説明

経路探索装置、経路探索システム、経路探索方法及びコンピュータプログラム

【課題】ユーザが入力する条件に応じた詳細地点に基づく経路を探索する。
【解決手段】経路探索装置10は、施設名称と、施設の詳細地点の位置を示す詳細地点位置情報と、詳細地点位置情報に該当する条件を示す該当条件と、が対応付けられた詳細地点情報を記憶する記憶部12と、ユーザが設定した設定出発地、設定目的地、及び設定経由地の少なくとも1つの設定地点を含む探索条件と、詳細地点位置情報を検索する検索条件と、を含む経路探索要求を受け付ける経路探索要求受付部110と、設定地点の名称が施設名称と合致し、且つ、検索条件が該当条件と合致する詳細地点位置情報を検索し、詳細地点位置情報に基づいて、設定地点を詳細地点へ切り替える地点切り替え部111と、詳細地点に基づく経路を探索する経路探索部112と、経路探索部112が探索した詳細地点に基づく経路の経路探索結果を出力する経路探索結果出力部113と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路探索装置、経路探索システム、経路探索方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、出発地から目的地への経路と、目的地の周辺施設に関する周辺施設情報と、を表示する経路探索装置が知られている。例えば、特許文献1には、出発地から目的地への案内経路とともに、施設情報に関連付けた駐車場情報を含む地図データからユーザが行きたい施設の施設情報を検索し、その施設の専用駐車場または提携駐車場を検出して、自車が利用可能な駐車場を液晶表示部にリストとして表示する車載用経路誘導装置が開示されている。
【0003】
このように、特許文献1の車載用経路誘導装置では、ユーザが設定した設定目的地への案内経路と、駐車場情報と、が表示されるのに対し、駐車場までの案内経路は表示されない。即ち、特許文献1の車載用経路誘導装置では、案内経路の目的地は、常に、ユーザが設定した設定目的地と同一である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−323332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザの最終目的地が設定目的地と一致するとは限らない。例えば、自動車で駅へ移動する場合には、設定目的地が駅であっても、最終目的地は駅前駐車場である。このような場合に、特許文献1の車載用経路誘導装置では、案内経路の目的地はユーザが設定した設定目的地と同一であるので、駅を設定目的地として設定したユーザは、駅への案内経路と、駅前駐車場に関する駐車場情報と、を表示させることはできるが、ユーザの最終目的地である駅前駐車場への案内経路を表示させることはできない。特許文献1の車載用経路誘導装置に駅前駐車場への案内経路を表示させるためには、ユーザは、駅への案内経路を表示させた後に、駅前駐車場を設定目的地として設定し直す必要がある。
【0006】
特に、最終目的地は、ユーザの行動条件に応じて随時変化する。例えば、ユーザが自宅を設定目的地として設定した場合であっても、自動車で移動するユーザの最終目的地は自宅ではなく駐車場であるのに対し、徒歩で移動するユーザの最終目的地は自宅家屋である。また、ユーザが駅を設定目的地として設定した場合であっても、送迎のために自動車で移動するユーザの最終目的地は駅前ロータリーであるのに対し、電車に乗るために徒歩で移動するユーザの最終目的地は駅の改札口である。従って、ユーザは、最終目的地を設定目的地として設定するためには、行動条件を考慮する必要がある。
【0007】
このように、ユーザの最終目的地は、ユーザが設定した設定目的地と一致するとは限らず、ユーザの行動条件に応じて随時変化することに留意する必要がある。従って、ユーザが設定した設定目的地に対して経路探索を行うと、ユーザは、最終目的地を設定目的地として設定し直さなければならなくなり、ユーザにとって大きな負担である。また、ユーザの行動条件に応じて随時変化する最終目的地を設定目的地として設定することも、ユーザにとって大きな負担である。なお、目的地に限らず、出発地や経由地も同様である。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ユーザが入力する条件に応じた詳細地点に基づく経路を探索することができる経路探索装置、経路探索システム、経路探索方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の経路探索装置は、施設名称と、施設の詳細地点の位置を示す詳細地点位置情報と、前記詳細地点位置情報に該当する条件を示す該当条件と、が対応付けられた詳細地点情報を記憶する記憶部と、ユーザが設定した設定出発地、設定目的地、及び設定経由地の少なくとも1つの設定地点を含む探索条件と、前記詳細地点位置情報を検索する検索条件と、を含む経路探索要求を受け付ける経路探索要求受付部と、前記設定地点の名称が前記施設名称と合致し、且つ、前記検索条件が前記該当条件と合致する詳細地点位置情報を検索し、前記詳細地点位置情報に基づいて、前記設定地点を前記詳細地点へ切り替える地点切り替え部と、前記詳細地点に基づく経路を探索する経路探索部と、前記経路探索部が探索した前記詳細地点に基づく経路の経路探索結果を出力する経路探索結果出力部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが入力する条件に応じた詳細地点に基づく経路を探索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態の経路探索システム1の概略構成の一例を示すブロック図。
【図2】本発明の実施形態の経路探索装置10の概略構成の一例を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態の詳細地点情報のデータ構造例を示す概略図。
