説明

縮少キーパッドを用いたアルファベット入力の装置および方法

英語アルファベットを入力するための装置。本装置は、中央のボタン、方形の各コーナーまたは頂点および中央のボタン周囲に配置した左上のボタン、左下のボタン、右上のボタンおよび右下ボタンという5つのボタンを有するキーパッド;操作された(押された)キーパッドのボタンからの信号を順次受信し、その受信信号でボタン入力信号配列を生成するための手段;1つのアルファベット文字表現が少なくとも1つのアルファベット配列に関連付けられている、所定のボタン入力信号および英語のアルファベット文字表現データの順次配列からなるアルファベット配列を有するアルファベット・リストまたはルックアップ・テーブルを格納するための手段;および、1つのボタン入力信号を受信するごとに、アルファベット・リストを検索し、生成したボタン入力信号配列に対応するアルファベット文字表現を表示するためのアルファベット検索手段および表示手段を具備する。本発明により、ユーザは、アルファベットを手で書くように、例えば、親指という一つの指を使うのみで、手持ちの電子機器に入力できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、5つのキーまたはボタンのみを用いて英語のアルファベットなどのキャラクタまたは文字を入力する方法に関するものであり、より具体的には、方形の各頂点と中心に位置する5つのボタンのみを用いて英語アルファベットを入力するための装置および方法に関するものである。さらに当該装置は、一本の手指を用いて手書きで英語のアルファベットを入力することができるように構成されているものとする。
【背景技術】
【0002】
今日、ワイヤレス通信の発達により、簡単な音声対話機能に加えて、テキストメッセージの送受信、電話番号の記憶、ワイヤレス・インターネット・アクセスなどのような種々の機能が、セル方式の携帯無線電話、すなわち携帯電話端末に搭載されている。 従って、文字入力機能の必要性が増加しているが、小型の携帯端末用に大型の入力デバイスを適用することが困難であるという問題がある。 よって、入力デバイスのサイズを大幅に変えずに、3x4数字キーまたはボタンを備えた従来のキーパッドを改造なしで使用することができる文字入力方法が必要とされてきた。
従来のデスクトップ・コンピュータのような大型装置を用いることによって文書や表の編集を行うことができる機能を有するPDA (携帯情報端末) のような小型デバイス乃至は縮小デバイスの相次ぐ出現に伴い、小型であると同時にアルファベットを入力することができる装置の必要性が増加している。
標準的な縮小キーパッドまたは小型キーパッドでアルファベット入力をする手段として、一般的に使われているキーパッドを用いた英語アルファベット入力方法では、図1に示すように、2〜3つの英語アルファベットを数字キーパッドの各数字ボタンに固定的に割り当てる方法が採られている。たとえば、ユーザが「mobile」というアルファベット文字を入力しようとする場合、まず入力モードを英語入力モードに切り替えるためのボタンを押し、次いで「M.6」ボタンを押さなくてはならない (「m」が表示される)。次いでアルファベット入力「M.6」を終了するための別ボタンを押し、次いで「M.3」ボタンを押さなくてはならない(「o」が表示される)。次いでそのアルファベット入力を終了するためのボタンを押し、・・・という手順を繰り返して、全文字の入力が完了するまでボタンを押し続ける必要がある。前記の方法では、6つのアルファベットを入力するためにボタンを押す回数が非常に多く、また、押しボタン操作にも所定のパターンが見られない。 このような入力方法は、ユーザが数字キーパッド配置を記憶していても容易ではなく、初心者を悩ますことさえある。
従来の数字ボタンへの固定的なアルファベット割り当て方法を改善することによって容易かつ迅速なアルファベット入力を達成するためのいくつかの提案がなされている。 それら提案の一例としては、Palm Tungsten Ts (登録商標) のようなPDAデバイスなどに広範に用いられているGraffiti (登録商標)法が挙げられる (http: //palme.comを参照)。 Graffiti法では、PDAの表示画面に加えて入力ウィンドウが別に提供されている。
ユーザが、あたかも手書きメモでも取るかのように、所定のルールに従って、ペンなどで入力ウィンドウ上にアルファベット形状を書き込むと、手書き入力認識プログラムを介して解釈された対応アルファベットが表示画面上に表示される。 ただし、文字の書き方は各個人によって異なるため、アルファベット認識率は低く、認識速度も遅いので、速やかなキーボード入力方式に慣れているユーザを満足させていない。
さらに、BlackBerry (登録商標) (詳細は、http://blackberry.comを参照)、FASTAP (登録商標) (詳細は、http://digitwireless.comを参照)、およびTreo 600 (登録商標) (詳細はhttp://handspring.comを参照) で用いられるキーパッドによるアルファベット入力方法も提供されている。 該装置では、ユーザがセルフォンまたはPDAのような家電製品にアルファベットを入力することができるコンパクトなキーパッドが提供されている。 そのような従来に提案された小型キーパッドでは、狭いスペース内に比較的多くのボタンが密集して配置されているので、手指を用いたボタン操作 (たとえばボタンを押すこと) が容易ではない。 別の問題としては、ユーザがアルファベットを入力するには、ペンと同様の補助デバイスを用いて、狭いスペースに配置されている小さなボタンを一つずつ押す必要があることも挙げられる。 また、該方法によれば、従来のセルフォンで用いられる3x4ボタンの数字キーパッドは、改造なしで使用することができない。 さらに、改造された従来のアルファベット入力用小型キーパッドは、製造メーカーによるが、様々な形状で製造されているため、統一化または標準化が容易である。
