説明

縦型製袋充填包装機の袋反転装置

【課題】縦型製袋充填包装機で製造された袋包装体を、当該包装機の高速動作に対応した速度で反転させることを可能にする袋包装体反転装置を提供する。
【解決手段】複数の収納ポケット42a,42bを備えたターレット40をモータ41により同一方向に回転させる。縦型製袋充填包装機の横シーラ24a,24bで形成された横シールの中間で切断された袋包装体7は各収納ポケットに受止められた後にターレットが間欠回転することで反転され、ターレットの前側で下方に排出される。したがって、連続して順次高速で製造される袋包装体を無駄時間が無く反転でき、縦型製袋充填包装機が高速動作に対応することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋包装体を製造する縦型製袋充填包装機に用いられる袋包装体の反転装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図8で示されるような一般的な縦型製袋充填包装機においては、一対の紙送りベルト26a,26bにより下流方向に送られる帯状包装材Fwを、製筒器6により製袋充填筒22の後方から巻き付けて湾曲成形し、製袋充填筒22の前側で帯状包装材Fwの幅方向の両端部を縦シーラ28a,28bにより貼り合せて縦シール4を施すことで筒状包装材Ftに成形し、製袋充填筒22内に被包装品を投入して筒状包装材Ftに充填し、更に横シーラ24a,24bにより筒状包装材Ftを横切る方向に横シール3を施してその横シール3の中間で切断することにより、袋包装体7が製造される。製造された袋包装体7は、ガイドシュート27に案内され、ベルトコンベアのような搬送装置30に受け渡され、更に検査装置や箱詰め装置が配設されている下流部へと搬送される。この場合、袋包装体7は、縦シール4が施された面が上側となった状態で縦型製袋充填包装機から排出され下流部へ搬送される。
【0003】
縦型製袋充填包装機で製造された袋包装体7を箱詰めする際には、袋包装体の縦シール面を下側にして箱に詰められるのが通常である。このため縦型製袋充填包装機の排出部にエアシリンダを駆動源とした反転装置が設けられることがある(特許文献1)。上記のような、エアシリンダを駆動源とした反転装置の例を図9で示す。図9(a)は反転装置を正面から見た概略図、図9(b)は反転装置を横から見た概略図でその構成を表し、図9(c)から図9(e)は横から見た概略図でその動作を表している。
【0004】
図9(a)、図9(b)で示すように、反転装置は、ガイドシュート27と、その裏側に突押し板31とそれを駆動する突押し用シリンダ35、及びストッパ板32とそれを駆動するストッパ用シリンダ36を備えている。ガイドシュート27には、突押し板31が通ることができる突押し用開口部33と、ストッパ板32が通ることができるストッパ用開口部34とが形成されている。突押し用シリンダ35及びストッパ用シリンダ36は、縦型製袋充填包装機の図示しない下部ベースに取り付けられている。
【0005】
反転装置の動作は、以下に述べる3つの動きから成り立っている。最初の動作は、図9(c)に示されているように、袋包装体7の落下を検出して、ストッパ用シリンダ36を動作させることでストッパ用開口部34を通してストッパ板32を前進させ、落下してくる袋包装体7を受止める動作である。次の動作は、図9(d)に示すように、突押し用シリンダ35を動作させることで突押し用開口部33を通して突押し板31を前進させ、袋包装体7を突き押すことで前方に倒れるように落下させる。この動作により袋包装体7は縦シールを下面とした状態で排出される。最後に、図9(e)に示すように、ストッパ用シリンダ36と突押し用シリンダ35の動作を解除して、ストッパ板32と突押し板31を後退させている。
【0006】
上記のように、エアシリンダにエア圧力の印加又は開放によって得られる往復運動をそのまま利用しているので、構造や動作がシンプルである反面、往復運動であるがゆえに図9(e)で示した戻り動作の時間が袋を反転させる動作に寄与しない無駄な時間となっている。戻り動作中に袋が落下してきた場合には、反転動作が行えないか又は不完全な動作になるおそれがある。このため、袋包装体の反転処理能力に限界があり、縦型製袋充填包装機が高速動作を行った場合に対応できないという状況になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平7−285511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年、縦型製袋充填包装機には一層の高速動作が望まれており、袋包装体反転装置についてもそれに対応する高速動作が要求されている。