【図4】本発明の実施形態の詳細地点情報登録処理例を示すシーケンス図。
【図5】本発明の実施形態の詳細地点情報登録画面例を示す図。
【図6】本発明の実施形態の詳細地点情報登録画面例を示す図。
【図7】本発明の実施形態の経路探索処理の一例を示すシーケンス図。
【図8】本発明の実施形態の探索条件入力画面例を示す図。
【図9】本発明の実施形態の探索条件入力画面例を示す図。
【図10】本発明の実施形態の探索条件入力画面例を示す図。
【図11】本発明の実施形態の目的地決定の一例を示すフローチャート。
【図12】本発明の実施形態の情報処理装置20の表示部に表示される経路探索結果画面例を示す図。
【図13】本発明の実施形態の情報処理装置20の表示部に表示される経路探索結果画面例を示す図。
【図14】本発明の実施形態の情報処理装置20の表示部に表示される経路探索結果画面例を示す図。
【図15】本発明の実施形態の情報処理装置20の表示部に表示される経路探索結果画面例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態の経路探索システム1の概略構成の一例を示すブロック図である。図1の経路探索システム1は、経路探索装置10と、複数の情報処理装置20と、ネットワーク30と、を備える。経路探索装置10及び複数の情報処理装置20は、それぞれ、ネットワーク30を介して接続される。
【0014】
経路探索装置10は、ユーザが入力した探索条件に基づいて、出発地から目的地への経路を探索する装置である。経路探索装置10は、例えばサーバである。
【0015】
各情報処理装置20は、ユーザが使用する装置である。各情報処理装置20は、ユーザの指示を受け付ける操作部(図示せず)と、画像を表示する表示部(図示せず)と、経路探索装置10との間で通信を行う通信部(図示せず)と、情報処理装置20を制御する制御部(図示せず)と、メモリ(図示せず)と、を備える。各情報処理装置20は、例えば携帯電話、スマートフォン若しくはタブレット端末等のモバイル電子機器、又はカーナビゲーション装置等の据え置き型の電子機器である。
【0016】
ネットワーク30は、有線回線と無線回線のいずれでも良く、回線の種類や形態は問わない。
【0017】
本発明の実施形態の経路探索装置の構成について説明する。図2は、本発明の実施形態の経路探索装置10の概略構成の一例を示すブロック図である。図2の経路探索装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備える。
【0018】
制御部11は、内部メモリ(図示せず)に格納された経路探索装置10の制御プログラムを起動することによって、経路探索装置10を制御するモジュールである。制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。より具体的には、制御部11は、経路探索要求受付部110と、地点切り替え部111と、経路探索部112と、経路探索結果出力部113と、記憶制御部114と、を備える。
【0019】
経路探索要求受付部110は、ユーザが入力した探索条件を含む経路探索要求を受け付ける。探索条件は、経路を探索するための経路条件と、詳細地点位置情報を検索するための検索条件と、を含む。経路条件は、ユーザが設定した設定地点(設定出発地、設定目的地及び設定経由地の少なくとも1つ)を含む。詳細地点位置情報とは、設定地点の切り替え候補である詳細地点の位置を示す情報である。
【0020】
地点切り替え部111は、設定地点を、検索条件に応じた詳細地点へ切り替える。検索条件に応じた詳細地点とは、検索条件に基づいて推測されるユーザの目的地、出発地又は経由地であって、設定地点とは異なる場所である。
【0021】
経路探索部112は、詳細地点に基づく経路を探索する。詳細地点に基づく経路とは、設定出発地又は詳細地点から設定目的地又は詳細地点への経路、及び設定経由地又は詳細地点を経由する経路である。なお、経路探索部112は、1つの経路を探索しても良いし、複数の経路を探索しても良い。また、経路探索部112は、詳細地点に基づく経路だけでなく、ユーザが設定した設定地点に基づく経路を探索しても良い。設定地点に基づく経路とは、設定出発地から設定目的地への経路、及び設定経由地を経由する経路である。
【0022】
経路探索結果出力部113は、経路探索部112の経路探索結果を出力する。例えば、地点切り替え部111が設定目的地のみを詳細地点へ切り替えた場合、詳細地点に基づく経路探索結果は、設定出発地から詳細地点への経路と、設定出発地から詳細地点への経路に関する付加情報(例えば、所要時間、料金情報及び経路上の施設情報)と、を含む。また、経路探索結果出力部113は、詳細地点に基づく経路探索結果だけでなく、設定地点に基づく経路探索結果を出力しても良い。設定地点に基づく経路探索結果は、設定出発地から設定目的地への経路と、設定出発地から設定目的地への経路に関する付加情報と、を含む。
【0023】
記憶制御部114は、ユーザが入力した詳細地点情報を記憶部12に記憶する。詳細地点情報は、設定地点を詳細地点へ切り替えるのに用いられる情報である。
【0024】
記憶部12は、地図情報ファイル121と、詳細地点情報ファイル122と、その他の様々なデータ(例えば、プログラム、テーブル及びデータベース)と、を記憶する。記憶部12は、例えばハードディスク等の固定型のデータストレージである。
【0025】
地図情報ファイル121は、経路探索に用いられるファイルであって、地図情報と、交通情報(例えば、交通機関の路線情報、時刻表情報及び料金情報)と、施設情報(例えば、スタジアムに関する情報、ミュージアムに関する情報及び大学に関する情報)と、経路ネットワーク情報と、を含む汎用的なデータ形式のファイルである。地図情報では、全ての地点に緯度及び経度が割り当てられる。従って、緯度及び経度が特定されると、地図情報上の位置が特定される。
【0026】