【0003】
よって、従来のキーパッドを大幅に改造しないで使用することができ、従ってキーボードを容易に統一化できる、使用しやすい新アルファベット入力方式を実装できるテクノロジーが必要とされてきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来のアルファベット入力用小型キーパッドの前記問題点を解決すると共に、従来とは異なる利点を新たに追加した小型キーパッドを用いて、英語アルファベット入力方法を提供することにある。
【0005】
また、本発明の別の目的は、方形に配置した5つのボタンのみを用いて英語の全アルファベットを入力することができる従来とは異なる新しい小型キーバッドを備えた、英語アルファベットを入力するための装置および方法を提供することである。
また、本発明のさらに別の目的は、従来の3x4ボタン数字キーパッドに方形に配置した5つのボタンのみを用いて英語の全アルファベットを入力することができる従来とは異なる新しい小型キーバッドを備えた、英語アルファベットを入力するための装置および方法を提供することである。
【0006】
また、本発明のさらに別の目的は、従来の3x4ボタン数字キーパッドの4つのボタンに1つのボタンを追加して改造したボタン配置設定を行うことによって、5つのボタンのみを用いて英語の全アルファベットを適切に入力することができる従来とは異なる新しい小型キーパッドを備えた、英語アルファベットを入力するための装置および方法を提供することである。
また、本発明のさらに別の目的は、アルファベットの手書きと同様のやり方で5つのボタンのうちの1つ以上のボタンを順次に押すことによって、ユーザが該当するアルファベットを入力することができる、英語アルファベットを入力するための装置および方法を提供することである。
また、本発明のさらに別の目的は、1つ以上のキーパッドボタンの入力信号からなる少なくとも1つのアルファベット配列が各アルファベット文字表現に関連付けられており、1つのボタン入力信号を受信するごとにアルファベット・リストを検索して最も適切なアルファベット文字表現の表示および/またはアルファベット文字表現の抽出を行うことができるアルファベット・リストを格納することによって実装される、英語アルファベットを入力するための装置および方法を提供することである。
また、本発明のさらに別の目的は、たとえユーザがボタンの誤操作のために間違った信号配列を入力しても、ボタン入力信号が自動的に補正されるようなボタン入力信号配列を用いた、英語アルファベットを入力するための装置および方法を提供することである。
また、本発明のさらに別の目的は、キーパッドの形状がタッチ・スクリーンのソフトウェアまたはハードウェアのいずれかに実装されている、前記の機能を有するソフトキーパッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するために、本発明の一実施態様では、英語アルファベットを入力するための装置を提供する。本装置は、中央のボタン、方形の各コーナーまたは頂点および中央のボタン周囲に配置した左上のボタン、左下のボタン、右上のボタンおよび右下ボタンという5つのボタンを有するキーパッド; 操作された(押された)キーパッドのボタンからの信号を順次受信し、その受信信号でボタン入力信号配列を生成するための手段; 1つのアルファベット文字表現が少なくとも1つのアルファベット配列に関連付けられている、所定のボタン入力信号および英語のアルファベット文字表現データの順次配列からなるアルファベット配列を有するアルファベット・リストまたはルックアップ・テーブルを格納するための手段; および、1つのボタン入力信号を受信するごとに、アルファベット・リストを検索し、生成したボタン入力信号配列に対応するアルファベット文字表現を表示するためのアルファベット検索手段および表示手段を具備するものである。
【0008】
本アルファベット・リストにおける前記の各アルファベット配列は、キーパッド上に配置した1つ以上のボタンによる入力信号からなるもので、格納したアルファベット配列に対するボタンは、関連付けられたアルファベット文字表現の手書形状と同様のパターンになるように配置する。特有のアルファベット配列からなるボタン入力信号の2つの隣接信号は、1〜2つの隣接キーまたは連続キーまたはキーパッドのボタンにより決定することができる。 さらに、中央のボタンには、英語アルファベット入力モードの起動と解除を行う機能、および/または英語アルファベット入力の大文字モードと小文字モード間の切り替え機能をさらに割り当てることができる。
【0009】
本発明に係るキーパッドは、従来の3x4数字キーパッドの一部を変えることによって作り出した変形形態であり、中央のボタンを数字キーパッドの4つの隣接ボタンの中央に追加として配置することが可能である。 別法として、3x4数字キーパッドには、No.1、3、5、7、9の各ボタンを使用することも可能である。
本発明の好ましい実施形態によれば、本キーパッドをタッチ・スクリーンのソフトウェアに実装することも可能である。 ソフトウェアに実装される本キーパッドは、半透明に表示されるように体化することが好ましい。
本発明の別の態様では、方形の各頂点および中央のボタン周囲に配置した中央のボタン、左上のボタン、左下のボタン、右上のボタンおよび右下ボタンという5つのボタンを具備するキーパッドを用いて英語アルファベット入力方法を提供する。本方法では、キーパッドの各ボタンを操作または押すことによって生成した各ボタンの入力信号を受信する段階; 1つのボタン入力信号が受信されると、そのボタン入力信号が追加されるボタン入力信号配列を生成する段階; 生成したボタン入力信号配列を用いて一致するアルファベット文字表現に対して、少なくとも1つのアルファベット配列に関連付けられたボタン入力信号および英語のアルファベット文字表現の順次配列からなるアルファベット配列を具備するアルファベット・リストを検索する段階; および一致するアルファベット文字表現がある場合、その一致するアルファベット文字表現を表示する段階、さらに次のボタン入力信号を受信し、当該の生成段階、検索段階、および表示段階を繰り返す段階を具備する。