本発明は、袋包装体の各反転動作に逐次戻り動作をしない機構を案出することにより、無駄時間の無い、縦型製袋充填包装機の高速動作に対応した袋包装体反転装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置は、湾曲された帯状包装材の幅方向の両端部を貼り合せて縦シールを施し、被包装品が投入又は充填された筒状包装材を横切る方向に横シーラによって横シールを施し、該横シールの中間で切断することにより、袋包装体を製造する縦型製袋充填包装機において、前記横シーラの下方に設置されており、且つ回転軸の周囲に周方向に区分されている複数の収納ポケットが配設されたターレットを備え、前記ターレットは、前記袋包装体を受止め位置で収納ポケットに受止めて収納可能であって、前記収納ポケットに収納された前記袋包装体の前記縦シール側が向いている方向に回転し、後続の前記収納ポケットが前記受止め位置に到来するタイミングで後続の前記袋包装体が当該後続の収納ポケットに収納される動作を繰り返し、前記収納ポケットに収納された前記袋包装体を前記縦シールが下側にある状態で排出すること、を特徴としている。
【0010】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置においては、前記収納ポケットは、前記回転軸の周囲に放射状に配置された複数の仕切り板によって、前記ターレット内の空間を分割して形成することができる。
【0011】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置においては、前記収納ポケットは、前記回転軸の周囲に放射状に配置された、径方向外側が開口した複数の角柱状の箱によって形成することができる。
【0012】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置においては、前記縦シールを前記縦型製袋充填包装機の前側で行い、前記横シーラを前記縦型製袋充填包装機の前後方向に作動させ、前記ターレットを、前記横シーラと平行に延びている軸線を有する前記回転軸の回転によって前側で上から下方向に回転させ、前記袋包装体を前記ターレットの前面下方の排出位置から前記縦型製袋充填包装機の前方に排出することができる。
【0013】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置においては、前記ターレットの駆動を間欠回転とし、前記ターレットが前記間欠回転で停止する際に前記収納ポケットの一つが前記受止め位置に順次停止して製造された前記袋包装体を受止め、前記ターレットが前記間欠回転で停止する際に前記排出位置で停止している別の前記収納ポケットから収納されている前記袋包装体を排出させることができる。
【0014】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置は、前記ターレットを回転させる駆動源として、速度制御可能なモータを用いることを特徴とする。
また、前記速度制御可能なモータは、サーボモータとすることができる。
【0015】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置は、反転動作の開始条件、前記ターレットの位置状態並びに前記縦型製袋充填包装機の運転状態を判断し、前記速度制御可能なモータに指令を送ることで、前記ターレットの回転動作に関する制御を行う制御部を備えることができる。
【0016】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置は、前記制御部にタッチパネル表示機等の表示・設定手段が接続することで、前記ターレットの動作に必要なデータが外部から設定することができ、また、前記ターレットの動作状態のデータを表示することができる。
【0017】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置は、前記ターレットの回転方向及び回転速度の制御を縦型製袋充填包装機の制御部が行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置は、複数の収納ポケットを備えたターレットをモータにより同一方向に回転させることにより、エアシリンダを駆動源とした従来の反転装置で発生していた、エアシリンダの戻り動作による無駄時間を無くし、縦型製袋充填包装機の高速動作に対応可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置の一実施例を示す概略図である。