詳細地点情報ファイル122は、設定地点を詳細地点へ切り替えるのに用いられるファイルであって、上述した詳細地点情報を含むファイルである。なお、本発明の実施形態では、経路探索システム1に詳細地点情報ファイル122を予め用意しても良いし、記憶制御部114を介してユーザが任意に入力した情報を詳細地点情報ファイル122に登録できるようにしても良い。
【0027】
通信部13は、ネットワーク30のプロトコルに従って、各情報処理装置20との間で各種情報を送受信するインタフェースである。
【0028】
本発明の実施形態の詳細地点情報のデータ構造について説明する。図3は、本発明の実施形態の詳細地点情報のデータ構造例を示す概略図である。
【0029】
詳細地点情報は、レコードIDと、施設名称と、条件種別と、デフォルト位置情報と、地点名称と、該当条件と、詳細地点位置情報と、を含む。レコードIDは、個々の詳細地点情報を識別する情報である。施設名称は、個々の詳細地点情報を代表する施設の名称である。条件種別は、該当条件の種類を示す。デフォルト位置情報は、検索条件が該当条件に合致しない場合に切り替えるべきデフォルト地点の地図情報上の位置を示す。詳細地点位置情報は、検索条件が該当条件に合致する場合に切り替えるべき詳細地点の地図情報上の位置を示す。該当条件と詳細地点位置情報は、対応付けられている。
【0030】
なお、1つのレコードが、複数組の該当条件及び詳細地点位置情報を含んでも良い。デフォルト位置情報及び詳細地点位置情報は、地図情報上の緯度及び経度を示す座標であっても良いし、地図情報上の緯度及び経度に対応付けられた住所であっても良いし、その他の位置を示す所定の種々の情報(例えば、施設IDなど)であっても良い。条件種別は、1つでも良いし、複数でも良い。デフォルト位置情報及び条件種別は省略可能である。
【0031】
レコードAは、「大学」という施設名称と、「曜日」という条件種別と、デフォルト位置情報(x0,y0)と、「月曜」という該当条件1に対応付けられた地点名称1「キャンパスA」の詳細地点位置情報1(x1,y1)と、「火曜」という該当条件2に対応付けられた地点名称2「キャンパスB」の詳細地点位置情報2(x2,y1)と、を含む。例えば、詳細地点位置情報1は月曜日の授業が開催されるキャンパスの地図情報上の位置を示し、詳細地点位置情報2は、火曜日の授業が開催されるキャンパスの地図情報上の位置を示す。
【0032】
レコードBは、「自宅」という施設名称と、「移動手段」という条件種別と、デフォルト位置情報(x3,y0)と、「自動車」という該当条件1に対応付けられた地点名称1「自宅駐車場」の詳細地点位置情報1(x3,y1)と、「徒歩」という該当条件2に対応付けられた地点名称2「自宅家屋」の詳細地点位置情報2(x3,y2)と、を含む。例えば、詳細地点位置情報1は自宅周辺の駐車場の地図情報上の位置を示し、詳細地点位置情報2は自宅家屋の地図情報上の位置を示す。
【0033】
レコードCは、「オフィス」という施設名称と、「曜日」及び「移動手段」という2つの条件種別と、デフォルト位置情報(x5,y4)と、「月曜」及び「自動車」という該当条件1に対応付けられた地点名称1「工場(駐車場)」の詳細地点位置情報1(x3,y4)と、「月曜」及び「徒歩」という該当条件2に対応付けられた地点名称2「事務所」の詳細地点位置情報2(x5,y1)と、を含む。例えば、詳細地点位置情報1は月曜日に出勤すべき工場の駐車場の地図情報上の位置を示し、詳細地点位置情報2は月曜日に出勤すべき事務所の地図情報上の位置を示す。
【0034】
なお、上述したように、経路探索システム1に詳細地点情報ファイル122を予め用意しても良いし、ユーザが任意に入力した情報を詳細地点情報ファイル122に登録できるようにしても良い。以下では、詳細地点情報ファイル122にユーザが入力した情報を登録する処理(以下、「詳細地点情報登録処理」という)について説明する。図4は、本発明の実施形態の詳細地点情報登録処理の一例を示すシーケンス図である。図5及び6は、本発明の実施形態の詳細地点情報登録画面例を示す図である。
【0035】
<S400> ユーザは、情報処理装置20の表示部に表示される詳細地点情報登録画面を見ながら、情報処理装置20の操作部を操作して任意の入力情報を入力する。詳細地点情報登録画面は、例えば図5の自宅情報登録画面及び図6の施設情報登録画面である。
【0036】
図5の自宅情報登録画面では、ユーザは、自宅位置欄5aに自宅の位置情報(例えば、住所又は座標)を入力し、駐車場位置欄5bに駐車場の位置情報を入力することができる。ユーザが完了キー5cを選択すると、「自宅」という施設名称を含む詳細地点情報のレコード(例えば、図3のレコードB)において、自宅位置欄5aに入力された位置情報が地点名称2「自宅家屋」の地点位置情報2に登録され、駐車場位置欄5bに入力された位置情報が地点名称1「自宅駐車場」の地点位置情報1に登録される。
【0037】
図6の施設情報登録画面1では、ユーザは、代表施設名称欄61aに「大学」という代表施設の名称を入力し、周辺施設名称欄6bに「キャンパスA」という周辺施設の名称を入力することができる。ユーザが詳細キー61cを選択すると、代表施設情報登録画面2が表示され、詳細キー61dを選択すると、周辺施設情報登録画面3が表示される。
【0038】
代表施設情報登録画面2では、ユーザは、代表施設名称欄62aに「大学」という代表施設の名称を入力し、代表施設位置欄62bに大学の位置情報を入力することができる。ユーザが決定キー62cを選択すると、代表施設情報登録画面2で入力された情報が確定する。
【0039】
周辺施設情報登録画面3では、ユーザは、周辺施設名称欄63aに「キャンパスA」という周辺施設の名称を入力し、周辺施設位置欄63bにキャンパスAの位置情報を入力することができる。ユーザが変更キー63cを選択すると、該当条件登録画面41が表示され、変更キー63dを選択すると、該当条件登録画面42が表示され、決定キー63eを選択すると、周辺施設情報登録画面3で入力された情報が確定する。
【0040】