【0010】
本発明のさらに別の態様では、英語アルファベット入力方法を、予め格納したアルファベット・リストを検索し、アルファベット配列に関連付けられた一連のボタン入力信号およびアルファベット文字表現からなるアルファベット配列を有することによって、そしてボタン入力信号配列の順次入力に応じてアルファベット文字表現を表示することによって提供する。 本方法は、ボタン入力信号を待つ第1待機段階; 受信したボタン入力信号を追加し、ボタン入力配列を生成する段階; ボタン入力信号配列によりアルファベット・リストを検索する段階; 検索段階においてボタン入力信号配列に対応するアルファベット配列があるとき、アルファベット配列に関連付けられたアルファベット文字表現を表示し、第1待機段階に戻るというアルファベット抽出準備段階; 検索段階において、生成したボタン入力信号配列に対応する所定の配列を有するアルファベット配列が一部としてあること、または、ボタン入力信号配列に対応するアルファベット配列がないことを確定し、次いでそのような部分を有するアルファベット配列がある場合には第1待機段階に戻るという第2待機段階を具備する。
【0011】
本発明の実施形態によれば、当該方法には、ボタン入力信号を受信したときに検索段階後にアルファベット抽出準備段階があったかどうか、生成したボタン入力信号配列のいままでに受信したすべてのボタン入力信号を無視して、該部分を有するアルファベット配列がないかどうか、アルファベット抽出準備段階がなかったかどうかを決めるための間違った入力の補正またはエラー補正を行い、次いで第1待機段階に戻る段階; および、該当する場合、確定アルファベットとして暫定的に抽出されたアルファベット文字表現の抽出および表示を行い、受信している現ボタン入力信号のみを有する次のボタン入力信号配列を生成し、次いで検索段階に戻るという確定アルファベットの抽出段階がさらに含まれる。
【0012】
本明細書中では、アルファベット・リストに含まれる各アルファベット配列を、対応する1つのアルファベット文字表現に関連付けるものとする。 各アルファベット配列に含まれるアルファベット・ボタンの入力信号は、アルファベット配列に関連付けられたアルファベット文字表現の筆記形状と同様の形状に配置した1つ以上のボタンによる順次入力信号からなる。 また、格納したアルファベット配列からなるボタン入力信号の2つの隣接信号は、キーパッドの1〜2つの隣接ボタンまたは連続ボタンによって生成した信号としても確定することができる。 さらに、間違った入力の補正またはエラー補正段階では、エラーを通知するための警告音を発生する段階を具備することもできる。ボタン入力信号は、方形の各頂点および中央のボタン周囲に配置した中央のボタン、左上のボタン、左下のボタン、右上のボタンおよび右下ボタンという5つのボタンを具備するキーパッドによって入力することができる。 この場合、本キーパッドは、従来の3x4数字キーパッドの一部を変えることによって作り出した変形形態である。 さらに、中央のボタンは従来型の数字キーパッドの4つの隣接ボタンの中央に配置することもできる。 別法として、キーパッドは、従来の3x4数字キーパッドのM. 1、3、5、7、9ボタンを用いて設定することもできる。
【0013】
また、本発明は、プログラム命令を具備するソフトウェア・プログラムが記録され、本方法の各段階がマイクロプロセッサによって実行することができるように実装されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体も提供する。
【0014】
本発明の上記およびその他の特徴、態様、および利点は以下の説明、補足図面における図解を介して明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照し、具体的な実施形態を活用して、本発明を詳細に説明する。 各図において使用した同一符号は、同一の該当する手段または構成要素を示す。
【0016】
本発明に係る英語アルファベット入力用装置は、複数のボタンを有するキーパッド、および該キーパッドを用いて信号入力を受信および処理し、処理された入力信号をアルファベット文字表現として表示するためのプロセッサを具備する。 本プロセッサは、たとえば、ディスプレイ、スピーカーまたはデータ送信器などのデバイスに接続することもできる。 このような入力装置は、たとえば、セルフォンまたはPDAなどの小型家電製品の入力装置用に適用することが可能である。
【0017】
図2、5および6には、本発明に係る英語アルファベット入力用の5つのボタンを具備するキーパッド20を示す。 このような5ボタン型キーパッド(以下、多くの場合「Easy Script Area」と呼ぶ) は個別に設定することができ、従来型の数字キーパッドに追加することができる。 5ボタン型キーパッドは、図5および6に示すように、従来型の数字キーパッドをわずかに改造するか、または改造しないで構成できるという利点を有する。 本発明に係る英語アルファベット入力用のキーパッド配置には、5つのボタンのみを使用するので、セルフォンまたはPDAおよび腕時計またはゲームコントロールパッドなどの小型家電製品に容易に組み込むことができる。
【0018】
図2に示すように、本発明に係る英語のアルファベット用入力デバイスとしてのキーパッド20は、各ボタンが方形の各コーナーまたは頂点に配置され、1つのボタンがそのセンターに配置されるという構造を有する。 以下、簡単な説明を行うために、5つのボタンの呼称をそれぞれ、LT (左上) ボタン21、RT (右上) ボタン23、CC (センターの中央) ボタン25、LB (左下) ボタン27およびRB (右下) 29とする。
【0019】