【図2】図1に示す袋包装体反転装置の動作概略図である。
【図3】図1に示す袋包装体反転装置の斜視図である。
【図4】図1に示す袋包装体反転装置のターレット部分の分解斜視図である。
【図5】図1に示す袋包装体反転装置のターレット駆動部の分解斜視図である。
【図6】図1に示す袋包装体反転装置の制御構成図である。
【図7】角柱状の収納ポケットを備えたターレットの一例を示す概略図である。
【図8】一般的な縦型製袋充填包装機の概略斜視図である。
【図9】エアシリンダを用いた袋反転装置の構成と動作の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図面を参照して、本発明による縦型製袋充填包装機のターレットを用いた袋包装体反転装置の実施例を説明する。図1には縦型製袋充填包装機のターレットを用いた袋包装体反転装置の概略図が示されている。ターレット40は、回転自在な回転軸であるシャフト52の周りに仕切り板46a〜46dにより周方向に区分けされた4つの収納ポケット42a〜42d(符号42で総称する)を備えている。ターレッ40は、速度制御可能なモータ41により駆動されている。以下、図2〜図5を参照して、袋包装体反転装置の設置位置と構成、及び動作について説明する。
【0021】
まず、袋包装体反転装置(以下、簡単のため「反転装置」と略す。)の設置位置と動作について説明する。図2及び図3で示すように、反転装置は、縦型製袋充填包装機の横シーラ24a,24bの直下に設置されており、横シーラ24a,24bを正面で見て手前方向に回転するターレット40を備えている。図示の状態では、ターレット40に備わる複数の収納ポケット42のうち、一つの収納ポケット42aが、落下してくる袋包装体7を受止めて収納できる位置で待機している。
【0022】
ターレット40が待機する位置は、収納ポケット42の位置を示す停止位置探知板43の探知部分を停止位置探知センサ44が探知し、反転装置の制御部が把握することで決定される。停止位置探知板43は、シャフト52の一方の端部に取り付けられており、シャフト52とともに回転する。また、停止位置探知板43には、図1の右側面図及び図3、図4に示されているように、収納ポケット42a〜42dの位置に対応して収納ポケット42の数と同じ数の探知部分としての切込み43a〜43dが形成されている。停止位置探知センサ44は、停止位置探知板43の近傍において装置ベースに固定的に設けられており、停止位置探知板43の探知部分を光学的あるいは磁気的に探知する。また、ターレット40の近傍には製品探知センサ45が配置されており、収納ポケット42に袋包装体7が落下してきたことを探知する。
【0023】
縦型製袋充填包装機が運転を開始し、袋包装体7が収納ポケット42aに落下してきたことを製品探知センサ45が確認すると、制御部はモータ41を回転させ、ターレット40は排出装置30の方向へと回転を開始する。ターレット40が回転すると停止位置探知板43も回転し探知部分(切込み)も移動するので、停止位置探知センサ44は一度失探する。次の収納ポケット42dが落下してくる袋包装体7を収納できる位置に来ると、停止位置探知板43の次の探知部分も停止位置探知センサ44が探知可能な探知位置に移動して来るので、位置探知センサ44は当該探知部分を探知して、再度出力する。このタイミングで制御部は、モータ41の回転を停止させる。収納ポケット42aに収納されていた袋包装体7は、収納ポケット42aを構成する仕切り板46aが傾斜しているので縦シールが下面になった状態で下方へと滑り落ち、搬出装置30へと乗り移る。
【0024】
次に、反転装置の駆動機構について、図4と図5を参照して説明する。ターレット40は、図4で示すように回転の中心軸であるシャフト52と4個の仕切り板46a,46b,46c,46dと両端板49a,49bから構成されている。ターレット40と、ターレット40を駆動する速度制御可能なモータ41とは、プーリ47a,47bと駆動用ベルト48とから成る伝動機構(図1)によって連結されている。ターレット40は、反転装置取付けブラケット50a,50bによって、 また、モータ41は反転装置駆動モータ取付けブラケット51によって、縦型製袋充填包装機の下部ベースの横シーラ24a,24bの直下の位置に設置される。以下に、ターレット40の詳細な構成と速度制御可能なモータ41との接続、組付け順序を説明する。
【0025】
