一つ以上を含んでもよい。
【0038】
保持手段は、栄養補給剤をゆっくり供給するための注入ポンプ及び/又は胃の中を通る前に食物を殺菌するための殺菌装置を備えてもよい。
【0039】
保持手段はコネクタを備えてもよく、これによって、胃の中に食物及び他の薬剤を供給できる供給手段を装置に取り付けることが可能となる。
【0040】
本願発明は、添付図面に示したような様々な実施形態の説明を参照することにより、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1実施形態による装置を示す図である。
【図2】(a)はある位置にある保持手段を示し、(b)は他の位置にある保持手段を示し、(c)はさらに他の位置にある保持手段を示し、(d)はキーを示す図である。
【図3】(a)第1構成において適所にある装置を示し、(b)は第2構成において適所にある装置を示す図である。
【図4】第2実施形態による装置を示す図であり、第3構成(残留構成)において適所にある装置を示している。
【図5】保持手段が供給機構及び/又はセンサー/アラーム機構を含む、第3実施形態による装置を示す図である。
【図6】保持手段が殺菌部分及び/又はセンサー/アラーム機構を含む、第4実施形態による装置を示す図である。
【図7】コネクタを示す図である。
【図8】弁を示す図である。
【図9】先行技術における装置を示す図である。
【図10】適所にある図9の装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図1を参照すると、第1実施形態による本発明は経管栄養補給用の装置11の形態をとる。装置11はチューブ13の形態にある供給手段を備えている。
【0043】
チューブ13は、柔軟な可撓性を有する医療用のシリコーン又はポリマー(例えば、ポリプロピレン、ポリウレタン又は他の胃瘻チューブ用に適した材料)で作られる。それによって、チューブ13は、ねじれのない又は内径が小さくされていないループを形成することができる。
【0044】
チューブ13は流出手段を含み、この流出手段は、チューブ13の第1部分17に配置されている開口部15の形態をとる。開口部15の形状は楕円形である。この形状は、チューブ13が二つの部分に分断されないよう、チューブ13の完全性を維持するために役立つ。
【0045】
開口部15が胃の中へ流れる流体の妨げとならないように、開口部15はチューブ13の内径より大きい直径を有する。
【0046】
また、チューブ13は、二組の全く同じ標識を有する。標識の各組は、チューブ13の両端に向かって開口部15の両側に延びている。
【0047】
チューブ13の各端部には、取付具27が結合されている。取付具27によって、チューブは患者を通って引っ張り出されることができる。
【0048】
図2の(a)、(b)及び(c)を参照すると、装置11はクランプ19の形態にある保持手段も備えている。クランプは、図2の(a)に示す開放位置と図2の(c)に示す閉鎖位置との間で動作することができる。クランプは、チューブ13の第2部分21と第3部分23を横に並べた状態で受けるよう構成されている。第2部分21及び第3部分23は、図2の(b)及び(c)で示すように第1部分17の両側に位置する。
【0049】
クランプ19が誤って開放されないように、閉鎖位置にあるとき、クランプ19は掛止されてしっかり閉鎖される。図2の(d)に示すように、クランプ19を開けるためにキー25を使ってもよい。
【0050】
PEG技術のプル法を用いて患者にチューブ13を設置すると、チューブの一方の端部は胃30を通ってから第1貫通口29を通って患者から出ており、他方の端部は第2貫通口31を通ってから同様に出ている。標識18を用いると、医療専門家は開口部15が患者の胃30の中に置かれるように開口部15を配置することができる。さらに、標識18を用いると、開口部15が患者の中で外側へ面するようにチューブ13を配向することができる。
【0051】
チューブ13は、一旦適所に置かれるとその適所に保持されることが重要である。そのために、第2部分21及び第3部分23は交差されて、クランプ19を用いて横に並べた状態で互いに対して保持される。チューブ13は、図3の(a)に示すように、クランプ19を出ると、チューブ13の両端部が反対方向に延びるように配置されてもよく、図3の(b)に示すように、チューブ13の両端部が互いに同じ方向に配置されてもよい。
【0052】
適切に保持された場合、クランプ19は患者の第1貫通口29と第2貫通口31との間に配置され、胃の中におけるチューブ13の開口部15の位置決めにも対応する。
【0053】
クランプ19が適所にあるとき、チューブ13を患者に対して内側へ移動することも、取り除くこともできない。
【0054】
患者の胃の中にあるチューブ13は新しいものに取り替える必要がしばしばある。この発明を用いるとこれは単純な作業である。このために、装置11は、図7に示すようなコネクタ33を備えている。使用の際、コネクタ33は、第1チューブ13aの一端と第2チューブ13bの一端に装着される。第1チューブ13aが胃の中から取り出されると、第2チューブ13bは、第1チューブ13aに追随するので適所へと引き込まれる。第2チューブ13bが所望の位置に置かれると、第1チューブ13aを取り外すことができ、クランプ19は第2チューブ13bに装着される。
【0055】
装置11は、図8に示すように弁35も備えており、胃内容物の逆流を防ぐ。
【0056】