本発明によれば、ユーザは、5つのボタン21、23、25、27および29を所定のパターン、好ましくは、以下に詳細を説明するように、規定の順序で対応アルファベットの筆記形状と同様のパターンで押すことによってアルファベットを入力することができる。 アルファベットを入力する際、ユーザは、1つのアルファベットを入力するために連続的に隣接ボタンを押すことが可能である。 よって、一本の手指、たとえば、親指を用いてアルファベット書くのと同様の方法でアルファベットを入力できることが本発明に係る英語アルファベット入力方法の利点である。
【0020】
各キーパッドのボタンからの入力ボタン信号は、コントロール・デバイス、たとえば、マイクロプロセッサを具備するプロセッサに順次入力される (図示せず)。 そのようなプロセッサの特有なハードウェア配置構成は、従来のキーパッドを用いたアルファベット入力用の信号処理技術分野の当業者にはすでに公知の方法であるので、本明細書中では詳細に説明しない。
【0021】
キーパッド20からの入力ボタン信号は、対応するアルファベット文字表現を図4に図示した各段階に従って、プロセッサによって相次いで抽出するために使用する。この場合、たとえば、図3a〜gに示すように、コントロール・デバイスにより、アルファベット・リスト(図示せず) を検索することが可能であり、該アルファベット・リストには、アルファベット文字表現および対応するアルファベット配列が含まれ、各アルファベット文字表現は1つ以上の所定のボタン入力信号からなる1つ以上のアルファベット配列に関連付けられている。アルファベット・リストは、ルックアップ・テーブルであってもよく、コントロール・デバイス別に検索すること、プロセッサの記憶装置に記憶させること、およびキーパッド入力装置を有する家電製品に組み込むことが可能である。 本発明によれば、コントロール・デバイスによるアルファベットの取り出しは、以下に詳細に説明するように、好ましくは1つのボタンを押すたびに行われる。
【0022】
本発明に係るアルファベット入力方法は、対応するアルファベットの筆記形状と同様に配置したボタンを、アルファベットを入力するために押すことを特徴とする。図3a〜gには、英語のアルファベットおよび種々の文記号用の入力パターンの実施例を示す。図解の通り、たとえば、アルファベット文字表現「a」を入力するためには、ユーザは、5ボタン型キーパッド領域、すなわち「Easy Script Area」29のLBボタン、CCボタンおよびRBボタンを順次に押すことができる。 この場合、図で明らかなように、押す必要のあるボタンは、ユーザが一本の手指を用いてあたかも線を描くように「a」を書く方法で、対応するボタンを押すことができるように互いに隣接して「a」と同様の形状で配置してある。
さらに、大文字「A」の入力配列パターンは、小文字「a」の入力配列パターンと同一であり得る。本発明の一実施例において、同一のボタン入力パターンが対応する大文字および小文字に用いられる場合では、小文字アルファベット入力モード時には、小文字アルファベットが表示され、大文字アルファベット入力モード時には、大文字アルファベットが表示される。
【0023】
図3a〜gに示すように、「A」または「a」に関連付けられたボタン入力配列には、4つの異なる種類があり得る。 「B」または「b」に関連付けられた入力配列には、2つの異なる種類があり得る。「C」または「c」に関連付けられた入力配列には、2つの異なる種類があり得る。 別の英語のアルファベットまたは文記号のそれぞれに関しては、図3a〜gに示したように、1つ以上の入力配列パターン関連付けられている。
【0024】
さらに、中央のボタンをより長く押すことによって、英語アルファベット入力モードの切り替え機能や解除機能などの特殊機能を割り当てることができる。
【0025】
本発明の一実施形態によれば、上記で説明した各アルファベット文字表現に対するボタン入力配列は、独立に重複なしにすべてのアルファベットに属するものである。 当該属性が可能である理由は、5つのボタンのうちの1ボタン、2ボタン、3ボタンまたは4ボタンからなる順次可能な組み合わせの数が、アルファベット数および英語の字表現よりも十分に大きいからである。
【0026】
その上、図3(g)に示したように、英語のアルファベット文字表現と共に用いられるカンマ(,)、ペリオド(.)などの高い頻度で用いられる文記号に対して重複なしにボタン入力配列を割り当てることも可能である。尚、図3a〜gに示した実施例が、多くの可能性の一部のみを例証すること、および当業者であれば、種々の組み合わせが二者択一的および/または追加的に可能であることを容易に理解することに注目する必要がある。
【0027】
図7では、本発明の方法に従って一式の英語アルファベットA〜Zに対する入力パターンをことごとく図解した。これは、図3a〜fに示した各アルファベット文字表現に対応するアルファベット文字表現入力パターンからの各パターンを収集することによる実施例である。図7に関する本発明によれば、各ボタンを押す順序 (矢印によって示した) は、ボタンの大きさによってのみ限定されるが、自由に実装することができるので、アルファベットを筆記するようにアルファベット入力を行えるという利点がより明確に理解される。
【0028】