図4に示すように、シャフト52の両端部を両端板49a,49bにそれぞれ貫通させ、4個の仕切り板46a,46b,46c,46dを両端板49a,49bに接続し、そして両端板49a,49bをシャフト52に固定することでターレット40の組立てが完成する。これにより、仕切り板46aと46dの間に収納ポケット42aが、仕切り板46aと46bの間に収納ポケット42bが、仕切り板46bと46cの間に収納ポケット42cが、仕切り板46cと46dの間に収納ポケット42dが、それぞれ形成される。
【0026】
ターレット40のシャフト52の両端部を反転装置取付けブラケット50a,50bに通し、ボールベアリング(図示せず)を介してシャフト52の回転を妨げないように固定する。次に、シャフト52の片側の端部に駆動用プーリ47aを固定し、反対側の端部に停止位置探知板43を通し、その探知部分を仕切り板の位置と合致する位置に調整した状態で、停止位置探知板43をシャフト52に固定する。この状態で、ターレット40を縦型製袋充填包装機の下部ベースの横シーラ24a,24bの直下の位置に取り付ける。
【0027】
図5に示すように、速度制御可能なモータ41を反転装置駆動モータ取付けブラケット51に取り付けた後に、プーリ47bをモータ41の回転軸に固定する。この状態で、縦型製袋充填包装機の下部ベース上に置きターレット40に取り付けられている駆動用プーリ47aとモータ41に取り付けられているプーリ47bを駆動用ベルト48で連結した後に、反転装置駆動モータ取付けブラケット51を固定する。最後に、停止位置探知センサ44、製品探知センサ45を取り付けて位置調整を行い、モータ、センサの電気配線を行う。これにより反転装置は完成する。
【0028】
最後に、図6に示されるこの実施例における制御部の構成について説明する。この実施例では駆動用の速度制御可能なモータにDCブラシレスモータを使用し、制御は専用のプログラマブルロジックコントローラ(PLC)を搭載し、縦型製袋充填包装機とは、互いに制御信号や状態信号を遣り取りするだけとなっている。動作速度は速度指令用の可変抵抗器(速度ボリューム)をモータ駆動アンプに接続して、手動で設定するようになっている。PLCからは、起動、停止、回転方向の信号のみが指令として送られる。
【0029】
PLCは、縦型製袋充填包装機が運転状態で、製品探知センサ45の探知信号が入力された時に、モータ駆動アンプに起動指令を送り、DCブラシレスモータが回転中に、停止位置探知センサ44が停止位置探知板43の探知部分を探知した信号が入力されたことに応答してモータ駆動アンプに停止指令を送る。また、電源投入後に一回だけターレット40の収納ポケットが落下してくる袋包装体7を収納できる位置に移動して待機する原点復帰動作が必要になるが、これは縦型製袋充填包装機が原点復帰動作を行う時を包装機の状態信号により把握し、それと同時に行うものとする。
【0030】
以上、回転自在な中心軸の周囲に放射状に配置された複数の仕切り板によってターレット内の空間を周方向に分割し、収納ポケットを構成する最も簡易な実施例をもって実施形態について説明してきたが、図7に示すように角底がセット袋等の角状包装体に対応するために収納ポケット54a〜54fの構成を中心軸の周囲に複数の上方が開口した角柱状の箱を放射状に配置することも可能である。また、収納ポケットの数を増やす、モータをサーボモータにする、PLCにタッチパネル等の表示・設定手段を設ける、縦型製袋充填包装機の制御部に制御ロジックを付け加えて包装機に完全同期で制御する、等の実施形態が可能であることは言うまでも無い。また、ターレット40は、袋包装体を収容する回転位置ごとに停止させていたが,停止させることなく減速させるのみで対処することも可能である。
【符号の説明】
【0031】
Fw 帯状包装材
Ft 筒状に成形された包装材
3 横シール
4 縦シール
6 製袋器
7 袋包装体
22 製袋充填筒
24a,24b 横シーラ
26a,26b 紙送りベルト
27 ガイドシュート
28a,28b 縦シーラ
30 搬出装置
31 突押し板
32 ストッパ板
33 突押し用開口部
34 ストッパ用開口部
35 突押しシリンダ
36 ストッパシリンダ
40 ターレット
41 速度制御可能なモータ
42a,42b,42c,42d 収納ポケット
43 停止位置探知板
44 停止位置探知センサ
45 製品探知センサ
46a,46b,46c,46d 仕切り板
47a,47b プーリ
48 駆動ベルト
49a,49b 両端板
50a,50b 反転装置取付けブラケット
51 反転装置駆動モータ取付けブラケット
52 シャフト