本発明の他の実施形態によれば、チューブ13は、図4に示すように、中空部分37と細長い中実(残留)部分39とを有してもよい。この実施形態において、チューブ13は、上述の保持手段がチューブ13からなるように構成されてもよく、これによって、上述の二つの部分が互いに対して保持されて装置が適所に留まるように、細長い中実部分39は中空部分37に結ばれてもよい。クランプ19は、その結び目を補強するために用いられてもよい。
【0057】
他の実施形態において、チューブ13は、異なる外径を有する複数の部分を有してもよい。この構成において、チューブ13を交換するとき、小径の方の部分が先導用として用いられることが重要である。縫合糸は小径の方の部分に結び付けられ、両方の出口を通って引っ張り出される。その後、縫合糸は代替チューブの軌道として用いられ、新しいチューブの小径の方の部分がまず大きい方の出口を通って入る。
【0058】
図5は、本発明の第3実施形態を示し、この図において、クランプ19は、供給機構41及び/又はセンサー/アラーム機構42を組み込んで構成されている。ここで、供給機構41は、例えば栄養補給物をゆっくりと供給するために注入ポンプを用いたようなものであり、センサー/アラーム機構42は、装置が移動又は除去されたか否かを検知するためのものである。
【0059】
図6は、本発明の第4実施形態を示し、この図において、クランプ19は、紫外線光源43を有する殺菌消毒部分、及び/又は、装置が移動又は除去されたか否かを検知するセンサー/アラーム機構42を組み込んで構成されている。
【0060】
チューブ13は、X線透視下で見ることができるように放射線不透過性の縞(stripe)を有してもよい。チューブ13は、抗生物質又は他の薬の回避剤で被覆されてもよい。
【0061】
本発明をある特定の事例について説明したが、本発明によると他の適用も防ぐことができる。例えば、この装置は、栄養補給用空腸造瘻技術、経管S状結腸瘻造設技術、恥骨上膀胱瘻造設技術、骨盤腔ドレーン(pelvic drain)、腹膜ドレーン(peritoneal drain)、胸部ドレーン(thoracic drain)に用いることができる。
【0062】
当業者とって明らかな修正及び変更は本発明の範囲に含まれるとみなされる。
【0063】
明細書の全体にわたって、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、「備える」及び「備えている」等の変形は、述べた構成要素又は構成要素群を含むとの意味であるが、他の構成要素又は構成要素群を排除する意味ではないことを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の胃の中に食物、薬剤及び他の流体を供給するための供給手段と、
チューブを所望の位置に保持するための保持手段と、
を備える、経管栄養補給用の装置であって、
前記供給手段は、患者に開けられた穴の中に収容される第1部分を備えており、
前記第1部分は、患者に開けられた前記穴と実質的に同等な又はそれより小さな最大横断面を有し、前記穴を通って、前記第1部分が入ったり出たりする、装置。
【請求項2】
前記供給手段がチューブである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記チューブが、患者に開けられた第1穴を通って患者の中に入り、患者の胃を通ってから第2穴を通って患者から出る、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記供給手段の前記第1部分の外径が均一である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1部分の直径が前記供給手段の他の部分の直径と異なり、最大直径は、患者に空けられた前記穴と実質的に同等であり、又はそれより小さいものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記チューブが、可撓性の透明な材料で作られる、請求項2〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
曲線状又はループ状にあるとき、前記チューブの内径が実質的に同等な状態に維持される、請求項2〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記供給手段は、流体が前記チューブから胃の中に入るための流出手段を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記流出手段が少なくとも一つの開口部の形態をとっている、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも一つの開口部が細長い形状にある、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つの開口部が楕円形である、請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも一つの開口部が前記チューブの内径より大きい、請求項9〜11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記供給手段が、前記チューブの長さ方向に沿って複数の標識を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記チューブの各端部が、互いに同等であり、患者を通って前記チューブを引っ張り出すことができるように構成されている、請求項2〜13