図8は、PDAのタッチ・スクリーン上に表示される、ソフトウェアに実装された本発明に係る5ボタン型キーパッドの実施例を示す。PDA40には一般的に、アルファベット、画像またはアニメーションなどの情報44を表示するためのディスプレイ42ウィンドウ、およびキーパッドおよび/またはGraffiti入力ウィンドウ46のような入力デバイスが具備される。本発明に係る5ボタン型キーパッド、すなわち、「Easy Script Area」20は、PDA40のディスプレイ42部で示したように実装することが可能である。先ず、所定の機能キーを活性化することによって、ユーザは「Easy Script Area」20を表示することができる。引き続いて、ユーザは、手指またはタッチ・ペンのような入力デバイスを用いて、「Easy Script Area」20として表示された部分を利用して、上記の図3a〜3gおよび図7で説明した方法で所望のアルファベットを入力することが可能である。次いで、PDAにインストールしたプログラム、すなわち、図4を参照して以下に詳しく説明する手順を実行するプログラムが実行され、ユーザが入力を所望するアルファベットをディスプレイ42ウィンドウ上に表示することができる。本発明によれば、「Easy Script Area」20 タッチ・スクリーンのディスプレイ42上に表示されたソフトキーボード形状は、半透明に表示されることが好ましい。 半透明の「Easy Script Area」20は、情報44の表示コンテンツを妨げることがないので、PDAのような小型装置に実装することが好ましい。 この本実施形態によれば、タッチ・スクリーン上の不透明/半透明型のソフトキーボードのキーパッドは、キーパッドボタンの表示およびアルファベット入力信号配列の解釈に関連付けられた工程を除いて、従来のPDAのタッチ・スクリーン上に実装したソフトキーボード技術を適用することによって実装することが可能である。
【0029】
本発明の別の態様によれば、英語のアルファベットまたはキャラクタを入力する方法は、複数のボタン入力配列によって提供する。 本方法は、たとえば、セルフォンのマイクロプロセッサのようなコントロール・デバイスを有する処理回路などによって実装することができる。 そのような処理回路は、格納手段、たとえば、所定のアルファベット・リストを格納するための記憶装置または図3a〜gに図解した各アルファベット文字表現に関連付けられたボタン入力信号配列のルックアップ・テーブルを具備するものである。コントロール・デバイスは、ユーザがボタンを用いて信号を入力するときに入力ボタン信号の処理、および結果として得られた抽出アルファベットを表示するための関連装置の制御に関与し得る。図4は、ボタンの入力信号配列を用いた、アルファベットの抽出処理の詳細を示す。 アルファベット抽出工程は、処理回路コントロール・デバイスによって実行することができる。 図4に示した方法によれば、アルファベット「A」や「a」または文マーク「!」や「?」のようなアルファベット文字表現が抽出されると、抽出アルファベットの文字表現をセルフォンの液晶ディスプレイ表示上に表示することが可能である。
【0030】
図4を参照し、コントロール・デバイスを用いたアルファベット抽出工程200をより詳細にを説明する。本発明によれば、ユーザがボタンを押すと、対応する信号、たとえば、DTMF信号が生成される。次いで生成したボタン信号は、コントロール・デバイスによって実行されるアルファベット抽出工程200の対象となる。アルファベット抽出工程200にはボタン入力信号を待つ第1待機段階2Dを具備することが可能である。 また、工程200は、ボタン入力配列を生成する段階235;アルファベット・リストまたはルックアップ・テーブルを検索する段階245; アルファベット抽出準備段階またはアルファベット文字表現を表示をし、第1待機段階に戻る取り出し段階255および256;アルファベット抽出準備段階なしに第1待機段階に戻る第2待機段階265;いままでに受信した段階235の生成で生成したボタン入力配列の全ボタン入力信号を無視する最初の間違った入力の補正またはエラー補正段階275;およびアルファベットを抽出し、検索段階に戻るアルファベット抽出確定段階285を具備する。
【0031】
即ち、本発明によれば、特有のアルファベット文字表現を抽出または取り出すことができるように、ユーザによる信号配列入力を、予め格納したアルファベット・リストまたはルックアップ・テーブルに含まれているアルファベット配列と比較する(アルファベット・リストの一部を表1に図解する)。アルファベット配列は、一連のボタン入力信号(表1におけるアルファベット配列1および1つ以上のアルファベット配列に関連付けられたアルファベット配列2)およびアルファベット文字表現 (表1におけるA、aなど) からなるアルファベット・リストを具備する。
【表1】

【0032】
上記表1において、LBを左下ボタン、LTを左上ボタン、RBを右下ボタン、RTを右上ボタン、およびCCをセンターの中央ボタンと呼ぶ。
【0033】
先ず、ユーザが、たとえば、CCボタンを規定時間以上の間押し続けると、本発明に係る5ボタンの英語小文字アルファベット入力モードを段階210で開始することができる。 初期化段階215では、カウント「i」が初期化、すなわち、ゼロ値(0)をロードする。 そして、アルファベット文字表現を示すアルファベット値「m」およびボタン入力信号配列「I」も、ゼロ値(0)をロードすることによって初期化する。
【0034】
第1待機段階220では、コントロール・デバイスは次のボタン入力信号が受信するのを待機する。次の信号を入力すると、カウント「i」は1だけ増える。ユーザによって入力され、コントロール・デバイスによって受信される現ボタン入力信号は、予め入力されている信号に追加され (ある場合)、次いで段階235でボタン入力信号配列(I)が生成される。この段階235で生成したボタン入力信号配列(I)は、関連付けられたアルファベット文字表現を検索できるように、アルファベット・リストに含まれたアルファベット配列と比較する。
【0035】
さらに、この生成段階235に先行するボタン信号により、リセットボタンまたは別機能に移動させるボタンまたは段階225における別言語の入力モードへの移動または同モードからの解除のためのボタン(またはキー)であるかどうかが基本的に決定される。リセットボタンである場合(たとえば、LTボタンを規定時間にわたって押し続けることによって生成した信号)、初期化段階215の工程に戻る。別の機能キーである場合、アルファベット抽出工程は中止され、対応する機能が段階230で開始される。
【0036】