該当条件登録画面41では、ユーザは、移動手段(例えば、徒歩、車いす、自転車及び自動車の少なくとも1つ)を選択することができる。ユーザが決定キー64を選択すると、該当条件登録画面41で選択された情報が確定する。
【0041】
該当条件登録画面42では、ユーザは、曜日(日〜土の少なくとも1つ)を選択することができる。ユーザが決定キー65を選択すると、該当条件登録画面42で選択された情報が確定する。
【0042】
また、ユーザが施設情報登録画面1の完了キー61eを選択すると、「大学」という代表施設名称を含む詳細地点情報のレコード(例えば、図3のレコードID:A)において、該当条件が設定された項目(曜日)が条件種別に登録され、周辺施設名称欄63aに入力された情報(キャンパスA)が地点名称1に登録され、代表施設位置欄62bに入力された位置情報(x0,y0)がデフォルト位置情報に登録され、該当条件登録画面42で選択された曜日(月曜)が該当条件1に登録され、周辺施設位置欄63bに入力された位置情報(x1,y1)が詳細地点位置情報1に登録される。
【0043】
なお、ユーザは、図5の自宅位置欄5a及び駐車場位置欄5b、並びに図6の代表施設位置欄62b及び周辺施設位置欄63bに位置情報を入力するときに、情報処理装置20の表示部に表示された地図上の任意の地点を選択することもできる。この場合には、ユーザが選択した地点に対応する位置情報が詳細地点位置情報に登録される。このように、地図情報に基づいて位置情報を入力することにより、最新の地図情報に対応した位置情報を詳細地点情報に登録することができる。
【0044】
<S421> 情報処理装置20は、ネットワーク30を介して、ユーザが入力した入力情報を経路探索装置10へ送信する。
【0045】
<S411> 通信部13は、ネットワーク30を介して、情報処理装置20が送信した入力情報を受信する。
【0046】
<S412> 制御部11は、通信部13が受信した入力情報と、経路探索装置10が任意の方法(例えば連番)で定義したレコードIDとを含む詳細地点情報を生成する。記憶制御部114は、制御部11が生成した詳細地点情報を詳細地点情報ファイル122に登録する。これにより、図3の詳細地点情報が記憶部12に記憶される。
【0047】
一方、詳細地点情報ファイル122を予め用意しておく場合には、図4の詳細地点情報登録処理は省略可能である。この場合には、ユーザが入力情報を入力する手間が省けるので、利便性が向上する。但し、詳細地点情報は、自宅情報等の予め用意できない情報も含むため、詳細地点情報の入力をユーザに促すための詳細地点情報登録画面(図5及び図6を参照)を表示し、詳細地点情報登録処理を実行することが好ましい。
【0048】
本発明の実施形態の経路探索システムの経路探索処理について説明する。図7は、本発明の実施形態の経路探索処理の一例を示すシーケンス図である。図8〜10は、本発明の実施形態の探索条件入力画面例を示す図である。
【0049】
<S700> ユーザは、情報処理装置20の表示部に表示される探索条件入力画面を見ながら、情報処理装置20の操作部を操作して探索条件(経路条件及び検索条件)を入力する。経路条件は、設定地点(即ち、設定目的地、設定出発地及び設定経由地の少なくとも1つ)に関する条件を含む。検索条件は、詳細地点位置情報を検索するための条件(即ち、日付に関する条件、時刻に関する条件、移動手段に関する条件、表示順序に関する条件、徒歩に関する条件、使用路線に関する条件及びオプション条件)の少なくとも1つを含む。
【0050】
図8〜10に示すように、日付に関する条件は、経路を利用する年月日と、使用路線が始発又は終電であるか否かと、を含む。時刻に関する条件は、出発又は到着の時刻を含む。移動手段に関する条件は、乗物及び徒歩を利用するか否かと、タクシーを優先的に利用するか否かと、自動車を利用するか否かと、渋滞を考慮するか否かと、有料道路を利用するか否かと、所定の距離以下の徒歩を利用するか否かと、自転車を利用するか否かと、車椅子を利用するか否かと、乗物及び車椅子を利用するか否かと、を含む。表示順序に関する条件は、所要時間と、運賃と、乗換回数と、徒歩距離と、CO排出量と、を含む。徒歩に関する条件は、4段階の徒歩速度と、3種類の優先ルートと、を含む。使用路線に関する条件は、飛行機、新幹線、特急線、路線バス、その他有料路線、高速バス及びフェリーを利用するか否かを含む。オプション条件は、例えば、ユーザが所持する物品に関する条件と、ユーザの目的に関する条件と、ユーザのプロフィールに関する条件の少なくとも一つを含む。
【0051】
図8〜10に示すように、探索条件入力画面は、経路条件フィールド81と、検索条件フィールド82と、を含む。経路条件フィールド81は、探索条件入力画面で入力された設定出発地及び設定目的地の修正及び確認をするための出発地欄81a及び目的地欄81bと、設定経由地を追加するための経由地追加欄81cと、を含む。検索条件フィールド82は、日付に関する条件を入力するための日付指定欄82aと、時刻に関する条件を入力するための時刻指定欄82bと、移動手段に関する条件を入力するための移動手段欄82cと、表示順序に関する条件を入力するための表示順序欄82dと、徒歩に関する条件を入力するための徒歩設定欄82eと、使用路線に関する条件を入力するための使用路線欄82fと、オプション条件を入力するためのオプション欄82gと、を含む。本発明の実施形態では、地点切り替え部111が、設定地点を検索条件に合致する詳細地点へ切り替えるので、ユーザは、詳細地点を考慮して経路条件を入力する代わりに、詳細地点を考慮せずに経路条件及び検索条件を入力する。
【0052】
図8のオプション欄82gには、ユーザは、スタジアムのスタンドの位置(ホーム側スタンド又はアウェイ側スタンド)及びフロア(1階又は2階)を入力することができる。これにより、例えば設定目的地がスタンドである場合、応援するチーム側のスタンドに近い入場ゲートへの経路が探索される。
【0053】