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記チューブが中実部分を含む、請求項2〜14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記チューブが金属で補強されている、請求項2〜15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記チューブが二つの開口部を有しており、二つの前記開口部は前記チューブの壁によって仕切られている、請求項2〜16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記チューブが、U字状、ループ状又は円形等の所望の形で提供されるように成型されている、請求項2〜17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記チューブの前記開口部が、胃内容物の逆流を防ぐために弁を備えている、請求項2〜18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記保持手段が、開放位置から閉鎖位置に動作することができるクランプを備えており、前記クランプは、前記供給手段の第2部分及び第3部分を互いに対して保持するように構成されており、それによって、前記第1部分が、前記第2部分と前記第3部分との間に配置される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記第2部分及び前記第3部分が固定されているとき、前記第2部分と前記第3部分との間に延びている前記供給手段が円形にある、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記クランプは、前記第2部分及び前記第3部分が横に並んで保持されるように、前記第2部分及び前記第3部分を受けている、請求項20又は21に記載の装置。
【請求項23】
前記クランプが閉鎖位置にあるとき、前記第2部分及び前記第3部分が互いに対して固定されている、請求項20〜22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記クランプを開けるために、キーが必要となる、請求項20〜23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記クランプが閉鎖位置にあるとき、前記少なくとも一つの開口部がクランプと反対側に面して開口されている、請求項20〜24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記保持手段がアラーム手段を備えており、前記アラーム手段は、システムを引き離すような誤って施された力を前記保持手段が検知したときに作動される、請求項1〜25のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記保持手段がコネクタを備えており、前記コネクタの第1端部は第1チューブの一端に挿入されるように構成されており、また、前記コネクタの第2端部は第2チューブの一端に挿入されるように構成されており、既に患者の中の適所に置かれている前記第1チューブが前記第2チューブに接続されるように、前記コネクタは、前記第1チューブ及び/又は前記第2チューブの外径と実質的に同等な又はそれより小さな直径を有し、前記第2チューブは患者に開けられている前記穴を通って引き込まれて、患者に最小衝撃を与えながら前記第1チューブを取り替える、請求項1に記載の装置。
【請求項28】
供給装置用万能ポート、前記チューブが取り外されたときに鳴るセンサー/アラーム、流量調整弁、及び/又は、薬収納室の一つ以上をさらに備えている、請求項1〜27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記保持手段が、栄養補給物をゆっくり供給するための注入ポンプをさらに備えている、請求項1〜28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記保持手段が、食物が胃の中を通る前に食物を殺菌するための殺菌装置をさらに備えている、請求項1〜29のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
胃の中に食物及び他の薬剤を供給するための供給装置を前記装置に取り付けるために、前記保持手段がコネクタをさらに備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項32】
前記チューブがドレーンとして用いられる、請求項2に記載の装置。
「請求項32」添付図面の図1〜図8を参照しながら実質的に明細書本文に記載された装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2011−500141(P2011−500141A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528842(P2010−528842)
【出願日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際出願番号】PCT/SG2007/000346
【国際公開番号】WO2009/048422
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(510057556)
【Fターム(参考)】