ひとたびボタン入力信号配列「I」が生成されると、その生成されたボタン入力信号配列「I」によりアルファベット・リストが検索される。 この段階245では、アルファベット配列「I」に対応するボタン入力信号配列がアルファベット・リストにおいて存在するかどうかを確定するために、検索および比較操作を実行する。
【0037】
段階250では、検索段階で生成したボタン入力信号配列「I」に対応するアルファベット・リストおよび関連付けられたアルファベット文字表現の格納したアルファベット配列が存在するかどうかが確定される。 対応するものがある場合には、関連付けられたアルファベット文字表現「mi」を表示し、段階256でアルファベット文字表現「mi」をアルファベット値「m」に追加後第1待機段階2Dに復帰する、アルファベット抽出準備段階である段階255の工程に移動する。 たとえば、現入力ボタンはLBボタンであるが、前信号であるLTボタン信号にLBボタン信号を追加することによって生成したボタン入力信号配列 {LT、LB} であるときは、それはアルファベット文字表現「i」に関連付けられたアルファベット配列に準拠する。よって、「i」が表示される。この段階で抽出されたアルファベットは、確定アルファベットではない可能性があるので、この段階をアルファベット抽出準備段階と呼ぶ。アルファベットを確実に抽出するためには、抽出工程はこのアルファベット抽出準備段階を経なければならない。
【0038】
検索段階においてボタン入力信号配列に対応するアルファベット配列が存在しないことが確定された場合(段階250が「NO」の場合)、次いでボタン入力信号配列に対応する配列を含んでいるアルファベット配列が段階260における一部として存在するかどうかが確定される。そのようなアルファベット配列が存在する場合 (すなわち、「YES」の場合)、なんらの表示なしに、段階265における第2待機段階として、工程は第1待機段階に復帰する。 ユーザが、たとえば、LBボタンを初期化後に初めて押す場合、ボタン入力信号配列 (LB) のみに対応するアルファベットは、表1を参照しても存在しない。ただし、「a」、「m」、「o」、および「p」のような複数のアルファベット文字表現が、部分的にボタン入力信号配列(LB)を有するアルファベットとして存在する。この場合、1つのアルファベット文字表現を確定することは不可能であるので、現ボタン入力によるアルファベット文字表現は表示されずに、次のボタン入力を待機する。
【0039】
その配列を一部として有するアルファベット配列がない場合(すなわち、「NO」の場合)、ボタン入力信号が段階270で予め受信されたとき、検索段階後にアルファベット抽出準備段階が存在したかどうかが確定される。 存在しなかった場合 (すなわち、「NO」mi-1の場合)、工程は間違った入力の補正またはエラー補正段階移動する。 間違った入力の補正段階では、第1待機段階に戻るためにいままでに受信した、現時点で生成されているボタン入力信号配列のすべてのボタン入力信号が無視される。この場合、段階275での間違った入力を通知するための警告音 (ビープ音) が生成される。たとえば、ユーザがRBボタンを押すときに生成されるボタン入力信号配列がRB信号のみを有する配列である場合、表1における生成配列に部分的にですら関連付けられたアルファベット文字表現は存在せず、これまでの生成配列におけるすべてのボタン入力信号 (本実施例ではRBボタンのみ) は無視または削除され、警告音を発生する一方、工程は次のボタン入力を待機する段階に移動する。 間違った入力の補正の段階では、不正に入力されたボタン配列は自動的に削除される。 よって、ユーザは、削除するための追加ボタン操作を行うことなしに、所望するアルファベットを入力するため、別のボタン入力を開始することができる。
【0040】
段階270での回答が「YES」の場合 (すなわち、「mi-1」がある場合)、表示されるアルファベット文字表現が抽出され、確定アルファベットとして段階285で表示される。 同時に、現在受信されているボタン入力信号のみを有するボタン入力信号配列が再び段階290で生成され、工程は検索段階に復帰する。 この段階を、アルファベット抽出確定段階と呼ぶ。 この段階を介してのみ、アルファベットが確定される。 たとえば、ユーザがLTボタンを押す場合、ボタン入力信号配列RT、RBおよびLTが生成され、表1においてRT、RBおよびLTであるアルファベット配列に関連付けられたアルファベット文字表現は存在しない。ただし、アルファベット「i」は、前ボタン入力でRTおよびRB 配列によって暫定的に抽出されている。従って、前ボタン入力で暫定的に抽出されたアルファベット「i」は、現行のボタン入力において確定アルファベットとして決定される。同時に、現在受信されているボタン入力信号のみを有するボタン入力信号配列が新規に生成される。 この実施例では、LTのみからなる新規に生成された配列により、工程はアルファベット・リストを再び検索する段階に復帰する。
【0041】
以上、図2に示したように、5ボタン型キーパッドを用いてアルファベットを入力する方法を説明した。 本発明に係るアルファベット入力方法は、図5および6に示すように改造したキーパッドを用いて実装することができる。図5には、本発明に従って、中央のボタン (黒色の点として示した)を従来の数字入力キーパッドに追加した変形形態を示す。図5(a)では、数字ボタン中のボタン1、2、4および5をLT、LB、RTおよびRBボタンに対して使用し、中央のボタンをそのセンターに設けた変形形態を示す。 図5(b)では、数字ボタン中のボタン2、3、5および6をLT、LB、RTおよびRBボタンに対して使用し、中央のボタンをそのセンターに設けた変形形態を示す。図5(c)は、図5(a)における場合とは異なり、他の数字ボタン3、6、7、8、9および0をそれぞれシフト・ボタン、スペース・ボタン、左矢印ボタン、右矢印ボタン、上向き矢印ボタンおよび下向き矢印ボタンとして規定したアプリケーション実施例を示す。 前記の変形形態は、その構造を大幅に改造しないで、従来のセルフォンまたはPDAのような小型家電製品に有利に適用することが可能である。