図9のオプション欄82gには、ユーザは、ベビーカーの有無及び送迎の有無を入力することができる。これにより、例えば設定目的地が駅である場合、ベビーカーが有る場合にはバリアフリー設備のある場所(例えば、エレベータ、エスカレータ又はスロープのある場所)への経路が探索され、送迎が有る場合には比較的長時間の停車が可能な場所(例えば、駅前ロータリー)への経路が探索される。
【0054】
図10のオプション欄82gには、ユーザは、ミュージアムの入館目的(荷物搬入又は一般入場)を入力することができる。これにより、設定目的地がミュージアムである場合、荷物搬入時には搬入口への経路が探索され、一般入場時には入場ゲートへの経路が探索される。
【0055】
ユーザは、図8〜10の何れかの探索条件入力画面において、経路条件フィールド81に設定地点を入力し、検索条件フィールド82に少なくとも1つの検索条件を入力する。経路条件フィールド81の出発地が設定出発地に相当し、目的地が設定目的地に相当し、経由地追加欄81cで入力された経由地が設定経由地に相当する。なお、情報処理装置20がGPS(Global Positioning System)モジュールを備える場合には、GPSモジュールが、GPSを用いて現在地を検出し、検出した現在地を設定地点として入力しても良い。
【0056】
<S721> 情報処理装置20は、ネットワーク30を介して、ユーザが入力した探索条件を含む経路探索要求を経路探索装置10へ送信する。
【0057】
<S711> 通信部13は、ネットワーク30を介して、情報処理装置20が送信した経路探索要求を受信する。経路探索要求受付部110は、通信部13が受信した経路探索要求を受け付ける。
【0058】
<S712> 地点切り替え部111は、探索条件及び検索条件に基づいて詳細地点情報ファイル122から詳細地点位置情報を検索し、設定地点を、検索した詳細地点位置情報が示す詳細地点又はデフォルト地点へ切り替える。図11は、本発明の実施形態の地点切り替えの一例を示すフローチャートである。なお、図11のフローチャートは、設定目的地を詳細地点又はデフォルト地点へ切り替える処理である。
【0059】
<S1100> 地点切り替え部111は、設定目的地に対応する詳細地点情報のレコードの有無を判定する。設定目的地に対応する詳細地点情報のレコードとは、設定目的地の名称と合致する施設名称を含む詳細地点情報ファイル122のレコードである。例えば、図9のように、経路条件フィールド81の設定目的地の名称が「自宅」である場合には、「自宅」という施設名称を含む図3のレコードBが設定目的地に対応する詳細地点情報のレコードである。設定目的地に対応する詳細地点情報のレコードがある場合には(S1100−YES)、S1101に進む。設定目的地に対応する詳細地点情報のレコードがない場合には(S1100−NO)、経路探索(S713)に進む。なお、設定目的地の名称が施設名称と一致しない場合であっても、地点切り替え部111は、設定目的地の名称(例えば、「自宅」)に近似する施設名称(例えば、「マイホーム」)を含む詳細地点情報ファイル122のレコードを、設定目的地に対応する詳細地点情報のレコードとして認識しても良い。
【0060】
<S1101> 地点切り替え部111は、S1100の条件を具備するレコード(即ち、設定目的地に対応する詳細地点情報のレコード)について、検索条件の種別に合致する条件種別を含む詳細地点情報のレコードの有無を判定する。例えば、図9のように、検索条件フィールド82の移動手段が指定されている場合には、「移動手段」という条件種別を含む図3のレコードBが、検索条件の種別に合致する条件種別を含む詳細地点情報のレコードである。検索条件の種別に合致する条件種別を含む詳細地点情報のレコードがある場合には(S1101−YES)、S1102に進む。検索条件の種別に合致する条件種別を含む詳細地点情報のレコードがない場合には(S1101−NO)、経路探索(S713)に進む。
【0061】
<S1102> 地点切り替え部111は、S1101の条件を具備するレコード(即ち、設定目的地に対応し、且つ、検索条件の種別に合致する条件種別を含む詳細地点情報のレコード)について、検索条件と該当条件とを比較する。検索条件に合致する該当条件がある場合には(S1102−YES)、S1104に進む。検索条件に合致する該当条件がない場合には(S1102−NO)、S1114に進む。例えば、図9のように、移動手段欄82cに条件「乗物+徒歩」が検索条件として指定されている場合には、図3のレコードBの該当条件2が検索条件に合致するので、S1104に進む。
【0062】
<S1104> 地点切り替え部111は、設定目的地を、検索条件に合致する該当条件に対応付けられた詳細地点位置情報が示す詳細地点へ切り替える。例えば、設定目的地は、図3のレコードBの該当条件2に対応付けられた詳細地点位置情報2(x3,y2)が示す詳細地点(即ち、自宅家屋)へ切り替えられる。これにより、設定出発地から詳細地点への経路探索が実行可能になる。S1104が終了すると、経路探索(S713)に進む。
【0063】
<S1114> 地点切り替え部111は、設定目的地を、デフォルト位置情報が示すデフォルト位置へ切り替える。これにより、設定出発地からデフォルト地点への経路探索が実行可能になる。S1114が終了すると、経路探索(S713)へ進む。
【0064】
<S713> 経路探索部112は、出発地から目的地への少なくとも1つの経路を探索する。例えば、設定目的地が、1つの詳細地点又はデフォルト地点へ切り替えられた場合には、経路探索部112は、設定出発地から1つの詳細地点又はデフォルト地点への経路を探索する。一方、設定目的地が、複数の詳細地点へ切り替えられた場合には、経路探索部112は、最も優先順位の高い詳細地点への経路のみを探索しても良いし、全ての詳細地点への経路を探索しても良い。さらに、経路探索部112は、詳細地点への経路だけでなく、設定目的地への経路を探索しても良い。この場合には、ユーザは、詳細地点への経路だけでなく、設定目的地への経路も容易に得ることができる。