53 モータ駆動アンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
湾曲された帯状包装材の幅方向の両端部を貼り合せて縦シールを施し、被包装品が投入又は充填された筒状包装材を横切る方向に横シーラによって横シールを施し、該横シールの中間で切断することにより、袋包装体を製造する縦型製袋充填包装機において、
前記横シーラの下方に設置されており、且つ回転軸の周囲に周方向に区分されている複数の収納ポケットが配設されたターレットを備え、
前記ターレットは、前記袋包装体を受止め位置で収納ポケットに受止めて収納可能であって、前記収納ポケットに収納された前記袋包装体の前記縦シール側が向いている方向に回転し、後続の前記収納ポケットが前記受止め位置に到来するタイミングで後続の前記袋包装体が当該後続の収納ポケットに収納される動作を繰り返し、前記収納ポケットに収納された前記袋包装体を前記縦シールが下側にある状態で排出すること、
を特徴とする縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。
【請求項2】
前記収納ポケットは、前記回転軸の周囲に仕切り板を放射状に複数配設することによって前記ターレット内の空間が分割されて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。
【請求項3】
前記収納ポケットは、前記回転軸の周囲に径方向外側が開口した角柱状の箱を放射状に複数配設することで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。
【請求項4】
前記縦シールは前記縦型製袋充填包装機の前側で行われ、前記横シーラは前記縦型製袋充填包装機の前後方向に作動し、前記ターレットは、前記横シーラと平行に延びている軸線を有する前記回転軸の回転によって前側で上から下方向に回転し、前記袋包装体は前記ターレットの前面下方の排出位置から前記縦型製袋充填包装機の前方に排出されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。
【請求項5】
前記ターレットの駆動は間欠回転であり、前記ターレットが前記間欠回転で停止する際に前記収納ポケットの一つが前記受止め位置に順次停止して製造された前記袋包装体を受止め、前記ターレットが前記間欠回転で停止する際に前記排出位置で停止している別の前記収納ポケットから収納されている前記袋包装体が排出されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。
【請求項6】
前記ターレットを回転させる駆動源として、速度制御可能なモータを用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。
【請求項7】
前記速度制御可能なモータが、サーボモータであることを特徴とする請求項6に記載の縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。
【請求項8】
反転動作の開始条件、前記ターレットの位置状態並びに前記縦型製袋充填包装機の運転状態を判断し、前記速度制御可能なモータに指令を送ることで、前記ターレットの回転動作に関する制御を行う制御部を備えていることを特徴とする請求項6又は7に記載の縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。
【請求項9】
前記制御部には、前記ターレットの前記回転動作に必要な設定データを外部から設定可能であり、前記ターレットの前記回転動作の状態データを表示可能である表示・設定手段が接続されていることを特徴とする請求項8に記載の縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。
【請求項10】
前記ターレットの回転、停止、回転方向、回転速度等の前記回転動作に関する制御を前記縦型製袋充填包装機の制御部から行うことを特徴とする請求項8又は9に記載の縦型製袋充填包装機の袋包装体反転装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−162239(P2011−162239A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−28279(P2010−28279)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(000148162)株式会社川島製作所 (90)
【Fターム(参考)】