図6に示した本発明の変形形態は、従来型の数字キーパッドを改造なしで使用するための実施例である。すなわち、これは、従来型の数字キーパッドのボタン1、3、5、7および9をそれぞれLT、RT、CC、LBおよびRBボタンとして規定した実施例である。 この場合、図4に示したフローチャートによる方法は、そのまま適用できる。ただし、モードが英語アルファベット入力モードに切り替えられるとき、初期化段階において破棄される残りのNo.2、4、6および8ボタンからの入力を設定するために追加する工程は除くものとする。 よって、そのような変形形態の場合、本発明に係る方法を実装するためのソフトウェア・プログラムをインストールすることによって、その形態が従来の携帯電子機器において実装できることは有益である。
【0042】
また、本発明は、入力ボタン信号を論理的に処理すること、および予め格納したリストを検索することによって、本発明に係る方法を実装する段階を用いて実現することができる。よって、本発明は、マイクロプロセッサによって実行されるように実装されたプログラム命令を用いて実装することができる。 従って、本発明では、本発明の目的を達成するためのソフトウェア・プログラムが記録されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体も提供する。
【0043】
以上、本発明を具体的な実施形態を用いて説明した。ただし、好ましい発明の実施形態を指摘する一方、当業者であれば、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、種々の変更、組み合わせおよび修正が本明細仕様書から明らかになるであろうから、詳細な説明および具体的な実施形態を、説明図のみによって提供していることを理解されたい。よって、本発明の範囲が本特許請求の範囲に記載の請求項のみによって限定されるべきことに注目されたい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】一般小型電子装置用の入力デバイスとして利用された従来型の数字キーパッドを概要的に示す図。
【図2】本発明に係る5ボタン型のアルファベット入力デバイスを図示する概略図。
【図3】3a〜3gは、本発明に係る5ボタン型のアルファベット入力方法を用いたアルファベットおよび特殊記号を入力する方法を概要的に示す図。
【図4】本発明に係る、英語のアルファベット入力におけるボタン入力に応じてアルファベット文字表現を抽出する段階を示すフローチャート。
【図5】本発明に係る5ボタン型の英語アルファベット入力デバイスの変形形態を概要的に示す図。
【図6】本発明に係る5ボタン型の英語アルファベット入力デバイスの変形形態を概要的に示す図。
【図7】各配列が図3a〜3fにそれぞれ示した英語アルファベット・ボタン入力配列から収集した一式の英語アルファベット・ボタン入力配列を概要的に図解している図。
【図8】本発明に係る5ボタン型キーパッドをPDAのタッチ・スクリーン上に配備した実施例を概要的に示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
5つのボタン(方形の各頂点および中央のボタン周囲に配置した中央のボタン、左上のボタン、左下のボタン、右上のボタンおよび右下ボタン)を有するキーパッド;
キーパッドのボタン操作によって入力される信号を順次に受信し、その信号をボタン入力信号配列として生成するための手段;
1つのアルファベット文字表現が少なくとも1つのアルファベット配列に関連付けられている、ボタン入力信号および英語のアルファベット文字表現データの順次配列からなるアルファベット配列を有するアルファベット・リストを格納するための手段;および
1つのボタン入力信号を受信するごとに、ボタン入力信号配列を用いて、アルファベット・リスト検索し、対応するアルファベット文字表現を表示するためのアルファベット検索手段および表示手段
を具備することを特徴とする、縮少キーパッドを用いた英語アルファベットを入力するための装置。
【請求項2】
キーパッド上に配置した1つ以上のボタンによる入力信号からなる本アルファベット・リストにおける各アルファベット配列、およびアルファベット配列のためのボタンが、関連付けられたアルファベット文字表現の筆記形状と同様のパターンになるように配置してあることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
アルファベット配列からなるボタン入力信号の2つの隣接信号が、キーパッドの1〜2つの隣接ボタンによって生成されるような、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
中央のボタンに英語アルファベット入力モードの起動と終了を切り替える機能、および英語のアルファベット入力モードの小文字と大文字を切り替える機能がさらに割り当てられているような、請求項1〜3の任意の一項に記載の装置。
【請求項5】
キーパッドが従来の3×4数字キーパッドの一部を変えることによって作り出した変形形態であり、さらに中央のボタンを数字キーパッドの4つの隣接ボタンの中央に配置してあるような、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
キーパッドが、3×4数字キーパッドのNo.1、3、5、7および9ボタンを用いて設定されているような、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
キーパッドの各ボタンを操作することによって生成した各ボタンの入力信号を受信する段階;
1つのボタン入力信号が受信されるとき、現入力ボタンの入力信号が追加されるボタン入力信号配列を生成する段階;