【0065】
<S714> 経路探索結果出力部113は、経路探索部112の経路探索結果を出力する。経路探索結果は、経路探索部112により探索された詳細地点への経路(即ち、設定目的地とは異なる地点への経路)だけでなく、詳細地点への経路に関する付加情報を含む。なお、経路探索部112が設定目的地への経路も探索した場合には、経路探索結果は、設定目的地への経路と、設定目的地への経路に関する付加情報と、をさらに含む。通信部13は、ネットワーク30を介して、経路探索結果出力部113が出力した経路探索結果を情報処理装置20に送信する。
【0066】
<S722> 情報処理装置20は、ネットワーク30を介して、通信部13が送信した経路探索結果を受信し、受信した経路探索結果を表示部に表示する。このとき、情報処理装置20の制御部は、経路探索結果画面を生成する表示制御部として動作する。図12〜15は、本発明の実施形態の情報処理装置20の表示部に表示される経路探索結果画面例を示す図である。
【0067】
図12は、図3のレコードBが設定地点に対応する詳細地点情報のレコードである場合を示す。図12の経路探索結果画面は報知表示12aを含む。報知表示12aは、設定目的地とは異なる詳細地点への経路を探索したこと(即ち、設定目的地が詳細地点へ切り替えられたこと)をユーザに報知するための表示である。報知表示12aは、例えば文字及び画像の少なくとも1つにより形成される。なお、経路探索結果画面が表示されているときに、報知表示12a以外の報知手段(例えば、音声)で設定目的地とは異なる詳細地点への経路を探索したことをユーザに報知しても良い。これにより、ユーザは、設定目的地と異なる詳細地点への経路が表示されていることを容易に知ることができる。
【0068】
図12は、図3のレコードBが設定地点に対応する詳細地点情報のレコードである場合を示す。図13の(A)の経路探索結果画面は、報知表示13aと、プルダウンボタン13bと、を含む。報知表示13aは、設定目的地とは異なる詳細地点への経路を探索したことをユーザに報知するためのアイコンである。プルダウンボタン13bは、異なる詳細地点への経路を表示させるためのボタンである。ユーザがプルダウンボタン13bを選択すると、図13の(B)に示すように、設定目的地及び詳細地点のリスト13cが表示される。ユーザがリスト13cから異なる詳細地点(例えば、自宅駐車場)を選択すると、地点切り替え部111は、詳細地点を自宅家屋から自宅駐車場へ切り替える。次いで、経路探索結果が1つの詳細地点への経路のみを含む場合には、経路探索部112は、切り替えられた詳細地点(例えば、自宅駐車場)への経路を探索し直す。一方、経路探索結果が複数の詳細地点(例えば、自宅家屋及び自宅駐車場)への経路を含む場合には、情報処理装置20は、異なる詳細地点(即ち、自宅駐車場)への経路を示す経路探索結果画面を表示する。これにより、ユーザは、全ての探索条件を入力し直すことなく、新たな詳細地点への経路を容易に取得することができる。
【0069】
図14の経路探索結果画面は、図3のレコードAが設定地点に対応する詳細地点情報のレコードである場合を示す。この場合には、制御部11は、図9の日付指定欄82aに入力された日付から曜日を特定する。地点切り替え部111は、制御部11が特定した曜日が「月曜」であるときに設定地点をキャンパスAへ切り替え、制御部11が特定した曜日が「火曜」であるときに設定地点をキャンパスBへ切り替える。経路探索部112は、曜日に応じた設定地点に基づく経路を探索する。
【0070】
図15の経路探索結果画面は、図3のレコードBが設定地点に対応する詳細地点情報のレコードである場合を示す。この場合には、地点切り替え部111は、図9の移動手段欄82cに入力された条件が「自動車」であるときに設定地点を自宅駐車場へ切り替え、移動手段欄82cに入力された条件が「徒歩」であるときに設定地点を自宅家屋へ切り替える。経路探索部112は、移動手段に応じた設定地点に基づく経路を探索する。
【0071】
なお、本発明の実施形態では、移動手段に関する条件は、移動手段の詳細な情報(例えば、自動車の車種(ガソリン車、ハイブリッドカー又は電気自動車))を含んでも良い。例えば、自動車の車種がバッテリを動力源とする自動車(即ち、ハイブリッドカー又は電気自動車)である場合には、地点切り替え部111は、設定地点を、充電設備を含む駐車場へ切り替える。これにより、ハイブリッドカー又は電気自動車のユーザは、充電設備の場所を意識することなく、探索条件を入力することができる。
【0072】
また、本発明の実施形態では、経路探索結果出力部113は、情報処理装置20に経路探索結果を送信するだけでなく、記憶部12に経路探索結果を記憶しても良い。この場合には、経路探索部112は、詳細地点への経路を探索する代わりに、ユーザが入力した探索条件に対応する経路探索結果を記憶部12から読み出しても良い。これにより、ユーザが探索条件を入力してからユーザに経路探索結果が提供されるまでの時間を短縮することができる。また、経路探索部112は、切り替えられた回数に応じて詳細地点に優先順位を付加し、優先順位の最も高い詳細地点に基づく経路のみを探索しても良い。これにより、ユーザは、利用頻度が高い詳細地点に基づく経路を容易に取得することができる。
【0073】
また、本発明の実施形態では、経路探索装置10は、ネットワーク30を介して情報処理装置20と接続される代わりに、情報処理装置20の機能の少なくとも1つを備えるスタンドアローン型ナビゲーション装置(例えば、車載ナビゲーション装置及びモバイルナビゲーション装置)であっても良い。この場合には、通信部13は、USB(Universal Serial Bus)又はBluetooth等のデバイス接続用インタフェースであり、ネットワーク30は省略可能である。例えば、経路探索装置10の操作部が詳細地点情報の入力を受け付けても良いし、経路探索装置10の表示部が経路探索結果を表示しても良い。なお、経路探索装置10が表示部を備える場合には、制御部11は、表示制御部として動作し、図8〜10の探索条件入力画面、並びに図12〜15の経路探索結果表示画面の表示を制御する。