ボタン入力信号配列を用いて、一致するアルファベット文字表現に対して、それぞれ、少なくとも1つのアルファベット配列に関連付けられたボタン入力信号および英語のアルファベット文字表現の順次配列からなるアルファベット配列を有するアルファベット・リストを検索する段階;
一致するアルファベット文字表現がある場合に一致するアルファベット文字表現を表示し、次いで次のボタン入力信号を受信し、そして当該生成段階、検索段階、および表示段階を繰り返す段階
を具備することを特徴とする、方形の各頂点および中央のボタン周囲に配置した中央のボタン、左上のボタン、左下のボタン、右上のボタンおよび右下ボタンという5つのボタンを具備する小型キーパッドを用いた英語アルファベット入力方法。
【請求項8】
キーパッド上に配置した1つ以上のボタンによる入力信号からなる本アルファベット・リストにおける各アルファベット配列、およびアルファベット配列のためのボタンが、関連付けられたアルファベット文字表現の筆記形状と同様のパターンになるように配置してある、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
アルファベット配列からなるボタン入力信号の2つの隣接信号がキーパッドの1〜2つの隣接ボタンによって生成される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
ボタン入力信号を待つ第1待機段階;
受信したボタン入力信号追加し、ボタン入力配列を生成する段階;
ボタン入力信号配列を用いてアルファベット・リストを検索する段階;
検索段階においてボタン入力信号配列に対応するアルファベット配列があるとき、アルファベット配列に関連付けられたアルファベット文字表現を表示し、第1待機段階に戻るというアルファベット抽出準備段階;
検索段階において、ボタン入力信号配列に対応する一連のボタン入力信号を有するアルファベット配列が一部としてあること、または、ボタン入力信号配列に対応するアルファベット配列がないことを確定し、次いでそのような部分を有するアルファベット配列がある場合には第1待機段階に戻る第2待機段階;
ボタン入力信号が予め受信されたとき、検索段階後にアルファベット抽出準備段階があったこと、いままでに受信したボタン入力信号配列のすべてのボタン入力信号を無視する、該部分を有するアルファベット配列がないこと、または、アルファベット抽出準備段階がなかったことを確定し、次いで第1待機段階に戻るという間違った入力の補正段階;
および、該当する場合、確定アルファベットとして暫定的に抽出されたアルファベット文字表現の抽出および表示を行い、現在受信しているボタン入力信号のみを有するボタン入力信号配列を再び生成し、次いで検索段階に戻るというアルファベット抽出確定段階
を具備することを特徴とする、予め格納したアルファベット・リストを検索し、アルファベット配列に関連付けられた一連のボタン入力信号およびアルファベット文字表現からなるアルファベット配列を有し、従ってボタン入力信号配列の順次入力に応じてアルファベット文字表現を表示することによる英語アルファベット入力方法。
【請求項11】
キーパッド上に配置した1つ以上のボタンによる入力信号からなる本アルファベット・リストにおける各アルファベット配列、およびアルファベット配列のためのボタンが、関連付けられたアルファベット文字表現の筆記形状と同様のパターンになるように配置してある、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
アルファベット配列からなるボタン入力信号の2つの隣接信号がキーパッドの1〜2つの隣接ボタンによって生成される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
間違った入力の補正段階に、間違った入力を通知するための警音を生成する段階がさらに具備されている、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
ボタン入力信号が、方形の各頂点および中央のボタン周囲に配置した中央のボタン、左上のボタン、左下のボタン、右上のボタンおよび右下ボタンという5つのボタンを有するキーパッドによって入力される、請求項10記載の方法。
【請求項15】
キーパッドが3×4数字キーパッドの一部を変えることによって作り出した変形形態であり、さらに中央のボタンが数字キーパッドの4つの隣接ボタンの中央に配置してある、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
キーパッドが、3×4数字キーパッドのNo.1、3、5、7および9ボタンを用いて設定されている、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
請求項7〜16の任意の一項に記載の手順をマイクロプロセッサによって実行するために実装されたプログラム命令を有するソフトウェア・プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
キーパッドがタッチ・スクリーン上に表示されるようにソフトウェアを実装した、請求項1に記載の小型キーパッドを用いて英語アルファベットを入力するための装置。
【請求項19】
キーパッドが半透明に実装されている請求項18に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−522555(P2006−522555A)
【公表日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507746(P2006−507746)
【出願日】平成16年3月5日(2004.3.5)
【国際出願番号】PCT/KR2004/000473
【国際公開番号】WO2004/080040
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(505331672)
【Fターム(参考)】