【0074】
上記のとおり、本発明の実施形態の経路探索装置10は、設定地点を、検索条件に合致する該当条件に対応付けられた詳細地点位置情報が示す詳細地点へ切り替えるため、検索条件に応じて臨機応変に設定地点を切り替えることができる。これにより、ユーザが詳細地点を考慮して経路条件を入力し直す必要がないので、利便性が向上する。
【0075】
さらに、本発明の実施形態の経路探索装置10は、ユーザがより詳細な検索条件及び該当条件を設定すると、よりユーザフレンドリな経路探索結果を容易に提供することができる。より具体的には、本発明の実施形態の検索条件は、経路を利用する日付に関する条件と、時刻に関する条件と、ユーザの移動手段に関する条件と、表示順序に関する条件と、徒歩に関する条件と、使用路線に関する条件と、オプション条件の少なくとも1つを含む。オプション条件は、ユーザが所持する物品に関する条件と、設定目的地に行くユーザの目的に関する条件と、ユーザのプロフィールに関する条件の少なくとも1つを含む。これにより、ユーザが設定地点の近くで迷ってしまうおそれが低減し、詳細地点に基づく最適な経路を容易に提供することができる。
【0076】
また、本発明の実施形態では、設定目的地が自宅であり、且つ、移動手段が自動車である場合に、目的地を自宅(設定目的地)から駐車場(詳細地点)へ切り替え、駐車場(詳細地点)までの自動車の経路の経路探索結果を出力する経路探索装置10について説明したが、経路探索装置10は、駐車場(詳細地点)までの自動車の経路の経路探索結果だけでなく、駐車場(詳細地点)から自宅(設定目的地)までの徒歩の経路の経路探索結果を出力しても良い。
【0077】
本発明の実施形態の経路探索システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成しても良いし、ソフトウェアで構成しても良い。ソフトウェアで構成する場合には、経路探索システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させても良い。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でも良い。
【0078】
また、本発明の実施形態の経路探索システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布しても良い。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布しても良い。
【0079】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化される。また、上述した実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明が形成可能である。例えば、上述した実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0080】
1 経路探索システム
10 経路探索装置
11 制御部
110 経路探索要求受付部
111 地点切り替え部
112 経路探索部
113 経路探索結果出力部
114 記憶制御部
12 記憶部
121 地図情報ファイル
122 詳細地点情報ファイル
13 通信部
20 情報処理装置
30 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設名称と、施設の詳細地点の位置を示す詳細地点位置情報と、前記詳細地点位置情報に該当する条件を示す該当条件と、が対応付けられた詳細地点情報を記憶する記憶部と、
ユーザが設定した設定出発地、設定目的地、及び設定経由地の少なくとも1つの設定地点を含む探索条件と、前記詳細地点位置情報を検索する検索条件と、を含む経路探索要求を受け付ける経路探索要求受付部と、
前記設定地点の名称が前記施設名称と合致し、且つ、前記検索条件が前記該当条件と合致する詳細地点位置情報を検索し、前記詳細地点位置情報に基づいて、前記設定地点を前記詳細地点へ切り替える地点切り替え部と、
前記詳細地点に基づく経路を探索する経路探索部と、
前記経路探索部が探索した前記詳細地点に基づく経路の経路探索結果を出力する経路探索結果出力部と、を備えることを特徴とする経路探索装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記該当条件の種別を示す条件種別をさらに含み、
前記地点切り替え部は、前記設定地点の名称が前記施設名称と合致し、前記検索条件の種別が前記条件種別と合致し、且つ、前記検索条件が前記該当条件と合致する詳細地点位置情報を検索する、請求項1に記載の経路探索装置。
【請求項3】
前記地点切り替え情報は、デフォルト地点の位置を示すデフォルト位置情報をさらに含み、
前記地点切り替え部は、前記検索条件が前記該当条件に合致しない場合には、前記デフォルト位置情報に基づいて、前記設定地点を前記デフォルト地点へ切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の経路探索装置。
【請求項4】
前記経路探索部は、前記設定地点に基づく経路をさらに探索し、
前記経路探索結果出力部は、前記経路探索部が探索した前記設定地点に基づく経路の経路探索結果をさらに出力することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の経路探索装置。
【請求項5】
ユーザが入力した任意の詳細地点情報を前記記憶部に記憶する記憶制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の経路探索装置。
【請求項6】
前記該当条件は、経路を利用する日付に関する条件と、時刻に関する条件と、ユーザの移動手段に関する条件と、表示順序に関する条件と、徒歩に関する条件と、使用路線に関する条件と、ユーザが所持する物品に関する条件と、ユーザの同伴者に関する条件と、前記設定目的地に行くユーザの目的に関する条件と、ユーザのプロフィールに関する条件の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の経路探索装置。
【請求項7】
前記ユーザが所持する物品に関する条件は、ベビーカーを所持しているか否かであることを特徴とする請求項6に記載の経路探索装置。
【請求項8】
前記設定地点が搬入先及び入場口を有する施設である場合、前記ユーザの目的に関する条件は、前記施設への荷物搬入又は一般入場であるかを特徴とする請求項6又は7に記載の経路探索装置。
【請求項9】
前記ユーザのプロフィールに関する条件は、家族構成、並びにスタジアムのフロア及びスタンドの少なくとも1つに関する条件を含むことを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の経路探索装置。
【請求項10】
前記移動手段に関する条件は、自動車の車種を含み、
前記地点切り替え部は、前記自動車の車種がバッテリを動力源とする自動車である場合には、前記設定地点を、充電設備が設けられた詳細地点へ切り替えることを特徴とする請求項6乃至9の何れかに記載の経路探索装置。
【請求項11】
前記経路探索結果出力部により出力された情報を、ネットワークを介して接続された情報処理装置に送信する通信部をさらに備える請求項1乃至10の何れかに記載の経路探索装置。
【請求項12】
ユーザが入力する入力情報を受け付ける操作部をさらに備える請求項1乃至11の何れかに記載の経路探索装置。
【請求項13】
前記経路探索結果出力部により出力された情報を表示する表示部をさらに備える請求項1乃至12の何れかに記載の経路探索装置。
【請求項14】
前記経路探索結果出力部により出力された情報と、前記設定地点が前記詳細地点へ切り替えられたことを報知する報知表示と、を含む経路探索結果画面を前記表示部に表示する表示制御部をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の経路探索装置。
【請求項15】
前記経路探索部は、複数の経路を探索し、
前記表示制御部は、前記複数の経路と、前記報知表示と、前記経路探索結果画面に含める経路を切り替えるためのボタンと、を含む前記経路探索結果画面を前記表示部に表示する請求項14に記載の経路探索装置。
【請求項16】
ネットワークと、情報処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続された経路探索装置と、を含む経路探索システムであって、
前記経路探索装置は、
施設名称と、施設の詳細地点の位置を示す詳細地点位置情報と、前記詳細地点位置情報に該当する条件を示す該当条件と、が対応付けられた詳細地点情報を記憶する記憶部と、
ユーザが設定した設定地点を含む探索条件と、前記詳細地点位置情報を検索する検索条件と、を含む経路探索要求を受け付ける経路探索要求受付部と、
前記設定地点の名称が前記施設名称と合致し、且つ、前記検索条件が前記該当条件と合致する詳細地点位置情報を検索し、前記詳細地点位置情報に基づいて、前記設定地点を前記詳細地点へ切り替える地点切り替え部と、
前記地点切り替え部が切り替えた詳細地点に基づく経路を探索する経路探索部と、
前記経路探索部が探索した前記詳細地点に基づく経路の経路探索結果を出力する経路探索結果出力部と、
前記経路探索結果出力部により出力された情報を前記情報処理装置に送信する通信部と、を備え、
前記情報処理装置は、
ユーザが入力する入力情報を受け付ける操作部と、
前記経路探索結果出力部により出力された情報を表示する表示部と、を備えることを特徴とする経路探索システム。
【請求項17】
施設名称と、施設の詳細地点の位置を示す詳細地点位置情報と、前記詳細地点位置情報に該当する条件を示す該当条件と、が対応付けられた詳細地点情報を記憶する経路探索装置で実行する経路探索方法であって、
ユーザが設定した設定地点を含む探索条件と、前記詳細地点位置情報を検索する検索条件と、を含む経路探索要求を受け付ける経路探索要求受付ステップと、
前記設定地点の名称が前記施設名称と合致し、且つ、前記検索条件が前記該当条件と合致する詳細地点位置情報を検索する検索ステップと、
前記詳細地点位置情報に基づいて、前記設定地点を前記詳細地点へ切り替える地点切り替えステップと、
前記詳細地点に基づく経路を探索する経路探索ステップと、
前記詳細地点に基づく経路の経路探索結果を出力する経路探索結果出力ステップと、を備えることを特徴とする経路探索方法。
【請求項18】
施設名称と、施設の詳細地点の位置を示す詳細地点位置情報と、前記詳細地点位置情報に該当する条件を示す該当条件と、が対応付けられた詳細地点情報を記憶するコンピュータが実行するコンピュータプログラムであって、
ユーザが設定した設定地点を含む探索条件と、前記詳細地点位置情報を検索する検索条件と、を含む経路探索要求を受け付ける経路探索要求受付ステップと、
前記設定地点の名称が前記施設名称と合致し、且つ、前記検索条件が前記該当条件と合致する詳細地点位置情報を検索する検索ステップと、
前記詳細地点位置情報に基づいて、前記設定地点を前記詳細地点へ切り替える地点切り替えステップと、
前記詳細地点に基づく経路を探索する経路探索ステップと、
前記経路探索ステップの経路探索結果を出力する経路探索結果出力ステップと、を備えることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−237583(P2012−237583A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−105237(P2011−105237)
【出願日】平成23年5月10日(2011.5.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】